JP4273131B2 - 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4273131B2
JP4273131B2 JP2006096025A JP2006096025A JP4273131B2 JP 4273131 B2 JP4273131 B2 JP 4273131B2 JP 2006096025 A JP2006096025 A JP 2006096025A JP 2006096025 A JP2006096025 A JP 2006096025A JP 4273131 B2 JP4273131 B2 JP 4273131B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive member
charge injection
electrophotographic photosensitive
injection blocking
blocking layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006096025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007271824A (ja
Inventor
良昭 藤原
義伸 石井
伸英 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2006096025A priority Critical patent/JP4273131B2/ja
Publication of JP2007271824A publication Critical patent/JP2007271824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4273131B2 publication Critical patent/JP4273131B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、基体の外表面に感光層が形成された電子写真感光体およびそれを備えた電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式を採用した画像形成装置においては、基体の外周面に、感光層を含む成膜層が形成された電子写真感光体が採用されている(たとえば特許文献1参照)。
一般に、基体としては、アルミニウム製の円筒状基体が用いられており、成膜層としては、電荷注入阻止層、光導電層および表面保護層を積層した構成のものが採用されている。
このような電子写真感光体においては、成膜層の膜質は画像特性に影響を与えるため、膜質を最適化することは画像特性を向上させる上で重要となる。一方、近年においては、画像のカラー化、高画質化および高速化の要求が高まっており、このような要求に応えるためにも膜質を最適化することはさら重要となってくる。
特公昭60−35059号公報
成膜層を構成する各層は、たとえばアモルファスシリコン系の材料により構成されている。しかしながら、アモルファスシリコン系の成膜層を採用した電子写真感光体では、これを画像形成装置に組み込んで使用した場合に、画像に黒スジが入ることがしばしば発生していた。このような画像に黒スジが入る電子写真感光体では、多くの場合、電荷注入阻止層に膜割れが生じている。このような電荷注入阻止層における膜割れが生じる原因の1つとして、成膜層を形成するときに電荷注入阻止層に作用する応力が挙げられる。すなわち、表面保護層は、一般に電荷注入阻止層よりも基体温度を高くして成膜されるため、表面保護層の成膜時には電荷注入阻止層に対して比較的に大きな応力が作用し、その応力によって電荷注入阻止層に膜割れが生じることがある。
本発明は、上述した事情のもとに鑑みてなされたものであり、アモルファスシリコン系の電荷注入阻止層を有する電子写真感光体において、電荷注入阻止層に膜割れが生じることを抑制し、画像に黒スジなどが発生して画像特性が悪化するのを抑制することを課題としている。
本発明の第1の側面においては、基体の外表面に、アモルファスシリコン系化合物からなる電荷注入阻止層および光導電層が積層された電子写真感光体において、前記電荷注入阻止層は、シリコンのラマンスペクトルにおける横光学(TO)フォノンに対する縦光学(LO)フォノンの面積比率が1.8〜2.86であり、赤外線吸収スペクトルにおけるSiH2結合の吸収帯とSiH結合の吸収帯との面積比率が0.8〜6.8であることを特徴とする、電子写真感光体が提供される。
電荷注入阻止層は、たとえば膜厚が2〜10μmとされる。
本発明の第2の側面においては、本発明の第1の側面に係る電子写真感光体を備えたことを特徴とする、画像形成装置が提供される。
本発明によれば、電荷注入阻止層でのシリコンのラマンスペクトルにおける横光学(TO)フォノンに対する縦光学(LO)フォノンの面積比率の適正化が最適化されているために、電荷注入阻止層の結晶構造において秩序性改善され、原子間の結合力が強くなされている。また、電荷注入阻止層における赤外線吸収スペクトルにおけるSiH2結合の吸収帯とSiH結合の吸収帯との面積比率が最適化されているため、電荷注入阻止層の圧縮応力が改善されている。そのため、電荷注入阻止層は、その上部に成膜される表面保護層などの膜からの応力に十分耐えることができる。その結果、本発明の電子写真感光体では、電荷注入阻止層に膜割れが生じることを適切に抑制できるために、当該電子写真感光体を採用した画像形成装置では、画像に黒スジが生じるのを抑制することが可能となる。
本発明において、電荷注入阻止層の膜厚を2〜10μmに設定すれば、電荷注入阻止層の強度を十分に確保しつつ、圧縮応力を適切に向上させることができるため、電荷注入阻止層において膜割れが生じることをより確実に抑制することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置および電子写真感光体ついて、添付図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1に示した画像形成装置1は、電子写真感光体2、帯電装置3、露光装置4、現像装置5、転写装置6、定着装置7、クリーニング装置8、および除電装置9を備えたものである。
電子写真感光体2は、画像信号に基づいた静電潜像およびトナー像が形成されるものであり、図中の矢印A方向に回転可能とされている。
帯電装置3は、電子写真感光体2の表面を、電子写真感光体2の光導電層の種類に応じて、正又は負極性に一様に帯電させるためのものである。電子写真感光体2の帯電電位は、通常、200〜1000Vとされる。
露光装置4は、電子写真感光体2の表面に静電潜像を形成するためのものであり、レーザ光を出射可能とされている。この露光装置4では、画像信号に応じてレーザ光を電子写真感光体2の表面に照射することにより、光照射部分の電位を減衰させて静電潜像が形成される。
現像装置5は、電子写真感光体2の静電潜像を現像してトナー像を形成するためのものである。この現像装置5は、現像剤を保持しているとともに、現像スリーブ50を備えている。
現像剤は、電子写真感光体2の表面に形成されるトナー像を構成するためのものであり、現像装置5において摩擦帯電させられる。現像剤としては、磁性キャリアと絶縁性トナーとから成る二成分系現像剤、あるいは磁性トナーから成る一成分系現像剤を使用することができる。
現像スリーブ50は、電子写真感光体2と現像スリーブ50との間の現像領域に現像剤を搬送する役割を果すものである。
現像装置5においては、現像スリーブ50により摩擦帯電したトナーが一定の穂長に調整された磁気ブラシの形で搬送され、電子写真感光2と現像スリーブ50との間の現像域において、このトナーによって静電潜像が現像されてトナー像が形成される。トナー像の帯電極性は、正規現像により画像形成が行われる場合には、電子写真感光体2の表面の帯電極性と逆極性とされ、反転現像により画像形成が行われる場合には、電子写真感光体2の表面の帯電極性と同極性とされる。
転写装置6は、電子写真感光体2と転写装置6との間の転写領域に給紙された記録紙Pにトナー像を転写するためのものであり、転写用チャージャ60および分離用チャージヤ61を備えている。この転写装置6では、転写用チャージャ60において記録紙Pの背面(非記録面)がトナー像とは逆極性に帯電され、この帯電電荷とトナー像との静電引力によって、記録紙P上にトナー像が転写される。転写装置6ではさらに、トナー像の転写と同時的に、分離用チャージャ61において記録紙Pの背面が交流帯電させられ、記録紙Pが電子写真感光体2の表面から速やかに分離させられる。
なお、転写装置6としては、電子写真感光体2の回転に従動し、かつ電子写真感光体2とは微小間隙(通常、0.5mm以下)を介して配置された転写ローラを用いることも可能である。この場合の転写ローラは、たとえば直流電源により、電子写真感光体2上のトナー像を記録紙P上に引きつけるような転写電圧を印加するように構成される。このような転写ローラを用いる場合には、分離用チャージャ61のような転写材分離装置は省略される。
定着装置7は、記録紙Pに転写されたトナー像を定着させるためのものであり、一対の定着ローラ70,71を備えている。この定着装置7では、一対のローラ70,71の間に記録紙Pを通過させることにより、熱、圧力等によって記録紙Pに対してトナー像が定着させられる。
クリーニング装置8は、電子写真感光体2の表面に残存するトナーを除去するためのものであり、クリーニングブレード80を備えている。このクリーニング装置8では、クリーニングブレード80によって、電子写真感光体2の表面に残存するトナーが掻き取られて回収される。クリーニング装置8において回収されたトナーは、必要により、現像装置5内にリサイクルされて再使用に供される。
除電装置9は、電子写真感光体2の表面電荷を除去するためのものである。この除電装置9は、たとえば光照射により、電子写真感光体2の表面電荷を除去するように構成される。
ここで、画像形成装置1においては、電子写真感光体2として、図2に示したものが使用される。図示した電子写真感光体2は、円筒状基体20の外表面に、電荷注入阻止層21、光導電層22および表面保護層23を形成したものである。
円筒状基体20は、電子写真感光体2の骨格をなすものであり、少なくとも表面に導電性を有するものとされる。この円筒状基体20は、全体を導電性材料により形成してもよく、また絶縁性材料により形成した円筒体の表面に導電性膜を形成したものであってもよい。
円筒状基体20のための導電性材料としては、たとえばアルミニウム(Al)、ステンレス(SUS)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、スズ(Sn)、金(Au)、および銀(Ag)などの金属材料、それらの金属材料を含む合金材料を挙げることができる。
円筒状基体20のための絶縁性材料としては、絶縁樹脂、ガラス、あるいはセラミックスなどを挙げることができる。一方、導電性膜としては、先に例示した金属材料の他、ITOおよびSnO2などの透明導電性材料を用いることができる。
円筒状基体20は、全体をAl合金材料により形成するのが好ましい。そうすれば、電子写真感光体2が軽量かつ低コストに製造可能となり、その上、電荷注入阻止層21や光導電層22をa−Si系材料により形成した場合に、それらの層との密着性が高くなって信頼性が向上する。
電荷注入阻止層21および光導電層22は、a−Si系材料により形成されている。
a−Si系材料としては、a−Si、a−SiC、a−SiN、a−SiO、a−SiGe、a−SiCN、a−SiNO、a−SiCOおよびa−SiCNOなどを挙げることができる。これらのa−Si系材料による光導電膜は、たとえばグロ−放電分解法、各種スパッタリング法、各種蒸着法、ECR法、光CVD法、触媒CVD法、および反応性蒸着法などにより成膜形成し、その成膜形成に当たってダングリングボンド終端用に水素(H)やハロゲン元素(FやCl)を膜中に1〜40原子%含有させることにより形成することができる。また、光導電膜21の成膜にあたっては、各層の暗導電率や光導電率などの電気的特性および光学的バンドギャップなどについて所望の特性を得るために、周期律表第13族元素(以下、「第13族元素」と略す)や周期律表第15族元素(以下、「第15族元素」と略す)を含有させたり、C、N、Oなどの元素の含有量を調整して上記諸特性を調整する。
第13族元素および第15族元素としては、共有結合性に優れて半導体特性を敏感に変え得る点、および優れた光感度が得られるという点でホウ素(B)およびリン(P)を用いるのが望ましい。第13族元素および第15族元素をC、O等の元素とともに含有させる場には、第13族元素の含有量は0.1〜20000
ppm、第15族元素の含有量は0.1〜10000 ppmであるのが好ましく、また、C、O等の元素を含有させないか、または微量含有させる場合は、第13族元素の含有量は0.01〜200ppm
、第15族元素の含有量は0.01〜100ppmであるのが好ましい。これらの元素は、層厚方向にわたって勾配を設けてもよく、その場合には層全体の平均含有量が上記範囲内であればよい。
電荷注入阻止層21については、光導電層22と比べて、より多くの第13族元素や第15族元素を含有させて導電型を調整し、また多くのC、Oを含有させて高抵抗化するとよい。
電荷注入阻止層21はまた、シリコンのラマンスペクトルにおける横光学(TO)フォノンに対する縦光学(LO)フォノンの面積比率(TO/LO)が1.80〜2.86であり、赤外線吸収スペクトルにおけるSiH2結合の吸収帯とSiH結合の吸収帯との面積比率(SiH2/SiH)が0.80〜6.8にとなるように形成される。
本発明によれば、電荷注入阻止層21におけるTO/LOが最適化されているために電荷注入阻止膜21における結晶構造において秩序性改善され、原子間の結合力が強くなされている。また、電荷注入阻止膜21におけるSiH2/SiHが最適化されているため、電荷注入阻止膜21の圧縮応力が改善されている。そのため、電荷注入阻止層21は、その上部に成膜される表面保護層23などの膜からの応力に十分耐えることができる。その結果、電子写真感光体2では、電荷注入阻止層に膜割れが生じることを適切に抑制できるために、電子写真感光体2を採用した画像形成装置1は、画像に黒スジが生じることを抑制することが可能となる。
このような電荷注入阻止層21は、成膜時における原料ガスの流量、圧力、成膜温度などの適宜調整することにより形成することができる。とくに、プラズマCVD法により電荷注入阻止層21を形成する場合には、RF投入電力(W)とSi系ガスの流量(cc)との比率(W/cc)を適宜調整することにより簡易に形成することができる。たとえば、Si系ガスとしてシランガスを用いる場合には、RF投入電力とシランガスの流量との比率(W/cc)を1.10〜1.75とするのが好ましい。この場合、電荷注入阻止層21の成膜時の円筒状基体20の温度と、表面保護層23の成膜時の円筒状基体20の温度との差を小さく設定するのが好ましく、たとえば電荷注入阻止層21および表面保護層23の成膜時における円筒状基体20の温度差は0〜50℃とされる。
電荷注入阻止層21の膜厚は、2〜10μmに設定するのが好ましい。そうすれば、電荷注入阻止層21の強度を十分に確保しつつ、圧縮応力を適切に向上させることができるため、電荷注入阻止層21において膜割れが生じることを適切に抑制することができる。
光導電層22の膜厚は、使用する光導電性材料および所望の電子写真特性により適宜設定するが、a−Si系材料を用いる場合には、通常5〜100μm、好ましくは20〜60μmとされる。また、光導電層22の軸方向の膜厚ムラは、中央の±3%以内にすることが好ましい。これは、光導電層22の軸方向の膜厚ムラが大きいと、感光体の耐圧(リーク)及び外径寸法に差が現れ、軸方向にて画像に問題が生じるおそれがあるからである。
一方、表面保護層23は、電子写真感光体2における電子写真特性(帯電能、光感度、残留電位などの電位特性、および画像濃度、解像度、コントラスト、階調性などの画像特性)の質および安定性、ならびに耐久性(耐磨耗性・耐刷性・耐環境性・耐薬品性など)を向上させるためのものである。
この表面保護層23は、光導電層22の表面において、たとえば少なくとも50原子%以上の炭素を含む非単結晶材料(a−SiC系)により積層形成されている。表面保護層23は、その膜厚が、たとえば0.2〜1.5μm、好ましくは0.5〜1.0μmとされている。このような表面保護層23は、原料ガス中にC源を含ませる以外は、基本的には電荷注入阻止層21および光導電層22と同様な手法により形成することができる。
表面保護層23を成膜する場合に使用するC源としては、たとえばCH4、C2H2、C3H8、CO、あるいはCO2を使用することができる。
次に、本発明の効果について、実施例として検証する。
本実施例では、電荷注入阻止層におけるTO/LO(シリコンのラマンスペクトルにおける横光学(TO)フォノンに対する縦光学(LO)フォノンの面積比率)およびSiH2/SiH(赤外線吸収スペクトルにおけるSiH2結合の吸収帯とSiH結合の吸収帯との面積比率)が異なる感光体について、外観特性、初期画像および耐久画像について評価した。
(電子写真感光の作製)
本実施例で用いる電子写真感光体A〜Hは、筒状基体としてアルミニウム合金から成る外径30mm、長さ254mmの引き抜き管の外周面を鏡面加工して洗浄したものを用意し、これをグロー放電分解成膜装置にセットして、下記表1に示す成膜条件により電荷注入阻止層、光導電層および表面保護層を順次積層することで作製した。電子写真感光体A〜Hは、電荷注入阻止層を成膜するときの高周波投入電力を異なるものとすることにより電荷注入阻止層の成膜時におけるRF投入電力/シランガス流量(W/cc)を異なるものとし、電荷注入阻止層におけるTO/LOおよびSiH2/SiHが異なるものとして作製した。RF投入電力/シランガス流量(W/cc)と、電荷注入阻止層におけるTO/LOおよびSiH2/SiHとの関係については表2および図3に示した。
(特性評価)
外観特性は、目視によりスジの発生および膜欠陥の有無の確認することにより行なった。
初期画像特性は、電子写真感光体A〜Hを「マルチファンクションプリンタ(MFP)」(型番:KM−2550、京セラミタ株式会社製)に搭載して印字を行い、グレー画像における画像スジの発生の有無、および白画像における画像黒点の発生の有無を確認することにより行なった。
耐久特性については、30万枚の耐久印刷において、印字品質を満足するか否かを確認することにより行った。この耐久画像特性は、初期画像特性の良かった電子写真感光体についてのみ行なった。
Figure 0004273131
Figure 0004273131
表2から分かるように、感光体A〜C(TO/LOが
1.67〜1.75、SiH2/SiHが8.00〜9.00)については、外観特性において表面保護層にスジが生じており、初期画像においてもスジが生じていた。
また、感光体H(TO/LOが 3.33、SiH2/SiHが0.70)については、外観特性において成膜欠陥が生じており、初期画像において黒点が生じていた。
これに対して、感光体D〜G(TO/LOが
1.80〜2.86、SiH2/SiHが0.80〜6.8)については、外観特性においてスジや欠陥が生じておらず、初期画像も適切なものであった。これらの感光体D〜Gはさらに、耐久特性においても満足するものであった。
以上のことから、アモルファスシリコン系電荷注入阻止層を有する電子写真感光体においては、電荷注入阻止層におけるTO/LOを1.80〜2.86、SiH2/SiHを0.80〜6.8とすることにより、電荷注入阻止層において膜割れが生じることが抑制され、画像に黒スジなどが発生することが抑制されて画像特性が改善されることが分かる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す模式図である。 本発明に係る電子写真感光体の一例を示す縦断面図およびその要部を拡大して示した断面図である。 実施例におけるRF投入電力/シランガス流量比率と、TO/LO比率およびSiH2/SiH比率と、の関係を示すグラフである。
符号の説明
1 画像形成装置
2 電子写真感光体
20 円筒状基体
21 (感光層の)電荷注入阻止層
22 (成膜層の)光導電層

Claims (3)

  1. 基体の外表面に、少なくとも、アモルファスシリコン系化合物からなる電荷注入阻止層および光導電層が積層された電子写真感光体において、
    前記電荷注入阻止層は、シリコンのラマンスペクトルにおける横光学(TO)フォノンに対する縦光学(LO)フォノンの面積比率が1.80〜2.86であり、赤外線吸収スペクトルにおけるSiH2結合の吸収帯とSiH結合の吸収帯との面積比率が0.80〜6.8であることを特徴とする、電子写真感光体。
  2. 前記電荷注入阻止層は、その膜厚が2〜10μmであることを特徴とする、請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 請求項1または2に記載の電子写真感光体を備えたことを特徴とする、画像形成装置。
JP2006096025A 2006-03-30 2006-03-30 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置 Active JP4273131B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006096025A JP4273131B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006096025A JP4273131B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007271824A JP2007271824A (ja) 2007-10-18
JP4273131B2 true JP4273131B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=38674693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006096025A Active JP4273131B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4273131B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007271824A (ja) 2007-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4499785B2 (ja) 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置
JP4404942B2 (ja) 画像形成装置
JP4242893B2 (ja) 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置
JP4242902B2 (ja) 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置
JP4250669B2 (ja) 電子写真感光体および該電子写真感光体の製造方法、並びに画像形成装置
JPWO2009142164A1 (ja) 負帯電用電子写真感光体、画像形成方法および電子写真装置
JP4776674B2 (ja) 電子写真感光体および画像形成装置
JP4436823B2 (ja) 画像形成装置
JP4273131B2 (ja) 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置
JP4242890B2 (ja) 電子写真感光体、これの製造方法および画像形成装置
US7672612B2 (en) Electrophotographic photosensitive member, and image forming apparatus using same
WO2009104466A1 (ja) 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置
JP5296399B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2006189823A (ja) 電子写真感光体
JP4683637B2 (ja) 電子写真感光体および電子写真装置
JP5436227B2 (ja) 電子写真感光体、これを備えた画像形成装置および電子写真感光体の製造方法
JP4283331B2 (ja) 画像形成装置
US7684733B2 (en) Electrophotographic photosensitive member rotatably supported in an image forming apparatus
JP5311830B2 (ja) 電子写真装置
JP5078465B2 (ja) 電子写真感光体の検査方法
JP3279878B2 (ja) 電子写真記録装置
JPH1152598A (ja) 画像形成装置
JPH11133639A (ja) 画像形成装置
JP2012048057A (ja) 電子写真装置

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20080801

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080826

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20080926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090302

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4273131

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250