JP2000258942A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2000258942A
JP2000258942A JP11063121A JP6312199A JP2000258942A JP 2000258942 A JP2000258942 A JP 2000258942A JP 11063121 A JP11063121 A JP 11063121A JP 6312199 A JP6312199 A JP 6312199A JP 2000258942 A JP2000258942 A JP 2000258942A
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Hiroshi Nagame
宏 永目
Shigeto Kojima
成人 小島
Hirota Sakon
洋太 左近
Ryuta Takechi
隆太 武市
Akiyo Nakajima
章代 中嶋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体の摩耗を大幅に抑制し、感
光体を良好に動作維持させ、転写効率およびトナークリ
ーニング性向上、画像品質の劣化抑制等によって長期に
おいて感光体画像品質の長期維持を達成しうる画像形成
方法を提供すること。 【解決手段】 感光体に荷電、像露光を行ない静
電潜像を形成した後、現像剤で顕像化し、転写、クリー
ニング工程を経て画像形成を行なう画像形成方法に於い
て、感光体の表面摩擦係数を低減化せしめる潤滑性付与
部材からなる装置と感光体表面を清浄化するための装置
とを配置し、感光体に当接し、摺擦することによって画
像形成を行なうことを特徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、プ
リンター、電子写真複写機等の画像形成装置の感光体の
高寿命化並びに、画像品質の長期安定性を達成する画像
形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法を用いたファクシミリ、プリ
ンター、電子写真複写機等の画像形成装置は(電子写
真)感光体を中心として、帯電−露光−現像−転写−ク
リーニング−除電等の各装置が配置され、これらの各装
置が順に作動することにより行なわれる。感光体にはセ
レン系、シリコン系、有機系等の感光体があるが、近年
では有機系感光体が主流に使用される。
【0003】有機系感光体は感光体自体の硬度が低く、
また引っ張り強度が小さいため、摩耗しやすく、更に、
感光体表面にコロナ生成物やトナー構成物、紙粉等が付
着しやすい為、クリーニング性や、転写効率の低下など
で、画像の均一化が損なわれやすい。さらには摩擦係数
が高いため、ブレードクリーニングを使用した画像形成
装置では、ブレード鳴きが起こる等の問題があった。こ
れらの問題点を改善する提案として下記に示すような幾
つか開示例がある。
【0004】(1)特開昭56−51767号公報に
は、感光体表面に付着した汚染物質を排除し、良好な画
像を維持し続ける為に、研磨剤と潤滑剤が交互に形成さ
れた像保持部材用潤滑研磨部材を設置し、研磨と潤滑剤
付与とを交互に行なうことが開示されており、(2)特
開昭56−113183号公報には、外表面に潤滑剤を
保有している回転自在の円筒状潤滑剤補給部材を感光体
に当接し、潤滑剤を感光体表面に供給することが開示さ
れ、(3)特開昭58−115468号公報には、ブレ
ードの感光体への当接点の上流または下流側の感光体表
面に不揮発性液体(シリコーンオイル)の塗布部材(e
x.シリコーンオイルを含浸したシリコーンゴムローラ
一、シリコーンゴムブレード等)を配置し、感光体に当
接し供給することが記載され、(4)特開平6−342
236号公報には、潤滑剤(ステアリン酸亜鉛など)を
帯電ローラーを介して画像担持体に供給することが開示
され、(5)特開平8−202226号公報には、潤滑
剤(ステアリン酸亜鉛など)の塗布量をコントロールし
ながら、画像担持体にブラシを介して供給することが開
示されている。
【0005】上記開示例は潤滑剤を感光体に供給するこ
とによって、画像品質の劣化防止、感光体の傷つき防
止、耐摩耗性、転写効率(画像抜け防止)、クリーニン
グ性の向上、画像流れ抑制、ブレードのめくれ防止、ク
リーニングブレードの延命等を目的とするものである。
前記開示例(1)は、良好な画像を維持し続けることを
目的としたもので、巻き取り方式のベルトに酸化セリウ
ム等の研磨剤層とポリテトラフルオロエチレン、四フッ
化エチレンなどの潤滑層を交互に形成し、感光層上に形
成された付着物を研磨剤で削った後、潤滑剤で、表面性
を修復しながら、感光層表面を清浄に保持するものであ
る。この方式では一定の成果が得られるが、研磨剤を使
用するため、感光層表面が荒れやすいこと、不均一な削
れが起こること、感光層が摩耗し、耐久性が短いことな
どの問題点を有し、また、設置場所にかなりの余裕を必
要とする。
【0006】前記開示例(2)は、細孔を有する布製の
ポーチなどに粉末状の潤滑剤を内在させ、その外表面に
粉末状潤滑剤を保有させ、回転させながら常時感光体に
潤滑剤を付与し、ブレードと感光体間の摩擦抵抗を低減
化させることを目的とするものである。回転体から粉末
を補給する場合、飛散という問題があり周囲を汚す可能
性がある。また塗布を均一化するコントロールが難し
い。ただ単に塗布しただけでは、摩擦係数を低下させる
効果は低いので、何らかの方法で感光体に薄膜を形成さ
せることが必要となるが、塗布量にばらつきが生じた場
合には感光層の摩擦係数が暴れ、所定の効果が得られに
くい。
【0007】前記開示例(3)は、感光体および、ブレ
ードの損傷を抑制することを目的とするもので、感光体
に当接するブレードの上流側もしくは下流側に不揮発性
の液体(シリコーンオイル)を含浸させたシリコーンゴ
ムやブレードを配置し、感光体に当接し、常時感光体に
供給する。この方式はシリコーンオイルの使用で、潤滑
性の効果が大きく、ブレードに対する負担が大きく軽減
化するので、目的を達成することができる。ただ、供給
が不足になった場合、塗布ムラが起こり局部的にブレー
ドとの摩擦係数が高くなる危険性もあり、逆に常時接触
し供給するため塗布量が多くなった場合には、摩擦係数
が下がりすぎ、感光体に固着したコロナ生成物などの低
抵抗物質が除去されず、画像流れを起こす危険性もあ
る。
【0008】前記開示例(4)は、潤滑剤を感光体の回
転速度と線速度を変えた帯電ローラーに一旦塗布し、そ
れを感光体に再塗布し、感光体に潤滑効果を持たせるも
のである。この方法は線速度を変えることによって塗布
ムラをなくし、均一塗布を行なうようにしたものである
が、ステアリン酸亜鉛のようなワックス状の固形品を使
用しているため、帯電系に使用する場合には少しでも塗
布の不均一性があると、電気抵抗にムラを生じ易く、感
