JP5076756B2 - 低密度印刷用紙 - Google Patents
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Description
しかしながら、これらの方法では、紙を充分に嵩高にできない上に、嵩高剤を用いた場合には抄紙時に発泡する、また内部結合強度が低下するという問題があった。
しかしながら、針状、柱状、イガグリ状炭酸カルシウム等の様にアスペクト比の高い填料は粒子径が大きくなるほど嵩比重は小さくなるが、このような填料を紙に配合した場合には、抄紙時のシェアや、ロールニップなどの機械的な負荷により凝集構造が破壊されてしまい、充分な嵩高化効果が得られないのが実情である。また、中空プラスチックピグメントなどの中空粒子は優れた嵩高化効果を示すものの、高価であることから汎用性のある印刷用紙への適用は難しい。
(2)内部結合強度が150J/m2以上である(1)に記載の低密度印刷用紙。
(3)水溶性および/または水分散性接着剤を主成分とする表面処理剤を片面あたり0.3〜3.0g/m2塗布した(1)または(2)に記載の低密度印刷用紙。
(4)表面処理剤として顔料と接着剤を主成分とする表面処理剤層を設け、該表面処理剤層が、水溶性および/または水分散性接着剤を全顔料100質量部に対して5〜200質量部含有し、かつ該顔料を片面当たり0.1〜2.0g/m2塗布した(1)〜(3)いずれか1項に記載の低密度印刷用紙。
(5)レーザー法で測定した平均粒子径が2.0〜7.0μmの範囲であり、かつレーザー法および沈降法で測定した平均粒子径の比(レーザー法/沈降法)が5.0〜12の範囲である無機顔料を全顔料の5〜90質量%含有した(4)に記載の低密度印刷用紙。
ここで、ケイ素含有粒子を形成するケイ酸塩とは、一般式xM2O・ySiO2、xMO・ySiO2、xM2O3・ySiO2で表される化合物であって、MがAl,Fe,Ca,Mg,Na,K,Ti,Znのいずれかのものである(x,yは任意の正の数値である。)。
比表面積が20m2/g未満の場合は、粒度分布が悪くなり、微細粒子と粗大粒子が多くなり、表面強度が低下する。
250m2/gを超えると、凝集構造体の結合力が弱くなり、パルプスラリー調製時のせん断力およびプレス圧、キャレンダー処理圧力で潰れやすく、嵩高性が不十分となる。さらに紙に配合した際の不透明性が低下する。
また、細孔径が0.08μm未満であれば、凝集構造体の結合力が弱くなり、パルプスラリー調製時のせん断力およびプレス圧、キャレンダー処理圧力で潰れやすく、嵩高性が不十分となる。0.80μmを超えると、粒度分布が悪くなり、微細粒子と粗大粒子が多くなり、内部強度および表面強度が低下する。
ここで、比表面積は、ポアサイザ9320((株)島津製作所製)を用いて、細孔形状が幾何学的な円筒であると仮定した全細孔の表面積で、測定範囲内における圧力と圧入された水銀量の関係から求めた値である。また細孔径も、ポアサイザ9320((株)島津製作所製)を用いて、積分比表面積曲線から得られるメジアン細孔直径のことである。
さらには、レーザー法で測定した平均粒子径が2.0〜7.0μmの範囲であり、かつレーザー法および沈降法で測定した平均粒子径の比(レーザー法/沈降法)が5.0〜12の範囲である特定顔料を全顔料の5〜90質量%含有することが表面処理剤層を嵩高にでき好ましく、不透明度も向上する。さらには、上記特定顔料を5質量%以上、50質量%未満含有することが表面処理剤層をさらに嵩高にでき、不透明度も向上するため好ましい。
(多孔性填料A)
水260部、硫酸ナトリウム38部、SiO2濃度28.8wt/wt%/Na2O濃度9.5wt/wt%のケイ酸ソーダ330部、耐アルカリ性微粒子である炭酸カルシウムA(平均粒子径:0.7μm、針状)10部を混合攪拌し、50℃で、20wt/wt%濃度の硫酸74.5部を攪拌しながら添加、つぎに温度を90℃とし、20wt/wt%濃度の硫酸をpHが6.5となるまで添加して得たスラリーを200メッシュ篩で分離し、ベルトフィルターでろ過、12%濃度の多孔性填料スラリーを得た。
多孔性填料スラリーの多孔性填料の平均粒子径および標準偏差を表1に示す。
また、ろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定し、また、蛍光X線分析装置による耐アルカリ性微小粒子の質量割合の測定に供した。多孔性填料の比表面積、細孔径、耐アルカリ性微小粒子の質量割合を表1に示す。
水350部、硫酸ナトリウム38部、SiO2濃度28.8wt/wt%/Na2O濃度9.5wt/wt%のケイ酸ソーダ330部、耐アルカリ性微粒子である炭酸カルシウムA0.5部を混合攪拌し、50℃で、20wt/wt%濃度の硫酸74.5部を攪拌しながら添加、つぎに温度を90℃とし、20wt/wt%濃度の硫酸をpHが6.9となるまで添加して得たスラリーを200メッシュ篩で分離し、ベルトフィルターでろ過、12%濃度の多孔性填料スラリーを得た。
多孔性填料スラリーの多孔性填料の平均粒子径および標準偏差を表1に示す。
また、ろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定し、また、蛍光X線分析装置による耐アルカリ性微小粒子質量割合の測定に供した。多孔性填料の比表面積、細孔径、耐アルカリ性微小粒子の質量割合を表1に示す。
水170部、硫酸ナトリウム38部、SiO2濃度28.8wt/wt%/Na2O濃度9.5wt/wt%のケイ酸ソーダ330部、耐アルカリ性微粒子である炭酸カルシウムA40部を混合攪拌し、50℃で、20wt/wt%濃度の硫酸74.5部を攪拌しながら添加、つぎに温度を90℃とし、20wt/wt%濃度の硫酸をpHが6.5となるまで添加して得たスラリーを200メッシュ篩で分離し、ベルトフィルターでろ過、12%濃度の多孔性填料スラリーを得た。
多孔性填料スラリーの多孔性填料の平均粒子径および標準偏差を表1に示す。
また、ろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定し、また、蛍光X線分析装置による耐アルカリ性微小粒子質量割合の測定に供した。多孔性填料の比表面積、細孔径、耐アルカリ性微小粒子の質量割合を表1に示す。
水176部、硫酸ナトリウム25部、SiO2濃度28.8wt/wt%/Na2O濃度9.5wt/wt%のケイ酸ソーダ330部、耐アルカリ性微粒子である炭酸カルシウムA0.5部を混合攪拌し、50℃で、20wt/wt%濃度の硫酸56.9部を攪拌しながら添加、つぎに温度を90℃とし、20wt/wt%濃度の硫酸をpHが6.5となるまで添加して得たスラリーを200メッシュ篩で分離し、ベルトフィルターでろ過、12%濃度の多孔性填料スラリーを得た。
多孔性填料スラリーの多孔性填料の平均粒子径および標準偏差を表1に示す。
また、ろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定し、また、蛍光X線分析装置による耐アルカリ性微小粒子質量割合の測定に供した。多孔性填料の比表面積、細孔径、耐アルカリ性微小粒子の質量割合を表1に示す。
水925部、硫酸ナトリウム2.4部、SiO2濃度28.8wt/wt%/Na2O濃度9.5wt/wt%のケイ酸ソーダ330部、耐アルカリ性微粒子である炭酸カルシウムA40部を混合攪拌し、50℃で、20wt/wt%濃度の硫酸91.6部を攪拌しながら添加、つぎに温度を90℃とし、20wt/wt%濃度の硫酸をpHが7.4となるまで添加して得たスラリーを200メッシュ篩で分離し、ベルトフィルターでろ過、12%濃度の多孔性填料スラリーを得た。
多孔性填料スラリーの多孔性填料の平均粒子径および標準偏差を表1に示す。
また、ろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定し、また、蛍光X線分析装置による耐アルカリ性微小粒子質量割合の測定に供した。多孔性填料の比表面積、細孔径、耐アルカリ性微小粒子の質量割合を表1に示す。
水933部、硫酸ナトリウム1.6部、SiO2濃度28.8wt/wt%/Na2O濃度9.5wt/wt%のケイ酸ソーダ330部、耐アルカリ性微粒子である炭酸カルシウムA10部を混合攪拌し、50℃で、20wt/wt%濃度の硫酸99.0部を攪拌しながら添加、つぎに温度を90℃とし、20wt/wt%濃度の硫酸をpHが6.5となるまで添加して得たスラリーを200メッシュ篩で分離し、ベルトフィルターでろ過、12%濃度の多孔性填料スラリーを得た。
多孔性填料スラリーの多孔性填料の平均粒子径および標準偏差を表1に示す。
また、ろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定し、また、蛍光X線分析装置による耐アルカリ性微小粒子質量割合の測定に供した。多孔性填料の比表面積、細孔径、耐アルカリ性微小粒子の質量割合を表1に示す。
水353部、硫酸ナトリウム38部、SiO2濃度28.8wt/wt%/Na2O濃度9.5wt/wt%のケイ酸ソーダ330部、耐アルカリ性微粒子である炭酸カルシウムA0.08部を混合攪拌し、50℃で、20wt/wt%濃度の硫酸74.5部を攪拌しながら添加、つぎに温度を90℃とし、20wt/wt%濃度の硫酸をpHが6.5となるまで添加して得たスラリーを200メッシュ篩で分離し、ベルトフィルターでろ過、12%濃度の多孔性填料スラリーを得た。
多孔性填料スラリーの多孔性填料の平均粒子径および標準偏差を表1に示す。
また、ろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定し、また、蛍光X線分析装置による耐アルカリ性微小粒子質量割合の測定に供した。多孔性填料の比表面積、細孔径、耐アルカリ性微小粒子の質量割合を表2に示す。
水50部、硫酸ナトリウム38部、SiO2濃度28.8wt/wt%/Na2O濃度9.5wt/wt%のケイ酸ソーダ330部、耐アルカリ性微粒子である炭酸カルシウムA50部を混合攪拌し、50℃で、20wt/wt%濃度の硫酸74.5部を攪拌しながら添加、つぎに温度を90℃とし、20wt/wt%濃度の硫酸をpHが6.5となるまで添加して得たスラリーを200メッシュ篩で分離し、ベルトフィルターでろ過、12%濃度の多孔性填料スラリーを得た。
多孔性填料スラリーの多孔性填料の平均粒子径および標準偏差を表1に示す。
また、ろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定し、また、蛍光X線分析装置による耐アルカリ性微小粒子質量割合の測定に供した。多孔性填料の比表面積、細孔径、耐アルカリ性微小粒子の質量割合を表2に示す。
水196部、硫酸ナトリウム22部、SiO2濃度28.8wt/wt%/Na2O濃度9.5wt/wt%のケイ酸ソーダ330部、耐アルカリ性微粒子である炭酸カルシウムA30部を混合攪拌し、50℃で、20wt/wt%濃度の硫酸81.7部を攪拌しながら添加、つぎに温度を90℃とし、20wt/wt%濃度の硫酸をpHが6.5となるまで添加して得たスラリーを200メッシュ篩で分離し、ベルトフィルターでろ過、12%濃度の多孔性填料スラリーを得た。
多孔性填料スラリーの多孔性填料の平均粒子径および標準偏差を表1に示す。
また、ろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定し、また、蛍光X線分析装置による耐アルカリ性微小粒子質量割合の測定に供した。多孔性填料の比表面積、細孔径、耐アルカリ性微小粒子の質量割合を表2に示す。
(耐アルカリ性微小粒子含有量)
多孔性填料中の耐アルカリ性微小粒子の含有量は、多孔性填料の粉末サンプルを錠剤化した後、蛍光X線分析装置(スペクトリス社製PW2404)を用いて耐アルカリ性微小粒子中の特定元素を測定し、換算した値である。
(比表面積)
比表面積は、ポロシメーターであるポアサイザ9320((株)島津製作所製)を用いて、細孔形状が幾何学的な円筒であると仮定した場合の全細孔の表面積であり、測定範囲内における圧力と圧入された水銀量の関係から求めた値である。
細孔径は、ポアサイザ9320((株)島津製作所製)を用いて測定されたメジアン細孔直径である。
(平均粒子径)
平均粒子径は、レーザー回折式粒度分布計(SALD−2000J((株)島津製作所製))を用いて測定された50%体積積算値の粒子径である。また、粒子径の標準偏差はレーザー回折式粒度分布計により求めた粒子径から算出した値である。
(多孔性填料スラリーの粘度)
多孔性填料スラリーの粘度は、多孔性填料スラリーの固形分濃度を15%に調整し、温度20℃で、B型粘度計により測定した値である。
(株)島津製作所製のレーザー回折式粒度分布測定装置SALD−2000Jを使用して、顔料の粒度分布を測定し、50%体積積算値に該当する平均粒子径(d501)を測定した。なお、測定に供した顔料分散液は、分散剤(ポリアクリル酸ナトリウム)を対顔料0.05%添加して調製した顔料スラリーを、当該測定装置で測定可能な領域にまで希釈して得た。
マイクロメトリクス社のセディグラフ5100を使用して、顔料の粒度分布を測定し、50累積質量%に該当する平均粒子径(d502)を求めた。なお、測定に供した顔料分散液は、分散剤(ポリアクリル酸ナトリウム)を対顔料0.05%添加して調製した顔料スラリーを、燐酸塩系分散剤(ナンカリン)の0.1%水溶液で、顔料固形分濃度が約1%になるよう希釈して得た。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Aを、原紙中に7.0質量%含まれるように、軽質炭酸カルシウム(平均粒子径:6.1μm)を、原紙中に5.0質量%含まれるように添加した。さらに、パルプ(LBKPとNBKP)100部に対して、内添サイズ剤としてAKDサイズ剤(商品名:サイズパインK−902、荒川化学社製)0.01部(固形分換算)および硫酸アルミニウム0.5部(固形分換算)をそれぞれ添加して紙料を調製した。
そして、この試料を用いて抄紙し、両面に、下記塗被液(1)を片面当たりの乾燥塗工量が0.9g/m2となるように、ゲートロールコーターで塗工、水分が5.0%になるように乾燥し、表面処理剤層を形成して、ソフトニップカレンダ条件を調整、通紙して、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量67.8g/m2)の印刷用紙を得た。
[塗被液の調製(1)]
酸化澱粉(商品名:エースA)、固形分濃度8.0%の塗被液(1)を調製した。
下記塗被液(2)を片面当たりの乾燥塗工量が1.25g/m2となるように、ゲートロールコーターで塗工、水分が5.0%になるように乾燥し、表面処理剤層を形成した以外は、実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量69.3g/m2)の印刷用紙を得た。
[塗被液の調製(2)]
軽質炭酸カルシウム(商品名:TP−121、奥多摩工業社製)100部、酸化澱粉(商品名:エースA)100部、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:スマテックスPA2327、日本エイアンドエル社製)20部からなる固形分濃度30%の顔料分散液を調製した。
下記塗被液(3)を片面当たりの乾燥塗工量が1.25g/m2となるように、ゲートロールコーターで塗工、水分が5.0%になるように乾燥し、表面処理剤層を形成して、ソフトニップカレンダ条件を調整、通紙して、王研平滑度が30秒、紙厚みが125μm(坪量67.8g/m2)の印刷用紙を得た。
[塗被液の調製(3)]
光散乱方式により測定した平均粒子径d501が4.58μm、沈降方式により測定した平均粒子径d502が0.46μm、d501/d502が10.0であるデラミネーテッドカオリンA(コンツアー1500/イメリス社製)20部、立方体状軽質炭酸カルシウム(商品名;ブリリアントS15、白石工業株式会社製)80部、酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースA、王子コーンスターチ株式会社製)100部、スチレン−ブタジエン共重合体(商品名;T−2635R、日本合成ゴム株式会社製)20部からなる固形分濃度20%の顔料分散液を調製した。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Bを、原紙中に7.0質量%含まれるように、軽質炭酸カルシウム(平均粒子径:6.1μm)を、原紙中に5.0質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量70.9g/m2)の印刷用紙を得た。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Cを、原紙中に7.0質量%含まれるように、軽質炭酸カルシウム(平均粒子径:6.1μm)を、原紙中に5.0質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量71.8g/m2)の印刷用紙を得た。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Dを、原紙中に7.0質量%含まれるように、軽質炭酸カルシウム(平均粒子径:6.1μm)を、原紙中に5.0質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量67.6g/m2)の印刷用紙を得た。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Eを、原紙中に7.0質量%含まれるように、軽質炭酸カルシウム(平均粒子径:6.1μm)を、原紙中に5.0質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量73.5g/m2)の印刷用紙を得た。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Fを、原紙中に7.0質量%含まれるように、軽質炭酸カルシウム(平均粒子径:6.1μm)を、原紙中に5.0質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量72.3g/m2)の印刷用紙を得た。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Aを、原紙中に3.0質量%含まれるように、軽質炭酸カルシウム(平均粒子径:6.1μm)を、原紙中に9.0質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量82.0g/m2)の印刷用紙を得た。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Aを、原紙中に10.0質量%含まれるように、軽質炭酸カルシウム(平均粒子径:6.1μm)を、原紙中に2.0質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量65.0g/m2)の印刷用紙を得た。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Aを、原紙中に17.0質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量62.8g/m2)の印刷用紙を得た。
下記塗被液(4)を片面当たりの乾燥塗工量が1.25g/m2となるように、ゲートロールコーターで塗工、水分が5.0%になるように乾燥し、表面処理剤層を形成して、ソフトニップカレンダ条件を調整、通紙して、王研平滑度が30秒、紙厚みが125μm(坪量68.2g/m2)の印刷用紙を得た。
[塗被液の調製(4)]
光散乱方式により測定した平均粒子径d501が4.58μm、沈降方式により測定した平均粒子径d502が0.46μm、d501/d502が10.0であるデラミネーテッドカオリンA(コンツアー1500/イメリス社製)80部、立方体状軽質炭酸カルシウム(商品名;ブリリアントS15、白石工業株式会社製)20部、酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースA、王子コーンスターチ株式会社製)100部、スチレン−ブタジエン共重合体(商品名;T−2635R、日本合成ゴム株式会社製)20部からなる固形分濃度20%の顔料分散液を調製した。
LBKP65部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP15部(フリーネス450ml/CSF)、DIP20部(フリーネス310ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Aを、原紙中に3.0質量%含まれるように、軽質炭酸カルシウム(平均粒子径:6.1μm)を、原紙中に9.0質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量81.0g/m2)の印刷用紙を得た。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Gを、原紙中に7.0質量%含まれるように、軽質炭酸カルシウム(平均粒子径:6.1μm)を、原紙中に5.0質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量69.4g/m2)の印刷用紙を得た。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Hを、原紙中に7.0質量%含まれるように、軽質炭酸カルシウム(平均粒子径:6.1μm)を、原紙中に5.0質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量77.6g/m2)の印刷用紙を得た。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Iを、原紙中に7.0質量%含まれるように、軽質炭酸カルシウム(平均粒子径:6.1μm)を、原紙中に5.0質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量66.6g/m2)の印刷用紙を得た。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Aを、原紙中に0.5質量%含まれるように、軽質炭酸カルシウム(平均粒子径:6.1μm)を、原紙中に11.5質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量100.9g/m2)の印刷用紙を得た。
LBKP75部(フリーネス420ml/CSF)、NBKP25部(フリーネス450ml/CSF)を含むパルプスラリーに、填料として表1に示す多孔性填料Aを、原紙中に25.0質量%含まれるように添加して紙料を調製したこと以外は実施例1と同様にして、王研平滑度30秒、紙厚み125μm(坪量59.8g/m2)の印刷用紙を得た。
(不透明度)
JIS P 8149に従って測定した。
(平滑度)
JAPAN TAPPI 紙・パルプ試験方法No.5−2に従って測定した。
(密度)
JIS P 8118−1998に従って測定した。
(表面強度)
得られた印刷用紙を23±1℃、(50±2)%RHの環境下で調湿したのち、同環境下で、RI印刷試験機にて、印刷インキ(紙試験用SD50紅、東洋インキ製造社製)を0.6cm3使用して印刷を行い、印刷面のピッキングの程度を目視評価した。
◎:ピッキングが全く発生せず、表面強度が極めて良好であった。
○:ピッキングが僅かに発生しているが、塗被紙としては良好なレベルであった。
×:ピッキングが多く発生しており、表面強度が著しく低かった。
(内部結合強度)
JAPAN TAPPI No.18−2に従い測定した。
(柔軟係数)
JIS P 8143−1996に従って測定し、縦方向、横方向を平均した値をクラーク剛度Aとし、下記式に代入し、柔軟係数を求めた。
柔軟係数=(クラーク剛度A)×(米坪量)×9.8/1002
得られた印刷用紙から巾2cmの試料ストリップを切り取り、これをサンプル台紙(OK特アートポスト 256g/m2)に貼りつけ、RI印刷試験機(明製作所製)にて、墨インキ(News Webmaster 墨、サカタインクス株式会社製)を0.4cc展開させ、ゴムロールと練りロール間をキスタッチにして、その間に水を0.2cc滴下後、印刷を行い、墨ベタ印刷面の濃度を目視にて評価した。
〈評価基準〉
5(優)−1(劣)
なお、評価が3未満のものは、実用上問題がある。
Claims (5)
- 二酸化ケイ素および/またはケイ酸塩から形成されたケイ素含有粒子と、該ケイ素含有粒子100質量部に対して0.3〜24質量部の炭酸カルシウムとを含有した平均粒子径が10μm〜25μmの多孔性填料を、紙中含有率として1〜20質量%含有させ、密度が0.80g/cm3以下であることを特徴とする低密度印刷用紙。
- JAPAN TAPPI No.18−2に従い測定し、内部結合強度が150J/m2以上であることを特徴とする請求項1に記載の低密度印刷用紙。
- 水溶性および/または水分散性接着剤を主成分とする表面処理剤を片面あたり0.3〜3.0g/m2塗布したことを特徴とする請求項1または2に記載の低密度印刷用紙。
- 顔料と接着剤を主成分とする塗被層を設け、該塗被層が、水溶性および/または水分散性接着剤を全顔料100質量部に対して、5〜200質量部含有し、かつ該顔料を片面当たり0.1〜2.0g/m2塗布したことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の低密度印刷用紙。
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