JP5098005B2 - 墓石用燈明台 - Google Patents

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Description

本発明は、墓石の前部に設置されて、線香などとともに燈明を供えるための墓石用燈明台に関する。
周知のように、墓所に建立される墓石の前部には、花を供える花立てとともに燈明を供える燈明台が設置される。この燈明台の形態は、地方ごとの慣習によって異なるものの、一般には墓石の前部中央の、供物台の両隣りに設置される。
また、この一般的な燈明台は、燈明の設置部に扉などの防風、防雨手段を持たず、常時外部に晒される構造である。
ところが、このように防風、防雨手段を持たない燈明台にあっては、比較的弱い風が吹いている時にも、内部に備えた燈明(ロウソク)の火が吹き消されてしまうという不都合があった。また、雨が降った場合には、内部が雨により水浸しになり、内部に積もった土埃が汚泥化するという不都合があった。
従って、このような風雨の条件下での法事では、ロウソクが吹き消されたまま、線香に火を点じるのみにて、読経を行っているのが現状である。
一方、前記のような風による燈明の吹き消しを防止するために、線香立ておよびロウソクを持つ基台と本体とからなり、本体を、三方の周側板と、この周側板の前面の一部を透明板として、蝶番で繋いだ前面扉と、背面側周側板の上縁に蝶番で繋いだ上蓋と、から構成した金属板製の燈明台が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実公平4‐30292号公報
しかしながら、前記金属板製の燈明台にあっては、前面扉を開いて内部に供えたロウソクの火が、前面扉を閉じることによって外風に晒されないため、消えることはないものの、金属板自体が赤熱まではいかないにしても、ロウソクの燃焼熱により相当の高温に熱せられ、これに身体の一部が触れると火傷を負うという問題があった。また、この金属板製の燈明台は、仏具に相応しい重量感や荘重感が得られず、仏具として墓石に馴染まないという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、燈明であるロウソクの点灯および線香の点火状態を風雨に影響されずに安定的に維持できるとともに、全体を石材で構成することにより、仏具としての重量感と荘厳感が得られるスライドドア付きの墓石用燈明台を得ることを目的とする。
前記目的達成のために、本発明にかかる墓石用燈明台は、墓石の前に隣接して設置されて、ロウソクや線香に火を点けて供えるための石材製の燈明台であって、
下台と該下台上に左右対称に設置される一対の支柱体と該一対の支柱体上に載置し上部を被う上台とで、前方が開放する空間部を形成し、この空間部を、前方に開放するロウソク立て用空間部と前方に開放する線香立て用空間部に構成し、この線香立て用空間部およびロウソク立て用空間部の前方開放側に左右一対のスライドドアが開閉可能に設けられており、
前記支柱体は、断面コ字状であり、この支柱体の断面コ字状の部分が、前方に開放するロウソク立て用空間部となり、左右対称に設置された一対の支柱体間が、前方に開放する線香立て用空間部となっており、
前記スライドドアは、前記下台および上台に設けられたガイド溝に案内されて、前記線香立て用空間部およびロウソク立て用空間部の前方開放側に左右方向に移動可能に設けられ、
前記上台に形成されたガイド溝の端部には、スライドドアの前記ガイド溝からの脱抜を規制する脱抜規制部材が設けられていることを特徴とする。
この構成により、天気が穏やかな日には、スライドドアを開いて線香やロウソクの点灯、点火状態を外から看取可能にし、一方、風雨の日にはスライドドアを閉じ、線香やロウソクの火が吹き消されないようにするとともに、線香の煙を外へ排出可能にし、さらに重量感、荘厳感が得られるデザインを具現でき、墓石に並置される燈明台として好適となる。また、支柱体が断面コ字状であり、この支柱体の断面コ字状の部分が、前方に開放するロウソク立て用空間部となり、左右対称に設置された一対の支柱体間が、前方に開放する線香立て用空間部となっているので、区画する仕切り壁を設ける手数が省けるし、製作も容易となる。
また、本発明にかかる墓石用燈明台は、前記支柱体の側部に、前記ロウソク立て用空間部に連通する通気孔が穿設されていることを特徴とする。
この構成により、スライドドアによって塞がれたロウソク立て用の空間部が支柱体側部の通気孔と連通するため、風雨の侵入を防止できるとともにロウソクの火が風の侵入によって消える心配はない。
また、本発明に係る墓石用燈明台は、前記線香立て用空間部の背面側は納骨室に連通して開放され、該背面開放側に納骨室を開閉する納骨室用スライドドアが開閉可能に設けられていることを特徴とする
この構成により、納骨室用スライドドアを手で開放することにより、この納骨室用スライドドアの背面側にある墓石下部の納骨室に、骨壷に入れたお骨を簡単、スムースに収めたり、分骨時に取り出したりすることができる。
また、本発明に係る墓石用燈明台は、前記ロウソク立て用空間部および線香立て用空間部の、少なくともロウソク立て用空間部の下台上には、スライド板が前後方向移動可能に設けられていることを特徴とする。
これにより、スライド板をロウソク立てとともにロウソク立て用空間部から外にスライドさせた上で、ロウソクに点火し、その点火したロウソクをロウソク立てに支持させて、スライド板をスライドさせながらロウソク立て用空間部に戻すことができる。
従って、従来のように狭いロウソク立て用空間部内でロウソクに点火する作業の煩わしさがなくなる。また、ロウソク立てのロウソク立て用空間部への収納や取り出しをスムースかつ容易に行える。
さらに、本発明に係る墓石用燈明台は、左右一対の前記スライドドアのそれぞれが、前記線香立て用空間部を開閉する通気孔を備えた第1のスライドドア構成部材と、前記ロウソク立て用空間部を開閉する第2のスライドドア構成部材とからなることを特徴とする。
この構成により、線香立て用の空間部が第1のスライドドア構成部材により塞がれても、その内部に供えられた線香が発生する煙を前記第1のスライドドア構成部材の通気孔から外へ排出することができる。また、第1のスライドドア構成部材により線香立て用空間部に風雨が直接入り込むことを抑制できるとともに、第2のスライドドア構成部材により塞がれたロウソク立て用空間部内には風が侵入するのを略完全に防止することができる。
本発明に係る墓石用燈明台によれば、次のような効果を奏する。
(1)下台と該下台上に左右対称に設置される一対の支柱体と該一対の支柱体上に載置し上部を被う上台とで、前方が開放する空間部を形成し、この空間部を前方に開放するロウソク立て用空間部と前方に開放する線香立て用空間部に構成し、この線香立て用空間部およびロウソク立て用空間部の前方開放側を左右一対のスライドドアで開閉する構成とすることで、燈明であるロウソクの点灯および線香の点火状態を風雨に影響されずに安定的に維持できるとともに、全体が石材であることにより、燈明台としての重量感と荘重感を具現できる。
(2)支柱体が断面コ字状であり、この支柱体の断面コ字状の部分が、前方に開放するロウソク立て用空間部となり、左右対称に設置された一対の支柱体間が、前方に開放する線香立て用空間部となっているので、区画する仕切り壁を設ける手数が省けるし、製作も容易となる。
(3)スライドドア構成部材によって塞がれたロウソク立て用の空間部が支柱体側部の通気孔と連通するため、風雨の侵入を防止できるとともにロウソクの火が風の侵入によって消える心配はない。また、ロウソクの火が酸欠によって消えることもない。
(4)納骨室用スライドドアを手で開放することにより、この納骨室用スライドドアの背面側にある墓石下部の納骨室に、骨壷に入れたお骨を簡単、スムースに収めたり、分骨時に取り出したりすることができる。
(5)スライド板をロウソク立てとともにロウソク立て用空間部から外にスライドさせた上で、ロウソクに点火し、その点火したロウソクをロウソク立てに支持させて、スライド板をスライドさせながらロウソク立て用空間部に戻すことができる。
従って、従来のように狭いロウソク立て用空間部内でロウソクに点火する作業の煩わしさがなくなる。また、ロウソク立てのロウソク立て用空間部への収納や取り出しをスムースかつ容易に行える。
(6)線香立て用の空間部が第1のスライドドア構成部材により塞がれても、その内部に供えられた線香が発生する煙を前記第1のスライドドア構成部材の通気孔から外へ排出することができる。また、第1のスライドドア構成部材により線香立て用空間部に風雨が直接入り込むことを抑制できるとともに、第2のスライドドア構成部材により塞がれたロウソク立て用空間部内には風が侵入するのを略完全に防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明にかかる墓石用燈明台11を示す斜視図である。この墓石用燈明台11は、墓石12前部の基台13上に設置されている。この墓石用燈明台11は、大理石などの石材を加工した複数種類のブロックを組み付けることにより、形成されている。
また、この墓石用燈明台11は、図2に示すように、下台14と一対の支柱体15、16と、上台17と、一対のスライドドア18、19とを組み付けたものからなる。これらの下台14、一対の支柱体15、16および上台17は、墓石12前部の基台13上に設置され、該下台14、一対の支柱体15、16および上台17で形成する空間は、前方が開放し背面が墓石12により閉塞された格好または納骨室に連通する。本例では前記空間の中央が線香立て用空間部23となり、その左右の両側がロウソク立て用空間部15a、16aとなっている。
このロウソク立て用空間部15a、16aと線香立て用空間23は、前記空間を仕切り壁で区画して構成するが、本例では、図5に示すように支柱体15、16が断面コ字状であり、この支柱体15、16の断面コ字状の部分が、前方に開放するロウソク立て用空間部15a、16aとなっており、支柱体15、16間が線香立て用空間部23となっている場合を示している。
即ち、下台14は、石材からなる長方形の平板であり、これの前部上面に左右方向に延びるように矩形断面形状のガイド溝20が設けられている。このガイド溝20は下台14の左右端に貫通している。
また、支柱体15、16は断面コ字状であり、下台14上に左右対称に設置され、これらは前方に開放する、図5に示すようなロウソク立て用空間部15a、16aを有する。なお、この空間部の前方開放部が前記ガイド溝20付近に位置している。
更に、ロウソク立て用空間部15a、16aの中央に臨む前記した下台14上には、同一形状、同一サイズのロウソク立て21が設置されている。なお、このロウソク立て21はロウソク22を挿して保持可能にするために、真鍮など金属製の成形品が用いられる。
前記上台17は、形状的に寺社の笠屋根の趣を有し、前記支柱体15,16上に戴置される。なお、この支柱体15、16に対する上台17の組み付けは、周知のような凸凹の嵌合構造によってなされるものである。
この上台17の支柱体15、16上への戴置によって、支柱体15、16間には線香立て用空間部23が形成される。この線香立て用空間部23には、線香立て(図示しない)が設置されるが、必要に応じ、リンを収納することもできる。
また、上台17の前部下面には、図5および図6に示すように、左右方向に延びるガイド溝24が形成されている。なお、このガイド溝24の両端は上台17の左右端までは貫通しておらず、その両端付近で行き止まりになっている。
前記スライドドア18、19は石材加工により得られ、それぞれ第1のスライドドア構成部材18aおよび第1のスライドドア構成部材19aと、第2のスライドドア構成部材18bおよび第2のスライドドア構成部材19bとからなる。
第1のスライドドア構成部材18a、19aは、ここでは複数の通気孔(貫通孔)Hを作るように格子状にデザインされている。そしてこのスライドドア構成部材18a、19aは、常時は、線香立て用空間部23の前方開放部を塞ぐ位置にある。
このとき、第2のスライドドア構成部材18b、19bはそれぞれ支柱体15のロウソク立て用空間部15aおよび支柱体16のロウソク立て用空間部16aの各前方開放部を塞ぐ位置に臨む。この状態を、図1および図4に示す。
また、前記各スライドドア構成部材18a、18b、19a、19bは、上下端部が下台14上のガイド溝20と上台17のガイド溝24に上下部が嵌まり込んで、このガイド溝20、24に沿って左右に直線移動可能になっている。
なお、第2のスライドドア構成部材18b、19bの上縁には、図5に示すように所定長に亘ってストッパ突起18c、19cが一体に設けられている。このため、第2のスライドドア構成部材18b、19bが前記ガイド溝24内を移動するとき、ストッパ突起18c、19cがこのガイド溝24の両端部の非貫通部分、つまり脱抜規制部材に当たるため、このガイド溝24から各スライドドア構成部材18a、18b、19a、19bが外れて脱落することはない。
更に、これらの各スライドドア構成部材18a、18b、19a、19bは相互に連結されていない。このため、これらは単独でガイド溝20,24に沿って移動可能である。従って、図3に示すように、第1のスライドドア構成部材18a、19aが線香立て用空間部23を閉じているとき、第2のスライドドア構成部材18b、19bがロウソク立て用空間部15a、16aを開放することができる。
また、図2に示すように、線香立て用空間部23を開放状態にして、第1のスライドドア構成部材18a、19aがロウソク立て用空間部15a、16aを閉じるようにしてもよい。このときは、第2のスライドドア構成部材18b、19bは支柱体15、16の外側へ移動している。
また、第1のスライドドア構成部材18a、19aの互いに当接するつきあて部には、人の指を掛けて各スライドドア構成部材18a、19aを開閉するための切欠18d、19dが設けられている。
また、ロウソク立て用空間部15a、16aおよび/または線香立て用空間部23の背面側の下台14上面および上台11下面に、前記と略同様のガイド溝をそれぞれ設け、これらに一対の前記第3のスライドドア構成部材(納骨室用スライドドア)を移動自在に設けるようにしてもよい。この場合には、これらの第3のスライドドア構成部材(納骨室用スライドドア)を、第1のスライドドア構成部材18a、19aとともに開いたとき、線香立て用空間部23を、墓石12の下部に形成した納骨室に連通させることができる。従って、骨壷の収納や取り出しをその空間部23を通じて容易に実施することができる。これはロウソク立て用空間部15aまたは16aの背面側に第3のスライドドア構成部材(納骨室用スライドドア)を設け、その開閉で納骨室に連通するようにしてもよい。
従って、このような構成の燈明台11にあっては、全体が石材によって構成され、墓石の前部に設置されるため、十分な重量感、荘重感が得られるとともに、墓参時以外は、スライドドアによりロウソク立て用空間部15a、16aおよび線香立て用空間部23が塞がれるため、風雨が直接これらの空間部に吹き込んだり、侵入したりするのを防止することができる。
また、前記スライドドア18、19は墓参時および墓参終了時に手で操作可能であり、前記ロウソク立て用空間部15a、16aおよび線香立て用空間部23を容易に開け閉めすることができる。従って、ロウソクや線香に対する扱いを容易、迅速に実施できる。特に、墓参時には、各スライドドア18、19を開放することで、線香やロウソクの炎を前に見ながら、墓前にて手を合わせることができる。
また、左右一対の前記スライドドア18、19のそれぞれを、前記線香立て用空間部23を開閉する通気孔Hを備えた第1のスライドドア構成部材18a、19aと、前記ロウソク立て用空間部23を開閉する第2のスライドドア構成部材18b、19bとから構成した。
このため、線香立て用空間部23が第1のスライドドア構成部材18a、19aにより塞がれても、その内部に供えられた線香が発生する煙を前記第1のスライドドア構成部材18a、19aの格子型通気孔Hから外へ排出することができる。また、第1のスライドドア構成部材18a、19aにより線香立て用空間部23に風雨が直接入り込むことを抑制できるとともに、第2のスライドドア構成部材18b、19bにより塞がれたロウソク立て用空間部15a、16a内には、酸欠でロウソクの火が消えない程度の空気は流通するが、ロウソクの火が吹き消される風が入るのは略完全に防止することができる。
線香は、一旦点火されると風を受けて消えることがないため、第1のスライドドア構成部材18a、19aの通気孔Hを通して風が仮に吹き込んでも、線香の消火は生じない。
これに対し、第2のスライドドア構成部材18b、19bは、ロウソク立て用空間部15a、16aを略完全に塞ぐため、強風時にも風がこれらの空間部15a、16aに吹き込むことはない。従って、ロウソクは消えることはない。
前記支柱体15、16の側部には、前記ロウソク立て用空間部15a、16aに連通する通気孔Gが穿設されているため、第2のスライドドア構成部材18b、19bによって塞がれたロウソク立て用空間部15a、16aが支柱体15、16側部の通気孔Gと連通する。
従って、風雨の侵入を防止できるとともに、ロウソクの火が風の侵入によって消える心配はない。なお、ロウソクの熱は、石材には伝わりにくく、これが火傷を負わせるほど過熱されることはない。
前記スライドドア18、19は、下台14および上台17に設けられたガイド溝20、24に案内されて、前記線香立て用空間部23およびロウソク立て用空間部15a、16aの前方開放側に左右方向に移動可能である。
従って、各スライドドア18、19をガイド溝20、24に沿って移動させることができ、線香立て用空間部23、およびロウソク立て用空間部15a、16aの開閉をスムースに行なわせることができる。
また、前記のように、上台17に形成されたガイド溝24の端部に行き止まりする脱抜規制部材を設けたので、各スライドドア18、19をガイド溝20、24に沿って開閉操作した際に、ガイド溝20、24から抜け下台の端部から外れて落下、破損することを未然に回避することができる。
前記ロウソク立て用空間部15a、16a及び/または線香立て用空間部28の背面側には、一対の納骨用スライドドアを設けたことで、墓石下部の納骨室に、骨壷に入れたお骨を簡単、スムースに収めたり、分骨時のためなどに取り出したりすることができる。
また、前記第1のスライドドア構成部材18a、19aの一部に、切欠部18d、19d設けることで、その切欠部18d、19dに指先を掛けて第1のスライドドア構成部材を軽快かつ速やかに開閉操作することができる。
また、図7に示すように、前記ロウソク立て用空間部15a、16aに臨む下台14上に、ロウソク立て21を設置するスライド板25a、26aを前後方向移動可能に設けてもよい。
これにより、スライド板25a、26aをロウソク立て21とともにロウソク立て用空間部15a、16aから外にスライドさせた上で、ロウソク22に点火し、その点火したロウソク22をロウソク立て21に支持させて、スライド板をスライドさせながらロウソク立て用空間部に戻すことができる。
従って、従来のように狭いロウソク立て用空間部内でロウソクに点火する作業の煩わしさがなくなる。また、ロウソク立て21のロウソク立て用空間部15a、16aへの収納や取り出しをスムースかつ容易に行える。
なお、スライド板25a、26aの下面および下台14の上面のうち、一方には直線状の凹溝を、他方にはこの凹溝にガイドされる凸条を設けることで、スライド板25a、26aのロウソク立て用空間部15a、16aへの出し入れをよりスムースに行わせることができる。図7では、スライド板25a、26aの下面には凸条25b、26bが設けられ、下台14の上面にはその凸条25b、26bに嵌合する凹溝27、28が設けられている。
図8は、本発明の他の実施形態による燈明台31を示す斜視図である。これが図1に示すものと異なるところは、上台17Aが前記のような笠型でなく、単なる平板型の石材である。そして、この平板型の上台17A上に、供物台32が戴置されている。この供物台32も石材により重量感、荘重感のあるデザインに作られている。なお、この燈明台31も墓石の前部に接するように設置されている。
この燈明台31では、下台14の上面および上台17Aの下面のそれぞれに設けられた前記同様のガイド溝20、24に、図9に示すように、前述したものと同様の第1のスライドドア構成部材18a、19aのみが移動自在に嵌め込まれている。このため、これらの第1のスライドドア構成部材18a、19aは、ガイド溝20、24に沿って前記同様のロウソク立て用空間部16aと線香立て用空間部23のいずれかを選択的に閉じるように機能する。
また、この燈明台31にあっては、下台14の後部上面および上台17Aの後部下面のそれぞれに、図10にも示すように、左右方向に延びる直線状のガイド溝33、34が形成されている。これらのガイド溝に一対の納骨用スライドドア35、36がはめ込まれている。そして、これらの納骨用スライドドアを中央部で合わせると、前記ロウソク立て用空間部23の後方開放部を閉じるように作用する。
更に前記支柱体15、16の側部には、ロウソク立て用空間部15a、16aのそれぞれに連通する通気孔Gが穿設されている。この連通孔Gの形状やサイズは任意に選択できる。この通気孔Gは、ロウソク立て用空間15a、16a内に酸素を供給し、ロウソク22の火が消えないようにしている。
従って、これらの納骨用スライドドア35、36を前記のように閉じるとともに、前記第1のスライドドア構成部材18a、19aを開放した状態で、線香立て用空間部23内の下台14上に、点火された線香38を入れた線香立て37を設置することにより、墓参することができる。
一方、第1のスライドドア構成部材18a、19aを開放した状態で、前記下台14上の線香立てを取り除き、納骨用スライドドア35、36を開くと、線香立て用空間部23の後方が開放される。このため、線香立て用空間部23は墓石12下部の、図11に示すような納骨室39に連通する。そこで、この納骨室39にお骨を収納した骨壷40を容易に納めることができる。なお、納骨後は、納骨用スライドドア35、36を閉じ、線香を立てるなどして、墓参に備えればよい。
なお、下台14上にスライド板を出し入れ自在に設置し、この上に線香立て37を載置可能とすることで、線香立て用空間部23の外で線香に火をつけて線香立てに載せ、線香立て用空間部23外に引き出した前記スライド板上にその線香立てを載せ、再び線香立て用空間部内へスライドさせることができる。これにより、従来は無理な姿勢で、狭い線香立て用空間部23内で行っていた線香への点火操作を、容易化できる。
また、線香立て37の底部に突起を設け、前記下台14上面や前記スライド板上面に前記突起が嵌まり込む嵌合孔を設けておくことで、線香立て37を下台14上やスライド板上に安定支持することができる。更に、線香立ての形状を工夫することによって、リンを兼ねるものとすることができる。
