JP5094974B2 - 研削装置および研削方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回転研削工具を使用して被加工物を研削加工する研削装置に関し、特に、回転研削工具の目詰まりを回避する研削装置に関する。
近年、セラミックス材料は、高機能化し、様々な部品の材料として使用されている。その一例として、緻密焼結されたセラミックス材料(以下、高強度セラミックス材料と呼称する。)が歯科医療における補綴物(以下、歯科用補綴物と呼称する。)などに使用されている。
ここで、高強度セラミックス材料から歯科用補綴物が製造されるにあたって、CAD(Computer Aided Design)/CAM(Computer Aided Manufacturing)が利用されている。具体的には、歯科用補綴物の3次元モデルがコンピュータで作成される。作成された3次元モデルの形状データが、NCマシン等(回転研削工具または回転切削工具)を有する加工装置のコントローラに設定される。設定された形状データに基づいてNCマシン等がコントローラによって制御される。高強度セラミックス材料がNCマシン等によって研削加工または切削加工され、高強度セラミックス材料から歯科用補綴物が製造される。
ただし、高強度セラミックス材料の硬度が高いので、このような方法では、最終的に、補綴物の形状を得るに要する時間が膨大になる。また、加工時間の短縮を狙って、加工速度を上げた場合には、加工工具に対して大きな負荷が掛かる。このため、加工工具の激しい磨耗や破損等の問題がある。
<一例目>
これに対して、例えば、研削時間の短縮を図るために、次の製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この製造方法では、酸化セリウムを含む正方晶酸化ジルコニア粒子と、酸化アルミニウム粒子とを主成分とするセラミックス材料が使用される。成形加工体を形成後に予備焼結を行い、予備焼結体を研削加工後に緻密焼結を行う。これによって、歯科用補綴物が製造される。
<二例目>
また、これとは別に、次の製造方法も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この製造方法では、酸化イットリウムと、アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、およびインジウムのいずれかの酸化物とを含むセラミックス材料が使用される。同様に、成形加工体を形成後に予備焼結を行い、予備焼結体を研削加工後に緻密焼結を行う。これによって、歯科用補綴物が製造される。
<三例目>
また、加工工具や被加工物の損傷を防ぐために、次の製造方法が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。この製造方法では、切削加工時に回転切削工具と被加工物とが冷却される。具体的には、図8に示すように、切削装置800は、被加工物801が、塊状物固定用回転治具804で保持された状態で、槽805に溜められている冷却液806に浸される。コントローラ808が、スピンドル803を制御して、回転切削工具802を回転駆動させる。被加工物801が、冷却液806に浸された状態で、スピンドル803で回転駆動されている回転切削工具802によって切削加工される。これによって、容易に、回転切削工具802と被加工物801とを冷却しつつ、切削加工によって生じた切削粉を回収することができる。
特開2006−271435号公報 特表2003−506191号公報 特開平10−6143号公報
しかしながら、一例目と二例目との製造方法においては、研削加工後に緻密焼結を行う必要がある。このため、緻密焼結時に生じる収縮によって寸法が変化する。また、緻密焼結時の収縮を考慮して研削加工しても、誤差が生じてしまい、緻密焼結後に手直しが必要となる。結果、緻密焼結に要する時間と、緻密焼結後の手直しに要する時間とが必要となる。
一方、三例目の製造方法においては、被加工物として緻密焼結体を使用した場合には、切削加工後において、緻密焼結に要する時間と、緻密焼結後の手直しに要する時間とが掛からない。しかし、予備焼結体を使用した場合に比べて、歯科用補綴物の加工時間が非常に長くなるおそれがある。
また、切削加工の代わりに、研削加工が行われる場合には、水中で加工されることによって、回転研削工具と被加工物とが冷却され、同一の効果が期待される。しかし、回転切削工具に比べて回転研削工具の方が目詰まりを起こしやすい。これは、切削粉に比べて研削粉の方が細かく、また回転研削工具の目が細かいことが多いことに起因し、研削加工において大きな問題になる。すなわち、三例目の製造方法では、研削加工によって生じた研削粉で回転研削工具が目詰まりを起こす問題を解消するまでには至らない。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、被加工物を研削加工中に回転研削工具に掛かる負荷を低減し、研削加工後の緻密焼結工程を不要とし、効率よく最終製品を製造することができる研削装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係わる研削装置は、下記に示す特徴を備える。
第1の研削装置は、冷却液に浸された被加工物を研削加工する回転研削工具と、前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生機構と、前記回転研削工具の使用時に前記振動発生機構キャビテーションを発生させる制御手段とを備え、前記制御手段が、前記振動発生機構を制御して、前記冷却液が溜められている槽の側面から反対側の側面までの長さの整数分の1を半波長とする縦波を前記冷却液に発生させる第2の研削装置は、冷却液に浸された被加工物を研削加工する回転研削工具と、前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生機構と、前記回転研削工具の使用時に前記振動発生機構にキャビテーションを発生させる制御手段とを備え、前記制御手段が、前記振動発生機構を制御して、前記冷却液が溜められている槽の底面から前記冷却液の液面までの長さの整数分の1を半波長とする縦波を前記冷却液に発生させる。
これによって、回転研削工具が被加工物と接触する部分(以下、接触部分と呼称する。)にキャビテーションが発生すれば、キャビティの消滅時に発生する衝撃が接触部分付近に与えられるので、接触部分付近から研削粉を除去することができる。
また、キャビテーションが発生する部分に、回転研削工具において研削粉が付着した部分(以下、付着部分と呼称する。)が配置されれば、キャビティの消滅時に発生する衝撃に起因したエロージョンによって、付着部分から研削粉を除去することができる。
すなわち、キャビテーションを発生させることによって、回転研削工具に研削粉が付着することを回避することができ、回転研削工具が目詰まりを起こす問題を解消することができる。
また、接触部分にキャビテーションが発生すれば、回転研削工具が被加工物と確実に接触することを促進することができる。回転研削工具が被加工物と確実に接触すれば、研削加工時において、回転研削工具に掛かる負荷を低減し、回転研削工具に対する加工速度を上げることができる。
これらから、被加工物として緻密焼結体を使用しても、三例目の製造方法に比べれば、効率よく被加工物を加工することができる。
これによって、セラミックス系の材料のような難削材料を効果的に研削加工し、所望の形状の歯科用補綴物を製造することができる。
なお、本発明は、研削装置として実現されるだけではなく、研削方法として実現されるとしてもよい。上記目的を達成するために、本発明に係わる研削方法は、下記に示す特徴を備える。第1の研削方法は、回転研削工具を使用して冷却液に浸された被加工物を研削加工するときに、前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生工程を含み、前記振動発生工程において、前記冷却液が溜められている槽の側面から反対側の側面までの長さの整数分の1を半波長とする縦波を前記冷却液に発生させる。第2の研削方法は、回転研削工具を使用して冷却液に浸された被加工物を研削加工するときに、前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生工程を含み、前記振動発生工程において、前記冷却液が溜められている槽の底面から前記冷却液の液面までの長さの整数分の1を半波長とする縦波を前記冷却液に発生させる。第3の研削方法は、回転研削工具を使用して冷却液に浸された被加工物を研削加工するときに、前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生工程を含み、前記振動発生工程において、前記冷却液に発生する縦波による疎密変化の大きい部分付近に、前記被加工物の加工領域が配置された状態で、振動を付与する。第4の研削方法は、回転研削工具を使用して冷却液に浸された被加工物を研削加工するときに、前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生工程を含み、前記振動発生工程において前記冷却液に発生した縦波による疎密変化の大きい部分のうち、前記被加工物と接触しない部分に前記回転研削工具を移動する移動工程を含む。第5の研削方法は、回転研削工具を使用して冷却液に浸された被加工物を研削加工するときに、前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生工程を含み、前記振動発生工程において、加工領域および加工段階に応じて、ON/OFFと振幅の大きさとを調整し、前記振動発生工程において、振幅を2段階に切替えながら振動を調整する。
本発明によれば、積極的にキャビテーションを発生させることによって、回転研削工具に研削粉が付着することを回避することができ、回転研削工具が目詰まりを起こす問題を解消することができる。また、被加工物として緻密焼結体を使用しても、効率よく被加工物を加工することができる。
例えば、接触部分にキャビテーションが発生すれば、キャビティの消滅時に発生する衝撃が接触部分付近に与えられるので、接触部分付近から研削粉を除去することができる。
また、キャビテーションが発生する部分に、付着部分が配置されれば、キャビティの消滅時に発生する衝撃に起因したエロージョンによって、付着部分から研削粉を除去することができる。
また、接触部分にキャビテーションが発生すれば、回転研削工具が被加工物と確実に接触することを促進することができる。回転研削工具が被加工物と確実に接触すれば、研削加工時において、回転研削工具に掛かる負荷を低減し、回転研削工具に対する加工速度を上げることができる。
実施の形態1における研削装置を示す斜視図 実施の形態1における研削装置を示す平面図 実施の形態1における研削装置を示す正面図 実施の形態1における研削装置において周波数の高い方の振動発生機構を使用したときに冷却液に生じる定在波を示す平面図 実施の形態1における研削装置において周波数の高い方の振動発生機構を使用したときに冷却液に生じる定在波を示す正面図 実施の形態1における研削装置において周波数の低い方の振動発生機構を使用したときに冷却液に生じる定在波を示す平面図 実施の形態1における研削装置において周波数の低い方の振動発生機構を使用したときに冷却液に生じる定在波を示す正面図 実施の形態1における研削装置において回転研削工具が被加工物と接触する部分にキャビテーションが発生する第1の過程を示す図 実施の形態1における研削装置において回転研削工具が被加工物と接触する部分にキャビテーションが発生する第2の過程を示す図 実施の形態1における研削装置において回転研削工具が被加工物と接触する部分にキャビテーションが発生する第3の過程を示す図 実施の形態1における研削装置において被加工物を研削加工するときに使用される研削加工条件を示す表を示す図 実施の形態1における研削装置を使用した研削方法を示すフローチャート 従来の技術における研削装置を示す斜視図
(実施の形態1)
以下、本発明に係わる実施の形態1について説明する。
<構成>
まず、本実施の形態における研削装置の構成について説明する。
図1,図2A,図2Bに示すように、研削装置100は、歯科用補綴物を製造する装置であり、セラミックス製の被加工物101を研削加工する装置である。被加工物101が、被加工物保持機構104で保持された状態で、槽105に溜められている冷却液106に浸される。被加工物101が、冷却液106に浸された状態で、スピンドル103で回転駆動されて高速回転している回転研削工具102によって研削加工される。このとき、槽105の外壁に取り付けられた振動発生機構107a〜107fが、冷却液106に振動を付与してキャビテーションを発生させる。
ここで、振動発生機構107a〜107fは、回転研削工具102が被加工物101と接触する部分にキャビティが発生するように、位置、振幅、周期が調整されている。これによって、キャビティが消滅するときに瞬間的に発生する非常に高い圧力によって、回転研削工具102と被加工物101との間の研削粉を除去しつつ、回転研削工具102と被加工物101との接触を促進することができる。
例えば、難削材料である緻密焼結後のセラミックス材料等を被加工物101として使用して歯科用補綴物を製造したとする。この場合において、研削加工時における回転研削工具102に掛かる負荷を低減することができる。このため、回転研削工具102の激しい磨耗や破損を発生させることなく、冷却液106に周期振動を付与しないときよりも、加工速度を上昇させることができる。結果、歯科用補綴物の製造に要する時間を短縮し、かつ加工後の緻密焼結工程を省くことができる。さらに、加工後の緻密焼結工程を省くことができるので、焼結による収縮寸法誤差の考慮や手直しの必要がなくなり、加工後、そのまま、歯科用補綴物として使用することができる。
<研削装置100>
ここでは、一例として、研削装置100は、回転研削工具102と、スピンドル103と、被加工物保持機構104と、槽105と、冷却液106と、振動発生機構107a〜107fと、コントローラ108とを備える。
そして、被加工物101から歯科用補綴物が製造されるにあたって、CAD(Computer Aided Design)/CAM(Computer Aided Manufacturing)が利用されている。具体的には、歯科用補綴物の3次元モデルがコンピュータで作成される。作成された3次元モデルの形状データが、NCマシン等(回転研削工具102、スピンドル103等)を有する研削装置100のコントローラ108に設定される。設定された形状データに基づいて、スピンドル103、振動発生機構107a〜107f等が、コントローラ108によって制御される。被加工物101がNCマシン等(回転研削工具102、スピンドル103等)によって研削加工され、被加工物101から歯科用補綴物が製造される。
<被加工物101>
被加工物101は、セラミックス製の円柱形の材料である。具体的には、酸化ジルコニウム65.9〜69.9重量%、酸化セリウム10.1〜11.1重量%、酸化アルミニウム19.5〜23.5重量%、酸化チタン0.01〜0.03重量%、および酸化マグネシウム0.04〜0.08重量%を含む原料配合物による成形加工体の緻密焼結体である。日本国特許第2945935号に記載された方法によって得られる。
被加工物101は、冷却液106に全体が浸され、中心軸を方向とし、円柱上面側が槽105の中央に配置され、円柱底面側が被加工物保持機構104で保持されている。
<回転研削工具102>
回転研削工具102は、ダイヤモンド粒子を含有する研削部分を有し、スピンドル103で回転駆動され、回転軸を中心に高速回転する。高速回転しているときに、研削部分に接触した材料を研削加工する。
<スピンドル103>
スピンドル103は、研削加工に必要な回転駆動力を回転研削工具102に付与する。
<被加工物保持機構104>
被加工物保持機構104は、回転研削工具102の回転軸に交差する方向に沿って被加工物101を保持する。
被加工物保持機構104は、槽105において、前面と背面との間、かつ右側面よりに配置され、底面に設置されている。被加工物101の円柱底面側部分を保持している。
<槽105>
槽105は、冷却液106が溜められている容器である。例えば、大きさが、Y方向で300mm、X方向で240mmである。底面から液面までの高さが75mmになるまで、冷却液106が満たされている。被加工物保持機構104で保持されている被加工物101が冷却液106の中に浸されている。研削加工時に、回転研削工具102の研削部分が冷却液106の中に浸される。被加工物101と回転研削工具102とが冷却される。
<冷却液106>
冷却液106としては、例えば、タイユ株式会社製水溶性切削液WX−805Hを水道水で20倍に希釈したものを使用することができる。
<振動発生機構107a〜107f>
振動発生機構107a〜107fは、軸振動型の振動子である。具体的には、直径50mmの軸振動するボルト締めランジュバン振動子である。冷却液106に定在波が発生する条件で、各周期振動が決定されている。また、周期振動発振器(不図示)で周期振動駆動され、研削加工条件に応じて、冷却液106に対して縦波を含む所望の振動を付与する。
<振動発生機構107a,107b>
振動発生機構107a,107bは、軸方向をY方向とし、X方向に5mmの隙間を空けて一列に並び、図中において、槽105の左側面中央、かつ槽105の底面と冷却液106の液面との真ん中に設置されている。択一的に使用され、槽105に溜められている冷却液106に対して、槽105の左側面から振動を与える。
<振動発生機構107c,107d>
振動発生機構107c,107dは、軸方向をX方向とし、Y方向に5mmの隙間を空けて一列に並び、図中において、槽105の前面中央、かつ槽105の底面と冷却液106の液面との真ん中に設置されている。択一的に使用され、槽105に溜められている冷却液106に対して、槽105の前面から振動を与える。
<振動発生機構107e,107f>
振動発生機構107e,107fは、軸方向をZ方向とし、Y方向に5mmの隙間を空けて一列に並び、図中において、槽105の底面中央に設置されている。択一的に使用され、槽105に溜められている冷却液106に対して、槽105の底面から振動を与える。
<周期振動>
ここでは、振動発生機構107a〜107fの各々から付与される周期振動は次のとおりである。なお、液中を伝わる音の速さが1500m/sである。
振動発生機構107aからは、25kHzの周期振動が付与される。これは、振動発生機構107aから付与される縦波の波長が1500000mm/s÷25kHz=60mmである。また、縦波の半波長(60mm÷2=30mm)の整数倍(10倍)が槽105におけるY方向の大きさ(300mm)と同じになる。これから、定在波が発生する条件を満たす。
振動発生機構107bからは、12.5kHzの周期振動が付与される。これは、振動発生機構107bから付与される縦波の波長が1500000mm/s÷12.5kHz=120mmである。また、縦波の半波長(120mm÷2=60mm)の整数倍(5倍)が槽105におけるY方向の大きさ(300mm)と同じになる。これから、定在波が発生する条件を満たす。
振動発生機構107cからは、25kHzの周期振動が付与される。これは、振動発生機構107cから付与される縦波の波長が1500000mm/s÷25kHz=60mmである。また、縦波の半波長(60mm÷2=30mm)の整数倍(8倍)が槽105におけるX方向の大きさ(240mm)と同じになる。これから、定在波が発生する条件を満たす。
振動発生機構107dからは、12.5kHzの周期振動が付与される。これは、振動発生機構107dから付与される縦波の波長が1500000mm/s÷12.5kHz=120mmである。また、縦波の半波長(120mm÷2=60mm)の整数倍(4倍)が槽105におけるX方向の大きさ(240mm)と同じになる。これから、定在波が発生する条件を満たす。
振動発生機構107eからは、30kHzの周期振動が付与される。これは、振動発生機構107eから付与される縦波の波長が1500000mm/s÷30kHz=50mmである。また、縦波の半波長(50mm÷2=25mm)の整数倍(3倍)が、冷却液106の液面までの高さ(75mm)と同じになる。これから、定在波が発生する条件を満たす。
振動発生機構107fからは、20kHzの周期振動が付与される。これは、振動発生機構107fから付与される縦波の波長が1500000mm/s÷20kHz=75mmである。また、縦波の半波長(75mm÷2=37.5mm)の整数倍(2倍)が、冷却液106の液面までの高さ(75mm)と同じになる。これから、定在波が発生する条件を満たす。
<定在波>
次に、振動発生機構107a,107c,107eを使用したときに冷却液106に生じる定在波と、振動発生機構107b,107d,107fを使用したときに冷却液106に生じる定在波について説明する。
図3A,図3Bに示すように、振動発生機構107a,107c,107eを使用した場合においては、冷却液106に、X方向に30mm、Y方向に30mm、Z方向に25mmの間隔で白い部分が升目状に生じ、白い部分と白い部分との間に黒い部分が生じる。
ここで、白い部分は、疎密変化の小さい部分である。黒い部分は、疎密変化の大きい部分である。また、黒い部分は、疎密変化が大きいので、キャビテーションが発生し易い部分でもある。
また、図4A,図4Bに示すように、振動発生機構107b,107d,107fを使用した場合においては、冷却液106に、X方向に60mm、Y方向に60mm、Z方向に37.5mmの間隔で白い部分が升目状に生じ、白い部分と白い部分との間に黒い部分が生じる。振動発生機構107a,107c,107eを使用した場合よりも振動発生機構107b,107d,107fした場合の方が、升目が粗く、白い部分の間隔が広くなる。
<キャビテーション>
ここで、回転研削工具102が被加工物101と接触する部分にキャビテーションが発生する過程について説明する。
ここでは、Z方向に周期振動を付与し、冷却液に縦波を発生させ、図5A,図5B,図5Cの順に、疎密が変化したとする。図中において、破線と破線との間隔が狭い部分が密であり、破線と破線との間隔が広い部分が疎である。
例えば、回転研削工具102が被加工物101と接触する部分が、図5Aにおいては密であり、図5Bにおいては疎であり、図5Cにおいては密である。図5A,図5Bに示すように、その部分が密から疎に変化したときに、その部分にキャビティ601が発生する。図5B,図5Cに示すように、その部分が疎から密に変化したときに、その部分に発生したキャビティ601が消滅する。
図5A〜図5Cに示すように、冷却液106に周期振動を付与することによって、冷却液106に疎密変化が発生し、冷却液106中の圧力が飽和蒸気圧より低くなった時に、キャビテーションが発生する。このとき、液体が沸騰したり溶存気体の遊離で気体が生じたりし、内部が真空に近い微小な気泡(キャビティ601)が生じる。
そして、この気泡(キャビティ601)が消滅した時に、エロージョンが発生する。このとき、極めて高い衝撃圧力が発生し、この衝撃圧力によって、この気泡(キャビティ601)の近傍にも衝撃が与えられ、近傍が侵食される。この現象を利用することによって、研削加工時に生じた研削粉が回転研削工具102に付着することを回避することができる。
また、回転研削工具102が被加工物101と接触しているときに、回転研削工具102に発生した気泡(キャビティ)が消滅すると、消滅時に発生する衝撃圧力によって、回転研削工具102が、被加工物101に引き付けられ、被加工物101とより密接に接触することができる。
<領域>
さらに、図3A,図3Bに示すように、黒い部分は、被加工物保持機構104で保持されている円柱形の被加工物101に対して、中心軸を通り、円柱上面に沿い、中心軸に垂直な方向に横切り、被加工物保持機構104と被加工物101との付け根を横切るようにして生じる。
また、図4A,図4Bに示すように、黒い部分は、被加工物保持機構104で保持されている円柱形の被加工物101に対して、中心軸を通り、円柱全域に亘るようにして生じる。振動発生機構107a,107c,107eを使用した場合よりも振動発生機構107b,107d,107fした場合の方が、黒い部分が広範囲に亘って被加工物101をカバーすることができる。
これから、被加工物101において、図3A,図3Bに示す黒い部分と被加工物101とが重複する領域付近(以下、第1の領域と呼称する。)を研削加工する場合には、振動発生機構107a,107c,107eを使用するのが好ましい。第1の領域以外の領域付近(以下、第2の領域と呼称する。)を研削加工する場合には、振動発生機構107b,107d,107fを使用するのが好ましい。
ただし、加工精度が要求されるときには、逆に、キャビテーションを発生させない方が好ましい場合もある。これは、消滅時に発生する衝撃圧力によって、回転研削工具102が、被加工物101に引き付けられ、加工精度が狂うこともあるからである。
さらに、この時に生じる研削粉の量があまり多くなければ、キャビテーションを過剰に発生させていることになる。このため、加工段階に応じて、回転研削工具102の近傍にキャビテーションを発生させ難くするとしてもよい。
また、振幅を大きくすることによって、キャビテーションを積極的に発生させ、回転研削工具が被加工物と確実に接触することを促進し、回転研削工具に掛かる負荷を低減し、回転研削工具に対する加工速度を上げることができる。一方、振幅を小さくすることによって、キャビテーションが加工精度に与える影響を小さくすることができる。
これから、加工精度よりも加工速度が要求される加工段階においては、振幅を大きくし、加工速度よりも加工精度が要求される加工段階においては、振幅を小さくするのが好ましい。
<研削加工条件>
次に、研削装置100において被加工物101を研削加工するときに使用される研削加工条件について説明する。
図6に示すように、周期振動発振器(不図示)は、振動発生機構107a〜107fに対して、ON/OFFと、振幅の大きさとを、加工領域および加工段階に応じて、調整する。
ここでは、荒加工、中荒加工、中仕上加工、仕上加工の順に、研削加工が行われる。荒加工時に生じる研削粉が最も多く、中荒加工時に生じる研削粉が次に多くなる。仕上加工時に生じる研削粉が最も少なく、中仕上加工時に生じる研削粉が次に少なくなる。荒加工、中荒加工、中仕上加工、仕上加工の順に、高い加工精度が要求される。
そこで、周期振動発振器(不図示)は、振動発生機構107a〜107fから付与される周期振動の振幅を、加工段階に応じて変化させている。加工精度を必要とする加工段階では振幅を小さくし、振幅が加工精度に与える影響を小さくしている。加工精度を必要としない加工段階では振幅を大きくし、加工する領域に応じて、振動発生機構107a〜107fを使い分けている。具体的には、下記の研削加工条件(1)〜(4)の通りである。
(1)荒加工を行う場合においては、(a)パターンAでは、振動発生機構107a,107c,107eをONにし、振動発生機構107b,107d,107fをOFFにする。振動発生機構107a,107c,107eから振幅10μmの周期振動が付与されるように、振動発生機構107a,107c,107eに対する出力を調整する。(b)パターンBでは、振動発生機構107b,107d,107fをONにし、振動発生機構107a,107c,107eをOFFにする。振動発生機構107b,107d,107fから振幅10μmの周期振動が付与されるように、振動発生機構107b,107d,107fに対する出力を調整する。
(2)中荒加工を行う場合においては、(a)パターンAでは、振動発生機構107b,107d,107fをONにし、振動発生機構107a,107c,107eをOFFにする。振動発生機構107b,107d,107fから振幅5μmの周期振動が付与されるように、振動発生機構107b,107d,107fに対する出力を調整する。(b)パターンBでは、振動発生機構107a,107c,107eをONにし、振動発生機構107b,107d,107fをOFFにする。振動発生機構107a,107c,107eから振幅5μmの周期振動が付与されるように、振動発生機構107a,107c,107eに対する出力を調整する。
(3)中仕上加工を行う場合においては、振動発生機構107b,107d,107fをONにし、振動発生機構107a,107c,107eをOFFにする。振動発生機構107b,107d,107fから振幅3μmの周期振動が付与されるように、振動発生機構107b,107d,107fに対する出力を調整する。
(4)仕上加工を行う場合においては、振動発生機構107b,107d,107fをONにし、振動発生機構107a,107c,107eをOFFにする。振動発生機構107b,107d,107fから振幅1μmの周期振動が付与されるように、振動発生機構107b,107d,107fに対する出力を調整する。
<研削方法>
次に、研削装置100を使用した研削方法について説明する。
ここでは、CAD(Computer Aided Design)/CAM(Computer Aided Manufacturing)が利用されている。事前に、歯科用補綴物の3次元モデルがコンピュータで作成される。作成された3次元モデルの形状データが研削装置100に設定されているとする。
そして、図7に示すように、下記(S1)〜(S5)の研削方法によって、セラミックス製の被加工物101から所望の形状の歯科用補綴物が製造される。このとき、事前に設定された形状データに基づいて研削装置100が制御される。
(S1)まず、セラミックス製の被加工物101を被加工物保持機構104で保持する。被加工物保持機構104で保持された被加工物101を、槽105に溜められた冷却液106の中に浸す。
(S2)次に、振動発生機構107a〜107fから冷却液106に周期振動を付与する。このとき、冷却液106に付与される縦波の半波長の整数倍が、槽105の大きさと、冷却液106の液面の高さとになるので、冷却液106に定在波が発生する。
(S3)次に、図6に示す研削加工条件に応じて、振動発生機構107a〜107fから付与される周期振動の振幅を調整する。ここでは、荒加工、中荒加工、中仕上加工、仕上加工の順に、周期振動の振幅を小さくし、加工精度に与える振幅の影響を小さくしている。
なお、研削加工条件としては、加工の種類以外に、被加工物101の硬度や最終加工形状等が含まれる。
(S4)次に、被加工物101を回転研削工具102で加工する。このとき、回転研削工具102が、スピンドル103で回転駆動されて高速回転する。高速回転した回転研削工具102を被加工物101に接触させて研削加工を行う。
なお、各加工段階の間において、周期振動発振器(不図示)は、黒い部分(疎密変化の大きい部分)のうち、被加工物101と接触しない部分に回転研削工具102を移動させるとしてもよい。これによって、回転研削工具102に付着している研削粉を除去することができる。
(S5)次に、所望の形状に加工された被加工物101(歯科用補綴物)の保持を解除する。
なお、加工終了後、冷却液106を排出するときに、被加工物101の研削加工中に生じた研削粉も共に排除される。必要であれば、冷却液106を掛けて槽105の内側を洗浄するとしてもよい。
<まとめ>
以上、本実施形態では、冷却液106に周期振動を付与しながら研削加工を行う。これによって、周期振動を付与しない場合と比較して、回転研削工具102に研削粉が付着することを抑制することができる。回転研削工具102の研削部分(ダイヤモンド粒子の部分)と被加工物101との確実な接触を促進することができる。研削加工時の加工抵抗(負荷)を低減することができる。加工抵抗(負荷)の低減によって、加工時の回転研削工具102の送り速度や切り込み量を大きくすることができる。結果、回転研削工具102が破損する等の不具合を回避しつつ、研削加工時間を短縮することができる。例えば、セラミックス完全緻密焼結体等を被加工物とし、上顎3番歯のコーピング研削加工を行った場合において、時間を10%短縮することができた。
このように、緻密焼結後のセラミックス材料をはじめとする難削材料を使用した歯科用補綴物の製造において、研削もしくは研削加工に要する時間を大幅に短縮する効果を有する。また、その他医療分野における同様のセラミックス等の難削材料を用いた人工骨等の製造の用途にも適用することができる。
<その他>
(1)なお、被加工物101として、イットリア系正方晶ジルコニア(Y−TZP)等の他のセラミックス材料が使用されるとしてもよい。また、予備焼結体または未焼結体が使用されるとしてもよい。また、他の難削性の材料が使用されるとしてもよい。また、直方体の材料や、材料保持のための固定治具が取り付けられた材料などが使用されるとしてもよい。
これらのものでも、研削効率を向上させることができる。これは、振動発生機構107a〜107fが縦波を冷却液106に発生させ、回転研削工具102が被加工物101と接触する部分に、疎密変化が大きな部分が生じる。これによって、研削効率が向上するためである。
(2)なお、振動発生機構107a〜107fの各々から冷却液106に付与される周期振動が、槽105の側面間または底面から液面までの距離の整数分の1を半波長とする条件で決定されているとしてもよい。
例えば、振幅1μm〜50μm、周波数1kHz〜100kHzの周期振動が冷却液106に付与されるとする。この場合において、キャビテーションが発生し易くなり、被加工物101の研削加工時に生じた研削粉が回転研削工具102に付着することを抑制することができる。
また、振幅についても、図6に示す研削加工条件で挙げた数値以外が使用されるとしてもよい。これにより、異なる周波数の振動発生機構が使用され、異なる被加工物101を加工することができる。
(3)なお、被加工物101のみが冷却液106に浸されているとしてもよい。また、槽105と被加工物保持機構104とが一体となっているとしてもよい。
これによって、被加工物保持機構104と被加工物101との配置に自由度が増し、被加工物101を傾けたり、回転させたりすることができる。最終加工後における部品形状の自由度を高めることができる。
(4)なお、振動発生機構107a〜107fについて同じ振動子が複数使用されているとしてもよい。
これによって、槽105の各面から冷却液106に付与される周期振動について、面内均一性を向上させることができる。
また、槽105の両側面に振動発生機構107が個別に設置されているとしてもよい。これによって、研削加工において、被加工物101と回転研削工具102との位置関係により、振動発生機構107a〜107fが発生した縦波が、回転研削工具102が被加工物101と接触する部分に届かず、その為、研削効率が上がらない時間を極小化することができる。
(5)なお、振動発生機構107a〜107fとして、磁歪素子および圧電素子のいずれかを有するアクチュエータを使用するとしてもよい。
これによって、振動子を交換することなく振動周波数を変更することができる。定在波が発生するように、振動発生機構107a〜107fから冷却液106に付与される周期振動の周波数を微調整することができる。
(6)なお、研削加工において加工段階の間に、冷却液106の交換を行うとしてもよい。
これによって、被加工物101を研削加工したことで発生し、槽105内に溜まった研削粉を除去することができる。冷却液106に振動が付与されることによる効果を高い状態で維持することができる。
(7)なお、被加工物保持機構104は、槽105の底面に設置される代わりに、例えば、槽105から独立したアーム(不図示)などのように、槽105に溜められている冷却液106に浸される吊り下げ構造物に設置されるとしてもよい。
これによって、振動発生機構107a〜107fから付与される振動が被加工物保持機構104で減衰されることを回避することができる。
なお、本発明は、上記の内容に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、回転研削工具を使用して被加工物を研削加工する研削装置などとして、特に、回転研削工具の目詰まりを回避する研削装置などとして利用することができる。
100 研削装置
101 被加工物
102 回転研削工具
103 スピンドル
104 被加工物保持機構
105 槽
106 冷却液
107a 振動発生機構
107b 振動発生機構
107c 振動発生機構
107d 振動発生機構
107e 振動発生機構
107f 振動発生機構
108 コントローラ
601 キャビティ
800 切削装置
801 被加工物
802 回転切削工具
803 スピンドル
804 塊状物固定用回転治具
805 槽
806 冷却液
808 コントローラ

Claims (12)

  1. 冷却液に浸された被加工物を研削加工する回転研削工具と、
    前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生機構と、
    前記回転研削工具の使用時に前記振動発生機構にキャビテーションを発生させる制御手段とを備え
    前記制御手段が、前記振動発生機構を制御して、前記冷却液が溜められている槽の側面から反対側の側面までの長さの整数分の1を半波長とする縦波を前記冷却液に発生させる
    ことを特徴とする研削装置。
  2. 冷却液に浸された被加工物を研削加工する回転研削工具と、
    前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生機構と、
    前記回転研削工具の使用時に前記振動発生機構にキャビテーションを発生させる制御手段とを備え、
    前記制御手段が、前記振動発生機構を制御して、前記冷却液が溜められている槽の底面から前記冷却液の液面までの長さの整数分の1を半波長とする縦波を前記冷却液に発生させる
    ことを特徴とする研削装置。
  3. 前記制御手段が、前記振動発生機構に対して、ON/OFFと、振幅の大きさとを、加工領域および加工段階に応じて調整する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の研削装置。
  4. 前記被加工物が、セラミックス系材料かつ歯科用補綴物の原料である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の研削装置。
  5. 回転研削工具を使用して冷却液に浸された被加工物を研削加工するときに、前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生工程を含み、
    前記振動発生工程において、前記冷却液が溜められている槽の側面から反対側の側面までの長さの整数分の1を半波長とする縦波を前記冷却液に発生させる
    ことを特徴とする研削方法
  6. 回転研削工具を使用して冷却液に浸された被加工物を研削加工するときに、前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生工程を含み、
    前記振動発生工程において、前記冷却液が溜められている槽の底面から前記冷却液の液面までの長さの整数分の1を半波長とする縦波を前記冷却液に発生させる
    ことを特徴とする研削方法。
  7. 回転研削工具を使用して冷却液に浸された被加工物を研削加工するときに、前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生工程を含み、
    前記振動発生工程において、前記冷却液に発生する縦波による疎密変化の大きい部分付近に、前記被加工物の加工領域が配置された状態で、振動を付与する
    ことを特徴とする研削方法。
  8. 回転研削工具を使用して冷却液に浸された被加工物を研削加工するときに、前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生工程を含み、
    前記振動発生工程において前記冷却液に発生した縦波による疎密変化の大きい部分のうち、前記被加工物と接触しない部分に前記回転研削工具を移動する移動工程を含む
    ことを特徴とする研削方法。
  9. 回転研削工具を使用して冷却液に浸された被加工物を研削加工するときに、前記冷却液に振動を付与してキャビテーションを発生させる振動発生工程を含み、
    前記振動発生工程において、加工領域および加工段階に応じて、ON/OFFと振幅の大きさとを調整し、
    前記振動発生工程において、振幅を2段階に切替えながら振動を調整する
    ことを特徴とする研削方法。
  10. 前記振動発生工程において、前記回転研削工具の回転軸方向又は前記回転軸と交差する方向に振動する縦波を前記冷却液に発生させる
    ことを特徴とする請求項5から9のいずれか1項に記載の研削方法。
  11. 前記振動発生工程において、第1の周波数の振動と、第1の周波数とは異なる第2の周波数の振動とを択一的に付与する
    ことを特徴とする請求項5から10のいずれか1項に記載の研削方法。
  12. セラミックス系材料である前記被加工物を研削加工して歯科用補綴物を製造する
    ことを特徴とする請求項5から11のいずれか1項に記載の研削方法。
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