JP5091765B2 - モジュール型機器およびモジュール機器システム - Google Patents

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本発明は、例えばアナログプロセス量を制御する機器本体部と、この機器本体部が着脱自在に装着される端子台とを備えたモジュール型機器、および複数のモジュール型機器を用いて構築されるモジュール機器システムに係り、特にモジュール型機器における機器本体部を交換した際の動作復帰を簡易に行い得るようにしたモジュール型機器およびモジュール機器システムに関する。
温度や流量等のアナログプロセス量を制御する機器(調節計)として、機器本体部と、この機器本体部が着脱自在に装着される端子台とにより構成したモジュール型調節計が知られている。具体的には図5に示すように上記機器本体部10は、例えばCPUを主体として構成されて予め定められた役割(例えばアナログプロセス量に対するPID制御)を実行する本体機能11、および他の機器との間で情報通信する通信機能12、並びに上記各機能の作動に必要なデータ(制御パラメータ等)を記憶したメモリ13等を備えて構築される。また前記端子台20は、一般的には通信回線が接続される通信端子21および電源端子22を備えており、該端子台20に装着された前記機器本体部10に電源供給を行うと共に、機器本体部10の前述した通信機能12を上記通信端子21を介して通信回線に接続する役割を担う。
尚、図中14,23は機器本体部10と端子台20とを相互に接続するコネクタ対である。また図5においては、温度センサ31によって検出される制御対象物32の温度に応じて前記機器本体部10の本体機能11にてヒータ33の駆動をPID制御し、これによってヒータ33の発熱量を、ひいては前記制御対象物32の温度(アナログプロセス量)を制御する例を示している。
ちなみにこの種のモジュール型機器(調節計)は、単独で使用可能なことは勿論のことであるが、一般的には用途(役割)に応じて選定された複数種のモジュール型機器を、複数台並べて用いられることが多い。具体的には、例えば図6に示すように複数台のモジュール型機器(調節計)の各端子台20をDINレール25等に並べて装着し、これらの各端子台20の通信端子21および電源端子22を相互に順次連結する。そして上記各端子台20に前述した機器本体部10をそれぞれ装着することで連装モジュール機器群を形成して用いることが多い。これらの複数のモジュール型機器の各機器本体部10には、例えば前述した温度センサ31とヒータ33とを具備した複数の端末(制御対象機器)がそれぞれ接続される。このようにして構築されるモジュール機器システムについては特許文献1等に詳しく紹介される。
特開2002−23811号公報
ところでこの種のモジュール型機器(調節計)における機器本体部10が予め定められた役割を実行する為のデータ、換言すれば所要とする処理・制御機能を実現する為のパラメータ等は、専ら、その機器導入時に専用ツールを用いて個々にオフライン設定され、前記機器本体部10のメモリ13に記憶(登録)される。また前述したモジュール機器システムを構築するような場合には、通信回線を介して前記各モジュール型機器間における情報通信を可能とするべく通信アドレス等のデータも個々に設定されて前記メモリ13に記憶(登録)される。
しかしながらこのようなモジュール型機器に対する上述したデータの登録(設定)作業は一般的には繁雑である。特に故障等に起因して機器本体部10を交換した場合には、機器交換後に上述したデータ(パラメータや通信アドレス等)を再設定する必要がある。この場合、例えば機器交換したモジュール型機器を、一旦、モジュール機器システムから切り離すことが必要となる等、多大な手間が掛かることが否めない。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、モジュール型機器における機器本体部を交換した際の新たな機器本体部に対するデータ設定を簡易に行うことができ、速やかに動作復帰させることのできるモジュール型機器およびモジュール機器システムを提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係るモジュール型機器は、予め定められた役割を実行する本体機能および他の機器との間で情報通信する通信機能、並びに上記各機能の作動に必要なデータを記憶したメモリを備えた機器本体部と、この機器本体部が着脱自在に装着される端子台であって、装着された前記機器本体部への電源供給機能を備えた端子台とにより構成されたものであって、
特に前記端子台に、前記機器本体部の前記メモリに記憶されたデータをバックアップする補助メモリを設け、一方、前記機器本体部には、該機器本体部が前記端子台に装着されて起動されたときに前記補助メモリから前記各機能の作動に必要なデータを取得するデータ取得手段を設けたことを特徴としている。
ちなみに前記機器本体部の本体機能は、直接、若しくは前記端子台を介して前記機器本体部に接続された、例えばプロセス制御機器のアナログプロセス量を制御する調節計であって、前記メモリに記憶される前記本体機能の作動に必要なデータは上記アナログプロセス量の制御に用いる制御パラメータであり、また前記メモリに記憶される前記通信機能の作動に必要なデータは自局アドレスおよび/または前記機器本体部を管理する上位機器のアドレスからなる。
また本発明に係るモジュール機器システムは、上述した構成の複数のモジュール型機器と、通信回線を介して前記複数のモジュール型機器の各端子台にそれぞれ接続されて前記各モジュール型機器を管理するホスト機器とを備えて構築されるものであって、
特に前記ホスト機器は、前記複数のモジュール型機器を管理する本体機能および他の機器との間で情報通信する通信機能、並びに上記各機能の作動に必要なデータおよび前記複数のモジュール型機器にそれぞれ設定されたデータを記憶するメモリを備え、
前記複数のモジュール型機器の各機器本体部には、該機器本体部が前記端子台に装着されて起動されたときに前記端子台の補助メモリおよび/または前記ホスト機器のメモリから前記各機能の作動に必要なデータを取得するデータ取得手段をそれぞれ設けたことを特徴としている。
ちなみに前記ホスト機器は、前記複数のモジュール型機器を管理する本体機能および他の機器との間で情報通信する通信機能、並びに前記複数のモジュール型機器にそれぞれ設定したデータを含む上記各機能の作動に必要なデータを記憶したメモリを備えたホスト機器本体部と、このホスト機器本体部が着脱自在に装着されるホスト端子台であって、装着された前記ホスト機器本体部に対する電源供給機能を備えたホスト端子台とを備えたものからなり、
上記ホスト端子台に、前記複数のモジュール型機器にそれぞれ設定したデータを含む前記ホスト機器本体部の前記本体機能および/または前記通信機能に必要なデータをバックアップする補助メモリを設け、また前記ホスト機器本体部には、該ホスト機器本体部が前記ホスト端子台に装着されて起動されたときに該ホスト端子台の前記補助メモリから前記本体機能および/または前記通信機能の作動に必要なデータを取得するデータ取得手段を設けたことを特徴としている。
そしてこのように構成されたモジュール機器システムにおける前記複数のモジュール型機器の各データ取得手段においては、例えば前記端子台の補助メモリから該モジュール型機器の前記通信機能が必要とする通信アドレスを取得した後、前記ホスト機器のメモリから該モジュール型機器の前記本体機能が必要とするデータを取得するように構成することが好ましい。
尚、前記ホスト機器については、例えば複数のモジュール型機器により形成されるモジュール機器群毎に設け、これらのモジュール機器群毎に設けられた複数のホスト機器をそれぞれ管理する本体機能および他の機器との間で情報通信する通信機能、並びに前記複数のモジュール型機器にそれぞれ設定されたデータを含む上記各機能の作動に必要なデータを記憶するメモリを備えた上位ホスト機器に前記各ホスト機器を通信回線を介してそれぞれ接続し、
前記複数のモジュール機器群をそれぞれ管理する前記複数のホスト機器には、該ホスト機器の交換時に前記通信機能を用いて前記上位ホスト機器から該ホスト機器の作動に必要なデータを取得するデータ取得手段をそれぞれ設けることが好ましい。
上記構成のモジュール型機器およびモジュール機器システムによれば、故障等に起因して機器本体部を交換した際、該機器本体部が装着される端子台に設けらた補助メモリにバックアップされている該機器本体部の作動に必要なデータを該補助メモリから、更には通信回線を介してホスト機器から容易に取得することができる。従って専用ツールを用いて動作パラメータや通信アドレス等を再設定する必要がなく、上記機器本体部の機能を、ひいてはモジュール型機器およびモジュール機器システムを容易に、且つ速やかに正常復帰させることができる。
特に機器導入時にDINレール等に装着されて半固定的に用いられる端子台に補助メモリを設け、該端子台に装着される機器本体部が必要とするデータ、具体的には動作制御パラメータや通信アドレスを上記補助メモリに記憶することで上記機器本体部が必要とするデータをバックアップすると言う簡単な構成にて、機器本体部の交換に伴う該機器本体部の再設定処理の手間を大幅に軽減し得る。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るモジュール型機器およびモジュール機器システムについて説明する。
図1は複数台のモジュール型機器を用いて構築されるモジュール機器システムの概略構成図である。複数台のモジュール型機器は、例えば温度センサにより検出された温度に応じてヒータの発熱量を制御したり、流量計にて検出された流量に応じてバルブの開度を制御することに代表されるアナログプロセス量の制御等の、予め定められた機能をそれぞれ担うものであって、その主体部をなす機器本体部10と、該機器本体部10が着脱自在に装着される端子台20とにより構成される。ちなみに機器本体部10には、その制御対象機器である1つまたは複数の端末(ヒータ駆動装置やバルブ駆動装置等)が、直接または前記端子台20を介して接続される。
前記機器本体部10は、基本的には、例えばCPUを主体として構成されて、上述した予め定められた役割(例えばプロセス量に対するPID制御)を実行する本体機能11、および他の機器との間で情報通信する通信機能12、並びに上記各機能11,12の作動に必要なデータを記憶したメモリ13等を備えて構築される。尚、前記各機能11,12の作動に必要なデータとは、ここでは本体機能11に設定される制御パラメータや前記通信機能12に設定される通信アドレス等の、仕様に応じて書き換え可能なデータを指す。そして前記各機能11,12の動作プログラムは、通常、メモリに記憶されてCPUに与えられるデータではあるが、その機能(役割)を特定する固定データであることから、ここでは前記本体機能11および通信機能12にそれぞれ含まれるものとする。
一方、前記端子台20は、基本的には該端子台20に装着される前記機器本体部10に対して電源供給を行う役割を担っている。尚、この端子台20に前記機器本体部10の前述した通信機能12を外部接続する為の通信端子が設けられる場合もあり、また前記機器本体部10の前述した本体機能11を外部接続する為の機器接続端子が設けられる場合もある。
ちなみに端子台20の上面に前記機器本体部10が装着される場合には、その装着面である前記機器本体部10の下面と前記端子台20の上面とに、対をなして互いに連結されるコネクタ14,23がそれぞれ設けられる。そして端子台20に対する機器本体部10の装着によって前記機器本体部10のコネクタ14と前記端子台20のコネクタ23とが相互に接続される。
また前記端子台20は、横並びにして複数台連結可能に構成されている。具体的には前述した外部接続用の通信端子および電源端子は、例えば多極コネクタとして一体化されており、隣接して設けられる端子台間20間を相互に連結する一対の雄型コネクタ24aおよび雌型コネクタ24bとして各端子台20の両側部にそれぞれ設けられている。このようなコネクタ24a,24bを備えた複数台の端子台20は、例えばDINレール上に並べて装着することにより、前記雄型コネクタ24aおよび雌型コネクタ24bを介して順に直列接続されて相互に連結される。
そして上述した如く連結された複数台の端子台20のそれぞれに機器本体部10を装着することにより、複数台のモジュール型機器を連装したモジュール機器システムが構築される。特にこれらの複数台のモジュール型機器の中の1つは、他のモジュール型機器の動作状態等を管理するホスト機器としての役割が与えられて、1つの統合されたモジュール型機器群(モジュール機器システム)が構築されている。尚、モジュール機器システムは、上述した如く構成される複数のモジュール型機器群を、例えば図1に示すように中継器(ハブ)36を介して更に上位のホストコンピュータ37にそれぞれ接続して構築される場合もある。この場合、上位のホストコンピュータ(上位ホスト機器)37は、各モジュール型機器群におけるホスト機器(モジュール型機器)の機能(動作状況)をそれぞれ管理して、システム全体の動作を統括することになる。
基本的には上述した如く構成されるモジュール型機器およびモジュール機器システムにおいて本発明が特徴とするところは、前記各モジュール型機器における端子台20に、前記機器本体部10に設定されて前記メモリ13に記憶された前記本体機能11および/または前記通信機能12の作動に必要なデータ(制御パラメータや通信アドレス等)をバックアップする補助メモリ25を設けた点にある。そして前記機器本体部10には、該機器本体部10を端子台20に装着して起動したとき、初期動作として前記端子台20の補助メモリ25に記憶されているデータ(制御パラメータや通信アドレス等)を読み出して前記メモリ13に登録し、これによって前記本体機能11および/または通信機能12の動作条件を再設定するデータ取得手段を組み込んだことを特徴としている。
