JP2010210879A - クリーニングブレード、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成方法 - Google Patents

クリーニングブレード、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低温環境下でも長期にわたってクリーニング性を維持できるクリーニングブレード、画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ、並びに、画像形成方法を提供する。
【解決手段】被清掃部材表面から粉体を除去するクリーニングブレード62において、弾性体ブレード622と、弾性体ブレードのブレード下面62bと先端面62aとの間の角である先端稜線部62cを覆う、弾性体ブレードよりも硬い表面層623とで構成され、弾性体ブレードの10℃における反発弾性率が19%以上43%以下であり、弾性体ブレードの先端稜線部に、イソシアネート化合物、フッ素化合物、シリコーン化合物から選ばれる少なくとも1種の含浸させることにより低摩擦化と硬度上昇とを図る含浸改質処理がなされ、先端稜線部の摩擦係数が0.5以下である。
【選択図】図3

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられるクリーニングブレード、画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ、並びに、画像形成方法に関するものである。
従来、電子写真式の画像形成装置では、被清掃部材たる像担持体上の転写残トナーをクリーニング手段たるクリーニング装置によって除去している。
このクリーニング装置のクリーニング部材として、一般的に構成を簡単にでき、クリーニング性能も優れていることから、短冊形状のクリーニングブレードを用いたものがよく知られている。このクリーニングブレードは、ウレタンゴムなどの弾性体で構成されている。そして、クリーニングブレードの基端を支持部材で支持して先端稜線部を像担持体の周面に押し当て、像担持体上に残留するトナーをせき止めて掻き落とし除去する。
また、近年の高画質化の要求に応えるべく、重合法等により形成された小粒径で球形に近いトナー(以下、重合トナー)を用いた画像形成装置が知られている。この重合トナーは、従来の粉砕トナーに比べて転写効率が高いなどの特徴があり、上記要求に応えることが可能である。しかし、重合トナーは、クリーニングブレードを用いて像担持体表面から除去しようとしても十分に除去することが困難であり、クリーニング不良が発生してしまうという問題を有している。これは、小粒径で且つ球形度に優れた重合トナーが、ブレードと像担持体との間に形成される僅かな隙間をすり抜けるからである。
かかるすり抜けを抑えるには、像担持体とクリーニングブレードとの当接圧力を高めてクリーニング能力を高める必要がある。しかし、クリーニングブレードの当接圧を高めると、図6(a)に示すように、像担持体23とクリーニングブレード262との摩擦力が高まり、クリーニングブレード262が像担持体23の移動方向に引っ張られて、クリーニングブレード262の先端稜線部262cがめくれてしまう。このめくれたクリーニングブレード262が、そのめくれに抗して原形状態に復元する際に異音が発生することがある。さらに、クリーニングブレード262の先端稜線部262cがめくれた状態でクリーニングをし続けると、図6(b)に示すように、クリーニングブレード262の先端面262aの先端稜線部262cから数[μm]離れた場所に局所的な摩耗が生じてしまう。このような状態で、さらにクリーニングを続けると、この局所的な摩耗が大きくなり、最終的には、図6(c)に示すように、先端稜線部262cが欠落してしまう。先端稜線部262cが欠落してしまうと、トナーを正常にクリーニングできなくなり、クリーニング不良を生じてしまう。
特許文献1には、ゴム部材からなるクリーニングブレードの少なくと像担持体と当接する当接部に、鉛筆硬度B〜6Hの被膜硬度を有する樹脂からなる表面層を設けたものが記載されている。ゴム部材よりも硬い鉛筆硬度B〜6Hの被膜硬度を有する表面層をクリーニングブレードの当接部に設けることで、そのような表面層をクリーニングブレードの当接部に設けない場合よりもクリーニングブレードの耐摩耗性を高めることができる。また、像担持体に対するクリーニングブレードの当接部の摩擦係数を下げることができ、像担持体とクリーニングブレードの当接部との間で生じる摩擦力が低減させれ、クリーニングブレードの先端稜線部のめくれを良好に抑制することができる。さらに、鉛筆硬度B〜6Hの鉛筆硬度の表面層は、硬くて変形しにくいので、クリーニングブレードの先端稜線部のめくれをより一層抑制することができる。
しかしながら、表面層を設けたクリーニングブレードでも、経時の低温環境下において、像担持体に形成される粉体量が非常に多い連続的なベタ画像形成時等の厳しい条件では、クリーニング不良を生じてしまうことを後述する実験により確認した。これは、以下の理由によるものと考えられる。
上記ゴム部材に設けた表面層は、経時において像担持体との摺擦によって摩耗して消失してしまう。この場合、ゴム部材の先端稜線部が像担持体と当接することになり、先端稜線部のめくれや磨耗が発生してクリーニング不良が生じ易くなる。そこで、経時において良好なクリーニング性を得るためには、表面層を設けた構成でもゴム部材の先端稜線部がめくれや磨耗を発生し難い特性であることが望まれる。
また、クリーニングブレードのゴム部材としては、先端稜線部が感光体の偏心や感光体表面の微小なうねりなどに追随して均一な当接圧を維持できるように、高い反発弾性体率を有するものが好ましく、上述のようにウレタンゴムが広く用いられている。しかしながら、反発弾性率は温度依存性を持ち、低温環境下で低下する傾向にある。反発弾性率が低温環境下で著しく低下してしまうと、クリーニングブレードの先端稜線部の像担持体表面への追随性が低下してしまい、像担持体への当接圧の維持が困難となる。このような状況で、像担持体に形成される粉体量が非常に多い連続的なベタ画像形成時等の厳しい条件では、クリーニング不良が生じてしまう。
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、低温環境下でも長期にわたってクリーニング性を維持することができるクリーニングブレード、画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ、並びに、画像形成方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、被清掃部材の表面に当接して、該被清掃部材表面から粉体を除去するクリーニングブレードであって、短冊形状の弾性体ブレードと、該弾性体ブレードの被清掃部材表面に対向する面であるブレード下面と該弾性体ブレードの弾性体ブレード長手方向の端面である先端面との間の角である先端稜線部を覆う、該弾性体ブレードよりも硬い表面層とで構成されるクリーニングブレードにおいて、上記弾性体ブレードの10℃における反発弾性率が19%以上43%以下であり、該弾性体ブレードの先端稜線部に、イソシアネート化合物、フッ素化合物、シリコーン化合物から選ばれる少なくとも1種を含浸させることにより低摩擦化と硬度上昇とを図る含浸改質処理がなされ、該先端稜線部の摩擦係数が0.5以下であることを特徴とするものである。
また、請求項2に発明は、請求項1のクリーニングブレードにおいて、上記表面層は紫外線硬化樹脂からなり該表面層の先端面側における層厚が1[μm]以上50[μm]以下であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2のクリーニングブレードにおいて、上記弾性体ブレードとして、ウレタン基を含むゴムを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、像担持体と、該像担持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体表面に形成された静電潜像を現像してトナー像化する現像手段と、該像担持体表面のトナー像を転写体に転写する転写手段と、該像担持体表面に当接して該像担持体表面に付着した残トナーを除去するクリーニングブレードを有するクリーニング手段と、該像担持体表面に滑剤を塗布する滑剤塗布手段とを備えた画像形成装置において、上記クリーニングブレードとして請求項1、2または3の何れかのクリーニングブレードを用い、且つ、上記滑剤塗布手段により非画像形成時に上記像担持体表面の摩擦係数を0.2以下とすることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、像担持体と、少なくとも該像担持体の表面に付着した残トナーを除去するクリーニングブレードを有するクリーニング手段と、該像担持体表面に滑剤を塗布する滑剤塗布手段とを一体に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、上記クリーニングブレードとして、請求項1、2または3の何れかのクリーニングブレードを用い、且つ、上記滑剤塗布手段により非画像形成時に上記像担持体表面の摩擦係数を0.2以下とすることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、像担持体上にトナー像を形成し、該トナー像を該像担持体上から転写体上に転写した後に、クリーニングブレードによって該像担持体上の残トナーを除去する画像形成方法において、上記クリーニングブレードとして、短冊形状の弾性体ブレードと、該弾性体ブレードの上記像担持体表面に対向する面であるブレード下面と該弾性体ブレードの弾性体ブレード長手方向の端面である先端面との間の角である先端稜線部を覆う、該弾性体ブレードよりも硬い表面層とで構成され、該弾性体ブレードの10℃における反発弾性率が19%以上43%以下であり、且つ、該弾性体ブレードの先端稜線部に、イソシアネート化合物、フッ素化合物、シリコーン化合物から選ばれる少なくとも1種を含浸させる低摩擦化と硬度上昇とを図る含浸改質処理がなされることにより該先端稜線部の摩擦係数が0.5以下であり、該像担持体表面に滑剤塗布することにより非画像形成時に像担持体表面の摩擦係数を0.2以下とすることを特徴とするものである。
本発明においては、弾性体ブレードの先端稜線部の低摩擦化と硬度上昇とを図る含浸改質処理を行うことにより、経時で表面層が磨耗した場合でもめくれや磨耗を発生し難いようにする。また、弾性体ブレードの10℃における反発弾性率を規定して、低温環境下でもクリーニングブレードの先端稜線部が像担持体表面へ追随して像担持体への当接圧を維持するようにする。これらの効果により、良好なクリーニング性能を維持する。詳しくは、後述する検証実験で明らかにしたように、クリーニングブレードが弾性体ブレードと、弾性体ブレードの先端稜線部を覆う弾性体ブレードよりも硬い表面層とで構成され、弾性体ブレードの10℃における反発弾性率が19%以上43%以下であり、且つ、弾性体ブレードの先端稜線部に、イソシアネート化合物、フッ素化合物、シリコーン化合物から選ばれる少なくとも1種を含浸させることにより低摩擦処理と硬度上昇とを図る含浸改質処理がなされ、先端稜線部の摩擦係数が0.5以下である。これにより、低温環境下でも長期にわたってクリーニング性を維持することができる。
本発明によれば、低温環境下でも長期にわたってクリーニング性を維持することができるという優れた効果がある。
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成図。 (a)及び(b)は、トナーの円形度の測定方法を説明するための説明図。 本実施形態に係るクリーニングブレードの斜視図。 本実施形態に係るクリーニングブレードの拡大断面図。 本実施形態における弾性体ブレードの摩耗幅の測定箇所を示した模式図。 (a)クリーニングブレード先端稜線部がめくれた状態を示す図。(b)クリーニングブレードの先端面の局所的な摩耗について説明する図。(c)クリーニングブレードの先端稜線部が欠落した状態を示す図。
以下、本発明を画像形成装置である電子写真プリンタ(以下、単にプリンタという)に適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタの要部を示す概略構成図である。プリンタは、単一色の複写を行うものであり、図示しない画像読み取り部で読み取った画像データに基づいてモノクロ画像形成を行う。
図1に示すように、プリンタは、像担持体としてのドラム状の感光体3を備えている。感光体3はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであっても良い。
感光体3の周囲には帯電手段としての帯電装置4、潜像をトナー像化する現像手段である現像装置5、トナー像を記録媒体としての転写紙に転写する転写手段としての転写装置7、転写後の感光体3上に残留するトナーをクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニング装置6、感光体3上に滑剤を塗布する滑剤塗布手段としての潤滑剤塗布装置10、感光体3を除電する除電ランプ(不図示)等が配置されている。
帯電装置4は、感光体3に所定の距離を持って非接触で配置され、感光体3を所定の極性、所定の電位に帯電するものである。帯電装置4によって一様帯電された感光体3は、図示しない潜像形成手段たる露光装置から画像データに基づいて光Lが照射され静電潜像が形成される。
現像装置5は、現像剤担持体としての現像ローラ51を有している。この現像ローラ51には、図示しない電源から現像バイアスが印加されるようになっている。現像装置5のケーシング内には、ケーシング内に収容された現像剤を互いに逆方向に搬送しながら攪拌する供給スクリュ52及び攪拌スクリュ53が設けられている。また、現像ローラ51に担持された現像剤を規制するためのドクタ54も設けられている。供給スクリュ52及び攪拌スクリュ53の2本スクリュによって撹拌・搬送された現像剤中のトナーは、所定の極性に帯電される。そして、現像剤は、現像ローラ51に汲み上げられ、汲み上げられた現像剤は、ドクタ54により規制され、感光体3と対向する現像領域でトナーが感光体3上の潜像に付着する。
クリーニング装置6は、ファーブラシ101、クリーニングブレード62などを有している。クリーニングブレード62は、感光体3の表面移動方向に対してカウンタ方向で感光体3に当接している。なお、クリーニングブレード62の詳細については後述する。
潤滑剤塗布装置10は、固形潤滑剤103、潤滑剤加圧スプリング(不図示)等を備え、固形潤滑剤103を感光体3上に塗布する塗布ブラシとしてファーブラシ101を用いている。固形潤滑剤103は、図示しないブラケットに保持され、潤滑剤加圧スプリング(不図示)によりファーブラシ101側に加圧されている。そして、感光体3の回転方向に対して連れまわり方向に回転するファーブラシ101により固形潤滑剤103が削られて感光体3上に潤滑剤が塗布される。
帯電装置4には、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャー)を始めとする公知の手段が用いられる。
これらの帯電方式のうち、特に接触帯電方式、あるいは非接触の近接配置方式がより望ましく、帯電効率が高くオゾン発生量が少ない、装置の小型化が可能である等のメリットを有する。
また、図示しない露光装置、除電ランプ等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光物全般を用いることができる。
また、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
これらの光源のうち、発光ダイオード、及び半導体レーザーは照射エネルギーが高く、また600〜800[nm]の長波長光を有するため、良好に使用される。
次に、プリンタにおける画像形成動作を説明する。
図示しない操作部などからプリント実行の信号を受信したら、帯電装置4、現像ローラ51にそれぞれ所定の電圧または電流が順次所定のタイミングで印加される。同様に、露光装置及び除電ランプなどにもそれぞれ所定の電圧又は電流が順次所定のタイミングで印加される。また、これと同期して、駆動手段としての感光体駆動モータ(不図示)により感光体3が図中矢印方向に回転駆動される。
感光体3が図中矢印方向に回転すると、まず感光体表面が、帯電装置4によって所定の電位に帯電される。そして、図示しない露光装置から画像信号に対応した光Lが感光体3上に照射され、光Lが照射された部分の感光体3上が除電され静電潜像が形成される。
静電潜像の形成された感光体3は、現像装置5との対向部で現像ローラ51上に形成された現像剤の磁気ブラシで感光体3表面を摺擦される。このとき、現像ローラ51上の負帯電トナーは、現像ローラ51に印加された所定の現像バイアスによって、静電潜像側に移動し、トナー像化(現像)される。このように、本実施形態では、感光体3上に形成された静電潜像は、現像装置5によって、負極性に帯電されたトナーにより反転現像される。本実施形態では、N/P(ネガポジ:電位が低い所にトナーが付着する)の非接触帯電ローラ方式を用いた例について説明したが、これに限るものではない。
感光体3上に形成されたトナー像は、図示しない給紙部から上レジストローラと下レジストローラとの対向部を経て、感光体3と転写装置7との間に形成される転写領域に給紙される転写紙に転写される。このとき、転写紙は上レジストローラと下レジストローラとの対向部で画像先端と同期を取り供給される。また、転写紙への転写時には、所定の転写バイアスが印加される。トナー像が転写された転写紙は感光体3から分離され、図示しない定着手段としての定着装置へ搬送される。そして、定着装置を通過する事により、熱と圧力の作用でトナー像が転写紙上に定着されて、転写紙は機外に排出される。
一方、転写後の感光体3の表面は、クリーニング装置6で転写後の残留トナーが除去され、潤滑剤塗布装置10によって潤滑剤が塗布された後、除電ランプで除電される。
また、本プリンタにおいては、感光体3と、プロセス手段として帯電装置4、現像装置5、クリーニング装置6、潤滑剤塗布装置10などが枠体2に収められており、プロセスカートリッジ1として装置本体から一体的に着脱可能となっている。なお、本実施形態では、プロセスカートリッジ1としての感光体3とプロセス手段とを一体的に交換するようになっているが、感光体3、帯電装置4、現像装置5、クリーニング装置6、潤滑剤塗布装置10のような単位で新しいものと交換するような構成でもよい。
次に、本プリンタに好適なトナーについて説明する。
本プリンタに用いるトナーとしては、画質向上のために、高円形化、小粒径化がし易い懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法により製造された重合トナーを用いるのが好ましい。特に、円形度が0.97以上、体積平均粒径5.5[μm]以下の重合トナーを用いるのが好ましい。平均円形度が0.97以上、体積平均粒径5.5[μm]のものを用いることにより、より高解像度の画像を形成することができる。
ここでいう「円形度」は、フロー式粒子像分析装置FPIA−2000(東亜医用電子株式会社製、商品名)により計測した平均円形度である。具体的には、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150[ml]中に、分散剤として界面活性剤好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜0.5[ml]加え、更に測定試料(トナー)を0.1〜0.5[g]程度加える。その後、このトナーが分散した懸濁液を、超音波分散器で約1〜3分間分散処理し、分散液濃度が3000〜1[万個/μl]となるようにしたものを上述の分析装置にセットして、トナーの形状及び分布を測定する。そして、この測定結果に基づき、図2(a)に示す実際のトナー投影形状の外周長をC1、その投影面積をSとし、この投影面積Sと同じ図2(b)に示す真円の外周長をC2としたときのC2/C1を求め、その平均値を円形度とした。
体積平均粒径については、コールターカウンター法によって求めることが可能である。具体的には、コールターマルチサイザー2e型(コールター社製)によって測定したトナーの個数分布や体積分布のデータを、インターフェイス(日科機社製)を介してパーソナルコンピューターに送って解析するのである。より詳しくは、1級塩化ナトリウムを用いた1%NaCl水溶液を電解液として用意する。そして、この電解水溶液100〜150[ml]中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜5[ml]加える。更に、これに被検試料としてのトナーを2〜20[mg]加え、超音波分散器で約1〜3分間分散処理する。そして、別のビーカーに電解水溶液100〜200[ml]を入れ、その中に分散処理後の溶液を所定濃度になるように加えて、上記コールターマルチサイザー2e型にかける。アパーチャーとしては、100[μm]のものを用い、50,000個のトナー粒子の粒径を測定する。チャンネルとしては、2.00〜2.52[μm]未満;2.52〜3.17[μm]未満;3.17〜4.00[μm]未満;4.00〜5.04[μm]未満;5.04〜6.35[μm]未満;6.35〜8.00[μm]未満;8.00〜10.08[μm]未満;10.08〜12.70[μm]未満;12.70〜16.00[μm]未満;16.00〜20.20[μm]未満;20.20〜25.40[μm]未満;25.40〜32.00[μm]未満;32.00〜40.30[μm]未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00[μm]以上32.0[μm]以下のトナー粒子を対象とする。そして、「体積平均粒径=ΣXfV/ΣfV」という関係式に基づいて、体積平均粒径を算出する。但し、Xは各チャンネルにおける代表径、Vは各チャンネルの代表径における相当体積、fは各チャンネルにおける粒子個数である。
このような重合トナーにおいては、上述したように、粉砕トナーを感光体3表面から除去するときと同じようにしてクリーニングブレード62で除去しようとしても、その重合トナーを感光体3表面から十分に除去しきれず、クリーニング不良が発生する。そこで、クリーニングブレード62の感光体3への当接圧を高めて、クリーニング性をアップしようとすると、クリーニングブレード62が早期に摩耗してしまうという問題があった。また、クリーニングブレード62と感光体3との摩擦力が高まって、クリーニングブレード62の感光体3と当接している先端稜線部が感光体3の移動方向に引っ張られて、先端稜線部がめくれてしまう。クリーニングブレード62の先端稜線部がめくれると、異音や振動、先端稜線部の欠落などの様々な問題が生じてしまう。
そこで、本実施形態においては、クリーニングブレード62の先端稜線部に、イソシアネート化合物、フッ素化合物、シリコーン化合物から選ばれる少なくとも1種を含浸させて低摩擦化と先端内部の硬度上昇とを図る改質処理を行い、また、先端稜線部を覆うように、クリーニングブレード62よりも硬度の高い表面層を設けている。
図3は、クリーニングブレード62の斜視図であり、図4は、クリーニングブレード62の拡大断面図である。
クリーニングブレード62は、金属や硬質プラスチックなどの剛性材料からなる短冊形状のホルダー621と、短冊形状の弾性体ブレード622とで構成されており、弾性体ブレード622は先端稜線部に含浸処理がなされ、クリーニングブレード62の先端面62a全体およびブレード下面62bの先端稜線部62c近傍に先端稜線部62cを覆うように表面層623が形成されている。
弾性体ブレード622は、ホルダー621の一端側に接着剤などにより固定されており、ホルダー621の他端側は、クリーニング装置6のケースに片持ち支持されている。
弾性体ブレード622としては、感光体3の偏心や感光体表面の微小なうねりなどに追随できるように、高い反発弾性体率を有するものが好ましく、ウレタン基を含むゴムであるウレタンゴムなどが好適である。この反発弾性率は温度依存性を持ち、低温域で低下する。このため、使用温度域下限でも十分な反発弾性率を維持するものを用いることが好ましい。具体的には、低温域での反発弾性率を考慮すると、10℃での反発弾性率が19%以上のものを用いるのと、後述する検証実験で明らかにしたように、低温域でのベタ画像等の場合のトナー入力大でも良好なクリーニング性が維持できる。また、上限は10℃で43%であれば特に問題は無い。
また、弾性体ブレードと622の硬度としては、25℃における硬度が70〜75度(JIS A)のウレタンゴムが好ましい。ウレタンゴムの硬度が75度を超えると、柔軟性に乏しくなり、例えば、ホルダー621が微小に傾いて取り付けるなどしたときに、クリーニングブレード62の軸方向一端側と他端側とで当接圧が異なる所謂偏当りしやすくなり、軸方向で均一な当接圧が得にくくなる。その結果、クリーニング性が低下するおそれがある。一方、硬度が70度未満の場合は、重合トナーでもクリーニングできるよう当接圧を高く設定したときに、クリーニングブレード62が反ってしまって、クリーニングブレード62の先端稜線部62cが浮きあがって、クリーニングブレード62のブレード下面62bが感光体3と当接する所謂腹当たり現象が生じてしまう。腹当たり現象が生じると、クリーニングブレード62と感光体表面との当接面積が急激に増大するため、クリーニングブレード62を大きな力で押しつけても逆に当接圧は小さくなり、クリーニング性が低下してしまう。
なお、この硬さは含浸処理によるウレタンゴムそのものの改質で変化し、さらに表面層の形成によっても影響を受けるので、各々の効果を調整することが必要である。
弾性体ブレード622の先端稜線部への含浸処理は、スプレー塗工、ディップ塗工などによって、イソシアネート化合物、フッ素化合物、シリコーン化合物から選ばれる少なくとも1種を含浸させることで可能である。これは結果として先端稜線部の低摩擦化と先端内部の硬度上昇とを図る改質効果を生じさせることができる。先端稜線部の低摩擦化により、摩擦係数は0.5以下にするのが良い。これにより、経時の表面層摩耗によって露出した弾性体ブレード622の先端稜線部と感光体3との摩擦力を弱めることができ、露出した部分が、感光体表面移動方向に変形するのを抑制することもできる。また、先端内部の硬度上昇により、表面層が形成されているときも、弾性体ブレード622の先端内部の硬さが高いため弾性体ブレード622が変形することを抑制する。さらに、経時表面層摩耗によって先端稜線部が露出したときも、同様に変形を抑制すると共に、磨耗を抑制することができる。
表面層623は、スプレー塗工、ディップ塗工によってクリーニングブレード62の先端稜線部62cを被覆する。表面層623としては、弾性体ブレード622よりも硬度の高い部材を被覆するのが好ましい。弾性体ブレード622よりも硬度が高い部材とすることで、弾性体ブレード622よりも感光体3によって削られにくくなり、弾性体ブレード622を感光体表面に当接させるものに比べて、クリーニングブレード62の耐摩耗性を向上させることができる。また、表面層623は、硬度が硬く剛直なため、変形し難く、クリーニングブレード62の先端稜線部62cのめくれを抑制することができる。
また、表面層623の材質としては、樹脂が好ましく、紫外線硬化樹脂がより好ましい。紫外線硬化樹脂を用いることで、クリーニングブレード62の先端稜線部62cに付着した樹脂に紫外線を照射させるだけで、所望の硬度を有する表面層623を得ることができ、クリーニングブレード62を安価に製造することができる。
上記紫外線硬化樹脂としては、一官能基あたり分子量300〜1500のモノマーを用いることが好ましい。上記分子量が1500を越えると、表面層623は脆弱になり過ぎ、クリーニングブレード62の先端稜線部62cがめくれて図6(b)のような先端面摩耗を生じてしまい、長期に渡るクリーニング性を保持できなくなる。逆に分子量300を下回ると、表面層623が剛直となり過ぎてしまう。表面層623が剛直となりすぎると、表面層623の耐摩耗性能の低下や、ビビリ音が発生しやすくなってしまう。
また、感光体3と当接する可能性のある先端稜線部62cから50[μm]離れた位置まで、先端面62aとブレード下面62bとに表面層を形成するのが好ましい。これにより、先端稜線部62cの表面が削れ、弾性体ブレード622と感光体3とが直接接触し、先端稜線部62cがめくれて先端面62aの先端稜線部62cから数[μm]離れた場所が感光体3と当接しても、そこにも表面層623が形成してあるので、先端面62aの局所的な摩耗が抑制される。よって、先端面62aの局所的な摩耗によってクリーニングブレード62の先端稜線部62cの欠落を抑制することができる。また、感光体3の取り付け誤差やクリーニングブレードの取り付け誤差などによって、クリーニングブレード62の当接圧が必要以上に高くなり、クリーニングブレード62が必要以上に撓んで、ブレード下面62bの先端稜線部62cから数[μm]離れた箇所が感光体3に接触しても、そこにも、表面層623が形成してあるので、ブレード下面62bの局所的な摩耗を抑制することができる。
また、表面層623の層厚は、1〜50[μm]が好ましい。層厚が、1[μm]以下だと、表面層の剛性が弱くなり、クリーニングブレード62の先端稜線部62cがめくれやすくなってしまう。また、層厚が50[μm]を超えると、トナーのすり抜けが増大してクリーニング不良が発生しやすくなる。これは、スプレー塗工やディップ塗工のように、液体の材料を付着させて表面層623を形成しているため、先端稜線部62cは表面張力の関係で、被膜が形成されにくい。このため、先端稜線部62cから離れるにつれて表面層623の層厚は、増加する。層厚が50[μm]を超えると、先端稜線部62cの層厚と先端稜線部62cから離れた位置における層厚との差が大きくなり、クリーニングブレード62の先端稜線部62cの角度が鈍角となってしまう。先端稜線部62cの角度が鈍角となると、先端稜線部62cを直角とした場合に比べて、先端面62aと感光体3とがなす当接部の上流側の空隙X(図4参照)が狭くなる。そのため、長期に渡るクリーニング動作によって空隙にトナーが堆積したとき、せき止められた空隙X内のトナーに逃げ場がないので、空隙X内のトナーが徐々に感光体3の下流側に押し出され、クリーニング不良が発生する。
次に、本出願人らが行った検証実験について説明する。
弾性体ブレード622の材質、含浸処理方法、表面層623の材質をそれぞれ変化させて、耐久試験を行った。
[弾性体ブレード]
弾性体ブレード622としては、25[℃]における物性が以下の物性となっている5つのウレタンゴムを用意した。
ウレタンゴム1:硬度74度、反発弾性率47[%](東洋ゴム工業製)
ウレタンゴム2:硬度69度、反発弾性率49[%](東洋ゴム工業製)
ウレタンゴム3:硬度72度、反発弾性率33[%](東洋ゴム工業製)
ウレタンゴム4:硬度70度、反発弾性率68[%](シンジーテック製)
ウレタンゴム5:硬度72度、反発弾性率23[%](シンジーテック製)
上記ウレタンゴムの10[℃]における反発弾性率は各々以下のとおりである。
ウレタンゴム1:反発弾性率21[%]
ウレタンゴム2:反発弾性率19[%]
ウレタンゴム3:反発弾性率12[%]
ウレタンゴム4:反発弾性率43[%]
ウレタンゴム5:反発弾性率16[%]
ウレタンゴムの硬度は、島津製作所製デュロメーターを用い、JIS K6253に準じて測定した。試料は厚さ6[mm]以上となるように約2[mm]のシートを重ね合わせたものとした。
ウレタンゴムの反発弾性は、東洋精機製作所製No.221レジリエンステスタを用い、JIS K6255に準じて測定した。試料は厚さ4[mm]以上となるように約2[mm]のシートを重ね合わせたものとした。
[含浸剤]
含浸剤としては、以下のものを用いた。
(含浸剤1)
イソシアネート化合物:日本ポリウレタン MR−100 10部
2−ブタノン 90部
(含浸剤2)
イソシアネート化合物:日本ポリウレタン MR−100 10部
シリコーン樹脂:日油 モディパーFS−700 2部
2−ブタノン 88部
(含浸剤3)
イソシアネート化合物:関東化学 MDI 5部
2−ブタノン 95部
(含浸剤4)
イソシアネート化合物:関東化学 MDI 5部
シリコーン樹脂:日油 モディパーFS−700 2部
2−ブタノン 93部
[表面層]
表面層としては、以下のものを用いた。
(表面層1)
ウレタンアクリレートオリゴマー1:根上工業 UN−904 0.5部
ウレタンアクリレートオリゴマー2:根上工業 UN−2700 19.5部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 1部
溶媒:2−ブタノン 79部
塗膜硬度:鉛筆硬度2H
摩擦係数:0.6
(表面層2)
ウレタンアクリレートオリゴマー1:根上工業 UN−904 5部
ウレタンアクリレートオリゴマー2:根上工業 UN−2700 15部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 1部
溶媒:2−ブタノン 79部
塗膜硬度:鉛筆硬度3H
摩擦係数:0.5
(表面層3)
ウレタンアクリレートオリゴマー1:根上工業 UN−904 0.5部
ウレタンアクリレートオリゴマー2:根上工業 UN−2700 19.5部
低摩擦係数添加剤:チッソ石油化学 共重合体A1 5部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 1部
溶媒:2−ブタノン 74部
塗膜硬度:鉛筆硬度H
摩擦係数:0.1
(表面層4)
ウレタンアクリレートオリゴマー1:根上工業 UN−3320HA 5部
ウレタンアクリレートオリゴマー2:根上工業 UN−2700 15部
低摩擦係数添加剤:チッソ石油化学 共重合体A1 2部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 1部
溶媒:2−ブタノン 77部
塗膜硬度:鉛筆硬度2H
摩擦係数:0.15
(表面層5)
ウレタンアクリレートオリゴマー1:根上工業 UN−904 20部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 1部
溶媒:2−ブタノン 79部
塗膜硬度:鉛筆硬度9H
摩擦係数:0.45
なお、表面層の低摩擦化係数添加剤として添加する共重合体A1とは、下記の化1に示す化合物(a−1)及び下記の化1に示す化合物(a−2)が共重合してなり、かつ側鎖にアクリロイル基(下記の化1に示すa−3)を有する共重合体である。
GPC(ゲルパ−ミエーションクロマトグラフィー法)分析より求めた共重合体(A1)の重量平均分子量は37,000(ポリスチレン換算)、分子量分布指数(Mw/Mn)は1.9であった。また、1H−NMR測定により求めた共重合体(A1)中の化合物(a−1)、化合物(a−2)の含有量比(重量比)は、化合物(a−1):化合物(a−2)=1:1.73であった。
Figure 2010210879
表面層の鉛筆硬度は、コーテック株式会社製鉛筆引っかき試験機KTVF−2380を用い、JIS K5600−5−4に準じて測定した。試料は、50[mm]×50[mm]のガラス板上に表面層の材料を約10[μm]スプレー塗工したものとした。
表面層の摩擦係数は、新東科学製トライボギアミューズ94iを用い、最大静止摩擦係数を測定した。試料は、50[mm]×50[mm]のガラス板上にコーティング材料を約10[μm]スプレー塗工したものとした。
次に、検証実験を行った画像形成装置の構成について説明する。
上記ウレタンゴム1〜5のいずれかを用いて厚さ1.8[mm]の短冊形状の弾性体ブレードを作成し、この弾性体ブレードを含浸剤1〜4のいずれかに所定時間浸漬したのち、3分間風乾し、さらにスプレー塗工を行って上記表面層1〜表面層5いずれかの表面層を形成する。具体的には、適宜含浸処理を行った各々のウレタンゴムからなる弾性体ブレードに対し、必要に応じブレード下面及び先端面の2方向から10[mm/s]のスプレーガン移動速度にて所定の層厚になるように重ね塗りを行い、3分間指触乾燥後紫外線露光(140[W/cm]×5[m/min]×5パス)を行った。ただし、ブレード下面はマスキングテープにより先端3[mm]幅に表面層が形成されるように規制した。
この表面層が形成された弾性体ブレードをリコー製カラー複合機 imagio MP C4500に搭載できる板金ホルダーに接着剤により固定し、試作のクリーニングブレードとした。これを同じくリコー製カラー複合機 imagio MP C4500(図1と同様の構成)に取り付け、実施例1〜実施例7、比較例1〜比較例5の画像形成装置を作製した。なお、クリーニングブレードは、線圧:20[g/cm]、クリーニング角:79[°]となるように取り付けた。また、本装置は感光体表面への潤滑剤塗布装置10を備えており、潤滑剤塗布により感光体表面の摩擦係数が非画像形成時に0.2以下に維持される。
検証実験には、重合法により作製したトナーを用いた。なお、トナーの物性は、以下のとおりである。
トナー母体:円形度0.98、平均粒径4.9[μm]
外添剤 :小粒径シリカ1.5部(クラリアント製H2000)
小粒径酸化チタン0.5部(テイカ製MT−150AI)
大粒径シリカ1.0部(電気化学工業製UFP−30H)
検証実験は、評価環境:10[℃]・15[%RH]、通紙条件:画像面積率5%チャートを3プリント/ジョブで、50,000枚(A4横)で行った。そして、以下の項目を評価した。
[評価項目]
クリーニング不良発生:有無(目視観察)
評価時画像:縦帯パターン(紙進行方向に対して)43mm幅、3本チャート
出力20枚(A4横)
ブレードエッジ摩耗幅:図5に示すようにブレード下面側からみた摩耗幅
以下に実施例1〜実施例7、比較例1〜比較例5のクリーニングブレードの検証実験の結果を示す。なお、表面層の層厚は、キーエンス製マイクロスコープVHX−100を用い、別途同様に塗工した弾性体ブレードの断面により測定した。試料は日進EM製SEM試料作製用トリミングカミソリを用い断面を切断したものとした。
また、弾性体ブレードの先端稜線部の摩擦係数は、新東科学株式会社製・摩擦摩耗試験機(ブレードホルダー装着)を使い測定した。具体的には、ガラス板上に感光体表面層と同成分の被膜が形成された「擬似感光体」に、クリーニングブレードを上述と同じ接触条件(角度:79°、線圧:20[g/cm])になるよう取り付け、ガラス板を動かしてその時の動摩擦係数を測定した。
(実施例1)
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム1
含浸剤:含浸剤3
含浸時間:180秒
表面層:表面層1
エッジ部より50[μm]での表面層厚:ブレード下面5[μm]、先端面5[μm]
先端摩擦係数:0.5
ブレードエッジ摩耗幅:10[μm]
クリーニング不良発生:なし
異音発生:なし
(実施例2)
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム2
含浸剤:含浸剤2
含浸時間:180秒
表面層:表面層3
エッジ部より50[μm]での表面層厚:ブレード下面1[μm]、先端面10[μm]
先端摩擦係数:0.1
ブレードエッジ摩耗幅:5[μm]
クリーニング不良発生:なし
異音発生:なし
(実施例3)
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム4
含浸剤:含浸剤3
含浸時間:600秒
表面層:表面層5
エッジ部より50[μm]での表面層厚:ブレード下面0[μm]、先端面10[μm]
先端摩擦係数:0.5
ブレードエッジ摩耗幅:8[μm]
クリーニング不良発生:なし
異音発生:なし
(実施例4)
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム4
含浸剤:含浸剤1
含浸時間:180秒
表面層:表面層2
エッジ部より50[μm]での表面層厚:ブレード下面5[μm]、先端面12[μm]
先端摩擦係数:0.5
ブレードエッジ摩耗幅:12[μm]
クリーニング不良発生:なし
異音発生:なし
(実施例5)
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム2
含浸剤:含浸剤3
含浸時間:600秒
表面層:表面層4
エッジ部より50[μm]での表面層厚:ブレード下面0[μm]、先端面5[μm]
先端摩擦係数:0.2
ブレードエッジ摩耗幅:5[μm]
クリーニング不良発生:なし
異音発生:なし
(実施例6)
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム1
含浸剤:含浸剤4
含浸時間:180秒
表面層:表面層3
エッジ部より50[μm]での表面層厚:ブレード下面5[μm]、先端面5[μm]
先端摩擦係数:0.1
ブレードエッジ摩耗幅:3[μm]
クリーニング不良発生:なし
異音発生:なし
(実施例7)
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム2
含浸剤:含浸剤2
含浸時間:180秒
表面層:表面層4
エッジ部より50[μm]での表面層厚:ブレード下面10[μm]、先端面10[μm]
先端摩擦係数:0.2
ブレードエッジ摩耗幅:7[μm]
クリーニング不良発生:なし
異音発生:なし
(比較例1)
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム3
含浸剤:1
含浸時間:30秒
表面層:表面層1
エッジ部より50[μm]での表面層厚:ブレード下面5[μm]、先端面5[μm]
先端摩擦係数:0.6
ブレードエッジ摩耗幅:25[μm]
クリーニング不良発生:帯状クリーニング不良3ヶ所
異音発生:なし
先端面えぐれ摩耗発生
(比較例2)
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム5
含浸剤:3
含浸時間:60秒
表面層:表面層2
エッジ部より50[μm]での表面層厚:ブレード下面10[μm]、先端面10[μm]
先端摩擦係数:0.6
ブレードエッジ摩耗幅:20[μm]
クリーニング不良発生:帯状クリーニング不良2ヶ所
異音発生:なし
先端面えぐれ摩耗発生
(比較例3)
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム2
含浸剤:なし
表面層:表面層5
エッジ部より50[μm]での表面層厚:ブレード下面20[μm]、先端面30[μm]
先端摩擦係数:0.5
ブレードエッジ摩耗幅:30[μm]
クリーニング不良発生:スジ状クリーニング不良2ヶ所
異音発生:ビビリ発生
(比較例4)
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム1
含浸剤:なし
表面層:表面層5
エッジ部より50[μm]での表面層厚:ブレード下面50[μm]、先端面50[μm]
先端摩擦係数:0.5
ブレードエッジ摩耗幅:35[μm]
クリーニング不良発生:スジ状クリーニング不良2ヶ所
異音発生:ビビリ発生
(比較例5)
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム5
含浸剤:含浸剤1
含浸時間:120秒
表面層:表面層2
エッジ部より50[μm]での表面層厚:ブレード下面50[μm]、先端面100[μm]
先端摩擦係数:0.6
ブレードエッジ摩耗幅:35[μm]
クリーニング不良発生:スジ状クリーニング不良4ヶ所
異音発生:ビビリ発生
Figure 2010210879
上記表1は、実施例1〜実施例7、比較例1〜比較例5の検証実験の結果をまとめたものである。
実施例1〜実施例7においては、含浸処理による低摩擦化、硬度上昇を図る先端稜線部62aの改質処理がなされ、先端稜線部62aの摩擦係数が0.5以下に制御されている。このため、表面層623が摩耗し弾性体ブレード622の先端稜線部62aが露出しても経時的な異音発生を回避することができたと考えられる。さらに、感光体3と先端稜線部62aとの間で生じる摩擦力を低減することができ、先端稜線部62aのめくれをより抑制することができるとともに、弾性体ブレード622の摩耗もより抑制することができたと考えられる。さらに、弾性体ブレード622の10℃における反発弾性率が19%以上43%以下となるウレタンゴムを用いて、低温環境下においても高い反発弾性体率を有しているので、弾性体ブレード622の先端稜線部62aの感光体3に対する追随性が得られる。よって、クリーニングブレード62の先端稜線部62aの感光体3への当接圧の維持することができ、50,000枚の経時の低温環境下の連続的な帯ベタ画像に対するクリーニング評価においてもクリーニング不良が抑制されている。これらにより、低温環境下、縦帯パターンの連続という厳しい条件でも、長期に渡って良好なクリーニング性を維持することができたと考えられる。なお、実験よりこのような帯ベタ画像が連続的に出力されると、非画像形成時に感光体表面の摩擦係数が0.2以下に制御される機構を具備していても、その摩擦係数が0.25以上に上昇することが避けられず、クリーニング不良が発生しやすくなることが判明した。しかしながら、本実施例のように低温時の反発弾性率が上記一定の範囲にあることでクリーニング性の維持にきわめて有効となることが確認された。
一方、比較例1、比較例2においては、先端稜線部62aへの含浸処理はなされているが、含浸時間が短く、且つ、摩擦係数が0.5より大きいことより、処理効果が不十分と考えられる。このため、先端面のえぐれ摩耗が発生したと考えられる。また、弾性体ブレード622の10℃における反発弾性率が19%より小さく、低温環境下において高い反発弾性体率を有していないため、先端稜線部62aの感光体3に対する追随性が得られず、良好な当接圧を維持することができない。このため、低温環境時にクリーニング不良が発生していると考えられる。
また、比較例3や比較例4においては、10℃における反発弾性率が19%以上43%以下であるものの、含浸処理がされていない。このため、比較例3では、表面層が形成されていても弾性体ブレード622が変形しやすく摩耗が進行したり摩耗によるビビリが発生したりしたと考えられる。また、比較例4では、表面層623の層厚が厚いために弾性体ブレード622の運動が過剰に抑えられ異常な振動によるビビリとクリーニング不良が発生していると考えられる。
また、比較例5においては、低温時の反発弾性率が低いことに加えて、表面層623の層厚が厚いために表面層623の硬さが影響して弾性体ブレード622の運動が過剰に抑えられ、異音とクリーニング不良の発生を回避できなかったと考えられる。
なお、本実施形態においては、いわゆるモノクロの画像形成装置を用いて本発明を説明したが、カラーの画像形成装置にも適用可能であり、同様の効果が得られる。
以上、本実施形態によれば、被清掃部材である感光体3の表面に当接して、感光体表面から粉体であるトナーを除去するクリーニングブレード62において、短冊形状の弾性体ブレード622と、弾性体ブレード622の感光体表面と対向する面であるブレード下面62bと弾性体ブレード622の弾性体ブレード長手方向の端面である先端面62aとの間の角である、感光体3の表面と当接する先端稜線部62cを覆う、弾性体ブレード622よりも硬い表面層623とで構成される。弾性体ブレード622の10℃における反発弾性率が19%以上43%以下であり、弾性体ブレード622の先端稜線部62aに、イソシアネート化合物、フッ素化合物、シリコーン化合物から選ばれる少なくとも1種の含浸させることによる低摩擦化と硬度上昇とを図る含浸改質処理がなされ、先端稜線部62aの摩擦係数が0.5以下であるこれにより、上述した検証結果で明らかにしたように、低温環境下であっても長期にわたってクリーニング性を維持することができる。
また、本実施形態によれば、表面層623は紫外線硬化樹脂からなり表面層623の先端面側における層厚が1[μm]以上50[μm]以下であることであることが好ましい。すなわち、上述したように、層厚が、1[μm]未満だと、表面層623の剛性が弱くなり、クリーニングブレード62の先端稜線部62cがめくれやすくなり、また、層厚が50[μm]を超えると、トナーのすり抜けが増大してクリーニング不良が発生しやすくなるためである。また、表面層623が紫外線硬化樹脂からなることで、クリーニングブレード62の先端稜線部62cに付着した樹脂に紫外線を照射させるだけで、所望の硬度を有する表面層623を得ることができ、クリーニングブレード62を安価に製造することができる。
また、本実施形態によれば、弾性体ブレード622として、ウレタン基を含むゴムを用いたことで、感光体3に偏心などあっても、柔軟に弾性体ブレード622が変形して、所定の当接圧を維持することができ、良好なクリーニング性を維持することができる。
また、本実施形態によれば、画像形成装置において上述のクリーニングブレード62で感光体表面の転写残トナーを除去することで、経時にわたり高品質な画像を維持することができる。
また、本実施形態によれば、プロセスカートリッジ1として上述のクリーニングブレード62を一体に構成することで、クリーニング性が良好なプロセスカートリッジを提供することができる。
また、本実施形態によれば、像担持体である感光体3上にトナー像を形成し、トナー像を感光体3上から転写体上に転写した後に、クリーニングブレードによって感光体3上の残トナーを除去する画像形成方法において、クリーニングブレードとして、短冊形状の弾性体ブレード622と、弾性体ブレード622の感光体表面と対向する面であるブレード下面62bと弾性体ブレード622の弾性体ブレード長手方向の端面である先端面62aとの間の角である、感光体3の表面と当接する先端稜線部62cを覆う、弾性体ブレード622よりも硬い表面層623とで構成され、弾性体ブレード622の10℃における反発弾性率が19%以上43%以下であり、且つ、弾性体ブレード622の先端稜線部62aに、イソシアネート化合物、フッ素化合物、シリコーン化合物から選ばれる少なくとも1種の含浸させることによる低摩擦化と硬度上昇とを図る含浸改質処理がなされ、先端稜線部62aの摩擦係数が0.5以下であり、感光体3表面に潤滑剤を塗布することにより非画像形成時に感光体表面の摩擦係数を0.2以下とする。これにより、上述した検証結果で明らかにしたように、低温環境下であっても長期にわたってクリーニング性を維持することができる。
1 プロセスカートリッジ
2 枠体
3 感光体
4 帯電装置
5 現像装置
6 クリーニング装置
7 転写装置
10 潤滑剤塗布装置
14 転写ベルト
51 現像ローラ
52 供給スクリュ
53 攪拌スクリュ
54 ドクタ
62 クリーニングブレード
62a 先端面
62b ブレード下面
62c 先端稜線部
101 ファーブラシ
103 固形潤滑剤
262 クリーニングブレード
262a 先端面
262b ブレード下面
262c 先端稜線部
621 ホルダー
622 弾性体ブレード
623 表面層
特許第3602898号公報

Claims (6)

  1. 被清掃部材の表面に当接して、該被清掃部材表面から粉体を除去するクリーニングブレードであって、短冊形状の弾性体ブレードと、該弾性体ブレードの被清掃部材表面に対向する面であるブレード下面と該弾性体ブレードの弾性体ブレード長手方向の端面である先端面との間の角である先端稜線部を覆う、該弾性体ブレードよりも硬い表面層とで構成されるクリーニングブレードにおいて、
    上記弾性体ブレードの10℃における反発弾性率が19%以上43%以下であり、該弾性体ブレードの先端稜線部に、イソシアネート化合物、フッ素化合物、シリコーン化合物から選ばれる少なくとも1種を含浸させることにより低摩擦化と硬度上昇とを図る含浸改質処理がなされ、該先端稜線部の摩擦係数が0.5以下であることを特徴とするクリーニングブレード。
  2. 請求項1のクリーニングブレードにおいて、上記表面層は紫外線硬化樹脂からなり該表面層の先端面側における層厚が1[μm]以上50[μm]以下であることを特徴とするクリーニングブレード。
  3. 請求項1または2のクリーニングブレードにおいて、上記弾性体ブレードとして、ウレタン基を含むゴムを用いたことを特徴とするクリーニングブレード。
  4. 像担持体と、該像担持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体表面に形成された静電潜像を現像してトナー像化する現像手段と、該像担持体表面のトナー像を転写体に転写する転写手段と、該像担持体表面に当接して該像担持体表面に付着した残トナーを除去するクリーニングブレードを有するクリーニング手段と、該像担持体表面に滑剤を塗布する滑剤塗布手段とを備えた画像形成装置において、
    上記クリーニングブレードとして請求項1、2または3の何れかのクリーニングブレードを用い、且つ、上記滑剤塗布手段により非画像形成時に上記像担持体表面の摩擦係数を0.2以下とすることを特徴とする画像形成装置。
  5. 像担持体と、少なくとも該像担持体の表面に付着した残トナーを除去するクリーニングブレードを有するクリーニング手段と、該像担持体表面に滑剤を塗布する滑剤塗布手段とを一体に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、
    上記クリーニングブレードとして、請求項1、2または3の何れかのクリーニングブレードを用い、且つ、上記滑剤塗布手段により非画像形成時に上記像担持体表面の摩擦係数を0.2以下とすることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 像担持体上にトナー像を形成し、該トナー像を該像担持体上から転写体上に転写した後に、クリーニングブレードによって該像担持体上の残トナーを除去する画像形成方法において、上記クリーニングブレードとして、短冊形状の弾性体ブレードと、該弾性体ブレードの上記像担持体表面に対向する面であるブレード下面と該弾性体ブレードの弾性体ブレード長手方向の端面である先端面との間の角である先端稜線部を覆う、該弾性体ブレードよりも硬い表面層とで構成され、該弾性体ブレードの10℃における反発弾性率が19%以上43%以下であり、且つ、該弾性体ブレードの先端稜線部に、イソシアネート化合物、フッ素化合物、シリコーン化合物から選ばれる少なくとも1種を含浸させる低摩擦化と硬度上昇とを図る含浸改質処理がなされることにより該先端稜線部の摩擦係数が0.5以下であり、該像担持体表面に滑剤塗布することにより非画像形成時に像担持体表面の摩擦係数を0.2以下とすることを特徴とする画像形成方法。
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