JP5077126B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

画像形成装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5077126B2
JP5077126B2 JP2008193637A JP2008193637A JP5077126B2 JP 5077126 B2 JP5077126 B2 JP 5077126B2 JP 2008193637 A JP2008193637 A JP 2008193637A JP 2008193637 A JP2008193637 A JP 2008193637A JP 5077126 B2 JP5077126 B2 JP 5077126B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reading
image data
image forming
unit
procedure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008193637A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010034774A (ja
Inventor
章広 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2008193637A priority Critical patent/JP5077126B2/ja
Publication of JP2010034774A publication Critical patent/JP2010034774A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5077126B2 publication Critical patent/JP5077126B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Storing Facsimile Image Data (AREA)

Description

本発明は、記憶手段が記憶する画像データを読み出し、当該画像データに基づく画像を、画像形成位置を通過する被画像形成媒体に形成する画像形成装置、及び、当該画像形成装置に用いるプログラムに関する。
従来、画像形成装置としては、パーソナルコンピュータ等の外部機器から受信した画像データ(PDLデータ等)を、ラスタライズし、そのラスタ画像データに基づき画像形成動作を行うことで、外部機器からの受信データに基づく画像を用紙に形成するプリンタ装置が知られている。
その他、画像形成装置としては、スキャナによって読み取った原稿の読取結果を表す画像データを記憶手段に記憶させると共に、この記憶手段に記憶された画像データに基づき画像形成動作を実行することにより、原稿の読取画像を用紙に形成する複写機が知られている。
また、複写機としては、原稿一枚分の読取動作が全て完了する前に、記憶手段に記憶された画像データに基づき、当該原稿のコピー画像についての画像形成動作を開始するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この複写機によれば、上記動作により、ファーストコピー時間の短縮を図ることができる。
特開平9−258609号公報
しかしながら、従来の画像形成装置では、次のような問題があった。即ち、原稿一枚分の読取動作が全て完了する前に、原稿のコピー画像を形成するための画像形成動作を開始する場合には、その画像形成動作の開始タイミングを誤ると、画像形成動作が読取動作に追いついてしまい、画像形成動作に必要なデータが、記憶手段に記憶されていないことが原因で、原稿のコピー動作に失敗する可能性があった。
特に、画像形成装置が、レーダプリンタ方式によって画像形成を行うものである場合には、画像形成に必要なデータが記憶手段に記憶されていないからといって、画像形成動作を一時的に止めることができないため、画像形成動作が読取動作に追いついてしまうと、不足したデータ分の画像については、用紙に形成されることなく、用紙には、一部の画像が欠けた状態で印刷画像が出力される結果となっていた。
また、近年の複写機は、ソートコピーやスタックコピー等の種々の動作モードを備えるものが多いが、このような複写機では、読み取った原稿の画像データを、記憶手段としてのメモリに記憶させる際に、動作モードに応じて、画像データの圧縮方式や、圧縮/非圧縮を切り替えて、画像データをメモリに記憶させる場合が多い。
尚、ソートコピーとは、原稿のコピーを、ユーザから指定された複数部数分生成する場合に、部毎に、原稿のコピーを頁順に並べてコピーを出力する動作モードのことである。例えば、合計3頁の原稿を2部出力する場合には、原稿第1頁のコピー、原稿第2頁のコピー、原稿第3頁のコピー、原稿第1頁のコピー、原稿第2頁のコピー、原稿第3頁のコピーといった順に、原稿のコピーを排紙トレイに出力する。
対して、スタックコピーとは、原稿のコピーを、ユーザから指定された複数部数分生成する場合に、1頁目のコピーを、ユーザから指定された部数出力し、それに積み重ねるように、2頁目のコピーを上記部数分出力するといった具合で、部毎に原稿のコピーを頁順に並べて出力せずに、原稿のコピーを複数部数分出力する動作モードのことである。
ソートコピーを実行可能な複写機では、部毎に原稿のコピーを頁順に並べるために、最終頁までの画像データをメモリに保持する必要があるが、最終頁までの画像データを圧縮せずにメモリに保持させようとすると、複写機に搭載するメモリの容量を大きくしなければならず、複写機の製造コストが高くつく。これに対し、スタックコピーでは、最終頁までの画像データをメモリに保持する必要がないので、ソートコピーよりも、メモリ容量が少なくて済む。
このため、従来では、データ圧縮方式や、データの圧縮/非圧縮を動作モードに応じて切り替えることにより、ソートコピーの場合には、圧縮により見かけ上多くのデータをメモリに記憶できるようにし、複写機に搭載するメモリの容量を抑えている。
しかしながら、データ圧縮方式やデータの圧縮/非圧縮を切り替えると、画像形成動作の実行時に、当然のことながら、読取動作からメモリへ画像データを書き込むまでの時間が、圧縮方式の違いや圧縮の有無によって変動する。
このため、データ圧縮方式やデータの圧縮/非圧縮を切り替える複写機では、原稿のコピーを形成するための画像形成動作を開始するタイミングを、動作モードによらず固定値としておくと、データ圧縮率の高いソートコピー等で、画像形成動作に対してメモリへのデータ書込が間に合わず、原稿のコピー動作に失敗する可能性が高くなるといった問題があった。
また、同様の問題は、パーソナルコンピュータ等の外部機器から受信したデータ(例えばPDLデータ)を、ラスタライズし、そのラスタ画像データに基づき画像形成動作を行うプリンタ装置の場合にも生じる。
即ち、プリンタ装置にて画像形成動作を行う際には、メモリ容量の関係からラスタライズ時に、動作モードに応じてデータの圧縮/非圧縮や、データ圧縮方式を切り替えることになるが、この際には、画像形成対象のラスタ画像データをメモリに書き込むまでの時間が変動して、上記と同様の問題が生じる。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、画像形成対象のデータが1頁分全て揃う前に、先行して画像形成動作を開始する画像形成装置において、適切なタイミングで画像形成動作を開始することが可能な技術を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明の画像形成装置は、画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段と、記憶手段が記憶する画像データを読み出して、当該画像データに基づく画像を、画像形成位置を通過する被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、原稿を所定領域毎(例えば、ライン毎)に読み取って、この領域毎に、読取結果を表す画像データを生成する読取手段と、読取手段の読取動作により生成される領域毎の画像データを、順次、記憶手段に書き込む書込手段と、を備える画像形成装置であって、更に、作動開始判定手段と、圧縮要否判定手段と、読取量設定手段と、を備えるものである。
この画像形成装置における作動開始判定手段は、読取手段による原稿の読取開始後、画像形成手段の作動開始条件が満足されたか否かを判定する。当該画像形成装置は、コピー指令が入力されると、読取手段に、原稿を読み取らせると共に、読取手段による原稿一枚分の読取動作が完了する前の時点であって、作動開始判定手段によって作動開始条件が満足されたと判定された時点で、画像形成手段を作動させて、画像形成手段に、記憶手段が記憶する画像データに基づく画像の形成動作を、開始させる。
また、圧縮要否判定手段は、記憶手段に記憶させる画像データの圧縮要否を判定するものである。書込手段は、圧縮要否判定手段により圧縮要と判定されると、読取手段により生成される画像データを圧縮し、当該圧縮後の画像データを、記憶手段に書き込み、圧縮要否判定手段により圧縮不要と判定されると、読取手段により生成される画像データを圧縮せず、非圧縮の画像データを、記憶手段に書き込む。
読取量設定手段は、作動開始条件としての読取量を設定するものであり、書込手段による圧縮動作の有無に応じ、作動開始条件として異なる読取量を設定する。作動開始判定手段は、読取手段による原稿の読取開始後、原稿が、読取量設定手段により設定された読取量、読取手段によって読み取られるまでは、作動開始条件が満足されていないと判定し、原稿が、読取量設定手段により設定された読取量、読取手段によって読み取られると、作動開始条件が満足されたと判定する。以下、この画像形成装置を、「第一の画像形成装置」という。
第一の画像形成装置によれば、読取量設定手段が、書込手段による圧縮動作の有無に応じて、作動開始条件として異なる読取量を設定するので、書込手段による圧縮動作によって、「読取手段により画像データが生成されてから書込手段がこれを記憶手段に書き込むまで」の時間が、非圧縮動作時と比較して長くなる場合でも、それに応じて、画像形成手段の作動タイミングを遅らせることができる。
よって、この発明によれば、画像形成対象のデータが1頁分全て揃う前に、先行して画像形成動作を開始する場合に、データの圧縮/非圧縮によらず、適切なタイミングで画像形成動作を開始することができる。
この画像形成装置は、上記圧縮要否判定手段に代えて、記憶手段に記憶させる画像データの圧縮方式を選択する圧縮方式選択手段を備え、書込手段が、圧縮方式選択手段により選択された圧縮方式により、読取手段により生成される画像データを圧縮して、圧縮後の画像データを、記憶手段に書き込み、読取量設定手段が、圧縮方式選択手段により選択された圧縮方式に応じ、作動開始条件として異なる読取量を設定する構成にすることもできる。以下、この画像形成装置を、「第二の画像形成装置」という。
圧縮方式を変更する場合には、データ圧縮率が高い圧縮方式を選択する程、「読取手段により画像データが生成されてから書込手段がこれを記憶手段に書き込むまで」の時間が長くなるが、第二の画像形成装置によれば、圧縮方式に合わせて、適切なタイミングで画像形成動作を開始することができる。
また、第一の画像形成装置には、書込手段により圧縮を伴う書込動作が行われる際、読取手段による原稿の読取開始時点から、書込手段が原稿一枚分の画像データを記憶手段に書き込むまでに要する時間を計測する計測手段と、計測手段により計測された時間に基づき、書込手段により圧縮を伴う書込動作が行われる場合に作動開始条件として設定すべき読取量を導出する設定値導出手段と、を設けることができる
同様に、第二の画像形成装置には、読取手段による原稿の読取開始時点から、書込手段が原稿一枚分の画像データを記憶手段に書き込むまでに要する時間を、圧縮方式毎に計測する計測手段と、計測手段により計測された時間に基づき、圧縮方式毎に、作動開始条件として設定すべき読取量を導出する設定値導出手段と、を設けることができる
このように、読取手段による原稿の読取開始時点から、書込手段が原稿一枚分の画像データを記憶手段に書き込むまでに要する時間を実測し、その計測結果により読取量を定めれば、一層、適切なタイミングで、画像形成動作を開始することができる。
また、設定値導出手段は、計測手段により計測された時間と、画像形成手段が作動してから原稿一枚分の画像形成動作が完了するまでの所要時間と、読取手段による原稿の読取速度と、に基づき、画像形成手段による原稿一枚分の画像形成動作が完了する時点より前に、書込手段による原稿一枚分の画像データの記憶手段への書込動作が完了し、且つ、原稿の読取開始時点から原稿一枚分の画像形成動作が完了する時点までの所要時間が最短となる読取量を、上記設定すべき読取量として導出する構成にすることができ
この他、読取手段が、生成した読取結果を表す画像データを、内蔵する読取結果記憶用の記憶手段に記憶し、書込手段が、読取結果記憶用の記憶手段に記憶された画像データを、順次読み出して、当該読み出した画像データを、画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段に書き込む構成にされた画像形成装置に、上述の発明を適用する場合、作動開始判定手段は、読取結果記憶用の記憶手段が記憶する画像データの量に基づき、作動開始条件が満足されたか否かを判定する構成にされるとよ
このように作動開始判定手段を構成すれば、作動開始条件が満足されたか否かを判定する動作を、簡単な手順により実現することができて、例えば、作動開始判定手段の動作をコンピュータの演算処理により実現する場合には、その処理負荷を抑えることができる。
また、別の局面において、画像形成装置は、画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段と、記憶手段が記憶する画像データを読み出して、当該画像データに基づく画像を、画像形成位置を通過する被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、外部機器から画像形成対象の画像データとして、ページ単位の非ラスタ画像データを受信する受信手段と、受信手段により受信されたページ単位の非ラスタ画像データを、順次、ラスタ画像データに変換して、記憶手段に書き込む変換書込手段と、を備える画像形成装置であって、更に、作動開始判定手段と、圧縮要否判定手段と、データ量設定手段と、を備えた構成にすることができる
この画像形成装置において、圧縮要否判定手段は、記憶手段に記憶させる画像データの圧縮要否を判定する。即ち、変換書込手段は、圧縮要否判定手段により圧縮要と判定されると、受信手段により受信された非ラスタ画像データを、順次、圧縮したラスタ画像データに変換して、記憶手段に書き込み、圧縮要否判定手段により圧縮不要と判定されると、受信手段により受信された非ラスタ画像データを、順次、非圧縮のラスタ画像データに変換して、記憶手段に書き込む。
一方、作動開始判定手段は、変換書込手段による変換動作の開始後、画像形成手段の作動開始条件が満足されたか否かを判定する。そして、この画像形成装置は、受信手段により受信された非ラスタ画像データの1ページ分の変換動作が変換書込手段にて完了する前の時点であって、作動開始判定手段によって作動開始条件が満足されたと判定された時点で、画像形成手段を作動させて、画像形成手段に、記憶手段が記憶するラスタ画像データに基づく1ページ分の画像形成動作を、開始させる。
の画像形成装置では、データ量設定手段が、作動開始条件としてデータ量を設定する。具体的に、データ量設定手段は、変換書込手段による圧縮動作の有無に応じ、作動開始条件として異なるデータ量を設定する。そして、作動開始判定手段は、読取手段による原稿の読取開始後、ラスタ画像データが、データ量設定手段により設定されたデータ量、変換書込手段によって生成されるまでは、作動開始条件が満足されていないと判定し、ラスタ画像データが、データ量設定手段により設定されたデータ量、変換書込手段によって生成されると、作動開始条件が満足されたと判定する。以下、この画像形成装置を「第三の画像形成装置」という。
三の画像形成装置によれば、データ量設定手段が、変換書込手段による圧縮動作の有無に応じ、作動開始条件として異なるデータ量を設定するので、変換書込手段による圧縮動作によって、「変換書込手段が変換動作を開始してから1頁分のラスタ画像データが記憶手段に書き込まれるまで」の時間が、非圧縮動作時と比較して長くなっても、それに応じて、画像形成手段の作動タイミングを遅らせる方向に変更することができる。
よって、この発明によれば、画像形成対象のラスタ画像データが1頁分全て揃う前に、先行して画像形成動作を開始する場合に、データの圧縮/非圧縮によらず、適切なタイミングで画像形成動作を開始することができる。
また、第三の画像形成装置は、圧縮要否判定手段に代えて、記憶手段に記憶させる画像データの圧縮方式を選択する圧縮方式選択手段を備える構成にされてもよい。
この場合、変換書込手段は、受信手段により受信されたページ単位の非ラスタ画像データを、順次、圧縮方式選択手段により選択された圧縮方式により圧縮したラスタ画像データに変換して、当該ラスタ画像データを記憶手段に書き込むことになるが、データ量設定手段は、圧縮方式選択手段により選択された圧縮方式に応じ、作動開始条件として異なるデータ量を設定する構成にすることができる。以下、この画像形成装置を「第四の画像形成装置」という。
圧縮方式を変更する場合には、データ圧縮率が高い圧縮方式を選択する程、「変換書込手段が変換動作を開始してから1頁分のラスタ画像データが記憶手段に書き込まれるまで」の時間が長くなるが、第四の画像形成装置によれば、画像形成対象のデータが1頁分全て揃う前に、先行して画像形成動作を開始する場合に、圧縮方式によらず、適切なタイミングで画像形成動作を開始することができる。
また、第三の画像形成装置には、変換書込手段による変換動作の開始時点から、変換書込手段が受信手段により受信された非ラスタ画像データを1ページ分全て、ラスタ画像データに変換して記憶手段に書き込むまでに要する時間を、ラスタ画像データの圧縮時及び非圧縮時の夫々において、計測する計測手段と、計測手段により計測された時間に基づき、ラスタ画像データの圧縮時及び非圧縮時の夫々において、作動開始条件として設定すべきデータ量を導出する設定値導出手段と、を設けるとよ
更に言えば、第四の画像形成装置には、変換書込手段による変換動作の開始時点から、変換書込手段が受信手段により受信された非ラスタ画像データを1ページ分全て、ラスタ画像データに変換して記憶手段に書き込むまでに要する時間を、圧縮方式毎に計測する計測手段と、計測手段により計測された時間に基づき、圧縮方式毎に、作動開始条件として設定すべきデータ量を導出する設定値導出手段と、を設けるとよ
このようにして、「変換書込手段が変換動作を開始してから1頁分のラスタ画像データが記憶手段に書き込まれるまで」の時間を実測し、その結果に基づいて上記データ量を定めれば、一層、適切なタイミングで、画像形成動作を開始することができる。
また、設定値導出手段は、計測手段により計測された時間と、画像形成手段が作動してからラスタ画像データの1ページ分の画像形成動作が完了するまでの所要時間と、に基づき、画像形成手段による1ページ分の画像形成動作が完了する時点より前に、変換書込手段による1ページ分のラスタ画像データの記憶手段への書込動作が完了し、且つ、非ラスタ画像データのラスタ画像データへの変換開始時点から1ページ分の画像形成動作が完了する時点までの所要時間が最短となるデータ量を、上記設定すべきデータ量として導出する構成にすることができ
この他、作動開始判定手段は、記憶手段が記憶するラスタ画像データの量に基づき、作動開始条件が満足されたか否かを判定する構成にすることができ
このように作動開始判定手段を構成すれば、作動開始条件が満足されたか否かを判定する動作を、簡単な手順により実現することができて、例えば、作動開始判定手段の動作をコンピュータの演算処理により実現する場合には、その処理負荷を抑えることができる。
また、上述した発は、画像形成手段が、画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段に記憶された画像データに基づき、被画像形成媒体としての感光体上に静電潜像を形成し、当該静電潜像を現像剤にて現像化した後、この現像剤像を、シートに転写することにより、シートに画像を形成する構成にされた画像形成装置に適用すると、一層好まし
レーザプリンタでは、上述したように一旦静電潜像形成動作を開始してしまうと、途中で静電潜像の形成動作を止めてデータが蓄積されるまで待機することはできない。よって、このような画像形成装置に、上述した発明を適用すれば、その効果が発揮される。
尚、上述した画像形成装が有する各手段としての機能は、特にハードウェアでしか実現できない手段を除いて、プログラムにより、画像形成装置のコンピュータに実現させることができ。また、プログラムは、CD−ROMやDVD等の記録媒体、通信回線等を通じて、利用者に提供することも可能である。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。図1は、本発明が適用されたディジタル複合機1の構成を表すブロック図である。
本実施例の複合機1は、各種プログラムを実行するCPU11、CPU11が実行するプログラムを記憶するROM13、CPU11によるプログラム実行時に作業領域として利用されるRAM15、電気的にデータ書換可能な不揮発性メモリとしてのNVRAM17、外部PC(パーソナルコンピュータ)と通信可能な通信インタフェース19、記録エンジン100を制御する記録制御回路21、読取デバイス200を制御する読取制御回路23、各種操作キーや液晶ディスプレイを備えるユーザインタフェース25、記録エンジン100、及び、読取デバイス200を備え、CPU11にて各種処理を実行することにより、装置全体を統括制御し、コピー機能やプリンタ機能等を実現する。
この複合機1において、RAM15には、外部PCから送信されてきたPDL(ページ記述言語)データを一時記憶するための領域(以下、「受信メモリ」という。)と、読取デバイス200による原稿の読取画像を表す読取画像データを一時記憶するための領域(以下、「読取メモリ」という。)と、記録制御回路21に入力する画像データを一時記憶するための領域(以下、「記録メモリ」という。)と、が予め割り当てられている。
即ち、本実施例の複合機1において、受信メモリに記憶されたPDLデータ及び読取メモリに記憶された読取画像データは、記録メモリに、印刷対象の画像データ(以下、「印刷画像データ」という)として書き込まれた後、記録制御回路21に入力されて、印刷に供される。
続いて、記録エンジン100の詳細構成について、図2を用いて説明する。図2は、記録エンジン100の構成図である。図2に示すように、記録エンジン100は、周知のレーザプリンタ装置と同様、電子写真方式によって画像を形成するものである。
この記録エンジン100は、図2に示すように、プロセス部110と、定着部120と、給紙トレイ130と、排紙トレイ140と、を備え、記録エンジン100内には、給紙トレイ130から、用紙が、給紙ローラ135、プロセス部110、定着部120を通り、排紙ローラ145を介して上部の排紙トレイ140への導かれるように、略S字形状の搬送経路150が設けられている。
即ち、記録エンジン100は、記録制御回路21に制御されて、給紙トレイ130に載置された用紙を一枚ずつ取り出し、その用紙をプロセス部110に搬送し、プロセス部110にて形成されたトナー像を当該用紙に転写し、この用紙を定着部120に搬送し、トナー像を用紙に熱定着させ、定着後の用紙を排紙トレイ140に排出する。このような手順により、記録エンジン100は、印刷画像データに基づく画像を用紙に形成する。
プロセス部110は、感光体ドラム111と、感光体ドラム111の表面を帯電する帯電器113と、感光体ドラム111の表面に光を照射して静電潜像を形成する露光装置115と、感光体ドラム111にトナーを供給することにより静電潜像を現像する現像器116と、感光体ドラム111上のトナー像を用紙に転写する転写装置118と、感光体ドラム111上の残留トナーを除去するクリーニング装置119と、を備える。
このプロセス部110では、記録エンジン100の動作時、感光体ドラム111の表面が帯電器113によって一様に帯電され、帯電された感光体ドラム111が露光装置115からの光により露光されることにより、感光体ドラム111表面に、印刷画像データに基づく静電潜像が形成される。また、このように形成された静電潜像には、現像器116からトナーが供給され、これにより、感光体ドラム111上の静電潜像は、トナー像として可視像化される。
尚、記録エンジン100は、記録制御回路21の制御を受けて、静電潜像の形成動作を開始すると、その後連続的に、現像、転写、熱定着、排紙等の一連の動作を実行し、静電潜像に対応する画像を印刷した用紙を、排紙トレイ140に排紙する。従って、CPU11から記録制御回路21へは、静電潜像の形成動作に間に合うように、静電潜像の動作に必要な印刷画像データが提供されることになる(詳細後述)。
続いて、読取デバイス200の構成を図3を用いて説明する。図3は、読取デバイス200の構成図である。図3に示すように、読取デバイス200は、原稿を光学的に読み取るスキャナ部210と、原稿の自動搬送を行うADF(Auto Document Feeder:自動原稿供給装置)220とを備える。スキャナ部210は、二枚の透明なプラテンガラス211,213の下部で、主走査方向に延びるラインセンサ217を、副走査方向に移動可能に備えた構成にされている。
一方、ADF220は、読取対象の原稿が載置される原稿トレイ221と、読取後の原稿が載置される排出トレイ222とを備える。具体的に、原稿トレイ221は、排出トレイ222の上方に配設されており、ADF220は、読取制御回路23の制御を受けて、原稿トレイ221に載置された原稿を一枚ずつ取り出し、その原稿を、読取位置へと搬送した後、読取後の原稿を排出トレイ222に排出する。
また、ADF220は、スキャナ部210の上方を開閉可能に覆い、プラテンガラス211,213を含む原稿載置台215上に載置された原稿に対する原稿押さえカバーとして機能する。
そして、この読取デバイス200は、フラットベッド(原稿固定走査)方式及びADF(原稿移動走査)方式のいずれか一方の方式にて原稿を読み取る。具体的に、ADF220は、原稿トレイ221に載置された原稿を検知するセンサ(図示せず)を備え、このセンサで原稿が検知されている期間には、ADF方式にて、原稿トレイ221に載置された原稿を読み取り、それ以外の期間には、フラットベッド方式にて原稿載置台215に載置された原稿を読み取る。
尚、フラットベッド方式で原稿を読み取る場合には、ラインセンサ217をプラテンガラス213下において副走査方向に移動させることにより、プラテンガラス213上に載置された原稿を読み取る。
具体的に、読取デバイス200は、読取制御回路23の制御を受けて、ラインセンサ217をプラテンガラス213下において副走査方向に定速で移動させると共に、ラインセンサ217が1ライン分移動する時間間隔毎に、ラインセンサ217に読取動作を実行させることにより、ラインセンサ217に1ライン毎に原稿を読み取らせる。尚、この読取動作によりラインセンサ217にて生成された1ライン分の読取画像データ(以下、「ライン画像データ」という。)は、逐次、CPU11により、読取メモリに書き込まれる。
一方、ADF方式で原稿を読み取る場合、読取デバイス200は、読取制御回路23の制御を受けて、ラインセンサ217を、プラテンガラス211(以下、「ADFガラス211」という。)に対向する位置に固定し、当該位置(読取位置)に、原稿トレイ221から取り出した原稿を定速で供給する一方、用紙が1ライン分移動する時間間隔毎に、ラインセンサ217に読取動作を実行させることにより、ラインセンサ217に1ライン毎に原稿を読み取らせる。そして、各ライン画像データを読取制御回路23を通じてCPU11に提供し、CPU11に、このライン画像データを逐次、読取メモリに書き込ませる。
ここで、AF220の詳細構成について説明すると、ADF220の内部には、吸入ローラ231、分離ローラ233、搬送ローラ235、及び、排紙ローラ237の各種ローラと、ADFガラス211に対向する原稿押さえ239とが設けられ、これらによって原稿トレイ221と排出トレイ222とを連結する略U字形状の搬送路240が形成されている。
即ち、原稿トレイ221に載置された原稿は、吸入ローラ231及び分離ローラ233によってADF220内に取り込まれ、搬送ローラ235を経由してUターンし、原稿押さえ239とADFガラス211との隙間を通り、排紙ローラ237を抜けて排出トレイ222に排出される。そして、原稿押さえ239とADFガラス211とが対向する読取位置にて、ラインセンサ217により読み取られる。
続いて、読取デバイス200及び記録エンジン100を用いて実現されるコピー動作について説明する。図4は、ユーザインタフェース25を通じてコピー指令が入力されると、CPU11が実行する複写制御処理を表すフローチャートである。
本実施例の複合機1は、CPU11にて、図4に示す複写制御処理を実行することにより、コピー動作を実現する。但し、本実施例では、複写制御処理等の説明を簡単にするため、複合機1が、用紙サイズが一つに限定された複合機、例えば、A4サイズ専用の複合機であるものとする。即ち、読取デバイス200では、A4サイズの原稿のみを読み取り、記録エンジン100では、A4サイズの用紙に印刷を行うものとする。また、原稿複数頁分を一枚の用紙にまとめて印刷する等の機能は、ないものとする。
CPU11は、図4に示す複写制御処理を開始すると、まず、入力されたコピー指令が、ソートコピー指令であるか否かを判断し(S110)、ソートコピー指令であると判断すると(S110でYes)、読取画像データの圧縮方式を、「高圧縮」方式に設定する(S115)。ここでは、圧縮方式を表す変数mを、値2に設定することにより、読取画像データの圧縮方式を、「高圧縮」方式に設定するものとする。その後、S140に移行する。
一方、入力されたコピー指令が、ソートコピー指令ではないと判断すると(S110でNo)、S120に移行し、入力されたコピー指令が、スタックコピー指令であるか否かを判断する。そして、スタックコピー指令であると判断すると(S120でYes)、読取画像データの圧縮方式を、「低圧縮」方式に設定する(S125)。S115での処理と同様、ここでは、圧縮方式を表す変数mを、値1に設定することにより、読取画像データの圧縮方式を、「低圧縮」方式に設定するものとする。その後、S140に移行する。
一方、入力されたコピー指令が、スタックコピー指令でもないと判断すると(S120でNo)、読取画像データの圧縮方式を、「非圧縮」方式に設定する(S130)。具体的には、圧縮方式を表す変数mを、値0に設定することにより、読取画像データの圧縮方式を、「非圧縮」方式に設定する。その後、S140に移行する。
ここでS110〜S130の処理について詳述すると、S110では、ユーザインタフェース25を通じてユーザから印刷部数が2部以上に指定され、且つ、動作モードがソートコピーに指定されている状態で、コピー指令が入力されると、入力されたコピー指令がソートコピー指令であると判断する。
この他、S120では、ユーザインタフェース25を通じて印刷部数が2部以上に指定され、且つ、動作モードがスタックコピーに指定された状態で、コピー指令が入力されると、入力されたコピー指令がスタックコピー指令であると判断する。
一方、印刷部数が1部である場合、CPU11は、動作モードがスタックコピー/ソートコピーのいずれに指定されているか否かに拘わらず、入力されたコピー指令が、通常のコピー指令であると判断し、S130に移行する。
また、ソートコピー指令が入力された場合に圧縮方式を「高圧縮」方式に設定する理由は、次の通りである。上述したようにソートコピーとは、原稿のコピーを、ユーザから指定された複数部数分生成する場合に、部毎に、原稿のコピーを頁順に並べて、これらを排紙トレイ140に出力する動作モードのことであるが、この場合には、記録メモリに、読取デバイス200により読み取られた原稿の各頁の読取画像データに対応する印刷画像データを、先頭頁から最終頁まで記憶しておかなければならず、記録メモリに蓄積しなければならない印刷画像データの数が多い。
そこで、本実施例では、ソートコピー指令が入力された場合、読取画像データを印刷画像データとして記録メモリに書き込む際に用いる圧縮方式を「高圧縮」方式に選択することにより、頁当たりの印刷画像データのデータ量を抑え、限られた容量の記録メモリに、ソートコピーに必要な先頭頁から最終頁までの画像データを記憶できるようにしている。尚、「高圧縮」方式として採用可能な圧縮方式としては、例えば、JPEG方式を挙げることができる。
一方、スタックコピー指令が入力された場合に圧縮方式を「低圧縮」方式に設定する理由は、次の通りである。上述したようにスタックコピーとは、原稿のコピーを、ユーザから指定された複数部数分生成する場合に、1頁目のコピーを、ユーザから指定された部数、排紙トレイ140に出力し、それに積み重ねるようにして、2頁目のコピーを上記部数分、排紙トレイ140に出力するといった具合で、原稿のコピーを、排紙トレイ140に複数部数分出力する動作モードのことであるが、この場合には、ソートコピーのようにソートする頁の印刷画像データを全て記録メモリに記憶しておく必要はないものの、2頁目以降の原稿のコピーを迅速に出力するために、記録メモリに2,3頁分の印刷画像データを蓄えておく。このため、本実施例では、読取画像データを印刷画像データとして記録メモリに書き込む際に、ソートコピーよりも低い圧縮率で画像データを圧縮するのである。
この他、通常のコピー指令が入力された場合には、記録メモリに複数頁分の印刷画像データを記憶しておく必要がないため、印刷画像データを非圧縮で生成する。尚、周知の通り、CPU11によりソフトウェア的にデータ圧縮を行う場合に、圧縮率を上げれば、その分圧縮に係る時間が長くなって、画像データを記録メモリに書き込むのにかかる時間が長くなる。このため、本実施例では、コピー指令の種類に応じ、圧縮方式として最適な圧縮方式を採用するようにしている。
また、本実施例の複合機1において、CPU11は、コピー指令が入力された場合、読取制御回路23を介して読取デバイス200を制御し、原稿を一枚ずつ読取デバイス200に読み取らせて、その読取画像データを、読取メモリに一時記憶させると共に、読取デバイスにおいて原稿一枚分の読取動作が完了する前の時点であって、予め設定されたライン数分(後述する記録開始ライン数SL)分、読取デバイス200において原稿が読み取られた時点で、記録処理を開始して、記録制御回路21を通じ記録エンジン100を作動させ、記録エンジン100に記録メモリが記憶する印刷画像データに基づく静電潜像形成動作を開始させる。
しかしながら、読取デバイス200が原稿一枚分の読取動作を完了する前に、静電潜像形成動作を開始する場合には、適切なタイミングで静電潜像形成動作を開始しないと、静電潜像形成動作が読取動作に追いついてしまい、静電潜像形成動作に必要な印刷画像データが不足してしまう。
そこで、本実施例では、S140に移行すると、RAM15が記憶するコピー条件テーブルを参照して、記録開始ライン数SLを、S110〜S130の処理で設定した圧縮方式に対応する最適なライン数C_BL[m]に設定する。即ち、CPU11は、S110〜S130の処理にて設定した変数mの値に対応するパラメータ値C_BL[m]を、コピー条件テーブルから読み出し、このパラメータ値C_BL[m]を、記録開始ライン数SLに設定する(S140)。
図5は、コピー条件テーブルの構成を表す説明図である。コピー条件テーブルには、圧縮方式毎に、記録開始ライン数SLとして設定すべき最適なライン数C_BL[m](但し、m=0,1,2)の情報が記述されている。即ち、コピー条件テーブルにおいて、パラメータ値C_BL[0]は、圧縮方式が「非圧縮」であるときに、記録開始ライン数SLとして設定すべき最適なライン数を表し、C_BL[1]は、圧縮方式が「低圧縮」であるときに、記録開始ライン数SLとして設定すべき最適なライン数を表し、C_BL[2]は、圧縮方式が「高圧縮」であるときに、記録開始ライン数SLとして設定すべき最適なライン数を表す。
コピー条件テーブルが有する他のパラメータ値PN[m],WA[m],EA[m](但し、m=0,1,2)及びWB,EBは、C_BL[m]を導出する際に用いられるものであり、後述するS240〜S280の処理により更新される。
また、コピー条件テーブルが有するパラメータ値C_BL[m]は、CPU11が実行する後述の処理(S280)により導出され、コピー条件テーブルに記述されるものであり、複合機1の電源投入時に生成されるコピー条件テーブルには、C_BL[m]が空データとして存在する。
このため、コピー条件テーブルに、C_BL[m]が空データとして存在する場合には、S140において、記録開始ライン数SLを、予め設定されたデフォルト値に設定する。尚、デフォルト値は、複合機1の製造段階で、当該複写制御処理に対応するプログラムと共に、圧縮方式毎にROM13に登録されるものとする。
即ち、S140では、コピー条件テーブルに、S110〜S130で設定した圧縮方式に対応するC_BL[m]が空データとして存在する場合、記録開始ライン数SLを、当該圧縮方式に対応するデフォルト値に設定する。
このようにしてS140での処理を終えると、CPU11は、S150に移行し、原稿読取処理を開始する。具体的に、CPU11は、この原稿読取処理を、複写制御処理と並列に実行する。
尚、この原稿読取処理では、読取制御回路23を通じて、原稿をラインセンサ217により読み取り、ラインセンサ217により生成されたライン画像データを順次読取メモリに書き込み、原稿一枚分のライン画像データ、換言すれば、最終ライン(A4最終ライン)までのライン画像データを、読取メモリに書き込んだ時点で、当該原稿読取処理を終了する。
一方、S150で上記内容の原稿読取処理を開始すると、CPU11は、RAM15が記憶するコピー条件テーブルのパラメータ値C_BL[m]を更新するために、時間TA及び時間TBの計測を開始する。即ち、時間TA及び時間TBとして、原稿の先頭ラインの読取動作がラインセンサ217にて開始された時点を起点として、この時点からの経過時間の計測を開始する(S160)。
また、この処理を終えると、CPU11は、S170に移行し、読取メモリに書き込まれた読取画像データを、印刷画像データとして記録メモリに書き込むための圧縮書込処理を開始する。尚、CPU11は、この圧縮書込処理を、当該複写制御処理と並列に実行する。また、図6は、CPU11が実行する圧縮書込処理を表すフローチャートである。
圧縮書込処理を開始すると、CPU11は、予めS110〜S130で設定された上記圧縮方式が「非圧縮」であるか否かを判断し(S171)、「非圧縮」であると判断すると(S171でYes)、S173に移行し、上述の原稿読取処理にて読取メモリに書き込まれた読取画像データを順次取り出し、これを、圧縮動作を伴わずに、非圧縮の画像データとして記録メモリに書き込む。
即ち、圧縮方式が「非圧縮」である場合には、読取メモリが記憶する読取画像データを、そのまま、印刷画像データとして記録メモリに書き込む(S173)。そして、原稿一枚分の読取画像データを、記録メモリに書き込むと、当該圧縮書込処理を終了する。
一方、上記設定された圧縮方式が「非圧縮」ではなく「低圧縮」又は「高圧縮」であると判断すると(S171でNo)、CPU11は、S175に移行し、上述の原稿読取処理にて読取メモリに書き込まれた読取画像データを順次取り出し、これを、S110〜S130で設定された圧縮方式にて圧縮し、圧縮後データを、印刷画像データとして記録メモリに書き込む。そして、原稿一枚分の読取画像データを、上記圧縮方式に対応する圧縮動作を伴って、記録メモリに書き込むと、当該圧縮書込処理を終了する。
このような内容の圧縮書込処理を開始すると、一方で、CPU11は、S180に移行し、原稿読取処理に基づく読取デバイス200の動作によって、読取ライン数RL(即ち、読取デバイス200によって読み取られた原稿のライン数)が、記録開始ライン数SL以上となるまで待機する。具体的には、読取メモリに記憶されたライン画像データの量(ライン数)を参照することにより、原稿読取処理により読取メモリに書き込まれたライン画像データが、S140で設定された記録開始ライン数SL分以上となったか否かを判断する。
そして、読取ライン数RLが記録開始ライン数SL以上となると(S180でYes)、CPU11は、S190に移行し、記録処理を開始する。即ち、CPU11は、記録処理を、当該複写制御処理とは並列に開始し、先のS140で読取が開始された原稿の読取画像データに対応する記録メモリに書き込まれた印刷画像データを順次、記録制御回路21に入力し、記録制御回路21を通じて、記録エンジン100に、入力した印刷画像データに基づく画像形成動作、即ち「静電潜像の形成動作から排紙動作まで」の一連の動作を実行させる。
尚、圧縮された印刷画像データについては、記録制御回路21にてハードウェアにより解凍され、静電潜像形成動作に供される。従って、本実施例の複合機1においては、記録処理の開始と略同時に、記録エンジン100が作動して、静電潜像の形成動作が行われることになる。
また、スタックコピー指令が入力された場合の記録処理では、記録制御回路21を通じて、記録エンジン100に、上記印刷画像データに基づく画像形成動作を、ユーザから指定された印刷部数分、実行させる。
このような内容の記録処理をS190で開始すると、CPU11は、S200に移行し、S150で読取を開始した原稿の最終ラインまでの読取動作が読取デバイス200にて完了して、最終ラインのライン画像データが読取メモリに書き込まれるまで待機する。そして、最終ラインのライン画像データが読取メモリに書き込まれると(S200でYes)、S210に移行する。
また、S210に移行すると、CPU11は、S160で計測を開始した時間TBの計測を終了して、原稿の先頭ラインの読取動作がラインセンサ217にて開始された時点から、原稿の最終ラインの読取動作がラインセンサ217にて完了して、最終ラインのライン画像データが読取メモリに書き込まれるまでの経過時間TBを特定する。
この処理を終えると、CPU11は、S220に移行し、圧縮書込処理により、先頭ラインから最終ラインまでの読取画像データ(原稿一枚(全ライン)分のライン画像データ)が読取メモリから全て取り出され、記録メモリに印刷画像データとして書き込まれるまで待機し、全ライン分の読取画像データが、印刷画像データとして記録メモリに書き込まれると(S220でYes)、S230に移行して、S160で計測を開始した時間TAの計測を終了する。
即ち、S230では、原稿の先頭ラインの読取動作がラインセンサ217にて開始された時点から原稿の最終ラインまでの読取画像データが記録メモリに書き込まれるまでの時間TAを特定する。
また、S230での処理を終えると、CPU11は、S240に移行し、RAM15が記憶するコピー条件テーブルにおける時間TBの総和を表すパラメータ値WBを、現在値に今回計測した時間TBを加算した値に更新する(WB←WB+TB)。尚、コピー条件テーブルの生成時に記述されるWBの初期値はゼロである。
また、S240での処理を終えると、CPU11は、S250に移行し、RAM15が記憶するコピー条件テーブルにおける、今回の圧縮方式(m)についての印刷枚数を表すパラメータ値PN[m]を1加算した値に更新すると共に(PN[m]←PN[m]+1)、今回の圧縮方式(m)についての時間TAの総和を表すパラメータ値WA[m]を、現在値に今回計測した時間TAを加算した値に更新する(WA[m]←WA[m]+TA)。尚、コピー条件テーブルの生成時に記述されるPN[m]及びWA[m]の初期値はゼロである。
このようにしてS250での処理を終えると、CPU11は、S260に移行し、時間TBの平均EBを算出して(EB=WB/(PN[0]+PN[1]+PN[2]))、RAM15が記憶するコピー条件テーブルにおけるパラメータ値EBを、この算出値に更新すると共に、今回の圧縮方式(m)についての時間TAの平均EA[m]を算出して(EA[m]=WA[m]/PN[m])、RAM15が記憶するコピー条件テーブルにおけるパラメータ値EA[m]を、この算出値に更新する(S270)。
また、S270での処理を終えると、CPU11は、S280に移行し、今回S270で算出した値EA[m]及びS260で算出した時間EBに基づき、今回の圧縮方式(m)についての最適ライン数C_BL[m]を算出し、コピー条件テーブルが示す値C_BL[m]を、今回の算出値に更新する(S280)。
ここで、最適ライン数C_BL[m]の算出方法について、図7を用いて説明する。図7は、最適ライン数C_BL[m]の算出方法に関する説明図である。但し、ここでは、「記録制御回路21がCPU11から入力された印刷画像データに基づき記録エンジン100を制御し、これによって、記録エンジン100が上記印刷画像データに基づく最終ラインまでの静電潜像の形成を終了するまでの時間」、即ち、「記録制御回路21への先頭ラインの印刷画像データの入力時点から最終ラインの静電潜像の形成終了時点までの経過時間」が、時間TCであるものとして話を進める。更に、読取画像データは、合計Kライン分のライン画像データからなるものとする。
複合機1では、圧縮方式によって変動する時間TAに対し、時間TCが一定時間とみなせるので、最適ライン数C_BL[m]の算出に際しては、予め時間TCを複合機1のROM13を書き込んでおき、S280で、時間TAの平均EA[m]から時間TCを減算した値(EA[m]−TC)を、1ライン当たりの平均読取時間EB/Kで除算することにより、最適ライン数C_BL[m]を求める。
C_BL[m]=K(EA[m]−TC)/EB+α
尚、値αは、冗長量である。値K(EA[m]−TC)/EBは、図7に示すように、最終ラインの画像データが記録メモリに書き込まれるタイミングと、最終ラインの静電潜像の形成動作が完了するタイミングと、が一致するように、記録処理を開始する場合に、設定すべき記録開始ライン数を表す。従って、値αをゼロに設定すると、最終ラインの静電潜像の形成動作に、最終ラインの画像データの記録制御回路21への入力が間に合わない。
このため、本実施例では、K(EA[m]−TC)/EBに冗長量αを加算することにより、最適ライン数C_BL[m]を算出する。この冗長量αは、記録メモリから最終ラインの画像データを読み出してから、このデータに基づく静電潜像形成動作が記録制御回路21を通じ記録エンジン100にて行われるまでの時間に相当するが、この時間は十分短いので、αは、例えば、値1(α=1)に設定される。
また、このようにしてS280での処理を終えると、CPU11は、S290に移行し、未読取の原稿が原稿トレイ221にあるか否かを判断し、未読取の原稿が原稿トレイ221にあると判断すると(S290でYes)、S140に移行する。そして、S150で、次原稿についての原稿読取処理を開始する。一方、未読取の原稿が原稿トレイ221にないと判断すると(S290でNo)、S300に移行する。
尚、スタックコピー指令が入力された場合であって、ユーザから指定された印刷部数が多い場合には、S290でYesと判断しS140に移行した後に実行するS190で、前頁原稿についての記録処理が完了していない可能性がある。従って、この場合には、当該記録処理の完了を待機し、その完了後に、次頁原稿についての記録処理を開始するものとする。また、その待機動作と並行して、最終ラインのライン画像データが読取メモリに書き込まれたか否かを判断し、最終ラインのライン画像データが読取メモリに書き込まれた場合には(S200でYes)、S210に移行するものとする。
また、S300に移行すると、CPU11は、当該複写制御処理を実行する契機となったコピー指令がソートコピー指令であるか否かを判断し、ソートコピー指令ではないと判断すると(S300でNo)、当該複写制御処理を終了し、ソートコピー指令であると判断すると(S300でYes)、S310に移行して、ソートコピーに係る残りの画像形成動作(2部目以降の画像形成動作)を、記録エンジン100に実行させた後に、当該複写制御処理を終了する。
続いて、プリンタ機能を実現するために、CPU11が実行するPCプリント処理について、図8を用いて説明する。図8は、CPU11が複合機1の動作中繰返し実行するPCプリント処理を表すフローチャートである。
PCプリント処理を開始すると、CPU11は、まず、通信インタフェース19を介して外部PCからPDLデータを受信するまで待機し(S510)、PDLデータを受信すると、S520に移行して、外部PCから送信されてくる一連のPDLデータを、順次、受信メモリに書き込む処理(受信取込処理)を、当該PCプリント処理とは並列に開始する。
具体的に、受信取込処理では、受信したPDLデータを解析し、PDLデータを、ラスタライズする前の中間データに変換して、この中間データを受信メモリに書き込む(S520)。以下、受信メモリに書き込まれたデータを、「受信データ」という。
また、受信取込処理を開始すると、CPU11は、S530に移行し、受信データの圧縮方式を設定する。具体的には、複写制御処理と同様、PDLデータと共に外部PCから送信されてきた印刷指令が、ソート印刷指令である場合には、m=2に設定して、受信データの圧縮方式を、「高圧縮」方式に設定する。
尚、ソート印刷とは、PDLデータが示す各頁の画像を印刷した印刷用紙を、ユーザから指定された複数部数分生成する場合に、部毎に、印刷用紙を頁順に並べて、これらを排紙トレイ140に出力する動作モードのことである。本実施例の複合機1は、ソート印刷指令が入力された場合、記録処理及び後述するS660の処理にて、このような手法で、印刷用紙を排紙トレイ140に出力する。
一方、外部PCから送信されてきた印刷指令が、スタック印刷指令である場合には、m=1に設定し、受信データの圧縮方式を、「低圧縮」方式に設定する。尚、スタック印刷とは、PDLデータが示す各頁の画像を印刷した印刷用紙を、ユーザから指定された複数部数分生成する場合に、1頁目の印刷用紙を、ユーザから指定された部数、排紙トレイ140に出力し、それに積み重ねるようにして、2頁目の印刷用紙を上記部数分、排紙トレイ140に出力するといった具合で、各頁の印刷用紙を、排紙トレイ140においてスタックするように複数部数分出力する動作モードのことである。本実施例の複合機1は、スタック印刷指令が入力された場合、記録処理にて、このような手法で印刷用紙を排紙トレイ140に出力する。
この他、外部PCから送信されてきた印刷指令が、印刷部数が1部の印刷指令である場合には、通常の印刷指令であると取扱って、m=0に設定し、受信データの圧縮方式を、「非圧縮」方式に設定する。
また、このようにして、S530での処理を終えると、CPU11は、S540に移行し、RAM15が記憶するプリント条件テーブルを参照して、記録開始ライン数SLを、S530の処理で設定した圧縮方式に対応する最適なライン数P_BL[m]に設定する。
尚、図9は、プリント条件テーブルの構成を表す説明図である。プリント条件テーブルは、圧縮方式毎に、記録開始ライン数SLとして設定すべき最適なライン数P_BL[m](但し、m=0,1,2)の情報を有する。即ち、このプリント条件テーブルにおいて、パラメータ値P_BL[0]は、圧縮方式が「非圧縮」であるときに、記録開始ライン数SLとして設定すべき最適なライン数を表し、P_BL[1]は、圧縮方式が「低圧縮」であるときに、記録開始ライン数SLとして設定すべき最適なライン数を表し、P_BL[2]は、圧縮方式が「高圧縮」であるときに、記録開始ライン数SLとして設定すべき最適なライン数を表す。
プリント条件テーブルが有するその他のパラメータ値PD[m],WD[m],ED[m](但し、m=0,1,2)は、P_BL[m]を導出する際に用いられるものであり、後述するS620〜S630の処理により更新されるものである。
また、プリント条件テーブルが有するパラメータ値P_BL[m]は、CPU11が実行する後述する処理(S650)により導出され、プリント条件テーブルに記述されるものであり、複合機1の電源投入時に生成されるプリント条件テーブルには、P_BL[m]が空データとして存在する。
このため、プリント条件テーブルに、P_BL[m]が空データとして存在する場合には、S540において、記録開始ライン数SLを、予め設定されたデフォルト値に設定する。尚、デフォルト値は、PCプリント処理用の値として、圧縮方式毎にROM13に予め登録されているものとする。
即ち、S540では、プリント条件テーブルに、S530で設定した圧縮方式に対応するP_BL[m]が空データとして存在する場合、記録開始ライン数SLを、当該圧縮方式に対応するデフォルト値に設定する。
このようにしてS540での処理を終えると、CPU11は、S550に移行し、受信取込処理によって1頁分のPDLデータが受信データとして受信メモリに書き込まれたか否かを判断し、1頁分のデータが受信メモリに書き込まれたと判断すると(S550でYes)、当該受信メモリに書き込まれた1頁分の受信データについての展開処理を開始する(S560)。
尚、展開処理は、当該PCプリント処理と並列に、CPU11により実行される。また、展開処理では、受信メモリに書き込まれた上記1頁分の受信データをラスタライズしてラスタ画像データを生成し、これを印刷画像データとして記録メモリに書き込む。特に、このラスタライズ時には、S530で設定した圧縮方式にて圧縮してラスタ画像データを生成する。但し、圧縮方式が「非圧縮」の場合には、非圧縮のラスタ画像データを生成するものとする。
S560でこのような内容の展開処理を開始すると、CPU11は、S570に移行し、当該展開処理の開始時点を起点とした経過時間TDの計測を開始する。その後、S580に移行する。
また、S580に移行すると、CPU11は、展開ライン数XL(即ち、展開処理によって記録メモリに書き込まれた印刷画像データのライン数)が、予めS540で設定した記録開始ライン数SL以上となるまで待機する。具体的には、当該展開処理の実行により記録メモリに書き込まれた印刷画像データの量(ライン数)を参照することにより、展開ライン数XLが、予めS540で設定した記録開始ライン数SL以上となったか否かを判断する。
そして、展開ライン数XLが記録開始ライン数SL以上となると(S580でYes)、CPU11は、S590に移行し、記録処理を、PCプリント処理とは並列に開始する。
即ち、CPU11は、先のS560で実行を開始した展開処理により記録メモリに書き込まれた印刷画像データを順次、記録制御回路21に入力し、記録制御回路21を通じて、記録エンジン100に、入力した印刷画像データに基づく画像形成動作(静電潜像形成動作から排紙動作までの一連の動作)を実行させる。
尚、スタック印刷指令が入力された場合の記録処理では、記録制御回路21を通じて、記録エンジン100に、当該印刷画像データに基づく画像形成動作を、ユーザから指定された印刷部数分、実行させる。
また、このような内容の記録処理をS590で開始すると、一方で、CPU11は、1頁分の印刷画像データ(1頁分の最終ラインまでの印刷画像データ)が、上記展開処理により記録メモリに書き込まれるまで待機する(S600)。そして、1頁分の印刷画像データが読取メモリに書き込まれると(S600でYes)、S610に移行する。
また、S610に移行すると、CPU11は、S570で計測を開始した時間TDの計測を終了して、受信データ1頁分の展開処理が開始された時点から、当該展開処理によって、1頁分のラスタ画像データ(最終ラインまでのラスタ画像データ)が、印刷画像データとして記録メモリに書き込まれるまでに要した時間TDを特定する。
このようにしてS610での処理を終えると、CPU11は、S620に移行し、RAM15が記憶するプリント条件テーブルにおける、今回の圧縮方式(m)についての印刷枚数を表すパラメータ値PD[m]を1加算した値に更新すると共に(PD[m]←PD[m]+1)、今回の圧縮方式(m)についての時間TDの総和を表すパラメータ値WD[m]を、現在値に今回計測した時間TDを加算した値に更新する(WD[m]←WD[m]+TD)。尚、プリント条件テーブルの生成時に記述されるPD[m]及びWD[m]の初期値はゼロであるものとする。
また、S620での処理を終えると、CPU11は、S630に移行し、今回の圧縮方式(m)についての時間TDの平均ED[m]を算出して(ED[m]=WD[m]/PD[m])、RAM15が記憶するプリント条件テーブルが示す値ED[m]を、この算出値に更新する。
また、S630での処理を終えると、CPU11は、S640に移行し、今回S630で算出した値ED[m]に基づき、今回の圧縮方式(m)についての最適ライン数P_BL[m]を算出し、プリント条件テーブルが示す値P_BL[m]を、今回の算出値に更新する(S640)。
ここで、最適ライン数P_BL[m]の算出方法について、図10を用いて説明する。図10は、最適ライン数P_BL[m]の算出方法に関する説明図である。但し、ここでは、複写制御処理の場合と同様、「記録制御回路21への先頭ラインの印刷画像データの入力時点から最終ラインの静電潜像の形成終了時点までの経過時間」が、時間TCであるものとして話を進める。更に、1頁分の受信データは、合計Kライン分のラスタ画像データに展開されるものとする。
複合機1では、圧縮方式によって変動する時間TDに対し、時間TCが一定時間とみなせるので、S640では、時間TDの平均ED[m]から時間TCを減算した値(ED[m]−TC)を、1ライン当たりの平均展開時間ED[m]/Kで除算することにより、最適ライン数P_BL[m]を求める。
P_BL[m]=K(ED[m]−TC)/ED[m]+α
尚、値αは、上述した冗長量である。値K(ED[m]−TC)/ED[m]は、図10に示すように、展開処理により生成される最終ラインのラスタ画像データが記録メモリに書き込まれるタイミングと、最終ラインの静電潜像の形成動作が完了するタイミングと、が一致するように、記録処理を開始する場合に、設定すべき記録開始ライン数を表す。このため、PCプリント処理では、複写制御処理と同様の理由により、K(ED[m]−TC)/ED[m]に冗長量αを加算することにより、最適ライン数P_BL[m]を算出する。
また、このようにしてS640での処理を終えると、CPU11は、S650に移行し、受信データに展開処理を行っていない次頁のデータが存在するか否かを判断し、次頁のデータが存在すると判断すると(S650でYes)、S540に移行する。一方、次頁のデータが存在せず、最終頁までの展開処理を完了すると(S650でNo)、S660に移行する。
また、S660に移行すると、CPU11は、S660に移行する契機となった印刷指令がソート印刷指令であるか否かを判断し、ソート印刷指令ではないと判断すると(S660でNo)、当該PCプリント処理を終了する。一方、ソート印刷指令であると判断すると(S660でYes)、S670に移行して、ソート印刷に係る残りの画像形成動作(2部目以降の画像形成動作)を、記録エンジン100に実行させた後に、当該PCプリント処理を終了する。
以上、本実施例の複合機1について説明したが、本実施例によれば、複写制御処理において、記録開始ライン数SLを、読取画像データの圧縮方式に対応した値C_BL[m]に設定して、読取ライン数RLが、この記録開始ライン数SL以上となった時点で、記録エンジン100を作動させ、記録メモリに格納された印刷画像データに基づく画像形成動作を記録エンジン100に実行させる。従って、本実施例によれば、原稿の読取動作が1頁分完了する前からの迅速なコピー動作を実現できると共に、データの圧縮/非圧縮や圧縮方式によらず、適切なタイミングで画像形成動作を開始することができる。
また、本実施例によれば、読取デバイス200による原稿の読取開始時点から、CPU11が原稿一枚分の印刷画像データを記録メモリに書き込むまでの所要時間TAを、圧縮方式毎に計測し、この時間TAに基づき、圧縮方式毎に、記録開始ライン数SLの適値C_BL[m]を導出して、これを次回以降の記録開始ライン数SLに用いる。従って、本実施例によれば、複合機1の動作の累積により、記録開始ライン数SLを適値に収束させることができて、極めて適切なタイミングで、画像形成動作を開始することができる。
また、上述の効果は、PCプリント処理にも同様のことが言える。即ち、本実施例の複合機1によれば、展開処理に係る時間の計測結果に基づいて、記録開始ライン数SLの適値P_BL[m]を導出し、この値P_BL[m]を次回以降の記録開始ライン数SLの設定に用いることにより、PDLデータの展開処理が1頁分完了する前からの迅速な画像形成動作を実現すると共に、データの圧縮/非圧縮や圧縮方式によらず、適切なタイミングで画像形成動作を開始することができるようにしている。
従って、本実施例によれば、外部PCからPDLデータが送信されてきた場合に、そのPDLデータに基づく画像形成を迅速に完了することができる。
尚、本発明の「画像データ記憶用の記憶手段」は、本実施例の記録メモリに相当し、画像形成手段は、CPU11がS190及びS590で実行する記録処理及び記録エンジン100の動作等にて実現されている。また、画像形成位置は、感光体ドラム111と現像器116とが接触する静電潜像の現像位置に対応し、読取手段は、ライン毎にライン画像データを生成する読取デバイス200に相当する。
その他、書込手段は、CPU11が実行するS150,S170の処理にて実現され、作動開始判定手段は、S180の処理にて実現され、圧縮要否判定手段及び圧縮方式選択手段は、S110〜S130,S530の処理にて実現されている。また、読取量設定手段は、S140の処理にて実現され、計測手段は、S160,S230の処理又はS570,S610の処理にて実現され、設定値導出手段は、S280,S640の処理により実現されている。
また、「画像形成手段が作動してから原稿一枚分の画像形成動作が完了するまでの所要時間」は、本実施例において時間TCに対応し、「読取手段による原稿の読取速度」は、EB/Kに対応し、読取結果記憶用の記憶手段は、読取メモリに相当する。また、受信手段は、通信インタフェース19及びCPU11が実行するS520の処理により実現され、変換書込手段は、S560の処理にて実現され、作動開始判定手段は、S580の処理にて実現され、データ量設定手段は、S540の処理にて実現されている。
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施例では、説明を簡単するため、複合機1としてA4サイズ専用の複合機を例に採り上げたが、B5サイズや、その他の用紙サイズについても本発明の手法を適用する場合には、用紙サイズ毎に、コピー条件テーブルやプリント条件テーブルを設け、更に、ライン数Kや時間TCを、用紙サイズ毎に切り替えて、最適ライン数C_BLやP_BLを求めるようにすればよい。
また、上記実施例では、複合機1の電源がオン/オフされる度に、コピー条件テーブル及びプリント条件テーブルを初期状態に戻すようにしたが、複合機1の電源オフ時には、RAM15に記憶されたコピー条件テーブル及びプリント条件テーブルをNVRAM17に書き込み、複合機1の電源オン時には、NVRAM17に記憶されたコピー条件テーブル及びプリント条件テーブルをRAM15に読み出すことにより、コピー条件テーブル及びプリント条件テーブルの情報を、複合機1の電源がオン/オフに拘わらず、複合機1内に保持するようにしてもよい。
ディジタル複合機1の構成を表すブロック図である。 記録エンジン100の構成図である。 読取デバイス200の構成図である。 CPU11が実行する複写制御処理を表すフローチャートである。 コピー条件テーブルの構成を表す説明図である。 CPU11が実行する圧縮書込処理を表すフローチャートである。 最適ライン数C_BL[m]の算出方法に関する説明図である。 CPU11が実行するPCプリント処理を表すフローチャートである。 プリント条件テーブルの構成を表す説明図である。 最適ライン数P_BL[m]の算出方法に関する説明図である。
符号の説明
1…複合機、11…CPU、13…ROM、15…RAM、17…NVRAM、19…通信インタフェース、21…記録制御回路、23…読取制御回路、25…ユーザインタフェース、100…記録エンジン、110…プロセス部、111…感光体ドラム、113…帯電器、115…露光装置、116…現像器、118…転写装置、119…クリーニング装置、120…定着部、130,140,221,222…トレイ、135,145,231,233,235,237…ローラ、200…読取デバイス、210…スキャナ部、211,213…プラテンガラス、215…原稿載置台、217…ラインセンサ、220…ADF、239…原稿押さえ

Claims (11)

  1. 画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する画像データを読み出して、当該画像データに基づく画像を、画像形成位置を通過する被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
    原稿を所定領域毎に読み取って、前記領域毎に、読取結果を表す画像データを生成する読取手段と、
    前記読取手段の読取動作により生成される前記領域毎の画像データを、順次、前記記憶手段に書き込む書込手段と、
    前記読取手段による原稿の読取開始後、前記画像形成手段の作動開始条件が満足されたか否かを判定する作動開始判定手段と、
    を備え、コピー指令が入力されると、前記読取手段に、原稿を読み取らせると共に、前記読取手段による原稿一枚分の読取動作が完了する前の時点であって、前記作動開始判定手段によって前記作動開始条件が満足されたと判定された時点で、前記画像形成手段を作動させて、前記画像形成手段に、前記記憶手段が記憶する画像データに基づく画像の形成動作を、開始させる画像形成装置であって、
    前記記憶手段に記憶させる画像データの圧縮要否を判定する圧縮要否判定手段と、
    前記作動開始条件としての読取量を設定する読取量設定手段と、
    を備え、
    前記書込手段は、前記圧縮要否判定手段により圧縮要と判定されると、前記読取手段により生成される画像データを圧縮し、当該圧縮後の画像データを、前記記憶手段に書き込み、前記圧縮要否判定手段により圧縮不要と判定されると、前記読取手段により生成される画像データを圧縮せず、非圧縮の画像データを、前記記憶手段に書き込み
    前記読取量設定手段は、前記書込手段による圧縮動作の有無に応じて異なる前記読取量を設定し、
    前記作動開始判定手段は、前記読取手段による前記原稿の読取開始後、前記原稿が、前記読取量設定手段により設定された前記読取量、前記読取手段によって読み取られるまでは、前記作動開始条件が満足されていないと判定し、前記原稿が、前記読取量設定手段により設定された前記読取量、前記読取手段によって読み取られると、前記作動開始条件が満足されたと判定する構成にされ、
    更に、当該画像形成装置は、
    前記書込手段により前記圧縮を伴う書込動作が行われる際に、前記読取手段による原稿の読取開始時点から、前記書込手段が原稿一枚分の画像データを前記記憶手段に書き込むまでに要する時間を計測する計測手段と、
    前記圧縮を伴う書込動作が行われる場合に前記作動開始条件として設定すべき前記読取量を導出する手段であって、前記計測手段により計測された時間と、前記画像形成手段が作動してから原稿一枚分の画像形成動作が完了するまでの所要時間と、前記読取手段による原稿の読取速度と、に基づき、前記画像形成手段による原稿一枚分の画像形成動作が完了する時点より前に、前記書込手段による原稿一枚分の画像データの前記記憶手段への書込動作が完了し、且つ、原稿の読取開始時点から原稿一枚分の画像形成動作が完了する時点までの所要時間が最短となる前記読取量を、前記設定すべき読取量として導出する設定値導出手段と、
    を備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する画像データを読み出して、当該画像データに基づく画像を、画像形成位置を通過する被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
    原稿を所定領域毎に読み取って、前記領域毎に、読取結果を表す画像データを生成する読取手段と、
    前記読取手段の読取動作により生成される前記領域毎の画像データを、順次、前記記憶手段に書き込む書込手段と、
    前記読取手段による原稿の読取開始後、前記画像形成手段の作動開始条件が満足されたか否かを判定する作動開始判定手段と、
    を備え、コピー指令が入力されると、前記読取手段に、原稿を読み取らせると共に、前記読取手段による原稿一枚分の読取動作が完了する前の時点であって、前記作動開始判定手段によって前記作動開始条件が満足されたと判定された時点で、前記画像形成手段を作動させて、前記画像形成手段に、前記記憶手段が記憶する画像データに基づく画像の形成動作を、開始させる画像形成装置であって、
    前記記憶手段に記憶させる画像データの圧縮方式を選択する圧縮方式選択手段と、
    前記作動開始条件としての読取量を設定する読取量設定手段と、
    を備え、
    前記書込手段は、前記読取手段により生成される画像データを前記圧縮方式選択手段により選択された圧縮方式で圧縮し、当該圧縮後の画像データを前記記憶手段に書き込み
    前記読取量設定手段は、前記圧縮方式選択手段により選択された圧縮方式に応じて異なる前記読取量を設定し、
    前記作動開始判定手段は、前記読取手段による前記原稿の読取開始後、前記原稿が、前記読取量設定手段により設定された前記読取量、前記読取手段によって読み取られるまでは、前記作動開始条件が満足されていないと判定し、前記原稿が、前記読取量設定手段により設定された前記読取量、前記読取手段によって読み取られると、前記作動開始条件が満足されたと判定する構成にされ、
    更に、当該画像形成装置は、
    前記読取手段による原稿の読取開始時点から、前記書込手段が原稿一枚分の画像データを前記記憶手段に書き込むまでに要する時間を、前記圧縮方式毎に計測する計測手段と、
    前記圧縮方式毎に、前記作動開始条件として設定すべき前記読取量を導出する手段であって、前記圧縮方式毎に、前記計測手段により計測された時間と、前記画像形成手段が作動してから原稿一枚分の画像形成動作が完了するまでの所要時間と、前記読取手段による原稿の読取速度と、に基づき、前記画像形成手段による原稿一枚分の画像形成動作が完了する時点より前に、前記書込手段による原稿一枚分の画像データの前記記憶手段への書込動作が完了し、且つ、原稿の読取開始時点から原稿一枚分の画像形成動作が完了する時点までの所要時間が最短となる前記読取量を、前記設定すべき読取量として導出する設定値導出手段と、
    を備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 前記読取手段は、生成した前記読取結果を表す画像データを、内蔵する読取結果記憶用の記憶手段に記憶し、
    前記書込手段は、前記読取結果記憶用の記憶手段に記憶された画像データを、順次読み出して、当該読み出した画像データを、前記画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段に書き込み、
    前記作動開始判定手段は、前記読取結果記憶用の記憶手段が記憶する画像データの量に基づき、前記作動開始条件が満足されたか否かを判定すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する画像データを読み出して、当該画像データに基づく画像を、画像形成位置を通過する被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
    外部機器から画像形成対象の画像データとして、ページ単位の非ラスタ画像データを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信されたページ単位の非ラスタ画像データを、順次、ラスタ画像データに変換して、前記記憶手段に書き込む変換書込手段と、
    前記変換書込手段による変換動作の開始後、前記画像形成手段の作動開始条件が満足されたか否かを判定する作動開始判定手段と、
    を備え、前記受信手段により受信された非ラスタ画像データの1ページ分の変換動作が前記変換書込手段にて完了する前の時点であって、前記作動開始判定手段によって前記作動開始条件が満足されたと判定された時点で、前記画像形成手段を作動させて、前記画像形成手段に、前記記憶手段が記憶するラスタ画像データに基づく1ページ分の画像形成動作を、開始させる画像形成装置であって、
    前記記憶手段に記憶させる画像データの圧縮要否を判定する圧縮要否判定手段と、
    前記作動開始条件としてのデータ量を設定するデータ量設定手段と、
    を備え、
    前記変換書込手段は、前記圧縮要否判定手段により圧縮要と判定されると、前記受信手段により受信された非ラスタ画像データを、順次、圧縮したラスタ画像データに変換して、前記記憶手段に書き込み、前記圧縮要否判定手段により圧縮不要と判定されると、前記受信手段により受信された非ラスタ画像データを、順次、非圧縮のラスタ画像データに変換して、前記記憶手段に書き込
    前記データ量設定手段は、前記変換書込手段による圧縮動作の有無に応じて異なる前記データ量を設定し、
    前記作動開始判定手段は、前記読取手段による前記原稿の読取開始後、前記ラスタ画像データが、前記データ量設定手段により設定された前記データ量、前記変換書込手段によって生成されるまでは、前記作動開始条件が満足されていないと判定し、前記ラスタ画像データが、前記データ量設定手段により設定された前記データ量、前記変換書込手段によって生成されると、前記作動開始条件が満足されたと判定する構成にされ、
    更に、当該画像形成装置は、
    前記変換書込手段による変換動作の開始時点から、前記変換書込手段が前記受信手段により受信された非ラスタ画像データを1ページ分全て、前記ラスタ画像データに変換して前記記憶手段に書き込むまでに要する時間を、前記ラスタ画像データの圧縮時及び非圧縮時の夫々において、計測する計測手段と、
    前記ラスタ画像データの圧縮時及び非圧縮時の夫々において、前記作動開始条件として設定すべき前記データ量を導出する手段であって、前記計測手段により計測された時間と、前記画像形成手段が作動してから前記ラスタ画像データの1ページ分の画像形成動作が完了するまでの所要時間と、に基づき、前記画像形成手段による1ページ分の画像形成動作が完了する時点より前に、前記変換書込手段による前記1ページ分のラスタ画像データの前記記憶手段への書込動作が完了し、且つ、前記非ラスタ画像データの前記ラスタ画像データへの変換開始時点から前記1ページ分の画像形成動作が完了する時点までの所要時間が最短となる前記データ量を、前記設定すべきデータ量として導出する設定値導出手段と、
    を備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する画像データを読み出して、当該画像データに基づく画像を、画像形成位置を通過する被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
    外部機器から画像形成対象の画像データとして、ページ単位の非ラスタ画像データを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信されたページ単位の非ラスタ画像データを、順次、ラスタ画像データに変換して、前記記憶手段に書き込む変換書込手段と、
    前記変換書込手段による変換動作の開始後、前記画像形成手段の作動開始条件が満足されたか否かを判定する作動開始判定手段と、
    を備え、前記受信手段により受信された非ラスタ画像データの1ページ分の変換動作が前記変換書込手段にて完了する前の時点であって、前記作動開始判定手段によって前記作動開始条件が満足されたと判定された時点で、前記画像形成手段を作動させて、前記画像形成手段に、前記記憶手段が記憶するラスタ画像データに基づく1ページ分の画像形成動作を、開始させる画像形成装置であって、
    前記記憶手段に記憶させる画像データの圧縮方式を選択する圧縮方式選択手段と、
    前記作動開始条件としてのデータ量を設定するデータ量設定手段と、
    を備え、
    前記変換書込手段は、前記受信手段により受信されたページ単位の非ラスタ画像データを、順次、前記圧縮方式選択手段により選択された圧縮方式で圧縮したラスタ画像データに変換して、当該ラスタ画像データを前記記憶手段に書き込み
    前記データ量設定手段は、前記圧縮方式選択手段により選択された圧縮方式に応じて異なる前記データ量を設定し、
    前記作動開始判定手段は、前記読取手段による前記原稿の読取開始後、前記ラスタ画像データが、前記データ量設定手段により設定された前記データ量、前記変換書込手段によって生成されるまでは、前記作動開始条件が満足されていないと判定し、前記ラスタ画像データが、前記データ量設定手段により設定された前記データ量、前記変換書込手段によって生成されると、前記作動開始条件が満足されたと判定する構成にされ、
    更に、当該画像形成装置は、
    前記変換書込手段による変換動作の開始時点から、前記変換書込手段が前記受信手段により受信された非ラスタ画像データを1ページ分全て、前記ラスタ画像データに変換して前記記憶手段に書き込むまでに要する時間を、前記圧縮方式毎に計測する計測手段と、
    前記圧縮方式毎に、前記作動開始条件として設定すべき前記データ量を導出する手段であって、前記圧縮方式毎に、前記計測手段により計測された時間と、前記画像形成手段が作動してから前記ラスタ画像データの1ページ分の画像形成動作が完了するまでの所要時間と、に基づき、前記画像形成手段による1ページ分の画像形成動作が完了する時点より前に、前記変換書込手段による前記1ページ分のラスタ画像データの前記記憶手段への書込動作が完了し、且つ、前記非ラスタ画像データの前記ラスタ画像データへの変換開始時点から前記1ページ分の画像形成動作が完了する時点までの所要時間が最短となる前記データ量を、前記設定すべきデータ量として導出する設定値導出手段と、
    を備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 前記作動開始判定手段は、前記記憶手段が記憶する前記ラスタ画像データの量に基づき、前記作動開始条件が満足されたか否かを判定すること
    を特徴とする請求項4又は請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成手段は、前記画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段に記憶された画像データに基づき、前記被画像形成媒体としての感光体上に静電潜像を形成し、当該静電潜像を現像剤にて現像化した後、この現像剤像を、シートに転写することにより、前記シートに画像を形成する構成にされていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する画像データを読み出して、当該画像データに基づく画像を、画像形成位置を通過する被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
    原稿を所定領域毎に読み取って、前記領域毎に、読取結果を表す画像データを生成する読取手段と、
    を備えた画像形成装置のコンピュータに、
    コピー指令が入力されると、前記読取手段を作動させる読取制御手順と、
    前記記憶手段に記憶させる画像データの圧縮要否を判定する圧縮要否判定手順と、
    前記読取手段の読取動作により生成される前記領域毎の画像データを、順次、前記記憶手段に書き込む手順であって、前記圧縮要否判定手順により圧縮要と判定された場合には、前記読取手段により生成される画像データを圧縮して、当該圧縮後の画像データを、前記記憶手段に書き込み、前記圧縮要否判定手順により圧縮不要と判定された場合には、前記読取手段により生成される画像データを圧縮せず、非圧縮の画像データを、前記記憶手段に書き込む書込手順と、
    前記読取手段による原稿の読取開始後、前記画像形成手段の作動開始条件が満足されたか否かを判定する作動開始判定手順と、
    前記作動開始判定手順によって前記作動開始条件が満足されたと判定されると、前記画像形成手段を作動させて、前記画像形成手段に、前記記憶手段が記憶する画像データに基づく画像の形成動作を開始させる記録制御手順と、
    前記作動開始条件としての読取量を設定する手順であって、前記書込手順における圧縮動作の有無に応じて異なる前記読取量を設定する読取量設定手順と、
    前記書込手順により前記圧縮を伴う書込動作が行われる際、前記読取手段による原稿の読取開始時点から、前記書込手順により原稿一枚分の画像データが前記記憶手段に書き込まれるまでに要する時間を計測する計測手順と、
    前記圧縮を伴う書込動作が行われる場合に前記作動開始条件として設定すべき前記読取量を導出する手順であって、前記計測手順により計測された時間と、前記画像形成手段が作動してから原稿一枚分の画像形成動作が完了するまでの所要時間と、前記読取手段による原稿の読取速度と、に基づき、前記画像形成手段による原稿一枚分の画像形成動作が完了する時点より前に、前記書込手順による原稿一枚分の画像データの前記記憶手段への書込動作が完了し、且つ、原稿の読取開始時点から原稿一枚分の画像形成動作が完了する時点までの所要時間が最短となる前記読取量を、前記設定すべき読取量として導出する設定値導出手順と、
    を実行させ、
    前記作動開始判定手順として、前記読取手段による前記原稿の読取開始後、前記原稿が、前記読取量設定手順により設定された前記読取量、前記読取手段によって読み取られるまでは、前記作動開始条件が満足されていないと判定し、前記原稿が、前記読取量設定手順により設定された前記読取量、前記読取手段によって読み取られると、前記作動開始条件が満足されたと判定する手順
    を実行させるためのプログラム。
  9. 画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する画像データを読み出して、当該画像データに基づく画像を、画像形成位置を通過する被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
    原稿を所定領域毎に読み取って、前記領域毎に、読取結果を表す画像データを生成する読取手段と、
    を備えた画像形成装置のコンピュータに、
    コピー指令が入力されると、前記読取手段を作動させる読取制御手順と、
    前記記憶手段に記憶させる画像データの圧縮方式を選択する圧縮方式選択手順と、
    前記読取手段の読取動作により生成される前記領域毎の画像データを、順次、前記記憶手段に書き込む手順であって、前記読取手段により生成される前記画像データを前記圧縮方式選択手順により選択された圧縮方式で圧縮し、当該圧縮後の画像データを前記記憶手段に書き込む書込手順と、
    前記読取手段による原稿の読取開始後、前記画像形成手段の作動開始条件が満足されたか否かを判定する作動開始判定手順と、
    前記作動開始判定手順によって前記作動開始条件が満足されたと判定されると、前記画像形成手段を作動させて、前記画像形成手段に、前記記憶手段が記憶する画像データに基づく画像の形成動作を開始させる記録制御手順と、
    前記作動開始条件としての読取量を設定する手順であって、前記圧縮方式選択手順により選択された圧縮方式に応じて異なる前記読取量を設定する読取量設定手順と、
    前記読取手段による原稿の読取開始時点から、前記書込手順により原稿一枚分の画像データが前記記憶手段に書き込まれるまでに要する時間を、前記圧縮方式毎に計測する計測手順と、
    前記圧縮方式毎に、前記作動開始条件として設定すべき前記読取量を導出する手順であって、前記圧縮方式毎に、前記計測手順により計測された時間と、前記画像形成手段が作動してから原稿一枚分の画像形成動作が完了するまでの所要時間と、前記読取手段による原稿の読取速度と、に基づき、前記画像形成手段による原稿一枚分の画像形成動作が完了する時点より前に、前記書込手順による原稿一枚分の画像データの前記記憶手段への書込動作が完了し、且つ、原稿の読取開始時点から原稿一枚分の画像形成動作が完了する時点までの所要時間が最短となる前記読取量を、前記設定すべき読取量として導出する設定値導出手順と、
    を実行させ、
    前記作動開始判定手順として、前記読取手段による前記原稿の読取開始後、前記原稿が、前記読取量設定手順により設定された前記読取量、前記読取手段によって読み取られるまでは、前記作動開始条件が満足されていないと判定し、前記原稿が、前記読取量設定手順により設定された前記読取量、前記読取手段によって読み取られると、前記作動開始条件が満足されたと判定する手順
    を実行させるためのプログラム。
  10. 画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する画像データを読み出して、当該画像データに基づく画像を、画像形成位置を通過する被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
    外部機器から画像形成対象の画像データとして、ページ単位の非ラスタ画像データを受信する受信手段と、
    を備える画像形成装置のコンピュータに、
    前記記憶手段に記憶させる画像データの圧縮要否を判定する圧縮要否判定手順と、
    前記受信手段により受信されたページ単位の非ラスタ画像データを、順次、ラスタ画像データに変換して、前記記憶手段に書き込む手順であって、前記圧縮要否判定手順にて圧縮要と判定された場合には、前記受信手段により受信された非ラスタ画像データを、順次、圧縮したラスタ画像データに変換して、前記記憶手段に書き込み、前記圧縮要否判定手順にて圧縮不要と判定された場合には、前記受信手段により受信された非ラスタ画像データを、順次、非圧縮のラスタ画像データに変換して、前記記憶手段に書き込む変換書込手順と、
    前記変換書込手順による変換動作の開始後、前記画像形成手段の作動開始条件が満足されたか否かを判定する作動開始判定手順と、
    前記作動開始判定手順にて、前記作動開始条件が満足されたと判定されると、前記画像形成手段を作動させて、前記画像形成手段に、前記記憶手段が記憶するラスタ画像データに基づく1ページ分の画像形成動作を開始させる記録制御手順と、
    前記作動開始条件としてのデータ量を設定する手順であって、前記変換書込手順での圧縮動作の有無に応じて異なる前記データ量を設定するデータ量設定手順と、
    前記変換書込手順による変換動作の開始時点から、前記変換書込手順によって前記受信手段により受信された非ラスタ画像データが1ページ分全て、前記ラスタ画像データに変換されて前記記憶手段に書き込まれるまでに要する時間を、前記ラスタ画像データの圧縮時及び非圧縮時の夫々において、計測する計測手順と、
    前記ラスタ画像データの圧縮時及び非圧縮時の夫々において、前記作動開始条件として設定すべき前記データ量を導出する手順であって、前記計測手順により計測された時間と、前記画像形成手段が作動してから前記ラスタ画像データの1ページ分の画像形成動作が完了するまでの所要時間と、に基づき、前記画像形成手段による1ページ分の画像形成動作が完了する時点より前に、前記変換書込手順による前記1ページ分のラスタ画像データの前記記憶手段への書込動作が完了し、且つ、前記非ラスタ画像データの前記ラスタ画像データへの変換開始時点から前記1ページ分の画像形成動作が完了する時点までの所要時間が最短となる前記データ量を、前記設定すべきデータ量として導出する設定値導出手順と、
    を実行させ、
    前記作動開始判定手順として、前記読取手段による前記原稿の読取開始後、前記ラスタ画像データが、前記データ量設定手順により設定された前記データ量、前記変換書込手順によって生成されるまでは、前記作動開始条件が満足されていないと判定し、前記ラスタ画像データが、前記データ量設定手順により設定された前記データ量、前記変換書込手順によって生成されると、前記作動開始条件が満足されたと判定する手順
    を実行させるためのプログラム。
  11. 画像形成対象とする画像データ記憶用の記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する画像データを読み出して、当該画像データに基づく画像を、画像形成位置を通過する被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
    外部機器から画像形成対象の画像データとして、ページ単位の非ラスタ画像データを受信する受信手段と、
    を備える画像形成装置のコンピュータに、
    前記記憶手段に記憶させる画像データの圧縮方式を選択する圧縮方式選択手順と、
    前記受信手段により受信されたページ単位の非ラスタ画像データを、順次、前記圧縮方式選択手順により選択された圧縮方式で圧縮したラスタ画像データに変換して、当該ラスタ画像データを前記記憶手段に書き込む変換書込手順と、
    前記変換書込手順による変換動作の開始後、前記画像形成手段の作動開始条件が満足されたか否かを判定する作動開始判定手順と、
    前記作動開始判定手順にて、前記作動開始条件が満足されたと判定されると、前記画像形成手段を作動させて、前記画像形成手段に、前記記憶手段が記憶するラスタ画像データに基づく1ページ分の画像形成動作を開始させる記録制御手順と、
    前記作動開始条件としてのデータ量を設定する手順であって、前記圧縮方式選択手順により選択された圧縮方式に応じて異なる前記データ量を設定するデータ量設定手順と、
    前記変換書込手順による変換動作の開始時点から、前記変換書込手順によって前記受信手段により受信された非ラスタ画像データが1ページ分全て、前記ラスタ画像データに変換されて前記記憶手段に書き込まれるまでに要する時間を、前記圧縮方式毎に計測する計測手順と、
    前記圧縮方式毎に、前記作動開始条件として設定すべき前記データ量を導出する手順であって、前記圧縮方式毎に、前記計測手順により計測された時間と、前記画像形成手段が作動してから前記ラスタ画像データの1ページ分の画像形成動作が完了するまでの所要時間と、に基づき、前記画像形成手段による1ページ分の画像形成動作が完了する時点より前に、前記変換書込手順による前記1ページ分のラスタ画像データの前記記憶手段への書込動作が完了し、且つ、前記非ラスタ画像データの前記ラスタ画像データへの変換開始時点から前記1ページ分の画像形成動作が完了する時点までの所要時間が最短となる前記データ量を、前記設定すべきデータ量として導出する設定値導出手順と、
    を実行させ、
    前記作動開始判定手順として、前記読取手段による前記原稿の読取開始後、前記ラスタ画像データが、前記データ量設定手順により設定された前記データ量、前記変換書込手順によって生成されるまでは、前記作動開始条件が満足されていないと判定し、前記ラスタ画像データが、前記データ量設定手順により設定された前記データ量、前記変換書込手順によって生成されると、前記作動開始条件が満足されたと判定する手順
    を実行させるためのプログラム。
JP2008193637A 2008-07-28 2008-07-28 画像形成装置及びプログラム Expired - Fee Related JP5077126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008193637A JP5077126B2 (ja) 2008-07-28 2008-07-28 画像形成装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008193637A JP5077126B2 (ja) 2008-07-28 2008-07-28 画像形成装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010034774A JP2010034774A (ja) 2010-02-12
JP5077126B2 true JP5077126B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=41738776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008193637A Expired - Fee Related JP5077126B2 (ja) 2008-07-28 2008-07-28 画像形成装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5077126B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5954027B2 (ja) 2012-08-02 2016-07-20 ブラザー工業株式会社 複写機
JP5942678B2 (ja) 2012-08-02 2016-06-29 ブラザー工業株式会社 複写機
JP6056379B2 (ja) * 2012-10-30 2017-01-11 株式会社リコー データ処理装置、画像処理装置、画像形成装置、データ処理方法及びデータ処理プログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62126430A (ja) * 1985-11-28 1987-06-08 Canon Inc プリンタ制御装置
JPH01109422A (ja) * 1987-10-22 1989-04-26 Fujitsu Ltd 印刷装置の印刷起動制御方式
JP3707169B2 (ja) * 1996-12-04 2005-10-19 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP3552433B2 (ja) * 1996-12-06 2004-08-11 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2003087536A (ja) * 2001-09-10 2003-03-20 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成システムおよびその方法
JP2004266513A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Canon Inc 画像入出力制御方法及び画像入出力装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010034774A (ja) 2010-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5247588B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法及びプログラム
JPH10304111A (ja) 複合型画像形成装置
US20070002400A1 (en) Image reading apparatus and image recording apparatus
JP5077126B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
US8619311B2 (en) Image reading apparatus and a method for controlling the same to perform print processing based on the stored image data
JP3938844B2 (ja) 画像形成システム
JP2007021808A (ja) 画像形成装置
JP2009296370A (ja) 情報処理装置及びプログラム
JP4816238B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
JP2006331161A (ja) 画像形成装置、プレビュー表示制御方法
JP2011004356A (ja) 画像形成装置
JP4602837B2 (ja) 画像形成装置、プレビュー表示制御方法
JP3736562B2 (ja) 画像データ処理装置
JP5992751B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP2007036837A (ja) 画像生成装置、情報処理装置
JP4680759B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラム
JPH11289436A (ja) 画像形成装置
JP4933382B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP3898069B2 (ja) 画像形成装置
JP2006231752A (ja) 画像形成装置
JP2007256573A (ja) 画像形成装置
JP3862568B2 (ja) 画像処理装置および画像処理装置の制御方法およびコンピュータが読み取り可能な記憶媒体およびプログラム
JP6611496B2 (ja) 印刷装置、印刷装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2021190844A (ja) 画像形成装置
JP4636123B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120813

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5077126

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees