JP5077791B2 - パイナップルカッター及びパイナップルカッター装置 - Google Patents

パイナップルカッター及びパイナップルカッター装置 Download PDF

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Description

本発明は、パイナップルの果皮と果肉とを容易に分離可能なパイナップルカッター及びパイナップルカッター装置に係り、特にパイナップルを大量切断する大型器と、少量切断するパイナップルカッター(小型器)とに切換可能なパイナップルカッター装置に関する。
従来、パイナップルの果皮と果肉とを分離するパイナップルカッターとしては、例えば実公昭61−4253号公報及び実公昭61−20998号公報に開示されたものがある。これらのパイナップルカッターは、図14に示すように下端周縁部にカッター刃1aが形成された円筒体1と、この円筒体1の中心部分に小径であり且つ芯抜き刃2aを形成した同心円状の芯抜き筒2と、円筒体1と芯抜き筒2との間に上下スライド可能に取り付けられたドーナツ状の押圧板3とを備えている。
また、芯抜き筒2の内部には、小径の芯抜き押圧板4が上下にスライド可能に取り付けられている。さらに、円筒体1の外面には、平面が略コ字状をなした一対の支持板5,5が取り付けられ、これら支持板5,5の上部に一対の把手6,6が固定されている。そして、支持板5,5のそれぞれ両下端には果皮切り刃7が形成され、この果皮切り刃7によりカット時に果皮を四つ割りすることができるようになっている。
上記のパイナップルカッターは、パイナップルの上下端部を包丁等で横方向から切り落とした後、把手6,6を両手で握持し、パイナップルの上面から円筒体1を押し込むことにより、果皮切り刃7で果皮が四つ割りされて果肉から分離すると同時に、果肉は円筒体1の内部に挿入され、芯部は芯抜き筒2の内部に挿入される。
そして、果肉及び芯部がそれぞれ円筒体1及び芯抜き筒2の内部に挿入されることで、円筒体1及び芯抜き筒2の内部に取り付けられた押圧板3及び芯抜き押圧板4が上方にスライドして押し上げられる。その状態で、把手6,6を両手で握持したまま、押出部材8の押圧片8aを指で下方に押し下げることにより、果肉と芯部が分離されて抜き取ることができる。
しかしながら、上述した従来のパイナップルカッターは、小型器であって少量のパイナップルを切断するには好適であるものの、把手6,6を両手で握持し、パイナップルの上面から円筒体1を押し込んだり、押出部材8の押圧片8aを指で下方に押し下げなければならないため、多量のパイナップルを切断するには多大な労力を要するという問題があった。
一方、大量のパイナップルを切断可能な従来の大型器では、カッター部分が本体に固着されているため、汚れた際に洗浄してもカッター部分の隅々までを清潔にすることが困難であり、不衛生になるという問題があった。
このような問題を解決したパイナップルカッターには、本出願人による特許文献3に開示された発明がある。この発明では、大型器としての機能と小型器としての機能の両者間の切換えが可能である。
実公昭61−4253号公報 実公昭61−20998号公報 特許第3752605号公報
しかしながら、上述した特許文献3に開示された発明は、大型器としての機能と小型器としての機能の両者間の切換えが可能であるものの、小型器として用いる場合は、特許文献1及び特許文献2の構造と略同様のものであるため、汚れた際に洗浄する際、さらにカッター内部の隅々までを清潔にすることが望まれている。
また、特許文献1及び特許文献2に開示された発明では、パイナップルの径が著しく異なる場合、下端周縁部にカッター刃が形成された円筒体の径の異なる別のパイナップルカッター使用せざるを得ず、汎用性が低いという課題がある。
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、洗浄が容易で常に清潔さを維持でき、汎用性を向上させたパイナップルカッター及びパイナップルカッター装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の発明は、果皮と果肉とを分離するカッター刃が下端周縁部に形成され果肉が内部に挿入される円筒体と、この円筒体の上端開口部に固着され複数の通しボルトが植設された取付フランジと、前記円筒体の中心部に小径であり且つ芯抜き刃が形成され芯部が内部に挿入される同心円状の芯抜き筒と、この芯抜き筒に連通する開口部が形成され前記取付フランジの各通しボルトに対応する位置にそれぞれ取付孔が穿設された取付板と、前記円筒体と芯抜き筒との間に上下スライド可能に取り付けられた円環状の押圧板と、この押圧板に連結桿を介して取り付けられた押出部材と、前記円筒体の外周面に取り付けられ下端に果皮切り刃が形成された一対の支持板と、これらの支持板に固着された一対の把手とを備え、前記芯抜き筒、前記取付板、前記押圧板及び前記押出部材を一体にして芯抜き押圧ユニットを構成し、この芯抜き押圧ユニットを前記円筒体に対して着脱可能に取り付け、前記円筒体に前記芯抜き押圧ユニットを取り付けるとき、前記取付フランジの複数の通しボルトに前記取付板の取付孔をそれぞれ挿 通し、前記取付フランジ上に前記取付板を重ね合せて接合し、前記複数の通しボルトにナットをそれぞれ締め付けて固定することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のパイナップルカッターにおいて、請求項1記載のパイナップルカッターにおいて、前記押出部材に、前記円筒体の内部に挿入された果肉を押し出す操作部材を着脱可能に取り付けたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のパイナップルカッターにおいて、前記芯抜き筒内に上下スライド可能に芯抜き押圧板を配置し、この芯抜き押圧板を、連結桿を介して前記押出部材に取り付け、前記芯抜き筒、前記押圧板及び前記押出部材とともに前記芯抜き押圧ユニットを構成したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載のパイナップルカッターにおいて、前記円筒体の上端近傍に空気孔を穿設したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載のパイナップルカッターにおいて、前記円環状の押圧板に代えて複数の分割押圧板とし、前記芯抜き筒の芯抜き刃を除く下方外周面に放射状に複数の放射板を固着し、これらの放射板間に前記分割押圧板をそれぞれ配置し、前記各放射板の下端にそれぞれ果肉を放射状に切断する縦切り刃を形成したことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、支持部材の上部に鉛直方向に固定された案内部材と、この案内部材に沿って上下方向にスライド可能に設けられたスライダーと、このスライダーを押し下げるハンドルレバーと、前記スライダーに固定されたカッターホルダーと、このカッターホルダーに着脱可能に固定されるパイナップルカッターとを備え、前記パイナップルカッターは、果皮と果肉とを分離するカッター刃が下端周縁部に形成され果肉が内部に挿入される円筒体と、この円筒体の上端開口部に固着され複数の通しボルトが植設された取付フランジと、前記円筒体の中心部に小径であり且つ芯抜き刃が形成され芯部が内部に挿入される同心円状の芯抜き筒と、この芯抜き筒に連通する開口部が形成され前記取付フランジの各通しボルトに対応する位置にそれぞれ取付孔が穿設された取付板と、前記円筒体と芯抜き筒との間に上下スライド可能に取り付けられた円環状の押圧板と、この押圧板に連結桿を介して取り付けられた押出部材と、前記円筒体の外周面に取り付けられ下端に果皮切り刃が形成された一対の支持板と、これらの支持板に固着された一対の把手と、前記円筒体に固着されたカッター取付部材とを有し、前記芯抜き筒、前記取付板、前記押圧板及び前記押出部材を一体にして芯抜き押圧ユニットを構成し、この芯抜き押圧ユニットを前記円筒体に対して着脱可能に取り付け、前記円筒体に前記芯抜き押圧ユニットを取り付けるとき、前記取付フランジの複数の通しボルトに前記取付板の取付孔をそれぞれ挿通し、前記取付フランジ上に前記取付板を重ね合せて接合し、前記複数の通しボルトにナットをそれぞれ締め付けて固定し、前記カッター取付部材を介して前記パイナップルカッターを前記カッターホルダーに着脱可能に固定するとともに、前記スライダーの上下動に伴って前記押出部材が操作されることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載のパイナップルカッター装置において、前記カッターホルダーに位置決め部材を設け、前記カッター取付部材を前記カッターホルダーに装着したときに前記カッター取付部材が前記位置決め部材により位置決めされることを特徴とする。
本発明の請求項1によれば、果皮と果肉とを分離するカッター刃が下端周縁部に形成され果肉が内部に挿入される円筒体と、この円筒体の上端開口部に固着され複数の通しボルトが植設された取付フランジと、円筒体の中心部に小径であり且つ芯抜き刃が形成され芯部が内部に挿入される同心円状の芯抜き筒と、この芯抜き筒に連通する開口部が形成され取付フランジの各通しボルトに対応する位置にそれぞれ取付孔が穿設された取付板と、円筒体と芯抜き筒との間に上下スライド可能に取り付けられた円環状の押圧板と、この押圧板に連結桿を介して取り付けられた押出部材と、円筒体の外周面に取り付けられ下端に果皮切り刃が形成された一対の支持板と、これらの支持板に固着された一対の把手とを備え、芯抜き筒、取付板、押圧板及び押出部材を一体にして芯抜き押圧ユニットを構成し、この芯抜き押圧ユニットを円筒体に対して着脱可能に取り付け、円筒体に芯抜き押圧ユニットを取り付けるとき、取付フランジの複数の通しボルトに取付板の取付孔をそれぞれ挿通し、取付フランジ上に取付板を重ね合せて接合し、複数の通しボルトにナットをそれぞれ締め付けて固定することにより、円筒体に収納された芯抜き押圧ユニットが果肉や果汁により汚れた場合には、芯抜き押圧ユニットを円筒体から取り外すことで、芯抜き押圧ユニットの芯抜き筒、取付板、押圧板及び押出部材を隅々まで洗浄できることは勿論のこと、円筒体内部も洗浄することが容易になるため、常に清潔さを維持することができる。
また、請求項1によれば、芯抜き筒、押圧板及び押出部材を一体にして芯抜き押圧ユニットを構成し、この芯抜き押圧ユニットを円筒体に対して着脱可能に取り付けたことにより、径の異なる円筒体に交換し、その円筒体に対しても適用することができるので、汎用性を大幅に向上させることができる。
請求項2によれば、押出部材に、円筒体の内部に挿入された果肉を押し出す操作部材を着脱可能に取り付けたことにより、操作部材を操作することにより、押出部材、連結桿及び円環状の押圧板を介して円筒体の内部に挿入された果肉を容易に押し出すことができ、操作性を著しく高めることができる。
請求項3によれば、芯抜き筒内に上下スライド可能に芯抜き押圧板を配置し、この芯抜き押圧板を、連結桿を介して押出部材に取り付けて芯抜き押圧ユニットを構成したことにより、円筒体の内部に挿入された果肉とともに、芯抜き筒の内部に挿入された芯部をも押し出すことができる。
請求項4によれば、円筒体の上端近傍に空気孔を穿設したことにより、円筒体と芯抜き筒との間に果肉に押し込まれるとき、円筒体と芯抜き筒との間に溜まった空気は、空気孔から排出されるため、円筒体及び芯抜き筒の押し込み力が軽減され、操作性を高めることができる。また、円筒体の内部に挿入された果肉を押し出すとき、円筒体の上端近傍に空気孔を穿設したことで、円筒体と芯抜き筒との間の空間が負圧にならないので、押出部材の押し下げ操作が容易になる。