尚、このデータ取得手段は、前記本体機能11が備える処理機能の1つとして実現される。またこのデータ取得手段が作動する前記機器本体部10の起動とは、例えば端子台20に電源が供給されている状態でこの端子台20に機器本体部10が装着され、この機器本体部10に前記端子台20から電源供給されて機器本体部10が作動を開始したときや該機器本体部10の電源スイッチが投入されたとき、更には機器本体部10の動作中において、例えば定期的に実行される自己診断機能の作動時等を指す。この自己診断機能の作動は、その上位のホスト機器からの指令に基づいて実施される場合もある。
また機器本体部10に設定され、前記メモリ13に記憶された前記本体機能11および/または前記通信機能12の作動に必要なデータ(制御パラメータや通信アドレス等)の前記端子台20の補助メモリ25へのバックアップは、機器本体部10の動作により前記メモリ13のデータが更新されたときのみならず、例えば周期的に実施しても良く、更にはユーザ操作に基づく指令を受けて実施しても良い。
ちなみにモジュール型機器を単独(スタンドアローン)で用いる場合には、前記メモリ11に登録された前記本体機能11の作動に必要な制御パラメータをコピーして前記補助メモリ25に記憶(バックアップ)しておく。そして機器本体部10が交換されたときには前記補助メモリ25から上記制御パラメータを読み出し、交換された新たな機器本体部10のメモリ13に書き込むことで、その本体機能11を正常復帰させれば良い。
また複数台のモジュール型機器を連設してモジュール機器システムを構築した場合には、各モジュール型機器の端子台20に設けた補助メモリ25に、例えばホスト機器の通信アドレスと自局アドレスとをそれぞれ登録しておく。そして機器本体部10が交換されたときには前記補助メモリ25から、先ず上記通信アドレス(ホストアドレスと自局アドレス)とを読み出して機器本体部10のメモリ13に書き込むことにより前記通信機能12を正常復帰させる。その後、正常復帰した通信機能12を用いてその管理機器であるホスト機器との間で情報通信し、ホスト機器にバックアップされている各モジュール機器の本体機能11の作動に必要なデータ(制御パラメータ等)を個別に転送して機器本体部10のメモリ13に書き込み、これによって前記本体機能11を正常復帰させれば良い。
尚、前記モジュール型機器の本体機能11の作動に必要なデータ(制御パラメータ等)の前記ホスト機器からの取得については、ホストアドレスを取得したモジュール型機器からホスト機器に対してデータ転送要求を発信し、これを受けたホスト機器からの応答を待ち受けて、該ホスト機器から転送される制御パラメータ等のデータをメモリ13に書き込むようにすれば良い。或いはホスト機器から複数のモジュール型機器に対して、例えば定期的に問い合わせを行って各モジュール型機器が初期状態であるか否かを判定し、初期状態にあると判定したモジュール型機器に対して前述した制御パラメータ等を転送し、これをそのモジュール型機器のメモリ13に書き込むようにしても良い。
具体的には図2にモジュール型機器の概略的な復帰手順を示すように、故障した機器本体部10に替えて新たな機器本体部10を端子台20に装着して該機器本体部10が起動されたとき、先ず端子台20の補助メモリ25から該補助メモリ25にバックアップされている通信アドレス(ホストアドレスおよび自局アドレス)を読み出して、機器本体部10のメモリ13に書き込み、通信機能12を正常復帰させる〈ステップS1〉。次いで正常復帰した通信機能12を用いて上位のモジュール型機器(ホスト機器)との間で情報通信し、ホスト機器にて管理されている自己の制御パラメータを取得する〈ステップS2〉。そして取得した制御パラメータを機器本体部10のメモリ13に登録してその本体機能11を正常復帰させれば良い〈ステップS3〉。
尚、ホスト機器として機能するモジュール型機器においては、その管理下の複数のモジュール型機器に対してそれぞれ設定した制御パラメータを各モジュール型機器に割り当てた通信アドレスにそれぞれ対応付けてメモリ13に記憶すると共に、自局アドレスを上記メモリ13に登録して本体機能11および通信機能12をそれぞれ動作させることでその役割を果たす。従ってこのホスト機器の端子台20に設けた補助メモリ25には上記メモリ13に登録されているデータ(各モジュール型機器の通信アドレスと各モジュール型機器にそれぞれ設定された制御パラメータ)がそれぞれバックアップされることになる。そしてこのホスト機器(モジュール型機器)の機器本体部10が交換されたときには、前記端子台20の補助メモリ25から上述したデータを読み出して機器本体部10のメモリ13に書き込み、その本体機能11および通信機能12をそれぞれ正常復帰させるようにすれば良い。
また複数台のモジュール型機器を連装して構築された複数のモジュール機器群を、更にその上位のホスト機器に接続して各モジュール機器群を統括して管理する場合には、各モジュール機器群のホスト機器を、その上位機器であるコンピュータ等の上位ホスト機器に接続するようにすれば良い。そしてこの場合には、上記上位ホスト機器に各モジュール機器群のホスト機器がその管理動作に必要とするデータ(各モジュール機器に設定した制御パラメータや通信アドレス等)をバックアップしておくようにすれば良い。そして各モジュール機器群のホスト機器における機器本体部10が交換されたときには、そのホスト端子台20または上位ホスト機器から、その機器本体部10の動作に必要な上述したデータを取得するようにすれば良い。
かくして上述した如く構成されたモジュール型機器およびモジュール機器システムによれば、モジュール型機器に障害が生じたときには、その主体をなす故障した機器本体部10を、例えばDINレールに固定的に装着された端子台20から取り外して新たな機器本体部10を上記端子台20に装着するだけで、そのモジュール型機器が正常に動作(機能)するに必要なデータを該端子台20に設けられた補助メモリ25から容易に取得し、新たな機器本体部10に設定することができる。従ってモジュール型機器のみならず、そのモジュール型機器を含んで構築されるモジュール機器システムを容易に、且つ速やかに正常復帰させることが可能となる。特にその機器設置時に使用した専用ツールを用いて、機器本体部10を交換したモジュール型機器をオフラインで初期設定する必要がないので、その再設定に要する労力(手間)を大幅に軽減し得ると言う絶大なる効果が奏せられる。
次に上述したモジュール型機器の具体的な構成例について説明する。
図3は第1の実施形態に係るモジュール型機器の概略構成を示している。この例では前記機器本体部10のメモリ13および端子台20の補助メモリ25は、それぞれシリアルEEPROMにより実現され、これらのシリアルEEPROMは、本体機能11および通信機能12を実現するCPUに対してシリアルバスを介して接続される。尚、上記シリアルバスは、機器本体部10と端子台20とを接続するコネクタ14,25を経由して機器本体部10と端子台20とに跨って形成される。
ちなみにCPUは、ROM/RAMからなる主メモリに登録された動作プログラムに従って動作する。そしてパラレルバスを介して接続されたA/D変換器やD/A変換器等の入出力インターフェースを介して、機器接続コネクタに接続された端末(制御対象機器)との間で信号を入出力し、例えば制御対象の状態(センシング情報)に応じてPID制御を実行して制御対象機器のアナログプロセス量を制御する。CPUは、このようなPID制御を実行する上での制御パラメータを前記EEPROMから得ることで、該モジュール型機器に与えられた役割を満たす制御特性を設定する。
またCPUは、イーサネット(登録商標)ドライバを駆動することで、通信端子としてのイーサネット(登録商標)コネクタを介して外部機器との間で情報通信する。この情報通信に用いられるホスト機器の通信アドレスや、自己に割り当てられた自局アドレスも前述したEEPROM(メモリ13)に登録される。そして機器本体部10の上述したEEPROM(メモリ13)に登録されたデータ(通信アドレスや制御パラメータ)が、端子台20のEEPROM(補助メモリ25)にバックアップされることになる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。図3に示す例においては端末(制御対象機器)が接続される機器接続コネクタを機器本体部10に設けているが、この機器接続コネクタを図4に示すように端子台20に設けることも勿論可能である。また特に図示しないが前述した通信端子としての、例えばイーサネット(登録商標)コネクタを端子台20に設けることに替えて機器本体部10に設けることも可能である。この場合には、複数の端子台20にそれぞれ装着した機器本体部10間に通信回線をそれぞれ接続することで、上記各端子台20を介することなく情報通信を行うことになる。
またモジュール型機器の端子台20に設けた補助メモリ25に、該端子台20に装着された機器本体部10の種別を示す機器コードを記憶しておくことも有用である。そして機器本体部10が交換されたとき、補助メモリ25に記憶された機器コードを読み出して自己の機器コードと照合するようにすれば、例えば外観的には同じであっても本体機能11が異なる機器本体部10の装着ミスをチェックすることが可能となる。また補助メモリ25に記憶したデータについては機器本体部10の交換時だけではなく、その動作中に定期的に機器本体部10に読み出して、該機器本体部10の動作条件が変化していないかを自己診断することも勿論可能である。そしてこの自己診断によってモジュール型機器の機能が損なわれていないかを判断し、不具合が発見された場合には機器本体部10の交換を促すメッセージを出力する機能を持たせることも可能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態に係るモジュール型機器とモジュール機器システムの概略構成を示す図。 機器本体部を交換した際の概略的な復帰手順を示す図。 モジュール型機器の具体的な構成例を示す図。 モジュール型機器の具体的な別の構成例を示す図。 従来一般的なモジュール型機器の構成例を示す図。 複数のモジュール型機器の連装例を示す図。
符号の説明
10 機器本体部
11 本体機能
12 通信機能
13 メモリ
14 コネクタ
20 端子台
23 コネクタ
24a,24b コネクタ
25 補助メモリ
35 DINレール
37 上位ホスト機器

Claims (5)

  1. 接続されたプロセス制御機器のプロセス量を制御する本体機能他の機器との間で情報通信する通信機能、及び前記プロセス量の制御に用いる制御パラメータと自局アドレスおよび/または上位機器のアドレスを作動に必要なデータとして記憶したメモリを備えた機器本体部と、
    前記機器本体部が着脱自在に装着される端子台であって、装着された前記機器本体部への電源供給機能を備えた端子台とにより構成されたモジュール型機器であって、
    前記端子台は、前記機器本体部のメモリに記憶された前記機器本体部の作動に必要なデータをバックアップする補助メモリを備え、
    前記機器本体部は、該機器本体部が前記端子台に装着されて起動されたときに前記端子台の補助メモリから前記機器本体部の作動に必要なデータを取得するデータ取得手段を備えることを特徴とするモジュール型機器。
  2. 請求項1に記載の複数のモジュール型機器と、
    通信回線を介して前記複数のモジュール型機器にそれぞれ接続されて前記各モジュール型機器を管理するホスト機器とを具備したモジュール機器システムであって、
    前記ホスト機器は、前記複数のモジュール型機器を管理する本体機能他の機器との間で情報通信する通信機能、並びに前記機器本体部の作動に必要なデータ、前記ホスト機器の本体機能に必要なデータ及び前記ホスト機器の通信機能に必要なデータを記憶するメモリを備え、
    前記複数のモジュール型機器の各機器本体部は、該機器本体部が前記端子台に装着されて起動されたときに前記端子台の補助メモリおよび/または前記ホスト機器のメモリから前記機器本体部の作動に必要なデータを取得するデータ取得手段をそれぞれ備えることを特徴とするモジュール機器システム。
  3. 前記ホスト機器は、前記複数のモジュール型機器を管理する本体機能他の機器との間で情報通信する通信機能、並びに前記機器本体部の作動に必要なデータ、前記ホスト機器の本体機能に必要なデータ及び前記ホスト機器の通信機能に必要なデータを記憶するメモリを備えたホスト機器本体部と、
    前記ホスト機器本体部が着脱自在に装着されるホスト端子台であって、装着された前記ホスト機器本体部に対する電源供給機能を備えたホスト端子台と、
    前記ホスト端子台に設けられ、前記ホスト機器の本体機能に必要なデータ及び前記ホスト機器の通信機能に必要なデータをバックアップする補助メモリを備え、
    前記ホスト機器本体部は、該ホスト機器本体部が前記ホスト端子台に装着されて起動されたときに前記ホスト端子台の補助メモリから前記ホスト機器の本体機能に必要なデータ及び前記ホスト機器の通信機能に必要なデータを取得するデータ取得手段を備えることを特徴とする請求項に記載のモジュール機器システム。
  4. 前記複数のモジュール型機器における前記データ取得手段は、前記端子台の補助メモリから、前記機器本体部の通信機能が必要とする通信アドレスを取得した後、前記機器本体部の本体機能が必要とするデータを取得するものである請求項またはに記載のモジュール機器システム。
  5. 前記ホスト機器は、複数のモジュール型機器により形成されるモジュール機器群毎に設けられると共に、通信回線を介して上位ホスト機器に接続されるものであって、
    前記上位ホスト機器は、前記モジュール機器群毎に設けられた複数のホスト機器をそれぞれ管理する本体機能他の機器との間で情報通信する通信機能、並びに前記機器本体部の作動に必要なデータ、前記上位ホスト機器の本体機能に必要なデータ及び前記上位ホスト機器の通信機能に必要なデータを記憶するメモリを備え、
    前記複数のモジュール機器群をそれぞれ管理する前記複数のホスト機器は、前記上位ホスト機器から該ホスト機器の本体機能に必要なデータ及び該ホスト機器の通信機能に必要なデータを取得するデータ取得手段をそれぞれ備えることを特徴とする請求項のいずれかに記載のモジュール機器システム。
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