JP5071117B2 - 車両用差動歯車装置 - Google Patents

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Description

この発明は、一対の遊星歯車の間に一対のトランスファギヤが設けられた車両用差動歯車装置に関する。
一般に、車両用差動歯車装置は、回転軸線を中心として回転駆動させるハウジングと、このハウジング内に回転可能に収容された捩れ歯を有する一対の太陽歯車と、ハウジングに自転可能に支持された少なくとも一対の遊星歯車とを有している。一対の遊星歯車は、一対の太陽歯車と噛み合うとともに、互いに噛み合っている。したがって、ハウジングが回転駆動されると、その回転駆動力が一対の遊星歯車を介して一対の太陽歯車に伝達される。なお、一対の太陽歯車に伝達された回転駆動力は、各太陽歯車に連結された出力軸を介して例えば左右の車輪に伝達される。左右の車輪に作用する負荷に差異が生じると、一対の太陽歯車が差動回転する。
ところで、車両用差動歯車装置は、車両の悪路における走破性を向上させるために、太陽歯車の差動回転を制限する差動制限力を増大することが望まれることがある。そのために、下記特許文献1に記載のものにおいては、一対の遊星歯車の間に一対のトランスファギヤを設けている。つまり、一対の太陽歯車を、第1の遊星歯車、第1のトランスファギヤ、第2のトランスファギヤ及び第2の遊星歯車の4つの歯車からなる歯車列によって連結している。このように構成された差動歯車装置においては、一対の太陽歯車が差動回転すると、一対の遊星歯車にその回転を制限しようとする摩擦抵抗が発生するのみならず、一対のトランスファギヤにもその回転を制限しようとする摩擦抵抗が発生する。この結果、一対の太陽歯車の差動回転を、トランスファギヤに発生する摩擦抵抗の分だけ大きな差動制限力で制限することができる。
ところが、一対のトランスファギヤを設けると、ハウジングの強度が低下するという問題がある。すなわち、ハウジングには、一対の遊星歯車をそれぞれ収容する第1及び第2収容孔が形成される。第1及び第2収容孔は、ハウジングの周方向に適宜の間隔だけ離間して配置されており、それらの間には、一対のトランスファギヤをそれぞれ収容する第3及び第4収容孔が形成される。第1〜第4収容孔は、ハウジングの径方向における内側の側部がハウジングの内部空間に開放されている。その結果、第1〜第4収容孔全体としては、凹部の状況を呈する。この凹部は、一対の遊星歯車を収容するために一対の収容孔が形成されたものに比して、第1及び第2収容凹部が第3及び第4収容孔の分だけ周方向に離間させられている分だけ周方向の幅が広くなっている。しかも、第3及び第4収容孔は、トランスファギヤが太陽歯車に干渉することを防止するために、第1及び第2収容孔より径方向外側に配置されている。この結果、凹部の深さが深くなっている。幅が広く、かつ深さが深い凹部が形成されるため、ハウジングの強度が低下するという問題が生じていたのである。
そこで、特許文献1に記載のものにおいては、ハウジングの内周面の軸線方向の中央部に、隔壁部を形成している。隔壁部は、4つの収容孔によって形成される凹部の開放部を塞ぐよう、ハウジングの全周にわたって形成されている。したがって、隔壁部は、一種の補強部として機能し、ハウジングの強度を向上させる。
特開平10−227348号公報
しかしながら、上記従来の車両用差動歯車装置においては、隔壁部が形成される分だけハウジングの全長が長くなってしまい、その結果差動歯車装置全体が大型化してしまうという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するために、回転軸線を中心とする筒部を有するハウジングと、上記回転軸線上に並んで配置され、上記ハウジングに上記回転軸線を中心として回転可能に支持された第1及び第2太陽歯車と、上記ハウジングに上記回転軸線と平行に、かつ自転可能に支持され、上記第1及び第2太陽歯車とそれぞれ噛み合う第1及び第2遊星歯車と、上記ハウジングに上記回転軸線と平行に、かつ自転可能に支持され、上記第1及び第2遊星歯車とそれぞれ噛み合うとともに、互いに噛み合う第1及び第2トランスファギヤとを備え、上記ハウジングには、上記回転軸線と平行に、かつ上記筒部の周方向に互いに離間して配置され、上記ハウジングの径方向における内側の側部が上記ハウジングの内周面と交差する第1及び第2収容孔、上記回転軸線と平行に、かつ上記ハウジングの周方向において上記第1及び第2収容孔の間に位置するように配置され、上記ハウジングの周方向に隣接する側部どうしが互いに交差するとともに、周方向に互いに離間した各側部が上記第1及び第2収容孔とそれぞれ交差する第3及び第4収容孔が形成され、上記第1及び第2収容孔に上記第1及び第2遊星歯車がそれぞれ回転可能に収容され、上記第3及び上記第4収容孔に上記第1及び第2トランスファギヤがそれぞれ回転可能に収容された車両用差動歯車装置において、上記第1収容孔が、上記ハウジングの上記第1太陽歯車側に位置する一端面から他端側に向かって延びる止まり孔として形成され、上記第2収容孔が、上記ハウジングの上記第2太陽歯車側に位置する他端面から一端側に向かって延びる止まり孔として形成され、上記第3及び第4収容孔と上記筒部の内周面との間に肉部が形成されるよう、上記第3及び第4収容孔が上記ハウジングの内周面から径方向外側に離間して配置され、上記肉部の上記第2太陽歯車側に位置する端部が周方向において上記ハウジングの他の部分に連続するよう、上記第3収容孔の上記第2太陽歯車側に位置する端部が上記第1収容孔に対し上記第1太陽歯車から上記第2太陽歯車へ向かう方向において前方に離間させられ、上記肉部の上記第1太陽歯車側に位置する端部が周方向において上記ハウジングの他の部分に連続するよう、上記第4収容孔の上記第1太陽歯車側に位置する端部が上記第2収容孔に対し上記第2太陽歯車から上記第1太陽歯車へ向かう方向において前方に離間させられていることを特徴としている。
この場合、上記ハウジングが、一端部に底部を有するとともに他端部が開口し、上記筒部が形成された本体部と、この本体部の開口部を閉じる蓋部とを有し、上記本体部の内部の上記底部側の一端部に上記第1太陽歯車が収容され、上記本体部の内部の他端部に上記第2太陽歯車が収容され、上記第1収容孔が上記本体部の上記底部側に位置する一端面から他端側に向かって延びる止まり孔として形成され、上記第2収容孔が上記本体部の上記開口部側に位置する他端面から一端側に向かって延びる止まり孔として形成されていることが望ましい。
上記第3収容孔が上記本体部の上記底部側に位置する一端面から他端側に向かって延びる止まり孔として形成され、上記第4収容孔が上記本体部の開口部側に位置する一端面から他端側に向かって延びる止まり孔として形成されていてもよく、上記第3収容孔が上記本体部の開口部側に位置する他端面から一端側に向かって延びる止まり孔として形成され、上記第4収容孔が上記本体部の上記底部側に位置する一端面から他端側に向かって延びる止まり孔として形成されていてもよく、あるいは上記第3及び第4収容孔が上記本体部の上記底部側に位置する一端面から他端側に向かって延びる止まり孔として形成されていてもよい。
上記蓋部には、上記本体部の内周面の開口部の端部に嵌合する環状突出部が形成されていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、ハウジングの内周面と第3及び第4収容孔との間に形成される肉部が、第1収容孔側に位置する端部にあってはハウジングの周方向において第2収容孔側に位置する部分に連続し、第2収容孔側に位置する端部にあってはハウジングの周方向において第1収容孔側に位置する部分に連続する。この結果、肉部の回転軸線方向における両端部がハウジングによって支持される。そして、両端部が支持された肉部が、ハウジングの内周面と第3及び第4収容孔との間に形成されるので、ハウジングの第1〜第4収容孔が形成された部分が肉部によって補強される。したがって、ハウジングの強度を向上させることができる。しかも、隔壁部を形成する必要がないので、ハウジングの全長を短く抑えることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図10は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態の車両用差動歯車装置1は、ハウジング2、一対の第1及び第2太陽歯車3,4、少なくとも一対の第1及び第2遊星歯車5,6、並びに遊星歯車5,6と同数対の第1、第2トランスファギヤ7,8を有している。
ハウジング2は、エンジン(図示せず)により回転軸線Lを中心として回転駆動されるものであり、図1及び図2に示すように、本体部2A及び蓋部2Bを有している。本体部2Aは、筒部2aと、この筒部2aの一端部(図1において右端部。以下、左右は図1における左右を意味するものとする。)に一体に形成された底部2bと、筒部2aの他端部外周面に一体に形成されたフランジ部2cとによって構成され、全体として有底筒状に形成されている。筒部2aの内周面は、断面円形であり、その軸線を回転軸線Lと一致させている。底部2bの中央部には、回転軸線L上を貫通する貫通孔2dが形成されている。蓋部2Bは、フランジ部2cに突き当てられ、ボルト(図示せず)によってフランジ部2cに固定されている。蓋部2Bの中央部には、回転軸線上を貫通する貫通孔2eが形成されている。
ハウジング2の内部には、底部2b側に第1太陽歯車3が収容され、蓋部2B側に第2太陽歯車4が収容されている。第1及び第2太陽歯車3,4は、それぞれの軸線を回転軸線Lと一致させた状態で回転軸線L上に直列に配置されている。しかも、第1及び第2太陽歯車3,4は、ハウジング2に回転軸線Lを中心として回転可能に支持されている。第1及び第2太陽歯車3,4の中央部には、連結孔3a,4aがそれぞれ形成されている。太陽歯車3の連結孔3aには、貫通孔2dを回転可能に貫通した出力軸(図示せず)の一端部がスプライン嵌合等によって回転不能に連結されている。この出力軸の他端部は、例えば左右の前輪のいずれか一方に連結されている。太陽歯車4の連結孔4aには、貫通孔2eを回転可能に貫通した出力軸(図示せず)の一端部がスプライン嵌合等によって回転不能に連結されている。この出力軸の他端部は、左右の前輪のいずれか他方に連結されている。
第1太陽歯車3の右端面(外側の端面)は、エンドワッシャ11を介して底部2bに接触している。第1太陽歯車3の左端面(内側の端面)は、第2太陽歯車4の右端面(内側の端面)にセンタワッシャ12を介して接触している。第2太陽歯車4の左端面(外側の端面)は、エンドワッシャ13を介して蓋部2Bに接触している。したがって、第1及び第2太陽歯車3,4は、ハウジング2に回転軸線L方向へ移動可能に支持されているが、同方向へ移動することはほとんどない。
本体部2Aには、第1及び第2収容孔21,22が少なくとも一対設けられている。この実施の形態では、図1、図3、図4及び図6〜図9に示すように、第1及び第2収容孔21,22が四対設けられており、各対は本体部2Aの周方向へ等間隔だけ離間して配置されている。しかも、一対の第1及び第2収容孔21,22は、本体部2Aの周方向へ所定の間隔だけ互いに離間して配置されている。
第1及び第2収容孔21,22は、回転軸線Lを中心とする一つの円周上に配置されている。本体部2Aの径方向内側に位置する第1及び第2収容孔21,22の内側の側部は、筒部2aの内周面と交差し、当該交差部において筒部2aの内部に開放されている。
図1に示すように、第1収容孔21は、回転軸線Lと平行に延びており、一端(右端)が本体部2Aの第1太陽歯車3側に位置する右端面、つまり底部2bの外側の端面に開口し、他端が閉じた止まり孔として形成されている。第1収容孔21の開口部は、環状の端板14によって閉じられており、端板14は、底部2bの外側の端面にボルトB(図5参照)によって固定されている。第1収容孔21の底面は、回転軸線L方向において太陽歯車3の左端面とほぼ同一に位置に位置させられている。
第2収容孔22は、回転軸線Lと平行に延びており、一端(左端)が本体部2Aの第2太陽歯車4側に位置する左端面、つまり本体部2Aの開口部側の端面に開口し、他端が閉じた止まり孔として形成されている。第2収容孔22の開口部は、蓋部2Bによって閉じられている。第2収容孔22の底面は、回転軸線L方向において太陽歯車4の右端面とほぼ同一位置に位置させられている。
第1収容孔21には、第1遊星歯車5が回転可能に収容されている。したがって、第1遊星歯車5は、自転可能であり、ハウジング2が回転駆動されると、回転軸線Lを中心として公転する。第1遊星歯車5は、第1収容孔21と筒部2aの内周面との交差部において第1太陽歯車3と噛み合っている。第1遊星歯車5の全長は、第1収容孔21の長さとほぼ同一に設定されている。したがって、第1遊星歯車5は、第1収容孔21にその長手方向(回転軸線L方向)へ移動可能に収容されているが、同方向へ移動することはほとんどない。
第2収容孔22には、第2遊星歯車6が回転可能に収容されている。したがって、第2遊星歯車6は、自転可能であり、ハウジング2が回転駆動されると、回転軸線Lを中心として公転する。第2遊星歯車6は、第1収容孔22と筒部2aの内周面との交差部において第2太陽歯車4と噛み合っている。第2遊星歯車6の全長は、第2収容孔22の長さとほぼ同一に設定されている。したがって、第2遊星歯車6は、第1収容孔22にその長手方向(回転軸線L方向)へ移動可能に収容されているが、同方向へ移動することはほとんどない。
図2〜図4及び図6〜図9に示すように、本体部2Aには、回転軸線Lと平行に延びる第3及び第4収容孔23,24が第1及び第2収容孔21,22と同数対だけ設けられている。第3及び第4収容孔23,24は、本体部2Aの周方向において第1及び第2収容孔21,22の間に位置するように配置されている。しかも、本体部2Aの周方向において、第3収容孔23が第1収容孔21に隣接し、第4収容孔24が第2収容孔22に隣接するように配置されている。
図3、図4及び図10に示すように、第3及び第4収容孔23,24は、本体部2Aの周方向に隣接する側部どうしが交差し、その交差部において互いに連通している。第3収容孔23の長さは、第1収容孔21より長くなっており、第3収容孔23の右端部と第1収容孔21とは、本体部2Aの周方向に隣接する側部どうしが交差し、その交差部において互いに連通している。第4収容孔24の長さは、第2収容孔22より長くなっており、第4収容孔24の左端部と第2収容孔22とは、本体部2Aの周方向において隣接する側部どうしが交差し、その交差部において互いに連通している。なお、第3収容孔23の左端開口部は、蓋部2Bによって閉じられており、第4収容孔24の右端開口部は端板14によって閉じられている。
第3及び第4収容孔23,24には、第1及び第2トランスファギヤ7,8がそれぞれ回転可能に収容されている。したがって、第1及び第2トランスファギヤ7,8は、自転可能であり、ハウジング2が回転駆動されると、回転軸線Lを中心として公転する。第1及び第2トランスファギヤ7,8の長さは、第3及び第4収容孔23,24の長さとほぼ同一に設定されている。したがって、第3及び第4トランスファギヤ7,8は、第3及び第4収容孔23,24にその長手方向(回転軸線L方向)へ移動可能に収容されているが、同方向へ移動することはほとんどない。
第1及び第2トランスファギヤ7,8は、第3及び第4収容孔23,24の交差部において互いに噛み合っている。第1トランスファギヤ7は、第3収容孔23と第1収容孔21との交差部おいて第1遊星歯車5と噛み合っている。第2トランスファギヤ8は、第4収容孔24と第2収容孔22との交差部において第2遊星歯車6と噛み合っている。したがって、ハウジング2が回転駆動されると、その回転駆動力が第1及び第2トランスファギヤ7,8並びに第1及び第2遊星歯車3,4を介して第1及び第2太陽歯車3,4に伝達される。そして、第1及び第2太陽歯車3,4から二つの出力軸を介して左右の前輪に伝達される。
第1及び第2太陽歯車3,4、第1及び第2遊星歯車5,6並びに第1及び第2トランスファギヤ7,8が捩れ歯を有しているので、ハウジング2が回転駆動されると、各歯車3〜8の噛み合い歯面には、回転軸線L方向を向くスラスト力が発生する。このスラスト力によって各歯車3〜8の端面が互いに押圧接触し、ハウジング2の内面に押圧接触し、又は端板14に押圧接触させられる。したがって、第1及び第2太陽歯車3,4の差動回転時には、各接触端面間に摩擦抵抗が発生する。また、第1〜第4収容孔21〜24の内周面と第1及び第2遊星歯車5,6並びに第1及び第2トランスファギヤ7,8の各外周面との間にも摩擦抵抗が発生する。そして、これらの摩擦抵抗によって第1及び第2太陽歯車3,4の差動回転が制限される。
図3、図4及び図9に示すように、第3及び第4収容孔23,24は、回転軸線Lを中心とする一つの円周上に配置されている。特に、この実施の形態では、第1及び第2収容孔21,22が配置された円周より大径の円周上に配置されている。第3及び第4収容孔23,24が配置された円周の半径と筒部2aの内周面の半径との差は、第3及び第4収容孔23,24の半径より大きく設定されている。この結果、第3収容孔23と筒部2aの内周面との間には、筒部2aの実質部の一部たる第1支持肉部(肉部)31が形成されている。この第1支持軸部31は、第3収容孔23に沿い、かつその全長にわたって延びている。同様に、第4収容孔24と筒部2aの内周面との間には、筒部2aの実質部の一部たる第1支持肉部32が形成されている。この第2支持肉部32は、第4収容孔24に沿い、かつその全長にわたって延びている。第1及び第2支持肉部31,32は、本体部2Aの周方向において隣接する側部どうしが一体に連なっている。つまり、第1及び第2支持肉部31,32によって一つの肉部が形成されている。
第3収容孔23は、上記のように、第1収容孔21より長くなっている。そして、第3収容孔23は、図10に示すように、その右端部においてのみ第1収容孔21と連通し、左端部は第1収容孔21から回転軸線L方向に離間している。したがって、第3収容孔23の左端部の第1収容孔21側に位置する側部は、開放されることなく、本体部2A(筒部2a)の実質部の一部たる第3収容孔23に隣接する部分41によって閉じられている。その結果、第1支持肉部31の左端部の第1収容孔21側の側部は、部分41に連なり、当該部分41を介して本体部2Aの左端部によって支持されている。
同様に、第4収容孔24は、第2収容孔22より長くなっており、左端部においてのみ第2収容孔22と連通し、右端部は第2収容孔22から回転軸線L方向に離間している。したがって、第4収容孔24の右端部の第2収容孔22側に位置する側部は、開放されることなく、本体部2A(筒部2a)の実質部の一部たる第4収容孔24に隣接する部分42によって閉じられている。その結果、第2支持肉部32の右端部の第2収容孔22側の側部は、部分42に連なり、当該部分42を介して本体部2Aの右端部によって支持されている。
このように、第1支持肉部31の左端部の第1収容孔21側に位置する側部が本体部2Aによって支持され、第2支持肉部32の右端部の第2収容孔22側に位置する側部が本体部2Aによって支持されている。しかも、第1支持肉部31と第2支持肉部32とは、本体部2Aの周方向において互いに連なっている。したがって、第1及び第2支持肉部31,32全体としては、両持ち状態で本体部2Aに一体に設けられている、つまり、第1及び第2支持肉部31,32全体は、両持ち状態で本体部2Aに支持されている。そして、両持ち状態の第1及び第2支持肉部31,32が第3及び第4収容孔23,24の内側に設けられているので、ハウジング2(本体部2A)は、第3及び第4収容孔の内側の側部が開放された従来の車両用差動歯車装置のハウジングに対して強度を大幅に向上させることができる。しかも、隔壁部を形成する必要がないので、ハウジング2の全長が長くなることがない。よって、差動歯車装置1が大型化することを防止することができる。
第1及び第2支持肉部31,32の本体部2Aによる支持強度をさらに高めるために、この差動歯車装置1においては、さらに次の構成が採用されている。すなわち、図2、図8及び図10に示すように、第3収容孔23は、本体部2Aの開口部側の左端面から底部2b側に延びる止まり孔として形成されている。したがって、第3収容孔23の底面と本体部2Aの右端面との間には、本体部2Aの実質部の一部たる第1端肉部51が形成されている。この第1端肉部51には、第1支持肉部31の右端部が一体に連なっている。したがって、第1支持肉部31の右端部は、第1端肉部51を介して本体部2Aの右端部によって支持されている。さらに、第1支持肉部31の右端部は、本体部2Aの底部2bの第1支持肉部31より内側の部分に直接連なっている。これによっても第1支持肉部31の右端部が本体部2Aによって支持されている。なお、第3収容孔23の底面は、回転軸線L方向において第1太陽歯車3の右端面とほぼ同一位置に配置されている。
第4収容孔24は、本体部2Aの底部2a側の右端面から開口部側に向かって延びる止まり孔として形成されている。したがって、第4収容孔24の底面と本体部2Aの左端面との間には、本体部2Aの実質部の一部たる第2端肉部52が形成されている。この第2端肉部52は、第2支持肉部32の右端部が一体に連なっている。したがって、第2支持肉部32の左端部は、第2端肉部52を介して本体部2Aの左端部によって支持されている。なお、第4収容孔24の底面は、回転軸線L方向において第2太陽歯車4の左端面とほぼ同一位置に配置されている。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態については、上記実施の形態と異なる構成だけを説明することとし、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図11〜図14は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態においては、第3収容孔23が本体部2Aの底部2a側の端面から開口部側に向かって形成されている。したがって、第1端肉部51が本体部2Aの開口部側の端部に形成されている。しかも、第3収容孔23の底面が、回転軸線L方向において第4収容孔24の底面と同一位置に配置されている。したがって、第1端肉部51と第2端肉部52とが、本体部2Aの周方向において互いに連なっている。この結果、第1及び第2支持肉部31,32の左端部が、第1及び第2端肉部51,52を介して本体部2Aに支持され、第1及び第2支持肉部31,32の右端部がそれらから下側に連なる底部2bによって支持される。つまり、第1及び第2支持肉部31,32全体としては、その両端部が第3及び第4収容孔23,24に隣接する部分41,42を介して本体部2Aに支持されるのみならず、第1及び第2端肉部51,52及び底部2bを介して本体部2Aに支持される。したがって、第1及び第2支持肉部31,32の支持強度がさらに高くなり、ひいては本体部2Aの強度がさらに向上する。
図15〜図18は、この発明の第3実施の形態を示す。この実施の形態においては、第4収容孔24が本体部2Aの開口部側の端面から底部2bに向かって形成されている。したがって、第2端肉部52が底部2b側の端部に形成されている。しかも、第4収容孔24の底面が回転軸線L方向において第3収容孔23の底面と同一位置に配置されている。したがって、第1端肉部51と第2端肉部52とが、本体部2Aの周方向において互いに連なっている。
蓋部2Bの本体部2Aと対向する端面には、回転軸線Lを中心として環状に延びる環状突出部2fが形成されている。環状突出部2fの外径は、本体部2A(筒部2a)の内径とほぼ同一であり、本体部2Aの開口側の端部に隙間なく嵌合されている。この結果、第1及び第2支持肉部31,32の左端部が環状突出部2fによって支持されている。蓋部2Bに環状突出部2fを形成することは、上記第1及び第2実施の形態並びに次に述べる第4実施の形態に適用してもよい。
図19〜図22は、この発明の第4実施の形態を示す。この実施の形態においては、第3収容孔23が本体部2Aの底部2b側の端面から開口部側に向かって形成され、第4収容孔24が本体部2Aの開口部側の端面から底部2b側に向かって形成されている。したがって、第1端肉部51が本体部2Aの左端部に形成され、第2端肉部52が本体部2Aの右端部に形成されている。
また、第3収容孔23が、第1及び第2収容孔21,22が配置された円周より大径ではあるが、第4収容孔24が配置された円周より小径の円周上に配置されている。しかも、第3収容孔23は、その軸線が第1収容孔21の軸線及び第4収容孔24の軸線と直交する平面P上に位置するように配置されている。このように配置すると、第1トランスファギヤ7の外周面が第3収容孔23の内周面の第1支持肉部31に接する部分に接触するようになり、その分だけ第1トランスファギヤ7の外周面と第3収容孔24の内周面との間に作用する摩擦抵抗を増大させることができる。その結果、第1及び第2太陽歯車3,4の差動回転を制限する差動制限力を増大することができる。このような、効果は、第3及び第4収容孔23,24の配置を逆にしても得られる。すなわち、第4収容孔24を第3収容孔23が配置された円周より小径の円周上に配置してもよい。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、本体部2Aを互いに一体に形成された筒部2aと、この筒部2aと一体に設けられた底部2bとによって構成しているが、筒部2aと底部2bとを分離し、筒部2aだけを本体部2Aとし、底部2bを蓋部2Bと同様の蓋部としてもよい。つまり、本体部2Aを両端が開口した筒体とし、本体部の両端開口部を蓋部2Bと別の蓋部とによって閉じるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、第3及び第4収容孔23,24を止まり孔としているが、本体部2Aの両端面に開口する貫通孔としてもよい。
この発明の第1実施の形態を示す図3のX−X線に沿う断面図である。 同実施の形態を示す図3のY−Y線に沿う断面図である。 図1のX−X線に沿う断面図である。 図1のY−Y線に沿う断面図である。 同実施の形態の一部を切り欠いて示す斜視図である。 同実施の形態の本体部をその開口部側から見た斜視図である。 同実施の形態の本体部をその底部側から見た斜視図である。 同実施の形態の本体部の断面図である。 図8のX−X線に沿う断面図である。 図9のX−X線に沿う断面図である。 この発明の第2実施の形態の本体部をその開口部側から見た斜視図である。 同実施の形態の本体部をその底部側から見た斜視図である。 同実施の形態の本体部の断面図である。 同実施の形態の要部を示す図10と同様の断面図である。 この発明の第3実施の形態の本体部をその開口部側から見た斜視図である。 同実施の形態の本体部をその底部側から見た斜視図である。 同実施の形態のハウジングを示す断面図である。 同実施の形態の要部を示す図10と同様の断面図である。 この発明の第4実施の形態をその開口部側から見た斜視図である。 同実施の形態をその底部側から見た斜視図である。 同実施の形態の要部を示す図22のX−X線に沿う断面図である。 同実施の形態の要部を示す図10と同様の断面図である。
符号の説明
L 回転軸線
1 車両用差動歯車装置
2 ハウジング
2A 本体部
2B 蓋部
2b 底部
2f 環状突出部
3 第1太陽歯車
4 第2太陽歯車
5 第1遊星歯車
6 第2遊星歯車
7 第1トランスファギヤ
8 第2トランスファギヤ
21 第1収容孔
22 第2収容孔
23 第3収容孔
24 第4収容孔
31 第1支持肉部(肉部)
32 第2支持肉部(肉部)

Claims (6)

  1. 回転軸線を中心とする筒部を有するハウジングと、上記回転軸線上に並んで配置され、上記ハウジングに上記回転軸線を中心として回転可能に支持された第1及び第2太陽歯車と、上記ハウジングに上記回転軸線と平行に、かつ自転可能に支持され、上記第1及び第2太陽歯車とそれぞれ噛み合う第1及び第2遊星歯車と、上記ハウジングに上記回転軸線と平行に、かつ自転可能に支持され、上記第1及び第2遊星歯車とそれぞれ噛み合うとともに、互いに噛み合う第1及び第2トランスファギヤとを備え、上記ハウジングには、上記回転軸線と平行に、かつ上記筒部の周方向に互いに離間して配置され、上記ハウジングの径方向における内側の側部が上記ハウジングの内周面と交差する第1及び第2収容孔、上記回転軸線と平行に、かつ上記ハウジングの周方向において上記第1及び第2収容孔の間に位置するように配置され、上記ハウジングの周方向に隣接する側部どうしが互いに交差するとともに、周方向に互いに離間した各側部が上記第1及び第2収容孔とそれぞれ交差する第3及び第4収容孔が形成され、上記第1及び第2収容孔に上記第1及び第2遊星歯車がそれぞれ回転可能に収容され、上記第3及び上記第4収容孔に上記第1及び第2トランスファギヤがそれぞれ回転可能に収容された車両用差動歯車装置において、
    上記第1収容孔が、上記ハウジングの上記第1太陽歯車側に位置する一端面から他端側に向かって延びる止まり孔として形成され、
    上記第2収容孔が、上記ハウジングの上記第2太陽歯車側に位置する他端面から一端側に向かって延びる止まり孔として形成され、
    上記第3及び第4収容孔と上記筒部の内周面との間に肉部が形成されるよう、上記第3及び第4収容孔が上記ハウジングの内周面から径方向外側に離間して配置され、
    上記肉部の上記第2太陽歯車側に位置する端部が周方向において上記ハウジングの他の部分に連続するよう、上記第3収容孔の上記第2太陽歯車側に位置する端部が上記第1収容孔に対し上記第1太陽歯車から上記第2太陽歯車へ向かう方向において前方に離間させられ、
    上記肉部の上記第1太陽歯車側に位置する端部が周方向において上記ハウジングの他の部分に連続するよう、上記第4収容孔の上記第1太陽歯車側に位置する端部が上記第2収容孔に対し上記第2太陽歯車から上記第1太陽歯車へ向かう方向において前方に離間させられていることを特徴とする車両用差動歯車装置。
  2. 上記ハウジングが、一端部に底部を有するとともに他端部が開口し、上記筒部が形成された本体部と、この本体部の開口部を閉じる蓋部とを有し、上記本体部の内部の上記底部側の一端部に上記第1太陽歯車が収容され、上記本体部の内部の他端部に上記第2太陽歯車が収容され、
    上記第1収容孔が上記本体部の上記底部側に位置する一端面から他端側に向かって延びる止まり孔として形成され、
    上記第2収容孔が上記本体部の上記開口部側に位置する他端面から一端側に向かって延びる止まり孔として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用差動歯車装置。
  3. 上記第3収容孔が上記本体部の上記底部側に位置する一端面から他端側に向かって延びる止まり孔として形成され、
    上記第4収容孔が上記本体部の開口部側に位置する一端面から他端側に向かって延びる止まり孔として形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用差動歯車装置。
  4. 上記第3収容孔が上記本体部の開口部側に位置する他端面から一端側に向かって延びる止まり孔として形成され、
    上記第4収容孔が上記本体部の上記底部側に位置する一端面から他端側に向かって延びる止まり孔として形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用差動歯車装置。
  5. 上記第3及び第4収容孔が上記本体部の上記底部側に位置する一端面から他端側に向かって延びる止まり孔として形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用差動歯車装置。
  6. 上記蓋部には、上記本体部の内周面の開口部の端部に嵌合する環状突出部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両用差動歯車装置。
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