JP4713953B2 - 固体撮像装置及びそれを用いたカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルカメラ等に使用される固体撮像装置に関し、特に、固体撮像装置を構成する受光セルに関する。
一般的な固体撮像装置では、半導体基板上に複数の受光セルが形成され、各受光セルは遮光膜の開口部を通して入射した光を光電変換する光電変換部と遮光膜上に形成された色分離を行うカラーフィルタとを備える構造を有している。カラーフィルタとしては原色フィルタ、もしくは補色フィルタが一般的である。原色フィルタでは赤(R)、青(B)、及び緑(G)が用いられ、補色フィルタでは赤の補色であるシアン(C)、緑の補色であるマゼンタ(M)、及び青の補色である黄(Y)が用いられる。一般的に補色フィルタを用いた固体撮像装置では、この3色と緑(G)とを通して得た信号が用いられている。そして、各受光セルに上記の色のいずれかが一定のパターンで割り当てられる。そうすることで、各受光セルは、カラーフィルタによって色分離された色信号の輝度に応じて信号を生成する。(例えば、特許文献1、2参照。)
また、上記の信号を大きくして高感度を実現するために、カラーフィルタの上下にマイクロレンズ等を形成することで、高S/N化が図られている。(例えば、特許文献3参照。)
図8は固体撮像装置を使ったカメラの構造を示す図である。
このカメラにおいて、入射光24は、カメラレンズ34を通してカメラ2に収められた固体撮像装置3に到達する。
図9は、従来の固体撮像装置における受光セルの配列を示す図である。
この固体撮像装置においては、図8に示すカメラレンズ34を通して入射した光を行列状に複数配列された受光セル(中心部A、及び周辺部B、C等にある受光セル)により光電変換することで画像が得られる。
図10は従来の固体撮像素子(受光セル)への光の入射の様子を示す図である。
図10に示すように、カメラレンズ34を通して入射する光の主光線は、中心部Aの受光セル1には垂直に入射するが、周辺部B、Cの受光セル1には斜めに入射するため、固体撮像装置では各受光セル1のマイクロレンズへの光入射の状態が異なる状況にある。
図11は従来の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。
各受光セルは、N型不純物が添加されたシリコンからなる半導体基板11を基礎として、絶縁層13、金属層14、及びカラーフィルタ層15が形成されてなる。このとき、半導体基板11内には光電変換層12が形成されている。光電変換層12は、半導体基板11にP型不純物をイオン注入することでP型ウェル16を形成し、さらに、P型ウェル16にN型不純物をイオン注入することで形成されるN型領域である光電変換部17を有する層である。
絶縁層13は、光電変換層12と金属層14とを絶縁するために光電変換層12上に設けられた層間膜18からなる層である。
金属層14は、遮光膜19を含む層である。金属層14の形成においては、遮光膜19が形成された後に、遮光膜19上に平坦化層としての層間膜31が形成される。さらに遮光膜19上の層間膜31の上に形成されるカラーフィルタ層15は、フィルタ膜21a、21cからなるカラーフィルタと、カラーフィルタ上の層間膜22とを有する層である。また、カラーフィルタ層15の上には、マイクロレンズ23が形成されている。複数のマイクロレンズ23は、光電変換部17毎に光電変換部17上方に位置するように設けられている。
入射光24は、受光セル上方から入射し、カラーフィルタ上に形成されたマイクロレンズ23により集光され、フィルタ膜21a、21cを透過した光は遮光膜19の開口部20を経て、光電変換部17に到達する。
特開平10−341012号公報 特開平5−326902号公報 特開2000−164837号公報
しかしながら、固体撮像装置の高画素化を実現するために受光セルが微細化されて小さくなると、遮光膜19の開口部20の幅が極端に狭くなる。遮光膜19の開口部20の幅が狭くなった場合でも、固体撮像装置の中心部Aの受光セル1には入射光24がマイクロレンズ23に垂直に入射するため、中心部Aの受光セル1では入射光24を光電変換部17に集光することができる。しかし、周辺部Cの受光セル1には入射光24がマイクロレンズ23に斜めに入射するため、マイクロレンズ23により集光した場合であっても、入射光24が遮光膜19にあたって開口部20に入れなくなり、光電変換部17に入射光24を集めることが難しくなる。
そこで、本発明は、受光セルが微細化されて遮光膜の開口幅が小さくなった場合にでも光の集光率を向上させることで、遮光膜の狭い開口部を透過する光量を増加させることができ、感度の大幅な改善を可能にする小型の固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成された複数の光電変換部と、前記光電変換部毎に前記光電変換部上方に位置するように前記半導体基板上に設置された複数のマイクロレンズとを備え、前記複数の光電変換部には、第1の光電変換部と、前記第1の光電変換部に入射する光の入射角よりも大きな入射角で光が入射する第2の光電変換部とが存在し、前記第2の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズは、前記第1の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズよりも大きな屈折率を持つことを特徴とする。
上記構成とすることで、本発明に係る固体撮像装置では、光の入射角度の大きい受光セルのマイクロレンズの屈折率が、光の入射角度の小さい受光セルのマイクロレンズの屈折率よりも大きくなるので、光の入射角度の大きい受光セルの集光率を改善し、感度を大幅に向上させることができる。その結果、受光セルが微細化されて遮光膜の開口幅が小さくなった場合にでも光の集光率を向上させて、遮光膜の狭い開口部を透過する光量を増加させることができ、感度の大幅な改善を可能にする小型の固体撮像装置を実現することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成された複数の光電変換部と、前記光電変換部毎に前記光電変換部上方に位置するように前記半導体基板上に設置された複数のマイクロレンズとを備え、前記マイクロレンズは、低屈折率材料と、高屈折率材料とから構成され、前記複数の光電変換部には、第1の光電変換部と、前記第1の光電変換部に入射する光の入射角よりも大きな入射角で光が入射する第2の光電変換部とが存在し、前記第2の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズに含まれる高屈折率材料の体積が、前記第1の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズに含まれる高屈折率材料の体積よりも大きいことを特徴とする。
上記構成とすることで、マイクロレンズが低屈折率材料と高屈折率材料との複数の材料で構成され、その体積比率を変化させることで、光の入射角度の大きい受光セルのマイクロレンズの平均的な屈折率を、光の入射角度の小さい受光セルのマイクロレンズの平均的な屈折率よりも大きくすることができる。その結果、集光することが難しい光の入射角度の大きい受光セルの集光率を向上させることができ、感度を大幅に向上させることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成された複数の光電変換部と、前記光電変換部毎に前記光電変換部上方に位置するように前記半導体基板上に設置された複数のマイクロレンズとを備え、前記複数の光電変換部には、第1の光電変換部と、前記第1の光電変換部に入射する光の入射角よりも大きな入射角で光が入射する第2の光電変換部とが存在し、前記第2の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズの高さは、前記第1の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズよりも高いことを特徴とする。
上記構成とすることで、光の入射角度の大きい受光セルのマイクロレンズの高さが、光の入射角度の小さい受光セルのマイクロレンズの高さよりも高くなるので、光の入射角度の大きい受光セルの感度を大幅に向上させることができる。
また、上記目的を達成するために、前記第2の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズの屈折率が、前記第1の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズの屈折率よりも大きくてもよい。
上記構成とすることで、光の入射角度の大きい受光セルのマイクロレンズの屈折率が、光の入射角度の小さい受光セルのマイクロレンズの屈折率よりも大きくなるので、光の入射角度の大きい受光セルの感度を大幅に向上させることができる。
また、上記目的を達成するために、前記マイクロレンズを構成する材料は、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ニオブ及び酸化ハフニウムのいずれかを含んでもよい。
上記構成のように、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ニオブ又は酸化ハフニウム等の高屈折率材料をマイクロレンズに用いることで、一般的に絶縁膜としてよく利用されている屈折率1.45のシリコン酸化膜の場合に比べて屈折率を特に大きくとることができ、光の入射角度の大きい受光セルの感度を大幅に向上させることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成された複数の光電変換部と、前記半導体基板上に設置された高屈折率膜とを備え、前記複数の光電変換部には、第1の光電変換部と、前記第1の光電変換部に入射する光の入射角よりも大きな入射角で光が入射する第2の光電変換部とが存在し、前記第2の光電変換部上方に位置する前記高屈折率膜は、前記第1の光電変換部上方に位置する前記高屈折率膜よりも大きな屈折率を持つことを特徴とする。
上記構成にすることで、光の入射角度の大きい受光セルにある高屈折率膜の屈折率が、光の入射角度の小さい受光セルにある高屈折率膜の屈折率よりも大きくなるため、光の入射角度の大きい受光セルにある高屈折率膜により、大きな入射角度を持って入射した光を光電変換部の方向へ曲げて入射させることができるため、光の入射角度の大きい受光セルの感度を大幅に向上させることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成された複数の光電変換部と、前記半導体基板上に設置された高屈折率膜とを備え、前記複数の光電変換部には、第1の光電変換部と、前記第1の光電変換部に入射する光の入射角よりも大きな入射角で光が入射する第2の光電変換部とが存在し、前第2の光電変換部上方に位置する前記高屈折率膜は、前記第1の光電変換部上方に位置する前記高屈折率膜よりも厚いことを特徴とする。
上記構成にすることで、光の入射角度の大きい受光セルにある高屈折率膜の膜厚が、光の入射角度の小さい受光セルにある高屈折率膜の膜厚よりも大きくなるため、光の入射角度の大きい受光セルにある高屈折率膜により、大きな入射角度を持って入射した光を光電変換部の方向へ大きく曲げて入射させることができるため、光の入射角度の大きい受光セルの感度を大幅に向上させることができる。
また、上記目的を達成するために、前記高屈折率膜を構成する材料は、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ニオブ及び酸化ハフニウムのいずれかを含んでもよい。
上記構成のように、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ニオブ又は酸化ハフニウム等の高屈折率材料を高屈折率膜に用いることで、一般的に絶縁膜としてよく利用されている屈折率1.45のシリコン酸化膜の場合に比べて屈折率を特に大きくとることができ、光の入射角度の大きい受光セルの感度を大幅に向上させることができる。
本発明に係る固体撮像装置は、光の入射角度の大きい受光セルに形成された、マイクロレンズの屈折率、マイクロレンズを構成する高屈折率材料の体積あるいはマイクロレンズの高さ、又は高屈折率材料の屈折率あるいは高屈折率材料の膜厚を、光の入射角度の小さい受光セルに形成された、マイクロレンズの屈折率、マイクロレンズを構成する高屈折率材料の体積あるいはマイクロレンズの高さ、又は高屈折率材料の屈折率あるいは高屈折率材料の膜厚と異ならせることで、光の入射角度の大きい受光セルの感度を大幅に向上させることができる。
これにより高感度・高S/Nの固体撮像装置を実現できるため、本発明は高画質なカメラを実現するために有効であるといえる。
以下、本発明の実施形態における固体撮像装置について図面に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の固体撮像素子(受光セル)への光の入射の様子を示す図である。
図1に示すように、カメラレンズ34を通して入射する光の主光線は、中心部Aの受光セル101には垂直に入射するが、周辺部B、Cの受光セル101には斜めに入射する。
このとき、本実施の形態1における固体撮像装置では、受光セル101の場所によって、受光セル101のマイクロレンズ123の屈折率が異なり、斜め光が入射する周辺部B、Cの受光セル101のマイクロレンズ123の屈折率は、中心部Aの受光セル101のマイクロレンズ123の屈折率よりも大きくなっている。
図2は本発明の実施の形態1の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。
各受光セルは、図11に示す従来の受光セルと同じ構造の半導体基板11、光電変換層12、絶縁層13、金属層14、及びカラーフィルタ層15を備える。
本実施の形態1の固体撮像装置は、光の入射角度に応じて、カラーフィルタ層15の上に形成されたマイクロレンズ123を構成する材料の屈折率が異なる構造を有する。
受光セルの微細化が進んだ場合に、開口部20の幅が狭くなる。例えば、開口部20の幅が1μm以下の場合には、開口部20へ集光することが難しくなる。特に、光電変換部17に対する光の入射角度33が大きい場合には集光が難しくなることは良く知られている。そのため、本実施の形態1の固体撮像装置では、この不具合を解消するために、入射角度33が大きくなるにつれて、受光セルのマイクロレンズ123の屈折率を大きくしている。例えば、入射角度33が0度の中心部Aの受光セルのマイクロレンズ123には屈折率1.5の酸化シリコンを利用し、入射角度33が30度の周辺部Cの受光セルのマイクロレンズ123には屈折率2.0の窒化シリコンを利用して、入射角度33が大きくなるに従い屈折率が大きくなる構造を実現している。これにより、入射角度33が大きい受光セルでの光の集光率を改善し、入射角度33が大きい受光セルの感度を大幅に向上させることができる。
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。
各受光セルは、図11に示す従来の受光セルと同じ構造の半導体基板11、光電変換層12、絶縁層13、金属層14、及びカラーフィルタ層15を備える。
本実施の形態2の固体撮像装置は、各受光セルのマイクロレンズ223が低屈折率材料26(例えば屈折率1.5の酸化シリコン)と、低屈折率材料26よりも大きな屈折率を持つ高屈折率材料25(例えば屈折率2.0の窒化シリコン)との2種類の材料で構成された構造を有する。
この固体撮像装置では、受光セルへの入射角33に応じて、マイクロレンズ223における低屈折率材料26及び高屈折率材料25の体積比率が異なる。すなわち、入射角度33が大きくなる受光セルでは、マイクロレンズ223の低屈折率材料26と高屈折率材料25との構成比率が変更され、高屈折率材料25の体積比率が大きくなっている。例えば、入射角度が0度の受光セル(中心部Aにある受光セル)のマイクロレンズ223では低屈折率材料26と高屈折率材料25との体積比率が9:1とされ、入射角度33が30度の受光セル(周辺部Cにある受光セル)のマイクロレンズ223では低屈折率材料26と高屈折率材料25との体積比率が1:9とされる。これにより、入射角度が大きい受光セルにおけるマイクロレンズ223の平均的な屈折率を、入射角度33が小さい受光セルにおけるマイクロレンズ223の平均的な屈折率よりも大きくすることができる。その結果、集光することが難しい、入射角度33が大きい受光セルの集光率を向上させることができ、入射角度33が大きい受光セルの感度を大幅に向上させることができる。
(実施の形態3)
図4は本発明の実施の形態3の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。
各受光セルは、図11に示す従来の受光セルと同じ構造の半導体基板11、光電変換層12、絶縁層13、及びカラーフィルタ層15を備える。
本実施の形態3の固体撮像装置は、各受光セルのカラーフィルタ層15の下の金属層314に、開口部20を有する遮光膜19、層間膜31、32及び高屈折率層間膜27が形成された構成を有する。
この固体撮像装置では、受光セルへの光の入射角度33が異なる場合に、受光セルの高屈折率層間膜27の屈折率が異なる構成となっている。すなわち、受光セルへの光の入射角度33が大きくなるにつれて、高屈折率層間膜27の屈折率が大きくなる構成となっている。例えば、受光セルへの光の入射角度33が0度の受光セルの高屈折率層間膜27には屈折率1.5の酸化シリコン膜を利用し、受光セルへの光の入射角度33が30度の受光セルの高屈折率層間膜27には屈折率2.0の窒化シリコン膜を利用することで、光の入射角度33が大きくなるに従い高屈折率層間膜27の屈折率が大きくなる構造が実現される。
上記のような構成にすることで、光の入射角度33が大きい受光セルにある高屈折率層間膜27の屈折率が、光の入射角度33が小さい受光セルにある高屈折率層間膜27の屈折率よりも大きくなるので、光の入射角度33が大きい受光セルの感度を大幅に向上させることができる。
なお、本実施の形態3の固体撮像装置では、高屈折率層間膜27がカラーフィルタの下にあるとしたが、高屈折率層間膜27がカラーフィルタの上にある場合も同様の効果がある。
また、本実施の形態3の固体撮像装置では、高屈折率層間膜27が遮光膜19の上にあるとしたが、高屈折率層間膜27が遮光膜19の下にある場合も同様の効果がある。
(実施の形態4)
図5は本発明の実施の形態4の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。
本実施の形態4の固体撮像装置は、高屈折率層間膜27の膜厚が、受光セルによって異なるという点で実施の形態3の固体撮像装置と異なる。
この固体撮像装置では、受光セルへの光の入射角度33が異なる場合に、受光セル上の高屈折率層間膜27の膜厚が異なる構成となっている。すなわち、受光セルへの光の入射角度33が大きくなるにつれて、高屈折率層間膜27の膜厚が大きくなる構成となっている。例えば、受光セルへの光の入射角度33が0度の受光セルの高屈折率層間膜27の膜厚を300nmとし、受光セルへの光の入射角度33が30度の受光セルの高屈折率層間膜27の膜厚を500nmとすることで、光の入射角度33が大きくなるに従い高屈折率層間膜27の膜厚が大きくなる構造が実現される。
上記のような構成にすることで、光の入射角度33が大きい受光セルにある高屈折率層間膜27の膜厚が、光の入射角度33が小さい受光セルにある高屈折率層間膜27の膜厚よりも大きくなるので、光の入射角度33が大きい受光セルの感度を大幅に向上させることができる。
なお、本実施の形態4の固体撮像装置では、光の入射角度33が受光セル毎に異なる場合に、受光セルへの光の入射角度33が大きくなるにつれて、高屈折率層間膜27の膜厚が大きくなり、かつ屈折率も大きくなる構成となっているが、屈折率が同じであり、高屈折率層間膜27の膜厚だけが大きくなる構成でも同様の効果がある。
また、本実施の形態4の固体撮像装置では、高屈折率層間膜27がカラーフィルタの下にあるとしたが、高屈折率層間膜27がカラーフィルタの上にある場合も同様の効果がある。
また、本実施の形態4の固体撮像装置では、高屈折率層間膜27が遮光膜19の上にあるとしたが、高屈折率層間膜27が遮光膜19の下にある場合も同様の効果がある。
(実施の形態5)
図6は本発明の実施の形態5の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。
本実施の形態5の固体撮像装置は、マイクロレンズ123の高さが、受光セルによって異なるという点で実施の形態1の固体撮像装置と異なる。
本実施の形態5の固体撮像装置では、受光セルへの光の入射角度33が異なる場合に、マイクロレンズ123の高さが異なる構造となっている。マイクロレンズ123の高さは、光の入射角度33が大きくなるにつれて、高くなっている。例えば、受光セルへの光の入射角度33が0度のマイクロレンズ123の高さを1.0μmとし、受光セルへの光の入射角度33が30度の受光セルのマイクロレンズ123の高さを1.2μmとすることで、光の入射角度33が大きくなるに従いマイクロレンズ123の高さが高くなる構造が実現される。
上記のような構成にすることで、光の入射角度33が大きい受光セルにあるマイクロレンズ123の高さが、光の入射角度33が小さい受光セルにあるマイクロレンズ123の高さよりも高くなるので、光の入射角度33が大きい受光セルの感度を大幅に向上させることができる。
なお、本実施の形態5の固体撮像装置では、受光セルへの光の入射角度33が大きくなるにつれて、マイクロレンズ123の高さが大きくなり、かつ屈折率も大きくなる構成となっているが、屈折率が同じであり、マイクロレンズ123の高さだけが大きくなる構成でも同様の効果がある。
(実施の形態6)
図7は本発明の実施の形態6の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。
本実施の形態6の固体撮像装置は、同じ入射角度の受光セルについては、絶縁層13、金属層14の中の絶縁層、及びマイクロレンズ123の屈折率が等しいという点で実施の形態1の固体撮像装置と異なる。例えば、同じ入射角度の受光セルについては、一つの材料を用いて、絶縁層13、金属層14の中の絶縁層、及びマイクロレンズ123を構成することにより、それらの屈折率を等しくする。その結果、製造コストを抑えることができる。
なお、各マイクロレンズ123による集光効率は、下記の(数1)の式により表現することができる。
(数1)
s=k×λ/NA (NA=n・sinθ)
s:光が集まるスポットの拡がり径
k:結像の条件によって決まる係数
λ:波長
n:マクロレンズ下の媒体の屈折率
θ:マイクロレンズの絞り角(図7におけるθ)
光が集まるスポット径sが同一の場合には、入射する光の入射角が大きい光電変換部では、開口部に光が入り難くなる。このとき、(数1)の式より、屈折率nを大きくすると、スポットの拡がり径sを小さくすることができる。従って、入射する光の入射角が大きい光電変換部であっても、屈折率nを大きくすることで、光を光電変換部に入れることができる。
以上、本発明の固体撮像装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態の限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態の固体撮像装置を用いてカメラを構成してもよい。
また、マイクロレンズあるいは高屈折率層間膜を構成する材料として酸化シリコン等を用いるとしたが、一般的に絶縁膜としてよく利用されているシリコン酸化膜よりも大きな屈折率の材料であればこれに限られず、例えば酸化チタン、酸化タンタル、酸化ニオブ又は酸化ハフニウム等であってもよい。
本発明は、固体撮像装置等に利用でき、特にデジタルカメラやデジタルビデオカメラ等に用いられる固体撮像装置に利用することができる。
本発明の実施の形態1の固体撮像素子(受光セル)への光の入射の様子を示す図である。 本発明の実施の形態1の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。 本発明の実施の形態2の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。 本発明の実施の形態3の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。 本発明の実施の形態4の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。 本発明の実施の形態5の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。 本発明の実施の形態6の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。 固体撮像装置を使ったカメラを示す図である。 従来の固体撮像装置における受光セルの配列を示す図である。 従来の固体撮像素子(受光セル)への光の入射の様子を示す図である。 従来の固体撮像装置の受光セル(中心部A、周辺部Cにある受光セル)の断面図である。
符号の説明
1、101 受光セル
2 カメラ
3 固体撮像装置
11 半導体基板
12 光電変換層
13 絶縁層
14、314 金属層
15 カラーフィルタ層
16 P型ウェル
17 光電変換部
18、22、31、32 層間膜
19 遮光膜
20 開口部
21a、21c フィルタ膜
23、123、223 マイクロレンズ
24 入射光
25 高屈折率材料
26 低屈折率材料
27 高屈折率層間膜
33 入射角度
34 カメラレンズ

Claims (4)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された複数の光電変換部と、
    前記光電変換部毎に前記光電変換部上方に位置するように前記半導体基板上に設置された複数のマイクロレンズとを備え、
    前記複数の光電変換部には、第1の光電変換部と、前記第1の光電変換部に入射する光の入射角よりも大きな入射角で光が入射する第2の光電変換部とが存在し、
    前記第2の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズは、前記第1の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズよりも大きな屈折率を持つ
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された複数の光電変換部と、
    前記光電変換部毎に前記光電変換部上方に位置するように前記半導体基板上に設置された複数のマイクロレンズとを備え、
    前記複数の光電変換部には、第1の光電変換部と、前記第1の光電変換部に入射する光の入射角よりも大きな入射角で光が入射する第2の光電変換部とが存在し、
    前記第2の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズの高さは、前記第1の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズよりも高く、
    前記第2の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズの屈折率が、前記第1の光電変換部上方に位置する前記マイクロレンズの屈折率よりも大きい
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 前記マイクロレンズを構成する材料は、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ニオブ及び酸化ハフニウムのいずれかを含む
    ことを特徴する請求項1又は2に記載の固体撮像装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の固体撮像装置を備える
    ことを特徴とするカメラ。
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