JP4662141B2 - 固定子を含む回転電機 - Google Patents

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本発明は、交流発電機など固定子を含む回転電機、特にその固定子巻線を形成する複数の導体の端部の接合に関する。
回転電機の一種である交流発電機はハウジングに固定された固定子と、ハウジングに回転可能に支持され外部からの駆動力で回転される回転子とを含む。例えば三相交流発電機の固定子は、固定子鉄心と、そのスロットを利用して巻かれた三本の固定子巻線とを含む。三本の固定子巻線の一端は中性点で例えば星形(スター)結線され、他端は整流器に接続される。回転子が回転すると固定子の固定子巻線に交流が発生し、この交流は整流器で直流に整流されて利用される。
固定子巻線は、それぞれが一対の直線部、湾曲部及び一対の端部を有する複数のU字形状のセグメントの端部同士を接合して形成されることが多い。第1従来例の回転電機の固定子とその製造方法(特許文献1参照)は、複数のセグメントを接合して固定子巻線を形成する方法を示す。即ち、複数のスロットが設けられた固定子鉄心と、スロットに装備された複数のセグメントの端部を接合して形成された固定子巻線において、互いに接合される二本のセグメントは、直線部が0度よりも大きな所定角度で交差した接合部によって接続されている。固定子鉄心から突出する各セグメントの直線部は、周方向側面に配置した曲げ部材を回転させることにより曲げられ、その先端部同士が突き合わされる。
上記三本の固定子巻線の一端は固定子鉄心の端面上のコイルエンドから引き出され、中性点接合部で接合される。ここで、固定子鉄心の軸方向に延び円周方向で中間のV相巻線の一端に、円周方向で一側のU相巻線の一端及び円周方向で他側のW相巻線の一端をそれぞれ中性点接合部で接合する場合を考える。この場合、コイルエンドからのV相巻線の引出し位置と、U相巻線の引出し位置及びW相巻線の引出し位置とは固定子鉄心の円周方向に離れていることが多い。そのため、V相巻線は軸方向に延びているが、U相巻線の引出し位置から中性点接合部まで渡り部が延び、W相巻線の引出し位置から中性点接合部まで渡り部が延びている。
例えば、第2従来例の交流発電機の固定子(特許文献2参照)では、固定子鉄心の端面側から視たとき、中性点接合部と、U相巻線の渡り部の引出し位置と、W相巻線の渡り部の引出し位置とがほぼ同一円上に配置されている。U相巻線の渡り部及びW相巻線の渡り部は固定子鉄心の端面上でほぼ円周方向に配回しされている。また、V相巻線の接合部はコイルエンドから固定子鉄心の軸線と平行即ち直線状に延びているが、U相巻線の接合部及びW相巻線の接合部はともにL字形状に屈曲している。
特開2003−259583号公報 特開2001−286082号公報
上記第1従来例の回転電機の固定子では、固定子鉄心を外周面側から視たとき、互いに接合される二本セグメントの直線部が0度よりも大きな角度で交差している。ここで、一方のセグメントの直線部の先端面と、他方のセグメントの直線部の先端面から少し後退した部分の内側面とが全面で接合しており、従って固定子鉄心の外周面視で二つの直線部の成す角度が90度又はこれに近い角度に限定される。これでは、直線部の円周方向の長さを短くするのに限界があり、セグメントの電気抵抗がそれほど低減されない。
また、固定子鉄心の端面視で、一方のセグメントの直線部と他方のセグメントの直線部とが成す角度が0度である。しかし、固定子鉄心の円周方向及び半径方向でスロットからのセグメントの引出し位置には種々のパターンがあり、二本の直線部の成す角度は0度では直線部同士の接合にとって不都合な場合もある。
上記第2従来例の交流発電機の固定子では、円周方向で中間に位置するV相巻線の直線状の一端の一側面に、円周方向で一側に位置するU相巻線のL字形の一端の側面を接合し、V相巻線の直線状の一端の他側面に、円周方向で他側に位置するW相巻線のL字形の一端の側面を接合している。その際、U相巻線の一端の側面とV相巻線の一側面とを全面当たりさせ、W相巻線の一端の側面とV相巻線の他側面とを全面当たりさせている。
これでは、例えばV相巻線の一端に対してU相巻線の一端の方向や位置がずれた場合、側面同士を全面当たりさせるための加工が面倒である。特に、固定子巻線の巻き方等によっては、V相巻線の引出位置と、U相巻線の引出位置と、W相巻線の引出位置とが固定子鉄心の端面上で同一円上に位置せず、半径方向にずれる場合がある。この場合には、U相巻線の一端の曲げ量、捩り量が特に大きくなり易い。
例えば、外周面視でV相巻線の直線状の一端に対してU相巻線のL字形の一端が円周方向に離れた場合、U相巻線の一端をV相巻線の一端に面当たりさせるためにはL字形の一端の先端側半分(V相巻線の接合部に接合される部分)の途中を屈曲させることが必要となる。また、端面視でV相巻線の一端の延在方向とU相巻線の一端の延在方向とが平行でなく所定角度を成す場合、側面同士を面当たりさせるためにはU相巻線のL字形の上記先端側半分全体を延在方向と平行な軸の回りに捩ることが必要となる。
また、U相巻線の一端とV相巻線の一端とを面当りさせるためにU相巻線の一端を曲げたり捩ったりする途中で、U相巻線の一端を曲げ、捩るために必要な力に対して、U相巻線の一端はV相巻線の一端に比較的狭い領域で当接するため、V相巻線の側面に傷が付き易い。
また、U相巻線及びW相巻線のL字形状の接合部は、軸方向に延びる部分と円周方向に延びる部分とを持つ。その結果、接合部がL字形状である分固定子巻線の長さが長くなり、電気抵抗が大きくなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、固定子巻線を形成する複数の導体の端部同士や固定子巻線の端部同士を容易に接合でき、しかも導体の端部の長さを短くできる固定子を含む回転電機を提供することを目的とする。
本願の発明者は、導体の端部の接合時に必要な接合強度を確保するためには端部同士を全面で接合することは不可欠でないことに注目して、本発明を完成した。
(1)第1発明の固定子を含む回転電機は、請求項1に記載したように、複数のスロットが形成された中空円筒形状の固定子鉄心と、スロットに巻回され矩形断面形状を持つ複数の導体の固定子鉄心の端面から延び出た端部を接合して形成された固定子巻線とを備えた固定子を含む回転電機において、
各導体の端部は先端の直線状の接合部と接合部に連続する渡り部とを含み、渡り部の延在方向が固定子鉄心の円周方向に対し角度をなすか、または接合部が固定子鉄心の円周方向接線を軸として径方向に捻られ、対を成す接合部の一端が溶接部で接合され接合部の他端が渡り部に連続し、
導体は矩形断面の固定鉄子心の円周方向の辺を第1辺とし、半径方向の辺が第2辺となるようスロットに配置されるものであり、
複数の導体は少なくとも1つの溶接部において、一方の接合部の第2辺側側面に他方の接合部の第2辺側側面が、固定子鉄心の略円周方向に接合され、
接合部の第1辺側側面と平行な投影平面に投影したとき、対を成す接合部の延在方向の成す角度は0度でなく、
接合部の第2辺側側面と平行な投影平面に投影したとき、対を成す接合部の延在方向の成す角度は0度でないことを特徴とする。
)第発明の固定子を含む回転電機は、請求項に記載したように、複数のスロットが形成された中空円筒形状の固定子鉄心と、スロットに巻回され矩形断面形状を持つ複数の導体の固定子鉄心の端面から延び出た端部を接合して形成された固定子巻線とを備えた固定子を含む回転電機において、
各導体の端部は先端の直線状の接合部と接合部に連続する渡り部とを含み、渡り部の延在方向が固定子鉄心の円周方向に対し角度をなすか、または接合部が固定子鉄心の円周方向接線を軸として径方向に捻られ、対を成す接合部の一端が溶接部で接合され接合部の他端が渡り部に連続し、
導体は矩形断面の固定鉄子心の円周方向の辺を第1辺とし、半径方向の辺が第2辺となるようスロットに配置されるものであり、
複数の導体は少なくとも1つの溶接部において、一方の接合部の第2辺側側面に他方の接合部の第2辺側側面が、固定子鉄心の略円周方向に接合され、
接合部の第1辺側側面と平行な投影平面に投影したとき、対を成す前記接合部の延在方向の成す角度は0度でなく、
接合部の延在方向と垂直な投影平面に投影したとき、対を成す接合部の成す角度は0度でないことを特徴とする。
請求項の回転電機は、各導体は複数のセグメントから成る。請求項の回転電機は、所定相の固定子巻線を形成するセグメントの両端が接合されている。請求項の回転電機は、所定相の固定子巻線は直列接続された複数の巻線部を含み、第1巻線部の一端のセグメントの一端と、第2巻線部の一端のセグメントの一端とが接合されている。請求項の回転電機は、三相の固定子巻線を含み、第1相固定子巻線の一端の前記セグメントの一端、第2相固定子巻線の一端のセグメントの一端、及び第3相巻線の一端のセグメントの一端が接合されている。
請求項の回転電機は、各導体は連続線から成る。請求項の回転電機は、所定相の固定子巻線は直列接続された複数の巻線部を含み、第1巻線部の一端と第2巻線部の一端とが接合されている。請求項の回転電機は、三相の固定子巻線を含み、第1相固定子巻線の一端、第2相固定子巻線の一端、及び第3相巻線の一端が接合されている。請求項10の回転電機は、一方の接合部に他方の接合部の角部が接合されている。
)第発明の固定子を含む回転電機は、請求項11に記載したように、複数のスロットが形成された中空円筒形状の固定子鉄心と、スロットに巻回され矩形断面形状を持つ複数の導体の固定子鉄心の端面から延び出た端部を接合して形成された固定子巻線とを含む固定子を備えた回転電機において、
導体の端部は先端の直線状の接合部と接合部に連続する渡り部とを含み、渡り部の延在方向が固定子鉄心の円周方向に対し角度をなすか、または接合部が固定子鉄心の円周方向接線を軸として径方向に捻られ、
導体は矩形断面の固定鉄子心の円周方向の辺を第1辺とし、半径方向の辺が第2辺となるようスロットに配置されるものであり、
複数の導体は少なくとも1つの溶接部において、一方の接合部の第2辺側側面に他方の接合部の第2辺側側面が、固定子鉄心の略円周方向に接合され、
接合部の第2辺側側面と平行な投影平面に投影したとき、対を成す接合部の延在方向の成す角度は0度でなく、
接合部の延在方向と垂直な投影平面に投影したとき、各導体の接合部の第1辺側側面に対して渡り部の延在方向の成す角度は0度でない。請求項12の回転電機は、接合部の延在方向と垂直な投影平面に投影したとき、対を成す接合部の成す角度は0度でない。
(1)請求項1の固定子を含む回転電機によれば、接合部の第1辺側側面と平行な投影平面に投影したとき(固定子鉄心の外周面視で)固定子巻線を形成する導体の対を成す接合部の延在方向が成す角度が0度でなく、所定角度を成している。その結果、接合部の先端部のみを部分的に当接でき、対を成す接合部の成す角度が0度の場合に比べて、曲げ工数を増やすことなく接合部の円周方向長さを短くできひいては固定子巻線の長さを短くでき、その分電気抵抗が小さくなる。また、接合部の傾倒方向即ち固定子鉄心の円周方向又はスロットの離間方向における剛性が向上する。更に、一対の接合部の一方の先端部のみを他方に部分的に当接させることができる。さらにまた、対を成す接合部を固定子鉄心の円周方向に重ねて配置した場合に、渡り部の引出し位置のずれに対処でき、接合部の長さを短くできる。
また、請求項の固定子を含む回転電機によれば、接合部の第2辺側側面と平行な投影平面に投影したとき(固定子鉄心の半径方向断面視で)対を成す接合部の延在方向が所定角度を成すので、接合部の先端部のみを部分的に当接でき、渡り部の引出し位置がずれていても接合部を容易に接合でき、しかも曲げ工数を増やすことなく接合部の長さを短くできる。また、接合部の傾倒方向即ち固定子鉄心の半径方向における剛性が向上する。
請求項の固定子を含む回転電機によれば、接合部の延在方向と垂直な投影平面に投影したとき(固定子鉄心の端面視で)対を成す接合部が所定角度を成すので、接合部の先端部のみを部分的に当接でき、渡り部の固定子鉄心の端面からの引出し位置がずれていても容易に接合できる。
請求項の回転電機によれば、所定相の固定子巻線を形成するセグメントの接合部同士を接合する場合に、渡り部の引出し位置のずれに対処でき、接合部の長さを短くできる。請求項の回転電機によれば、所定相の固定子巻線の互いに直列接続される巻線部を形成するセグメントの接合部同士を接続する場合に渡り部の引出し位置のずれに対処でき、接合部の長さを短くできる。請求項の回転電機によれば、三相の固定子巻線のそれぞれの一端が接合される中性点に接続されるセグメントの接合部同士を接続する場合に、渡り部の引出し位置のずれに対処でき、しかも接合部の長さを短くできる。
請求項の回転電機によれば、所定相の固定子巻線を形成する連続線の接合部同士を接合する場合に、渡り部の引出し位置のずれに対処でき、接合部の長さを短くできる。請求項の回転電機によれば、所定相の固定子巻線の互いに直列接続される巻線部を形成する連続線の接合部同士を接続する場合に渡り部の引出し位置のずれに対処でき、しかも接合部の長さを短くできる。
求項10の回転電機によれば、一方の接合部の側面に他方の接合部の角部が接合されており、このような接合によれば、たとえば一対の接合部の第2辺を含む側面同士が固定子鉄心の円周方向に離れている場合でも、何れか一方の接合部をその軸線の回りに捩ることにより、該一方の接合部の第1辺を含む平面と第2辺を含む平面とが交差する角部が他方の接合部の側面に接近して該側面との距離をつめることができる。
請求項11の回転電機によれば、接合部の第1辺側側面に対して渡り部の延在方向の成す角度が0度でなく、所定角度を成す。その結果、対を成す渡り部は固定子鉄心の円周方向に対して所定角度を成すので、対を成す渡り部の引出し位置がずれていても容易に接合できる。請求項12の回転電機によれば、接合部の延在方向が所定角度を成すので、渡り部の固定子鉄心の端面からの引出し位置がずれている場合でも容易に接合できる。
<種々の態様>
(固定子を含む回転電機)
本発明の回転電機の固定子は複数のスロットが形成された固定子鉄心と、スロットに巻回された複数の固定子巻線とを備えている。各固定子巻線は複数の電気導体(例えばU字形状で矩形断面形状を持つセグメント)を接合して成り、又は連続線から成ることができる。セグメントは一対の直線部と、直線部の一端の湾曲部と、直線部の他端の一対の端部とを含む。
互いに接合されるセグメント又は連続線には三つのタイプがある。なお、固定子巻線が複数のセグメントから成る場合でも、連続線から成る場合でも、一端の接合に関する事情は実質的に同じなので、以下セグメントの一端の接合について説明する。なお、セグメントなどの一端は基本的に固定子鉄心の端面から軸方向に延在しており、接合部の延在方向は概ね固定子鉄心の軸方向に対応する。第1タイプは、所定相の固定子巻線を形成する対を成す複数(二つ又は三つ以上)のセグメントである。複数のセグメントの一端を順次接合することにより所定相の固定子巻線が完成する。第2タイプは、所定相の固定子巻線が直列接続された複数(二つ又は三つ以上)の巻線部を含む場合の、第1巻線部の一端のセグメント及び第2巻線部の一端のセグメントである。第1巻線部の一端のセグメントの一端と第2巻線部の一端のセグメントの一端とを接合することにより、第1巻線部と第2巻線部とが直列接続される。第2巻線部と第3巻線部との関係、第2巻線部と第3巻線部との関係についても同様である。
第3タイプは、三相の固定子巻線を含む場合の、中性点接合部で接合されるセグメントに関する。第1相固定子巻線の一端部のセグメントの一端と第2相固定子巻線の一端のセグメントの一端とが接合され、第1相固定子巻線の一端のセグメントの一端と第3相固定子巻線の一端部のセグメントの一端とが接合される。その結果、第1相固定子巻線の一端、第2相固定子巻線の一端及び第3相固定子巻線の一端のセグメントの一端が相互に接合される。なお、中性点で接合されるこれらのセグメントは、その他のセグメントと比べて渡り部の長さを長くできる。連続線の場合、上記セグメントの場合の第2タイプと第3タイプとがある。
導体の端部は先端の接合部と、この接合部に連続する渡り部とを含む。接合部の一端が溶接部で溶接され、他端が渡り部に連続している。次に、互いに接合される導体の対を成す接合部の延在方向の成す角度及び互いに接合される導体の対を成す接合部の成す角度について、セグメントを例にして説明する。基本的に、互いに接合されるセグメントの対を成す接合部の延在方向の成す角度等は0度でない。ここで、「成す角度が0度でない」とは、両方の延在方向が一致せず、平行でもないことを意味する。
対を成す接合部の成す角度には三つの方向から視た場合がある。第1に、接合部の第1辺(短辺と長辺とで区画される矩形断面の短辺)側側面と平行な投影平面に投影したときの角度である。第2に、対を成す接合部の延在方向が成す角度は、接合部の第2辺(矩形断面の短辺と直交する長辺)側側面と平行な投影平面に投影したときの角度である。
第3に、対を成す接合部が成す角度は、接合部の延在方向(接合部の高さ方向)と垂直な投影平面に投影したときの角度である。ここで、接合部の第1辺側側面と平行な投影平面及び接合部の第2辺側側面と平行な投影平面にそれぞれ投影したとき、対を成す接合部の延在方向が成す角度をなす場合、「接合部の延在方向」とは、両方の接合部の延在方向が成す角度の二等分線を意味する。
なお、「対を成す接合部の延在方向が成す角度が0度でない」又は「対を成す接合部の成す角度が0度でない」との条件は、投影平面の少なくとも一つに投影したとき満たされればよい。従って、何れか二つの投影平面に投影されたとき満たされても良いし、三つの投影平面に投影されたとき満たされても良い。
セグメントの接合部の接合の仕方には四つのタイプがある。ここで、固定子鉄心の端面からのセグメントの接合部の延在方向を必要に応じて接合部の「高さ方向」と呼び、断面矩形状の接合部の短辺方向(固定子鉄心の円周方向)を必要に応じて「厚さ方向」と呼び、長辺方向(固定子鉄心の半径方向)を必要に応じて「幅方向」と呼ぶ。第1タイプでは、一方の接合部の長辺側側面(厚さ方向一面)に他方の接合部の長辺側側面が接合されており、二つの接合部は固定子鉄心の円周方向に重ねて配置されている。長辺側側面の全体が接合されても良いが、必要な接合強度が確保される限りにおいて、その一部のみが接合されても良い。
第2タイプでは、一方の接合部の短辺側側面(幅方向一面)に他方の接合部の短辺側側面が接合され、二つの接合部は固定子鉄心の半径方向に並んで配置されている。短辺側側面の全体が接合されても良いが、必要な接合強度が確保される限りにおいて、その一部のみが接合されても良い。第3タイプでは、一方の接合部の長辺側側面に他方の接合部の短辺側側面が接合されている。第1タイプ及び第2タイプは同じ長さの側面同士の接合であり、第3タイプは異なる長さの側面同士の接合である。
第4タイプでは、一方の接合部に他方の接合部の角部が接合されている。ここで、他方の接合部の角部は、一方の接合部の短辺側側面、長辺側側面又は角部の何れに接合されても良い。なお、第1から第4タイプにおいて、接合部の接合には例えばアーク溶接を利用することができる。
セグメントなどの導体の渡り部の延在方向について説明する。接合部の延在方向と垂直な投影平面に投影したとき、接合部の第1辺側側面に対して渡り部の延在方向の成す角度は0度でない。対をなす渡り部が固定子鉄心の円周方向(接線方向)と所定角度を成すことができ、これは対を成すセグメントのわたり部の引出し位置の固定子鉄心の半径方向や軸線方向でのずれへの対処に役立つ。なお、接合部の延在方向は所定角度を成すことが望ましいが、必須ではない。
<第1実施形態>
(イ)固定子、固定子巻線
図1から図8に本発明の第1実施形態を示す。車両用交流発電機の主要部断面である図1に示すように、交流発電機は電機子として働く固定子10と、界磁として働く回転子50と、フロントハウジング61及びリアハウジング62と、交流電力を直流電力に変換する整流器65とを備えている。固定子10については後述する。回転子50はシャフト51と一体に回転するもので、ランデル型ポールコア52、界磁コイル53、スリップリング54、斜流ファン56及び遠心ファン57を備えている。ランデル型ポールコア52は一組のポールコア52a及び52bを組合わせて構成されている。シャフト51はプーリ58に連結され、自動車に搭載された走行用のエンジン(図示せず)により回転駆動される。ハウジング61及び62は回転子50を支持するとともに固定子10を挟持している。整流器65は車両用交流発電機の反プーリ側の端部に設けられている。
上記図1及び固定子10の部分断面図である図2に示すように、固定子10は固定子鉄心12、固定子鉄心12のスロット13内に配置された複数の電気導体により構成される固定子巻線U、V及びW、及び固定子鉄心12と電気導体18a、18b、28a及び28bとの間を電気絶縁するインシュレータ16により構成される。そして、電気導体は、図3に示すセグメント17及び27により提供される。
詳述すると、図2に示すように、固定子鉄心12は半径方向に所定深さで軸方向に貫通する複数のスロット14が形成され、各スロット13には四本の電気導体18a、18b、28a及び28bが収容されている。複数の電気導体18a、18b、28a及び28bは、図3に示すように、矩形断面の銅線をU字形状に成形した大小二つのセグメント17及び27により提供される。大セグメント17は一対の直線部18a及び18bと、一対の直線部の一端側のターン部19と、一対の直線部の他端側の一対の端部21a及び21bとを含む。各端部21a及び21bは折曲げ部22a及び22bと、接合部23a及び23bとを含む。
同様に、小セグメント27は一対の直線部28a及び28bと、一対の直線部の一端側のターン部29と、一対の直線部の他端側の一対の端部31a及び31bとを含む。各端部31a及び31bは折曲げ部32a及び32bと、接合部33a及び33bとを含む。四本の電気導体18a、28a、28b及び18bは、固定子鉄心12の径方向に関して内側から内端層、内中層、外中層、外端層の順で一列に配列され、これら電気導体が所定のパターンで接続されて後述するU相固定子巻線(以下、必要に応じて「U相巻線」と呼ぶ)U、V相固定子巻線(以下、必要に応じて「V相巻線」と呼ぶ)V、及びW相固定子巻線(以下、必要に応じて「W相巻線」と呼ぶ)Wがそれぞれ形成される。
各相固定子巻線の結線状態を図4に示す。外端層18bが一点鎖線で、外中層28bが破線で、内中層28aが実線で、内端層18aが二点鎖線で、それぞれ示されている。各スロット14内の1本の電気導体は、所定の磁極ピッチ離れた他のスロット14内の1本の他の電気導体と対をなしている。例えば、あるスロット14内の内端層の電気導体18aは、固定子鉄心12の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット14内の外端層の電気導体18bと対をなしている。同様に、あるスロット14内の内中層の電気導体28aは固定子鉄心12の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット14内の外中層の電気導体28bと対をなしている。
これらの対をなす電気導体は、固定子鉄心12の軸方向の一方端部13aでターン部19及び29を経由することで接続される。従って、固定子鉄心12の一方端部13aでは、外中層の電気導体28bと内中層の電気導体28aとを接続するターン部29を、外端層の電気導体18bと内端層の電気導体18aとを接続するターン部19が囲む。複数のターン部19及び29により一方コイルエンド15aが形成される。
また、これらの電気導体は固定子鉄心12の軸方向の他方端部13bで接合により接続される。外端層の電気導体18bの端部21bの接合部23bの側面と外中層の電気導体28bの端部31bの接合部33bとを接続する接合部41aの側面と、内端層の電気導体18aの端部21aの接合部23aの側面と内中層の電気導体28aの端部31aの接合部33aとを接続する接合部41bの側面とが、径方向に並んでいる。複数の接合部41a及び41bにより他方コイルエンド15bが形成される。
図4及び図5に示すように大セグメント17と小セグメント27とをスロット13内に配置及び接合して固定子鉄心12の回りを二周するU相固定子巻線Uが形成される。第1周目が第1巻線部U1を形成し、第2周目が第2巻線部U2を形成し、二つの巻線部U1とU2とはU1a及びU2aとで直列に接続されている。具体的には、第1巻線部U1の一端のセグメントと、第2巻線部U2の一端のセグメントとが接合されている。同様にして、V相巻線V及びW相巻線Wが形成されている。U相巻線U、V相巻線V及びW相巻線Wは互いに120度ずつ位相の異なるスロットに形成される。
固定子鉄心12の一方コイルエンド15a側において、U相巻線Uの一端Ua、V相巻線Vの一端Va、及びW相巻線Wの一端Waが中性点Nで接合されている。なお、U相巻線Uの他端Ub、V相巻線Vの他端Vb及びW相巻線Wの他端Wbは整流器65に接続されている。
以下、中性点N及びその周辺につき、図6から図8を参照しつつ説明する。図6は固定子鉄心の外周面視、図7は固定子鉄心の端面視、図8は固定子鉄心の半径方向断面視である。V相巻線Vの一端(以下、「V相一端」と呼ぶ)Vaは先端の接合部42と、境界部(屈曲部)44を介して接合部42に連続した渡り部43とを含む。U相巻線Uの一端(以下「U相一端」と呼ぶ)Uaは、先端の接合部45とこれに連続した渡り部46と含む。W相巻線Wの一端(以下「W相一端」と呼ぶ)Waは、先端の接合部47と、境界部(屈曲部)49を介して接合部47に連続した渡り部48とを含む。
図6で接合部の延在方向(図6(a)で上下方向)と直交する平面pに投影した図7においてV相一端Vaの渡り部46の引出し位置Vcに対してU相一端Uaの渡り部43の引出し位置Ucは固定子鉄心12の半径方向内側に位置し、W相一端Waの渡り部48の引出し位置Wcは半径方向外側に位置している。固定子鉄心12の円周方向でV相一端Vaの接合部45が中間に位置しU相一端Uaの接合部42がその一側に位置し、W相一端Waの接合部47がその他側に位置している。三つの接合部42、45及び47が接合されて中性点接合部Nを形成している。
詳述すると、図7で接合部45の短辺45aと平行な平面qに投影した図6(a)(b)に示す外周面視で、V相一端Vaの接合部45の延在方向(図6(b)で上方向)に対して、U相一端Uaの直線状の接合部42は固定子鉄心12の円周方向一方(図6(b)で左方)に所定角度を成して延在している。
接合部42に対して渡り部43は鈍角を成し即ち厚さ方向に屈曲して曲げ部44でつながっている。V相一端Vaの接合部45の一面と、U相一端Uaの接合部42の一面とが高さ方向上端寄りで溶接部50により溶接されている。接合部42の一端が溶接部50で溶接され、他端は渡り部43に連続している。
また、W相一端Waの直線状の接合部47は接合部45に対して固定子鉄心12の円周方向他方側に所定角度を成して延在し、この接合部47に対して渡り部48は鈍角を成し曲げ部49でつながっている。V相一端Vaの接合部45の他面と、W相一端Waの接合部47の一面とが高さ方向上端寄りで溶接部50により溶接されている。接合部47の一端が溶接部50で溶接され、他端は渡り部48に連続している。
図7(a)(b)に示す端面視で、V相一端Vaの接合部45、U相一端Uaの接合部42及びW相一端Waの接合部47は平行である。U相一端Uaの接合部42に対して屈曲部44により渡り部43は半径方向内方(図7(b)で左方)側に即ち幅方向に屈曲している。なお、図6の外周面視で接合部42が接合部45に対して所定角度を成すので、図7の端面視で屈曲部44はV相一端Vaの接合部45から円周方向に少し離れている。
また、W相一端Waの接合部47に対して屈曲部49により渡り部48は半径方向外方(図7(b)で右方)側に即ち幅方向に屈曲しており、接合部47の厚さ方向に対して渡り部48は固定子鉄心12の半径方向外方側に所定角度を成して延在している。端面視で屈曲部49は接合部45から円周方向に少し離れている。図7(a)(b)に示す端面視で接合部42と接合部47とは平行である。
更に、図7(a)で接合部45の上記短辺45aと直交する長辺45bと平行な平面rに投影した図8(a)に示す半径方向断面視で、V相一端Vaの接合部45の高さ方向(図8(a)で上方向)に対して、U相一端Uaの接合部42は、接合部45と同じ方向(図8(a)上方向)に延在し、投影図では重なっている。また、接合部45の高さ方向に対して、W相一端Waの接合部47は接合部45と同じ方向(図8(a)で上方向)に延在し、投影視図では重なっている。
(ロ)接合方法
次に、第1実施形態における、中性点接合部NにおけるU相一端Ua、V相一端Va及びW相一端Waの接合方法について説明する。U相一端Ua及びW相一端WaをV相一端Vaに接近させ、V相一端Vaに対してU相一端Ua及びW相一端Wを少し離してセットする。次に、U相一端Uaの屈曲部44を起点として接合部42を渡り部43に対して、厚さ方向即ち固定子鉄心12の円周方向に変形させるとともに、その幅方向即ち固定鉄心12の半径方向に曲げる。これにより、図6(a)(b)の外周面視で接合部42の高さ方向と接合部45の高さ方向とが所定角度を成し、図7(a)(b)の端面視で接合部42の厚さ方向と渡り部43の延在方向とが所定角度を成す。
同様に、W相一端Waの屈曲部49を起点として接合部47を渡り部48に対して、厚さ方向即ち固定子鉄心12の円周方向に変形させるとともに、その幅方向即ち固定鉄心12の半径方向に曲げる。これにより、外周面視で接合部47の高さ方向と接合部45の高さ方向とが所定角度を成し、端面視で接合部47の厚さ方向と渡り部48の延在方向とが所定角度を成す。
その結果、図6(a)(b)の外周面視で接合部42の高さ方向と接合部47の高さ方向とが所定角度を成す。また、図7(a)(b)の端面視で渡り部43の延在方向(周方向)と渡り部48の延在方向(周方向)とが平行となる。次に、V相一端Vaの接合部45を、U相一端Uaの接合部42及びW相一端Waの接合部47で円周方向両側から挟んだ状態で、溶接により三つの接合部42、45及び47を接合する。
(ハ)効果
第1実施形態の固定子巻線によれば、以下の効果が得られる。第1に、図7(a)(b)の端面視で、固定子鉄心12の半径方向におけるV相一端Vaの引出し位置VcとU相一端Uaの引出し位置UcとW相一端Waの引出し位置Wcとの違いに起因する接合部42、45及び47の半径方向のずれに容易に対処できる。これは、U相一端Uaの渡り部43は接合部42に対して屈曲部44で半径方向内方に屈曲し、W相一端Waの渡り部48は接合部47に対して屈曲部49で半径方向外方に屈曲しているからである。
第2に、接合部42及び接合部47の長さを短くでき、その結果U相一端UaひいてはU相巻線Uの長さを短くでき、電気抵抗を小さくできる。これは、従来の接合部はL字形状に屈曲していたのに対して、第1実施形態の接合部42及び接合部47は直線状に延び、渡り部43及び48に対して鈍角を成し、上端縁のみ接合部45に接合しているからである。その結果、固定子鉄心12の半径方向、円周方向及び軸方向において、渡り部43及び渡り部48の先端と接合部45とを最短距離で結んでいる。
第3に、三つの接合部42,45及び48は溶接部50により先端(上端)のみ接合され、それ以外の部分は互いに離間しているので、先端に雨水が付着しにくく、仮に付着しても下方に排水され易い。
第1実施形態の固定子巻線の接合方法によれば、始めにV相一端Vaに対してU相一端Ua及びW相一端Waを固定子鉄心12の円周方向に少し離してセットし、その後接合部42及び47をその厚さ方向及び幅方向に変形させる。その結果、V相一端Vaの引出し位置Vc、U相一端Uaの引出し位置Uc及びW相一端Waの引出し位置Wcのずれに応じて、接合45に対して、接合部42及び47を半径方向及び高さ方向に変形させることができる。
<変形例>
上記第1実施形態では、図6(a)(b)の外周面視でU相一端Uaの接合部42がV相一端Vaの接合部45に対して所定角度を成すために、図7(a)(b)の端面視でU相一端Uaの屈曲部44が接合部45から少し離れていた。但し、外周面視でU相一端Ua及びW相一端Waの接合部100がV相一端Vaの接合部105に対して成す角度を0度にすること、即ち接合部100の前面101を接合部105の後面106に密着させることもできる。この場合、図9に示す端面視でU相一端Uaの幅方向に屈曲した屈曲部104はV相一端Vaの接合部105のすぐ近傍に位置することになる。
なお、図7(c)及び図8(b)に示すように、U相一端Uaの屈曲部44を厚さ方向のみに屈曲させ幅方向には屈曲させず、その代わりに接合部42をV相一端Vaの接合部45に対して、固定子鉄心12の半径方向内方側に所定角度を成して延在させても良い。また、W相一端Waの屈曲部49を厚さ方向のみに屈曲させ幅方向には屈曲させず、その代わりに接合部47をV相一端Vaの接合部45に対して、固定子鉄心12の半径方向外方側に所定角度を成して延在させる。
この場合、U相一端Uaの接合部42は固定子鉄心12の半径方向内向きに延び、渡り部43は接合部45よりも固定子鉄心12の半径方向内方に位置する。また、W相一端Waの接合部47は固定子鉄心12の半径方向外向きに延び、渡り部48は接合部45よりも固定子鉄心12の半径方向外方に位置する。
<第2実施形態>
図10に示す第2実施形態では、固定子鉄心12の端面視で、接合部110が渡り部113に対して幅方向に屈曲していないが、接合部110の前面111が所定方向に傾斜している。前面111の傾斜方向は接合部110の厚さが幅方向内側(左側)で薄く、幅方向外側(右側)が厚くなる方向である。その結果、端面視で、U相一端Uaの接合部110の傾斜した前面111の全体がV相一端Vaの接合部115の後面116の全体に当接し、接合部115の厚さ方向に対して円周方向に延びた渡り部113が所定角度を成している。
なお、第2実施形態の外周面視及び半径方向断面視は第1実施形態と同じである。また、V相一端VaとW相一端Waの関係は、V相一端VaとU相一端Uaとの関係と同様である。第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果に加えて、U相一端Ua及びW相一端Waに曲げ部を形成することが不要となる。
<第3実施形態>
図11及び図12に示す第3実施形態では、固定子鉄心12の端面視で、U相一端Uaの渡り部122に対して接合部120は幅方向に屈曲していないが、接合部120の短辺と平行な軸Xの回りに時計方向に少しねじられている。その結果、図12に示す斜視図からわかるように、半径方向断面視で接合部120の延在方向と接合部125の延在方向とが所定角度を成している(図8参照)。また、図11に示す端面視でV相一端Vaの接合部125の厚さ方向(図11で上下方向)に対して、U相一端Uaの円周方向に延びた渡り部122が所定角度を成している。
なお、第3実施形態の外周面視及び半径方向断面視は第1実施形態と同じである。その結果、図12に示すように、接合部120の側面が接合部125の側面に斜線を引いた領域で当接している。また、V相一端VaとW相一端Waの関係は、V相一端VaとU相一端Uaとの関係と同様である。第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果に加えて、U相一端Ua及びW相一端Waに曲げ部や傾斜面を形成することが不要となる。
<第4実施形態>
図13及び図14に示す第4実施形態では、固定子鉄心12の端面視で、U相一端Uaの接合部130は渡り部132に対して幅方向に屈曲していないが、接合部130の延在方向に延びる軸Yの回りに少し時計方向にねじられている。その結果、図13の端面視でV相一端Vaの接合部135の厚さ方向に対してU相一端Uaの円周方向に延びた渡り部132が所定角度を成して、接合部135の幅方向に対して接合部130の幅方向が所定角度を成している。
なお、第4実施形態の外周面視及び半径方向断面視は第1実施形態と同じである。また、V相一端VaとW相一端Waの関係は、V相一端VaとU相一端Uaとの関係と同様である。第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果に加えて、U相一端Ua及びW相一端Waに曲げ部や傾斜面を形成することが不要となる。
また、図15に示す第4実施形態の変形例では、接合部140が接合部145に対して短辺と平行な軸の回りにねじられるとともに、延在方向に延びる軸の回りにねじられている。
<第5実施形態>
図16に示す第5実施形態は、上記第1実施形態から第4実施形態に比べて、V相一端Vaの接合部155に対するU相一端Uaの接合部150やW相一端Waの接合部158の位置関係が異なる。即ち、V相一端Vaの接合部155の幅方向内側にU相一端Uaの接合部150が配置され、接合部155の幅方向一面(内側面)156に接合部150の幅方向一面(外側面)151が接合されている。U相一端Uaの渡り部152に固定子鉄心12の半径方向で外向きに屈曲する屈曲部154が形成されている。なお、W相一端Waの接合部158は上記第1実施形態などと同様、固定子鉄心12の円周方向でV相一端Vaの接合部155の厚さ方向一側に配置されている。
第5実施形態の変形例として、端面視で、接合部155と接合部150とを、平行でなく、所定角度を成すように配置しても良い。そのためには、接合部155の側面と接合部150の側面とが所定角度を成すようにすればよい。また、図17に示すように、V相一端Vaの接合部155の幅方向外側にW相一端Waの接合部160を配置し、接合部160と渡り部162との間に屈曲部164を形成する。接合部155の幅方向他面(外側面)157に接合部160の幅方向一面(内側面)161が接合されている。
第5実施形態及びその変形例によれば、V相一端Vaの接合部155に対してU相一端Uaの接合部150及び/又はW相一端Waの接合部158、160を幅方向内側又は外側に配置した場合に、上記第1実施形態などと同様の効果が得られる。
<第6実施形態>
上記第1実施形態から第5実施形態では、本発明が三つの接合部の接合に適用されていた。但し、本発明は図18及び図19に示すような二つの接合部171と176の接合にも適用することができる。例えば、U相巻線を形成するあるセグメントの一方の端部170と別のセグメントの一方の端部180とを接合する場合である(第1実施形態、図3の接合部41a及び41b参照)。
一方端部170は接合部171と渡り部172とを含み、固定子鉄心12の端面視(図18参照)で接合部171は渡り部172に対して短辺と平行な厚さ方向軸のまわりにねじられている。他方端部175は接合部176と渡り部177とを含み、固定子鉄心12の端面視(図18参照)で接合部171は渡り部177に対して短辺と平行な厚さ方向軸のまわりにねじられている。
その結果、接合部171と接合部176とは、外周面視で所定角度を成し、端面視で平行で、半径方向断面視で所定角度を成し、斜線を引いた領域で当接している。渡り部172と渡り部177とは端面視で平行である。
第6実施形態によれば、U相巻線Uを構成する二つのセグメントの一方端部同士170と175とを接合する場合に、中性点接合部Nで三つの接合部42、45及び47等を接合する場合と同様の効果が得られる。
本発明の第1実施形態の縦断面図である。 第1実施形態の固定子鉄心の横断面図である。 第1実施形態のセグメントの斜視図である。 第1実施形態の固定子巻線の巻線図である。 第1実施形態の回路構成図である。 第1実施形態の(a)は固定子鉄心の外周面視図、(b)は(a)の要部拡大図である。 第1実施形態の(a)は固定子鉄心の要部端面視図、(b)は(a)の拡大図、(c)は第1実施形態の変形例の端面視図である。 (a)は第1実施形態の固定子鉄心の要部半径方向断面視図、(b)は第1実施形態の変形例の半径方向断面視図である。 第1実施形態の変形例の説明図である。 第2実施形態を示す説明図である。 第3実施形態の端面視図である。 第3実施形態の斜視図である。 第4実施形態の端面視図である。 第4実施形態の斜視図である。 第4実施形態の変形例の説明図である。 第5実施形態の端面図である。 第5実施形態の変形例の説明図である。 第6実施形態の端面視図である。 第6実施形態の斜視図である。
符号の説明
10:固定子 12:固定子鉄心
13a、13b:固定子鉄心の端部 14:スロット
17、27:コイルエンド 18a、18b、28a、28b:電気導体
21a、21b、31a、31b:セグメントの端部
22a、22b、32a、32b:渡り部
23a、23b、33a、33b:接合部
50:溶接部 U:U相巻線
V:V相巻線 W:W相巻線
Ua:U相一端 Va:V相一端
Wa:W相一端 N:中性点接合部

Claims (12)

  1. 複数のスロット(14)が形成された中空円筒形状の固定子鉄心(12)と、前記スロットに巻回され矩形断面形状を持つ複数の導体(17、27)の前記固定子鉄心の端面から延び出た端部(21a、21b、31a、31b、Ua、Va、Wa)を接合して形成された固定子巻線(U、V、W)とを備えた固定子(10)を含む回転電機において、
    各前記導体の前記端部は先端の直線状の接合部(42、47)と該接合部に連続する渡り部(43、48)とを含み、前記渡り部の延在方向が前記固定子鉄心の円周方向に対し角度をなすか、または前記接合部が前記固定子鉄心の円周方向接線を軸として径方向に捻られ、対を成す前記接合部の一端が溶接部(50)で接合され前記接合部の他端が前記渡り部に連続し、
    前記導体は、前記矩形断面の前記固定子鉄心の円周方向の辺を第1辺とし、半径方向の辺が第2辺となるよう前記スロットに配置されるものであり、
    前記複数の導体は、少なくとも1つの溶接部において、一方の前記接合部の第2辺側側面に他方の前記接合部の第2辺側側面が、前記固定子鉄心の略円周方向に接合され、
    前記接合部の第1辺側側面と平行な投影平面に投影したとき、対を成す前記接合部の延在方向の成す角度は0度でなく、
    前記接合部の第2辺側側面と平行な投影平面に投影したとき、対を成す前記接合部の延在方向の成す角度は0度でないことを特徴とする回転電機。
  2. 複数のスロット(14)が形成された中空円筒形状の固定子鉄心(12)と、前記スロットに巻回され矩形断面形状を持つ複数の導体(17、27)の前記固定子鉄心の端面から延び出た端部(21a、21b、31a、31b、Ua、Va、Wa)を接合して形成された固定子巻線(U、V、W)とを備えた固定子(10)を含む回転電機において、
    各前記導体の前記端部は先端の直線状の接合部(42、47)と該接合部に連続する渡り部(43、48)とを含み、前記渡り部の延在方向が前記固定子鉄心の円周方向に対し角度をなすか、または前記接合部が前記固定子鉄心の円周方向接線を軸として径方向に捻られ、対を成す前記接合部の一端が溶接部(50)で接合され前記接合部の他端が前記渡り部に連続し、
    前記導体は、前記矩形断面の前記固定子鉄心の円周方向の辺を第1辺とし、半径方向の辺が第2辺となるよう前記スロットに配置されるものであり、
    前記複数の導体は、少なくとも1つの溶接部において、一方の前記接合部の第2辺側側面に他方の前記接合部の第2辺側側面が、前記固定子鉄心の略円周方向に接合され、
    前記接合部の第1辺側側面と平行な投影平面に投影したとき、対を成す前記接合部の延在方向の成す角度は0度でなく、
    前記接合部の延在方向と垂直な投影平面に投影したとき、対を成す前記接合部の成す角度は0度でないことを特徴とする回転電機。
  3. 各前記導体は複数のセグメントから成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 所定相の前記固定子巻線を形成するセグメントの両端が接合されていることを特徴とする請求項に記載の回転電機。
  5. 所定相の前記固定子巻線は直列接続された複数の巻線部を含み、第1巻線部の一端のセグメントの一端と、第2巻線部の一端のセグメントの一端とが接合されていることを特徴とする請求項に記載の回転電機。
  6. 三相の前記固定子巻線を含み、第1相固定子巻線の一端の前記セグメントの一端、第2相固定子巻線の一端の前記セグメントの一端、及び前記第3相巻線の一端の前記セグメントの一端が接合されていることを特徴とする請求項に記載回転電機。
  7. 各前記導体は連続線から成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機。
  8. 所定相の前記固定子巻線は直列接続された複数の巻線部を含み、第1巻線部の一端と第2巻線部の一端とが接合されていることを特徴とする請求項に記載の回転電機。
  9. 三相の前記固定子巻線を含み、第1相固定子巻線の一端、第2相固定子巻線の一端、及び前記第3相巻線の一端が接合されていることを特徴とする請求項に記載の回転電機。
  10. 一方の前記接合部に他方の前記接合部の角部が接合されていることを特徴とする請求項又はに記載の回転電機。
  11. 複数のスロット(14)が形成された中空円筒形状の固定子鉄心(12)と、前記スロットに巻回され矩形断面形状を持つ複数の導体(17、27)の前記固定子鉄心の端面から延び出た端部(21a、21b、31a、31b、Ua、Va、Wa)を接合して形成された固定子巻線(U、V、W)とを含む固定子(10)を備えた回転電機において、
    前記導体の前記端部は先端の直線状の接合部(42、47)と該接合部に連続する渡り部(43、48)とを含み、前記渡り部の延在方向が前記固定子鉄心の円周方向に対し角度をなすか、または前記接合部が前記固定子鉄心の円周方向接線を軸として径方向に捻られ、
    前記導体は、前記矩形断面の前記固定子鉄心の円周方向の辺を第1辺とし、半径方向の辺が第2辺となるよう前記スロットに配置されるものであり、
    前記複数の導体は、少なくとも1つの溶接部において、一方の前記接合部の第2辺側側面に他方の前記接合部の第2辺側側面が、前記固定子鉄心の略円周方向に接合され、
    前記接合部の第2辺側側面と平行な投影平面に投影したとき、対を成す前記接合部の延在方向の成す角度は0度でなく、
    前記接合部の延在方向と垂直な投影平面に投影したとき、各前記導体の前記接合部の第1辺側側面に対して前記渡り部の延在方向の成す角度は0度でないことを特徴とする回転電機。
  12. 前記接合部の延在方向と垂直な投影平面に投影したとき、対を成す前記接合部の成す角度は0度でないことを特徴とする請求項11に記載の回転電機。
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