JP5084000B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP5084000B2
JP5084000B2 JP2005064622A JP2005064622A JP5084000B2 JP 5084000 B2 JP5084000 B2 JP 5084000B2 JP 2005064622 A JP2005064622 A JP 2005064622A JP 2005064622 A JP2005064622 A JP 2005064622A JP 5084000 B2 JP5084000 B2 JP 5084000B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mode
identification information
display
variation
parameter value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005064622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006246975A (ja
Inventor
裕之 鈴木
隆文 吉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Original Assignee
Sammy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2005064622A priority Critical patent/JP5084000B2/ja
Publication of JP2006246975A publication Critical patent/JP2006246975A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5084000B2 publication Critical patent/JP5084000B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、複数のモード毎に様々な識別情報変動を行い、かつ、所定条件下でモード移行を行うタイプのパチンコ遊技機に関する。
現在最も普及しているパチンコ遊技機は、始動入賞口に遊技球が入賞したことを契機として、液晶等のディスプレー上で、通常は三列の図柄列が上下又は左右に図柄変動を行い、所定時間後に停止した結果、有効ライン上に所定態様(例えば「777」)が揃った場合、通常遊技時には閉状態にある大入賞口が開状態となる特別遊技に移行するタイプの機種(いわゆる「デジパチ」や従来の「第一種」と称される機種)である。ここで、前記図柄変動に際しては、複数のモードが存在しており、そのモード毎に異なった図柄変動を行うタイプの機種が存在する(例えば、特許文献1記載のパチンコ遊技機)。例えば、春夏秋冬の四モードが存在する機種では、春モードにおいては、背景を花見景色とする画像制御や、桜の花が落下する図柄変動制御を行い、夏モードにおいては、背景をビーチ景色とする画像制御や、大波が押し寄せる図柄変動制御を行い、秋モードにおいては、背景を紅葉景色とする画像制御や、落葉の図柄変動制御を行い、冬モードにおいては、背景を雪景色とする画像制御や、雪が落下する図柄変動制御を行う。そして、所定条件を充足することにより、モード移行処理が実行される。
特開2002−78883
本発明は、新規なモード移行手法を提供することを課題とする。
そこで、本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、以下の発明(1)到達した。
即ち、本発明(1)は、
遊技球が流入可能な始動入賞口と、
第一識別情報を変動表示及び停止表示可能な第一識別情報表示部と、
第二識別情報を変動表示及び停止表示可能な第二識別情報表示部と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
始動入賞口への遊技球の流入に基づき、遊技内容決定乱数を取得する遊技内容決定乱数取得手段と、
遊技内容決定乱数に基づき、第一識別情報の変動態様と停止識別情報を決定する第一識別情報表示内容決定手段と、
遊技内容決定乱数に基づき、第二識別情報の変動態様と停止識別情報を決定する第二識別情報表示内容決定手段と、
第一識別情報表示内容決定手段により決定された第一識別情報の変動態様と停止識別情報を第一識別情報表示部に表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二識別情報表示内容決定手段により決定された第二識別情報の変動態様と停止識別情報を第二識別情報表示部に表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一識別情報の停止識別情報が所定態様である場合、可変入賞口を開状態とする特別遊技状態に移行する特別遊技移行判定手段と、
可変入賞口を開状態とする特別遊技を実行するための特別遊技実行手段と
を有するパチンコ遊技機であって、
第二識別情報表示内容決定手段は、
複数の表示モードから任意の一の表示モードを選択する表示モード選択手段と、
表示モード選択手段により表示モードが選択される場合、当該表示モードの滞在期間関連パラメータ値を決定する滞在期間関連パラメータ値決定手段と
を有し、
任意のある表示モードの期間中、第二識別情報の変動が実行される度に、第二識別情報の変動態様毎に割り振られたモード切換関連パラメータ値を当該変動に関して取得すると共に、当該ある表示モードにおいて取得したモード切換関連パラメータ値の合計が滞在期間関連パラメータ値に達したとき、前記複数の表示モードから任意の一の表示モードを再選択することで当該表示モードとは別の表示モードを選択し得るよう制御し、且つ、
第二識別情報の変動態様として、非リーチ変動態様と非リーチ変動態様よりも停止識別情報が所定態様となり易いリーチ変動態様とが存在する状況下、モード切換関連パラメータ値は、非リーチ変動態様よりもリーチ変動態様の方が大きく設定されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。

ここで、本明細書における各種用語の意義について説明する。まず、「第一識別情報」とは、当該第一識別情報が特定態様となった場合に特別遊技移行を決定するといった、特別遊技移行と直接的に関連する識別情報(例えば特別図柄)を指す。また、「第二識別情報」とは、内部的には特別遊技移行の条件とはされていないが外部的には特別遊技移行と関連しているよう振舞うといった、特別遊技移行と間接的に関連する識別情報(例えば装飾図柄)を指す。ここで、「識別情報」とは、視覚的に認識可能なものであれば特に限定されず、例えば、数字、文字、図柄等を挙げることができる。「入賞」とは、賞球の払出の有無に関わらず、遊技者に対して何らかの利益状態を生じ得るもの一切を包含する概念であり、いわゆる「スルーチャッカー」も含む。「遊技内容決定乱数」とは、パチンコ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための乱数であり、例えば、特別遊技の移行と関連した「当選乱数」、第一識別情報や第二識別情報の演出内容(又は演出時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、当たり停止図柄を決定する「当たり停止図柄乱数」、確率変動か否かを決定する「確率変動決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。「前記遊技内容決定乱数に基づき」とは、遊技内容決定乱数から直接的に変動態様や停止識別情報を決定する場合のみならず、例えば、遊技内容決定乱数から第一識別情報の変動態様と停止識別情報を決定した後、当該決定された第一識別情報の変動態様や停止識別情報から、第二識別情報の変動態様と停止識別情報を決定するような、遊技内容決定乱数を間接的に用いる場合も「前記遊技内容決定乱数に基づき」に該当する。
