JP5091511B2 - 手摺用笠木 - Google Patents

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本発明は、手摺壁の上端を覆うようにして設けられる手摺用笠木に関する。
バルコニー等に立設される手摺壁の上端には手摺用笠木が被せられるようにして設けられる(例えば、特許文献1参照)。これは、例えばバルコニーの手摺壁を装飾するものであり、人が腕等を乗せ掛け、体を傾斜させて体重をかける場合等に、その荷重を受けるものでもある。したがって、構造的安全性だけでなく、人の感覚を満足させるような、意匠的、材料的にも優れたものが望ましい。
特開2006−328738号公報
ところで、例えば手摺壁の上端に手摺用笠木を被せる際に、手摺用笠木のサイズが手摺壁の上端に対して余裕のないものであった場合、手摺壁の壁面に表出する膨らみや凹み等の若干の誤差を吸収できない。このため、例えば、特許文献1に記載の手摺用笠木は、外方に向かって出っ張るように形成されて、手摺壁の壁面との間に隙間を形成できるようになっており、これによって、手摺壁に生じる誤差を吸収できるようになっている。
ところが、特に手摺壁の前面は、隣家や外部からの視線に入ってしまうため、手摺用笠木と手摺壁の前面との間に生じる隙間、すなわち、手摺用笠木の前方への出っ張りを極力小さくしたいという要望があった。
本発明の課題は、外観性を向上できるとともに、手摺壁に生じる誤差を吸収することが可能な手摺用笠木を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、手摺用笠木10Bであり、例えば図に示すように、少なくとも屋外側表面に外壁材2Bが取り付けられた手摺壁1Bの上端に固定される笠木本体11Bと、前記外壁材2Bの表面に沿って垂下する垂直板部12Baを有する補助笠木部材12Bと、これら笠木本体11Bと補助笠木部材12Bとを接続する接続手段とを備えており、
この接続手段は、前記笠木本体11Bに形成され、屋外側に向かって開口する被差込部13Bと、前記補助笠木部材12Bに形成され、前記被差込部13Bに差し込まれる差込部14Bとを備えており、
前記笠木本体11Bおよび補助笠木部材12Bは、前記差込部14Bと被差込部13Bとの差込深さに応じて、これら差込部14Bおよび被差込部13Bの差込方向に沿って互いに位置調整可能となっており、
前記補助笠木部材12Bの垂直板部12Baの表面に、前記外壁材2Bと同一材料からなる補助外壁材2Baが取り付けられており、この補助外壁材2Baの表面は、前記外壁材2Bの表面と略面一となっていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記笠木本体11Bおよび補助笠木部材12Bは、前記差込部14Bと被差込部13Bとの差込深さに応じて、これら差込部14Bおよび被差込部13Bの差込方向に沿って互いに位置調整可能となっているので、前記差込部14Bを被差込部13Bに対して深く差し込むと、これら差込部14Bおよび被差込部13Bの差込方向に沿って前記笠木本体11Bと補助笠木部材12Bとを接近させることができ、逆に前記差込部14Bを被差込部13Bに対して浅く差し込むと、これら差込部14Bおよび被差込部13Bの差込方向に沿って前記笠木本体11Bと補助笠木部材12Bとを離間させることができる。これによって、前記外壁材2Bの表面と前記垂直板部12Baの表面との間の距離を縮めることができるので、従来に比して、前記手摺用笠木10Bの屋外側への出っ張りを極力小さくすることができ、手摺壁1B付近の外観性を向上させることができる。
その上、例えば手摺壁1Bの屋外側表面および屋内側表面に膨らみや凹み等の誤差が生じている場合であっても、前記差込部14Bと被差込部13Bとの差込深さを調節することで、笠木本体11Bと補助笠木部材12Bとを誤差に合わせて位置調整できるので、膨らみや凹み等の誤差を確実に吸収することができる。
また、前記補助笠木部材12Bの垂直板部12Baの表面に、前記外壁材2Bと同一材料からなる補助外壁材2Baが取り付けられており、この補助外壁材2Baの表面は、前記外壁材2Bの表面と略面一となっているので、手摺壁1B付近の外観性をより向上させることができる。
