JP5093577B2 - スラスト針状ころ軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、カーエアコンのコンプレッサ、自動変速機用遊星歯車機構、事務機器等に用いられると好適なスラスト針状ころ軸受に関する。
例えばカーエアコン用コンプレッサ(カークーラコンプレッサともいう)の一タイプとして、容量可変式のコンプレッサが知られている。一般的に、容量可変式のコンプレッサは、ハウジングに対して駆動軸をラジアル軸受により回転自在に支持し、この駆動軸に対して斜板を傾斜角度可変に連結し、この斜板に対し揺動板を摺動自在に取付けてある。斜板と揺動板との間にはスラスト針状ころ軸受が配置されている。揺動板には、複数のピストンロッドの一端が円周方向等間隔に取付けてあり、このピストンロッドの他端はピストンに連結している。このピストンは、ハウジング内に設けられたシリンダの内部で摺動するように設けられ、このシリンダのボア内に流入される冷媒ガスを圧縮し吐出するようにしている。つまり、斜板が回転すると、揺動板が、いわゆるみそすり的動作をし、ピストンロッドを介してピストンを軸線方向に往復運動させ、冷媒ガスを圧縮し吐出するようになっている(特許文献1参照)。
特開2002−266754号公報 特開2004−301195号公報
ここで、スラスト針状ころ軸受は、一般的に軸線方向のサイズが小さいため、コンパクト化を図るべく自動変速機やカークーラコンプレッサ等に用いられることが多い。しかしながら、従来技術の保持器では、ポケットが柱部の間にのみ設けられている為、高速回転時にころが遠心力で径方向外方に付勢されたとき、ポケットの外径側面がころ端面とのすべり接触により早期に摩耗する不具合が生じた。
これに対し、特許文献2においては、ポケットの外径側をフランジまで伸ばし、外径側フランジでころ端面を案内する技術が開示されている。かかる技術によれば、ポケットの外径側面の摩耗を抑制できるが、より潤滑条件が厳しいスラスト針状ころ軸受においては、ころの容量増大や潤滑油量の増大が望まれているという実情がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、ころの容量増大や潤滑油量の増大を図ることができるスラスト針状ころ軸受を提供することを目的とする。
本発明のスラスト針状ころ軸受は、ころと、前記ころを保持する保持器とを備えたスラスト針状ころ軸受において、
前記保持器は、前記ころを収容するポケット部を穿孔したドーナツ状の板材を折り曲げて形成されており、一対のフランジ部と、前記フランジ部を径方向に連結する柱部とを有し、前記柱部との間に形成された前記ころを収容するポケット部は、少なくとも前記ドーナツ状の板材の内径側のフランジ部を形成する際の折り曲げ線よりも径方向内側まで延在し、潤滑油の通路を形成していることを特徴とする。
本発明によれば、前記保持器は、前記ころを収容するポケット部を穿孔したドーナツ状の板材を折り曲げて形成されており、一対のフランジ部と、前記フランジ部を径方向に連結する柱部とを有し、前記柱部との間に形成された前記ころを収容するポケット部は、少なくとも前記ドーナツ状の板材の内径側のフランジ部を形成する際の折り曲げ線よりも径方向内側まで延在し、潤滑油の通路を形成しているので、前記内径側のフランジ部に形成されたポケット部が潤滑油の通路となり、その内径側より遠心力によって供給される潤滑油の量を増大できるため、高速回転用途においても前記ころの転動面を適切に潤滑することができる。
更に、前記ポケット部は、前記柱部を超えて外径側のフランジ部まで延在していると、前記フランジ部の間隔を変えることなく、前記ころの全長を増大させることが出来、スラスト針状ころ軸受の負荷容量を増大させることができる。
前記ころの端面は平坦面を含むと、更に前記ころの全長を増大させることが出来、スラスト針状ころ軸受の負荷容量を増大させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかるスラスト針状ころ軸受が組み込まれたカーエアコンのコンプレッサの断面図であり、図2は、図1の構成を矢印II方向に見た図である。
図1において、コンプレッサ1を構成するハウジング6は、中央の短円筒状の本体7をヘッドケース8と斜板ケース9とで軸線方向(図1の左右方向)両側から挟持し、更に複数本の結合ボルト(図示せず)により結合されて一体となっている。ヘッドケース8の内側には、低圧室10、10と高圧室11とが設けられている。尚、高圧室11内は勿論、低圧室10、10内も正圧である。又、本体7とヘッドケース8との間には平板状の隔壁板12が挟持されている。図1で複数に分割されている如く表されている低圧室10、10は互いに連通しており、ヘッドケース8の外面に設けられた単一の吸入ポート13(図2)に連通している。又、高圧室11は、ヘッドケース8に設けられた吐出ポート(図示せず)に通じている。吸入ポート13がエバポレータ(不図示)の出口に、不図示の吐出ポートをコンデンサ(不図示)の入口に、それぞれ連通させている。
ハウジング6内にはシャフト14を、本体7と斜板ケース9とに掛け渡す状態で、回転自在に支持している。より具体的には、シャフト14の両端部を1対のラジアル針状ころ軸受15A、15Bにより、本体7と斜板ケース9とに対して回転自在に支持すると共に、1対のスラスト針状ころ軸受16A、16Bにより、このシャフト14に加わるスラスト荷重を支承自在としている。
スラスト針状ころ軸受16Aは、複数のころ16aと、これを軸線方向(図1で左右方向)に挟持する軌道輪16b、16cと、ころ16aを保持する保持器16dとを有している。本実施の形態にかかるスラスト針状ころ軸受16Bは、複数のころ16eと、これを軸線方向(図1で左右方向)に挟持する軌道輪16f、16gと、ころ16eを保持する保持器16hとを有している。
ラジアル針状ころ軸受15Aは、複数のころ15aと、シェル型外輪15bと、ころ15aを保持する保持器15cとを有している。ラジアル針状ころ軸受15Bは、複数のころ15dと、外輪(軌道輪)15eと、ころ15dを保持する保持器15fとを有している。
スラスト針状ころ軸受16Aは、本体7の一部と上記シャフト14の一端部(図1の右端側)に形成した段部17との間に、皿ばね18を介して設けている。又、スラスト針状ころ軸受16Bは、シャフト14の中間部外周面に外嵌固定した円板部19と斜板ケース9との間に配置している。ハウジング6を構成する本体7の内側でシャフト14の周囲部分には、複数(例えば図示の例では、円周方向等間隔に6個)のシリンダ孔20、20を形成している。この様に本体7に形成した、複数のシリンダ孔20、20の内側には、それぞれピストン21、21の先半部(図1の右半部)に設けた摺動部22、22を、軸方向の変位自在に嵌装している。
ここでは、シリンダ孔20、20の底面とピストン21、21の先端面(図1の右端面)との間に設けられた空間を、圧縮室23とする。又、斜板ケース9の内側に存在する空間は、斜板室24とする。シャフト14の中間部外周面でこの斜板室24内に位置する部分おいて、斜板25を、シャフト14に対して所定の傾斜角度を持たせて固定し、この斜板25がシャフト14と共に回転する様にしている。斜板25の円周方向複数個所と、各ピストン21、21とは、それぞれ1対ずつのスライディングシュー26、26により連結されている。この為、これら各スライディングシュー26、26の内側面(互いに対向する面)は平坦面として、同じく平坦面である斜板25の両側面外径寄り部分に摺接するようになっている。又、これら各スライディングシュー26、26の外側面(相手スライディングシュー26と反対側面)は球状凸面としている。更に、その内側面を斜板25の両側面に当接させた状態で、これら両スライディングシュー26、26の外側面を単一球面上に位置させている。一方、各ピストン21、21の基端部(前記隔壁板12から遠い側の端部で、図1の左端部)には、スライディングシュー26、26及び斜板25と共に、駆動力伝達機構を構成する連結部27、27を、各ピストン21、21と一体に形成している。そして、これら各連結部27、27に、一対のスライディングシュー26、26を保持する為の保持部28、28を形成している。又、これら各保持部28、28には、各スライディングシュー26、26の外側面と密に摺接する球状凹面を、互いに対向させて形成している。
又、本体7の一部内周面で、各連結部27、27の外端部に整合する部分には、各ピストン21、21毎にそれぞれ1対ずつのガイド面(図示せず)を、円周方向に離隔して形成している。各連結部27、27の外端部は、このガイド面に案内されて、ピストン21、21の軸方向(図1の左右方向)の変位のみ自在である。従って、各ピストン21、21も、各シリンダ孔20、20内に、斜板25の回転に伴う各ピストン21、21の中心軸回りの回転を防止されて、軸方向の変位のみ自在(回転不能)に嵌装されている。この結果、各連結部27、27は、シャフト14の回転による斜板25の揺動変位に伴って各ピストン21、21を軸方向に押し引きし、各摺動部22、22をシリンダ孔20、20内で軸方向に往復移動させる。
一方、低圧室10及び高圧室11と各シリンダ孔20、20とを仕切るべく、本体7とヘッドケース8との突き合わせ部に挟持している隔壁板12には、低圧室10と各シリンダ孔20、20とを連通させる吸入孔29、29と、高圧室11と各シリンダ孔20、20とを連通させる吐出孔30、30とを、それぞれ軸線方向に貫通する状態で形成している。従って、各吸入孔29、29及び各吐出孔30、30の一端(図1の左端)でシリンダ孔20、20側の開口は、何れも各ピストン21、21の先端面と対向する。又、各シリンダ孔20、20内で、各吸入孔29、29の一端と対向する部分には、低圧室10から各シリンダ孔20、20に向けてのみ冷媒ガスを流す、リード弁式の吸入弁31、31を設けている。又、高圧室11内で、各吐出孔30、30の他端(図1の右端)開口と対向する部分には、各シリンダ孔20、20から高圧室11に向けてのみ冷媒ガスを流す、リード弁式の吐出弁32を設けている。この吐出弁32には、各吐出孔30、30から離れる方向への変位を制限する、ストッパ33を付設している。
上述の様に構成するコンプレッサ1のシャフト14は、車両のエンジン(不図示)により無端ベルト42を介して回転駆動される。この為に、図示の例の場合は、ハウジング6を構成する斜板ケース9の外側面(図1の左側面)中央に設けた支持筒部34の周囲に従動プーリ35を、複列ラジアル玉軸受36により、回転自在に支持している。この従動プーリ35は、断面コ字形で全体を円環状に構成しており、斜板ケース9の外側面に固定したソレノイド37を、従動プーリ35の内部空間に配置している。一方、シャフト14の端部で支持筒部34から突出した部分には取付ブラケット38を固定しており、この取付ブラケット38の周囲に磁性材製の環状板39を、板ばね40を介して支持している。この環状板39はソレノイド37への非通電時には、板ばね40の弾力により、図に示す様に従動プーリ35から離隔しているが、ソレノイド37への通電時にはこの従動プーリ35に向け吸着されて、この従動プーリ35からシャフト14への回転力の伝達を自在とする。即ち、ソレノイド37と環状板39と板ばね40とにより、従動プーリ35とシャフト14とを係脱する為の電磁クラッチ41を構成している。又、車両のエンジンのクランクシャフト(不図示)の端部に固定した駆動プーリと従動プーリ35との間には、無端ベルト42を掛け渡している。
本実施の形態にかかるカーエアコンのコンプレッサの動作について説明する。車室内の冷房或は除湿を行なう為、カーエアコンを作動させた場合には、電磁クラッチ41を動作させて従動プーリ35とシャフト14とを係合させ、それにより無端ベルト42を介して、車両のエンジンの動力をシャフト14に伝達し、これを回転駆動する。この結果、斜板25が回転して、複数のピストン21、21を構成する摺動部22、22をそれぞれシリンダ孔20、20内で往復移動させる。そして、この様な摺動部22、22の往復移動に伴って、吸入ポート13から吸引された冷媒ガスが、低圧室10、10内から各吸入孔29、29を通じて圧縮室23内に吸い込まれる。この冷媒ガスは、これら各圧縮室23内で圧縮されてから、吐出孔30、30を通じて高圧室11に送り出され、吐出ポートより吐出される。その後、高温・高圧の冷媒ガスはコンデンサで冷却され液冷媒となった後、急激に膨張させられ、低温・低圧の霧状冷媒となってエバポレータに流れ、ここで車室内に供給される空気を冷却し、その後冷媒ガスとなってコンプレッサに吸入される。
図3は、図1に示すスラスト針状ころ軸受16Bの拡大断面図であり、左方が内径側であり、右方が外径側である。図3において、保持器16hは、1枚の板材を折り曲げて形成されており、内側フランジ部16h1と、内側フランジ部16h1の半径方向外側に位置する外側フランジ部16h2と、内側フランジ部16h1と外側フランジ部16h2とを同じ側で径方向に連結する複数の柱部16h3とを有している。図3に示すように軸線方向にスラスト針状ころ軸受16Bの断面をとったとき、柱部16h3の中間部16h4は、折り曲げられることで反対側の軌道輪(不図示)に近接している。
保持器16hにおいて、隣接する柱部16h3の間は、ころ16eを周方向に等間隔に保持するポケット部16h6となっている。ポケット部16h6の内径側端部16h7は、内側フランジ部16h1の中程で終端し、ポケット部16h6の外径側端部16h8は、外側フランジ部16h2の中程で終端している。尚、ころ16eの両端の中央部は、軸線に直交する平坦面16e1、16e2となっている。
本実施の形態によれば、スラスト針状ころ軸受16Bの動作時に、ころ16eは遠心力で半径方向外方側(図3で右側)に付勢されるが、ころ16eの平坦面16e2が、外側フランジ部16h2に面接触するので、面圧を低く抑えることができ、ポケット部16h6の摩耗を抑制することができる。又、ポケット部16h6の内径側端部16h7は、内側フランジ部16h1の中程で終端しているため、内側フランジ部16h1には切欠(潤滑油の通路)が生じており、遠心力により、かかる切欠を通過して潤滑油が半径方向外方側に流れるようになるため、潤滑油量が増大し、ころ16e及びその転動面の摩耗を抑制できる。更に、ポケット部16h6の外径側端部16h8は、外側フランジ部16h2の中程で終端しているため、外側フランジ部16h2には切欠(潤滑油の通路)が生じており、ころ16e等を潤滑した潤滑油を滞留させることなく、かかる切欠より半径方向外方側に速やかに排出させることが出来、常に冷却された新鮮な潤滑油でころ16e等を潤滑することが出来、ころ16e及びその転動面の摩耗を抑制できる。加えて、ころ16eの全長を、内側フランジ部16h1と外側フランジ部16h2との間隔まで延長することが出来、スラスト針状ころ軸受16Bの負荷容量を増大できる。
次に、保持器の製造方法について、比較例を参照して説明する。図4(a)は、比較例にかかる保持器の素材を示す図であり、図4(b)は、図4(a)に示す素材を折り曲げた後矢印IVB方向に見た図である。又、図5(a)は、本実施の形態にかかる保持器の素材を示す図であり、図5(b)は、図5(a)に示す素材を折り曲げた後矢印VB方向に見た図である。
まず比較例において、図4(a)に示すように、ドーナツ板状の素材Mに、ポケット部に相当する矩形孔RHを一様な幅W2を有するように穿孔するものとする。その後、点線で示す折り曲げ線FLで折り曲げて、保持器の内側フランジ部と外側フランジ部とを形成する。ここで、矩形孔RHは、点線で示す折り曲げ線FLを超えて内径側と外径側に延在する。しかるに、素材Mはある程度板厚があるので、素材Mを折り曲げ線FLで折り曲げると、図4(b)に示すように、ポケット部の端部の幅W1が、その中央の幅W2より小さくなるように塑性変形が行われる恐れがある。かかる場合、ポケット部の端部側で、幅が狭くなってころの当たりが強くなり、摩耗を促進する恐れがある。
これに対し本実施の形態によれば、図5(a)に示すように、ドーナツ板状の素材Mに、ポケット部に相当する孔RH’を、そのテーパ状に広がる端部の最大幅W1’を中央の幅W2より広げて(W1’>W2)穿孔する。その後、点線で示す折り曲げ線FLで折り曲げて、保持器の内側フランジ部と外側フランジ部とを形成する。このようにすれば、素材Mを折り曲げ線FLで折り曲げたときに塑性変形が生じても、図5(b)に示すように、ポケット部の端部の幅W2は、その中央の幅W2と略等しくなるので、ポケット部の全域にわたって、ころの当たりを一様とでき、摩耗を抑えることができる。
図6は、本実施の形態の変形例にかかるスラスト針状ころ軸受16B’の拡大断面図である。本変形例においては、ポケット部16h6の外径側端部は、外側フランジ部16h2まで延在しておらず、柱部16h3の途中で終端している。それ以外の構成については、上述した実施の形態と同様である。本変形例においても、内側フランジ部16h1の切欠を通過して潤滑油が半径方向外方側に流れるようになるため、潤滑油量が増大し、ころ16e及びその転動面の摩耗を抑制できる。
図7は、別な変形例にかかるスラスト針状ころ軸受16B”の拡大断面図である。本変形例においては、折り曲げた2枚の板材を組み合わせて形成した保持器を用いている。
第1の板材10hは、第1の内側フランジ部10h1と、第1の内側フランジ部10h1の半径方向外側に位置する第1の外側フランジ部10h2と、第1の内側フランジ部10h1と第1の外側フランジ部10h2とを連結する複数の第1の柱部10h3とを有している。
第1の板材10hにおいて、隣接する第1の柱部10h3の間は、ころ16eを保持する第1のポケット部10h6となっている。第1のポケット部10h6の内径側端部10h7は、第1の内側フランジ部10h1の曲がり直後で終端し、第1のポケット部10h6の外径側端部10h8は、第1の外側フランジ部10h2の曲がり直後で終端している。
第2の板材20hは、第2の内側フランジ部20h1と、第2の内側フランジ部20h1の半径方向外側に位置する第2の外側フランジ部20h2と、第2の内側フランジ部20h1と第2の外側フランジ部20h2とを連結する複数の第2の柱部20h3とを有している。
第2の板材20hにおいて、隣接する第2の柱部20h3の間は、ころ16eを保持する第2のポケット部20h6となっている。第2のポケット部20h6の内径側端部20h7は、第2の内側フランジ部20h1の曲がり直後で終端し、第2のポケット部20h6の外径側端部20h8は、第2の外側フランジ部20h2の曲がり直後で終端している。
第1の板材10hと、第2の板材20hとを対向するように組み合わせることで、本実施の形態の保持器16h”を形成することができる。このとき、各フランジ部の先端が、ポケット部の端部より保持器16h”の軸線方向外側にはみ出さないように組み付けることが望ましい。半径方向に向かう潤滑油の流れを極力円滑にするためである。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その発明の範囲内で変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、スラスト針状ころ軸受は、カークーラコンプレッサに限らず、自動車用の変速機や事務機器など、各種の機械に適用できる。
本実施の形態にかかる針状ころ軸受が組み込まれたカーエアコンのコンプレッサの断面図である。 図1の構成を矢印II方向に見た図である。 図3は、図1に示すスラスト針状ころ軸受16Bの拡大断面図である。 図4(a)は、比較例にかかる保持器の素材を示す図であり、図4(b)は、図4(a)に示す素材を折り曲げた後矢印IVB方向に見た図である。 図5(a)は、本実施の形態にかかる保持器の素材を示す図であり、図5(b)は、図5(a)に示す素材を折り曲げた後矢印VB方向に見た図である。 本実施の形態の変形例にかかるスラスト針状ころ軸受16B’の拡大断面図である。 本実施の形態の別な変形例にかかるスラスト針状ころ軸受16B”の拡大断面図である。
符号の説明
1 カーエアコンのコンプレッサ
6 ハウジング
14 シャフト
15A、15B ラジアル針状ころ軸受
16A、16B、16B’、16B” スラスト針状ころ軸受

Claims (3)

  1. ころと、前記ころを保持する保持器とを備えたスラスト針状ころ軸受において、
    前記保持器は、前記ころを収容するポケット部を穿孔したドーナツ状の板材を折り曲げて形成されており、一対のフランジ部と、前記フランジ部を径方向に連結する柱部とを有し、前記柱部との間に形成された前記ころを収容するポケット部は、少なくとも前記ドーナツ状の板材の内径側のフランジ部を形成する際の折り曲げ線よりも径方向内側まで延在し、潤滑油の通路を形成していることを特徴とするスラスト針状ころ軸受。
  2. 前記ポケット部は、前記ドーナツ状の板材の外径側のフランジ部を形成する際の折り曲げ線よりも径方向外側まで延在し、潤滑油の通路を形成していることを特徴とする請求項1に記載のスラスト針状ころ軸受。
  3. 前記ころの端面は平坦面を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のスラスト針状ころ軸受。
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