JP5086877B2 - 固体撮像素子およびその製造方法、電子情報機器 - Google Patents

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Description

本発明は、被写体からの画像光を光電変換して撮像する半導体素子で構成された固体撮像素子およびその製造方法、この固体撮像素子を、画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ装置、デジタル複写機、ファクシミリ装置、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器に関する。
上述した従来の固体撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device,電荷結合素子)イメージセンサ(以下、CCDと称する)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどがある。
この固体撮像素子は、デジタルカメラを始めとして、ビデオカメラ、カメラ付き携帯電話、スキャナ装置、デジタル複写機、ファクシミリ装置など様々な用途に利用されている。また、このような従来の固体撮像素子を用いた製品が普及するにつれて、固体撮像素子に対して、画素数の増大、受光感度の向上などの高機能化、高性能化に加えて、小型化、低価格化などに対する要求が益々強まってきている。
このように、固体撮像素子の小型化および高画素化が進み、これと同時に低価格化が要求されると、その画素サイズは益々縮小化される。このような画素サイズの縮小化に伴って、従来の固体撮像素子の基本性能の一つである受光感度が低下するため、照度が低いところで鮮明な像を撮影することが困難となる。したがって、単位画素当りの受光感度を如何にして向上させるかということが重要な問題になっている。
そこで、固体撮像素子の受光感度を向上させる方法として、例えば特許文献1には、カラーフィルタの上部に有機高分子材料によりマイクロレンズを形成する方法が開示されている。また、特許文献2、3には、カラーフィルタの上部にマイクロレンズを形成する他に、このカラーフィルタの下部であって受光部とカラーフィルタとの間の積層構造の内部にも所謂、層内レンズを形成する方法が開示されている。特許文献2では上に凸状の層内レンズを転写により形成しているのに対して、特許文献3では光電変換部と転送電極との間の凹状段差を用いて下に凹状の層内レンズを形成している。ここでは、上に凸状の層内レンズを転写により形成する特許文献2について図8および図9(a)〜図9(e)を参照して詳細に説明する。
図8は、特許文献2に開示されている従来のCCD固体撮像素子の1画素分の要部構成例を模式的に示す縦断面図である。
図8に示すように、従来の固体撮像素子20では、半導体基板21の表面部側に、各画素を構成する光電変換部22(受光部)、読み出しゲート部23、CCD転送チャネル24および、チャネルストッパ25などの不純物拡散層がそれぞれ形成されている。
これらの読み出しゲート部23およびCCD転送チャネル24上には絶縁膜26を介して転送電極27が形成されている。この転送電極27は、所定方向の電荷転送機能の他に、光電変換部22(受光部)からCCD転送チャネル24に信号電荷を読み出す機能も兼用している。この転送電極27上には層間絶縁膜28を介して遮光膜29が形成されている。この遮光膜29は光電変換部22(受光部)上が開口されている。
これらの絶縁膜26および遮光膜29上には、BPSG(Boro−Phospho−Silicate Grass)などによる第1の平坦化膜30および、その上に窒化シリコン系膜などからなる層内レンズ31が形成されている。この層内レンズ31は光電変換部22の上方に位置するように形成されている。第1の平坦化膜30および層内レンズ31上には第2の平坦化膜32が設けられてその表面が平坦化されている。その第2の平坦化膜32上には、画素毎に3原色のレッド、グリーンおよびブルー(R、GおよびB)が組み合わされて配列されたカラーフィルタ33が形成されており、さらにその上に保護膜34を介して光電変換部22の上方に位置するようにマイクロレンズ35が形成されている。
ここで、従来の固体撮像素子20の製造方法について図9(a)〜図9(e)を参照して詳細に説明する。
図9(a)〜図9(e)はそれぞれ、図8の従来のCCD固体撮像素子の層内レンズ形成工程までの各製造工程を説明するための要部縦断面図である。
まず、図9(a)に示すように、まず、不純物拡散層形成工程として、半導体基板21内に所定の不純物イオン注入を行って、光電変換部22、読み出しゲート部23、CCD転送チャネル(転送部)24およびチャネルストッパ25をそれぞれ形成する。
その後、半導体基板21の表面に絶縁膜26を形成し、その上に転送電極材料を例えば膜厚300nmに成膜し、所定パターンの転送電極27を形成する。この転送電極27上を層間絶縁膜28により被覆し、この層間絶縁膜28を介して例えば膜厚200nmの遮光膜29を、光電変換部22上に開口部を有するように形成する。
次に、図9(b)に示すように、第1の平坦化工程として、遮光膜29および絶縁膜26上に、例えば所定のリン濃度およびボロン濃度に設定されたBPSG膜を常圧CVD法によって膜厚600nm程度に堆積し、摂氏900度以上の高温下でリフローすることにより、第1の平坦化膜30を形成する。
続いて、図9(c)に示すように、層内レンズ形成工程(その1;窒化シリコン系膜成膜工程)として、第1の平坦化膜30上に、窒化シリコン系膜36をプラズマCVD法によって例えば膜厚1200nm程度に成膜する。
さらに、図9(d)に示すように、層内レンズ形成工程(その2;レジストレンズパターン形成工程)として、窒化シリコン系膜36上にポジ型レジストを塗布し、所望の層内マイクロレンズ31を得るために同様のレンズ形状でパターニングを行う。その後、例えば摂氏160度前後でリフローし、レンズ形状を有するレジストパターン37を窒化シリコン系膜36上に作製する。
その後、図9(e)に示すように、層内レンズ形成工程(その3;転写工程)として、異方性の強い条件下でドライエッチングを行って、レジストパターン37のレンズ形状を窒化シリコン系膜36に転写し、層内レンズ31を形成する。
さらに、層内レンズ31の集光率を向上させるために、図8に示すように、層内レンズ31を覆うように屈折率が低い材料からなる第2の平坦化膜32を形成して表面を平坦化させる。その後、カラーフィルタ33、保護膜34さらにマイクロレンズ35を順次形成して、上記従来のCCD型固体撮像素子20を作製することができる。
なお、以上では、窒化シリコン系膜を成膜する場合について説明したが、これに限らず、上記屈折率可変材料を用いてマイクロレンズや層内マイクロレンズを形成する場合には、(Pb,La)(Zr,Ti)Oをターゲットとして、ガス種およびその流量としてAr:100sccm、O:10sccmの条件下でスパッタリングを行ない、PLZT膜を成膜してもよい。
