JP4690218B2 - 無線通信機能を有する携帯機 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信機能を有する携帯機に係り、例えば車両や住宅のドア錠の施解錠等のセキュリティ機器を無線通信に基づいて制御するセキュリティ制御システムに用いられる携帯機に関するものである。
近年、例えば自動車においては、基本性能や安全性の向上はもとより、盗難防止性能を高めるべくセキュリティ機能の向上が要望されている。そして、こうしたセキュリティ機能の向上と利便性の向上を目的として、従来、ユーザによって所持される携帯機と車載装置との間で自動的に無線通信を行い、該無線通信が成立したことを条件としてドア錠の施解錠を自動的に行うことによって車両の高いセキュリティを確保する車両用セキュリティ制御システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この車両用セキュリティ制御システムでは、車載装置は、車両周辺の所定領域に無線信号からなる応答要求信号(リクエスト信号)を送信する。このため、通信機能を有する携帯機を所持したユーザ(運転者)がそのリクエスト信号の送信領域内に進入すると、携帯機はリクエスト信号を受信する。そして、携帯機は、リクエスト信号を受信すると、そのリクエスト信号に応答して自身に設定されたIDコードを含むIDコード信号を返信する。車載装置は、このIDコード信号を受信し、自身に設定されたIDコードとIDコード信号に含まれるIDコードとの照合を行う。その結果、車両制御装置は、それらIDコード同士が一致した際に携帯機との通信が成立したと判断し、ドア錠を自動的に解錠させる。すなわち、車載装置と携帯機との間で自動的に相互通信が行われ、その相互通信が確立したことを条件としてドア錠が自動的に解錠されたり、エンジンが始動可能な状態となったりする。このため、ドアの施解錠に機械キーを用いるなどの煩雑な操作が不要となり、車両の操作性が向上する。しかも、電気的な照合に基づいて施解錠が制御されるため、車両のセキュリティレベルも向上する。
また、携帯機には操作部が設けられ、該操作部が操作されると携帯機から前記IDコードと施解錠コードとを含む施解錠操作信号が送信される。そして、車載装置は、この施解錠操作信号を受信してIDコードの照合が成立すると、施解錠コードに基づいてドア錠を施解錠させる。すなわち、ユーザは、携帯機に設けられた操作部を操作することによってもドア錠の施解錠を行うことができる。
なお、こうした携帯機との無線通信に基づいてドア錠の施解錠を行うシステムとしては、車両に搭載されるものに限らず、例えば特許文献2に示されるような住宅等の建物用施解錠システムも提案されている。そして、この建物用施解錠システムにおいても、上記同様のドア錠の施解錠制御が行われている。
特開2002−242503号公報 特開2004−107906号公報
ところで、こうしたセキュリティ制御システムにおける携帯機は、内蔵バッテリから供給される電力によって動作する。このため、利便性・信頼性を損なうことなく、如何にして内蔵バッテリの消耗を抑制することができるかが大きな課題となっている。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、利便性・信頼性を損なうことなく、内蔵バッテリの消耗を確実に抑制することができる無線通信機能を有する携帯機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、無線通信に基づいてセキュリティ機器を制御するセキュリティ制御装置を備えたセキュリティ制御システムに用いられ、ユーザによって所持される無線通信機能を有する携帯機であって、ユーザによって操作可能な操作部と、前記セキュリティ制御装置によって受信可能な無線信号を送信する送信手段と、前記セキュリティ制御装置から送信される応答要求信号を受信する受信手段と、前記応答要求信号を受信した際に、その応答要求信号と対応する応答信号を前記送信手段から無線信号として送信させる送信制御を行うとともに、前記操作部が操作された際に、その操作に対応する制御指令信号を前記送信手段から無線信号として送信させる送信制御を行う通信制御手段とを備え、前記送信手段は、前記通信制御手段によって前記無線信号の送信強度を変更可能に構成され、前記通信制御手段は、前記受信手段が前記応答要求信号を受信可能な領域よりも広領域で前記セキュリティ制御装置が受信可能となる送信強度で前記制御指令信号を送信させるとともに、前記応答信号の送信時には、前記制御指令信号の送信時よりも低い送信強度で送信させるべく前記送信手段の送信強度を制御する送信強度可変制御を行うことを要旨とする。
上記構成によると、送信手段から送信される応答信号及び制御指令信号はそれぞれ異なる送信強度で送信され、応答信号の送信強度は、制御指令信号の送信強度よりも低く設定される。このため、携帯機が応答信号の送信に基づいてセキュリティ制御装置にセキュリティ機器を制御させるためには、制御指令信号の送信に基づいて制御させる場合に比べて、携帯機がセキュリティ制御装置に近接している必要がある。しかも、制御指令信号の送信強度は、受信手段が応答要求信号を受信可能な領域よりも広領域でセキュリティ制御装置が受信可能となる送信強度に設定されていることから、携帯機とセキュリティ制御装置との相互通信領域外においても、操作部を操作することにより、セキュリティ機器を制御させることが可能となる。これに対し、応答信号は応答要求信号が受信手段によって受信されたことを条件として送信されるため、該応答信号の送信強度が制御指令信号の送信強度よりも低く設定されることにより、該制御指令信号と該応答信号とが同じ送信強度に設定されている場合に比べて、無駄な電力消費が抑制される。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の無線通信機能を有する携帯機において、前記通信制御手段は、前記応答要求信号の受信強度に基づき、該受信強度が低いほど前記応答信号の送信強度を高くするとともに、該受信強度が高いほど前記応答信号の送信強度を低くする送信強度調整制御を行うことを要旨とする。
上記構成によると、応答要求信号の受信強度が低い場合には携帯機がセキュリティ制御装置から離間していると判断可能であるため、高い送信強度で応答信号が送信される。また、応答要求信号の受信強度が高い場合には携帯機がセキュリティ制御装置に近接していると判断可能であるため、低い送信強度で応答信号が送信される。このため、何れの場合においても、セキュリティ制御装置は携帯機からの応答信号を確実に受信可能となる。すなわち、応答要求信号の受信強度に応じた必要最低限の送信強度で応答信号が送信されることとなる。よって、携帯機による電力消費量の更なる低減が可能となる。
請求項3に記載の発明では、無線通信に基づいてセキュリティ機器を制御するセキュリティ制御装置を備えたセキュリティ制御システムに用いられ、ユーザによって所持される無線通信機能を有する携帯機であって、ユーザによって操作可能な操作部と、前記セキュリティ制御装置によって受信可能な無線信号を送信するとともに、その無線信号の送信強度を変更可能な送信手段と、前記セキュリティ制御装置から送信される応答要求信号を受信する受信手段と、前記応答要求信号を受信した際に、その応答要求信号と対応する応答信号を前記送信手段から無線信号として送信させる送信制御を行うとともに、応答要求信号の受信強度に基づき、該受信強度が低いほど前記応答信号の送信強度を高くするとともに、該受信強度が高いほど前記応答信号の送信強度を低くする送信強度調整制御を行うことを要旨とする。
上記構成によると、請求項2と同等の作用を奏しうる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信機能を有する携帯機において、前記応答信号の最大送信強度は、当該携帯機が前記応答要求信号の受信限界に位置している状態において、前記セキュリティ制御装置による該応答信号の受信限界となる送信強度に設定されていることを要旨とする。
上記構成によると、応答信号は、最大送信強度に設定されている場合においても、携帯機とセキュリティ制御装置との相互通信に必要最低限の送信強度に設定される。このため、セキュリティ制御装置は応答信号を確実に受信可能となるとともに、携帯機による無駄な電力消費もよりいっそう抑制可能となる。
以上詳述したように、本発明によれば、利便性・信頼性を損なうことなく、内蔵バッテリの消耗を確実に抑制することができる無線通信機能を有する携帯機を提供することができる。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図5に基づき詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、車両用通信制御システム1は、車両2に配設されたセキュリティ制御装置としての車載装置10と、該車両2の所有者(ユーザ)によって所持される携帯機20とを備えている。
<車載装置10の構成>
車載装置10は、図2に示すように車両2の室内の略中央に配設され、CPU、ROM、RAM等からなるコンピュータユニットによって構成された車両制御部11を備えている。この車両制御部11には、送信回路12及び受信回路13が電気的に接続されている。
送信回路12には、例えば図2に示すアウトサイドドアハンドル3に配設された送信アンテナ12aが接続されている。そして、送信回路12は、車両制御部11から応答要求信号(リクエスト信号)が入力されると、そのリクエスト信号を所定周波数の電波に変調するとともに、送信アンテナ12aを介して、車両2の周辺の1〜2m程度の狭領域(図2に破線で示す車外領域A1)において携帯機20との通信が可能となる強度で該リクエスト信号を送信する。
受信回路13には、例えば前記アウトサイドドアハンドル3に配設された受信アンテナ13aが接続されている。この受信回路13は、携帯機20から送信されるIDコード信号及び制御指令信号としての施解錠操作信号を、受信アンテナ13aを介して受信可能となっている。そして、受信回路13は、該受信アンテナ13aによってIDコード信号または施解錠操作信号を受信すると、その受信信号をパルス信号に復調して車両制御部11に出力する。
車両制御部11は不揮発性のメモリ11Mを備え、そのメモリ11Mには、対応する携帯機20に設定されたIDコードと同等のIDコードが記録されている。また、車両制御部11には、ドアロック装置14が電気的に接続されている。なお、ドアロック装置14は、アクチュエータを用いてドア錠を自動的に施解錠する装置であり、車両制御部11から解錠信号が入力されるとドア錠を解錠し、施錠信号が入力されるとドア錠を施錠するとともに、ドア錠の施解錠状態を示す施解錠状態信号を車両制御部11に出力する。このため、車両制御部11は、ドアロック装置14から入力される施解錠状態信号に基づいて、ドア錠の施解錠状態を認識可能となる。
こうした車両制御部11は、車外領域A1にリクエスト信号を送信することによって携帯機20との相互通信が成立したことを条件としてドアロック装置14を駆動制御するドア錠制御を行う。詳しくは、車両制御部11は、送信回路12に対してリクエスト信号を出力することにより、該リクエスト信号を車外領域A1に送信させる。そして、該リクエスト信号に応答して送信された携帯機20からの応答信号(IDコード信号)が受信回路13によって受信されると、車両制御部11は、該IDコード信号に含まれるIDコードとメモリ11Mに記録されたIDコードとの比較(IDコード照合)を行う。その結果、該IDコード照合が成立すると、車両制御部11は、携帯機20との相互通信が成立したと判断して、ドアロック装置14に対して解錠信号を出力してドア錠を解錠させる。また、車両制御部11は、こうしたドア錠の解錠状態において、携帯機20との通信が途絶した際に、ドアロック装置14に対して施錠信号を出力してドア錠を施錠させる。
このため、携帯機20を所持するユーザは、車両2に近づくだけでドア錠を自動的に解錠させることができるとともに、該車両2から離間するだけでドア錠を自動的に施錠させることができる。すなわち、ユーザは、何ら操作を行うことなく、ドア錠を施解錠させることができる。
<携帯機20の構成>
携帯機20は無線通信機能を有し、車載装置10と相互通信可能となっている。詳しくは、携帯機20は、CPU、ROM、RAM等からなるコンピュータユニットによって構成された応答制御手段としての通信制御部21と、その通信制御部21に電気的に接続された受信回路22及び送信回路23と、該携帯機20の意匠面に設けられてユーザによって操作可能な操作部24とを備えている。
受信回路22には、車載装置10から送信される前記リクエスト信号を受信可能な受信アンテナ22aが接続され、該受信回路22は、そのリクエスト信号を受信すると、該リクエスト信号の受信強度(受信レベル)を検出するとともにパルス信号に復調し、該リクエスト信号の受信レベルを含む復調信号を通信制御部21に出力する。
送信回路23は、通信制御部21から入力されるIDコード信号及び施解錠操作信号を所定周波数の電波に変調して送信アンテナ23aを介して外部に送信する変調回路部25と、該変調回路部25による電波の送信強度を変化させる強度可変部26とを備えている。
詳しくは、変調回路部25は、通信制御部21からIDコード信号や施解錠操作信号が入力されると、それら信号を強度可変部26によって設定された送信強度の電波に変調するとともに、その電波を送信アンテナ23aを介して外部に送信する。強度可変部26は、例えば可変レギュレータ等によって構成され、通信制御部21から入力される強度制御信号に基づいて変調回路部25の電源電圧やバイアス電圧を変化させることにより、該変調回路部25から送信アンテナ23aを介して送信される電波の送信強度を変化させる。
操作部24は、例えば押しボタンスイッチによって構成され、解錠操作を行うための解錠操作スイッチと、施錠操作を行うための施錠操作スイッチとによって構成されている。そして、該操作部24が操作されると、その操作信号が通信制御部21に入力される。
通信制御部21は不揮発性のメモリ21Mを備え、そのメモリ21Mには予め設定された固有のIDコードと、施錠コード及び解錠コードとが記録されている。また、メモリ21Mには、例えば図3に示すように、施解錠操作信号の送信強度f1と、IDコード信号の送信強度f2(<f1)とが記録されている。
なお、送信強度f1は、携帯機20の受信回路22が前記リクエスト信号を受信可能な領域よりも広領域で車載装置10画施解錠操作信号を受信可能な送信強度となるように設定され、具体的には、携帯機20が車載装置10から10m程度離間した状態においても、該車載装置10が施解錠操作信号を受信可能な強度に設定されている。このため、この送信強度f1で施解錠操作信号が送信されると、例えば図2に1点鎖線で示すように、半径10m程度となる領域A2に施解錠操作信号が送信される。
これに対し、送信強度f2は、図5に示す最大送信強度f2max から最小送信強度f2min まで変化可能な送信強度であり、該最大送信強度f2max に設定された状態においても、携帯機20が車載装置10から1〜2m程度離間した状態で該車載装置10がIDコード信号を受信できうる強度に設定されている。換言すれば、該最大送信強度f2max は、携帯機20がリクエスト信号の受信限界領域に位置している状態において、車載装置10によるIDコード信号の受信限界強度となる送信強度に設定されている。このため、IDコード信号が送信された際には、例えば図2に2点鎖線で示すように、半径1〜2m程度となる領域A3にIDコード信号が送信される。よって、携帯機20がリクエスト信号の送信領域A1内に位置している場合にのみ、アウトサイドドアハンドル3に設けられた車載装置10の受信アンテナ13aは、携帯機20からのIDコード信号を受信可能となる。すなわち、車載装置10と携帯機20との相互通信は、携帯機20がリクエスト信号の送信領域A1内に位置するとともに、IDコード信号の送信領域A3内に車載装置10の受信アンテナ13aが位置している場合に可能となる。
こうした通信制御部21は、操作部24から操作信号が入力されたり、受信回路22から前記リクエスト信号を含む復調信号が入力されたりすると、対応する信号(施解錠操作信号、IDコード信号)の出力制御を行うとともに、該信号の送信強度を変化させる送信強度可変制御を行う。そこで、こうした通信制御部21によって行われる送信強度可変制御を、図4に示すフローチャートに従って説明する。
<送信強度可変制御>
同図に示すように、まずステップS1において通信制御部21は、操作部24からの操作信号の入力有無を判断する。その結果、操作信号の入力ありと判断した場合には、通信制御部21は、ステップS2において送信強度f1に設定する。そして、続くステップS3において通信制御部21は、該送信強度f1に設定するための強度制御信号を強度可変部26に出力する。また、ステップS4において通信制御部21は、操作信号に基づく施解錠操作信号を変調回路部25に出力する。すなわち、通信制御部21は、操作部24の解錠操作スイッチが操作された場合には解錠操作信号を変調回路部25に出力し、操作部24の施錠操作スイッチが操作された場合には施錠操作信号を変調回路部25に出力する。このため、強度可変部26は該強度制御信号に基づいて変調回路部25の送信強度を変化させ、該変調回路部25は、送信強度f1で施解錠操作信号を送信することとなる。
一方、ステップS1において操作部24から操作信号が入力されていないと判断した場合、通信制御部21は、ステップS5の処理へ移行する。そして、ステップS5において通信制御部21は、受信回路22からリクエスト信号を含む復調信号が入力されたか否かを判断する。その結果、通信制御部21は、該復調信号が入力されていないと判断した場合にはここでの処理を一旦終了し、該復調信号が入力されたと判断した場合にはステップS6の処理へ移行する。
ステップS6において通信制御部21は、復調信号に含まれるリクエスト信号の受信強度に基づき、前記最大送信強度f2max を上限としたIDコード信号の送信強度f2を算出する。詳しくは、通信制御部21は、例えば図5に示すように、受信強度が高くなるほどに送信強度が低くなる関数F(x)に基づいてIDコード信号の送信強度を算出する。なお、同図に示すように、IDコード信号の送信強度f2は、送信強度f2max を最大強度とし、送信強度f2min を最小強度としていることから、リクエスト信号の受信強度が最小強度f0の場合にはIDコード信号の送信強度f2が最大送信強度f2max に設定され、リクエスト信号の受信強度が最大強度fxの場合にはIDコード信号の送信強度f2が最小送信強度f2min に設定されるようになっている。
そして、続くステップS7において通信制御部21は、算出した送信強度f2に設定するための強度制御信号を強度可変部26に出力する。また、ステップS8において通信制御部21は、IDコード信号を変調回路部25に出力する。このため、強度可変部26は該強度制御信号に基づいて変調回路部25の送信強度を変化させ、該変調回路部25は、算出された送信強度f2でIDコード信号を送信することとなる。
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)携帯機20の送信回路23から送信アンテナ23aを介して送信されるIDコード信号と施解錠操作信号とはそれぞれ異なる送信強度f1,f2で送信され、IDコード信号の送信強度f2は、施解錠操作信号の送信強度f1よりも低く設定される。このため、携帯機20がIDコード信号の送信に基づいて車載装置10に施解錠制御を行わせるためには、施解錠操作信号の送信に基づいて該施解錠制御を行わせる場合に比べて、携帯機20が車載装置10に近接している必要がある。しかも、施解錠操作信号の送信強度f1は、携帯機20の受信回路22がリクエスト信号を受信可能な領域よりも広領域で車載装置10が該施解錠操作信号を受信可能となる送信強度に設定されていることから、携帯機20と車載装置10との相互通信領域外においても、操作部24を操作することにより、ドアロック装置14を制御させることが可能となる。これに対し、IDコード信号はリクエスト信号が受信回路22によって受信されたことを条件として送信されるため、該IDコード信号の送信強度f2が施解錠操作信号の送信強度f1よりも低く設定されることにより、該施解錠操作信号と該IDコード信号とが同じ送信強度に設定されている場合に比べて、無駄な電力消費を抑制することができる。よって、利便性・信頼性を損なうことなく、携帯機20の内蔵バッテリの消耗を確実に抑制することができる。
(2)携帯機20の通信制御部21は、受信回路22によって受信されたリクエスト信号の受信強度が低い場合には、IDコード信号の送信強度f2として高い値を算出する。一般に、リクエスト信号の受信強度が低い場合には携帯機20が車載装置10から離間していると判断可能であるため、IDコード信号の送信強度f2が高い値に設定されることにより、車載装置10は、IDコード信号を受信しやすくなる。一方、通信制御部21は、受信回路22によって受信されたリクエスト信号の受信強度が高い場合には、IDコード信号の送信強度f2として低い値を算出する。一般に、リクエスト信号の受信強度が高い場合には携帯機20が車載装置10に近接していると判断可能であるため、IDコード信号の送信強度f2が低い値に設定されても、車載装置10は、IDコード信号を受信可能となる。このため、何れの場合においても、車載装置10は携帯機20からのIDコード信号を確実に受信可能となる。すなわち、リクエスト信号の受信強度に応じた必要最低限の送信強度f2でIDコード信号が送信されることとなる。よって、リクエスト信号の受信強度に応じてIDコード信号の送信強度f2を変化させることにより、携帯機20による電力消費量の更なる低減が可能となる。
(3)IDコード信号は、最大送信強度f2max に設定されている場合においても、携帯機20と車載装置10との相互通信に必要最低限の送信強度に設定される。このため、たとえIDコード信号の送信強度f2が最大送信強度f2max に設定されたとしても、携帯機20と車載装置10との相互通信が確実に行われるとともに、携帯機20による無駄な電力消費も生じない。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記実施形態において携帯機20の通信制御部21は、IDコード信号の送信強度f2を、図5に示した関数F(x)に基づいて算出している。しかし、こうした送信強度f2は、こうした算出に限らず、例えば図6に示すような送信強度f2の算出マップをメモリ21Mに記録するとともに、該マップに基づく段階的な変化となるように設定されるようになっていてもよい。ちなみに、図6においてIDコード信号の送信強度f2は、受信回路22によるリクエスト信号の受信強度が「低」の場合に「高」となる送信強度(f2max )が設定されるようになっている。また、該送信強度f2は、該リクエスト信号の受信強度が「中」の場合に「中」となる送信強度(f2mid )が設定され、該リクエスト信号の受信強度が「高」の場合に「低」となる送信強度(f2min)が設定されるようになっている。なお、各送信強度f2は、「f2max >f2mid >f2min 」の関係であるものとする。このようにすれば、通信制御部21による処理負担を軽減させることができる。また、強度可変部26は変調回路部25の送信強度をリニアに変化させる必要がなくなるため、該強度可変部26の構造を簡素化することができる。
・ 前記実施形態において携帯機20の通信制御部21は、リクエスト信号の受信強度に応じてIDコード信号の送信強度f2を変化させるようになっている。しかし、通信制御部21は、こうした送信強度f2の変化を行わないようになっていてもよい。
・ IDコード信号の送信強度f2の最大送信強度f2max は、必ずしも携帯機20がリクエスト信号の受信限界領域に位置している状態において車載装置10の受信回路13が受信限界となる値必要はなく、施解錠操作信号の送信強度f1よりも低くなるように設定されていればよい。
・ リクエスト信号の受信強度を検出する手段は、受信回路22に限らず、例えば専用の検出部によって構成されてもよい。
・ 携帯機20は、必ずしも操作部24の操作に基づいて施解錠操作信号の送信制御を行うようになっていなくてもよく、リクエスト信号の受信時にIDコード信号を送信する制御のみを行うようになっていてもよい。
・ 前記実施形態において、車載装置10は、携帯機20との通信に基づいてドア錠の施解錠を行うことによって車両2のセキュリティを制御するようになっているが、こうしたドア錠に限らず、例えば携帯機20との通信に基づいてエンジンの始動許可制御を行うエンジン制御装置や、不正使用者に対して警報を発する車両警戒装置等の各種セキュリティ制御装置として具体化されてもよい。
・ 前記実施形態では、セキュリティ制御装置を車両2に搭載された車載装置10として具体化するとともに、セキュリティ制御システムを車両用通信制御システム1として具体化している。しかし、セキュリティ制御装置を住宅用ドア等に配設して住宅用ドア錠の施解錠を制御するセキュリティ制御装置とすることにより、セキュリティ制御システムを住宅用通信制御システムとして具体化してもよい。すなわち、携帯機20は、車両用ドア錠に限らず、住宅等の建物用セキュリティ制御装置を通信制御するものであってもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 請求項2または請求項3に記載の無線通信機能を有する携帯機において、前記通信制御手段は、前記送信強度調整制御時にあっては、前記応答要求信号の受信強度を変数とした関数に基づく算出、または複数の受信強度の値にそれぞれ対応する送信強度を設定した送信強度設定マップに基づいて送信強度を決定すること。この(1)に記載の技術的思想によれば、通信制御手段の処理負担を軽減させることができる。
(2) 請求項1〜4、上記(1)のいずれか1項に記載の無線通信機能を有する携帯機と、該携帯機との通信に基づいてセキュリティ機器を制御するセキュリティ制御装置とを備えるセキュリティ制御システムにおいて、前記セキュリティ制御装置は、前記応答信号を送信する装置側送信手段と、前記応答信号及び前記制御指令信号を受信する装置側受信手段と、該応答信号または該制御指令信号を受信したことを条件としてセキュリティ機器を制御するセキュリティ制御手段とを備えること。
本発明を車両用通信制御システムとして具体化した一実施形態の概略構成を示すブロック図。 同実施形態の車両用通信制御システムが搭載された車両と携帯機との関係を概略的に示す平面図。 同実施形態の制御指令信号と応答信号との送信強度の違いを模式的に示すグラフ。 同実施形態の通信制御手段によって行われる送信強度可変制御を示すフローチャート。 同実施形態の送信強度の設定例を模式的に示すグラフ。 他の実施形態の送信強度の設定例を模式的に示す図。
符号の説明
1…セキュリティ制御システムとしての車両用通信制御システム、2…車両、10…セキュリティ制御装置としての車載装置、20…携帯機、21…通信制御手段としての通信制御部、22…受信手段としての受信回路、23…送信手段としての送信回路、24…操作部、25…変調回路部、26…強度可変部。

Claims (4)

  1. 無線通信に基づいてセキュリティ機器を制御するセキュリティ制御装置を備えたセキュリティ制御システムに用いられ、ユーザによって所持される無線通信機能を有する携帯機であって、
    ユーザによって操作可能な操作部と、
    前記セキュリティ制御装置によって受信可能な無線信号を送信する送信手段と、
    前記セキュリティ制御装置から送信される応答要求信号を受信する受信手段と、
    前記応答要求信号を受信した際に、その応答要求信号と対応する応答信号を前記送信手段から無線信号として送信させる送信制御を行うとともに、前記操作部が操作された際に、その操作に対応する制御指令信号を前記送信手段から無線信号として送信させる送信制御を行う通信制御手段とを備え、
    前記送信手段は、前記通信制御手段によって前記無線信号の送信強度を変更可能に構成され、
    前記通信制御手段は、前記受信手段が前記応答要求信号を受信可能な領域よりも広領域で前記セキュリティ制御装置が受信可能となる送信強度で前記制御指令信号を送信させるとともに、前記応答信号の送信時には、前記制御指令信号の送信時よりも低い送信強度で送信させるべく前記送信手段の送信強度を制御する送信強度可変制御を行うことを特徴とする無線通信機能を有する携帯機。
  2. 前記通信制御手段は、前記応答要求信号の受信強度に基づき、該受信強度が低いほど前記応答信号の送信強度を高くするとともに、該受信強度が高いほど前記応答信号の送信強度を低くする送信強度調整制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の無線通信機能を有する携帯機。
  3. 無線通信に基づいてセキュリティ機器を制御するセキュリティ制御装置を備えたセキュリティ制御システムに用いられ、ユーザによって所持される無線通信機能を有する携帯機であって、
    ユーザによって操作可能な操作部と、
    前記セキュリティ制御装置によって受信可能な無線信号を送信するとともに、その無線信号の送信強度を変更可能な送信手段と、
    前記セキュリティ制御装置から送信される応答要求信号を受信する受信手段と、
    前記応答要求信号を受信した際に、その応答要求信号と対応する応答信号を前記送信手段から無線信号として送信させる送信制御を行うとともに、応答要求信号の受信強度に基づき、該受信強度が低いほど前記応答信号の送信強度を高くするとともに、該受信強度が高いほど前記応答信号の送信強度を低くする送信強度調整制御を行うことを特徴とする無線通信機能を有する携帯機。
  4. 前記応答信号の最大送信強度は、当該携帯機が前記応答要求信号の受信限界に位置している状態において、前記セキュリティ制御装置による該応答信号の受信限界となる送信強度に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信機能を有する携帯機。
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