以上のように、本実施形態の燈明台にあっては、一対の支柱体15、16を下台14上に左右対称に設置し、これらの支柱体15、16に前方に開放するロウソク立て用空間部15a、16aを設け、支柱体15、16の上部を上台17で被って、支柱体15、16および下台4とともに前後方向に開放する線香立て用空間部23を形成し、線香立て用空間部23およびロウソク立て用空間部15a、16aの前方開放側を、左右一対のスライドドア18、19で開閉する構成とすることで、燈明であるロウソク22の点灯および線香38の点火状態を風雨に影響されずに安定的に維持できるとともに、全体が石材であることにより、仏具としての重量感と荘重感が得られる。
以上のように本発明にかかる燈明台は、燈明であるロウソクの点灯および線香の点火状態を風雨に影響されずに安定的に維持できるとともに、全体を石材で構成し、仏具としての重量感と荘重感が得られるという効果を有し、墓石の前部に設置されて、線香などとともに燈明を供えるための燈明台等として有用である。
本発明の一実施形態による燈明台を示す斜視図である。 図1における燈明台のスライドドアの開閉状態を示す斜視図である。 図1の燈明台におけるスライドドアの他の開閉状態を示す斜視図である。 図1における燈明台のスライドドアの、他の開閉状態を示す斜視図である。 図1における燈明台の組み立て構造を示す分解斜視図である。 図1における燈明台を中央部で縦断した要部の断面図である。 図1におけるロウソク立てのスライド構造を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態による燈明台を示す斜視図である。 図9における燈明台の要部を、一部破断して示す斜視図である。 図9における燈明台の納骨用スライドドア付近を、一部破断して示す斜視図である。 図9における燈明台を中央部で縦断した要部の断面図である。
11、31 燈明台
12 墓石
13 基台
14 下台
15、16 支柱体
15a、16a ロウソク立て用空間部
17、17A 上台
18、19 スライドドア
18a、19a 第1のスライドドア構成部材
18b、19b 第2のスライドドア構成部材
20、24 ガイド溝
21 ロウソク立て
22 ロウソク
23 線香立て用空間部
25a、26a スライド板
25b、26b 突条
27、28 凹溝
27a、28a ガイド溝
32 供物台
33、34 ガイド溝
35、36 納骨室用スライドドア
37 線香立て
38 線香
39 納骨室

Claims (5)

  1. 墓石の前に隣接して設置されて、ロウソクや線香に火を点けて供えるための石材製の燈明台であって、
    下台と該下台上に左右対称に設置される一対の支柱体と該一対の支柱体上に載置し上部を被う上台とで、前方が開放する空間部を形成し、この空間部を、前方に開放するロウソク立て用空間部と前方に開放する線香立て用空間部に構成し、この線香立て用空間部およびロウソク立て用空間部の前方開放側に左右一対のスライドドアが開閉可能に設けられており、
    前記支柱体は、断面コ字状であり、この支柱体の断面コ字状の部分が、前方に開放するロウソク立て用空間部となり、左右対称に設置された一対の支柱体間が、前方に開放する線香立て用空間部となっており、
    前記スライドドアは、前記下台および上台に設けられたガイド溝に案内されて、前記線香立て用空間部およびロウソク立て用空間部の前方開放側に左右方向に移動可能に設けられ、
    前記上台に形成されたガイド溝の端部には、スライドドアの前記ガイド溝からの脱抜を規制する脱抜規制部材が設けられていることを特徴とする墓石用燈明台。
  2. 前記支柱体の側部には、前記ロウソク立て用空間部に連通する通気孔が穿設されていることを特徴とする請求項1記載の墓石用燈明台。
  3. 前記線香立て用空間部の背面側は納骨室に連通して開放され、該背面開放側に納骨室を開閉する納骨室用スライドドアが設けられていることを特徴とする請求項1記載の墓石用燈明台。
  4. 前記ロウソク立て用空間部および線香立て用空間部の、少なくともロウソク立て用空間部の下台上には、スライド板が前後方向移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の墓石用燈明台。
  5. 左右一対の前記スライドドアのそれぞれが、前記線香立て用空間部を開閉する通気孔を備えた第1のスライドドア構成部材と、前記ロウソク立て用空間部を開閉する第2のスライドドア構成部材とからなることを特徴とする請求項1記載の墓石用燈明台。
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