JP4352228B2 - ブリーザ装置 - Google Patents

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本発明は、ブローバイガスの気液分離が行われるブリーザ装置に関する。
一般に、内燃機関の圧縮工程又は膨張工程においてピストンとシリンダとの間からクランクケース内に漏出するブローバイガスは、霧状のオイル粒子と混合されてオイルミストになる。このようにオイル分とガス分を含むブローバイガスは、通常、気液分離が施された後、オイル分は回収され、ガス分は内燃機関側へ還元される。このとき、気液分離が不十分であると、オイル消費が増大するため、種々の気液分離構造や装置が提案されている。
このような気液分離構造又は装置の一例として、特許文献1には、エンジンのシリンダヘッドカバーで画成されたブリーザチャンバと、それに連通するオイルセパレータとしてのサイクロンと、ブリーザチャンバに連通する第1のオイル排出路と、サイクロンに連通する第2のオイル排出路と、それら二つのオイル排出路を集合させると共にオイル溜部が設けられた連通路とを備えており、第2のオイル排出路がオイル溜部に貯留されたオイル中に没入してその端部がオイル中に開口するように構成されたブリーザ装置が開示されている。
このブリーザ装置は、ブリーザチャンバにサイクロンを設けてブローバイガスからのオイル回収量を増大させると共に、サイクロンに連通する第2のオイル排出路をオイル溜部に貯留されたオイル中に開口させることにより、ブリーザチャンバ内のブローバイガスが両オイル排出路を通してサイクロンへ逆流してしまうことを防止すべく企図されたものである。
特開2003−120250号公報
しかし、上記従来のブリーザ装置では、吸気側負圧の大きさとオイル溜部に溜まったオイル量との関係によっては、そのオイル溜部のオイルが第2のオイル排出路を通してサイクロン内に急激に(突発的に)逆流し、更にサイクロン及び吸気系を通して瞬時に多量のオイルがエンジン等の内燃機関に一気に流入してしまうおそれがある。こうなると、その際の衝撃によってエンジン性能が低下したり、場合によってはエンジンや吸気系等のエンジン周辺部位が破損したりといった不都合が生じてしまう。
そこで、本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、ブローバイガスから分離除去されたオイル分が一旦貯留されるときに、そのオイル分がオイルセパレータを介し吸気系を通して内燃機関に一気に流入してしまうことを防止でき、内燃機関及びその周辺部位が破損するおそれを解消できるブリーザ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明によるブリーザ装置は、オイル分とガス分とを含むブローバイガスが供給され、そのブローバイガスの気液分離が行われるオイルセパレータと、そのオイルセパレータに連通するように接続されており、ブローバイガスから分離されたオイル分が貯留される空間を有しており、その空間を上下に複数の領域に離隔し且つその複数の領域が連通するように開口した連通部が形成された隔壁を有しており、更に、底部に形成されたオイル排出口に前記空間内へのオイルの逆流を阻止する逆止弁が設けられているオイル溜り部とを備えるものである。
このように構成されたブリーザ装置においては、ブローバイガスがオイルセパレータに供給されてオイル分とガス分とが互いに分離される。通常、ガス分は、ブリーザ装置が設置された内燃機関等の吸気系に戻される一方で、オイル分はオイル溜り部へ送出され、一旦貯留された後、回収される。貯留されたオイルをオイル溜り部から回収するには、例えば、オイル回収系に接続され且つオイルの逆流を防止するための逆止弁が設けられたオイル排出管をオイル溜り部の底部に接続すると好ましい。
