JP5077127B2 - 携帯機 - Google Patents

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Description

本発明は、LF信号に応答する携帯機に関するものである。
従来から、携帯キーを操作することなく車両のドアの施開錠を可能にするスマートエントリーシステムが知られている。スマートエントリーシステムにおいては、車両のユーザ(乗員)が携帯機を所持して車両のドアに接近し、車両側のアンロックボタンの操作を行うと、車両から送信されるリクエスト信号を携帯機が受信し、予め記憶された自己のIDコードを含むID信号を送信する。一方、車両は、このID信号を受信すると、このIDコードと車両固有のIDコードとの照合を行い、両者が一致したことを条件にドア錠を解錠するようになっている。また、ユーザが車両側のロックボタンを操作すると、車両は、これをトリガとしてドア錠を施錠する。このため、ユーザは、携帯機キーを操作することなくドア錠を施解錠することができる。
また、一般的なスマートエントリーシステムにおいては、特許文献1にも開示されているように、車両から携帯機に向けて発信する電波にはLF(低周波)を用い、携帯機から車両に向けて発信する電波にはRF(高周波)を用いる。なお、一般的なスマートエントリーシステムの携帯機(以下、スマート携帯機と呼ぶ)では、LF信号に応答してこの携帯機の制御部を起動させ、起動した制御部によって車両に向けてのRFの発信を行わせる構成となっている。
特開2007−36761号公報
しかしながら、従来のスマート携帯機では、家電製品等から出ているLF周波数帯の広帯域のノイズをLF信号と誤認識することによって携帯機の制御部を誤って起動(つまり、誤作動)させる場合があり、この誤作動を繰り返すことによってバッテリの寿命を著しく低下させてしまうという問題点を有していた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ノイズによる誤作動を低減させることでバッテリ寿命の低下を防いだ携帯機を提供することにある。
請求項1の携帯機は、上記課題を解決するために、LF信号を受信するための所定の狭帯域の受信帯域をもつLFアンテナと、前記LFアンテナでLF信号を受信したか否かを判定するLF信号受信判定部と、前記LF信号受信判定部でLF信号を受信したと判定したことに基づいて起動される制御部と、を備えている携帯機であって、LF周波数帯のうちの、前記所定の狭帯域の受信帯域からずれた帯域を受信帯域とするノイズセンス用アンテナを備え、前記LF信号受信判定部は、前記ノイズセンス用アンテナで何らかの信号を受信したことに基づいて、前記制御部の起動を行わせないようにすることを特徴としている。
LF信号の周波数は、例えば車両のドアの施開錠に用いられる一般的なスマート携帯機では約134KHzである。また、LFアンテナの受信帯域は、このLF信号の周波数に受信帯域のピークが合わさるように一般的に設定される。
以上の構成によれば、LFアンテナの受信帯域からずれた帯域をノイズセンス用アンテナの受信帯域としているので、ノイズセンス用アンテナで受信される信号は、LF信号以外のノイズの信号である可能性が高い。よって、LF信号受信判定部は、LFアンテナでノイズの信号を正規の信号として受信した場合であっても、ノイズセンス用アンテナで何らかの信号を受信したことに基づいて、ノイズの信号を受信したとみなして、制御部の起動を行わせないようにすることが可能になる。従って、LF信号以外のノイズによって制御部の起動が行われる誤作動を低減することが可能になる。その結果、バッテリ寿命の低下を防いだ携帯機を提供することが可能になる。
また、請求項2の携帯機では、前記LFアンテナは、複数であることを特徴としている。
この請求項2のような構成であっても、請求項1の構成による場合と同様に、ノイズによる誤作動を低減させることでバッテリ寿命の低下を防いだ携帯機を提供することが可能になる。
また、請求項3の携帯機は、上記課題を解決するために、LF信号を受信するため所定の狭帯域の受信帯域をもつ複数のLFアンテナと、前記LFアンテナでLF信号を受信したか否かを判定するLF信号受信判定部と、前記LF信号受信判定部でLF信号を受信したと判定したことに基づいて起動される制御部と、を備えている携帯機であって、前記複数のLFアンテナのそれぞれに接続されている可変コンデンサと、前記可変コンデンサの容量を変化させることによって前記複数のLFアンテナのうちのいずれかのLFアンテナの共振周波数を変更し、このLFアンテナを、LF周波数帯のうちの、前記所定の狭帯域の受信帯域からずれた帯域を受信帯域とするノイズセンス用アンテナに切り替えるアンテナ機能切り替え部と、を備え、前記LF信号受信判定部は、前記ノイズセンス用アンテナで何らかの信号を受信したことに基づいて、前記制御部の起動を行わせないようにすることを特徴としている。
これによれば、アンテナ機能切り替え部と可変コンデンサとによって、既存のLFアンテナを所定の狭帯域の受信帯域からずれた帯域を受信帯域とするノイズセンス用アンテナに切り替えることができるので、このノイズセンス用アンテナとLF信号受信判定部とによって請求項1の構成のように、ノイズによる誤作動を低減させることが可能になる。
また、所定の狭帯域の受信帯域からずれた帯域を受信帯域とするノイズセンス用アンテナを携帯機に新たに備える代わりに、既存のLFアンテナをこのノイズセンス用アンテナに一時的に切り替えて用いることが可能であるため、既存の携帯機に大幅な部品追加を行わなくても、ノイズによる誤作動を低減させることが可能な携帯機を実現することができる。従って、請求項3の構成によれば、ノイズによる誤作動を低減させることが可能な携帯機をより容易に実現できる。
また、請求項4の携帯機では、前記LFアンテナの受信周波数特性の半値幅と前記ノイズセンス用アンテナの受信周波数特性の半値幅とが重ならないように、前記ノイズセンス用アンテナの受信帯域が前記LFアンテナの受信帯域からずれていることを特徴としている。
上述したように、LFアンテナの受信帯域は、LF信号の周波数に受信帯域のピークが合わさるように一般的に設定される狭帯域である。
この請求項4の構成によれば、LFアンテナの受信周波数特性の半値幅とノイズセンス用アンテナの受信周波数特性の半値幅とが重ならないように、ノイズセンス用アンテナの受信帯域がLFアンテナの受信帯域からずれているので、ノイズセンス用のアンテナでLF信号を受信することが殆どなくなる。つまり、ノイズセンス用アンテナでは、LF信号以外のノイズのみを実質的に受信することになる。よって、請求項4のようにすれば、LF信号受信判定部において、LFアンテナでノイズの信号を正規の信号として受信した場合であっても、ノイズセンス用アンテナで何らかの信号を受信したことに基づいて、ノイズの信号を受信したとみなして、より確実に制御部の起動を行わせないようにすることが可能になる。従って、請求項4の構成によれば、より確実にノイズによる誤作動を低減させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明が適用されたスマート携帯機1の概略的な構成を示す図である。図1に示すスマート携帯機1は、メカニカルキーを使用せずに車両のドアの施開錠を可能にするスマートエントリーシステムに用いられる携帯機である。
スマート携帯機1が用いられるスマートエントリーシステムでは、車両のユーザがスマート携帯機1を所持して車両のドアに接近すると、車両から送信されるリクエスト信号をスマート携帯機1が受信し、予め記憶された自己のIDコードを含むID信号を送信する。一方、車両は、このID信号を受信すると、このIDコードと車両固有のIDコードとの照合を行い、両者が一致したことを条件にドアスイッチを触ると解錠するようになっている。また、スマート携帯機1を所持しているユーザが車両の外から施錠スイッチを押すとIDコードが一致している条件で施錠される。このため、スマート携帯機1を所持しているユーザは、携帯機を操作することなくドアの施解錠することができる。なお、リクエスト信号はLF(low frequency)信号であり、ID信号はRF(radio frequency)信号であるものとする。また、本実施形態では、LF信号の周波数は約134kHzであるものとする。
続いて、スマート携帯機1に備えられる部材についての説明を行う。図1に示すように、スマート携帯機1は、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、Z軸アンテナ11c、ノイズセンス用アンテナ12、可変コンデンサ13a〜13d、LF受信IC14、制御部15、RF送信部16、および送信アンテナ17を備えている。
X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cは、上述のLF信号を受信するための所定の狭帯域の受信帯域をもつアンテナ(つまり、LFアンテナ)である。また、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cは、あらゆる方位からの電波(つまり、信号)を受信可能なように3軸方向に対して設けられている。そして、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cは、信号を受信した場合に、受信した信号をLF受信IC14に送る。なお、ここで言うところの所定の狭帯域の受信帯域については後に詳述する。
ノイズセンス用アンテナ12は、LFアンテナの受信帯域からずれた受信帯域をもつアンテナであって、LF信号以外のLF周波数帯のノイズの信号を受信するためのアンテナである。そして、ノイズセンス用アンテナ12は、信号を受信した場合に、受信した電界強度信号をLF受信IC14に送る。なお、ここで言うところのLFアンテナの受信帯域からずれた受信帯域については後に詳述する。
ここで、図2を用いて、LFアンテナの受信帯域とノイズセンス用アンテナ12の受信帯域との関係について説明を行う。図2は、LFアンテナの受信帯域とノイズセンス用アンテナ12の受信帯域とLF周波数帯の広帯域のノイズとを示す図である。
図2に示すように、LFアンテナの受信帯域(図中のA)は、LF信号の周波数である134kHzにピークが合わさるよう設定されているとともに、LFアンテナの受信周波数特性の半値幅(図中のD)がこのピークから前後に約2kHzずつとなるように設定されている。また、ノイズセンス用アンテナ12の受信帯域(図中のB)は、ピークがLFアンテナの受信帯域のピークと10kHzずれるように設定されているとともに、ノイズセンス用アンテナ12の受信周波数特性の半値幅(図中のE)がこのピークから前後に約2kHzずつとなるように設定されている。このように、LFアンテナの受信帯域とノイズセンス用アンテナ12の受信帯域は、LFアンテナの受信周波数特性の半値幅とノイズセンス用アンテナの受信周波数特性の半値幅とが重ならないように設定されている。
なお、図2に示した例では、LFアンテナの受信周波数特性の半値幅とノイズセンス用アンテナ12の受信周波数特性の半値幅との間が約6kHz離れた関係になっているが、必ずしもこれに限らない。ノイズセンス用アンテナ12の受信帯域は、家電製品等に見られる図2に示すようなLF周波数帯の広帯域のノイズ(図中のC)の信号を受信可能なLF周波数帯の帯域であって、LFアンテナの受信周波数特性の半値幅とノイズセンス用アンテナ12の受信周波数特性の半値幅とが重ならない関係でありさえすれば、任意に設定可能な帯域である。
図1に戻って、可変コンデンサ13a〜13dは、容量を変化させることによってX軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、Z軸アンテナ11c、ノイズセンス用アンテナ12の共振周波数を変更させ、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、Z軸アンテナ11c、ノイズセンス用アンテナ12の受信帯域の微調整を行うことを可能にするものである。可変コンデンサ13a〜13dは、それぞれX軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、Z軸アンテナ11c、ノイズセンス用アンテナ12に接続されている。詳しくは、可変コンデンサ13aはX軸アンテナ11aに、可変コンデンサ13bはY軸アンテナ11bに、可変コンデンサ13cはZ軸アンテナ11cに、そして、可変コンデンサ13dはノイズセンス用アンテナ12に接続されている。また、可変コンデンサ13a〜13dの容量の変化は、LF受信IC14からの信号によって行うものとする。なお、可変コンデンサ13a〜13dとして可変容量ダイオードを用いる構成であってもよい。
LF受信IC14は、LFアンテナから送られてくる信号をもとに、LFアンテナでLF信号の正規の信号を受信したか否かを判定する。また、LF受信IC14は、ノイズセンス用アンテナ12から送られてくる電界強度信号をもとに、ノイズセンス用アンテナ12でノイズ信号を受信したか否かを判定する。具体的には、ノイズセンス用アンテナ12からの電界強度信号が閾値以上の場合に、ノイズセンス用アンテナ12でノイズの信号を受信したと判定し、閾値よりも下の場合に、ノイズセンス用アンテナ12でノイズの信号を受信していないと判定する。そして、LF受信IC14は、この2つの判定結果に基づいて制御部15の起動を行わせるか否かを決定する。具体的には、LFアンテナで正規の信号を受信していないと判定した場合、およびノイズセンス用アンテナ12でノイズの電界強度信号が閾値以上と判定した場合には、制御部15の起動を行わせないようにするものと決定し、制御部15にウェークアップの指示を行わない。また、LFアンテナで正規の信号を受信したと判定したとともに、ノイズセンス用アンテナ12でノイズの電界強度信号が閾値よりも下と判定した場合には、制御部15の起動を行わせるものと決定し、制御部15にウェークアップの指示を行う。よって、LF受信IC14は、請求項のLF信号受信判定部として機能する。
制御部15は、通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU、ROMやRAM、EEPROMなどのメモリ、I/O、およびこれらの構成を接続するバスライン(いずれも図示せず)を備えている。なお、制御部15のEEPROMには固有のIDコード(つまり、上述の自己のIDコード)や各種の制御プログラム等が格納されているものとする。制御部15は、LF受信IC14からウェークアップの指示を受けた場合に起動し、IDコードをもとに所定の演算を行いそのデータをRF送信部16に送る。なお、制御部15が起動される場合には、図示しないバッテリから必要な電力が供給されるようになっているものとする。また、制御部15は、LF受信IC14にリセット信号を送る。
RF送信部16は、制御部15から送られてきたデータを、RF信号に変換して送信アンテナ17に送る。送信アンテナ17は、RF送信部16から送られてきたRF信号を送信する。
次に、図3を用いて、スマート携帯機1での制御部15の起動までの動作フローについての説明を行う。図3は、スマート携帯機1での動作フローを示すフローチャートである。
まず、ステップS1では、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cのうちの少なくともいずれかのLFアンテナで信号を受信した場合(ステップS1でYes)には、ステップS2に移る。また、信号を受信していなかった場合(ステップS1でNo)には、ステップS1のフローを繰り返す。
ステップS2では、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11c(つまり、3軸のLFアンテナ)で受信した電界強度信号の出力レベルをLF受信IC14が確認し、ステップS3に移る。
ステップS3では、3軸のLFアンテナで受信した信号のうち、最も出力レベルの高い信号をLF受信IC14が選択(つまり、最大電界強度信号選択)し、ステップS4に移る。ステップS4では、ステップS3で選択した信号のデータをLF受信IC14が読み取ってステップS5に移る。
ステップS5では、ステップS4で読み取ったデータと制御部15を起動するための正規のデータとが一致するか否かをLF受信IC14が判定する。そして、一致すると判定した場合(ステップS5でYes)には、ステップS6に移る。また、一致すると判定しなかった場合(ステップS5でNo)には、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。なお、上述の一致した判定の中でノイズの信号が一致してしまう場合がある。
ステップS6では、ノイズセンス用アンテナ12で受信した電界強度信号出力レベルをLF受信IC14が確認し、ステップS7に移る。ステップS7では、ノイズセンス用アンテナ12で受信した電界強度信号出力レベルが所定の閾値以上であるか否かの判定をLF受信IC14が判定する。そして、信号の出力レベルが所定の閾値以上であったと判定した場合(ステップS7でYes)には、LFアンテナで受信した信号はノイズの信号であるものとLF受信IC14が判断して制御部15の起動を行わせず、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。また、信号の出力レベルが所定の閾値よりも下であったと判定した場合(ステップS7でNo)には、ステップS8に移る。なお、ここで言うところの所定の閾値とは、ノイズによるノイズセンス用アンテナの電界強度信号が正規の信号の電界強度信号以上となるような設定にすることもできる。
ステップS8では、LFアンテナで正規のLF信号を受信したものとLF受信IC14が判断して制御部15の起動(つまり制御部ウェークアップ)を行わせてフローを終了する。
上述したように、LF信号の周波数は134kHzである。また、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cといったLFアンテナは、このLF信号の周波数に受信帯域のピークが合うように設定された狭帯域の受信帯域をもっている。これに対してノイズセンス用アンテナ12の受信帯域は、図2に示したように、ノイズセンス用アンテナ12の受信周波数特性の半値幅とLFアンテナの受信周波数特性の半値幅とが重ならないように、LFアンテナの受信帯域からずれているので、LF信号を受信することが殆どない構成となっている。つまり、ノイズセンス用アンテナ12では、LF信号以外のノイズのみを実質的に受信する。よって、LF受信IC14において、ノイズセンス用アンテナ12で信号を受信したことに基づいて制御部15の起動を行わせないようにする制御を行った場合に、LF信号以外のノイズの信号を受信したことに基づいて制御部15の起動を行わせないようにすることになる。従って、以上の構成によれば、より確実にノイズによる制御部15の誤作動(つまり、スマート携帯機1の誤作動)を低減させることができる。その結果、スマート携帯機1のバッテリ寿命の低下を防ぐことができる。
また、以上の構成によれば、LF受信IC14は、ノイズセンス用アンテナ12で何らかの信号を受信した場合であって、且つ、この信号のレベルが所定の閾値以上であった場合に、制御部15の起動を行わせないようにする。よって、以上の構成によれば、ノイズセンス用アンテナ12で信号を受信した場合であっても、この信号のレベルが所定の閾値以上でなかった場合には、制御部15の起動を行わせることになる。ここで言うところの所定の閾値とは、ノイズセンス用アンテナ12で正規のLF信号を受信してしまった場合であっても、このLF信号の出力レベルが越えることのない値であるので、正規のLF信号をノイズセンス用アンテナ12で受信してしまったときなどであっても、LF信号受信判定部で誤って制御部15の起動を行わせないようにしてしまう事態を防ぐことができる。
なお、図2に示した例では、LFアンテナの受信周波数特性の半値幅とノイズセンス用アンテナ12の受信周波数特性の半値幅とが重ならない関係になっている構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、LFアンテナの受信周波数特性の半値幅とノイズセンス用アンテナ12の受信周波数特性の半値幅とが隣り合わせた関係であってもよい。この場合であっても、LFアンテナの受信帯域からずれた帯域をノイズセンス用アンテナ12の受信帯域とするので、ノイズセンス用アンテナ12で受信される信号は、LF信号以外のノイズの信号である可能性が高い。よって、LF受信IC14において、LFアンテナでノイズの信号を受信した場合であっても、ノイズセンス用アンテナ12で何らかの信号を受信したことに基づいて、ノイズの信号を受信したとみなして、制御部15の起動を行わせないようにすることが可能になる。従って、LF信号以外のノイズによって制御部15の起動が行われる誤作動を低減することが可能になる。
また、本実施形態では、LFアンテナとは別にノイズセンス用アンテナ12を設ける構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、LFアンテナとは別にノイズセンス用アンテナ12を設けず、既存のLFアンテナを一時的にノイズセンス用アンテナ12と同様のアンテナに切り替える構成であってもよい。この場合、X軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cのうちのいずれかのLFアンテナの可変コンデンサにLF受信IC14から信号を送り、このLFアンテナの受信帯域をノイズセンス用アンテナ12の受信帯域と同様の受信帯域に切り替える構成とすればよい。なお、この場合には、LF受信IC14が請求項のアンテナ機能切り替え部として機能する。
より詳しくは、最大電界強度信号選択で選択されなかった信号を受信したLFアンテナの受信帯域を、ノイズセンス用アンテナ12の受信帯域と同様の受信帯域に切り替えればよい。また、この切り替えのタイミングは、最大信号選択で選択された信号と上述の正規データとが一致するか否かをLF受信IC14が判定した後とすればよい。なお、例えばLFアンテナの受信帯域をノイズセンス用アンテナ12の受信帯域と同様の受信帯域に切り替える場合には、このLFアンテナの可変コンデンサの容量を変化させ、このLFアンテナの共振周波数を10kHz高くすることによってこの切り替えを行う構成とすればよい。
以上の構成によれば、ノイズセンス用アンテナ12をスマートエントリーシステムに用いる携帯機に新たに備える代わりに、既存のLFアンテナをノイズセンス用アンテナ12と同様のアンテナに一時的に切り替えて用いることが可能であるため、既存の携帯機に大幅な部品追加を行わなくても、ノイズによる誤作動を低減させることが可能な携帯機を実現することができる。従って、以上の構成によれば、ノイズによる誤作動を低減させることが可能な携帯機をより容易に実現できる。
また、LFアンテナの可変コンデンサの容量を変化させ、LFアンテナの受信帯域をノイズセンス用アンテナ12の受信帯域と同様の受信帯域に切り替える構成とする場合には、LFアンテナの受信帯域の微調整用に予め設けられている既存の可変コンデンサの容量を、この微調整の範囲内で変化させることによって、LFアンテナの受信帯域をノイズセンス用アンテナ12の受信帯域と同様の受信帯域に切り替える構成とすることが好ましい。この構成によれば、LFアンテナの受信帯域の微調整用に予め設けられている既存の可変コンデンサを用いることになるので、新たに部品追加を行わなくても、ノイズによる誤作動を低減させることが可能な携帯機を実現することができる。従って、以上の構成によれば、ノイズによる誤作動を低減させることが可能な携帯機をさらに容易に実現できる。
なお、本実施形態では、請求項の携帯機として、携帯キーを操作することなく車両のドアの施開錠を可能にするスマートエントリーシステムに用いられるスマート携帯機1について説明を行ったが、必ずしもこれに限らない。本発明は、LF信号に応答して(例えば、LF信号を受信したと判定したことに基づいて)制御部を起動させる携帯機であればスマートエントリーシステムに用いられる携帯機に限らず適用可能である。
また、本実施形態では、スマート携帯機1にX軸アンテナ11a、Y軸アンテナ11b、およびZ軸アンテナ11cの3軸のLFアンテナを備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、スマート携帯機1に2軸のLFアンテナを備える構成であってもよいし、LFアンテナとは別にノイズセンス用アンテナ12を設ける構成であれば、スマート携帯機1に1軸のLFアンテナを備える構成であってもよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
スマート携帯機1の概略的な構成を示す図である。 正規のLFアンテナ用の受信帯域(A)とノイズセンス用アンテナ12(B)の受信帯域とLF周波数帯の広帯域のノイズ(C)とを示す図である。 スマート携帯機1での動作フローを示すフローチャートである。
符号の説明
1 スマート携帯機(携帯機)、11a X軸アンテナ(LFアンテナ)、11b Y軸アンテナ(LFアンテナ)、11c Z軸アンテナ(LFアンテナ)、12 ノイズセンス用アンテナ、13a〜13d 可変コンデンサ、14 LF受信IC(LF信号受信判定部、アンテナ機能切り替え部)、15 制御部、16 RF送信部、17 送信アンテナ

Claims (4)

  1. LF信号を受信するための所定の狭帯域の受信帯域をもつLFアンテナと、
    前記LFアンテナでLF信号を受信したか否かを判定するLF信号受信判定部と、
    前記LF信号受信判定部でLF信号を受信したと判定したことに基づいて起動される制御部と、を備えている携帯機であって、
    LF周波数帯のうちの、前記所定の狭帯域の受信帯域からずれた帯域を受信帯域とするノイズセンス用アンテナを備え、
    前記LF信号受信判定部は、前記ノイズセンス用アンテナで何らかの信号を受信したことに基づいて、前記制御部の起動を行わせないようにすることを特徴とする携帯機。
  2. 前記LFアンテナは、複数であることを特徴とする請求項1に記載の携帯機。
  3. LF信号を受信するため所定の狭帯域の受信帯域をもつ複数のLFアンテナと、
    前記LFアンテナでLF信号を受信したか否かを判定するLF信号受信判定部と、
    前記LF信号受信判定部でLF信号を受信したと判定したことに基づいて起動される制御部と、を備えている携帯機であって、
    前記複数のLFアンテナのそれぞれに接続されている可変コンデンサと、
    前記可変コンデンサの容量を変化させることによって前記複数のLFアンテナのうちのいずれかのLFアンテナの共振周波数を変更し、このLFアンテナを、LF周波数帯のうちの、前記所定の狭帯域の受信帯域からずれた帯域を受信帯域とするノイズセンス用アンテナに切り替えるアンテナ機能切り替え部と、を備え、
    前記LF信号受信判定部は、前記ノイズセンス用アンテナで何らかの信号を受信したことに基づいて、前記制御部の起動を行わせないようにすることを特徴とする携帯機。
  4. 前記LFアンテナの受信周波数特性の半値幅と前記ノイズセンス用アンテナの受信周波数特性の半値幅とが重ならないように、前記ノイズセンス用アンテナの受信帯域が前記LFアンテナの受信帯域からずれていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯機。
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