光体の帯電均一性が失われ、画像欠陥(例えば、黒点、
モヤムラなど)が発生しやすい危険性がある。画像劣化
の危険性があるが、帯電ローラーを採用しているため、
コロナ放電法に比べオゾン、NOxの発生は少ないが、
ぼけ画像の発生は依然として残る。
【0009】前記開示例(5)は、ブラシに一旦塗布し
たものを感光体に塗布することによって、均一塗布性が
向上し、画像の均一化には好ましい方法である。潤滑性
に優れたステアリン酸亜鉛などを塗布すると、耐摩耗性
にも優れる。ただ、ステアリン酸亜鉛塗布を極薄層で均
質に塗布するコントロールが難しく、感光体に付着する
と厚くなり除去しにくいため、効果の持続性はあるが、
帯電過程で生成されるコロナ生成物(画像流れの主原
因)等の低抵抗物質、埃を巻き込みやすい。また、ステ
アリン酸亜鉛層が一層形成されると、掻き取り効果が大
幅に低下するため、摩擦係数が低下し過ぎとなり、局部
的な画像品質低下を起こす危険性が大きい。したがっ
て、コントロールを行なう場合には、センサーのSN比
を大きくとり、さらに極薄層とするための正確な塗布制
御機能が要求される。このように上記開示例は利点も認
められる一方課題もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、感光体の摩耗を大幅に抑制し、感光体を良好に
動作維持させ、転写効率およびトナークリーニング性向
上、画像品質の劣化抑制等によって長期において感光体
画像品質の長期維持を達成しうる画像形成方法を提供す
ることである。具体的には、感光体の摩擦係数を低減化
させるための潤滑性付与部材装置を設置し、さらに、感
光層の削れが無いために起こる、低もしくは高抵抗皮膜
形成および異物固着を解消するための湿潤液を含浸した
清浄化部材装置の設置によって、夫々を感光体に当接さ
せ稼働させることによって、感光体の表面状態を常に正
常状態に維持し、前記目的を達成するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的は以下に示す画
像形成方法を実施することにより達成可能である。すな
わち、本発明の(1)「感光体に荷電、像露光を行ない
静電潜像を形成した後、現像剤で顕像化し、転写、クリ
ーニング工程を経て画像形成を行なう画像形成方法に於
いて、感光体の表面摩擦係数を低減化せしめる潤滑性付
与部材からなる装置と感光体表面を清浄化するための装
置とを配置し、感光体に当接し、摺擦することによって
画像形成を行なうことを特徴とする画像形成方法。」、
(2)「感光体表面を清浄化するための装置が湿潤液を
含浸させた部材からなることを特徴とする前記第(1)
項に記載の画像形成方法。」、(3)「湿潤液がシリコ
ーン系オイルもしくはフッ素系オイルであることを特徴
とする前記第(2)項に記載の画像形成方法。」、
(4)「感光体の表面を清浄化する部材が少なくとも画
像領域をカバーするように感光体に並行して配置された
固定体もしくは回転体形状であり、その最表層に湿潤液
が含有されていることを特徴とする前記第(1)項乃至
前記第(3)項のうちのいずれかに記載の画像形成方
法。」、(5)「感光体表面を清浄化する部材に湿潤液
を供給する部材もしくは装置が付設されていることを特
徴とする前記第(1)項乃至前記第(4)項のうちのい
ずれかに記載の画像形成方法。」、(6)「潤滑性付与
部材がフッ素系樹脂であることを特徴とする前記第
(1)項に記載の画像形成方法。」によって達成され
る。
【0012】前記第(1)項に係わる画像形成方法は、
感光体の周囲に感光体を低摩擦係数化する為の潤滑性付
与部材を配置し、感光体に直接、もしくは間接的に当接
し作動させることにより、感光体の摩耗を抑制し、トナ
ーのクリーニング特性を向上させ、感光体のスムーズな
動作を維持する。さらに、低摩擦係数で長時間に亘って
稼働させた場合、摩擦係数が低下することにより感光層
が削れが少なくなるため、感光体表面に形成された皮膜
および付着した異物が除去されず、画像品質が低下する
傾向がある。この異物を必要に応じて除去し、清浄化す
る清浄化部材装置を設置することにより、感光体を常に
良好な状態に維持し、長時間にわたって良好な画像を保
証する。
【0013】前記第(2)項に係わる画像形成方法は、
感光体表層に固着した異物を除去する際に、感光体表層
を湿潤液で湿潤することにより皮膜および異物を感光体
から遊離させるとともに除去し、感光体が傷つくことな
しに清浄化する。
【0014】前記第(3)項に係わる画像形成方法は、
湿潤液を高抵抗で、化学的安定性に優れ、不乾性で展性
の良好なシリコーン系もしくはフッ素系オイルを用いる
ことにより、感光体が傷つき、劣化すること無く、清浄
化でき、長期に亘る画像品質の安定維持が図れる。
【0015】前記第(4)項および(5)項に係わる画
像形成方法は、感光体表層に湿潤液を供給するには、湿
潤液を含浸させた部材を必要に応じ当接することによっ
て可能である。さらに前記(5)項に係わる画像形成方
法において交換時間を長くする場合には、感光体表面清
浄化部材の内部もしくは外部に湿潤液を供給する部材も
しくは装置を付設することにより行なうことができる。
【0016】前記第(6)項に係わる画像形成方法は、
フッ素系からなる潤滑性付与部材を感光体に摺擦するこ
とにより、効率よく感光層の摩擦係数を低減化させ、感
光層の摩耗を抑制し、トナーのクリーニング性能を向上
させ、トナー像の転写効率を高め、感光体の動作を良好
とし、長期に亘って電気的、画像的に安定維持すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面にしたがって更に詳し
く説明する。本実施例で使用する複写プロセスを本実施
例の概略図(図1)を用いて説明する。感光体(10
1)に帯電装置(ここでは接触帯電装置で示す)(10
2)により(±)400〜1400Vが帯電される。感
光体にはセレン系、シリコン系、有機系等の感光体があ
るが、本発明では有機感光体(OPC)を使用する。感
光体構成はマイナス帯電、プラス帯電によって異なり図
3(a)〜図3(d)に示す構成がある。
【0018】図3(a)は導電性支持体(1)上に下引
き層(2)を形成し、その上に電荷輸送材と電荷発生材
を一体化した感光層(5)の単層タイプ、同(b)は導
電性支持体(1)上に電荷発生層(3)、ついで電荷輸
送層(4)を形成した機能分離型の感光体、同(c)は
導電性支持体(1)と電荷発生層(3)の間に下引き層
(2)を形成し、その上に電荷輸送層(4)を形成した
機能分離型の感光体、同(d)は電荷輸送層の上に保護
層(6)を形成した感光体である。プラス帯電の場合は
図3(a)の構成が、マイナス帯電の場合は図3(b)
〜図3(d)の構成の感光体が多く使用される。電荷輸
送層(4)を上面に形成する主な理由は高寿命化にあ
る。電荷発生層を最上面に形成する場合には、殆どの場
合保護層を必要とする。また、図3(c)のような機能
分離型の感光体の耐摩耗性を更に延ばすために、保護層
が形成されることもある。電荷輸送材料のバインダー樹
脂は各種ポリカーボネート樹脂が用いられることが多
く、ドナーで正孔移動度を高められる。ポリカーボネー
ト樹脂が使用されるのは、耐候性が良好、極性依存性が
ない、耐摩耗性に優れる、光透過性に優れる等の性質を
有するためである。
【0019】感光体にプラスもしくはマイナス電荷の付
与(荷電)が行なわれた後、画像露光系(103)によ
り画像露光が感光体面に行なわれる。アナログ複写機の
場合、露光ランプで照射された原稿像がミラーにより逆
像の形で感光体に可視光投影され結像されるが、デジタ
ルの場合にはCCD(電荷結合素子)で読みとられた原
稿像は630〜780nmのLDやLEDのデジタル信
号に変換されて、感光体上に結像される。結像によって
感光層では電荷分離が行なわれ、感光体に潜像形成が行
なわれる。原稿に応じた潜像形成が行なわれた感光体
(101)は現像装置(104)で現像剤により現像が
行なわれ、原稿像は顕像化(トナー像)される。
【0020】次に、感光体上のトナー像は転写装置(1
05)によりコピー用紙(109)に転写され、定着装
置(108)に送られハードコピーとなる。一方、感光
体(101)は転写後、クリーニング装置(106)
(クリーニングブラシ(106b)およびクリーニング
ブレード(106a)で構成)でトナー像が清掃され清
浄化される。
【0021】次に本発明では所期目的を達成するため
に、以上述べた複写(電子写真)プロセスに、更に、ク
リーニング装置の後に潤滑性(剤)付与部材装置(20
1)が設置され、感光体の摩擦係数を低減化した後、感
光体表層に形成された皮膜および固着した異物を取り除
く清浄化部材装置(301)により、感光体表層は清浄
化され、その後除電装置(107)で残留潜像を消去さ
れ、一連の複写プロセスは終了する。この場合の清浄化
部材装置は湿潤液の感光体への塗布と清掃を兼ね備えた
装置で十分に機能を果たすことが可能であるが、湿潤液
の感光体への塗布機能とクリーニング機能を別々にした
機能分離型の装置にしてもよい。
【0022】なお、感光体表層に固着した異物を取り除
く清浄化部材装置(301)は図1に示す位置や図2に
示すように、帯電装置(102)と現像装置(104)
の間であっても良いが、複写が行なわれないアイドリン
グの間に行なえばよいので、特に上記位置に限定されな
い。
【0023】清浄化部材装置(301)は感光体(10
1)に常時接触する必要はなく、一定コピー枚数毎、例
えば1000〜5000枚複写毎に感光体に一定時間接
触し、感光体表面に付着した異物を除去する。除去は湿
潤液を含浸させた清浄化部材装置(301)により行な
われ、形状は固定体、回転体形状のいずれでも使用でき
る。
【0024】次に、複写プロセス上で発生する問題点に
ついて説明する。感光体の材質は前記したように主には
ポリカーボネート樹脂が使用される。一方、クリーニン
グブレードには耐久性の点からポリウレタン系ゴム材質
のブレードが使用される。特に感光体表層を低摩擦係数
化していない感光体に於いては、初期状態に於いて、ブ
レードと感光体間の摩擦抵抗がきわめて大きいため、感
光体に駆動力が伝達されても回転できない。
【0025】したがって、必要に応じて初期回転起動を
与えるために、粒状のポリフッ化ビニリデンやフッ素樹
脂、シリコーンやフッ素系オイル等の潤滑性オイルが感
光体やクリーニングブレードに付与され、回転性を与え
ることができる。感光体の回転がスムーズになれば、後
は現像剤中のトナーが潤滑性を示し、スムーズな回転を
維持するが、通常の複写プロセスでは長時間使用してい
ると、感光体の摩擦係数が上昇し、ブレードと感光体と
の軋み音(異音)が発生しやすくなる。
【0026】感光体に荷電を与える帯電手段には、無声
放電を行ない感光体に荷電を行なうコロナ帯電法、感光
体に102〜1012Ω・cm程度の抵抗性を持つブラシ
やロール状の導電体を接触させながら移動し帯電する接
触帯電法が実用化されている。感光体には上記したいず
れかの帯電法が主に使用されるが、帯電時に電荷以外の
副産物として、感光体の特性を劣化させるオゾン(=O
3)や窒素酸化物(=NOx)などのコロナ生成物が発
生する。この発生量はプラスとマイナスでは大きな違い
があり、マイナス帯電の場合、プラスに比べ、コロナ生
成物の発生量は圧倒的に多く、例えば、コロナ放電法で
オゾンの発生量を見ると、プラス帯電ではマイナス帯電
の1/10〜1/100程度となる。
【0027】また、帯電法で発生量を比較すると、コロ
ナ放電法に比して、接触帯電法の方が圧倒的に少なく、
オゾンの発生量はコロナ放電法の1/100〜1/20
0程度、窒素酸化物は1/50〜1/100程度であ
る。
【0028】したがって、本発明では接触帯電方式を用
いるが、上記したように接触帯電法に於いても前記コロ
ナ生成物は発生し、しかも感光体の極間近で起こるた
め、通常ではコロナ生成物の影響を回避することは殆ど
不可能である。
【0029】オゾンは環境面での危険なガス種にも指定
されており、化学的性質として漂白作用や強力な酸化作
用があるため、感光体の構成物質の分子間結合を切断し
たり、感光体の輸送能力、感光性機能を低下させる。
【0030】したがって、感光層には製造時必要に応じ
て、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル
化ヒドロキシアニソール等のモノフェノール化合物、
2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6t−ブチ
ルフェノール)等のビスフェノール系化合物、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン等の高分
子フェノール系化合物、ハイドロキノン類、有機燐化合
物類等の酸化防止剤もしくは酸化抑制剤あるいは可塑剤
を重量比で1〜20%添加されることがある。この処理
によりオゾンが層中へ浸透していくことは抑制できる
が、感光層表層は常にオゾンに晒されている為、酸化防
止剤の機能の低下または消失と共に、表面抵抗が低下し
大気中の水分が吸着しやすくなり画像品質低下を招く。
【0031】一方、窒素酸化物の場合には大気中の水分
と結合し、硝酸となり、感光層への吸着により電気抵抗
低下を引き起こすが、硝酸の場合は酸化防止剤の機能が
働き難く、感光層へ浸透し感光層抵抗低下を起こし、画
像流れ等の画像品質の低下を招く。
【0032】以上のように、コロナ生成物の影響は非常
に大きいが、これらガス種の発生は接触帯電法において
圧倒的に少ないため、画像形成を行なうためには接触帯
電法の使用が有利である。コロナ生成物が感光体に付着
した場合の問題点として解像性低下、シャープ性等の画
像品質低下を起こし、ひどい場合には画像流れとなる。
【0033】また、感光体がコロナ生成物により汚染さ
れると、摩擦係数が大きく(摩擦抵抗増加)なり、高周
波音(ブレード鳴き=ブレードの摺擦圧が増加し、感光
体が振動しキーンという不連続音が発生する、ひどくな
ると、ブレードの巻き込みが起こり、感光体がロックさ
れる)が発生し、画像の局部的な転写不良、クリーニン
グ性能の低下が起こりやすくなり、更に感光層の摩耗が
促進される。
【0034】したがって、高品位画像を長期に亘って維
持するためには、これらの問題を回避する手段が必要と
なるが、前記したように接触帯電法を使用することによ
り、コロナ生成物の影響は遥かに軽減できる。とはい
え、発生が皆無になるわけではないので、どうしても画
像劣化は避けられない。
【0035】以上述べたように、感光体の摩擦係数を上
げる主要因はコロナ生成物であるが、その他の要因とし
てトナーの構成物質(帯電制御剤などの被覆剤など)、
紙に含まれる結着剤など、感光層の削れ紛、定着装置か
ら出るガス成分などがある。
【0036】次に上記問題点を抑制し、改善する方法に
ついて説明する。問題点を抑制し、改善するための手段
として感光体表層の摩擦係数を低減化させる。摩擦係数
を低減化させる材料、すなわち、潤滑性付与部材として
は、下記に示すように幾つかの材料がある。固体ではオ
レイン酸鉛、オレイン酸亜鉛、オレイン酸銅、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸鉄、ス
テアリン酸銅、パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸銅、リ
ノレン酸亜鉛等の金属脂肪酸、フッ化亜鉛、滑石(タル
ク)類、フッ素を含有する高分子で、ポリテトラフルオ
ロエチレン(四フッ化エチレン PTFE、商品名:テ
フロン)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTF
E)、テトラフルオロエチレンとエチレンとの共重合体
(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVD
F)、テトラフルオロエチレンとオキサフルオロプロピ
レンとの共重合物(FEP)、ポリクロロトリフルオロ
エチレン(PCTFE)、ポリトリフルオロクロルエチ
レン(PTFCE)、ジクロルジフルオロエチレン、ポ
リトリフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹
脂、フッ素樹脂を繊維化したフッ素繊維にポリフルオロ
カーボン、ポリテトラフルオロエチレン等の繊維物があ
る。
【0037】液体では鯨油、スクワランオイルなどの動
物性オイル系、菜種油、紅花油、ゴマ油、椿油、糠油な
どの植物性のオイル系、パラフィンや、ナフテン系の鉱
物油石油系、エステル系、ポリエーテル系、炭化水素
系、シリコーン系、フッ素系の合成油系等がある。
【0038】シリコーンオイルにはメチルフェニルオイ
ル、ジメチルシリコーンオイル、シリコーンポリエーテ
ル共重合体のオイル類、変性シリコーンオイルとしては
フッ素変性、エポキシ変性、アルコール変性、アルキル
変性、アミノ変性等のシリコーンオイルなどがあり、効
果として多少の違いがあるが良好な潤滑性を示す。
【0039】フッ素系のオイルとしてはフルオロカーボ
ン油、パーフルオロエーテル油などがある。これらの液
体の中では特にシリコーンオイルもしくはフッ素系のオ
イルが化学的安定性、不揮発性の面で優れている。
【0040】潤滑グリース系では増稠剤としてカルシウ
ム石鹸グリス、ナトリウム石鹸グリス、リチウム石鹸グ
リス、カルシウムコンプレックスグリス、バリウムコン
プレックスグリス等の石鹸系グリスの他、ベントン、フ
ァインシリカ、銅フタロシアニンアリル尿素などの非石
鹸系のグリスがあり、これらの基油としてはジエステル
油、シリコーン油、フルオロカーボン油、ユーコン油等
を用いたものである。
【0041】グリースの場合にはフッ素系グリス、シリ
コーン系グリス、シリコーン−フッ素系のシリコーン、
フッ素系の合成潤滑グリス等は特に優れた潤滑剤を示
す。これらの潤滑性付与部材は感光体の摩擦係数を低減
化するには優れた潤滑剤であるが、所期各目的を達成す
るには電子写真特性を阻害しない物性(十分な潤滑性を
有する、電気抵抗で1014Ω・cm以上、屈折率が1.
0に近似、化学的に安定で変質しない、等)を有し、良
好なトナー像を形成し、感光体を汚染させず、傷つける
こと無しに感光体表層に簡単に薄層を形成できることが
必要である。
【0042】以上記載した潤滑性付与部材の中で乾式で
取扱いが簡便で、本発明の目的にかなう材料としてはポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)、四フッ化エチ
レンとパーフロロアルキルビニールエーテル共重合体
(PFA)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共
重合体(FEP)であり、特に、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)は有効な材料である。
【0043】上記フッ素系樹脂は回転している感光体に
スクラッチが入らない程度の荷重で摺擦することによ
り、感光体表層の摩擦係数を0.4(オイラーベルト方
式による)以下に低減化することができ、その中でもポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)は容易に0.2
前後の摩擦係数にすることが可能である。感光体の摩擦
係数を低減化することにより、感光層の摩耗は抑制さ
れ、トナー像の転写効率、クリーニング性能は向上し、
感光体からの高周波音は皆無となる。ただし、フッ素系
樹脂部材の摺擦条件で摩擦係数は大きく変化する。
【0044】一定の荷重(当接圧)をかけながらフッ素
系樹脂部材を感光体に当接し、回転する感光体を摺擦す
ることにより、フッ素微粒子が感光体に付着するが、感
光体にフッ素樹脂を直接当接して行なう方式では、転移
量は少なく徐々に行なわれるため、帯電ロールがフッ素
樹脂で汚染されることは殆ど無く、帯電特性に対する影
響は皆無である。付着したフッ素樹脂微粒子はクリーニ
ングブレードおよび現像剤で削られるため、極端に低摩
擦係数化しない限り、付着したフッ素樹脂は適当量消費
され、汚染物質の堆積が必要以上に行なわれず、また、
フッ素樹脂微粉末は極めて微粒子であるため感光体に付
着した場合でも全く光像を遮ることもなく、また、電荷
を邪魔することもないため、付着したことによる画像劣
化は小さく、適当な摺擦回数を処理すれば、所望の摩擦
係数を得ることができる。
【0045】この点がステアリン酸亜鉛やその他の潤滑
性付与部材などをブラシなどで強制的に削り、間接的に
でも感光体に付与する方式とは大きく異なるところであ
り、この部材および方式の優れている点である。
【0046】摩擦係数は感光層の耐摩耗性クリーニング
性等から0.1〜0.3の間が好適であるが、ポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE 商品名例えばテフロ
ン)フィルムの感光体に当接するニップ(接触幅)を
0.2〜2mm程度になるように設定する。当接圧の強
弱を変化させることによって、摩擦係数は0.1から
0.6の間で変化する。したがって、接触幅が感光体長
手方向でほぼ同じような接触幅となるように設定し、適
当な当接圧を加えれば、摩擦係数を適正なレベルに維持
可能である。ただし、感光体と摺擦させることにより効
果を得る方法である為、あまり当接圧を高くすると、潤
滑性付与部材での摩耗量は少なくなるが、異物が混入し
たときに感光体に局部的にスクラッチが入りやすくな
る。また、削れが必要以上に起こり、潤滑剤が付着しす
ぎ、摩擦係数が下がりすぎるとクリーニングブレードに
よる除去力が低下し、汚染物質の除去も低下するので画
像品質の劣化(ボケなど)が起こり易くなる。
【0047】一方、軽いと、画像劣化は生じないが、感
光層の摩耗が促進され、潤滑性付与部材を装着した意味
が薄れる。感光体摩耗、画像品質の両者を満足させる為
には摩擦係数を0.4以下、好ましくは0.2〜0.3
程度に維持するのが望ましい。
【0048】潤滑性付与部材を感光体に押し当てる荷重
(当接圧)は画像、摩擦係数、感光体摩耗等で設定され
るが、基準としてはニップが0.7〜1.2mmで摩擦
係数で0.25前後になるように設定するが、大きな当
接圧はそれ自体で感光体にスクラッチを与えることにな
るので、可能な限り軽い当接圧に設定するのが望まし
い。
【0049】ところで、通常の複写プロセスでも長時間
に亘って感光体が使用されると、コロナ生成物、トナ
ー、紙粉等の構成物質などが付着し、徐々に解像度低下
やハーフトーン画像の不均一などが生じやすくなるが、
前記フッ素系樹脂からなる潤滑性付与部材を使用した画
像形成装置では、更に潤滑性付与部材の微粉末が異物と
して感光体表面に固着し、50〜70%RH程度の常湿
環境では問題ないが、90%RH程度以上の高湿環境で
は、ハーフトーン画像部の異物付着部の電位が高くなる
ことによる白筋や白斑点等の異常画像を起こす傾向が見
られる。この現象は低い摩擦係数で長時間に亘って稼働
した場合に特に起こり易くなる傾向がある。
【0050】すなわち、潤滑性付与部材の作用で摩擦係
数が下がり、クリーニングブレードおよび現像剤等によ
る削れが抑えられることによって起こる現象であり、感
光層上に付着もしくは固着した異物(汚染物質=高もし
くは低抵抗物質)が削れず、局部的に電荷の乱れが起こ
るためである。
【0051】この異物を除去するためには感光層表層を
削るという手段もあるが、感光体の耐久性が短くなると
いう問題の他に、摩擦係数が上昇するという問題があ
る。本発明ではこの問題を避ける手段としてトナークリ
ーニングブレードとは別に、異物を除去するための専用
の清浄化部材装置を設置することで達成する。異物は感
光体に極薄層で固着していることと、感光体表層が低摩
擦係数化しているため、クリーニングブレードや現像剤
では除去できない。また、トナー構成物を含むためアル
コール系の溶剤を使用した場合には簡単に除去できる
が、水拭きを行なっても殆ど除去できず、水拭きの場合
には摩擦係数が大幅に上昇(0.6程度)し、感光体の
回転にも支障を来す。ただ、アルコール系は可燃性であ
り、蒸発性が高く、水拭きと同様に感光層の摩擦係数を
大幅に上昇させるため、本発明では使用できない。
【0052】これらのことから、異物の除去方法につい
て検討した結果、シリコーン系オイル、もしくはフッ素
系オイルで感光体上の異物を適当に湿潤させ、異物を遊
離させながらクリーニングすることにより、異常画像が
改善できることが判明した。シリコーン系オイル、フッ
素系オイルは高抵抗であり、必要最小限な量で感光体を
湿潤すれば画像品質に対する影響は小さい。オイルは不
乾性であり、一度セットすると長時間に亘って効果を発
揮させることが可能である。また、良好な潤滑性付与部
材であることから、感光体の摩擦係数を上昇させること
がない。使用方法としては、前記液体を画像品質に影響
を与えず、摩擦係数が大きく低下しない程度の、わずか
な量を清浄化部材にしみ込ませ、回転する感光体に押し
当て、あるいはロール状の清浄化部材を回転させながら
当接させることにより、感光体に付着した異物を除去す
ることができる。感光体への当接時間は1000〜50
00枚複写後、感光体に清浄化部材を接触させ、数回転
(2〜10回転程度)させる。清浄化部材への湿潤液の
含浸量はその量が多いと滑り性が良くなり、異物の除去
効率が低下することと、摩擦係数が低いまま推移するこ
とになるので、画像の歪みや画像濃度低下などが起こり
やすくなるため、画像品質に影響を与えない程度にオイ
ルを含浸させることが必要である。
【0053】すなわち、触指したときに、指先にわずか
に湿潤液が付着するかしないかのわずかな量とするのが
望ましい。付着した余分なオイルを除去するような清掃
部材を別個に付設することも可能である。また、必要以
上に清浄化部材が感光体に当接したままでは、摩擦係数
が下がり過ぎともなるので、異物が除去できる時間当接
した後は感光体から清浄化部材は離す必要がある。
【0054】次に潤滑性(剤)付与部材の取り付け位置
について説明する。潤滑性(剤)付与部材の取り付け位
置の好適な位置はトナーブレードクリーニング装置と帯
電装置の間が好適である。これは潤滑性(剤)付与部材
が感光体に当接され、使用されるために感光体表面は清
浄化された状態が必要なことと、作像中でも動作状態で
あることが必要な為である。一つの原稿からの複写が数
枚程度ですめば、アイドリング中に作動させることも可
能であり、帯電と現像間に設定することもできる。ただ
し、多数枚を複写する場合には、付与間隔が開きすぎる
ために、付与された潤滑剤がクリーニングブレードや現
像剤で除去されてしまい潤滑剤を付与した効果が薄れて
しまう。したがって、トナーブレードクリーニング装置
と帯電装置間が好適である。本発明の内容で説明するよ
うにトナークリーニング装置に併設する方法は好ましい
一例である。潤滑性付与部材は常時当接しておく必要は
なく、解除機構を付設し、間欠的に潤滑剤を付与するこ
ともできる。
【0055】次に、清浄化部材装置の取り付け位置につ
いて説明する。清浄化部材装置の設置する位置は、図1
のように潤滑性付与部材装置と帯電装置の間、もしくは
図2に示す帯電装置と現像装置の間のいずれかでよい。
ただ、アイドリング中に行なえば良いことから、感光体
がトナー汚染が無い状態になっていれば、前記位置に限
定されない。処理のタイミングは1000枚〜5000
枚に数回転感光体と摺擦する程度でよい。
【0056】なお、本文中で記述する摩擦係数は下記測
定方式で算出したものとする。測定用の感光体を固定す
る。ベルトとして幅30mm、長さ290mmにカット
した上質紙を用意し、前記上質紙を感光体の上に乗せ、
ベルト端部の一方に100grの分銅を取り付け、もう
一方の片端に重量を測るデジタル・フォース・ゲージを
取り付け、デジタル・フォース・ゲージをゆっくり引
き、ベルトが移動開始する瞬間の重量を読みとり、次の
式で静止摩擦係数を計算する。
【0057】
【数1】μs=2/π×ln(F/W) ただし、μs:静止摩擦係数、F:読みとり荷重 W:分銅の重さ、 π:円周率
【0058】なお、本測定法(オイラー・ベルト方式)
についての関連記事は特開平9−166919号公報に
も示される。
【0059】当接圧に関しては本発明では次のように規
定する。長さ100mm、幅30mmの上質紙(ベル
ト)を感光体と潤滑性付与部材の間に挿入し、前出のデ
ジタル・フォース・ゲージで引っ張り、ベルトが引き出
され、最大に振れた目盛りを読みとり、その値を当接圧
とする。単位はgとする。
【0060】図4は図1に示す潤滑性付与部材(20
1)の構成を示す概略図である。(a)、(b)は固定
式、(c)はロール状の回転式の潤滑性付与部材装置を
夫々示す。図4(a)は感光体にソフトに接するように
弾性部材(201c)を内蔵したフィルム状の潤滑性付
与部材を支持基体(201a)と抑え板(201d)で
挟み、かしめ材(201e)で取り付けたものである。
【0061】図4(b)は弾性部材(201c)を内蔵
した潤滑性付与部材(201b)を感光体にニップを持
って当接できるように折り曲げた支持基体に取り付けた
ものである。
【0062】図4(c)は同じく弾性付与部材を内蔵し
た潤滑性付与部材(201b)をロール状に加工し、回
転しながら感光体に当接しながら、感光体の摩擦係数を
低減化する装置である。図4に示すロールは感光体と同
方向に回転しても良いし、逆回転でも良く、感光体と回
転数差を設けて当接するようにする。
【0063】潤滑性付与部材(201b)は感光体(1
01)と幅0.5〜1.5mm程度のニップで当接す
る。通常は1mm前後で0.25前後の摩擦係数が得ら
れるように当接圧を設定する。当接圧は軽いと接触が不
均一となり、重いと感光体にスクラッチが入りやすくな
り、耐久性の低下となる。したがって、スクラッチが入
りにくい好適な荷重で、感光体に当接するようにする。
【0064】潤滑性付与部材装置(201)の支持基体
(201a)および抑え板(201d)にはポリカーボ
ネート樹脂フィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルム、ベークライト樹脂、
アルミニウム板、ステンレス板などが利用できる。厚み
は200〜1000μm程度でよい。
【0065】弾性部材(201c)は柔らかく、引っ張
り強度が大きく、圧縮残留歪みが少ない部材が望まし
い。これは長時間に亘って使用する場合、変形による感
光体との接触性の悪化を抑制することと、ニップ(当接
幅)を確保して感光体との均一な接触性を保持するため
である。
【0066】本発明ではイノアックコーポレーションの
ウレタンフォーム(商品名:ポロン特性例 密度:0.
2g/cm2、引っ張り強度:3.1kg/cm2、延
び:150%、圧縮残留歪み:5.9%、No.LE−
20)などが使用できるが、通常スポンジまたはモルト
プレーンと言われるウレタン樹脂系の発泡材(例えば、
イノアック・コーポレーション製 HR−80、EGR
−2、SM−55、ECTなど)でも使用可能である。
【0067】内蔵する弾性部材の膜厚は取り付けスペー
スで決定すればよいが、通常は2〜5mmの厚みで十分
で、2、3mmの場合は1、2枚の重ね、または折り曲
げて使用、3〜5mmの場合は1枚を使用する。弾性部
材はシート状でなくとも、丸棒状になっているものでも
良く、接触面積が保たれるならば、空気を入れた風船の
ようなものでも良い。ただし、あまり柔らかい弾性部材
は加工の際つぶされ、逆効果となることもある。
【0068】潤滑性(剤)付与部材には50〜200μ
m程度のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の薄
膜フィルムが良好である。感光体とニップ(当接幅)の
関係は当接圧を一定にした場合、ニップが大きくなるに
したがい摩擦係数は低下し、あるレベルで一定になる。
摩擦係数を低減化させるためには少なくとも、ニップは
0.2mm以上必要である。このニップは当接圧および
使用する潤滑剤塗布装置の材料によって左右されるのは
勿論である。これらは機能を果たす為の構成例で、同じ
ような効果が得られるものであれば、図示した構成、構
造にはこだわらない。
【0069】図5は各種清浄化部材装置(301)の概
略図である。図5(a)(b)は固定体の清浄化部材装
置で弾性部材もしくは湿潤液を保持し得るようなスポン
ジ状の発泡材(301b)を内蔵した湿潤液含浸部材
(301a)を支持基体(301f)に固定したもので
ある。湿潤液含浸部材(301a)はポリエステルや、
ポリプロピレンなどの繊維物、フェルト、和紙等が使用
でき、トレーシーやエクセーヌ(いずれも東レの商品
名)、クラウゼン(カネボウ)等の極細繊維を使用した
ものも有効であるが、少し表面粗度が高いシートものが
好ましい。例えば、ベンコット、ハイゼガーゼ(旭化成
製、コットンの不織布)、シンテックス(三井東圧)等
のポリエステル、ポリプロピレン繊維、活性炭素繊維、
炭素繊維などがある。
【0070】図5(c)は感光体に回転しながら湿潤
し、異物を除去するようにロール状としたもので、芯材
(301d)の外側に弾性部材(301b)を配置し、
その最外層に湿潤液含浸部材(301a)を配したもの
である。弾性部材(301b)の代わりに湿潤液を保持
し得るようなスポンジ状の発泡材、細い繊維を使用した
ブラシ状であっても良い。回転せずに一定枚数固定して
使用しても良し、低速もしくは高速で回転して作動させ
ても良い。
【0071】図5(d)は芯材(301d)の外側に湿
潤液供給部材(301c)、さらに外側に弾性部材(3
01b)、最外層に湿潤液含浸部材(301a)を配し
たロール状の清浄化部材装置である。湿潤液供給部材
(301c)はスポンジや極細繊維、微細孔を開けたパ
イプなどが使用できる。
【0072】図5(e)は芯材(301d)の外側に湿
潤液含浸部材を配したもので、湿潤液が垂れがないよう
にわずかに含浸させたスポンジ状の材料で、図5(c)
の弾性部材(301b)より密度を高くしたものを使用
する。異物の除去効率と、長時間の使用を可能とするも
のである。
【0073】図5(f)は清浄化部材装置に外部より湿
潤液を供給する構造のものである。湿潤液供給部材(4
01b)は図5(d)とほぼ同じ構造のもので、芯材
(401c)の外側に湿潤液供給部材を配し、その外側
に被覆層(401a)を配したものになっている。被覆
層は耐久性の高いもので、炭素繊維や、ポリエステル繊
維などが使用され、保湿性の良好なものがよい。湿潤液
供給装置(401)は清浄化部材装置(301)の回転
にならって回転する。
【0074】感光体を湿潤する液の量はきわめて少ない
量で、塗布した感光体面を触指した状態でわずかに液が
指に付着する程度とする。付着しすぎると、帯電ロール
の汚染、トナー付着が起こり、また、摩擦係数が低くな
りすぎ、画像濃度が低下し、歪み等の画像品質の劣化を
起こす危険性がある。一方、付着量が少ないと、異物の
除去効果が限定される。
【0075】使用されるシリコーン系オイルおよびフッ
素系オイルの粘度は1CS〜300CS程度が使用でき
る。粘度が高くなると、クリーニング性や、画像品質
(局部的な画像の乱れ、地肌汚れ)に影響が現われやす
くなり、極端に粘度が低くなりすぎると、揮発性や、塗
布ムラが現われやすくなり、また効果の持続時間が短く
なる。感光体への塗布間隔は複写状況にも依存される
が、1000枚〜5000枚の間に数周〜数十周摺擦し
ながら清掃を行なえばよい。清掃のタイミングは複写開
始、終了時のアイドリング時、画像形成装置の立ち上げ
時に行なえば問題ない。
【0076】これらの装置に関しても図4に説明したこ
とと同様であり、同じような効果が得られるものであれ
ば、図示した構成、構造にはこだわらない。また、図示
はしていないが、感光体上の異物を湿潤する部材とクリ
ーニングする部材が別々に構成されていてもよい。
【0077】
【実施例】以下、実施例および比較例で効果の説明を行
なう。 <評価方法>効果確認用の装置として、帯電装置をロー
ラー帯電方式に、清浄化部材装置を取り付け、一定枚数
毎に感光体と離接するように改造した実験用の電子写真
複写機(FT420、リコー製)を使用し、以下に示す
評価方法および条件で作成した感光体を搭載し評価し
た。評価方法は連続的に通紙を行ない、適時、指定の原
稿による画像評価、前出方法による摩擦係数、フィッシ
ャー社の渦電流式の膜厚計(MMS)による膜厚の測定
を行なう。通紙複写枚数はA4サイズ横送りとし、20
000枚で評価を行なう。評価環境は22〜24℃/6
0〜70%RH、および30℃/90%RHである。
【0078】<感光体の作製法>厚さ1.2mm、φ8
0mmのアルミニウムドラムに下記処方の下引き層用塗
工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗工液を順次
塗布し、各層形成毎に乾燥することにより、3.5〜4
μmの下引き層、0.2〜0.25μmの電荷発生層、
22〜24μmの電荷輸送層を夫々形成し、電子写真感
光体を作製した。
【0079】 〔下引き層用塗工液〕 アルキッド樹脂 6部 (ベッコゾール 1307−60−EL、大日本インキ化学工業製) メラミン樹脂 4部 (スーパーベッカミン G−821−60、大日本インキ化学工業製) 酸化チタン 40部 メチルエチルケトン 200部
【0080】 〔電荷発生層用塗工液〕 下記構造のトリスアゾ顔料 2.5部
【0081】
【化1】
【0082】 ポリビニルブチラール(UCC:XYHL) 0.5部 シクロヘキサノン 200部 メチルエチルケトン 80部
【0083】 〔電荷輸送層用塗工液〕 ビスフェノールA型ポリカーボネート 10部 (帝人:パンライトK1300) 下記構造の低分子電荷輸送物質 10部
【0084】
【化2】
【0085】 塩化メチレン 100部 メチルフェニルシリコーンオイル(50cs) 数滴
【0086】[実施例1〜5]潤滑性付与部材の弾性部
材として2mm厚のウレタンフォーム(商品名ポロン、
LE−20、イノアック製)を2重とし、その上より1
00μm厚のフッ素系樹脂(ナフロンTOMBO#90
01、ニチアス製)を被覆し、支持基体として、0.2
5mm厚のポリエチレンテレフタレート(ルミラー、東
レ製)および1mm厚のアルミ板を使用して、図4
(a)に示すような潤滑性付与部材装置を作成し、前記
実験機のクリーニングユニットにクリーニングブレード
と接触しない位置に設置し、感光体への当接圧は前記測
定法で、0.2前後の低い摩擦係数を示すように当接圧
(前記設定方法で50〜60g)を設定した。
【0087】一方、1.2mm厚のアルミニウム板を支
持基体として5mm厚×10mmのフェルトにポリエス
テル紙片(シンテックスMY、R024、三井東圧製)
を2重に被覆し、清浄化部材装置を作製した。湿潤液と
してシリコーン系オイル(10、50CS(HS20
0)、東レ・ダウコーニング製および100CS、30
0CS(KF96)、信越化学製)、フッ素系オイル
(100CS、FLS507、旭化成製)を使用し、清
浄化部材に含浸させ、実験用の固定体の清浄化部材装置
を完成した。これを装置に取り付け触指でわずかに湿潤
する程度になるように荷重を調整した。清浄化部材装置
の感光体との離接間隔は約2000枚毎に5回転清掃す
るように手動で調整した。これらの評価結果を表1に示
す。
【0088】摩擦係数はいずれも0.2前後の低い値を
示した。湿潤液として10〜300CSのシリコーン系
オイル、フッ素系オイルを使用したが、いずれも常湿環
境および高湿環境で白筋の発生は殆ど生じず、1枚目画
像濃度の低下がわずかに観測されたが、2枚目以降は正
常に戻り、実用範囲でほぼ均一な画像が得られた。
【0089】[比較例1]実施例1の装置を使用し、清
浄化部材装置を設置しないで、実施例と同様に評価を実
施した。この結果を表1に示す。
【0090】摩擦係数は2000枚〜20000枚を通
じて0.15〜0.18の低い値を示した。清浄化部材
装置を使用しなかった場合でも60〜70%RHの常湿
環境では異常画像は全く観測されなかったが、90%R
Hの高湿環境では感光層上の異物の除去不備に因ると思
われる感光体の回転方向にハーフトーン画像上に白筋が
数10本発生し、横方向の文字の解像度が悪化した。
【0091】
【表1】
【0092】[実施例6〜7]潤滑性付与部材の弾性部
材として2mm厚のウレタンフォーム(商品名ポロン、
LE−20、イノアック製)を2重とし、その上より
0.1mm厚のフッ素系樹脂(#9001、ニチアス
製)を被覆し、支持基体として、0.25mm厚のポリ
エチレンテレフタレート(ルミラー、東レ製)および1
mm厚のアルミ板を使用して、図4(a)に示すような
潤滑性付与部材装置を作成し、前記実験機のクリーニン
グユニットにクリーニングブレードと接触しない位置
で、摩擦係数が0.2以下の低い値、および0.3前後
の比較的高い値になるように設定した。
【0093】一方、φ5mmの鉄製の芯材(ロット)に
厚さ0.25mmの極細繊維布(カネボウ製 クラウゼ
ン生地使用 スーパーマルチクロス)を5重に巻き付け
清浄化部材を作成し、25CSシリコーン系オイル(K
F96、信越化学製)を含浸させ清浄化部材装置を完成
した。この清浄化部材装置は感光体と離接できるように
し、またモーター駆動とし、200rpm一定で、感光
体と同方向に10秒間回転するようにした。なお、設置
位置はクリーニング装置と帯電装置間とし、1500枚
毎に作動させた。
【0094】評価は常温常湿、高温高湿環境で実施例1
〜5と同様に行なった。結果を表2に示す。潤滑性付与
部材装置および清浄化部材装置を作動させた場合には、
摩擦係数が0.2程度の低い数値であっても高湿環境で
も白筋の発生は皆無で、黒ベタ画像にも白斑点は発生せ
ず、ほぼ均一な画像が得られた。
【0095】[比較例2〜3]実施例潤滑性付与部材装
置を設置せず、清浄化部材装置を作動したときと、作動
させないときの両方法について実施例1〜7と同様な評
価方法で確認した。この結果を表2に示す。
【0096】潤滑性付与部材を作動させない場合には、
清浄化部材装置を作動させた場合でも作動させなかった
場合のいずれも、摩擦係数が0.6以上となり、高湿環
境下でも異常画像の発生は無かったが、感光層に大幅な
膜削れが生じた。
【0097】
【表2】
【0098】
【発明の効果】以上詳細且つ具体的な説明から明らかな
ように、請求項1に記載する本発明の画像形成方法は、
感光体の回りに当接するように潤滑性付与部材と清浄化
部材装置を設置し作動させることによって、高湿環境下
でも異常画像の無い安定した画像が得られ、また、感光
層の摩擦係数が低いため、摩耗が少なく、回転時の高周
波音が全く発生せず静粛である。
【0099】請求項2および3に記載する本発明の画像
形成方法は、感光体を清浄化する部材に高抵抗、展性が
良く、乾燥し難く、固化することのないシリコーン系オ
イルもしくはフッ素系オイルを必要最少限な量で感光体
表層を湿潤すると同時に、清掃することで、感光体に固
着したトナー成分、コロナ生成物、紙粉、フッ素樹脂等
から構成される異物を排除できるため、異物による高湿
環境での異常画像を解消することができる。また液式で
あるため感光層の削れが全くない。
【0100】請求項4に記載する本発明の画像形成方法
は、清浄化部材装置は常時感光体に当接させる必要はな
く、簡単な装置でよい。また、必要に応じて感光体に当
接できるような固定体もしくは回転体形状のいずれでも
使用でき、その領域は少なくとも画像形成領域をカバー
できる長さ以上あれば良い。
【0101】請求項5に記載する本発明の画像形成方法
は、清浄化部材装置は単独で湿潤液を保持し得るように
作成させるが、外部より逐次補給する構造とすることも
できる。この場合、長期に亘って補給が可能となる。
【0102】請求項6に記載する本発明の画像形成方法
は、潤滑性付与部材は感光体の摩耗を抑制する重要な部
材であるが、感光体に付与されることによって、感光体
の電子写真特性が劣化することは回避されねばならな
い。フッ素系樹脂は感光体との摺り合わせによって、き
わめて微粒子となって感光層表層に転移するため、本発
明で使用するような条件下では、光学的にも電気的にも
特性の劣化は小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法の1例を示す概略図であ
る。
【図2】本発明における湿潤液塗布装置の他の取り付け
位置を示す概略図である。
【図3】本発明に使用される感光体の層構成を示す概略
図である。
【図4】本発明における各種潤滑性付与部材の構成を示
す概略図である。
【図5】本発明における各種湿潤液塗布装置の構成を示
す概略図である。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 下引き層 3 電荷発生層 4 電荷輸送層 5 感光層 6 保護層 101 画像担持体(感光体) 102 接触帯電装置 103 画像露光系 104 現像装置 105 転写装置 106 クリーニング装置 106a クリーニングブレード 106b クリーニングブラシ 107 除電装置(ランプ) 108 定着装置 109 コピー用紙 201 潤滑性(剤)付与部材装置 201a 支持基体 201b 潤滑性(剤)付与部材 201c 弾性部材 201d 抑え板 201e かしめ材 301 清浄化部材装置 301a 湿潤液含浸部材 301b 弾性部材 301c 湿潤液供給部材 301d 芯材 301e 湿潤液含浸部材 301f 支持基体 401 湿潤液供給装置 401a 被覆層 401b 湿潤液供給部材 401c 芯材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 左近 洋太 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 武市 隆太 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 中嶋 章代 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H068 AA06 BB31 BB32 FA03 FA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体に荷電、像露光を行ない静電潜像
    を形成した後、現像剤で顕像化し、転写、クリーニング
    工程を経て画像形成を行なう画像形成方法に於いて、感
    光体の表面摩擦係数を低減化せしめる潤滑性付与部材か
    らなる装置と感光体表面を清浄化するための装置とを配
    置し、感光体に当接し、摺擦することによって画像形成
    を行なうことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 感光体表面を清浄化するための装置が湿
    潤液を含浸させた部材からなることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 湿潤液がシリコーン系オイルもしくはフ
    ッ素系オイルであることを特徴とする請求項2に記載の
    画像形成方法。
  4. 【請求項4】 感光体の表面を清浄化する部材が少なく
    とも画像領域をカバーするように感光体に並行して配置
    された固定体もしくは回転体形状であり、その最表層に
    湿潤液が含有されていることを特徴とする請求項1乃至
    3のうちのいずれかに記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 感光体表面を清浄化する部材に湿潤液を
    供給する部材もしくは装置が付設されていることを特徴
    とする請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の画像形
    成方法。
  6. 【請求項6】 潤滑性付与部材がフッ素系樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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