JP4734096B2 - エレベーター用制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、制御プログラム及び仕様データの書換え作業を行うのに好適なエレベーター用制御システムに関するものである。
従来、この種のエレベーター用制御システムとしては、旧制御プログラムを記憶する第1の制御プログラム記憶部と、新たな制御プログラムを記憶する第2の制御プログラム記憶部と、旧制御プログラム若しくは新たな制御プログラムを実行してエレベーターを制御する制御装置と、既設定データを記憶する第1の設定データ記憶部と、新設定データを記憶する第2の設定データ記憶部と、第1の制御プログラム記憶部及び第2の制御プログラム記憶部並びに第1の設定データ記憶部及び第2の設定データ記憶部と制御装置とを接続するバスと、第1の制御プログラム記憶部若しくは第2の制御プログラム記憶部のいずれか並びに第1の設定データ記憶部若しくは第2の設定データ記憶部のいずれかが制御装置と接続するように切り替える切り替え手段と、第2の制御プログラム記憶部と制御装置とを接続して第2の制御プログラム記憶部に新たな制御プログラムを書き込むインターフェースとを具備したものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−128447号公報(段落番号0014〜段落番号0028、図1)
しかしながら、上記特開2000−128447号公報などに記載されたエレベーター用制御システムでは、2重系の制御プログラム記憶部及び系列の切り替えを行う切り替え装置を必要としているために、その切り替え装置が誤動作すると、制御プログラム及び仕様データの書換え作業が安全に行われないと共に、配線の複雑化などによって、生産コストの高騰化を阻止することができないという問題があった。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、制御プログラム及び仕様データの書換え作業を、生産コストの高騰化を招くことなく、しかも、エレベーターを停止することなく、安全に行うことを可能にしたエレベーター用制御システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、制御プログラムを実行してエレベーターを制御する運行制御装置と、この運行制御装置に通信回線で接続された外部保守装置と、この外部保守装置に通信回線で接続された管制センターと、この管制センターに通信回線で接続されたエレベーター生産工場と、前記運行制御装置に通信回線で接続された保守員が携帯する携帯端末装置とを含み、前記運行制御装置を、エレベーターの運行を制御する旧制御プログラムを格納する第1格納手段と、前記旧制御プログラムの演算結果に基づいてエレベーターの運行を実行する中央演算処理手段と、この中央演算処理手段による演算結果を格納する第2格納手段と、前記外部保守装置とのデータ伝送を可能にする第1のインターフェースと、前記携帯端末装置とのデータ伝送を可能にする第2のインターフェースとから少なくとも構成してなるエレベーター用制御システムにおいて、前記第1格納手段は、旧制御プログラムを格納する第1領域と、この第1領域に格納された旧制御プログラムをコピーして格納する第2領域と、仕様データを格納する第3領域を有する構成とし、しかも、前記第2格納手段は、前記第1格納手段の第1領域に格納された旧制御プログラムをコピーして格納する第4領域と、新しい制御プログラムを格納する第5領域と、前記中央演算処理手段による演算結果及び制御プログラム用書換えプログラムを格納する第6領域と、携帯端末装置から書き込まれた仕様データ及び仕様データ変更フラグが書込みされる第7領域を有する構成とし、前記エレベーター生産工場は、前記制御プログラム、プログラム変更履歴データ、及び来歴データを前記管制センターに、24時間、自動転送する処理を行うものから成ることを特徴としている。
さらに、本発明は、前記携帯端末装置から書き込まれた仕様データを、前記管制センターの管制用記憶装置に格納するようにしたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記仕様データ変更フラグを前記外部保守装置が検知すると、その外部保守装置から前記管制センターに対して、現地エレベーターの管理番号が報知されるようにしたことを特徴としている。
本発明によれば、制御プログラム及び仕様データの書換え作業を、エレベーターを停止することなく、安全に低コストで行えるエレベーター用制御システムがえられる。
