JP2022044129A - 回転電機および回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機および回転電機の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022044129A
JP2022044129A JP2020149597A JP2020149597A JP2022044129A JP 2022044129 A JP2022044129 A JP 2022044129A JP 2020149597 A JP2020149597 A JP 2020149597A JP 2020149597 A JP2020149597 A JP 2020149597A JP 2022044129 A JP2022044129 A JP 2022044129A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
line
peripheral side
electric machine
rotary electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020149597A
Other languages
English (en)
Inventor
淳平 安冨
Jumpei Yasutomi
辰郎 日野
Tatsuo Hino
和哉 長谷川
Kazuya Hasegawa
健二 前川
Kenji Maekawa
康宏 早坂
Yasuhiro Hayasaka
宏紀 立木
Hiroki Tachiki
哲史 浴野
Tetsushi Ekino
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2020149597A priority Critical patent/JP2022044129A/ja
Publication of JP2022044129A publication Critical patent/JP2022044129A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】三相コイル相互の絶縁性を安価に確認できる回転電機および回転電機の製造方法を提供する。【解決手段】回転電機100は、固定子30と、回転子60とを備え、固定子30は、固定子鉄心31と、複数の単位コイル33、33Bから成る固定子巻線32とを備え、異なる単位コイル33、33Bの内周側端末線同士33OUT、33BOUTを固定子30の軸方向の上方で、径方向外側から接続する第1接続線34を備え、第1接続線34は、固定子30の周方向Yに延びる周方向延伸部34Yと、周方向延伸部34Yの両端から固定子30の径方向Xに延びる径方向延伸部34Xと、径方向延伸部34Xの端部から固定子30の軸方向Zの上方に延びる軸方向延伸部34Zとを有し、周方向延伸部34Yには、径方向Xの内側に向かって突出する、突出部34Pを備える。【選択図】図8

Description

本開示は、回転電機および回転電機の製造方法に関するものである。
近年、回転電機を簡単かつ確実に組み立てることができ、回転電機の生産性向上を図ることができる導体の結線構造、及び回転電機の小型化を図ることができる回転電機の固定子構造を提供することが要求されている。
従来の回転電機では、固定子の周方向に離間したコイル端末部を電気的に接続するために、接続線を用い、接続線接合部とコイル端末部とを固着させて固定子を製造している。
しかし、接続線の構成は、コイルエンドとの接触を防ぎつつ、一方でコイルエンドを小型にしなければならいため、形状が複雑になりやすく、製造工程も複雑化しやすいという課題があった。
さらに、接続線供給時に接続線の位置、姿勢にばらつきがあると、接続線の接合部とコイル端末部の位置ずれが生じるため、固着部における接合品質、耐久性が低下するという課題があった。
そこで、コイル端末部の径方向の幅と、接続線の径方向の幅とが等しく、コイル端末部の周方向の幅よりも接続線接続部の周方向の幅を大きくすることによって、接続線供給時に接続線の位置又は姿勢にばらつきがあっても、接続線接合部とコイル端末部とを適切に固着することができ、接合品質を高める技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-122102号公報
しかしながら、特許文献1では、接続線の材料として、単位コイルよりも断面の大きな別材料を使用しており、材料コストが高い。
さらに、特許文献1のバスバーでは、中性点を形成する順序に制約がある。すなわち、各相を形成する単位コイルを全て先に接続して、中性点を形成する接続線を最後に接続しようとすると、接続線を、径方向からも軸方向からも供給できなくなる。
三相交流の中性点を先に接合した場合、異なる相のコイル同士が電気的に同電位となるため、異なる相のコイル同士の絶縁性をDC(Direct Current)電圧で確認することができない。確認するためには、インパルス試験機等、高価で特殊な装置が必要となるため、製造コストが増加する課題があった。
本開示は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、中性点を形成する接続線を最後に容易に供給でき、中性点を接続する前に、三相コイル相互の絶縁性を安価に確認できる回転電機および回転電機の製造方法を提供することを目的とする。
本開示に係る回転電機は、
固定子と、前記固定子の内周面に、外周面を対向させて回転可能に支持された回転子とを備える回転電機であって、
前記固定子は、固定子鉄心と、複数の単位コイルから成る固定子巻線とを備え、
前記単位コイルの両端部である2本の端末線のうち、前記固定子鉄心の径方向内側から軸方向上方に引き出される端末線を内周側端末線とし、前記固定子鉄心の径方向外側から軸方向上方に引き出される端末線を外周側端末線とするとき、
異なる前記単位コイルの内周側端末線同士を前記固定子の軸方向の一端側で、径方向外側から接続する接続線としての第1接続線を備え、
前記第1接続線は、前記固定子の周方向に延びる周方向延伸部と、前記周方向延伸部の両端から前記固定子の径方向に延びる径方向延伸部と、前記径方向延伸部の端部から前記固定子の軸方向上方に延びる軸方向延伸部とを有し、
前記周方向延伸部には、径方向内側に向かって突出する、突出部を備えるものである。
また、前記回転電機は、前記単位コイルの前記外周側端末線と、三相コイルの中性点とを周方向に接続する中性点接続線を備え、
本開示に係る回転電機の製造方法は、
相の各相を構成する前記単位コイルを全て相互に接続、固定した後で、前記中性点接続線を接続するものである。
本開示に係る回転電機および回転電機の製造方法によれば、中性点を形成する接続線を最後に容易に供給でき、中性点を接続する前に、三相コイル相互の絶縁性を安価に確認できる回転電機および回転電機の製造方法を提供することを目的とする。
実施の形態1による回転電機の概略構成を示す断面模式図である。 実施の形態1による固定子の斜視図である。 実施の形態1による単位コイルを2つ組み合わせた状態を示す正面図である。 図3AのA-A断面図である。 実施の形態1による2種の単位コイルを各1つ組み合わせた状態を示す正面図である。 図4AのB-B断面図である。 実施の形態1による回転電機の断面模式図である。 図5Aに描かれている単位コイルを径方向Xの外側から見た概念図である。 実施の形態1による固定子巻線の結線図の一例を示す図である。 実施の形態1による固定子巻線の結線パターンを示す模式図である。 実施の形態1による溶接前の接続線と単位コイルの位置関係を示す要部拡大図である。 実施の形態1による接続線の斜視図である。 実施の形態1による接続線を軸方向Z+側から見た図である。 実施の形態1による接続線を径方向Xの外側から見た図である。 実施の形態1による接続線の斜視図である。 実施の形態1による接続線を接続線供給ツールにて把持する前の状態を示す図である。 実施の形態1による接続線を接続線供給ツールにて把持した状態を示す図である。 実施の形態1による接続線を固定子に軸方向Z+側から供給完了する直前の状態を示す図である。 実施の形態1による接続線を内周側端末線へ供給後の状態を示す図である。 実施の形態1による接続線の端部接合部と内周側端末線の端部接合部との溶接工程を示す図である。 実施の形態1による接続線の端部接合部と内周側端末線の端部接合部との溶接工程を示す図である。 実施の形態1による接続線の端部接合部と内周側端末線の端部接合部との溶接工程を示す図である。 図11DのE-E断面図である。 実施の形態2による接続線を固定子に配置した状態を示す斜視図である。 実施の形態2による接続線の斜視図である。 実施の形態2による接続線の斜視図である。 実施の形態3による接続線の斜視図である。 実施の形態3による接続線を接続線供給ツールにより把持する工程を示す図である。 実施の形態3による接続線を接続線供給ツールにより把持する工程を示す図である。 実施の形態3による接続線の斜視図である。 実施の形態4による外周側端末線同士をつなぐ接続線を軸方向Z+側から見た模式図である。
実施の形態1.
以下、実施の形態1による回転電機および回転電機の製造方法を、図を用いて説明する。
本明細書で、特に断り無く「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」というときは、それぞれ、固定子の「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」をいうものとする。また、この明細書で、特に断り無く上下に言及するときは、基準となる場所において、軸方向に垂直な面を想定し、その面を境界として固定子の中心点が含まれる側を「下」、その反対を「上」とする。また、高さの高低を比較する場合は、固定子の中心からの距離が長い方を「高い」とする。
また、固定子の径方向を径方向Xとし、固定子の周方向を周方向Yとし、固定子の軸方向を軸方向Zとする。径方向X、周方向Y、軸方向Zは、回転子および回転電機の径方向、周方向、軸方向とも一致する。
図1は、回転電機100の概略構成を示す断面模式図である。
回転電機100は、有底円筒状のハウジング1と、ハウジング1の開口部を閉口するブラケット2と、ハウジング1に焼き嵌めもしくは圧入などの固定手段によって固定された固定子30と、ハウジング1の底部およびブラケット2にベアリング4を介して固定子30の内周面に、外周面を対向させて回転可能に支持された回転子60とを備える。
回転子60は、回転子鉄心61と、回転子鉄心61の軸心位置に挿通された回転軸62と、回転子鉄心61の外周面側に埋設されて周方向Yに所定のピッチで配列され、磁極を構成する永久磁石63とを備える永久磁石型回転子である。
次に、固定子30の構成について具体的に図2から図5を参照しつつ説明する。
図2は、固定子30の斜視図である。
図3Aは、単位コイル33を2つ組み合わせた状態を示す正面図である。
図3Bは、図3AのA-A断面図である。
図4Aは、単位コイル33と単位コイル33Bとを組み合わせた状態を示す正面図である。
図4Bは、図4AのB-B断面図である。
図2に示すように、固定子30は、固定子鉄心31と、固定子鉄心31に装着された固定子巻線32とを備えている。詳細は後述するが、固定子巻線32は、複数の単位コイル33および複数の単位コイル33Bからなる。ここで、単位コイル33、33Bの内周側端末線33INおよび外周側端末線33OUTが存在する側を、軸方向Z+とし、その反対側を軸方向Z-とする。
図5Aは、回転電機100の断面模式図であり、図3に示す単位コイル33、33Bの固定子鉄心31への挿入状態を示す模式図である。説明の都合上、回転電機100を直線状に引き延ばして描いており、紙面上側が径方向Xの内側である。なお、各図において径方向Xの内側をX-として図示し、径方向Xの外側をX+として図示する。
図5Bは、図5Aに描かれている単位コイル33を径方向Xの外側から見た概念図である。図5A、図5Bに示す実線部分と、2点鎖線部分は、それぞれ異なる単位コイル33を示している。また、破線部分は、2つの単位コイル33、33BOUTの端末線同士を接続する部分を示している。
図2、図5に示すように、固定子鉄心31は、ヨーク部31aと、ヨーク部31aの内周面に等間隔に配置され、径方向Xの内側に向かって突出する複数のティース部31bとを備える。周方向Yに隣り合うティース部31bの間に形成される空間が、単位コイル33、33Bを収納するスロットSとなる。
また、図3、図4に示すように、単位コイル33、33Bは、固定子鉄心31のスロットSに挿入されるスロット収納部33S1~33S4(スロット収納部33Sと総称する)と、固定子鉄心31のスロットSから軸方向Zに突出して周方向Yに延び、異なるスロットSに挿入されたスロット収納部33S間を接続するターン部33T1-2、33T2-3、33T3-4(ターン部33Tと総称する)と、固定子鉄心31のスロットSから軸方向Z+側に突出して固定子巻線32の別の単位コイル33と接続するための内周側端末線33INおよび外周側端末線33OUT、33BOUTとを有する。
単位コイル33、33Bの両端部である2本の端末線のうち、固定子鉄心31の径方向Xの内側から軸方向Z+側(上方)に引き出される端末線を内周側端末線33INとし、固定子鉄心31の径方向X外側から軸方向Z+側(上方)に引き出される端末線を外周側端末線33OUT、33BOUTとする。
複数のターン部33Tが、図2に示す固定子巻線32のコイルエンド部32eを形成する。内周側端末線33INのスロットS内における径方向Xの位置は、外周側端末線33OUTのスロットS内における径方向Xの位置よりも径方向Xの内側となる。なお、図3は、2つの単位コイル33を組み合わせているものとして説明するが、実際には、図3Aに示す左右の単位コイル33は、外周側端末線33OUTの形状が若干異なる。
図3A、左側に示す単位コイル33と、図4A、左側に示す単位コイル33Bとの違いは、一方の外周側端末線33OUTが周方向Yの反対側に曲げられている点である。単位コイル33Bは、他の単位コイル33と、双方の外周側端末線33BOUT、33OUT同士を接続するために使用する。
図5Bの実線で示す単位コイル33の外周側端末線33OUTから電流が給電される場合は、スロット収納部33Sおよびターン部33Tを経由して電流が流れ、内周側端末線33INから隣接する他の単位コイル33に電流を流す、このように電流が流れることによって、磁界を発生させることができる。
なお、ターン部33T1-2の符号の内、Tの後に続く数字”1”および”2”は、各スロット収納部33Sの”S”に続く番号に対応し、スロット収納部33S1とスロット収納部33S2とを接続するターン部33Tであることを示している。
したがって、図5Bの符号を追って、単位コイル33の構成を最初から説明し直すと、実線で示す単位コイル33の外周側端末線33OUT→スロット収納部33S1→ターン部33T1-2→スロット収納部33S2→ターン部33T2-3→スロット収納部33S3→ターン部33T3-4→スロット収納部33S4→内周側端末線33INへと1本の導体Wが巻き回されており、内周側端末線33INは、同様に巻き回されている隣接する2点鎖線で示す他の単位コイル33の外周側端末線33OUTと接合されている。
そして、スロット収納部33S1とスロット収納部33S3とは、同じスロットS内における、径方向Xの外側から1番目と外側から2番目の位置に収納される。また、スロット収納部33S2とスロット収納部33S4とが周方向Yに6個(図5Aにおける紙面右側に6個)離れたスロットS内における、径方向Xの内側から1番目と内側から2番目の位置に収納される。
隣接する他の単位コイル33(2点鎖線で表示)のスロット収納部33S1とスロット収納部33S3とは、実線で示す単位コイル33のスロット収納部33S1、33S3が収納されたスロットSの、一個隣(図5Aにおける紙面右隣)の同じスロットS内の、径方向Xの外側から1番目と外側から2番目の位置に収納される。また、スロット収納部33S2とスロット収納部33S4とが周方向Yに6個(図5Aにおける紙面右側に6個)離れたスロットS内における、径方向Xの内側から1番目と内側から2番目の位置に収納される。
隣接する単位コイル33、33Bの内周側端末線33INと外周側端末線33OUT、33BOUTであって、相互に接続されていない内周側端末線33INおよび外周側端末線33OUT、33BOUTは、他の単位コイル33、33Bと接合するために用いられるか、もしくは、電圧を供給する給電部としてインバータに接続される。
図6は、固定子巻線32の結線図の一例を示す図である。U1~U8は、三相交流のU相を構成するそれぞれの一対の単位コイル33(単位コイル33Bを含む)表す。
直列に接続されたU1~U8を構成する一対の単位コイル33であって、U1を構成する2つの単位コイル33の内、相互に接続されていない内周側端末線33IN又は外周側端末線33OUTの一方が、インバータ装置70に接続され、給電を受ける。そして、U8を構成する一対の単位コイル33の内、相互に接続されていない内周側端末線33IN又は外周側端末線33OUTの他方が、中性点Nに接続される。V1~V8は、V相を構成するそれぞれの単位コイル33を表し、W1~W8は、W相を構成するそれぞれ一対の単位コイル33を表し、同様に給電部および中性点Nに接合することで、三相の固定子巻線32を構成する。
このように構成された複数の単位コイル33、33Bを、図2に示すように周方向Yに一周分、48個並べて、固定子巻線32を構成し、その後、径方向Xの外側から固定子鉄心31のティース部31bを固定子巻線32に挿入することによって、固定子30を構成する。
なお、本実施の形態1においては、固定子鉄心31を分割して外周側からティース部31bを固定子巻線32に挿入する構造を例に図示、説明したが、周方向Yに分割面のない固定子鉄心の径方向Xの内側から単位コイル33をスロットS内に挿入してもよい。
図7は、固定子巻線32の結線パターンを示す模式図である。図5と同様に、紙面上側が、固定子30の径方向Xの内側となる。
図8は、溶接前の接続線34と単位コイル33の位置関係を示す要部拡大図である。
図9Aは、接続線34(第1接続線)の斜視図である。
図9Bは、接続線34を軸方向Z+側から見た図である。
図9Cは、接続線34を径方向Xの外側から見た図である。
図10は、接続線35(第2接続線)の斜視図である。
図7に示すUinが、三相交流における給電部を示し、Uoutが中性点に接続される。スロットNoは、固定子鉄心31の48個のスロット番号を示し、四角内の数字がUinからの接続順を示す。
図7の丸印で囲ったそれぞれの部分が、図3に示す一対の単位コイル33を示し、スロットNO(番号)間を結ぶ実線が各端末線の接続状態を示している。実線で示すように複数の単位コイルの内周側端末線および外周側端末線を電気的に接続する方法として、軸方向Zに伸長している内周側端末線および外周側端末線を長く取り、それぞれを周方向Yに向かい合うように倒して内周側端末線同士、および外周側端末線同士を直接固着して接続する方法がある。
しかし、内周側端末線および外周側端末線共にこの方法を実施した場合、単位コイルの取り扱い性が悪化するとともに、単位コイルの種類が多くなり、単位コイルの製造工程が煩雑になって、製品の製造コストが上がる。
そこで、本実施の形態1では、比較的取り扱いの容易な単位コイル33Bの外周側端末線33BOUTを長く取り、周方向Yに倒して、他の単位コイル33の外周側端末線33OUTに直接接続し、内周側端末線33IN同士の接続には、図9、図10に示すような、単位コイル33と同じ導体W(同じ材料)からなる、周方向Yに伸長する接続線34、35を用意し、この接続線34、35の両端と、他の単位コイル33の内周側端末線33IN同士を固着させて接続する方法を取り入れた。これにより、単位コイル33、33Bの各端末線が長くなることを防ぐとともに、単位コイルの種類を少なくすることによって製品の製造コストを下げる効果を得る。
内周側端末線33IN同士をつなぐ際に、全て同じ接続線を使用すると、接続線同士が接触してしまうため、2種類の接続線34、接続線35を使用している。そのため、本実施の形態1では、図9に示す接続線34を、内周側端末線33INの径方向Xの外側に配置し、図10に示す接続線35を、内周側端末線33INの径方向Xの内側に配置して、接続線34、35と単位コイル33、33Bの他の部分との接触を避けて構成する。
次に、接続線34の構成の詳細を説明する。
図9A~図9Cに示すように、接続線34は、周方向Yに延びる周方向延伸部34Yと、周方向延伸部34Yの両端から径方向Xの内側に延びる径方向延伸部34Xと、径方向延伸部34Xの内側端部から軸方向Z+側に延びる軸方向延伸部34Zとを有する。
軸方向延伸部34Zの先端から予め設定された範囲が、端部接合部34ZSである。周方向延伸部34Yには、接続線34が径方向Xの内側に向かって山形に突出する、突出部34Pを2カ所に備える。突出部34Pの突出幅L1は、導体Wの径方向の厚みL2よりも大きい。
図10に示す接続線35は、内周側端末線33INの径方向Xの内側から、2つの単位コイル33、33Bの内周側端末線33INを周方向Yに接続する。接続線35は、周方向Yに延びる周方向延伸部35Yと、周方向延伸部35Yの両端から軸方向Z+側に延びる軸方向延伸部35Zとを有する。軸方向延伸部35Zの先端から予め設定された範囲が、端部接合部35ZSである。端部接合部35ZSは、径方向Xの外側に配置される内周側端末線33INの端部接合部33INSに溶接される部分である。
次に、接続線供給ツール80による接続線34の把持工程と溶接工程について説明する。
図11Aは、接続線34を接続線供給ツール80にて把持する前の状態を示す図である。
図11Bは、接続線34を接続線供給ツール80にて把持した状態を示す図である。
図11Cは、接続線34を固定子30に軸方向Z+側から供給完了する直前の状態を示す図である。
図11Dは、接続線34を内周側端末線33INへ供給後の状態を示す図である。
図12A~図12Cは、接続線34の端部接合部34ZSと内周側端末線33INの端部接合部33INSとの溶接工程を示す図である。
接続線34の周方向延伸部34Yに突出部34Pを備えることにより、図11Dに示すように、接続線34を内周側端末線33INと、外周側端末線33OUTと外周側端末線33BOUTが接合されて外-外固着部33Cとなる部分の間に、軸方向Zから配置することが可能となる。これにより、接続線34の接合と、中性点Nの接合の順序が限定されない。すなわち、三相の各相を構成する単位コイル33、33Bを全て、相互に、又は接続線34、35を用いて接続し、固定した後で、図8に示す中性点Nを形成する接続線39(中性点接続線)を供給、接続できる。接続線39は、図7のUout、Vout、Woutとなる外周側端末線33OUT、33BOUTを周方向に接続する。また、接続線39は、軸方向Z+側からも、径方向Xの外側からも供給できる。
もし、三相交流の中性点Nを先に接合した場合、異なる相のコイル同士が電気的に同電位となるため、異なる相のコイル同士の絶縁性をDC電圧で確認することができない。これを確認するためには、インパルス試験機等、高価で特殊な装置が必要となるため、検査コストが高額になる。一方、図8~図11に示すような接続線34、35を用いることで、中性点Nを形成する前に三相コイル間の絶縁検査を実施できるので製品の製造コストを低下させる効果がある。
また、接続線34に径方向延伸部34Xを備えることによって、ターン部33Tと接続線34の周方向延伸部34Yとが接触しない。すなわち、内周側端末線33IN、接続線34の軸方向延伸部34Zを軸方向Z+側に伸ばす必要がなく、コイルエンド部32eを低くできる。このように、接続線34に径方向延伸部34Xを備えることによって、接続線34の周方向延伸部34Yを内周側端末線33INと、外周側端末線33OUTおよび外周側端末線33BOUTの外-外固着部33C(図11では未だ固着されていない)との間に配置しつつターン部33Tとの干渉を防止できる。
また、周方向延伸部34Yに、径方向Xの内側に突出する突出部34Pを設けることによって、以下に示す効果を奏する。すなわち、接続線供給ツール80を用いて図11Bに示すように把持した接続線34を、図11Cに示すように、軸方向Z+方向から軸方向Z―方向へと移動させて、図11Dに示す予め定められた位置に供給する際に、X方向の位置精度が悪くても、外周側端末線33OUT、33BOUTおよび内周側端末線33INと、接続線34の間に距離があるため、外周側端末線33OUT、33BOUTおよび内周側端末線33INと接触することなく接続線34を供給可能となり、製品の生産性が向上する。
さらに、突出部34Pにより生まれた空間を利用して外周側端末線33OUTと外周側端末線33BOUTとの外-外固着部33Cを径方向Xの内側にシフトできるため、コイルエンド部32eの外径を小さくできる効果がある。
図8に示すように、接続線34の両端の端部接合部34ZSは、周方向Yに離間している2本の内周側端末線33INの端部接合部33INSと、それぞれ、レーザー溶接或いはTIG(Tungsten Inert Gas)溶接等によって固着され、軸方向延伸部34Z、径方向延伸部34X、周方向延伸部34Yを介して、2本の内周側端末線33INが電気的に接続される。
溶接工程では、まず、図12Aに示すように、接続線34の端部接合部34ZSと内周側端末線33INの端部接合部33INSとが径方向Xに並ぶように、接続線供給ツール80によって接続線34を軸方向Z+側から軸方向Z-側に向かって供給し、マスク90にて双方の周方向Yの位置を規制する。これにより、接続線34の端部接合部34ZSと内周側端末線33INの端部接合部33INSの周方向Yの位置を一致させる。さらに、径方向Xに離間していた接続線34の端部接合部34ZSと、内周側端末線33INの端部接合部33INSとをチャック治具91にて接続線34の端部接合部34ZSを内周側端末線33INの端部接合部34ZSの位置まで径方向Xに寄せて、双方を固定する。
次に、図12Bに示すように、接続線34の端部接合部34ZSと内周側端末線33INの端部接合部33INSにアークを落として双方を溶融させ、図12Cに示すように凝固させて固着部38を形成させることによって、双方を電気的に接続する。
この時、図12Bの固着工程において、接続線34の端部接合部34ZSと内周側端末線33INの端部接合部33INSとが周方向Yに位置ずれした状態で溶融、凝固させると、固着部38の径方向Xに垂直な断面38Mの面積が小さくなり、接続線34の端部接合部34ZSと内周側端末線33INの端部接合部33INSとの接合強度が低下するため、マスク90によって接続線34の端部接合部34ZSと内周側端末線33INの端部接合部33INSとの周方向Yの位置を一致させて接合することによって固着部38の径方向Xに垂直な断面38Mの面積を確保して接合強度を低下しないようにしている。
また、図12Aに示す位置合わせ工程において、マスク90を径方向Xに移動させる際に、接続線34と内周側端末線33INとが周方向Yにずれていた場合、マスク90の間に接続線34の端部接合部34ZSと内周側端末線33INの端部接合部33INSとを誘い込めないため、接続線34を内周側端末線33INに精度よく供給することが求められる。
そのため、接続線34の供給に、接続線供給ツール80を用いることで周方向Yの位置決めを行いつつ供給を行う。図11A、図11Bに示すように、接続線供給ツール80は、3本の把持爪81、把持爪82、把持爪83を備える。接続線供給ツール80は、把持爪81~83相互間の間隔を収縮させることによって、接続線34の突出部34Pを把持する。このとき、突出部34Pの径方向Xの内側に設けた2つの斜面部34PINと、外側に設けた2つの斜面部34POUTを把持爪81~83によって径方向の両側から把持することによって、径方向X及び周方向Yの2方向から接続線34を把持することになる。これにより、接続線34の供給時における接続線34の端部接合部34ZSの位置精度が向上し、接続線34の接合品質を高めるとともに製品の生産性を向上させる効果がある。
また、11A、図11BAに示すように、突出部34Pの径方向Yの中心P1と接続線供給ツール38の中心軸P2とが周方向Yに一致していない状態で接続線34を把持すると、把持爪81、82が、斜面部34PIN上を滑り、把持爪83が斜面部34POUT上を滑ることによって、図11Bに示すように双方の中心P1、中心軸P2を一致させることができる。このように、接続線34の初期供給位置が精度よく定まっていない場合であっても、接続線34の周方向Yの位置精度を向上でき、製品の生産性を向上させる効果がある。
また、接続線34の周方向Yに力が加わっても突出部34Pが力を受けて撓むことによって、接続線34の端部接合部34ZSと、内周側端末線33INの端部接合部33INSとの固着部38に加わる力を軽減できるため、固着部38の強度を向上させる効果がある。
また、周方向Yに離間している内周側端末線33INの間隔にばらつきがあっても、突出部34Pに力を加えて撓ませることによって、接続線34の端部接合部34ZSの位置を調整できるため、製品の生産性を向上させる効果がある。
また、周方向Yに離間している内周側端末線33INの間隔にばらつきがあっても、複数の突出部34Pに力を加えて撓ませることによって、接続線34の端部接合部34ZSの位置を調整できるため、製品の生産性を向上させる効果がある。
図13は、図11DのE-E断面図である。
径方向Xの外側部分において、異なる単位コイル33、33Bの外周側端末線33OUT、33BOUT同士が、周方向Y及び径方向Xに位置決めされており、径方向Xの内側部分において、単位コイル33の内周側端末線33INに径方向Xの内側から接続線35が、周方向Yおよび径方向Xに位置決めされている。そして、接続線34の突出部34Pは、ターン部33Tと、外周側端末線33BOUTおよび外周側端末線33OUTとが固着される部分(外-外固着部33Cとなる部分)との径方向Xの間に位置しており、接続線34の軸方向Z+の高さは、ターン部33Tの軸方向Z+の高さよりも低い。
接続線34およびその突出部34Pをこのように構成することによって、溶接対象となる内周側端末線33INの端部接合部33INS、外周側端末線33OUT、33BOUTの端部接合部33OUTS、33BOUTと、接続線34との絶縁距離を確保できる。これにより、コイルエンド部32eを低くできる効果がある。
さらに、接続線34の端部接合部34ZSと、内周側端末線33INの端部接合部33INSとの溶接と、外周側端末線33OUTの端部接合部33OUTSと、外周側端末線33BOUTの端部接合部33BOUTSとの溶接をした後、絶縁パウダを使用するパウダ処理工程を施すことによって、接続線34のX+側とX―側の両方に固定部37が形成される。突出部34Pが、外周側端末線33OUTおよびターン部33Tに、径方向Xに固定されることによって、コイルエンド部32eの耐振動性が向上する。
実施の形態2.
以下、実施の形態2による回転電機および回転電機の製造方法を、図を用いて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図14は、接続線34、235(第3接続線)を固定子に配置した状態を示す斜視図である。
図15Aは、接続線34の斜視図である。
図15Bは、接続線235の斜視図である。
実施の形態1では、接続線34を内周側端末線33INの径方向Xの外側に配置し、接続線35を内周側端末線33INの径方向Xの内側に配置していたが、本実施の形態2では、接続線34と接続線235を用い、2種類の接続線34、235を、共に内周側端末線33INの径方向Xの外側に軸方向Zに重ねて配置する構成となっている。
図15Bに示すように、接続線235は、周方向Yに延びる周方向延伸部235Yと、周方向延伸部235Yの両端から径方向Xの内側および軸方向Z+方向に斜めに延びる傾斜延伸部235XZとを有する。周方向延伸部235Yには、接続線34と同様の突出部235Pを備える。そして、傾斜延伸部235XZの径方向内側の端部には、軸方向Z+側に立ち上がる、端部接合部235XZSを備える。すなわち、接続線235の傾斜延伸部235XZは、接続線34の径方向延伸部34Xおよび軸方向延伸部34Zの機能を兼ねている。
接続線34の周方向延伸部34Yの軸方向Z―側に重ねて接続線235を配置し、突出部34Pの軸方向Z-側から、接続線235の傾斜延伸部235XZをくぐらせて、端部接合部235XZSを内周側端末線33INの端部接合部33INSの径方向Xの外側に配置する、このとき、傾斜延伸部235XZによって、ターン部33Tを軸方向Z+側に交わすことができるので、接続線235が、他の単位コイル33、33Bのターン部33Tに接触することを防止できる。
2種類の接続線34、接続線235を、図15に示すような形状とすることによって、接続線34、235を成形する金型の一部を共通化することができるため、加工コストを安くする効果がある。また、接続線34は、突出部34Pを備え、接続線235は、突出部235Pを備えることにより、双方の接続線34、235が、バネのように撓むので、振動に強くなる効果がある。
実施の形態3.
以下、実施の形態3による回転電機および回転電機の製造方法を、図を用いて、実施の形態1および実施の形態2と異なる部分を中心に説明する。
図16は、接続線334の斜視図である。
図17A、図17Bは、接続線334を接続線供給ツール380により把持する工程を示す図である。
図18は、接続線335の斜視図である。
図16に示す接続線334は、外周側端末線33OUT、33Boutを避けるためにのみ周方向延伸部334Yに突出部334Pを備える。すなわち、突出部334Pの径方向Xの外側に外周側端末線33OUT、33BOUTが存在する。
図16に示すように接続線334を径方向Xの外側から見たときに、接続線334の周方向Yの右側に突出部334Pを備えている場合もあれば、周方向Yの左側に備えている場合もある。また、外周側端末線33BOUTが、接続線334の径方向Xの外側に2本存在する場合は、図9Aに示すように、突出部334Pを2つ備えた形状となる。突出部334Pを外周側端末線33BOUTの径方向Xの内側部分のみに限定して突出部334Pを備えることにより、突出部334Pを形成する加工工程を少なくするとともに、接続線334の長さを短くできるため、製品の製造コストを低減する効果がある。
また、接続線334の周方向の位置決めを行う方法としては、図17A、図17Bに示すような接続線供給ツール380を使用する。接続線供給ツール380は、径方向Xに並んだ把持爪381と把持爪382とを備える。径方向Xの内側の把持爪381は、周方向の端部381Yが、突出部334Pの径方向Xの内側の斜面部334PINに沿う形状をしている。
図17Aに示すように、接続線334の周方向Yの中心Q1と接続線供給ツール380の中心軸Q2とが周方向Yに一致していない状態で接続線334を把持すると、把持爪381の端部381Yが、斜面部334PIN上を滑ることによって、図17Bに示すように双方の中心Q1、中心軸Q2を一致させることができる。このように、接続線334の初期供給位置が精度よく定まっていない場合であっても、接続線334の周方向Yの位置精度を向上でき、製品の生産性を向上させる効果がある。
また、実施の形態1で内周側端末線33INの径方向Xの内側に配置した接続線35に代えて、図18に示すような、接続線335を用いてもよい。接続線335は、径方向Xの外側に突出する突出部335Pを周方向延伸部335Yに備える。これにより、実施の形態1の図11で示した接続線供給ツール80を使用することにより、接続線34と同様に接続線335の周方向Yの位置決めができるため、製品の生産性を向上させる効果がある。さらに、この突出部335Pを備えることによって、絶縁パウダを使用するパウダ処理による内周側端末線33INと、突出部335Pとの固定領域が広くなり、製品の耐振動性が向上する。
実施の形態4.
以下、実施の形態4による回転電機および回転電機の製造方法を、図を用いて説明する。
図19は、外周側端末線433OUT同士をつなぐ接続線436(第4接続線)を軸方向Z+側から見た模式図である。
実施の形態1では、2本の外周側端末線33OUT、33BOUTを接続する場合において、外周側端末線33BOUTを長く取り、周方向Yに倒して双方を直接固着して接続する方法を採用していた。
本実施の形態4では、外周側端末線433OUTを周方向Yに倒さずに、軸方向Z+側に向かって真っ直ぐに伸びる2本の外周側端末線433OUTに接続線436を用いて接続する。したがって、単位コイル33、33Bとは若干形状が異なる単位コイルを用いる。
図19に示すように、接続線436は、周方向Yに延びる周方向延伸部436Yと、周方向延伸部436Yの両端から軸方向Z+側に延びる軸方向延伸部436Zとを有する。また、周方向延伸部436Yには、径方向Xの内側に突出する突出部436Pを備える。突出部436Pを、他の外周側端末線433OUTと、他の接続線436との固着部438の径方向Xの内側に設けることによって、先述のパウダ処理を採用して、ターン部33Tと、接続線436と、外周側端末線433OUTとを相互に固定できるので、製品の耐振動性を向上できる。
本開示は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本開示に係る技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
100 回転電機、1 ハウジング、2 ブラケット、4 ベアリング、
30 固定子、31 固定子鉄心、31a ヨーク部、31b ティース部、
32 固定子巻線、32e コイルエンド部、33,33B 単位コイル、
33IN 内周側端末線、33INS 端部接合部、
33OUT,433OUT 外周側端末線、33OUTS 端部接合部、
33S,33S1,33S2,33S3,33S4 スロット収納部、
33T,33T1-2,33T2-3,33T3-4 ターン部、
34,35,235,334,335,436 接続線、
34PIN,34POUT,334PIN 斜面部、
34P,235P,334P,335P,436P 突出部、
34X 径方向延伸部、
34Y,235Y,334Y,335Y,436Y 周方向延伸部、
34Z,35Z,436Z 軸方向延伸部、
34ZS,35ZS,235XZS 端部接合部、235XZ 傾斜延伸部、
37 固定部、38,438 固着部、33C 外-外固着部、38M 断面、
60 回転子、61 回転子鉄心、62 回転軸、63 永久磁石、
70 インバータ装置、80,380 接続線供給ツール、81 把持爪、
82 把持爪、83 把持爪、90 マスク、91 チャック治具、N 中性点、
Q1,Q2 中心軸、S スロット、W 導体。

Claims (14)

  1. 固定子と、前記固定子の内周面に、外周面を対向させて回転可能に支持された回転子とを備える回転電機であって、
    前記固定子は、固定子鉄心と、複数の単位コイルから成る固定子巻線とを備え、
    前記単位コイルの両端部である2本の端末線のうち、前記固定子鉄心の径方向内側から軸方向上方に引き出される端末線を内周側端末線とし、前記固定子鉄心の径方向外側から軸方向上方に引き出される端末線を外周側端末線とするとき、
    異なる前記単位コイルの内周側端末線同士を前記固定子の軸方向の一端側で、径方向外側から接続する接続線としての第1接続線を備え、
    前記第1接続線は、前記固定子の周方向に延びる周方向延伸部と、前記周方向延伸部の両端から前記固定子の径方向に延びる径方向延伸部と、前記径方向延伸部の端部から前記固定子の軸方向上方に延びる軸方向延伸部とを有し、
    前記周方向延伸部には、径方向内側に向かって突出する、突出部を備える回転電機。
  2. 異なる前記単位コイルの前記内周側端末線同士を前記固定子の軸方向の前記一端側で、径方向内側から接続する前記接続線としての第2接続線を備える請求項1に記載の回転電機。
  3. 異なる前記単位コイルの前記内周側端末線同士を前記固定子の軸方向の前記一端側で、径方向外側から接続する前記接続線としての第3接続線を備え、
    前記第3接続線は、前記固定子の周方向に延びる周方向延伸部と、前記周方向延伸部の両端から前記固定子の径方向に延びる径方向延伸部と、前記径方向延伸部の端部から前記固定子の軸方向上方に延びる軸方向延伸部とを有し、
    前記周方向延伸部には、径方向内側に向かって突出する、突出部を備え、
    前記第1接続線と、前記第3接続線とは、軸方向に重ねて配置されている請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記突出部の径方向外側に前記単位コイルの前記外周側端末線が存在する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 異なる前記単位コイルの前記外周側端末線同士を前記固定子の軸方向の前記一端側で、径方向内側から接続する前記接続線としての第4接続線を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記単位コイルの前記外周側端末線と、三相コイルの中性点とを周方向に接続する中性点接続線を備える請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記突出部は、各前記単位コイルのスロット収納部同士を接続するターン部と、異なる前記単位コイルの前記外周側端末部同士が接続されている外-外固着部との径方向の間に設けられている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 前記突出部は、前記外周側端末線および前記ターン部に、径方向に固定されている請求項7に記載の回転電機。
  9. 前記接続線は、前記単位コイルに使用する導体と同じ材料から成る請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機。
  10. 前記突出部の突出幅は、前記導体の径方向の厚みよりも大きい請求項9に記載の回転電機。
  11. 少なくとも1つの前記接続線は、複数の前記突出部を有する請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の回転電機。
  12. 前記突出部は、山形に突出している請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の回転電機。
  13. 請求項6に記載の回転電機の製造方法であって、
    三相の各相を構成する前記単位コイルを全て相互に接続、固定した後で、前記中性点接続線を接続する回転電機の製造方法。
  14. 全ての前記接続線は、前記固定子の軸方向から供給される請求項13に記載の回転電機の製造方法。
JP2020149597A 2020-09-07 2020-09-07 回転電機および回転電機の製造方法 Pending JP2022044129A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020149597A JP2022044129A (ja) 2020-09-07 2020-09-07 回転電機および回転電機の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020149597A JP2022044129A (ja) 2020-09-07 2020-09-07 回転電機および回転電機の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022044129A true JP2022044129A (ja) 2022-03-17

Family

ID=80678953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020149597A Pending JP2022044129A (ja) 2020-09-07 2020-09-07 回転電機および回転電機の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022044129A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11056946B2 (en) Bus bar unit and motor
JP5290612B2 (ja) ステータ、モータ及びステータの製造方法
US11557931B2 (en) Stator with dual jig arrangement
US10742003B2 (en) Bus bar unit and motor
JP6489368B2 (ja) 回転電機用固定子の製造装置
JP2006211810A (ja) セグメント連接型回転電機
CN107925290B (zh) 马达、马达的制造方法以及定子单元
JP4662141B2 (ja) 固定子を含む回転電機
US11031852B2 (en) Manufacturing method of stator, stator, and bending process machine
JP5377702B2 (ja) 回転電機およびその製造方法
JP2021013263A (ja) 配電部材
JP7107663B2 (ja) 回転電機のステータ
JP2009106008A (ja) 回転電機の固定子
JP6973055B2 (ja) 導体接合方法
JP2022044129A (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
JP4103622B2 (ja) 回転電機の固定子の製造方法
JP2017153198A (ja) 回転電機
JP6486545B2 (ja) 回転電機のステータ、これを用いた回転電機、および回転電機のステータの製造方法
JPWO2020100311A1 (ja) 固定子の製造方法
JP2022190332A (ja) ステータおよびモータ
JP2019140822A (ja) 曲げ加工装置
JP5181245B2 (ja) レゾルバのステータ構造及びレゾルバ
JP2019140819A (ja) ステータの製造方法
CN110571965B (zh) 旋转电机及其制造方法
CN111384807A (zh) 旋转电机的定子及其制造方法