JP5092158B2 - トコフェロールまたはトコトリエノール類のエステル誘導体を有効成分とする放射線防護剤 - Google Patents
トコフェロールまたはトコトリエノール類のエステル誘導体を有効成分とする放射線防護剤 Download PDFInfo
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Description
本発明の目的は、放射線被ばく、および癌の治療や診断における放射線による障害を有効に予防、および治療するための安価な薬剤を提供することにある。
[式中、Qは、
、または
で表わされる基であり、
R1は、水素原子またはメチル基であり、
R2は、
(i)
(式中、Rは同一または異なってもよく、水素原子、C1−4アルキル基又は、
(式中、R5は同一または異なってもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表わし、mは0ないし3である)を表わし、lは1ないし4である)、
(ii)
(式中、nは0ないし2であり、Rは上に定義したとおりであり、
R’は、アラニン、アルギニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、フェニルアラニン、メチオニン、システイン、セリン、トレオニン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ヒスチジン、リシンの残基
からなる群より選択される基である)、
または
(iii)
(式中、Yは同一または異なってもよく、−OH、−O−または−OA(式中Aはアルカリ金属を表わす)である)、で表わされる基であり、
R3およびR4は同一または異なってもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表わす]
に関する。
[式中、Qは、
、または
で表わされる基であり、
R1は、水素原子またはメチル基であり、
R2は、
(i)
(式中、Rは同一または異なってもよく、水素原子、C1−4アルキル基又は、
(式中、R5は同一または異なってもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表わし、mは0ないし3である)を表わし、lは1ないし4である)、
(ii)
(式中、nは0ないし2であり、Rは上に定義したとおりであり、
R’は、アラニン、アルギニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、フェニルアラニン、メチオニン、システイン、セリン、トレオニン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ヒスチジン、リシンの残基
からなる群より選択される基である)、
または
(iii)
(式中、Yは同一または異なってもよく、−OH、−O−または−OA(式中Aはアルカリ金属を表わす)である)、で表わされる基であり、
R3およびR4は同一または異なってもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表わす]
に関する。
[式中、Qは、
で表わされる基であり、
R1は、水素原子またはメチル基であり、
R2は、(v)
又は、(vi)
で表わされる基であり、
R3およびR4は同一または異なってもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表わす]
に関する。
である場合には、トコフェロールのアミノアルキルカルボン酸エステル誘導体であり、Qが、
である場合には、トコトリエノール類のアミノアルキルカルボン酸エステル誘導体である。
一般式(1)または(2)で表される化合物は、d体またはdl体であることが好ましい。
(ii)式において、nは好ましくは0又は1である。
R’として挙げたアラニン、アルギニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、フェニルアラニン、メチオニン、システイン、セリン、トレオニン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ヒスチジン、リシンはD体、L体、DL体のいずれでもよいが、L体、またはDL体が望ましい。
医薬上許容される塩は特に限定されるものではないが、塩酸塩が典型的である。
これらの化合物は高田らにより公開特許公報1−121285、2002−80475、非特許文献J.Lipid Res.,43、2196(2002)などに記された方法によって合成できる。例えばd−γ−トコフェロール−N,N−ジメチルグリシンエステル塩酸塩(R1=CH3,R2=N,N−ジメチルアミノアセテート 塩酸塩)は、d−γ−トコフェロールと1.2倍モルのN,N−ジメチルグリシン塩酸塩、およびジシクロヘキシルカルボジイミドと無水ピリジン中、室温で反応させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィにて単離精製した後、塩酸−ジオキサンにて塩酸塩とし、再結晶によって得られる。
これらの各種エステル類の合成は、文献記載の方法により行った(非特許文献:Wakasugi K.et al.,,Tetrahedron Lett.,42,7427−7430(2001))。アルファ、あるいはガンマ−トコフェロール(1当量)、対応するアミノ酸(1当量、システインのアミノ基は三級ブトキシカルボニル基((CH3)3OCO−)、チオール基はトリチル基((C6H5)3C−)により保護、N−メチルアラニンは三級ブトキシカルボニル基で保護、N−メチルプロリンとN,N−ジメチルグリシンは保護せず使用)、N,N−ジメチルブチルアミン(3当量)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(1当量)をアセトニトリルに溶解し、攪拌下ジメチルスルファモイルクロリド(2当量)のアセトニトリル溶液を加える。アルゴン雰囲気下、45−50°Cにて1時間反応させる。水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、エステル体を得る(収率20−80%)。保護基の三級ブトキシカルボニル基の除去は、塩酸/酢酸エチルで0°Cにて20分間処理し、溶媒を留去して塩酸塩として得た(収率90%)。システインの三級ブトキシカルボニル基とトリチル基の除去は文献既知の方法(非特許文献:Pearson D.A.,et al,Tetrahedron Lett.,30,2739−2742(1989))により、メチレンクロリドに溶解し、0°Cにて、トリエチルシランとトリフルオロ酢酸と1時間反応させた。エーテルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去した残渣に塩酸−酢酸エチルを加えて塩酸塩にした後、カラムクロマトグラフィー(LH−20、溶出液:メタノール)にて単離した(収率30−55%)。
(1−3)d−γ−トコフェロール−L−N−メチルプロリンエステル
IR ν max.(neat)1751cm−1;[α]D−34.4°(c=0.32,CHCl3);1H−NMR(CDCl3);0.79−0.89(12H,m,−CH−CH 3),0.95−1.60(24H,m),1.62−1.80(2H,m,Ar−CH2−CH 2 −),1.81−1.92(1H,m),1.92−1.99(1H,m),2.00(3H,s,Ar−CH3),2.08(3H,s,Ar−CH3),2.09−2.21(1H,m),2.21−2.46(2H,m),2.51(3H,s,N−CH3),2.63−2.74(2H,m,Ar−CH 2−),3.14−3.26(2H,m),6.54(1H,s,Ar−H);13C−NMR(CDCl3);11.2,12.7,19.6,19.7,21.0,22.2,22.6,22.7,23.1,24.2,24.4,24.8,28.0,29.9,31.0,32.7,32.8,37.3,37.4,39.4,40.2,40.8,56.2,67.5,76.0,118.4,118.7,125.8,126.9,141.4,149.5,172.6.
(1−3 塩酸塩)d−γ−トコフェロール−L−N−メチルプロリンエステル塩酸塩
IR ν max.(CHCl3)1759cm−1;[α]D−11.4°(c 0.21,CHCl3),融点138−143℃;1H−NMR(CDCl3);0.78−0.91(12H,m,−CH−CH 3),0.95−1.86(26H,m),2.00(3H,s,Ar−CH3),2.09(3H,s,Ar−CH3),2.16−2.55(3H,m),2.70(2H,t,J=6.8 Hz,Ar−CH 2−),2.75−2.92(1H,m),3.01(3H,s,N−CH3),3.21−3.45(1H,m),3.64−3.84(1H,m),4.52−4.73(1H,m),6.54(1H,s,Ar−H),13.42(1H,brs);13C−NMR(CDCl3);12.0,12.7,19.6,19.7,20.9,22.1,22.2,22.6,22.7,24.1,24.4,24.8,28.0,29.2,30.8,32.7,32.8,36.5,37.2,37.4,39.3,40.1,53.2,64.0,76.4,118.0,118.6,126.2,126.5,140.2,150.3,167.3.
(1−4)d−α−トコフェロール−L−N−メチルプロリンエステル
IR ν max.(neat)1753cm−1;[α]D−30.9°(c 0.81,CHCl3);1H−NMR(CDCl3):0.79−0.90(12H,m,−CH−CH3),0.97−1.60(24H,m),1.64−1.82(2H,m,Ar−CH2−CH 2−),1.82−1.94(1H,m),1.96−2.02(1H,m),1.96(3H,s,Ar−CH3),2.00(3H,s,Ar−CH3),2.06(3H,s,Ar−CH3),2.10−2.26(1H,m),2.26−2.45(2H,m),2.51(3H,s,N−CH3),2.57(2H,t,J=6.5 Hz,Ar−CH 2 −),3.17−3.29(2H,m);13C−NMR(CDCl3):11.8,12.1,13.0,19.6,19.7,20.6,21.0,22.6,22.7,23.2,23.9,24.4,24.8,28.0,30.0,31.1,32.7,32.8,37.3,37.4,39.4,40.9,56.3,67.5,75.0,117.3,123.0,124.8,126.6,140.3,149.4,172.1.
(1−5 塩酸塩)d−γ−トコフェロール−L−N−メチルアラニンエステル塩酸塩
IR ν max.(ヌジョール)1765cm−1;[α]D+7.4°(c 0.65,CHCl3);融点 141−145℃;1H−NMR(CDCl3):0.79−0.88(12H,m,−CH−CH 3),0.95−1.58(24H,m),1.60−1.80(2H,m,Ar−CH2−CH 2−),1.85(3H,d,J=6.6 Hz,N−CH−CH 3),1.99(3H,s,Ar−CH3),2.06(3H,s,Ar−CH3),2.65(2H,t,J=6.7,Ar−CH 2−),2.79(3H,s,NH−CH 3 ),4.17(1H,brs,NH−CH−CO),6.63(1H,s,Ar−H),10.00(1H,brs,NH);13C−NMR(CDCl3);12.3,13.2,14.9,20.0,20.1,21.4,22.6,23.0,23.1,24.4,24.8,25.2,28.4,31.1,31.3,33.1,33.2,37.7,37.8,39.8,40.6,56.5,76.6,118.9,119.1,126.4,127.0,141.1,150.4,168.2.
(1−6 塩酸塩)d−γ−トコフェロール−L−システインエステル塩酸塩
IR ν max.(CHCl3)1761cm−1;[α]D+3.3°(c 1.1,CHCl3);1H−NMR(CDCl3):0.73−0.85(12H,m,−CH−CH 3),0.89−1.51(24H,m),1.51−1.77(2H,m,Ar−CH2−CH 2−),1.90(3H,s,Ar−CH3),1.97(3H,s,Ar−CH3),2.48−2.66(2H,m,Ar−CH 2−),2.96−3.13(1H,m,N−CH−CH 2−SH),3.20−3.36(1H,m,N−CH−CH 2−SH),4.55(1H,m,N−CH−CO),6.58(1H,s,Ar−H);13C−NMR(CDCl3):11.9,13.0,19.6,19.7,21.0,22.1,22.6,22.7,23.8,24.4,24.8,28.0,30.9,32.7,32.8,37.4,39.3,40.4,55.7,76.1,118.7、118.9,125.9,126.8,140.9,149.9,167.1.
(1−7 塩酸塩)dl−α−トコフェロール−L−システインエステル塩酸塩
IR ν max.(CHCl3)1759cm−1;1H−NMR(CDCl3):0.79−0.88(12H,m,−CH−CH 3),0.95−1.60(24H,m),1.62−1.80(2H,m,Ar−CH2−CH 2−),1.93(3H,s,Ar−CH3),1.96(3H,s,Ar−CH3),2.02(3H,s,Ar−CH3),2.45−2.57(2H,m,Ar−CH 2−),3.06−3.21(1H,m,N−CH−CH 2−SH),3.28−3.42(1H,m,N−CH−CH 2−SH),4.56(1H,m,N−CH−CO);13C−NMR(CDCl3):11.8,12.5,13.3,19.5,19.6,19.7,20.6,21.0,22.6,22.7,24.5,24.8,25.1,28.0,30.8,31.1,32.7,32.8,37.3,37.4,37.5,37.6,39.4,55.1,75.2,117.6,123.2,124.9,126.5,140.1,149.8,167.1.
(1−8)d−γ−トコフェロール−N−ジメチルグリシニル−L−アラニンエステル
IR ν max.(CHCl3)1759、1680cm−1;[α]D−17.2°(c 0.36,CHCl3);1H−NMR(CDCl3):0.78−0.90(12H,m,−CH−CH 3),0.96−1.82(26H,m),1.54(3H,d,J=7.2,NH−CH3),2.00(3H,s,Ar−CH3),2.08(3H,s,Ar−CH3),2.31(6H,s,NH−(CH 3 ) 2),2.68(2H,t,J=6.3,Ar−CH 2−),2.90−3.07(2H,m,N(CH3)2−CH 2−CO),4.87(1H,dt,J=7.2,8.1,NH−CH−CO),6.56(1H,s,Ar−H),7.62(1H,d,J=8.1,CONH−CH−CH3);13C−NMR(CDCl3):11.9,12.6,18.4,19.6,19.7,21.0,22.2,22.6,22.7,24.2,24.4,24.8,26.3,28.0,31.0,32.7,32.8,37.4,39.4,40.2,45.9,47.5,62.9,76.1,118.5,118.6,125.9,126.9,141.2,149.7,170.5,172.2.
dl−α−トコフェロール ホスフェート 二ナトリウム塩は、文献記載(Gianello R.,et al.,Free Radical Biology and Medicine,39,970−976(2005))の方法、あるいは市販品として得られる。本実験では市販品を使用した。
d−γ−トコフェロール ホスフェート 二ナトリウム塩は、以下のように合成した。
d−γ−トコフェロールをt−ブチルメチルエーテル−ピリジン(10:1)に溶解し、フォスフォリルクロリド(POCl3、2倍モル)を加える。氷冷下15%硫酸水溶液を加え分液する。t−ブチルメチルエーテル層に35%硫酸水溶液を加え、70℃で7時間還流する。t−ブチルメチルエーテル層を水で洗った後、t−ブチルメチルエーテル層に5%水酸化ナトリウムのメタノール溶液を加え、pH8.9にする。減圧濃縮しアセトンを加え、生じた沈殿を濾取し乾燥後、メタノールで洗浄して得られる。
MS(FAB+)m/z 541([M+H]);1H−NMR(CD3OD):0.89−0.85(12H,m),1.77−1.05(26H,m,including 1.22(3H,s)),2.05(3H,s),2.19(3H,s),2.71(2H,t),7.13(1H,s).
これらの薬剤の投与は、事故などにより一時的な全身被ばくが予想される場合、および放射線のがん治療における一時的な被ばくに対しては、被曝の直前ないしは直後に行われる。また予期されない事故などにより放射線被ばくした場合は、被ばく後に直ちに投与される。トコフェロールまたはトコトリエノール類のエステル誘導体は、錠剤、カプセル、あるいは水溶液で経口投与されるか、または、水、生理食塩水、メチルセルロースなどの薬理学的に許容される媒体中に懸濁して、腹腔や皮下に注射して投与しても良い。
その投与量は、一過的な被曝の場合は10−300mg/Kg、長時間の被ばくの場合は数時間毎に5−100mg/Kgが投与されることが望ましい。
つぎに、実施例をあげて本発明を具体的に説明する。しかし、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
10週齢の雄性C3Hマウス(体重:25−28gグラム、一群:7−13匹)にX線を照射(7.5−8.5Gy)し、30日の生存率を測定した。実験群は、10−300mg/Kgのd−γ−トコフェロール−N,N−ジメチルグリシンエステル塩酸塩を含んだ0.5%メチルセルロース溶液(0.3ml)を照射の前、あるいは照射後に腹腔、または皮下に投与した。なお、対照群は、0.3ml/匹の0.5%メチルセルロース溶液を腹腔に投与した。
10週齢の雄性C3Hマウス(体重:25−28gグラム、一群:8−11匹)にX線(7.5Gy)を照射し、30日の生存率を測定した。実験群は、それぞれ100mg/Kgのd−α−トコフェロール−N,N−ジメチルグリシンエステル塩酸塩、d−γ−、またはd−α−トコトリエノール−N,N−ジメチルグリシンエステル塩酸塩、d−γ−、またはdl−α−トコフェロール ホスフェート 二ナトリウム塩、d−γ−トコフェロール−N−メチル−L−プロリンエステル塩酸塩を含んだ0.5%メチルセルロース溶液(0.3ml)を照射直後に腹腔に投与した。なお、対照群は、0.3ml/匹の0.5%メチルセルロース溶液を腹腔に投与した
Claims (3)
- 放射線被ばくによる生体障害の予防、治療又は軽減化剤の製造のための、一般式(1)で表わされる化合物またはその医薬上許容される塩の使用、
[式中、Qは、
で表わされる基であり、
R1は、水素原子またはメチル基であり、
R2は、
(i)
(式中、Rは同一または異なってもよく、水素原子、C1−4アルキル基又は、
(式中、R5は同一または異なってもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表わし、mは0ないし3である)を表わし、lは1ないし4である)、
(ii)
(式中、nは0ないし2であり、Rは上に定義したとおりであり、
R’は、アラニン、アルギニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、フェニルアラニン、メチオニン、システイン、セリン、トレオニン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ヒスチジン、リシンの残基
からなる群より選択される基である)、
または
(iii)
(式中、Yは同一または異なってもよく、−OH、−O−または−OA(式中Aはアルカリ金属を表わす)である)、で表わされる基であり、
R3およびR4は同一または異なってもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表わす]。 - 一般式(1)で表わされる化合物またはその医薬上許容される塩を含有する、放射線被ばくによる生体障害の予防、治療又は軽減化剤、
[式中、Qは、
で表わされる基であり、
R1は、水素原子またはメチル基であり、
R2は、
(i)
(式中、Rは同一または異なってもよく、水素原子、C1−4アルキル基又は、
(式中、R5は同一または異なってもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表わし、mは0ないし3である)を表わし、lは1ないし4である)、
(ii)
(式中、nは0ないし2であり、Rは上に定義したとおりであり、
R’は、アラニン、アルギニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、フェニルアラニン、メチオニン、システイン、セリン、トレオニン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ヒスチジン、リシンの残基
からなる群より選択される基である)、
または
(iii)
(式中、Yは同一または異なってもよく、−OH、−O−または−OA(式中Aはアルカリ金属を表わす)である)、で表わされる基であり、
R3およびR4は同一または異なってもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表わす]。
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