以下、本発明の一実施形態に係るエレベーター用制御システムを、図1〜図3に基づいて、詳説する。図1は、本発明の一実施形態に係るエレベーター用制御システムの構成を示すブロック図である。図2は、本発明の一実施形態に係るエレベーター用制御システムによる制御プログラム書換え方法の実行順を示すフローチャートである。図3は、本発明の一実施形態に係るエレベーター用制御システムによる仕様データ書換え方法を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態に係るエレベーター用制御システムは、図1に示すように、エレベーターの運行を制御プログラムに従って制御する運行制御装置1と、この運行制御装置1に有線若しくは無線の回線からなる通信回線2で接続された外部保守装置(遠隔保守装置)3と、この外部保守装置3に電話回線網からなる通信回線4で接続された管制センター5と、この管制センター5に高速ネット回線網からなる通信回線6で接続されたエレベーター生産工場7と、各保守員8が携帯して運行制御装置1に有線若しくは無線の回線からなる通信回線9で接続された携帯端末装置10を含む構成からなっている。
運行制御装置1は、エレベーターの運行を制御するための書換え前の制御プログラム(以下、旧制御プログラムP1と称する。)などを格納する第1格納手段11と、旧制御プログラムP1及び旧制御プログラムP1の演算結果に基づいてエレベーターの運行を実行する中央演算処理手段12と、この中央演算処理手段12による演算結果などを格納する第2格納手段13と、外部保守装置3とのデータ伝送を可能にする第1のインターフェース14と、携帯端末装置10とのデータ伝送を可能にする第2のインターフェース15と、バス(Data Bus)16とから少なくとも構成されている。第1格納手段11と中央演算処理手段12と第2格納手段13と第1のインターフェース14と第2のインターフェース15は、バス16により、接続されている。運行制御装置1は、一枚のプリント基板上に搭載されている。
第1格納手段11は、電気的に書換え可能なフラッシュROM(Flash Read−Only Memory)からなり、旧制御プログラムP1を格納する第1領域(領域a)11Aと、この第1領域11Aに格納された旧制御プログラムP1をコピーして格納する第2領域(領域b)11Bと、仕様データを格納すると共に、変更となった部分の仕様データを差分書き込みする第3領域(領域e)11Cを備えている。中央演算処理手段12は、MPU(Micro Processing Unit)からなり、運行制御装置1全体の制御を行うものである。
第2格納手段13は、RAM(Random Access Memory)からなり、第1格納手段11の第1領域11Aに格納された旧制御プログラムP1をコピーして格納する第4領域(領域c)13Aと、外部保守装置3によりインターフェース14を介して伝送されてきた新しい制御プログラムP2(以下、新制御プログラムP2と称する。)を格納する第5領域(領域d)13Bと、中央演算処理手段12による演算結果及び制御プログラム用書換えプログラム(第1格納手段11及び第2格納手段13の任意の領域に制御プログラムをコピーして格納させるためのプログラムも含む)を格納する第6領域(領域f)13Cと、携帯端末装置10にて書き込まれた仕様データ及び仕様データ変更フラグを格納する第7領域(領域g)13Dを備えている。
管制センター5は、図1に示すように、エレベーターの設置現場から遠く離れた場所に設置され、外部保守装置3を監視するための管制用データベースシステム5Aと、エレベーター生産工場7から伝送されてくる旧制御プログラムP1や新制御プログラムP2などが格納される管制用記憶装置5Bとを、少なくとも備えている。エレベーター生産工場7には、図1に示すように、工場用データベースシステム(メインデータベースシステム)7Aと、工場用記憶装置7Bを、少なくとも備えている。
上述のエレベーター用制御システムでは、工場用データベースシステム7Aが、管制用データベースシステム5Aに高速ネット回線網からなる通信回線6を介して接続されており、エレベーターの旧制御プログラムP1や新制御プログラムP2などの制御プログラムを作成して、その制御プログラムを、エレベーター生産工場7から管制用データベースシステム5Aに伝送させると共に、プログラム変更履歴データや来歴データなどのエレベーター個々のカルテ情報も、高速ネット回線網からなる通信回線6によって、エレベーター生産工場7の工場用データベースシステム7Aから管制センター5の管制用データベースシステム5Aに、24時間、常時、自動伝送されるように、設定されている。
これにより、エレベーターの設置現場(以下、現地と称する)にて故障したプリント基板を交換した後、その交換完了した旨の報知信号が外部保守装置3から管制センター5に伝送されると、管制センター5の管制用データベースシステム5Aから外部保守装置3に新制御プログラムP2などの制御プログラムが伝送されると共に、その外部保守装置3に伝送されてきた新制御プログラムP2などの制御プログラムが運行制御装置1に伝送されるので、制御プログラム書換え作業の開始を可能にする。この制御プログラム書換え作業が終了したか否かは、外部保守装置3と管制センター5の管制用データベースシステム5Aを連動させて、現地からの制御プログラムの来歴情報とエレベーター生産工場7からの制御プログラムの来歴情報をつき合せることで、把握することができる。また、管制センター5では、管制用データベースシステム5Aに、外部保守装置3を介して、現地からの制御プログラムの変更履歴データや来歴データを収集することで、運行制御装置1における制御プログラム書換え作業の進捗状況を把握することができるため、制御プログラム書換え作業の作業遅れや作業漏れを監視することができる。
さらに、上述のエレベーター用制御システムでは、通常の場合は、運行制御装置1に電源が供給されると、第1格納手段11の第1領域(領域a)11Aに格納された旧制御プログラムP1により、エレベーターの運行が制御されるようにしてあると共に、制御プログラム書換え作業をする場合に、運行制御装置1に電源が供給されると、第1格納手段11の第1領域(領域a)11Aに格納された旧制御プログラムP1が第2格納手段13の第4領域(領域c)13Aにコピーされて格納されるようにしてある。そして、その格納が完了後は、第2格納手段13の第4領域(領域c)13Aに格納された旧制御プログラムP1により、エレベーターの運行が制御されるようにしてある。
次に、上述の一実施形態に係るエレベーター用制御システムによる制御プログラム書換え方法の実行手順を、図2に基づき、説明する。
まず、外部保守装置3からインターフェース14に対して、図2のステップS1に示すように、新制御プログラムP2への書換え要求を入力すると、運行制御装置1によって、外部保守装置3から伝送されてくる新制御プログラムP2が、図2のステップS2に示すように、第2格納手段13の第5領域(領域d)13Bに格納される。
次いで、図2のステップS3に示すように、第2格納手段13の第5領域(領域d)13Bに格納された新制御プログラムP2のデータ構成および配置が正常であるか否かのサムチェックが実施される。そして、外部保守装置3から伝送されてきた新制御プログラムP2のデータ構成および配置が異常であると判断された場合(N)には、図2のステップS4に示すように、運行制御装置1から外部保守装置3へ異常信号を出力して、制御プログラム書換え作業を終了させる。また、図2のステップS3において、外部保守装置3から伝送されてきた新制御プログラムP2のデータ構成および配置が正常であると判断された場合(Y)には、図2のステップS5に進み、第1格納手段11の第1領域(領域a)11Aに格納された旧制御プログラムP1がコピーされて第2領域(領域b)11Bに格納される。この場合、エレベーターの運行は、第2格納手段12の第4領域(領域c)13Aに格納された旧制御プログラムP1によって制御される。
次いで、図2のステップS6に示すように、第1格納手段11の第2領域(領域b)11Bに格納された旧制御プログラムP1のデータ構成および配置が正常であるか否かのサムチェックが実施される。そして、第2領域(領域b)11Bに格納された旧制御プログラムP1のデータ構成および配置が異常であると判断された場合(N)には、図2のステップS4に示すように、運行制御装置1から外部保守装置3へ異常信号を出力して、制御プログラム書換え作業を終了させる。また、第2領域(領域b)11Bに格納された旧制御プログラムP1のデータ構成および配置が正常であると判断された場合(Y)には、図2のステップS7に進んで、第2格納手段13の第5領域(領域d)13Bに格納された新制御プログラムP2が第1格納手段11の第1領域(領域a)11Aに、コピーされて格納される。
次いで、第2格納手段13の第4領域(領域c)13Aに格納された旧制御プログラムP1に替えて、第2格納手段13の第5領域(領域d)13Bに格納された新制御プログラムP2により、エレベーターの運行制御を行わせるために、図2のステップS8に示すように、運行制御装置1の電源を一旦遮断した後、再度運行制御装置1に電源を接続する(エレベーターの電源遮断−再投入)するか、あるいは運行制御装置1の中央演算処理手段9の再起動(マイコンリスタート)を行わせる。これにより、図2のステップS9に示すように、第1領域(領域a)11Aに格納されている新制御プログラムP2がコピーされて、第2格納手段13の第4領域(領域c)13Aに格納される。その後、第2格納手段13の第4領域(領域c)13Aに格納された新制御プログラムP2によって、エレベーターの運行が制御される。
次いで、図2のステップS10に示すように、新制御プログラムP2によるエレベーターの運行につき、異常があるか否かのチェックが実行される。そして、新制御プログラムP2によるエレベーターの運行につき、異常がない場合(N)には、図2のステップS10に示すように、制御プログラム書換え作業が終了して、新制御プログラムP2によるエレベーターの運行が行われる。
