JP3647847B2 - 有機el駆動回路および有機el表示装置 - Google Patents

有機el駆動回路および有機el表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、有機EL駆動回路および有機EL表示装置に関し、詳しくは、カレントミラー回路を利用したD/A変換回路により入力デジタル値に対応する電流値を生成して有機ELパネルのピン駆動電流を発生するカラムライン(有機EL素子の陽極側ドライブライン、以下同じ)の電流駆動回路において、変換ビット数を越えるD/A変換電流値を得ることができ、かつ、有機EL駆動回路の占有面積を小さくすることができるような有機EL駆動回路および有機EL表示装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
有機EL表示装置は、自発光による高輝度表示が可能であることから、小画面での表示に適し、携帯電話機、DVDプレーヤ、PDA(携帯端末装置)等に搭載される次世代表示装置として現在注目されている。この有機EL表示装置には、液晶表示装置のように電圧駆動を行うと、輝度ばらつきが大きくなり、かつ、R(赤),G(緑),B(青)に感度差があることから制御が難しくなる問題点がある。
そこで、最近では、電流駆動のドライバを用いた有機EL表示装置が提案されている。例えば、特開平10−112391号などでは、電流駆動により輝度ばらつきの問題を解決する技術が記載されている。
【0003】
携帯電話機用の有機EL表示装置の有機EL表示パネルでは、カラムラインの数が396個(132×3)の端子ピン(以下ピン)、ローラインが162個のピンを持つものが提案され、カラムライン、ローラインのピンはこれ以上に増加する傾向にある。
このような有機EL表示パネルの電流駆動回路の出力段は、アクディブマトリックス型でも単純マトリックス型のものでもピン対応に電流源の駆動回路、例えば、カレントミラー回路による出力回路が設けられている。そのドライブ段は、例えば、特願2002−82662号(特願2001−86967号と特願2001−396219号の国内優先出願)のようにピン対応に多数の出力側トランジスタを有するパラレル駆動のカレントミラー回路(基準電流分配回路)を有していて、手前の入力段となる基準電流発生回路から基準電流を受けてピン対応に多数のミラー電流を発生することで基準電流をピン対応に分配して出力回路を駆動する。あるいはピン対応に分配されたこのミラー電流をさらにk倍(kは2以上の整数)の電流に増幅して出力回路を駆動する。そして、そのk倍電流増幅回路には、ピン対応にD/A変換回路を設けたこの出願人の特願2002−33719号の出願がある。これは、カラム側のピン対応にD/A変換回路が表示データを受けてこの表示データをピン対応にA/D変換してカラム方向の駆動電流を同時に生成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、液晶表示装置などでは、可変抵抗器等の調整により表示輝度をマニュアル調整ができる。有機ELパネルのこのような輝度調整は、通常、基準電流発生回路側で外部からの輝度調整信号に応じた基準電流を発生することで行われる。しかし、前記のようなD/A変換回路を有する電流駆動回路の場合には、表示データの数値を設定された輝度に応じて演算することで輝度調整をすることがが可能である。
D/A変換回路での輝度調整は、例えば、輝度を2倍とする場合には、表示輝度データDをD×2として2倍の輝度となる表示データをD/A変換回路に設定し、輝度を1/2にする場合には、D×1/2の表示輝度データをD/A変換回路に設定することによる。
図3は、このような輝度調整が可能な有機EL駆動回路のカラムドライバ1であって、前記の特願2002−33719号に記載されているものである。2は、そのD/A変換回路、3は、そのカレントミラー電流出力回路である。
