JP6622146B2 - 食品切断刃及びスティックサラダの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、食品切断刃及びスティックサラダの製造方法に関する。
<背景技術の説明>
従来、胡瓜、人参、大根などの長尺状あるいは塊状の野菜をスティック(角棒)状に分割切断する食品切断刃に関し、各種の技術が提案されている(例えば、特許文献1−4参照)。
<特許文献1の説明>
特許文献1(段落0016参照)には、格子状に設けられた食品切断刃によって、食品をスティック状に分割切断するものが記載されている(特許文献2も参照)。
<特許文献3の説明>
特許文献3には、円柱加工カッターと、円柱加工カッターの中心から放射状に設けられた分割カッターとを有する食品切断刃で、食品を分割切断するものが記載されている。
<要望される技術−1>
しかしながら、特許文献1及び2にみられる格子状の食品切断刃では、野菜の中心付近は正方形に等分割されるが、野菜の外周付近は、断面が正方形とならず、断面積も小さくなる(図6参照)。また、特許文献3及び4にみられる食品切断刃では、円柱加工カッター又は八角形の角形抜き部の内側に位置する中心付近しか、等分割されない。
<要望される技術−2>
そのため、いずれの食品切断刃でも、野菜の外周付近のものは、商品として使用できず、廃棄又は他用途に使用されており、1本の野菜から複数のスティック状のものを得る効率(歩留まり)が悪かった。
特開2013−163257号公報 特開平11−104993号公報 特開2001−315092号公報 特開2004−025421号公報
<背景技術の課題>
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、種類を問わず、食品を等分割に切断する食品切断刃を提供することにある。
<請求項1の内容>
このような目的を達成するため、本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明は、環状刃と直線刃とを有する食品切断刃であって、前記環状刃は、第1の環状刃と、前記第1の環状刃の外側に同心状に形成される第2の環状刃とを有し、前記直線刃は、前記第1の環状刃と前記第2の環状刃との間に形成される第2の直線刃と、前記第2の環状刃の外側に形成される第3の直線刃と、を有し、前記第2の直線刃及び前記第3の直線刃は、前記第1の環状刃の中心からの放射方向に一致するようにそれぞれ等間隔に形成されることを特徴とする。
<請求項2の内容>
(2)本発明は、上記(1)の構成において、前記環状刃と前記直線刃とは、板状体から一体形成されることを特徴とする。
<請求項3の内容>
(3)本発明は、上記(1)又は(2)の構成において、前記第1の環状刃は、円形又は多角形であることを特徴とする。
<請求項4の内容>
(4)本発明は、上記(1)又は(2)の構成において、前記第1の環状刃は、直径20mm±1mmの円形あるいは直径20mm±1mmの円に内接又は外接する多角形であることを特徴とする。
<請求項5の内容>
(5)本発明は、上記(1)から(4)までのいずれか一つの構成において、前記第2の環状刃は、直径41mm±1mmの円形あるいは直径41mm±1mmの円に内接又は外接する多角形であることを特徴とする。
<請求項6の内容>
(6)本発明は、上記(1)から(5)までのいずれか一つの構成において、前記第1の環状刃は、正方形であることを特徴とする。
<請求項7の内容>
(7)本発明は、上記(1)から(6)までのいずれか一つの構成において、前記直線刃は、第1の直線刃を更に有し、前記第1の直線刃が、前記第1の環状刃の中心から前記第1の環状刃の間に形成されることを特徴とする。
<請求項8の内容>
(8)本発明は、上記(1)から(7)までのいずれか一つの構成において、前記環状刃は、第3の環状刃を更に有し、前記第3の環状刃が、第2の環状刃の外側に同心状に形成され、前記直線刃は、前記第3の環状刃の外側に形成される第4の直線刃を更に有し、前記第4の直線刃は、前記第1の環状刃の中心からの放射方向に一致するように等間隔に形成されることを特徴とする。
<請求項9の内容>
(9)本発明は、上記(8)の構成において、前記第3の環状刃は、直径62mm±1mmの円形あるいは直径62mm±1mmの円に内接又は外接する多角形であることを特徴とする。
<請求項10の内容>
(10)本発明は、上記(1)から(9)までのいずれか1つに記載の食品切断刃を用いて、食品をスティック状に切断することを特徴とするスティックサラダの製造方法である。
本発明によれば、種類を問わず、食品を等分割に切断する食品切断刃及びスティックサラダの製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る食品切断刃を備える食品切断装置を示す斜視図である。 食品切断装置で食品を切断している状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る食品切断刃を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る食品切断刃を示す(a)側面図、(b)A部の拡大図である。 実施形態の食品切断刃と野菜との関係を示す平面図である。 従来の食品切断刃と野菜との関係を示す平面図である。 食品切断刃の変形例を示す平面図である。
<実施形態の説明−1>
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付している。
<実施形態の説明−2>
まず、野菜V(食品)を切断する食品切断装置100について、図1及び図2に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態に係る食品切断刃を備える食品切断装置の斜視図であり、図2は、食品切断装置で食品を切断している状態の斜視図である。
<食品切断装置の全体構成−1>
図1に示されるように、食品切断装置100は、立体枠形状に形成された設置フレーム110を備える。この設置フレーム110は、下端四隅にそれぞれ移動用の車輪111を有する。設置フレーム110は、下部の横フレーム110aの一辺が取り除かれ、設置フレーム110内に台車112が出入り可能になっている。この台車112には、切断された食品を収納するための収納箱113が載置される。また、設置フレーム110は、略弓状の支持フレーム114が上面に固定される。この支持フレーム114上には、切断部120が鉛直方向に設置される。
<食品切断装置の全体構成−2>
切断部120は、後述する食品切断刃10が取り付けられる底面に位置する支持板121と、支持フレーム114の側面に固着された側面板122と、支持板121の上方に設けられた正面板124と、背面板123と、を備える。支持板121は、その中央に開口部が形成されており、この開口部の両側には、刃物ユニット125を固定するための取付ホルダ126が設けられている。
<食品切断装置の全体構成−3>
刃物ユニット125は、野菜Vをスティック状に切断する食品切断刃10と、この食品切断刃10の両側に取り付けられた着脱操作用の取手125aとを有する。食品切断刃10上には、野菜Vが載置される。この載置された野菜Vは、後述する押圧板135により押圧されることで切断される。
<食品切断装置の全体構成−4>
取付ホルダ126は、刃物ユニット125の取手125aを支持板121との間に挟み込み、複数の蝶ねじ127で締め付けることにより、刃物ユニット125が支持板121に固定される。また、複数の蝶ねじ127を緩めて、支持板121から取付ホルダ126を取り外すことにより、刃物ユニット125を支持板121から取り外すことが可能となる。実施形態では、刃物ユニット125に取手125aを設けたことにより、作業者は、取手125aを握持して刃物ユニット125を取扱うことで、安全性及び取扱性を向上させることができる。
<食品切断装置の全体構成−5>
支持板121の両側には、案内レール128が鉛直上下方向に設置されている。案内レール128間には、スライダ130が水平方向に架け渡されている。すなわち、スライダ130は、案内レール128に沿って上下スライド可能に設けられている。スライダ130は、所定の厚さを有する平板に形成されている。スライダ130は、案内レール128との摺動面に樹脂製の摺動部131が取り付けられている。
<食品切断装置の全体構成−6>
正面板124の内部には、上下駆動機構としてのエアシリンダ133が設置されている。エアシリンダ133は、図示されないエアコンプレッサにエアホースを介して接続されている。エアシリンダ133のストロークは、50mmから200mm程度に設定される。
<食品切断装置の全体構成−7>
切断部120の側面板122の下部には、スイッチ設置台140が設けられ、エアシリンダ133を作動するための押しボタンスイッチ141が設置されている。押しボタンスイッチ141は、作業者が両手で同時に押したときにエアシリンダ133が作動してシリンダロッド134が下降する。また、押しボタンスイッチ141は、作業者が同時に押している両手のうち、いずれか一方の手を離したときにシリンダロッド134が上昇する。
<食品切断装置の全体構成−8>
スライダ130は、取付金具を介してエアシリンダ133のシリンダロッド134に取り付けられている。シリンダロッド134の軸方向延長線上には、スライダ130の中心と、刃物ユニット125の食品切断刃10の中心とが位置している。
<食品切断装置の全体構成−9>
スライダ130の下側には、押圧部材としての樹脂製の押圧板135が取り付けられている。この押圧板135は、矩形の平板状に形成されている。押圧板135は、シリンダロッド134が下降したときに刃物ユニット125の食品切断刃10上に載置された野菜Vを押し込むように押圧する。
<食品切断装置の全体構成−10>
なお、本実施形態の食品切断装置100は、スライダ130、摺動部131及び押圧板135を除いた各部材は、概ねステンレス鋼で形成されている。
<食品切断刃の説明−1>
次に、本発明の実施形態に係る食品切断刃について、図3及び図4に基づいて説明する。図3は、本発明の実施形態に係る食品切断刃の平面図であり、図4は、本発明の実施形態に係る食品切断刃を示す(a)側面図、(b)A部の拡大図である。
<食品切断刃の説明−2>
図3に示されるように、食品切断刃10は、環状刃20と直線刃30とを有する。この食品切断刃10は、ステンレス鋼製の矩形形状の板状体から、環状刃20と直線刃30とが一体形成されている。ステンレス鋼としては、SUS304などが挙げられる。実施形態の食品切断刃10は、厚みが5mmであるが(図4(a)参照)、環状刃20の個数(あるいは、最大直径)によっては、3mmから6mm程度のものでもよい。
<食品切断刃の説明−3>
食品切断刃10は、板状体からレーザー加工機により概略四角形又は扇形のものが複数切抜かれ、残余の部分で、環状刃20と直線刃30とが形成される。その後、環状刃20及び直線刃30の一方の面側端部は、必要に応じて約30度の刃付け加工が施され(図4(b)参照)、バリが除去され、仕上げられる。環状刃20及び直線刃30の刃幅は、それぞれ0.5mm程度である。
<環状刃の説明−1>
まず、環状刃20は、第1の環状刃21と、第2の環状刃22とを少なくとも有する。実施形態では、第3の環状刃23と、第4の環状刃24とを更に有する。
<環状刃の説明−2>
第1の環状刃21は、所定の中心を囲むように連続的に形成される。第1の環状刃21は、後述する第2の環状刃22などとは環形状が異なる。具体的には、第1の環状刃21は、直径20mm±1mmの円に接する正方形、すなわち、一辺20mmの正方形である。ただし、第1の環状刃21は、円形であってもよい。
なお、直径などは、各環状刃の刃幅の内側を基準とする。
<環状刃の説明−3>
第2の環状刃22は、第1の環状刃21の外側に同心状に形成される。第2の環状刃22の環状形状は、円形あるいは、円に内接又は外接する多角形である。実施形態では、第2の環状刃22は、直径41mm±1mmの円形である。
<環状刃の説明−4>
第3の環状刃23は、第2の環状刃の外側に同心状に形成される。第3の環状刃23の環状形状は、円形あるいは、円に内接又は外接する多角形である。実施形態では、第3の環状刃23は、直径62mm±1mmの円形である。
<環状刃の説明−5>
第4の環状刃24は、第3の環状刃23の外側に同心状に形成される。第4の環状刃24の環状形状は、円形あるいは、円に内接又は外接する多角形である。実施形態では、第4の環状刃24は、直径83mm±1mmの円形である。
<環状刃の説明−6>
第4の環状刃24の外側は、切断領域の外縁が形成される。その外縁の形状は、円形あるいは、円に内接又は外接する多角形であってよく、実施形態では、直径104mm±1mmの円形である。
<直線刃の説明−1>
次に、直線刃30は、第2の直線刃32と、第3の直線刃33とを少なくとも有する。実施形態では、第1の直線刃31と、第4の直線刃34と、第5の直線刃35とを更に有する。
<直線刃の説明−2>
第1の直線刃31は、第1の環状刃21の中心から第1の環状刃21の間に形成される。実施形態では、第1の直線刃31は、4本であるが、第1の環状刃21の形状及び寸法によっては、3本であってもよく、あるいは、1本も有さないこともある。
<直線刃の説明−3>
第2の直線刃32は、第1の環状刃21と第2の環状刃22との間に複数形成される。第2の直線刃32は、第1の環状刃21の中心からの放射方向に一致するように等間隔に形成され、隣り合う第2の直線刃32同士は平行でない。実施形態では、第2の直線刃32は、45度間隔で形成され、8本である。
<直線刃の説明−4>
第3の直線刃33は、第2の環状刃22の外側であって、第2の環状刃22と第3の環状刃23との間に複数形成される。第3の直線刃33は、第1の環状刃21の中心からの放射方向に一致するように等間隔に形成され、隣り合う第3の直線刃33同士は平行でない。実施形態では、第3の直線刃33は、22.5度間隔で形成され、16本である。
<直線刃の説明−5>
第4の直線刃34は、第3の環状刃23の外側であって、第3の環状刃23と第4の環状刃24との間に複数形成される。第4の直線刃34は、第1の環状刃21の中心からの放射方向に一致するように等間隔に形成され、隣り合う第4の直線刃34同士は平行でない。実施形態では、第4の直線刃34は、22.5度間隔で形成され、16本である。
<直線刃の説明−6>
第5の直線刃35は、第4の環状刃24の外側に複数形成される。第5の直線刃35は、第1の環状刃21の中心からの放射方向に一致するように等間隔に形成され、隣り合う第5の直線刃35同士は平行でない。実施形態では、第5の直線刃35は、22.5度間隔で形成され、16本である。
<直線刃の説明−7>
実施形態では、第3の直線刃33と、第4の直線刃34と、第5の直線刃35とは、同じ放射線上に形成されているが、異なる放射線上に角度がずらされて形成されてもよい。第1の直線刃31及び第2の直線刃32についても同様である。
<食品切断刃の説明−4>
よって、実施形態の食品切断刃10で野菜Vを分割切断すると、野菜Vの断面積は、理論上、中心から100mm、98mm、103mm、96mm、99mmとなる。なお、第4の環状刃24と第5の直線刃35と外縁との間に形成される面積は、101mmとなる。
<野菜と環状刃との関係の説明−1>
図5は、実施形態の食品切断刃と野菜との関係を示す平面図である。
通常、スティック状に分割切断される野菜Vとしては、主に、胡瓜Kと、人参Nと、大根Dが用いられる。一般的な胡瓜Kの太さは、約20mmから30mmであり、一般的な人参の太さは、約40mmから60mmであり、一般的な大根の太さは、約55mmから100mmである。その他に、約40mmから50mmの太さの長芋やじゃがいもなども用いられることがある。なお、野菜Vは、外皮が剥かれたものや、外形がある程度整えられたものが用いられることもある。
<野菜と環状刃との関係の説明−2>
よって、図5に示されるように、実施形態の食品切断刃10は、第1の環状刃21が胡瓜Kの太さにほぼ対応し、第2の環状刃22又は第3の環状刃23が人参Nの太さにほぼ対応し、第3の環状刃23又は第4の環状刃24が大根Dの太さにほぼ対応する。なお、図5中の網掛け部は、野菜Vが食品切断刃10で切断された場合に、商品にならない部分である(図6についても同様)。
<スティックサラダの製造方法の説明−1>
ここで、実施形態の食品切断刃10を用いて、食品をスティック状に切断するスティックサラダの製造方法について説明する。食品切断装置100の食品切断刃10上に、野菜Vを載置し、押圧板135により押圧すると、野菜Vは、食品切断刃10に食い込み始め、更に押圧されることで、環状刃20及び直線刃30により複数に分割切断され、スティック状となって、下方の収納箱113に落下する。このように食品切断刃10を用いて、塊状の野菜Vを切断することで、スティックサラダを製造することができる。
<実施形態の効果−1>
以上、説明した実施形態の効果について述べる。
実施形態の食品切断刃10は、環状刃20と直線刃30とを有する。環状刃20は、第1の環状刃21と、第1の環状刃21の外側に同心状に形成される第2の環状刃22とを有し、直線刃30は、第1の環状刃21と第2の環状刃22との間に形成される第2の直線刃32と、第2の環状刃22の外側に形成される第3の直線刃33と、を有する。第2の直線刃32及び第3の直線刃33は、第1の環状刃21の中心からの放射方向に一致するように等間隔に形成される。これにより、野菜Vの種類ごとの太さに対応した、第1の環状刃21又は第2の環状刃22と、複数の直線刃30とで、野菜Vを切断することができる。根野菜など野菜Vは、一般的に略円柱状であるから、野菜Vの外周付近まで、平均断面積±10%程度に収まる略均一の大きさに切断することができる。それゆえ、一本の野菜Vの利用率は、従来では約40%であったが、実施形態では約75%まで向上する(図5及び図6参照)。また、規格外のスティック状物が減少するため、後工程である選別工程の作業効率も向上する。
<実施形態の効果−2>
実施形態の食品切断刃10では、環状刃20と直線刃30とは、板状体から一体形成される。よって、この食品切断刃10は、厚み方向の寸法が大きくなることなく、レーザー加工機により簡単に加工することができる。
<実施形態の効果−3>
また、この食品切断刃10は、特許文献2から4にみられる、複数の刃を組み合わせることによって構成される組み合わせ刃と比較して、衛生状態が良好に保たれる。というのも、複数の刃を組み合せると、各刃同士には微小であっても隙間が必ず存在するため、この隙間に切断時の野菜繊維などが入り込み、残留することがあり、この残留物に微生物や細菌が増殖することがあった。しかしながら、この食品切断刃10によれば、環状刃20と直線刃30とは、一体形成されているため、隙間や継ぎ目が生じることがなく、残留物における微生物や細菌の増殖を防ぐことができる。
<実施形態の効果−4>
さらに、野菜Vの切断後の適時に、食品切断刃10を洗浄することがあるが、この食品切断刃10は、一体形成されているため、従来の組合せ刃と比較して、分解作業の手間を省くことができ、容易に洗浄することができる。加えて、この食品切断刃10は、洗浄後の組立作業も必要でないため、洗浄作業の効率を向上することができる。
<実施形態の効果−5>
そして、食品切断刃10を野菜Vの切断用途に応じて適宜交換し、既存の食品切断装置100の刃物ユニット125に取り付ける場合も、上述したように分解作業や組立作業が必要ないことから、簡単に行うことができ、交換作業の効率も向上する。
<実施形態の効果−6>
実施形態の食品切断刃10では、第1の環状刃21は、正方形である。これにより、野菜Vの中心付近から、断面四角形(正方形)のスティック状物が得られ、その他の部分から、断面略四角形のスティック状物が得られるから、全体として形状を揃えることができる。そのため、スティック状に切断された野菜Vは、見た目、重さ、食感にバラツキがなくなる。
<変形例の説明−1>
食品切断刃10の変形例を説明する。
実施形態に係る食品切断刃10では、第1の環状刃21、第2の環状刃22、第3の環状刃23、第4の環状刃24の4つの環状刃20を有したが、図7に示されるように、第1の環状刃21、第2の環状刃22、第3の環状刃23の3つの環状刃20を有する食品切断刃10’であってもよい。
<変形例の説明−2>
最後に、食品切断装置100の変形例を説明する。
実施形態に係る食品切断刃10を備える食品切断装置100は、押圧板135をエアシリンダ133で動作させるものであったが、押圧板135にアーム及びハンドルを取付け、手動で動作させるものであってもよい。また、上述のようなバッチ式でなく、食品搬送路の途中に食品切断刃を設け、食品を連続的に分割切断する食品切断装置であってもよい。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10,10’ 食品切断刃
20 環状刃
21 第1の環状刃、22 第2の環状刃、23 第3の環状刃、24 第4の環状刃
30 直線刃
31 第1の直線刃、32 第2の直線刃、33 第3の直線刃、34 第4の直線刃、35 第5の直線刃
100 食品切断装置
V 野菜(食品)
K 胡瓜、N 人参、D 大根

Claims (8)

  1. 環状刃と直線刃とを有する食品切断刃であって、
    前記環状刃は、第1の環状刃と、
    前記第1の環状刃の外側に同心状に形成される第2の環状刃と、を有し、
    第1の環状刃は、正方形であり、
    前記直線刃は、
    前記第1の環状刃と前記第2の環状刃との間に形成される第2の直線刃と、
    前記第2の環状刃の外側に形成される第3の直線刃と、を有し、
    前記第2の直線刃及び前記第3の直線刃は、前記第1の環状刃の中心からの放射方向に
    一致するようにそれぞれ等間隔に形成され、
    分割切断される食品が、胡瓜、人参、大根であることを特徴とする食品切断刃。
  2. 請求項1に記載の食品切断刃であって、
    前記環状刃と前記直線刃とは、板状体から一体形成されることを特徴とする食品切断刃。
  3. 請求項1又は2に記載の食品切断刃であって、
    前記第1の環状刃は、直径20mm±1mmの円形あるいは直径20mm±1mmの円
    に内接又は外接する正方形であることを特徴とする食品切断刃。
  4. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の食品切断刃であって、
    前記第2の環状刃は、直径41mm±1mmの円形あるいは直径41mm±1mmの円
    に内接又は外接する多角形であることを特徴とする食品切断刃。
  5. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の食品切断刃であって、
    前記直線刃は、第1の直線刃を更に有し、
    前記第1の直線刃が、前記第1の環状刃の中心から前記第1の環状刃の間に形成される
    ことを特徴とする食品切断刃。
  6. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の食品切断刃であって、
    前記環状刃は、第3の環状刃を更に有し、
    前記第3の環状刃が、第2の環状刃の外側に同心状に形成され、
    前記直線刃は、前記第3の環状刃の外側に形成される第4の直線刃を更に有し、
    前記第4の直線刃は、前記第1の環状刃の中心からの放射方向に一致するように等間隔
    に形成されることを特徴とする食品切断刃。
  7. 請求項に記載の食品切断刃であって、
    前記第3の環状刃は、直径62mm±1mmの円形あるいは直径62mm±1mmの円
    に内接又は外接する多角形であることを特徴とする食品切断刃。
  8. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の食品切断刃を用いて、食品をスティック状
    に切断することを特徴とするスティックサラダの製造方法。
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