JP4840850B2 - 固体撮像装置およびその製造方法、電子情報機器 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法、電子情報機器 Download PDF

Info

Publication number
JP4840850B2
JP4840850B2 JP2005313479A JP2005313479A JP4840850B2 JP 4840850 B2 JP4840850 B2 JP 4840850B2 JP 2005313479 A JP2005313479 A JP 2005313479A JP 2005313479 A JP2005313479 A JP 2005313479A JP 4840850 B2 JP4840850 B2 JP 4840850B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
solid
state imaging
imaging device
microlens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005313479A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007123536A (ja
Inventor
洋志 卜部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005313479A priority Critical patent/JP4840850B2/ja
Publication of JP2007123536A publication Critical patent/JP2007123536A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4840850B2 publication Critical patent/JP4840850B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、集光用のマイクロレンズを画素毎に備え、このマイクロレンズ上に反射防止膜が積層された固体撮像装置およびその製造方法、この固体撮像装置を撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器に関する。
この種の従来の固体撮像装置には、画素毎の受光部上に光を集光させるための複数のマイクロレンズが設けられている。これを図4に示している。
図4は、マイクロレンズを備えた従来の一般的な固体撮像装置の概略構成例を示す要部縦断面図である。
図4において、従来の一般的な固体撮像装置10は、その半導体基板1上に、画素毎に、光電変換領域である受光部2および電荷転送領域(図示せず)が並列して設けられている。この電荷転送領域上には、図示しないゲート絶縁膜を介して電荷転送電極3が設けられ、この電荷転送電極3上には、受光部2上を開口した遮光膜4が設けられている。これらのゲート絶縁膜および遮光膜4上に、層間絶縁膜である平坦化膜5が設けられ、この平坦化膜5上にカラーフィルタ6を介して各マイクロレンズ7がそれぞれ設けられている。
このように、一般的に、各受光部2に対向する位置に各マイクロレンズ7が設けられており、この各マイクロレンズ7は入射光を効率よく受光部2に集光させる機能を有している。このマイクロレンズ7の集光機能により、この受光部2の光電変換特性を向上させ、固体撮像装置10の感度を高くすることができる。
近年、従来の固体撮像装置では、小型化や高画素化のために、受光部面積が縮小される傾向にあり、さらに集光効率を向上させる必要がある。この集光効率を向上させるために、マイクロレンズ7上に反射防止膜を形成し、入射光の反射損失を低減させる構造が、特許文献1に提案されている。
また、この反射防止膜の形成方法についても複数提案されている。例えば、特許文献2にはプラズマCVD法によってSiO膜を、特許文献3には真空蒸着法またはスパッタ法などによってフッ化マグネシウム膜を、特許文献4にはLB法または水面キャスト法によってフッ素含有樹脂膜を、特許文献5には真空蒸着法などによってフッ化アルミニウム膜を、反射防止膜として形成する方法がそれぞれ提案されている。さらに、特許文献6にも、マイクロレンズ7上への反射防止膜の形成方法について提案されている。
特開平4−223371号公報 特開平4−226073号公報 特開平4−259256号公報 特開平4−275459号公報 特開平10−150179号公報 特開2000−196052号公報
上記従来の構成では、固体撮像素子の小型化や高画素化のために、複数の受光部2を含めたユニットセルの面積を縮小する場合に、集光性能を低下させないように、マイクロレンズ7の底面7aと受光部2との距離も縮小する必要がある。
しかしながら、図5に示すように、マイクロレンズ7上に反射防止膜8が積層された従来の固体撮像装置10Aでは、マイクロレンズ7間のギャップ部にも反射防止膜8が積層されている。この場合に、マイクロレンズ7上に積層された反射防止膜8のうち、略半球面部分が、実効的なマイクロレンズ7の上面の略半球面部分に対応して集光機能を果たしている。このため、マイクロレンズ7間のギャップ部に積層される反射防止膜8の膜厚増大分dだけ、実効的なマイクロレンズ7の底面7aの位置に比べて受光部2との距離が遠くなっており、従来の固体撮像装置の小型化や高画素化において、集光性能の低下要因になっていた。
