JP5068419B2 - 有機el駆動回路およびこれを用いる有機el表示装置 - Google Patents

有機el駆動回路およびこれを用いる有機el表示装置 Download PDF

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Description

この発明は、有機EL駆動回路およびこれを用いる有機EL表示装置に関し、詳しくは、携帯電話機等で使用される有機ELパネルにおいて、有機ELパネルを電流駆動するドライバICにおける駆動電流のばらつきを低減でき、ドライバIC間での特性の相違による有機EL表示装置の画面上での輝度むらを低減でき、特に、高輝度カラー表示に適した有機EL駆動回路および有機EL表示装置に関する。
有機EL表示装置は、自発光による高輝度表示が可能であることから、小画面での表示に適し、携帯電話機、DVDプレーヤ、PDA(携帯端末装置)等に搭載される次世代表示装置として現在注目されている。この有機EL表示装置には、液晶表示装置のように電圧駆動を行うと、輝度ばらつきが大きくなり、かつ、R(赤),G(緑),B(青)に感度差があることから制御が難しくなる問題点がある。
そこで、最近では、電流駆動のドライバを用いた有機EL表示装置が提案されている。例えば、特開平10−112391号(特許文献1)などでは、電流駆動により輝度ばらつきの問題を解決する技術が記載されている。
携帯電話機用のパッシブ型の有機EL表示装置の有機EL表示パネルでは、カラムライン(有機EL素子の陽極側駆動ライン)の数が396個(132×3)の端子ピン、ローラインが162個のピンを持つものが提案され、カラムライン、ローラインの端子ピンはこれ以上に増加する傾向にある。
このような端子ピン数の増加により、特に、カラムライン側では複数のカラムドライバICは、QVGAのフルカラーではR,G,B各120ピンの360ピンとなるので、現在ところ3ドライバは必要とされている。そのためカラムドライバIC相互間の特性の相違、特に、その駆動電流のばらつきにより、有機EL表示装置の画面上に輝度むらが発生する問題がある。
この種の問題を解決する技術として特開2001−42827号「ディスプレイ装置及びディスプレイパネルの駆動回路」を挙げることができる(特許文献2)。
図3は、その実施例の回路であって、21は、初段のカラムドライバIC(マスターチップの陽極線ドライブ回路)であり、基準電流制御回路RC、制御電流出力回路CO、スイッチS1〜SmからなるスイッチブロックSB、m個の電流駆動源としてトランジスタQ1〜Qm及びバイアス抵抗R1〜Rmからなる端子ピンに対応して設けられた回路とを有している。22は、次段のカラムドライバIC(スレーブチップの第2の陽極線ドライブ回路)であり、駆動電流出力回路CC、スイッチS1〜SmからなるスイッチブロックSB、m個の電流駆動源としてトランジスタQ1〜Qm及びバイアス抵抗R1〜Rmからなる回路とを有している。各ドライバのトランジスタQ1〜Qmの出力がカラム側の端子ピンに対する駆動電流とされてスイッチS1〜Sm,出力端子X1〜Xmを介して駆動電流iがそれぞれの端子ピンに出力される。
基準電流制御回路RCは、基準電圧VREFを外部から受けるオペアンプOPと、このオペアンプOPの出力をベースに受けて駆動されるトランジスタQa、このトランジスタQaのエミッタとグランドGND間に設けられた抵抗Rp、トランジスタQaの上流でこのトランジスタのコレクタにそのコレクタが接続されたトランジスタQbからなる。この回路は、抵抗Rpにより発生する電圧がオペアンプOPの入力に帰還されて定電流源を構成する。そして、トランジスタQbのエミッタが抵抗をRrを介して電源ラインVBE(デバイスの電源ラインVDDに相当する)に接続されている。
ここで、トランジスタQbは、トランジスタQ1〜Qmおよび制御電流出力回路COのトランジスタQoとカレントミラー接続され、これらトランジスタの入力側カレントミラー接続のトランジスタとなっていて、基準電流制御回路RCで発生する基準電流IREFにより駆動される。
カラムドライバIC22の駆動電流出力回路CCは、基準電流制御回路RCに対応している。その構成は、トランジスタQc、Qdのカレントミラー回路と、カレントミラー接続の出力側トランジスタQdで駆動されるトランジスタQeとからなる。入力側トランジスタQcが制御電流出力回路COからの電流Iout=icの電流を受けてトランジスタQeを駆動する。このトランジスタQeは、トランジスタQ1〜Qmとカレントミラー接続された入力側トランジスタとなっている。なお、抵抗Ro、抵抗Rrの抵抗値は等しく、抵抗Rsの抵抗値は抵抗R1〜Rmと等しい。また、GA1〜GAm、GB1〜GBmは、スイッチブロックSBの各スイッチS1〜SmのON/OFFを制御する制御信号である。
このような構成において、さらに、スイッチブロックSBの位置には、端子ピン対応に入力側トランジスタを設け、出力側トランジスタを端子ピンに接続した一対のカレントミラー電流出力回路を設け、GA1〜GAmに応じてこの回路をスイッチング制御する構成の電流駆動回路がある。
さらに、前記のカレントミラー電流出力回路の前段にD/A変換回路を設けて、このD/A変換回路がカラム側の端子ピン対応に表示データを受けてこの表示データを端子ピン対応にD/A変換して各端子ピン対応に駆動電流を生成する回路もある。このような回路は、例えば、出願人による特願2003−28086号(特願2002−33937号の国内優先出願),特願2003−28087号(特願2002−36236号の国内優先出願)等に示されている。
特開平10−112391号公報 特開2001−42827号公報
ここで、複数の出力側トランジスタをパラレルに駆動するカレントミラー回路をドライブ段あるいは出力段に用いる電流駆動回路の問題点について、前記の図3に示すカラムドライバIC回路21,22を例に採って説明する。
図3の電流駆動回路は、前段のカラムドライバIC回路21のトランジスタQoの出力電流Iout=icがトランジスタQc、Qdのカレントミラーを介してトランジスタQeに伝送されてこれの駆動電流が理論的には基準電流IREFと等しい電流iとなるずである。しかし、このように基準電流をチップ間で一致させていても、各ドライバICにおいて基準電流を発生させる制御回路が基準電流制御回路RC、駆動電流出力回路CCと異なる上に、D/A変換回路、出力回路のトランジスタの特性(hfe,アーリ電圧等)がチップ間で異なることから、実際の出力電流をチップ間で精度よく一致させることは困難である。そのため、次段のカラムドライバIC22の基準電流iとカラムドライバIC21の基準電流IREFとの差が大きくなって、ドライバの境目での輝度むらが十分に解消できない。
このような問題を解決するために、出願人は、さらに、特開2003−288045(特願2002−87951号「有機EL駆動回路およびこれを用いる有機EL表示装置」を出願している。
これは、カラムドライバICの内部にペア抵抗を設けて、出力段電流源の電流をペア抵抗の一方に加え、ペア抵抗の他方に前段のカラムドライバICの出力段電流源の電流を受ける。そして、オペアンプOPでペア抵抗の電圧を比較してこれら電圧が等しくなるように自己の出力段電流源の電流をフィードバックすることでそれぞれのカラムドライバICの出力段電流源の電流が等しくなるように制御するものである。
一方、端子ピン数の増加は、端子ピン間の駆動電流のばらつきを大きくするので、より精度の高い駆動電流の確保が要求される。このような点からみて、ペア抵抗を利用する駆動電流の制御技術は、ペア抵抗の抵抗値のばらつきが駆動電流に影響を与える点で問題がある。
特に、駆動電流が小さくなると、ペア抵抗の抵抗値の集積面積を大きくせざるを得なくなり、その分、ドライバの占有面積が増加する欠点もある。より高精度な駆動電流を発生する場合に、このペア抵抗の特性のばらつきに加えてさらにこれら抵抗によるノイズ発生も問題になる。
アクティブマトリックス型の電流駆動回路では、通常、数百pFのピクセル回路のコンデンサを0.1μA〜10μA程度の電流で充電することにより有機EL素子に対する駆動電流を生成するので、S/N比や電流精度に対する要求が単純マトリックス型(パッシブマトリックス型)の電流駆動回路よりも高い。そのため、前記した問題の解決が必要になる。
この発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決するものであって、有機ELパネルを電流駆動するドライバICにおける駆動電流のばらつきを低減できる有機EL駆動回路を提供することにある。
この発明の他の目的は、有機ELパネルを電流駆動するドライバIC間での特性の相違による有機EL表示装置の画面上での輝度むらを低減できる有機EL駆動回路を提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、有機ELパネルを電流駆動するドライバIC間での特性の相違による有機EL表示装置の画面上での輝度むらを低減できる有機EL表示装置を提供することにある。
このような目的を達成するためのこの発明の有機EL駆動回路あるいはこれを用いる有機EL表示装置の特徴は、入力側トランジスタに所定の駆動電流が供給されて複数の出力側トランジスタに有機ELパネルの端子ピン対応に分配する電流を発生する第1のカレントミラー回路を有する有機EL駆動回路において、
前記入力側トランジスタにカレントミラー接続されることで前記出力側トランジスタの出力電流に対応する第1の電流を発生する第1のトランジスタ(出力側トランジスタの出力電流値検出用のトランジスタ)と、前記第1の電流とある基準電流とが入力されて電流駆動される入力段と、これら電流の電流値の差に応じた電流を前記所定の駆動電流として発生する出力段とを有し、前記出力段により前記入力側トランジスタを駆動して前記第1の電流の電流値を前記ある基準電流の電流値に実質的に等しくなるように制御する制御回路とを備えている。さらに前記有機EL駆動回路がICとして集積化され、前記出力側トランジスタの前記出力電流あるいはこれに対応する第2の電流に応じて前記ある基準電流の電流値と実質的に等しい電流値の電流を発生させてこれを前記ICの外部に出力するものであり、前記制御回路が電流駆動の差動増幅回路を有し、前記入力段が(+)入力と(-)入力とを有する前記差動増幅回路の入力段であって、前記(+)入力と前記(-)入力のいずれか一方に前記第1の電流が入力され、いずれか他方に前記ある基準電流が入力されるものである。
このように、この発明にあっては、端子ピン対応に分配する電流を発生する第1のカレントミラー回路の出力側トランジスタに対して、その出力電流の出力電流値を検出する検出用のトランジスタ(第1のトランジスタ)を設ける。さらに電流で駆動される入力段と第1のカレントミラー回路の入力側トランジスタを駆動するための出力段とからなる制御回路を設け、入力段が第1の電流(検出電流)とある基準電流とを受け、出力段がこれら入力された電流の電流値との差に応じた電流(駆動電流)を発生して、第1のカレントミラー回路(端子ピン対応に電流を分配する基準電流分配回路)の入力側トランジスタを電流駆動する。これにより、制御回路は、第1の電流(検出電流)の電流値が基準電流の電流値になるように制御し、その結果として端子ピン対応に分配する電流の電流値を基準電流の電流あるいはこれに対応する電流値になるように制御する。
これにより、制御回路の入力側に抵抗を用いることなく、その抵抗値のばらつきに影響されることなく、各出力側トランジスタの出力電流を基準電流の電流値あるいはこれに対応する電流値に精度よく合わせることができる。
さらに、この精度の高い電流値の出力側トランジスタの出力電流あるいはこれに対応する電流をIC外部に出力し、スレーブとなる次段のドライバICへ基準電流として入力し、この次段のICも前段のドライバICと同様な回路構成であれば、次段のドライバICにあっても、その各出力側トランジスタの出力電流を基準電流の電流値あるいはこれに対応する電流値に精度よく合わせることができる。これにより、各端子ピンへ出力する駆動電流の電流値もばらつきが少なくなり、全体として精度の高い駆動電流を端子ピン対応に発生することができる。
その結果、携帯電話機等において、端子ピン数が増加した場合でも、有機ELパネルを電流駆動するドライバICにおける駆動電流のばらつきを低減できる。また、携帯電話機等において、有機ELパネルを電流駆動するドライバIC間での特性の相違による画面上での輝度むらも低減できる。
図1は、この発明の有機EL駆動回路を適用した一実施例の単純マトリックス型の有機ELパネルのカラムドライバを中心とするブロック図、そして図2は、入力電流で電流駆動される差動アンプ4の具体的な回路例の説明図である。
図1において、10は、有機ELパネル駆動回路であって、11、12は、その有機EL駆動回路のカラムドライバIC(以下ドライバ)である。
それぞれのドライバ11、12は、基準電流発生回路1をそれぞれ有し、さらに次段電流出力回路2をそれぞれ備えている。
ドライバ11は、マスターチップのカラムドライバであり、ドライバ12は、スレーブチップのドライバであって、それぞれは同じ回路構成になっている。
異なる点は、マスターチップのドライバ11とスレーブチップのドライバ12の入力端子Iinに接続されたアナログスイッチ(トランスミッションゲート)のON/OFFが逆になっていることと、マスターチップのドライバ11が内部で発生した基準電流Irefの電流値に相当する電流値の基準電流Irをスレーブチップのドライバ12に送出すること、そしてスレーブチップのドライバ12がマスターチップのドライバ11から基準電流Irに相当する電流を受けて動作することである。
なお、ドライバ12の次にスレーブチップのドライバがあるときには、このドライバは、ドライバ12から基準電流Irに相当する電流を受けるスレーブチップになる。図では、このドライバはないか、このドライバがある場合にはそれが省略されている。
以下、ドライバ11とドライバ12との関係を中心に説明し、3個以上のドライバを従属接続した場合は、3個目以降のドライバは、ドライバ12と同様な関係になるのでその説明を割愛する。
マスターチップのドライバ11とスレーブチップのドライバ12とは、それぞれ入力端子Iinとバイアスライン+Vbとの間に、アナログスイッチ(トランスミッションゲート)SW1,SW2、基準電流源3aがこの順で接続された直列回路3が設けられている。基準電流源3aは、バイアスライン+Vbから電力供給を受けて基準電流Irefを発生する。
マスターチップのドライバ11は、上流側のアナログスイッチSW1(以下スイッチSW1)がOFFで、下流側のアナログスイッチSW2(以下スイッチSW2)がONになっている。一方、スレーブチップのドライバ12は、上流側のアナログスイッチSW1がONで、下流側のスイッチSW2がOFFになっている。これらスイッチSW1,SW2は、非反転側と反転側の制御端子(ゲート入力端子)が直接あるいはインバータ3bを介して制御信号入力端子Sinに接続されている。その接続は、スイッチSW1とスイッチ回路SW2とのON/OFFが相互に逆になるように非反転側と反転側の制御端子(ゲート入力端子)への接続が相互に逆になっている。そこで、スイッチSW1,SW2は、相補動作で駆動されて逆にON/OFFされる。
制御信号入力端子Sinを介して供給される設定信号Sが“H”のときには、スイッチSW1がOFF、スイッチSW2がONとなり、ドライバ11,12は、マスターチップのドライバとなり、“L”のときにはスレーブチップとなる。図では、ドライバ11は、制御信号入力端子Sinに“H”が入力されマスターチップとなり、ドライバ12は、制御信号入力端子Sinに“L”が入力されスレーブチップとなっている。
ここで、スイッチSW1,SW2、インバータ3bとは、入力端子Iinからの電流と基準電流源3aが発生する基準電流Irefとのいずれかの電流を選択する選択回路を構成している。
設定信号Sは、コントローラ7から出力される。コントローラ7には不揮発性メモリ7aが設けられ、これに記憶された1ビットが設定信号Sに割当られる。そこで、それぞれのドライバチップに対応して不揮発性メモリ7aは、設定信号Sを発生する。そのために、カラムドライバとして使用されるドライバICの個数分のビットエリアが不揮発性メモリ7aに設けられている。このエリアに書込まれるデータは、ROMとして製造工程で前記のビットデータが書込まれるか、あるいはMPU等により後から書込まれる。なお、不揮発性メモリ7aは、揮発性メモリとして、他の不揮発性メモリから前記のビットデータが書込まれてもよい。
以下では、マスターチップであるドライバ11を代表として、具体的な回路を説明し、ドライバ12については、動作上で相違する点について説明し、それ以外は割愛する。 ドライバ11の制御回路1は、(+)入力と(-)入力にそれぞれ入力された電流で直接電流駆動される入力段を有する差動アンプ4と、NチャネルMOSFETTrpと抵抗Rpとからなる出力段とを有する。トランジスタTrpは、差動アンプ4の出力端子4cに出力される電圧出力をゲートに受けて駆動される。抵抗Rpは、このトランジスタTrpのソースとグランドGND間に設けられている。トランジスタTrpの上流には、カレントミラー回路13のPチャネルの入力側MOSFETトランジスタTraが設けられていて、出力段のトランジスタTrpは、トランジスタTraのドレインにそのドレインが接続されて、トランジスタTraを基準電流Irefの電流で駆動する。
差動アンプ4は、図3のオペアンプOPとは異なり、入力段が入力電流で電流駆動されるアンプであり、図2に示すように、カレントミラー回路を多段に積み上げた入力段を有する。その構成と動作については後述する。
カレントミラー回路13は、端子ピン対応に基準電流を分配する基準電流分配回路である。これは、入力側トランジスタをトランジスタTraとして、これとカレントミラー接続される出力側Trq,Trb〜Trnとを有している。PチャネルMOSFETトランジスタTrqは、入力側MOSFETトランジスタTraに対して出力側トランジスタTrb〜Trnよりより近い位置に配置されている。トランジスタTrq,Trb〜Trnのソース側は、+3Vの電源ライン+VDD(アクティブ型では+5.5Vの電源ライン+Vcc)に接続されている。
入力側トランジスタTraと出力側トランジスタTrq,Trb〜Trnとのゲート幅比(チャネル幅比)は1:1である。そして、トランジスタTrb〜Trn-1が各端子ピン対応に分配する基準電流Irを出力し、トランジスタTrnの出力電流がIC外部へ出力される。
ここで、各トランジスタTrb〜Trnのドレインから出力される出力電流は、トランジスタTrqのドレインから出力される出力電流に実質的に等しい電流値Ir(ただし、Irは、基準電流Irの電流値とする)になる。
差動アンプ4の(+)入力端子4aは、スイッチSW1とスイッチSW2の接続点N1に接続されている。そこで、スイッチSW2がONとなっているマスターチップでは、(+)入力端子4aに、基準電流源3aから基準電流IrefをスイッチSW2を介して受ける。差動アンプ4の(−)入力端子4bは、トランジスタTrqのドレインに接続されている。このトランジスタTrqは、各トランジスタTrb〜Trnから出力される出力電流Irをモニタするカレントミラー回路を構成している。すなわち、トランジスタTrqは、これのドレインから検出電流として出力電流Irを発生する出力電流検出用のトランジスタとなっている。
トランジスタTrb〜Trnのドレイン側は、D/A変換回路5,5…に接続され、基準電流Irは、このD/A変換回路5の基準駆動電流とされ、D/A変換回路5が表示データを受けてこの基準駆動電流Irに応じてそのときどきの表示輝度に応じた駆動電流を生成してそれぞれに出力段電流源6を駆動する。各出力段電流源6は、一対のトランジスタからなるカレントミラー回路で構成され、出力端子X1〜Xmを介して出力段電流源6が出力する駆動電流iが有機ELパネルの端子ピンにそれぞれ出力される。
最後の位置にあるトランジスタTrnのドレイン側は、ICの外部出力端子OUTに接続され、この外部出力端子IOUTからICの外部(スレーブチップの入力端子Iin)へと出力電流が送出される。ここでは、これらトランジスタTrnが次段への電流出力回路となっている。
トランジスタTrqの出力電流は、差動アンプ4の(−)入力端子4bに帰還され、差動アンプ4は、基準電流源Irefと同じ電流値になる出力電流(その電流値Ir)がトランジスタTrqに発生するように、出力電圧を発生してトランジスタTrpのゲートを駆動する。その結果、トランジスタTrqの電流値は、差動アンプ4の(+)入力端子4a側に入力される電流値と実質的に等しくなって、電流値Irは、基準電流Irefの電流値になる。
これにより、ドライバ11において、差動アンプ4,トランジスタTrp、トランジスタTra,トランジスタTrq,トランジスタTrb〜Trnのチップ内のペア性がとれていれば、出力側トランジスタTrq,Trb〜Trnの出力電流(その電流値Ir)が基準電流源3aの基準電流Irefの電流値になるように制御され、それが各D/A変換回路5,5…に駆動電流として出力され、さらに出力端子Ioutを介してドライバ11の外部へと出力される。
さて、スレーブチップのドライバ12の入力端子Iinは、ドライバ11の外部出力端子Ioutに接続されている。ドライバ11の次段への電流出力回路2のトランジスタTrnからの電流値Ir(=Iref)の電流を受ける。そこで、ドライバ12は、出力電流値Irの電流を入力端子Iinに受けてカレントミラー回路13で分配される基準電流を端子ピン対応に生成する。
ドライバ12は、“L”の設定信号Sを入力端子Iinに受けて上流側のスイッチSW1がONで、下流側のスイッチSW2がOFFとなっている。そこで、ドライバ11の出力電流値Irの電流を差動アンプ4の(+)入力端子4aに受けて差動アンプ4が動作してドライバ12のトランジスタTrpを駆動する。これにより、カレントミラー回路13は、その入力側トランジスタTraが駆動されて出力側トランジスタTrb〜Trnに電流値Irの出力電流を発生する。そして、各D/A変換回路5が駆動されて各出力段電流源6は、出力端子X1〜Xmに駆動電流iを発生する。
ドライバ12の最後に位置するトランジスタTrnのドレイン側は、外部出力端子Ioutに接続され、この外部出力端子IoutからIC外部へ出力電流値Irの電流を出力する。
ドライバ12の各トランジスタTrb〜Trnのドレインから出力される出力電流の電流値Irは、前記したように、ドライバ11と同様な回路であるので、差動アンプ4の(+)入力端子4a側の電流値Irefと実質的に等しくなる。その電流値Irは、ドライバ11の最後の位置にある出力側トランジスタTrnの出力電流値であり、ドライバ11の基準電流源3aの電流Irefの電流値に制御されている。その結果、ドライバ12において各トランジスタTrb〜Trnの出力電流もドライバ11の基準電流源3aの電流値Iref(ただし、Irefは基準電流源3aの電流Irefの電流値とする)に実質的に等しい値になるように制御されている。
すなわち、ドライバ12においても、差動アンプ4,トランジスタTrp、トランジスタTra,トランジスタTrq,トランジスタTrb〜Trnのチップ内のペア性がとれていれば、ドライバ11のこれらに対応するトランジスタの特性と相違していても、各D/A変換回路5,5…に出力されるトランジスタTrb〜Trnの駆動電流は、実質的に等しく、ドライバ11の基準電流源3aの電流値Irefになるように制御される。
図2は、入力電流で直接駆動される入力段を有する差動アンプ4の具体的な回路例である。
図2において、差動アンプ4は、入力段として設けられた積上げ型カスケード接続のカレントミラー回路41と出力段アンプ47とからなる。
カレントミラー回路41は、グランドGNDと電源ライン+VDDとの間にカレントミラー回路42、43がこの順で積み上げられ、その上に定電流源44,45が積上げられた回路である。
カレントミラー回路42は、NチャネルMOSトランジスタTN1,TN2からなる。カレントミラー回路43は、NチャネルMOSトランジスタTN3,TN4からなる。そして、電流源44は、PチャネルMOSトランジスタTP1と定電流源44aとからなり、電流源45は、PチャネルMOSトランジスタTP2と定電流源45aとからなる。
カスケード接続された電流源44のトランジスタTP1は、定電流源44aを介して電源ライン+VDDに接続され、定電流源44aから電流値Ioのバイアス電流を受けて動作する。カスケード接続された電流源45のトランジスタTP2は、定電流源44aを介して電源ラインVDDに接続され、定電流源45aから同じ電流値Ioのバイアス電流を受けて動作する。そして、これらトランジスタTP1,TP2のゲートは、共通に接続されてバイアス回路46aからバイアス電圧Vb1を受ける。
これらトランジスタの下流に設けられたカレントミラー回路43のトランジスタTN3,TN4は、それぞれに対応する上流のトランジスタTP1,TP2からバイアス電流を受けてそれぞれに対応する下流のトランジスタTN1,TN2へ流すためにその電流をシンクさせる。
これらトランジスタTN3,TN4のゲートは、共通に接続されてそのゲートがバイアス回路46bからバイアス電圧Vb2が与えられている。
また、カレントミラー回路42のトランジスタTN1,TN2のゲートは、共通に接続されてそのゲートがトランジスタTN3のドレイン側に接続され、さらにそれぞれのトランジスタTN1,TN2のドレインが差動アンプ4の(+)入力端子4aと(−)入力端子4bとにそれぞれ接続されている。
このカレントミラー回路41は、電流値Ioのバイアス電流がカレントミラー接続トランジスタTN1,TN2に流れているときを定常状態として、それぞれのバイアス電流値Ioを基準として入力側トランジスタTN1に入力された電流値と出力側トランジスタTN2に入力された電流値との差に応じた電流値の電流を出力する入力段電流駆動−電流出力形の差動アンプである。
カレントミラー回路41の出力は、トランジスタTP2のドレインとトランジスタTN4のドレインとの接続点N2から取出され、出力段アンプ47に入力される。出力段アンプ47は、電源ライン+VDDとグランドGNDとの間に直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタTP3とNチャネルMOSトランジスタTN5とからなり、これらトランジスタのドレイン同士の接続点N3が出力端子4cに接続されている。
トランジスタTP3のソースは、定電流源48を介して電源ライン+VDDに接続され、そのゲートは、バイアス回路46aに接続されてバイアス電圧Vb1を受ける。これにより、トランジスタTP3も定電流源になる。この定電流源の電流をトランジスタTN5がドレインに受けて、接続点N2からこれのゲートに入力された電圧信号を増幅して出力端子4cに出力する。
トランジスタTN5のソースはグランドGNDに接続され、そのゲートは、接続点N2に接続され、カレントミラー回路41の出力電圧を受ける。
これにより、トランジスタTN5は、そのゲート電圧に応じて、位相が反転した電圧出力を出力端子4cに発生する。一方、(+)入力端子4aに入力された電流は、カレントミラー回路41の出力端子である接続点N2に逆相の電流出力を発生させるが、接続点N2の先がトランジスタTN5のゲートとなっているので、電流が発生することなく、接続点N2には、(+)入力端子4aの入力電流に対して逆相の出力電圧が発生することになる。この逆相の出力電圧がトランジスタTN5のゲートに入力されて出力端子4cに(+)入力端子4aの入力電流と同相の出力電圧を発生する。
このような構成の入力電流で駆動される差動アンプ4において、その(−)入力端子4bに、出力端子4cの出力電圧と同相の電流を帰還すると、差動アンプ4は、接続点N2に逆相の電流出力を発生する関係で負帰還動作となり、かつ、トランジスタTN1,TN2のカレントミラー接続により入力側と出力側の動作電流が定常状態でバランスする回路となっている。そこで、入力側のトランジスタTN1と出力側トランジスタTN2との間に電流差が発生したときに、その差に応じた電流が負帰還動作で出力側トランジスタTN2に流れ、出力側トランジスタTN2に流れる電流が入力側トランジスタTN1と等しくなるように接続点N2の電圧が設定されて、帰還した電流で(−)入力端子4bの電流が(+)入力端子4aの電流と等しくなるように制御される。
ところで、差動アンプ4は、その入力段が電流駆動となっているので、電流を抵抗を介して一旦電圧に変換して入力することなく、(+)入力端子4aの電流と(−)入力端子4bの電流の電流同士を直接比較して、これら電流の差の電流を接続点N2に発生することができる。これにより電圧変換するための抵抗の抵抗値によるばらつきに影響されずに、カレントミラー回路13の入力側トランジスタTraを駆動することができる。その結果、端子ピンに出力する駆動電流を高精度に発生することができる。
また、この実施例では、入力側トランジスタTraと、出力電流を検出する検出トランジスタTrq,出力側トランジスタTrb〜Trnとのゲート幅比(チャネル幅比)を1:1としているので、差動アンプ4により得られる基準電流値Irefと検出トランジスタTrqの出力電流、さらに出力側トランジスタの出力電流とが同じレベルの電流値になる。そこで、出力側トランジスタの出力電流についての電流検出精度が高くなる。
しかも、外部に出力される出力側トランジスタTrnの電流は、カレントミラー回路13(基準電流分配回路)の出力側トランジスタの1つであり、これが次段スレーブチップ(次段ドライバIC)の制御回路1を介して次段スレーブチップ(次段ドライバIC)のカレントミラー回路13(基準電流分配回路)の出力側トランジスタのゲート電圧を制御する駆動電流にされる。
これにより分配される基準駆動電流のばらつきが低減して、端子ピン間の出力電流のばらつきについての精度が向上する。
なお、入力側トランジスタTraと出力側トランジスタTrqと出力側トランジスタTrb〜Trnとのゲート幅比(チャネル幅比)を1:n:1とすれば、1/n×基準電流値Irefの駆動電流を出力側トランジスタTrb〜Trnにそれぞれ発生することができる。逆に入力側トランジスタTraと出力側トランジスタTrqと出力側トランジスタTrb〜Trnとのゲート幅比(チャネル幅比)をn:1:nとすれば、n×基準電流値Irefの駆動電流を出力側トランジスタTrb〜Trnにそれぞれ発生することができる。したがって、この発明は、入力側トランジスタTraに対する検出トランジスタTrqと出力側トランジスタTrb〜Trnとのゲート幅比は、1:1に限定されるものではない。
さらに、多少、電流精度が落ちるが、検出トランジスタTrqに換えて、出力側トランジスタTrb〜Trn-1の出力電流に対応する電流、例えば、出力段電流源6の電流あるいはその一部の電流を差動アンプ4の(−)入力端子4bに帰還することも可能である。
また、実施例では、前段のドライバのカレントミラー回路13(基準電流分配回路)の出力側トランジスタの1つを次段ドライバICへの電流出力回路としている。しかし、次段ドライバICへの電流出力回路の電流は、有機ELパネルの出力ピンを駆動する駆動電流を発生するための基準電流値に相当する電流が出力されればよいので、カレントミラー回路13の出力側トランジスタの1つを割当てる必要はない。
以上説明してきたが、実施例のカレントミラー回路13(基準電流分配回路)は、基準電流値Irefの電流値と同じ電流値の電流を生成して分配している。しかし、これは、基準電流値Irefに対応するK×Irefの電流をD/A変換回路等に分配するものであってもよい。
さらに、実施例のカレントミラー回路13は、入力側トランジスタTra1個に対してカレントミラー接続された多数の出力側トランジスタを有すしている。しかし、この発明は、入力側トランジスタがトランジスタTra1個に限定されるものではない。また、カレントミラーの入力側トランジスタTraは、出力側トランジスタTrb,Trnの中央位置に配置されていてもよい。
なお、実施例では、MOSFETトランジスタを主体として構成しているが、バイポーラトランジスタを主体として構成してもよいことはもちろんである。また、実施例のNチャンネル型(あるいはnpn型トランジスタ)は、Pチャンネル型(あるいはpnp型)トランジスタに、Pチャンネル型(あるいはpnp型)トランジスタは、Nチャンネル型(あるいはnpn型)トランジスタに置き換えることができる。
特に、図2のカレントミラー回路41は、PチャンネルトランジスタをNチャンネルトランジスタに、NチャンネルトランジスタをPチャンネルトランジスタに置き換え、バイアス電流の向きを入れ換えれば、入力端子4aと入力端子4bとが入れ換えられる。これにより、入力端子4a側に出力からの電流を帰還することができる。
図1は、この発明の有機EL駆動回路を適用した一実施例の単純マトリックス型の有機ELパネルのカラムドライバを中心とするブロック図である。 図2は、入力電流で電流駆動される差動アンプ4の具体的な回路例の説明図である。 図3は、従来の有機EL駆動回路の一例のブロック図である。
符号の説明
1…駆動基準電流発生回路、2…次段電流出力回路、
3…直列回路、3a…基準電流源、3b…インバータ、
4…差動アンプ、5…D/A変換回路、6…出力段電流源、
10…有機ELパネル駆動回路、
11,12,21,22…カラムドライバIC、
13,41,42,43…カレントミラー回路、
44,44a,45,45a,48…定電流源、
N1〜N4NチャネルMOSトランジスタ、
P1〜P3…PチャネルMOSトランジスタ、
46a,46b…バイアス回路、
RC…基準電流制御回路、CC…駆動電流出力回路、
CO…制御電流出力回路、OP…オペアンプ、
SW1,SW2…アナログスイッチ、
S1〜Sm…スイッチ、SB…スイッチブロック、
Tr1,Trm,Tra,Trb…トランジスタ、
R1,Rm,Ra,Rb…バイアス抵抗。

Claims (14)

  1. 入力側トランジスタに所定の駆動電流が供給されて複数の出力側トランジスタに有機ELパネルの端子ピン対応に分配する電流を発生する第1のカレントミラー回路を有する有機EL駆動回路において、
    前記入力側トランジスタにカレントミラー接続されることで前記出力側トランジスタの出力電流に対応する第1の電流を発生する第1のトランジスタと、
    前記第1の電流とある基準電流とが入力されて電流駆動される入力段と、これら電流の電流値の差に応じた電流を前記所定の駆動電流として発生する出力段とを有し、前記出力段により前記入力側トランジスタを駆動して前記第1の電流の電流値を前記ある基準電流の電流値に実質的に等しくなるように制御する制御回路とを備え、
    前記有機EL駆動回路がICとして集積化され、前記出力側トランジスタの出力電流あるいはこれに対応する第2の電流に応じて前記ある基準電流の電流値と実質的に等しい電流値の電流を発生させてこれを前記ICの外部に出力するものであり、
    前記制御回路は、電流駆動の差動増幅回路を有し、前記入力段は、(+)入力と(-)入力とを有する前記差動増幅回路の入力段であって、前記(+)入力と前記(-)入力のいずれか一方に前記第1の電流が入力され、いずれか他方に前記ある基準電流が入力される有機EL駆動回路。
  2. 前記差動増幅回路の前記入力段として第2のカレントミラー回路を有し、この第2のカレントミラー回路は、前記第1の電流と、前記ある基準電流のいずれか一方を入力側トランジスタに受け、いずれか他方を出力側トランジスタに受け、この出力側トランジスタの側に前記電流値の差に応じた電流あるいは電圧を発生する請求項1記載の有機EL駆動回路。
  3. 前記第1のカレントミラー回路は、さらに、前記入力側トランジスタに対してカレントミラー接続され前記第2の電流を発生する第2のトランジスタを有し、前記第2の電流は、前記ある基準電流の電流値と実質的に等しい電流値の電流であって、前記第2のトランジスタから前記第2の電流が前記ICの外部に出力される請求項2記載の有機EL駆動回路。
  4. 前記出力段は、さらに第3のトランジスタを有し、前記差動増幅回路は、前記第2のカレントミラー回路と出力段アンプからなり、前記第2のカレントミラー回路の出力電流に応じた出力電圧を前記出力段アンプが発生して前記第3のトランジスタを電圧駆動し、前記第3のトランジスタにより前記第1のカレントミラー回路の前記入力側トランジスタが電流駆動される請求項3記載の有機EL駆動回路。
  5. さらに、前記ある基準電流を発生する基準電流発生回路と選択回路とを有し、前記選択回路は、前記ICの外部から第3の電流を受けてこれと前記ある基準電流とのいずれか一方の電流を選択し、前記第3の電流を選択したときにはこの第3の電流は、前記ある基準電流とされて前記第2のカレントミラー回路の前記入力側トランジスタに送出される請求項4記載の有機EL駆動回路。
  6. 前記第3の電流の電流値は、前記ある基準電流の電流値と実質的に等しい電流値である請求項5記載の有機EL駆動回路。
  7. 前記選択回路が前記ある基準電流を選択したときには、前記第2の電流を前記第3の電流としてIC外部へ送出するマスターのドライバとなり、前記選択回路が前記第3の電流を選択したときにはこの第3の電流に応じて前記第1の電流を発生するスレーブのドライバとなる請求項6記載の有機EL駆動回路。
  8. さらに、複数の出力側トランジスタの出力電流をそれぞれ受ける複数のD/A変換回路と、これら複数のD/A変換回路の出力電流によりそれぞれ駆動され前記端子ピンに流す駆動電流をそれぞれ発生する複数の電流源とを有し、前記第1のカレントミラー回路の前記入力側トランジスタと前記第1のトランジスタとのゲート幅比は実質的に1:1であり、前記第1の電流値は、各前記出力側トランジスタの出力電流の電流値に実質的に等しいる請求項7記載の有機EL駆動回路。
  9. 前記有機ELパネルは、アクティブマトリックス型有機ELパネルであり、前記電流源は、この有機ELパネルに設けられたピクセル回路を駆動する請求項7記載の有機EL駆動回路。
  10. さらに第2のトランジスタを有し、前記第1および第2のトランジスタは、前記出力側トランジスタに並列に設けられたトランジスタであり、前記ICの外部に出力される電流は、前記第2のトランジスタから出力される電流である請求項1記載の有機EL駆動回路。
  11. 入力側トランジスタに所定の駆動電流が供給されて複数の出力側トランジスタに有機ELパネルの端子ピン対応に分配する電流を発生する第1のカレントミラー回路を有する有機EL駆動回路を内蔵するドライバICを備える有機EL表示装置において、
    前記有機EL駆動回路は、前記入力側トランジスタにカレントミラー接続されることで前記出力側トランジスタの出力電流に対応する第1の電流を発生する第1のトランジスタと、
    前記第1の電流とある基準電流とが入力されて電流駆動される入力段と、これら電流の電流値の差に応じた電流を前記所定の駆動電流として発生する出力段とを有し、前記出力段により前記入力側トランジスタを駆動して前記第1の電流の電流値を前記ある基準電流の電流値に実質的に等しくなるように制御する制御回路とを備え、
    前記有機EL駆動回路がICとして集積化され、前記出力側トランジスタの前記出力電流あるいはこれに対応する第2の電流に応じて前記ある基準電流の電流値と実質的に等しい電流値の電流を発生させてこれを前記ICの外部に出力するものであり、
    前記制御回路は、電流駆動の差動増幅回路を有し、前記入力段は、(+)入力と(-)入力とを有する前記差動増幅回路の入力段であって、前記(+)入力と前記(-)入力のいずれか一方に前記第1の電流が入力され、いずれか他方に前記ある基準電流が入力される有機EL表示装置。
  12. 前記差動増幅回路の前記入力段として第2のカレントミラー回路を有し、この第2のカレントミラー回路は、前記第1の電流と、前記ある基準電流のいずれか一方を入力側トランジスタに受け、いずれか他方を出力側トランジスタに受け、この出力側トランジスタの側に前記電流値の差に応じた電流あるいは電圧を発生し、前記第1のカレントミラー回路は、さらに、前記入力側トランジスタにカレントミラー接続され前記第2の電流を発生する第2のトランジスタを有し、前記第2の電流は、前記ある基準電流の電流値と実質的に等しい電流値の電流であって、前記第2のトランジスタから前記第2の電流が前記ICの外部に出力される請求項11記載の有機EL表示装置。
  13. 前記ドライバICを複数有し、各ドライバICは、さらに、選択回路が内蔵され、各前記ドライICは、前記選択回路により外部から入力される入力信号に応じて前記ある基準電流と前記ICの外部からの入力される第3の電流のいずれか一方の電流を選択するものであり、前記選択回路が前記ある基準電流を選択したときには、前記ある基準電流の電流値に相当する電流値の電流をドライバIC外部へ送出するマスターのドライバとなり、前記選択回路が前記第3の電流を選択したときにはこの第3の電流に応じて前記第1の電流を発生するスレーブのドライバとなる請求項11記載の有機EL表示装置。
  14. 前記マスターのドライバとなる第1のICと前記スレーブのドライバとなる第2のICとを有し、これら第1および第2のICのそれぞれの前記第1のカレントミラー回路と前記第1および第2のトランジスタとは、Pチャネルトランジスタで構成され、前記第2のカレントミラー回路と前記第3のトランジスタは、Nチャネルトランジスタであり、前記第1のトランジスタは、前記第1のカレントミラー回路の前記入力側トランジスタに対して前記出力側トランジスタよりも近い位置に配置されカレントミラー接続されたトランジスタであり、前記第2のトランジスタは、カレントミラー接続された最後の位置に配置されたトランジスタであり、前記第3のトランジスタは、そのドレインが前記第1のカレントミラー回路の前記入力側トランジスタのドレインに接続され、そのソースが抵抗を介してグランドに接続される請求項13記載の有機EL表示装置。
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