JP5024862B2 - 保護剤、保護層形成装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
これら電子写真方式による画像形成装置は、一般的にドラム形状やベルト形状をした像担持体;一般には感光体;を回転させつつ一様に帯電し、レーザー光等により像担持体上に潜像パターンを形成し、これを現像装置により可視像化して、更に転写媒体上に転写を行っている。
これらのストレスのうちクリーニング工程での摩擦によるストレスは、像担持体を磨耗させ、また、擦過傷を発生させることが知られている。この課題を解消すべく、これまでにも像担持体とクリーニング部材間の摩擦力を低減させるために各種潤滑剤や、潤滑成分の供給・膜形成方法について、多くの提案がなされている。
また、特許文献2では、炭素数20以上70以下の高級アルコールを主成分とする潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を用いることにより、ブレードニップ部先端に高級アルコールが不定形粒子として滞留し、また、適度な像担持体表面への濡れ性を有することから、潤滑性能の持続性が発現するとしている。
また、特許文献3では、特定のアルキレンビスアルキル酸アミド化合物の粉体を潤滑成分として使用することにより、クリーニングブレードと像担持体が当圧接される界面に粉体微粒子が存在するため、円滑な潤滑作用が長期間にわたって保持できるとしている。
このように、像担持体表面を帯電工程における電気的ストレスから保護することは、像担持体や帯電部材の長寿命化や画像品質の安定化に対して、極めて重要な課題であるにもかかわらず、これまでに十分な検討がなされることなく、未だ重要な課題として残されていた。
また本発明は、良好な像担持体保護層を形成する保護層形成装置を提供することを目的とする。
また本発明は、良好な品質の画像を長期間に渡り安定して得ることができる画像形成方法ならびに画像形成装置を提供することを、更なる目的とする。
また本発明は、良好な品質の画像を安定して得ることができるプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
(2)前記少なくとも2種の疎水性有機化合物のうち、針入度の最も小さい化合物の針入度が2以下であり、かつ針入度の最も大きい化合物の針入度が8以上であることを特徴とする上記(1)に記載の像担持体保護剤。
(3)前記少なくとも2種の疎水性有機化合物のうち、針入度の最も小さい化合物と針入度の最も大きい化合物との質量比が、97/3から50/50の間にあることを特徴とする上記(2)に記載の像担持体保護剤。
(4)前記疎水性有機化合物の少なくとも1種がノルマルパラフィンであることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の像担持体保護剤。
(5) 前記疎水性有機化合物の少なくとも1種の重量平均分子量Mwが、350〜850であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の像担持体保護剤。
(6)像担持体表面に像担持体保護剤を塗布または付着させる保護層形成装置において、前記像担持体保護剤が、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の像担持体保護剤であることを特徴とする保護層形成装置。
(7)前記保護層形成装置が、前記像担持体保護剤を、供給部材を介して像担持体表面へ供給することを特徴とする上記(6)に記載の保護層形成装置。
(8)前記保護層形成装置が、前記像担持体表面へ供給された前記像担持体保護剤を押圧し皮膜化する層形成部材を有することを特徴とする上記(6)又は(7)に記載の保護層形成装置。
(9)少なくとも、トナー像を担持する工程を経る像担持体と、前記像担時体上のトナー像を転写媒体に転写する転写手段と、トナー像が転写媒体に転写されたあとの前記像担持体表面に、像担持体保護剤を塗布または付着させる保護層形成手段を有する画像形成方法において、前記像担持体保護剤が上記(1)〜(5)のいずれかに記載の像担持体保護剤であることを特徴とする画像形成方法。
(10)少なくとも、トナー像を担持する工程を経る像担持体と、前記像担時体上のトナー像を転写媒体に転写する転写装置と、トナー像が転写媒体に転写されたあとの前記像担持体表面に、像担持体保護剤を塗布または付着させる保護層形成装置を配設した画像形成装置において、前記保護層形成装置が上記(6)〜(8)のいずれかに記載の保護層形成装置であることを特徴とする画像形成装置。
(11)前記画像形成装置が、前記転写装置より下流側かつ前記保護層形成装置より上流側に、前記像担持体の表面に残留したトナーを、該像担持体との摺擦によって該表面から除去するクリーニング装置を備えてなることを特徴とする上記(10)に記載の画像形成装置。
(12)前記像担持体が少なくとも最表面に形成された層に熱硬化性樹脂を含むことを特徴とする上記(10)又は(11)に記載の画像形成装置。
(13)前記像担持体が感光体であることを特徴とする上記(10)〜(12)のいずれかに記載の画像形成装置。
(14)前記像担持体表面に接触または近接して配設された帯電装置を備えてなることを特徴とする上記(10)〜(13)のいずれかに記載の画像形成装置。
(15)前記帯電装置に、交流成分を有する電圧を印加する電圧印加装置を備えてなることを特徴とする上記(14)に記載の画像形成装置。
(16)少なくとも、トナー像を担持する工程を経る像担持体と、トナー像が転写媒体に転写されたあとの前記像担持体表面に、像担持体保護剤を塗布または付着させる保護層形成装置とを一体に備えるプロセスカートリッジにおいて、前記保護層形成装置が上記(6)〜(8)のいずれかに記載の保護層形成装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
(17)前記プロセスカートリッジが、前記保護層形成装置より上流側に、前記像担持体の表面に残留したトナーを、該像担持体との摺擦によって該表面から除去するクリーニング装置を備えてなることを特徴とする上記(16)に記載のプロセスカートリッジ。
(18)前記像担持体が少なくとも最表面に生成された層に熱硬化性樹脂を含むことを特徴とする上記(16)又は(17)に記載のプロセスカートリッジ。
(19)更に、前記像担持体表面に接触または近接して配設された帯電装置を備えてなることを特徴とする上記(16)〜(18)のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
(20)上記(16)〜(19)のいずれかに記載のプロセスカートリッジを備えることを特徴とする画像形成装置。
(以下では上記(1)〜(20)を発明(1)〜(20)という。)
発明(3)は、針入度の異なる2種の疎水性有機物を適正な配合比で使用することにより、感光体摩耗の低減とフィルミングの抑制に著しい効果を及ぼし、各環境下における画像も特に良好である。
発明(4)は疎水性有機化合物としてノルマルパラフィンを主とする炭化水素ワックスを用いることにより、特に経時で安定した膜を形成し続ける効果が得られる。
発明(5)は、疎水性有機化合物の分子量を規定することで、特に高温高湿下での画像ボケに対する効果が大きくなっている。
発明(6)〜(15)及び発明(16)〜(20)は、上記構成を実現するための装置構成を備えており、長期にわたって安定した画像を提供することが可能となっている。
図1は本発明の保護層形成装置構成の概略図である。
像担持体である感光体ドラム(1)に対向して配設された保護層形成装置(2)は、像担持体保護剤(21)、保護剤供給部材(22)、押圧力付与機構(23)、保護層形成機構(24)等から主に構成される。
像担持体表面に供給された像担持体保護剤は、物質種の選択によっては供給時に十分な保護層にならない場合があるため、より均一な保護層を形成するために、例えばブレード状の部材を持つ保護層形成機構(24)により薄層化され像担持体保護層となる。
疎水性有機化合物の例としては、脂肪族飽和炭化水素、脂肪族不飽和炭化水素、脂環式飽和炭化水素、脂環式不飽和炭化水素や芳香族炭化水素に分類される炭化水素類の他に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリパーフルオロアルキルエーテル(PFA)、パーフルオロエチレン−パーフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリビニリデンフルオリド(PVdF)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)等のフッ素系樹脂やフッ素系ワックス類、ポリメチルシリコーン、ポリメチルフェニルシリコーン等のシリコーン樹脂やシリコーン系ワックス類等が挙げられる。
また、針入度の最も小さい化合物と針入度の最も大きい化合物との質量比は、97/3から50/50の間、更には90/10から70/30の間がより好ましく、像担持体表面の保護作用と像担持体上の成膜性が両立される。
また一方で、疎水性有機化合物の分子量が大きすぎると、保護層形成時に十分な延展性が得られず、像担持体上に保護剤成分が粉粒体となって付着し被覆層を形成しないことがある。このような状態では、疎水性有機化合物の像担持体保護への寄与は小さくなるため、疎水性有機化合物の分子量としては、重量平均分子量Mw基準で350〜850であることが好ましく、400〜800であることが更に好ましい。
劣化した像担持体保護剤は、通常のクリーニング機構により、像担持体に残存したトナー等の他成分と共にクリーニング機構により除去される。クリーニング機構は、上述の保護層形成機構と兼用にしても良いが、像担持体表面残存物を除去する機能と、保護層を形成する機能とは、適切な部材の摺擦状態が異なることがあるため、機能を分離し、図1のように像担持体保護剤供給部より上流側に、クリーニング部材(41)クリーニング押圧機構(42)などにより成るクリーニング機構(4)を設けることが好ましい。
また、支持体から突き出し、たわみを持たせることができるクリーニングブレードの長さ、いわゆる自由長についても同様に押圧で加える、力との兼ね合いで一義的に定義できるものではないが、概ね1〜15mm程度であれば好ましく使用でき、2〜10mm程度であれば更に好ましく使用できる。
弾性金属ブレードの厚みは、0.05〜3mm程度であれば好ましく使用でき、0.1〜1mm程度であればより好ましく使用できる。
また、弾性金属ブレードでは、ブレードのねじれを抑止するために、取り付け後に支軸と略平行となる方向に、曲げ加工等の処理を施しても良い。
表面層を形成する材料としては、PFA、PTFE、FEP、PVdF等のフッ素樹脂や、フッ素系ゴム、メチルフェニルシリコーンエラストマー等のシリコーン系エラストマー等を、必要により充填剤と共に、用いることができるが、これに限定されるものではない。
可撓性のブラシ繊維の具体的な材料としては、一般的に公知の材料から1種乃至2種以上を選択して使用する事ができる。具体的には、ポリオレフィン系樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレン);ポリビニル及びポリビニリデン系樹脂(例えばポリスチレン、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル及びポリビニルケトン);塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体;スチレン−アクリル酸共重合体;スチレン−ブタジエン樹脂;フッ素樹脂(例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン);ポリエステル;ナイロン;アクリル;レーヨン;ポリウレタン;ポリカーボネート;フェノール樹脂;アミノ樹脂(例えば尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂);などの内、可撓性を持つ樹脂を使用することができる。
また、撓みの程度を調整するために、ジエン系ゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、エチレンプロピレンゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ヒドリンゴム、ノルボルネンゴム等を複合して用いても良い。
像担持体である感光体ドラム(1)に対向して配設された保護層形成装置(2)は、像担持体保護剤(21)、保護剤供給部材(22)、押圧力付与機構(23)、保護層形成機構(24)等から主に構成される。
また、像担持体(1)は、転写工程後に部分的に劣化した像担持体保護剤やトナー成分等が残存した表面となっているが、クリーニング部材(41)により表面残存物が清掃され、クリーニングされる。
クリーニング機構により、表面の残留トナーや劣化した像担持体保護剤が取り除かれた像担持体表面へは、保護剤供給部材(22)から、像担持体保護剤(21)が供給され、保護層形成機構(24)により皮膜状の保護層が形成される。保護層が形成された像担持体は、帯電後、レーザーなどの露光によって静電線像が形成され、現像装置(5)により現像されて可視像化され、プロセスカートリッジ外の転写ローラ(6)などにより、転写媒体(7)へ転写される。
ドラム状の像担持体(1)の周囲に、保護層形成装置(2)、帯電装置(3)、潜像形成装置(8)、現像装置(5)、転写装置(6)、およびクリーニング装置(4)が配置され、以下の動作で画像形成が行なわれる。
有機光導電層を有する感光体(OPC)に代表される像担持体(1)は、除電ランプ(図示せず)等で除電され、帯電部材を有する帯電装置(3)で均一にマイナスに帯電される。
帯電装置による像担持体の帯電が行なわれる際には、電圧印加機構(図示せず)から帯電部材に、像担持体(1)を所望の電位に帯電させるに適した、適当な大きさの電圧またはこれに交流電圧を重畳した帯電電圧が印加される。
帯電された像担持体(1)は、レーザー光学系等の潜像形成装置(8)によって照射されるレーザー光で潜像形成(露光部電位の絶対値は、非露光部電位の絶対値より低電位となる)が行なわれる。
このようにして形成された潜像が、現像装置(5)にある現像剤担持体である現像スリーブ上に供給されたトナー粒子、またはトナー粒子及びキャリア粒子の混合物からなる現像剤により現像され、トナー可視像が形成される。
潜像の現像時には、電圧印加機構(図示せず)から現像スリーブに、像担持体(1)の露光部と非露光部の間にある、適当な大きさの電圧またはこれに交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。
このとき、転写装置(6)には、転写バイアスとして、トナー帯電の極性と逆極性の電位が印加されることが好ましい。その後、中間転写媒体(60)は、像担持体(1)から分離され、転写像が得られる。
また、像担持体上に残存するトナー粒子は、クリーニング部材(41)によって、クリーニング装置(4)内のトナー回収室へ、回収される。
しかしながら、帯電部材を像担持体表面に接触または近接して帯電を行う帯電装置では、前述のように放電が像担持体表面近傍の領域で行われるため、像担持体への電気的ストレスが大きくなりがちである。本発明の像担持体保護剤を用いた保護層形成装置を用いることにより、長期間に渡り像担持体を劣化させることなく維持できるため、経時的な画像の変動や使用環境による画像の変動を大幅に抑制でき、安定した画像品質の確保が可能となる。
表1に示す保護剤処方1〜13の組成物を、蓋付きのガラス製容器に入れ、120℃に温度制御したホットスターラーにより、攪拌しつつ溶融した。
予め85℃に加熱した内寸法12mm×8mm×350mmのアルミニウム製の金型を満たすように、溶融した各保護剤処方組成物を流し込み、50℃まで室温雰囲気で放冷後、温度設定をした恒温槽にて60℃まで再加熱して、その温度で20分間保持し、その後、室温まで放冷した。
冷却後、保護剤固形物を型から外し、7mm×8mm×310mmに切削成型して、金属製支持体に両面テープで貼り付け、本発明の規定範囲に合致する保護剤1〜13、及び本発明の規定範囲外である保護剤14〜16を作成した。
表面に熱硬化性樹脂含む層を有する像担持体(感光体)の周りに、転写工程に引き続き、カウンタータイプのクリーニングブレード、ブラシ状の保護剤供給部材、トレーリングブレードタイプの保護層形成機構を、上流からこの順で設け、保護剤製造例の保護剤1を用いた保護層形成装置を有する、プロセスカートリッジを作成した。尚、帯電部材としては直径10mmの硬質樹脂ローラを用い、感光体とのギャップを50μmに調整した。
これを、上記プロセスカートリッジ搭載可能なように改造したリコー製カラーMFP imagio Neo C455に搭載し、A4版、画像面積率6%原稿5万枚の連続通紙試験を行なった。帯電条件としては−600VのDC成分に、AC成分としてVpp=3kV、周波数=1.5kHzの正弦波を重畳した交番電界を印加した。試験後の像担持体について摩耗量の測定、及び感光体フィルミングの目視観察を行った。更に試験後の画像品質を、10℃/25%RHの低温低湿環境(LL環境)および32℃/80%RHの高温高湿環境(HH環境)にて確認し、低温低湿環境下でのクリーニング不良、及び高温高湿環境下での画像ボケが発生しないかどうか調べた。
実施例1において保護剤1の代わりに保護剤2を用いた以外は、実施例1と同様の評価を行った。
[実施例3、4]
針入度の異なる2種の炭化水素ワックスを用いることによる効果(発明(2)に対応)を調べるため、実施例1において保護剤1の代わりに、実施例3、4として保護剤3、4を用いた以外は、実施例1と同様の評価を行った。
針入度の値を規定することによる効果(発明(3)に対応)を調べるため、実施例1において保護剤1の代わりに実施例5、6としてそれぞれ保護剤5、6を用いた以外は、実施例1と同様の評価を行った。
針入度の異なる2種の疎水性有機化合物の比を規定することによる効果(発明(4)に対応)を調べるため、実施例1において保護剤1の代わりに実施例7〜10としてそれぞれ保護剤7〜10を用いた以外は、実施例1と同様の評価を行った。
材料としてノルマルパラフィンが含まれることによる効果(発明(5)に対応)を調べるため、実施例1において保護剤1の代わりに、ノルマルパラフィンを含まない構成の保護剤11を用いた以外は、実施例1と同様に評価を行った。
疎水性有機化合物の重量平均分子量を規定することによる効果(発明(6)に対応)を調べるため、実施例1において保護剤1の代わりに、実施例12、13としてそれぞれ保護剤12、13を用いた以外は実施例1と同様の評価を行った。
実施例1において保護剤1の代わりに、比較例1〜3としてそれぞれ本発明の規定範囲外である保護剤14〜16を用いた以外は、実施例1と同様の評価を行った。
以上の結果を表2に示す。
表面に熱硬化性樹脂含む層を有する像担持体の周りに、転写工程に引き続き、ブラシ状の保護剤供給部材、カウンタータイプのクリーニングブレード兼用となる保護層形成機構を、上流からこの順で設け(発明(9)、(12)、(18)に対応)、保護剤製造例で作成した保護剤6を用いた保護層形成装置を有する、プロセスカートリッジを作成した。
これを、上記プロセスカートリッジ搭載可能なように改造したリコー製カラーMFP imagio Neo C455に搭載し、A4版、画像面積率6%原稿5万枚の連続通紙試験を行ない、実施例6と同様の評価を行った。
実施例13の保護剤供給部材を取り外し、保護剤を直接像担持体へ押圧することにより供給するよう変更した(発明(8)に対応)以外は、実施例6と同様にして評価を行った。
像担持体として表面に熱硬化性樹脂を含まない像担持体を用いた(発明(13)、(19)に対応)以外は、実施例6と同様にして試験を行った。
以上の結果を表3に示す。
2 保護層形成装置
3 帯電装置
4 クリーニング機構
5 現像装置
6 転写装置
7 転写媒体
8 潜像形成装置
21 像担持体保護剤
22 保護剤供給部材
23 押圧力付与機構
24 保護層形成機構
41 クリーニング部材
42 クリーニング押圧機構
60 中間転写媒体
100 画像形成装置
200 給紙機構
Claims (20)
- 少なくとも、像担持体および前記像担持体表面に保護剤を塗布または付着させる工程を有する画像形成方法において用いられる像担持体保護剤であって、少なくとも2種の疎水性有機化合物からなり、前記少なくとも2種の疎水性有機化合物が、ノルマルパラフィン、イソパラフィン及びシクロパラフィンのいずれかを含む炭化水素ワックスであり、かつ該炭化水素ワックスが異なる針入度を有することを特徴とする像担持体保護剤。
- 前記少なくとも2種の疎水性有機化合物のうち、針入度の最も小さい化合物の針入度が2以下であり、かつ針入度の最も大きい化合物の針入度が8以上であることを特徴とする請求項1に記載の像担持体保護剤。
- 前記少なくとも2種の疎水性有機化合物のうち、針入度の最も小さい化合物と針入度の最も大きい化合物との質量比が、97/3から50/50の間にあることを特徴とする請求項2に記載の像担持体保護剤。
- 前記疎水性有機化合物の少なくとも1種がノルマルパラフィンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の像担持体保護剤。
- 前記疎水性有機化合物の少なくとも1種の重量平均分子量Mwが、350〜850であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の像担持体保護剤。
- 像担持体表面に像担持体保護剤を塗布または付着させる保護層形成装置において、前記像担持体保護剤が、請求項1〜5のいずれかに記載の像担持体保護剤であることを特徴とする保護層形成装置。
- 前記保護層形成装置が、前記像担持体保護剤を、供給部材を介して像担持体表面へ供給することを特徴とする請求項6に記載の保護層形成装置。
- 前記保護層形成装置が、前記像担持体表面へ供給された前記像担持体保護剤を押圧し皮膜化する層形成部材を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の保護層形成装置。
- 少なくとも、トナー像を担持する工程を経る像担持体と、前記像担時体上のトナー像を転写媒体に転写する転写手段と、トナー像が転写媒体に転写されたあとの前記像担持体表面に、像担持体保護剤を塗布または付着させる保護層形成手段を有する画像形成方法において、前記像担持体保護剤が請求項1〜5のいずれかに記載の像担持体保護剤であることを特徴とする画像形成方法。
- 少なくとも、トナー像を担持する工程を経る像担持体と、前記像担時体上のトナー像を転写媒体に転写する転写装置と、トナー像が転写媒体に転写されたあとの前記像担持体表面に、像担持体保護剤を塗布または付着させる保護層形成装置を配設した画像形成装置において、前記保護層形成装置が請求項6〜8のいずれかに記載の保護層形成装置であることを特徴とする画像形成装置。
- 前記画像形成装置が、前記転写装置より下流側かつ前記保護層形成装置より上流側に、前記像担持体の表面に残留したトナーを、該像担持体との摺擦によって該表面から除去するクリーニング装置を備えてなることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体が少なくとも最表面に形成された層に熱硬化性樹脂を含むことを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体が感光体であることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記像担持体表面に接触または近接して配設された帯電装置を備えてなることを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記帯電装置に、交流成分を有する電圧を印加する電圧印加装置を備えてなることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
- 少なくとも、トナー像を担持する工程を経る像担持体と、トナー像が転写媒体に転写されたあとの前記像担持体表面に、像担持体保護剤を塗布または付着させる保護層形成装置とを一体に備えるプロセスカートリッジにおいて、前記保護層形成装置が請求項6〜8のいずれかに記載の保護層形成装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 前記プロセスカートリッジが、前記保護層形成装置より上流側に、前記像担持体の表面に残留したトナーを、該像担持体との摺擦によって該表面から除去するクリーニング装置を備えてなることを特徴とする請求項16に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記像担持体が少なくとも最表面に生成された層に熱硬化性樹脂を含むことを特徴とする請求項16又は17に記載のプロセスカートリッジ。
- 更に、前記像担持体表面に接触または近接して配設された帯電装置を備えてなることを特徴とする請求項16〜18のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 請求項16〜19のいずれかに記載のプロセスカートリッジを備えることを特徴とする画像形成装置。
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