ここで、オイル溜り部は、所望量のオイルを貯留可能な容積の空間を有しており、その内部には隔壁が設けられて上下に複数の領域(空間領域)が画成されている。各々の領域は、隔壁に設けられた連通部によって互いに連通しており、オイルが流通できるようにされている。よって、オイルは、複数の領域のうち下方に位置する領域から留まっていき、その領域が満杯になると、その上方の領域に順に溜まっていく。通常は、下方に位置する領域が満たされる前に、上述したようなオイル排出管を開放してオイルを排出させるのが好ましい。しかし、逆止弁の固着等が生じてオイルを排出できなくなると、基準量を超える量のオイルがオイル溜り部に留まり、より上方の領域にもオイルが溜まるようになる。
そのように過量のオイルがオイル溜り部に貯留された状態で、内燃機関の運転条件等によって過度の吸気系負圧が作用すると、従来の構造では、オイルセパレータ内にオイルが一気に逆流し、更に吸気系を通して吸い出され、内燃機関へ流入する事態が懸念され得る。これに対し、本発明では、そのような状態で過度の吸気系負圧が作用しても、隔壁に連通部が存在することにより、隔壁より下方の領域に溜まったオイルは上方の領域に吸い込まれ難くなるので、急激且つ多量な逆流の発生が抑制される。
このように下方の領域からのオイルの逆流を有効に抑制するには、隔壁に形成された連通部の開口面積が小さい程よいが、極度に小さいとオイルの下方への流通(流動)が阻害され易い傾向にある。より具体的には、隔壁の一方面の面積Sに対し、連通部の開口面積が、好ましくはS/5000〜S/10程度、より好ましくはS/1000〜S/50程度が好ましい。
また、隔壁の具体的な形態としては、例えば、オイル溜り部の形状に依らず、オイル溜り部の内部空間を上下に少なくとも二つに分画するような板状体が挙げられる。このときの連通部のより具体的な形態としては、板状体の面内に穿設された連通孔、板状体の外周の一部に形成された切り欠き等が挙げられ、或いは、オイル溜り部の内(周)形状よりも小さい外(周)形状を有する板状体を設置したときに生じる間隙を連通部としてもよい。
さらに、連通部を設ける位置としては、特に制限されないが、オイルセパレータとオイル溜り部との接続部位つまりオイルセパレータの下端部と、非同軸状に設けられると好ましく、そのような両者の接続部位からの距離が遠い程より好ましい。こうすれば、オイルが急激且つ多量に逆流することが更に生じ難くなる。
またさらに、隔壁は、連通部の開口周縁又はその周縁の近傍から下方に突設された突出部が設けられたものであるとより好ましい。こうすれば、隔壁で離隔された下方の領域から上方の領域へのオイルの移動が更に阻害され、急激且つ多量のオイルの逆流が一層抑止される。
本発明のブリーザ装置によれば、ブローバイガスから分離除去されたオイル分が一旦貯留されるときに、そのオイル分がオイルセパレータを介して吸気系ひいては内燃機関に一気に流入してしまうことを確実に防止でき、内燃機関及びその周辺部位が破損するおそれを解消することができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、同一要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り図面に示す位置関係に基づくものとする。また、図面の寸法比率は、図示の比率に限られるものではない。
図1は、本発明によるブリーザ装置の好適な一実施形態の構成を模式的に示す斜視図(一部ブロック図)である。ブリーザ装置1は、車両や動機器等(図示せず)に備わる内燃機関101、吸気系102、及びオイル回収系103に接続されたPCV(Positive Crankcase Ventilation)システムを構成するものである。
ブリーザ装置1は、内燃機関101の例えば図示しないクランクケースに配管P1を介して接続されたプレセパレータ2の後段に、整流ポンプ3を介してオイルセパレータ4が接続され、更にその下方に配置されたオイル保持タンク6(オイル溜り部)を備えるものである。オイルセパレータ4は、併置された二台のサイクロンセパレータ41,41を有している。また、それらのサイクロンセパレータ41,41には、オイル分が分離除去されたブローバイガスが排出され且つ配管P2を介して吸気系102に接続されたガス排出部5が併設されている。さらに、オイル保持タンク6の底壁には、配管P3を介してオイル回収系103に接続されたオイル排出部7が接続されている。
