JP3749993B2 - 有機el駆動回路およびこれを用いる有機el表示装置 - Google Patents

有機el駆動回路およびこれを用いる有機el表示装置 Download PDF

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Description

この発明は、有機EL駆動回路およびこれを用いる有機EL表示装置に関し、詳しくは、携帯電話機,PHS等の表示装置を有する電子機器において、駆動電流の調整に対して広いダイナミックレンジを確保でき、有機EL発光材料の相違による発光輝度の相違を吸収できるような高輝度カラー表示に適した有機EL表示装置に関する。
携帯電話機,PHS、DVDプレーヤ、PDA(携帯端末装置)等に搭載される有機EL表示装置の有機EL表示パネルでは、カラムラインの数が396個(132×3)の端子ピン、ローラインが162個の端子ピンを持つものが提案され、カラムライン、ローラインの端子ピンはこれ以上に増加する傾向にある。
このような有機EL表示パネルの電流駆動回路の出力段は、アクディブマトリックス型でも単純マトリックス型のものでも端子ピン対応に電流源の駆動回路、例えば、カレントミラー回路による出力回路が設けられている。
有機EL表示装置の問題点は、液晶表示装置のように電圧駆動を行うと、輝度ばらつきが大きくなり、かつ、R,G,Bに発光感度差があることから表示制御が難しくなる点である。そのため、電流駆動を行っても、R,G,Bの駆動電流に対する発光効率の比は、例えば、R:G:B=6:11:10程度となる。しかも、このような発光効率は、使用される有機EL素子の材料によって異なってくる。
そのために、カラー表示における電流駆動回路では、表示画面上でホワイトバランスを採るために、R,G,B対応に使用材料に応じてそれぞれの輝度調整を図る駆動電流調整回路が設けられる。
ところで、マトリックス状に配置したEL素子を電流駆動し、かつ、EL素子の陽極と陰極をグランドに落としてリセットするEL素子の駆動回路が特許文献1として公知である。また、DC−DCコンバータを用いてEL素子を低消費電力で電流駆動する技術が特許文献2として公知である。
特開平9−232074号公報 特開2001−143867号公報
有機EL表示装置の電流駆動回路では、通常、基準電流を電流増幅して各カラムピン対応に有機EL素子の駆動電流を生成するので、ホワイトバランスを採るための駆動電流の調整は、R,G,Bに対応するそれぞれの基準電流を調整することで行われている。
従来、基準電流を調整するために、従来の駆動電流調整回路は、基準電流発生回路に4ビット程度のD/A変換回路を設けてR,G,B対応に、例えば、30μA〜75μAの範囲で5μA刻みで所定のビットデータを設定することでR,G,Bそれぞれの基準電流を調整しているが、最近では各種の有機EL材料が開発されてきているので、ホワイトバランスを採るための輝度調整の範囲は、4ビット程度のD/A変換回路では対応しきれなくなってきている。
しかし、輝度調整のためのD/A変換回路のビット数を、例えば、6ビットないし8ビットに増加とすると、R,G,B対応にD/A変換回路がそれぞれ設けられる関係から回路規模が大きくなり、電流駆動回路のワンチップ化が難しくなる。さらには表示装置部分の小型化の要請に十分応えられなくなる。
一方、最近では、R,G,Bの調整範囲をカバーする基準電流値の調整範囲として0μA〜75μAで1μA刻みのダイナミックレンジの確保の要請がある。 この発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決し、前記の要請に応えるものであって、駆動電流の調整に対して広いダイナミックレンジを確保でき、有機EL発光材料の相違による発光輝度の相違を吸収できるので、ホワイトバランス等の輝度調整が容易となり、高輝度カラー表示に適する有機EL駆動回路を提供することにある。
この発明の他の目的は、駆動電流の調整に対して広いダイナミックレンジを確保でき、高輝度カラー表示に適する有機EL表示装置を提供することにある。
このような目的を達成するためのこの発明の有機EL駆動回路およびこれを用いる有機EL表示装置の特徴は、基準電流発生回路から基準電流を受けて第1の設定データに応じてR,G,Bの表示色のいずれか1つに対応する輝度調整の基準となる電流値の電流を発生する基準電流生成回路と、この基準電流生成回路から輝度調整の基準となる電流を受けて輝度調整のためにこの電流に対して、第2の設定データに応じて発生させた電流値を加算あるいは減算して補正した基準電流をR,G,Bの表示色のいずれかに対して発生する基準電流補正回路とを備え、第1および第2の設定データがこの有機EL駆動回路あるいはこの有機EL表示装置の外部から設定されるものである。
このように、この発明にあっては、外部から設定される第1の設定データによりR,G,Bのいずれか1つに対応する輝度調整の基準となる電流(調整基準の電流)をまず発生して、その基準電流値を中心にして第2の設定データで補正して装置ごとの表示色に対応して補正した基準電流を発生している。これにより、表示色に対応する補正前のそれぞれの基準電流は、発光材料や有機EL素子の製造ばらつきなどに応じて決定される平均値、中央値あるいは設計値の電流として各R,G,Bに対応して選択でき、選択した電流値を輝度調整の基準となる電流とし、これに対して補正を行えばよい。そこで、補正前の基準電流に対する補正範囲は、発光材料や有機EL素子の製造ばらつきなどから生じる、前記の平均値、中央値あるいは設計値の電流値から、さらにばらつく範囲となり、微小であるので、狭い範囲に制限できる。その結果、補正範囲についてのダイナミックレンジを広く採らなくても高精度な電流補正ができる。
一方、補正前の輝度調整の基準となる電流は、補正ができる範囲に入るような粗い間隔で発生させればよいので、この電流の選択範囲もダイナミックレンジを広く採らなくても済む。
このように、この発明は、基準電流発生回路からの基準電流に対して、R,G,Bそれぞれに対応する基準電流を粗いレベルで一旦設定にして、その後にそれを微調整をする2段階調整を採ることにより、駆動電流の調整に対して広い範囲でダイナミックレンジを確保できる。
その結果、有機EL発光材料の相違による発光輝度の相違に影響されずに発光材料に対して汎用性のある電流駆動ができる。これによりホワイトバランス等の輝度調整が容易となり、高輝度カラー表示に適する有機EL駆動回路および有機EL表示装置を実現できる。
図1は、この発明の有機EL駆動回路を適用した一実施例の有機ELパネルのカラムドライバを中心とするブロック図、図2は、その基準電流生成回路を中心としたブロック図、そして、図3は、他の基準電流生成回路の具体例のブロック図である。
図1において、10は、有機ELパネルの有機EL駆動回路のカラムICドライバ(以下カラムドライバ)である。
カラムドライバ10は、基準電流発生回路1(この発明の第1の基準電流発生回路)と、R(赤)に対応して設けられた基準電流設定回路2R、G(緑)に対応して設けられた基準電流設定回路2G、そして、B(青)に対応して設けられた基準電流設定回路2Bとを有している。
各基準電流設定回路2R,2G,2Bは、それぞれ基準電流発生回路1から基準電流Irefを受けてそれぞれの表示色に対応した基準電流を生成する。これらは、それぞれにカレントミラー回路を入力段に有していて、ここで生成した基準電流でR,G,Bに対応して設けられたカレントミラー回路3の入力側トランジスタをそれぞれに駆動する。それぞれのカレントミラー回路3は、端子ピン対応に、生成した基準電流を分配する。
なお、基準電流設定回路2G、基準電流設定回路2Bが接続されるカレントミラー回路3については基準電流設定回路2Rが接続されているカレントミラー回路3と同様な構成であるので、特に図示してはいない。
基準電流発生回路1は、R,G,Bに共通の基準電流を発生する回路であって、オペアンプOPと、このオペアンプOPの出力をゲートに受けて駆動されるNチャネルトランジスタTrp、このトランジスタTrpのソースとグランドGND間に設けられた抵抗Rp、トランジスタTrpの上流でこのトランジスタのドレインにそのドレインが接続されたPチャネルトランジスタTrqとからなり、トランジスタTrqのソースが、例えば、3Vの電源ライン+VDDに接続されている。そして、このトランジスタTrqが基準電流設定回路2R、基準電流設定回路2G、基準電流設定回路2Bのそれぞれの入力段のカレントミラー回路の共通の入力側トランジスタとされ、それぞれの基準電流設定回路の出力側のPチャネルMOSFETトランジスタTr1〜Trk(図2参照)を駆動する。
オペアンプOPの入力側は、(+)入力が基準電圧源Vrefを介してグランドGNDに接続され、(−)入力がトランジスタTrpのソースに接続されている。トランジスタTrpのソースは、抵抗Rpを介して接地されている。なお、抵抗Rpは、このICの端子10aを介してこのICの外に取付けされている。
基準電流設定回路2Gと基準電流設定回路2Bとは、基準電流設定回路2Rと同様な構成であるので、以下では、基準電流設定回路2Rについて説明し、基準電流設定回路2G、基準電流設定回路2Bの説明は割愛する。
基準電流設定回路2Rは、基準電流設定回路2G、基準電流設定回路2Bに共通に設けられた不揮発性メモリ21と、基準電流生成回路22と、基準電流補正回路23とを有している。基準電流生成回路(前記のカレントミラー回路、この発明の第2の基準電流発生回路に相当)22は、この不揮発性メモリ21のRに対応する領域から読出されたRのデータ値、例えばmに応じて基準電流値Irefをm倍にした電流値IroのRについての基準電流を出力する。基準電流補正回路23は、基準電流生成回路22の出力電流値Iroを約1μAの分解能で補正するRについての基準電流の補正回路である。
さらに、基準電流補正回路23は、図2に示すように、補正電流値発生回路23aと電流合成回路23bとからなる。補正電流値発生回路23aは、基準電流生成回路22の電流値に対して1μAの分解能で加算あるいは減算する電流を発生する。電流合成回路23bは、基準電流生成回路22の電流値と補正電流値発生回路23aの電流値とを合成してシンク電流Irを出力端子24に発生する。これにより基準電流補正回路23は、電流合成回路23bによりその出力端子24を介してRに対して補正された基準電流Irを発生し、この基準電流Irによりカレントミラー回路3の入力側トランジスタTraを駆動する。
カレントミラー回路3は、入力側のトランジスタTraと、これとカレントミラー接続されるTrb〜Trnとを有していて、PチャネルMOSFETトランジスタTrb〜Trnのソースは、電源ライン+VDD(=+3V)に接続されている。
トランジスタTrb〜Trnのドレインは、D/A変換回路4,4…に接続され、それぞれのドレインからの出力電流は、このD/A変換回路4の基準駆動電流とされる。
各D/A変換回路4は、MPU7からレジスタ6を介して表示データを受けてこの基準駆動電流Irを表示データ値分増幅してそのときどきの表示輝度に応じた駆動電流を生成し、それぞれに出力段電流源5を駆動する。各出力段電流源5は、一対のトランジスタからなるカレントミラー回路で構成され、カラム側の出力端子X1〜Xmを介して駆動電流iを有機ELパネル(各有機EL素子の陽極)に出力する。
最終段のトランジスタTrnのドレインは、D/A変換回路4に接続され、このD/A変換回路4を駆動する。D/A変換回路4は、設定されたデータに応じて出力段電流源5を駆動し、出力段電流源5が出力電流IoutをこのICの外部出力端子10bから外部へと出力する。この出力は、次段に設けられたカラムICドライバに入力されて、同様な駆動電流を発生するモニタ電流にされる。
図2は、基準電流設定回路2Rの具体的な構成を示すものであって、基準電流設定回路2Rは、データ設定によりプログラム可能な電流値調整回路である。
基準電流生成回路22は、基準電流値Irefが流れるトランジスタTrqにより駆動されるPチャネルのトランジスタTr1〜Trkからなるカレントミラー回路である。カレントミラー接続のトランジスタTr1〜Trkのソースは、電源ライン+VDDに接続され、各トランジスタのドレインは、スイッチ回路SW1〜SWkを介して出力端子22aに接続され、これにRについての基準電流として電流値Iroの電流を出力する。出力端子22aは、電流合成回路23bのNチャネルのカレントミラーの入力側トランジスタTrrのドレインに接続されていて、トランジスタTrrに電流値Iroを流す。このトランジスタのソースは接地されている。
電流合成回路23bは、トランジスタTrrを入力側トランジスタとし、NチャネルトランジスタTrsを出力トランジスタとするカレントミラー回路で構成され、トランジスタTrsのドレインが出力端子24に接続され、そのソースは接地されている。
補正電流値発生回路23aは、電流加算回路23cと電流減算回路23dとを有している。電流加算回路23cは、トランジスタTrrの入力側トランジスタとカレントミラー接続されたNチャネルの出力トランジスタQn1,Qn2〜Qnnからなるカレントミラー回路であり、トランジスタQn2〜QnnのソースがグランドGNDに接続され、それぞれのドレインは、スイッチ回路SWn2〜SWnnを介して出力端子24に接続されている。これによりスイッチ回路SWn2〜SWnnのON/OFFに応じて発生した電流の電流値分が出力端子24からシンクされる。そこで、出力端子24にシンクされる電流Irには、スイッチ回路SWn2〜SWnnのON/OFFに応じて発生する電流値分が加算される。なお、出力側トランジスタQn2〜Qnnに対するカレントミラーの入力側トランジスタは、電流合成回路23bの入力側トランジスタTrrになっている。
電流減算回路23dは、出力トランジスタQn1の上流側に設けられたトランジスタQp1と、このトランジスタQp1が入力トランジスタとされ、トランジスタQp2〜Qpnが出力トランジスタとされたカレントミラー回路を有している。
トランジスタQp1〜Qpnのソースは、電源ライン+VDDに接続され、トランジスタQp2〜Qpnのドレインは、スイッチ回路SWp2〜SWpnを介して出力端子24に接続されている。これによりスイッチ回路SWp2〜SWpnのON/OFFに応じて発生した電流の電流値分が出力端子24へ流出する。そこで、出力端子24にシンクする電流Irには、スイッチ回路SWp2〜SWpnのON/OFFに応じて発生する電流値分が減算される。
したがって、基準電流補正回路23は、スイッチ回路SWn2〜SWnnとスイッチ回路SWp2〜SWpnとの選択的なON/OFFによりシンクされる出力端子24の電流値Irを調整することができる。なお、このとき加算あるいは減算する電流値は、スイッチ回路のONさせた個数で決定される。
ここで、トランジスタTrrとトランジスタTrsとのゲート幅比(チャネル幅比)は20:20であり、トランジスタTrrとトランジスタQn1〜Qnnのゲート幅比(チャネル幅比)は20:1、そして、トランジスタTrrとトランジスタQp1〜Qpnのゲート幅比(チャネル幅比)は20:1である。これにより、ここで、調整される電流値は、出力端子22から流入する電流値Iroに対してIro/20の分解能において出力端子24の電流値Irを加減算することができる。ここで、Iroを20μAとすれば、補正する電流値の分解能は、1μA程度になる。
スイッチ回路SW1〜SWkとスイッチ回路SWn2〜SWnnとスイッチ回路SWp2〜SWpnとは、不揮発性メモリ21のRについての設定データに応じてそれぞれのON/OFFが設定される。Rについての設定データは、Rについての記憶した領域から、例えば、MPU7によって読出される。なお、これは、電源ONと同時に不揮発性メモリ21から自動的に読出されるものでもよい。
まず、基準電流生成回路22のスイッチ回路SW1〜SWkのON/OFFを選択することで、R,G,Bの発光輝度に対応した電流値を粗いレベルで設定して輝度調整の基準となる電流値IroのRにつていの基準電流を発生させる。次に、この輝度調整の基準となる電流値Iroに対して装置ごとに発光材料や有機EL素子の製造ばらつきなどによる輝度を調整するために加算側スイッチ回路SWn2〜SWnnあるいは減算側スイッチ回路SWp2〜SWpnのON/OFFを設定する。
これらの調整をするためのデータは、この有機EL駆動回路あるいはこの有機EL表示装置の外部からMPU7を介して不揮発性メモリ21にデータを設定することで行われる。R,G,Bの使用材料に対応する発光輝度に対応してあらかじめ得られた値をデータとして不揮発性メモリ21に記憶しておき、スイッチ回路SW1〜SWkのON/OFFさせる。この場合のデータ値は、発光材料や有機EL素子の製造ばらつきなどに応じて決定される平均値、中央値あるいは設計値として与えられるものである。
これとは別に、例えば、製品の動作テスト段階あるいは出荷テスト段階において、実際に装置ごとR,G,Bについてそれぞれに最大輝度に設定して表示輝度を表示画面を測定器で測定してあるいは目視観測によりスイッチ回路SWn2〜SWnnとスイッチ回路SWp2〜SWpnをON/OFFする設定データを決定し、これを外部からMPU7を介して設定してホワイトバランスの調整を行うものである。
この不揮発性メモリ21に記憶されるデータは、MPU7から設定され、不揮発性メモリ21は、R,G,Bごとに各領域が割り当てられていて、基準電流設定回路2R、基準電流設定回路2G、基準電流設定回路2Bのそれぞれの同様なスイッチ回路に対してON/OFFするデータが送出される。
ところで、図2の実施例の基準電流補正回路23は、基準電流生成回路(カレントミラー回路)22の電流値Iroに対して電流加算回路23cと電流減算回路23dでそれぞれに1/20の単位で電流を発生して加算,減算して補正をする回路になっている。そのため、補正する電流値が電流値Iroに応じて決定され、電流値Iroに応じて相違してくる。
このような補正上の問題を回避するには、スイッチ回路SWn2〜SWnnとスイッチ回路SWp2〜SWpnのONする数を増減して調整することにより対応できる。
これとは別に、加減算補正する電流を一定の電流値単位とすることも可能である。これは、例えば、電流加算回路23cと電流減算回路23dとを駆動する電流をトランジスタTrrを入力側トランジスタとするカレントミラー接続の出力側トランジスタQn1〜Qnnにより発生するのではなく、トランジスタTrrとは独立に入力側トランジスタを設け、これを1μA程度の電流を発生する電流源で駆動し、その入力側トランジスタによりトランジスタQp1とトランジスタQn2〜Qnnをそれぞれ駆動するようにすればよい。
なお、電流加算回路23cのトランジスタQn2〜Qnnの出力と電流減算回路23dのトランジスタQp2〜Qpnの出力は、出力端子24ではなく、基準電流生成回路22の出力端子22aの電流に対して加えるようにすることでも実現可能である。この場合には、電流加算回路23cが電流減算回路となり、電流減算回路23dが電流加算回路となる。
図3は、他の基準電流設定回路20の具体例のブロック図である。
図2の回路との相違する点は、図2の電流減算回路23dをNチャネルトランジスタQ1〜Qnからなるカレントミラー回路で形成される電流減算回路23eとし、出力端子24のシンク電流値Irに対して1μAの分解能に相当する電流値ΔIの電流源8,9を設けて、電流合成回路23bの入力側と出力側とに分けて電流Irに対する加減算をすることにある。
図2と同じ電流加算回路23cは、トランジスタQn1を入力側とし、トランジスタQn2〜Qnnを出力側トランジスタとするカレントミラー回路で構成され、入力側トランジスタQn1が電流値ΔIの電流源8から駆動電流を受けて出力側トランジスタQn2〜Qnnにそのミラー電流(グランドへシンクする電流)を発生し、これをスイッチ回路SWn2〜SWnnを介して出力端子24に出力する。これにより出力端子24から出力される電流IrにΔI×Pの電流を加算する。なお、Pは、このときONさせたスイッチ回路の個数である。
一方、電流減算回路23eは、カレントミラーの入力側トランジスタQ1が電流値ΔIの電流源9から駆動電流を受けて出力側トランジスタQ2〜Qnにそのミラー電流(グランドへシンクする電流)を発生し、これをスイッチ回路SWp2〜SWpnを介して電流合成回路23bの入力側である出力端子22aからの供給される電流の一部をグランドGNDへとシンクする。これによりトランジスタTrrの駆動電流が減少して、出力端子24から出力される電流IrからΔI×Kの電流を減算する。
なお、Kは、このときONさせたスイッチ回路の個数である。
ここでは、トランジスタTrsとトランジスタQn1〜Qnnのゲート幅比(チャネル幅比)は10:1、そして、トランジスタTrrとトランジスタQ1〜Qnのゲート幅比(チャネル幅比)は10:1である。ΔIを1μAとすれば、補正する電流値の分解能は、1μA程度になる。
その動作は、図2と同様であるので割愛する。
以上説明してきたが、実施例の不揮発性メモリ21は、不揮発性メモリではなく、通常のRAMあるいはレジスタ等の揮発性メモリを使用することができる。この場合には、電源投入時あるいは表示装置の起動時等にMPU7(あるいはCPU)から必要なデータをこの揮発性メモリに格納すればよい。なお、不揮発性メモリ21あるいはこれのデータが転送されるRAMからの設定データの読出は、コントローラ等によって読出されてもよく、あるいは常時読出状態にあってもよい。
また、実施例の補正電流値発生回路には電流加算回路と電流減算回路とが設けられているが、基準電流生成回路で発生する電流値を、そのばらつきの下限側に設定しておけば、電流加算回路だけ設けることでも微調整が可能である。逆に基準電流生成回路で発生する電流値を、そのばらつきの上限側に設定しておけば、電流減算回路だけ設けるだけでも微調整が可能である。
さらに、現在のところG,Bの表示色に対する有機EL素子の材料の発光輝度の差はRに比べては大きくないので、基準電流設定回路は、G,Bの表示色に共通に設けられていてもよい。
なお、実施例では、MOSFETトランジスタを主体として構成しているが、バイポーラトランジスタを主体としても構成してもよいことはもちろんである。また、実施例のNチャンネル型トランジスタ(あるいはnpn型)は、Pチャンネル型(あるいはpnp型)トランジスタに、Pチャンネル型トランジスタは、Nチャンネル(あるいはnpn型)トランジスタに置き換えることができる。
図1は、この発明の有機EL駆動回路を適用した一実施例の有機ELパネルのカラムドライバを中心とするブロック図である。 図2は、その基準電流生成回路を中心としたブロック図である。 図3は、他の基準電流生成回路の具体例のブロック図である。
符号の説明
1…基準電流発生回路、
2R,2G,2B…基準電流設定回路、
3,25,26…カレントミラー回路、
4…D/A変換回路、5…出力段電流源、
6…レジスタ、7…MPU、10…カラムICドライバ(カラムドライバ)、
21…不揮発性メモリ、22…基準電流生成回路、
23…基準電流補正回路、23a…補正電流値発生回路、
23b…電流合成回路、23c…電流加算回路、
23d…電流減算回路、24…出力端子、
Tr1〜Trk,Tra〜Trn,Qn1,Qn2〜Qnn,Qp1〜Qpn…トランジスタ、
SW1〜SWk,SWp2〜SWpn,SWn2〜SWnn…スイッチ回路。

Claims (16)

  1. 基準電流発生回路から基準電流を受けて有機ELパネルをその端子ピンを介して駆動するための電流あるいはその基礎となる電流を生成する有機EL駆動回路において、
    前記基準電流発生回路から前記基準電流を受けて第1の設定データに応じてR,G,Bの表示色のいずれか1つに対応する、輝度調整の基準となる電流値の電流を発生する基準電流生成回路と、
    この基準電流生成回路から前記輝度調整の基準となる電流を受けて輝度調整のためにこの電流に対して、第2の設定データに応じて発生させた電流値を加算あるいは減算して補正した基準電流をR,G,Bの表示色のいずれかに対して発生する基準電流補正回路とを備え、
    前記第1および第2の設定データがこの有機EL駆動回路あるいはこの有機EL表示装置の外部から設定される有機EL駆動回路。
  2. 前記基準電流生成回路と前記基準電流補正回路とは、前記R,G,Bの表示色に対応してそれぞれ設けられている請求項1記載の有機EL駆動回路。
  3. さらに前記第1および第2の設定データを記憶するメモリを有し、前記R,G,Bに対応して設けられたそれぞれの前記基準電流補正回路と前記基準電流生成回路は、それぞれ複数のスイッチ回路を有し、前記第1および第2の設定データが前記メモリから読出されて読出されたデータに応じて複数の前記スイッチ回路のON/OFFが選択されて前記補正した基準電流が生成される請求項2記載の有機EL駆動回路。
  4. 前記メモリは不揮発性メモリであり、前記基準電流生成回路は、1個の入力側トランジスタに対して複数の出力側トランジスタを有する第1のカレントミラー回路を有し、前記複数の出力トランジスタの出力側は、それぞれ自己に設けられた前記複数のスイッチ回路のそれぞれを介して前記輝度調整の基準となる電流を出力する第1の出力端子に接続されている請求項3記載の有機EL駆動回路。
  5. 前記基準電流補正回路は、入力端子と、第2の出力端子と、補正電流値発生回路と、前記第1の出力端子から出力された電流を前記入力端子に受けて前記補正した基準電流を前記第2の出力端子に出力する電流合成回路とを有し、前記補正電流値発生回路は、1個の入力側トランジスタに対して複数の出力側トランジスタをそれぞれ有する第2および第3のカレントミラー回路を有し、この第2および第3のカレントミラー回路の前記複数の出力トランジスタの出力側は、それぞれ自己に設けられた前記複数のスイッチ回路のそれぞれを介して前記入力端子あるいは前記第2の出力端子に接続されている請求項4記載の有機EL駆動回路。
  6. 前記電流合成回路は、前記入力端子に入力側トランジスタが接続され、出力側トランジスタの出力側が前記第2の出力端子に接続された第4のカレントミラー回路を有し、前記第2の出力端子から電流をシンクする出力を発生する請求項5記載の有機EL駆動回路。
  7. 前記第2のカレントミラー回路は、前記第2の出力端子からシンクする電流に対してシンクする電流を加算する電流加算回路であり、前記第3のカレントミラー回路は、前記第2の出力端子からシンクする電流に対してシンクする電流を減算する電流減算回路である請求項6記載の有機EL駆動回路。
  8. 前記第4のカレントミラー回路の前記入力側トランジスタは、前記第2のカレントミラー回路の入力側トランジスタとなっていて、前記第2のカレントミラー回路の前記複数の出力側トランジスタの出力側は、前記複数のスイッチ回路を介して前記第2の出力端子に接続されている請求項7記載の有機EL駆動回路。
  9. 前記第3のカレントミラー回路の前記入力側トランジスタは、前記第4のカレントミラー回路の前記入力側トランジスタを介して駆動され、前記第3のカレントミラー回路の前記複数の出力側トランジスタの出力側は、前記複数のスイッチ回路を介して前記第2の出力端子に接続されている請求項8記載の有機EL駆動回路。
  10. 前記第2および第3のカレントミラー回路の前記入力側トランジスタは、それぞれ定電流源により駆動され、前記第2のカレントミラー回路は、前記第2の出力端子からシンクする電流に対してシンクする電流を加算する電流加算回路であり、前記第3のカレントミラー回路は、前記入力端子からシンクする電流に対してシンクする電流を減算する電流減算回路である請求項6記載の有機EL駆動回路。
  11. 前記第2のカレントミラー回路の前記複数の出力側トランジスタは、前記複数のスイッチ回路を介して前記第2の出力端子に接続され、前記第3のカレントミラー回路の前記複数の出力側トランジスタは、前記複数のスイッチ回路を介して前記入力端子に接続されている請求項10記載の有機EL駆動回路。
  12. 第1の基準電流発生回路から第1の基準電流を受けて少なくともR,G,Bの3原色の1つの色について所定の基準電流を発生するための基準電流設定回路を有する有機EL駆動回路において、
    前記基準電流設定回路は、
    前記第1の基準電流発生回路から前記第1の基準電流を受けて第1の設定データに応じて輝度調整の基準となる電流を発生する第2の基準電流発生回路と、
    この第2の基準電流発生回路から前記輝度調整の基準となる電流を受けてこの電流に対して、第2の設定データに応じて発生させた電流値を加算あるいは減算して補正した基準電流を前記所定の基準電流として発生する基準電流補正回路とを有し、
    前記第1および第2の設定データがこの有機EL駆動回路あるいはこの有機EL表示装置の外部から設定される有機EL駆動回路。
  13. 前記第2の基準電流発生回路と前記基準電流補正回路とは、前記R,G,Bの表示色に対応してそれぞれ設けられている請求項12記載の有機EL駆動回路。
  14. さらに前記第1および第2の設定データを記憶するためのメモリを有し、前記R,G,Bに対応して設けられたそれぞれの前記基準電流補正回路と前記第2の基準電流発生回路は、それぞれ複数のスイッチ回路を有し、前記第1および第2の設定データが前記メモリから読出されて読出されたデータに応じて複数の前記スイッチ回路のON/OFFが選択されて前記補正した基準電流が生成される請求項13記載の有機EL駆動回路。
  15. 前記メモリは不揮発性メモリであり、それぞれの前記第2の基準電流発生回路は、1個の入力側トランジスタに対して複数の出力側トランジスタを有する第1のカレントミラー回路を有し、前記複数の出力トランジスタの出力側は、前記輝度調整の基準となる電流を出力するためにそれぞれ自己に設けられた前記複数のスイッチ回路のそれぞれを介して第1の出力端子に接続されている請求項14記載の有機EL駆動回路。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載されたアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路を有する有機EL表示装置。
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