次いで、図2のステップS10において、新制御プログラムP2によるエレベーターの運行につき、異常がある場合(Y)には、図2の図2のステップS11に進み、運行制御装置1から外部保守装置3に対して異常信号が出力される。
次いで、外部保守装置3に対して異常信号が出力された後は、図2のステップS12に示すように、第1格納手段11の第2領域(領域b)11Bに格納された旧制御プログラムP1が、コピーされて第1格納手段11の第1領域(領域a)11Aに格納される。
次いで、図2のステップS13に示すように、運行制御装置1の電源を一旦遮断した後、再度運行制御装置1に電源を接続する(エレベーターの電源遮断−再投入)するか、あるいは運行制御装置1の中央演算処理手段9の再起動(マイコンリスタート)を行わせる。
これにより、図2のステップS14に示すように、第1格納手段11の第1領域(領域a)11Aに格納される旧制御プログラムP1が、コピーされて、第2格納手段13の第4領域(領域c)13Aに格納された後、この旧制御プログラムP1によって、エレベーターの運行が制御される。
上述のように、本実施形態のエレベーター用制御システムを用いた制御プログラム書換え方法の実行手順によれば、外部保守装置3から伝送されてきた新制御プログラムP2によるエレベーターの運行に異常があった場合には、旧制御プログラムP1によってエレベーターの運行が行われるので、制御プログラム書換え作業時にエレベーターを停止させることがないため、エレベーターの使い勝手が優れている。
さらに、上述のエレベーター用制御システムによれば、運行制御装置1の第2格納手段13の第5領域(領域d)13Bに格納された新制御プログラムP2に異常があった場合には、運行制御装置1から外部保守装置3へ異常信号を出力して、制御プログラム書換え作業を終了させるようにしたので、安全である。
さらに、上述のエレベーター用制御システムによれば、コピーして第2領域(領域b)11Bに格納された旧制御プログラムP1に異常がある場合には、運行制御装置1から外部保守装置3へ異常信号を出力して、制御プログラム書換え作業を終了させるようにしたので、安全である。
さらに、上述のエレベーター用制御システムによれば、2重系の制御プログラム記憶部に係わる切り替え装置を必要としないので、生産コストの高騰化を招くことなく、制御プログラム書換え作業を円滑に行うことができる。
次に、上述のエレベーター用制御システムによる仕様データ書換え方法の実行手順を、図3に基づき、説明する。
始めに、図3のステップT1に示すように、エレベーターの設置現場で、保守員8が携帯している携帯端末装置10により、変更が必要な各種内容に沿った仕様データを書き込む。
次いで、図3のステップT2に示すように、携帯端末装置10により書き込まれた変更した仕様データは、通信回線9により運行制御装置1に送信されて、第2格納手段13の第7領域(領域g)13Dに書き込まれて格納される。その後、第1格納手段11の第3領域(領域e)11Cに変更となった部分の仕様データが、差分書換えされる。
図3のステップT3において、変更した仕様データ(以下、変更仕様データと称する)のすべてが第1格納手段11の第3領域(領域e)11Cに、差分書換えされるまでは、ステップT1からステップT3を繰り返し実行して、変更仕様データのすべてが第1格納手段11の第3領域(領域e)11Cに差分書換えされたならば、図3のステップT4に進む。
図3のステップT4においては、エレベーターを運転させて、その運転が変更仕様データの内容に沿った運転が行われていること、すなわち、エレベーターの運転が変更した仕様と同一の動きをすることが、確認されたならば、保守員8が携帯端末装置10によって、図3のステップT5に示すように、第2格納手段13の第7領域(領域g)13Dに仕様データ変更フラグをセット(書き込み)する。
次いで、第2格納手段13の第7領域(領域g)13Dに、仕様データ変更フラグがセット(書き込み)されると、そのセット(書き込み)されたことが、図3のステップT6に示すように、外部保守装置(遠隔保守装置)3によって検知される。
次いで、仕様データ変更フラグがセット(書き込み)されたことを、外部保守装置(遠隔保守装置)3が検知すると、図3のステップT7に示すように、その外部保守装置(遠隔保守装置)3から、管制センター5の管制用データベースシステム5Aに対して、仕様データ変更フラグのセット(書き込み)情報とその情報に付加した現地エレベーターの管理番号が報知される。
次いで、図3のステップT8において、外部保守装置(遠隔保守装置)3が管制センター5との接続を確認すると、第2格納手段13の第7領域(領域g)13Dに書き込まれた変更仕様データが、管制センター5の管制用データベースシステム5Aに送信される。
次いで、図3のステップT9において、管制センター5の管制用データベースシステム5Aでは、送信されてきた変更仕様データを、管制センター5の管制用記憶装置5Bに、現地エレベーターの管理番号単位で格納(保存)する指令がなされる。
最後に、図3のステップT10において、管制センター5の管制用データベースシステム5Aでは、既格納(既保存)仕様データと送信されてきた変更仕様データとを比較して、変更になった部分の仕様データを差分書換えされ、管制用記憶装置5Bに格納(保存)される。
上述のように、本実施形態のエレベーター用制御システムを用いた仕様データ書換え方法の実行手順によれば、保守員8が定期的に巡回して最良の性能及び乗り心地を維持するために行っている、例えば、着床段差の調整、乗りかごの移動の開始時及び停止時における振動の調整、エレベーター所有者からの要求による性能変更を行うための調整などは、それら調整に沿うように変更仕様データを、携帯端末装置10に保守員8が書き込むことで、簡単に行うことができ、便利である。
さらに、上述のエレベーター用制御システムによれば、保守員8が書き込んだ変更仕様データは、管制センター5に格納(保存)されるので、従来、実施していた現地エレベーター制御盤に装備されている調整記録シートに調整内容(変更仕様データの内容)を記載するという作業を省くことができるため、保守作業時間が軽減される。
本発明の一実施形態に係るエレベーター用制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るエレベーター用制御システムによる制御プログラム書換え方法の実行順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るエレベーター用制御システムによる仕様データ書換え方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 運行制御装置
2 通信回線
3 外部保守装置(遠隔保守装置)
4 通信回線
5 管制センター
5A 管制用データベースシステム
5B 管制用記憶装置
6 通信回線
7 エレベーター生産工場
7A 工場用データベースシステム
7B 工場用記憶装置
8 保守員
9 通信回線
10 携帯端末装置
11 第1格納手段
11A 第1領域(領域a)
11B 第2領域(領域b)
11C 第3領域(領域e)
12 中央演算処理手段
13 第2格納手段
13A 第4領域(領域c)
13B 第5領域(領域d)
13C 第6領域(領域f)
13D 第7領域(領域g)
14 第1のインターフェース
15 第2のインターフェース
16 バス

Claims (3)

  1. 制御プログラムを実行してエレベーターを制御する運行制御装置と、この運行制御装置に通信回線で接続された外部保守装置と、この外部保守装置に通信回線で接続された管制センターと、この管制センターに通信回線で接続されたエレベーター生産工場と、前記運行制御装置に通信回線で接続された保守員が携帯する携帯端末装置とを含み、前記運行制御装置を、エレベーターの運行を制御する旧制御プログラムを格納する第1格納手段と、前記旧制御プログラムの演算結果に基づいてエレベーターの運行を実行する中央演算処理手段と、この中央演算処理手段による演算結果を格納する第2格納手段と、前記外部保守装置とのデータ伝送を可能にする第1のインターフェースと、前記携帯端末装置とのデータ伝送を可能にする第2のインターフェースとから少なくとも構成してなるエレベーター用制御システムにおいて、前記第1格納手段は、旧制御プログラムを格納する第1領域と、この第1領域に格納された旧制御プログラムをコピーして格納する第2領域と、仕様データを格納する第3領域を有する構成とし、しかも、前記第2格納手段は、前記第1格納手段の第1領域に格納された旧制御プログラムをコピーして格納する第4領域と、新しい制御プログラムを格納する第5領域と、前記中央演算処理手段による演算結果及び制御プログラム用書換えプログラムを格納する第6領域と、携帯端末装置から書き込まれた仕様データ及び仕様データ変更フラグが書込みされる第7領域を有する構成とし
    前記エレベーター生産工場は、前記制御プログラム、プログラム変更履歴データ、及び来歴データを前記管制センターに、24時間、自動転送する処理を行うものから成ることを特徴とするエレベーター用制御システム。
  2. 前記携帯端末装置から書き込まれた仕様データは、前記管制センターの管制用記憶装置に格納されるようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター用制御システム。
  3. 前記仕様データ変更フラグを前記外部保守装置が検知すると、その外部保守装置から、前記管制センターに対して、現地エレベーターの管理番号が報知されるようにしたことを特徴とする請求項1若しくは2記載のエレベーター用制御システム。
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