JP2009223073A - クリーニングブレード、画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents

クリーニングブレード、画像形成装置およびプロセスカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】先端稜線部のめくれを長期に亘って抑制することができ、かつ、像担持体の偏心などの変動に対して良好に追随することのできるクリーニングブレード、画像形成装置およびプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】クリーニングブレード62は、金属や硬質プラスチックなどの剛性材料からなる短冊形状のホルダー621と、短冊形状の弾性体ブレード622とで構成し、クリーニングブレード62の先端面62a全体および下面62bの先端稜線部62c近傍に先端稜線部62cを覆うように、先端稜線部の層厚が1[μm]以上50[μm]以下であり、鉛筆硬度が7H以上の紫外線硬化樹脂からなる表面層623を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、クリーニングブレード、画像形成装置およびプロセスカートリッジに関するものである。
従来、電子写真式の画像形成装置では、被清掃部材たる感光体などの像担持体について、転写紙や中間転写体へトナー像を転写した後の表面に付着した不必要な転写残トナーはクリーニング手段たるクリーニング装置によって除去している。
このクリーニング装置のクリーニング部材として、一般的に構成を簡単にでき、クリーニング性能も優れていることから、短冊形状のクリーニングブレードを用いたものがよく知られている。このクリーニングブレードは、ポリウレタンゴムなどの短冊形状の弾性体で構成されている。そして、クリーニングブレードの基端を支持部材で支持して先端稜線部を像担持体の周面に押し当て、像担持体上に残留するトナーをせき止めて掻き落とし除去する。
また、近年の高画質化の要求に応えるべく、重合法等により形成された小粒径で球形に近いトナー(以下、重合トナー)を用いた画像形成装置が知られている。この重合トナーは、従来の粉砕トナーに比べて転写効率が高いなどの特徴があり、上記要求に応えることが可能である。しかし、重合トナーは、クリーニングブレードを用いて像担持体表面から除去しようとしても十分に除去することが困難であり、クリーニング不良が発生してしまうという問題を有している。これは、小粒径で且つ球形度に優れた重合トナーが、ブレードと像担持体との間に形成される僅かな隙間をすり抜けるからである。
かかるすり抜けを抑えるには、像担持体とクリーニングブレードとの当接圧力を高めてクリーニング能力を高める必要がある。しかし、クリーニングブレードの当接圧を高めると、図7(a)に示すように、像担持体3とクリーニングブレード62との摩擦力が高まり、クリーニングブレード62が像担持体3の移動方向に引っ張られて、クリーニングブレード62の先端稜線部62cがめくれてしまう。このめくれたクリーニングブレード62が、そのめくれに抗して原形状態に復元する際に異音が発生することがある。また、このめくれと復元とを繰り返すことでビビリ振動が生じてしまう。さらに、クリーニングブレード62の先端稜線部62cがめくれた状態でクリーニングをし続けると、図7(b)に示すように、クリーニングブレード62の先端面62bの先端稜線部62cから数[μm]離れた場所に局所的な磨耗が生じてしまう。このような状態で、さらにクリーニングを続けると、この局所的な磨耗が大きくなり、最終的には、図7(c)に示すように、先端稜線部62cが欠落してしまう。先端稜線部62cが欠落してしまうと、トナーを正常にクリーニングできなくなり、クリーニング不良を生じてしまう。
特許文献1には、ポリウレタンエラストマーからなるクリーニングブレードの少なくとも当接部に、鉛筆硬度B〜6Hの皮膜硬度を有する樹脂からなる表面層を設けたものが記載されている。鉛筆硬度B〜6Hの皮膜硬度を有する表面層を設けることで、クリーニングブレード当接部の摩擦係数を下げることができ、像担持体とクリーニングブレードとの摩擦力を低減させることができ、クリーニングブレードの先端稜線部のめくれを良好に抑制することができる。さらに、鉛筆硬度B〜6Hの鉛筆硬度の表面層は、硬くて変形しにくいので、クリーニングブレードの先端稜線部のめくれをより一層抑制することができる。
特許第3602898号公報
しかしながら、鉛筆硬度B〜6Hの鉛筆硬度の表面層は、耐摩耗性が十分ではなく、感光体との摺擦によって表面層が磨耗し、当接部の表面層が早期に消失してしまう。その結果、ポリウレタンエラストマーの先端稜線部が像担持体と早期に当接してしまい、先端稜線部のめくれが早期に発生し、クリーニング不良が生じてしまうという不具合があった。そこで、表面層の層厚を厚くして、ポリウレタンエラストマーの先端稜線部が早期に像担持体と当接しないようにすることも考えられる。しかし、層厚を厚くすると、表面層の硬度の影響が強くなり、ポリウレタンエラストマーの弾性性能が低下してしまい、像担持体の偏心などの変動に対する追随性が低下して、良好なクリーニング性が得られなくなってしまう。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、先端稜線部のめくれを長期に亘って抑制することができ、かつ、像担持体の偏心などの変動に対して良好に追随することのできるクリーニングブレード、画像形成装置およびプロセスカートリッジを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、被清掃部材の表面に当接して、該被清掃部材表面から粉体をクリーニングするクリーニングブレードにおいて、短冊形状の弾性体ブレードと、前記弾性体ブレードの先端稜線部を覆い、該先端稜線部の層厚が1[μm]以上50[μm]以下であり、鉛筆硬度が7H以上の紫外線硬化樹脂からなる表面層とで構成したことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のクリーニングブレードにおいて、前記弾性体ブレードとして、ウレタン基を含むゴムを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、像担持体と、前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、帯電した前記像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前記像担持体表面に形成された前記静電潜像を現像してトナー像化する現像手段と、前記像担持体表面のトナー像を転写体に転写する転写手段と、前記像担持体表面に当接して、前記像担持体表面に付着した転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードを有するクリーニング手段とを備えた画像形成装置において、前記クリーニングブレードとして、請求項1または2のクリーニングブレードを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記現像手段に用いられるトナーとして、体積平均粒径が5.5[μm]以下、円形度が0.97以上のトナーを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、像担持体と少なくとも前記像担持体表面に付着した転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードを有するクリーニング手段とを一体に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、前記クリーニングブレードとして、請求項1または2のクリーニングブレードを用いたことを特徴とするものである。
請求項1乃至5の発明においては、後述する検証実験の結果のとおり、表面層の層厚を1[μm]以上50[μm]以下とすることで、像担持体の変動に対して良好に追随することができでき、良好なクリーニング性を得ることができる。
また、表面層の鉛筆硬度を7H以上とすることで、表面層の層厚が50[μm]以下でも、磨耗により表面層が早期に消失せず、長期に亘りクリーニングブレードの表面層を像担持体と当接させることができる。従って、長期にわたりクリーニングブレード先端稜線部のめくれを抑制することができる。
また、紫外線硬化樹脂で表面層を形成するので、弾性体ブレードの先端稜線部に塗布した樹脂に紫外線を照射するだけで、鉛筆硬度7H以上の表面層を形成することができ、クリーニングブレードを安価に製造することができる。
以下、本発明を画像形成装置である電子写真プリンタ(以下、単にプリンタという)に適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタの要部を示す概略構成図である。プリンタは、単一色の複写を行うものであり、図示しない画像読み取り部で読み取った画像データに基づいてモノクロ画像形成を行う。
図1に示すように、プリンタは、像担持体としてのドラム状の感光体3を備えている。感光体3はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであっても良い。
感光体3の周囲には帯電手段としての帯電チャージャ4、潜像をトナー像化する現像手段である現像装置5、トナー像を記録媒体としての転写紙に転写する転写手段としての転写装置7、転写紙を感光体3から分離するための分離爪8、転写後の感光体3上に残留するトナーの帯電極性を揃えるためのクリーニング前チャージャ9、転写後の感光体3上に残留するトナーをクリーニングするクリーニング装置6、潤滑剤塗布装置10、感光体3を除電する除電ランプ11等が配置されている。
帯電チャージャ4は、感光体3に所定の距離を持って非接触で配置され、感光体3を所定の極性、所定の電位に帯電するものである。帯電チャージャ4によって一様帯電された感光体3は、図示しない潜像形成手段たる露光装置から画像データに基づいて光Lが照射され静電潜像が形成される。
現像装置5は、現像剤担持体としての現像ローラ51を有している。この現像ローラ51には、図示しない電源から現像バイアスが印加されるようになっている。現像装置5のケーシング内には、ケーシング内に収容された現像剤を互いに逆方向に搬送しながら攪拌する供給スクリュ52及び攪拌スクリュ53が設けられている。また、現像ローラ51に担持された現像剤を規制するためのドクタ54も設けられている。供給スクリュ52及び攪拌スクリュ53の2本スクリュによって撹拌・搬送された現像剤中のトナーは、所定の極性に帯電される。そして、現像剤は、現像ローラ51に汲み上げられ、汲み上げられた現像剤は、ドクタ54により規制され、感光体3と対向する現像領域でトナーが感光体3上の潜像に付着する。
