JP3032495B2 - 墓 - Google Patents

Info

Publication number
JP3032495B2
JP3032495B2 JP9286636A JP28663697A JP3032495B2 JP 3032495 B2 JP3032495 B2 JP 3032495B2 JP 9286636 A JP9286636 A JP 9286636A JP 28663697 A JP28663697 A JP 28663697A JP 3032495 B2 JP3032495 B2 JP 3032495B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
desk
tomb
sill
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9286636A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11125030A (ja
Inventor
有一 小野寺
Original Assignee
新生石材有限会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新生石材有限会社 filed Critical 新生石材有限会社
Priority to JP9286636A priority Critical patent/JP3032495B2/ja
Publication of JPH11125030A publication Critical patent/JPH11125030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3032495B2 publication Critical patent/JP3032495B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)
  • Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石製の墓本体の前
に設けられ香炉等の物を入れる収納空間が形成されると
ともに供物等の物を載置可能な収納ボックス型の石製の
机部と、机部の左右に設けられ花を生けるための一対の
石製の花立て部とを備えた墓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の墓としては、例えば、図
8に示すように、石製の墓本体1と、墓本体1の下側に
設けられるとともに墓本体1の前側に骨を入れる入口開
口2を有した骨堂3と、骨堂3の入口開口2を開閉する
石製の骨蓋4と、墓本体1の前の骨蓋4上に載置された
石製の机部5と、机部5の左右に設けられ花を生けるた
めの縦穴6が形成された一対の石製の花立て部7とを備
えている。机部5は、底板5a,一対の側板5b,天板
5c及び背面板5dを備えて、前側に開放する開口8を
有した香炉等の物の収納空間Sを有するとともに、供物
等の物を載置することができるように形成されており、
開口8には、ピンや蝶番等のヒンジ具を用いて回動可能
に底板5a及び天板5cに取付けられ、回動によって開
閉する一対の石製の開き戸9が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の墓の机部5においては、収納空間Sの開口8を開
閉する開き戸9を、ヒンジ具を用いて回動可能に底板5
a及び天板5cに取付けなければならないので、ヒンジ
具を用いる分、部品点数が多く、また、石にヒンジ具を
取付けるための加工をし、しかも、ヒンジ具を取付けて
開き戸9を装着しなければならないので、加工や組立て
が煩雑で、製造効率が悪いという問題があった。また、
ヒンジ具は重い石を支持するので、長年使用する墓にあ
っては耐久性が悪いという問題もあった。
【0004】これを解決するために、例えば、図9に示
すように、開き戸9に代えて引き戸9aにし、底板5a
及び天板5cに敷居及び鴨居を夫々形成することも考え
られるが、これだと、引き戸9aを開けたときに花立て
部7に引き戸9aが干渉して衝突してしまい、収納空間
Sの開口8を開けることができないし、開けることがで
きるように花立て部7の位置を変えても引き戸9aを開
けたときに引き戸9aは敷居及び鴨居のないところに移
動するので支持する部分が少なくなることから、離脱し
易くなり、収納空間Sの開口8を充分に開けることがで
きなくなるという問題がある。本発明は上記の問題点に
鑑みて為されたもので、引き戸を設けても花立て部と干
渉しないように収納空間の開口を充分に開けることがで
きるようにし、部品点数を低減し、加工や組立てを容易
にして製造効率を向上させ、耐久性を向上させるように
した墓を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明の墓は、石製の墓本体と、該墓本体の前
に設けられ前側に開放する開口を有した物の収納空間が
形成されるとともに物を載置可能な石製の机部と、該机
部の左右に設けられ花を生けるための一対の石製の花立
て部とを備えた墓において、上記机部と花立て部とを連
設し、上記机部の収納空間の開口を開閉する引き戸を設
け、上記机部に引き戸を開閉移動可能に保持する敷居及
び鴨居を形成し、上記花立て部の前側に引き戸を移動可
能に保持する上記敷居及び鴨居を延長した敷居延長部及
び鴨居延長部を設け、上記引き戸を敷居延長部及び鴨居
延長部に移動させて収納空間の開口を開けることを可能
にしたものである。これにより、回動による開き戸に比
較して、部品点数が少なくなり、分解,組立ても容易
で、製造を簡単にすることができ、引き戸の取付が石加
工だけで形成できるようになる。また、引き戸を開ける
と、敷居延長部及び鴨居延長部に移動できるので、花立
て部に干渉して衝突することがなく、収納空間の開口を
開けることができるとともに、引き戸を花立て部の前側
に移動させることができるので、開口を広く開けること
ができ、物の出し入れが容易に行なわれる。
【0006】そして、必要に応じ、上記机部を底板部及
び天板部を備えて構成し、上記花立てを花立て本体,該
花立て本体を支持する支持板部及び花立て本体の上部を
形成する上板部を備えて構成し、上記机部の底板部と上
記花立て部の支持板部とを連設して台板を構成し、上記
机部の天板部と上記花立て部の上板部とを連設して笠板
を構成し、上記敷居及び敷居延長部を上記台板の前側に
形成するとともに、上記鴨居及び鴨居延長部を上記笠板
の前側に形成した構成としている。これにより、台板と
笠板を取付け取外しできるので、分解,組立てがより一
層容易に行なわれる。また、敷居,敷居延長部,鴨居及
び鴨居延長部の加工が容易に行なわれる。
【0007】また、必要に応じ、上記机部に、上記収納
空間を形成し上記花立て本体,台板及び笠板で形成され
る後側開口を塞ぐ背面板を設け、該背面板の両側に上記
花立て本体に沿い台板に支持される脚板を突設した構成
としている。これにより、背面板を取付け取外しできる
ので、分解,組立てが容易に行なわれるとともに、脚板
を設けたので安定が良くなる。この場合、上記脚板を上
記花立て本体の奥行き長さよりも短い突出長さに設定し
たことが有効である。脚部により背面板の安定を確保し
つつ、収納空間の開口縁まで脚部が至らないので、開口
を広くすることができる。更に、必要に応じ、上記台板
を、上記墓本体の下側に設けられる骨堂の入口開口を塞
ぐ骨蓋として構成している。台板と骨蓋を兼用するの
で、部品点数を削減でき、コストダウンが図られる。
【0008】更にまた、必要に応じ、上記台板であって
上記机部の収納空間に臨む部位に、上記骨堂に連通し該
骨堂内に光を導入するための光道を設けた構成としてい
る。骨堂内が明るくなり、遺族等墓参する者にとって、
心情的安心が得られる。この場合、上記光道の入口に透
光性のカバーを設け、該カバーを光道の入口に立設され
る筒状体で構成したことが有効である。木の葉や塵等の
ゴミが光道を通って骨堂に入る事態が抑制される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態に係る墓について詳細に説明する。図1
乃至図6に示すように、実施の形態に係る墓は、石製の
墓本体1と、墓本体1の下側に設けられるとともに墓本
体1の前側に骨を入れる入口開口2を有した骨堂3を備
えている。この骨堂3は、四方枠状の石製又はコンクリ
ート製等で形成されている。10は墓本体1の前に設け
られ前側に開放する開口11を有した香炉等の物の収納
空間Sが形成されるとともに供物等の物を載置可能な石
製の机部、12は机部10の左右に設けられ花を生ける
ための一対の石製の花立て部であり、机部10と花立て
部12とは連設されている。
【0010】詳しくは、机部10は、底板部10a,天
板部10b及び背面板20を備えて構成されているとと
もに、花立て部12は、直方体ブロック状の花立て本体
13,花立て本体13を支持する支持板部12a及び花
立て本体13の上部を形成する上板部12bを備えて構
成されている。上板部12b及び花立て本体13には、
垂直方向に花を生けるための縦穴14が形成されてい
る。また、花立て本体13の前側と後側の下部中央に
は、花立て本体13を手で持ち易くするとともに左右を
花立て本体13の脚のように見せる切欠き15が形成さ
れている。そして、机部10の底板部10aと花立て部
12の支持板部12aとは一体に連設された分離可能な
台板16として構成され、机部10の天板部10bと花
立て部12の上板部12bとは一体に連設されて分離可
能な笠板17として構成されている。台板16は、骨堂
3の入口開口2を開閉する骨蓋としても構成されてい
る。そのため、台板16と骨蓋を兼用するので、部品点
数を削減でき、コストダウンが図られる。
【0011】また、背面板20は、台板16の底板部1
0a,笠板17の天板部10b,花立て本体13で形成
される後側開口18を他から分離可能に塞いでおり、こ
の背面板20の両側には、花立て本体13の側面13a
に沿い台板16に支持される脚板21が突設されてい
る。図3に示すように、この脚板21の突出長さdは、
花立て本体13の奥行き長さDよりも短い長さに設定さ
れている。これにより、上記の収納空間Sは、台板16
の底板部10a,笠板17の天板部10b,花立て本体
13の側面13a及び背面板20で囲繞される空間で構
成されている。
【0012】更に、机部10には、机部10の収納空間
Sの開口11を開閉する一対の矩形板状の石製引き戸2
2が設けられている。一対の引き戸22は互いに左右対
称形に形成されており、互いに対向する端部を当接させ
て開口11を閉じ、左右に互いに離間して移動させられ
て開口11を開ける。対向する端部には、前側から上下
方向に切欠き形成されて段部23が形成されており、引
き戸22を開く方向に移動させるときこの段部23に手
を引っ掛けて引き戸22の移動を容易にできるようにし
ている。24は窓部であり、矩形の穴を複数穿設して格
子状に形成されている。
【0013】更にまた、収納空間Sの開口11に引き戸
22を開閉移動可能に保持する敷居30及び鴨居31が
形成され、花立て部12の前側に引き戸22を移動可能
に保持する上記敷居30及び鴨居31を延長した敷居延
長部32及び鴨居延長部33が設けられ、引き戸22を
敷居延長部32及び鴨居延長部33に移動させて収納空
間Sの開口11を開けることを可能にしている。即ち、
台板16及び笠板17の前側は花立て本体13の前面よ
りも前側に突出しており、敷居30及び敷居延長部32
は台板16の前側に突出した部位に形成されているとと
もに、鴨居31及び鴨居延長部33は笠板17の前側に
突出した部位に形成されている。敷居30及び敷居延長
部32は、引き戸22の下端部が移動可能に挿入され台
板16の全長に亘って形成された一条の溝で構成されて
いる。また、鴨居31及び鴨居延長部33も、同様に、
引き戸22の上端部が移動可能に挿入され笠板17の全
長に亘って形成された一条の溝で構成されている。溝を
形成するだけで、敷居30,敷居延長部32,鴨居31
及び鴨居延長部33が形成されるので、加工が極めて簡
単に行なわれる。
【0014】また、台板16であって机部10の収納空
間Sに臨む部位には、骨堂3に連通し骨堂3内に光を導
入するための直状の光道34が設けられている。光道3
4は断面円形であって、その入口は台板16の底板部1
0aの奥中央に位置して形成されている。この光道34
の入口には透光性の樹脂等で形成されたカバー35が嵌
合されている。このカバー35は、円筒状の筒本体35
aの上側開口11を円盤35bで塞いで形成され、筒本
体35aの上部周囲に光道34に連通する小孔からなる
換気口36が多数形成されている。尚、図1中、符号3
7は墓本体1の前側であって花立て部12の後側に設け
られる一対のローソク立てである。
【0015】従って、この実施の形態に係る墓の机部1
0及び花立て部12を設置するときは、予め設置された
墓本体1の前において予め設置された骨堂3の入口開口
2に、骨蓋としても構成される台板16を被せて載置す
る。次に、この台板16上の所定位置に背面板20を載
置する。この場合、背面板20には脚板21が設けられ
ているので、ぐらつくことなく安定良く載置される。ま
た、花立て本体13を背面板20に連続させて載置す
る。次に、笠板17を花立て本体13及び背面板20に
載置する。その後、引き戸22を台板16及び笠板17
の側方から、敷居延長部32及び鴨居延長部33に挿入
し、敷居30及び鴨居31に移動させて収納空間Sの開
口11を閉める。この場合、従来の開き戸のように、回
動させるためのヒンジ具を用いなくても良いので、組立
てが極めて簡単に行なわれる。また、収納空間Sの開口
11の開いた状態の適時に、台板16に設けた光道34
の入口にカバー35を取付ける。
【0016】骨堂3に納骨するときは、上記と逆に、引
き戸22を敷居延長部32及び鴨居延長部33を移動さ
せて台板16及び笠板17の側方に引き抜き、笠板17
を取外し、花立て本体13及び背面板20を台板16か
ら降ろす。そして、骨蓋としての台板16を外して骨堂
3の入口開口2を開け、納骨する。納骨が終わったなら
ば、再び上記と同様に組付ける。このように、引き戸2
2,笠板17,花立て本体13及び背面板20を分離し
て設けており、ヒンジ具等の複雑な機構を用いていない
ので、分解,組立てが極めて容易であり、そのため、納
骨作業を容易に行なうことができる。納骨された状態で
は、台板16に設けた光道34の入口にカバー35が設
けられているので、木の葉や塵等のゴミが光道34を通
って骨堂3に入る事態が抑制され、骨堂3内を汚す事態
が防止される。また、カバー35には、換気口36が設
けられているので、光道34を通して骨堂3内の換気が
行なわれ、そのため、通気性が良くなって、骨堂3の環
境が向上させられ、骨の保存が良好に行なわれる。
【0017】また、収納空間Sに香炉,ローソクや線香
等の物を収納したり取出すときは、図5及び図6に示す
ように、引き戸22を開ける。この場合、引き戸22に
は、段部23が形成されているので、手を引っ掛けて引
き易く、引き戸22の開移動が容易に行なわれる。ま
た、この場合、引き戸22を敷居延長部32及び鴨居延
長部33に移動させて収納空間Sの開口11を開けるこ
とができるので、引き戸22が花立て部12に干渉して
衝突することがなく、また、引き戸22を花立て部12
の前側に移動させることができるので、開口11を広く
開けることができ、物の出し入れを容易にすることがで
きる。この状態においては、引き戸22は、敷居延長部
32及び鴨居延長部33に保持されるので、容易に離脱
することがなく、安定が確保される。また、背面板20
の脚板21は、その突出長さdが花立て本体13の奥行
き長さDよりも短い長さに設定されているので、脚板2
1が開口11まで至らないことから、開口11を広くす
ることができる。
【0018】そしてまた、墓参するときは、例えば、机
部10の天板部10bに供物等の物を載置し、収納空間
Sに例えば香炉を入れて線香を焚き、引き戸22を開け
たまま行なう。この場合、光道34の入口には透光性の
カバー35が設けられているので、光がカバー35及び
光道34を通して骨堂3内に差し込む。そのため、遺族
等墓参する者にとって、死者のいるところが明るくなる
ので、暗い場合に比較して閉塞感等が生じにくく、心情
的に安心が得られる。カバー35が立設されているの
で、デザイン的に面白く見栄えが良くなり、品質の向上
が図られる。特に、遺骨とのつながりを感じ取れるシン
ボルとしても機能し、それだけ、供養する者の心情的安
心が提供される。
【0019】尚、上記各実施の形態において、背面板2
0を分離可能に設けたが必ずしもこれに限定されるもの
ではなく、例えば、図7に示すように、花立て本体13
と一体に設けても良く適宜変更して差支えない。この場
合、花立て本体13の外側面13bには、持ち運ぶ際に
手を引っ掛けることのできる帯溝19を形成すると、全
体を持ち易くすることができる。また、上記各実施の形
態において、台板16及び笠板17も他と分離可能に設
けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、いず
れかと一体にして良い。但し、分離して設けた方が、分
解組立てが容易になり、納骨作業等の効率が良くなる。
また、引き戸22は特に石製でなくても良い。また、背
面板20を限らずしも設けなくても良く、即ち、後側開
口18を塞がないで収納空間Sを形成するようにしても
差支えない。この場合、墓本体1に背面板の役目をもた
せると良い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の墓によれ
ば、机部と花立て部とを連設し、机部の収納空間の開口
を開閉する引き戸を設け、机部に引き戸を開閉移動可能
に保持する敷居及び鴨居を形成し、花立て部の前側に引
き戸を移動可能に保持する敷居及び鴨居を延長した敷居
延長部及び鴨居延長部を設け、引き戸を敷居延長部及び
鴨居延長部に移動させて収納空間の開口を開けることを
可能にしたので、引き戸を設けても花立て部と干渉しな
いように収納空間の開口を充分に開けることができるよ
うになり、部品点数を低減することができ、加工や組立
てを容易にして製造効率を向上させ、耐久性を向上させ
ることができる。
【0021】即ち、従来のような回動による開き戸に比
較して、ヒンジ具等の回動させるための機構を設けなく
ても良くなることから、部品点数が少なくなり、組立て
も容易で、製造を簡単にすることができ、コストダウン
も図ることができる。また、回動させるための機構を設
けなくても良いので、引き戸の取付を石加工だけ形成で
き、そのため、耐久性を向上させることができる。ま
た、机部と花立て部とを連設し、花立て部の前側に引き
戸を移動可能に保持する敷居延長部及び鴨居延長部を設
けたので、引き戸を開けても花立て部に干渉して衝突す
ることがなく、収納空間の開口を開けることができると
ともに、引き戸を花立て部の前側に移動させることがで
きるので、開口を広く開けることができ、物の出し入れ
を容易にすることができる。更に、開けられた引き戸を
敷居延長部及び鴨居延長部に保持できるので、引き戸が
容易に脱落することがなく、安定を図ることができる。
【0022】そして、机部の底板部と花立て部の支持板
部とを連設して台板を構成し、机部の天板部と花立て部
の上板部とを連設して笠板を構成し、敷居及び敷居延長
部を台板の前側に形成するとともに、鴨居及び鴨居延長
部を笠板の前側に形成した場合には、台板と笠板を設け
て机部と花立て部とを連設したので、分解,組立てを極
めて容易にすることができる。また、敷居,敷居延長
部,鴨居及び鴨居延長部の加工を容易に行なうことがで
きるという効果がある。また、机部に、収納空間を形成
し花立て本体,台板及び笠板で形成される後側開口を塞
ぐ背面板を設け、背面板の両側に花立て本体に沿い台板
に支持される脚板を突設した場合には、背面板を取付け
取外しできるので、組立てを容易にすることができると
ともに、脚板を設けたので安定が良く、構造を強固にす
ることができる。この場合、脚板を花立て本体の奥行き
長さよりも短い突出長さに設定すれば、脚部により背面
板の安定を確保しつつ、収納空間の開口縁まで脚部が至
らないので、開口を広くすることができる。
【0023】更に、台板を、墓本体の下側に設けられる
骨堂の入口開口を塞ぐ骨蓋として構成した場合には、台
板と骨蓋を兼用するので、部品点数を削減でき、コスト
ダウンを図ることができる。更にまた、台板であって机
部の収納空間に臨む部位に、骨堂に連通し骨堂内に光を
導入するための光道を設けた場合には、骨堂内を明るく
することができ、そのため、遺族等墓参する者にとっ
て、死者のいるところが明るくなるので、暗い場合に比
較して閉塞感等が生じにくく、心情的に安心を与えるよ
うにすることができる。この場合、光道の入口に透光性
のカバーを設け、カバーを光道の入口に立設される筒状
体で構成すれば、木の葉や塵等のゴミが光道を通って骨
堂に入る事態を抑制することができ、骨堂内を汚す事態
を防止することができる。また、透光性のカバーが立設
されていることから、デザイン的に面白く見栄えが良く
なり、品質の向上が図られる。特に、遺骨とのつながり
を感じ取れるシンボルとしても機能し、それだけ、供養
する者の心情的安心が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る墓を示す正面図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態に係る墓を示す要部分解斜
視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る墓を示す要部平面断
面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る墓の引き戸を閉じた
状態を示す要部斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る墓の引き戸を開いた
状態を示す要部斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る墓の引き戸を開いた
状態を示す正面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る墓の変形例を示す要
部分解斜視図である。
【図8】従来の墓の一例を示す正面図である。
【図9】従来の墓において引き戸をそのまま用いた場合
の不具合を示す要部正面図である。
【符号の説明】
1 墓本体 2 入口開口 3 骨堂 10 机部 10a 底板部 10b 天板部 11 開口 12 花立て部 12a 支持板部 12b 上板部 13 花立て本体 13a,13b 側面 14 縦穴 15 切欠き 16 台板 17 笠板 18 後側開口 19 帯溝 20 背面板 21 脚板 d 突出長さ D 奥行き長さ S 収納空間 22 引き戸 23 段部 24 窓部 30 敷居 31 鴨居 32 敷居延長部 33 鴨居延長部 34 光道 35 カバー 35a 筒本体 35b 円盤 36 換気口 37 ローソク立て

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石製の墓本体と、該墓本体の前に設けら
    れ前側に開放する開口を有した物の収納空間が形成され
    るとともに物を載置可能な石製の机部と、該机部の左右
    に設けられ花を生けるための一対の石製の花立て部とを
    備えた墓において、 上記机部と花立て部とを連設し、上記机部の収納空間の
    開口を開閉する引き戸を設け、上記机部に引き戸を開閉
    移動可能に保持する敷居及び鴨居を形成し、上記花立て
    部の前側に引き戸を移動可能に保持する上記敷居及び鴨
    居を延長した敷居延長部及び鴨居延長部を設け、上記引
    き戸を敷居延長部及び鴨居延長部に移動させて収納空間
    の開口を開けることを可能にしたことを特徴とする墓。
  2. 【請求項2】 上記机部を底板部及び天板部を備えて構
    成し、上記花立てを花立て本体,該花立て本体を支持す
    る支持板部及び花立て本体の上部を形成する上板部を備
    えて構成し、上記机部の底板部と上記花立て部の支持板
    部とを連設して台板を構成し、上記机部の天板部と上記
    花立て部の上板部とを連設して笠板を構成し、上記敷居
    及び敷居延長部を上記台板の前側に形成するとともに、
    上記鴨居及び鴨居延長部を上記笠板の前側に形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の墓。
  3. 【請求項3】 上記机部に、上記収納空間を形成し上記
    花立て本体,台板及び笠板で形成される後側開口を塞ぐ
    背面板を設け、該背面板の両側に上記花立て本体に沿い
    台板に支持される脚板を突設したことを特徴とする請求
    項2記載の墓。
  4. 【請求項4】 上記脚板を上記花立て本体の奥行き長さ
    よりも短い突出長さに設定したことを特徴とする請求項
    3記載の墓。
  5. 【請求項5】 上記台板を、上記墓本体の下側に設けら
    れる骨堂の入口開口を塞ぐ骨蓋として構成したことを特
    徴とする請求項2,3または4記載の墓。
  6. 【請求項6】 上記台板であって上記机部の収納空間に
    臨む部位に、上記骨堂に連通し該骨堂内に光を導入する
    ための光道を設けたことを特徴とする請求項5記載の
    墓。
  7. 【請求項7】 上記光道の入口に透光性のカバーを設
    け、該カバーを光道の入口に立設される筒状体で構成し
    たことを特徴とする請求項6記載の墓。
JP9286636A 1997-10-20 1997-10-20 Expired - Lifetime JP3032495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9286636A JP3032495B2 (ja) 1997-10-20 1997-10-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9286636A JP3032495B2 (ja) 1997-10-20 1997-10-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11125030A JPH11125030A (ja) 1999-05-11
JP3032495B2 true JP3032495B2 (ja) 2000-04-17

Family

ID=17706989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9286636A Expired - Lifetime JP3032495B2 (ja) 1997-10-20 1997-10-20

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3032495B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5098005B2 (ja) * 2006-05-08 2012-12-12 有限会社朝日石材工業 墓石用燈明台

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11125030A (ja) 1999-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7980918B1 (en) Playhouse
US6439225B2 (en) Collapsible portable outdoor fireplace
JP3032495B2 (ja)
JP3234121U (ja) 納骨壇
JP2012211499A (ja) 墓石の外柵における燈明台装置
JP3225590U (ja) 納骨壇
JP3007783B2 (ja) 仏 壇
JP3226721U (ja) 上置型仏壇
KR20080093523A (ko) 서랍식 납골함
JP3995090B2 (ja) 石材構造物の開閉扉
USD460415S1 (en) Outdoor stake with sockets
JP3954620B2 (ja)
JP3226722U (ja) 台付き型の仏壇
KR20200035626A (ko) 수납형 도어를 갖는 안치함
JP2707219B2 (ja) 墓石付き仏壇
KR200257754Y1 (ko) 납골함의 안치공간이 확장된 납골당
JP3098882U (ja) 墓所の香炉台
JP2005253548A (ja) 飾り棚
JP4012902B2 (ja) 墓用香炉
JP2007061459A (ja) 仏壇
JP2000000158A (ja) 仏 壇
JP3736686B2 (ja) 墓前用香炉
JP2006045819A (ja) 墓前用香炉
JP2003147997A (ja)
JP3832811B2 (ja) 墓前用収納箱の回転引出し構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term