JP5064813B2 - Y型チタニルフタロシアニン結晶の製造方法 - Google Patents

Y型チタニルフタロシアニン結晶の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真感光体に高感度の電荷発生材料として使用されている、Y型チタニルフタロシアニン結晶の製造方法に関する。
複写機やレーザープリンター等の電子写真機器には感光層を有する感光体が設けられているが、近年では電荷発生と電荷輸送の機能を異なる材料に担当させた機能分離型の感光体が主流となっており、なかでも電荷発生層、電荷輸送層を積層した積層型の有機感光体が広く用いられている。
像露光手段においては、小型で安価な信頼性の高い半導体レーザー(LD)や発光ダイオード(LED)が多く使われている。現在最もよく使われているLDの発振波長域は780〜800nm付近の近赤外光領域にある。化1の構造式を持つチタニルフタロシアニンは600〜800nmの長波長光に対して高感度を示すため、光源がLEDやLDである電子写真プリンタやデジタル複写機用の感光体用材料として使用されている。
チタニルフタロシアニンには多くの結晶形が見出されており、その結晶形として、例えば、α、β、γ,Y型の他、アモルファスその他混合型結晶などが知られている。なかでもY型のチタニルフタロシアニンは、LDの発振波長域780〜820nmでの電子写真特性が他の結晶形よりも特にその感度において優れていることが知られている。
Y型結晶はCuKαを線源とするX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±2°)が27.2゜に最大ピークを有し、9.7°、24.1°にも強いピークを有しているのが特徴であり、特に高純度化された塩素フリーY型チタニルフタロシアニンは非常に高い光感度(量子効率=0.94)を示すことが知られている。
この高感度の原因について、示差走査熱量(DSC)分析の結果、Y型結晶内部の水分子は327℃ (600K)以下では拡散しないことから、60℃ (333K)付近に現れる吸熱のピークは、結晶内部ではなく結晶表面に吸着した水分子の脱離によるものであると思われ、水分子がY型中の空隙に存在することにより、Y型の結晶化や結晶成長を助ける働きがあるのではないか、つまり、水分子が結晶化の際に、チタニルフタロシアニンの分子間に取り込まれることにより、安定構造であるα型になるのを妨ぎ、準安定構造であるY型結晶の成長を促進するとも考えられている。
また、Y型の光感度は高湿下では高くなるが、他の結晶多形の光感度は湿度にはあまり依存しなく、この理由は、常温での光感度の湿度依存が、結晶内部ではなく結晶表面の水に起因していることと考えられている。
Y型は低湿下でも高い光感度を持つが、この要因の一つには、その分子配列にあると考えられている。また、結晶中に水分子が結晶化の際にトラップされるという考え方が正しければ、もう一つの要因としてこのトラップされている水分子が光感度を高くしているとも考えられる。つまり、常温では結晶中の水分子は結晶外に出られないため、この結晶中の水分子が湿度に依存せずY型の光感度を高くしているとも考えられる。(非特許文献1)
Y型チタニルフタロシアニンを合成するためには、まず、粗(オキシ)チタニルフタロシアニン(以下、TiOPcという)を合成する工程、このTiOPcを濃硫酸に溶解した後、冷水中に添加して、チタニルフタロシアニンのアモルファス体(別名、低結晶性α型)を生成する工程、次いで、このα型結晶を水の存在か、溶媒中で結晶転移する工程より、生成したY型チタニルフタロシアニンを濾別することで得ることができる。
例えば、Y型結晶の製造方法として、o―フタロジニトリルと四塩化チタンを有機溶媒中で反応させ、生成した粗チタニルフタロシアニンを5℃の濃硫酸中に少しずつ攪拌しながら添加し溶解してゆき、その混合物を冷水に注入し、析出するチタニルフタロシアニンを製造するアシッドペースト処理法により得られた、チタニルフタロシアニンのアモルファス体(別名、低結晶性α型)を用いて、水の存在下に芳香族炭化水素で加熱処理する方法(特許文献1)、また、テトラヒドロフランで処理する方法(特許文献2)、脂肪族有機溶媒で処理する方法(特許文献3)、チタニルフタロシアニンのアモルファス状態もしくはその他の熱的に非平衡な結晶状態にした後、水の存在下に複素環系有機溶媒で処理する方法(特許文献4)で、結晶転移してY型チタニルフタロシアニンを得る方法、又は、チタニルフタロシアニンを濃硫酸に均一に溶解し、続いてこの硫酸溶液を特定の有機溶媒中に滴下後、混合溶媒を水にあけた後、水洗して硫酸を除去する方法(特許文献5)、等が知られている。
また、塩素を含まない、チタニルフタロシアニンの製造法として、1,3−ジイミノイソインドリンとチタニウムテトラブトキシドを反応させる方法(特許文献6)で得た、アシッドペースト処理をして得たアモルファス体のチタニルフタロシアニンを乾燥させることなく水の存在下、ケトン、アルコール、エステル又はエーテル系溶媒で処理して結晶変換させY型チタニルフタロシアニンを生成する方法(特許文献7)、アシッドペースト工程で得られた粗チタニルフタロシアニンを硫酸に溶かし、水に注いでアモルファス化させ、得られたウェットケーキを凍結処理後のチタニルフタロシアニン低結晶性α型を水の存在下に有機溶媒で処理し、結晶転移する方法(特許文献8)が知られており、このことはY型結晶形成における水の存在の重要さを示している。
特開昭63−20365号公報 特開平2−28265号公報 特開平3−35064号公報 特開平3−220392号公報 特開平5−17702号公報 特開平3−11358号公報 特開平4−224872号公報 特開平9−95623号公報 岡田、富士ゼロックス テクニカルレポートNo11,1996)
しかしながら、アシッドペースト法、あるいは、特許文献8の凍結処理したチタニルフタロシアニンのα型結晶は有機溶媒には全くと言ってよいほど溶解せず、上述した溶媒を使用した有機溶媒中で、結晶転換させる場合、生成したチタニルフタロシアニンは非常に細かな微粒子であり、通常の濾過装置での濾過は難しく、そのため、結晶転換後の結晶を濾過可能な大きさにするために、水の存在下、メタノール等の溶媒を加えて結晶を凝集させ、結晶形を大きくしてから濾過する必要があった。但し、このような操作であっても通常の濾過装置では濾過は難しく、さらに、このようにして濾別した結晶は真空乾燥のような、その顔料専用の装置を用いなければならず、実用的な加熱乾燥では硬い固まりになるため、粉砕工程により粉末化する必要があった。
本発明者等は、アシッドペースト法で得た、チタニルフタロシアニンアモルファスのウェットケーキを、有機溶媒中で攪拌して結晶変換後、Y型チタニルフタロシアニンの表面に付着した水を取り除く処置をした後、生成した結晶を濾過することで、通常の濾過装置で濾過が可能であり、得られた結晶は、加熱乾燥後も硬い塊状にはならず、粉砕工程が省略できるY型チタニルフタロシアニン結晶の製法を見出し、本発明を提案するに至った。
すなわち、本発明は、
〔1〕アシッドペースト処理したアモルファスチタニルフタロシアニンのウェットケーキを、水と混和する有機溶媒と水の混合液中で攪拌・静置し、その上澄み液を除き、さらに水を加え攪拌、静置し、上澄み液を除いたY型チタニルフタロシアニンのウェットケーキを凍結処理し、該チタニルフタロシアニンのウェットケーキを常温に戻し、濾過し、加熱乾燥することを特徴とするY型チタニルフタロシアニン結晶の製造方法、
〔2〕アシッドペースト処理したアモルファスチタニルフタロシアニンのウェットケーキを、水と混和する有機溶媒中で攪拌し、さらに前記有機溶媒と混和する非極性有機溶媒を加え、水の存在下、攪拌・静置し、その上澄み液を除去し、さらに非極性有機溶媒を加え、攪拌後、濾過し、加熱乾燥することを特徴とするY型チタニルフタロシアニン結晶の製造方法、
を要旨とし、
〔3〕上記〔1〕〔2〕の方法において、Y型チタニルフタロシアニン結晶中には、塩素化されたチタニルフタロシアニンと、毒性の強い溶媒とが、全く含有されず、この毒性の強い溶媒として、o−ジクロロベンゼン、1−クロロナフタレン、キノリンを挙げることができる。
また、本発明において、上記の水と混和する溶媒は、テトラヒドロフラン、メタノール、好ましくはテトラヒドロフランが使用でき、上記の非極性有機溶媒は、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、好ましくはヘキサンが使用できる。
本発明において、アモルファスチタニルフタロシアニンは、o−フタロジニトリルと、下記一般式(1)に示されるチタンアルコキシドと、O−アルキルイソ尿素誘導体とを、少なくとも1個のエーテル結合を有する1価アルコール中で100℃以上の加熱温度で加熱して合成した、チタニルフタロシアニンをアシッドペースト処理して得られるものが使用できる。

(上記一般式(1)中、置換基R1〜R4はそれぞれアルコキシ基又はハロゲン基であり、置換基R1〜R4のうち少なくとも2つの置換基はアルコキシ基である。)
本発明によれば、Y型チタニルフタロシアニン結晶の製造において、作業性が悪い最終の濾過工程や乾燥工程を改善でき、粉砕工程を省略できるため、生産性向上に大きく貢献することができる。
本発明者等は、チタニルフタロシアニンの合成で、o−ジクロロベンゼン、1−クロロナフタレン、キノリン等の毒性の強い溶媒を使用すると、最終製品のY型チタニルフタロシアニンン結晶中にこれらの毒性のある溶媒が微量残留してしまうことがわかった。これは、環境への配慮からすると大きな問題である。さらに、反応に四塩化チタンを用いるとチタニルフタロシアニンが塩素化され、このような塩素化されたチタニルフタロシアニンが微量含有してしまうこともわかった。そこで、これらの毒性のある溶媒を使用せず、また四塩化チタンを用いない、高純度チタニルフタロシアニンの合成方法を検討し、特開2003−183534号公報で提案したように、o−フタロジニトリルとチタンテトラブトキサイドとから、塩基触媒としてのO−アルキルイソ尿素硫酸塩の存在下、エーテル結合を有する1価アルコールを溶媒として用い、チタニルフタロシアニンを合成する際に副生する無金属フタロシアニンの量を押さえたチタニルフタロシアニンを合成する方法を見出した。
この方法によれば、o−フタロジニトリル1mmolに対するO−メチルイソ尿素誘導体の添加量が0.02mmol以上0.10mmol以下であれば、実用上充分に感度の高い感光体を得ることができる。
この方法で製造した、チタニルフタロシアニンを97%硫酸中に少しずつ溶解し、その混合物を1時間、5℃以下の温度を保ちながら攪拌する。続いてこの硫酸溶液を高速攪拌した氷水中にゆっくりと注水して析出した結晶を濾過する。結晶を酸が残留しなくなるまで蒸留水で洗浄した後に乾燥して、一般的なアシッドペースト法により、チタニルフタロシアニンアモルファスのウェットケーキを得る。このウェットケーキの固形分濃度は5〜50%である。
従来のY型チタニルフタロシアニン結晶の製造方法では、この得られたウェットケーキを、冷凍処理して水分を分離させた後に、次の結晶転移工程で処理する、または、ウェットケーキを直接、あるいは加熱乾燥して得た粉末を次工程の有機溶媒で結晶変換に供し、結晶を凝集させ濾過し、乾燥後、Y型チタニルフタロシアニンを得ている。
しかしながら、この製造方法では、結晶転移したY型チタニルフタロシアニンの結晶が細かすぎるため、通常の濾過方法では、濾過が実際上難しく、そのため結晶を凝集させた後、特別な濾過装置で濾過し、乾燥もその顔料専用の真空乾燥装置を用いなければならず、実用的な加熱乾燥では硬い固まりになるため、粉砕工程により粉末化する必要があった。
アシッドペースト処理して得たウェットケーキは自重の7〜10倍の水を含んでおり、有機溶媒中で水の存在下で攪拌して、結晶転移した後のY型チタニルフタロシアニンは、かなりの量の有機溶媒で希釈しないと濾過ができない。
この原因としては、α型を含む、アモルファスチタニルフタロシアニンが、結晶転移するに際し、水の存在が必要であり、Y型の結晶構造は明らかではないが、水が重要な作用を行うため、結晶内部に水が取り込まれ、水分量の多いウェットな結晶となることが考えられ、このため濾過がし難いと推測される。
そこで、本発明者は、Y型へ結晶転換後に、凍結処理や非極性溶媒添加によって、Y型チタニルフタロシアニン表面の水素結合のような弱い力で付着している水分を取り除くことができれば、濾過がしやすくなるのではないかと考えた。
本発明は、この考え方に基づくもので、
〔1〕チタニルフタロシアニンアモルファスのウエットケーキを分散させる有機溶媒として、水と混和する有機溶媒である好ましくはテトラヒドロフランを選択し、水の存在下攪拌し、結晶転移した、Y型チタニルフタロシアニン溶液を静置し、その上澄み液を除去し、さらに水を加え、上澄み液を除去したウェットケーキを、凍結し、水素結合により水分子が作るクラスター構造中にテトラヒドロフラン有機溶媒を取り込んだ氷状の結晶の包接水和物(水素結合により水分子が作るクラスター構造中にTHFを取込む)を成長させて、Y型チタニルフタロシアニン内部にはない水分を氷として、分離する方法と、
〔2〕チタニルフタロシアニンのアモルファス体のウエットケーキを分散させる有機溶媒として、水と混和する有機溶媒である例えばテトラヒドロフランを選択し、さらに、このテトラヒドロフランと混和する、非極性有機溶媒である例えばヘキサンを加え攪拌し、結晶転移した、Y型チタニルフタロシアニン溶液を静置し、その上澄みを液を除去し、さらに、非極性有機溶媒であるヘキサンを加え、Y型チタニルフタロシアニンに付着した水−テトラヒドロフランを、非極性有機溶媒に置換する方法と、
を提案するものである。
これらの方法によれば、濾過がしやすくしかも加熱乾燥でも塊状にならず、高効率でのY型チタニルフタロシアニン結晶の製造が達成できる。
o−フタロジニトリル60gをトリエチレングリコールモノメチルエーテル60mlに分散し、チタニウムテトラブトキシド43.8gとO−メチルイソ尿素1/2硫酸塩2.9gを加えて145〜155℃で5時間加熱した。
放冷後、析出した結晶を濾過、乾燥の後、52gの粗チタニルフタロシアニンを得た。
この粗チタニルフタロシアニン50gを濃硫酸500ml中で1時間攪拌し、5℃以下の冷水10リットル中へ、5℃以下を保ちながら30分かけて滴下(アシッドペースト処理)し、析出した結晶を濾過し、水で十分に洗ってウエットケーキ550gを得た。
上記で得たウェットケーキ150gにテトラヒドロフラン645mlを加え、10℃以下で2時間攪拌する。そこへ、水645mlを加え、室温で30分間攪拌し、一晩放置する。上澄み液を除き、水450mlを加え、室温で30分間攪拌し、濾過する。得られたウェットケーキを冷凍庫で凍結し、その後、室温に戻してから濾過する。得られた結晶を100℃で8時間乾燥し、16.5gのY型チタニルフタロシアニンを得た。
このY型チタニルフタロシアニン結晶のX線回折図を図1に示す。
実施例1で得たウェットケーキ150gにテトラヒドロフラン645mlを加え、10℃以下で2時間攪拌する。さらに、ヘキサン645mlを加え、室温で、30分間攪拌し、一晩放置する。上澄み液を除き、ヘキサン322.6mlを加え、室温で30分間攪拌し、濾過する。得られた結晶を100℃で8時間乾燥し、16gのY型チタニルフタロシアニンを得た。
このY型チタニルフタロシアニン結晶のX線回折図を図2に示す。
[参考例]
〔感光体〕
実施例1で製造された電荷発生材料1.0gとブチラール樹脂2gにTHF50mlを加え超音波で8時間分散し、電荷発生層用の塗工液を得た。
得られた塗工液を、PETフィルムに導電性支持体であるアルミニウムの膜のあるフィルムに、バーコーターにて塗布し乾燥して0.5μmの厚みの電荷発生層を形成した。次いで、電荷移動材料として下記化学式に示す化合物8重量部と、バインダー樹脂であるポリカーボネート10重量部と、溶媒であるテトラヒドロフラン100重量部からなる電荷輸送層用の塗工液を調製し、この塗工液を電荷発生層を形成したフィルムにバーコーターにて塗布し、80℃で1時間乾燥し、電荷発生層上に膜厚20μmの電荷移動層を形成して電子写真感光体を製造した。
電荷発生材料を実施例2で得られた電荷発生材料に変更した以外は実施例1の場合と同じ条件で実施例2の感光体を作製した。
これら2種類の感光体を用いて、下記に示す「半減露光量」の測定を行った。
〔半減露光量〕
スコロトロン帯電器にて感光体表面を負帯電させ、白色光源で露光し、各電子写真感光体の表面電位が−700Vから−350Vに半減する露光量(半減露光量:μJ/cm2)を測定し、結果を表1に示した。
この半減露光量は、電子写真感光体の感度を示す値であり、その値が小さい程感度が高い。
表1から分かるように、本発明の製造方法で得られたY型チタニルフタロシアニン結晶を用いた場合、半減露光量は、従来の製造方法で得られたY型フタロシアニン結晶を使用した電子写真感光体と同等の値であった。
本発明の実施例1で得られた、チタニルフタロシアニンのX線回折図である。 本発明の実施例2で得られた、チタニルフタロシアニンのX線回折図である。

Claims (3)

  1. アシッドペースト処理したアモルファスチタニルフタロシアニンのウェットケーキを、水と混和する有機溶媒と水との混合液中で攪拌・静置し、その上澄み液を除き、さらに水を加え攪拌、静置し、上澄み液を除いたY型チタニルフタロシアニンのウェットケーキを凍結処理し、該チタニルフタロシアニンのウェットケーキを常温に戻し、濾過し、加熱乾燥することを特徴とするY型チタニルフタロシアニン結晶の製造方法。
  2. アシッドペースト処理したアモルファスチタニルフタロシアニンのウェットケーキを、水と混和する有機溶媒中で攪拌し、さらに前記有機溶媒と混和する非極性有機溶媒を加え、水の存在下、攪拌、静置し、その上澄み液を除去し、さらに非極性有機溶媒を加え、攪拌後、濾過し、加熱乾燥することを特徴とするY型チタニルフタロシアニン結晶の製造方法。
  3. Y型チタニルフタロシアニン結晶中に、塩素化されたチタニルフタロシアニンと、o−ジクロロベンゼン、1−クロロナフタレン、キノリンのうちの少なくとも1つからなる毒性の強い溶媒とが、全く含有されないことを特徴とする請求項1または2に記載のY型チタニルフタロシアニン結晶の製造方法。
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