JP5098005B2 - 墓石用燈明台 - Google Patents
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Description
また、この一般的な燈明台は、燈明の設置部に扉などの防風、防雨手段を持たず、常時外部に晒される構造である。
従って、このような風雨の条件下での法事では、ロウソクが吹き消されたまま、線香に火を点じるのみにて、読経を行っているのが現状である。
下台と該下台上に左右対称に設置される一対の支柱体と該一対の支柱体上に載置し上部を被う上台とで、前方が開放する空間部を形成し、この空間部を、前方に開放するロウソク立て用空間部と前方に開放する線香立て用空間部に構成し、この線香立て用空間部およびロウソク立て用空間部の前方開放側に左右一対のスライドドアが開閉可能に設けられており、
前記支柱体は、断面コ字状であり、この支柱体の断面コ字状の部分が、前方に開放するロウソク立て用空間部となり、左右対称に設置された一対の支柱体間が、前方に開放する線香立て用空間部となっており、
前記スライドドアは、前記下台および上台に設けられたガイド溝に案内されて、前記線香立て用空間部およびロウソク立て用空間部の前方開放側に左右方向に移動可能に設けられ、
前記上台に形成されたガイド溝の端部には、スライドドアの前記ガイド溝からの脱抜を規制する脱抜規制部材が設けられていることを特徴とする。
この構成により、スライドドアによって塞がれたロウソク立て用の空間部が支柱体側部の通気孔と連通するため、風雨の侵入を防止できるとともにロウソクの火が風の侵入によって消える心配はない。
この構成により、納骨室用スライドドアを手で開放することにより、この納骨室用スライドドアの背面側にある墓石下部の納骨室に、骨壷に入れたお骨を簡単、スムースに収めたり、分骨時に取り出したりすることができる。
従って、従来のように狭いロウソク立て用空間部内でロウソクに点火する作業の煩わしさがなくなる。また、ロウソク立てのロウソク立て用空間部への収納や取り出しをスムースかつ容易に行える。
(1)下台と該下台上に左右対称に設置される一対の支柱体と該一対の支柱体上に載置し上部を被う上台とで、前方が開放する空間部を形成し、この空間部を前方に開放するロウソク立て用空間部と前方に開放する線香立て用空間部に構成し、この線香立て用空間部およびロウソク立て用空間部の前方開放側を左右一対のスライドドアで開閉する構成とすることで、燈明であるロウソクの点灯および線香の点火状態を風雨に影響されずに安定的に維持できるとともに、全体が石材であることにより、燈明台としての重量感と荘重感を具現できる。
(2)支柱体が断面コ字状であり、この支柱体の断面コ字状の部分が、前方に開放するロウソク立て用空間部となり、左右対称に設置された一対の支柱体間が、前方に開放する線香立て用空間部となっているので、区画する仕切り壁を設ける手数が省けるし、製作も容易となる。
(4)納骨室用スライドドアを手で開放することにより、この納骨室用スライドドアの背面側にある墓石下部の納骨室に、骨壷に入れたお骨を簡単、スムースに収めたり、分骨時に取り出したりすることができる。
従って、従来のように狭いロウソク立て用空間部内でロウソクに点火する作業の煩わしさがなくなる。また、ロウソク立てのロウソク立て用空間部への収納や取り出しをスムースかつ容易に行える。
(6)線香立て用の空間部が第1のスライドドア構成部材により塞がれても、その内部に供えられた線香が発生する煙を前記第1のスライドドア構成部材の通気孔から外へ排出することができる。また、第1のスライドドア構成部材により線香立て用空間部に風雨が直接入り込むことを抑制できるとともに、第2のスライドドア構成部材により塞がれたロウソク立て用空間部内には風が侵入するのを略完全に防止することができる。
図1は、本発明にかかる墓石用燈明台11を示す斜視図である。この墓石用燈明台11は、墓石12前部の基台13上に設置されている。この墓石用燈明台11は、大理石などの石材を加工した複数種類のブロックを組み付けることにより、形成されている。
また、支柱体15、16は断面コ字状であり、下台14上に左右対称に設置され、これらは前方に開放する、図5に示すようなロウソク立て用空間部15a、16aを有する。なお、この空間部の前方開放部が前記ガイド溝20付近に位置している。
これに対し、第2のスライドドア構成部材18b、19bは、ロウソク立て用空間部15a、16aを略完全に塞ぐため、強風時にも風がこれらの空間部15a、16aに吹き込むことはない。従って、ロウソクは消えることはない。
従って、風雨の侵入を防止できるとともに、ロウソクの火が風の侵入によって消える心配はない。なお、ロウソクの熱は、石材には伝わりにくく、これが火傷を負わせるほど過熱されることはない。
従って、各スライドドア18、19をガイド溝20、24に沿って移動させることができ、線香立て用空間部23、およびロウソク立て用空間部15a、16aの開閉をスムースに行なわせることができる。
これにより、スライド板25a、26aをロウソク立て21とともにロウソク立て用空間部15a、16aから外にスライドさせた上で、ロウソク22に点火し、その点火したロウソク22をロウソク立て21に支持させて、スライド板をスライドさせながらロウソク立て用空間部に戻すことができる。
12 墓石
13 基台
14 下台
15、16 支柱体
15a、16a ロウソク立て用空間部
17、17A 上台
18、19 スライドドア
18a、19a 第1のスライドドア構成部材
18b、19b 第2のスライドドア構成部材
20、24 ガイド溝
21 ロウソク立て
22 ロウソク
23 線香立て用空間部
25a、26a スライド板
25b、26b 突条
27、28 凹溝
27a、28a ガイド溝
32 供物台
33、34 ガイド溝
35、36 納骨室用スライドドア
37 線香立て
38 線香
39 納骨室
Claims (5)
- 墓石の前に隣接して設置されて、ロウソクや線香に火を点けて供えるための石材製の燈明台であって、
下台と該下台上に左右対称に設置される一対の支柱体と該一対の支柱体上に載置し上部を被う上台とで、前方が開放する空間部を形成し、この空間部を、前方に開放するロウソク立て用空間部と前方に開放する線香立て用空間部に構成し、この線香立て用空間部およびロウソク立て用空間部の前方開放側に左右一対のスライドドアが開閉可能に設けられており、
前記支柱体は、断面コ字状であり、この支柱体の断面コ字状の部分が、前方に開放するロウソク立て用空間部となり、左右対称に設置された一対の支柱体間が、前方に開放する線香立て用空間部となっており、
前記スライドドアは、前記下台および上台に設けられたガイド溝に案内されて、前記線香立て用空間部およびロウソク立て用空間部の前方開放側に左右方向に移動可能に設けられ、
前記上台に形成されたガイド溝の端部には、スライドドアの前記ガイド溝からの脱抜を規制する脱抜規制部材が設けられていることを特徴とする墓石用燈明台。 - 前記支柱体の側部には、前記ロウソク立て用空間部に連通する通気孔が穿設されていることを特徴とする請求項1記載の墓石用燈明台。
- 前記線香立て用空間部の背面側は納骨室に連通して開放され、該背面開放側に納骨室を開閉する納骨室用スライドドアが設けられていることを特徴とする請求項1記載の墓石用燈明台。
- 前記ロウソク立て用空間部および線香立て用空間部の、少なくともロウソク立て用空間部の下台上には、スライド板が前後方向移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の墓石用燈明台。
- 左右一対の前記スライドドアのそれぞれが、前記線香立て用空間部を開閉する通気孔を備えた第1のスライドドア構成部材と、前記ロウソク立て用空間部を開閉する第2のスライドドア構成部材とからなることを特徴とする請求項1記載の墓石用燈明台。
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