JP2007162246A - キーレスドアロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 LFアンテナとタッチセンサをドアハンドルに設ける場合に、コストを抑制させることができ、LFアンテナとタッチセンサを良好に使用できるキーレスドアロック装置を提供すること。
【解決手段】 LFアンテナ22aとタッチセンサ22bで共用化された発振回路41及びハーネス5と、LFアンテナ22aとタッチセンサ22bの周波数の関係を倍数倍となるようにした分周回路42と、LFアンテナ22aとタッチセンサ22bを、周波数を切り替えることで個別に動作させる車載機コントローラ21で制御されるスイッチ回路44とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】 LFアンテナ22aとタッチセンサ22bで共用化された発振回路41及びハーネス5と、LFアンテナ22aとタッチセンサ22bの周波数の関係を倍数倍となるようにした分周回路42と、LFアンテナ22aとタッチセンサ22bを、周波数を切り替えることで個別に動作させる車載機コントローラ21で制御されるスイッチ回路44とを備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車載機のLFアンテナと、使用者がドアハンドル操作のために手をドアハンドルに近接させたことを検出するタッチセンサとを車両のドアハンドルに設け、携帯機と車載機とが通信により認証を行って、ドアロックの施錠、開錠をキー操作なしで行うキーレスドアロック装置の技術分野に属する。
従来では、ドアハンドル内にLFアンテナとタッチセンサを配置している(例えば、特許文献1参照。)。
また、複数のタッチセンサからなる多連タッチセンサでは、発振周波数の相互干渉を無くすために発振源を1つにしている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−176343号公報(2−12頁、全図)
特公平8−30724号公報(2−5頁、全図)
しかしながら、従来のキーレスドアロック装置にあっては、タッチセンサとLFアンテナをドアハンドルに内蔵する場合、ドアハンドルを含む部分のコストが高いものになってしまうという問題があった。また、多連タッチセンサでは、同時に作動させた場合でも各センサの周波数の変動を電圧で検出できるが、タッチセンサとLFアンテナで同時に共振させた場合、LFアンテナのパワーが大きすぎて、周波数の変動を検出できないという問題があった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、LFアンテナとタッチセンサをドアハンドルに設ける場合に、コストを抑制させることができ、LFアンテナとタッチセンサを良好に使用できるキーレスドアロック装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、車載機のLFアンテナと、使用者がドアハンドル操作のために手をドアハンドルに近接させたことを検出するタッチセンサとを車両のドアハンドルに設け、携帯機と車載機とが通信により認証を行って、ドアロックの施錠、開錠をキー操作なしで行うキーレスドアロック装置において、前記LFアンテナと前記タッチセンサで共用化された発振回路及びハーネスと、前記LFアンテナと前記タッチセンサの周波数の関係を倍数倍となるようにした周波数生成手段と、前記LFアンテナと前記タッチセンサを周波数を切り替えることで個別に動作させる切替手段とを備える、ことを特徴とする。
よって、請求項1記載の発明にあっては、LFアンテナとタッチセンサをドアハンドルに設ける場合に、コストを抑制させることができ、LFアンテナとタッチセンサを良好に使用できる。
以下、本発明のキーレスドアロック装置を実現する実施の形態を、実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のキーレスドアロック装置の車載機と携帯機の構成を示すブロック図である。
実施例1のキーレスドアロック装置1は、車載機2と携帯機3を主要な構成としている。
車載機2は、車載機コントローラ21、ハンドル部22、RF受信回路部23、室内アンテナ24、ロック状態入力部25、ロック出力部26、アンロック出力部27を主要な構成としている。
実施例1のキーレスドアロック装置1は、車載機2と携帯機3を主要な構成としている。
車載機2は、車載機コントローラ21、ハンドル部22、RF受信回路部23、室内アンテナ24、ロック状態入力部25、ロック出力部26、アンロック出力部27を主要な構成としている。
車載機コントローラ21は、携帯機3との通信により認証を行い、また、タッチセンサ22bやスイッチ22cからの入力状態と合わせて、ロック、アンロックの判断を行って、図示しないドアロックアクチュエータへの制御出力を行う。
ハンドル部22は、LF送信アンテナ22a、タッチセンサ22b、スイッチ22cを主要な構成とし、車両の各ドアのハンドル部分に設けられる。
LF送信アンテナ22aは、車室外となるドアハンドル部分から、車外へ向かってLF波による送信を携帯機3に向けて行う。このLF送信アンテナ22aについての詳細な構成は後述する。
タッチセンサ22bは、センシングする部分に人が接触することによる静電容量の変化を検出するものであり、ドアハンドルへの接触を検出する。このタッチセンサ22bの構成については後述する。
スイッチ22cは、車両の使用者が押すことで操作入力を行うものであり、実施例1では施錠時に使用する。
ハンドル部22は、LF送信アンテナ22a、タッチセンサ22b、スイッチ22cを主要な構成とし、車両の各ドアのハンドル部分に設けられる。
LF送信アンテナ22aは、車室外となるドアハンドル部分から、車外へ向かってLF波による送信を携帯機3に向けて行う。このLF送信アンテナ22aについての詳細な構成は後述する。
タッチセンサ22bは、センシングする部分に人が接触することによる静電容量の変化を検出するものであり、ドアハンドルへの接触を検出する。このタッチセンサ22bの構成については後述する。
スイッチ22cは、車両の使用者が押すことで操作入力を行うものであり、実施例1では施錠時に使用する。
RF受信回路部23は、携帯機3からのRF波による送信を受信する。
室内アンテナ24は、LF送信アンテナ24a〜24cからなり、車室内の携帯機3に向かって送信を行うものである。LF送信アンテナ24a〜24cを3つ設けているのは、異なる3箇所に配置して、車室内での死角がないようにするためである。
ロック状態入力部25は、ドアロックアクチュエータ(図示しない)または、センサ(図示しない)から、ドアロックの状態がロック状態かアンロック状態かを入力する。
室内アンテナ24は、LF送信アンテナ24a〜24cからなり、車室内の携帯機3に向かって送信を行うものである。LF送信アンテナ24a〜24cを3つ設けているのは、異なる3箇所に配置して、車室内での死角がないようにするためである。
ロック状態入力部25は、ドアロックアクチュエータ(図示しない)または、センサ(図示しない)から、ドアロックの状態がロック状態かアンロック状態かを入力する。
ロック出力部26は、車載機コントローラ21からの指令によりドアロックアクチュエータへドアをロック状態(施錠)にする出力を行う。
アンロック出力部27は、車載機コントローラ21からの指令によりドアロックアクチュエータへドアをアンロック状態(開錠)にする出力を行う。
アンロック出力部27は、車載機コントローラ21からの指令によりドアロックアクチュエータへドアをアンロック状態(開錠)にする出力を行う。
携帯機3は、携帯機コントローラ31、受信アンテナ部32、RF送信回路部33を主要な構成としている。
携帯機コントローラ31は、個別に認識されるための識別データを記憶し、所定の通信、認証手順により車載機2との間で通信による認証を行う。
受信アンテナ部32は、LF受信アンテナ32a〜32cにより構成され、3つのアンテナにより複数方向のいずれかからとなる車載機2からの送信を受信する。
RF送信回路部33は、RF波により車載機2への送信を行う。
携帯機コントローラ31は、個別に認識されるための識別データを記憶し、所定の通信、認証手順により車載機2との間で通信による認証を行う。
受信アンテナ部32は、LF受信アンテナ32a〜32cにより構成され、3つのアンテナにより複数方向のいずれかからとなる車載機2からの送信を受信する。
RF送信回路部33は、RF波により車載機2への送信を行う。
図2は実施例1のキーレスドアロック装置1のLF送信アンテナ22a及びタッチセンサ22bの回路構成を示すブロック図である。
実施例1のLF送信アンテナ22a及びタッチセンサ22bは、回路構成の1一部とハーネスを共用化し、切り替えて使用するものである。
LF送信アンテナ22a及びタッチセンサ22bの回路構成は、発振回路41、分周回路42、ローパスフィルタ43a,43b、スイッチ回路44、アンプOP1、抵抗R1、ハーネス5、LF送信アンテナ22a、タッチセンサ22bにより構成されている。
実施例1のLF送信アンテナ22a及びタッチセンサ22bは、回路構成の1一部とハーネスを共用化し、切り替えて使用するものである。
LF送信アンテナ22a及びタッチセンサ22bの回路構成は、発振回路41、分周回路42、ローパスフィルタ43a,43b、スイッチ回路44、アンプOP1、抵抗R1、ハーネス5、LF送信アンテナ22a、タッチセンサ22bにより構成されている。
発振回路41は、所定の周波数、例えば1MHzの矩形波信号を出力する。
分周回路42は、複数のフリップフロップ42a〜42cからなり、発振回路41の出力を入力とし、これを分周する。フリップフロップ42cからの出力はLF送信アンテナ22aで用いる例えば125Hzとなるようにし、その1段前のフリップフロップ42bからの出力はタッチセンサ22bで用いる例えば250kHzとなるようにしている。つまり1MHzの周波数を低くして、250kHzと125kHzを取り出すのである。
分周回路42は、複数のフリップフロップ42a〜42cからなり、発振回路41の出力を入力とし、これを分周する。フリップフロップ42cからの出力はLF送信アンテナ22aで用いる例えば125Hzとなるようにし、その1段前のフリップフロップ42bからの出力はタッチセンサ22bで用いる例えば250kHzとなるようにしている。つまり1MHzの周波数を低くして、250kHzと125kHzを取り出すのである。
ローパスフィルタ43a,43bは、矩形波信号をサイン波信号に変換する。つまり、デジタル信号をアナログ信号に変換する。
スイッチ回路44は、車載機コントローラ21の制御により、ローパスフィルタ43aから出力される周波数125kHzの信号を通すか、ローパスフィルタ43bから出力される周波数250kHzの信号を通すかを切り替える。
アンプOP1は、信号を増幅する。
抵抗R1は信号の振幅を調整する。
スイッチ回路44は、車載機コントローラ21の制御により、ローパスフィルタ43aから出力される周波数125kHzの信号を通すか、ローパスフィルタ43bから出力される周波数250kHzの信号を通すかを切り替える。
アンプOP1は、信号を増幅する。
抵抗R1は信号の振幅を調整する。
LF送信アンテナ22aは、抵抗R2、コイルL1、コンデンサC1からなり、所定周波数電流、例えば125kHzの信号の入力により共振し、LF電波を放射する。
タッチセンサ22bは、抵抗R3、コイルL2、コンデンサC2からなり、使用者の手が接触することで、擬似容量としてのコンデンサC3が
接続された状態となることで、共振周波数が変化し、その変化により接触したかどうかを検出する。
タッチセンサ22bは、抵抗R3、コイルL2、コンデンサC2からなり、使用者の手が接触することで、擬似容量としてのコンデンサC3が
接続された状態となることで、共振周波数が変化し、その変化により接触したかどうかを検出する。
作用を説明する。
[キーレスドアロック処理]
図3に示すのは、実施例1のキーレスドアロック装置1の車載機コントローラ21及び携帯機コントローラ31で実行されるキーレスドアロック処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
[キーレスドアロック処理]
図3に示すのは、実施例1のキーレスドアロック装置1の車載機コントローラ21及び携帯機コントローラ31で実行されるキーレスドアロック処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
ステップS1では、ドアロックアクチュエータによりドアロックをロック状態(施錠)にする。
ステップS2では、タッチセンサ22bに入力があったかどうかを判断し、入力があったならばステップS3へ進み、入力がないならばステップS1へ戻る。
ステップS3では、LF波信号を車載機2から携帯機3へ送信する。このLF波信号には、車載機2のID情報、又は車載機2と携帯機3で取り決めたID情報が含まれることになる。
ステップS4では、携帯機3が行う、車載機2からのLF波信号によるID照合により照合がOKかNGかを判断し、OKならばステップS5へ進み、NGならばステップS1へ戻る。
ステップS5では、RF波信号を携帯機3から車載機2へ送信する。このRF波信号には、携帯機3のID情報、又は車載機2と携帯機3で取り決めたID情報が含まれることになる。
ステップS6では、車載機2が行う、携帯機3からのRF波信号によるID照合により照合がOKかNGかを判断し、OKならばステップS7へ進み、NGならばステップS1へ戻る。
ステップS7では、ドアロックアクチュエータによりドアロックをアンロック状態(開錠)にする。
なお、上記ステップでは、説明しないが、本実施例1のキーレスドアロック装置1では、スイッチ22cを設けているので、例えば、積極的に車両の使用者が施錠を行いたい場合に、スイッチ22cを押すことにより、その時点でドアをロック状態にするのに用いればよい。
また、LF送信アンテナ22aによるLF波の送信は所定距離範囲内で行われるため、ID照合による認証が成立したことは、携帯機3が車両の所定距離範囲内にいることを意味する。
[LF送信アンテナとタッチセンサを切り替えて動作させる作用]
実施例1のキーレスドアロック装置1では、スイッチ回路44による駆動周波数の切り替えにより、LFアンテナ22aとタッチセンサ22bを使用する。
LFアンテナ22aは、ステップS3の処理の際に使用され、タッチセンサ22bはステップS2の処理の際に使用される。そのため、ほとんどの期間はタッチセンサ22bの使用期間となる。
タッチセンサ22bが使用されている状態は、スイッチ回路44によりローパスフィルタ43bの出力が選択された状態である。この状態では、発振回路41からの1MHzの矩形波を分周回路42のフリップフロップ42a〜42cの途中のフリップフロップ42bから取り出すことで、250kHzに分周した矩形波出力を取り出すことができる。この矩形波をローパスフィルタ43bでサイン波に変換し、アンプOP1で増幅し、共用化されたハーネス5によりタッチセンサ22bへ送る。タッチセンサ22bでは、この周波数信号により共振し、図5の符号200の波形を得る。
実施例1のキーレスドアロック装置1では、スイッチ回路44による駆動周波数の切り替えにより、LFアンテナ22aとタッチセンサ22bを使用する。
LFアンテナ22aは、ステップS3の処理の際に使用され、タッチセンサ22bはステップS2の処理の際に使用される。そのため、ほとんどの期間はタッチセンサ22bの使用期間となる。
タッチセンサ22bが使用されている状態は、スイッチ回路44によりローパスフィルタ43bの出力が選択された状態である。この状態では、発振回路41からの1MHzの矩形波を分周回路42のフリップフロップ42a〜42cの途中のフリップフロップ42bから取り出すことで、250kHzに分周した矩形波出力を取り出すことができる。この矩形波をローパスフィルタ43bでサイン波に変換し、アンプOP1で増幅し、共用化されたハーネス5によりタッチセンサ22bへ送る。タッチセンサ22bでは、この周波数信号により共振し、図5の符号200の波形を得る。
車両の使用者が接触すると、図2に示すように擬似容量C3が接続された状態となり、図5の符号200の波形から符号300の波形へと共振周波数の波形が変移することになり、この変移を検出することで、使用者の接触を検出する。
具体的には、共振用のコイルL2とコンデンサC2との間の電圧、又は駆動側の電流値を検出すればよい。
具体的には、共振用のコイルL2とコンデンサC2との間の電圧、又は駆動側の電流値を検出すればよい。
なお、スイッチ回路44による切り替えにより、選択された250kHzの駆動周波数信号は、LF送信アンテナ22aにも送られるが、共振周波数以外であるので、電圧、電流ともに小さく、影響は無視できる。
このようにして、タッチセンサ22bの入力をステップS2の処理で監視し、入力を検出してステップS3の処理へ移行すると、車載機コントローラ21はスイッチ回路44を切り替えさせ、ローパスフィルタ43aを選択させる。
すると、発振回路41から出力される1MHzの矩形波出力を分周回路42のフリッププロップ42a〜42cで分周した、フリップフロップ42cからの125kHzの出力を選択する。
すると、発振回路41から出力される1MHzの矩形波出力を分周回路42のフリッププロップ42a〜42cで分周した、フリップフロップ42cからの125kHzの出力を選択する。
フリップフロップ42cからの出力は、ローパスフィルタ43aでサイン波へ変換され、アンプOP1で増幅され、抵抗R1で振幅を調整し、共用化されたハーネスを通過してLF送信アンテナ22aへ送られる。
この周波数信号に対して共振することにより、図4に示すの符号100の波形を得ることができる。また、この共振により電波信号を放射する。
なお、この125kHzの駆動周波数信号は、タッチセンサ22bにも送られるが、共振しないため電圧、電流ともに小さく影響は無視できる。
このように実施例1のキーレスドアロック装置1では、発振回路41、分周回路42のフリップフロップ42a,42b、アンプOP1、ハーネス5を共用化して、切り替えてLF送信アンテナとタッチセンサであるLC共振回路を同一の回路にしながらも個別に動作させることができる。
この個別に動作させて使用できる点は、システム上支障なく使用できるため、非常に好ましい。
この周波数信号に対して共振することにより、図4に示すの符号100の波形を得ることができる。また、この共振により電波信号を放射する。
なお、この125kHzの駆動周波数信号は、タッチセンサ22bにも送られるが、共振しないため電圧、電流ともに小さく影響は無視できる。
このように実施例1のキーレスドアロック装置1では、発振回路41、分周回路42のフリップフロップ42a,42b、アンプOP1、ハーネス5を共用化して、切り替えてLF送信アンテナとタッチセンサであるLC共振回路を同一の回路にしながらも個別に動作させることができる。
この個別に動作させて使用できる点は、システム上支障なく使用できるため、非常に好ましい。
[LF送信アンテナとタッチセンサの共振周波数の関係について]
実施例1のキーレスドアロック装置では、LF送信アンテナ22aとタッチセンサ22bの共振周波数を、LF送信アンテナ22aを低周波側、タッチセンサ22bが高周波側になるようにしている。これによって、タッチセンサ22bよりも大電流を扱うことになるLF送信アンテナ22aが、ラジオへの妨害となることを抑制できる。約500kHz以上がラジオの周波数帯だからである。
実施例1のキーレスドアロック装置では、LF送信アンテナ22aとタッチセンサ22bの共振周波数を、LF送信アンテナ22aを低周波側、タッチセンサ22bが高周波側になるようにしている。これによって、タッチセンサ22bよりも大電流を扱うことになるLF送信アンテナ22aが、ラジオへの妨害となることを抑制できる。約500kHz以上がラジオの周波数帯だからである。
さらに、LF送信アンテナ22aの共振周波数とタッチセンサ22bの共振周波数の関係を倍数倍にしているため、図2に示すように分周回路42のフリップフロップ42a〜42cの最終出力をLF送信アンテナ22aに使用し、その途中のフリップフロップ42bから出力を取り出すことでタッチセンサ22bに使用できるため、共用部分が増え、さらにコストが抑制できる。
[コストを抑制する作用]
実施例1のキーレスドアロック装置1では、LF送信アンテナ22aとタッチセンサ22bの回路構成において、発振回路41、分周回路42のフリップフロップ42a,42b、アンプOP1、ハーネス5を共用化しているので、非常にコストが抑制できる。
特にハーネスは、図2では短いものと表現されているが、実際には、車両の各ドアハンドル部分から、車載機コントローラ21へ配線されるため、その効果は大きい。
実施例1のキーレスドアロック装置1では、LF送信アンテナ22aとタッチセンサ22bの回路構成において、発振回路41、分周回路42のフリップフロップ42a,42b、アンプOP1、ハーネス5を共用化しているので、非常にコストが抑制できる。
特にハーネスは、図2では短いものと表現されているが、実際には、車両の各ドアハンドル部分から、車載機コントローラ21へ配線されるため、その効果は大きい。
また、ハーネスの共用化は、接続部分となるコネクタを小型にすることができ、さらなるコスト低減、省スペース化につながる。
またさらに、ハーネスの共用化は、ハーネス回路の診断機能(断線、天絡、地絡の検出)の削減を可能にする。
このように車両装置において、ハーネスの共有化は、大きな効果をもたらすことになる。車両では、乗員の乗り心地を向上させるための車室の拡大が要求され、ドア等の構造部分は、より無駄のない省スペースな構造が求められる。実施例1が共用化したハーネスは、ドアハンドル部分からドア内部を配線されることになるため、共用化によりハーネスが半分になることは、非常に大きい効果となる。
またさらに、ハーネスの共用化は、ハーネス回路の診断機能(断線、天絡、地絡の検出)の削減を可能にする。
このように車両装置において、ハーネスの共有化は、大きな効果をもたらすことになる。車両では、乗員の乗り心地を向上させるための車室の拡大が要求され、ドア等の構造部分は、より無駄のない省スペースな構造が求められる。実施例1が共用化したハーネスは、ドアハンドル部分からドア内部を配線されることになるため、共用化によりハーネスが半分になることは、非常に大きい効果となる。
次に、効果を説明する。
実施例1のキーレスドアロック装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)車載機2のLFアンテナ22aと、使用者がドアハンドル操作のために手をドアハンドルに近接させたことを検出するタッチセンサ22bとを車両のドアハンドルに設け、携帯機3と車載機2とが通信により認証を行って、ドアロックの施錠、開錠をキー操作なしで行うキーレスドアロック装置1において、LFアンテナ22aとタッチセンサ22bで共用化された発振回路41及びハーネス5と、LFアンテナ22aとタッチセンサ22bの周波数の関係を倍数倍となるようにした分周回路42と、LFアンテナ22aとタッチセンサ22bを、周波数を切り替えることで個別に動作させる車載機コントローラ21で制御されるスイッチ回路44とを備えるため、LFアンテナとタッチセンサをドアハンドルに設ける場合に、コストを抑制させることができ、LFアンテナとタッチセンサを良好に使用できる。
(2)LFアンテナ22aの共振周波数をタッチセンサ22bの共振周波数より低周波側にしたため、電流が大きくなるLFアンテナ22aの周波数をラジオの周波数帯からより離間させて、ラジオへの影響を小さくすることができる。
(3)分周回路42は、複数のフリップフロップ42a〜42cで分周を行い、その最終的な出力と、分周の途中の出力により、切り替える駆動周波数信号を構成するため、分周回路42の一部が共用化され、さらにコストを抑制することができる。
以上、本発明のキーレスドアロック装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
図2に示した回路構成は、全部又は一部が車載機コントローラ21の内部に設けられるものであってもよいし、全部が車載機コントローラ21と別に設けられるものであってもよい。
図示しないドアロックアクチュエータのコントローラは、車載機コントローラと共用であっても、別のコントローラであってもよい。
キーレスドアロック装置は、携帯機3との認証により、他の動作、例えばエンジンをスタートさせる動作を有するものであってもよい。
スイッチは、キーレスドアロック装置において、実施例1以外に用いられてもよい。また、スイッチを有しない構成であってもよい。
図示しないドアロックアクチュエータのコントローラは、車載機コントローラと共用であっても、別のコントローラであってもよい。
キーレスドアロック装置は、携帯機3との認証により、他の動作、例えばエンジンをスタートさせる動作を有するものであってもよい。
スイッチは、キーレスドアロック装置において、実施例1以外に用いられてもよい。また、スイッチを有しない構成であってもよい。
1 キーレスドアロック装置
2 車載機
21 車載機コントローラ
22 ハンドル部
22a LF送信アンテナ
22b タッチセンサ
22c スイッチ
23 RF受信回路部
24 室内アンテナ
24a〜24c LF送信アンテナ
25 ロック状態入力部
26 ロック出力部
27 アンロック出力部
3 携帯機
31 携帯機コントローラ
32 受信アンテナ部
32a〜32c LF受信アンテナ
33 RF送信回路部
41 発振回路
42 分周回路
42a〜42c フリップフロップ
43a,43b ローパスフィルタ
44 スイッチ回路
5 ハーネス
100 (LF送信アンテナの共振周波数を示す)波形
200 (タッチセンサが非タッチ状態の共振周波数を示す)波形
300 (タッチセンサがタッチ状態の共振周波数を示す)波形
C1〜C3 コンデンサ(但し、C3は擬似容量である)
L1,L2 コイル
OP1 アンプ
R1〜R3 抵抗
2 車載機
21 車載機コントローラ
22 ハンドル部
22a LF送信アンテナ
22b タッチセンサ
22c スイッチ
23 RF受信回路部
24 室内アンテナ
24a〜24c LF送信アンテナ
25 ロック状態入力部
26 ロック出力部
27 アンロック出力部
3 携帯機
31 携帯機コントローラ
32 受信アンテナ部
32a〜32c LF受信アンテナ
33 RF送信回路部
41 発振回路
42 分周回路
42a〜42c フリップフロップ
43a,43b ローパスフィルタ
44 スイッチ回路
5 ハーネス
100 (LF送信アンテナの共振周波数を示す)波形
200 (タッチセンサが非タッチ状態の共振周波数を示す)波形
300 (タッチセンサがタッチ状態の共振周波数を示す)波形
C1〜C3 コンデンサ(但し、C3は擬似容量である)
L1,L2 コイル
OP1 アンプ
R1〜R3 抵抗
Claims (1)
- 車載機のLFアンテナと、使用者がドアハンドル操作のために手をドアハンドルに近接させたことを検出するタッチセンサとを車両のドアハンドルに設け、
携帯機と車載機とが通信により認証を行って、ドアロックの施錠、開錠をキー操作なしで行うキーレスドアロック装置において、
前記LFアンテナと前記タッチセンサで共用化された発振回路及びハーネスと、
前記LFアンテナと前記タッチセンサの周波数の関係を倍数倍となるようにした周波数生成手段と、
前記LFアンテナと前記タッチセンサを周波数を切り替えることで個別に動作させる切替手段と、
を備える、
ことを特徴とするキーレスドアロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005357127A JP2007162246A (ja) | 2005-12-12 | 2005-12-12 | キーレスドアロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2005
- 2005-12-12 JP JP2005357127A patent/JP2007162246A/ja not_active Withdrawn
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