図2は、図1におけるII−II線に沿う要部断面図である。サイクロンセパレータ41,41は、それぞれ逆カップ状を成す胴部411と逆円錐部412とを備えており、その逆円錐部412の下端にオイル排出管413が接合されたものである。また、各胴部411の側壁には、吸入管31を介して整流ポンプ3に接続されたガス導入口3aが設けられている。さらに、各胴部411の上壁に穿設された貫通孔には、ガス出口管51が嵌入されている。これらのガス出口管51,51は、途中で合流されてガス排出部5に接続されている。
オイル保持タンク6は、略直方体状の容器60の内部に隔壁81が設置されたものであり、その隔壁81によって容器60の内部空間が、上下に隔てられた複数の空間領域すなわち上方空間領域Saと下方空間領域Sbとに離隔されている。容器60の底壁には、オイル排出口61が設けられており、その周囲に管状を成すオイル排出部7の一方端が接合されている。また、オイル排出部7の内部には、オイル排出口61を開閉するように可動する逆止弁71が設けられている。
ここで、図3は、図2におけるIII−III線に沿う断面図である。隔壁81は、容器60の胴壁内に嵌合するような外形を有する板状体であり、その面内に連通孔H(連通部)が形成されたものである。また、隔壁81の下面における連通孔Hの開口周縁には、下方に突設された(すなわち下方空間領域Sbに突出した)環状凸部81a(突出部)が設けられている(図2参照)。
このように構成されたブリーザ装置1においては、オイル粒子(オイル分)と燃焼ガス(ガス分)との気液混合体であるブローバイガスが、まず、プレセパレータ2に供給される。ブローバイガスに含まれるオイル粒子のうち比較的径が大きいものは、プレセパレータ2を通る間に分離除去される。
次に、ブローバイガスは、整流ポンプ3によって流量調整等が行われた後、サイクロンセパレータ41,41の胴部411,411内にその接線方向に沿って供給される。このように、オイルセパレータ4は接線流入式のタンデム型サイクロンセパレータとして機能する。
各サイクロンセパレータ41内に導入されたブローバイガスの流れは、胴部内で直線流から渦流に変化し、胴部411の内壁に沿って回転しながら螺旋状に下降する。それから、逆円錐部412に到達すると、回転速度を増しながら更に下降し、逆円錐部412の下端近傍で反転上昇し、胴部411の略中心部を回転しながら上昇する。
この際、ブローバイガスから分離除去されていない比較的微小なオイル粒子は、旋回運動によって遠心力を得て胴部411,411の内壁に向かって水平方向に移動し、その内壁に衝突して運動量を失う。このオイル粒子は、胴部411及び逆円錐部412の内壁を順次伝って流下しながら集積され、オイル排出管413の下端41bからオイル保持タンク6内に滴下する。
こうして、ブローバイガスの気液分離が行われ、各サイクロンセパレータ41の胴部411内を上昇するガスはオイル分が分離された清澄ガスとなり、ガス出口管51の下端41aからガス出口管51内へ吸入され、ガス排出部5を通して吸気系102へ送られる。
一方、オイル保持タンク6内に滴下したオイルは、容器60内の上方空間領域Saから連通孔Hを通して下方空間領域Sb内に流入する。下方空間領域Sbに溜まったオイルは、逆止弁71の開動作によりオイル排出口61が開放されて適宜(随時)オイル回収系103へ送られる。
また、逆止弁71は、例えば、内燃機関101の負荷状態の変動による吸気系負圧の変化、オイル回収系103への送出操作のタイミング、及び、オイル回収系103へのオイル送出量等の諸条件に応じて適宜閉じられる。これにより、オイル排出口61が閉止され、オイル保持タンク6やサイクロンセパレータ41,41へのオイルの逆流が抑制される。このときの逆止弁71の定常的な開閉制御としては、吸気系負圧を用いたり、或いは、他系統から独立した電動駆動又は機械駆動方式を用いたりといった種々の公知の手法を採用することができる。
ここで、万一、逆止弁71が閉状態(つまりオイル排出口61が閉止された状態)で固着してしまうような異常が生じると、オイルがオイル保持タンク6から排出されずにその内部に流入し続ける。こうなると、オイル保持タンク6の下方空間領域Sbがオイルでやがて満たされ、更に上方空間領域Saをも満たしてゆく。
その結果、貯留されたオイルの液面Lがオイル排出管413の下端41b近傍に近づいた状態で、内燃機関101の運転状態等によって吸気系102が過度の負圧になった場合、従来のブリーザ装置では、上述の如く、多量のオイルが一気に吸気系102から内燃機関101まで逆流するおそれがある。
これに対し、本発明のブリーザ装置1によれば、オイル保持タンク6に隔壁81が設けられて上方空間領域Sa及び下方空間領域Sbが画成されており、且つ、その隔壁81に設けられた連通孔Hがいわゆる‘絞り’として機能する。すなわち、万一、逆流が生じ得る状況となったとしても、連通孔Hよりも上側の領域からの吸い込みが主となる。よって、下方空間領域Sbに貯留されたオイルが上方空間領域Saへ流入することが抑制されるので、万一、オイルセパレータ4へのオイルの逆流が起こるとしても、上方空間領域Sa内に溜まった少量のオイルのみが移動する。
したがって、瞬時に多量のオイルが吸気系102から内燃機関101まで一気に流入することを十分に防止でき、これにより、内燃機関101や吸気系102へ荷重衝撃が印加されることによる性能低下や破損を抑止できる。
さらに、連通孔Hの開口周縁から下方に環状凸部81aが形成されているので、下方空間領域Sbから上方空間領域Saへのオイルの移動が更に阻害され、オイルの逆流を一層抑制することができる。
ここで、連通孔Hの開口面積は、特に制限されるものではないが、例えば、隔壁81の一方面の面積Sに対し、連通孔Hの開口面積が、S/5000〜S/10程度であると好ましく、S/1000〜S/50程度であるとより好ましい。この比率が上記下限値を下回ると、オイルの性状(粘性等)によっては、上方空間領域Saから下方空間領域Sbへのオイルが流動し難くなる傾向にある。一方、その比率が上記上限値を上回ると、場合によっては、一定時間内に下方空間領域Sbから上方空間領域Saへ逆流するオイル量が不都合に増大する傾向にある。
さらに、隔壁81において連通孔Hを設ける位置も、特に制限されず、例えば、図3において一点鎖線で示したように任意の位置に形成することができ、サイクロンセパレータ41とオイル保持タンク6との接続部位つまりオイル排出管413の下端41bから離れている程好ましい。こうすれば、下方空間領域Sbからのオイルの逆流を更に防止できる。また、連通孔Hを複数設けてもよく、この場合、全ての連通孔H,…の開口面積の合計が上述した比率の範囲を満たすように設けられると好適である。
本発明によるブリーザ装置の他の実施形態として、図3に示す隔壁81の代わりに図4に示す隔壁82を備えること以外は図1及び図2に示すブリーザ装置1と同様に構成されたものを例示できる。図4は、隔壁82を備えるブリーザ装置において図2におけるIII−III線に沿う断面図に相当するものである。
隔壁82は、図3に示す隔壁81と略同等の外形状を有しており、連通孔Hに代えて角隅部に三角状の切り欠きKが設けられたものである。切り欠きKの大きさは、特に制限されないが、その開口面積が上述した連通孔Hに対する面積比率の範囲を満たすようにすると、前述と同様の理由により好適である。
また、切り欠きKを設ける位置及び数は、図示のように一隅でもよく、例えば、同図に一点鎖線で示したように四隅に形成しても構わない。切り欠きKを複数設ける場合、全ての切り欠きK,…の開口面積の合計が上述した面積比率の範囲を満たすように設けられると好適である。
本発明によるブリーザ装置の更に他の実施形態として、図3に示す隔壁81の代わりに図5に示す隔壁83を備えること以外は、図1及び図2に示すブリーザ装置1と同様に構成されたものが挙げられる。図5は、隔壁83を備えるブリーザ装置において図2におけるIII−III線に沿う断面図に相当するものである。
隔壁83は、図3に示す隔壁81と略同等の外形状を有しており、連通孔Hに代えて両方の長辺の一部に矩形状の切り欠きJ1,J1が設けられたものである。各切り欠きJ1の大きさは、特に制限されないが、その開口面積が上述した連通孔Hに対して好ましい面積比率の範囲を満たすと、上述と同様の理由から好適である。
また、切り欠きJ1を設ける位置及び数は、図示のように両方の長辺でなくてもよく、例えば、一方の長辺でもよく、同図に一点鎖線で示したように短辺の少なくともいずれか一方(切り欠きJ2)に形成しても構わない。切り欠きJ1,J2を複数設ける場合、全ての切り欠きJ1,J2,…の開口面積の合計が上述した面積比率の範囲を満たすようにすると好適である。
これらのように構成された本発明によるブリーザ装置の他の実施形態によっても、ブリーザ装置1と同等の作用効果を奏することができる。なお、重複を避けるため、ここでの説明は省略する。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限度において様々な変形が可能である。例えば、オイルセパレータ4としてサイクロンセパレータ41以外のものを用いてもよい。また、サイクロンセパレータ41は一台でもよく、三台以上を連設してもよい。さらに、オイル保持タンク6の形状も限定されず、例えば、下部を逆錐状として、その下端にオイル排出部7を接続してもよい。またさらに、隔壁81〜83は、平板状でなくてもよく、例えば曲面又は凹凸面を有していてもよい。この場合には、連通孔Hや切り欠きK,J1,J2を凹部に設けるとよい。
さらにまた、連通孔Hや切り欠きK,J1,J2の開口形状も、図示のものに限られない。加えて、隔壁81〜83のそれぞれを又は組み合わせて複数設置し、オイル保持タンク6の内部を複数の空間領域に離隔してもよい。また、隔壁81〜83を水平ではなく、傾けた状態で容器60内に設置しても構わない。さらに、凸部81aは環状でなくてもよい。またさらに、切り欠きK,J1,J2の周縁下方に突出体(突出部)を設けてももちろんよい。
本発明によるブリーザ装置は、ブローバイガスから分離除去されたオイル分が一旦貯留されるときに、そのオイル分がオイルセパレータを介し、吸気系を通して内燃機関に一気に流入してしまうことを防止でき、内燃機関及びその周辺部位が破損するおそれを解消できるので、更なる高出力化及び高性能化が図られ且つ更なる信頼性及び安全性が追求される内燃機関、及びそのような内燃機関を備える機器、動機、設備等に広く利用できる。
本発明によるブリーザ装置の好適な一実施形態の構成を模式的に示す斜視図(一部ブロック図)である。 図1におけるII−II線に沿う要部断面図である。 図2におけるIII−III線に沿う断面図である。 隔壁82を備えるブリーザ装置において図2におけるIII−III線に沿う断面図に相当するものである。 隔壁83を備えるブリーザ装置において図2におけるIII−III線に沿う断面図に相当するものである。
符号の説明
1…ブリーザ装置、2…プレセパレータ、3a…ガス導入口、3…整流ポンプ、4…オイルセパレータ、5…ガス排出部、6…オイル保持タンク(オイル溜り部)、7…オイル排出部、31…吸入管、41…サイクロンセパレータ、51…ガス出口管、60…容器、61…オイル排出口、71…逆止弁、81,82,83…隔壁、81a…環状凸部(突出部)、101…内燃機関、102…吸気系、103…オイル回収系、411…胴部、412…逆円錐部、413…オイル排出管、H…連通孔(連通部)、J1,J2,K…切り欠き(連通部)、L…液面、P1,P2,P3…配管、Sa…上方空間領域、Sb…上方空間領域。

Claims (2)

  1. オイル分とガス分とを含むブローバイガスが供給され、該ブローバイガスの気液分離が行われるオイルセパレータと、
    前記オイルセパレータに連通するように接続されており、前記ブローバイガスから分離されたオイル分が貯留される空間を有しており、該空間を上下に複数の領域が画成されるように離隔し且つ該複数の領域が互いに連通するように開口した連通部が形成された隔壁を有しており、更に、底部に形成されたオイル排出口に前記空間内へのオイルの逆流を阻止する逆止弁が設けられているオイル溜り部と、
    を備える、ブリーザ装置。
  2. 前記隔壁は、前記連通部の開口周縁又は該周縁の近傍から下方に突設された突出部が設けられたものである、
    請求項1記載のブリーザ装置。

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