JP4725393B2 - オフセット新聞用印刷用紙 - Google Patents

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Description

本発明は、低坪量でありながら高い印刷後不透明度、印刷適性および内部結合強度、表面強度を有する、オフセット印刷用新聞用紙を提供することにある。
新聞用紙の印刷を含め、近年の商業印刷方式は、オフセット印刷が主流となっている。オフセット印刷は通常PS版と呼ばれる刷版を作成し、刷版に湿し水とインキを供給して印刷する方式である。刷版は平版であり、刷版上で画線部は親油性の表面となるように処理され、非画線部は親水性の表面になるように処理されている。この刷版に湿し水とインキを供給すると、画線部にはインキが、非画線部には水が付着した状態となり、この刷版よりブランケットを介して紙にインキを転移させて印刷する。
このオフセット印刷では、比較的タックの強いインキを使用するため、用紙には、内部結合強度および表面強度が強いことが要求される。また、湿し水が用紙表面に付着するために、内部結合強度あるいは表面強度が弱い用紙を使用すると、紙粉がブランケットに堆積したり、インキに混入することにより、印刷面に所謂カスレを生じるトラブルが起こる場合がある他、紙切れトラブルが起こる場合がある。
また、近年、新聞用紙には軽量化が求められており、これに伴い、印刷後も高い不透明度を維持しうる用紙の要求が強まっており、紙の不透明度を高めるために、ホワイトカーボン、炭酸カルシウム、酸化チタンあるいはタルク等の無機顔料が抄紙時の填料として多く使われるようになった。これらの無機顔料は、繊維間結合力を阻害し、内部結合力、表面強度を低下させる要因となる。また、環境面で重要視されているDIP(脱墨古紙パルプ)の高率配合化はDIPがGPやRGP、TMP等のメカニカルパルプに比較し、不透明度が出難く、不透明度の改良とDIPの高率配合化を両立させるのが極めて困難な実状である。
上記の如き課題を改善するために種々の提案がなされており、例えば、高粘度澱粉と低粘度澱粉をブレンドした紙塗工用澱粉組成物を表面処理剤として用いることで、表面強度や紙力を向上させ、且つ水に対して溶出性の少ない皮膜を形成すると共に、填料との親和性を向上させる方法(特許文献1参照)が提案されている。しかし、提案されている方法では、インキ着肉性や印刷後不透明度を高める効果はなく、また、ブランケットパイリングの抑制効果が十分ではない。さらに、水切れ断紙を防止する効果も殆どなく、印刷作業性に問題がある。
また、アミロペクチンの含有量が95重量%以上である高アミロペクチン澱粉と耐水化剤からなる印刷紙用表面サイズ剤液組成物を使用することで、表面強度と湿し水溶液に対する溶出率を抑制する方法(特許文献2参照)が提案されている。しかし、この組成物では湿し水溶液の基材中への浸透を十分に抑えることが出来ないために水切れ断紙を防止する効果が殆どない。また、アミロペクチンの溶出は抑制できるものの、ネッパリ現象の主要因であるアミロペクチン成分のわずかな膨潤までは抑えることができないためにネッパリ現象の改善効果は不十分である。さらに、上記いずれの方法でも、新聞用紙表面の疎水性が低いためインキ成分の付着性が劣り、高い紙面インキ濃度が得難い欠点がある。なお、塗布剤には親水性が高くインキ吸収性が全くないため、印刷後不透明度の向上効果も全くみられない。
さらにインキ着肉性や印刷後不透明度を向上する手段としては、各種顔料を塗布する方法が提案されている。サチンホワイトや水和珪酸、中空有機顔料の塗布は、少量の塗布量で白色度、不透明度、印刷後不透明度への改善効果が認められるが、接着剤との結合強度が弱く、ブランケットパイリングが悪化するため、接着剤比率の増加が必要となり、結果的に不透明度への効果が小さくなり、コスト的にも好ましくない(特許文献3,4,5参照)。
以上のように、印刷後不透明度を著しく向上させ、さらに表面強度を高くし、パイリングを防止でき、さらに高い内部結合強度を有することは従来の方法では限界があり、目標とする高いレベルの品質を得ることは困難であった。
特開平5−195489号公報 特開平9−78495号公報 特開2000−34694号公報 特開2001−164494号公報 特開2000−314097号公報特
本発明は、オフセット印刷用新聞用紙において、低坪量でありながら高い印刷後不透明度、印刷適性および内部結合強度、表面強度を有するオフセット印刷用新聞用紙を提供することにある。
本発明は軽量化と印刷後不透明度、紙力強度のをいずれをも達成すべく、原紙中の填料について鋭意検討を行い本願の発明に到達した。
本発明は以下の発明を包含する。
(1)二酸化ケイ素および/またはケイ酸塩から形成されたケイ素含有粒子と、該ケイ素含有粒子100質量%に対して0.1〜40質量%の耐アルカリ性微小粒子を含有し、細孔体積が3.0〜5.0mL/g、比表面積が70〜250m/gである多孔性填料をパルプ100質量%に対して、0.5〜10.0質量%含有したオフセット印刷用新聞用紙。
(2)前記多孔性填料の平均粒子径が10〜40μm以下であ(1)記載のオフセット印刷用新聞用紙。
(3)内部結合強度(J.TAPPI No18−2)が190J/m以上である(1)又は(2)記載のオフセット印刷用新聞用紙。
(4)坪量が45g/m以下で、印刷後不透明度が91%以上である(1)〜(3)のいずれか1項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
(5)前記パルプ100質量%中に脱墨古紙パルプを50質量%以上含有する(1)〜(4)のいずれか1項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
本発明に係るオフセット印刷用新聞用紙は、低坪量にもかかわらず高い印刷後不透明度を有し、内部結合強度、表面強度が強く、印刷適性についても優れた特性を有する。
本発明では、二酸化ケイ素および/またはケイ酸塩から形成されたケイ素含有粒子と、該ケイ素含有粒子100質量部に対して0.1〜40質量%の対アルカリ性微小粒子とを含有し、細孔体積が3.0〜5.0mL/g、比表面積が70〜250m/gである多孔性填料を用いることにより、印刷時のインキ吸収量が高く維持でき、印刷後不透明度を向上させることができるものである。
ここで、ケイ素含有粒子を形成するケイ酸塩とは、一般式xMO・ySiO、xMO・ySiO、xM・ySiOで表される化合物であって、MがAl,Fe,Ca,Mg,Na,K,Ti,Znのいずれかのものである(x,yは任意の正の数値である。)。
耐アルカリ性微小粒子としては、例えば、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、タルク、アルミナ、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムなどが挙げられる。これらの中でも、コスト的にも優位であることから、炭酸カルシウム、カオリン、タルクが好ましい。また、耐アルカリ性微小粒子の粒子径は反応槽中での分散性に優れる0.2〜7.0μmであることが好ましい。
耐アルカリ性微小粒子の含有量は、ケイ素含有粒子100質量部に対して0.1〜40質量部である。耐アルカリ性微小粒子の含有量が前記範囲であることにより、紙の嵩高化およびパルプスラリー調製からシートになるまでのファンポンプ、攪拌によるせん断力、プレス、カレンダなどによる圧力での潰れ防止に適したものであって、狭い粒度分布および適切な平均粒子径を有する多孔性填料が得られる。耐アルカリ性微小粒子の含有量が0.1質量部未満であると、狭い粒度分布が得られず、紙の表面強度および内部結合強度が不十分となる。また40質量部を超えると、狭い粒度分布が得られないほか、吸油性が不充分になる、また多孔性填料の透明性が向上し、紙に内添した際に不透明度が低下する。なお、耐アルカリ性微小粒子の含有量は、多孔性填料の粉末サンプルを錠剤化した後、蛍光X線分析装置を用いて各元素の酸化物量として測定することにより求められる。
また、多孔性填料の細孔体積が3.0〜5.0mL/g、かつ比表面積が70〜250m/g、さらには70〜150m/gであることが好ましい。ここで、細孔体積は、ポアサイザ9230((株)島津製作所製)を用いて、細孔形状が幾何学的な円筒であると仮定した全細孔の体積で、測定範囲内における圧力と圧入された水銀量の関係から求めた値である。また比表面積も、ポアサイザ9230((株)島津製作所製)を用いて、細孔形状が幾何学的な円筒であると仮定した全細孔の表面積で、測定範囲内における圧力と圧入された水銀量の関係から求めた値である。
最高体積が3.0mL/g未満の場合は、吸油性が低下し紙に配合した際に高い印刷後不透明度が得られず、5.0mL/gを超えると凝集構造体の結合力が弱くなり、パルプスラリー調製時のせん断力およびプレス圧、キャレンダー処理圧力で潰れやすく、吸油性が不十分となる。
比表面積が70m/g未満の場合は、粒度分布が悪くなり、微細粒子と粗大粒子が多くなり、内部強度および表面強度が低下する。250m/gを超えると、凝集構造体の結合力が弱くなり、パルプスラリー調製時のせん断力およびプレス圧、キャレンダー処理圧力で潰れやすく、吸油性が不十分となるだけでなく、乾燥収縮の割りあいが大きいため好ましくない。また、本発明の多孔性填料は、上記の如く、細孔体積が3.0〜5.0mL/g、かつ比表面積が70〜250m/gの両方を満足する必要がある。なぜならば、細孔体積が上記所望の範囲であったとしても比表面積が250を超えるものであれば、各種シェアで潰れやすく紙に配合されたときに細孔体積は小さくなってしまい、目的の印刷後不透明度を得ることはできない。比表面積が70未満の場合は、目的の細孔体積であっても粒度分布が悪くなり、微細粒子と粗大粒子が多くなり、内部強度および表面強度が低下する。
比表面積が70〜250m/gであったとしても、細孔体積が3.0未満であれば、紙に配合した際の印刷後不透明度が得られない。細孔体積が5.0を超えるものは、凝集構造体の結合力が弱くなり、パルプスラリー調製時のせん断力およびプレス圧、キャレンダー処理圧力で潰れやすく、吸油性が不十分となる。
本発明の多孔性填料は平均粒子径が10μm〜40μmの範囲であることが好ましい。さらには10〜30μmであることが好ましい。10μm未満の場合は、内部結合強度が低下することがあり、40μmを超える場合には、粒度分布が悪くなることで粗大粒子が多くなり表面強度が低下することがある。
本発明における平均粒子径とは、SALD2000J((株)島津製作所製)を用いて、レーザー回折法により測定し、体積積算で50%となる値のことである。また、多孔性填料の粒度分布としては、標準偏差(σ)が0.35以下であることが好ましく、さらには0.30以下であることが好ましい。このような粒度分布であれば、粗大粒子および微小粒子が共により少なくなり、より優れた内部結合強度および表面強度が得られ、さらにはカレンダで表面処理をする際に紙層が潰れにくく、嵩高性を有するほか、粗大粒子に起因する紙表面の荒れが小さく、良好な平滑性を有する。本発明では該多孔性填料をパルプ100質量%に対して0.5〜10質量%含有する。0.5質量%未満では前述の効果は発揮せず、また10質量%を超える場合は紙の内部強度が低下し好ましくない。
本発明の多孔性填料は、ケイ酸アルカリ水溶液中に耐アルカリ性微小粒子を添加した後、鉱酸溶液および/または鉱酸の金属塩溶液を添加し、ケイ酸アルカリ水溶液を中和してケイ素含有粒子を一定の電解質の存在下で析出させる方法で製造したものが好ましい。
ここで、ケイ酸アルカリ水溶液としては特に制限されないが、ケイ酸ナトリウム水溶液またはケイ酸カリウム水溶液が好ましい。ケイ酸アルカリ水溶液の濃度は、多孔性填料が効率的に製造できることから、3〜15%であることが好ましく、ケイ酸アルカリ水溶液がケイ酸ナトリウム水溶液の場合には、SiO/NaOモル比が2.0〜3.4であることが好ましい。
耐アルカリ性微小粒子の添加量は、生成するケイ素含有粒子100質量部に対して0.1〜40質量%、好ましくは0.5〜30質量%になる量である。耐アルカリ性微小粒子の添加量が前記範囲であることにより、紙の嵩高化および不透明性付与に適したものであり、また適切な平均粒子径および狭い粒度分布を有する多孔性填料が得られる。ケイ素含有粒子を析出する際に耐アルカリ性微小粒子が存在することにより、耐アルカリ性微小粒子を包含しながらケイ素含有粒子の析出が進むものと思われる。そして、耐アルカリ性微小粒子を包含するケイ素含有粒子は粒子径が小さくなる上に、析出時の攪拌によって狭い粒度分布を形成するものと考えられる。なお、耐アルカリ性微小粒子の添加量が0.1質量%未満であると、析出時にケイ素含有粒子の核として充分に機能せず、40質量部を超えるとケイ素含有粒子の嵩高性が損なわれる。
耐アルカリ性微小粒子のケイ酸アルカリ水溶液への添加は、ケイ酸アルカリ水溶液を攪拌しながら、その中に耐アルカリ性微小粒子を添加することが好ましいが、耐アルカリ性微小粒子の水性スラリーに、ケイ酸アルカリ水溶液を添加しても差しつかえない。
また、耐アルカリ性微小粒子は、鉱酸溶液および/または鉱酸の金属塩溶液の添加前に全部を一括してケイ酸アルカリ水溶液中に添加してもよいし、複数に分けて添加してもよい。
前記鉱酸溶液および/または鉱酸の金属塩溶液において、鉱酸としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸などが挙げられ、鉱酸の金属塩としては、前記鉱酸のナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩などが挙げられる。これらの中でも、価格、ハンドリングの点で、硫酸、硫酸アルミニウムが好ましく、また、水溶液であることが好ましい。
鉱酸溶液および/または鉱酸の金属塩溶液の添加量は、理論必要中和量の95〜150%の範囲であり、得られるスラリーのpHを2.5を超え10以下の範囲に調整する量であることが好ましい。鉱酸溶液および/または鉱酸の金属塩溶液の添加量が理論必要中和量の95%未満あるいは得られるスラリーのpHが10を超える量である場合には、原料であるケイ酸アルカリ水溶液の無駄が多くなる。一方、理論必要中和量の150%超あるいは得られるスラリーのpHが2.5以下になる量である場合には多孔性填料を濃縮する際に発生するろ液pHが低くなり過ぎ、取り扱いにくくなる。
ケイ素含有粒子の析出時には、攪拌装置により、周速として5〜15m/秒で攪拌することが好ましい。ここで、周速は剪断力の指標となり、周速が速ければ剪断力が大きくなる。周速が5m/秒未満である場合は、剪断力が小さすぎて、耐アルカリ性微小粒子を包含させても、適切な平均粒子径および狭い粒度分布を得ることが困難になることがある。
一方、析出時の周速が15m/秒を超える場合には、剪断力が大きくなりすぎて、多孔性填料の粒子径が小さくなり、紙に配合した際に内部結合強度が低くなることがある上に、負荷電力の増加、設備費の高額化を招く。
攪拌装置としては、アジテータ、ホモミキサ、パイプラインミキサなどの装置が好ましい。なお、ボールミルやサンドグラインダ等の粉砕機を用いることも可能ではあるが、微細粒子の増加やスラリーの増粘といった問題が生じる傾向があるため好ましくない。
鉱酸溶液および/または鉱酸の金属塩溶液は1段で一括してケイ酸アルカリ水溶液中に添加してもよいが、より良好な粒径分布になることから、2段以上に分割して添加することが好ましい。
鉱酸溶液および/または鉱酸の金属塩溶液を2段以上で添加する場合には、特に良好な粒度分布になることから、1段目のケイ酸アルカリ水溶液の温度を20〜70℃にし、2段目以降では70℃以上にすることが好ましい。また、1段目では、鉱酸溶液および/または鉱酸の金属塩溶液の添加量を理論必要中和量の10〜50%の範囲にすることが好ましい。
1段目および2段目以降共に、鉱酸溶液および/または鉱酸の金属塩溶液の添加は、ケイ酸アルカリ水溶液に一括してまたは連続的に添加することができる。
鉱酸溶液および/または鉱酸の金属塩溶液の添加が終了した後には、必要に応じて、添加時の温度を維持したまま攪拌する熟成工程を有してもよい。
鉱酸溶液および/または鉱酸の金属塩溶液を1段で添加する場合には、ケイ酸アルカリ水溶液の温度を60℃〜当該溶液の沸点にすることが好ましく、75℃〜当該溶液の沸点にすることがより好ましい。鉱酸溶液および/または鉱酸の金属塩溶液の添加は、ケイ酸アルカリ水溶液に一括してまたは連続的に添加することができる。
本発明では原料パルプとして化学パルプ(NBKP、LBKP等)、機械パルプ(GP、CGP、RGP、PGW、TMP等)、脱墨古紙パルプ(DIP等)等を単独または任意の比率で混合して使用することが可能であるが、脱墨古紙パルプが全パルプ中50質量%以上含有する場合に本願で用いる多孔性填料の効果が大きいため好ましい。上記パルプ100質量%に対して前記多孔性填料を0.5〜10.0質量%含有させることが好ましい。該粒度分布が良好な多孔性填料を添加することで内部強度低下および表面強度低下が小さく、さらにはカレンダで表面処理をする際に紙層が潰れにくく、嵩高性を有するほか、粗大粒子に起因する紙表面の荒れが小さく、良好な平滑性を有する。ただし、紙中含有率0.5%未満では前述の効果は発揮せず、また10%を超える場合は紙の内部強度が低下し好ましくない。
また、ホワイトカーボン、クレー、無定形シリカ、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの製紙用填料が内部結合強度、表面強度などの紙力に影響を及ぼさない程度であれば添加することが可能である。また、必要に応じて、内添サイズ剤、定着剤、紙力増強剤、歩留り向上剤、耐水化剤、紫外線吸収剤等の抄紙用薬品が適宜添加され、抄紙機に制限はない。原紙の抄造条件についても、特に限定はない。抄紙機としては、例えば、長網式抄紙機、ギャップフォーマー型抄紙機、円網式抄紙機、短網式抄紙機等の商業規模の抄紙機が、目的に応じて適宜選択して使用できる。
本発明のオフセット印刷用新聞用紙には、本発明の効果を妨げない範囲において、青系統或いは紫系統の染料や有色顔料、蛍光染料、増粘剤、保水剤、酸化防止剤、老化防止剤、導電処理剤、消泡剤、紫外線吸収剤、分散剤、pH調整剤、離型剤、耐水化剤、撥水剤等の各種助剤を適宜配合することができる。
本発明では、表面強度を向上させるために表面処理剤を塗布することが出来る。表面処理剤について特に制限はなく、接着剤として澱粉、澱粉誘導体、水溶性樹脂、水分散性樹脂等が使用可であり、例えばトウモロコシ、馬鈴薯、タピオカ、小麦、米等の澱粉や上記澱粉の酸化澱粉、ジアルデヒド澱粉、リン酸変性澱粉、カチオン化澱粉などの澱粉誘導体、ポリアクリルアミド系樹脂やポリビニルアルコールなどの合成水溶性バインダー、スチレン−ブタジエン共重合体などの共重合体ラテックスなどが挙げられる。ポリアクリルアミド系樹脂としては、分子量が数万〜200万程度のものであって、アクリルアミドの重合体、メタアクリルアミドの重合体、アクリルアミドとメタアクリルアミドの共重合体、あるいは、これらの重合体や共重合体を部分加水分解および部分メチロール化した重合体等が挙げられる。中でも、ネッパリ性が良好であり、安価であることから澱粉または澱粉誘導体や、表面強度が良好であることより、ポリアクリルアミド系樹脂が好ましく使用される。
スチレン−アクリル酸共重合体やスチレン−マレイン酸共重合体などの表面サイズ剤を上記接着剤に対し5〜50質量%添加することも表面のサイズ性を向上させる目的で適宜行なわれる。また、不透明度向上を目的とし、炭酸カルシウム、カオリン、ホワイトカーボン、無定形シリカ、酸化チタン、プラスチックピグメントなどの顔料を上記接着剤に対し200質量%以下の割合で添加することも有効である。なお、表面処理剤全固形分に対して、澱粉、澱粉誘導体またはポリアクリルアミド系樹脂から選ばれる接着剤は、30〜100質量%の範囲が好ましい。
このようにして得られた表面処理剤は、固形分濃度が2%〜15%の範囲で印刷用新聞用紙の原紙上に塗布されるが、塗布量は、一般に片面当たり0.05〜2g/m、好ましくは0.1〜1g/mの範囲で塗布される。塗布量が0.05g/m未満の場合は十分な表面強度が得られ難く、2g/mをこえるとネッパリ強度が増加し、ブランケットへの貼り付きのトラブルを引き起こすため好ましくない。
表面処理剤組成物を新聞用紙原紙へ塗布するための塗工装置としては、特に限定されるものではないが、例えばインクラインまたはバーティカルツーロールサイズプレス、ブレードメタリングサイズプレス、ロッドメタリングサイズプレス、ゲートロールコーターなどのロールコーター、トレーリング、フレキシブル、ロールアプリケーション、ファウンテンアプリケーション、ショートドゥエル等のベベルタイプやベントタイプのブレードコーターロッドブレードコーター、バーコーター、エアーナイフコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、グラビアコーターなどの公知公用の装置が適宜使用される。なお、表面処理剤組成物を塗布後の湿潤塗被層を乾燥する方法としては、例えば、蒸気乾燥、ガスヒーター乾燥、電気ヒーター乾燥、赤外線ヒーター乾燥等の各種方式が採用できる。
本発明のオフセット印刷用新聞用紙の製造に際しては、表面処理剤組成物の塗被層の形成後に、各種キャレンダー装置にて平滑化処理が施されるが、かかるキャレンダー装置としては、スーパーキャレンダー、ソフトキャレンダー、グロスキャレンダー、コンパクトキャレンダー、マットスーパーキャレンダー、マットキャレンダー等の一般に使用されているキャレンダー装置が適宜使用できる。キャレンダー仕上げ条件としては、剛性ロールの温度、キャレンダー圧力、ニップ数、ロール速度、キャレンダー前の紙水分等が、要求される品質に応じて適宜選択される。さらに、キャレンダー装置は、コーターと別であるオフタイプとコーターと一体となっているオンタイプがあるが、どちらにおいても使用できる。使用するキャレンダー装置の材質は、剛性ロールでは金属もしくはその表面に硬質クロムメッキ等で鏡面処理したロールである。弾性ロールはウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリアクリレート樹脂等の樹脂ロール、コットン、ナイロン、アスベスト、アラミド繊維等を成型したロールが適宜使用される。なお、キャレンダーによる仕上げ後の塗被紙の調湿、加湿のための水塗り装置、静電加湿装置、蒸気加湿装置等を適宜組合せて使用することも勿論可能である。
本発明のオフセット印刷用新聞用紙は内填した多孔性填料の効果により、坪量を45g/m以下としても印刷後不透明度を91%以上の高いものにすることが可能となる。また内部結合強度(J.TAPPI No18−2)が190J/m以上、好ましくは200J/m以上であるため、カスレや紙切れなどを生じる恐れがない。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、勿論、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、特に断らない限り、例中の部および%はそれぞれ質量部、および質量%を示す。また、実施例や比較例で使用した本発明の多孔性填料の平均粒子径、比表面積、細孔体積、多孔性填料中の耐アルカリ性微小粒子の含有率、および印刷後不透明度、表面強度、密度、紙中灰分、白紙不透明度、内部結合強度は以下の方法で測定した。
(平均粒径と粒度分布)
平均粒子径はSALD2000J((株)島津製作所製)を用いて、レーザー回折法により測定し、体積積算で50%となる値のことである。
多孔性填料の粒度分布としては、標準偏差(σ)の値で示した。
(細孔体積および比表面積)
ポアサイザ9230((株)島津製作所製)を用いて測定した。
(多孔性填料中の耐アルカリ性微小粒子の含有率)
蛍光X線分析装置(スペクトリス社製PW2404)を用いて測定した値である。
(印刷後不透明度)
JAPAN TAPPI No.45に準拠した。なお、実施例1の実米坪を基準とし、異なる米坪のサンプルに対しては、0.6%/米坪1g/mとして米坪補正を行なった。
(表面強度)
各実施例および比較例で得たオフセット印刷用新聞用紙を貼り付けたサンプル台紙を作成し、RI印刷試験機(明製作所製)にて、印刷インキ(紙試験 SD50紅BT&K TOKA株式会社製)を0.4cc使用して印刷を行い、印刷面のピッキングの程度を目視評価した。評価は次の5段階評価で行った。
5:強度が非常に高く、実用上問題なく、品質も優れている。
4:強度が高く、実用上問題なく、品質も優れている。
3:強度が高く、実用上問題ない。
2:強度がやや劣り、実用上問題ある。
1:強度が著しく劣り、実用上問題であり、品質も著しく劣っている。
(灰分)
JIS P 8251に基づき525℃で灰化した。
(不透明度)
JIS P 8149に従って測定した。
(内部結合強度)
J.TAPPI No.18−2に従い測定した。
(多孔性填料Aの製造)
水道水831gに5%硫酸ナトリウム水溶液を161gを加えた後、市販の3号ケイ酸ナトリウム水溶液330g(固形分濃度38%)をスリーワンモータで攪拌しながら添加した。さらに、耐アルカリ性微小粒子として、サンドグラインダにて平均粒子径が0.6μmになるように調整した炭酸カルシウムの分散液A(TP−121「紡錘状」、奥多摩工業製、固形分濃度9.5%、表中では「炭カルA」と表記する。)100g(ケイ素含有粒子100部に対し10部)をスリーワンモータ(ピッチドタービン翼使用)で攪拌しながら温度50℃において添加した。その後、攪拌翼の周速を10m/秒に調整し、硫酸(濃度20%)74gを15分間で添加して1段目の中和を行った後、上記周速の状態で90℃まで昇温した。次いで、このままの温度で硫酸200gを40分かけて添加し、2段目の中和を行って多孔性填料を得た。反応液のpHは5.0であった。
得られた多孔性填料を前記レーザー回折式粒度分布計で測定したところ、50%質量積算値の粒子径は、14.3μm、標準偏差は0.259であった。
填料スラリーはろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定、および、蛍光X線分析装置による耐アルカリ微細粒子含有量の測定に供した。
得られた多孔性填料中の細孔体積は4.1cc/g、比表面積は132m/gであった。また耐アルカリ性微小粒子の含有量はケイ素含有粒子100部に対し8.5部であった。
(多孔性填料Bの製造)
水道水263gに5%硫酸ナトリウム水溶液を754gを加えた後、市販の3号ケイ酸ナトリウム水溶液330g(固形分濃度38%)をスリーワンモータで攪拌しながら添加した。さらに、耐アルカリ性微小粒子として、サンドグラインダにて平均粒子径が0.6μmになるように調整した炭酸カルシウムの分散液A(TP−121「紡錘状」、奥多摩工業製、固形分濃度9.5%、表中では「炭カルA」と表記する。)100g(ケイ素含有粒子100部に対し10部)をスリーワンモータ(ピッチドタービン翼使用)で攪拌しながら温度50℃において添加した。その後、攪拌翼の周速を10m/秒に調整し、硫酸(濃度20%)74gを15分間で添加して1段目の中和を行った後、上記周速の状態で90℃まで昇温した。次いで、このままの温度で硫酸200gを40分かけて添加し、2段目の中和を行って多孔性填料を得た。反応液のpHは5.0であった。
得られた多孔性填料を前記レーザー回折式粒度分布計で測定したところ、50%質量積算値の粒子径は、21.1μm、標準偏差は0.288であった。
填料スラリーはろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定、および、蛍光X線分析装置による耐アルカリ微細粒子含有量の測定に供した。
得られた多孔性填料中の細孔体積は3.8cc/g、比表面積は96m/gであった。また耐アルカリ性微小粒子の含有量はケイ素含有粒子100部に対し8.3部であった。
(多孔性填料Cの製造)
水道水746gに5%硫酸ナトリウム水溶液を238gを加えた後、市販の3号ケイ酸ナトリウム水溶液330g(固形分濃度38%)をスリーワンモータで攪拌しながら添加した。さらに、耐アルカリ性微小粒子として、サンドグラインダにて平均粒子径が0.6μmになるように調整した炭酸カルシウムの分散液A(TP−121「紡錘状」、奥多摩工業製、固形分濃度9.5%、表中では「炭カルA」と表記する。)100g(ケイ素含有粒子100部に対し10部)をスリーワンモータ(ピッチドタービン翼使用)で攪拌しながら温度50℃において添加した。その後、攪拌翼の周速を10m/秒に調整し、硫酸(濃度20%)86gを15分間で添加して1段目の中和を行った後、上記周速の状態で90℃まで昇温した。次いで、このままの温度で硫酸188gを40分かけて添加し、2段目の中和を行って多孔性填料を得た。反応液のpHは5.0であった。
得られた多孔性填料を前記レーザー回折式粒度分布計で測定したところ、50%質量積算値の粒子径は、19.4μm、標準偏差は0.222であった。
填料スラリーはろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定、および、蛍光X線分析装置による耐アルカリ微細粒子含有量の測定に供した。
得られた多孔性填料中の細孔体積は4.9cc/g、比表面積は240m/gであった。また耐アルカリ性微小粒子の含有量はケイ素含有粒子100部に対し8.4部であった。
(多孔性填料Dの製造)
水道水501gに5%硫酸ナトリウム水溶液を451gを加えた後、市販の3号ケイ酸ナトリウム水溶液330g(固形分濃度38%)をスリーワンモータで攪拌しながら添加した。さらに、耐アルカリ性微小粒子として、サンドグラインダにて平均粒子径が0.6μmになるように調整した炭酸カルシウムの分散液A(TP−121「紡錘状」、奥多摩工業製、固形分濃度9.5%、表中では「炭カルA」と表記する。)100g(ケイ素含有粒子100部に対し10部)をスリーワンモータ(ピッチドタービン翼使用)で攪拌しながら温度60℃において添加した。その後、攪拌翼の周速を10m/秒に調整し、硫酸(濃度20%)69gを15分間で添加して1段目の中和を行った後、上記周速の状態で90℃まで昇温した。次いで、このままの温度で硫酸204gを40分かけて添加し、2段目の中和を行って多孔性填料を得た。反応液のpHは5.0であった。
得られた多孔性填料を前記レーザー回折式粒度分布計で測定したところ、50%質量積算値の粒子径は、12.7μm、標準偏差は0.241であった。
填料スラリーはろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定、および、蛍光X線分析装置による耐アルカリ微細粒子含有量の測定に供した。
得られた多孔性填料中の細孔体積は3.6cc/g、比表面積は80m/gであった。また耐アルカリ性微小粒子の含有量はケイ素含有粒子100部に対し8.4部であった。
(多孔性填料Eの製造)
水道水917gに5%硫酸ナトリウム水溶液を161gを加えた後、市販の3号ケイ酸ナトリウム水溶液330g(固形分濃度38%)をスリーワンモータで攪拌しながら添加した。さらに、耐アルカリ性微小粒子として、サンドグラインダにて平均粒子径が0.6μmになるように調整した炭酸カルシウムの分散液A(TP−121「紡錘状」、奥多摩工業製、固形分濃度9.5%、表中では「炭カルA」と表記する。)5g(ケイ素含有粒子100部に対し0.5部)をスリーワンモータ(ピッチドタービン翼使用)で攪拌しながら温度50℃において添加した。その後、攪拌翼の周速を10m/秒に調整し、硫酸(濃度20%)74gを15分間で添加して1段目の中和を行った後、上記周速の状態で90℃まで昇温した。次いで、このままの温度で硫酸174gを40分かけて添加し、2段目の中和を行って多孔性填料を得た。反応液のpHは4.7であった。
得られた多孔性填料を前記レーザー回折式粒度分布計で測定したところ、50%質量積算値の粒子径は、11.1μm、標準偏差は0.266であった。
填料スラリーはろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定、および、蛍光X線分析装置による耐アルカリ微細粒子含有量の測定に供した。
得られた多孔性填料中の細孔体積は4.0cc/g、比表面積は92m/gであった。また耐アルカリ性微小粒子の含有量はケイ素含有粒子100部に対し0.4部であった。
(多孔性填料Fの製造)
水道水558gに5%硫酸ナトリウム水溶液を161gを加えた後、市販の3号ケイ酸ナトリウム水溶液330g(固形分濃度38%)をスリーワンモータで攪拌しながら添加した。さらに、耐アルカリ性微小粒子として、サンドグラインダにて平均粒子径が0.6μmになるように調整した炭酸カルシウムの分散液A(TP−121「紡錘状」、奥多摩工業製、固形分濃度9.5%、表中では「炭カルA」と表記する。)400g(ケイ素含有粒子100部に対し40部)をスリーワンモータ(ピッチドタービン翼使用)で攪拌しながら温度50℃において添加した。その後、攪拌翼の周速を10m/秒に調整し、硫酸(濃度20%)74gを15分間で添加して1段目の中和を行った後、上記周速の状態で90℃まで昇温した。次いで、このままの温度で硫酸280gを40分かけて添加し、2段目の中和を行って多孔性填料を得た。反応液のpHは5.1であった。
得られた多孔性填料を前記レーザー回折式粒度分布計で測定したところ、50%質量積算値の粒子径は、15.9μm、標準偏差は0.285であった。
填料スラリーはろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定、および、蛍光X線分析装置による耐アルカリ微細粒子含有量の測定に供した。
得られた多孔性填料中の細孔体積は4.3cc/g、比表面積は198m/gであった。また耐アルカリ性微小粒子の含有量はケイ素含有粒子100部に対し34部であった。
(多孔性填料Gの製造)
水道水45gに5%硫酸ナトリウム水溶液を875gを加えた後、市販の3号ケイ酸ナトリウム水溶液330g(固形分濃度38%)をスリーワンモータで攪拌しながら添加した。さらに、耐アルカリ性微小粒子として、サンドグラインダにて平均粒子径が0.6μmになるように調整した炭酸カルシウムの分散液A(TP−121「紡錘状」、奥多摩工業製、固形分濃度9.5%、表中では「炭カルA」と表記する。)200g(ケイ素含有粒子100部に対し20部)をスリーワンモータ(ピッチドタービン翼使用)で攪拌しながら温度50℃において添加した。その後、攪拌翼の周速を10m/秒に調整し、硫酸(濃度20%)86gを15分間で添加して1段目の中和を行った後、上記周速の状態で90℃まで昇温した。次いで、このままの温度で硫酸214gを40分かけて添加し、2段目の中和を行って多孔性填料を得た。反応液のpHは5.2であった。
得られた多孔性填料を前記レーザー回折式粒度分布計で測定したところ、50%質量積算値の粒子径は、41.3μm、標準偏差は0.388であった。
填料スラリーはろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定、および、蛍光X線分析装置による耐アルカリ微細粒子含有量の測定に供した。
得られた多孔性填料中の細孔体積は4.0cc/g、比表面積は158m/gであった。また耐アルカリ性微小粒子の含有量はケイ素含有粒子100部に対し18部であった。
(多孔性填料Hの製造)
水道水994gに、市販の3号ケイ酸ナトリウム水溶液330g(固形分濃度38%)をスリーワンモータで攪拌しながら添加した。さらに、耐アルカリ性微小粒子として、サンドグラインダにて平均粒子径が0.6μmになるように調整した炭酸カルシウムの分散液A(TP−121「紡錘状」、奥多摩工業製、固形分濃度9.5%、表中では「炭カルA」と表記する。)100g(ケイ素含有粒子100部に対し10部)をスリーワンモータ(ピッチドタービン翼使用)で攪拌しながら温度50℃において添加した。その後、攪拌翼の周速を10m/秒に調整し、硫酸(濃度20%)67gを15分間で添加して1段目の中和を行った後、上記周速の状態で90℃まで昇温した。次いで、このままの温度で硫酸207gを40分かけて添加し、2段目の中和を行って多孔性填料を得た。反応液のpHは5.1であった。
得られた多孔性填料を前記レーザー回折式粒度分布計で測定したところ、50%質量積算値の粒子径は、9.6μm、標準偏差は0.273であった。
填料スラリーはろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定、および、蛍光X線分析装置による耐アルカリ微細粒子含有量の測定に供した。
得られた多孔性填料中の細孔体積は3.9cc/g、比表面積は111m/gであった。また耐アルカリ性微小粒子の含有量はケイ素含有粒子100部に対し8.8部であった。
(多孔性填料Iの製造)
水道水881gに5%硫酸ナトリウム水溶液を350gを加えた後、市販の3号ケイ酸ナトリウム水溶液174g(固形分濃度38%)をスリーワンモータで攪拌しながら添加した。さらに、耐アルカリ性微小粒子として、サンドグラインダにて平均粒子径が0.6μmになるように調整した炭酸カルシウムの分散液A(TP−121「紡錘状」、奥多摩工業製、固形分濃度9.5%、表中では「炭カルA」と表記する。)53g(ケイ素含有粒子100部に対し10部)をスリーワンモータ(ピッチドタービン翼使用)で攪拌しながら温度50℃において添加した。その後、攪拌翼の周速を10m/秒に調整し、硫酸(濃度20%)46gを15分間で添加して1段目の中和を行った後、上記周速の状態で90℃まで昇温した。次いで、このままの温度で硫酸99gを40分かけて添加し、2段目の中和を行って多孔性填料を得た。反応液のpHは4.8であった。
得られた多孔性填料を前記レーザー回折式粒度分布計で測定したところ、50%質量積算値の粒子径は、15.6μm、標準偏差は0.298であった。
填料スラリーはろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定、および、蛍光X線分析装置による耐アルカリ微細粒子含有量の測定に供した。
得られた多孔性填料中の細孔体積は5.1cc/g、比表面積は256m/gであった。また耐アルカリ性微小粒子の含有量はケイ素含有粒子100部に対し8.6部であった。
(多孔性填料Jの製造)
水道水831gに5%硫酸ナトリウム水溶液を161gを加えた後、市販の3号ケイ酸ナトリウム水溶液330g(固形分濃度38%)をスリーワンモータで攪拌しながら添加した。さらに、耐アルカリ性微小粒子として、サンドグラインダにて平均粒子径が0.6μmになるように調整した炭酸カルシウムの分散液A(TP−121「紡錘状」、奥多摩工業製、固形分濃度9.5%、表中では「炭カルA」と表記する。)100g(ケイ素含有粒子100部に対し10部)をスリーワンモータ(ピッチドタービン翼使用)で攪拌しながら温度90℃において添加した。その後、攪拌翼の周速を10m/秒に調整し、硫酸(濃度20%)74gを15分間で添加して1段目の中和を行った後、上記周速の状態で、このままの温度で硫酸200gを40分かけて添加し、2段目の中和を行って多孔性填料を得た。反応液のpHは5.0であった。
得られた多孔性填料を前記レーザー回折式粒度分布計で測定したところ、50%質量積算値の粒子径は、23.0μm、標準偏差は0.388であった。
填料スラリーはろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定、および、蛍光X線分析装置による耐アルカリ微細粒子含有量の測定に供した。
得られた多孔性填料中の細孔体積は2.8cc/g、比表面積は62m/gであった。また耐アルカリ性微小粒子の含有量はケイ素含有粒子100部に対し8.3部であった。
(多孔性填料Kの製造)
水道水921gに5%硫酸ナトリウム水溶液を161gを加えた後、市販の3号ケイ酸ナトリウム水溶液330g(固形分濃度38%)をスリーワンモータで攪拌しながら添加した。さらに、耐アルカリ性微小粒子として、サンドグラインダにて平均粒子径が0.6μmになるように調整した炭酸カルシウムの分散液A(TP−121「紡錘状」、奥多摩工業製、固形分濃度9.5%、表中では「炭カルA」と表記する。)1.0g(ケイ素含有粒子100部に対し0.1部)をスリーワンモータ(ピッチドタービン翼使用)で攪拌しながら温度50℃において添加した。その後、攪拌翼の周速を10m/秒に調整し、硫酸(濃度20%)74gを15分間で添加して1段目の中和を行った後、上記周速の状態で90℃まで昇温した。次いで、このままの温度で硫酸174gを40分かけて添加し、2段目の中和を行って多孔性填料を得た。反応液のpHは5.0であった。
得られた多孔性填料を前記レーザー回折式粒度分布計で測定したところ、50%質量積算値の粒子径は、10.3μm、標準偏差は0.355であった。
填料スラリーはろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定、および、蛍光X線分析装置による耐アルカリ微細粒子含有量の測定に供した。
得られた多孔性填料中の細孔体積は3.9cc/g、比表面積は80m/gであった。また耐アルカリ性微小粒子の含有量はケイ素含有粒子100部に対し0.08部であった。
(多孔性填料Lの製造)
水道水467gに5%硫酸ナトリウム水溶液を161gを加えた後、市販の3号ケイ酸ナトリウム水溶液330g(固形分濃度38%)をスリーワンモータで攪拌しながら添加した。さらに、耐アルカリ性微小粒子として、サンドグラインダにて平均粒子径が0.6μmになるように調整した炭酸カルシウムの分散液A(TP−121「紡錘状」、奥多摩工業製、固形分濃度9.5%、表中では「炭カルA」と表記する。)500g(ケイ素含有粒子100部に対し50部)をスリーワンモータ(ピッチドタービン翼使用)で攪拌しながら温度50℃において添加した。その後、攪拌翼の周速を10m/秒に調整し、硫酸(濃度20%)74gを15分間で添加して1段目の中和を行った後、上記周速の状態で90℃まで昇温した。次いで、このままの温度で硫酸306gを40分かけて添加し、2段目の中和を行って多孔性填料を得た。反応液のpHは5.0であった。
得られた多孔性填料を前記レーザー回折式粒度分布計で測定したところ、50%質量積算値の粒子径は、16.8μm、標準偏差は0.332であった。
填料スラリーはろ過・洗浄後のケーキの一部を105℃にて乾燥し、比表面積および細孔径を測定、および、蛍光X線分析装置による耐アルカリ微細粒子含有量の測定に供した。
得られた多孔性填料中の細孔体積は4.3cc/g、比表面積は220m/gであった。また耐アルカリ性微小粒子の含有量はケイ素含有粒子100部に対し42部であった。
実施例1
針葉樹クラフトパルプ10部、サーモメカニカルパルプ40部、脱墨古紙パルプ50部の割合で混合して離解し、レファイナーでフリーネス120mlC.S.F.(カナダ標準フリーネス)に調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当りカチオン化澱粉(P3Y、PIRAAB STARCH Co., Ltd.製)を0.5%、前記多孔質填料Aを紙中多孔質填料含有量が3%となるように添加し、硫酸バンドで抄紙pHを4.5に調整後、得られた紙料をオントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、米坪40g/mの新聞用紙原紙を得た。
次に上記新聞用紙原紙の両面に、表面処理剤組成物の塗液として、酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースA、王子コーンスターチ株式会社製)100部、オレフィン系サイズ剤(商品名;OT−25、荒川化学工業株式会社製)10部からなる固形分濃度8.8%の混合水溶液を、ゲートロールコーターを使用して、乾燥後の片面当たりの塗布量が0.35g/mとなるように塗布、乾燥後、樹脂ロール/金属ロールよりなるソフトカレンダー仕上げを行い、実量40.7g/mのオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例2
填料に多孔性填料Bを使用した以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例3
以下の多孔性填料Cを使用した以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例4
以下の多孔性填料Dを使用した以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例5
以下の多孔性填料Eを使用した以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例6
以下の多孔性填料Fを使用した以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
参考例1
以下の多孔性填料Gを使用した以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
参考例2
以下の多孔性填料Hを使用した以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例
多孔性填料Bを紙中多孔質填料含有量が1%となるように添加し、硫酸バンドで抄紙pHを4.5に調整後、得られた紙料をオントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、米坪40g/mの新聞用紙原紙を得た以外は実施例1と同様にして実量40.7g/m2のオフセット印刷用新聞用紙を得た。
参考例3
多孔性填料Bを紙中多孔性填料含有量が8%となるように添加し、硫酸バンドで抄紙pHを4.5に調整後、得られた紙料をオントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、米坪40.7g/m2の新聞用紙原紙を得られた以外は実施例1と同様にして実量40.7g/m2のオフセット印刷用紙を得た。
比較例1
以下の多孔性填料Iを使用した以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例2
以下の多孔性填料Jを使用した以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例3
以下の多孔性填料Kを使用した以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例4
以下の多孔性填料Lを使用した以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例5
多孔性填料Aを紙中多孔質填料含有量が0.4%となるように添加し、硫酸バンドで抄紙pHを4.5に調整後、得られた紙料をオントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、米坪40g/mの新聞用紙原紙を得た以外は実施例1と同様にして実量40.7g/mのオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例6
多孔性填料Aを紙中多孔質填料含有量が11%となるように添加し、硫酸バンドで抄紙pHを4.5に調整後、得られた紙料をオントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、米坪40g/mの新聞用紙原紙を得た以外は実施例1と同様にして実量40.7g/mのオフセット印刷用新聞用紙を得た。
上記実施例1〜及び比較例1〜6、参考例1〜3の条件を表1にまとめた。
Figure 0004725393

Claims (2)

  1. オフセット印刷用新聞用紙において、二酸化ケイ素および/またはケイ酸塩から形成されたケイ素含有粒子と該ケイ素含有粒子が100質量%に対して0.4〜40質量%の炭酸カルシウムを含有し、細孔体積が3.0〜5.0mL/g、比表面積が70〜250m/gである平均粒子径10〜40μmの多孔性填料をパルプ100質量%に対して0.5〜10.0質量%含有し、坪量が45g/m 以下、印刷後不透明度が91%以上、内部結合強度(J TAPPI No.18−2)が190J/m 2 以上であることを特徴とするオフセット印刷用新聞用紙。
  2. 前記パルプ100質量%中に脱墨古紙パルプを50質量%以上含有することを特徴する請求項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
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