JP5082762B2 - セパレータ - Google Patents

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Description

本発明は、セパレータに関し、さらに詳しくは、オイル排出口からセパレータ本体内へブローバイガス及びオイルが逆流することを防止できると共に、被装着物の小型化を図ることができるセパレータに関する。
従来より、エンジンの燃焼室から漏洩するブローバイガスをガスとオイルとに遠心分離するセパレータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、セパレータ本体に連なるオイル排出通路のオイル排出口をオイルパンのオイル貯留部内に挿入して油没させてなるものが開示されている。このように、オイル排出口を油没させることにより、オイル排出口からのオイル未分離のブローバイガスの逆流の抑制を図っている。
特開2003−120250号公報
しかし、上記特許文献1では、単にオイル排出口を油没させているだけなので、エンジンの運転状態でセパレータのガス排出側からの負圧が大きい場合、また急激な負圧の変動時には、オイル貯留部内のオイルがオイル排出口からオイル排出通路を上昇してセパレータ本体内に逆流してしまう恐れがある。また、このオイル逆流の対策のために、オイル排出通路の高さ寸法(揚程)を大きな値に設定することが考えられるが、この場合、セパレータひいてはエンジン(被装着物)が大型化してしまうといった問題があった。
なお、上述の問題は、ドライサンプ式エンジンのオイルタンクに設けられるセパレータについても同様に生じる。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、オイル排出口からセパレータ本体内へブローバイガス及びオイルが逆流することを防止できると共に、被装着物の小型化を図ることができるセパレータを提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
1.セパレータ本体に連なるオイル排出通路のオイル排出口をオイル貯留部内に挿入して油没させてなるサイクロン式のセパレータにおいて、
前記オイル排出通路のオイル排出口の近傍には、前記オイル貯留部内のオイルの逆流を抑制する逆流抑制手段が設けられ、
前記逆流抑制手段は、前記オイル排出通路を形成するオイル排出管の内壁から下方に傾斜して延びる複数の板状の逆流抑制部材を上下方向に並設してなり、該複数の板状の逆流抑制部材のうちの上下に隣接する一対の逆流抑制部材は、それぞれの逆流抑制部材の基部が前記オイル排出管の対向する内壁に連なり、且つ、それぞれの逆流抑制部材の自由端部が上下方向から見て重なるように構成されていることを特徴とするセパレータ。
2.前記逆流抑制手段は、前記オイル貯留部内のオイルの前記オイル排出通路内での逆流を邪魔して下方に案内する傾斜邪魔面を有する上記1.記載のセパレータ。
3.前記逆流抑制手段は、前記セパレータ本体で分離されたオイルを下方に案内する傾斜案内面を有する上記1.又は2.に記載のセパレータ。
本発明のセパレータによると、オイル排出口をオイル貯留部内に挿入して油没させているので、オイル排出口からオイル排出通路内へのオイル未分離のブローバイガスの逆流が抑制される。また、オイル排出通路に逆流抑制手段を設けたので、エンジンの運転状態でセパレータのガス排出側からの負圧が大きい場合、また急激な負圧の変動時には、この逆流抑制手段によりオイル貯留部内のオイルのオイル排出通路内への逆流(上昇)が抑制される。その結果、セパレータ本体内へのブローバイガス及びオイルの逆流を防止できる。また、オイル排出通路の高さ寸法を比較的小さな値に設定でき、セパレータひいては被装着物の小型化を図ることができる。
また、前記逆流抑制手段が、複数の板状の逆流抑制部材を上下方向に並設してなるので、比較的簡易な構造の逆流抑制手段によりオイル排出通路内のオイルの逆流をより確実に抑制できる。
また、前記逆流抑制手段が傾斜邪魔面を有する場合は、オイル排出通路内をオイルが逆流するときにその逆流オイルが傾斜邪魔面により邪魔され下方に案内されるため、オイル排出通路内のオイルの逆流をより確実に抑制できる。
また、前記逆流抑制手段が傾斜案内面を有する場合は、この傾斜案内面によりセパレータ本体で分離されたオイルが下方に案内されるため、分離後のオイルをより円滑に排出できる。
なお、参考例として、前記逆流抑制手段が、傘状又は逆椀状の逆流抑制部材からなる場合は、比較的簡易な構造の逆流抑制手段によりオイル排出通路内のオイルの逆流をより確実に抑制できる。
また、前記逆流抑制手段が調整弁からなる場合は、オイル排出通路内をオイルが逆流するときに調整弁によりオイル排出通路の開口量が小さく又は零にされるため、オイル排出通路内のオイルの逆流をより確実に抑制できる。
また、前記調整弁が前記オイル貯留部内のオイルに浸漬されている場合は、オイルの潤滑作用により調整弁の作動性能が長期にわたって良好に維持される。
本実施形態に係るセパレータは、セパレータ本体に連なるオイル排出通路のオイル排出口をオイル貯留部内に挿入してなるサイクロン式のセパレータである。
上記セパレータの配設形態としては、例えば、ウェットサンプ式エンジンのヘッドカバーに装着される形態、ドライサンプ式エンジンのオイルタンクに装着される形態等を挙げることができる。
上記「セパレータ本体」は、その内部に導入されるオイルガス混合体をオイルとガスとに遠心分離する限り、その構造、材質、形状等は特に問わない。
上記「オイル排出通路」は、上記セパレータ本体内で分離されたオイルを排出する限り、その構造、材質、形状等は特に問わない。このオイル排出通路には、以下に述べる逆流抑制手段が設けられている。
上記「逆流抑制手段」は、上記オイル貯留部内のオイルの逆流を抑制する手段である限り、その構造、配設形態、逆流抑制形態等は特に問わない。この逆流抑制手段は、通常、上記セパレータ本体で分離されたオイルの排出を許容するものである。
上記逆流抑制手段は、例えば、オイル排出通路において少なくともオイル排出口の近傍に設けられていることができる。これにより、逆流オイルをより早期且つ確実に抑制できる。特に、上記逆流抑制手段は、逆流抑制手段の少なくとも一部がオイル貯留部内のオイル中に浸漬されるように配設されていることが好ましい。
上記逆流抑制手段は、例えば、オイル排出通路内に設けられる1又は2以上の逆流抑制部材を有することができる。この逆流抑制部材としては、例えば、上記オイル排出通路を形成するオイル排出管と一体に成形されている形態、オイル排出管に適宜固着手段(例えば、接着、螺合、嵌合等)により固着されている形態、オイル排出管内に挿入されストッパ上に載置されている形態、オイル排出管内に挿入されオイル貯留部内のオイル中に浮かんでいる形態等を挙げることができる。
上記逆流抑制部材の形状としては、例えば、板状、傘状、逆椀状、ブロック状、異形状等を挙げることができる。この板状としては、例えば、平板状、屈曲板状、湾曲板状、螺旋板状等を挙げることができる。
上記逆流抑制手段は、例えば、オイル貯留部内のオイルのオイル排出通路内での逆流を邪魔して下方に案内する傾斜邪魔面を有することができる。さらに、上記逆流抑制手段は、例えば、セパレータ本体で分離されたオイルを下方に案内する傾斜案内面を有することができる。これら傾斜邪魔面及び傾斜案内面の面形状としては、例えば、平面、屈曲面、湾曲面、螺旋面等を挙げることができる。
上記逆流抑制手段としては、例えば、(1)上記オイル排出通路を形成するオイル排出管の内壁からオイル排出通路の横断面の中心側に向かって下方に傾斜して延びる複数の板状の逆流抑制部材を上下方向に並設してなる形態(図2参照)、(2)上記オイル排出通路の横断面の中心側に設けられる傘状又は逆椀状の逆流抑制部材からなる形態(図4参照)等を挙げることができる。上記(1)形態では、複数の逆流抑制部材のうち上下に隣接する一対の逆流抑制部材において、それぞれの逆流抑制部材の基部がオイル排出管の対向する内壁に連なり、且つ、それぞれの逆流抑制部材の自由端部が平面から見て重なるように構成されていることが好ましい。逆流オイルをより確実に抑制できるためである。
上記逆流抑制手段は、例えば、上記オイル排出通路の開口量を調整する調整弁からなり、この調整弁は、オイル貯留部内のオイルのオイル排出通路内での逆流によりオイル排出通路の開口量を小さく又は零にするように構成されていることができる。この場合、上記調整弁がオイル貯留部内のオイルに浸漬されていることが好ましい。また、上記調整弁を構成する弁体は、例えば、上記オイル排出通路内に揺動自在に支持されていたり、上記オイル排出通路内で昇降自在に支持されていたりできる。また、この弁体は、例えば、上述の傾斜邪魔面及び/又は傾斜案内面を有することができる。
以下、図面を用いて実施例1〜3により本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
(1)セパレータの構成
本実施例1に係るセパレータ1は、図1に示すように、ウェットサンプ式のエンジン2に採用される。このエンジン2は、シリンダヘッド及びシリンダブロックを一体にして示すエンジン本体3を備えている。このエンジン本体3の上部には、セパレータ1が装着されるヘッドカバー5が組み付けられている。また、エンジン本体3の下部には、オイルパン6が組み付けられている。また、エンジン本体3には、クランク室7とヘッドカバー5の分離室5aとを連絡する連絡路8が形成されている。この連絡路8を介して、燃焼室から漏れるブローバイガスが分離室5aに送られるようになっている。
上記セパレータ1は、略円錐形のセパレータ本体10を備えている。このセパレータ本体10の上部側面には、分離室5aに送られたブローバイガスを接線方向からセパレータ本体10内に導入する導入管11が設けられている。また、セパレータ本体10の天板には、セパレータ本体10内で分離されたガスを排気する排気管12が設けられている。また、セパレータ本体10の下部には、セパレータ本体10内で分離されたオイルを排出する上下方向に延びるオイル排出管13が設けられている。このオイル排出管13の下端側は、エンジン本体3に形成された上下方向に延びるオイル戻し通路14の上端に連結されている。このオイル戻し通路14の下端には、上下方向に延びる四角管状のオイル排出管15の上端側が連結されている。このオイル排出管15の下端側のオイル排出口15aは、オイルパン6のオイル貯留部6a内に挿入され油没されている。
ここで、上記オイル排出管13、オイル戻し通路14及びオイル排出管15によって、上下方向に直線的に延びるオイル排出通路16が形成されている。
上記オイル排出管15内のオイル排出口15aの近傍には、図2及び3に示すように、複数(図中3つ)の平板状のバッフルプレート17(本発明に係る「逆流抑制手段」及び「逆流抑制部材」として例示する。)が上下方向に並設されている。これら各バッフルプレート17のうち上下に隣接する一対のバッフルプレート17において、一方のバッフルプレート17はオイル排出菅15の内壁15bから下方に傾斜して延びており、他方のバッフルプレート17はオイル排出管15の内壁15bに対向する内壁15cから下方に傾斜して延びている。そして、一対のバッフルプレート17のそれぞれの自由端部は、平面から見て重なるようになっている。また、各バッフルプレート17の下面は、オイル貯留部6a内のオイルがオイル排出通路16内を逆流するときにその逆流オイルを邪魔して下方に案内する傾斜邪魔面17aとなっている。また、各バッフルプレート17の上面は、セパレータ本体10で分離されたオイルを下方に案内する傾斜案内面17bとなっている。
(2)セパレータの作用
次に、上記セパレータ1の作用について説明する。
図1中に実線矢印で示すように、燃焼室から漏洩するブローバイガスが連絡路8を介して分離室5a内に送られる。その分離室5a内に送られたブローバイガスは、導入管11からセパレータ本体10内に接線方向から導入され旋回流となってガスとオイルとに遠心分離される。そして、その分離後のガスは排気管12から外部に排気される一方、その分離後のオイルはオイル排出通路16を通ってオイル貯留部6a内に貯留される。このとき、オイル排出管15の下部において、分離後のオイルは、図2中に実線矢印で示すように、各バッフルプレート17の傾斜案内面17bにより下方に案内されてオイル貯留部6a内に排出されることとなる。
また、エンジン2の運転状態でセパレータ1のガス排出側からの負圧が大きい場合、また急激な負圧の変動時には、オイル貯留部6a内のオイルがオイル排出口15aからオイル排出管15内を逆流することとなるが、その逆流オイルの大部分は、図2中に破線矢印で示すように、各バッフルプレート17の傾斜邪魔面17aにより邪魔されて下方に案内されてその上昇が抑制されることとなる。
(3)実施例の効果
本実施例1のセパレータ1によると、オイル排出管15のオイル排出口15aをオイル貯留部6a内に挿入して油没させているので、オイル排出口15aからオイル排出通路16内へのオイル未分離のブローバイガスの逆流を抑制できる。また、オイル排出通路16に複数のバッフルプレート17を上下に並設したので、エンジンの運転状態でセパレータ1のガス排出側からの負圧が大きい場合、また急激な負圧の変動時には、各バッフルプレート17によりオイル貯留部6a内のオイルのオイル排出通路16内への逆流(上昇)が抑制される。その結果、セパレータ本体10内へのブローバイガス及びオイルの逆流を防止できる。また、従来のように、単にオイル排出口を油没させているだけの技術に比べて、オイル排出通路16の高さ寸法を比較的小さな値に設定でき、セパレータ1ひいてはエンジン2の小型化を図ることができる。
また、本実施例1では、各バッフルプレート17に傾斜邪魔面17aを設けたので、オイル排出通路16内をオイルが逆流するときにその逆流オイルが傾斜邪魔面17aにより邪魔され下方に案内されるため、オイル排出通路16内のオイルの逆流をより確実に抑制できる。
また、本実施例1では、各バッフルプレート17に傾斜案内面17bを設けたので、この傾斜案内面17bによりセパレータ本体10で分離されたオイルが下方に案内されるため、分離後のオイルをより円滑に排出できる。
また、本実施例1では、上下に隣接する一対のバッフルプレート17のそれぞれの自由端部を平面から見て重なるように構成したので、オイル排出通路16内のオイルの逆流をより確実に抑制できる。
参考例1
次に、参考例1に係るセパレータ20について説明する。なお、本参考例1に係るセパレータ20において上記実施例1のセパレータ1と略同じ構成部分は同符号を付け詳説を省略する。
(1)セパレータの構成
参考例1に係るセパレータ20は、図4に示すように、上下方向に延びる円管状のオイル排出管21を備えている。このオイル排出管21内には、このオイル排出管21内を昇降可能な可動部材22(本発明に係る「逆流抑制手段」及び「逆流抑制部材」として例示する。)が挿入され、抜け止め用のストッパ23上に載置されている。この可動部材22は、図5に示すように、傘状部24と、この傘状部24の下部に連なりオイル排出管21の内壁に支持される十字状の支持部25からなっている。この傘状部24の下面は、オイル貯留部6a内のオイルがオイル排出通路16内を逆流するときにその逆流オイルを邪魔して下方に案内する傾斜邪魔面24aとなっている。また、傘状部24の上面は、セパレータ本体10で分離されたオイルを下方に案内する傾斜案内面24bとなっている。
(2)セパレータの作用・効果
次に、上記セパレータ20の作用・効果について説明する。
セパレータ本体10で分離されたオイルは、図4中に実線矢印で示すように、オイル排出管21の下部において、可動部材22の傘状部24の傾斜案内面24bにより下方に案内されてオイル貯留部6a内に排出される。一方、エンジン2の運転状態でセパレータ20のガス排出側からの負圧が大きい場合、また急激な負圧の変動時には、オイル貯留部6a内のオイルがオイル排出口21aからオイル排出管21内を逆流することとなるが、その逆流オイルの大部分は、図4中に破線矢印で示すように、可動部材22の傘状部24の傾斜邪魔面24aにより邪魔されて下方に案内され上昇が抑制される。その結果、セパレータ本体10内へのブローバイガス及びオイルの逆流を防止できる。なお、上記可動部材22は、図4中に仮想線で示すように、オイル排出管21の逆流オイルによりオイル排出管21内を上昇することもあるが、この場合であっても、その逆流オイルの大部分は、可動部材22の傾斜邪魔面24aにより邪魔されて下方に案内され上昇が抑制される。
参考例2
次に、参考例2に係るセパレータ30について説明する。なお、本参考例2に係るセパレータ30において上記実施例1のセパレータ1と略同じ構成部分は同符号を付け詳説を省略する。
(1)セパレータの構成
参考例2に係るセパレータ30は、図6に示すように、上下方向に延びる円管状のオイル排出管31を備えている。このオイル排出管31内のオイル排出口31aの近傍には、オイル排出通路16の開口量を調整する調整弁33(本発明に係る「逆流抑制手段」として例示する。)が設けられている。この調整弁33は、オイル貯留部6a内のオイルに浸漬されている。また、この調整弁33は、オイル排出管31の内壁に揺動自在に支持される平板状の弁体34を有している。この弁体34は、オイル排出管31の内壁に設けられた上下のストッパ35a,35bにより所定の揺動角範囲で揺動するようになっている。また、この弁体34は、バネ36により下方に付勢されている。さらに、この弁体34の下面は、オイル貯留部6a内のオイルがオイル排出通路16内を逆流するときにその逆流オイルを邪魔して下方に案内する傾斜邪魔面34aとなっている。
(2)セパレータの作用・効果
次に、上記セパレータ30の作用・効果について説明する。
セパレータ本体10で分離されたオイルは、図6中に実線矢印で示すように、オイル排出管31の下部においてオイル貯留部6a内に排出される。一方、エンジン2の運転状態でセパレータ30のガス排出側からの負圧が大きい場合、また急激な負圧の変動時には、オイル貯留部6a内のオイルがオイル排出口31aからオイル排出管31内を逆流することとなり、その逆流オイルにより弁体34がバネ36の付勢力に抗して上方に揺動されオイル排出通路16の開口量が小さくされる(図6中に仮想線で示す。)。このとき、その逆流オイルの大部分は、図6中に破線矢印で示すように、弁体34の傾斜邪魔面34aにより邪魔されて下方に案内されてその上昇が抑制される。その結果、セパレータ本体10内へのブローバイガス及びオイルの逆流を防止できる。
また、本参考例2では、調整弁33をオイル貯留部6a内のオイルに浸漬させているので、オイルの潤滑作用により調整弁33の作動性能が長期にわたって良好に維持される。
尚、本発明においては、上記実施例及び参考例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例及び参考例とすることができる。即ち、上記実施例1及び参考例1、2では、セパレータ1,20,30をウェットサンプ式エンジン2のヘッドカバー5に装着する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図7に示すように、セパレータ1,20,30をドライサンプ式エンジン49のオイルタンク41に装着する形態としてもよい。このエンジン49では、オイルタンク41に貯留されるオイルを潤滑用ポンプ42で潤滑用通路43を介してエンジン49の各部に圧送して潤滑し、オイルパン44内のオイル及びブローバイガスを排出用ポンプ45でオイルガス通路46を介してセパレータ40の導入管に送って気液分離し、その分離後のオイルをオイルタンク41内に戻し、その分離後のガスを還流通路47を介して吸気管48に還流させるようになっている。
また、上記実施例1及び参考例1、2では、エンジン本体3に形成されたオイル戻し通路14を利用してオイル排出通路16を構成するようにしたが、これに限定されず、例えば、オイル戻し通路14を利用せず、セパレータ本体10の下部にオイル排出管15(21,31)の上端を連結し、オイル排出管15(21,31)のみからオイル排出通路16を構成するようにしてもよい。
また、上記実施例1では、オイル排出管15のオイル排出口15aの近傍のみにバッフルプレート17を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、オイル排出管15の全長にわたって多数のバッフルプレート17を設けるようにしてもよい。
また、上記実施例1では、逆流抑制部材として、平板状のバッフルプレート17を例示したが、これに限定されず、例えば、傘状、逆椀状又は螺旋板状の逆流抑制部材としてもよい。
また、上記参考例1では、逆流抑制部材として、傘状部24を有する可動部材22を例示したが、これに限定されず、例えば、平板状部、逆椀状部又は螺旋板状部を有する可動部材(又はオイル排出通路16内に固定的に設けられる固定部材)としてもよい。また、上記実施例2では、可動部材22としてオイルの比重より大きな比重の材質からなるものを例示したが、これに限定されず、例えば、オイルの比重より小さな比重の材質からなる可動部材としてもよい。
また、上記参考例2では、オイル逆流時にオイル排出通路16の開口量を小さくする調整弁33を例示したが、これに限定されず、例えば、図6中に破線で示すように、オイル排出管31内に弁体34が当接する弁座38を設け、オイル逆流時にオイル排出通路16の開口量を零にする調整弁としてもよい。
さらに、上記参考例2では、調整弁として、オイル排出通路16内で揺動自在に支持される弁体34を備える形態を例示したが、これに限定されず、例えば、オイル排出通路16内に昇降自在に支持される弁体(例えば、上記参考例1の可動部材22等)と、この弁体が当接するリング状の弁座とを備え、オイル逆流時にオイル排出通路16の開口量を零にする調整弁としてもよい。
オイルガス混合体をガスとオイルとに遠心分離する技術として広く利用される。特に、車両エンジンのブローバイガスをガスとオイルとに遠心分離する技術として好適に利用される。
実施例1に係るセパレータを備えるエンジンの縦断面図である。 実施例1に係るセパレータの要部縦断面である。 図2のIII−III線断面図である。 参考例1に係るセパレータの要部縦断面図である。 可動部材を示す斜視図である。 参考例2に係るセパレータの要部縦断図である。 セパレータの他の形態を示す模式図である。
符号の説明
1,20,30;セパレータ、10;セパレータ本体、13;オイル排出管、14;オイル戻し通路、15,21,31;オイル排出管、15a,21a,31a;オイル排出口、16;オイル排出通路、17;バッフルプレート、17a,24a,34a;傾斜邪魔面、17b,24b;傾斜案内面、22;可動部材、33;調整弁。

Claims (3)

  1. セパレータ本体に連なるオイル排出通路のオイル排出口をオイル貯留部内に挿入して油没させてなるサイクロン式のセパレータにおいて、
    前記オイル排出通路のオイル排出口の近傍には、前記オイル貯留部内のオイルの逆流を抑制する逆流抑制手段が設けられ、
    前記逆流抑制手段は、前記オイル排出通路を形成するオイル排出管の内壁から下方に傾斜して延びる複数の板状の逆流抑制部材を上下方向に並設してなり、該複数の板状の逆流抑制部材のうちの上下に隣接する一対の逆流抑制部材は、それぞれの逆流抑制部材の基部が前記オイル排出管の対向する内壁に連なり、且つ、それぞれの逆流抑制部材の自由端部が上下方向から見て重なるように構成されていることを特徴とするセパレータ。
  2. 前記逆流抑制手段は、前記オイル貯留部内のオイルの前記オイル排出通路内での逆流を邪魔して下方に案内する傾斜邪魔面を有する請求項1記載のセパレータ。
  3. 前記逆流抑制手段は、前記セパレータ本体で分離されたオイルを下方に案内する傾斜案内面を有する請求項1又は2に記載のセパレータ。
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