また、このように前記補助外壁材2Baの垂直板部12Baの表面と、前記外壁材2Bの表面とが略面一となっているので、前記差込部14Bと被差込部13Bとの差込深さを調節することによって、前記補助笠木部材12Bに対して笠木本体11Bの位置を調整できる。これによって、例えば手摺壁1Bの屋内側表面に膨らみや凹み等の誤差が生じている場合であっても、前記差込部14Bと被差込部13Bとの差込深さを調節することで、笠木本体11Bを誤差に合わせて位置調整できるので、膨らみや凹み等の誤差を確実に吸収することができる。
請求項2に記載の発明は、手摺用笠木10(10A,10B)であり、例えば図1〜図3に示すように、少なくとも屋外側表面に外壁材2(2A,2B)が取り付けられた手摺壁1(1A,1B)の上端に固定される笠木本体11(11A,11B)と、前記外壁材2(2A,2B)の表面に沿って垂下する垂直板部12a(12Aa,12Ba)を有する補助笠木部材12(12A,12B)と、これら笠木本体11(11A,11B)と補助笠木部材12(12A,12B)とを接続する接続手段とを備えており、
この接続手段は、前記笠木本体11(11A,11B)に形成され、屋外側に向かって開口する被差込部13(13A,13B)と、前記補助笠木部材12(12A,12B)に形成され、前記被差込部13(13A,13B)に差し込まれる差込部14(14A,14B)とを備えており、
前記笠木本体11(11A,11B)および補助笠木部材12(12A,12B)は、前記差込部14(14A,14B)と被差込部13(13A,13B)との差込深さに応じて、これら差込部14(14A,14B)および被差込部13(13A,13B)の差込方向に沿って互いに位置調整可能となっており、
前記外壁材2(2A,2B)と笠木本体11(11A,11B)との間に防水処理が施されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記笠木本体11(11A,11B)および補助笠木部材12(12A,12B)は、前記差込部14(14A,14B)と被差込部13(13A,13B)との差込深さに応じて、これら差込部14(14A,14B)および被差込部13(13A,13B)の差込方向に沿って互いに位置調整可能となっているので、前記差込部14(14A,14B)を被差込部13(13A,13B)に対して深く差し込むと、これら差込部14(14A,14B)および被差込部13(13A,13B)の差込方向に沿って前記笠木本体11(11A,11B)と補助笠木部材12(12A,12B)とを接近させることができ、逆に前記差込部14(14A,14B)を被差込部13(13A,13B)に対して浅く差し込むと、これら差込部14(14A,14B)および被差込部13(13A,13B)の差込方向に沿って前記笠木本体11(11A,11B)と補助笠木部材12(12A,12B)とを離間させることができる。これによって、前記外壁材2(2A,2B)の表面と前記垂直板部12a(12Aa,12Ba)の表面との間の距離を縮めることができるので、従来に比して、前記手摺用笠木10(10A,10B)の屋外側への出っ張りを極力小さくすることができ、手摺壁1(1A,1B)付近の外観性を向上させることができる。
その上、例えば手摺壁1(1A,1B)の屋外側表面および屋内側表面に膨らみや凹み等の誤差が生じている場合であっても、前記差込部14(14A,14B)と被差込部13(13A,13B)との差込深さを調節することで、笠木本体11(11A,11B)と補助笠木部材12(12A,12B)とを誤差に合わせて位置調整できるので、膨らみや凹み等の誤差を確実に吸収することができる。
また、前記外壁材2(2A,2B)と笠木本体11(11A,11B)との間に防水処理が施されているので、これら外壁材2(2A,2B)と笠木本体11(11A,11B)との間から雨水が浸入するのを防ぐことができ、手摺壁1(1A,1B)付近の防水性を向上できる。
請求項に記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項1項に記載の手摺用笠木10Bにおいて、
前記外壁材2Bと笠木本体11Bとの間に防水処理が施されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記外壁材2Bと笠木本体11Bとの間に防水処理が施されているので、これら外壁材2Bと笠木本体11Bとの間から雨水が浸入するのを防ぐことができ、手摺壁1B付近の防水性を向上できる。
請求項に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の手摺用笠木10(10A)において、
前記被差込部13(13A)および差込部14(14A)に、互いに係合する凹凸部13a(13Aa),14a(14Aa)が形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記被差込部13(13A)および差込部14(14A)に、互いに係合する凹凸部13a(13Aa),14a(14Aa)が形成されているので、これら凹凸部13a(13Aa),14a(14Aa)が互いに係合し合い、被差込部13(13A)と差込部14(14A)とを強固に接続することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の手摺用笠木10(10A,10B)において、
前記補助笠木部材12(12A,12B)は、前記笠木本体11(11A,11B)の上面を覆う上面板部12b(12Ab,12Bb)を備えており、この上面板部12b(12Ab,12Bb)と前記笠木本体11(11A,11B)の上面との間に防水処理が施されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記補助笠木部材12(12A,12B)は、前記笠木本体11(11A,11B)の上面を覆う上面板部12b(12Ab,12Bb)を備えており、この上面板部12b(12Ab,12Bb)と前記笠木本体11(11A,11B)の上面との間に防水処理が施されているので、これら補助笠木部材12(12A,12B)と笠木本体11(11A,11B)との間から雨水が浸入するのを防ぐことができ、手摺壁1(1A,1B)付近の防水性をより向上できる。
本発明によれば、笠木本体と補助笠木部材とを接続する接続手段は、屋外側に向かって開口する被差込部と、この被差込部に差し込まれる差込部とを備えており、笠木本体および補助笠木部材は、差込部と被差込部との差込深さに応じて、これら差込部および被差込部の差込方向に沿って互いに位置調整可能となっているので、差込部を被差込部に対して深く差し込むと、これら差込部および被差込部の差込方向に沿って笠木本体と補助笠木部材とを接近させることができ、逆に差込部を被差込部に対して浅く差し込むと、これら差込部および被差込部の差込方向に沿って笠木本体と補助笠木部材とを離間させることができる。これによって、外壁材の表面と垂直板部の表面との間の距離を縮めることができるので、従来に比して、手摺用笠木の屋外側への出っ張りを極力小さくすることができ、手摺壁付近の外観性を向上させることができる。
その上、例えば手摺壁の屋外側表面および屋内側表面に膨らみや凹み等の誤差が生じている場合であっても、差込部と被差込部との差込深さを調節することで、笠木本体と補助笠木部材とを誤差に合わせて位置調整できるので、膨らみや凹み等の誤差を確実に吸収することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態の手摺用笠木10は、図1に示すように、少なくとも屋外側表面に外壁材2が取り付けられた手摺壁1の上端に固定される笠木本体11と、前記外壁材2の表面に沿って垂下する垂直板部12aを有する補助笠木部材12と、これら笠木本体11と補助笠木部材12とを接続する接続手段とを備えており、この接続手段は、前記笠木本体11に形成され、屋外側に向かって開口する被差込部13と、前記補助笠木部材12に形成され、前記被差込部13に差し込まれる差込部14とを備えており、この差込部14の被差込部13に対する差込深さに応じて、前記外壁材2の表面と前記垂直板部12aの表面との間の距離が調節可能となっている。
前記手摺壁1は、例えばバルコニー等に立設されるものであり、本実施の形態においては壁パネルからなる。この壁パネルとは、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助棧材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面に、面材が貼設されたものである。
また、この手摺壁1の表面には、上述したように前記外壁材2が取り付けられている。本実施の形態において外壁材2は、屋外側表面だけでなく、屋内側表面にも取り付けられている。