D/A変換回路2は、定電流源14aからの電流Iを入力端子2aを介してコレクタに受けるダイオード接続の入力側npn型バイポーラトランジスタQaを有し、これにカレントミラー接続された出力側npn型バイポーラトランジスタQb〜Qn-1と、各出力側トランジスタQb〜Qn-1のエミッタとグランドGND間にスイッチ回路として接続されたNチャネルMOSFETトランジスタTrb〜Trn-1とが設けられている。そして、トランジスタTrb〜Trn-1のゲートがそれぞれ表示データD0〜Dn-1を受けるD/A変換データの各入力端子に接続されている。
【0005】
出力側トランジスタQb〜Qn-1は、それぞれのコレクタが出力端子2bに接続され、トランジスタQaのエミッタ面積に対してそれぞれのトランジスタが×1,×2,×4,…×nの倍数の各桁の重みに対応するエミッタ面積比を持っている。なお、入力側トランジスタQaのエミッタは、抵抗RaとNチャネル型のMOSFETトランジスタTraの直列回路を介してグランドGNDに接続され、トランジスタTraのゲートは電源ライン+VDDに接続されている。
このD/A変換回路2は、CPU,MPU等のプロセッサからそのときどきの表示輝度に応じたデジタル値の表示データを入力端子D0〜Dn-1に受けて出力端子2bに入力データ(表示データ)に応じたアナログの変換電流値を発生する。なお、この図では、ドライブ段のそれぞれの1ピン分の、基準電流分配回路の出力回路を簡略化して定電流源14aとして示してある。また、トランジスタTrrとトランジスタQrは、カレントミラー接続の共通ベースラインへベース電流を供給するベース電流供給回路であり、トランジスタQrのエミッタは、抵抗RrとNチャネル型のMOSFETトランジスタTrraの直列回路を介してグランドGNDに接続され、トランジスタTrraのゲートは電源ライン+VDDに接続されている。
【0006】
カレントミラー電流出力回路3は、ドライブ段カレントミラー回路3aと出力段カレントミラー回路3bとからなる。
カレントミラー回路3aは、ピーク電流生成回路であって、ダイオード接続されたnpn型の入力側トランジスタQsと出力側トランジスタQtとからなり、それぞれのエミッタ側がPチャネルMOSFETトランジスタTrs,NチャネルMOSFETトランジスタTrtを介して出力段カレントミラー回路3bの入力端子3cに接続されている。
入力側トランジスタQsのコレクタは、D/A変換回路2の出力端子2bに接続され、出力側トランジスタQtのコレクタは、グランドGNDに接続されている。トランジスタQsとトランジスタQtのエミッタ面積比は1:xである。ここで、D/A変換回路2の出力電流をIaとすると、これに対して入力端子3cに(x+1)Iaの駆動電流を発生することができる。そこで、カレントミラー回路3aは、トランジスタTrtがONしているときには、(1+x)倍の駆動電流を生成する。トランジスタTrsは、トランジスタTrtに対応して設けられた負荷トランジスタであって、そのゲートはグランドGNDに接続されていて、駆動ラインをバランスさせるために挿入されている。なお、トランジスタTrtは、駆動初期の一定期間だけコントロール信号CONTを受けてONになる。
このカレントミラー回路3aは、出力段カレントミラー回路3bの入力側トランジスタQxをベース電流補正駆動用のカレントミラートランジスタQu,Qwを介して駆動する。その結果、入力側トランジスタQxには、トランジスタTrtがONしてピーク駆動を行う一定期間の間は(1+x)Iaの電流が流れる。その後に通常駆動電流として駆動電流Iaが出力される。
【0007】
近年、駆動ピン数は高解像度の要請により増加する傾向にある。前記のピーク電流生成回路とD/A変換回路は、有機EL素子を電流駆動する各ピン対応に設けられる回路であるので、集積回路規模は大きくなる一方である。そのためこれら回路をいかに小さくするかが、消費電力の低減と駆動ピン数の増加にともなう占有面積の低減に貢献する。
しかし、D/A変換回路で輝度調整することを考えると、その表示データは、設定された輝度に応じてCPU,MPU等のプロセッサ側で演算して設定することになる。この場合には、変換ビット数は、6ビット乃至7ビット程度となり、本来の表示データビット数に対して輝度の調整分として1桁乃至2桁以上多くの桁が必要になる。その分、D/A変換回路の占有面積が増える問題がある。
このような輝度調整に限らず、高精度なカラー表示をする場合、あるいはモノクロの場合の表示階調を大きく採る場合などにはD/A変換回路の変換ビット数(桁数)は多くなる。しかし、図3に示すようにピン対応にD/A変換回路を設ける有機ELの駆動回路においては、変換ビット数(桁数)の増加がD/A変換回路の占有面積の増加につながり、それがピン数分加算されることになる。その分、他の回路よりも有機ELパネルの電流駆動回路の占有面積の増加に与える影響が非常に大きい。
この発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決するものであって、変換ビット数を越えるD/A変換電流値を得ることができ、かつ、有機EL駆動回路の占有面積を小さくすることができる有機EL駆動回路を提供することにある。
この発明の他の目的は、有機EL駆動回路の占有面積を小さくすることができる有機EL表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するためのこの発明の有機EL駆動回路および有機EL表示装置の特徴は、複数の出力側トランジスタが並列にカレントミラー接続され入力側トランジスタに所定の駆動電流を受けるカレントミラー回路を有し、それぞれの出力側トランジスタが表示データのビット桁位置に対応していて入力された表示データに応じて選択的に動作し、表示データに対応する変換アナログ電流を出力側トランジスタに流れる電流の合計値として出力端子に発生するD/A変換回路を有する有機EL駆動回路であって、
並列に設けられた複数の前記入力側トランジスタと、
複数の入力側トランジスタの少なくとも1に直列に挿入されたスイッチ回路と、複数の入力側トランジスタを所定の定電流で駆動する電流源と、
スイッチ回路のON/OFFを制御する制御部とを備えていて、
スイッチ回路がONしている状態において、D/A変換回路による前記変換アナログ電流値が変換可能な表示データの桁数の最大値を越える大きな電流値になる変換のときに、制御部がスイッチ回路をOFFに設定して変換可能な前記桁数の表示データを前記D/A変換回路に設定して求める電流値の変換アナログ電流を発生させるものである。
【0009】
このように、この発明にあっては、カレントミラー接続の入力側トランジスタを複数並列に設けてその1つに直列に挿入したスイッチ回路で入力側の駆動電流を制御する。このとき、スイッチの1つをONからOFFにすることで、複数の入力側トランジスタに分流されていた定電流がスイッチ回路がOFFにされた入力側トランジスタに分流されなくなる。これによりカレントミラー接続の残りの入力トランジスタに多くの電流が流れて、その分、カレントミラー接続の出力側トランジスタに大きなD/A変換電流が発生する。そこで、表示データの値をその分、小さくすることができ、1桁かそれ以上桁数の少ないD/A変換回路にすることができる。
これにより、D/A変換回路の桁数を低減でき、最上位の桁位置を、変換可能な表示データの桁数の最大値を越えた上位ビットに対応させることができるので、この上位ビットの桁をさらにD/A変換回路に設ける場合よりもその分トランジスタの数を大きく低減できる。
その結果、D/A変換回路の変換ビット数(桁数)を少なくすることが可能になり、有機EL駆動回路の占有面積を小さくすることができる。
また、D/A変換回路で輝度調整を行う場合にあっては、輝度調整に対応させてD/A変換回路の桁数を多く採らなくても、表示データにより輝度調整をすることが可能になる。
【0010】
【実施例】
図1は、この発明の有機EL駆動回路を適用した一実施例の電流駆動回路のブロック図、そして図2は、この発明の有機EL駆動回路を適用した他の実施例の電流駆動回路のブロック図である。なお、図2と同一の構成要素は同一の符号で示す。
図1において、10は、有機EL駆動回路のカラムドライバであって、11は、そのD/A変換回路、12は、基準電流分配回路の1ピン分の出力回路を簡略化した、図3の定電流源14aに対応する定電流源、13は、輝度調整成回路、14は、コントロール回路、15は、レジスタ、そして16は、MPUである。D/A変換回路11は、図3のD/A変換回路2に対応しているが、D/A変換回路2の入力側トランジスタQaに対して、これに並列に接続されたカレントミラーのnpnの入力側トランジスタQpを有している。そして、トランジスタQaとトランジスタQpは、エミッタの面積比が1:1に設定されていて、トランジスタQpのエミッタは、スイッチ回路SWを介してグランドGNDに接続されている。ここで、スイッチ回路SWは、通常、ON状態となっていて、コントロール回路14から輝度制御信号Brを受けてOFFする。このスイッチ回路SWとトランジスタQpとは輝度調整回路13を構成している。
なお、2個の入力側トランジスタQaと入力側トランジスタQpとに対する各出力側のカレントミラー接続のトランジスタは、トランジスタQb〜Qn-2となっていて、図3の最上位の桁位置のトランジスタQn-1がなく、出力側トランジスタが1つ少ない。これにより、図3の場合よりも桁数の少ないD
/A変換回路とすることができる。
【0011】
ところで、図1では示していないが、このD/A変換回路11は、図3に示すトランジスタQaと同様に、トランジスタQpの下流のスイッチSWとトランジスタQpのエミッタとの間に抵抗を挿入して、スイッチSWとしてNチャネル型のMOSFETトランジスタを設け、さらに、図1のトランジスタQaについても図3に示すようにトランジスタQaのエミッタとグランドGNDとの間に抵抗とNチャネル型のMOSFETトランジスタの直列回路、そしてトランジスタQrのエミッタとグランドGNDとの間に抵抗とNチャネル型のMOSFETトランジスタの直列回路をそれぞれ設けてもよい。このようにすれば、D/A変換回路11の出力側の各トランジスタQb〜Qn-2との電流バランスを採ることができるので、高い精度のD/A変が可能になる。図2の実施例がこのような抵抗とスイッチ回路とを設けたMOSFETトランジスタ構成のD/A変換回路である。
なお、この場合、トランジスタQaとトランジスタQrの下流にそれぞれの設けられた直列回路のMOSFETトランジスタのゲートは、図2,図3と同様に電源ライン+VDD等のバイアスラインにプルアップされる。
【0012】
さて、2個の入力側トランジスタQaと入力側トランジスタQpとは、定電流源12から電流Ip=2×Iを入力端子11aを介して受ける。定電流源12は、図3の定電流源14aの2倍の電流値を発生する定電流源である。
そこで、このD/A変換回路11は、スイッチ回路SWがONしているときには、トランジスタQaとトランジスタQpにそれぞれIp/2(=I)の電流が流れ、図3の場合の動作に対応する。このとき設定される表示データは、トランジスタQn-1の位置に対応する最上位ビットが“0”である表示データであり、その表示データのうちの入力端子D0〜Dn-2のデータがD/A変換回路11に入力される。
一方、コントロール回路14から輝度制御信号Brを受けたときには、このD/A変換回路11は、トランジスタQpがOFFになって、トランジスタQaにはIp=(2×I)の電流が流れる。ここで、Iは、トランジスタQaとトランジスタQpにそれぞれ流れていた電流である。その結果、各出力側の出力側トランジスタQb〜Qn-2には、レジスタ15により入力端子D0〜Dn-2に設定された表示データD(D0〜Dn-2)に対して2倍の電流を発生して、それぞれのコレクタが出力端子11bには、2倍の駆動電流のIaが生成される。そこで、入力端子Dn-2の桁位置は、図3の入力端子Dn-1の桁位置に対応する。
【0013】
MPU16は、有機ELパネルの輝度を調整するために設けられたマニュアル操作の可変抵抗器18等により調整される輝度設定信号Bを受けて表示データを演算してその演算結果の表示データDが所定値M(トランジスタQn-1の位置に対応する最上位ビットが“1”となり、他の桁は“0”の表示データ“1000…000”に対応)か、これ以上の表示データになっているときには表示データDを1/2にする。すなわち、1桁下側に表示データをビットシフトして表示データD/2を生成して、それを入力端子D0〜Dn-2のデータとしてレジスタ15に設定する。この処理をするプログラムがMPU16には内蔵されている。これにより入力端子Dn-1の桁位置ビットのデータが入力端子Dn-2の桁位置にシフトして、入力端子Dn-2の桁位置に設定される。最上位ビットは“1”であるので、最上位桁のトランジスタQn-2はONになる。このとき同時にMPU16は、最上位ビット“1”に従って制御信号Sをコントロール回路14に送出し、コン
トロール回路14に輝度制御信号Brを発生させる。これにより、入力端子11aに表示データD/2のデータが設定されても、トランジスタQpがOFFになっていて、2倍の電流が出力トランジスタQb〜Qn-2に流れているので、D/A変換回路11は、所定値Mを越えたときには1/2の表示データ値に対して2倍の出力電流を生成する。その結果、発生すべき表示データDに対応する出力電流値が出力端子11bに発生する。
なお、所定値M(=“1000…000”)は、D/A変換回路11による変換アナログ電流値が変換可能な表示データの最大桁数D0〜Dn-2を越えたときの変換電流値に対応している。また、このとき最下位ビットに対応する電流値は微小なものとして無視される。MPU16の表示データの演算結果が所定値M以上となるときは、輝度設定信号Bが高輝度になっているときであるので、最下位ビットが無視されてもほとんど問題は生じない。
【0014】
図2は、この発明の他の実施例であって、フリップフロップ(FF)17を設けて、最上位ビットのDn-1を制御信号Sとしてこの信号でこのフリップフロップ17をセットし、輝度制御信号Brに換えてこのフリップフロップ17の出力に応じてスイッチSWをON/OFFするようにしたものである。MPU16の制御信号Sをフリップフロップ17に送出して、フリップフロップ17に“1”をセットしたときにスイッチSWをONにする。そして、フリップフロップ17を制御信号SによりリセットしたときにOFFにする。このとき、制御信号Sは、表示データDの最上位ビット n-1を割り当てる。
なお、図2のD/A変換回路は、図1のバイポーラトランジスタQa,Qp,Qb〜Qn-2に換えて、MOSトランジスタTNa,TNp,TNb〜TNn-2が設けられ、MOSトランジスタ構成になっている。
このD/A回路は、輝度設定信号Bとは関係なしに、表示データが所定値Mを越えたときにスイッチSWをONにしてD/A変換電流を得る。すなわち、図3における表示データのうち最上位ビットDn-1がそのままフリップフロップ17にセットされ、D0〜Dn-2のデータを発生するレジスタ15には、表示データDが所定値M以上になっているときに表示データD/2がセットされて、D/A変換回路11に設定される。
この場合、このフリップフロップ17に換えて、レジスタ15の最上位ビットDn-1の記憶位置を設けて、このレジスタに前記データをセットするようにしてもよい。
【0015】
さて、以上のD/A変換回路11は、図1における上位の桁位置のトランジスタQn-1がない(図2ではT Nn-1 に相当するものがない)。このトランジスタQn-1は、エミッタ面積比がn倍のトランジスタである。
ここで各トランジスタに流れる電流値は、μAオーダの微少電流であるので、セル化されて形成された1個のトランジスタにおいてエミッタ面積比が×1のものであっても、数十倍の電流値を十分に流せる能力がある。また、微少な電流を生成する場合に×nのエミッタ面積比のカレントミラー回路の出力側トランジスタQは、通常、セルとして形成されたトランジスタQをn個パラレルに接続することで形成される。そこで、前記の場合には、×nのトランジスタは、n個となるので、最上位桁の×n個に換えて、入力側に1個のトランジスタQを追加するだけで、ピン対応にn個のトランジスタQが削除されることになる。
これにより、D/A変換回路11で使用されるトランジスタの量を大きく低減することができる。
【0016】
以上説明してきたが、実施例では、カレントミラー回路で構成されるD/A変換回路11の入力側に2個のトランジスタを設けているが、これは、3個以上であってもよく、複数個設けられていればよい。また、そのエミッタ面積比も一対一に限定されるものではない。
また、実施例では、前記の入力側に2個のトランジスタの1つに挿入したスイッチ回路をOFFする制御をコントロール回路からの制御信号で行っているが、これは、MPU(プロセッサ)側からバスを介して直接行うようにしてもよい。さらに、実施例のnpn型(あるいはNチャンネル型トランジスタ)は、pnp型(あるいはPチャンネル型)トランジスタに、pnp型(あるいはPチャンネル型)トランジスタは、npn型(あるいはNチャンネル)トランジスタに置き換えることができる。この場合には、電源電圧は負となり、上流に設けたトランジスタは下流に設けることになる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明にあっては、カレントミラー接続の入力側トランジスタを複数並列に設けてその1つに直列に挿入したスイッチ回路で入力側の駆動電流を制御する。このとき、スイッチの1つをONからOFFにすることで、複数の入力側トランジスタに分流されていた定電流がスイッチ回路がOFFにされた入力側トランジスタに分流されなくなる。これによりカレントミラー接続の残りの入力トランジスタに多くの電流が流れ、その分、カレントミラー接続の出力側トランジスタに大きなD/A変換電流が発生する。そこで、表示データの値をその分、小さくすることができ、1桁かそれ以上桁数の少ないD/A変換回路にすることができる。
その結果、有機ELパネルの輝度調整が容易にでき、かつ、駆動回路の占有面積を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の有機EL駆動回路を適用した一実施例の電流駆動回路のブロック図である。
【図2】図2は、この発明の有機EL駆動回路を適用した他の実施例の電流駆動回路のブロック図である。
【図3】図3は、先行技術の有機EL駆動回路のD/A変換回路の一例の説明図である。
【符号の説明】
1,10…カラムドライバ、2,11…D/A変換回路、
2a,11a…入力端子、2b,11b…出力端子、
3…カレントミラー電流出力回路、
3a…ドライブ段カレントミラー回路、
3b…出力段カレントミラー回路、4…有機EL素子、
9…ピン、12…ピーク電流生成回路、
14…コントロール回路、15…レジスタ、16…MPU、
Q1〜Qm,Qa〜Qn-1…トランジスタ。

Claims (12)

  1. 複数の出力側トランジスタが並列にカレントミラー接続され入力側トランジスタに所定の駆動電流を受けるカレントミラー回路を有し、それぞれの前記出力側トランジスタが表示データのビット桁位置に対応していて入力された前記表示データに応じて選択的に動作して、前記表示データに対応する変換アナログ電流を前記出力側トランジスタに流れる電流の合計値として出力端子に発生するD/A変換回路を有する有機EL駆動回路であって、
    並列に設けられた複数の前記入力側トランジスタと、
    これら複数の入力側トランジスタの少なくとも1に直列に挿入されたスイッチ回路と、
    前記複数の入力側トランジスタを所定の定電流で駆動する電流源と、
    前記スイッチ回路のON/OFFを制御する制御部とを備え、
    前記スイッチ回路がONしている状態において、前記D/A変換回路による前記変換アナログ電流値が変換可能な前記表示データの桁数の最大値を越える大きな電流値になる変換のときに、前記制御部は、前記スイッチ回路をOFFに設定して変換可能な前記桁数の前記表示データを前記D/A変換回路に設定して求める前記大きな電流値の変換アナログ電流を発生させることを特徴とする有機EL駆動回路。
  2. 前記複数は2個であり、この2個の入力側トランジスタは、動作電流比が1:1の関係にあって、前記制御部は、前記スイッチ回路をOFFにしたときに前記大きな電流値の変換アナログ電流に対応する表示データの値の1/2の表示データを前記D/A変換回路に設定する請求項1記載の有機EL駆動回路。
  3. 前記制御部は、前記有機ELパネルの表示輝度の調整に応じて前記表示データ値を算出し、算出した前記表示データ値が変換可能な前記桁数の最大値か、それを越える値のいずれかになったときに、前記スイッチ回路をOFFにする請求項2記載の有機EL駆動回路。
  4. 前記電流源は、基準電流を受けて端子ピン対応に基準電流を分配する回路の前記端子ピンの1つに対応する出力回路であり、前記スイッチ回路は、前記入力側トランジスタの下流に設けられ、前記制御部は、プロセッサとコントロール回路とレジスタとを有し、前記表示データ値は、前記プロセッサで算出されて前記レジスタにセットされる請求項3記載の有機EL駆動回路。
  5. 前記プロセッサは、前記コントロール回路を介して前記スイッチ回路をOFFにする請求項4記載の有機EL駆動回路。
  6. 前記制御部は、前記スイッチ回路をOFFに設定する情報を記憶する記憶回路を有し、前記記憶回路に所定の情報を記憶して、この情報により前記スイッチ回路がOFFにされる請求項2記載の有機EL駆動回路。
  7. 有機EL表示パネルと、
    前記有機ELパネルの端子ピンに電流を出力するカレントミラー電流出力回路と、
    複数の出力側トランジスタが並列にカレントミラー接続され並列に接続された複数の入力側トランジスタに所定の駆動電流を受けるカレントミラー回路を有し、それぞれの前記出力側トランジスタが表示データのビット桁位置に対応していて入力された前記表示データに応じて選択的に動作し、前記表示データに対応する変換アナログ電流を前記出力側トランジスタに流れる電流の合計値として発生して前記カレントミラー電流出力回路を駆動するD/A変換回路と、
    前記複数の入力側トランジスタの少なくとも1に直列に挿入されたスイッチ回路と、
    前記複数の入力側トランジスタを所定の定電流で駆動する電流源と、
    前記スイッチ回路のON/OFFを制御する制御部とを備え、
    前記スイッチ回路がONしている状態において、前記D/A変換回路による前記変換アナログ電流値が変換可能な前記表示データの桁数の最大値を越える大きな電流値になる変換のときに、前記制御部は、前記スイッチ回路をOFFに設定して変換可能な前記桁数の前記表示データを前記D/A変換回路に設定して求める前記大きな電流値の変換アナログ電流を発生させることを特徴とする有機EL表示装置。
  8. 前記複数は2個であり、この2個の入力側トランジスタは、動作電流比が1:1の関係にあって、前記制御部は、前記スイッチ回路をOFFにしたときに前記大きな電流値の変換アナログ電流に対応する表示データの値の1/2の表示データを前記D/A変換回路に設定する請求項7記載の有機EL表示装置。
  9. 前記制御部は、前記有機ELパネルの表示輝度の調整に応じて前記表示データ値を算出し、算出した前記表示データ値が変換可能な前記桁数の最大値か、それを越える値のいずれかになったときに、前記スイッチ回路をOFFにする請求項8記載の有機EL表示装置。
  10. 前記電流源は、基準電流を受けて端子ピン対応に基準電流を分配する回路の前記端子ピンの1つに対応する出力回路であり、前記スイッチ回路は、前記入力側トランジスタの下流に設けられ、前記制御部は、プロセッサとコントロール回路とレジスタとを有し、前記表示データ値は、前記プロセッサで算出されて前記レジスタにセットされる請求項9記載の有機EL表示装置。
  11. 前記プロセッサは、前記コントロール回路を介して前記スイッチ回路をOFFにする請求項10記載の有機EL表示装置。
  12. 前記制御部は、前記スイッチ回路をOFFに設定する情報を記憶する記憶回路を有し、前記記憶回路に所定の情報を記憶して、この情報により前記スイッチ回路がOFFにされる請求項8記載の有機EL表示装置。
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