JP5064737B2 - クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置および画像形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、トナーを用いる画像形成装置の、像担持体上の不要トナーを除去するクリーニングに関する。
図5は一般の電子写真プロセスを説明するための図である。
同図において符号1は像担持体、2は帯電装置、3はレーザ光、4は現像ユニット、5は現像剤、6は中間転写装置、7は転写ローラ、8は2次転写部、9は定着装置、10はクリーニング装置、11はクリーニングブレードをそれぞれ示す。
電子写真プロセスは、帯電、露光、現像、転写・定着およびクリーニングの工程より成り立つが、最終工程のクリーニング工程においては、通常ブレードクリーニング方式が採用されている。
同図において、回転自在に駆動可能な像担持体1は、まず帯電装置2により表面を一様に帯電される。次いで、露光用光学系によりレーザビーム3を照射し、像担持体1表面を露光して像担持体上に静電潜像を形成させた後、現像ユニット4内の現像剤5を像担持体1表面に移動させて、像担持体1上に可視画像を形成する。次に、中間転写装置6と像担持体1との当接部において、当接部の中間転写装置6内部に設けられた転写ロ−ラ7により、像担持体1表面の現像剤5を中間転写装置6表面に転写する。転写された現像剤は2次転写部8にて紙P上に転写された後、定着装置9に供給され、紙上にトナー像が定着される。一方、像担持体1表面に残留した現像剤5は、クリーニング装置10内のクリーニングブレード11により清掃除去される。
図6はクリーニングブレードの構成を示す図である。
同図において符号17はクリーニングブレード、18は支持体をそれぞれ示す。
一般に、ブレードクリーニングのブレードは、支持体18に板状のポリウレタン等の素材からなる弾性部材17を一端17aで取り付けたもので、像担持体としての電子写真感光体の表面に角部17bを加圧当接させる構成となっている。したがって、トナーのクリーニング精度を上げるためには、電子写真感光体へのブレードの当接圧を上げる必要がある。また、電子写真感光体へのブレードの当接形態としては、電子写真感光体の回転方向に対し順方向のものと、カウンター方向のものとがあるが、クリーニングの精度、およびブレードに印加する押圧力低減の観点から、後者のカウンター方向の当接形態が好ましく、実際ほとんどの機種でこの方式が採用されている。
また最近、従来から用いられている粉砕法ではなく科学的処理により製造する重合法トナーが開発されている(例えば、特許文献1 参照。)。重合法トナーの特徴としては、粒径の均一化且つ高円形度化にあり、高画質化が図り易く、製造コストも安い等のメリットがある。その反面クリーニング性に劣る傾向にあり、従来の粉砕法によるトナーに対して用いられてきた弾性体ブレードによる感光体表面への押圧力では、十分な通過阻止力が得られない為、より大きな押圧力が必要となっている。
その為、安定したクリーニング効果を持続させる手段として、電子写真感光体の摩擦係数を低くすることでトナーと感光体表面の離型性を向上させる方向性にあり(例えば、特許文献2 参照。)、電子写真感光体の表面層や保護層に潤滑剤を含有させる方法が数多く提案されている。なお、潤滑剤としてポリテトラフルオロエチレン等のフッ素原子含有樹脂、球状のアクリル樹脂、およびポリエチレン樹脂等の樹脂粉末や、酸化ケイ素および酸化アルミニウム等の金属酸化物粉末等が知られている。
また、初期段階での感光体上摩擦係数を低減させる手段としては、弾性体ブレードと感光体の当接部付近にトナーあるいは潤滑剤等を塗布する塗布機構を設け、感光体表面に潤滑層を設けるというものも実用化されている。
加えて組み合わされるブレード材料においても、感光体との当接部が感光体との摩擦力による振動を抑えることにより、トナー通過阻止力の変動、音鳴き、びびりを抑制することを狙いとする為、比較的反発弾性の低いブレード材が用いられる傾向にある。
定着時の分離性向上を目的として予め母材中に離型成分を添加して製造されたトナーがある(例えば、特許文献3 参照。)。このトナーにおいては、トナーの持つ付着力が高くなる傾向にあることが確認されている。その為、現像部にて感光体上に可視画像形成され、転写部に転写された後の感光体上の残存トナーがクリーニングブレードと感光体との当接部で通過阻止された後、排出され難く滞留し易くなる。よって、クリーニングブレードと感光体表面との接触部においてこのようなトナー溜りが増加すると、ブレードによる通過阻止力に対しトナーの押し込む力が部分的に上回る状況が発生し、クリーニングブレードと感光体表面での当接部をトナーが通過する為、クリーニング不良を発生させるという問題点が顕在化し易くなっている。
特に感光体表面とトナーとの離型性を向上させる目的で感光体表面の摩擦係数の低減を図ったものに関しては、前述のトナー溜りが発生しても、弾性体ブレード当接部に働く摩擦力が低い為、振るい落とすことができなくなり、トナーのすり抜けが加速する傾向が見られる。
特開2004−246345号公報 特開2004−233612号公報 特開2004−258625号公報
本発明の目的は、内部に離型成分を有するトナーを使用する際においても、電子写真感光体の耐久性を向上させると共に、初期から耐久後を通じて全環境下においてクリーニング不良や画像乱れ等の無い、優れた画像を得ることのできる電子写真装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、回転自在に駆動可能な像担持体、該像担持体の表面を帯電する帯電装置、前記像担持体上に静電潜像を形成させる露光用光学系、現像剤を前記像担持体表面に移動させて前記像担持体上に可視画像を形成する現像装置、前記像担持体表面の前記現像剤を内部に設けた転写ローラ表面に転写する中間転写装置、転写された現像剤を紙上に転写する2次転写部、該紙上にトナー像を定着する定着装置、とを少なくとも備えた画像形成装置における前記像担持体表面に残留した現像剤をクリーニングブレードにより清掃除去するクリーニング装置において、前記像担持体表面へのトナーによる可視画像形成およびトナー転写後に該像担持体表面15N/m〜40N/mの圧力で前記クリーニングブレードの先端角部が当接し、前記クリーニングブレードが該像担持体表面に残留するトナーをクリーニングする板状の弾性体ブレードであり、該弾性体ブレードと該弾性体ブレードの支持部と当接力付与部材を含むクリーニング装置であって、前記弾性体ブレードに使用される弾性体の25℃における反発弾性値をy(%)とし、前記像担持体の表面と紙ベルト接触面間のオイラーベルト法による静止状態での表面摩擦係数をxとするとき、xとyの関係が
y≧500x−700x+260
ただし、0.29≦x≦0.7
を満足する範囲内で前記弾性体ブレードに使用される前記弾性体の反発弾性値yが35%〜60%であり、前記表面摩擦係数xが0.6であり、前記弾性体ブレードが前記像担持体表面に当接する接触角度が該像担持体の回転方向に対してカウンター方向に10°〜15°であることを特徴とする。
請求項に記載の発明では、請求項1に記載のクリーニング装置において、前記弾性体の硬度がJIS−A60〜80度であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のクリーニング装置において、前記弾性体の厚さが1.5mm〜3mmの範囲にあることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のクリーニング装置と、該クリーニング装置が前記像担持体表面より掻き取られたトナーの回収ケースと該トナーを該トナーの回収ケース内で搬送するスクリューとを有し、前記像担持体としての感光体と、現像剤を前記像担持体表面に移動させて前記像担持体上に可視画像を形成する前記現像装置を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
請求項5に記載の発明では、回転自在に駆動可能な像担持体、該像担持体の表面を帯電する帯電装置、前記像担持体上に静電潜像を形成させる露光用光学系、現像剤を前記像担持体表面に移動させて前記像担持体上に可視画像を形成する現像装置、前記像担持体表面の前記現像剤を内部に設けた転写ローラ表面に転写する中間転写装置、転写された現像剤を紙上に転写する2次転写部、該紙上にトナー像を定着する定着装置、とを少なくとも備えた画像形成装置において、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のクリーニング装置、もしくは請求項4記載のプロセスカートリッジを備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、回転自在に駆動可能な像担持体、該像担持体の表面を帯電する帯電装置、前記像担持体上に静電潜像を形成させる露光用光学系、現像剤を前記像担持体表面に移動させて前記像担持体上に可視画像を形成する現像装置、前記像担持体表面の前記現像剤を内部に設けた転写ローラ表面に転写する中間転写装置、転写された現像剤を紙上に転写する2次転写部、該紙上にトナー像を定着する定着装置、とを少なくとも備えた画像形成装置における画像形成方法において、前記像担持体の表面と紙ベルト接触面間のオイラーベルト法による静止状態での表面摩擦係数が0.6前記像担持体表面に、少なくとも母材中に離型成分を含むトナーであって、且つ、該トナーの流動性を示す嵩密度(AD値)において0.385g/cm以下のトナーにより画像を形成、前記転写ローラ表面に転写後に前記像担持体表面に残留付着した該トナーを、反発弾性値が25℃において35%〜60%である弾性体を用いた板状の弾性体ブレードの先端角部を前記像担持体表面に15N/m〜40N/mの圧力で当接させ、かつ前記弾性体ブレードが前記像担持体表面に当接する接触角度を前記像担持体の回転方向に対してカウンター方向に10°〜15°とすることによって前記像担持体表面をクリーニングするステップを有することを特徴とする。
本発明によれば、クリーニングブレードの反発弾性値を高めたり、感光体表面摩擦係数を大きくしたりして、弾性体ブレードの感光体当接部を摩擦力によって振動させることによって、重合法による高円形度トナーや体積平均粒径9μm以下のトナーでもブレードすりぬけを防止し、ブレード端面に堆積したトナーを振るい落とすことができる。
図1は本発明のクリーニング装置の実施例と像担持体との位置関係を示す図である。
図2は同実施例のクリーニング装置の詳細説明図である。
両図において符号12はトナー回収ケース、13は支点軸、14は可動部材、15は引張バネ、16はスクリューをそれぞれ示す。
図1において、像担持体1表面に付着したトナーを清掃するために使用されるクリーニング装置10は、トナー回収ケース12と、このトナー回収ケース12内に設けられた支点軸13により支持され、像担持体1方向に回動が可能であり、且つクリーニングブレード11を装着可能とした可動部材14および支点軸13を中心にクリーニングブレード11装着位置と反対側の可動部材14端部に装着され、可動部材14に回動力およびクリーニングブレード11に像担持体1への押圧力を供給する引張バネ15、前記クリ−ニングブレード11の接触により像担持体1表面より掻き取られたトナーをトナー回収ケース内で移送するスクリュー16とを有している。
クリーニングブレード11は、板状の弾性体ブレード17、およびこれを支持する支持部材18から構成され、クリーニングブレード11はバネ等による付勢手段により、弾性体ブレード17の自由端側先端部17bが、クリーニングブレード11が装着固定された可動部材14と共に回動し、矢印方向に回転する像担持体1表面に所定の接触角θで圧接、使用される。
クリーニングブレード11の像担持体1表面に対する接触圧は、一般的に10N/m以上で用いられているが、本発明においては、15〜40N/mで用いるのが好ましい。
トナーについては、画質への影響を考慮する上で、体積平均粒径において9.0μm以下(コールター製マルチサイザーIII測定値)が好ましいことから、体積平均粒径8μmのものを使用した。また転写紙上に形成されたトナー画像を定着する際に、紙と定着装置との分離性能を維持・向上させる為、トナー母材中に離型成分を含ませている。
一般に、離型成分の極性が低いほうが定着部材ローラとの離型性に優れている。本発明に用いられる離型成分は、極性の低い炭化水素系離型成分である。
炭化水素系離型成分とは、炭素原子と水素原子のみからなる離形成分であり、エステル基、アルコール基、アミド基などを含まない。具体的な炭化水素系ワックスとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンとプロピレンの共重合体、などのポリオレフィンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどの石油ワックス、フィッシャートロプシュワックス、などの合成ワックスなどが挙げられる。このうち、本発明において好ましいものは、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックスであり、さらに好ましくはポリエチレンワックス、パラフィンワックスである。
トナー母材中への離型成分添加量としては、トナー100重量部に対して2〜8重量部の範囲が定着分離性を向上させる上で望ましく、その際の母材表面近傍の離型成分量としては、FTIR−ATR(全反射吸収赤外分光)法により求められる、前記離型成分(ワックス)由来のピーク(2850cm−1)における強度P2850と前記トナーのバインダー樹脂由来のピーク(828cm−1)における強度P828との強度比(P2850/P828)の値が0.05〜0.2の範囲にあるものを使用した。
なお、測定原理から分析深さは0.3μm程度であり、この分析により、トナー粒子の表面から0.3μmの深さ領域における相対的なワックス量を求めることができる。測定方法は以下の通りである。
先ず、試料として、トナー3gを自動ペレット成型器(Type M No.50 BRP−E;MAEKAWA TESTING MACHINE CO.製)で6tの荷重で1分間プレスして40mmφ(厚さ約2mm)ペレットを作製した。そのトナーペレット表面をFTIR−ATR法により測定した。用いた顕微FTIR装置は、PERKIN ELMER社製Spectrum OneにMultiScope FTIR ユニットを設置したもので、直径100μmのゲルマニウム(Ge)結晶のマイクロATRで測定した。赤外線の入射角41.5°、分解能4cm−1、積算20回で測定した。
また上記特徴を有するトナーにおいて、感光体表面に現像後、紙上に転写された後、なお感光体上に残留するトナーを除去するクリーニング装置において、感光体表面に弾性体ブレードを当接する方式では、弾性体ブレードと感光体との接触部にてせき止められた残留トナーの多くが掻き落とされずに、接触部近傍の空間に堆積する傾向が見られる。
特に上記トナーにおいて、トナー流動性を示すAD値(パウダ−テスター:ホソカワミクロン社製PT−D型)が0.385以下となると、このトナーの堆積が顕著になる傾向にあり、長期使用によるトナーの押し込み力の増加により、残留トナーの一部が弾性体ブレード当接部を通過し、クリーニング不良として、帯電装置の汚染、画像上にノイズとして出現することが確認されている。
特に最近、重合法により製造された高円型度トナー(0.960以上)や小径化トナーのクリーニング性能を補助する為に、感光体表面を高離型化・低μ化することで感光体−トナー間に働く付着力を低減させるとともに、クリーニングにおいて弾性体ブレード当接部に働く摩擦力による振動を抑制し、挙動を安定させる事を狙いとする感光体が一部で使用されているが、前述のように弾性体ブレード当接部近傍にて残留トナーが凝集・堆積した場合、弾性体ブレード当接部の動きが抑制されている為、堆積したトナーを排出することがより困難になり易い。
そこで感光体においては、弾性体ブレードの感光体への当接部の挙動を活性化させることで堆積したトナーを振るい落とすべく、弾性体ブレード当接部に振動を起こし易い表面性、即ち感光体表面摩擦係数を上昇させ、摩擦力による弾性体ブレード当接部の振動を加速させることとした。
図3は感光体表面の摩擦係数を測定するオイラーベルト式測定装置を示す原理図である。
同図において符号51は基板、52は直進モータ、53はデジタルプッシュプルゲージ、54は100gの分銅、55は被測定物としての感光体、56は紙でできたベルト、57は牽引用のワイヤをそれぞれ示す。
水平に置いた基板51の一端近傍に、感光体55を回転できないように固定し、その上にベルト56を載せ、ベルト56の一端にワイヤ57を介して100gの分銅54をぶら下げる。したがって、ベルト56の一端は鉛直方向にT0=100g重の力が作用している。ベルト56の他端はワイヤ57を介してデジタルプッシュプルゲージに接続し、直進モータ52を働かせて水平方向に引っ張る。この構成において、ベルト56の感光体55に対する巻きかけ角度は90°である。
引く力は、直進モータ52によって与え、分銅が動き始めるときのワイヤ57にかかっている力T1をデジタルプッシュプルゲージ53によって測る。得られた力T1と、T0および巻きかけ角度をオイラーのベルト理論の公式に当てはめて摩擦係数μを算出する。この装置で得られた感光体の表面摩擦係数を、オイラーベルト法による摩擦係数として、感光体の特性を表示することにする。
この装置を用いることにより、感光体表面のオイラーベルト法による静止摩擦係数が求められる。
図4は感光体の表面摩擦係数と弾性体ブレードの反発弾性によるクリーニング性を示す図である。
同図においてプロットの符号×はクリーニング不良により異常画像発生有り、△は弾性体ブレードを通過するトナーはあるが異常画像無し、○はトナー通過も異常画像の発生も無し、Gは良否の境界を示す曲線をそれぞれ示す。
同図において横軸は感光体表面摩擦係数、縦軸は25℃における弾性体ブレード反発弾性値(%)をそれぞれ示す。
図3に示した装置で測定することにより、種々の摩擦係数の感光体表面を用意し、種々の反発弾性値のブレードと組み合わせてクリーニング性を確認した。
図4において、曲線Gはクリーニング性良と不良の境界を示す。この曲線を含み、この曲線より右側(あるいは上側)にある組み合わせならクリーニング性に問題がない。同図の結果を見ると、反発弾性値が35%(同図における破線)以上で、感光体表面摩擦係数0.5(同図における破線)以上(同図における破線)であれば常にクリーニング性能は満足できる状態であるといえる。反発弾性値をこれより下げた場合、20%(同図における点線)以上であれば、感光体表面摩擦係数を0.6(同図における点線)以上にすることで同様の効果を得られる。逆に感光体表面摩擦係数を0.4まで下げた場合(同図における一点鎖線)、実用性はともかくブレードの反発弾性値を60%(同図における一点鎖線)以上とすれば曲線Gより上の領域が得られる。
感光体表面摩擦係数と反発弾性値から得られるクリーニング性良好な領域を一般的な表現で表すことができる。感光体表面摩擦係数を変数xとし、反発弾性値を変数y(%)とするとき、同図の曲線を2次式で近似させると、計算過程は省略するが、前記曲線上の3点を用い、3元連立方程式を解くことによって次の実験式が得られる。
y≧500x−700x+260
ただし、0.29≦x≦0.7
xの下限値はyがほぼ100%になる値であり、上限値は実験から推定できる範囲でかつ近似した実験式の適用可能な範囲である。
クリーニング不良の確認手段としては、弾性体ブレードと感光体との当接部下流側に感光体に接触配置される帯電ローラ表面のトナー汚れを所定枚数(本実験では画像面積比5%チャートにおいて1000枚画像出力を基準)ごとにテープ剥離により捕集し、付着するトナー汚れを目視判定、或いは濃度測定することで判定する手段を用いることとし、その結果を同図に示す。また前述のような接触帯電手段が無い場合には、不織布等を感光体長手方向に接触・押圧させることで、同様にトナー汚れを判定する方法がある。
弾性体ブレード11に使用される材質としては、従来板状ブレード部材において慣用されている樹脂、例えばウレタン系,スチレン系,オレフィン系,塩化ビニル系,ポリエステル系,ポリアミド系,フッ素系樹脂などの熱可塑性樹脂の中から適宜選択して用いることができるが、硬度〔JIS−A型〕が60〜80度、伸びが300〜350%、永久伸びが1.0〜5.0%、300%モジュラスが100〜350kg/cmの範囲にあるものが好ましく用いられる。厚さは1.5〜3.0mmとすることで感光体に対し十分な押圧力を得ることができる。
図4の測定結果から見て、反発弾性においては35%以上で良好なクリーニング結果を示しており、前述の弾性体ブレードの感光体当接部の振動による挙動において高反発弾性化を図る事でより応答性が良くなり、より掻き落とし効果が向上する。
本発明では高温高湿環境下における弾性体ブレード振動による鳴き等を懸念し、反発弾性値が20%以上、好ましくは35%以上のものを使用する。
一方感光体表面の摩擦係数から見ると、図4の結果から摩擦係数0.5以上でかなりクリーニング性能は向上していることが分かる。測定中の観察においても、弾性体ブレード当接部近傍に堆積していた残留トナーがかなり低減し、クリーニング不良の発生に対する抑止効果もに向上することが確認されている。
本発明では感光体表面の摩擦係数を0.5以上とする。なお、クリーニングブレードの反発弾性値を下げるためには、反発弾性値20%以上として感光体表面摩擦係数0.6以上にすることが好ましい。
弾性体ブレード11は支持部材10に貼着してクリーニング装置に配設されるが、この支持部材10については、特に限定はされないが、金属、プラスチック、セラミック等を用いることができる。ある程度の強度が必要な為、金属板がのぞましく、特にSUS等の鋼板、アルミニウム板、リン青銅板等を用いることが望ましい。
また弾性体ブレードを感光体へ当接させる設定条件であるが、図2における接触角θが5°以上の範囲で用いられる事が望ましい。実験結果を総合すると、弾性体ブレード当接部挙動による効果を挙げるためには接触角10°以上が効果的で、接触角10°〜15°の範囲で使用するのがよい。
本発明のクリーニング装置の実施例と像担持体との位置関係を示す図である。 同実施例のクリーニング装置の詳細説明図である。 感光体表面の摩擦係数を測定するオイラーベルト式測定装置を示す原理図である。 感光体の摩擦係数とブレードの反発弾性によるクリーニング性を示す図である。 一般の電子写真プロセスを説明するための図である。 クリーニングブレードの構成を示す図である。
符号の説明
1 感光体
2 帯電装置
4 現像装置
5 現像剤
10 クリーニング装置
11 クリーニングブレード
17 弾性体ブレード
18 支持体

Claims (6)

  1. 回転自在に駆動可能な像担持体、該像担持体の表面を帯電する帯電装置、前記像担持体上に静電潜像を形成させる露光用光学系、現像剤を前記像担持体表面に移動させて前記像担持体上に可視画像を形成する現像装置、前記像担持体表面の前記現像剤を内部に設けた転写ローラ表面に転写する中間転写装置、転写された現像剤を紙上に転写する2次転写部、該紙上にトナー像を定着する定着装置、とを少なくとも備えた画像形成装置における前記像担持体表面に残留した現像剤をクリーニングブレードにより清掃除去するクリーニング装置において、
    前記像担持体表面へのトナーによる可視画像形成およびトナー転写後に該像担持体表面15N/m〜40N/mの圧力で前記クリーニングブレードの先端角部が当接し、前記クリーニングブレードが該像担持体表面に残留するトナーをクリーニングする板状の弾性体ブレードであり、該弾性体ブレードと該弾性体ブレードの支持部と当接力付与部材を含むクリーニング装置であって、前記弾性体ブレードに使用される弾性体の25℃における反発弾性値をy(%)とし、前記像担持体の表面と紙ベルト接触面間のオイラーベルト法による静止状態での表面摩擦係数をxとするとき、xとyの関係が
    y≧500x−700x+260
    ただし、0.29≦x≦0.7
    を満足する範囲内で前記弾性体ブレードに使用される前記弾性体の反発弾性値yが35%〜60%であり、前記表面摩擦係数xが0.6であり、前記弾性体ブレードが前記像担持体表面に当接する接触角度が該像担持体の回転方向に対してカウンター方向に10°〜15°であることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 請求項1に記載のクリーニング装置において、前記弾性体の硬度がJIS−A60〜80度であることを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項1又は2に記載のクリーニング装置において、前記弾性体の厚さが1.5mm〜3mmの範囲にあることを特徴とするクリーニング装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載のクリーニング装置と、該クリーニング装置が前記像担持体表面より掻き取られたトナーの回収ケースと該トナーを該トナーの回収ケース内で搬送するスクリューとを有し、前記像担持体としての感光体と、現像剤を前記像担持体表面に移動させて前記像担持体上に可視画像を形成する前記現像装置を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 回転自在に駆動可能な像担持体、該像担持体の表面を帯電する帯電装置、前記像担持体上に静電潜像を形成させる露光用光学系、現像剤を前記像担持体表面に移動させて前記像担持体上に可視画像を形成する現像装置、前記像担持体表面の前記現像剤を内部に設けた転写ローラ表面に転写する中間転写装置、転写された現像剤を紙上に転写する2次転写部、該紙上にトナー像を定着する定着装置、とを少なくとも備えた画像形成装置において、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のクリーニング装置、もしくは請求項4記載のプロセスカートリッジを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 回転自在に駆動可能な像担持体、該像担持体の表面を帯電する帯電装置、前記像担持体上に静電潜像を形成させる露光用光学系、現像剤を前記像担持体表面に移動させて前記像担持体上に可視画像を形成する現像装置、前記像担持体表面の前記現像剤を内部に設けた転写ローラ表面に転写する中間転写装置、転写された現像剤を紙上に転写する2次転写部、該紙上にトナー像を定着する定着装置、とを少なくとも備えた画像形成装置における画像形成方法において、前記像担持体の表面と紙ベルト接触面間のオイラーベルト法による静止状態での表面摩擦係数が0.6前記像担持体表面に、少なくとも母材中に離型成分を含むトナーであって、且つ、該トナーの流動性を示す嵩密度(AD値)において0.385g/cm以下のトナーにより画像を形成、前記転写ローラ表面に転写後に前記像担持体表面に残留付着した該トナーを、反発弾性値が25℃において35%〜60%である弾性体を用いた板状の弾性体ブレードの先端角部を前記像担持体表面に15N/m〜40N/mの圧力で当接させ、かつ前記弾性体ブレードが前記像担持体表面に当接する接触角度を前記像担持体の回転方向に対してカウンター方向に10°〜15°とすることによって前記像担持体表面をクリーニングするステップを有することを特徴とする画像形成方法。
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