請求項5によれば、円環状の押圧板に代えて複数の分割押圧板とし、芯抜き筒の芯抜き刃を除く下方外周面に放射状に複数の放射板を固着し、これらの放射板間に分割押圧板をそれぞれ配置し、各放射板の下端にそれぞれ果肉を放射状に切断する縦切り刃を形成したことにより、パイナップルのカット時に円筒状に切断された果肉を周方向に複数に分割することができる。
請求項6によれば、芯抜き筒、取付板、押圧板及び押出部材を一体にして芯抜き押圧ユニットを構成し、この芯抜き押圧ユニットを円筒体に対して着脱可能に取り付け、円筒体に芯抜き押圧ユニットを取り付けるとき、取付フランジの複数の通しボルトに取付板の取付孔をそれぞれ挿通し、取付フランジ上に取付板を重ね合せて接合し、複数の通しボルトにナットをそれぞれ締め付けて固定し、カッター取付部材を介して前記パイナップルカッターをカッターホルダーに着脱可能に固定するとともに、スライダーの上下動に伴って押出部材が操作されることにより、大型器として使用した場合には、多量のパイナップルを容易に切断可能であり、また大型器としての機能と小型器としての機能の両者間の切換えが可能であるため、汎用性を高めることができる。そして、径の異なる円筒体に交換可能であるため、汎用性を大幅に向上させることができる。
また、請求項6によれば、パイナップルカッターが果肉や果汁により汚れた場合には、パイナップルカッターをカッターホルダーから取り外し、円筒体から芯抜き押圧ユニットを取り外すことで、芯抜き押圧ユニットの芯抜き筒、取付板、押圧板及び押出部材を隅々まで洗浄できることは勿論のこと、円筒体内部も洗浄することが容易になるため、常に清潔さを維持することができる。
請求項7によれば、カッターホルダーに位置決め部材を設け、カッター取付部材をカッターホルダーに装着したときにカッター取付部材が前記位置決め部材により位置決めされることにより、カッター取付部材をカッターホルダーに容易に取り付けることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1及び図2は本発明に係るパイナップルカッター装置の一実施形態を示す斜視図である。なお、以下の説明では、小型器として使用する場合には、パイナップルカッターとし、このパイナップルカッターを搭載して大型器として使用する場合にパイナップルカッター装置とする。
図1及び図2に示すように、本実施形態のパイナップルカッター装置は、略弓状に折曲形成された支持部材としての支持フレーム10,10を有し、これら支持フレーム10,10はフレーム固定金具11を介してねじにより固着されるとともに、支持フレーム10,10の上部に案内部材としての門形の案内フレーム12が鉛直方向にねじにより固定されている。
また、支持フレーム10,10の下端部には、カラー14を装着したねじ桿がそれぞれ揺動桿13,13の下端に挿通することで、揺動桿13,13が揺動可能に取り付けられている。これら揺動桿13,13の長手方向略中間部には、補強用及びばね取付用のばね取付軸15が架設されているとともに、長手方向上端部にコ字状アーム16がカラー14を装着したねじ桿を中心として揺動可能に取り付けられている。
さらに、コ字状アーム16の一側には、ハンドルレバー17の一端を螺合して固定するためのハンドル取付部18を有し、このハンドル取付部18には水平方向に3つの取付孔18a,18b及び18cが穿設されている。また、ハンドル取付部18の近傍には、案内フレーム12に沿って上下方向にスライド可能な合成樹脂製のスライダー19,19の上端が軸支されている。
そして、スライダー19,19の下端には、後述するパイナップルカッター30を着脱可能に固定し浅い箱状に形成されたカッターホルダー20の両側面がそれぞれねじ等の固定手段により固定されている。このカッターホルダー20には、図7に示すようにハンドルレバー17側に開口するU字状の開口部20aが形成され、この開口部20aと両側面との間のカッターホルダー20には、それぞれ挿通孔が穿設されている。これらの挿通孔には、予め通しボルト21a,21aが螺合されている。これらの通しボルト21a,21aは、図8に示すように後述するパイナップルカッター30を固定する際に蝶ナット21b,21bが締め付け固定される。これら通しボルト21a,21a及び蝶ナット21b,21bは、位置決め部材の一例を構成する。
一方、コ字状アーム16の他側には、ばね取付軸22が架設され、このばね取付軸22に2本のコイルばね23,23の一端がそれぞれ取り付けられるとともに、コイルばね23,23の他端がそれぞればね取付軸15に取り付けられている。
また、コ字状アーム16のハンドル取付部18の近傍には、図3に示すように横桿24が架設され、この横桿24の軸方向中央には孔が穿設されている。さらに、この孔にはスライド桿25が挿通され、このスライド桿25の下端には断面コ字状に形成され後述するパイナップルカッター30の押出板が当接される取付金具26が回転可能に固定されているとともに、スライド桿25の上端には係止片27が固定されている。
そして、横桿24と取付金具26の間のスライド桿25には、図1に示すように押出しばね28が装着されている。この押出しばね28の付勢力により取付金具26は常時下方に付勢されている。スライド桿25が押し上げられ上方にスライドした場合、その上端は図3に示すように案内フレーム12に架設された水平部12aの底面に当接して係止するようになっている。
なお、符号29は支持フレーム10,10の下端に固着され、パイナップルを載置するための例えば合成樹脂製の台板である。
図4は本実施形態のパイナップルカッターを示す分解斜視図、図5及び図6は本実施形態のパイナップルカッターを示す一部破断した正面図及び底面図である。