前記笠木本体11は、例えばアルミ等の金属を、手摺壁1の長さ方向に沿って長尺となるように押出成形してなり、前記手摺壁1の上面を広範囲にわたって覆う上面部11aと、この上面部11aと一体形成され、上面部11aの屋内側端部から下方に垂下する側面部11bとを備えている。
また、前記上面部11aは、屋外側端部から屋内側端部に向かうにつれて下がっていくように傾斜している。そして、この上面部11aの屋外側端部には、前記屋外側に向かって開口する被差込部13が形成されている。
さらに、前記上面部11aおよび側面部11bの裏面には、長さ方向に沿って互いに隣接する笠木本体11同士を連結するための連結部材15が設けられている。つまり、この連結部材15を、隣接する笠木本体11同士の境目に、上面部11aおよび側面部11bの裏面から架け渡すようにして設けることで、隣接する笠木本体11同士を連結できる。
前記補助笠木部材12は、前記笠木本体11と同じくアルミ等の金属を押出成形してなり、笠木本体11の長さ方向に沿って長尺に形成されている。
そして、この補助笠木部材12は、前記外壁材2の表面に沿って垂下する垂直板部12aと、この垂直板部12aと一体形成され、前記笠木本体11の上面を覆う上面板部12bと、前記笠木本体11の被差込部13に対して差し込まれる差込部14とを備えている。この差込部14は、前記垂直板部12aの裏面から屋内側に向かって突出するようにして設けられている。
また、前記上面板部12bと前記笠木本体11の上面部11aとの間には防水処理が施されており、これら補助笠木部材12と笠木本体11との間から雨水が浸入するのを防ぐことができ、手摺壁1付近の防水性を向上できるようになっている。なお、これら補助笠木部材12と笠木部材との間には補助防水材16が設けられている。
なお、防水については、前記外壁材2と笠木本体11との間にも防水処理が施されており、これら外壁材2と笠木本体11との間から雨水が浸入するのを防ぐことができ、手摺壁1付近の防水性を向上できるようになっている。
防水処理が施されている箇所は、図1に示すように、まず、前記上面部11aの裏面と、手摺壁1の屋内側表面に取り付けられた外壁材2の上面との間に第1防水材17が設けられている。また、前記側面部11bの下端部裏面と、屋内側の外壁材2の表面との間に第2防水材18が設けられている。さらに、前記被差込部13の下面と、屋外側の外壁材2の上面との間に第3防水材19が設けられている。
なお、前記補助防水材16や第1防水材17、第2防水材18、第3防水材19は、防水性の高い材料であるだけでなく、弾力性を有する材料であることが好ましい。すなわち、弾力性を有することによって、前記笠木本体11および補助笠木部材12の、差込部14と被差込部13との差込方向に沿った移動に対応することができる。
前記接続手段は、上述したように屋外側に向かって開口する被差込部13と、前記被差込部13に差し込まれる差込部14とを備えており、これによって、前記笠木本体11および補助笠木部材12は、前記差込部14と被差込部13との差込深さに応じて、これら差込部14および被差込部13の差込方向に沿って互いに位置調整可能となっている。
また、前記前記被差込部13および差込部14に、互いに係合する凹凸部13a,14aが形成されており、これら凹凸部13a,14aが互いに係合し合うことによって、被差込部13と差込部14とを強固に接続することができる。
前記被差込部13および差込部14の凹凸部13a,14aは、それぞれ複数の凹部と凸部が差込方向に沿って並設された状態となっているので、前記差込部14の被差込部13に対する差込深さに応じて段階的に互いに係合し合うようになる。
すなわち、必ずしも差込部14を被差込部13に対して奥深く差し込む必要は無く、所望の差込深さで差込部14の差込動作をやめたとしても、被差込部13と差込部14との良好な係合状態を維持することが可能となる。
一方、このような接続手段によって、前記笠木本体11と補助笠木部材12とを接続できるようになっているので、前記笠木本体11および補助笠木部材12は、前記差込部14と被差込部13との差込深さに応じて、これら差込部14および被差込部13の差込方向に沿って互いに位置調整可能となっている。
すなわち、前記笠木本体11と補助笠木部材12との位置調整方法としては、前記差込部14を被差込部13に対して深く差し込むと、これら差込部14および被差込部13の差込方向に沿って前記笠木本体11と補助笠木部材12とを接近させることができ、逆に前記差込部14を被差込部13に対して浅く差し込むと、これら差込部14および被差込部13の差込方向に沿って前記笠木本体11と補助笠木部材12とを離間させることができる、というものである。
このような位置調整方法は、例えば手摺壁1の屋外側表面および屋内側表面に膨らみや凹み等の誤差が生じている場合にも対応することができる。つまり、以上のように前記差込部14と被差込部13との差込深さを調節することで、笠木本体11と補助笠木部材12とを誤差に合わせて位置調整できるので、手摺壁1の屋外側表面および屋内側表面に生じる膨らみや凹み等の誤差を確実に吸収することができる。
本実施の形態によれば、前記笠木本体11および補助笠木部材12は、前記差込部14と被差込部13との差込深さに応じて、これら差込部14および被差込部13の差込方向に沿って互いに位置調整可能となっているので、前記差込部14を被差込部13に対して深く差し込むと、これら差込部14および被差込部13の差込方向に沿って前記笠木本体11と補助笠木部材12とを接近させることができ、逆に前記差込部14を被差込部13に対して浅く差し込むと、これら差込部14および被差込部13の差込方向に沿って前記笠木本体11と補助笠木部材12とを離間させることができる。これによって、前記外壁材2の表面と前記垂直板部12aの表面との間の距離を縮めることができるので、従来に比して、前記手摺用笠木10の屋外側への出っ張りを極力小さくすることができ、手摺壁1付近の外観性を向上させることができる。
その上、例えば手摺壁1の屋外側表面および屋内側表面に膨らみや凹み等の誤差が生じている場合であっても、前記差込部14と被差込部13との差込深さを調節することで、笠木本体11と補助笠木部材12とを誤差に合わせて位置調整できるので、膨らみや凹み等の誤差を確実に吸収することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施の形態の手摺用笠木10Aは、図2に示すように、例えばパラペット等として利用される手摺壁1Aの上端に設けられるものである。本実施の形態の手摺壁1Aには、この手摺壁1Aの屋外側表面のみに外壁材2Aが取り付けられている。
また、手摺用笠木10Aは、前記手摺壁1Aの上端に固定される笠木本体11Aと、前記外壁材2Aの表面に沿って垂下する垂直板部12Aaを有する補助笠木部材12Aと、これら笠木本体11Aと補助笠木部材12Aとを接続する接続手段とを備えている。
この接続手段は、前記笠木本体11Aに形成され、屋外側に向かって開口する被差込部13Aと、前記補助笠木部材12Aに形成され、前記被差込部13Aに差し込まれる差込部14Aとを備えており、前記笠木本体11Aおよび補助笠木部材12Aは、前記差込部14Aと被差込部13Aとの差込深さに応じて、これら差込部14Aおよび被差込部13Aの差込方向に沿って互いに位置調整可能となっている。
前記笠木本体11Aは、前記手摺壁1Aの上面の中央部から屋外側端部にかけての範囲を覆うカバー部11Aaと、このカバー部11Aaの内側に連結され、手摺壁1Aの上面に固定される固定部11Abとを備えている。また、前記カバー部11Aaの屋外側端部に、前記被差込部13Aが形成されている。
また、前記補助笠木部材12Aは、前記外壁材2Aの表面に沿って垂下する垂直板部12Aaと、この垂直板部12Aaと一体形成され、前記笠木本体11Aの上面を覆う上面板部12Abと、前記笠木本体11Aの被差込部13Aに対して差し込まれる差込部1A4とを備えている。この差込部14Aは、前記垂直板部12Aaの裏面から屋内側に向かって突出するようにして設けられている。
なお、前記被差込部13Aおよび差込部14Aに、互いに係合する凹凸部13Aa,14Aaが形成されており、被差込部13Aと差込部14Aとを強固に接続できるようになっている。
一方、前記手摺壁1Aには、この手摺壁1Aの上面の中央部から屋内側表面、さらには建物の屋上面(図示せず)にかけて防水シート20が敷設され、接着等の方法により強固に取り付けられている。
そして、前記防水シート20は、この防水シート20の端部が、前記笠木本体11Aの固定部11Abを手摺壁1Aに止着するための止着材11Acによって前記手摺壁1Aの上面に止着されている。したがって、前記防水シート20の端部を、前記笠木本体11Aの固定部11Abによって前記手摺壁1Aの上面に押さえつけて固定することができるようになっている。
なお、本実施の形態において前記笠木本体11Aを、前記補助笠木部材12Aに対して位置調整する際は、笠木本体11Aの固定部11Abを止着材11Acによって手摺壁1Aの上面に止着する前に位置調整しておくことが望ましい。
なお、前記外壁材2Aの上面と、笠木本体11Aの被差込部13Aとの間に、防水材19Aが取り付けられて防水処理が施されている。また、前記上面板部12Abと笠木本体11Aの上面との間に、防水材16Aが取り付けられて防水処理が施されている。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同じ効果を得ることができるとともに、例えば手摺壁1Aの表面に防水シート20を敷設する場合にも対応することができる。すなわち、前記防水シート20の端部が、前記止着材11Acによって手摺壁1Aの上面に止着されており、手摺壁1Aの上面に押さえつけられて固定されているので、防水シート20が端部から剥がれることを防ぐとともに、端部から雨水等が浸入することを防ぐことができる。
(第3の実施の形態)
次に、図面を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1および第2の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施の形態の手摺用笠木10Bは、図3に示すように、例えばバルコニー等として利用される手摺壁1Bの上端に設けられるものである。本実施の形態の手摺壁1Bには、この手摺壁1Bの屋外側表面および屋内側表面に外壁材2Bが取り付けられている。
また、手摺用笠木10Bは、前記手摺壁1Bの上端に固定される笠木本体11Bと、前記外壁材2Bの表面に沿って垂下する垂直板部12Baを有する補助笠木部材12Bと、これら笠木本体11Bと補助笠木部材12Bとを接続する接続手段とを備えている。
この接続手段は、前記笠木本体11Bに形成され、屋外側に向かって開口する被差込部13Bと、前記補助笠木部材12Bに形成され、前記被差込部13Bに差し込まれる差込部14Bとを備えており、前記笠木本体11Bおよび補助笠木部材12Bは、前記差込部14Bと被差込部13Bとの差込深さに応じて、これら差込部14Bおよび被差込部13Bの差込方向に沿って互いに位置調整可能となっている。
しかも、前記補助笠木部材12Bの垂直板部12Baの表面に、前記外壁材2Bと同一材料からなる補助外壁材2Baが取り付けられており、この補助外壁材2Baの表面は、前記外壁材2Bの表面と略面一となっている。
なお、本実施の形態の垂直板部12Baは、前記笠木本体11Bの上面を覆う上面板部12Bbと、一端が垂直板部12Baの下端部に一体形成されるとともに、他端が手摺壁1Bの屋外側表面に固定される支持脚12Bcを備えており、この支持脚12Bcは、垂直板部12Baを手摺壁1Bの屋外側表面から所定の位置に離間するように支持できるようになっている。
また、この所定の位置とは、前記補助笠木部材12Bの垂直板部12Baの表面に取り付けられた補助外壁材2Baの表面と、前記外壁材2Bの表面とが略面一となるような位置である。
一方、本実施の形態おいては、前記補助笠木部材12Bが、前記支持脚12Bcを備えることで前記手摺壁1Bの表面に固定されることとなるので、前記接続手段によって笠木本体11Bと補助笠木部材12Bとを位置調整可能する際は、前記笠木本体11Bを、前記差込部14Bおよび被差込部13Bの差込方向に沿って、補助笠木部材12Bに対して接近または離間させるようにする。
なお、前記屋内側表面に取り付けられた外壁材2Bの上面と、この外壁材2Bの上端部表面には、笠木本体11Bの裏面との間に、防水材17B,18Bがそれぞれ取り付けられており、二重に防水処理が施されているので、良好な防水性を保持することが可能となる。さらに、防水材17B,18Bは弾力性を有している。
すなわち、前記手摺壁1Bに対して、前記笠木本体11Bと補助笠木部材12Bとの位置関係を調整することによって、前記手摺用笠木10Bの前方への出っ張りを極力小さくしたり、手摺壁1Bに生じる誤差を吸収したりできるが、この際、例えば手摺壁1Bに生じる誤差は、手摺壁1Bの各部位によって異なり、手摺用笠木10Bと手摺壁1Bとの間に生じる隙間の大きさにバラつきが出る場合がある。この時、以上のような防水材17B,18Bによれば、手摺用笠木10Bと手摺壁1Bとの間に生じる隙間のバラつきに対応して変形し、適宜防水処理を施すことができるので、より良好な防水性を保持することが可能となる。
また、前記上面板部12Bbと笠木本体11Bの上面との間に、防水材16Bが取り付けられて防水処理が施されている。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同じ効果を得ることができるとともに、前記補助笠木部材12Bの表面に、前記外壁材2Bと同一材料からなる補助外壁材2Baが取り付けられており、この補助外壁材2Baの表面は、前記外壁材2Bの表面と略面一となっているので、手摺壁1B付近の外観性をより向上させることができる。
また、このように前記補助外壁材2Baの表面と、前記外壁材2Bの表面とが略面一となっているので、前記差込部14Bと被差込部13Bとの差込深さを調節することによって、前記補助笠木部材12Bに対して笠木本体11Bの位置を調整することができる。これによって、例えば手摺壁1Bの屋内側表面に膨らみや凹み等の誤差が生じている場合であっても、前記差込部14Bと被差込部13Bとの差込深さを調節することで、笠木本体11Bを誤差に合わせて位置調整できるので、膨らみや凹み等の誤差を確実に吸収することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る手摺用笠木を示す側断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る手摺用笠木を示す側断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る手摺用笠木を示す側断面図である。
1 手摺壁
2 外壁材
10 手摺用笠木
11 笠木本体
12 補助笠木部材
13 被差込部
14 差込部

Claims (5)

  1. 少なくとも屋外側表面に外壁材が取り付けられた手摺壁の上端に固定される笠木本体と、前記外壁材の表面に沿って垂下する垂直板部を有する補助笠木部材と、これら笠木本体と補助笠木部材とを接続する接続手段とを備えており、
    この接続手段は、前記笠木本体に形成され、屋外側に向かって開口する被差込部と、前記補助笠木部材に形成され、前記被差込部に差し込まれる差込部とを備えており、
    前記笠木本体および補助笠木部材は、前記差込部と被差込部との差込深さに応じて、これら差込部および被差込部の差込方向に沿って互いに位置調整可能となっており、
    前記補助笠木部材の垂直板部の表面に、前記外壁材と同一材料からなる補助外壁材が取り付けられており、この補助外壁材の表面は、前記外壁材の表面と略面一となっていることを特徴とする手摺用笠木。
  2. 少なくとも屋外側表面に外壁材が取り付けられた手摺壁の上端に固定される笠木本体と、前記外壁材の表面に沿って垂下する垂直板部を有する補助笠木部材と、これら笠木本体と補助笠木部材とを接続する接続手段とを備えており、
    この接続手段は、前記笠木本体に形成され、屋外側に向かって開口する被差込部と、前記補助笠木部材に形成され、前記被差込部に差し込まれる差込部とを備えており、
    前記笠木本体および補助笠木部材は、前記差込部と被差込部との差込深さに応じて、これら差込部および被差込部の差込方向に沿って互いに位置調整可能となっており、
    前記外壁材と笠木本体との間に防水処理が施されていることを特徴とする手摺用笠木。
  3. 請求項1に記載の手摺用笠木において、
    前記外壁材と笠木本体との間に防水処理が施されていることを特徴とする手摺用笠木。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の手摺用笠木において、
    前記被差込部および差込部に、互いに係合する凹凸部が形成されていることを特徴とする手摺用笠木。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の手摺用笠木において、
    前記補助笠木部材は、前記笠木本体の上面を覆う上面板部を備えており、この上面板部と前記笠木本体の上面との間に防水処理が施されていることを特徴とする手摺用笠木。
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