JP5081638B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数色のインクによる印刷処理を重ね合わせることにより画像を形成する印刷装置に係り、特に、水系インク及び非水系インクを用いる印刷装置に関する。
従来より、複数色のインクをインクヘッドより吐出する印刷処理を重ね合わせることにより画像を形成する印刷装置が知られている。
このような印刷装置において、標準色及び特定色のインクを収容しうるカートリッジを備え、標準色(例えばY(イエロー),M(マジェンダ),C(シアン))のインクとして水溶性の溶剤を含有する水系インクを用い、特定色(例えば、K(黒色))に水に溶解しない溶剤を含有する非水系(油性)インク或いは水系インクを用いる技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平11−165420号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術では、標準色として水系インクを用い、特定色として非水系インク又は水系を用いるため、各色の印字率によっては、表面の画像が裏面に透けてしまういわゆる裏抜けや、用紙の搬送路における紙詰まりいわゆるジャムが発生しやすくなるという問題があった。
詳述すると、例えば黒色に非水系インクを用いた印刷では、顔料が用紙表面に溜まりづらく、黒ベタ(黒色一色の部分)の濃度が上がらないため、必要な濃度を無理に得ようとすると、表面の画像が裏抜けしやすいという傾向にある。
一方で、標準色のすべてに水系インクを用いた印刷では、カラー部分の印字率が高い場合、インクの大量な水分によって用紙が変形し、ジャムが発生しやすく、印刷速度を上げられないという問題があった。
本発明は、以上の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、非水系インクと水系インクを用いて印字する際に、水系インクの水分による用紙変形が少なく、高濃度で且つ裏抜け濃度が低い印刷を実現する印刷装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、複数色のインクによる印刷処理を重ね合わせることにより画像を形成する印刷装置であって、各色の印字率を計数する印字率検出部と、各色のインク量を制御するインク量制御部とを備え、前記複数色のインクのうち少なくとも一色以上を、水に溶解しない溶剤を含有する非水系インクとし、残りの色のインクを、水溶性の溶剤を含有する水系インクとしたときに、前記印字率検出部によって計数された前記水系インクの印字率が、所定のしきい値を超える場合に、各色の印字率と、該印字率に応じた前記水系インク及び前記非水系インクのインク量とを関連づけて記録した複数のカラープロファイルを選択し、選択されたカラープロファイルを照合することにより、前記インク量制御部に該水系インク量を低減させ、前記非水系インクによる印刷処理実行後に、前記低減された水系インク量に基づいて前記水系インクによる印刷処理を実行することを特徴とする。また、印字率に応じて水系インク量を低減させることにより、より確実に、インクの水分によって用紙が変形するのを低減することができる。さらに、予め計算された印字率に応じた水系インク及び非水系インクのインク量をプロファイル化しておくことにより、印刷実行時の演算処理量を低減させることができ、演算処理の負担を軽減し、印刷処理の高速化を図ることができる。
なお、上記発明では、複数色のうち濃度が一番高い色や黒色を水系とすることができ、また、二次色を生成できるいずれか一色を水系インクとすることもできる。
このような発明によれば、水系インクより先に非水系インクの印字を行うことにより、用紙変形を抑制することができる。本発明者らは、実験により、CMY系30%の印字後、K100%印字の場合の方が用紙変形が少ないことを知見した。
特に、本発明において、黒色Kを水系とした場合には、画像の黒ベタの濃度が上がり、裏抜けの濃度を低減することができ、CMYを非水系とすることで、印字率の高い画像(黒ベタ、赤、青、緑などの二次色のベタ)で、水系インクの水分による用紙変形が抑制されることを知見した。
また、本発明において、KとCMYのいずれかのみであれば、水系で印刷が可能である。すなわち、B=CM、R=MY、G=MCなどの二次色生成時に印字率が上がるので、CMYは、2色以上水系にしないことで、水系インクでの印字率を制限し、水系インクによる水分が増大するのを回避することができる。
ここで、非水系インクによる印刷処理を水系インクによる印刷処理に先行させる方法としては、各色のインクを吐出するインクヘッドの配列を、用紙の搬送方向において、非水系インクのインクヘッドが水系インクのインクヘッドより手前に位置させるようにしたり、次に述べるように循環搬送を利用する等が考えられる。
上記発明において、印刷処理の対象となる用紙を循環搬送するとともに、複数色の各インクを吐出する画像形成部を複数回通過させる循環搬送手段と、画像形成部における各インクの吐出タイミングを制御する画像形成制御部とを設け、画像形成制御部において、水系インク及び非水系インクの吐出タイミングを、循環搬送手段による用紙の循環搬送と連携させることによって、非水系インクによる印刷処理を水系インクによる印刷処理に先行させるようにしてもよい。
この場合には、水系インク及び非水系インクの吐出タイミングを、循環搬送手段による用紙の循環搬送と連携させることにより、各色のインクヘッドの配列位置を考慮することなく、画像の特性に応じて動的に、任意の色を水系インクとすることができる。
上記発明において、前記インク量制御部に、水系インク量を低減させると同時に、非水系インク量を変更する機能を設けるようにしてもよい。
この場合には、水系インク量を低減させることにより、画像の濃度が低下するのを非水系インクにより補うことができ、画質濃度の維持と、ジャムの防止とのバランスを図ることができる。例えば、水系インクでの印字率が既定値以上にならないように、水系インクの印字率を落とすことにより用紙変形を抑制し、紙ジャムを予防することができるとともに、非水系インクの量を増やし、水系インクの印字率を落としたことによる、濃度、色味の変化を抑えるができる。
上記発明において、印刷処理の対象となる用紙を搬送する搬送手段における障害発生を検知するジャム検出手段をさらに設け、前記インク量制御部で、ジャム検出手段により検知された障害発生に応じて、インク量の制御を変更するようにしてもよい。
この場合には、紙ジャムが、水系インクによる用紙変形と推測される場合に、自動で、若しくはユーザーの指示を受けて、水系インクの印字率を落とす処理を実行することができ、紙ジャムを予防することができる。なお、このような紙ジャムを検知したことによりインク量の制御を変更したときには、その紙ジャムが発生した際の条件とそれに対する変更とを上述したカラープロファイルに反映させるようにしてもよい。
本発明によれば、複数色のインクによる印刷処理を重ね合わせることにより画像を形成する印刷装置において、水系インク及び非水系インクを用いる際に、水系インクの水分による用紙変形が少なく、高濃度で且つ裏抜け濃度が低い印刷を実現することができる。
[第1実施形態]
(印刷装置の全体構成)
本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る印刷装置100の印刷用紙搬送経路の概要を示す図である。
先ず、図1に示すように印刷装置100は、印刷用紙の供給を行う給紙機構として、筐体側面の外部に露出したサイド給紙台120と、筐体内部に設けられた複数の給紙トレイ(130a、130b、130c、130d)とを備えている。また、印刷済の印刷用紙を排出する排紙機構として排紙口140を備えている。
本実施形態では、印刷装置100は、用紙幅方向に伸び、多数のノズルが形成されたインクヘッドを複数備え、それぞれのインクヘッドから黒又はカラーインクを吐出してライン単位で印刷を行い、搬送ベルト上の記録用紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成するインクジェット方式のラインカラープリンタとする。
サイド給紙台120、給紙トレイ130のいずれかの給紙機構から給紙された印刷用紙は、ローラ等の駆動機構によって筐体内の給紙系搬送路FRに沿って搬送され、印刷用紙の先頭部分の基準位置であるレジスト部Rに導かれる。レジスト部Rのさらに搬送方向側には、複数の印字ヘッドを備えたヘッドユニット110が設けられている。印刷用紙は、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、各印字ヘッドから吐出されたインクによりライン単位で画像形成される。
印刷済の印刷用紙は、さらに、ローラ等の駆動機構によって筐体内を搬送される。印刷用紙の片側の面のみに印刷を行う片面印刷の場合は、そのまま排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に印刷面を下にして積載されていく。排紙台150は、筐体から突出したトレイ形状をしており、ある程度の厚みを有している。排紙台150は傾斜しており、傾斜の下位置に形成された壁により、排紙口140から排紙された印刷用紙が自然に整えられて重なっていくようになっている。
印刷用紙の両面に印刷を行う両面印刷の場合は、表面(最初に印刷される面を「表面」、次に印刷される面を「裏面」とする)印刷終了時には排紙口140に導かれずに、さらに筐体内を搬送される。このため、印刷装置100は、裏面印刷用に搬送路を切り替えるための切替機構170を備えている。切替機構170によって排出されなかった印刷用紙は、スイッチバック経路SRに引き込まれ、スイッチバックを行い、搬送路に対して表裏が反転する。そして、ローラ等の駆動機構によって、切替機構172を経由して再度レジスト部Rに導かれ、表面と同様の手順によって裏面の印刷が行われる。裏面の印刷が行われ、両面に画像が形成された印刷用紙は、排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に積載されていく。
なお、本実施形態では、両面印刷時におけるスイッチバックを、排紙台150内に設けられた空間を利用して行うようにしている。排紙台150内に設けられた空間は、スイッチバック時に印刷用紙が外部から取り出せないように覆われた構成となっている。これにより、利用者が誤ってスイッチバック動作中の印刷用紙を引き抜いてしまうことを防ぐことができる。また、排紙台150は、本来印刷装置100に備えられているものであり、排紙台150内の空間を利用してスイッチバックを行うことにより、印刷装置100内に、別途スイッチバック用の空間を設ける必要がなくなる。したがって、筐体のサイズが増大してしまうことを防ぐことができる。さらには、排紙口とスイッチバック経路とを共用しないため、スイッチバック処理と他の用紙の排紙とを並行して行うことができる。
印刷装置100では、給紙された印刷用紙の先頭部分の基準位置となるレジスト部Rには、両面印刷時に片面印刷済の印刷用紙も搬送されてくる。このため、レジスト部Rの直前部分には、給紙された印刷用紙の搬送経路と、裏面印刷の用紙が循環して搬送されてくる経路とが合流する合流地点が存在する。
この合流地点を基準に、給紙機構側の経路を給紙系搬送路FRと称し、それ以外の経路を循環系搬送路CRと称するものとする。図2は、給紙系搬送路FRと循環系搬送路CRとを模式的に示した図である。簡単のため、駆動部を構成するローラの個数は適宜省略している。
給紙系搬送路FRには、サイド給紙台120からの給紙を行うためのサイド給紙駆動部220、給紙トレイ(130a、130b、130c、130d)からの給紙を行うためのトレイ1駆動部230a、トレイ2駆動部230b…が備えられている。いずれの駆動部も複数のローラ等で構成された駆動機構を備え、給紙台又は給紙トレイに積載された印刷用紙を1枚ずつ取り込んで、レジスト部R方向に搬送する。各駆動部は独立に駆動することが可能であり、給紙を行う給紙機構に応じて必要な駆動部の動作が行われる。
また、給紙系搬送路FRには、搬送センサが複数個配置され、給紙系搬送路FRにおける搬送ジャムを検出できるようになっている。各搬送センサは印刷用紙の有無又は印刷用紙の先端を検出するためのセンサであり、例えば、搬送経路上に複数の搬送センサを適当な間隔で並べ、給紙側に設けられた搬送センサが印刷用紙を検出してから所定時間内に搬送方向側の搬送センサが印刷用紙を検出しない場合に、搬送ジャムが発生したと判断することができる。また、給紙部付近に搬送センサを設け、サイド給紙駆動部220、トレイ1駆動部230a等を駆動させてから所定時間内に搬送センサが印刷用紙を検出しない場合に搬送ジャム(給紙エラー)が発生したと判断することができる。
搬送センサを各給紙部に対応して配置することで、給紙系搬送路FRにおいて搬送ジャムが発生したことのみならず、給紙系搬送路FRのどこで搬送ジャムが発生したかを特定することができるようになる。
循環系搬送路CRには、レジスト部Rに印刷用紙を導くレジスト駆動部240、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160を無端移動させるために駆動するベルト駆動部250、搬送方向側に順に配置される第1上面搬送駆動部260及び第2上面搬送駆動部265、排紙口140に印刷済の用紙を導く上面排出駆動部270、裏面印刷用に印刷用紙をスイッチバック経路SRに引き込んで、反転させて合流地点に導くスイッチバック経路駆動部280が備えられている。いずれの駆動部も1又は複数のローラ等で構成された駆動機構を備え、搬送経路に沿って印刷用紙を1枚ずつ搬送する。各駆動部は独立に駆動することが可能であり、印刷用紙の搬送状況に応じて必要な駆動部の動作が行われる。
また、循環系搬送路CRにも搬送センサが複数個配置され、循環系搬送路CRにおける搬送ジャムを検出できるようになっている。また、レジスト部Rに適切に印刷用紙が搬送されていることを確認できるようになっている。循環系搬送路CRでは、駆動部対応に搬送センサが設けられており、循環系搬送路CRのどの駆動部で搬送ジャムが発生したかを特定することができるようになっている。
なお、本実施形態において、印刷装置100は、ある印刷用紙を給紙した後、その印刷用紙に印刷が施され排紙されるのを待って次の印刷用紙を給紙するのではなく、先行する印刷用紙が排紙される前に、後続の印刷用紙を給紙して、所定の間隔で連続的に印刷することができるようになっている。
搬送ベルト160は、ヘッドユニット110に対向する面の前端及び後端に配設された駆動ローラ161及び従動ローラ162に掛け渡されており、図中時計回り方向に回転移動する。また、搬送ベルト160の上面には、そのベルト移動方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つのインクヘッドが並べて配置され、複数の画像を互いに重なり合うようにしてカラー画像を形成するヘッドユニット110が対向配置されている。
特に、本実施形態では、複数色のインクうち少なくとも一色以上を、水に溶解しない溶剤を含有する非水系インクとし、残りの色のインクを、水溶性の溶剤を含有する水系インクとしたハイブリッド印刷処理が行えるよう、ヘッドユニット110には、水系インクのインクヘッドと、非水系インクのインクヘッドが配列されている。
具体的には、C,M,Yのインクヘッドが非水系のC,M,Yインクを吐出し、Kのインクヘッドが水系のインクを吐出し、非水系インクによる印刷処理が、水系インクによる印刷処理よりも先行されるように、用紙の搬送方向において、C,M,Yのインクヘッドが、Kのインクヘッドより手前に位置するように配列されている。
なお、本実施形態において、非水溶性溶剤としては、芳香族炭化水素溶剤、脂肪族炭化水素溶剤、脂環式炭化水素溶剤、エステル系溶剤、アルコール系溶剤、高級脂肪酸系溶剤、エーテル系溶剤、およびこれらの混合物を用いることができる。具体的には、日本石油社製「テクリーンN-16,テクリーンN-20,テクリーンN-22、日石ナフテゾールL、日石ナフテゾールM、日石ナフテゾールH、0号ソルベントL、0号ソルベントM、0号ソルベントH、日石アイソゾール300、日石アイソゾール400、AF−4、AF−5、AF−6、AF−7」、Exxon社製「IsoparG、IsoparH、IsoparL、IsoparM、Exxol D40、Exxol D80、Exxol D100、Exxol D130、Exxol D140」、及びラウリル酸メチル、ラウリル酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル、オレイン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、リノール酸メチル、リノール酸イソブチル、リノール酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、大豆油メチル、大豆油イソブチル、トール油メチル、トール油イソブチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、モノカプリン酸プロピレングリコール、トリ2エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリ2エチルヘキサン酸グリセリルといった、エステル系溶剤。イソミリスチルアルコール、イソパルミチルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコールといった、アルコール系溶剤。イソノナン酸、イソミリスチン酸、ヘキサデカン酸、イソパルミチン酸、オレイン酸、イソステアリン酸といった脂肪酸。ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール次ブチルエーテルといったエーテル系の溶剤が挙げられる。
さらに、本実施形態において、水溶性溶剤としては、例えばアルコール系、アミン系、グリコールエーテル系、アミド系、スルホキシド系、複素環系、スルホン系、およびこれらの混合系を用いることができる。具体的には、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルといったグリコールエーテル系の溶剤。メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール、1,3プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5ペンタンジオール、1,2ペンタンジオール、1,2ヘキサンジオール、1,2,6ヘキサントリオール等のアルコール系溶剤。エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、N−エチルホルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等のアミン系溶剤。ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶剤。2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン等の複素環系溶剤。ジメチルスルホキシド等のスルホン系溶剤。スルホラン等のスルホン系溶剤が挙げられる。
また、図1に示すように、印刷装置100には、演算処理部330が備えられている。この演算処理部330は、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成された演算モジュールであり、プログラムを適宜読み込んで実行することにより種々の機能モジュールを仮想的に構築し、構築された各機能モジュールによって、画像データに関する処理や、各部の動作制御、ユーザー操作に対する種々の処理を行う。また、この演算処理部330には、操作パネル330aが接続されており、この操作パネル330aを通じて、ユーザーによる指示や設定操作を受け付けることができる。
(ハイブリッド印刷処理)
そして、本実施形態におけるハイブリッド印刷処理は、演算処理部330によって、画像データの解析や、ヘッドユニット110及び各駆動モータ、各切替機構等の搬送路駆動手段の動作を制御することにより行われる。
図3は、演算処理部330におけるハイブリッド印刷処理に係る機能モジュールを示すブロック図である。図3に示すように、演算処理部330は、主としてジャム予防処理部332と、画像データ受信部333と、画像処理部331とを備えている。
画像データ受信部333は、ジョブデータを受信する通信インターフェースであり、受信したジョブデータに含まれる画像データを各処理部331及び332に受け渡すモジュールである。
画像処理部331は、画像処理に特化したディジタル信号処理を行う演算処理装置であり、印刷に必要な画像データの変換等を行い、印刷を実行するモジュールである。この画像処理部331は、プロファイルデータメモリ331aと、プロファイル選択部331bと、インク量制御部331cと、画像形成制御部331d、色変換回路331eとを備えている。
プロファイルデータメモリ331aは、複数のカラープロファイルを記憶保持する記憶装置であり、プロファイル選択部331bによりデータファイルを読み出し、プロファイル選択部331bを通じて、インク量制御部331cに送出する。
ここで、カラープロファイルは、各色の印字率と、印字率に応じた水系インク及び非水系インクのインク量とを関連づけて記録したテーブルデータであり、本実施形態では、印字率に応じたカラープロファイルが複数用意され、インク量制御部331cによるインク量の制御では、印字率に応じて複数のカラープロファイルを選択し、この選択されたカラープロファイルを照合することによって、各色のインク量の調整が行われる。表1は、本実施形態に係るカラープロファイルの内容を示すものである。

プロファイル選択部331bは、印字率検出部332cによる印字率やジャムの発生に基づいてプロファイルデータメモリ331aに記憶されている複数のカラープロファイルのうち、適切なものを選択して読み出し、インク量制御部331cに送出するモジュールである。このプロファイル選択部331bによるカラープロファイルの選択は、印字率検出部332cによる各色の印字率及びその分布などに応じて各インクの適切な量を決定すべく、各色の印字率が所定のしきい値を越えるか否かに基づいて行われる。また、本実施形態でのプロファイル選択部331bによるカラープロファイルの選択では、印字率のみならず、ジャム検出部332bによるジャムの検出や推測、及び操作信号取得部232aにより受信されたユーザー操作も反映される。
これにより本実施形態では、紙ジャムが水系インクによる用紙変形と推測される場合には、ジャム検出部332bにより自動で、若しくは操作信号取得部332aによりユーザーの指示を受けて、水系インクの印字率を落とす処理を実行し、紙ジャムを予防する。なお、紙ジャムを検知したことによりインク量の制御を変更したときには、その紙ジャムが発生した条件と、それに対するインク量の変更とをカラープロファイルに反映させるようにしてもよい。
色変換回路331eは、RGB印刷画像を、カラープロファイルを使用して、CMYK印刷画像に変換する回路であり、各色についての印刷画像に基づいて、画像形成制御部331dに印刷を実行させる。この変換に際し、色変換回路331eは、デフォルトのカラープロファイル1により暫定的に色変換を行い、このカラープロファイル1により色変換された各色の印刷画像のうち、水系インクで印刷される色の印刷画像を印字率検出部332cに送出する。ここでは、特定色として黒色を水系インクで印字することから、K版画像が印字率検出部332cに送られる。
また、色変換回路331eは、インク量制御部331cを備えており、印字率検出部332cに従ってプロファイル選択部331bがカラープロファイルを変更したときには、変更されたカラープロファイルに基づいて、インク量を調整する。
かかるインク量制御部331cは、プロファイル選択部331bが選択したカラープロファイルに基づいて、各色のインク量を制御するモジュールである。このインク量制御部331cからの制御信号は、画像形成制御部331dに入力され、画像形成制御部331dに、各色のインクヘッドによるインクの吐出量を制御させる。
本実施形態においてこのインク量制御部331cは、水系インク量を低減させると同時に、非水系インク量を変更する機能を有しており、例えば、水系インクでの印字率が既定値以上にならないように、水系インクの印字率を落とすとともに、非水系インクの量を増やして、水系インクの印字率を落としたことによる、濃度、色味の変化を抑えるようにしている。また、上述したように、本実施形態にかかるインク量制御部331cは、ジャム検出部332bにより検知された障害発生に応じて、或いは、ユーザー操作によって、カラープロファイルの選択が変更された場合にも、この選択されたカラープロファイルに従ってインク量の制御を変更する。
画像形成制御部331dは、各色のインクヘッドの駆動や、搬送経路の駆動手段の動作を制御し、画像形成処理全体を制御するモジュールであり、印字率検出部332cによって計数された水系インクの印字率が所定のしきい値を超える場合などに、カラープロファイルの切り替えがなされ、選択されたカラープロファイルに応じたインク量制御部331cからの制御信号に従って、水系インクの量を低減させる。
一方、上記ジャム予防処理部332には、操作信号取得部332aと、ジャム検出部332bと、印字率検出部332cとが、備えられている。
操作信号取得部332aは、操作パネル330aからユーザーによる操作信号を受信するモジュールであり、受信した操作信号を解析し、ユーザー操作に応じた処理を他のモジュールに実行させる。
特に、本実施形態において、この操作信号取得部332aは、画像形成に関し、図4のパネルイメージのように、ユーザーが紙ジャムの発生を回避すべく水系インクの吐出量を制限するか否かの指示操作や設定操作を受け付け、ジャム発生予防処理の要否をプロファイル選択部331bに出力する機能を担っている。
印字率検出部332cは、各色の印字率を計数するモジュールであり、DSP333によって処理されたジョブデータに含まれる画像データに応じて、各色の印字率、及び印字の分布などを検出し、検出結果をジャム検出部332b及びプロファイル選択部331bに出力する。なお、印字率の計数に際しては、画像を複数エリアに分割し、一番印字率の高いエリアや一番条件の悪いエリアの情報を元に判断するようにしてもよい。
ジャム検出部332bは、印刷処理の対象となる用紙を搬送する搬送手段における紙ジャム等の障害発生を検知又は推測するモジュールであり、このジャム検出部332bによる検出結果は、プロファイル選択部331bに入力される。このジャム検出部332bにおけるジャム検出処理では、搬送経路の各所に設けられた搬送センサによって検出された紙詰まりや用紙搬送の遅れなどに基づいてジャムの発生を検知又は推測するとともに、印字率検出部332cから印字率に関する情報を取得し、発生しているジャムが水系インクの印字率によるものか否かを推測し、その推測結果をプロファイル選択部331bに出力する。
(ハイブリッド印刷処理の動作)
以上の構成を有する印刷装置の動作させることによって、以下のようなハイブリッド印刷処理を実施することができる。図5は、本実施形態に係る印刷装置のハイブリッド印刷処理時における動作を示すフローチャート図である。
先ず、ジョブデータの受信(S101)等により画像データが取得されると、色変換回路331eによって色変換が行われ、変換された印刷画像に基づいて印字率の検出が行われる(S102)。具体的には、色変換回路331eにより、RGB印刷画像が、プロファイル1に基づいてCMYK印刷画像に変換され、変換された印刷画像のうち、水系インクで印刷される色の印刷画像(ここでは、K版画像)が印字率検出部332cに送出され、印字率の検出が行われる。
そして、印字率が所定のしきい値を越えていない場合(ステップS103における“N”)には、ジャムの予防処理が要求されているか否かを判断する(S104)。このジャム予防処理の要求は、前回の印刷の際にジャムが検出されているか、又はユーザー操作によりジャム予防処理が優先的に選択されているかに応じて判断される。
ステップS104においてジャム予防処理が要求されていないときには、プロファイル1がそのまま使用され、特定色(ここでは、水系黒色)の吐出量の調整を行うことなく(S106)、印刷が実行される(S108)。
一方、ステップS103において印字率がしきい値を越えているか(ステップS103における“Y”)、或いはステップS104においてジャム予防処理が要求されているとき(ステップS104における“Y”)には、プロファイル選択部331bにおいてプロファイル2が選択しなおされ、必要に応じていろ変換処理がやり直されるか、或いはインク量制御部331cによって水系インク量が低減される(S110)。このとき、インク量制御部331cは、水系インク量を低減させるとともに、水系インク量の低減による濃度低下を抑えるために非水系インク量を増大させるように調整する。
その後、すべての用紙の印刷を行った後(S107及びS108)、処理を終了する。
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、水系インクより先に非水系インクの印字を行うことにより、画質を高めつつ、用紙変形を抑制することができる。特に、本実施形態のように、黒色Kを水系とした場合には、画像の黒ベタの濃度が上がり、裏抜けの濃度を低減することができ、また、CMYを非水系とすることで、印字率の高い画像(黒ベタ、赤、青、緑などの二次色のベタ)で、水系インクの水分による用紙変形が抑制されることができる。
下表は、黒色を水系のみ、ハイブリッド(プロファイル1及びプロファイル2における)、非水系のみとした条件で印刷した場合の主観評価による画像品質(コントラスト及び色味)である。

表2に示すように、本実施形態のプロファイル1又は2を用いたハイブリッド印刷の結果は、非水系インクのみでの印刷より高品質であることが判る。
また、下表は、コンポジット黒ベタの濃度(OD値)である。

表3に示すように、本実施形態のプロファイル1又は2を用いたハイブリッド印刷の結果は、黒ベタにおける濃度が高く、非水系インクのみの印刷より高品質であることが判る。
下表は、さらに水系、非水系のインク比率を変えて、各種画像を印刷したときの用紙変形量を、水系のみ又は非水系のみの印刷と比較して示すものである。なお、ここでは、印字率は、CMYKの合計で最大130%に設定しており、カラープロファイルを用いた印刷では、黒(K)を水系としている。

水系インクの比率が低い方が、印刷用紙の変形は小さいことから、表4に示すように、本実施形態におけるカラープロファイルを用いて水系インクのインク量を調整するハイブリッド印刷が、水系のみでの印刷よりも有利であることが判る。
(変更例)
なお、上記実施形態では、黒色を水系としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数色のうち濃度が一番高い色や二次色を生成できるいずれか一色を水系インクとすることもできる。
例えば、KとCMYのいずれかのみを水系とすることができる。すなわち、B=CM、R=MY、G=MCなどの二次色生成時に印字率が上がるので、CMYは、2色以上水系にしないことで、水系インクでの印字率を制限し、水系インクによる水分が増大するのを回避することができる。
表5は、水系インク・非水系インクの組み合わせ、及びインク順序のバリエーションの一例である。

なお、表5に示すように、ケース3でK以外のCMYいずれか一色、例えばMを水系としても、水系の最大インク量は、コンポジットKで110%、赤や青のMを含む二次色でも100%であり、本発明のメリットを受けることができる。また、KとMとを水系とした場合、印字率検出回路では、KとMの印字率の合計を使用するようにしてもよい。
また、上記実施形態では複数のカラープロファイルを用いてインク量の調整を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、画質より回路規模、すなわち製品コストを優先するために、カラープロファイルの読み出しに替えて、デフォルトのインク量に対して低減係数を掛け合わせるなどの簡略的な演算を行って、調整後のインク量を算出するようにしてもよい。
具体的には、プロファイル1に記載された水系の黒色Kの値について、係数aをかけるなどして、調整後の黒色K′を、
K′=a×K(例えば、a=0.8)
とした簡略的な演算により求める。また、この場合には、その他の色YMCについても、調整後のYMCの値[C′M′Y′]を、
[C′M′Y′]=(1−a)/3×[CMY]
というように求める。
[第2実施形態]
(印刷装置の構成)
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態について説明する。図6は、本実施形態に係る印刷装置100の印刷用紙搬送経路の概要を示す図である。なお、本実施形態において、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
本実施形態では、用紙を反転させることなく循環搬送するとともに、各色のそれぞれについて非水系インク用のインクヘッドユニット110aと、水系インク用のインクヘッドユニット110bとを設け、印刷物の画像応じて、各色の水系・非水系インクをジョブ毎に選択可能としたことを要旨とする。
詳述すると、図6に示すように、本実施形態に係る印刷装置は、上述した第1実施形態の構成に加え、バイパス経路BRが設けられ、切替機構171により、用紙が循環系搬送路CRから、スイッチバック経路SR又はバイパス経路BRに選択的に導かれるようになっている。そして、バイパス経路BR側では、用紙の反転が行われず、そのまま循環系搬送路CRに受け渡される。このため、本実施形態では、バイパス経路BRを経由することにより、同一の印刷面を循環搬送することができ、同一面を連続してヘッドユニット110に複数回通過させることができる。
また、搬送ベルト160の上面に、非水系インク用のインクヘッドユニット110aと、水系インク用のインクヘッドユニット110bとがそのベルト移動方向に沿って配列されており、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つのインクヘッドが並べて配置されている。
そして、本実施形態では、画像形成制御部331dにおいて、水系インク及び非水系インクの吐出タイミングを、搬送経路駆動手段による用紙の循環搬送と連携させることによって、非水系インクによる印刷処理と、水系インクによる印刷処理とを分割して行い、一回目の印刷で非水系の印刷を行い、二回目の印刷で水系の印刷を行う。
例えば、表5に示すようなケース1〜3などの水系・非水系インクの組み合わせ及びインクヘッド順に対応したカラープロファイルを用意し、このカラープロファイルには、各ケース毎の印字率に応じた水系・非水系の比率が記述されている。印字率検出部332cは、各色毎の印字率を検出し、プロファイル選択部331bは、しきい値を越える印字率の色がある場合に、その色と印字率の組み合わせから、適切なケースを選択し、選択されたケースに対応したカラープロファイルを読み出し、色変換回路331eに送出する。
(印刷装置の動作及び作用効果)
以上の構成を有する印刷装置の動作させることによって、ハイブリッド印刷処理を実施することができる。なお、本実施形態では、前述した第1実施形態で説明した手順(図4)に加え、ステップS107において図8に示す処理を行う。図8は、本実施形態において印刷実行時に行うサブルーチン処理を示すフローチャート図である。
図8に示すように、本実施形態における印刷実行時には、選択されたケース及びカラープロファイルに基づき、現在のインクヘッドの配列において、選択された水系インクが非水系インクよりも、用紙搬送方向前方に位置しているか否かを判断する(S107a)。このとき、水系インクが非水系インクよりも後方にあれば(ステップS107aにおける“N”)、上述した第1実施形態と同様に、通常通り1回の印刷で処理を終了する。このとき、水系のインクヘッドが非水系のインクヘッドよりも後方にあるため、非水系インクによる印刷が、水系インクによる印刷よりも先行される。
一方、ステップS107aにおいて、水系インクが非水系インクよりも前方にあれば(ステップS107aにおける“Y”)、循環経路を利用した分割印刷を行う。具体的には、画像形成制御部331dにおいて、水系インク及び非水系インクの吐出タイミングを、搬送経路駆動手段による用紙の循環搬送と連携させることによって、一回目の印刷で非水系インクでの印刷を行い、循環搬送の後、二回目の印刷で水系インクでの印刷を行う。
このような本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、水系インクより先に非水系インクの印字を行うことにより、画質を高めつつ、用紙変形を抑制することができる。特に、本実施形態では、水系インク及び非水系インクの吐出タイミングを用紙の循環搬送と連携させる分割印刷を行うため、各色のインクヘッドの配列位置を考慮することなく動的に任意の色を水系インクとすることができる。このため、画像の特性に合わせて任意の色を水系インクとすることができ、且つ非水系インクによる印刷処理を水系インクによる印刷処理に先行させることができることから、用紙変形を防止しつつ、より画質の向上を図ることができる。
第1実施形態に係る印刷装置の印刷用紙搬送経路の概要を示す図である。 第1実施形態に係る給紙系搬送路FRと循環系搬送路CRとを模式的に示した図である。 第1実施形態に係る演算処理部におけるハイブリッド印刷処理に係る機能モジュールを示すブロック図である。 第1実施形態に係るパネルイメージである。 第1実施形態に係る印刷装置のハイブリッド印刷処理時における動作を示すフローチャート図である。 第2実施形態に係る印刷装置の印刷用紙搬送経路の概要を示す図である。 第2実施形態に係るインクヘッドユニットの構成を示す図である。 第2実施形態に係るハイブリッド印刷処理時における動作を示すフローチャート図である。
符号の説明
BR…バイパス経路
CR…循環系搬送路
FR…給紙系搬送路
R…レジスト部
SR…スイッチバック経路
100…印刷装置
110…ヘッドユニット
110a…インクヘッドユニット(非水系)
110b…インクヘッドユニット(水系)
120…サイド給紙台
130…給紙トレイ
140…排紙口
150…排紙台
160…搬送ベルト
161…駆動ローラ
162…従動ローラ
170〜172…切替機構
220…サイド給紙駆動部
230a,230b…トレイ駆動部
232a…操作信号取得部
240…レジスト駆動部
250…ベルト駆動部
260…第1上面搬送駆動部
265…第2上面搬送駆動部
270…上面排出駆動部
280…スイッチバック経路駆動部
330…演算処理部
330a…操作パネル
331…画像処理部
331a…プロファイルデータメモリ
331b…プロファイル選択部
331c…インク量制御部
331d…画像形成制御部
331e…色変換回路
332…ジャム予防処理部
332a…操作信号取得部
332b…ジャム検出部
332c…印字率検出部
333…画像データ受信部

Claims (7)

  1. 複数色のインクによる印刷処理を重ね合わせることにより画像を形成する印刷装置であって、
    各色の印字率を計数する印字率検出部と、
    各色のインク量を制御するインク量制御部と
    を備え、
    前記複数色のインクのうち少なくとも一色以上を、水に溶解しない溶剤を含有する非水系インクとし、残りの色のインクを、水溶性の溶剤を含有する水系インクとしたときに、前記印字率検出部によって計数された前記水系インクの印字率が、所定のしきい値を超える場合に、各色の印字率と、該印字率に応じた前記水系インク及び前記非水系インクのインク量とを関連づけて記録した複数のカラープロファイルを選択し、選択されたカラープロファイルを照合することにより、前記インク量制御部に該水系インク量を低減させ、前記非水系インクによる印刷処理実行後に、前記低減された水系インク量に基づいて前記水系インクによる印刷処理を実行する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記複数色のうち濃度が一番高い色を、前記水系インクとしたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記複数色のうち黒色を前記水系インクとしたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  4. 前記複数色のうち、二次色を生成できるいずれか一色を前記水系インクとしたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  5. 印刷処理の対象となる用紙を循環搬送するとともに、前記複数色の各インクを吐出する画像形成部を複数回通過させる循環搬送手段と、
    前記画像形成部における各インクの吐出タイミングを制御する画像形成制御部と
    を備え、
    前記画像形成制御部は、前記水系インク及び前記非水系インクの吐出タイミングを、前記循環搬送手段による前記用紙の循環搬送と連携させることによって、前記非水系インクによる印刷処理を、前記水系インクによる印刷処理に先行させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  6. 前記インク量制御部は、水系インク量を低減させると同時に、非水系インク量を変更する機能を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  7. 印刷処理の対象となる用紙を搬送する搬送手段における障害発生を検知するジャム検出手段をさらに備え、
    前記インク量制御部は、前記ジャム検出手段により検知された障害発生に応じて、前記インク量の制御を変更する
    ことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
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