JP5100100B2 - 作業台の組上げ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建築構造物を取り囲んだ状態に組上げられる足場等の作業台の組上げ方法に関するものである。
この種の作業台として、枠組足場が知られている。一般に、枠組足場は、軸組となる複数の建枠と、作業床となる複数の布枠と、補強部材となるブレース等とにより主要部を構成している。
建枠は、2本の建地とこの建地の上端部間に設置された横地とから略門形(鳥居形)状に形成されたユニット材で、工事中の建築構造物の各面に所定間隔おきに建て付けられ、且つ、上下を差し込む等して複数段に組み上げられている。また、布枠は各段の建枠の横地間に架け渡されている。
枠組足場の組立てに際しては、建枠と布枠を一段一段上に順に組み上げ、解体に際しては一段一段上から下へ順に建枠と布枠を解体して撤去する(例えば特許文献1参照)。
特開2003−120018号公報
しかしながら、上記枠組み足場の組立てにおいては、建築構造物の各面に対して順次建枠と布枠を組み上げていくこととなり、手間がかかるばかりでなく、各面の前方に広い作業スペースを必要とする問題があった。また、建築構造物の屋根面と同じ高さ又はそれ以上となる高所での作業を作業員に強いることとなり、高所での組立て作業を回避して安全性に十分に配慮した足場の組み上げ方法を望む現場からの要請もある。
そこで、本発明は、建築構造物の複数の立面に対向する作業台を高所作業を経ることなく且つ狭小なスペースにおいて組み上げることができる作業台の組上げ方法を提供するようにしたものである。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
即ち、本発明における課題解決のための技術的手段は、作業台の組み上げ方法において、建築構造物を挟み込んだ状態で該建築構造物に隣接する作業スペースまで敷設した一対のレールの各レール上に、少なくとも2台の台車を配備すると共に各台車に根柱を取り付け、
同一のレール上に位置する根柱を桁材で連結すると共に、建築構造物からみて手前側に
位置している一対の根柱どうし及び建築構造物から最も奥方側に位置している根柱どうしを梁材で連結して下基枠を形成し、
各根柱上に下支柱をそれぞれ立設し、
前記根柱上に下支柱をそれぞれ立設する前又はその間又はその後に、作業スペースにおいて、前記根柱上に立設される下支柱と同じ間隔で連結部材を配備し、レール延設方向の連結部材どうしを桁材で連結し、レール延設方向に垂直な方向の連結部材どうしを梁材で連結してフレーム体の上基枠を形成し、
前記フレーム体を持ち上げて、各下支柱の上端部に対してフレーム体の上基枠の連結部材を連結して建築構造物よりも幅広であって且つ高い中間構造体を形成した後、
前記建築構造物からみて手前側に位置している一対の根柱どうしを連結している梁材を取り外して作業台を形成し、
該作業台を前記建築構造物に向けて移動させることにより、該作業台を前記作業スペースに隣り合う建築構造物の両側面及び屋根面の一端に覆わせることを特徴としている。
これによれば、先ず、建築構造物に隣接する作業スペースにて中間構造体が組み上げられる。該中間構造体の組み上げにおいては、下基枠の形成及び下支柱の組立てを地上で行うことができる。また、フレーム体の組上げも地上で行うことができ、基枠、下支柱及びフレーム体の組上げ作業に高所作業を要する必要はない。
また、下支柱の上端部とフレーム体の下端部との連結においても、作業員は建築構造物の屋根面位置まで上がる必要はなく、これによっても高所作業を回避することができる。
そして、この様にフレーム体に下支柱が連結されることにより、フレーム体、下支柱により構成されるアーチ型の構造の下端部を下基枠により連結する強固な構造が形成されることとなるため、下基枠の建築構造物側に位置する梁材を取り外して作業台となっても、該作業台は十分な強度を有する。
そして、該作業台を建築構造物に向けて移動させることにより、該作業台によって建築構造物を取り囲むことができるのである。
また、上記作業台を建築構造物の側方の作業スペースで形成することができ、建築構造物の周囲に亘って作業スペースを必要とすることはない。また、構成する部材も少なく、組上げに広大な作業領域を要することはない。
また、前記作業台を前記建築構造物の一端に覆わせた後、前記建築構造物から最も奥方側に位置している根柱どうしを連結している梁材を取り外し、建築構造物に沿って一対のレール上を移動自在な移動作業台を形成することが好ましい。
これによれば、作業台は上述の如き構造となって十分な強度を有しているため、建築構造物から遠い側に位置する梁材を取り外して移動作業台となっても十分な強度を有する。また、これにより、該移動作業台を建築構造物に沿ってレールの延設方向に移動させることができ、建築構造物の所定の位置に移動作業台を位置づけることが可能となる。
また、前記フレーム体は、上基枠の各連結部材に、下支柱の上端部に連結される上支柱を連結していることが好ましい。
これによって、中間構造体は、互いに連結された上支柱と下支柱からなる支柱の上端部を上基枠によって連結して構成されるラーメン構造の下端部を下基枠により連結するきわめて頑丈な構造とすることができる。
そして、該中間構造体の下基枠から建築構造物側に位置する梁材を取り外して作業台を形成する場合にも、該梁材を取り外した立面の構成がラーメン構造になるのみである。したがって、作業台としての強度は十分に維持される。
さらに、該作業台から建築構造物から遠い側に位置する梁材を取り外して移動作業台とする場合にも、一対のレールの延設方向に垂直な二の立面の構成がラーメン構造になるのみである。したがって、移動作業台としての強度は十分に維持される。
また、前記下基枠は、根柱に対してレール延設方向に対向する面に桁材を連結し、レール延設方向に垂直な方向に対向する面に梁材を連結しており、前記上基枠は、連結部材に対してレール延設方向に対向する面に桁材を連結し、レール延設方向に垂直な方向に対向する面に梁材を連結していることが好ましい。
これによれば、一対のレールの延設方向に平行な二面の構造をより強固なものとすることができる。
さらに、前記作業台を前記建築構造物の両側面及び屋根面に覆わせた後、前記桁材を取り外すことが好ましい。
これにより、作業者は、桁材を跨ぐ又は潜ることなく一対のレールの外側から移動作業台の内側(一対のレールの間)の建築構造物にアクセスことが可能となる。
本発明の作業台の組上げ方法によれば、建築構造物の複数の立面に対向する作業台を高所作業を経ることなく且つ狭小なスペースにおいて組み上げることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。
図1〜図12は、本発明に係る第1実施形態を示している。図1に示す如く、本発明に係る作業台1は、下基枠2と、該下基枠2に取り付けられた下支柱3と、該下支柱3の上端部を連結するフレーム体4とを備えて構成されており、倉庫等の建築構造物Aを取り囲む仮設構造物として組み上げられる。
該建築構造物Aの両側面に沿って一対のレール6が平行に敷設されている。該一対のレール6の基端部となるレールストップ7は建築構造物Aの一端の側方に設けられた作業スペースSに設けられている。また、該一対のレール6には、6基の台車8がそれぞれレール6上を移動自在に配備されている。
図2及び図3に示す如く、台車8は、本体ケーシング8aにレール6上を転動する一対の車輪8bと、該車輪8bをサポートするガイドローラ8cとを備えている。また、該本体ケーシング8aの上部には一対の万力9が配備されている。各万力9の押圧部9aの間には、I型鋼からなる連結具10が配備されている。該万力9を締め付けることにより、連結具10は台車8上に固定される。
図6(a)に示す如く、下基枠2は、台車8に取り付けられることにより一対のレール6上に配備された6基の根柱11を桁材12及び梁材13により連結して形成されている。
6基の根柱11のうち、3基が一方のレール6上に台車8を介してそれぞれ配備され、残りの3基の根柱11が他方のレール6上に台車8を介してそれぞれ配備されている。以下、各レール6において、レールストップ7に最も近い位置にある根柱11を第1の根柱11aといい、該第1の根柱11aに隣り合う根柱11を第2の根柱11b、該第2の根柱11bに隣り合う根柱11を第3の根柱11cという。
図4に示す如く、桁材12は、第1の根柱11aと第2の根柱11b又は第2の根柱11bと第3の根柱11cを連結するものであって、互いに間隔をおいて平行に配置され且つ両端に接合フランジ15を有する4本の弦材16を備え、これら4本の弦材16どうしを腹材17で互いに連結することによって構成されている。
本実施形態では、腹材17は、弦材16に対して傾斜した斜材18と、弦材16に直交する直交材19とからなり、これらの斜材18及び直交材19の両端は弦材16の中途部に溶着されている。
弦材16及び腹材17は、いずれも断面が中空円形に形成された鋼製パイプよりなる。他方、接合フランジ15は、弦材16の外周から径外方向に突出する鋼製の円板によって形成されている。また、接合フランジ15には、4つの挿通孔15aが開設されている。該挿通孔15aを介してボルト等の締結具を締結することにより、互いに重ね合わされた接合フランジ15どうしを接合することができる。
また、梁材13は、レール6の延設方向と垂直となる方向に延びて一方のレール6上の根柱11と他方のレール6上の根柱11とを連結する。一方のレール6の第1の根柱11aと他方のレール6の第1の根柱11aとを連結する第1の梁材13aは、図4に示す桁材12と同様の構成を有しており、一対のレール6間の長さ相当の長さを有する4本の弦材21と、該弦材21を連結する腹材22とを有している。一方のレール6の第3の根柱11cと他方のレール6の第3の根柱11cを連結する第2の梁材13bは第1の梁材1
3aと同様の構成を有している。
根柱11は、テトラ材26により形成され、台車8上に固定された連結具10にボルト等の締結具を介して締結されている。これにより、根柱11は、レール6に沿って移動自在となっている。
図2及び図3に示す如く、テトラ材26は、桁材12や梁材13の4本の弦材16、21間の間隔と同じ辺長を有する略立方体枠状に形成された本体27と、該本体27の六つの各面の四隅にそれぞれ固定され且つ前記接合フランジ15をボルト締結することのできる接合板28とを備えている。
本体27は、四辺の長さが等しい鋼製の板材よりなり、板内側に切り欠いてなる側凹部を四辺中央部に備えた2枚のメインプレート29と、弦材16、21と同型の2本の連結支柱30を平行にべた状態で同一平面状に含み且つメインプレート29と略同型に形成される2枚のサブプレート31とを備えている。
サブプレート31の2本の連結支柱30は桁材12や梁材13の2本の弦材16、21と同じ間隔で配置されている。また、連結支柱30の両端部はメインプレート29の隅部を貫通した状態で該メインプレート29に溶着され、該両端部に接合板28がそれぞれ固定されている。また、メインプレート29及びサブプレート31の四隅のコーナ凸部にも、それぞれ接合板28が固定されている。
従って、テトラ材26は、合計24枚(6面×4枚)の接合板28を備えており、六つの各面における四つの接合板28同士の間隔は、梁材13、桁材12を構成する弦材16、21の接合フランジ15間の間隔と同じ寸法に設定されている。また、各接合板28には、接合フランジ15と同様に4つのボルト挿通孔28aが形成されている。
なお、メインプレート29及びサブプレート31の中央部には、作業ケーブル等の通し孔31aがそれぞれ設けられている。
また、同一レール6上の根柱11a〜11cの上端部は、矩形状の連結板32によって連結されている。
該下支柱3は、柱部材33と調整用柱部材34とを連結部材35により連結して構成されている。
柱部材33は、図4に示す第1の梁材13aと同様の構成を有しており、所定長さを有する4本の弦材37と、該弦材37を連結する腹材38とを有している。
調整用柱部材34は、柱部材33と同様の構成を有する長尺材により形成されているが、弦材の長さは柱部材33よりも短い。
なお、調整用柱部材34の弦材の長さは、柱部材33と同様又は該柱部材33よりも長いものを採用することも可能である。
また、連結部材35は、図5に示す如く根柱11と同様の構成を有するテトラ材42により構成されており、本体43と、24枚の接合板44とを有している。
図1に示すフレーム体4は、4本の上支柱46の上端部を上基枠47により連結して形成されている。
上支柱46は、図4に示す柱部材33と同様の構成を有しており、所定長さを有する4本の弦材48と、該弦材48を連結する腹材49とを有している。
上基枠47は、前記連結部材35を桁材53及び梁材54により連結して構成されている。
桁材53は、図4に示す柱部材33と同様の構成を有しており、下基枠2を構成する一対の桁材12と該一対の桁材12を連結する根柱11の長さ相当の長さを有する4本の弦材56と、該弦材56を連結する腹材57とを有している。
梁材54も、図4に示す柱部材33と同様の構成を有しており、下基枠2を構成する第1の梁材13aと同一長さを有する4本の弦材61と、該弦材61を連結する腹材62とを有している。
4つの連結部材35を四角形状に配置し、これら連結部材35を桁材53及び梁材54により連結することにより上基枠47が形成される。そして、各連結部材35の下端部に上支柱46の上端部を連結することにより、フレーム体4が形成されているのである。こ
れにより、上支柱46の互いの間隔は下支柱3の互いの間隔と等しくなり、各下支柱3上に上支柱46を取り付けることが可能となっている。
続いて、作業台1を組み上げていく方法について説明する。
図6(a)(b)に示す如く、一対のレール6の各レール6上にそれぞれ3台ずつ台車8を配備し、各台車8上に根柱11を取り付ける。これにより、一方のレール6に第1〜第3の根柱11a〜11cが配備されると共に、他方のレール6に第1〜第3の根柱11a〜11cが配備される。
そして、図6(b)に示す如く、各レール6上の第1の根柱11aと第2の根柱11bとを桁材12により連結すると共に、第2の根柱11bと第3の根柱11cとを桁材12により連結する。これらの連結は、桁材12の接合フランジ15と根柱11の接合板28のそれぞれのボルト挿通孔15a、28aにボルト等の締結具を挿通して締結することにより行われる。以下、接合フランジ15と根柱11や連結部材35の接合板28、44又は接合フランジ15どうし等の部材どうしの連結においても、同様の方法により連結される(例えば図5参照)。
その後、各第1の根柱11aの上部から第3の根柱11cの上部に亘って連結板32を架け渡した状態で架設する。
次に、図6(a)に示す如く、一方のレール6の第1の根柱11aと他方のレール6の第1の根柱11aとを第1の梁材13aにより連結すると共に、一方のレール6の第3の根柱11cと他方のレール6の第3の根柱11cとを第2の梁材13bにより連結する。これにより、一対のレール6上に下基枠2が形成される。
次に、図7(a)(b)に示す如く、各第1の根柱11a及び第3の根柱11cの直上となる位置に下支柱3を立設する。このとき、下支柱3の柱部材33の下端部は、連結板32を介して根柱11に締結されている。
なお、下支柱3は、前もって柱部材33と調整用柱部材34とを連結部材35により連結することによって組み上げておくことが好ましいが、下基枠2に柱部材33を立設し、該柱部材33の上端部に連結部材35を取り付け、該連結部材35の上部に調整用柱部材34を取り付けることも可能である。
また、各調整用柱部材34間にワイヤ66を張設しておく。
次に、図8に示す如く、前もって地上にて組み上げておいたフレーム体4をクレーンCにより持ち上げ、下支柱3の上端部にフレーム体4を取り付ける。
これにより、フレーム体4及び下支柱3からなるラーメン構造の下端部を基枠により連結してなるきわめて安定な構造を各立面において形成する中間構造体71が形成されることとなる。また、該中間構造体71は、建築構造物Aの屋根面よりも高い位置にフレーム体4の上基枠47の下端部を有すると共に、一対のレール6間で対向する下支柱3間の間隔及び上支柱46間の間隔を何れも建築構造物Aの幅よりも大きいものとして形成されている。
その後、図9に示す如く、下基枠2の第3の根柱11cどうしを連結していた第2の梁材13bを取り外し、これによって作業台1を形成する。
これにより、建築構造物Aと対向する側の立面の構造がラーメン構造となるが、他の立面は何れも上述の構造を維持しているので、作業台1の強度は中間構造体71に比べて僅かに劣る程度で、仮設構築物としての強度は十分に有している。
そして、作業台1を建築構造物Aに向けて移動させる。このとき、作業台1は建築構造物Aよりも一回り大きい形状に形成されていると共に、中間構造体71と建築構造物Aとのオーバラップを妨げる下基枠2の第2の梁材13bは取り除かれているので、図10(a)(b)に示す如く、作業台1によって建築構造物Aの端部を取り囲むことができるのである。
これにより、建築構造物Aを取り囲む作業台1の組み上げが完成する。
該作業台1は、建築構造物Aの一端部を取り囲んだ状態で形成されているので、また、該一端部を形成する一端面及び該一端面に連結する側面の端部を同時に覆うことができる。また、該作業台1は、前記建築構造物Aの一端部を構成して上基枠47と対向すること
となる屋根面の一端部も同時に覆う。これにより、当該屋根面の一端部の作業を容易に行うことができるばかりでなく、該上基枠47にシートや屋根部材等を取り付けることにより、上基枠47の下方への降水や日射を防ぐことができるものとなる。
また、この後引き続いて、図11に示す如く、作業台1の第1の梁材13aを取り外す。これによって、移動作業台81の組上げが完成する。
第1の梁材13aを取り外すことにより、一対のレール6の延設方向に垂直な2つの立面の構造がラーメン構造となるが、残りの2つの立面は何れも上述の構造として残っているので、移動作業台81の強度は前記作業台1に比べて僅かに劣る程度で、仮設構築物としての強度は十分に有している。
また、第1の梁材13aを取り外すことにより、移動作業台81は、図12(a)及び(b)に示す如くレール6の延設方向に自在に移動することができ、該移動作業台81を所定の位置に位置づけることにより、当該位置で移動作業台81は建築構造物Aを両側面に亘って覆う。また、移動作業台81は、建築構造物Aの両側面を所定範囲に亘って覆うと共に、これら両側面の上部に位置して上基枠47と対向することとなる屋根面も同時に覆う。これにより、建築構造物Aの屋根面の作業を容易に行うことができるばかりでなく、該上基枠47にシートや屋根部材等を取り付けることにより、上基枠47の下方への降水や日射を防ぐことができるものとなる。
本実施の形態によれば、先ず、建築構造物Aの一端部の側方に設けられた作業スペースSに該建築構造物Aを取り囲むべき作業台1が組み上げられる。また、下基枠2の形成及び下支柱3の組立ては地上で行われる。また、フレーム体4の組上げも地上で行われる。これにより、下基枠2、下支柱3及びフレーム体4の組上げ作業に高所作業を要する必要はない。
また、下支柱3の上端部とフレーム体4の下端部との連結においても、作業員は建築構造物Aの屋根面位置まで上がる必要はなく、これによっても高所作業を回避される。
また、本実施の形態によれば、建築構造物Aの側方の作業スペースSにて該一対のレール6上に各部材を組み上げるだけで作業台1は形成される。したがって、作業台1の組み上げるにつき、建築構造物Aの全周に亘る領域等の広大な作業領域を要することはない。
図13〜図16は、本発明の第2の実施形態を示している。
本実施形態の各部材の構成は、上記第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
作業台1を組み上げていく方法について説明する。
先ず、図13(a)(b)に示す如く、一対のレール6の各レール6上にそれぞれ2台ずつ台車8を配備し、各台車8上に根柱11を取り付ける。これにより、一方のレール6に第1及び第2の根柱11a、11bが配備されると共に、他方のレール6に第1及び第2の根柱11a、11bが配備される。
そして、各レール6上の第1の根柱11aと第2の根柱11bとを桁材12により連結する。
なお、上記第1の実施形態と異なり、各第1の根柱11aの上部と第2の根柱11bの上部に亘って連結板を架け渡すことはしない。
次に、一方のレール6の第1の根柱11aと他方のレール6の第1の根柱11aとを第1の梁材13aにより連結すると共に、一方のレール6の第2の根柱11bと他方のレール6の第2の根柱11bとを第2の梁材13bにより連結する。これにより、一対のレール6上に下基枠2が形成される。
次に、図14に示す如く、各第1の根柱11a及び第3の根柱11cの直上となる位置に下支柱3を立設する。また、各調整用柱部材34間にワイヤ66を張設しておく。
次に、前もって地上にて組み上げておいたフレーム体4をクレーンCにより持ち上げ、下支柱3の上端部にフレーム体4を取り付ける。
その後、図15(a)(b)に示す如く、下基枠2の第3の根柱11cどうしを連結していた第2の梁材13bを取り外し、さらに第1の梁材13aを取り外して移動作業台81を形成する。
そして、該移動作業台81を建築構造物Aに向けて移動させる。ここで、図16(a)(b)に示す如く、移動作業台81を建築構造物Aに向けて移動させる前又はその後に、作業台1から桁材12を取り外す。
これにより、各根柱を連結する横架材の存在しない移動作業台81aの組上げが完成する。
本実施形態によれば、移動作業台81aは、下端部に梁材13a、13bも桁材12も存在しない構成となるので、作業者はこれら梁材13a、13bや桁材12を跨いだり潜ったりすることなく建築構造物Aに近づき又は離れることが可能となり、作業者の建築構造物Aへのアクセスが容易となるのである。
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、根柱11の数や梁材13、桁材12の長さは建築構造物Aの大きさによって適宜変更が可能である。また、下支柱3の連結部材35間を桁材12によって連結する場合にも、本実施の形態と同様の効果を奏する。また、上支柱46の上端部から下支柱3の下端部に亘ってワイヤ等の筋交い材を取り付ける構成を採用することも可能である。
また、上基枠47の構成は、建築構造物Aの屋根面の形状に応じて適宜変更可能であり、アーチ状や片流れ状等に形成することも可能である。
また、ワイヤ66は、作業台1を構築する過程で取り付けたままの状態に放置することも取り外すこととしても構わない。
本発明の第1実施形態に係る作業台の側面図である。 台車及び根柱の正面図である。 台車及び根柱の側面図である。 桁材、梁材、柱部材の側面図である。 連結部材と柱部材及び調整用柱部材の連結状態を示す側面図である。 (a)は作業台の第1の組立工程を示す平面図であり、(b)は作業台の第1の組立工程を示す側面図である。 (a)は作業台の第2の組立工程を示す平面図であり、(b)は作業台の第2の組立工程を示す側面図である。 作業台の第3の組立工程を示す側面図である。 作業台の第4の組立工程を示す断面図である。 (a)は作業台の第5の組立工程を示す断面図であり、(b)は作業台の第5の組立工程を示す側面図である。 作業台の第6の組立工程を示す断面図である。 (a)は作業台の第7の組立工程を示す平面図であり、(b)は作業台の第7の組立工程を示す側面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る作業台の第1の組立工程を示す平面図であり、(b)は作業台の第1の組立工程を示す側面図である。 作業台の第2の組立工程を示す側面図である。 (a)は作業台の第3の組立工程を示す断面図であり、(b)は作業台の第3の組立工程を示す側面図である。 (a)は作業台の第4の組立工程を示す断面図であり、(b)は作業台の第4の組立工程を示す側面図である。
1 作業台
2 下基枠
3 下支柱
4 フレーム体
6 レール
8 台車
11 根柱
12 桁材
13 梁材
33 柱部材
34 調整用柱部材
35 連結部材
46 上支柱
47 上基枠
71 中間構造体
81 移動作業台
81a 移動作業台

Claims (5)

  1. 建築構造物(A)を挟み込んだ状態で該建築構造物(A)に隣接する作業スペース(S)まで敷設した一対のレール(6)の各レール(6)上に、少なくとも2台の台車(8)を配備すると共に各台車(8)に根柱(11)を取り付け、
    同一のレール(6)上に位置する根柱(11)を桁材(12)で連結すると共に、建築構造物(A)からみて手前側に位置している一対の根柱(11c)どうし及び建築構造物(A)から最も奥方側に位置している根柱(11a)どうしを梁材(13b、13a)で連結して下基枠(2)を形成し、
    各根柱(11)上に下支柱(3)をそれぞれ立設し、
    前記根柱(11)上に下支柱(3)をそれぞれ立設する前又はその間又はその後に、作業スペース(S)において、前記根柱(11)上に立設される下支柱(3)と同じ間隔で連結部材(35)を配備し、レール延設方向の連結部材(35)どうしを桁材(53)で連結し、レール延設方向に垂直な方向の連結部材(35)どうしを梁材(54)で連結してフレーム体(4)の上基枠(47)を形成し、
    前記フレーム体(4)を持ち上げて、各下支柱(3)の上端部に対してフレーム体(4)の上基枠(47)の連結部材(35)を連結して建築構造物(A)よりも幅広であって且つ高い中間構造体(71)を形成した後、
    前記建築構造物(A)からみて手前側に位置している一対の根柱(11c)どうしを連結している梁材(13b)を取り外して作業台(1)を形成し、
    該作業台(1)を前記建築構造物(A)に向けて移動させることにより、該作業台(1)を前記作業スペース(S)に隣り合う建築構造物(A)の両側面及び屋根面の一端に覆わせることを特徴とする作業台の組上げ方法。
  2. 前記作業台(1)を前記建築構造物(A)の一端に覆わせた後、前記建築構造物(A)から最も奥方側に位置している根柱(11a)どうしを連結している梁材(13a)を取り外し、建築構造物(A)に沿って一対のレール(6)上を移動自在な移動作業台(81)を形成することを特徴とする請求項1に記載の作業台の組上げ方法。
  3. 前記フレーム体(4)は、上基枠(47)の各連結部材(35)に、下支柱(3)の上端部に連結される上支柱(46)を連結していることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の作業台の組上げ方法。
  4. 前記下基枠(2)は、根柱(11a〜11c)に対してレール延設方向に対向する面に桁材(12)を連結し、レール延設方向に垂直な方向に対向する面に梁材(13b、13a)を連結しており、
    前記上基枠(47)は、連結部材(35)に対してレール延設方向に対向する面に桁材(53)を連結し、レール延設方向に垂直な方向に対向する面に梁材(54)を連結していることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の作業台の組上げ方法。
  5. 前記作業台(1)を前記建築構造物(A)の両側面及び屋根面に覆わせた後、前記桁材(12)を取り外すことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の作業台の組上げ方法。
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