本発明によれば、新規なモード移行手法を提供することで遊技の興趣性を格段に向上させることができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良形態について説明する。尚、本発明の技術的範囲は、以下の最良形態に何ら限定されるものではない。また、以下の最良形態は、従来の第一種に係るパチンコ遊技機に係るものであるが、例えば、従来の第三種、一般電役及び複合機(例えば、第一種及び第二種)等にも適用可能である。更には、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序や各ステップの処理を担う手段名等について、以下の形態に限定されるものではない。
はじめに、第一の最良形態に係るパチンコ遊技機の一例を、図を参照しながら説明する。図1に示すように、該パチンコ遊技機は、外枠に対して前枠が回動可能に固定されている構成を採っている。該前枠には、遊技領域1を有する遊技盤を収容する収容枠が形成されており、この収容枠に遊技盤が保持されている。該遊技盤には、内レール及び外レールにより区画された遊技領域1が形成されており、この遊技領域1に、特別図柄の表示を行う特別遊技表示部14aと装飾図柄の表示等を行う装飾図柄表示部14bとを有するディスプレー(識別情報表示部)14、打球の流入を検知可能なセンサが取り付けられている始動入賞口11、特別遊技中に所定条件で図示しないソレノイドで駆動されて開状態をとり得る大入賞口12、いずれの入賞口にも入賞しなかった打球を遊技領域外に排出するためのアウト口20が設けられている。更に、前枠右下には、遊技領域へ遊技球を発射する際の発射強度を連続的又は段階的に変化させ得るハンドルを備えた遊技球発射装置10(以下、単にハンドル10という場合がある)が設置されている。
図2は、該パチンコ遊技機の背面であり、メイン基板(主制御装置)100、サブ基板(表示制御装置)200、賞球払出機構19(賞球タンク19a、賞球レール19b、賞球払出装置19c)、賞球払出制御手段(賞球制御装置)150などが、前枠裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各要素について説明する。まず、主制御装置100は、各種周辺機器、即ち、始動入賞口11、大入賞口12、ディスプレー(識別情報表示部)14、表示制御装置200及び賞球払出装置18と情報伝達可能に接続されている。更に、ディスプレー14の装飾図柄表示部14bは、表示制御装置200と情報伝達可能に接続されている。尚、ディスプレー14は、特別図柄表示部14aと装飾図柄表示部14bとから成り立っており、前者は主制御装置100により、後者は表示制御装置200により制御される。更に、両者は物理的に別々のディスプレーから構成されている。加えて、遊技者の意思に基づき操作可能な、現在行われているモードを強制的に終了するためのサブ入力ボタン15が、表示制御装置200と情報伝達可能に接続されている。以下、各要素について詳述する。
まず、主制御装置100は、遊技者に有利な特別遊技状態に移行するか否かの判定を行う特別遊技移行決定手段110と、特別図柄表示部14a上で所定時間特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う特別図柄表示制御手段120と、表示制御装置200側で表示制御を行うに際して必要なすべての情報{例えば、停止図柄の属性(例えば、確率変動当たり、通常当たり、外れ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、遊技状態の移行に関する情報(例えば、通常遊技、確率変動遊技、時間短縮遊技)}を送信するための情報送信手段130と、大入賞口12を所定条件で開放し続けるという特別遊技を実行するための特別遊技実行手段140と、始動入賞口11等をはじめとする各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置18を制御する賞球払出制御手段150とを有する。ここで、特別遊技移行決定手段110は、始動入賞口11へ遊技球が入賞したか否かを判定する始動入賞口入賞判定手段111と、始動入賞口11への遊技球の入賞に基づき乱数を取得するか否かを判定すると共に判定結果に応じて遊技内容決定乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する乱数取得判定実行手段112と、取得した遊技内容決定乱数に基づく図柄変動が許可されていない場合に当該乱数を記録するための保留情報記録手段113と、遊技内容決定乱数に基づき、特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する図柄内容決定手段114とを有している。また、特別図柄表示制御手段120は、前記図柄内容決定手段114により決定された変動時間を管理するための図柄変動時間管理手段121を更に有している。ここで、図柄変動時間管理手段121は、更にゼロクリア可能なタイマ121a(デクリメントカウンタ)を有している。
次に、本最良形態に係るパチンコ遊技機における表示制御装置200側の各要素について詳述する。まず、表示制御装置200は、主制御装置100側からの表示情報{例えば、図柄の変動時間や図柄の属性(当たりの普通図柄、当たりの確率変動図柄、外れ図柄)、図柄変動の開始タイミングや確定表示タイミング情報}を受信するための表示情報受信手段210と、前記主制御装置100側からの情報及び以下で詳述するモードに基づき装飾図柄の表示内容(装飾図柄の停止図柄や変動態様)を決定するための装飾図柄表示内容決定手段220と、前記装飾図柄表示内容決定手段220による決定内容に従い、装飾図柄の表示制御を行う装飾図柄表示制御手段230とを有している。尚、表示制御装置200は、図示しないが、他にも、装飾図柄が変動していない状況で行うデモ表示、特別遊技中の表示、確率変動遊技時や時間短縮遊技時に行う特殊背景表示等を行う各種手段を有している。以下、上記各手段について詳述する。
まず、装飾図柄表示内容決定手段220は、変動態様を決定する際に参照するための変動内容決定テーブル221と、モード切換タイミングに到達したか否かを判定し、到達した場合にはモード切換許可を下すモード切換許可判定手段222と、モード決定をする際の一パラメータとなる「状態」を決定するための状態決定手段223と、「状態」と過去のモード履歴に基づき、「モード」を決定するための表示モード選択手段224と、モード決定後に当該モードの滞在期間関連パラメータ値を決定するための滞在期間関連パラメータ値決定手段225とを有している。ここで、モード切換許可判定手段222は、前記滞在期間関連パラメータ決定手段225により決定された滞在期間関連パラメータ値を記録し、当該モードにおける変動態様に応じて割り振られたモード切換関連パラメータ値を、変動態様の度に減算して更新するモード移行カウンタ222aと、前記モード移行カウンタ222aに記録されている滞在期間関連パラメータ値を引き継ぎたくない場合(例えば、電源立上時、長時間遊技者が遊技していない場合、特別遊技移行時、サブ入力ボタン15押圧時)に、前記モード移行カウンタ222aをリセットするための初期状態設定手段222bとを更に有している。更に、状態決定手段223、表示モード選択手段224及び滞在期間関連パラメータ値決定手段225は、状態移行先を決定する際に参照される状態移行テーブル223a、モード移行先を決定する際に参照されるモード移行テーブル224a及びモード移行先での滞在期間関連パラメータ値を決定する際に参照される滞在期間関連パラメータ値決定テーブル225aを夫々有している。
ここで、図4〜図7を参照しながら、上述した各種テーブルの一例について詳述する。まず、図4は、変動態様を決定すると共にモード切換関連パラメータ値を取得するために参照される、各モード(都市モード、海底モード、宇宙モード)毎に用意されている変動内容決定テーブル221の一例を示したものである。当該テーブル221には、11種類の変動態様の夫々について、変動時間(秒)及びモード移行関連パラメータ値が記録されている。ここで、まず、変動態様を決定する場合、現在のモードに応じた変動態様決定テーブルが選択される。そして、主制御装置100側からの変動態様情報(特に変動時間に関する情報)に基づき、主制御装置100から指示された変動時間と同一の変動時間に係る変動態様を選択する。例えば、現在のモードが「都市モード」である状況下、主制御装置100側から「変動時間5秒」という指示を受けた場合、装飾図柄表示内容決定手段220は、都市モードにおける変動内容決定テーブル中の「変動態様1」及び「変動態様2」のいずれかを、例えば抽選等によって選択する。次に、前記変動態様を決定した後、当該変動態様と関連づけて記録されたモード切換関連パラメータ値を取得する。例えば、上記の例において「変動態様1」を選択した場合、モード切換関連パラメータ値として「5」を取得する。尚、本最良形態における当該変動内容テーブルは、変動時間とモード切換パラメータ値が比例した形で構成されている。したがって、同一のモード滞在時間関連パラメータ値が設定された場合、変動態様の種類に関わらず、当該モードでの図柄変動に基づく滞在時間は同一となる。更に、モード切換パラメータ値と変動時間と特別遊技移行への期待度も比例関係にあるので、同一のモード滞在時間関連パラメータ値が設定された場合、変動態様の種類に関わらず、当該モードでの期待度の合計値は同一となる。尚、上記では「都市モード」を例にとって説明したが、「海底モード」や「宇宙モード」でも同様である。即ち、どのモードに滞在していても同様の効果を奏することができる。
次に、図5は、移行元の状態に基づき移行先の状態を決定する状態移行テーブル223aの一例を示 したものである。ここで、この「状態」は、後述する「モード」の移行先の決定及び当該移行先での滞在期間関連パラメータ値を決定する際のファクタである。これについては詳述するが、概略、状態Aは、「都市モード」、「海底モード」及び「宇宙モード」の三種類のモードが均等に移行し易く、かつ、どのモードが選択されても同一の滞在期間関連パラメータ値が設定され易い状態、即ち、三種類すべてのモードを均一に楽しませる状態である。次に、状態Bは、「都市モード」に移行し易く、かつ、「都市モード」が選択された場合には他のモードが選択された場合と比較して大きい値の滞在期間関連パラメータ値が設定され易い状態、即ち、「都市モード」を他のモードよりも楽しませる状態である。また、状態Cは、「海底モード」に移行し易く、かつ、「海底モード」が選択された場合には他のモードが選択された場合と比較して大きい値の滞在期間関連パラメータ値が設定され易い状態、即ち、「海底モード」を他のモードよりも楽しませる状態である。最後に、状態Dは、「宇宙モード」に移行し易く、かつ、「宇宙モード」が選択された場合には他のモードが選択された場合と比較して大きい値の滞在期間関連パラメータ値が設定され易い状態、即ち、「宇宙モード」を他のモードよりも楽しませる状態である。尚、本最良形態に係る状態移行テーブルは、すべてのモードが均等な条件で設定される「状態A」が、他の「状態B」、「状態C」及び「状態D」よりも選択され易く構成されている。具体的には、「状態A」の選択率は70%であり、他の状態の選択率は夫々10%である。
次に、図6は、各状態毎に設けられているモード移行テーブル224aの一例を示したものである。まず、状態Aにおけるモード移行テーブルは、前記のように、「都市モード」、「海底モード」及び「宇宙モード」の三種類のモードが均等に移行し易くなるように構成されている。例えば、移行前のモードと更にその前のモードを基にして、移行先のモードを決定する。具体的には、前々回と前回で二種類のモードが選択されていた場合には、今回は残りのモードを選択する。例えば、前々回が「都市モード」で前回が「海底モード」である場合には、次回は「宇宙モード」が100%選択される。また、前々回と前回で同じモードが選択されていた場合には、今回は残りの二種類のモードを均等に選択する。例えば、前々回及び前回が「都市モード」である場合には、次回は「海底モード」と「宇宙モード」が夫々50%の割合で選択される。
次に、図7は、状態及びモードが決定された後に参照される、当該モードでの滞在期間を決定するための関連パラメータ値決定テーブル225aの一例である。前述のように、状態Aは、三種類すべてのモードを均一に楽しませる状態であるので、状態Aが選択されている場合には、「都市モード」、「海底モード」及び「宇宙モード」どのモードが選択されても同一の滞在期間関連パラメータ値が設定される(1000)。次に、状態Bは、「都市モード」を特に楽しませる状態であるので、状態Bが選択されている場合には、「都市モード」の滞在期間関連パラメータ値が他の状態と比較して大きい値となるよう設定されている(3000:500)。また、状態Cは、「海底モード」を特に楽しませる状態であるので、状態Cが選択されている場合には、「海底モード」の滞在期間関連パラメータ値が他の状態と比較して大きい値となるよう設定されている(3000:500)。最後に、状態Dは、「宇宙モード」を特に楽しませる状態であるので、状態Dが選択されている場合には、「宇宙モード」の滞在期間関連パラメータ値が他の状態と比較して大きい値となるよう設定されている(3000:500)。
次に、本最良形態に係る処理の流れを説明する。まず、図8は、主制御装置100が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。図8に示すように、主制御装置100は、第1種特別遊技決定用乱数取得処理300、第1種特別遊技移行決定・特別図柄表示処理400、第1種特別遊技実行処理500、賞球払出処理600の各処理をループして行っている。そして、各処理の条件が成立した際、当該処理を行うこととし、当該条件が不成立の場合には当該処理をスキップしている。各処理の概要を説明する(以下で詳述されている処理を除く)と、賞球払出処理600は、すべての入賞口(始動入賞口、大入賞口等)への入賞を受け、賞球払出制御手段150が、賞球払出装置18を駆動して行う、予め各入賞口に設定された払出数に対応した所定個数の賞球払出処理である。
次に、図9のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係る第1種特別遊技決定用乱数取得処理300について説明する。まず、ステップ302で、始動入賞口入賞判定手段111が、始動入賞口11に入賞したか否かを判定する。ステップ302でYesの場合、ステップ304で、乱数取得判定実行手段112は、保留情報記録手段113を参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ304でYesの場合、ステップ306で、乱数取得判定実行手段112は、遊技内容決定乱数(当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得し、次の処理(第一種特別遊技移行決定・特別図柄表示処理400)に移行する。尚、ステップ302及びステップ304でNoの場合も、次の処理(第一種特別遊技移行決定・特別図柄表示処理400)に移行する。
次に、図10のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係る第1種特別遊技決定・特別図柄表示処理400について説明する。まず、ステップ402で、特別遊技移行決定手段110は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ステップ402でYesの場合、ステップ404で、図柄内容決定手段114が、当選乱数及び特別図柄決定乱数に基づいて特別図柄に関する停止図柄を決定すると共に、変動態様決定乱数に基づいて特別図柄の変動態様を決定する。次に、ステップ406で、情報送信手段130が、ステップ404で決定した特別図柄に関する情報を表示制御装置200側に送信する。次に、ステップ408で、図柄変動時間管理手段121が、所定時間(前記図柄内容決定手段114が決定した図柄の変動時間)をタイマ121aにセットする。次に、ステップ410で、特別図柄表示制御手段120は、特別図柄表示部14a上で、前記図柄内容決定手段114により決定された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。そして、ステップ412で、図柄変動時間管理手段121が、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ412でYesの場合、ステップ414で、情報送信手段130が、所定時間に到達した旨のコマンドを表示制御装置200側に送信する。次に、ステップ416で、特別図柄表示制御手段120は、特別図柄表示部14a上での特別図柄の変動表示を停止し、前記図柄内容決定手段114により決定された停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ418で、特別遊技移行決定手段110は、特別図柄表示部14a上で停止した特別図柄が特定態様(当たり)であるか否かを判定し、特定態様である場合には、ステップ420で、第1種特別遊技実行フラグをオンにし、次の処理(第1種特別遊技実行処理500)に移行する。尚、ステップ402でNoの場合、ステップ424で、特別遊技移行決定手段110は、特別図柄が変動中であるか否かを判定する。ステップ424でYesの場合、ステップ412に移行する。尚、ステップ412、ステップ418及びステップ424でNoの場合も、次の処理(第1種特別遊技実行処理500)に移行する。
次に、図11のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係る第1種特別遊技実行処理500について説明する。まず、ステップ502で、特別遊技実行手段140が、第一種特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ502でYesの場合、ステップ504で、情報送信手段130は、表示制御装置200側に特別遊技開始信号を送信する。次に、ステップ505で、特別遊技実行手段140は、第一種特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ506で、特別遊技実行手段140は、第一種特別遊技実行継続フラグをオンにし、ステップ510に移行する。他方、ステップ502でNoの場合、ステップ508で、特別遊技実行手段140は、特別遊技実行継続フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ508でYesの場合には、ステップ510に移行する。尚、ステップ508でNoの場合には、特別遊技実行手段140は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理600)に移行する。
次に、ステップ510で、特別遊技実行手段140は、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ510でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ512〜518の処理を行うことなく、ステップ520に移行する。他方、ステップ510でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ512で、特別遊技実行手段140は、タイマをゼロクリアすると共に所定値(例えば30秒)セットする。次に、ステップ514で、特別遊技実行手段140は、入賞球カウンタをゼロクリアする。そして、ステップ516で、特別遊技実行手段140は、ラウンド数カウンタに1を加算する。尚、ラウンド数カウンタ内に記録されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ518で、特別遊技実行手段140は、ラウンド継続フラグをオンにし、ステップ520に移行する。
次に、ステップ520で、特別遊技実行手段140は、大入賞口12のソレノイドを駆動して大入賞口12を開放する。そして、ステップ522で、特別遊技実行手段140は、入賞球カウンタを参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ522でYesの場合には、ステップ526に移行する。他方、ステップ522でNoの場合、ステップ524で、特別遊技実行手段140は、タイマを参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ524でYesの場合にも、ステップ526に移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理600)に移行する。
次に、ステップ526で、特別遊技実行手段140は、ソレノイドの駆動を停止して大入賞口12を閉鎖する。そして、ステップ528で、特別遊技実行手段140は、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ530で、特別遊技実行手段140は、ラウンド数カウンタを参照して、当該ラウンドが最終ラウンドか否かを判定する。ステップ530でYesの場合、特別遊技実行手段140は、第一種特別遊技実行継続フラグをオフにし、次の処理(賞球払出処理600)に移行する。尚、ステップ524及びステップ530でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理600)に移行する。
次に、図12のフローチャートを参照しながら、第一の最良形態に係るパチンコ遊技機の表示制御装置200側で行われる装飾図柄表示処理1000(1)について詳述する。ここで、第一の最良形態は、ある変動態様が選択された結果として滞在期間パラメータ値が0となった場合、当該変動態様が終了した後にモード移行を行うというものである。まず、ステップ1002(1)で、表示情報受信手段210は、装飾図柄に関する変動態様情報(例えば、変動時間に関する情報)及び停止図柄情報(例えば、当たり図柄表示をすべきか外れ図柄表示をすべきか、また、当たり図柄表示をすべき場合には確率変動図柄表示をすべきか否かなどの情報)をメイン側(主制御装置100側)より受信したか否かを判定する。ステップ1002(1)でYesの場合、ステップ1004(1)で、装飾図柄表示内容決定手段220は、前記停止図柄情報と前記変動態様情報に基づき、現在のモードに係る変動内容決定テーブル221を参照して、変動時間がメイン側から指定された変動時間と同一の変動態様群の中から一つの変動態様を選択すると共に、停止装飾図柄を決定する。次に、ステップ1006(1)で、モード切換許可判定手段222は、モード切換関連パラメータテーブル(変動内容決定テーブル221)を参照して、当該変動態様に対して割り振られたモード切換関連パラメータ値を取得すると共に、モード移行カウンタ222aに記録されている滞在期間関連パラメータ値から当該モード切換関連パラメータ値を減じる更新処理を行う。次に、ステップ1008(1)で、モード切換許可判定手段222は、モード移行カウンタ222aが0であるか否かを判定する。ステップ1008(1)でYesの場合には、ステップ1010(1)で、モード切換許可判定手段222は、モード移行フラグをオンにし、ステップ1012(1)に移行する。他方、ステップ1008(1)でNoの場合には、ステップ1012(1)にスキップする。次に、ステップ1012(1)で、装飾図柄表示制御手段230は、ステップ1004(1)で決定した変動態様に従い、装飾図柄の変動を開始する。そして、ステップ1014(1)で、表示情報受信手段210は、メイン側から確定表示指示コマンドを受信したか否かを判定し、ステップ1014(1)でYesの場合には、ステップ1016で、装飾図柄表示制御手段230は、ステップ1004(1)で決定した停止装飾図柄を確定表示し、ステップ1018(1)に移行する。他方、ステップ1014(1)でNoの場合には、ステップ1018(1)にスキップする。次に、ステップ1018(1)で、表示モード選択手段224は、モード移行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1018(1)でYesの場合、ステップ1020(1)で、まず、状態決定手段223が、状態移行テーブル223aを参照し、次の状態を決定すると共に、表示モード選択手段224が、モード移行テーブル224aを参照し、当該状態を踏まえて次のモードを決定する。そして、ステップ1022(1)で、滞在期間関連パラメータ値決定手段225は、滞在期間関連パラメータ値決定テーブル225aを参照し、当該状態と当該モードに該当する滞在期間関連パラメータ値を決定し、当該値をモード移行カウンタ222aにセットする。そして、ステップ1024(1)で、装飾図柄表示内容決定手段220が、表示モード選択手段224により選択された一の表示モードへの移行を決定し、装飾図柄表示制御手段230が、当該表示モードを実行し、次の処理に移行する。尚、ステップ1018(1)でNoの場合にも、次の処理に移行する。
次に、図13及び図14を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用について説明する。はじめに図13は、「都市モード」、「海底モード」及び「宇宙モード」の三種類のモードが均等に移行し易く、かつ、どのモードが選択されても同一の滞在期間関連パラメータ値が設定され易い状態、即ち、三種類すべてのモードを均一に楽しませる「モードA」状態が継続した場合における、各モードと当該モードにおける変動態様の内容を示したタイミングチャートである。ここで、当該モードが4回以上継続した場合には、図6のモード移行テーブルからも分かるように、三種類のモードが順に移行することになる。図13のタイミングチャートの例でも、「都市モード」→「海底モード」→「宇宙モード」→「都市モード」の順にモード移行している。加えて、図7の滞在期間関連パラメータ値決定テーブルからも分かるように、当該状態においては、すべてのモードの滞在期間関連パラメータ値として「1000」が割り振られる。したがって、図13のタイミングチャートの例では、各モードの図柄変動に基づく滞在時間は、当該図の下に掲載している変動態様表からも分かるように、略同一である。尚、「宇宙モード」における図柄変動に基づく滞在時間が他と比較して若干長いのは、当該モードで最後に選択された変動態様に係る「モード切換関連パラメータ値」が、当該最後の「変動態様滞在期間関連パラメータ値」が減算される前の「滞在期間関連パラメータ値」よりも大きいことに起因するものである。
ここで、具体的に各モードにおける変動態様の内容を見ると、まず、最初の「都市モード」における変動態様の内容は、変動時間が短く期待度が低い変動態様に集中しており、変動時間が長く期待度が高い変動態様は全く出現していない。したがって、180回も当該状態が継続している。次に、「海底モード」における変動態様の内容は、変動時間が比較的長く期待度が比較的高い「リーチ変動」が多く出現している。したがって、「都市モード」と比較すると、半分以下である70回で当該状態は終了する。最後に、「宇宙モード」における変動態様の内容は、変動時間が非常に長く期待度が非常に高い「リーチ変動」が出現している。したがって、最初の「都市モード」や「海底モード」と比較すると、著しく少ない4回で当該状態は終了する。
このように、各モードにおいては変動回数が大きく異なるが、注目すべきは、各モードにおける変動時間の合計と期待度の合計がほぼ共通する(変動時間の合計は約1000、期待度の合計は約100)点である。したがって、遊技者は、いずれのモードに関しても同程度の満足度を得ることができる。
次に、図14は、「状態A」→「状態C」→「状態D」と移行した場合における、各モードと当該モードにおける変動態様の内容を示したタイミングチャートである。尚、図14の例では、「状態A」においては「都市モード」が選択され、「状態C」においては、最初は当該状態において選択され易い「海底モード」が、次に当該状態において選択され難い「宇宙モード」が選択され、そして、「状態D」においては、当該状態において選択され易い「宇宙モード」が選択されている。ここで、図7の滞在期間関連パラメータ値決定テーブルからも分かるように、最初の「状態A」においては、すべてのモードの滞在期間関連パラメータ値として「1000」が割り振られるので、選択された「都市モード」の滞在期間関連パラメータ値は1000である。次に、「状態B」においては、選択され易い「海底モード」が選択された場合には滞在期間関連パラメータ値として「3000」が割り振られ、選択され難い他のモード(「都市モード」や「宇宙モード」)が選択された場合には滞在期間関連パラメータ値として「500」が割り振られるので、当該状態において最初に選択された「海底モード」では3000が、当該状態の最後に選択された「宇宙モード」では500が割り振られている。尚、「状態B」から「状態C」の状態移行に伴ってモード選択が行われるが、本例においては、状態Bでの最後のモード(宇宙モード)と同一のモードが、状態Cの状態移行後にも行われている。したがって、外観上は、当該状態移行にもかかわらず、宇宙モードが継続しているように見える。
ここで、具体的に各モードにおける変動態様の内容を見ると、まず、最初の「都市モード」における変動態様の内容は、変動時間が短く期待度が低い変動態様に集中しており、変動時間が長く期待度が高い変動態様は全く出現していない。したがって、180回も当該状態が継続している。次に、状態Cでの「海底モード」における変動態様の内容は、変動態様11以外のすべての変動態様が満遍なく出現している。また、400回を超える変動回数を達成している。次に、状態Cでの「宇宙モード」は、変動時間が比較的長く期待度が比較的高い「リーチ変動」が出現しているものの、総変動回数はわずか44回である。
このように、図13のタイミングチャート同様、図14の場合も、各モードにおいては変動回数が大きく異なる。そして、図13の場合との相違は、モードに応じて、各モードにおける変動時間の合計と期待度の合計が大きく異なる(変動時間の合計は500〜1000秒、期待度の合計は50%〜300%)。したがって、遊技者は、特定のモードに関して大きな満足度を得ることができる。
以上のように、本最良形態に係るパチンコ遊技機によれば、モード移行の際に「滞在期間関連パラメータ値」を設定すると共に、当該モードで変動態様が選択される度に変動態様の「モード切換関連パラメータ値」を取得し、そして、当該「モード切換関連パラメータ値」の合計値が前記「滞在期間関連パラメータ値」に達した場合にモード移行処理を行うという構成を採っているので、シンプルかつ確実に、全てのモードで同程度楽しませることが可能になるという効果を奏する。
更に、「モード切換関連パラメータ値」が、当該変動態様の変動時間に比例して設定されているので、モード移行の際に設定する「滞在期間関連パラメータ値」が一定である条件下では、どのモードに滞在していても図柄変動に基づく滞在時間が常に略一定になるという効果を奏する。
加えて、「モード切換関連パラメータ値」が、当該変動態様の変動時間に比例して設定されているので、モード移行の際に設定する「滞在期間関連パラメータ値」が一定である条件下では、どのモードに滞在していても「特別遊技移行への期待度の合計値」が常に略一定になるという効果を奏する。
次に、本発明に係るパチンコ遊技機の第二の最良形態を説明する。ここで、第二の最良形態は、ある変動態様が選択された結果として滞在期間パラメータ値が0となった場合、当該変動態様の開始前(開始と同時)にモード移行を行うというものである。まず、本最良形態に係る各手段は、基本的には第一の最良形態のそれらと同一であるので、これらの説明を省略する。次に、図15のフローチャートを参照しながら、第二の最良形態に係るパチンコ遊技機の表示制御装置200側で行われる装飾図柄表示処理1000(2)について詳述する。まず、ステップ1002(2)で、表示情報受信手段210は、装飾図柄に関する変動態様情報(例えば、変動時間に関する情報)及び停止図柄情報(例えば、当たり図柄表示をすべきか外れ図柄表示をすべきか、また、当たり図柄表示をすべき場合には確率変動図柄表示をすべきか否かなどの情報)をメイン側(主制御装置100側)より受信したか否かを判定する。ステップ1002(2)でYesの場合、ステップ1004(2)で、モード切換許可判定手段222は、前記受信情報から変動時間情報を取得する。そして、ステップ1006(2)で、モード切換許可判定手段222は、モード切換関連パラメータテーブル(変動内容決定テーブル221)を参照して、当該変動時間に対して割り振られたモード切換関連パラメータ値を取得すると共に、モード移行カウンタ222aに記録されている滞在期間関連パラメータ値から当該モード切換関連パラメータ値を減じる更新処理を行う。次に、ステップ1008(2)で、モード切換許可判定手段222は、モード移行カウンタ222aが0であるか否かを判定する。ステップ1008(2)でYesの場合、ステップ1010(2)で、まず、状態決定手段223が、状態移行テーブル223aを参照し、今回の状態を決定すると共に、表示モード選択手段224が、モード移行テーブル224aを参照し、当該状態を踏まえて今回のモードを決定する。そして、ステップ1012(2)で、滞在期間関連パラメータ値決定手段225は、モード移行テーブル224aを参照し、当該状態と当該モードに該当する滞在期間関連パラメータ値を決定し、当該値をモード移行カウンタ222aにセットする。そして、ステップ1014(2)で、装飾図柄表示内容決定手段220が、表示モード選択手段224により選択された一の表示モードへの移行を決定し、装飾図柄表示制御手段230が、当該表示モードを実行し、ステップ1016(2)に移行する。尚、ステップ1008(2)でNoの場合には、ステップ1016(2)にスキップする。次に、ステップ1016(2)で、装飾図柄表示内容決定手段410は、前記停止図柄情報と前記変動態様情報に基づき、移行後のモードにおける変動内容決定テーブル221を参照して、変動時間がメイン側から指定された変動時間と同一の変動態様群の中から一つの変動態様を選択すると共に、停止装飾図柄を決定する。そして、ステップ1018(2)で、装飾図柄表示制御手段230は、ステップ1016(2)で決定した変動態様に従い、装飾図柄の変動を開始する。次に、ステップ1020(2)で、表示情報受信手段210は、メイン側から確定表示指示コマンドを受信したか否かを判定し、ステップ1020(2)でYesの場合には、ステップ1022で、装飾図柄表示制御手段230は、ステップ1016(2)で決定した停止装飾図柄を確定表示し、次の処理に移行する。尚、ステップ1020(2)でNoの場合も、次の処理に移行する。
次に、図16のタイミングチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用について説明する。まず、図16(I)は、A状態が継続している状態で、「都市モード」→「海底モード」→「宇宙モード」と移行した様子を示したものであり、図16(II)は、A状態→C状態と状態移行が行われた状態で、「都市モード」→「宇宙モード」→「海底モード」と移行した様子を示したものである。
ここで、ポイントとなるのは、図16(I)の海底モードが、A状態で予定されている期間(モード滞在時間関連パラメータ値=1000)よりも遥かに早い時点(モード滞在時間関連パラメータ値が約500の地点)で終了し、モード切換が行われている点である。これは、「海底モード」における「モード滞在時間関連パラメータ値」の残余値が約500付近の状況で、その残余値を超える「モード切換関連パラメータ値」が設定された変動態様(変動態様11)を選択した結果、当該変動態様の変動開始からモードの切換処理を行ったためである。
他方、図16(II)も、外観上は、宇宙モードが、A状態で予定されている期間(モード滞在時間関連パラメータ値=1000)よりも遥かに早い時点(モード滞在時間関連パラメータ値が約500の地点)で終了し、モード切換が行われている。しかしながら、これは、当該宇宙モードが「A状態」ではなく「C状態」下で決定されたため、もともとのモード滞在時間関連パラメータ値が500であったため、「宇宙モード」における「モード滞在時間関連パラメータ値」の残余値が500よりやや小さい状況で、その残余値を超える「モード切換関連パラメータ値」が設定された変動態様(例えば変動態様1)を選択した結果、当該変動態様の変動開始からモードの切換処理を行ったためである。
このような処理により、遊技者の特別遊技移行への期待度を高めることが可能となる。即ち、熟達した遊技者は、「状態Aでは、図中の『ア』の期間分、海底モードが継続する筈であるのに、『ア』の期間に遠く及ばない『イ』の期間しか海底モードが継続しなかったということは、少なくとも『ウ』の大きさ以上のモード切換関連パラメータ値に係る変動態様が選択されている筈」という高い期待感をもつ。図16(I)の例においては、遊技者の期待通りの状態(「状態A」)であったので、「ウ」より大きな値(約500以上)のモード切換関連パラメータ値が設定された変動態様(期待度100%の「変動態様11」)が選択されており、当該変動態様終了後、特別遊技状態に移行する。他方、図16(II)の例においては、遊技者の期待に反した状態(「状態C」)であったので、モード移行したにもかかわらず、期待度の低い変動態様しか行われない。
以上のように、本最良形態に係るパチンコ遊技機によれば、モード移行の際に「滞在期間関連パラメータ値」を設定すると共に、当該モードで変動態様が選択される度に変動態様の「モード切換関連パラメータ値」を取得し、そして、当該「モード切換関連パラメータ値」の合計値が前記「滞在期間関連パラメータ値」に達した場合にモード移行処理を行うという構成を採っているので、シンプルかつ確実に、全てのモードで同程度楽しませることが可能になるという効果を奏する。
更に、前記第一の態様との大きな効果の違いは、モード移行の際に、特別遊技移行への高い期待感を遊技者に持たせることを担保できる点である。具体的には、上記例では、モード移行後500秒前後でモード移行が行われたとき、「状態A」の場合では、特別遊技移行が決定する期待度100%の変動態様が選択されていることが確定し、他方、それ以外の「状態B」〜「状態D」の場合では、短い滞在期間関連パラメータ値(500)が設定されている可能性があるので、特別遊技移行は確定しない。このような状況を構築することを通じて、内部制御をより理解している熟達した遊技者に対し、モード移行に一定の期待感を持たせることが可能となる。
図1は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機及び第二の最良形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 図2は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機及び第二の最良形態に係るパチンコ遊技機の背面図である。 図3は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機の機能ブロック図である。 図4は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機及び第二の最良形態に係るパチンコ遊技機における、各種モード(「都市モード」、「海底モード」及び「宇宙モード」)毎に設けられた変動内容決定テーブルの一例である。 図5は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機及び第二の最良形態に係るパチンコ遊技機における状態(「状態A」、「状態B」及び「状態C」)の移行先を決定するための状態移行テーブルの一例である。 図6は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機及び第二の最良形態に係るパチンコ遊技機における、モード(「都市モード」、「海底モード」及び「宇宙モード」)の移行先を決定するためのモード移行テーブルの一例である。 図7は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機及び第二の最良形態に係るパチンコ遊技機における、モード移行先での滞在期間を決定するための滞在期間関連パラメータ値決定テーブルの一例である。 図8は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機及び第二の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図9は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機及び第二の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での第1種特別遊技決定用乱数取得処理のフローチャートである。 図10は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機及び第二の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での第1種特別遊技決定・特別図柄表示処理のフローチャートである。 図11は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機及び第二の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での第1種特別遊技実行処理のフローチャートである。 図12は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側で行われる装飾図柄表示処理のフローチャートである。 図13は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機に係るパチンコ遊技機における作用を示すタイミングチャートの第一例である。 図14は、本発明の第一の最良形態に係るパチンコ遊技機に係るパチンコ遊技機における作用を示すタイミングチャートの第二例である。 図15は、本発明の第二の最良形態に係るパチンコ遊技機に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側で行われる装飾図柄表示処理のフローチャートである。 図16は、本発明の第二の最良形態に係るパチンコ遊技機に係るパチンコ遊技機における作用を示すタイミングチャートの一例である。
符号の説明
11 始動入賞口
12 大入賞口
14a 特別図柄表示部
14b 装飾図柄表示部
110 特別遊技移行決定手段
112 乱数取得判定実行手段
114 図柄内容決定手段
120 特別図柄表示制御手段
140 特別遊技実行手段
220 装飾図柄表示内容決定手段
222 モード切換許可判定手段
224 表示モード選択手段
225 滞在期間関連パラメータ値決定手段
230 装飾図柄表示制御手段

Claims (1)

  1. 遊技球が流入可能な始動入賞口と、
    第一識別情報を変動表示及び停止表示可能な第一識別情報表示部と、
    第二識別情報を変動表示及び停止表示可能な第二識別情報表示部と、
    開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
    始動入賞口への遊技球の流入に基づき、遊技内容決定乱数を取得する遊技内容決定乱数取得手段と、
    遊技内容決定乱数に基づき、第一識別情報の変動態様と停止識別情報を決定する第一識別情報表示内容決定手段と、
    遊技内容決定乱数に基づき、第二識別情報の変動態様と停止識別情報を決定する第二識別情報表示内容決定手段と、
    第一識別情報表示内容決定手段により決定された第一識別情報の変動態様と停止識別情報を第一識別情報表示部に表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
    第二識別情報表示内容決定手段により決定された第二識別情報の変動態様と停止識別情報を第二識別情報表示部に表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
    第一識別情報の停止識別情報が所定態様である場合、可変入賞口を開状態とする特別遊技状態に移行する特別遊技移行判定手段と、
    可変入賞口を開状態とする特別遊技を実行するための特別遊技実行手段と
    を有するパチンコ遊技機であって、
    第二識別情報表示内容決定手段は、