一方、特許文献4には、固体撮像素子の受光感度を向上させる他の方法として、電圧を印加することによって屈折率が変化する性質(ポッケルス効果)を利用した屈折率可変マイクロレンズが開示されている。
この固体撮像素子をビデオカメラなどに組み込んだ場合、カメラ側に設けられているレンズのF値は、その撮像状況に応じて適切な露出となるように変化させる。したがって、ビデオカメラのレンズを経て固体撮像素子に入射される光は、ビデオカメラのレンズの絞りによってその角度が変化し、平行光だけではなく斜め光も入射される。
このため、ビデオカメラのレンズの絞りに対応して、常に、光電変換部で入射光を受光することができるように、マイクロレンズや層内レンズの上下部に電極を設けている。マイクロレンズや層内レンズに電圧を印加することによって、マイクロレンズや層内レンズの屈折率を自在に変化させることができる。
この場合、マイクロレンズまたは層内マイクロレンズの材料としては、電気光学セラミックスからなる屈折率可変材料層(例えば、PLZT、LiNbO)が用いられる。PLZTは、チタン酸・ジルコン酸鉛固溶体(PbTiO・PbZrO)においてPbの一部をLaで置換させた圧電材料である。
特許第2945440号公報 特開平11−40787号公報 特開平11−87672号公報 特開2001−60678号公報
しかしながら、上記従来の層内レンズでは、下記(1)および(2)に示すような問題が生じる。
(1)特許文献2のように、窒化シリコン系膜36で形成された層内レンズ31の屈折率は2.0程度であり、例えば窒化シリコン系膜36の成膜の際に、酸素含有量を増やすとSiON膜となって屈折率が1.5程度まで下がる。これに対して、カメラを小型化する場合には、より集光率(入射光の内、光電変換部22に入射する光量の割合)を向上させると同時に短瞳位置レンズに対応すべく、撮像素子最表面から光電変換部22までの距離をより短くする必要がある。しかしながら、撮像素子の小型化と同時に高画素化が進むにつれて、画素サイズが益々縮小化され、光電変換部22(受光部)の幅に対する転送電極27と遮光膜29の高さのアスペクト比(図3に示すb/a)が更に大きくなってくる。光電変換部22(受光部)への入射光量を増大させるためには、チップ表面に形成するマイクロレンズ35やカラーフィルタ33の薄膜化と同時に、マイクロレンズ35や層内レンズ31の集光率の向上が必須条件となる。この集光率を向上させるためには、単にマイクロレンズ35や層内レンズ31を薄膜化したり屈折率を上げるだけでは限界に来ている。これらは特許文献3の場合も同様である。
(2)特許文献4のように、PLZTやLiNbOなどの電気光学セラミックスからなる屈折率可変材料層をスパッタリング法により成膜して形成した屈折率可変マイクロレンズや層内レンズでは、レンズの上下に透明電極を形成して電圧印加のための配線を加工する必要があり、工程が煩雑で製造コストも高くなるという問題がある。また、固体撮像素子にこのような屈折率可変マイクロレンズを組み込んだ場合、電圧印加により透光性を維持し、かつ、機械的な歪みも発生しないという条件下では、屈折率を変化させることが可能な範囲は2.2〜2.6程度である。さらに、電圧印加によってマイクロレンズや層内レンズ全体の屈折率は変化するものの、上記(1)で記載した画素サイズの縮小によりアスペクト比の増加に対して、その集光率の向上は期待できない。したがって、カメラレンズの絞りに応じてその都度、レンズの屈折率を可変とするよりも、固体撮像素子が搭載されるカメラの設計に応じてレンズの絞りを広げた場合に斜め光を効率よく光電変換部へ入射させることができるように、マイクロレンズや層内レンズの厚さ、形状および屈折率などをそのカメラの用途毎に設計し、それに適したマイクロレンズや層内レンズを作製する方が、性能的にもコスト的にも有利である。
本発明は上記従来の問題を解決するもので、デバイスの要求性能に応じてマイクロレンズや層内レンズの集光率を向上させることができる固体撮像素子およびその製造方法、この固体撮像素子を画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像素子は、半導体基板または基板に設けられた半導体領域上に形成された光電変換部と、該光電変換部上に設けられた第1透明膜と、該光電変換部に対応した該第1透明膜上の位置に設けられたレンズとを有する固体撮像素子において、該レンズは、屈折率を連続的または段階的に変えて成膜された第2透明膜を用いて形成されており、該第2透明膜の上面は、該光電変換部の上方の領域に上に凸の形状に形成されており、該第2透明膜の下面は、下に凸の形状に形成されており、該レンズは、複数の層で連続的に形成されており、該複数の層のうちの最上層は、該上に凸の形状を有する上面を含み、該複数の層のうちの最上層は、該最上層の下にある全面に形成された層の全面には延在せず、該最上層の下にある該全面に形成された層は、該複数の層のうちの1つの層であり、かつ、該最上層に隣接しているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の固体撮像素子における第2透明膜は、金属化合物および珪素化合物の少なくともいずれである。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における第2透明膜は、酸化珪素、酸化窒化珪素および窒化珪素のようにその化学組成が制御されて膜内の屈折率を連続的または段階的に変えて形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における第2透明膜は、前記光電変換部側の下面から上面に向かって前記屈折率が連続的または段階的に増加するかまたは減少するように形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における第2透明膜の屈折率が1.4から2.2の範囲内で変えられている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における第1透明膜は、前記光電変換部の上方の凹部に起因する凹部を上面に有し、前記レンズとして、該上面の凹部内に前記第2透明膜が埋め込まれて該第2透明膜の下面が下に凸に形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記光電変換部が形成された半導体基板または基板に設けられた半導体領域上に、該光電変換部からの信号電荷を転送するためのゲート電極が設けられ、該ゲート電極と該光電変換部との段差に起因して、前記第1透明膜には、該光電変換部の上方に凹部が形成されており、前記レンズとして、該第1透明膜の凹部内に前記第2透明膜が埋め込まれて該第2透明膜の下面が下に凸に形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における第2透明膜は、凸部と共に屈折率が膜内で連続的または段階的に変えられて成膜されて、該光電変換部に対応する該第1透明膜上の位置に上に凸のレンズが形成されている。要するに、詳細に後述するが、レンズ形状部16aを追加して、上に凸の層内レンズ11Bの各層全てを上に凸のレンズ曲面になるように構成している。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における第2透明膜上に、該第2透明膜よりも屈折率が低い第3透明膜が形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における第2透明膜は、前記第1透明膜よりも屈折率が高く設定されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における第3透明膜の上方に、前記光電変換部に対応するように前記レンズとは別のレンズが形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における第3透明膜と前記別のレンズとの間にカラーフィルタおよび保護膜が形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子におけるレンズは層内レンズである。また、レンズは層内レンズの上方のマイクロレンズでもよい。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子におけるCCD固体撮像素子またはCMOS固体撮像素子である。
本発明の固体撮像素子の製造方法は、被写体からの画像光を光電変換する光電変換部が形成された半導体基板または基板に設けられた半導体領域上に、該光電変換部からの信号電荷を転送するためのゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、該光電変換部および該ゲート電極上に第1透明膜を成膜する第1透明膜成膜工程と、該第1透明膜上に、該第1透明膜と屈折率が異なる第2透明膜を、屈折率が膜内で連続的または段階的に変えて成膜して、該光電変換部に対応する該第1透明膜上の位置にレンズを形成するレンズ形成工程であって、該第2透明膜の上面は、該光電変換部の上方の領域に上に凸の形状に形成されており、該第2透明膜の下面は、下に凸の形状に形成されており、該レンズは、複数の層で連続的に形成されており、該複数の層のうちの最上層は、該上に凸の形状を有する上面を含み、該複数の層のうちの最上層は、該最上層の下にある全面に形成された層の全面には延在せず、該最上層の下にある該全面に形成された層は、該複数の層のうちの1つの層であり、かつ、該最上層に隣接しているレンズ形成工程とを有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の電子情報機器は、本発明の上記固体撮像素子を画像入力デバイスとして撮像部に用いたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明においては、光電変換部に対応した第1透明膜上の位置に設けられたレンズを備え、このレンズは、屈折率を膜内で連続的または段階的に変えて成膜された第2透明膜を用いて形成されており、該第2透明膜の上下面の少なくとも一方面が凸状に形成されている。これにより、レンズの屈折率が膜内で連続的または段階的に変化させることで、高い位置から徐々に集光されるので、光電変換部に到達する光の集光効率が向上する。したがって、デバイスの要求性能に応じて屈折率が設計された所望の光学特性を有する高品質でかつ高性能のレンズとして、層内レンズやその上のマイクロレンズを備えた固体撮像素子を実現することが可能となる。
以上により、本発明によれば、レンズとして、例えば層内レンズやその上のマイクロレンズを有する固体撮像素子の分野において、少なくとも光電変換部が形成された半導体基板(または半導体領域)上に、第1透明膜を形成し、その上に第1透明膜と屈折率が異なる第2透明膜を、屈折率を膜内で連続的または段階的に変え、光電変換部に対応する第1透明膜上の位置に第2透明膜の上下面に少なくとも一方面に凸部を形成することによって、デバイスの要求性能に応じて屈折率が設計された所望の光学特性を有する高品質でかつ高性能のレンズとして、層内レンズやその上のマイクロレンズを備えた固体撮像素子を得ることができる。
以下に、本発明の固体撮像素子およびその製造方法の実施形態1として光電変換部と転送電極との間の凹状段差を用いて層内レンズを形成する場合、本発明の固体撮像素子およびその製造方法の実施形態2として層内レンズを転写により形成する場合について説明し、さらに固体撮像素子の実施形態1、2を画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器の実施形態3について説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1における固体撮像素子の集光シミュレーション結果を模式的に示す1画素分の要部縦断面図である。
図1において、本実施形態1の固体撮像素子20Aは、半導体基板1の表面側に、複数の光電変換部2、読み出しゲート部3、CCD転送チャネル4およびチャネルストッパ5などの不純物拡散層がそれぞれ設けられている。読み出しゲート部3およびCCD転送チャネル4上に絶縁膜6を介して転送電極7が形成されている。例えばCCDの場合、隣接する光電変換部2の間の半導体基板1上に、絶縁膜6を介して転送電極7が形成される。この転送電極7は、所定方向の電荷転送機能の他に、光電変換部2(受光部)からCCD転送チャネル4に信号電荷を読み出す機能も兼用している。
光電変換部2は、例えば複数のpn接合ダイオード(フォトダイオード)が半導体基板1の表面側にマトリックス状に形成されており、光電変換部2に入射された光は信号電荷に変換される。光電変換部2にて光電変換された信号電荷は、読出しゲート部3を介して光電変換部2の一方側に設けられたCCD転送チャネル4に供給され、最終的に図示しない電荷検出部(図示せず)に電荷転送されて電圧検出される。光電変換部2の他方側に設けられたCCD転送チャネル4は、光電変換部2との間にチャネルストッパ5が設けられて素子分離されている。
転送電極7上には、層間絶縁膜8を介して遮光膜9が設けられている。この遮光膜9は、転送部(CCD転送チャネル4)への光漏れ防止のために設けられており、光電変換部2の端部(外周部)も遮光膜9で覆われている。遮光膜9は、光電変換部2の端部以外は光学的に光電変換部2の上方が開口(光入射口)されている。
これらの遮光膜9および絶縁膜6上には、BPSG膜からなる第1透明膜10が光電変換部2上で凹状に成膜され、その上に、光電変換部2の上方に位置するように高屈折率の第2透明膜からなる下に凸状の層内レンズ11Aが形成されている。
層内レンズ11Aは、光電変換部2に光を集光させるために、屈折率を膜内で段階的に変えて成膜された複数層(ここでは5層)の第2透明膜で構成されており、その下面が、転送電極7および遮光膜9と光電変換部2との段差を反映して下に凸状に形成されている。第2透明膜からなる層内レンズ11Aの複数層は、下面から上面に向かって、膜内の屈折率を1.4から2.2の範囲内で段階的に増加するように形成されている。
この層内レンズ11A上を覆うように、表面を平坦化するための第3透明膜として平坦化膜12が設けられている。さらにその上に、図示しないカラーフィルタおよび保護膜を介して、光電変換部2に光を集光するためのマイクロレンズ15が設けられている。
ここで、上記構成の固体撮像素子20Aの製造方法について詳細に説明する。
まず、半導体基板1上に、光電変換部2(受光部)、読み出しゲート部3、CCD転送チャネル4およびチャネルストッパ5などの不純物拡散層を形成する。半導体基板1としては、通常、半導体装置を形成するための基板として使用される基板であれば特に限定されるものではなく、例えば、シリコンやゲルマニウムなどの半導体、SiC、GaAs、AlGaAsなどの化合物半導体などからなる基板を使用することができる。特に、シリコン基板を用いることが好ましい。この半導体基板1は、通常n型またはp型の不純物がドーピングされているが、さらに、n型またはp型のウェル領域を1以上有していてもよい。また、半導体基板1の表面には、光電変換部2(受光部)、読み出しゲート部3、電荷転送領域(CCD転送チャネル4)、チャネルストッパ領域(チャネルストッパ5)の他に、素子分離領域やコンタクト領域などとして、高濃度のn型またはp型の不純物を含有する不純物拡散領域が形成される。さらに、これに他の半導体素子や回路などが組み合わされていてもよい。
この光電変換部2として、例えば、半導体基板1の表面に形成されるpn接合ダイオード(受光部;フォトダイオード)が挙げられる。このpn接合ダイオードにおいて、半導体基板1の表面側に形成されるp型またはn型の不純物層の大きさ、形状、数、不純物層の不純物濃度などは、必要とされる半導体装置の性能に応じて適宜設定することができる。半導体基板1の表面側に光電変換部2を形成する方法としては、例えば、フォトリソグラフィおよびエッチング工程により半導体基板1の所望の領域に開口部を有するフォトマスクを形成し、このフォトマスクを用いて半導体基板1に所定の不純物イオンによりイオン注入する方法が挙げられる。
次に、読み出しゲート部3およびCCD転送チャネル4上に絶縁膜6を介して転送電極7を形成する。転送電極7の材料として、電極として使用される材料であれば特に限定されず、例えば、多結晶シリコンやタングステンシリサイド、アルミニュウムなどが挙げられる。この転送電極の膜厚は特に限定されるものではなく、例えば、300〜600nm程度が挙げられる。
続いて、転送電極7上に層間絶縁膜8を介して、光電変換部2上を開口する所定形状の遮光膜9を形成する。遮光膜9は、可視光および/または赤外光をほぼ完全に遮ることができる材料および膜厚であれば特に限定されるものではなく、例えば、タングステンシリサイドやチタンタングステンなどの金属膜、合金膜などからなる膜厚100〜1000nm程度のものが挙げられる。また、層間絶縁膜8は、通常使用されている材料であれば特に限定されず、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法によるプラズマTEOS(Tetra−Ethoxy Silane)膜、LTO(Low Temperature Oxide)膜、HTO(High Temperature Oxide)膜、NSG(None−Doped Silicate Glass)膜またはスピンコート法により塗布形成したSOG(Spin On Glass)膜、CVD法によるシリコン窒化膜などの単層膜またはこれらの積層膜などが挙げられる。
その後、絶縁膜6および遮光膜9上に第1透明膜10を形成する。第1透明膜10は、光電変換部2の上方において、転送電極7および遮光膜9と光電変換部2との段差(凹凸)に起因した凹部が上面に形成される。この第1透明膜10は、材料や膜厚などにもよるが、光の透過率が80〜100パーセント程度であることが好ましい。第1透明膜10の材料としては、上記絶縁膜6として例示したような単層膜または積層膜が挙げられ、特に、BPSG膜が好ましい。膜厚は、例えば、100〜2000nm程度が挙げられる。なお、第1透明膜10の上面の凹部形状およびその深さなどは、その上に形成される層内レンズ11Aが下に凸状であるため、その下面凸部の厚さおよび形状などを決定する一要件となるため、その凸部を適切に調整することが好ましい。
これらの転送電極7、層間絶縁膜8、遮光膜9および第1透明膜10は、スパッタリング法、減圧CVD法、常圧CVD法、プラズマCVD法などの種々のCVD法、スピンコート法、真空蒸着法、EB法など、当該分野で用いる方法を適宜選択して形成することができる。
層内レンズ11Aを構成する複数層の第2透明膜についても、上記第1透明膜10の場合と同じように、前述のような種々の方法で形成することができるが、ここではその一例としてCVD法による方法について説明する。
光電変換部2の上方において、第1透明膜10が下地面の凹凸に起因する凹部を上面に有している。この場合に、第1透明膜10上に形成される第2透明膜の下面に凸部が形成され、下に凸状の層内レンズ11Aが形成される。さらに必要に応じて、例えばドライエッチング法により第2透明膜の上面に凸部を加工形成することによって、光電変換部2の上方に、上に凸状の層内レンズを形成することができる。このようにして、層内レンズを構成する第2透明膜は、上下面の両方に凸部を形成することもできる。
層内レンズ11Aを構成する第2透明膜の複数層は、屈折率が下から1.6〜2.0に順次変化する5層の積層構造とする。第2透明膜の材料としては、透明膜10よりも屈折率が高く、例えば、TiO(屈折率2.5)、TaO(同2.2)、ZrO(同2.2)、Si(同2.0)、SiON(同1.8)、SiO(同1.5)系などの金属化合物や珪素化合物が挙げられる。これらの金属化合物や珪素化合物の屈折率は、例えばCVD法で形成する場合は、使用する反応ガスの種類、組成、流量など、さらには成膜時の温度、圧力などを調整することによって、ある一定の範囲内で段階的(積層構造)に変えることができる。
即ち、第2透明膜の成膜例としては、まず屈折率1.5のSiOを、反応ガスとしてOとSiHを使用して形成し、成膜の途中でNHガスを適量加え、同時にOガスを減量して、SiON(屈折率1.8)膜を形成する。続いて、Oガスをさらに減量し、NHガスをさらに増量していくことによって、膜組成は限りなくSi(同2.0)に近づいていく。このような方法によって、第2透明膜は、上面が屈折率2.0のSi膜で、下面にいくにつれて、屈折率が1.8のSiONに段階的に変化させ、最下面は屈折率1.5のSiOに限りなく近い膜組成の第2透明膜ができあがる。よって、層内レンズ11Aを構成する第2透明膜の複数層は、屈折率が下から1.6〜2.0に順次段階的に変化する5層の積層構造とすることができる。
また、この第2透明膜からなる層内レンズ11A上に、透明で低屈折率を有する材料からなる第3透明膜としての平坦化膜12を、層内レンズ11Aの表面を均一な膜厚で覆うように形成する。この第3透明膜の材料としては、上記第2透明膜を構成する高屈折率材料膜の表面よりも屈折率が0.5程度小さいもの(屈折率1.5)が挙げられる。この第3透明膜の平坦化膜12は、スパッタリング法やCVD法により単層膜または積層膜として形成することができる。また、平坦化膜12は、有機樹脂を用いてもよく、例えば可視光領域での屈折率が1.6程度より小さいもの、具体的にはフルオロオレフィン系共重合体、含フッ素脂肪族環構造を有するポリマー、パーフルオロアルキルエーテル系コポリマー、含フッ素(メタ)アクリレートポリマーの1種または2種以上の混合物などが挙げられる。さらに、これらポリマーにフッ化物、具体的にはフッ化マグネシウム(MgF)などが添加されていてもよい。
さらに、層内レンズ11Aの上方に、第3透明膜の平坦化膜12を介してマイクロレンズ15を形成する。また、第3透明膜の平坦化膜12とマイクロレンズ15との間に、図示していないが、カラーフィルタ、パッシベーション膜、保護膜、平坦化膜、層間膜などとして機能する1種または2種以上の膜を、任意の材料で、任意の膜厚にて形成してもよい。例えば、図示していないが、平坦化膜12上にカラーフィルタさらに保護膜を介してマイクロレンズ15を形成することができる。マイクロレンズ15の形状は、下層の第3透明膜である平坦化膜12、パッシベーション膜、保護膜、平坦化膜、層間膜などにより底部が平坦化されており、上に凸状でアーチ型のレンズ形状などに加工する。
なお、上記実施形態1では、層内レンズ11Aを構成する第2透明膜の屈折率が下面から上面に向かって段階的(積層構造)に増加するように第2透明膜を複数層(ここでは5層)成膜する場合について説明したが、これに限らず、層内レンズ11Aを構成する第2透明膜の屈折率が下面から上面に向かって連続的に増加するように第2透明膜を成膜するように構成できる。この場合、第2透明膜を構成する金属化合物や珪素化合物の屈折率は、例えばCVD法で形成する場合は、使用する反応ガスの種類、組成、流量など、さらには成膜時の温度、圧力などを調整することによって、ある一定の範囲内で連続的に変えることができる。即ち、第2透明膜の成膜例として、まず屈折率1.5のSiOを、反応ガスとしてOとSiHを使用して形成し、成膜の途中でNHガスを適量加え、同時にOガスを減量して、SiON(屈折率1.8)膜を形成する。続いて、Oガスをさらに減量し、NHガスをさらに増量していくことによって、膜組成は限りなくSi(同2.0)に近づいていく。このような方法によって、第2透明膜は、上面が屈折率2.0のSi膜で、下面にいくにつれて、屈折率が1.8のSiONに連続的に変化し、最下面は屈折率1.5のSiOに限りなく近い膜組成の第2透明膜ができあがる。これによって、層内レンズ11Aを構成する第2透明膜は、屈折率が下から1.6〜2.0に順次連続的に変化する層を構成することができる。
ここで、本実施形態1の作用効果として、図1に示すように本実施形態1による層内レンズ11Aを有する固体撮像素子20Aと、図2に示すように従来技術により形成された層内で屈折率が変化しない層内レンズ11を有する固体撮像素子(図2)との集光シミュレーションの比較結果について説明する。
図2に示す従来の固体撮像素子では、入射光の入射側から層内レンズ11を通して光電変換部2側へ向かって、屈折率nが、1.5、2.0、1.46と変化しており、屈折率nが2.0の部分で屈折率が一様な層内レンズ11が形成されている。一方、図1に示す本実施形態1による固体撮像素子20Aでは、入射光の入射側から層内レンズ11Aを通して光電変換部2側へ向かって、屈折率が、1.5、2.0、1.9、1.8、1.7、1.6、1.46と変化しており、屈折率が2.0から1.6までの部分で屈折率が変化する層内レンズ11Aが形成されている。
特に、短瞳位置レンズを使用した場合に問題となる入射角度の大きい光に対して、従来の構造では図2内の“P”に示すような、遮光膜9の表面による所謂「光のケラレ」により光電変換部2に入射すべき光量が減少し、集光率が劣化する。これに対して、本実施形態1による層内レンズ11Aの多層構造では、層内レンズ11A内で屈折率を変えているために、層内レンズ11A内の最上層(屈折率2.0)の下に凸状の下面で入射光が曲がり初めるので、特に斜め入射光に対して上述のような光のケラレが少なくなって、集光率の劣化が小さく、光電変換部2に効率よく集光させることができる。
下記の表1は、光の入射角に対する集光率の比較表であり、入射角0度(光電変換部2の表面に対して直角に入射)、5度(F5.6)、10度(F2.8)の場合の本実施形態1の固体撮像素子20A(図1)と従来の固体撮像素子(図2)との集光率を比較している。なお、表1では、入射角0度の場合の本実施形態1の固体撮像素子20Aの集光率を100パーセントとした。
Figure 0005086877
表1に示されるように、入射角が0度の場合、本実施形態1の固体撮像素子20Aでは集光率が100パーセントであり、従来の固体撮像素子では、集光率が98パーセントになった。また、入射角が5度の場合、本実施形態1の固体撮像素子20Aでは、集光率が97パーセントになり、従来の固体撮像素子では、集光率が94パーセントになった。また、入射角が10度の場合、本実施形態1の固体撮像素子20Aでは、集光率が90パーセントになり、従来の固体撮像素子では、集光率が80パーセントになった。集光シミュレーションの比較結果は、表1に示したように、いずれの入射角においても、本実施形態1の固体撮像素子20Aの方が、従来の固体撮像素子よりも集光効率が大きい結果であったことが分かる。
このように、層内レンズ11Aの膜内で屈折率を変更させ、光電変換部2から遠ざかるほど屈折率を上げることによって、特に、入射角度の大きい光を効率よく光電変換部2に集光させることができる。
したがって、本実施形態1では、半導体基板1上に形成された光電変換部2と、この光電変換部2上に設けられた第1透明膜10と、光電変換部2に対応した第1透明膜10上の位置に設けられた層内レンズ11Aとを備え、層内レンズ11Aは、屈折率を膜内で連続的または段階的に変えて成膜された第2透明膜によって形成されており、第2透明膜の下面が凸状に形成されている。これによって、デバイスの要求性能に応じてマイクロレンズや層内レンズの集光率を向上させることができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、光電変換部2と転送電極7および遮光膜9との間の凹状段差を用いて下に凸の層内レンズ11Aを形成する場合について説明したが、本実施形態2では、上に凸の層内レンズを転写により形成する場合について説明する。
図3は、本発明の実施形態2の固体撮像素子の1画素分の要部構成例を模式的に示す縦断面図である。
図3に示すように、本実施形態2の固体撮像素子20Bは、半導体基板1の表面側に、複数の光電変換部2、読み出しゲート部3、CCD転送チャネル4およびチャネルストッパ5などの不純物拡散層がそれぞれ設けられている。読み出しゲート部3およびCCD転送チャネル4上には絶縁膜6を介して転送電極7が形成されている。この転送電極7は、所定方向の電荷転送機能の他に、光電変換部2(受光部)からCCD転送チャネル4に信号電荷を読み出す機能も兼用している。
光電変換部2は、例えば複数のpn接合ダイオード(フォトダイオード)が半導体基板1表面側にマトリックス状に形成されており、光電変換部2に入射された光は信号電荷に変換される。光電変換部2にて光電変換された信号電荷は、読出しゲート部3を介して光電変換部2の一方側(図3では左側)に設けられたCCD転送チャネル4に供給され、最終的に図示しない電荷検出部に電荷転送されて電荷検出される。光電変換部2の他方側(図3では右側)に設けられたCCD転送チャネル4は、光電変換部2との間にチャネルストッパ5が設けられているため、この光電変換部2と隣のCCD転送チャネル4とは素子分離されている。
転送電極7上には、層間絶縁膜8を介して遮光膜9が設けられている。この遮光膜9は、転送部(CCD転送チャネル4)への光漏れ防止のために設けられており、光電変換部2の端部も遮光膜9で覆われている。遮光膜9は、光電変換部2の端部以外は光学的に光電変換部2の上方が開口されている。
遮光膜9の上には、第1透明膜としてBPSGからなる第1平坦化膜10Aが積層され、その上に、光電変換部2の上方に位置するように高屈折率の第2透明膜からなる上に凸の複数層の層内レンズ11Bが形成されている。
層内レンズ11Bは、光電変換部2に光を集光させるために、屈折率を膜内で段階的に変えて成膜された上に凸の複数層(ここでは4層)の第2透明膜で構成されており、その下面あるいは上面の少なくとも一方面が凸状(レンズ状)に形成されていればよいが、ここでは、上面のみを凸状にした場合を示している。第2透明膜からなる層内レンズ11Bの上に凸の複数層は、下面から上面に向かって、膜内の屈折率が1.4から2.2の範囲内で段階的に増加するように形成されている。
この層内レンズ11B上を覆うように、表面を平坦化するための第3透明膜として第2平坦化膜12が設けられている。この第2平坦化膜12上に、3原色のレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)が組み合わされて配列されたカラーフィルタ13およびその上に透明有機膜からなる保護膜14を介して、光電変換部2および層内レンズ11Bの上方に位置するようにマイクロレンズ15が設けられている。
以上により、本実施形態2の固体撮像素子20Bが構成されており、この固体撮像素子20Bは、例えば以下のようにして製造することができる。
図4(a)〜図4(f)は、図3の固体撮像素子20Bの各製造工程を説明するための1画素分の要部縦断面図である。
まず、図4(a)に示すように、半導体基板1内に所定の不純物イオン注入を行って、光電変換部2(受光部)、読み出しゲート部3、CCD転送チャネル4(電荷転送部)およびチャネルストッパ5をそれぞれ形成する。
次に、半導体基板1の表面側に、例えば熱酸化によりシリコン酸化膜などの絶縁膜6を形成し、その上にポリシリコンからなる転送電極材料を成膜した後に、所定パターンの転送電極7を形成する。さらに、転送電極7上に、層間絶縁膜8を介して、転送電極7の上面および端面側を被覆し、かつ光電変換部2上に開口部を有する遮光膜9を、例えば、タングステンシリサイドにより形成する。
続いて、図4(b)に示すように、遮光膜9を覆うようにBPSG膜(第1平坦化膜10Aの膜材料)を常圧CVD法により膜厚600nmに堆積する。この場合、BPSG膜中に含まれるリンおよびボロンの濃度と、後に行なわれるリフロー温度とを調節して、上記実施形態1のように、光電変換部2上に凹部を有するように設定してもよいが、ここでは、リンの濃度を4.2wtパーセント、ボロンの濃度を3.8wtパーセントに設定して、リフローを摂氏950度にて20分間行って、表面が平坦な第1平坦化膜10Aを形成する。
その後、図4(c)に示すように、第1平坦化膜10A上に、光電変換部2(受光部)上に対応する位置に上に凸のレンズ形状部16aとして、反応ガスとしてOとSiHを使用して、反応温度摂氏450度でCVD法により屈折率1.5のSiO膜を最大膜厚 300nmに形成する。さらに連続して、第1平坦化膜10Aおよびレンズ形状部16a上に、NHガスをSiHガスの40パーセント加え、Oガスを40パーセント減量して、SiON膜(屈折率1.7)を膜厚100nm形成する。次に、その上に、NHガスをSiHガスの80パーセント加え、Oガスを80パーセント減量して、SiON膜(屈折率1.9)を膜厚200nm形成する。最後に、その上に、NHとSiHに微量のOを加えた反応ガスを使用して、屈折率2.0のSi膜を膜厚200nm形成する。このようにして、上に凸のレンズ曲面を有する膜厚600nmの複数層(ここでは4層)の第2透明膜16を成膜する。
このように、第2透明膜16の屈折率が下面(光電変換部2側の面)から上面(光が入射する側の面)に向かって段階的に増加するように第2透明膜16を成膜する。なお、段階的増加ではなく、2透明膜16の屈折率が下面(光電変換部2側の面)から上面(光が入射する側の面)に向かって連続的に増加するように第2透明膜16を成膜することもできる。
さらに、図4(d)に示すように、従来技術と同様に、ポジ型フォトレジストを上記第2透明膜16上に塗布し、所望のパターンにパターニングを行なった後、摂氏160度でリフローし、レンズ形状を転写するためのレジストパターン17を形成する。
さらに、図4(e)に示すように、異方性の強い条件下でドライエッチングを行い、レジスト17のレンズ形状を上記複数層の第2透明膜16に転写して、上に凸の層内レンズ11Bを形成する。本実施形態2では、ドライエッチングによって、光電変換部2の上部以外は下地層の第1平坦化膜10Aが表面に露出されるまでエッチングを行っているが、例えばドライエッチングを途中で止めて、図4(f)に示すように、第1平坦化膜10A上の最下層膜に平坦部18aが残るような形状に層内レンズ18を形成してもよい。
さらに、層内レンズ11Bの集光効率を上げるために、層内レンズ11Bを覆うように屈折率が低い第2平坦化膜12を形成して、その表面を平坦化する。その後、レッド、グリーンおよびブルーそれぞれの分光特性を有する顔料を分散したネガ型レジストを塗布、フォト(露光)、現像というフォトリソグラフィ技術により所望のパターンに加工し、カラーフィルタ13を形成する。その上に、アクリル樹脂(例えば、熱硬化性アクリル樹脂 オプトマーSS−1151:JSR株式会社製)を膜厚700nmに塗布して保護膜14を形成し、続いてその上にマイクロレンズ15を形成して、図3に示す本実施形態2の固体撮像素子20Bを作製することができる。
以上により、本実施形態2によれば、光電変換部2が形成された半導体基板1上に第1平坦化膜10Aを形成し、その上に第1平坦化膜10Aと屈折率が異なる上に凸の複数層の第2透明膜を、屈折率を膜内で連続的または段階的に変えて成膜して、光電変換部2の上方において第2透明膜の上面を凸部として転写により形成して層内レンズ11Bを形成する。この場合、層内レンズ11Bの屈折率を、例えばCVD法で形成する場合は、使用する反応ガスの種類、組成、流量など、さらには成膜時の温度、圧力などを調整することによって、ある一定の範囲内で連続的または段階的に変えることができる。
なお、本実施形態2では、図3に示すように、第1平坦化膜10A(第1透明膜)の上面を平坦化し、第2透明膜16の上面を加工形成して上に凸状の層内レンズ11Bを転写形成したが、図5に示すように、第1平坦化膜10Aの上面において光電変換部2上に凹部を形成して、第2透明膜16の下面に凸部を形成し、下に凸状の層内レンズ19を形成するように構成してもよい。
このように、下に凸状の層内レンズ19を形成する場合、第1平坦化膜10Aの上面において光電変換部2上にレンズ状の凹部を有するように第1平坦化膜10Bを形成するのに限らない。下に凸状の層内レンズ19を形成する場合、工程の数が増加するが、第1平坦化膜10A(第1透明膜)の上面を平坦化した後に、第1平坦化膜10Aの上面において光電変換部2上に層内レンズ19の下に凸部に対応した凹部を有するように第1平坦化膜10Aを上から掘り込んでから層内レンズ19を成膜して作製することもできる。
また、図5に示すように、固体撮像素子20Cとして、下にのみ凸状の層内レンズ19を形成する場合には、層内レンズ19の上に凸形状がなく平坦であるため、その上の厚い平坦化層が不要になる分だけ、図3の固体撮像素子20Bの厚さをより薄くできるので、固体撮像素子20Bに比べて更なる感度向上および微細化が実現可能となる。その後、層内レンズ19上に、カラーフィルタ13、保護膜14さらにマイクロレンズ15を形成すればよい。
また、図5の固体撮像素子20Cの変形例(固体撮像素子20D)として、図6に示すように、第1平坦化膜10Aの上面において光電変換部2上にレンズ状の凹部を形成して、第2透明膜の下面に凸部を形成して層内レンズ19を形成するとともに、第2透明膜の上面を加工形成して上に凸状の層内レンズ19aを形成してもよい。
このように、第2透明膜の上面および下面の両面に凸状を有する層内レンズ19aを作製する場合、その層内レンズ19aの下面から上面までの全体に渡って、層内レンズ19aの屈折率を、ある一定の範囲内で連続的に、あるいは段階的に変える。また、層内レンズ19aの下面側のみ層内レンズ19aの屈折率を、ある一定の範囲内で連続的に、あるいは段階的に変え、層内レンズ19aの上面側(上に凸部分)は一定の屈折率としても構わないし、層内レンズ19aの下面側の最上層(下に凸部分の最上層)と同一材料で同一屈折率としてもよい。また、層内レンズ19aの下面側(下に凸部分)の屈折率を一定とし、層内レンズ19aの上面側(上に凸部分)のみ、光電変換部2上に良好に集光できるように屈折率をある一定の範囲内で連続的または段階的に変えても構わない。
これと同様に、図3に示すように上に凸状の層内レンズ11Bを形成する場合や、図5に示すように下に凸状の層内レンズ19を形成する場合においても、光電変換部2上に良好に集光できるように、層内レンズ11B(または層内レンズ19)の少なくとも一部分のみ屈折率をある一定の範囲内で連続的または段階的に変え、残りの部分は屈折率を一定としても構わない。
要するに、光電変換部2上に良好に集光できるように層内レンズ11A、11B、19、19aなどの層内レンズの全部または一部で屈折率をある一定の範囲内で連続的または段階的に変えればよい。
さらに、上記実施形態1,2では、光電変換部2および層内レンズ11Aまたは11Bの上方に位置するようにマイクロレンズ15を設けるとして説明したが、これに限らず、マイクロレンズ15を設けない場合もあり得る。
なお、上記実施形態1、2では、第2透明膜10または10Aは、光電変換部2側の下面から上面に向かって屈折率が連続的または段階的に増加する場合について説明したが、これに限らず、第2透明膜について、光電変換部2側の下面から上面に向かって屈折率が連続的または段階的に減少するように形成してもよい。
また、CCD固体撮像素子に本発明を適用した事例について説明したが、その他の素子、例えば、CMOS型固体撮像素子についても本発明を適用することができ、上記実施形態1,2の場合と同様に、層内レンズ、平坦化膜、保護膜、マイクロレンズの厚さなどとその形成条件などを適宜調整することによって、所望の形状の層内レンズまたはマイクロレンズを有する半導体素子を得ることができる。また、層内レンズ11A、11B、11Cまたは11Dと共にまたはこれらとは別に、屈折率を連続的または段階的に変えて成膜された第2透明膜を用いて形成されるようにマイクロレンズ15を構成してもよい。
(実施形態3)
図7は、本発明の実施形態3として、本発明の実施形態1、2の固体撮像素子を含む固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図7において、本実施形態3の電子情報機器90は、上記実施形態1、2のセンサモジュール20A,20B,20Cまたは20Dからの撮像信号を各種信号処理してカラー画像信号を得る固体撮像装置91と、この固体撮像装置91からのカラー画像信号を記録用に所定の信号処理した後にデータ記録可能とする記録メディアなどのメモリ部92と、この固体撮像装置91からのカラー画像信号を表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示可能とする液晶表示装置などの表示手段93と、この固体撮像装置91からのカラー画像信号を通信用に所定の信号処理をした後に通信処理可能とする送受信装置などの通信手段94とを有している。なお、この電子情報機器90として、これに限らず、固体撮像装置91の他に、メモリ部92と、表示手段93と、通信手段94と、プリンタなどの画像出力手段95とのうちの少なくともいずれかを有していてもよい。
この電子情報機器90としては、前述したように例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラ、ドアホンカメラ、車載用後方監視カメラなどの車載用カメラおよびテレビジョン電話用カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置および携帯端末装置(PDA)などの画像入力デバイスを有した電子機器が考えられる。
したがって、本実施形態3によれば、この固体撮像装置91からのカラー画像信号に基づいて、これを表示画面上に良好に表示したり、これを画像出力手段95により紙面に良好にプリントアウト(印刷)したり、これを通信データとして有線または無線にて良好に通信したり、これをメモリ部92に所定のデータ圧縮処理を行って良好に記憶したり、各種データ処理を良好に行うことができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1〜3を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1〜3に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1〜3の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、被写体からの画像光を光電変換して撮像する半導体素子で構成された固体撮像素子およびその製造方法、この固体撮像素子を、画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ装置、デジタル複写機、ファクシミリ装置、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器の分野において、デバイスの要求性能に応じてマイクロレンズや層内レンズの集光率を向上させることができる。
本発明の実施形態1における固体撮像素子の1画素分の集光シミュレーション結果を模式的に示す要部縦断面図である。 従来の固体撮像素子の1画素分の集光シミュレーション結果を模式的に示す要部縦断面図である。 本発明の実施形態2の固体撮像素子の1画素分の要部構成例を模式的に示す縦断面図である。 (a)〜(f)はそれぞれ、図3の固体撮像素子の層内レンズ形成工程までの各製造工程を説明するための1画素分の縦断面図である。 本発明の固体撮像装置の他の変形例である固体撮像素子の1画素分の要部構成を模式的に示す断面図である。 図5の他の変形例である固体撮像素子の1画素分の要部構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態3として、本発明の実施形態1、2の固体撮像素子を含む固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。 特許文献2に開示されている従来のCCD固体撮像素子の1画素分の要部構成例を模式的に示す縦断面図である。 (a)〜(e)は、図8の従来のCCD固体撮像素子の層内レンズ形成工程までの各製造工程を説明するための要部縦断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 光電変換部
3 読み出しゲート部
4 CCD転送チャネル
5 チャネルストッパ
6 絶縁膜
7 転送電極
8 層間絶縁膜
9 遮光膜
10 第1透明膜
10A 第1平坦化膜
11A、11B 層内レンズ
12 第2平坦化膜(第3透明膜)
13 カラーフィルタ
14 保護膜
15 マイクロレンズ
16 第2透明膜
16a レンズ形状部
17 レジストパターン
18 層内レンズ
18a 層内レンズの平坦部
19、19a 層内レンズ
20A,20B,20C,20D 固体撮像素子
90 電子情報機器
91 固体撮像装置
92 メモリ部
93 表示手段
94 通信手段
95 画像出力手段

Claims (16)

  1. 半導体基板または基板に設けられた半導体領域上に形成された光電変換部と、該光電変換部上に設けられた第1透明膜と、該光電変換部に対応した該第1透明膜上の位置に設けられたレンズとを有する固体撮像素子において、
    該レンズは、屈折率を連続的または段階的に変えて成膜された第2透明膜を用いて形成されており、該第2透明膜の上面は、該光電変換部の上方の領域に上に凸の形状に形成されており、該第2透明膜の下面は、下に凸の形状に形成されており、該レンズは、複数の層で連続的に形成されており、
    該複数の層のうちの最上層は、該上に凸の形状を有する上面を含み、該複数の層のうちの最上層は、該最上層の下にある全面に形成された層の全面には延在せず、該最上層の下にある該全面に形成された層は、該複数の層のうちの1つの層であり、かつ、該最上層に隣接している固体撮像素子。
  2. 前記第2透明膜は、金属化合物および珪素化合物の少なくともいずれである請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記第2透明膜は、酸化珪素、酸化窒化珪素および窒化珪素のようにその化学組成が制御されて膜内の屈折率を連続的または段階的に変えて形成されている請求項1に記載の固体撮像素子。
  4. 前記第2透明膜は、前記光電変換部側の下面から上面に向かって前記屈折率が連続的または段階的に増加するかまたは減少するように形成されている請求項1に記載の固体撮像素子。
  5. 前記第2透明膜の屈折率が1.4から2.2の範囲内で変えられている請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮像素子。
  6. 前記第1透明膜は、前記光電変換部の上方の凹部に起因する凹部を上面に有し、前記レンズとして、該上面の凹部内に前記第2透明膜が埋め込まれて該第2透明膜の下面が下に凸に形成されている請求項1に記載の固体撮像素子。
  7. 前記光電変換部が形成された半導体基板または基板に設けられた半導体領域上に、該光電変換部からの信号電荷を転送するためのゲート電極が設けられ、該ゲート電極と該光電変換部との段差に起因して、前記第1透明膜には、該光電変換部の上方に凹部が形成されており、前記レンズとして、該第1透明膜の凹部内に前記第2透明膜が埋め込まれて該第2透明膜の下面が下に凸に形成されている請求項1に記載の固体撮像素子。
  8. 前記第2透明膜は、凸部と共に屈折率が膜内で連続的または段階的に変えられて成膜されて、該光電変換部に対応する該第1透明膜上の位置に上に凸のレンズが形成されている請求項1に記載の固体撮像素子。
  9. 前記第2透明膜上に、該第2透明膜よりも屈折率が低い第3透明膜が形成されている請求項1に記載の固体撮像素子。
  10. 前記第2透明膜は、前記第1透明膜よりも屈折率が高く設定されている請求項1に記載の固体撮像素子。
  11. 前記第3透明膜の上方に、前記光電変換部に対応するように前記レンズとは別のレンズが形成されている請求項9に記載の固体撮像素子。
  12. 前記第3透明膜と前記別のレンズとの間にカラーフィルタおよび保護膜が形成されている請求項11に記載の固体撮像素子。
  13. 前記レンズは層内レンズである請求項1に記載の固体撮像素子。
  14. CCD固体撮像素子またはCMOS固体撮像素子である請求項1に記載の固体撮像素子。
  15. 被写体からの画像光を光電変換する光電変換部が形成された半導体基板または基板に設けられた半導体領域上に、該光電変換部からの信号電荷を転送するためのゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、該光電変換部および該ゲート電極上に第1透明膜を成膜する第1透明膜成膜工程と、該第1透明膜上に、該第1透明膜と屈折率が異なる第2透明膜を、屈折率が膜内で連続的または段階的に変えて成膜して、該光電変換部に対応する該第1透明膜上の位置にレンズを形成するレンズ形成工程であって、該第2透明膜の上面は、該光電変換部の上方の領域に上に凸の形状に形成されており、該第2透明膜の下面は、下に凸の形状に形成されており、該レンズは、複数の層で連続的に形成されており、該複数の層のうちの最上層は、該上に凸の形状を有する上面を含み、該複数の層のうちの最上層は、該最上層の下にある全面に形成された層の全面には延在せず、該最上層の下にある該全面に形成された層は、該複数の層のうちの1つの層であり、かつ、該最上層に隣接しているレンズ形成工程とを有する固体撮像素子の製造方法。
  16. 請求項1〜14のいずれかに記載の固体撮像素子を画像入力デバイスとして撮像部に用いた電子情報機器。
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