JP5093849B2 - シート剥離装置及び剥離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シート剥離装置及び剥離方法に係り、更に詳しくは、剥離用テープを介して半導体ウエハに貼付された接着シートを剥離するシート剥離装置及び剥離方法に関する。
近時、半導体ウエハ(以下、単に、「ウエハ」と称する)にあっては、極薄研削が求められる反面、ウエハ直径が大型化する傾向がある。このため、極薄に研削されたウエハの搬送において、ウエハはその自重によって反り返ったような状態で搬送されるため、割れてしまうという不都合がある。ここで、かかる不都合を回避すべく、特許文献1に開示される形態としたウエハが利用されている。同文献では、ウエハの外縁側の厚みが、それ以外の領域の厚みより相対的に大きくなるように研削することにより、凹部を形成してこの外縁が残存円周部とされて補強材の役目をし、ウエハが損傷することを防止できるようになっている。
また、ウエハには、その回路面に保護用の接着シートが貼付され、種々の工程を経た後に剥離されるものとなっている。このような接着シートの剥離装置としては、例えば、特許文献2に開示されている。同装置においては、テーブル上でウエハWが吸着保持されている。また、剥離用テープのリード端をテープチャックで挟持して所定長さ引き出し、当該引き出された剥離用テープの一部をウエハに貼付された接着シートの外縁部に溶融接着させている。
特開2007−19379号公報 特開平11−16862号公報
しかしながら、前記特許文献2のような剥離装置で特許文献1のような凹部が形成されたウエハに貼付された接着シートを剥離する場合、図5に示されるように、極薄に研削された凹部W1の底面が接着シートに引っ張られて破損してしまう。そこで、このような破損を防止するためにテーブルTの吸引力を大きくすると、図6に示されるように、凹部W1の底面が吸いつけられて割れてしまう、という不都合もある。
ところで、図7(A)及び(B)に示されるように、テーブルT上面に、凹部W1の底を当接させてウエハWを載置可能な凸部T1を形成することで、上記のようなウエハWの損傷や割れを回避できるようにも考えられる。
ところが、この場合、凸部T1の突出量H1と凹部W1の深さH2とを精度良く一致させることが困難となる。このため、同図(A)に示されるように、突出量H1より深さH2が小さいと、ウエハT下面とテーブルT上面との間に隙間CLが生じる。この状態で、剥離用テープPTを貼付すべく押圧する場合、凹部W1の外周の残存円周部W2を押圧すると、凹部W1の底と内側起立面とのコーナー付近に負荷が集中して割れCが生じてしまう、という不都合を招来する。
また、同図(B)に示されるように、前記突出量H1より深さH2が大きいと、図6の場合と同様に凹部W1の底が吸いつけられてウエハWの損傷を回避し得ない、という不都合を生じる。
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、接着シートに剥離用テープを貼付する前及び貼付するときに、ウエハに割れ等の損傷が生じることを防止することができるシート剥離装置及び剥離方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、半導体ウエハに貼付された接着シートに剥離用テープを貼付し、当該剥離用テープを介して前記接着シートを半導体ウエハから剥離するシート剥離装置において、
前記半導体ウエハは、外縁側の厚みをそれ以外の領域の厚みより大きくすることで形成される凹部を備え、
前記半導体ウエハを保持する保持手段と、前記剥離用テープを繰り出す繰出手段と、前記剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する押圧手段と、接着シートに貼付された剥離用テープと前記保持手段とを相対移動させて接着シートを剥離する移動手段と、これら手段を制御する制御手段とを備え、
前記保持手段は、前記凹部内に挿入し、前記凹部の底面に当接して半導体ウエハを載置可能な凸部と、当該凸部の突出量を変更可能な変位手段とを含み、
前記制御手段は、半導体ウエハの直径と、接着シートの直径と、凹部の深さとを所定の入力手段を介して記憶する記憶手段を含み、この記憶手段に記憶されたデータに基づいて前記剥離用テープの貼付位置を制御し、前記記憶手段に記憶された凹部の深さに基づいて前記押圧手段の作動量、及び、前記変位手段において凹部の深さ以上となる凸部の突出量を制御する、という構成を採っている。
更に、前記制御手段は、入力手段を介して入力された半導体ウエハの直径から接着シートの直径を差し引きすることで、剥離用テープの貼付位置を決定する、という構成を採用してもよい。
また、前記接着シートの直径は、前記凹部の底面の直径と同一に設定される、という構成を採用してもよい。
また、本発明は、半導体ウエハに貼付された接着シートに剥離用テープを貼付し、当該剥離用テープを介して前記接着シートを半導体ウエハから剥離するシート剥離装置において、
前記半導体ウエハは、外縁側の厚みをそれ以外の領域の厚みより大きくすることで形成される凹部を備え、
前記半導体ウエハを保持する保持手段と、前記剥離用テープを繰り出す繰出手段と、前記剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する押圧手段と、接着シートに貼付された剥離用テープと前記保持手段とを相対移動させて接着シートを剥離する移動手段と、これら手段を制御する制御手段とを備え、
前記保持手段は、前記凹部内に挿入し、前記凹部の底面に当接して半導体ウエハを載置可能な凸部と、当該凸部の突出量を変更可能な変位手段とを含み、
前記制御手段は、凹部の深さを所定の入力手段を介して記憶する記憶手段を含み、この記憶手段に記憶された凹部の深さに基づいて、前記変位手段において凹部の深さ以上となる凸部の突出量を制御する、という構成を採っている。
更に、本発明のシート剥離方法は、半導体ウエハに貼付された接着シートに剥離用テープを貼付し、当該剥離用テープを介して前記接着シートを半導体ウエハから剥離するシート剥離方法において、
前記半導体ウエハは、外縁側の厚みをそれ以外の領域の厚みより大きくすることで形成される凹部を備え、
前記凹部内に挿入し、前記凹部の底面に当接して半導体ウエハを載置可能な凸部と、当該凸部の突出量を変更可能な変位手段とを含む保持手段を用い、
前記半導体ウエハの直径と、接着シートの直径と、凹部の深さとを所定の入力手段を介して記憶手段に記憶させる工程と、
前記記憶手段に記憶されたデータに基づいて接着シートへの剥離用テープの貼付位置と、前記記憶手段に記憶された凹部の深さに基づいて前記押圧手段の作動量、及び、前記変位手段において凹部の深さ以上となる凸部の突出量を決定する工程と、
前記凸部の突出量を変更する工程と、
前記凹部の底面に凸部を当接して当該凸部に半導体ウエハを載置することで、半導体ウエハを保持手段で保持する工程と、
前記剥離用テープを繰り出す工程と、
前記決定された貼付位置に、剥離用テープを接着シートに押圧する押圧手段及び又は半導体ウエハが移動するよう制御した後、剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する工程と、
前記接着シートに貼付された剥離用テープと前記保持手段とを相対移動させて接着シートを剥離する工程とを備える、という方法を採っている。
本発明によれば、半導体ウエハ及び接着シートの各直径のデータから、凹部が形成されたウエハに割れ等が生じないように剥離用テープの貼付位置を制御手段で決定して制御することができる。これにより、凹部の形成によって極薄となったウエハであっても、剥離用テープを貼付するための押圧力や、剥離用テープによる引っ張り力でウエハが損傷することを回避することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、実施形態に係るシート剥離装置の概略正面図が示されている。この図において、シート剥離装置10は、略円形のウエハWを上面で吸着して保持する保持手段としてのテーブル11と、ウエハWの上面に貼付された保護用の接着シートSに接着される帯状の剥離用テープPTを繰り出す繰出手段12と、剥離用テープPTを切断可能に設けられた切断手段14と、剥離用テープPTを接着シートSに押圧して貼付する押圧手段15と、接着シートSに貼付された剥離用テープPTとテーブル11とを相対移動させる移動手段16と、ウエハWの直径等を入力するための入力手段18と、テーブル11、繰出手段12、切断手段14、押圧手段15、移動手段16及び入力手段18を全体的に所定制御する制御手段19とを備えて構成されている。なお、ウエハWは結晶方位を示すVノッチやオリエンテーションフラット等が形成されているため、略円形と表現した。またウエハの直径とは、Vノッチやオリエンテーションフラット等を除く円周部分の直径とする。
前記ウエハWは、平面視円形形状に設けられている。ウエハWは、図2中上下に位置する上平面部F1及び下平面部F2と、これら上平面部F1及び下平面部F2の外周を繋ぐように連なるとともに、ウエハWの外縁を形成する正面視半円弧状の曲面部F3(図2中左右の面)とを備えている。上平面部F1には、回路面F4が形成されている。また、ウエハWは、下平面部F2側が研削されることで形成された平面視円形の凹部W1と、この凹部W1の外周に連なってウエハWの外縁を形成する残存円周部W2とを備え、外縁側の厚みが、それ以外の領域の厚みより相対的に大きくなっている。凹部W1は、底面W1aと、当該底面W1aの外縁から図2中下方に延びる内側起立面W1bとからなる。ここで、図2に示されるように、回路面F4の領域の幅D1、底面W1aの直径D2、上平面部F1及び下平面部F2の直径D3、ウエハWの直径D4とした場合、各直径D1〜D4の寸法は、D1<D2<D3<D4となる相関関係となっている。
前記接着シートSは、平面視円形形状に設けられ、その直径は、凹部W1の底面W1aの直径D2と同一に設定されている。従って、接着シートSは、上平面部F1の面内に収まり、且つ、回路面F4全てを被覆するように貼付されている。
前記テーブル11は、図2に示されるように、凹部W1内に挿入し、当該凹部W1の底面W1aに当接し、ウエハWを載置可能な凸部11Aと、この凸部11Aを図1中上下方向に変位してその突出量H1を変更可能な変位手段としての直動モータ11Bとを備えている。凸部11Aの上面側は、ウエハWの吸着面として形成され、その突出量H1は、入力手段18を介して制御手段19によって制御される。
前記繰出手段12は、フレームFに回転可能に支持され、巻回された剥離用テープPTを支持する支持軸21と、モータM1を介して回転可能に設けられた駆動ローラ22と、当該駆動ローラ22との間に剥離用テープPTを挟み込むピンチローラ23とを備えている。なお、フレームFは、直動モータ24を介して図1中上下方向に移動可能に設けられている。
前記切断手段14は、カッター刃26と、このカッター刃26を図1中紙面直交方向に移動させる切断用シリンダ27と、この切断用シリンダ27を同図中上下方向に移動させる上下用シリンダ28とを備えて構成されている。カッター刃26の下側には、凹部を上面に有するテープ案内板30が設けられている。テープ案内板30は、ブッシュ31によって、軸32を介して図1中左右方向に移動可能に設けられ、軸32の外周側に設けられたコイルばね33により、常時図1中左側に付勢されている。
前記押圧手段15は、直動モータ35と、当該直動モータ35によって上下方向に進退可能に設けられた加熱手段としてのヒータ36Aを有する押圧ヘッド36とを備えている。この押圧手段15は、チャック41により接着シートSの上面側に繰り出された剥離用テープPTを押圧ヘッド36で押圧して加熱することで、剥離用テープPTを接着シートSに溶着して両者を連結するように構成されている。
前記移動手段16は、テーブル11を図1中左右方向に移動可能に設けられたリニアモータ38及びそのスライダ39と、直動モータ40を介して同左右方向に移動可能に設けられ、剥離用テープPTのリード端領域を把持可能なチャック41とを備えている。
前記入力手段18は、制御手段18に電気的に接続される操作パネル等からなる。入力手段18は、ウエハWの直径D4と接着シートSの直径の他、凹部W1の深さH2等の制御手段19を介して制御される各手段の作動条件やデータ等を制御手段19に出力可能となっている。
前記制御手段19は、シーケンサやパーソナルコンピュータ等で構成することができ、入力手段18で入力されたウエハWの直径D4、接着シートSの直径及び凹部W1の深さH2等のデータを記憶する記憶手段43を備えている。また、制御手段19は、記憶手段43に記憶されたデータに基づいて剥離用テープPTの貼付位置や貼付タイミングを決定する機能と、決定された貼付位置や貼付タイミングで貼付が行えるよう、繰出手段12、切断手段14、押圧手段15、移動手段16及び直動モータ11Bの作動時間、作動量、作動タイミング等を制御する機能とを備えている。
次に、シート剥離装置10による接着シートSの剥離方法について説明する。
まず、支持軸21から引き出された剥離用テープPTは、駆動ローラ22及びピンチローラ23の間を経てテープ案内板30上でカッター刃26によって切断されていることとする。また、入力手段18を介して、ウエハWの直径D4と、接着シートSの直径と、凹部W1の深さH2とを入力して記憶手段43に予め記憶させる。
制御手段19では、記憶手段43に記憶されたデータに基づき接着シートSへの剥離用テープPTの貼付位置が決定される
制御手段19は、入力手段18を介して入力されたウエハWの直径D4から接着シートSの直径(底面W1aの直径D2)を差し引きすることで、剥離用テープPTの貼付位置を決定する。この貼付位置は、本実施形態では、接着シートSの外縁に隣接する位置であって、平面視で凸部11Aの形成領域内となる。また、凸部11Aの突出量H1が凹部W1の深さ以上になるように直動モータ11Bを制御する。
次に、図示しない搬送手段を介して、テーブル11の上面に接着シートSが貼付されたウエハWを保持させる。このとき、図2に示されるように、ウエハWの凹部W1内に凸部11Aが挿入され、当該凸部11Aの上面に凹部W1の底面W1aが載置され、吸着保持される。
次いで、リニアモータ38を介してテーブルTが図1中左方向に搬送される。リニアモータ38のパルスを介して、前述した剥離用テープPTの貼付位置が押圧ヘッド36の直下に達したことが確認されると、テーブル11の移動が停止して待機状態となる。
次に、チャック41が直動モータ40を介してテープ案内板30を右方に移動させて剥離用テープPTを把持し、把持した状態で左方に移動することで当該剥離用テープPTを押圧ヘッド36の下方に引き出す。そして、図1に示されるように、ヒータ36Aにより加熱された押圧ヘッド36を直動モータ35によって下方へ移動させ、剥離用テープPTを接着シートSに加熱しつつ押圧して貼付する。この状態で、シリンダ27、28を作動することで、テープ案内板30上でカッター刃26により剥離用テープPTが切断される。次いで、直動モータ24を作動し、フレームFを上方に移動させる。その後、図3に示されるように、接着シートSに貼付された剥離用テープPTとテーブル11とが同図中左右方向に相対移動するように、直動モータ40及びリニアモータ38を介して、チャック41及びテーブル11を移動させる。これにより、接着シートSがウエハW上で折り返されるようになり、同図中左側の外縁から接着シートSが剥離される。
接着シートSの剥離を終えると、図示しない搬送手段によりウエハWが次工程に搬送され、剥離用テープPTは図示しない回収手段によって回収され、その後、フレームF及びチャック41が初期位置に復帰した後、上記同様の動作が繰り返されることとなる。
従って、このような実施形態によれば、従来のようなウエハWにおける割れの発生を防止するよう、凹部W1の形成位置や接着シートSの貼付位置に応じて剥離用テープPTの貼付位置を制御することが可能となる。
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、押圧手段15は、種々の変更が可能であり、図4に示されるように、剥離用テープPTを接着シートSに押圧可能なプレスローラ45を備えた構成としてもよい。この場合、支持軸21から繰り出される剥離用テープPTは、プレスローラ45に掛け回された後、駆動ローラ22及びピンチローラ23を経て図示しないモータにより回転可能な巻取軸46に巻き取られる。図4の構成では、プレスローラ45の直下に前述した剥離用テープPTの貼付位置が移動して待機するようにテーブル11の移動を制御手段19で制御した後、プレスローラ45を下降して剥離用テープPTを接着シートSに押圧する。そして、巻取軸46で剥離用テープPTを巻き取りつつ、プレスローラ45が接着シートS上を転動するようテーブル11を左方向に移動させることで、剥離用テープPTとテーブル11とが相対移動して接着シートSが剥離される。
また、押圧手段15を直動モータ等によって移動可能に設け、テーブル11及び押圧手段15の少なくとも一方を移動して前述した剥離用テープPTの貼付位置で貼付を行えるように制御手段19で制御を行ってもよい。
更に、前記直動モータ24、35、40は、エアシリンダ、油圧シリンダ等の変位手段に代えてもよい。
また、接着シートSの剥離動作は、直動モータ40によるチャック41の動作を停止させ、テーブル11のみを移動させてもよいし、逆にリニアモータ38によるテーブル11の動作を停止させ、チャック41のみを移動させてもよい。
実施形態に係るシート剥離装置の概略正面図。 接着シートに剥離用テープを貼付した状態の概略正面図。 接着シートの剥離中の概略正面図。 変形例に係るシート剥離装置の概略正面図。 従来例に係る不具合の説明図。 他の従来例に係る不具合の説明図。 (A)及び(B)は、更に他の従来例に係る不具合の説明図。
符号の説明
10 シート剥離装置
11 テーブル(保持手段)
11A 凸部
15 押圧手段
16 移動手段
19 制御手段
43 記憶手段
PT 剥離用テープ
S 接着シート
W 半導体ウエハ
W1 凹部

Claims (5)

  1. 半導体ウエハに貼付された接着シートに剥離用テープを貼付し、当該剥離用テープを介して前記接着シートを半導体ウエハから剥離するシート剥離装置において、
    前記半導体ウエハは、外縁側の厚みをそれ以外の領域の厚みより大きくすることで形成される凹部を備え、
    前記半導体ウエハを保持する保持手段と、前記剥離用テープを繰り出す繰出手段と、前記剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する押圧手段と、接着シートに貼付された剥離用テープと前記保持手段とを相対移動させて接着シートを剥離する移動手段と、これら手段を制御する制御手段とを備え、
    前記保持手段は、前記凹部内に挿入し、前記凹部の底面に当接して半導体ウエハを載置可能な凸部と、当該凸部の突出量を変更可能な変位手段とを含み、
    前記制御手段は、半導体ウエハの直径と、接着シートの直径と、凹部の深さとを所定の入力手段を介して記憶する記憶手段を含み、この記憶手段に記憶されたデータに基づいて前記剥離用テープの貼付位置を制御し、前記記憶手段に記憶された凹部の深さに基づいて前記押圧手段の作動量、及び、前記変位手段において凹部の深さ以上となる凸部の突出量を制御することを特徴とするシート剥離装置。
  2. 前記制御手段は、入力手段を介して入力された半導体ウエハの直径から接着シートの直径を差し引きすることで、剥離用テープの貼付位置を決定することを特徴とする請求項1記載のシート剥離装置。
  3. 前記接着シートの直径は、前記凹部の底面の直径と同一に設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載のシート剥離装置。
  4. 半導体ウエハに貼付された接着シートに剥離用テープを貼付し、当該剥離用テープを介して前記接着シートを半導体ウエハから剥離するシート剥離装置において、
    前記半導体ウエハは、外縁側の厚みをそれ以外の領域の厚みより大きくすることで形成される凹部を備え、
    前記半導体ウエハを保持する保持手段と、前記剥離用テープを繰り出す繰出手段と、前記剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する押圧手段と、接着シートに貼付された剥離用テープと前記保持手段とを相対移動させて接着シートを剥離する移動手段と、これら手段を制御する制御手段とを備え、
    前記保持手段は、前記凹部内に挿入し、前記凹部の底面に当接して半導体ウエハを載置可能な凸部と、当該凸部の突出量を変更可能な変位手段とを含み、
    前記制御手段は、凹部の深さを所定の入力手段を介して記憶する記憶手段を含み、この記憶手段に記憶された凹部の深さに基づいて、前記変位手段において凹部の深さ以上となる凸部の突出量を制御することを特徴とするシート剥離装置。
  5. 半導体ウエハに貼付された接着シートに剥離用テープを貼付し、当該剥離用テープを介して前記接着シートを半導体ウエハから剥離するシート剥離方法において、
    前記半導体ウエハは、外縁側の厚みをそれ以外の領域の厚みより大きくすることで形成される凹部を備え、
    前記凹部内に挿入し、前記凹部の底面に当接して半導体ウエハを載置可能な凸部と、当該凸部の突出量を変更可能な変位手段とを含む保持手段を用い、
    前記半導体ウエハの直径と、接着シートの直径と、凹部の深さとを所定の入力手段を介して記憶手段に記憶させる工程と、
    前記記憶手段に記憶されたデータに基づいて接着シートへの剥離用テープの貼付位置と、前記記憶手段に記憶された凹部の深さに基づいて前記押圧手段の作動量、及び、前記変位手段において凹部の深さ以上となる凸部の突出量を決定する工程と、
    前記凸部の突出量を変更する工程と、
    前記凹部の底面に凸部を当接して当該凸部に半導体ウエハを載置することで、半導体ウエハを保持手段で保持する工程と、
    前記剥離用テープを繰り出す工程と、
    前記決定された貼付位置に、剥離用テープを接着シートに押圧する押圧手段及び又は半導体ウエハが移動するよう制御した後、剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する工程と、
    前記接着シートに貼付された剥離用テープと前記保持手段とを相対移動させて接着シートを剥離する工程とを備えていることを特徴とするシート剥離方法。
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