    複数の表示モードから任意の一の表示モードを選択する表示モード選択手段と、
    表示モード選択手段により表示モードが選択される場合、当該表示モードの滞在期間関連パラメータ値を決定する滞在期間関連パラメータ値決定手段と
    を有し、
    任意のある表示モードの期間中、第二識別情報の変動が実行される度に、第二識別情報の変動態様毎に割り振られたモード切換関連パラメータ値を当該変動に関して取得すると共に、当該ある表示モードにおいて取得したモード切換関連パラメータ値の合計が滞在期間関連パラメータ値に達したとき、前記複数の表示モードから任意の一の表示モードを再選択することで当該表示モードとは別の表示モードを選択し得るよう制御し、且つ、
    第二識別情報の変動態様として、非リーチ変動態様と非リーチ変動態様よりも停止識別情報が所定態様となり易いリーチ変動態様とが存在する状況下、モード切換関連パラメータ値は、非リーチ変動態様よりもリーチ変動態様の方が大きく設定されている
    ことを特徴とするパチンコ遊技機。
JP2005064622A 2005-03-08 2005-03-08 パチンコ遊技機 Expired - Fee Related JP5084000B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005064622A JP5084000B2 (ja) 2005-03-08 2005-03-08 パチンコ遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005064622A JP5084000B2 (ja) 2005-03-08 2005-03-08 パチンコ遊技機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010251871A Division JP5084065B2 (ja) 2010-11-10 2010-11-10 パチンコ遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006246975A JP2006246975A (ja) 2006-09-21
JP5084000B2 true JP5084000B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=37088061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005064622A Expired - Fee Related JP5084000B2 (ja) 2005-03-08 2005-03-08 パチンコ遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5084000B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4932642B2 (ja) * 2007-08-29 2012-05-16 株式会社大都技研 遊技台
JP5688214B2 (ja) * 2009-08-10 2015-03-25 京楽産業.株式会社 遊技機
JP5564913B2 (ja) * 2009-10-29 2014-08-06 株式会社三洋物産 遊技機
JP5183646B2 (ja) * 2010-01-06 2013-04-17 京楽産業.株式会社 遊技機
JP5809812B2 (ja) * 2011-02-25 2015-11-11 株式会社ニューギン 遊技機
JP5317242B2 (ja) * 2012-02-15 2013-10-16 株式会社大都技研 遊技台
JP2013099620A (ja) * 2013-02-26 2013-05-23 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP5911115B2 (ja) * 2014-04-25 2016-04-27 サミー株式会社 弾球遊技機

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10127883A (ja) * 1996-10-29 1998-05-19 Sophia Co Ltd 遊技機
JP4264673B2 (ja) * 1997-04-11 2009-05-20 タイヨーエレック株式会社 弾球遊技機
JP2000014880A (ja) * 1998-07-01 2000-01-18 Takao:Kk 弾球遊技機
JP2002315899A (ja) * 2001-04-20 2002-10-29 Sankyo Kk 遊技機
JP2003079880A (ja) * 2001-09-17 2003-03-18 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2005027911A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2004358209A (ja) * 2003-12-08 2004-12-24 Fuji Shoji:Kk 弾球遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006246975A (ja) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5084000B2 (ja) パチンコ遊技機
JP5534541B1 (ja) 遊技機
JP4743497B2 (ja) パチンコ遊技機
JP5109044B2 (ja) 遊技機
JP2006263227A (ja) パチンコ遊技機
JP4840901B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2007075361A (ja) パチンコ遊技機
JP2007151929A (ja) 回胴式遊技機
JP4692962B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2007260084A (ja) パチンコ遊技機
JP2006288819A (ja) パチンコ遊技機
JP4657163B2 (ja) 遊技機
JP2006122534A (ja) パチンコ遊技機
JP6739706B2 (ja) 弾球遊技機
JP4286650B2 (ja) 遊技機
JP4840902B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2009261613A (ja) パチンコ機
JP5084065B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2007037665A (ja) パチンコ遊技機
JP2020049025A (ja) 遊技機
JP5511092B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2019150337A (ja) 弾球遊技機
JP2006122083A (ja) パチンコ遊技機(1)
JP5448017B2 (ja) パチンコ遊技機
JP4662449B2 (ja) パチンコ遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120522

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees