JP2014036092A - 光電変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 性能の良い光電変換装置を提供する。
【解決手段】 レンズアレイは複数の凸メニスカスレンズを含み、凸メニスカスレンズは、凸メニスカスレンズよりも低い屈折率を有するとともに、凸メニスカスレンズの凹面に沿った凸面を有する第1部材と、凸メニスカスレンズよりも低い屈折率を有するとともに、凸メニスカスレンズの凸面に沿った凹面を有する第2部材と、の間に位置し、第1部材は凸メニスカスレンズと光電変換部との間に位置する。
【選択図】 図1

Description

本発明はレンズを有する光電変換装置に関する。
CMOSセンサやCCDセンサなどの撮像装置においては、光利用効率を高めるためにオンチップレンズ(マイクロレンズ)が用いられる。複数のオンチップレンズが複数の光電変換部に対応して配列されてレンズアレイを構成する。オンチップレンズとしてはトップレンズや層内レンズが知られている。
特許文献1には層内レンズとして、入射面を凸面、出射面を平面とした平凸レンズを用いることが記載されている。層内レンズとその出射側の媒体である光導波路(第2の透明膜)との界面での反射を抑制するために、光導波路の屈折率と層内レンズの屈折率比を0.95〜1.05とすることが記載されている。
特開2008−192951号公報
層内レンズの出射側の媒体の屈折率を層内レンズの屈折率よりも十分に低くすると、層内レンズと出射側の媒体との屈折率差によって、層内レンズとの出射面での反射率が増大する。そのため、出射面と光電変換部との間にさらに屈折率の異なる界面がある場合には、例えば、出射面および界面を反射せずに透過した光と、出射面を透過後、界面および出射面で反射してから界面を透過する光とで、光路長の違いによる光の干渉が生じ得る。そしてこれら出射面あるいは界面の位置(高さ)が光電変換部毎に異なると、光電変換部毎に干渉の強さが異なる現象が生じるため、同じ強度の入射光であっても、光電変換部毎に光電変換の結果として得られる信号の強度が異なるという問題が生じる。一方、特許文献1の様に、層内レンズと出射側の媒体との屈折率差を小さくすると、光を光電変換部に導くことが難しくなり、光利用効率が低下するという問題がある。
本発明は、性能の良い光電変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段は、複数の光電変換部が配列された光電変換領域と、前記光電変換領域の上に設けられたレンズアレイと、を備える光電変換装置であって、前記レンズアレイは複数の凸メニスカスレンズを含み、前記凸メニスカスレンズは、前記凸メニスカスレンズよりも低い屈折率を有するとともに、前記凸メニスカスレンズの凹面に沿った凸面を有する第1部材と、前記凸メニスカスレンズよりも低い屈折率を有するとともに、前記凸メニスカスレンズの凸面に沿った凹面を有する第2部材と、の間に位置し、前記第1部材は前記凸メニスカスレンズと前記光電変換部との間に位置することを特徴とする。
本発明によれば、性能の良い光電変換装置を提供することが可能となる。
光電変換装置の一例の断面模式図。 光電変換装置の一例の断面模式図。 光電変換装置の一例の断面模式図。 光電変換装置の製造方法の一例の断面模式図。 光電変換装置の製造方法の一例の断面模式図。 光電変換装置の製造方法の一例の断面模式図。 光電変換装置の製造方法の一例の断面模式図。
以下、図面を用いて光電変換装置について説明する。なお、同じもしくは類似の部材には図面間で共通の符号を付しており、重複する事項については説明を省略する。
図1(a)は光電変換装置の第1実施形態の一例を、図1(b)は第2実施形態の光電変換装置の一例を示している。まず、第1実施形態と第2実施形態の共通点を説明する。
光電変換装置1000は光電変換ユニット100、導光ユニット200、第1集光ユニット300、フィルタユニット400、第2集光ユニット500、金属構造体600を有している。第1集光ユニット300と光電変換ユニット100との間に導光ユニット200が位置する。第2集光ユニット500と光電変換ユニット100との間に第1集光ユニット300が位置する。第1集光ユニット300と第2集光ユニット500との間にフィルタユニット400が位置する。
光電変換ユニット100は複数の光電変換部101が配列された光電変換領域をする。光電変換領域の光電変換部101は、例えば半導体基板に形成された埋め込み型のフォトダイオードである。フォトダイオードは第1導電型の半導体領域と第2導電型の半導体領域を有し、光電変換によって発生した第1導電型の信号電荷が光電変換部101の第1導電型の半導体領域に収集される。信号電荷が電子の場合、第1導電型はN型である。光電変換ユニット100には不図示の半導体素子が設けられている。この半導体素子はMOSトランジスタやMOSゲート、あるいはCCDであって、光電変換部101で生じた信号電荷を転送したり、信号電荷に基づいて電気信号を生成したりする。例えばMOS型の光電変換装置では、光電変換部101の信号電荷は転送ゲートを介して浮遊拡散部に転送される。浮遊拡散部は増幅トランジスタのゲートに接続されており、増幅トランジスタのゲート電圧に応じた信号が増幅トランジスタから出力される。光電変換ユニット100は光電変換領域に加えて、周辺領域を有することができる。周辺領域には、オプティカルブラック信号を生成するため遮光体635で遮光されたダミー光電変換部1010、信号電荷に基づく信号を処理する信号処理部、上記光電変換領域の素子を駆動するための駆動部が設けられる。これら信号処理部や駆動部は光電変換領域と同一半導体基板に設けられる。
導光ユニット200は各々が導光路(光導波路)として機能する複数の導光部201と、導光部201を囲む基部220を含む。導光部201は光透過性を有する導光部材210で構成されている。導光部201の形状は、円柱、多角柱、円錐台、多角錐台、円錐、多角錐などが挙げられる。
図1(a)に示した例では、互いに独立した複数の導光部材210の各々が導光部201を構成している。図1(b)に示した例では、導光部材210は複数の導光部201とこれらを連結する連結部202とを含む。
導光部201の導光原理としては、全反射あるいは金属反射が挙げられる。全反射は、基部220が導光部材210よりも屈折率の低い層(低屈折率層)を有するか、基部220と導光部材210との間に導光部材210よりも屈折率の低い領域(低屈折率領域)を有するかのいずれかの場合に生じ得る。低屈折率領域は例えばエアギャップである。金属反射は、基部220と導光部材210との間に金属膜を有する場合に生じ得る。図1(a)および図1(b)の導光原理は共に全反射である。
導光部材210と基部220の各々は単層構造であってもよいし複層構造であってもよい。図1(a)の導光部材210は1層構造であり、図1(b)の導光部材210は2層構造である。図1(a)の導光部材210は窒化シリコンであり、図1(b)の導光部材210は導光部201の外層として機能する窒化シリコン層211と導光部201の内層として機能する樹脂層212を有する。導光部201において、外層の屈折率を内層の屈折率を高くすることで、基部220へ光の漏れ出しによる光の損失を低減できる。樹脂層212の材料は、純粋な樹脂に限らず、樹脂よりも高い屈折率を有する無機粒子を分散させた高分子樹脂であってもよい。例えば、アクリル樹脂やポリイミド樹脂、酸化チタン粒子をポリイミド樹脂やシロキサン樹脂に分散させた材料が挙げられる。例えば、酸化チタン粒子を分散させたシロキサン樹脂の屈折率は1.8〜2.0の範囲である。
図1(a)および図1(b)の基部220は多層構造である。基部220は光電変換ユニット100を保護する保護膜221を含む。保護膜221は窒化シリコン層2211、酸化シリコン層2212、窒化シリコン層2213を含む多層膜である。保護膜221は反射防止膜としても機能し得る。導光部材210と光電変換ユニット100との間には保護膜221が位置することになるが、これを省略して、導光部材210と光電変換ユニット100とが接する構造としてもよい。基部220は酸化シリコン層2221、2222、2223を含む。基部220はさらに窒化シリコン層2231、2232を含む。
本例では、基部220が導光部材210よりも屈折率の低い層(低屈折率層)を有し、低屈折率層が導光部材210と界面を成して導光部材210を囲む。酸化シリコン層2221、2222、2223が、導光部材210によりも屈折率の低い低屈折率層として機能する。
なお、以下の説明では、酸化シリコンの屈折率が1.40以上1.60未満であり、酸窒化シリコンの屈折率が1.60以上1.80未満であり、窒化シリコンの屈折率が1.80以上2.30未満であるものとして説明を行う。ただし、屈折率は材料の元素組成比や膜密度、不純物の種類や量などによって異なるためこの範囲に限定されるものではない。樹脂の屈折率は種類に応じて様々なものがあり、樹脂に粒子を分散させることで実効的な屈折率はさらに幅広い値を取りうる。
第1集光ユニット300は、複数の層内レンズ301が配列されてなる層内レンズアレイ310を含む。層内レンズ301は、凸メニスカスレンズである。凸メニスカスレンズは凹面と凸面を有し、凸面の曲率が凹面の曲率よりも大きい集束レンズである。凸メニスカスレンズの凹面が光電変換部101側に位置し、凸面が光電変換部101とは反対側に位置する。光は層内レンズ301の凸面に入射し、凹面から出射する。層内レンズ301の凹面の曲率半径は例えば1μm以上6μm以下であり、凸面の曲率半径は例えば0.5μm以上である。本例では、層内レンズ301の凸面の投影面積は、層内レンズ301の凹面の投影面積よりも大きい。なお、投影面積とは、層内レンズ301の光軸に沿って、凸面あるいは凹面の輪郭を光軸に垂直な平面に投影した際の、輪郭で囲まれた領域の面積である。典型的には光軸は光電変換部の受光面に垂直であるが、光軸が光電変換部の受光面に対して傾斜している場合もある。また、本例では、層内レンズ301の凸面の投影面積は、導光部201の入り口の面積よりも大きい。つまり、層内レンズ301を導光ユニット200に投影すると、層内レンズ301の凸面の輪郭が導光部201の入り口の輪郭を囲むような位置関係に配置されている。本例の導光部201は光電変換部101に向かって細くなる、順テーパー形状を有しているため、導光部201の入り口が導光部201の内で最大径となる。本例の層内レンズ301は、互いに隣り合う層内レンズ301の凸面同士が離れているが、境界を成していてもよい。本例の層内レンズ301は、互いに隣り合う層内レンズ301の凹面同士が離れているが、境界を成していてもよい。
第1集光ユニット300は、第1部材としての凸部材320と第2部材としての凹部材330を有する。層内レンズ301は凸部材320と凹部材330の間に位置する。凹部材330と光電変換ユニット100との間に層内レンズ301が位置し、層内レンズ301と光電変換ユニット100との間に凸部材320が位置する。
層内レンズ301の屈折率は凸部材320の屈折率および凹部材330の屈折率よりも高い。凸部材320の屈折率と凹部材330の屈折率は、同じでもよいし異なっていてもよいが、凸部材320の屈折率が凹部材330の屈折率以上であると、光の発散を抑制できるため好ましい。層内レンズ301の屈折率は1.70以上であることが好ましい。
図1(a)の例では凸部材320の材料は酸化シリコンであり、層内レンズ301の材料は窒化シリコンであり、凹部材330の材料は屈折率が1.40〜1.70、好ましくは1.50〜1.60の樹脂である。図1(b)の例では凸部材320の材料は屈折率が1.40〜1.70、好ましくは1.50〜1.70の樹脂であり、層内レンズ301の材料は窒化シリコンであり、凹部材330は屈折率が1.40〜1.70の樹脂である。凹部材330の材料は酸化シリコンであってもよい。
凸部材320は層内レンズ301の凹面に沿った凸面を有する。図1(a)の例では、凸部材320は各々が凹面を有する複数の凸部322とこれらを連結する平坦部321とを含む。図1(b)の例では、互いに独立した複数の凸部材320の各々が凸面を有している。凸部材の凸面の投影面積は、層内レンズ301の凹面の投影面積と一致しうる。
凹部材330は層内レンズ301の凸面に沿った凹面を有する。図1(a)、図1(b)の凹部材330は、層内レンズ301の各々の凸面に対応した複数の凹面を有する連続膜である。連続膜を分割して、凹部材330を層内レンズ301ごとに複数設けることもできる。図1(a)および図1(b)の例では凹部材330は複数の凹面と凹面間の平坦面を有するが、平坦面は無くてもよい。凹部材330の凹面の投影面積は、層内レンズ301の凸面の投影面積と一致しうる。本例において、凹部材330の層内レンズ301とは反対側の面は、凹部材330の層内レンズ301側の面よりも平坦な平坦面である。凹部材330は平坦化膜として機能する。凹部材330の層内レンズ301とは反対側の面が、層内レンズ301の凸面に対応した凸面を有していてもよい。
層内レンズアレイ310は複数の層内レンズ301を含む、膜状の一体の部材(層内レンズ膜)であり得る。しかし、独立した複数の層内レンズ301を含む部材群であってもよい。層内レンズ301は屈折率が異なる層を含む多層構造を有していてもよく、層内レンズアレイ310は多層膜であってもよい。その場合、層内レンズ301あるいは層内レンズアレイ310の複数の層の内で最も凸部材320に近い層の屈折率は凸部材320の屈折率よりも高い。また、層内レンズ301あるいは層内レンズアレイ310の複数の層の内で最も凹部材330に近い層の屈折率は凹部材330の屈折率よりも高い。多層構造を有する典型的な層内レンズ301としては、凸部材320側から第1副層としての酸窒化シリコン層、主層としての窒化シリコン層、第2副層としての酸窒化シリコン層の3層構造が挙げられる。主層は副層よりも厚く、副層よりも屈折率が高い。副層が、主層の屈折率と凸部材320または凹部材330の屈折率の間の屈折率を有することで、副層は反射防止層として機能しうる。
フィルタユニット400はカラーフィルタアレイ410を含む。カラーフィルタアレイ410は赤色光フィルタ401、緑色光フィルタ402、青色光フィルタ403がベイヤー配列に従って配列されている。なお、図1(a)、図1(b)は、2×2のベイヤー配列においてL字状に配列された3色のフィルタ401〜403を含むように示している。各フィルタ401は、凹部材330の層内レンズ301とは反対側の平坦面に沿って配列されている。フィルタユニット400はカラーフィルタアレイ410を覆って平坦化するコーティング420を含む。
第2集光ユニット500は複数のトップレンズ501で構成されたトップレンズアレイ510を有する。各トップレンズ501はコーティング420の平坦面に沿って配列されている。本例では、互いに隣り合うトップレンズ501の凸面同士は接しており、ギャップレスレンズアレイとなっている。つまり、トップレンズ501の径と、トップレンズ501のピッチ(光軸間距離)が等しくなっている。トップレンズ501の材料はスチレンなどの樹脂である。トップレンズ501は凸レンズであり、平凸レンズ、両凸レンズ、凸メニスカスレンズのいずれでもよい。本例では平凸レンズである。本例のトップレンズ501の凸面の曲率は層内レンズ301の凸面の曲率よりも小さい。
なお、図1(a)、(b)では、光電変換領域に対応する区域のみにカラーフィルタアレイ410やトップレンズアレイ510を配置しており、周辺領域に対応する区域にはカラーフィルタアレイ410やトップレンズアレイ510を配置していない。しかし、製造工程上の理由等でカラーフィルタアレイ410やトップレンズアレイ510を周辺領域に対応する区域にも設ける場合がある。
金属構造体600はコンタクトプラグ(不図示)と、第1配線層610と、第2配線層620と、ビアプラグ625と、金属層630を有する。これらは基部220で支持されている。第3金属層630は、パッド開口640に露出する電極パッドと、ダミー光電変換部1010を遮光する遮光体635を含む。コンタクトプラグおよびビアプラグ625は主にタングステンで構成され、第1配線層610と第2配線層620は主に銅で構成され、第3金属層630は主にアルミニウムで構成されている。各配線層および金属層はバリアメタルを含み得る。第1配線層610はコンタクトプラグに接続し、第2配線層620は不図示の位置で第1配線層610に接続し、第3金属層630はビアプラグ625を介して第2配線層に接続する。金属層や配線層の数および金属の材料はこれらに限られない。酸化シリコン層2221は第1配線層610と光電変換ユニット100の間であって、コンタクトプラグと同じレベルに位置する。酸化シリコン層2222は2層あり、一方は第1配線層610と同レベルに、他方は第2配線層620と同レベルに位置する。酸化シリコン層2223は第1配線層610と第2配線層620との間に位置し、第1配線層610と第2配線層620とを接続するビアプラグと同レベルに位置する。窒化シリコン層2231、2232は、第1配線層610に対応するものと第2配線層620に対応するものの2組設けられている。窒化シリコン層2231は配線層の下面側に設けられ、窒化シリコン層2232は配線層の上面側に設けられる。少なくとも窒化シリコン層2232は銅の拡散防止層として機能する。
以上、光電変換ユニット100、導光ユニット200、第1集光ユニット300、フィルタユニット400、第2集光ユニット500、金属構造体600を有する光電変換装置1000について説明した。導光ユニット200、フィルタユニット400、第2集光ユニット500および金属構造体600の少なくともいずれかは省略が可能である。また、これらの順序を入れ替えることも可能である。金属構造体600を光電変換ユニット100に対して第1集光ユニット300とは反対側に配置して、裏面照射型の光電変換装置としてもよい。また、第1集光ユニット300と光電変換ユニット100との間にフィルタユニット400を配置してもよい。また、第2集光ユニット500のトップレンズ501を凸メニスカスレンズとしてもよい。その場合、第2集光ユニット500が、トップレンズ501の凹面に沿った凸面を有する凸部材と、トップレンズ501の凸面に沿った凹面を有する凹部材とを含むことができる。トップレンズ501の屈折率が凸部材および凹部材より高いことで、トップレンズ501は集光することができる。この場合、第1集光ユニット300の層内レンズ301が凸メニスカスレンズでなく平凸レンズであってもよいし、第1集光ユニット300が存在しなくてもよい。
図2(a)、図2(b)、図3(a)、図3(b)は、本実施形態の層内レンズ301について説明するための、層内レンズ301の近傍の拡大断面図である。図2(a)と図3(a)は層内レンズ301を凸メニスカスレンズとした形態であり、図2(b)と図3(b)は、比較のために層内レンズ301を平凸レンズとした形態である。図2(a)、図3(a)の層内レンズ301は、互いに隣り合う層内レンズ301の凸面同士が境界を成している。導光部材210と層内レンズ301の材料は共に窒化シリコン、凸部材320、中間部材350および基部220の材料を酸化シリコンとする。凹部材330の材料は層内レンズ301よりも屈折率の低い樹脂である。光電変換ユニット100として、半導体基板103と、半導体基板103に形成された光電変換部101と浮遊拡散部102と転送ゲート電極110を記載している。
図2(b)における光L2は層内レンズ301に入射するとその凸面で屈折する。層内レンズ301と導光部材210との間には屈折率差がないため、凸面で屈折した光は直進して導光されながら、導光部201内を進み光電変換部101に入射する。一般的に、光電変換領域の周辺部では、層内レンズ301に対する入射光の、光電変換部101の受光面に対する入射角が大きくなる。例えばカメラのズームレンズの広角側においてその傾向は顕著となる。入射角が大きくなると、次のような問題が生じる。仮に導光部201が無ければ迷光となる。導光部201があっても入射の入射角が大きくなると、例えば導光部201での臨界角を満たさずに導光部201で導光できない場合が生じる。あるいは光電変換部101に大きい入射角で入射すると、半導体基板内を受光面に対して斜めに進行し、他の誤った光電変換部101で光電変換を生じる場合もある。そのため、導光部201や光電変換部101には、より垂直に近い光がより細い光束で入射することが、光利用効率を向上する上で好ましい。図2(a)や図3(a)に示す様な、層内レンズ301および導光部材210よりも屈折率の低い凸部材320を設けることにより、光利用効率を向上することができる。
図3(a)における矢印L3A、図3(b)における矢印L4Aはともに層内レンズ301の光軸OPと一致する垂直入射光である。本例では光軸OPは光電変換部101の受光面FSに垂直である。図3(a)における矢印L3B、図3(b)における矢印L4Bはともに光軸OPからやや離れた位置から層内レンズ301に入射する。各光は、層内レンズ301を通過して、凸部材320あるいは中間部材350とこれらより高い屈折率を有する導光部材210との界面Aに入射する。光L3A、L4Aは界面Aを透過し、光L3B、L4Bは界面Aで反射する。光L3B、L4Bは凸部材320あるいは中間部材350とこれらより高い屈折率を有する層内レンズ301との界面Bで再び反射して、導光部材210に入射する。このように、凸部材320と層内レンズ301との間の反射面(界面B)よりも光電変換部101側に位置し、上述したような干渉を生じる反射面(界面A)を構成する、凸部材320よりも高い屈折率を有する部材を第3部材とする。導光部材210は、凸部材320あるいは中間部材350より高い屈折率を有し、光電変換部101と凸部材320あるいは中間部材350との間に位置する第3部材でありうる。導光部材210が無く、酸化シリコン層2222、2223、2224および窒化シリコン層2231、2232が光電変換部101の上に延在する場合には、これらが界面Aと同様の反射面を形成する。その場合、窒化シリコン層2231、2232が第3部材となりうる。
中間部材350の厚み(界面Aと界面Bの距離)をD、屈折率をnとすると、受光面FSまでの光L4Bの光路長は光L4Aの光路長よりも2nDだけ長くなる。2nD=mλ/2(mは偶数、λは入射光の波長)を満たす波長λにおいて光L4Aと光L4Bは干渉して強め合い、2nD=mλ/2(mは奇数、λは入射光の波長)を満たす波長λにおいて、光L4Aと光L4Bは干渉して弱め合う。このように、波長に応じて、干渉により光強度が大きくなったり小さくなったりして、波長間での光強度の差が大きくなる。その結果、光電変換装置1000によって得られる画像に明暗むらや色むらが発生する。例えば、n=1.6、D=300nmのとき、色むらが発生する波長は、960nm、480nm、240nm・・・となる。上記の光L4Bが4回反射して干渉して強め合う場合、色ムラが発生する波長は、960nm、640nm、480nm、384nm、…となる。製造時の誤差等により光電変換部101ごとに厚みDが異なるとすれば、同じ色のカラーフィルタを有していても、光電変換部101ごとに明るさが異なる。
これに対して、図3(a)の形態では、界面Bが凹面であるため、界面Aと界面Bとの距離は連続的に変化する。図3(a)中のGは、層内レンズ301の凹面に沿った凸面を有する凸部322とこれらを連結する平坦部321とから成る凸部材320のうち、平坦部321の位置を示すべく、便宜上、記載している。凹面の高低をdとすると、界面A内での位置による光L3AとL3Bとで光路長の差は0から2ndまでの値を取りうる。そのため、ある光電変換部101で特定の波長の光のみが顕著に強くなったり弱くなったりすることを抑制できる。2ndがλ/2以上であれば十分に実用的であり、2ndがλ以上であれば、干渉光を原因とする画質の低下に対して、良好な改善を示しうる。n=1.6、λ=640nmとすれば、2nd≧λ/2を満たすのはd≧100nmの場合であり、2nd≧λを満たすのはd≧200nmの場合である。λ=480nmとすれば2nd≧λを満たすのはd≧150nmの場合である。凸部322の高低差を200nm以上とすれば、波長が640nmの赤色光だけでなく波長が480nmの青色光に対しても、十分に光の干渉に起因する画質低下を抑制することが出来る。そのため光L3Aと光L3Bとの干渉ムラが低減できる。ここでは便宜的に、界面Bでの反射の前後で光の方向が変わらないように説明したが、凹面である界面Bでは入射方向と反射方向が異なる。このことも光の進行方向がそろうことにより生じる光の干渉を抑制する一因である。また、層内レンズ301の凹面での反射光は集束されるため、迷光の発生を抑制できる。
次に、光電変換装置1000の製造方法の一例を説明する。
図4(a)〜図4(d)および図5(e)〜図5(f)は図1(a)に示した第1実施形態の光電変換装置1000の製造方法を示す断面図である。図6(a)〜図6(d)および図7(e)〜図7(f)は図1(b)に示した第2実施形態の光電変換装置1000の製造方法を示す断面図である。
<工程a> 図4(a)、図6(a)は工程aの説明図である。本工程では、光電変換ユニット100および導光ユニット200の基部220を形成する。
まず、光電変換ユニット100を作製する。光電変換ユニット100は公知の半導体フロントエンドプロセスを用いて製造できる。次いで、光電変換ユニット100の上に、保護膜221を形成する。光電変換領域の全面に窒化シリコン層2211、酸化シリコン層2212および窒化シリコン層2213を形成し、窒化シリコン層2213を光電変換部101に合せてパターニングする。例えば、この窒化シリコン層2213の成膜は熱CVD法を用いて行われる。この時の熱CVD法の条件としては、例えば基板温度が500〜700℃、ガス圧力が10〜50Torrである。
次いで、公知の半導体バックエンドプロセスを用いてコンタクトプラグや配線層、ビアプラグを形成する。例えば第1配線層610はシングルダマシン法を用いて形成される。第2配線層620はデュアルダマシン法を用いて、配線とビアプラグとが同時に形成される。酸化シリコン層2221、2222、2223、2224は層間絶縁層として機能する。窒化シリコン層2231はトレンチ形成時のエッチングストップ層として機能し、窒化シリコン層2232は銅の拡散防止層として機能する。以上の様にして、基部220が形成される。
図6(a)の例では、酸化シリコン層2224および窒化シリコン層2232を貫通して第2配線層620に達するビアホールを形成し、このビアホールにビアプラグ625を埋め込む。その後、ビアプラグ625に接続する金属層630を酸化シリコン層2224の上に形成する。同時に遮光体635がダミー光電変換部1010を覆うように形成される。金属層630を覆うように、酸化シリコン層2225を形成する。
<工程b> 図4(b)、図6(b)は工程bの説明図である。本工程は、導光部材210の形成工程の一部である。
公知のフォトリソグラフィ技術によって基部220の上にフォトレジストなどのマスクパターン250を形成する。続いて、このマスクパターン250を用いて、複数の酸化シリコン層2221、2222、2223、2224および窒化シリコン層2231、2232をエッチングする。これによって、光電変換領域上に複数の開口261が形成される。その後、マスクパターン250は除去される。
図4(b)の例では、ダミー光電変換部1010上にもダミー開口2610が形成される。
図6(b)の例では、金属層630が酸化シリコン層2225で覆われているため、金属層630はマスクパターン250の除去時のアッシング等から保護される。
<工程c> 図4(c)、図6(c)は工程cの説明図である。本工程は、導光部材210の形成工程の一部である。
図4(c)の例では、複数の開口261およびダミー開口2610を埋める埋め込み材270を形成する。埋め込み材270の形成は、例えば高密度プラズマCVD法による窒化シリコンの成膜によって行うことができる。
図6(c)の例では、複数の開口261およびダミー開口2610の内面を覆う窒化シリコン層211を保護膜として形成する。例えば、この窒化シリコン層211の成膜はプラズマCVD法を用いて行われる。この時のプラズマCVD法の条件としては、例えば基板温度が300〜500℃、ガス圧力が1〜10Torr、高周波電力は500〜1000Wである。そして、周辺領域においては、窒化シリコン層211と酸化シリコン層2225を順次エッチングして、金属層630を露出される開口641を形成する。その後、水素雰囲気中で加熱することにより、水素終端処理(水素アロイ処理)を行う。そしてこの加熱以降は、この温度よりも高い温度となることはない。周辺領域において窒化シリコン層211はパッシベーション膜として機能する。
<工程d> 図4(d)、図6(d)は工程dの説明図である。本工程も、導光部材210の形成工程の一部である。導光部材210の上面が光電変換部101ごとに異なると、導光部材210の上面での反射光の光路長の違いによる光の干渉ムラが生じ、明暗ムラや色ムラなどを生じうる。そのため、導光部材210の上面は極力平坦になるように行われる。
図4(d)の例では、余分な埋め込み材270をエッチング法やCMP法を用いて除去する。CMP法で平坦化しながら埋め込み材270を除去すると良い。本例では、基部220の上面を成す酸化シリコン層2224が露出するまで埋め込み材270を除去している。そして、基部220の上面と複数の導光部材210の上面とが平坦面を形成している。しかし、基部220の上に埋め込み材270の一部を残留させて、光電変換領域に渡って、平坦化された導光部材210の上面が延在していてもよい。
図6(d)の例では、樹脂材料をスピンコート法などの塗布法を用いて形成して開口261を埋める樹脂層212を形成する。これにより、窒化シリコン層211と樹脂層212を含む導光部材210が形成される。塗布法によれば、塗膜が流動するため、基部220の凹凸の程度よりも平滑な上面を有する導光部材210を得ることができる。導光部材210にリフロー法やエッチバック法などによる平坦化処理をさらに行ってもよい。
<工程e> 図5(e)、図7(e)は工程eの説明図である。本工程では凸部材320を形成する。
図5(e)の例では、まず、導光部材210および基部220を覆う酸化シリコン層3201を形成する。次に酸化シリコン層3201と酸化シリコン層2224および窒化シリコン層2232を貫通して第2配線層620に達するビアホールを形成し、このビアホールにビアプラグ625を埋め込む。その後、ビアプラグ625に接続する金属層630を酸化シリコン層3201の上に形成する。同時に遮光体635がダミー導光部材2100を覆うように形成される。金属層630を覆うように、酸化シリコン層3202が酸化シリコン層3201の上に積層される。酸化シリコン層3201、3202は凸部材320の材料層として機能する。次に、酸化シリコン層3202の上に、平凸レンズ形状のパターンを形成する。このパターンの形成方法としては、感光性樹脂の露光量に階調性を持たせて現像により露光階調に応じた表面形状を得る階調露光法や、樹脂を流動させて表面張力によって表面形状を得るリフロー法などが挙げられる。周辺領域では酸化シリコン層3202、3201を上記パターン形成用の樹脂で覆っておく。これらのパターンをエッチバック法により酸化シリコン層3202に転写することにより、凸面を有する平凸レンズ形状の凸部材320を得ることができる。なお、ここでは凸部材320の凸面は酸化シリコン層3202のみで形成されているが、酸化シリコン層3201も用いてもよい。また、凸面間の酸化シリコン層3201を残留させて凸部322の連結部としているが、下地の酸化シリコン層2224が露出するまで酸化シリコン層3202、3201を加工して、互いに独立した複数の凸部材320を形成することもできる。周辺領域ではパターン形成用の樹脂で覆われているため、酸化シリコン層3202は加工されないで残留し、金属層630を覆う絶縁層としての酸化シリコン層2225となる。凸部材320の形成に用いられた不要なレジストパターンは除去される。
図7(e)の例でも図5(e)と同様に行うことが出来る。しかし、導光部材210が樹脂(樹脂層212)を含む場合、導光部材210を形成した後に、導光部材210の耐熱温度以上の温度を導光部材210に加えることは好ましくない。熱ダメージにより、導光部材210の樹脂に失透や失色等の変質が生じたり、ボイドやクラックが生じたりする可能性があるためである。例えば、シロキサン樹脂においては、400℃程度まで加熱するとボイドやクラック等が生じ得る。加熱を伴う処理としては凸部材320の成膜が挙げられる。凸部材320の母材をその導光部材210の耐熱温度未満の温度で成膜することでこのような熱ダメージは避けられる。低温で成膜する方法としては低温プラズマCVD法のような堆積法やスピンコート法のような塗布法などが挙げられる。平坦面の上に堆積法で成膜された堆積膜を、凸面を有する凸部材320に加工するには、エッチング処理を行う必要がある。一般的にプラズマエッチングなどのドライエッチングが用いられるが、ドライエッチングはエッチングダメージによって樹脂の劣化を招く可能性がある。そのため、導光部201上でのドライエッチングを伴わない加工方法を採用することでエッチングダメージは避けられる。以上説明したように、導光部材210の樹脂に対する熱ダメージとエッチングダメージの2点を鑑みると、凸部材320自体を感光性樹脂で形成することが好ましい。導光部材210上にスピンコート法で感光性樹脂材料を塗布し、フォトリソグラフィにより樹脂材料をパターニングして凸部材320を形成する。上述した階調露光法を用いてもよいしリフロー法を用いてもよい。樹脂のリフロー法は加熱を伴うが、低温である。凸部材320は、例えば屈折率1.40〜1.60程度の樹脂材料であり、例えばスチレン樹脂やアクリル樹脂を用いることができる。
<工程f> 図5(f)、図7(f)は工程fの説明図である。本工程では凸メニスカスレンズとなるように層内レンズ301を形成する。
凸部材320の上に層内レンズ301の材料を成膜する。層内レンズ301の材料は凸部材320よりも屈折率の高い材料である。本工程においても、工程eについて説明した熱ダメージとエッチングダメージを低減することが有効である。
図5(f)および図7(f)の層内レンズ301の材料は窒化シリコンであり、異方性を高めたプラズマCVD法によって窒化シリコンを堆積することで成膜することができる。
異方性を高めたプラズマCVD法によれば、下地である凸部材320の凸面の法線の方向に依らずに等しい堆積レートで成膜されるのではなく、凸部材320の凸面の法線の方向に応じて異なる堆積レートで成膜される。凸部材320の凸面の頂部付近で堆積レート高く、凸面の中腹部から麓部にかけて堆積レートが低くなる条件で成膜することで、凸メニスカスレンズを形成することができる。プラズマCVD法において異方性を高めるために、原料流量、電力(パワー)、圧力、バイアスなどの成膜条件を調整することが有効である。また、装置側の構成、例えば、CVD装置のチャンバーにおける原料ガス供給ノズルと半導体基板との距離や位置を調整することも有効である。プラズマ密度は低いよりも高い方が異方性が高まる。圧力は低い(減圧)よりも高い(常圧)方が異方性が高まる。バイアスは大きいよりも小さい方が異方性が高まる。なお、図5(f)の例の様に導光部材210への熱ダメージの影響が小さい場合には、プラズマCVD法に替えて熱CVD法を用いることも可能である。導光部材210に樹脂層212を用いる図7(f)の例では、層内レンズ301の成膜温度は、樹脂層212の耐熱温度未満であることが好ましい。樹脂層212にシロキサン樹脂を用いる場合には成膜温度は例えば350℃以下であり、300℃以下であることが好ましい。プラズマCVD方を用いた具体的な成膜条件としては、例えば基板温度が150〜350℃、ガス圧力が1〜5Torr、高周波電力が250〜750Wである。このような方法であれば、光電変換領域上でエッチングを行わずに、層内レンズ301の材料を堆積するだけで層内レンズアレイ310が形成できるので、導光部201や光電変換部101に与えるダメージを低減することができる。
図5(f)の例では、凸部材320が酸化シリコンであるから、層内レンズ301の材料には、凸部材320よりも屈折率の高い樹脂を用いることもできる。樹脂材料を塗布法で凸部材320の上に成膜した後に、エッチバック法や階調露光法などを用いて樹脂膜を加工して、凸メニスカスレンズを形成することもできる。つまり、樹脂膜の上面の曲率が凸部材320の凸面の曲率よりも大きくなるように樹脂膜を成形すればよい。勿論、エッチングダメージの影響が軽微であれば、凸部材320の上に窒化シリコンから成る層内レンズ301形成材料を堆積し、図5(e)における凸部材320の形成と同様の手法により、層内レンズ301を凸メニスカス形状に堆積膜を加工しても良い。
図7(f)の例の様に、凸部材320に樹脂材料を用いると、樹脂材料よりも屈折率の高い材料は限られてしまう。窒化シリコンや酸窒化シリコンなどの高屈折率材料を、堆積法を用いて成膜して層内レンズ301を形成することができる。
図5(f)、図7(f)において、層内レンズアレイ310を成す窒化シリコン膜の周辺領域に形成された部分は、パッシベーション膜として機能させる目的で残している。図7(f)の例では窒化シリコン層211がパッシベーション膜として機能し得るため、層内レンズアレイ310用の窒化シリコン膜は周辺領域から除去してもよい。図5(f)の例では、半導体基板全面にレジストを塗布形成し、周知のフォトリソグラフィにより、金属層630を露出させるための開口パターンを形成し、周知のエッチング技術により開口641を形成する。なお、図5(f)では層内レンズ301の材料のみを開口し、第3金属層630を覆う酸化シリコン層2225は開口されていない。後述するように、トップレンズ501形成後のパッド開口640形成時に、酸化シリコン層2225を除去可能だからである。勿論、本工程fで第3金属層630が露出するまで酸化シリコン層2225を開口しても良い。開口641の形成に用いたレジストを剥離除去し、その後、水素アロイ処理が施される。
<工程g> 図5(g)、図7(g)は工程gの説明図である。本工程では凹部材330を形成する。
層内レンズ301の上面を覆うように、層内レンズ301よりも屈折率の低い材料を成膜して、凹部材330として用いる。凹部材330の材料としては樹脂が好適であり、スピンコート法などの塗布法を用いて成膜することが好ましい。スピンコート法により平坦面を有して成膜することができる。さらにリフロー法やエッチバック法を用いて平坦化処理を行ってもよいが、特に図7(g)の場合には、熱ダメージやエッチングダメージを考慮すると、塗布法のみで平坦性を確保することが好ましい。凹部材330の材料として酸化シリコンを用いることもでき、SOG法等の塗布法で形成することもできる。堆積法を用いる場合には、とりわけ平坦化処理を行うことが望ましく、平坦化処理としてCMP法やエッチバック法を用いることができる。しかし、エッチンバック法はもちろんのこと、CMP法もまたエッチングダメージと同様の機械的ダメージを導光部材210に与えることになる。そのため、凹部材330は塗布法を用いて形成することが好ましいと云える。
<工程h> 図5(h)、図7(h)は工程hの説明図である。本工程ではフィルタユニット400と第2集光ユニット500を形成する。
公知の感光性カラーレジストを用いてカラーフィルタアレイ410を形成し、塗布法を用いて平坦化のためのコーティング420を形成する。その上に、トップレンズアレイ510を形成する。トップレンズアレイ510は、凸部材320の形成方法として説明したような階調露光法やリフロー法、エッチバック法などのを用いることができる。トップレンズ501の材料には感光性樹脂を用いることができ、凸部材320と同じ材料を用いることもできる。トップレンズ501の上方は屈折率が1.00の空気などが典型的であり、層内レンズ301とは異なり、屈折率が1.60程度であっても十分な集光力を得ることができる。トップレンズ501形成後に、周知のフォトリソ技術および周知のエッチング技術を用いて、第3金属層630が露出するまでパッド開口640を形成する。図5(f)の場合、平坦化のためのコーティング420、凹部材330および酸化シリコン層3202をエッチング除去している。図6(f)ではパッド開口640が不図示であるが、図5(f)の場合と同様に、コーティング420、凹部材330、層内レンズ301形成材料層、樹脂層212をエッチング除去する。
以上の様に、光電変換装置1000を製造することができる。ここまで説明したように、導光部材210の材料に樹脂を用いる場合には、この樹脂に熱ダメージ、エッチングダメージを極力与えぬよう、導光部材210の形成以降の工程には十分な検討が必要である。特に導光部材210に近い第1集光ユニット300の形成においては、塗布法による成膜や、低温での堆積法による成膜の採用が好適である。また、光によるパターニングや異方性を有する堆積法にる凸メニスカスレンズの成形が好適である。
101 光電変換部
310 層内レンズアレイ
301 層内レンズ
320 凸部材
330 凹部材

Claims (12)

  1. 複数の光電変換部が配列された光電変換領域と、前記光電変換領域の上に設けられたレンズアレイと、を備える光電変換装置であって、
    前記レンズアレイは複数の凸メニスカスレンズを含み、
    前記凸メニスカスレンズは、
    前記凸メニスカスレンズよりも低い屈折率を有するとともに、前記凸メニスカスレンズの凹面に沿った凸面を有する第1部材と、前記凸メニスカスレンズよりも低い屈折率を有するとともに、前記凸メニスカスレンズの凸面に沿った凹面を有する第2部材と、の間に位置し、
    前記第1部材は前記凸メニスカスレンズと前記光電変換部との間に位置することを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記レンズアレイと前記光電変換領域との間には、複数の導光路が配列されている請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記第1部材の屈折率が前記第2部材の屈折率以上である請求項1または2に記載の光電変換装置。
  4. 前記第2部材の前記凸メニスカスレンズとは反対側の面は前記第2部材の前記凹面に比べて平坦である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  5. 互いに隣り合う前記凸メニスカスレンズの前記凸面同士が境界を成している請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  6. 互いに隣り合う前記凸メニスカスレンズの前記凹面同士が離れている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  7. 前記凸メニスカスレンズの前記凸面の投影面積が、前記凸メニスカスレンズの前記凹面の投影面積よりも大きい請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  8. 前記レンズアレイよりも前記光電変換領域から離れて位置する第2のレンズアレイを備え、前記第2のレンズアレイは複数の凸レンズを含み、前記凸メニスカスレンズの前記凸面の曲率が前記凸レンズの凸面の曲率よりも大きい請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  9. 前記導光路の導光部の材料は樹脂である請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  10. 前記第1部材および前記第2部材の材料は樹脂である請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  11. 前記凸メニスカスレンズの材料は窒化シリコンおよび酸窒化シリコンの少なくとも一方である請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  12. 前記第1部材と前記光電変換部とに間には、前記第1部材よりも高い屈折率を有する第3部材が位置する請求項1乃至11のいずれか1項に記載の光電変換装置。
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