JP5075620B2 - ターミナル、ターミナルとコイルとの結線構造、電機子、ステータ、モータ、ターミナルとコイルとの接合方法及びステータの製造方法 - Google Patents

ターミナル、ターミナルとコイルとの結線構造、電機子、ステータ、モータ、ターミナルとコイルとの接合方法及びステータの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5075620B2
JP5075620B2 JP2007337674A JP2007337674A JP5075620B2 JP 5075620 B2 JP5075620 B2 JP 5075620B2 JP 2007337674 A JP2007337674 A JP 2007337674A JP 2007337674 A JP2007337674 A JP 2007337674A JP 5075620 B2 JP5075620 B2 JP 5075620B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection
coil
terminal
portions
stator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007337674A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009159782A (ja
Inventor
真二 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP2007337674A priority Critical patent/JP5075620B2/ja
Publication of JP2009159782A publication Critical patent/JP2009159782A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5075620B2 publication Critical patent/JP5075620B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ターミナル、該ターミナルとコイルとの結線構造、該ターミナルを備えた電機子、該電機子を備えたステータ、該ステータを備えたモータ、ターミナルとコイルとの接合方法及びステータの製造方法に関するものである。
従来、ブラシレスモータには、ステータコアに巻装された複数のコイルと電源装置とを接続するためのターミナルが備えられており、該ターミナルには、前記コイルの巻き始めと巻き終わりの端部がそれぞれ接続される。例えば、特許文献1に記載されたターミナルは、帯状の金属板材よりなり、該金属板材の長手方向の一端部をU字状に折り返してなる結線部を有している。そして、この結線部には、該結線部の内側に向けて突出形成された規制部が設けられるとともに、この規制部は、ターミナルに接続されるべく結線部内に配置されるコイルの端部(接続端部)よりも同結線部の開口部側に形成されている。この規制部によって、結線部内に配置されたコイルの端部の、結線部の開口部側への移動が規制されている。
特開2005−328654号公報
ところで、一般的に、抵抗溶接にて結線部とコイルの端部とを接合する場合には、内側にコイルの端部が配置された結線部は、一対の溶接電極にて結線部ごとコイルの端部を挟むように両側から挟持されるため、これら溶接電極の押圧力と規制部との作用によってコイルの端部の移動が抑制されて良好に溶接を行うことができる。しかしながら、溶接電極による結線部の挟持が不十分である場合には、コイルの端部が移動して溶接不良が生じる虞がある。
また、一般的に、コイルを構成する導線は、金属線と該金属線の外周を被覆する絶縁性の被覆部材とから構成されており、金属線の直径が1.2mm以上となるような太い導線が使用される場合には、抵抗溶接では導通性の確保が困難となるため、アーク溶接等の溶融溶接にて結線部とコイルの端部との接合が行われることがある。溶融溶接にて結線部とコイルの端部とを接合する場合には、抵抗溶接を行う場合のように一対の電極にて結線部が挟持されるわけではないため、大電流による熱衝撃やコイルの端部にかかる張力の作用によって、結線部の開口部が開いたり、コイルの端部が規制部を乗り越えてしまったりするという問題があった。そのため、結線部に対するコイルの端部の位置がずれたり、コイルの端部が結線部の外に飛び出したりすることによって、溶接不良が生じる虞があった。そして、ターミナルとコイルとの溶接不良が1箇所でもあると、そのブラシレスモータは不良品となってしまうため、溶接不良の低減が望まれている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡易な構成で溶接時におけるコイルの接続端部の移動を抑制して溶接不良を低減させることができるターミナル、該ターミナルとコイルとの結線構造、該ターミナルを備えた電機子、該電機子を備えたステータ、該ステータを備えたモータ、該ターミナルとコイルとの接合方法、及び該ターミナルを備えたステータの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、電機子に備えられたコイルの接続端部を結線するための結線部を有する金属板製のターミナルであって、帯状のターミナル本体部を備え、前記結線部は、互いに対向し間に前記接続端部が配置される一対のコイル接続部が形成されるように前記ターミナル本体部の一部を折り返した形状をなし、前記結線部に、前記結線部の開口部を横断するように一方の前記コイル接続部から少なくとも他方の前記コイル接続部まで延びる規制部を一体に設けたことをその要旨としている。
同構成によれば、規制部は、結線部の開口部を横断するように設けられているため、結線部内に配置されたコイルの接続端部は、規制部によって結線部の開口部から結線部の外へ出ることが抑制される。また、規制部は、結線部の開口部を横断するように設けられているため、溶接時の熱衝撃や接続端部にかかる張力の作用によって結線部の開口部が開いた場合であっても、接続端部が結線部の開口部から結線部の外へ出ることを抑制可能である。また、規制部は、結線部に一体に設けられるとともに、結線部の開口部を横断するように一方のコイル接続部から少なくとも他方のコイル接続部まで延びるように形成されただけの簡易な構成である。これらのことから、簡易な構成で、溶接時におけるコイルの接続端部の移動を抑制して溶接不良を低減させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のターミナルにおいて、前記規制部は、一対の前記コイル接続部のうち一方の前記コイル接続部における前記ターミナル本体部の幅方向の片側端部に一体に設けられるとともに、前記結線部の底部から前記結線部の開口部に向かう方向に前記ターミナル本体部の板厚以上の幅を有することをその要旨としている。
同構成によれば、規制部は結線部の底部から同結線部の開口部向かう方向にターミナル本体部の板厚以上の幅を有するため、結線部と接続端部とを溶接する際の熱によって、規制部における接続端部から離れた側の端部(即ち結線部の開口部側の端部)まで溶融されることが抑制される。従って、溶接時にコイルの接続端部が結線部の開口部から該結線部の外へ出ることをより抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のターミナルにおいて、前記結線部内に配置される前記接続端部と前記規制部との間のギャップが0.35mm以下であることをその要旨としている。
同構成によれば、接続端部と規制部との間のギャップを0.35mm以下とすることにより、溶接不良率(溶接不良が発生する割合)を0%とすることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のターミナルにおいて、前記規制部は、一対の前記コイル接続部のうち一方の前記コイル接続部における前記ターミナル本体部の幅方向の片側端部に一体に設けられ、その先端部を、前記結線部の外部で他方の前記コイル接続部の外側面に沿うように他方の前記コイル接続部に向けて屈曲してなるオーバハング部を有することをその要旨としている。
同構成によれば、オーバハング部によって、一対のコイル接続部が互いに遠ざかること、即ち結線部の開口部が開くことが抑制される。従って、溶接時にコイルの接続端部が結線部の開口部から該結線部の外へ出ることを更に抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のターミナルにおいて、前記結線部内に配置される前記接続端部と前記規制部との間のギャップが0.6mm以下であり、前記オーバハング部の基端から先端までの長さが0.8mm以上であることをその要旨としている。
同構成によれば、オーバハング部の長さを0.8mm以上とすると、接続端部と規制部との間のギャップが0.6mm以下であれば、溶接不良率を0%とすることが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のターミナルにおいて、前記規制部は、一対の前記コイル接続部のうち一方の前記コイル接続部における前記結線部の開口部側の端部を該結線部の内側に向けて折り曲げて形成されており、前記結線部の弾性力により該規制部の先端が他方の前記コイル接続部に圧接されたことをその要旨としている。
同構成によれば、規制部は、一対のコイル接続部のうち一方のコイル接続部における結線部の開口部側の端部を該結線部の内側に向けて折り曲げて形成された簡易な構成であるとともに、規制部にて容易に結線部の開口部を閉塞することができる。また、規制部の先端は、結線部の弾性力により他方のコイル接続部に圧接されている。従って、規制部は、溶接時に熱衝撃等により結線部内で移動した接続端部から衝撃力を受けても移動し難いため、溶接時にコイルの接続端部が結線部の開口部から該結線部の外へ出ることをより抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、金属板製のターミナルに設けられた結線部に、電機子に備えられたコイルの接続端部が結線される、ターミナルとコイルとの結線構造であって、前記ターミナルは、帯状のターミナル本体部を備え、前記結線部は、互いに対向する一対のコイル接続部が形成されるように前記ターミナル本体部の一部を折り返した形成をなし、一対の前記コイル接続部のうち一方の前記コイル接続部における前記ターミナル本体部の幅方向の片側端部に一体に設けられ前記結線部の開口部を横断するように一方の前記コイル接続部から少なくとも他方の前記コイル接続部まで延びる規制部を備え、前記結線部内に前記接続端部が配置され、前記規制部が設けられた側の前記結線部の端部で溶融溶接されたことをその要旨としている。
同構成によれば、規制部は、結線部の開口部を横断するように設けられているため、結線部内に配置されたコイルの接続端部は、規制部によって結線部の開口部から結線部の外へ出ることが抑制される。また、規制部は、結線部の開口部を横断するように設けられているため、溶接時の熱衝撃や接続端部にかかる張力の作用によって結線部の開口部が開いた場合であっても、接続端部が結線部の開口部から結線部の外へ出ることを抑制可能である。また、規制部は、結線部に一体に設けられるとともに、結線部の開口部を横断するように一方のコイル接続部から少なくとも他方のコイル接続部まで延びるように形成されただけの簡易な構成である。これらのことから、簡易な構成で、溶接時におけるコイルの接続端部の移動を抑制して溶接不良を低減させることができる。また、規制部が設けられた側の結線部の端部で溶融溶接がなされている。即ち、規制部が設けられた側の結線部の端部で溶融溶接が行われるため、接続端部における結線部の開口部側の部位も規制部と接合される。従って、接続端部は、周囲全体に亘ってターミナルと接合されるため、ターミナルと接続端部との接合をより確実なものとすることができる。
請求項8に記載の発明は、放射状に延びる複数のティース部を有する電機子コアと、前記ティース部にそれぞれ巻装され、巻き始めと巻き終わりの接続端部のうち少なくとも一方の前記接続端部が請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のターミナルの結線部に結線された複数のコイルと、を備えた電機子であることをその要旨としている。
同構成によれば、ターミナルとコイルの接続端部との溶接不良率が低減されるため、電機子の不良品が減少される。
請求項9に記載の発明は、放射状に延びる複数のティース部を有するステータコアと、前記ティース部にそれぞれ巻装され、巻き始めと巻き終わりの接続端部のうち少なくとも一方の前記接続端部が請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のターミナルの結線部に結線された複数の前記コイルと、を備えたステータであることをその要旨としている。
同構成によれば、ターミナルとコイルの接続端部との溶接不良率が低減されるため、ステータの不良品が減少される。
請求項10に記載の発明は、それぞれコイルが巻装された複数のティース部を有するステータと、前記コイルの接続端部が結線された結線部を有する請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のターミナルと、前記ステータの内側に配置されるマグネットを有し、前記コイルへの通電により前記ステータに対して相対回転されるロータと、を備えたモータであることをその要旨としている。
同構成によれば、ターミナルとコイルの接続端部との溶接不良率が低減されるため、モータの不良品が減少される。
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のターミナルに備えられた結線部内に、電機子コイルに備えられたコイルの接続端部を配置する配置工程と、前記結線部と前記接続端部とを溶接により接合する接合工程と、を備えたターミナルとコイルとの接合方法であることをその要旨としている。
同方法によれば、結線部に一体に設けられた規制部は、結線部の開口部を横断するように設けられているため、接合工程において、結線部内に配置されたコイルの接続端部は、規制部によって結線部の開口部から結線部の外へ出ることが抑制される。また、規制部は、結線部の開口部を横断するように設けられているため、接合工程において、溶接時の熱衝撃や接続端部にかかる張力の作用によって結線部の開口部が開いた場合であっても、接続端部が結線部の開口部から結線部の外へ出ることを抑制可能である。これらのことから、溶接不良の発生を低減させることができる。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のターミナルとコイルとの接合方法において、前記規制部は、一対の前記コイル接続部のうち一方の前記コイル接続部における前記ターミナル本体部の幅方向の片側端部に一体に設けられており、前記接合工程では、前記規制部が設けられた側の前記結線部の端部でアーク溶接が行われて前記結線部と前記接続端部とが接合されることをその要旨としている。
同方法によれば、接合工程では、規制部が設けられた側の結線部の端部でアーク溶接が行われるため、接続端部における結線部の開口部側の部位も規制部と接合される。従って、接続端部は、周囲全体に亘ってターミナルと接合されるため、ターミナルと接続端部との接合をより確実なものとすることができる。
請求項13に記載の発明は、放射状に延びる複数のティース部を有するステータコアと、前記ティース部にそれぞれ巻装された複数の前記コイルと、前記コイルの接続端部が結線される結線部を有する金属板製のターミナルと、を備えたステータの製造方法であって、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のターミナルに備えられた結線部内に、前記接続端部を配置する配置工程と、前記結線部と前記接続端部とを溶接により接合する接合工程と、を備えたステータの製造方法であることをその要旨としている。
同方法によれば、結線部に一体に設けられた規制部は、結線部の開口部を横断するように設けられているため、接合工程において、結線部内に配置されたコイルの接続端部は、規制部によって結線部の開口部から結線部の外へ出ることが抑制される。また、規制部は、結線部の開口部を横断するように設けられているため、接合工程において、溶接時の熱衝撃や接続端部にかかる張力の作用によって結線部の開口部が開いた場合であっても、接続端部が結線部の開口部から結線部の外へ出ることを抑制可能である。これらのことから、溶接不良の発生を低減させることができる。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のステータの製造方法において、前記規制部は、一対の前記コイル接続部のうち一方の前記コイル接続部における前記ターミナル本体部の幅方向の片側端部に一体に設けられており、前記接合工程では、前記規制部が設けられた側の前記結線部の端部でアーク溶接が行われて前記結線部と前記接続端部とが接合されることをその要旨としている。
同方法によれば、接合工程では、規制部が設けられた側の結線部の端部でアーク溶接が行われるため、接続端部における結線部の開口部側の部位も規制部と接合される。従って、接続端部は、周囲全体に亘ってターミナルと接合されるため、ターミナルと接続端部との接合をより確実なものとすることができる。
本発明によれば、簡易な構成で溶接時におけるコイルの接続端部の移動を抑制して溶接不良を低減させることができるターミナル、該ターミナルとコイルとの結線構造、該ターミナルを備えた電機子、該電機子を備えたステータ、該ステータを備えたモータ、該ターミナルとコイルとの接合方法、及び該ターミナルを備えたステータの製造方法を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)及び図1(b)に示すブラシレスモータ1は、図示しない車両のステアリングホイールに連結された車両操舵軸の作動をアシストするパワーステアリング装置の駆動源として用いられるものである。図1(a)及び図1(b)に示すように、有底円筒状のハウジング2の内周面には、略円筒状のステータ3が固定されるとともに、該ステータ3の内側には、ロータ4が回転可能に配置されている。尚、ロータ4は、前記車両操舵軸(図示略)に連結される。そして、ステータ3におけるハウジング2の開口部側の端部には、絶縁性を有する合成樹脂材料よりなるホルダ5が固定されるとともに、該ホルダ5は、ステータ3の軸線方向一端側を覆っている。
図2(a)に示すように、前記ステータ3を構成する電機子コアとしてのステータコア6は、所定角度(図において30°)ごとに中心に向かって放射状に延びる複数のティース部7(本実施形態では12本)の外周側の端部を連結部材8にて周方向に連結してなり、略円環状をなしている。そして、各ティース部7には、各ティース部7の軸方向の両端面及び周方向の両側面を被覆するボビン9が軸方向の両側から装着されるとともに、ボビン9の上から導線10が集中巻きにて複数回巻回されることによりコイル11がそれぞれ巻装されている。導線10は、導電性の金属材料(本実施形態では銅)よりなる金属線10aの周囲を絶縁性の樹脂材料よりなる被覆部材10bにて被覆した構成である(図5(a)参照)。尚、各コイル11は、ブラシレスモータ1に供給される駆動電源としての3相の励磁電流(U相、V相、W相)に応じて、U相コイル12、V相コイル13、W相コイル14とする。
U相コイル12、V相コイル13、W相コイル14は、それぞれ所定のティース部7に巻装されるとともに、他の相のコイルを跨いで離間した(隣り合わない)ティース部7に連続して1本の導線10にて巻装されている。本実施形態では、U相コイル12、V相コイル13、W相コイル14は、それぞれ所定の隣り合う2つのティース部7に巻装されるとともに、他の相に対応したティース部7を跨いで180°反対側の2つのティース部7に巻装される。
具体的には、U相コイル12は始端部12sから終端部12eまでそれぞれティース部7に巻装される。そして、図中上側に配置された2箇所のU相コイル12の終端部12eと図中下側に配置された2箇所のU相コイル12の始端部12sとの間には、図2(b)に示すように、渡り線12wが渡される。
尚、図中上側のU相コイル12の始端部12sは、図中点線で示す引き込み位置12Xから引き込まれており、図中下側のU相コイル12の終端部12eは、図中点線で示す引き出し位置12Yから引き出される。
つまり、引き込み位置12Xから引き込まれた導線10は、図中上側に配置された2つのティース部7に、始端部12sから終端部12eまでU相コイル12としてそれぞれ巻装される。そして、各終端部12eから図中下側に配置された2つのティース部7まで渡り線12wが渡されて、始端部12sからそれぞれのティース部7にU相コイル12として巻装される。更に、各U相コイル12の終端部12eは、引き出し位置12Yから引き出される。
同様に、引き込み位置13Xから引き込まれた導線10は、2つのティース部7に、始端部13sから終端部13eまでV相コイル13としてそれぞれ巻装される。そして、各終端部13eから、対向する位置に配設された2つのティース部7まで渡り線13wが渡されて、始端部13sからそれぞれのティース部7にV相コイル13として巻装される。更に、各V相コイル13の終端部13eは、引き出し位置13Yから引き出される。
また、同様に、引き込み位置14Xから引き込まれた導線10は、2つのティース部7に、始端部14sから終端部14eまでW相コイルとしてそれぞれ巻装される。そして、各終端部14eから、対向する位置に配設された2つのティース部7まで渡り線14wが渡されて、始端部14sからそれぞれのティース部7にW相コイル14として巻装される。更に、各W相コイル14の終端部14eは、引き出し位置14Yから引き出される。
各始端部12s〜14s、終端部12e〜14e及び渡り線12w〜14wは、ステータ3の軸方向の一側(図2(b)の左側)に配置される。尚、各始端部12s〜14s及び終端部12e〜14eは、コイル11の端部である接続端部11aに相当するとともに、各接続端部11aは、被覆部材10bが除去されて金属線10aが露出している。各始端部12s〜14s及び各終端部12e〜14e(接続端部11a)は、ホルダ5のステータ3と反対側の面まで引き出されて(図1(a)及び図1(b)参照)、ホルダ5のステータ3と反対側の面に配置された複数(本実施形態では4個)のターミナル15にそれぞれ結線される。また、各渡り線12w〜14wは、後述するホルダ5に形成された収容凹部24に配置される。
図2(a)に示すように、前記ロータ4を構成する回転軸16は、前記ハウジング2内に設けられた軸受(図示略)にて軸支されている。そして、回転軸16には、円筒状のロータコア17が固定されるとともに、該ロータコア17の外周面には所定角度ごとに異なる極性(N極、S極)に着磁されたマグネット18が固着されている。
上記のように構成されたブラシレスモータ1では、図示しない励磁回路からそれぞれ120°の位相差を持つU相、V相、W相の励磁電流がU相コイル12、V相コイル13、W相コイル14に対して供給される。すると、U相コイル12、V相コイル13、W相コイル14がそれぞれ励磁されてステータ3に回転磁界が発生し、その回転磁界に基づいてロータ4が回転する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、前記ホルダ5を構成する略円筒状のホルダ本体部21は、前記ステータコア6(図1(b)参照)と略同径を有する。ホルダ本体部21における前記ステータコア6側の装着面22には、該装着面22の外周縁に沿って複数の係合片23が突出形成されている。また、上述したステータ3の外周面には、これら係合片23に対応する位置に係合部(図示略)が形成されており、ホルダ5が軸方向に沿ってステータ3側に向けて移動されると、係合片23が前記係合部に係合され、ステータ3に対しホルダ5が固定される。
また、ホルダ本体部21の装着面22には、周方向に延びる略円弧形状の収容凹部24が形成されるとともに、該収容凹部24には、上述したように前記各渡り線12w,13w,14w(図2(b)参照)が収容される。この収容凹部24は、渡り線12w,13w,14wをそれぞれ収容すべく適宜の箇所に形成されている。
また、ホルダ本体部21の周方向の6個所には、該ホルダ本体部21の外周縁から径方向内側に向かって凹設された切欠部25が形成されている。各切欠部25は、ブラシレスモータ1の軸線方向(図3(a)において紙面垂直方向)に貫通するとともに、径方向外側に開口するように形成されている。そして、各切欠部25の幅(周方向の幅)は、コイル11を構成する前記導線10(図2(a)参照)の直径と略同じ幅とされている。また、各切欠部25は、図2(a)に示す引き込み位置12X,13X,14X及び引き出し位置12Y,13Y,14Yに対応する位置に形成されており、U相コイル12、V相コイル13、W相コイル14の接続端部11aがそれぞれ2本ずつ収容される。各切欠部25に収容された接続端部11aは、ホルダ本体部21の周方向への移動を規制されて保持される。そして、切欠部25に収容された各接続端部11aが、後述するターミナル15の結線部33に固定される(図1参照)。
また、ホルダ本体部21の装着面22と反対側のターミナル15が設置される設置面26には、複数個所(4箇所)に係合部27が突出形成されている。図3(c)に示すように、係合部27には、係止面27aが形成されるとともに、この係合部27に、ターミナル15がそれぞれ係合される。
図3(a)に示すように、各ターミナル15は、導電性を有する金属板材の複数個所を屈曲して形成されている。4つのターミナル15のうち図中上側に配置された3つのターミナル15a〜15cは、それぞれ帯状のターミナル本体部31を有する。そして、各ターミナル15a〜15cのターミナル本体部31は、それぞれ図3(a)における上側の一端部に外部からの電力供給が可能なコネクタ部32が形成されるとともに、他端部に前記引き込み位置12X,13X,14X(図2(a)参照)に対応するように結線部33が形成されている。また、図中下側に配置されたターミナル15dの帯状のターミナル本体部31には、前記引き出し位置12Y,13Y,14Y(図2(a)参照)に対応するように該ターミナル本体部31の両端部及び略中央部の3箇所に結線部33が一体に形成されている。そして、各結線部33には、引き込み位置12X〜14X及び引き出し位置12Y〜14Yに位置するコイル11の始端部12s〜14s及び終端部12e〜14e(即ち接続端部11a)が結線される。これにより、各コネクタ部32から供給される外部電力が、ターミナル15を介してU相コイル12、V相コイル13、W相コイル14に供給されるように構成されている。
また、ターミナル15aには、ホルダ5側に突出するように固定片34が屈曲形成されており、図3(b)に示すようにこの固定片34がホルダ本体部21に埋設されることにより、ターミナル15aはホルダ5に固定されている。同様に、ターミナル15dには、固定片34が形成されており、この固定片34がホルダ本体部21に埋設されている。
そして、ターミナル15bのターミナル本体部31には、図4(a)乃至図4(c)に示すように、前記ホルダ本体部21に形成された係合部27に対応する位置に切起こし部35が形成されている。ターミナル15bは、ホルダ本体部21に形成された係合部27に対して設置面26側からターミナル本体部31が挿入されると、係合部27に保持されるとともに、切起こし部35が係止面27aに係止されて(図3(c)参照)、ホルダ本体部21に対して固定される。同様に、ターミナル15c,15dのターミナル本体部31にも切起こし部35がそれぞれ形成されており、該切起こし部35が係合部27の係止面27aに係止されてターミナル15c,15dはホルダ本体部21に固定される。
尚、上述したように各ターミナル15a〜15dがホルダ5に固定された状態においては、各ターミナル15a〜15dの結線部33は、図1(a)に示すように略同心円上に配置される。
ここで、各ターミナル15a〜15dにそれぞれ形成された結線部33について詳述する。
結線部33は、ブラシレスモータ1のステータ(電機子)3に巻装されたコイル11(即ち、U相コイル12、V相コイル13及びW相コイル14)の接続端部11aを結線するためのものである(図2(a)及び図2(b)参照)。図5(a)及び図5(b)に示すように、各結線部33は、ターミナル本体部31の長手方向の端部(若しくは一部)を、事前に被覆部材10bが除去された接続端部11aを挟み込むように略U字状に折り返した形状をなしている。そして、このようにターミナル本体部31を折り返して形成されたことにより、各結線部33は、互いに対向する一対のコイル接続部33a,33bを有する。
図3(a)に示すように、各結線部33は、前記ホルダ本体部21に形成された切欠部25の端部(径方向内側の端部)に沿う形状とされており、ホルダ本体部21の設置面26に設置されたときに径方向外側に向けて開口するように形成されている。また、図5(a)及び図5(b)に示すように、一対のコイル接続部33a,33bは、互いに平行をなすとともに、これらコイル接続部33a,33b間の幅は、導線10の金属線10aの直径dと略等しい値とされている。尚、本実施形態では、接続端部11aの直径(即ち被覆部材10bが除去された金属線10aの直径)dは、1.3mmであり、各ターミナル本体部31の板厚tは、0.8mmである。
そして、各結線部33には、結線部33内に配置されたコイル11の接続端部11aが結線部33の開口部から結線部33の外に出ることを防止するための規制部36が一体に形成されている。規制部36は、一対のコイル接続部33a,33bのうち、一方のコイル接続部33a(本実施形態では、ターミナル本体部31を折り返した部分に該当するコイル接続部)におけるターミナル本体部31の幅方向の片側端部から延設されている。また、規制部36は、その基端から先端までの長さが一対のコイル接続部33a,33b間の間隔よりも長く形成されている。そして、規制部36は、先端部が他方のコイル接続部33bに当接するように基端部が屈曲されると、結線部33の開口部を横断するように延びるとともに、規制部36の先端は、他方のコイル接続部33bを若干超える辺りに配置される。また、この規制部36における、結線部33の底部から結線部33の開口部に向かう方向(図5(b)において左右方向)の幅wは、1.2mmとされており、ターミナル本体部31の板厚tよりも大きな値となっている。更に、規制部36は、結線部33において、結線部33内に配置される2つの接続端部11aのうち結線部33の開口部側に配置された接続端部11aとの間のギャップGが0.35mmとなる位置に形成されている。尚、図5(b)においては、ギャップGを誇張して大きめに図示している。
各結線部33内に配置された2本ずつの接続端部11aは、アーク溶接にて結線部33と接合される。詳述すると、図6に示すように、結線部33内(一対のコイル接続部33a,33b間)に接続端部11aが配置された後に規制部36の基端部が屈曲され、規制部36は、結線部33の開口部を横断した状態とされる。その後、規制部36が設けられた側の結線部33の端部において、アーク溶接により接続端部11aと結線部33とが溶融接合される。図6には、アーク溶接を行うことによって形成されたターミナル15(結線部33)とコイル11(接続端部11a)との溶融接合部37(ターミナル15とコイル11との銅合金)を二点差線にて図示している。そして、各ターミナル15とコイル11の接続端部11aとは、当該溶融接合部37により結線構造が構成されている。尚、溶接棒を用いたアーク溶接においては、溶接棒の溶融物、及びターミナル15(結線部33)とコイル11(接続端部11a)との溶融物が溶融接合部となる。
次に、上記のように構成されたステータ3の製造方法について、ターミナル15とコイル11との接合方法を中心に説明する。
まず、配置工程が行われ、ステータコア6のティース部7にそれぞれ巻回されたコイル11の接続端部11aが、対応する結線部33内にそれぞれ2本ずつ配置される(図5(a)参照)。この時、各規制部36は、基端部が屈曲されておらず、各接続端部11aは、各結線部33の開口部から結線部33内に挿入されて配置される。尚、配置工程が行われる前に、各接続端部11aは、被覆部材10bが除去されて金属線10aが露出した状態となっている。
次いで、屈曲工程が行われ、各規制部36の基端部が屈曲される(図5(b)参照)。これにより、各規制部36は、その先端部が他方のコイル接続部33bにおけるターミナル本体部31の幅方向の片側端部に当接するとともに、結線部33の開口部を横断した状態となる。
次いで、接合工程が行われ、アーク溶接にて各結線部33と接続端部11aとがそれぞれ接合される(図6参照)。接合工程では、アーク溶接により規制部36が設けられた側の結線部33の端部及び接続端部11aが溶融され、両者が銅合金として接合される。この時、結線部33の開口部を横断する規制部36によって、結線部33内に配置された接続端部11aが結線部33の開口部から結線部33の外部に出ることが抑制されている。
ここで、アーク溶接にて結線部33と接続端部11aとを接合する実験を行って、溶接不良が発生する割合(即ち溶接不良率)を調べた結果を図7に示す。実験は、ターミナル本体部31の板厚tが0.8mm、規制部36の幅wが1.2mmのターミナルを、結線部33内に配置される接続端部11a(金属線10a)と規制部36との間のギャップGの値を変えて7種類用意し、直径dが1.3mmの金属線10a(接続端部11a)を結線部33にアーク溶接にて実際に接合して行った。また、ターミナル本体部31の板厚tが0.8mm、規制部36の幅wが1.5mmのターミナルを、ギャップGの値を変えて7種類用意し、直径dが1.3mmの金属線10a(接続端部11a)を結線部33にアーク溶接にて実際に接合した。更に、ターミナル本体部31の板厚tが1.2mm、規制部36の幅wが1.2mmのターミナルを、ギャップGの値を変えて7種類用意し、直径dが2.0mmの金属線10a(接続端部11a)を結線部33にアーク溶接にて実際に接合した。また更に、ターミナル本体部31の板厚tが1.2mm、規制部36の幅wが1.5mmのターミナルを、ギャップGの値を変えて7種類用意し、直径dが1.3mmの金属線10a(接続端部11a)を結線部33にアーク溶接にて実際に接合した。尚、ギャップGの値は、0.3mm、0.35mm、0.45mm、0.5mm、0.6mm及び0.7mmの7種類に変化させた。そして、これらの実験結果に基づいて、溶接不良率を算出した。算出した不良率は、図7中、太枠内の値である。また、図8に、代表として、ターミナル本体部31の板厚tが0.8mm、規制部36の幅wが1.2mmのターミナルを用いた場合の実験結果に基づいた、ギャップGと溶接不良率との関係を示す。
図7及び図8を見ると、溶接不良率は、接続端部11aと規制部36との間のギャップGが0.35mm以下である場合には0%であり、ギャップGが0.35mmよりも大きい場合には、ギャップGの値が大きくなるに連れて上昇することがわかる。そして、少なくとも規制部36の幅が1.2mm以上であれば、金属線10aの直径dが1.3mmであってターミナル本体部31の板厚tが0.8mmの場合、並びに金属線10aの直径dが2.0mmであってターミナル本体部31の板厚tが1.2mmの場合には、接続端部11aと規制部36との間のギャップGを0.35mm以下とすることにより、溶接不良率を0%にできることがわかる。
ギャップGが0.35mm以下の場合に溶接不良率が0%となることについて、次のように考えられる。規制部36と接続端部11aとの間のギャップGが狭いと、結線部33及び規制部36にて囲まれた領域が狭くなるため、当該領域内に配置された接続端部11aは、溶接時の衝撃によって暴れにくくなる。従って、接続端部11aの暴れによる衝撃力が小さくなるため、溶接不良が生じ難くなる。更に、規制部36と接続端部11aとの間のギャップGが狭いと、規制部36及び結線部33と、接続端部11aとがより近接するため、溶接不良が生じ難くなる。これらのことから、ギャップGが0.35mm以下の場合に、溶接不良率が0%になったと考えられる。
尚、金属線10aの直径dが1.3〜2.0mmの範囲内であって、ターミナル本体部31の板厚tが0.8〜1.2mmの範囲内である場合には、同様に、ギャップGが0.35mm以下であると、溶接不良率は0%となり、ギャップGが0.35mmよりも大きいと、溶接不良率はギャップGの値が大きくなるに連れて上昇すると考えられる。
上記したように、本第1実施形態によれば、以下の作用効果を有する。
(1)規制部36は、結線部33の開口部を横断するように設けられているため、結線部33内に配置されたコイル11の接続端部11aは、規制部36によって結線部33の開口部から結線部33の外へ出ることが抑制される。また、規制部36は、結線部33の開口部を横断するように設けられているため、接合工程において、溶接時の熱衝撃や接続端部11aにかかる張力の作用によって結線部33の開口部が開いた場合であっても、接続端部11aが結線部33の開口部から結線部の外へ出ることを抑制可能である。また、規制部36は、結線部33に一体に設けられるとともに、結線部33の開口部を横断するように一方のコイル接続部33aから他方のコイル接続部33bまで延びるように形成されただけの簡易な構成である。これらのことから、簡易な構成で、溶接時におけるコイル11の接続端部11aの移動を抑制して溶接不良を低減させることができる。そして、ターミナル15とコイル11の接続端部11aとの溶接不良率が低減されるため、ターミナル15を備えたステータ(電機子)3、並びにターミナル15を備えたブラシレスモータ1の不良品が減少される。
(2)本実施形態のターミナル15に備えられた規制部36は、その幅wが、1.2mmに設定されており、ターミナル本体部31の板厚tよりも大きな値とされている。一般的に、結線部33と接続端部11aとの溶接を行う場合、結線部33において溶接時の熱によって溶融される部分は、板厚の範囲内の部分である。本実施形態のように、ターミナル本体部31の板厚t、即ち結線部33の板厚よりも大きな幅wを有する規制部36は、その全てが溶融されることが抑制されるため、規制部36において溶融されなかった部分(即ち、規制部36の幅方向に接続端部11aから遠い部位であって、接続端部11aと反対側の端部)によって、溶接時に接続端部11aが結線部33の外部に出ることがより抑制される。
(3)ターミナル本体部31の板厚tが0.8mmで規制部36の幅wが1.2mmの本実施形態のターミナル15は、接続端部11aと規制部36との間のギャップGが0.35mmとされているため、直径dが1.3mmである接続端部11aを結線部33に結線する場合において、溶接不良率を0%とすることができる。
(4)接合工程において、規制部36が設けられた側の結線部33の端部でアーク溶接が行われるため、接続端部11aにおける結線部33の開口部側の部位も規制部36と接合される。従って、接続端部11aは、周囲全体に亘ってターミナル15と接合されるため、ターミナル15と接続端部11aとの接合をより確実なものとすることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図9(a)及び図9(b)に示すように、本第2実施形態のターミナル41は、上記第1実施形態のターミナル15に替えてブラシレスモータ1に備えられるものである(図1(a)参照)。結線部33を構成する一対のコイル接続部33a,33bのうち、一方のコイル接続部33a(本実施形態では、ターミナル本体部31を折り返した部分に該当するコイル接続部)におけるターミナル本体部31の幅方向の片側端部から規制部42が延設されるとともに、規制部42は、その先端部にオーバハング部42aを備えている。
規制部42は、その基端から先端までの長さが一対のコイル接続部33a,33bの外側面間の間隔よりも長く形成されており、他方のコイル接続部33bに向けて基端部が屈曲されると、結線部33の開口部を横断した状態(即ち図9(a)及び図9(b)に示す状態になると)となる。そして、規制部42の先端部において、結線部33の外部で他方のコイル接続部33bの外側面33cに沿うように当該他方のコイル接続部33bに向けて屈曲された部分がオーバハング部42aとなっている。このオーバハング部42aは、規制部42における結線部33の開口部を横切る部分と略直交している。
尚、本第2実施形態のターミナル41においては、ターミナル本体部31の板厚tが0.8mm、規制部42の幅wが1.2mm、接続端部11aと規制部42との間のギャップGが0.6mm、オーバハング部42aの長さLが0.8mmとされている。因みに、オーバハング部42aの長さLは、オーバハング部42aの基端から先端までの長さであって、本実施形態ではターミナル本体部31の幅方向に沿った長さである。そして、結線部33に接続される接続端部11a(被覆部材10bが除去された金属線10a)の直径dは、1.3mmである。
各結線部33内に配置された2本ずつの接続端部11aは、上記第1実施形態と同様に配置工程、屈曲工程及び接合工程が行われて、結線部33と接合される。即ち、規制部42が設けられた側の結線部33の端部でアーク溶接が行われ、接続端部11aと結線部33とが溶融接合される。尚、各ターミナル41とコイル11の接続端部11aとは、アーク溶接によって形成されたターミナル41(結線部33)とコイル11(接続端部11a)との溶融接合部(ターミナル15とコイル11との銅合金)により、結線構造が構成されている。
ここで、図10に、オーバハング部42aを有する規制部42を備えたターミナル41と接続端部11aとを溶接した場合における、オーバハング部42aの長さLと溶接不良率との関係を表すグラフを示す。このグラフは、オーバハング部42aを有するターミナル41(ターミナル本体部31の板厚t=0.8mm、規制部42の幅w=1.2mm、接続端部11aと規制部42との間のギャップG=0.6mm)を用いて、オーバハング部42aの長さLを変化させて実際に溶接を行って実験した結果に基づいて作成した。
図10を見ると、溶接不良率は、オーバハング部42aの長さLが0.0〜0.8mmの範囲においては、長さLが長くなるに連れて曲線的に小さくなっており、長さLが0.8mm以上の範囲においては0%となっている。従って、オーバハング部42aを設けるとともに、その長さLを0.8mm以上の値とすることにより、ギャップGが0.35mmよりも大きい場合であっても、溶接不良率を0%とすることが可能である。そして、少なくとも、ギャップGが0.6mm以下の場合には、オーバハング部42aの長さLを0.8mm以上の値とすることにより、溶接不良率を0%とすることができる。
上記したように、本第2実施形態によれば、上記第1実施形態の(1),(2),(4)の作用効果に加えて、以下の作用効果を有する。
(1)オーバハング部42aによって、一対のコイル接続部33a,33bが互いに遠ざかること、即ち結線部33の開口部が開くことが抑制される。従って、溶接時にコイル11の接続端部11aが結線部33の開口部から該結線部33の外へ出ることを更に抑制することができる。
(2)ターミナル本体部31の板厚tが0.8mmで規制部36の幅wが1.2mmの本実施形態のターミナル41は、オーバハング部42aの長さが0.8mmとされるとともに接続端部11aと規制部42との間のギャップGが0.6mm以下とされている。そのため、直径dが1.3mmである接続端部11aを結線部33に結線する場合において、溶接不良率を0%とすることができる。
(3)規制部42にオーバハング部42aが設けられているため、接続端部11aと規制部42との間のギャップGが0.35mmより大きい場合であっても、溶接不良率を0%とすることができる。そして、ギャップGを0.35mmより大きな値として、規制部42と接続端部11aとを離間させると、屈曲工程において規制部42の基端部を屈曲し易くなる。従って、溶接不良率を低減させつつ、ターミナル41とコイル11との接合をより容易に行うことができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1施形態の接合工程では、規制部36が設けられた側の結線部33の端部で、結線部33とコイル11の接続端部11aとを溶融接合させるようにアーク溶接が行われる。しかしながら、接合工程では、結線部33におけるターミナル本体部31の幅方向の両端部のうち、規制部36が設けられていない側の端部で、結線部33とコイル11の接続端部11aとを溶融接合させるようにアーク溶接が行われてもよい。第2実施形態のターミナル41の結線部33に接続端部11aを接合する場合についても同様である。
・結線部33の開口部から該結線部33の外部に接続端部11aが出ることを防止するために結線部33に一体に設けられる規制部の形状は、上記各実施形態の規制部36,42のような形状に限らず、結線される接続端部11aよりも結線部33の開口部側で該開口部を横断するような形状であればよい。尚、規制部に関して「結線部の開口部を横断する」とは、結線部33内で該接続端部11aの開口部を横断するように一方のコイル接続部33aから他方のコイル接続部33bまで延びるもののほか、結線部33の開口部の周囲で一方のコイル接続部33aから他方のコイル接続部33bまで延びるものも含む。例えば、図11に示す規制部51は、一対のコイル接続部33a,33bのうち一方のコイル接続部33aにおけるターミナル本体部31の幅方向の一端から延設されている。規制部51は、その先端が他方のコイル接続部33bの内側面33dに当接するように、その基端部が屈曲されている。そして、規制部51の先端は、結線部33の弾性力によってコイル接続部33bの内側面33dに圧接されている。また、図12に示す規制部61は、一対のコイル接続部33a,33bのうち、ターミナル本体部31を折り返した部分に該当する一方のコイル接続部33aにおける結線部33の開口部側の端部を結線部33の内側に向けて折り曲げることにより形成されている。そして、規制部61の先端は、結線部33の弾性力によってコイル接続部33bの内側面33dに圧接されている。
このように構成すると、規制部51,61の先端は、結線部33の弾性力により他方のコイル接続部33bの内側面33dに圧接されていることから、規制部51,61は、結線部33と接続端部11aとの溶接時に熱衝撃等により結線部33内で移動した接続端部11aから衝撃力を受けても移動し難くなる。従って、溶接時にコイル11の接続端部11aが結線部33の開口部から該結線部33の外へ出ることをより抑制することができる。また、規制部61は、一対のコイル接続部33a,33bのうち一方のコイル接続部33aにおける結線部33の開口部側の端部を該結線部33の内側に向けて折り曲げて形成された簡易な構成であるとともに、規制部61にて容易に結線部33の開口部を閉塞することができる。
・上記第2実施形態のターミナル41においては、規制部42は、オーバハング部42aの長さLが0.8mmとなるように、且つ結線部33内に配置される2つの接続端部11aのうち結線部33の開口部側に配置された接続端部11aとの間のギャップGが0.6mmとなるように形成されている。しかしながら、オーバハング部42aの長さL、及びギャップGの値は適宜変更してもよい。
・上記第1実施形態では、規制部36は、結線部33において、結線部33内に配置される2つの接続端部11aのうち結線部33の開口部側に配置された接続端部11aとの間のギャップGが0.35mmとなる位置に形成されている。しかしながら、ギャップGの値はこれに限らない。規制部36は、結線部33において、ギャップGが0.35mmより小さくなる位置に形成されてもよいし、0.35mmより大きくなる位置に形成されてもよい。但し、ギャップGが0.35mmより小さくなるように規制部36を形成すると、溶接不良率を0%とすることが可能となる。
・上記各実施形態では、規制部36,42の幅wは、何れも1.2mmとされている。しかしながら、規制部36,42の幅wは、これ以外の値に設定されてもよい。
・上記各実施形態では、規制部36,42は、何れも一対のコイル接続部33a,33bのうち、ターミナル本体部31を折り返した部分に該当する一方のコイル接続部33aに一体に設けられている。しかしながら、規制部36,42は、一対のコイル接続部33a,33bのうち何れのコイル接続部に一体に設けられてもよい。尚、上記各実施形態では、コイル接続部33aを「一方のコイル接続部」と表現し、コイル接続部33bを「他方のコイル接続部」と表現しているが、「一方のコイル接続部」をコイル接続部33bと捉え、「他方のコイル接続部」をコイル接続部33aと捉えてもよい。
・上記各実施形態では、配置工程において、結線部33内に接続端部11aが配置された後に、屈曲工程において、規制部36,42の基端部が屈曲されることにより、各規制部36,42は、結線部33の開口部を横断した状態となる。しかしながら、配置工程が行われる前に屈曲工程が行われてもよい。尚、第2実施形態のターミナル41の結線部33にコイル11の接続端部11aを接合する場合には、ギャップGを0.35mmより大きな値として規制部42と接続端部11aとを離間させると、結線部33と規制部42とによって囲まれた空間が大きくなるため、屈曲工程後の配置工程において、結線部33内への接続端部11aの挿入をより容易に行うことができる。従って、溶接不良率を低減させつつ、ターミナル41とコイル11との接合をより容易に行うことができる。
・図13に示すように、屈曲工程において、結線部33内に配置された接続端部11aよりも結線部33の開口部側で一対のコイル接続部33a,33bが互いに近づくように結線部33をかしめてもよい。このようにすると、結線部33内での接続端部11aの移動がより規制され、接合工程において、接続端部11aが結線部33の開口部から同結線部33の外部に出ることが一層抑制される。尚、規制部36を屈曲する際に、同時に結線部33をかしめると、生産性を向上させることができる。
・上記各実施形態では、結線部33と接続端部11aとの接合は、アーク溶接にて行われているが、これに限らない。例えば、アーク溶接以外の溶融溶接(レーザ溶接等)、抵抗溶接等のうち何れかの方法で結線部33と接続端部11aとを接合してもよい。
・上記各実施形態では、結線部33を構成する一対のコイル接続部33a,33bは、互いに平行をなしているが、互いに対向するように構成されていればよい。従って、例えば、一対のコイル接続部33a,33bは、平行に限らず、結線部33の開口部に向かうに連れて徐々に互いの間隔が広くなるように構成されてもよい。また、一対のコイル接続部33a,33bは、結線部33の開口部に向かうに連れて徐々に互いの間隔が狭くなるように構成されてもよい。
・上記実施形態では、結線部33は、ターミナル本体部31の長手方向の端部(若しくは一部)をU字状に折り返した形状とされている。しかしながら、結線部33は、ターミナル本体部31の長手方向の端部(若しくは一部)を折り返した形状であれば、コ字状やV字状等、U字状以外の形状とされてもよい。
・上記実施形態では、結線部33には、それぞれ2本ずつの接続端部11aが結線されるが、結線部33に結線される接続端部11aは1本であってもよい。
・コイル11を構成する導線10の金属線10aの直径dは、上記各実施形態の値に限らず、適宜変更してもよい。
・上記各実施形態では、ターミナル15,41の結線部33は、ブラシレスモータ1のステータ(電機子)3に巻装されたコイル11を結線するものとした。しかし、本発明にかかるターミナルはこれに限定されず、ブラシ付きモータの電機子に備えられたコイルを結線する結線部を備えたターミナルに適用してもよい。
・上記各実施形態では、車両操舵軸の作動をアシストするためのパワーステアリング装置に備えられるブラシレスモータ1を例に本発明を説明したが、他の用途のブラシレスモータに本発明を具体化してもよい。
上記各実施形態、及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項11又は請求項12に記載のターミナルとコイルとの接合方法において、前記配置工程と前記接合工程との間に、前記結線部内に配置された接続端部よりも前記結線部の開口部側で一対の前記コイル接続部が互いに近づくように前記結線部をかしめる屈曲工程を備えたことを特徴とするターミナルとコイルとの接合方法。同方法によれば、結線部内での接続端部の移動がより規制され、接合工程において、接続端部が結線部の開口部から同結線部の外部に出ることが一層抑制される。
(ロ)請求項13又は請求項14に記載のステータの製造方法において、前記配置工程と前記接合工程との間に、前記結線部内に配置された接続端部よりも前記結線部の開口部側で一対の前記コイル接続部が互いに近づくように前記結線部をかしめる屈曲工程を備えたことを特徴とするターミナルとコイルとの接合方法。同方法によれば、結線部内での接続端部の移動がより規制され、接合工程において、接続端部が結線部の開口部から同結線部の外部に出ることが一層抑制される。
(a)はブラシレスモータの側面図、(b)は図1(a)におけるA−A線断面図。 (a)はステータ及びロータをホルダ側から見た側面図、(b)はステータの図2(a)におけるB−B線断面図。 (a)第1実施形態のターミナルを備えたホルダの側面図、(b)は図3(a)におけるC−C線断面図、(c)は図3(a)におけるD−D線断面図。 (a)は第1実施形態のターミナルの平面図、(b)及び(c)は同ターミナルの側面図。 (a)は第1実施形態のターミナルにおける結線部付近の斜視図、(b)は同ターミナルにおける結線部付近の平面図。 第1実施形態のターミナルにおける結線部と接続端部との接合状態を示す斜視図。 第1実施形態のターミナルにおける規制部と接続端部との間のギャップと溶接不良率との関係を示す表。 第1実施形態のターミナルにおける規制部と接続端部との間のギャップと溶接不良率との関係を示すグラフ。 (a)は第2実施形態のターミナルにおける結線部付近の平面図、(b)は同ターミナルにおける結線部を該結線部の開口部側から見た断面図。 オーバハング部の長さと溶接不良率との関係を示すグラフ。 (a)は別の形態のターミナルにおける結線部付近の平面図、(b)は図11(a)におけるE−E線断面図。 (a)は別の形態のターミナルにおける結線部付近の平面図、(b)は図12(a)におけるF−F線断面図。 (a)は別の形態のターミナルにおける結線部付近の斜視図、(b)は同ターミナルにおける結線部付近の平面図。
符号の説明
3…電機子としてのステータ、4…ロータ、6…電機子コアとしてのステータコア、7…ティース部、11…コイル、11a…接続端部、15,15a,15b,15c,15d,41…ターミナル、18…マグネット、31…ターミナル本体部、33…結線部、33a,33b…コイル接続部、33c…外側面、36,42,51,61…規制部、42a…オーバハング部、G…ギャップ、L…オーバハング部の長さ、t…ターミナル本体部の板厚、w…規制部の幅。

Claims (14)

  1. 電機子に備えられたコイルの接続端部を結線するための結線部を有する金属板製のターミナルであって、
    帯状のターミナル本体部を備え、
    前記結線部は、互いに対向し間に前記接続端部が配置される一対のコイル接続部が形成されるように前記ターミナル本体部の一部を折り返した形状をなし、
    前記結線部に、前記結線部の開口部を横断するように一方の前記コイル接続部から少なくとも他方の前記コイル接続部まで延びる規制部を一体に設けたことを特徴とするターミナル。
  2. 請求項1に記載のターミナルにおいて、
    前記規制部は、一対の前記コイル接続部のうち一方の前記コイル接続部における前記ターミナル本体部の幅方向の片側端部に一体に設けられるとともに、前記結線部の底部から前記結線部の開口部に向かう方向に前記ターミナル本体部の板厚以上の幅を有することを特徴とするターミナル。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のターミナルにおいて、
    前記結線部内に配置される前記接続端部と前記規制部との間のギャップが0.35mm以下であることを特徴とするターミナル。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のターミナルにおいて、
    前記規制部は、一対の前記コイル接続部のうち一方の前記コイル接続部における前記ターミナル本体部の幅方向の片側端部に一体に設けられ、その先端部を、前記結線部の外部で他方の前記コイル接続部の外側面に沿うように他方の前記コイル接続部に向けて屈曲してなるオーバハング部を有することを特徴とするターミナル。
  5. 請求項4に記載のターミナルにおいて、
    前記結線部内に配置される前記接続端部と前記規制部との間のギャップが0.6mm以下であり、
    前記オーバハング部の基端から先端までの長さが0.8mm以上であることを特徴とするターミナル。
  6. 請求項1に記載のターミナルにおいて、
    前記規制部は、一対の前記コイル接続部のうち一方の前記コイル接続部における前記結線部の開口部側の端部を該結線部の内側に向けて折り曲げて形成されており、前記結線部の弾性力により該規制部の先端が他方の前記コイル接続部に圧接されたことを特徴とするターミナル。
  7. 金属板製のターミナルに設けられた結線部に、電機子に備えられたコイルの接続端部が結線される、ターミナルとコイルとの結線構造であって、
    前記ターミナルは、帯状のターミナル本体部を備え、
    前記結線部は、互いに対向する一対のコイル接続部が形成されるように前記ターミナル本体部の一部を折り返した形成をなし、一対の前記コイル接続部のうち一方の前記コイル接続部における前記ターミナル本体部の幅方向の片側端部に一体に設けられ前記結線部の開口部を横断するように一方の前記コイル接続部から少なくとも他方の前記コイル接続部まで延びる規制部を備え、
    前記結線部内に前記接続端部が配置され、前記規制部が設けられた側の前記結線部の端部で溶融溶接されたことを特徴とするターミナルとコイルとの結線構造。
  8. 放射状に延びる複数のティース部を有する電機子コアと、
    前記ティース部にそれぞれ巻装され、巻き始めと巻き終わりの接続端部のうち少なくとも一方の前記接続端部が請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のターミナルの結線部に結線された複数のコイルと、
    を備えたことを特徴とする電機子。
  9. 放射状に延びる複数のティース部を有するステータコアと、
    前記ティース部にそれぞれ巻装され、巻き始めと巻き終わりの接続端部のうち少なくとも一方の前記接続端部が請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のターミナルの結線部に結線された複数の前記コイルと、
    を備えたことを特徴とするステータ。
  10. それぞれコイルが巻装された複数のティース部を有するステータと、
    前記コイルの接続端部が結線された結線部を有する請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のターミナルと、
    前記ステータの内側に配置されるマグネットを有し、前記コイルへの通電により前記ステータに対して相対回転されるロータと、
    を備えたことを特徴とするモータ。
  11. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のターミナルに備えられた結線部内に、電機子コイルに備えられたコイルの接続端部を配置する配置工程と、
    前記結線部と前記接続端部とを溶接により接合する接合工程と、
    を備えたことを特徴とするターミナルとコイルとの接合方法。
  12. 請求項11に記載のターミナルとコイルとの接合方法において、
    前記規制部は、一対の前記コイル接続部のうち一方の前記コイル接続部における前記ターミナル本体部の幅方向の片側端部に一体に設けられており、
    前記接合工程では、前記規制部が設けられた側の前記結線部の端部でアーク溶接が行われて前記結線部と前記接続端部とが接合されることを特徴とするターミナルとコイルとの接合方法。
  13. 放射状に延びる複数のティース部を有するステータコアと、
    前記ティース部にそれぞれ巻装された複数の前記コイルと、
    前記コイルの接続端部が結線される結線部を有する金属板製のターミナルと、
    を備えたステータの製造方法であって、
    請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のターミナルに備えられた結線部内に、前記接続端部を配置する配置工程と、
    前記結線部と前記接続端部とを溶接により接合する接合工程と、
    を備えたことを特徴とするステータの製造方法。
  14. 請求項13に記載のステータの製造方法において、
    前記規制部は、一対の前記コイル接続部のうち一方の前記コイル接続部における前記ターミナル本体部の幅方向の片側端部に一体に設けられており、
    前記接合工程では、前記規制部が設けられた側の前記結線部の端部でアーク溶接が行われて前記結線部と前記接続端部とが接合されることを特徴とするステータの製造方法。
JP2007337674A 2007-12-27 2007-12-27 ターミナル、ターミナルとコイルとの結線構造、電機子、ステータ、モータ、ターミナルとコイルとの接合方法及びステータの製造方法 Expired - Fee Related JP5075620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007337674A JP5075620B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 ターミナル、ターミナルとコイルとの結線構造、電機子、ステータ、モータ、ターミナルとコイルとの接合方法及びステータの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007337674A JP5075620B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 ターミナル、ターミナルとコイルとの結線構造、電機子、ステータ、モータ、ターミナルとコイルとの接合方法及びステータの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009159782A JP2009159782A (ja) 2009-07-16
JP5075620B2 true JP5075620B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=40963171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007337674A Expired - Fee Related JP5075620B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 ターミナル、ターミナルとコイルとの結線構造、電機子、ステータ、モータ、ターミナルとコイルとの接合方法及びステータの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5075620B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6001447B2 (ja) * 2012-12-28 2016-10-05 株式会社Top 結線構造、回転機、電動車両及び結線方法
JP6146612B2 (ja) * 2013-07-25 2017-06-14 株式会社デンソー 回転電機の固定子
CN103394817B (zh) * 2013-07-29 2016-03-16 中达电机股份有限公司 绕线转子并头的焊接方法
JP2017212781A (ja) * 2016-05-24 2017-11-30 日立オートモティブシステムズエンジニアリング株式会社 回転電機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11114674A (ja) * 1997-10-08 1999-04-27 Denso Corp 絶縁被覆電線の接続方法及びその接続構造
JP2004319443A (ja) * 2003-03-28 2004-11-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 結線構造、結線構造の製造方法、ランプ、及びランプの製造方法
JP4283729B2 (ja) * 2004-05-14 2009-06-24 アスモ株式会社 ブラシレスモータ
KR100854994B1 (ko) * 2004-10-19 2008-08-28 삼성전자주식회사 모터 및 그 중성선 체결 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009159782A (ja) 2009-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3025415B1 (en) Stator for rotary electric machine and method for manufacturing the same
TWI431902B (zh) A stator and a rotating motor using it
US8193677B2 (en) Brushless motor and electric power steering apparatus having exposed bus bar
JP5953672B2 (ja) モータ
JP2003324883A (ja) 回転電機およびその製造方法
CN107078581B (zh) 旋转电机的定子
JP2001286090A (ja) モータ端子構造
JP2008148533A (ja) モータ
JP2011120413A (ja) モータ
JP5075620B2 (ja) ターミナル、ターミナルとコイルとの結線構造、電機子、ステータ、モータ、ターミナルとコイルとの接合方法及びステータの製造方法
JP5849827B2 (ja) 端子金具およびこの端子金具を備えたモータ
JP4283729B2 (ja) ブラシレスモータ
JP5773963B2 (ja) 電動機のステータ及び電動機
JP5153167B2 (ja) 回転機用巻線接続装置
JP5237767B2 (ja) 整流子及び該整流子を備える電機子及びモータ並びに該電機子の製造方法及びモータの製造方法
JP2021072739A (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
JP5138491B2 (ja) ステータ及びブラシレスモータ
JP6080964B2 (ja) 回転電機の固定子
JP6745838B2 (ja) 回転電機及びその製造方法
JP5283945B2 (ja) 結線方法及びブラシレスモータの製造方法
JP4549813B2 (ja) ステータ及びブラシレスモータ
JP4971417B2 (ja) ステータ及びブラシレスモータ
JP7424538B2 (ja) 電機子巻線、及びその製造方法
JP2022044129A (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
JP2022158695A (ja) 導電線、溶接方法、及び回転電機の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5075620

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees