JP2005009526A - スラストニードル軸受、ころ及びカーエアコン用コンプレッサ - Google Patents

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Abstract

【課題】引きずり抵抗を抑制しながらも信頼性を確保できるスラストニードル軸受、それに用いるころ及びスラストニードル軸受を用いたカーエアコン用コンプレッサを提供する。
【解決手段】ころ16eの端面に面取り部16xが設けられており、面取り部16xの軸線方向寸法Aより、面取り部16xの半径方向寸法Bが大きくなっているので、ころ16eの面圧を低下させることができる。また、動作時にころ16eが遠心力で半径方向外方へと付勢されたときに、保持器16hのポケット端面に接触する位置pが半径方向軸心よりとなることで、その回転抵抗を減少させることができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーエアコン用コンプレッサ等に用いられると好適なスラストニードル軸受、それに用いるころ、及びスラストニードル軸受を用いたカーエアコン用コンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】
カーエアコン用コンプレッサの一タイプとして、容量可変式のコンプレッサが知られている。一般的に、容量可変式のコンプレッサは、ハウジングに対して駆動軸をラジアル軸受により回転自在に支持し、この駆動軸に対して斜板を傾斜角度可変に連結し、この斜板に対し揺動板を摺動自在に取付けてある。斜板とハウジングとの間にはスラスト軸受が配置されている。揺動板には、複数のピストンロッドの一端が円周方向等間隔に取付けてあり、このピストンロッドの他端はピストンに連結している。このピストンは、ハウジング内に設けられたシリンダの内部で摺動するように設けられ、このシリンダのボア内に流入される冷媒ガスを圧縮し吐出するようにしている。つまり、斜板が回転すると、揺動板が、いわゆるみそすり的動作をし、ピストンロッドを介してピストンを軸線方向に往復運動させ、冷媒ガスを圧縮し吐出するようになっている(特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開2002−266754号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カーエアコン用コンプレッサの動作時には、斜板を介して駆動軸は大きな力を受けるので、かかる駆動軸をハウジングに対してスラスト方向に支持するスラスト軸受と、ラジアル方向に支持するラジアル軸受とが必要となる。かかる場合、ニードル軸受は針状の円筒ころを有しているので、軸線方向の厚さが薄く、カーエアコン用コンプレッサに用いることにより、構成をよりコンパクトにすることができる。
【0004】
しかるに、一般的なカーエアコン用コンプレッサは、クランクの回転による力を、べルトを介して電磁クラッチ経由で回転運動により駆動軸に伝達しており、アイドリングのような低速回転から、加速時のような高速回転まで幅広い回転数の範囲で、しかもコンプレッサの能力も必要に応じて変化するため、回転数と荷重が複雑に組み合わさった状態で運転される。このような環境で使用されるため、当然スラストニードル軸受及びラジアルニードル軸受も同様に高速回転から低速回転、さらには無負荷状態から重負荷状態まで幅広い条件下で動作することになる。そのうえ、軸受の使用部位がカーエアコン用コンプレッサであることから、外部から多量の潤滑剤を供給することもできず、潤滑性確保という観点からも非常に厳しい条件下にあるといえる。
【0005】
更に、近年においては省燃費の要求が高まり、カーエアコン用コンプレッサについても、内部フリクションをより低減することが望まれている。ここで、従来のスラストニードル軸受は、保持器に組み込まれているころに面取りが施されているが、その寸法・形状については、アキシアル荷重を受けるころの有効接触長さが長くなるように、かつ保持器のポケット隅Rと干渉しないように、一般的にはその断面が単一の曲率半径の円弧で表されるように適度に設定されている。
【0006】
しかるに、保持器(軸受)が回転し、ころに遠心力が作用すると、ころは、スラスト軸受外周側のポケット端面に強く押しつけられる傾向がある。ここで、面取りが小さく(即ち曲率半径が小さく)外周面が比較的長いころの場合、ころ端面の外周側に近い部分が保持器のポケット端面と接触することになる(即ち、ころの周速の速い部分がポケット端面に接触することになる)ので、ころの回転抵抗が大きくなり、又ころ端面とポケット端面の接触面積も大きくなる。この結果、ころの転がり運動に対し大きなブレーキがかかることになるため、適切なころの転動を抑制して引きずりトルクを増大させ、又保持器ポケットの異常摩耗が生じる恐れがある。
【0007】
これに対し、面取り部全体の曲率半径を大きくすれば、上述した問題を回避することはできるが、そうすると、ころ外周面側の面取り寸法も同時に大きくなってしまい、有効接触長さ(円筒面の軸線方向長さ)が確保できず、ころの面圧が高くなるといった問題が発生する。ころの面圧が高くなると、軸受の異常摩耗、フレーキング、スラスト軸受の回転不具合が生じ、最終的にはこのようなスラスト軸受を使用したカーエアコン用コンプレッサの異音不具合、コンプレッサの回転不具合を招来する恐れがある。
【0008】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、引きずり抵抗を抑制しながらも信頼性を確保できるスラストニードル軸受、それに用いるころ及びスラストニードル軸受を用いたカーエアコン用コンプレッサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のスラストニードル軸受は、複数のころと、前記ころを保持する保持器と、前記ころが転動するレースとを有するスラストニードル軸受において、
前記ころの断面をとったとき、前記ころの端面に対応する直線と、前記ころの外周面に対応する直線とを円弧で連結してなる面取り部が設けられ、前記面取り部の軸線方向寸法より、前記面取り部の半径方向寸法を大きくしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
本発明のスラストニードル軸受によれば、前記ころの断面をとったとき、前記ころの端面に対応する直線と、前記ころの外周面に対応する直線とを円弧で連結してなる面取り部が設けられ、前記面取り部の軸線方向寸法より、前記面取り部の半径方向寸法を大きくしたので、アキシアル荷重を受ける前記ころの有効接触長さを確保しつつ、前記ころ端面側の面取り部寸法を大きくすることにより、前記保持器ポケット端面と前記ころ端面の接触する部位の最大周速が低くなり(rωのr(半径)が減少)、また接触面積(ころ端面の接触PCD)も小さくなることから、前記ころの転動に対してブレーキをかける要因を小さくすることができる。即ち、本発明は、前記ころの接線方向ヘの転動を適正に実現すべく、前記ころの外周側端面とそれに対する前記保持器のポケット端面のブレーキ力を極力小さくすることを主眼としている。「トライボロジ」(山本雄二著、理工学者社発行、1988年)によると、ころの摩耗量Vは、ころの荷重をWとし、ころの移動距離をLとし、ころの硬度をHとしたときに、V=α・(WL/H)で表される(αは定数)が、荷重Wは遠心力とアキシアル荷重の合計であるため、ころの遠心力が小さくなれば、摩耗量Vは減少し、又ころまたは保持器の硬さを向上させておくことで、摩耗量はより抑制される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかるスラストニードル軸受が組み込まれたカーエアコンのコンプレッサの断面図であり、図2は、図1の構成をII方向に見た図である。
【0012】
図1において、コンプレッサ1を構成するハウジング6は、中央の短円筒状の本体7をヘッドケース8と斜板ケース9とで軸線方向(図1の左右方向)両側から挟持し、更に複数本の結合ボルト(図示せず)により結合されて一体となっている。ヘッドケース8の内側には、低圧室10、10と高圧室11とが設けられている。尚、高圧室11内は勿論、低圧室10、10内も正圧である。又、本体7とヘッドケース8との間には平板状の隔壁板12が挟持されている。図1で複数に分割されている如く表されている低圧室10、10は互いに連通しており、ヘッドケース8の外面に設けられた単一の吸入ポート13(図2)に連通している。又、高圧室11は、ヘッドケース8に設けられた吐出ポート(図示せず)に通じている。吸入ポート13がエバポレータ(不図示)の出口に、不図示の吐出ポートをコンデンサ(不図示)の入口に、それぞれ連通させている。
【0013】
ハウジング6内にはシャフト14を、本体7と斜板ケース9とに掛け渡す状態で、回転自在に支持している。より具体的には、シャフト14の両端部を1対のラジアルニードル軸受15A、15Bにより、本体7と斜板ケース9とに対して回転自在に支持すると共に、1対のスラストニードル軸受16A、16Bにより、このシャフト14に加わるスラスト荷重を支承自在としている。
【0014】
スラストニードル軸受16Aは、複数のころ16aと、これを軸線方向(図1で左右方向)に挟持するレース16b、16cと、ころ16aを保持する保持器16dとを有している。更に、本実施の形態にかかるスラストニードル軸受16Bは、複数のころ16eと、これを軸線方向(図1で左右方向)に挟持するレース16f、16gと、ころ16eを保持する保持器16hとを有している。
【0015】
図3は、スラストニードル軸受16Bの斜視図であり、図4は、スラストニードル軸受16Bの断面図であり(レース16gは省略)、図5は、ころ16eの端面拡大図である。図3、4において、保持器16hは、1枚の板材を折り曲げて形成したいわゆるM型保持器である。
【0016】
図5において、ころ16eの断面をとったとき、ころ16eの端面に対応する直線16yと、ころ16eの外周面に対応する直線16zとを円弧で連結してなる面取り部16xが設けられ、かかる面取り部16xの軸線方向寸法Aより、面取り部16xの半径方向寸法Bが大きくなっている(A<B)。
【0017】
ラジアルニードル軸受15Aは、複数のころ15aと、外輪(レース)15bと、ころ15aを保持する保持器15cとを有している。更に、ラジアルニードル軸受15Bは、複数のころ15dと、外輪(レース)15eと、ころ15dを保持する保持器15fとを有している。
【0018】
スラストニードル軸受16Aは、本体7の一部と上記シャフト14の一端部(図1の右端側)に形成した段部17との間に、皿ばね18を介して設けている。又、スラストニードル軸受16Bは、シャフト14の中間部外周面に外嵌固定した円板部19と斜板ケース9との間に配置している。ハウジング6を構成する本体7の内側でシャフト14の周囲部分には、複数(例えば図示の例では、円周方向等間隔に6個)のシリンダ孔20、20を形成している。この様に本体7に形成した、複数のシリンダ孔20、20の内側には、それぞれピストン21、21の先半部(図1の右半部)に設けた摺動部22、22を、軸方向の変位自在に嵌装している。
【0019】
ここでは、シリンダ孔20、20の底面とピストン21、21の先端面(図1の右端面)との間に設けられた空間を、圧縮室23とする。又、斜板ケース9の内側に存在する空間は、斜板室24とする。シャフト14の中間部外周面でこの斜板室24内に位置する部分おいて、斜板25を、シャフト14に対して所定の傾斜角度を持たせて固定し、この斜板25がシャフト14と共に回転する様にしている。斜板25の円周方向複数個所と、各ピストン21、21とは、それぞれ1対ずつのスライディングシュー26、26により連結されている。この為、これら各スライディングシュー26、26の内側面(互いに対向する面)は平坦面として、同じく平坦面である斜板25の両側面外径寄り部分に摺接するようになっている。又、これら各スライディングシュー26、26の外側面(相手スライディングシュー26と反対側面)は球状凸面としている。更に、その内側面を斜板25の両側面に当接させた状態で、これら両スライディングシュー26、26の外側面を単一球面上に位置させている。一方、各ピストン21、21の基端部(前記隔壁板12から遠い側の端部で、図1の左端部)には、スライディングシュー26、26及び斜板25と共に、駆動力伝達機構を構成する連結部27、27を、各ピストン21、21と一体に形成している。そして、これら各連結部27、27に、一対のスライディングシュー26、26を保持する為の保持部28、28を形成している。又、これら各保持部28、28には、各スライディングシュー26、26の外側面と密に摺接する球状凹面を、互いに対向させて形成している。
【0020】
又、本体7の一部内周面で、各連結部27、27の外端部に整合する部分には、各ピストン21、21毎にそれぞれ1対ずつのガイド面(図示せず)を、円周方向に離隔して形成している。各連結部27、27の外端部は、このガイド面に案内されて、ピストン21、21の軸方向(図1の左右方向)の変位のみ自在である。従って、各ピストン21、21も、各シリンダ孔20、20内に、斜板25の回転に伴う各ピストン21、21の中心軸回りの回転を防止されて、軸方向の変位のみ自在(回転不能)に嵌装されている。この結果、各連結部27、27は、シャフト14の回転による斜板25の揺動変位に伴って各ピストン21、21を軸方向に押し引きし、各摺動部22、22をシリンダ孔20、20内で軸方向に往復移動させる。
【0021】
一方、低圧室10及び高圧室11と各シリンダ孔20、20とを仕切るべく、本体7とヘッドケース8との突き合わせ部に挟持している隔壁板12には、低圧室10と各シリンダ孔20、20とを連通させる吸入孔29、29と、高圧室11と各シリンダ孔20、20とを連通させる吐出孔30、30とを、それぞれ軸線方向に貫通する状態で形成している。従って、各吸入孔29、29及び各吐出孔30、30の一端(図1の左端)でシリンダ孔20、20側の開口は、何れも各ピストン21、21の先端面と対向する。又、各シリンダ孔20、20内で、各吸入孔29、29の一端と対向する部分には、低圧室10から各シリンダ孔20、20に向けてのみ冷媒ガスを流す、リード弁式の吸入弁31、31を設けている。又、高圧室11内で、各吐出孔30、30の他端(図1の右端)開口と対向する部分には、各シリンダ孔20、20から高圧室11に向けてのみ冷媒ガスを流す、リード弁式の吐出弁32を設けている。この吐出弁32には、各吐出孔30、30から離れる方向への変位を制限する、ストッパ33を付設している。
【0022】
上述の様に構成するコンプレッサ1のシャフト14は、車両のエンジン(不図示)により無端ベルト42を介して回転駆動される。この為に、図示の例の場合は、ハウジング6を構成する斜板ケース9の外側面(図1の左側面)中央に設けた支持筒部34の周囲に従動プーリ35を、複列ラジアル玉軸受36により、回転自在に支持している。この従動プーリ35は、断面コ字形で全体を円環状に構成しており、斜板ケース9の外側面に固定したソレノイド37を、従動プーリ35の内部空間に配置している。一方、シャフト14の端部で支持筒部34から突出した部分には取付ブラケット38を固定しており、この取付ブラケット38の周囲に磁性材製の環状板39を、板ばね40を介して支持している。この環状板39はソレノイド37への非通電時には、板ばね40の弾力により、図に示す様に従動プーリ35から離隔しているが、ソレノイド37への通電時にはこの従動プーリ35に向け吸着されて、この従動プーリ35からシャフト14への回転力の伝達を自在とする。即ち、ソレノイド37と環状板39と板ばね40とにより、従動プーリ35とシャフト14とを係脱する為の電磁クラッチ41を構成している。又、車両のエンジンのクランクシャフト(不図示)の端部に固定した駆動プーリと従動プーリ35との間には、無端ベルト42を掛け渡している。
【0023】
本実施の形態にかかるカーエアコンのコンプレッサの動作について説明する。車室内の冷房或は除湿を行なう為、カーエアコンを作動させた場合には、電磁クラッチ41を動作させて従動プーリ35とシャフト14とを係合させ、それにより無端ベルト42を介して、車両のエンジンの動力をシャフト14に伝達し、これを回転駆動する。この結果、斜板25が回転して、複数のピストン21、21を構成する摺動部22、22をそれぞれシリンダ孔20、20内で往復移動させる。そして、この様な摺動部22、22の往復移動に伴って、吸入ポート13から吸引された冷媒ガスが、低圧室10、10内から各吸入孔29、29を通じて圧縮室23内に吸い込まれる。この冷媒ガスは、これら各圧縮室23内で圧縮されてから、吐出孔30、30を通じて高圧室11に送り出され、吐出ポートより吐出される。その後、高温・高圧の冷媒ガスはコンデンサで冷却され液冷媒となった後、急激に膨張させられ、低温・低圧の霧状冷媒となってエバポレータに流れ、ここで車室内に供給される空気を冷却し、その後冷媒ガスとなってコンプレッサに吸入される。
【0024】
本実施の形態によれば、図4に示すように、ころ16eの端面に面取り部16xが設けられており、面取り部16xの軸線方向寸法Aより、面取り部16xの半径方向寸法Bが大きくなっているので、ころ16eと保持器16hの滑り距離を小さくすることができる。また、図4において、動作時にころ16eが遠心力で半径方向外方へと付勢されたときに、保持器16hのポケット端面に接触する位置pが半径方向軸心よりとなることで、その回転抵抗を減少させることができる。
【0025】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その発明の範囲内で変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、ころは円筒ころに限らず、テーパころであっても良い。又、本発明のスラストニードル軸受は、自動変速機等にも使用可能である。更に、保持器は、板材を2枚合わせてボックス型に形成されたものでも良く、1ポケットで単一のころを保持するタイプでも、複数のころを保持するタイプでもかまわない。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、引きずり抵抗を抑制しながらも信頼性を確保できるスラストニードル軸受、それに用いるころ及びスラストニードル軸受を用いたカーエアコン用コンプレッサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかるスラストニードル軸受が組み込まれたカーエアコンのコンプレッサの断面図である。
【図2】図1の構成をII方向に見た図である。
【図3】スラストニードル軸受16Bの斜視図である。
【図4】スラストニードル軸受16Bの断面図である。
【図5】ころ16eの端面拡大図である。
【符号の説明】
1 カーエアコンのコンプレッサ
6 ハウジング
14 シャフト
15A,15B ラジアルニードル軸受
16A,16B スラストニードル軸受

Claims (3)

  1. 複数のころと、前記ころを保持する保持器と、前記ころが転動するレースとを有するスラストニードル軸受において、
    前記ころの断面をとったとき、前記ころの端面に対応する直線と、前記ころの外周面に対応する直線とを円弧で連結してなる面取り部が設けられ、前記面取り部の軸線方向寸法より、前記面取り部の半径方向寸法を大きくしたことを特徴とするスラストニードル軸受。
  2. 請求項1に記載のスラストニードル軸受に用いることを特徴とするころ。
  3. 請求項1に記載のスラストニードル軸受を用いたことを特徴とするカーエアコン用コンプレッサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261476A (ja) * 2007-03-19 2008-10-30 Nsk Ltd スラスト針状ころ軸受
DE112006000523B4 (de) * 2005-03-03 2017-03-02 Nsk Ltd. Axial-Zylinderrollenlager

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