また、従来の反射防止膜8の形成技術では、隣り合う反射防止膜8の表面の略半球面周縁部が互いに接していないため、マイクロレンズ7上の反射防止膜8間の距離g(マイクロレンズ7の半球面状の表面形状に沿って設けられた反射防止膜8の半球面周縁部と隣り合う半球面周縁部との平面視上の最小距離g)としての実効的なマイクロレンズ7間の距離gが「0」とはならず(互いに接しておらず)、この無効領域(距離gに対応した半球面周縁部の膜厚増大分d)をなくすることができない。このため、それ以上、集光性能の向上を図ることができないという問題を有していた。
上記問題を改善する技術が、上記特許文献6に提案されているが、この特許文献6においても、実効的なマイクロレンズ7間の距離gにおける膜厚増大分dは無くなっておらず、実効的なマイクロレンズ7間の距離gは「0」になっていない。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、マイクロレンズ上に反射防止膜を形成しても、実効的なマイクロレンズ底面と受光部との距離が、反射防止膜の形成前に形成したマイクロレンズの底面と受光部との距離よりも大きくなく、また、実効的なマイクロレンズ間の距離gを「0」にできて、集光性能を良好なものにすることができる固体撮像装置およびその製造方法、この固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像装置は、半導体基板上に複数の受光部が配列され、該複数の受光部上の平坦化膜上にカラーフィルタを介して、該受光部毎に対向したマイクロレンズが設けられた固体撮像装置において、該カラーフィルタは、該受光部に対向したカラーフィルタ領域毎に互いに分離した状態で設けられており、該マイクロレンズ、該カラーフィルタの側壁および該平坦化膜上に反射防止膜が設けられているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の固体撮像装置において、前記平坦化膜直上の反射防止膜の少なくとも一部の表面高さh1が、前記平坦化膜の表面を基準にした前記マイクロレンズの底面高さh2以下である。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置において、前記マイクロレンズの表面形状に沿って設けられた前記反射防止膜の半球面周縁部が、該マイクロレンズの底面と同じ高さ位置にあるかまたは該底面よりも下方位置にある。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における反射防止膜は、前記マイクロレンズの屈折率よりも小さい屈折率の単層膜または多層膜である。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における多層膜は、前記マイクロレンズから遠い方の膜ほど、該膜の屈折率が小さい。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置において、前記カラーフィルタの隣り合う側壁上端部間のギャップ幅wとその膜厚h3は、w<h3の関係を有する。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における反射防止膜の膜厚tは、該反射防止膜の屈折率をn、反射を防止したい光の波長をλとして、t=λ/(4n)の関係を有する。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における反射防止膜の膜厚tは、前記カラーフィルタの隣り合う側壁上端部間のギャップ幅をwとして、t≦w/2の関係を有する。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置におけるカラーフィルタの代わりに無色の透明膜が設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置において、前記マイクロレンズの表面形状に沿って設けられた前記反射防止膜の半球面周縁部と、該半球面周縁部と隣り合う半球面周縁部との平面視上の最小距離gが0である。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置は、CCD型固体撮像装置またはMOS型固体撮像装置である。
本発明の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板上に、複数の画素部の画素部毎に所定領域に選択的に不純物イオンを注入して並列して光電変換領域である受光部および電荷転送領域をそれぞれ形成する工程と、該電荷転送領域上に第1絶縁膜を形成した後にその上に電荷転送電極を形成する工程と、該電荷転送電極上に第2絶縁膜を形成した後にその上に、該受光部上を開口した遮光膜を形成する工程と、これらの該第1絶縁膜または該第2絶縁膜および、遮光膜上に層間絶縁膜である平坦化膜を形成する工程と、該平坦化膜上に、該受光部に対向したカラーフィルタ領域毎に互いに分離するように各カラーフィルタを形成する工程と、該各カラーフィルタ上にそれぞれ各マイクロレンズをそれぞれ形成する工程と、該平坦化膜および該各マイクロレンズ上に反射防止膜を形成する工程とを有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の電子情報機器は、本発明の上記固体撮像装置を撮像部に用いたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明においては、受光部に対向したカラーフィルタ領域毎に互いに分離した状態でカラーフィルタ(複数のカラーフィルタ小領域)が設けられている。
これによって、マイクロレンズ、カラーフィルタの側壁および平坦化膜上に反射防止膜を形成する場合に、実効的なマイクロレンズの底面と受光部との距離が、反射防止膜によって、反射防止膜の形成前に形成したマイクロレンズの底面と受光部との距離よりも大きくなるように影響を受けておらず、また、各マイクロレンズ上の反射防止膜間の距離g(マイクロレンズの半球面状の表面形状に沿って設けられた反射防止膜の半球面周縁部と隣り合う半球面周縁部との平面視上の最小距離g)としての実効的なマイクロレンズ間の距離gを「0」にできて(互いに接するようにできて)、集光性能を良好なものにすることが可能となる。
以上により、本発明によれば、隣り合うカラーフィルタ同士が直接接しない分離構造にしたため、マイクロレンズ上に反射防止膜を形成した場合に、実効的なマイクロレンズの底面と受光部との距離が、反射防止膜によって、反射防止膜の形成前に形成したマイクロレンズの底面と受光部との距離よりも大きくなるように影響を受けておらず、また、実効的なマイクロレンズ間の距離gを「0」にできて、集光性能を高めて良好なものにすることができ、固体撮像装置の感度をより高くすることができる。
以下に、本発明の固体撮像装置の実施形態をCCD型固体撮像装置に適用した場合について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の固体撮像装置は、CCD型固体撮像装置に限らず、MOS型固体撮像装置にも適用することができる。
図1は、本発明による実施形態である固体撮像装置の概略構成例を示す要部縦断面図である。
図1において、本実施形態の固体撮像装置20は、半導体基板1上に、画素毎に並列して設けられた光電変換領域である受光部2および電荷転送領域(図示せず)と、この電荷転送領域上に図示しないゲート絶縁膜を介して設けられた電荷転送電極3と、この電荷転送電極3上に設けられ、受光部2上を開口した遮光膜4と、これらのゲート絶縁膜および遮光膜4上に設けられた層間絶縁膜である平坦化膜5と、この平坦化膜5上に設けられたカラーフィルタ6Aと、このカラーフィルタ6A上に設けられたマイクロレンズ7と、平坦化膜5およびマイクロレンズ7上に設けられた反射防止膜8Aとの積層構造を有している。
カラーフィルタ6Aは、複数のカラーフィルタ小領域を有し、受光部2に対向したカラーフィルタ小領域毎に互いに分離した状態で設けられており、隣り合う受光部2上方のカラーフィルタ小領域(単に、カラーフィルタ領域といい、これを、以下、カラーフィルタ6Aという)の側壁同士が直接接していない構造である。
マイクロレンズ7は、複数の受光部2上の平坦化膜5上にカラーフィルタ6Aを介して、受光部2に対向するように設けられており、画素毎の受光部2上に光を集光させるためのものである。
反射防止膜8Aは、マイクロレンズ7、カラーフィルタ6Aの側壁および平坦化膜5上に所定膜厚tで設けられ、マイクロレンズの屈折率よりも小さい屈折率の単層膜で構成されている。この場合、平坦化膜5直上の反射防止膜8Aの少なくとも一部の表面(gで示す部分)の高さh1が、平坦化膜5の表面を基準にしたマイクロレンズ7の底面7aの高さh2以下である。言い換えると、マイクロレンズ7の上に凸状の表面形状に沿って設けられた反射防止膜8Aの半球面周縁部(平坦化膜5の表面を基準にした高さh1)が、マイクロレンズ7の底面7aと同じ高さh2位置にあるかまたはこの底面7aよりも下方位置にあり、隣り合う反射防止膜8Aの各半球面周縁部が互いに接している。つまり、隣り合う反射防止膜8Aの各半球面周縁部間の距離gが零「0」である。
ここで、固体撮像装置20の製造方法として、カラーフィルタ形成工程およびマイクロレンズ形成工程について順次説明する。
図2は、図1の固体撮像装置20のカラーフィルタ形成工程において、半導体基板1上に配列された受光部2に対向する位置で、平坦化膜5上にカラーフィルタ6Aを配置したときの要部縦断面図である。
図2に示すように、隣り合う各受光部2上のカラーフィルタ6Aの側壁同士は、直接接しないように互いに分離した状態で設けられている。このとき、隣り合うカラーフィルタ6Aの側壁上端部間(離間距離)のギャップ幅wと、カラーフィルタ6Aの膜厚hとは、下記の式(数1)を満たしていればよい。
w<h (数1)
このように、カラーフィルタ6Aの隣り合う側壁上端部間のギャップ幅wはその膜厚h3よりも小さく構成されている。
図3は、図1の固体撮像装置20のマイクロレンズ形成工程において、カラーフィルタ6A上にマイクロレンズ7を配置したときの要部縦断面図である。
図3に示すように、マイクロレンズ7の底面7aは、カラーフィルタ6Aの上面と一致していて、隣り合う受光部2上のマイクロレンズ7の底面7aとは、連続していないし、直接接していない。
マイクロレンズ7の形成後に、マイクロレンズ7の屈折率よりも低い屈折率の反射防止膜8Aを膜厚tだけ積層すると、図1のような積層構造になる。ここで、反射防止膜8Aの屈折率をnとした場合、反射防止膜8Aの膜厚tは、下記の式(数2)を満たしていればよい。また、これと同時に、反射防止膜8Aの膜厚tは、カラーフィルタ6Aの隣り合う側壁上端部間のギャップ幅をwとして、下記の式(数3)を満たしていればよい。なお、λは、反射を防止したい光の波長である。
t=λ/(4n) (数2)
t≦w/2 (数3)
上記式(数3)において、反射防止膜8Aの膜厚tの値がw/2に近くなれば、マイクロレンズ7に沿って積層された反射防止膜8Aの略半球面周縁部が、マイクロレンズ7の底面7aと同じ高さ、または、それよりも下方の位置で、隣り合う反射防止膜8Aの半球面周縁部と接する。
以上により、本実施形態の固体撮像装置20によれば、マイクロレンズ7上に反射防止膜8Aを形成した場合に、実効的なマイクロレンズ7の底面7aと受光部2との距離が、反射防止膜8Aの形成により、反射防止膜8Aを形成するよりも前に形成したマイクロレンズ7の底面7aと受光部2との距離よりも大きくなるように影響することがなく、また、マイクロレンズ7の表面形状に沿って設けられた反射防止膜8Aの半球面周縁部と、この半球面周縁部と隣り合う半球面周縁部との平面視上の最小距離gが零「0」になり、集光性能の向上を図ることができて、固体撮像装置20の感度をより高くすることができる。
なお、上記実施形態では、反射防止膜8Aを、マイクロレンズ7の屈折率よりも小さい屈折率の単層膜として説明したが、マイクロレンズ7の屈折率よりも小さい屈折率の多層膜であってもよい。この多層膜の各膜は、マイクロレンズ7から遠ざかるほど、その屈折率が小さくなる多層膜の構造であってもよい。つまり、この多層膜は、マイクロレンズ7から遠い方の膜ほど、膜の屈折率が小さい材質の膜を用いる。
また、上記実施形態では、カラーフィルタ6Aを用いたが、これに限らず、カラーフィルタ6Aを用いない場合には、カラーフィルタ6Aに相当する領域に、無色の透明膜を配置すれば、本発明を白黒の固体撮像装置にも適用できる。
さらに、上記実施形態では、特に説明しなかったが、上記実施形態の固体撮像装置20を撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器について説明する。本発明の電子情報機器は、本発明の上記実施形態の固体撮像装置20を撮像部に用いて得た高品位な画像データを記録用に所定の信号処理した後にデータ記録する記録メディアなどのメモリ部と、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示手段と、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後に通信処理する送受信装置などの通信手段と、この画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力手段とのうちの少なくともいずれかを有している。
さらに、上記実施形態では、特に説明しなかったが、上記実施形態の固体撮像装置20の製造方法について簡単に説明する。まず、半導体基板1上に、複数の画素部の画素部毎に、所定領域に選択的に不純物イオンを注入して並列して光電変換領域である受光部2および電荷転送領域(図示せず)をそれぞれ形成する工程と、この電荷転送領域上に第1絶縁膜(ゲート絶縁膜;図示せず)を形成した後にその上に電荷転送電極3を形成する工程と、この電荷転送電極5上に第2絶縁膜(図示せず)を形成した後にその上に、この受光部2上を開口した遮光膜4を形成する工程と、これらの第1絶縁膜または第2絶縁膜および、遮光膜4上に層間絶縁膜である平坦化膜5を形成する工程と、この平坦化膜5上に、受光部2にそれぞれ対向したカラーフィルタ小領域毎に互いに島状に分離するように各カラーフィルタ6Aをそれぞれ形成する工程と、この各カラーフィルタ6A上にそれぞれ上に凸のドーム状にマイクロレンズ7を形成する工程と、カラーフィルタ6Aの溝内の平坦化膜5および各マイクロレンズ7上に反射防止膜8Aを形成する工程とを有している。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、集光用のマイクロレンズを画素毎に備えた固体撮像装置およびその製造方法、この固体撮像装置を撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置などの画像入力デバイスを有した電子情報機器の分野において、隣り合うカラーフィルタ同士が直接接しない分離構造にしたため、マイクロレンズ上に反射防止膜を形成した場合、実効的なマイクロレンズ底面と受光部との距離が、反射防止膜の形成によって、反射防止膜の形成前に形成したマイクロレンズの底面と受光部との距離よりも大きくなるように影響を受けておらず、また、実効的なマイクロレンズ間のギャップ部gを「0」にできて、集光性能を高めることができ、固体撮像装置の感度をより高くすることができる。
本発明による実施形態である固体撮像装置の概略構成例を示す要部縦断面図である。 図1の固体撮像装置のカラーフィルタ形成工程において、半導体基板上に配列された受光部に対向する位置で、平坦化膜上にカラーフィルタを配置したときの要部縦断面図である。 図1の固体撮像装置のマイクロレンズ形成工程において、カラーフィルタ上にマイクロレンズを配置したときの要部縦断面図である。 マイクロレンズを備えた従来の一般的な固体撮像装置の概略構成例を示す要部縦断面図である。 従来の一般的な固体撮像装置において、マイクロレンズ上に従来技術で反射防止膜を形成した概略構成例を示す要部縦断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 受光部
3 電荷転送電極
4 遮光膜
5 平坦化膜
6A カラーフィルタ
7 マイクロレンズ
7a マイクロレンズの底面
8A 反射防止膜
20 固体撮像装置
g 隣り合う反射防止膜の各半球面周縁部間の距離
h1 平坦化膜直上の反射防止膜の少なくとも一部の表面(gで示す部分)の高さ
h2 平坦化膜の表面を基準にしたマイクロレンズの底面高さ
h3 カラーフィルタの膜厚
w 隣り合う側壁上端部間のギャップ幅
t 反射防止膜の膜厚
λ 反射を防止したい光の波長
n 反射防止膜の屈折率

Claims (13)

  1. 半導体基板上に複数の受光部が配列され、該複数の受光部上の平坦化膜上にカラーフィルタを介して、該受光部毎に対向したマイクロレンズが設けられた固体撮像装置において、
    該カラーフィルタは、該受光部に対向したカラーフィルタ領域毎に互いに分離した状態で設けられており、該マイクロレンズ、該カラーフィルタの側壁および該平坦化膜上に反射防止膜が設けられている固体撮像装置。
  2. 前記平坦化膜直上の反射防止膜の少なくとも一部の表面高さh1が、前記平坦化膜の表面を基準にした前記マイクロレンズの底面高さh2以下である請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記マイクロレンズの表面形状に沿って設けられた前記反射防止膜の半球面周縁部が、該マイクロレンズの底面と同じ高さ位置にあるかまたは該底面よりも下方位置にある請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記反射防止膜は、前記マイクロレンズの屈折率よりも小さい屈折率の単層膜または多層膜である請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 前記多層膜は、前記マイクロレンズから遠い方の膜ほど、該膜の屈折率が小さい請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記カラーフィルタの隣り合う側壁上端部間のギャップ幅wとその膜厚h3は、w<h3の関係を有する請求項1に記載の固体撮像装置。
  7. 前記反射防止膜の膜厚tは、該反射防止膜の屈折率をn、反射を防止したい光の波長をλとして、t=λ/(4n)の関係を有する請求項1に記載の固体撮像装置。
  8. 前記反射防止膜の膜厚tは、前記カラーフィルタの隣り合う側壁上端部間のギャップ幅をwとして、t≦w/2の関係を有する請求項1または6に記載の固体撮像装置。
  9. 前記カラーフィルタの代わりに無色の透明膜が設けられている請求項1〜8のいずれかに記載の固体撮像装置。
  10. 前記マイクロレンズの表面形状に沿って設けられた前記反射防止膜の半球面周縁部と、該半球面周縁部と隣り合う半球面周縁部との平面視上の最小距離gが0である請求項1に記載の固体撮像装置。
  11. CCD型固体撮像装置またはMOS型固体撮像装置である請求項1に記載の固体撮像装置。
  12. 半導体基板上に、複数の画素部の画素部毎に所定領域に選択的に不純物イオンを注入して並列して光電変換領域である受光部および電荷転送領域をそれぞれ形成する工程と、該電荷転送領域上に第1絶縁膜を形成した後にその上に電荷転送電極を形成する工程と、該電荷転送電極上に第2絶縁膜を形成した後にその上に、該受光部上を開口した遮光膜を形成する工程と、これらの該第1絶縁膜または該第2絶縁膜および、遮光膜上に層間絶縁膜である平坦化膜を形成する工程と、該平坦化膜上に、該受光部に対向したカラーフィルタ領域毎に互いに分離するように各カラーフィルタを形成する工程と、該各カラーフィルタ上にそれぞれ各マイクロレンズをそれぞれ形成する工程と、該平坦化膜および該各マイクロレンズ上に反射防止膜を形成する工程とを有する固体撮像装置の製造方法。
  13. 請求項1〜11のいずれかに記載の固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器。
JP2005313479A 2005-10-27 2005-10-27 固体撮像装置およびその製造方法、電子情報機器 Expired - Fee Related JP4840850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005313479A JP4840850B2 (ja) 2005-10-27 2005-10-27 固体撮像装置およびその製造方法、電子情報機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005313479A JP4840850B2 (ja) 2005-10-27 2005-10-27 固体撮像装置およびその製造方法、電子情報機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007123536A JP2007123536A (ja) 2007-05-17
JP4840850B2 true JP4840850B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=38147053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005313479A Expired - Fee Related JP4840850B2 (ja) 2005-10-27 2005-10-27 固体撮像装置およびその製造方法、電子情報機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4840850B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5164509B2 (ja) 2007-10-03 2013-03-21 キヤノン株式会社 光電変換装置、可視光用光電変換装置及びそれらを用いた撮像システム
JP2012084608A (ja) * 2010-10-07 2012-04-26 Sony Corp 固体撮像装置とその製造方法、並びに電子機器
TW201933599A (zh) * 2013-03-25 2019-08-16 日商新力股份有限公司 固體攝像元件、攝像裝置及電子裝置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0653451A (ja) * 1992-07-30 1994-02-25 Matsushita Electron Corp 固体撮像装置
TWI278991B (en) * 2002-07-09 2007-04-11 Toppan Printing Co Ltd Solid image-pickup device and method of manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007123536A (ja) 2007-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10770495B1 (en) Solid-state imaging device, manufacturing method thereof, and camera with alternatively arranged pixel combinations
JP5086877B2 (ja) 固体撮像素子およびその製造方法、電子情報機器
KR100983550B1 (ko) 고체 촬상 소자, 그 제조 방법, 및 전자 정보 기기
US8648943B2 (en) Solid-state imaging device and camera module
KR101358587B1 (ko) 고체 이미지 센서 및 촬상 시스템
WO2016072281A1 (ja) 固体撮像素子およびその製造方法、並びに電子機器
US8633559B2 (en) Solid-state imaging device, method of manufacturing the same, and electronic apparatus
JP2009059824A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法、電子情報機器
JP2011258728A (ja) 固体撮像素子および電子情報機器
JP2010118412A (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JPH0745808A (ja) 固体撮像素子
JP2006147991A (ja) 固体撮像素子及びそれを有する光学機器
JP2014027178A (ja) 固体撮像素子および電子情報機器
JP5331119B2 (ja) 固体撮像素子および撮像装置
JP4696104B2 (ja) 裏面照射型固体撮像素子及びその製造方法
JP4840850B2 (ja) 固体撮像装置およびその製造方法、電子情報機器
JP2014033052A (ja) 固体撮像素子および電子情報機器
JP2006140413A (ja) 固体撮像素子
JP2003332544A (ja) 固体撮像素子及びその製造方法
JP5325202B2 (ja) 固体撮像素子およびその製造方法、電子情報機器
JP2005151077A (ja) 2板式カラー固体撮像装置及びデジタルカメラ
JP2006319037A (ja) 固体撮像素子
JP6099345B2 (ja) レンズおよびその製造方法、固体撮像素子、電子情報機器
JP4713953B2 (ja) 固体撮像装置及びそれを用いたカメラ
JP2009129931A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法、電子情報機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014

Year of fee payment: 3

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees