JP5078465B2 - 電子写真感光体の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファックス等の電子写真プロセスを利用した画像形成装置に適用可能な電子写真感光体、たとえばアモルファスシリコン(a−Si)系の光導電層を形成した電子写真感光体(a−Si感光体)の検査方法に関するものである。
a−Si感光体は、一般に高周波グロー放電法により、SiH
等の原料ガスを分解し、導電性基体上にa−Si堆積膜を形成するプラズマCVD法により製造されている。この製造法においては、導電性基体上への堆積膜形成に寄与しない粉体が不可避的に発生する。
このような粉体は、a−Si堆積膜の形成時に導電性基体やこれに形成されている膜に付着することがある。先の粉体の他に、導電性基体の切削加工時の切り屑や各種のゴミが導電性基体に付着していることもある。このような粉体、切り屑あるいはゴミなどといった異物が導電性基体や形成中の膜に付着すると、これらが核となってa−Si堆積膜が部分的に球状に異常成長を起こすことがある。この異常成長部は、一般に球状突起と称されている。
a−Si感光体を用いた画像形成装置によって画像形成した際に現われる画像欠陥の多くは、この球状突起に起因するものであり、画像品質上許容されるレベルまで、異物を排除した条件下でa−Si感光体の製造が実施されている。
その一方で、a−Si感光体を用いた画像形成装置においては、a−Si感光体の球状突起に起因して画像上に黒点や白点を生じる画像欠陥が、画像品質上の問題となる場合がある。そのため、画像欠陥の検出を目的として、種々の検査方法、検査装置、および検査条件などが提案されている。
その一例として、a−Si感光体の球状突起に起因して発生する画像欠陥を、予め顕在化させて検出する検査方法および検査装置に関するもの(たとえば特許文献1参照)、あるいは通常環境と高温高湿環境で画像形成を行い、画像欠陥を評価する方法がある(たとえば特許文献2参照)。
その他の例として、予め湿度環境を変化させて画像形成を行って評価した画像欠陥数の湿度依存に基づき、該画像欠陥数が湿度に依存して増加する臨界領域の湿度範囲よりも高い湿度環境下(たとえば相対湿度が70%以上)で画像欠陥を評価する方法も提案されている(たとえば特許文献3参照)。
特開昭62−189477号公報 特開平4−120547号公報 特開2006−071779号公報
しかしながら、感光体の検査を行ない、画像欠陥が生じたものについては、それが画像品質上許容されるレベルを満たさない場合には出荷品から除外する必要が生じる。その一方で、電子写真プロセスを利用した画像形成装置の高画質化に対する要求は年々高まっており、画像欠陥に対しても画像品質上の許容レベルが年々厳しいものとなってきている。
そのため、従来の検査方法では、画像品質上の許容レベルを満たさない感光体が出荷品から除外されない問題が発生する可能性が出てきた。
また、市場で使用を継続していく過程で球状突起部の低抵抗化等により、検査時には出現していなかった画像欠陥が使用過程において出現し、良好な画像形成を維持できない感光体が出荷品から除外されていない問題が発生する可能性が出てきた。
このような不具合を解消するためには、検査工程でより厳しい許容レベルを設定しておく必要が生じ、本来は画像品質上の許容レベルを満たす感光体であっても出荷品から除外されてしまい、不良品を増やしてしまうことが懸念される。
そこで、本発明は、電子写真感光体の画像欠陥を簡便な方法でより正確に検出できるようにするとともに、市場で使用を継続していく過程で画像欠陥が出現する球状突起に対しても確実に検出することができるようにすることを課題としている。
本発明においては、基体上に光導電層を形成した電子写真感光体を、画像形成装置に搭載して印刷を行なって前記電子写真感光体を検査する方法であって、前記画像形成装置に
おける設定濃度を変化させて画像形成を行なうことにより、設定濃度に対する地かぶり発生率の濃度依存性を予め調べておき、設定濃度と地かぶりの発生率との関係において、設定濃度を変化させても地かぶりの発生率が略一定で推移する第1濃度域と、設定濃度が大きくなるにつれて地かぶり発生率が高くなる第2濃度域と、の境界またはその近傍濃度域に対応する表面電位での画像形成において画像欠陥を評価することを特徴とする、電子写真感光体の検査方法が提供される。
前記設定濃度は、たとえば前記画像形成装置における帯電装置よって前記電子写真感光体の表面に印加する表面電位を調整することによって行なわれる。
本発明の検査方法では、設定濃度に対する地かぶりの発生率の依存性に加えて、画像濃度の湿度環境依存性をさらに考慮して、電子写真感光体の検査を行なうようにしてもよい。湿度環境依存性に基づく検査は、湿度環境を変化させて画像形成を行うことにより、画像濃度の湿度依存性を予め調べておき、湿度と画像濃度との関係において、湿度を変化させても画像濃度が略一定で推移する湿度範囲で画像欠陥を評価することにより行なわれる。
前記湿度は、たとえば相対湿度で20%以上60%以下の範囲から選択される。
本発明の検査方法では、画像形成装置における現像装置として、湿度を変化させても画像濃度が略一定で推移する湿度の範囲の環境下に放置されたものを使用するのが好ましい。
本発明の検査方法によれば、電子写真感光体の画像欠陥を簡便な方法でより正確に検出できるようにするとともに、市場で使用を継続していく過程で画像欠陥が出現する球状突起を検出することが可能となる。
以下、本発明における電子写真感光体の検査方法について具体的に説明する。
まず、本発明の検査方法を説明する前に、検査対象となる電子写真感光体およびこれを搭載した画像形成装置について、図1および図2を参照して説明する。
図1に示した画像形成装置1は、画像形成方式としてカールソン法を採用したものであり、電子写真感光体2、帯電器41、露光器42、現像器43、転写器44、定着器45、クリーニング器46、および除電器47を備えたものである。
電子写真感光体2は、画像信号に基づいた静電潜像やトナー像が形成されるものであり、図1の矢印A方向に回転可能とされている。図2に示したように、電子写真感光体2は、円筒状基体20の表面に、感光層21が形成されたものである。
円筒状基体20は、電子写真感光体2の骨格をなすとともに、その外周面上で静電潜像を担持するものである。円筒状基体20は、少なくとも表面に導電性を有するものとされている。すなわち、円筒状基体20は、全体を導電性材料により形成してもよいし、絶縁性材料により形成した円筒体の表面に導電性膜を形成したものであってもよい。円筒状基体20のための導電性材料としては、たとえばAlあるいはSUS(ステンレス)、Zn、Cu、Fe、Ti、Ni、Cr、Ta、Sn、Au、およびAgなどの金属材料、それらの金属の合金材料を使用することができる。円筒状基体20のための絶縁材料としては、樹脂、ガラスあるいはセラミックなどを挙げることができる。導電性膜のための材料としては、先に例示した金属の他、ITO(Indium Tin Oxide)、SnOなどの透明導電性材料を挙げることができる。これらの透明導電性材料は、たとえば蒸着などの公知の手法により、絶縁性を有する円筒体の表面に被着させることができる。ただし、円筒状基体20は、全体をAl合金材料により形成するのが好ましい。そうすれば、電子写真感光体2が軽量かつ低コストに製造可能となり、その上、後述する感光層21の電荷注入阻止層27や光導電層28をアモルファスシリコン系(a−Si系)材料により形成する場合に、それらの層27,28との密着性が高くなって信頼性が向上する。
感光層21は、電荷注入阻止層27、光導電層28、および表面層29を積層形成したものである。
電荷注入阻止層27は、円筒状基体20からの電子や正孔が光導電層28に注入されるのを抑制するためのものである。この電荷注入阻止層27は、光導電層28の材料に応じて種々のものを用いることができる。電荷注入阻止層27は、たとえば無機材料により形成されており、光導電層28にa−Si系材料を用いる場合であれば、電荷注入阻止層27のための無機材料としてa−Si系の材料のものを使用するのが好ましい。そうすることにより、円筒状基体20と光導電層28との密着性に優れた電子写真特性を得ることができる。
a−Si系の電荷注入阻止層27を設ける場合は、a−Si系光導電層28と比べて、より多くの周期律表第13族元素(以下、「第13族元素」と略す)や周期律表第15族元素(以下、「第15族元素」と略す)を含有させて導電型を調整し、また多くの硼素(B)、窒素(N)、あるいは酸素(O)を含有させて高抵抗化するとよい。
なお、電荷注入阻止層27に長波長光吸収層を設けてもよい。この長波長光吸収層を設けると、露光時に入射した0.8μm以上の長波長光が円筒状基体20の表面で反射し、記録画像に干渉縞が発生することを抑制することが可能となる。
光導電層28は、露光器42による光の照射によって電子が励起され、自由電子あるいは正孔などのキャリアを発生させるためのものである。光導電層28の厚みは、使用する光導電性材料および所望の電子写真特性により適宜設定すればよい。たとえば光導電層28をa−Si系材料を用いて形成する場合には、光導電層28の厚みは、5μm以上100μm以下、好適には、15μm以上80μm以下に設定される。
光導電層28は、たとえばa−Si系材料、a−Se、Se−Te、およびAsSeなどのアモルファスセレン系(a−Se系)材料、あるいはZnO、CdS、CdSeなどの周期律表第12族元素と周期律表第16族元素との化合物などにより形成されている。a−Si系材料としては、a−Si、a−SiC、a−SiN、a−SiO、a−SiGe、a−SiCN、a−SiNO、a−SiCOおよびa−SiCNOなどを使用することができる。特に、光導電層28をa−Siあるいはa−SiにC、N、Oなどの元素を加えたa−Si系の合金材料により形成した場合には、高い光感度特性、高速応答性、繰り返し安定性、耐熱性、および耐久性などの優れた電子写真特性が安定して得られるのに加え、表面層29をa−SiC:Hにより形成する場合における表面層29との整合性が優れたものとなる。なお、光導電層28は、前述の無機物系材料を粒子化し、それを樹脂に分散させた形態、あるいはOPC系光導電層として形成してもよい。
光導電層28は、全体を無機物として膜形成する場合には、たとえばグロー放電分解法、各種スパッタリング法、各種蒸着法、ECR法、光CVD法、触媒CVD法、あるいは反応性蒸着法など公知の成膜手法により形成することができる。光導電層28の成膜に当たっては、ダングリングボンド終端用に水素(H)やハロゲン元素(F、Cl)を、膜中に1原子%以上40原子%以下含有させてもよい。また、光導電層28の形成に当たっては、各層の暗導電率や光導電率などの電気的特性および光学的バンドギャップなどについて所望の特性を得るために、第13族元素や第15族元素を含有させたり、C、N、O等の元素の含有量を調整することにより、上記諸特性を調整する。
また、第13族元素および第15族元素としては、共有結合性に優れて半導体特性を敏感に変え得る点および優れた光感度が得られる点で、ホウ素(B)およびリン(P)を用いるのが望ましい。第13属元素および第15属元素をC、N、O等の元素とともに含有させる場合には、第13族元素は
0.1ppm以上20000ppm以下であるのが好ましく、第15族元素は0.1ppm以上10000ppm以下であるのが好ましい。
光導電層28にC、N、O等の元素を含有させないか、あるいは微量(0.01ppm以上100ppm以下)含有させる場合は、第13族元素の含有量は0.01ppm以上200ppm以下、第15族元素の含有量は0.01ppm以上100ppm以下であるのが好ましい。これらの元素の含有率は層厚方向にわたって濃度勾配があってもよく、その場合には層全体の平均含有量が上記範囲内であればよい。
光導電層28をa−Si系材料により形成する場合には、μc−Si(微結晶シリコン)を含有させてもよく、その場合には、暗導電率および光導電率を高めることができるので、光導電層3の設計自由度が増すという利点がある。このようなμc−Siは、先に説明したのと同様の形成法を採用し、その成膜条件を変えることによって形成することができる。たとえばグロー放電分解法では、円筒状基体20の温度および高周波電力をa−Siの場合よりも高めに設定し、希釈ガスとしての水素流量を増すことによって形成できる。また、μc−Siを含む場合にも上記と同様の不純物元素を添加させてもよい。
このような光導電層28は、たとえば図3に示したプラズマCVD装置5を用いて形成することができる。図示したプラズマCVD装置5は、円筒状の真空容器50の中央部に配置した基体支持体51に円筒状基体20を支持させ、グロー放電プラズマにより円筒状基体20にa−Si系膜を成膜するものである。このプラズマCVD装置5では、基体支持体51が接地されているとともに、真空容器50が高周波電源52に接続されており、真空容器50と基体支持体51(円筒状基体20)との間に高周波電力を印加できるようになされている。基体支持体51は、回転機構53によって回転可能とされており、その内部に配置されたヒータ54によって加熱されるようになっている。このプラズマCVD装置5にはさらに、複数のガス導入管55が基体支持体51(円筒状基体20)を囲むように配置されている。各ガス導入管55は、その軸方向に並ぶように複数のガス導入口56が設けられたものである。各ガス導入管55における複数のガス導入口56は、円筒状基体20に対面するように配置されており、複数のガス導入口56を介して導入された原料ガスが、円筒状基体20に向けて吹き出すように構成されている。
このプラズマCVD装置5を用いて円筒状基体20にa−Si系膜の成膜を行なうに当たっては、所定の流量やガス比に設定された原料ガスが、ガス導入管55からガス導入口56を介して円筒状基体20に向けて導入される。このとき、円筒状基体20は、基体支持体51とともに回転機構53によって回転させられている。そして、高周波電源52により真空容器50と基体支持体51(円筒状基体20)との間に高周波電力を印加し、これらの間にグロー放電によって原料ガスを分解することにより、所望の温度に設定した円筒状基体20上にa−Si系膜が成膜される。
図2に示した表面層29は、光導電層28の摩擦・磨耗を防ぐためのものであり、光導電層28の表面に積層形成されている。この表面層29は、たとえばa−SiCなどのa−Si系材料に代表される無機材料により、厚みが0.2μm以上3.0μm以下に形成されている。表面層29の厚みを0.2μm以上にすることで耐刷による画像キズおよび画像濃度ムラの発生を防止することが可能となり、表面層29の厚みを3.0μm以下にすることで初期特性(残留電位による画像不良等)を良好にすることが可能となる。表面層29の厚みは、好適には0.5μm以上1.5μm以下とされる。
このような表面層29は、a−SiCに水素を含有させたa−SiC:Hにより形成するのが好ましい。a−SiC:Hは、元素比率を組成式a−Si1−X:Hと表した場合、たとえばX値が0.55以上0.93未満とされる。X値を0.55以上にすることで表面層29として適切な硬度を得ることが可能となり、表面層29ひいては電子写真感光体2の耐久性を確保でき、X値を0.93未満にすることで同様に表面層29として適切な硬度を得ることができる。好適には、X値は0.6以上0.7以下とされる。表面層29をa−SiC:Hにより形成する場合におけるH含有量は、1原子%以上70原子%以下程度に設定するとよい。この範囲内では、Si−H結合がSi−C結合に比して少なくなり、表面層29の表面に光が照射されたときに生じた電荷のトラップを抑えることができ、残留電位を防止することができる点で好ましい。本発明者らの知見によれば、このH含有量を約45原子%以下とすると、より良好な結果が得られる。
このようなa−SiC:Hの表面層29は、光導電層28をa−Si系材料により形成する場合と同様に、図3に示したプラズマCVD装置5を用いて形成することができる。
図1に示した画像形成装置1の帯電器41は、非接触型のものであり、電子写真感光体2に対向する開口部41Bを有するハウジング41Aと、開口部41Bに配設したグリッド電極41Cと、ハウジング41Aの内部に配置された帯電ワイヤ41Dと、を有するものである。この帯電器41では、帯電ワイヤ41Dおよびグリッド電極41Cに電圧を印加する電圧を調整することができる。
帯電器としては、帯電ローラを用いることもできる。この帯電ローラは、たとえば導電性ゴムローラーと、導電性ゴムローラーの中心に金属性シャフトを有し、金属性シャフトに直流の電圧、または直流と交流の電圧を印加して電子写真感光体2を直接帯電させる接触型のものである。このような帯電ローラでは、金属製シャフトに印加する直流成分、または直流と交流の電圧を調整することにより、電子写真感光体2における表面電位を調整することができる。
露光器42は、電子写真感光体2に静電潜像を形成するためのものであり、特定波長(たとえば650nm以上780nm以下)の光を出射可能である。この露光器42によると、画像信号に応じて電子写真感光体2の表面に光を照射して光照射部分の電位を減衰させることにより、電位コントラストとしての静電潜像が形成される。露光器42としては、たとえば約680nmの波長の光を出射可能なLED素子を600dpiの密度で配列させたLEDヘッドを採用することができる。
もちろん、露光器42としては、レーザ光を出射可能なものを使用することもできる。また、LEDヘッド等の露光器42に代えて、レーザービームやポリゴンミラー等からなる光学系や原稿からの反射光を通すレンズやミラー等からなる光学系を用いることにより、複写機の構成の画像形成装置とすることもできる。
現像器43は、電子写真感光体2の静電潜像を現像してトナー像を形成するためのものである。この現像器43は、現像剤(トナー)を保持する現像ローラ43A、電子写真感光体2との隙間(Gap)を略一定に保持するためのコロと呼ばれる車輪(図示略)などを備えている。
現像剤は、電子写真感光体2の表面に形成されるトナー像を構成するためのものである。トナーのみからなる一成分系、トナーとキャリアからなる二成分系のいずれをも使用することができる。
現像ローラ43Aは、電子写真感光体2の表面(現像領域)に現像剤を搬送する役割を果すものである。この現像ローラ43Aは、直流電圧、あるいは直流電圧および交流電圧の印加により、表面が所定の極性および電位に帯電させられるものである。
現像器43においては、現像ローラ43Aによりトナーが搬送され、電子写真感光体2の現像領域において、トナーが静電潜像との静電引力により感光体表面に付着して可視化される。トナー像の帯電極性は、正現像により画像形成が行われる場合には、電子写真感光体2の表面の帯電極性と逆極性とされ、反転現像により画像形成が行われる場合には、電子写真感光体2の表面の帯電極性と同極性とされる。現像器43ではまた、現像ローラ43Aに印加する直流電圧の大きさ、あるいは交流電圧の周波数の大きさを調整することにより、電子写真感光体2に付着するトナーの量(画像濃度)を調整することが可能である。
転写器44は、電子写真感光体2と転写器44との間の転写領域に供給された記録媒体Pに、電子写真感光体2のトナー像を転写するためのものである。この転写器44は、転写用チャージャ44Aおよび分離用チャージ44Bを備えている。転写器44では、転写用チャージャ44Aにおいて記録媒体Pの背面(非記録面)がトナー像とは逆極性に帯電され、この帯電電荷とトナー像との静電引力によって、記録媒体P上にトナー像が転写される。転写器44ではさらに、トナー像の転写と同時的に、分離用チャージャ44Bにおいて記録媒体Pの背面が交流帯電させられ、記録媒体Pが電子写真感光体2の表面から速やかに分離させられる。転写器44においては、分離用チャージャ44Bを省略してもよい。
なお、転写器44としては、電子写真感光体2の回転に従動し、かつ電子写真感光体2とは微小間隙(通常、0.5mm以下)を介して配置された転写ローラを用いることも可能である。この場合の転写ローラは、たとえば直流電源により、電子写真感光体2上のトナー像を記録媒体P上に引きつけるような転写電圧を印加するように構成される。転写ローラを用いる場合には、分離用チャージャ44Bのような転写分離装置を省略してもよい。
定着器45は、記録媒体Pに転写されたトナー像を記録媒体Pに定着させるためのものであり、一対の定着ローラ45A,45Bを備えている。定着ローラ45A,45Bは、たとえば金属ローラ上にテフロン(登録商標)等で表面被覆したものとされている。この定着器45では、一対の定着ローラ45A,45Bの間に記録媒体Pを通過させることにより、熱や圧力等によって記録媒体Pにトナー像を定着させることができる。
クリーニング器46は、電子写真感光体2の表面に残存するトナーを除去するためのものであり、クリーニングブレード46Aを備えている。
クリーニングブレード46Aは、電子写真感光体2の表面層29の表面から、残留トナーを掻きとる役割を果たすものである。このクリーニングブレード46Aは、その先端が電子写真感光体2の感光層21(表面層29)を押圧するように、バネ46B等の付勢手段を介してケース46Cに支持されている。クリーニングブレード46Aは、たとえばポリウレタン樹脂を主成分としたゴム材料からなり、表面層29に接する先端部の厚みが1.0mm以上1.2mm以下、ブレード線圧が14gf/cm(一般的には5gf/cm以上30gf/cm以下)、硬度がJIS硬度で74度(好適範囲67度以上84度以下)とされている。
除電器47は、電子写真感光体2の表面電荷を除去するためのものである。この除電器47は、たとえばLED等の光源によって電子写真感光体2の表面(表面層29)全体を一様に光照射することにより、電子写真感光体2の表面電荷(残余の静電潜像)を除去するように構成されている。
次に、本発明に係る電子写真感光体2の検査方法を説明する。
本発明の検査方法は、電子写真感光体2を、画像形成装置1に搭載して印刷を行なって画像欠陥の評価することで電子写真感光体2を検査するものである。
本検査方法では、画像形成装置1における設定濃度を変化させて画像形成を行なうことにより、設定濃度に対する地かぶりの発生率の依存性を予め調べておく。地かぶり発生率は、たとえば白ベタ画像を印刷したときの画像全体の平均濃度により評価することができる。
地かぶりや画像欠陥の発生率は、設定濃度が極端な高濃度域および低濃度域を除いた一定の濃度範囲にある場合には略一定となる一方で、設定濃度がある程度以上大きい場合には、設定濃度が大きくなるにつれて高くなる。そのため、地かぶりの発生率が大きくなる濃度範囲において印刷を行なえば、画像欠陥を顕在化させてより確実に画像欠陥を把握することができる。その反面、不当に設定濃度を大きくして印刷を行なえば、画像欠陥や地かぶりの発生率が大きくなり、使用上問題のないドラムまで不良と検出されてしまう可能性が高くなり、歩留まりが悪化することが懸念される。
そこで、本発明では、設定濃度を変化させても地かぶりの発生率が略一定で推移する第1濃度域と、設定濃度が大きくなるにつれて地かぶり発生率が高くなる第2濃度域と、の境界またはその近傍濃度域において画像欠陥を評価することとしている。すなわち、本発明では、設定濃度が比較的に高く、地かぶりの発生率が不当に大きくならない範囲において画像欠陥の検査が行なわれる。
このような濃度範囲では、設定濃度が比較的に高いために、画像欠陥を顕在化させることにより、継続的使用において発生し得る画像欠陥をより適切に把握することができる。より具体的には、球状突起部では電子写真感光体2の表面の帯電時にリークを発生するため、その箇所の表面電位は、露光した時と同様零レベルにまで低下している。しかしながら、リークが発生した部分での表面電位のプロファイル(帯電プロファイル)は露光時のようなシャープなものではなく、擂り鉢状の形状をしていると考えられる。このような帯電プロファイルの静電潜像をトナーにて可視化する場合、現像条件や周囲環境のふらつきに起因して、画像欠陥のサイズが大きく変動する。そこで、予め画像濃度を高くなるようにすることで、画像欠陥のサイズが大きくなり、現像条件や周囲環境のふらつきによりサイズが変動しても、確実に欠陥を捉えることが可能となる。
その一方で、地かぶりの発生率が不当に大きくならない範囲(通常の印刷時と地かぶりの発生率がほとんど変わらない範囲)において検査を行なうことにより、地かぶりと画像欠陥とを適切に区別しつつ、市場で使用を継続していく過程で画像欠陥を発生させる球状突起を検出することができる。したがって、本発明の検査方法によれば、画像欠陥に対する画像品質上の許容レベルが厳しくなる状況下においても、電子写真感光体1の画像欠陥を簡便な方法でより正確に検出できるようにするとともに、検査工程での画像欠陥数と市場で継続使用後の画像欠陥数の差を実用上問題のないレベルまで低減できるため、使用上問題のないドラムまで不良と検出されてしまう可能性を低減し、歩留まりが悪化することを抑制することできる。
設定濃度の調整は、たとえば画像形成装置1における帯電器41よって電子写真感光体2の表面に印加する表面電位を制御することによって行なうことができる。この場合、電子写真感光体2の表面電位の大きさは、装置構成により一概に決定することはできないが、好ましくは第1濃度域と第2濃度域との境界の±10%程度の範囲、たとえば第1濃度域と第2濃度域との境界に対応する表面電位が200V程度である場合には、画像欠陥の検査を行なうための表面電位は180V以上220V以下の範囲に設定すればよい。
設定濃度の調整方法としては、画像形成装置1に予め備えられた濃度調整方法を利用してもよい。
本発明の検査方法においては、画像濃度の湿度環境依存性をさらに考慮して、電子写真感光体2の検査を行なうようにしてもよい。より具体的には、湿度が変化しても画像濃度が略一定となる湿度の範囲にある湿度環境下にて画像形成を行ない、あるいは湿度が変化しても画像濃度が略一定である湿度の範囲にある湿度環境下に常時放置した現像器を用いて画像形成を行なって検査を実施するようにしてもよい。湿度が変化しても画像濃度を略一定とするためには、たとえば相対湿度が20%以上60%以下の範囲で画像形成を行なうのが好ましい。
ここで、環境湿度は、現像器43でのトナーの帯電特性に影響を与える要素であり、トナーの帯電圧は、湿度以外の条件が同一であれば、一般に、低湿環境下では帯電量が高く、逆に高湿環境下では帯電量が低くなる傾向がある。その結果、a−Si感光体を用いた高速複写機に多く用いられる一成分現像方式においては、低湿環境下では画像濃度が増加し、逆に高湿環境下では画像濃度が低下する現象が現われる。すなわち、高湿度環境下や低湿環境化では、湿度の影響により画像濃度が影響を受け、画像欠陥を安定した状況下で検査することができない。
その一方、トナーの帯電圧は、湿度以外の条件が同一であれば、高湿環境および低湿環境を除けば、湿度が変化しても画像濃度が略一定となる。そのため、湿度が変化しても画像濃度が略一定となる湿度の範囲にある湿度環境下にて画像形成を行なって画像欠陥の評価を実施すれば、湿度などの現像条件の違いに起因する画像欠陥の出現の不安定さを排除し、画像欠陥の評価をより正確に実施することが可能となる。
同様な理由から、湿度が変化しても画像濃度が略一定である湿度の範囲にある湿度環境下に常時放置した現像器43を用いて画像形成を行い、画像欠陥の評価を実施することにより、現像器43におけるトナーの帯電量を適切な範囲に保つことができるため、画像欠陥の評価をより正確に実施することが可能となる。
本実施例では、電子写真感光体を用いた画像形成において、表面電位が画質に与える影響について検討した。
(電子写真感光体の作製)
電子写真感光体は、円筒状基体の外周面に感光層を形成することにより作製した。
円筒状基体としては、アルミニウム合金からなる外径30mm、長さ254mmの引き抜き管の外周面を鏡面加工、洗浄したものを用いた。
感光層は、図3に示したプラズマCVD装置5に円筒状基体をセットして、表1に示す成膜条件により電荷注入阻止層、光導電層、および表面層を順次成膜することにより形成した。
Figure 0005078465
表1において、「8.3→2.5」はガス流量を8.3sccmから2.5sccmまで連続的に変化させ、「167→208」はガス流量を167sccmから208sccmまで連続的に変化させたことを意味している。
(画質の評価)
画質の評価は、電子写真感光体を画像形成装置(「LS−3830」(画像露光650nmレーザ);京セラミタ製)に搭載し、白ベタ画像を出力させることにより地かぶりの発生率として評価した。
より具体的には、まず電子写真感光体における現像器に対応する位置における暗部電位の表面電位を150V〜290Vの範囲で変化する様に帯電器電圧を調整した。
次いで、それぞれの表面電位における白ベタ画像をA4用紙で出力し、その画像の地かぶりをマクベス濃度計にて評価した。なお、画像装置の画像濃度設定は初期設定値で固定した。
表面電位と地かぶりの発生率との関係については、3本の電子写真感光体について図4に同時に示した。図4には、地かぶりの発生率は表面電位250Vのときの値を100%とした相対値で表した。
図4に示した結果より、表面電位が210V〜290Vの範囲では、地かぶりの発生率が略一定であり、表面電位が190Vを下回る場合には地かぶりの発生率が大きくなった。この結果から、地かぶりの発生率が略一定となる表面電位と、地かぶりの発生率が変化する表面電位との境界電位は、190V〜210V程度であることが分かった。
本実施例では、実施例1において確認された境界電位に相当する210Vに表面電位を設定したときに、電子写真感光体の検査を行なえるか否かを評価した。
この評価は、図3に示したプラズマCVD装置を用いて作製した30本の電子写真感光体について、それぞれを画像形成装置(「LS−3830」;京セラミタ製)に搭載して白ベタ画像をA4用紙で出力し、約94.2mmの長さ(電子写真感光体の円周(1回転分)に相当する画像域)の範囲に認められる直径0.1mm以上の黒点の個数を数え、その個数を評価した。
画像欠陥の評価は、A4の白ベタ画像全域の画像欠陥数及び直径に応じて、「良好」、「やや良好」、「実用上問題なし」、「実用上問題あり」の4段階で評価した。評価結果を表2に示した。
さらに、先の30本の電子写真感光体を画像形成装置(「LS−3830」;京セラミタ製)に搭載し、印字率4%のテストチャートを用いて30万枚の通紙耐久を行った。
この通紙耐久後、初期評価と同じく、表面電位210Vに制御した画像装置において白ベタ画像を出力し、同様に画像欠陥(黒点の個数)を評価した。耐久後の評価結果は、表2に示した。
一方、比較例として、表面電位を250Vに設定した場合について、耐久前および耐久後における白ベタ画像での画像欠陥を黒点の個数に基づいて評価した。その結果についても、表2に同時に示した
Figure 0005078465
表2に示した実施例の結果において、耐久後の評価で実用上問題ありと評価された4本の電子写真感光体は、初期評価で実用上問題ありと評価された電子感光体と同一であった。
したがって、実施例では、電子写真感光体の検査工程においては、初期評価で実用上問題ありと評価された4本の感光体のみを出荷品から除外しておけば充分であることが判明した。
一方、表2に示した比較例の結果において、耐久後の評価で実用上問題ありと評価された4本の電子写真感光体の内の2本は、耐久前の評価で実用上問題なしに含まれていたものであった。すなわち、30本の電子写真感光体のうちの2本の電子写真感光体については、耐久前には実用上問題ないものであったが、耐久後において問題が生じる結果となった。
したがって、比較例では、検査工程における画像品質上の許容レベルをやや良好以上に設定しなければならないことが分かり、初期評価で実用上問題ありおよび実用上問題なしと評価された6本の感光体を出荷品から除外しておく必要があることが判明した。
以上の結果より、地かぶりの発生率が略一定となる表面電位と、地かぶりの発生率が変化する表面電位との境界電位に設定すれば、継続的使用により生じる得る画像欠陥を含め、画像欠陥を適切に把握できるとともに、検査工程での不良品数を最小にする効果があることが判った。すなわち、地かぶりの発生率が略一定となる設定濃度範囲と、地かぶりの発生率が変化する設定濃度範囲との境界付近に設定濃度を規定して検査を行なえば、継続的使用により生じる得る画像欠陥を適切に把握しつつ、検査工程での不良品数を最小にする効果があることが判った。
本実施例では、電子写真感光体を用いた画像形成時における湿度が画像濃度に与える影響について、黒ベタ画像に基づいて検討した。
電子写真感光体は、実施例1と同様にして30本作製し、そのうちの3本について湿度の影響を検討した。
画像濃度については、電子写真感光体を画像形成装置(「LS−3830」;京セラミタ製)に搭載し、環境試験室(オリオン製)において所定の相対湿度の環境化で黒ベタ画像を出力させることによる評価した。
より具体的には、まず、電子写真感光体の現像器に対応する位置における暗部電位および明部電位が所定の値となるように主帯電器電流および像露光強度を調整した。
次いで、黒ベタ画像の濃度がマクベス濃度計において1.35となるように現像バイアスを調整した画像形成装置を、温度を25℃一定とするとともに、相対湿度を5〜90%の範囲で変化させた環境試験室内で黒ベタ画像を出力し、その濃度をマクベス濃度計において評価した。
画像形成時における相対湿度と画像濃度との関係については、3本の電子写真感光体について図5に同時に示した。図5には、相対湿度が50%のときの値を100%とした相対値で表した。
図5に示した結果より、相対湿度が20〜60%の範囲では、画像濃度が略一定であり、相対湿度が20%を下回る場合には画像濃度が大きく、相対湿度が60%を超える場合には画像濃度が小さくなった。この結果から、相対湿度を変化させても画像濃度が略一定となる範囲は、概ね20%以上60%以下であることが分かった。
本実施例では、電子写真感光体を用いた画像形成における相対湿度が画像欠陥に与える影響について検討した。
画像の形成は、電子写真感光体を画像形成装置(「LS−3830」;京セラミタ製)に搭載し、環境試験室(オリオン製)において、温度を25℃一定、相対湿度を5〜90%の範囲で変化させた環境化で白ベタ画像を出力させることにより行なった。
画像欠陥は、白ベタ画像において、約94.2mmの長さ(電子写真感光体の円周(1回転分)に相当する画像域)の範囲に認められる直径0.1mm以上の黒点の個数を数え、その個数に応じて、「良好」、「やや良好」、「実用上問題なし」、「実用上問題あり」の4段階で評価した。画像欠陥の評価結果については、表3に示した。
Figure 0005078465
表3に示した結果より、環境試験室の湿度が20%以上60%以下の環境下では、実用上問題のある電子写真感光体の本数が一定であり安定したものとなった。これに対して、環境試験室の湿度が20%よりも低くなる領域の環境下、あるいは60%よりも高くなる領域の環境下では、実用上問題のある電子写真感光体の本数が安定数である4本とは異なったものとなった。したがって、電子写真感光体の検査工程は、不良品を安定して判断する観点からは、相対湿度を20%以上60%以下として行なうのが好ましい。
本実施例では、現像器が検査前に放置される環境の湿度が、画像欠陥に与える影響について評価した。
電子写真感光体は、実施例1と同様にしてプラズマCVD装置を用いて、円筒状基体に感光層を形成することにより作製した。現像器は、画像形成を行う前に、湿度の変化に関係なく画像濃度が一定となる範囲にある相対湿度が40%の環境下、あるいは先の範囲よりも湿度が高い相対湿度が70%に維持された環境下に放置しておいた。
画像欠陥は、電子写真感光体と予め所定の湿度環境下に放置した現像器とを画像形成装置(「LS−3830」;京セラミタ製)に搭載し、温度が25℃、相対湿度40%の環境下で白ベタ画像を出力させたときの黒点の数として評価した。電子写真感光体の評価結果については表4に示した。
Figure 0005078465
表4に示した結果より、相対湿度が70%の環境下に放置した現像器を用いて電子写真感光体の検査を行なった場合には、相対湿度が40%に維持された環境下に放置した現像器を用いて検査を行なう場合に比べて、実用上問題のある電子写真感光体の本数が減った。
したがって、電子写真感光体の検査工程は、画像評価を行う現像器を放置する環境湿度は、不良品を安定して判断する観点からは、湿度の変化に関係なく画像濃度が一定となる湿度範囲、たとえば相対湿度が20%以上60%以下に放置された現像器を用いて行なうのが好ましいことが判った。
本発明において検査対象となる電子写真感光体を搭載した画像形成装置の一例を示す模式的構成図である。 本発明において検査対象となる電子写真感光体の断面図およびその要部を拡大して示した断面図である。 図2に示した電子写真感光体の感光層を形成するためのプラズマCVD装置の一例を示す断面図である。 地かぶりの表面電位に対する依存性の評価結果を示すグラフである。 画像濃度の環境湿度依存性の評価結果を示すグラフである。
符号の説明
1 画像形成装置
2 電子写真感光体
20 円筒状基体
28 光導電層
41 帯電器(帯電装置)
43 現像器(現像装置)

Claims (5)

  1. 基体上に光導電層を形成した電子写真感光体を、画像形成装置に搭載して印刷を行なって前記電子写真感光体を検査する方法であって、
    前記画像形成装置における設定濃度を変化させて画像形成を行なうことにより、設定濃度に対する地かぶり発生率の濃度依存性を予め調べておき、
    設定濃度と地かぶりの発生率との関係において、設定濃度を変化させても地かぶりの発生率が略一定で推移する第1濃度域と、設定濃度が大きくなるにつれて地かぶり発生率が高くなる第2濃度域と、の境界またはその近傍濃度域に対応する表面電位での画像形成において画像欠陥を評価することを特徴とする、電子写真感光体の検査方法。
  2. 前記設定濃度の調整は、前記画像形成装置における帯電装置よって前記電子写真感光体の表面に印加する表面電位を制御することによって行なう、請求項1に記載の電子写真感光体の検査方法。
  3. 湿度環境を変化させて画像形成を行うことにより、画像濃度の湿度依存性を予め調べておき、
    湿度と画像濃度の関係において、湿度を変化させても画像濃度が略一定で推移する湿度の範囲で画像欠陥を評価する、請求項1または2に記載の電子写真感光体の検査方法。
  4. 前記湿度は、相対湿度で20%以上60%以下である、請求項に記載の電子写真感光体の検査方法。
  5. 前記画像形成装置における現像装置として、湿度を変化させても画像濃度が略一定で推移する湿度の範囲の環境下に放置されたものを使用する、請求項またはに記載の電子写真感光体の検査方法。
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