転写装置7は、転写前チャージャ71、転写チャージャ72、分離チャージャ73を備えている。転写前チャージャ71で負のコロナ放電を行って、トナーの極性を揃えた後、転写チャージャ72によるコロナ放電下で転写紙にトナー像を転写する。この転写紙を分離チャージャ73のコロナ放電と分離爪8とによって感光体3表面から分離する。
潤滑剤塗布装置10は、塗布ブラシ101、固形潤滑剤103、潤滑剤加圧スプリング104などを備えている。固形潤滑剤103は、不図示のブラケットに保持され、潤滑剤加圧スプリング104により塗布ブラシ101側に加圧されている。そして、感光体3の回転方向に対して連れまわり方向に回転する塗布ブラシ101により固形潤滑剤103が削られて感光体3上に潤滑剤が塗布される。感光体3に潤滑剤を塗布することで、クリーニングブレード62との摩擦係数を効率的に低下させている。
また、塗布ブラシ101は、感光体3上の転写残トナーを掻き乱すとともに、ブラシに付着させて感光体上の転写残トナーの一部を除去する。
クリーニング装置6は、クリーニングブレード62などを有している。クリーニングブレード62は、感光体3の表面移動方向に対してカウンタ方向で感光体3に当接している。クリーニングブレード62は、塗布ブラシ101により掻き乱されて除去しやすくなった感光体上の転写残トナーを除去する。なお、クリーニングブレード62の詳細については後述する。
転写前チャージャ71、分離爪8、クリーニング前チャージャ9は、必要に応じて配置されるものである。
帯電チャージャ4、転写前チャージャ71、転写チャージャ72、分離チャージャ73、クリーニング前チャージャ9には、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャー)を始めとする公知の手段が用いられる。
これらの帯電方式のうち、特に接触帯電方式、あるいは非接触の近接配置方式がより望ましく、帯電効率が高くオゾン発生量が少ない、装置の小型化が可能である等のメリットを有する。
また、不図示の露光装置、除電ランプ11等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光物全般を用いることができる。
また、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
これらの光源のうち、発光ダイオード、及び半導体レーザーは照射エネルギーが高く、また600〜800[nm]の長波長光を有するため、良好に使用される。
次に、プリンタにおける画像形成動作を説明する。
図示しない操作部などからプリント実行の信号を受信したら、帯電チャージャ4、現像ローラ51、転写前チャージャ71、転写チャージャ72、分離チャージャ73、クリーニング前チャージャ9にそれぞれ所定の電圧または電流が順次所定のタイミングで印加される。同様に、露光装置及び除電ランプ11などにもそれぞれ所定の電圧又は電流が順次所定のタイミングで印加される。また、これと同期して、駆動手段としての感光体駆動モータ(不図示)により感光体3が図中矢印方向に回転駆動される。
感光体3が図中矢印方向に回転すると、まず感光体表面が、帯電チャージャ4によって所定の電位に帯電される。そして、図示しない露光装置から画像信号に対応した光Lが感光体3上に照射され、光Lが照射された部分の感光体3上が除電され静電潜像が形成される。
静電潜像の形成された感光体3は、現像装置5との対向部で現像ローラ51上に形成された現像剤の磁気ブラシで感光体3表面を摺擦される。このとき、現像ローラ51上の負帯電トナーは、現像ローラ51に印加された所定の現像バイアスによって、静電潜像側に移動し、トナー像化(現像)される。このように、本実施形態では、感光体3上に形成された静電潜像は、現像装置5によって、負極性に帯電されたトナーにより反転現像される。本実施形態では、N/P(ネガポジ:電位が低い所にトナーが付着する)の非接触帯電ローラ方式を用いた例について説明したが、これに限るものではない。
感光体3上に形成されたトナー像は、図示しない給紙部から上レジストローラ11と下レジストローラ12との対向部を経て、感光体1と転写チャージャとの間に形成される転写領域に給紙される転写紙に転写される。このとき、転写紙は上レジストローラ12と下レジストローラ13との対向部で画像先端と同期を取り供給される。また、転写紙への転写時には、所定の転写バイアスが印加される。トナー像が転写された転写紙は、分離爪8と分離チャージャ73によって感光体3から分離され、図示しない定着手段としての定着装置へ搬送される。そして、定着装置を通過する事により、熱と圧力の作用でトナー像が転写紙上に定着されて、転写紙は機外に排出される。
一方、転写後の感光体3の表面は、潤滑剤塗布装置10によって潤滑剤が塗布され、クリーニング装置6で転写後の残留トナーが除去された後、除電ランプ11で除電される。
また、本プリンタにおいては、感光体3と、プロセス手段として帯電チャージャ4、現像装置5、クリーニング装置6、潤滑剤塗布装置10などが枠体2に収められており、プロセスカートリッジ1として装置本体から一体的に着脱可能となっている。なお、本実施形態では、プロセスカートリッジ1としての感光体3とプロセス手段とを一体的に交換するようになっているが、感光体3、帯電チャージャ4、現像装置5、クリーニング装置6、潤滑剤塗布装置10のような単位で新しいものと交換するような構成でもよい。
次に、本プリンタに好適なトナーについて説明する。
本プリンタに用いるトナーとしては、画質向上のために、高円形化、小粒径化がし易い懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法により製造された重合トナーを用いるのが好ましい。
特に、円形度が0.97以上、体積平均粒径5.5[μm]以下の重合トナーを用いるのが好ましい。平均円形度が0.97以上、体積平均粒径5.5[μm]のものを用いることにより、より高解像度の画像を形成することができる。
ここでいう「円形度」は、フロー式粒子像分析装置FPIA−2000(東亜医用電子株式会社製、商品名)により計測した平均円形度である。具体的には、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150[ml]中に、分散剤として界面活性剤好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜0.5[ml]加え、更に測定試料(トナー)を0.1〜0.5[g]程度加える。その後、このトナーが分散した懸濁液を、超音波分散器で約1〜3分間分散処理し、分散液濃度が3000〜1[万個/μl]となるようにしたものを上述の分析装置にセットして、トナーの形状及び分布を測定する。そして、この測定結果に基づき、図2(a)に示す実際のトナー投影形状の外周長をC1、その投影面積をSとし、この投影面積Sと同じ図2(b)に示す真円の外周長をC2としたときのC2/C1を求め、その平均値を円形度とした。
体積平均粒径については、コールターカウンター法によって求めることが可能である。具体的には、コールターマルチサイザー2e型(コールター社製)によって測定したトナーの個数分布や体積分布のデータを、インターフェイス(日科機社製)を介してパーソナルコンピューターに送って解析するのである。より詳しくは、1級塩化ナトリウムを用いた1%NaCl水溶液を電解液として用意する。そして、この電解水溶液100〜150[ml]中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜5[ml]加える。更に、これに被検試料としてのトナーを2〜20[mg]加え、超音波分散器で約1〜3分間分散処理する。そして、別のビーカーに電解水溶液100〜200[ml]を入れ、その中に分散処理後の溶液を所定濃度になるように加えて、上記コールターマルチサイザー2e型にかける。アパーチャーとしては、100[μm]のものを用い、50,000個のトナー粒子の粒径を測定する。チャンネルとしては、2.00〜2.52[μm]未満;2.52〜3.17[μm]未満;3.17〜4.00[μm]未満;4.00〜5.04[μm]未満;5.04〜6.35[μm]未満;6.35〜8.00[μm]未満;8.00〜10.08[μm]未満;10.08〜12.70[μm]未満;12.70〜16.00[μm]未満;16.00〜20.20[μm]未満;20.20〜25.40[μm]未満;25.40〜32.00[μm]未満;32.00〜40.30[μm]未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00[μm]以上32.0[μm]以下のトナー粒子を対象とする。そして、「体積平均粒径=ΣXfV/ΣfV」という関係式に基づいて、体積平均粒径を算出する。但し、Xは各チャンネルにおける代表径、Vは各チャンネルの代表径における相当体積、fは各チャンネルにおける粒子個数である。
このような重合トナーにおいては、上述したように、粉砕トナーを感光体3表面から除去するときと同じようにしてクリーニングブレード62で除去しようとしても、その重合トナーを感光体3表面から十分に除去しきれず、クリーニング不良が発生する。そこで、クリーニングブレード62の感光体3への当接圧を高めて、クリーニング性をアップしようとすると、クリーニングブレード62が早期に磨耗してしまうという問題があった。また、クリーニングブレード62と感光体3との摩擦力が高まって、クリーニングブレード62の感光体3と当接している先端稜線部が感光体3の移動方向に引っ張られて、先端稜線部がめくれてしまう。クリーニングブレード62の先端稜線部がめくれると、異音や振動、先端稜線部の欠落などの様々な問題が生じてしまう。
そこで、本実施形態においては、クリーニングブレード62の先端稜線部を覆うように、クリーニングブレード62よりも硬度の高い表面層を設けている。
図3は、クリーニングブレード62の斜視図であり、図4は、クリーニングブレード62の拡大構成図である。
クリーニングブレード62は、金属や硬質プラスチックなどの剛性材料からなる短冊形状のホルダー621と、短冊形状の弾性体ブレード622とで構成されており、クリーニングブレード62の先端面62a全体および下面62bの先端稜線部62c近傍に先端稜線部62cを覆うように表面層623が形成されている。
弾性体ブレード622は、ホルダー621の一端側に接着剤などにより固定されており、ホルダー621の他端側は、クリーニング装置6のケースに方持ち支持されている。
表面層623の材質としては、樹脂が好ましく、紫外線硬化樹脂がより好ましい。紫外線硬化樹脂を用いることで、クリーニングブレード62の先端稜線部62cに塗工した樹脂に紫外線を照射させるだけで、所望の硬度を有する表面層623を得ることができ、クリーニングブレード62を安価に製造することができる。
また、表面層623は、型を用いてクリーニングブレードの先端稜線部に表面層を形成する。これは、スプレー塗工やディップ塗工によってクリーニングブレードの先端稜線部に紫外線硬化樹脂を塗工して、表面層を形成する場合、塗工した樹脂の表面張力の関係で先端稜線部62cに必要十分な樹脂を塗工することができず、クリーニングブレードの先端稜線部を表面層で完全に覆うことができないおそれがあった。
そこで、本実施形態においては、型を用いてクリーニングブレードの先端稜線部に表面層を形成することで、クリーニングブレードの先端稜線部を表面層で完全に覆うことができ、しかも、クリーニングブレードの先端稜線部における表面層の層厚を所望の層厚にすることができる。以下に、型による樹脂の塗工について具体的に説明する。
まず、図5(a)に示すように、石英ガラスなどの紫外線が透過可能な部材からなる型701にフッ素型離型剤を塗布した後、紫外線硬化樹脂623aを塗布する。次に、図5(b)に示すように、紫外線硬化樹脂623aが塗布された型701にクリーニングブレード62の先端稜線部62cを嵌め込んで、紫外線702を照射して、紫外線硬化樹脂623aを硬化させる。紫外線硬化樹脂623aを硬化させたら、図5(c)に示すようにクリーニングブレード62の先端稜線部62cを型701から取り出す。このとき、型701にフッ素型離型剤を塗布しているので、型701から紫外線硬化性樹脂623aを良好に離型させることができる。
また、表面層623の皮膜硬度は、鉛筆硬度7H以上が好ましい。鉛筆硬度7H以上とすることで、表面層623が感光体3によって削られにくくなり、クリーニングブレード62の耐摩耗性を著しく向上させることができ、経時にわたりクリーニング性能を維持することができる。また、鉛筆硬度を7H以上とすることで、表面層623が比較的剛直となり、クリーニングブレード62の先端稜線部62cのめくれをより一層抑制することができる。
また、感光体3と当接する可能性のある先端稜線部62cから50[μm]離れた位置まで、先端面62aとブレード下面62bとに表面層を形成するのが好ましい。これにより、先端稜線部62cの表面が削れ、弾性体ブレード622と感光体3とが直接接触し、先端稜線部62cがめくれて先端面62aの先端稜線部62cから数[μm]離れた場所が感光体3と当接しても、そこにも表面層623が形成してあるので、先端面62aの局所的な磨耗が抑制される。よって、先端面62aの局所的な磨耗によってクリーニングブレード62の先端稜線部62cの欠落を抑制することができる。また、感光体3の取り付け誤差やクリーニングブレードの取り付け誤差などによって、クリーニングブレード62の当接圧が必要以上に高くなり、クリーニングブレード62が必要以上に撓んで、ブレード下面62bの先端稜線部62cから数[μm]離れた箇所が感光体3に接触しても、そこにも、表面層623が形成してあるので、ブレード下面の局所的な磨耗を抑制することができる。
また、クリーニングブレード62の先端稜線部62cにおける表面層623の層厚は、1〜50[μm]が好ましい。層厚が1[μm]未満だと、表面層の剛性が弱くなり、クリーニングブレード62の先端稜線部62cがめくれやすくなってしまう。また、層厚が50[μm]を超えると、表面層の硬度の影響が強くなり、弾性体ブレードの弾性が失われて、感光体の偏心などの変動に対する追随性が低下してしまう。その結果、良好なクリーニング性が得られなくなってしまう。よって、表面層の層厚を1〜50[μm]とすることで、表面層のめくれを良好に抑制することができるとともに、感光体の偏心などの変動に対する追随性の低下を抑制し、良好なクリーニング性能を維持することができる。
次に、本出願人らが行った検証実験について説明する。
表面層623の材質や層厚、表面層の塗工方法をそれぞれ変化させて、耐久試験を行った。
[弾性体ブレード]
弾性体ブレード622としては、25[℃]における物性が以下の物性となっているウレタンゴムを用意した。
ウレタンゴム1:硬度70度、反発弾性50%(東洋ゴム工業製)
ウレタンゴムの硬度は、島津製作所製デュロメーターを用い、JIS K6253に準じて測定した。試料は厚さ6mm以上となるように約2mmのシートを重ね合わせたものとした。
ウレタンゴムの反発弾性は、東洋精機製作所製No.221レジリエンステスタを用い、JIS K6255に準じて測定した。試料は厚さ4mm以上となるように約2mmのシートを重ね合わせたものとした。
[表面層]
表面層としては、以下のものを用いた。
(表面層1)
アクリレートモノマー:日本化薬 KAYARAD TMPTA 20部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 1部
溶媒:2−ブタノン 79部
塗膜硬度:鉛筆硬度9H
(表面層2)
ウレタンアクリレートオリゴマー:根上工業 UN−3320HA 20部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 1部
摩擦係数添加剤:大日本インキ化学工業 フッ素化合物
(ディフェンサ Exp.TF−3026) 0.5部
溶媒:2−ブタノン 78.5部
塗膜硬度:鉛筆硬度7H
(表面層3)
アクリレートモノマー:日本化薬 KAYARAD DPCA−120 20部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 1部
溶媒:2−ブタノン 79部
塗膜硬度:鉛筆硬度5H
(表面層4)
ウレタンアクリレートオリゴマー:根上工業 UN−904 20部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 1部
溶媒:2−ブタノン 79部
塗膜硬度:鉛筆硬度9H
表面層の鉛筆硬度は、コーテック株式会社製鉛筆引っかき試験機KTVF−2380を用い、JIS K5600−5−4に準じて測定した。試料は、50[mm]×50[mm]のガラス板上に表面層の材料を約10[μm]スプレー塗工したものとした。
[塗工方法]
塗工方法としては、以下の方法で行った。
<スプレー塗工>
ウレタンゴム1を用いて厚さ2[mm]の短冊形状の弾性体ブレードを作成し、この弾性体ブレードに対し、ブレード面及び先端面の2方向から10[mm/s]のスプレーガン移動速度にて2度塗りを行い、3分間指触乾燥後紫外線露光(140[W/cm]×3[m/min]×5パス)を行った。ただし、ブレード下面はマスキングテープにより先端3[mm]幅に表面層が形成されるように規制した。
<型による塗工>
ウレタンゴム1を用いて厚さ2[mm]の短冊形状の弾性体ブレードを作成する。次に、弾性体ブレードの先端稜線部に沿った形状の型に表面層液を塗工する。その後、弾性体ブレードの先端稜線部を型の表面層液が塗工されている場所に接触させ、紫外線露光(140[W/cm]×5[m/min]×3パス)により、硬化させる。その後、弾性体ブレードを型から取り外す。
検証実験には、重合法により作製したトナーを用いた。なお、トナーの物性は、以下のとおりである。
トナー母体:円形度0.98、平均粒径4.9[μm]
外添剤 :小粒径シリカ1.5部(クラリアント製H2000)
小粒径酸化チタン0.5部(テイカ製MT−150AI)
大粒径シリカ1.0部(電気化学工業製UFP−30H)
検証実験は、評価環境:20[℃]・65[%RH]、通紙条件:画像面積率5[%]チャートを連続通紙で、200,000枚(A4横)で行った。そして、以下の項目を評価した。
[評価項目]
クリーニング不良発生:有無(画像面積比率5%チャート出力目視観察)
先端稜線部摩耗幅:ブレード下面側からみた摩耗幅
表1に検証実験の結果を示す。なお、表面層の層厚は、キーエンス製マイクロスコープVHX−100を用い、別途同様に塗工した弾性体ブレードの断面により測定した。試料は日進EM製SEM試料作製用トリミングカミソリを用い断面を切断したものとした。
Figure 2009223073
表1に示すように、比較例1は、1000枚でビビリ振動による異音が確認された。これは、先端稜線部に表面層が形成されていないため、ウレタンゴムの部分が感光体と直接接触する。表面層が形成されていないクリーニングブレードの先端稜線部は変形しやすいが、先端稜線部近傍には、表面層が形成されており、クリーニングブレードの先端稜線部近傍は、変形し難い。その結果、表面層が形成されていないクリーニングブレードの先端稜線部の微小の領域が感光体との摩擦力により感光体移動方向に微小に変形して、ビビリ振動による異音が発生したと考えられる。
一方、先端稜線部の表面層が1[μm]の実施例2は、ビビリ振動による異音の発生もなく、長期にわたり良好なクリーニング性が得られた。このことから、少なくとも、先端稜線部の表面層が1[μm]以上であれば、経時にわたりビビリ振動による異音の発生を抑制することができることがわかる。
また、比較例2は、帯状クリーニング不良が4箇所発生した。これは、表面層の層厚が100[μm]と厚いため、弾性ブレードの弾性性能が表面層によって阻害されて、クリーニングブレードが感光体の表面の法線方向の変動に対して追随することができず、帯状クリーニング不良が4箇所発生したと考えられる。
一方、先端稜線部の表面層が50[μm]の実施例3は、長期にわたり良好なクリーニング性が得られた。このことから、少なくとも、先端稜線部の表面層が50[μm]以下であれば、経時にわたり帯状のクリーニング不良を抑制することがわかる。
また、比較例3は、クリーニング不良は発生しなかったが、クリーニングブレードの先端稜線部の磨耗幅を観察すると、150[μm]であり、実施例1〜5に比べて、大幅に磨耗していた。これは、比較例3のクリーニングブレードの表面層の鉛筆硬度が、5Hであり、実施例1〜5の表面層よりも鉛筆硬度が低くかったため、実施例1〜5よりも磨耗してしまったと考えられる。
一方、表面層の鉛筆硬度が7H以上の実施例1〜5のクリーニングブレードは、先端稜線部の磨耗幅を、約50[μm]以下に抑えることができた。これにより、表面層の鉛筆硬度を7H以上にすることで、比較例3に比べて、磨耗を(1/3)以下に抑えることができ、磨耗に対して著しい効果が得られることができることがわかる。
また、比較例4においては、すじ状のクリーニング不良が5箇所発生した。また、検証実験後のクリーニングブレードを観察したところ、先端面に数箇所えぐれが発生していた。これは、比較例4は、表面層を形成していないので、先端稜線部の摩擦係数が高く、また、先端稜線部が変形しやすい。このため、感光体とクリーニングブレードとの摩擦力によって、クリーニングブレードの先端稜線部がめくれた状態で感光体表面をクリーニングしていたと考えられる。その結果、クリーニングブレード先端面の一部が局所的に磨耗していき、先端面に数箇所えぐれが発生したと考えられる。先端面に数箇所えぐれが発生した結果、クリーニングブレードの線圧が感光体の幅方向で均一でなくなり、線圧が低くなったところからトナーがすり抜け、すじ状のクリーニング不良が発生したと考えられる。
一方、先端稜線部に表面層を設けた実施例1〜5、比較例1〜3には、すじ状のクリーニング不良は、発生しなかった。このことから、先端稜線部に表面層を設けることで、経時にわたりすじ状のクリーニング不良を抑制することができることがわかる。
以上の検証実験によって、クリーニングブレードの先端稜線部に表面層を設け、その表面層の層厚を1〜50[μm]にし、表面層の鉛筆硬度を7H以上にすることで、経時にわたり良好なクリーニング性を維持することができ、ビビリ振動による異音の発生を抑制し、かつ、クリーニングブレードの磨耗を著しく向上できることがわかった。
また、実施例1〜5について、検証実験後のクリーニングブレードの表面層を観察したところ、細かい割れが発生していたが、クリーニング不良などの異常画像発生につながる事象は、確認されなかった。この理由については定かではないが、本検証実験を行った画像形成装置には、潤滑剤塗布装置を備えており、潤滑剤塗布装置で感光体表面に潤滑剤を塗布していることが影響していると思われる。
本実施形態においては、いわゆるモノクロの画像形成装置の例であるが、カラーの画像形成装置であってもよい。以下、カラー画像形成装置に本実施形態の特徴点を適用した場合の具体例を説明する。
図6は、いわゆるタンデム型のフルカラー画像形成装置であるプリンタに本発明を適用した例を示す図である。
図6において、符号(3C,3M,3Y,3K)はドラム状の感光体であり、この感光体3C,3M,3Y,3Kは図中の矢印方向に回転し、その周りに少なくとも回転順に帯電装置4C,4M,4Y,4K、現像装置5C,5M,5Y,5K、クリーニング装置6C,6M,6Y,6Kが配置されている。
この帯電装置4C,4M,4Y,4Kと現像装置5C,5M,5Y,5Kの間の感光体裏面側より、図示しない露光装置からのレーザー光LC,LM,LY,LKが照射され、感光体3C,3M,3Y,3Kに静電潜像が形成されるようになっている。そして、このような感光体3C,3M,3Y,3Kを中心とした4つのプロセスカートリッジ1C,1M,1Y,1Kが、転写材搬送手段である転写搬送ベルト14に沿って並置されている。転写搬送ベルト14は各プロセスカートリッジ1C,1M,1Y,1Kの現像装置5C,5M,5Y,5Kとクリーニング装置6C,6M,6Y,6Kの間で感光体3C,3M,3Y,3Kに当接しており、転写搬送ベルト14の感光体側の裏側に当たる面(裏面)には転写バイアスを印加するための転写ブラシ7C,7M,7Y,7Kが配置されている。各プロセスカートリッジ1C,1M,1Y,1Kは現像装置内部のトナーの色が異なることであり、その他は全て同様の構成となっている。
図6に示す構成のカラー電子写真画像形成装置において、画像形成動作は次のようにして行なわれる。まず、各プロセスカートリッジ1C,1M,1Y,1Kにおいて、感光体3C,3M,3Y,3Kが矢印方向(感光体と連れ周り方向)に回転する帯電装置4C,4M,4Y,4Kにより帯電され、次に感光体の内側に配置された露光装置(図示しない)でレーザー光LC,LM,LY,LKにより、作成する各色の画像に対応した静電潜像が形成される。
次に現像装置5C,5M,5Y,5Kにより潜像を現像してトナー像が形成される。現像装置5C,5M,5Y,5Kは、それぞれC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)のトナーで現像を行なう現像装置で、4つの感光体3C,3M,3Y,3K上で作られた各色のトナー像は転写紙上で重ねられる。
転写紙Pは給紙コロ15によりトレイから送り出され、上レジストローラ12と下レジストローラ13で一旦停止し、上記感光体上への画像形成とタイミングを合わせて転写搬送ベルト14に送られる。転写搬送ベルト14上に保持された転写紙Pは搬送されて、各感光体3C,3M,3Y,3Kとの当接位置(転写部)で各色トナー像の転写が行なわれる。
感光体上のトナー像は、転写ブラシ7C,7M,7Y,7Kに印加された転写バイアスと感光体3C,3M,3Y,3Kとの電位差から形成される電界により、転写紙P上に転写される。そして4つの転写部を通過して4色のトナー像が重ねられた記録紙Pは定着装置16に搬送され、トナーが定着されて、図示しない排紙部に排紙される。また、転写部で転写されずに各感光体3C,3M,3Y,3K上に残った残留トナーは、クリーニング装置6C,6M,6Y,6Kで回収される。なお、図6の例では画像形成要素は、転写紙搬送方向上流側から下流側に向けて、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)の色の順で並んでいるが、この順番に限るものではなく、色順は任意に設定されるものである。
また、図6において帯電装置は感光体と当接しているが、両者の間に適当なギャップ(10〜200μm程度)を設けることにより、両者の摩耗量が低減できると共に、帯電部材へのトナーフィルミングが少なくて済み良好に使用できる。
各プロセスカートリッジ1C,1M,1Y,1Kのクリーニング装置6C,6M,6Y,6Kは、クリーニングブレードを備えており、クリーニングブレードの先端稜線部は、層厚が1[μm]以上50[μm]以下であり、鉛筆硬度が7H以上の紫外線硬化樹脂からなる表面層で覆われている。
このカラー電子写真画像形成装置は、上述のような構成を備えているので、重合トナーをクリーニングできるようクリーニングブレードの線圧を上げても、クリーニングブレードの先端稜線部にめくれが生じることがなく、良好なクリーニング性を経時にわたり維持することができる。
以上、本実施形態のクリーニングブレードは、短冊形状の弾性体ブレードと、弾性体ブレードの先端稜線部を覆い、先端稜線部の層厚が1[μm]以上50[μm]以下であり、鉛筆硬度が7H以上の紫外線硬化樹脂からなる表面層とで構成されている。このように、先端稜線部を覆うように、鉛筆硬度7H以上の表面層を設けることで、弾性体ブレードの先端稜線部を感光体に当接させるクリーニングブレードに比べて、クリーニングブレードの先端稜線部の摩擦係数を低下させることができる。よって、クリーニングブレードと感光体との摩擦力を低減させることができ、先端稜線部のめくれを抑制することができる。また、表面層は、硬くて変形し難いので、クリーニングブレードの先端稜線部のめくれをより一層抑制することができる。さらに、表面層の鉛筆硬度を7H以上とすることで、表面層の耐摩耗性を向上させることができ、長期にわたり、クリーニングブレードの表面層を感光体と当接させることができ、長期にわたりクリーニングブレードの先端稜線部のめくれを抑制することができる。
さらに、表面層のクリーニングブレード先端稜線部の層厚を1[μm]以上50[μm]以下にしているので、クリーニングブレードは、弾性体ブレードによる弾性性能を損なうことがない。よって、偏心などによる感光体表面の法線方向の変動に対して、クリーニングブレード先端稜線部を追随させることができ、良好なクリーニング性能を維持することができる。
また、表面層を紫外線硬化樹脂を用いて形成するので、先端稜線部に塗布した樹脂に紫外線を照射するだけで、鉛筆硬度7H以上の表面層を形成することができ、容易に表面層を形成することができる。
また、弾性体ブレードとして、ウレタン基を含むゴムであるウレタンゴムを用いることで、良好な反発弾性が得られ、偏心などによる感光体表面の法線方向の変動に対して、クリーニングブレード先端稜線部を追随させることができ、良好なクリーニング性能を維持することができる。
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上述のクリーニングブレードで感光体表面の転写残トナーを除去することで、経時にわたり高品質な画像を維持することができる。
また、トナーとして、体積平均粒径が5.5[μm]以下、円形度が0.97以上のトナーを用いることで、高解像度の画像を形成することができる。
また、本実施形態のプロセスカートリッジとして、上述のクリーニングブレードを用いることで、クリーニング性が良好なプロセスカートリッジを提供することができる。
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成図。 (a)及び(b)は、円形度の測定方法を説明するための説明図。 クリーニングブレードの斜視図。 クリーニングブレード62の拡大構成図。 (a)は、型に紫外線硬化樹脂を塗布した様子を示す図。(b)は、型に紫外線を照射して、紫外線硬化樹脂を硬化させる様子を示す図。(c)は、型からクリーニングブレードを離型させる様子を説明する図。 タンデム型フルカラー画像形成装置の要部構成図。 (a)は、クリーニングブレード先端稜線部がめくれた状態を示す図。(b)は、クリーニングブレードの先端面の局所的な磨耗について説明する図。(c)は、クリーニングブレードの先端稜線部が欠落した状態を示す図。
符号の説明
1:プロセスカートリッジ
3:感光体
5:現像装置
6:クリーニング装置
10:潤滑剤塗布装置
62:クリーニングブレード
622:弾性体ブレード
623:表面層

Claims (5)

  1. 被清掃部材の表面に当接して、該被清掃部材表面から粉体をクリーニングするクリーニングブレードにおいて、
    短冊形状の弾性体ブレードと、
    前記弾性体ブレードの先端稜線部を覆い、該先端稜線部の層厚が1[μm]以上50[μm]以下であり、鉛筆硬度が7H以上の紫外線硬化樹脂からなる表面層とで構成したことを特徴とするクリーニングブレード。
  2. 請求項1のクリーニングブレードにおいて、
    前記弾性体ブレードとして、ウレタン基を含むゴムを用いたことを特徴とするクリーニングブレード。
  3. 像担持体と、
    前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記像担持体表面に形成された前記静電潜像を現像してトナー像化する現像手段と、
    前記像担持体表面のトナー像を転写体に転写する転写手段と、
    前記像担持体表面に当接して、前記像担持体表面に付着した転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードを有するクリーニング手段とを備えた画像形成装置において、
    前記クリーニングブレードとして、請求項1または2のクリーニングブレードを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1の画像形成装置において、
    前記現像手段に用いられるトナーとして、体積平均粒径が5.5[μm]以下、円形度が0.97以上のトナーを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 像担持体と少なくとも前記像担持体表面に付着した転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードを有するクリーニング手段とを一体に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、
    前記クリーニングブレードとして、請求項1または2のクリーニングブレードを用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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