図4〜図6に示すように、パイナップルカッター30は、その外形を形成する円筒体31を備えている。この円筒体31は、下端周縁部にカッター刃31aが形成され、カット時にパイナップルの果肉がカッター刃31aにより切断されて内部に挿入される。また、円筒体31は、上端近傍に周方向に一定の間隔をおいて小径の複数(本実施形態では4つ)の空気孔31bが穿設されている。ここで、円筒体31の径及び長さは、標準の大きさのパイナップルに合わせた標準径,標準長に設定されているものの、本実施形態は、その径及び長さが適宜異なる円筒体に変更可能である。
さらに、円筒体31の上端開口部には、中央に開口部32aを有し、かつ矩形状に形成された上下2枚一体の取付フランジ32がスポット溶接により固着されている。なお、取付フランジ32は、円筒体31の上端開口部に上下2枚一体として固着するようにしたが、これは取付フランジ32の上面の平坦度を高めるためであり、取付フランジ32を円筒体31に対して全周溶接した場合には、1枚の取付フランジで済むことになる。
取付フランジ32は、四隅近傍にそれぞれ通しボルト33が植設され、これらの通しボルト33は、後述する芯抜き押圧ユニットの取付板の取付孔、カッター取付板の取付孔にそれぞれ挿通し蝶ナットにより締結するために用いられる。また、取付フランジ32は、外周部を形成する4辺にそれぞれ切欠部32bが形成されている。
円筒体31の内部には、芯抜き押圧ユニット40が着脱可能に取り付けられる。この芯抜き押圧ユニット40は、取付フランジ32と略同様の形状及び大きさに形成され、かつ中央に後述する芯抜き筒に連通する開口部41a(図10及び図11に示す)が形成された取付板41と、この取付板41の底面に4本の取付ねじ42(図10及び図11に示す)により固定された合成樹脂製の円筒ブロック43と、この円筒ブロック43の中央に穿設された挿通孔43a(図5に示す)内に嵌着され、かつ円筒体31の内部への装着時に円筒体31と同心円状に配置される小径の芯抜き筒44とを備えて構成されている。
芯抜き筒44は、下端周縁部に芯抜き刃44aが形成され、この芯抜き刃44aによりパイナップルのカット時に不可食部である芯部も同時にカットされて分離できるようになっている。
また、芯抜き押圧ユニット40は、芯抜き筒44の外周に上下スライド可能に取り付けられ、かつドーナツ(円環)状に形成された大径の押圧板45と、芯抜き筒44の内部に上下にスライド可能に取り付けられ、かつ円板状に形成された小径の芯抜き押圧板46と、大径の押圧板45の周方向に一定間隔をおいてそれぞれの一端がねじ47aにより固定される4本の連結桿47と、芯抜き押圧板46に一端がねじ48aにより固定される1本の連結桿48と、これらの連結桿47,48の他端がそれぞれ4本のねじ47b、1本のねじ48bにより固定される押出部材としての円板状の押出板49とを備えて構成されている。
このように芯抜き押圧ユニット40は、取付板41、円筒ブロック43、芯抜き筒44、押圧板45、4本の連結桿47、1本の連結桿48及び円板状の押出板49が一体となって構成されている。
取付板41は、取付フランジ32に植設された4本の通しボルト33に対応する四隅にそれぞれ取付孔41bが穿設されている。円筒ブロック43は、例えば耐薬品性に優れるポリエチレン樹脂や耐高温特性に優れるポリアセタール樹脂から成形され、上述した小径の芯抜き筒44が嵌着される挿通孔43aの他、この挿通孔43aの周囲に4本の連結桿47が挿通する図示しない4つの挿通孔が穿設されている。
取付板41の上面には、パイナップルカッター装置(大型器)として使用する際、カッター取付部材としてのカッター取付板50が固定される。このカッター取付板50は、矩形の浅い箱状に形成され、その幅がカッターホルダー20の内部の幅と略等しく設定されている。また、カッター取付板50は、図4に示すように中央に押出板49の径より大径に形成された開口部51と、この開口部51の外周において取付フランジ32に植設された4本の通しボルト33に対応する位置にそれぞれ穿設された取付孔52と、開口部51に対して対称位置に穿設され、かつカッターホルダー20に螺合された通しボルト21a,21aが挿通するための2つの長孔53とが設けられている。
円筒体31の外周面には、平面視略コ字状に形成された一対の支持板54,54が取り付けられ、各支持板54,54の上部に一対の把手55,55がボルト56,56により固着されている。また、各支持板54,54の両下端縁には、それぞれ果皮切り刃57,57が形成されている。したがって、パイナップルカッター(小型器)30単体として使用する場合には、一対の把手55,55を両手で握持し、パイナップル上面に対して下方に押圧することにより、カッター刃31a及び芯抜き刃44aがパイナップルの果肉部に食い込んでカットされると同時に、果皮切り刃57,57により果皮を四つ割りすることができるようになっている。
ところで、押出板49には、図4に示すように予め2つのねじ孔49a,49aが穿設されている。パイナップルカッター(小型器)30単体として使用する場合には、図9に示すように操作部材60の取付孔(図示せず)に2本のねじ58,58を通して押出板49のねじ孔49a,49aに螺合させることにより、操作部材60を押出板49上に固着する。この場合、2つのねじ孔49a,49a間に位置し、かつ芯抜き押圧板46の連結桿48の他端を固定するためのねじ48bは、操作部材60の中央の取付孔(図示せず)を通して操作部材60も固着している。
この操作部材60は、図10に示すように側面がコ字状に屈曲形成された板体からなり、天板部61から屈曲された両側の屈曲片62,62の下端縁が円筒体31の外周側に位置し、これら屈曲片62,62の下端縁が外周方向に屈曲されて押圧片63,63が形成され、パイナップルのカット後に、この押圧片63,63または天板部61を押圧操作することにより、連結桿47,48を介して押圧板45及び芯抜き押圧板46を下方にスライドさせ、円筒体31及び芯抜き筒44に挿入した果肉及び芯部を下方から押し出して抜き出すことができるようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、パイナップルカッター30を組み立てるには、図4に示すように取付フランジ32に植設された4本の通しボルト33に、芯抜き押圧ユニット40の取付板41の取付孔41bを挿通して取付フランジ32上に取付板41を重ね合せて接合し、円筒体31の内部に芯抜き押圧ユニット40を収納するように取り付ける。そして、4本の通しボルト33にカッター取付板50の取付孔52を挿通して取付板41上にカッター取付板50を重ね合せた後、4本の通しボルト33にそれぞれ蝶ナット65を締め付けて固定する。これにより、円筒体31、芯抜き押圧ユニット40及びカッター取付板50が一体となって大型器用のパイナップルカッター30が組み立てられる。
このようにして組み立てられたパイナップルカッター30をパイナップルカッター装置(大型器)として使用する場合には、図7に示すようにパイナップルカッター30の一対の把手55,55を両手で握持して円筒体31をカッターホルダー20の開口部20aに挿し込みつつ、カッター取付板50の2つの長孔53をカッターホルダー20に植設された2本の通しボルト21aに挿通した後、図8に示すように2本の通しボルト21aに蝶ナット21b,21bを締め付けることにより強固に固定される。このとき、カッター取付板50の幅がカッターホルダー20の内部の幅と略等しく設定されていることから、カッターホルダー20にカッター取付板50を容易に位置決めすることができる。また、カッターホルダー20には、開口部20aが形成されているので、カッターホルダー20にパイナップルカッター30を容易に案内することができる。次いで、取付金具26を芯抜き押圧ユニット40の押出板49上に位置決めする。
そして、パイナップルの上下端部を包丁等で横方向から切り落とした後、図1及び図2に示すようにパイナップルカッター30の真下の台板29上にパイナップルを載置する。その後、図3に示すようにハンドルレバー17をコイルばね23,23の付勢力に抗して押し下げると、コ字状アーム16が揺動桿13,13の上端部を中心として回動する。
この時、揺動稈13,13は支持フレーム10,10の下端部におけるカラー14を装着したねじ桿を中心として揺動する一方、スライダー19,19が案内フレーム12に沿って下方にスライドするとともに、スライド桿25に取り付けられた押出しばね28が圧縮されて取付金具26を介して芯抜き押圧ユニット40の押出板49が押圧される。
すると、パイナップルの上面から円筒体31及び芯抜き筒44が押し込まれると同時に、各支持板54,54の果皮切り刃57,57が押し込まれ、図3に示すように果皮が四つ割りされて、果肉から分離、脱落するとともに、果肉は円筒体31の内部に挿入され、芯部は芯抜き筒44に挿入される。
また、果肉及び芯部が円筒体31及び芯抜き筒44の内部に挿入されることで、円筒体31及び芯抜き筒44の内部に取り付けられた押圧板45及び芯抜き押圧板46が上方へ押し上げられスライドし、押圧板45及び芯抜き押圧板46の上部に連結された押出板49も上方へスライドし、取付板41の上部に離隔される。
そして、コイルばね23,23の付勢力によりコ字状アーム16が揺動桿13,13の上端部を中心として回動すると同時に、スライダー19,19が案内フレーム12に沿って上方にスライドするとともに、スライド桿25に取り付けられた押出しばね28が伸びて取付金具26を押圧する。これにより、押出板49を押し下げて大径の押圧板45及び芯抜き押圧板46を押し出すことで、パイナップルの果肉と芯部が分離されて抜き取ることができる。その後は、円筒状の果肉を適宜の厚さにスライスすれば、食することが可能になる。
一方、パイナップルカッター(小型器)30単体として使用する場合には、まず通しボルト21aから蝶ナット21b,21bを緩めて取り外す。その後、パイナップルカッター30の一対の把手55,55を両手で握持して持ち上げてカッター取付板50の2つの長孔53をカッターホルダー20に植設された2本の通しボルト21aから離脱させ、さらにカッターホルダー20の開口部20aに対して円筒体31を水平方向にずらすことにより、カッターホルダー20からパイナップルカッター30を取り外す。
次いで、パイナップルカッター30の4本の通しボルト33からそれぞれ蝶ナット65を緩めて取り外す。そして、取付板41上に重ね合せたカッター取付板50を取り外した後、再び4本の通しボルト33にそれぞれ蝶ナット65を締め付けて固定する。
さらに、図4及び図9に示すように操作部材60の取付孔(図示せず)に2本のねじ58,58を通して押出板49のねじ孔49a,49aに螺合させることにより、操作部材60を押出板49上に固着する。このとき、2つのねじ孔49a,49a間に位置し、かつ芯抜き押圧板46の連結桿48の他端を固定するためのねじ48bは、操作部材60の中央の取付孔(図示せず)を通して操作部材60も固着する。
このようにして組み立てられたパイナップルカッター30は、図9〜図11に示す順序に従ってパイナップルがカットされる。すなわち、図9に示すように大型器と同様にパイナップルの上下端部を包丁等で横方向から切り落とした後、一対の把手55,55を両手で握持し、パイナップルの上面から押し込むことにより、カッター刃31a及び芯抜き刃44aで果肉を切断しつつ、円筒体31及び芯抜き筒44が押し込まれると同時に、各支持板54,54の果皮切り刃57,57が押し込まれ、図10に示すように果皮が四つ割りされて、果肉から分離、脱落するとともに、果肉は円筒体31の内部に挿入され、芯部は芯抜き筒44内に挿入される。
また、果肉及び芯部が円筒体31及び芯抜き筒44の内部に挿入されることで、円筒体31及び芯抜き筒44の内部に取り付けられた押圧板45及び芯抜き押圧板46が上方へ押し上げられスライドし、押圧板45及び芯抜き押圧板46の上部に連結された操作部材60も上方へスライドし、押出板49の上部に離隔される。
ここで、果肉が円筒体31の内部に挿入されるとき、円筒体31と芯抜き筒44との間に溜まった空気が圧縮されることにより、円筒体31及び芯抜き筒44の押し込み力が必要以上にかかることとなる。しかしながら、本実施形態では、円筒体31の上端近傍には、周方向に一定の間隔をおいて小径の空気孔31bが穿設されていることから、円筒体31と芯抜き筒44との間に溜まった空気は、小径の空気孔31bから排出されるため、円筒体31及び芯抜き筒44の押し込み力が軽減され、操作性を高めることができる。これは、特にパイナップルカッター(小型器)30単体として使用する場合には、パイナップルカッター装置(大型器)として用いる場合と比較して顕著に判る。
したがって、この状態から図11に示すように、一対の把手55,55を両手で握持したまま、操作部材60の押圧片63,63を親指で下方に押し下げることにより、果肉と芯部が分離されて芯部を抜き取ることができる。このとき、円筒体31の上端近傍には、小径の空気孔31bが穿設されていることから、円筒体31と芯抜き筒44との間の空間が負圧にならないので、押圧片63,63の押し下げ操作が容易になる。その後は、上記と同様に円筒状の果肉を適宜の厚さにスライスすれば、食することが可能になる。
ところで、パイナップルカッター30が果肉や果汁により汚れた場合には、パイナップルカッター30をカッターホルダー20から取り外した後、パイナップルカッター30の4本の通しボルト33からそれぞれ蝶ナット65を緩めて取り外す。そして、カッター取付板50を取り外した後、円筒体31の内部から芯抜き押圧ユニット40を取り外す。このとき、取付フランジ32に取付板41が密着状態で接合しているものの、取付フランジ32の外周部に複数の切欠部32bが形成されているので、これらの切欠部32bに指先を差込み、指先で取付板41を持ち上げることにより、円筒体31から芯抜き押圧ユニット40を容易に取り外すことができる。
すると、図4に示すように円筒体31の内外周面は勿論のこと、取付板41、円筒ブロック43、芯抜き筒44の外周面、大径の押圧板45、4本の連結桿47、1本の連結桿48及び円板状の押出板49が外部に露出することとなり、円筒体31及び芯抜き押圧ユニット40を隅々まで洗浄することができる。ここで、例えば芯抜き筒44の上端に雄ねじを刻設する一方、この雄ねじと螺合する雌ねじを円筒ブロック43に形成し、芯抜き筒44を円筒ブロック43から着脱可能に固定することにより、芯抜き筒44及び円筒ブロック43の細部まで洗浄することができる。
このように本実施形態によれば、芯抜き押圧ユニット40は、円筒体に着脱可能に取り付けられていることから、円筒体31及び芯抜き押圧ユニット40を隅々まで洗浄することができるので、常に清潔さを維持することができる。
また、芯抜き押圧ユニット40は、取付板41、円筒ブロック43、芯抜き筒44、押圧板45、4本の連結桿47、1本の連結桿48及び円板状の押出板49が一体となって構成され、これらの各部材を標準の大きさのパイナップルに合わせた標準径,標準長に設定しておくことが望ましい。このような芯抜き押圧ユニット40は、円筒体31に着脱可能に収納されていることから、径の異なる円筒体と交換し、その円筒体に対しても適用することができる。
すなわち、図12は本発明に係るパイナップルカッターの一実施形態において大径の円筒体を使用した場合を示す分解斜視図である。なお、図12では図4と同一の部分に同一の符号を付して説明する。
図12に示すパイナップルカッター30では、円筒体71が図4に示す円筒体31より大径に形成され、下端周縁部にカッター刃71aが形成されている。なお、円筒体71に固着される取付フランジ72は、芯抜き押圧ユニット40の取付板41及びカッター取付板50を重ね合せた後、4本の通しボルト73にそれぞれ蝶ナット65を締め付けて固定することができるようにするため、外形の大きさ、植設される4本の通しボルト73の本数及びその取付位置が取付フランジ32と同様に設定されている。但し、取付フランジ72の開口部72aの径は、大径の円筒体71に対応して取付フランジ32の開口部32aより大径に形成されている。
したがって、本実施形態では、芯抜き押圧ユニット40は、取付板41、円筒ブロック43、芯抜き筒44、押圧板45、4本の連結桿47、1本の連結桿48及び円板状の押出板49が一体となって構成され、円筒体71に着脱可能に収納されていることから、径の異なる円筒体71に交換し、その円筒体71に対しても適用することができるので、汎用性を大幅に向上させることができる。
また、本実施形態によれば、大型器として使用した場合には、多量のパイナップルを容易に切断可能であり、また大型器としての機能と小型器としての機能の両者間の切換えが可能であるため、汎用性を高めることができる。
さらに、パイナップルカッター装置(大型器)として使用した場合、操作部材60の天板部61を押し下げてパイナップルの果肉と芯部を分離させる際、スライド桿25に取り付けられた押出しばね28により果肉と芯部を徐々に押し出すことにより、パイナップルの果肉が損傷することがなくなり、商品価値の高いパイナップルを提供することができる。
この場合、押出しばね28がスライド桿25に取り付けられていない場合には、スライダー19,19が案内フレーム12に沿って上方にスライドし、スライド桿25の上端部が案内フレーム12の水平部12aの底面に当接するまで、円筒体31及び芯抜き筒44内に果肉及び芯部が挿入された状態で上方に移動する。そして、スライド桿25の上端部が水平部12aの底面に当接して初めて押圧板45及び芯抜き押圧板46を下方に押し出すため、果肉及び芯部がその位置から落下して果肉を損傷させるとともに、果汁を飛散させてしまう不具合が生じる。
さらに、本実施形態によれば、円筒体31の上端近傍には、周方向に一定の間隔をおいて小径の空気孔31bが穿設されていることから、果肉が円筒体31の内部に挿入されるとき、円筒体31と芯抜き筒44との間に溜まった空気は、小径の空気孔31bから排出されるため、円筒体31及び芯抜き筒44の押し込み力が軽減され、操作性を高めることができる。
同様に、円筒体31の上端近傍には、小径の空気孔31bが穿設されていることから、果肉と芯部を抜き取るときに円筒体31と芯抜き筒44との間の空間が負圧にならないので、押圧片63,63の押し下げ操作が容易になる。
そして、本実施形態によれば、カッター取付板50をカッターホルダー20に取り付けてパイナップルカッター30をパイナップルカッター装置(大型器)として使用する場合、カッター取付板50の幅がカッターホルダー20の内部の幅と略等しく設定されていることから、カッターホルダー20にカッター取付板50を容易に位置決めすることができる。
(他の実施形態)
図13は本発明に係るパイナップルカッターの他の実施形態を示す分解斜視図である。なお、前記実施形態のパイナップルカッターと同一又は対応する部分には、同一の符号を用いて前記実施形態と異なる構成及び作用のみについて説明する。
図13に示すように、本実施形態のパイナップルカッター80は、小径の芯抜き筒44の芯抜き刃44aを除く下部における芯抜き筒44の外周面に4枚の放射板81が溶接により固着されている。これらの放射板81は、下端に縦切り刃81aが形成されている。
4枚の放射板81は、円筒体31の内部に芯抜き押圧ユニット40を収納した場合、円筒体31の内周面近傍まで延びる幅に設定されている。そして、4枚の放射板81の上下長さは、4枚の放射板81の厚さとの関係で、パイナップルの上面から押し込むときに耐え得る強度を有する長さに設定されている。
また、芯抜き筒44の外周に設けられる4本の連結桿47の一端には、円板状に形成された小径の果肉押圧板82が固定され、それらの他端にそれぞれ4本のねじ47bにより円板状の押出板49が固定されている。
さらに、取付フランジ32は、開口部32aの周方向に一定間隔(90度の角度)をおいて切欠部32cが形成されている。これらの切欠部32cは、円筒体31の内部に芯抜き押圧ユニット40を収納するとき、4枚の放射板81の挿入位置の目印となるととも、円筒体31への放射板81の挿入用の溝となるように形成されている。
そして、4枚の放射板81は、それぞれ外周端を形成する辺が上下に亘ってアールが形成されている。これにより、円筒体31の内部に芯抜き押圧ユニット40を収納するとき、放射板81の外周端で円筒体31の内周面が損傷するのを未然に防止している。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のパイナップルカッター80は、単体として使用する場合、図9〜図11と同様に一対の把手55,55を両手で握持し、パイナップルの上面から押し込むことにより、カッター刃31a、芯抜き刃44a及び縦切り刃81aで果肉を切断しつつ、円筒体31、芯抜き筒44及び4枚の放射板81が押し込まれると同時に、各支持板54,54の果皮切り刃57,57が押し込まれ、図10に示すように果皮が四つ割りされて、果肉から分離、脱落するとともに、果肉は円筒体31の内部に挿入され、芯部は芯抜き筒44内に挿入される。
次いで、図11に示すように、一対の把手55,55を両手で握持したまま、操作部材60の押圧片63,63を親指で下方に押し下げることにより、果肉と芯部が分離されて芯部を抜き取ることができる。このとき、果肉は、縦切り刃81aにより周方向に4分割されている。その後は、上記と同様に円筒状の果肉を適宜の厚さにスライスすれば、食することが可能になる。
このように本実施形態によれば、小径の芯抜き筒44の外周面に4枚の放射板81を固着し、これらの放射板81の下端に縦切り刃81aを形成したことにより、パイナップルのカット時に円筒状に切断された果肉を周方向に4分割することができる。
なお、本実施形態では、果肉を周方向に4分割する例について説明したが、これに限定することなく、芯抜き筒44の外周面に固着する放射板81の数を適宜変更すれば、その他の複数に分割することができる。
また、本実施形態では、小径の果肉押圧板82を円板状に形成したが、これに限らず例えば扇状等の他の形状に形成するようにしてもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限らず種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、コイルばね23,23の付勢力によりコ字状アーム16を揺動桿13,13の上端部に対して回動させてスライダー19,19を案内フレーム12に沿って上方にスライドさせるようにしたが、ハンドルレバー17を人手によって引き上げるようにすれば、コイルばね23,23が不要になる。
また、上記実施形態では、スライダー19,19とカッター本体30の押出部材39とは、取付金具26,スライド桿25,横桿24,及びコ字状アーム16を介して作動連結したが、これに限らず、その他の作動連結手段であってもよい。
本発明に係るパイナップルカッター装置の一実施形態においてカット前の状態を示す斜視図。 本発明に係るパイナップルカッター装置の一実施形態においてカット前の状態を示す斜視図。 本発明に係るパイナップルカッター装置の一実施形態においてカット中の状態を示す斜視図。 本発明に係るパイナップルカッターの一実施形態を示す分解斜視図。 本発明に係るパイナップルカッターの一実施形態を示す一部破断した正面図。 本発明に係るパイナップルカッターの一実施形態を示す底面図。 図4のパイナップルカッターの装着前または取り外した後の状態を示す拡大斜視図。 図4のパイナップルカッターを装着した状態を示す拡大斜視図。 図4のパイナップルカッターにおいてカット前の状態を示す斜視図。 図4のパイナップルカッターにおいてカット中の状態を示す斜視図。 図4のパイナップルカッターにおいて果肉と芯部を分離させる状態を示す斜視図。 本発明に係るパイナップルカッターの一実施形態において大径の円筒体を使用した場合を示す分解斜視図。 本発明に係るパイナップルカッターの他の実施形態を示す分解斜視図。 従来のパイナップルカッターを示す一部破断した正面図。
符号の説明
10 支持フレーム(支持部材)
11 フレーム固定金具
12 案内フレーム(案内部材)
12a 水平部
13 揺動桿
14 カラー
15 ばね取付軸
16 コ字状アーム
17 ハンドルレバー
18 ハンドル取付部
19 スライダー
20 カッターホルダー
21a 通しボルト
21b 蝶ナット
22 ばね取付軸
23 コイルばね
24 横桿
25 スライド桿
26 取付金具
27 係止片
28 押出しばね
29 台板
30 パイナップルカッター
31 円筒体
31a カッター刃
40 芯抜き押圧ユニット
41 取付板
43 円筒ブロック
44 芯抜き筒
44a 芯抜き刃
45 押圧板
46 芯抜き押圧板
49 押出板(押出部材)
50 カッター取付板(カッター取付部材)
54 支持板
55 把手
57 果皮切り刃
60 操作部材
65 蝶ナット
71 円筒体
72 取付フランジ
73 通しボルト
80 パイナップルカッター
81 放射板
81a 縦切り刃
82 果肉押圧板

Claims (7)

  1. 果皮と果肉とを分離するカッター刃が下端周縁部に形成され果肉が内部に挿入される円筒体と、この円筒体の上端開口部に固着され複数の通しボルトが植設された取付フランジと、前記円筒体の中心部に小径であり且つ芯抜き刃が形成され芯部が内部に挿入される同心円状の芯抜き筒と、この芯抜き筒に連通する開口部が形成され前記取付フランジの各通しボルトに対応する位置にそれぞれ取付孔が穿設された取付板と、前記円筒体と芯抜き筒との間に上下スライド可能に取り付けられた円環状の押圧板と、この押圧板に連結桿を介して取り付けられた押出部材と、前記円筒体の外周面に取り付けられ下端に果皮切り刃が形成された一対の支持板と、これらの支持板に固着された一対の把手とを備え、
    前記芯抜き筒、前記取付板、前記押圧板及び前記押出部材を一体にして芯抜き押圧ユニットを構成し、この芯抜き押圧ユニットを前記円筒体に対して着脱可能に取り付け
    前記円筒体に前記芯抜き押圧ユニットを取り付けるとき、前記取付フランジの複数の通しボルトに前記取付板の取付孔をそれぞれ挿通し、前記取付フランジ上に前記取付板を重ね合せて接合し、前記複数の通しボルトにナットをそれぞれ締め付けて固定することを特徴とするパイナップルカッター。
  2. 請求項1記載のパイナップルカッターにおいて、
    前記押出部材に、前記円筒体の内部に挿入された果肉を押し出す操作部材を着脱可能に取り付けたことを特徴とするパイナップルカッター。
  3. 請求項1記載のパイナップルカッターにおいて、
    前記芯抜き筒内に上下スライド可能に芯抜き押圧板を配置し、この芯抜き押圧板を、連結桿を介して前記押出部材に取り付け、前記芯抜き筒、前記押圧板及び前記押出部材とともに前記芯抜き押圧ユニットを構成したことを特徴とするパイナップルカッター。
  4. 請求項1記載のパイナップルカッターにおいて、
    前記円筒体の上端近傍に空気孔を穿設したことを特徴とするパイナップルカッター。
  5. 請求項1記載のパイナップルカッターにおいて、
    前記円環状の押圧板に代えて複数の分割押圧板とし、前記芯抜き筒の芯抜き刃を除く下方外周面に放射状に複数の放射板を固着し、これらの放射板間に前記分割押圧板をそれぞれ配置し、前記各放射板の下端にそれぞれ果肉を放射状に切断する縦切り刃を形成したことを特徴とするパイナップルカッター。
  6. 支持部材の上部に鉛直方向に固定された案内部材と、この案内部材に沿って上下方向にスライド可能に設けられたスライダーと、このスライダーを押し下げるハンドルレバーと、前記スライダーに固定されたカッターホルダーと、このカッターホルダーに着脱可能に固定されるパイナップルカッターとを備え、
    前記パイナップルカッターは、果皮と果肉とを分離するカッター刃が下端周縁部に形成され果肉が内部に挿入される円筒体と、この円筒体の上端開口部に固着され複数の通しボルトが植設された取付フランジと、前記円筒体の中心部に小径であり且つ芯抜き刃が形成され芯部が内部に挿入される同心円状の芯抜き筒と、この芯抜き筒に連通する開口部が形成され前記取付フランジの各通しボルトに対応する位置にそれぞれ取付孔が穿設された取付板と、前記円筒体と芯抜き筒との間に上下スライド可能に取り付けられた円環状の押圧板と、この押圧板に連結桿を介して取り付けられた押出部材と、前記円筒体の外周面に取り付けられ下端に果皮切り刃が形成された一対の支持板と、これらの支持板に固着された一対の把手と、前記円筒体に固着されたカッター取付部材とを有し、
    前記芯抜き筒、前記取付板、前記押圧板及び前記押出部材を一体にして芯抜き押圧ユニットを構成し、この芯抜き押圧ユニットを前記円筒体に対して着脱可能に取り付け、
    前記円筒体に前記芯抜き押圧ユニットを取り付けるとき、前記取付フランジの複数の通しボルトに前記取付板の取付孔をそれぞれ挿通し、前記取付フランジ上に前記取付板を重ね合せて接合し、前記複数の通しボルトにナットをそれぞれ締め付けて固定し、
    _前記カッター取付部材を介して前記パイナップルカッターを前記カッターホルダーに着脱可能に固定するとともに、前記スライダーの上下動に伴って前記押出部材が操作されることを特徴とするパイナップルカッター装置。
  7. 請求項6記載のパイナップルカッター装置において、
    前記カッターホルダーに位置決め部材を設け、前記カッター取付部材を前記カッターホルダーに装着したときに前記カッター取付部材が前記位置決め部材により位置決めされることを特徴とするパイナップルカッター装置。
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