JP6270129B2 - 画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
上記商用印刷用のニーズを達成するために、本出願人は、種々の電子写真プロセスの組み合わせを試みた。その結果、帯電プロセスとしては、コロナ帯電方式を用いることにより、高速回転する潜像担持体に対しても安定して帯電でき、高速化において好ましいことがわかった。また、高画質化という観点では、小粒径で球形度の高いトナーを用いるのが好ましい。また、安定化という観点では、潤滑剤を感光体表面に塗布することが好ましい。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体1には、トナー像を作像する作像部を備えている。作像部は、入力画像情報に基づいたレーザ光を発する露光部(書込み部)2を有している。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応したプロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BK、現像装置23Y、23M、23C、23BK、トナー補給部32Y、32M、32C、32BKなどで構成されている。
また、装置本体1の上部には、原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部55、原稿Dを原稿読込部55に搬送する原稿搬送部51を備えている。
まず、原稿Dは、原稿搬送部51の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部55のコンタクトガラス53上に載置される。そして、原稿読込部55で、コンタクトガラス53上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
露光部2において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。レーザ光は、ポリゴンミラー3に入射して反射した後に、レンズ4、5を透過する。レンズ4、5を透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、フォトセンサ41(図2を参照できる。)との対向位置を通過した後に、中間転写ベルト27との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト27の内周面に当接するように転写バイアスローラ24が設置されている。そして、転写バイアスローラ24の位置で、中間転写ベルト27上に、感光体ドラム21上に形成された各色の画像が、順次重ねて転写される(第1転写工程である。)。
その後、感光体ドラム21表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム21における一連の作像プロセスが終了する。
その後、中間転写ベルト27表面は、中間転写ベルトクリーニング部29の位置に達する。そして、中間転写ベルト27上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング装置29に回収されて、中間転写ベルト27上の一連の転写プロセスが完了する。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部61から、給紙ローラ62により給送された転写紙Pが、搬送ガイド63を通過した後に、レジストローラ64に導かれる。レジストローラ64に達した記録媒体Pは、中間転写ベルト27上のトナー像とタイミングを合わせて、第2転写バイアスローラ28の位置に向けて搬送される。
装置本体1に設置される4つの作像部は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、プロセスカートリッジ及び現像装置及びトナー補給部における符号のアルファベット(Y、M、C、BK)を省略して図示する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ20には、像担持体としての感光体ドラム21と、帯電部22と、クリーニング装置25と、潤滑剤供給装置45とがケース26に一体的に収納されている。そして、プロセスカートリッジ20は、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。同様に、現像装置23も、装置本体1 に対して所定の交換サイクルにて交換される。
像担持体としての感光体ドラム21は、一般的に負帯電性の有機感光体が用いられる。感光体の感光層は単層型、積層型どちらでも良い。必要に応じて、基体と感光送の間に中間層を設けてもよく、また際表面に表面層を設けてもよい。本実施形態においては、感光体の表面層を設けることが好ましく、表面層は少なくともアクリル硬化樹脂を含有していることが好ましい。このとき、表面層はアクリル硬化樹脂以外には、電荷輸送物質や金属酸化物微粒子などを混合してもよい。アクリル硬化樹脂は、市販のアクリルモノマーを紫外線硬化することによって得られる。
本実施形態においては、感光体ドラム21を線速600[mm/sec]以上の高速回転させて、高速印刷可能な構成としている。
図2に示すように、帯電部22は、コの字状の金属板の中央にコロナワイヤが張設された帯電チャージャである。帯電部22のコロナワイヤには不図示の電源部から所定の電圧(帯電バイアス)が印加されて、コロナチャージにより対向する感光体ドラム21の表面を一様に帯電する。また、帯電部22は、感光体ドラム21に対向する対向面に、金属材料からなるグリット板を設置することもできる。
現像装置(現像部)23は、主として、感光体ドラム21に対向する現像ローラ23aと、現像ローラ23aに対向する第1搬送スクリュ23bと、仕切部材23eを介して第1搬送スクリュ23bに対向する第2搬送スクリュ23cとを備えている。また、現像ローラ23aに対向するドクターブレード23dも備えている。現像ローラ23aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ23a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ23a上に現像剤Gが担持されることになる。
トナーTは、画質向上のために、円形度が0 .98以上の球形トナーを使用している。「円形度」は、フロー式粒子像分析装置「FPIA−2000」(東亜医用電子社製)により計測した平均円形度である。具体的には、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に、分散剤として界面活性剤(好ましくは、アルキルベンゼンスルホン酸塩である。)を0.1〜0.5ml加える。さらに測定試料( トナー)を0.1〜0.5g程度加える。その後、このトナーが分散した懸濁液を、超音波分散器で約1〜3分間分散処理する。そして、分散液濃度が3000〜10000個/μlとなるようにしたものを上述の分析装置にセットして、トナーの形状及び分布を測定する。
潤滑剤供給装置45は、感光体ドラム21に摺接するブラシ毛が周設されて感光体ドラム21上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラ45b(潤滑剤供給ブラシローラ)と、潤滑剤供給ローラ45bに当接する固形潤滑剤45cとを備えている。また、固形潤滑剤45cを潤滑剤供給ローラ45bに向けて付勢する圧縮スプリング45d、感光体ドラム21に当接して感光体ドラム21上に供給された潤滑剤を薄層化する薄層化ブレード45a( 塗布ブレード)等も備えている。潤滑剤供給装置45は、クリーニング装置25(クリーニングブレード2 5a)に対して感光体ドラム21の回転方向下流側(走行方向下流側)であって、帯電部22に対して感光体ドラム21の回転方向上流側に配設されている。
潤滑剤供給装置45によって潤滑剤を感光体ドラム21表面に塗布して、感光体ドラム21上におけるトナー剥離性(除去性)を向上することで、クリーニング不良の発生が抑止される。
クリーニング装置25は、感光体ドラム21に当接して感光体ドラム21表面をクリーニングするクリーニングブレード25a、感光体ドラム21に摺接するブラシ毛が周設されたクリーニングローラ25b(クリーニングブラシ)、等で構成される。
クリーニングブレード25aは、感光体ドラム21表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。これにより、感光体ドラム21上に付着する未転写トナー等の付着物が機械的に掻き取られてクリーニング装置25内に回収されることになる。
図3に示すように、クリーニングブレード25aは、金属や硬質プラスチックなどの剛性材料からなるホルダー251と、ホルダー251に固定された短冊形状の弾性ブレード252とからなる。弾性ブレード252は、先端稜線部252a近傍に詳細は後述する含浸処理がなされている。また、ブレード先端面252bとブレード下面252cには表面層254が形成されている。
弾性ブレード252としては、感光体ドラム21の偏心や感光体ドラム21の表面の微小なうねりなどに追随できるように、高い反発弾性体率を有するものが好ましく、ウレタンゴムなどが好適である。
図5に示すように、本実施形態におけるクリーニング装置25には、線圧調整装置80が設けられている。線圧調整装置80は、クリーニングブレードのホルダ251が取り付けられ、クリーニング装置25に回動自在に取り付けられた保持部材82を有している。保持部材82は、スプリング83により図中反時計回りに回動するように付勢されている。保持部材82のクリーニングブレードが取り付けられた端部とは反対側の端部付近には、カム部材81が当接している。カム部材81を回転させることにより、保持部材82が、図中鎖線に示すように、回動せしめられ、保持部材82に取り付けられたクリーニングブレード25aの線圧を調整することができる。
(コーティング液の作製)
<コーティング液1>
樹脂1:新中村化学工業株式会社製、A−DCP・・・100質量部
樹脂2:ダイキン社製、OPTOOL DAC−HP)・・・2.5質量部
重合開始剤:チバ・スペシャリティーケミカルズ社製、イルガキュア184
・・・1.5質量部
溶媒:シクロヘキサノン・・・400質量部
樹脂1:ダイセルサイテック社製、DPHA・・・100質量部
樹脂2:ダイキン社製、OPTOOL DAC−HP・・・2.5質量部
重合開始剤:チバ・スペシャリティーケミカルズ社製、イルガキュア184)
・・・1.5質量部
溶媒:シクロヘキサノン・・・900質量部
<クリーニングブレード1>
弾性ブレードは、JIS−A硬度73、反発弾性率17[%]、マルテンス硬度0.6[N/mm2]の単層ウレタンゴムを用いた。ウレタンゴムの硬度/JIS−Aは、島津製作所製デュロメーターを用いて測定した。試料は厚さ12[mm]以上となるように約2[mm]のシートを重ね合わせたものとした。
クリーニングブレード1の作製方法において、スプレーガンからの吐出速度を0.08[cc/分]に変更した以外は、クリーニングブレード1と同様にしてクリーニングブレード2を作製した。
クリーニングブレード1の作製方法において、スプレーガンからの吐出速度を0.04[cc/分]に変更した以外は、クリーニングブレード1と同様にしてクリーニングブレード3を作製した。
クリーニングブレード1の作製方法において、スプレーガンからの吐出速度を0.10[cc/分]に変更した以外は、クリーニングブレード1と同様にしてクリーニングブレード4を作製した。
クリーニングブレード1の作製方法において、コーティング液に浸漬させる時間を30分に変更した以外は、クリーニングブレード1と同様にしてクリーニングブレード5を作製した。
クリーニングブレード1の作製方法において、単層ウレタンゴムに塗工を行わずそのままの状態のものをクリーニングブレード6とした。
マルテンス硬度は、フィシャー・インストルメンツ社製、微小硬度計 HM−2000を用いて、ビッカース圧子1.0[mN]の力で10秒押し込み、5秒保持し、1.0[mN]の力で10秒間で抜き計測した。
その結果を表1に示す。
クリーニングブレードの感光体ドラム表面に接する際の線圧は、次のように算出した。まず、先の図5に示した線圧調整装置80により調整を行い、感光体ドラム21と同様に接することが出来る重量計を用いて、クリーニングブレード25aを当接したときの重量を計測する。次に、計測した値を、クリーニングブレード25aの軸方向長さで割ることで線圧[g/cm]を算出した。
評価機にクリーニングブレード1を線圧30[g/cm]となるよう装着し、クリーニングローラ25bに+900Vの電圧を印加しながら図2に示す方向で回転させた。また、潤滑剤として、ステアリン酸亜鉛を用い、図2で示す様に塗布を行った。感光体回転速度は700[mm/Sec]とし、A4用紙にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4本のベタ帯が印刷される条件で、10万枚印刷を行った。そして、印刷画像上のクリーニング不良と、感光体上のトナーすり抜け状態とを評価した。クリーニング不良は、印刷画像の白紙部、画像部ともに、感光体周方向に相当する方向に延びる線状スジ画像が確認された場合、クリーニング不良「×」と判定した。また、感光体上のトナーすり抜け状態は、クリーニングブレード直後の感光体表面上をテープで転写を行い、テープ上にトナー等があるかを評価した。10万枚印刷時にテープ上にトナーがない場合を「○」、5万枚印刷時にテープ上にトナーがないが、10万枚印刷時にテープ上にトナーがある場合を「△」とした。また、5万枚印刷時にテープ上のトナーがある場合を「×」にした。
実施例1において、クリーニングブレード2を線圧40[g/cm]で装着した以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1において、クリーニングブレード3を線圧25[g/cm]で装着した以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1において、クリーニングブレード4を線圧40[g/cm]で装着した以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1において、クリーニングブレード5を線圧35[g/cm]で装着した以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1において、クリーニングブレード6を線圧30[g/cm]で装着した以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1において、クリーニングローラと潤滑剤塗布装置を取り外して試験を行った以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1において、クリーニングローラを取り外して試験を行った以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1において、潤滑剤塗布装置を取り外して試験を行った以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
(態様1)
感光体ドラム21などの像担持体と、像担持体の表面を帯電する帯電部22などの帯電手段と、帯電した像担持体表面に静電潜像を形成する露光部2などの潜像形成手段と、像担持体表面に形成された静電潜像を現像してトナー像化する現像装置23などの現像手段と、像担持体表面のトナー像を中間転写ベルト27などの転写体に転写する転写バイアスローラ24などの転写手段と、像担持体の表面に付着した付着物を除去するクリーニング装置25などのクリーニング手段とを備えた画像形成装置において、帯電手段として、コロナ放電によって前記像担持体表面を帯電するコロナ帯電装置を用い、像担持体表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置45などの潤滑剤供給手段を設け、クリーニング手段は、像担持体表面に当接する弾性ブレードの先端稜線部をアクリル樹脂により高硬度化させたクリーニングブレード25aと、クリーニングブレード25aよりも像担持体表面移動方向上流側に設けられ、像担持体表面に接触して、像担持体表面に付着した付着物を静電的に除去するクリーニングローラ25bなどのクリーニングブラシ部材とを備える。
(態様1)によれば、上述した検証実験で示したように、コロナ帯電方式と、小粒径で球形度の高いトナーとを用い、感光体に潤滑剤を塗布するようにした装置においても、クリーニングブラシローラと、先端稜線部をアクリル樹脂で高硬度化したクリーニングブレードとで、クリーニングすることにより経時にわたり良好なクリーニング性能を維持することができた。
(態様1)において、クリーニングブレード25aは、アクリル樹脂で少なくとも弾性ブレード252の先端稜線部252aが含浸処理され、かつ、弾性ブレード252の先端稜線部252aを含む表面にアクリル樹脂からなる表面層254を有する。
(態様2)によれば、検証実験で示したように、先端稜線部252aを含浸処理し、かつ、弾性ブレード252の先端稜線部252aを含む表面にアクリル樹脂からなる表面層254を有するクリーニングブレード25aを用いることで、良好なクリーニング性をえることができた。
(態様1)または(態様2)において、弾性ブレード252の先端稜線部252aを高硬度化するアクリル樹脂として、メタクリル樹脂を用いた。
(態様3)によれば、検証実験で示したように、メタクリル樹脂により弾性ブレード252の先端稜線部252aを高硬度化することにより、良好なクリーニング性を得ることができた。
(態様3)において、メタクリル樹脂として、官能基当量分子量200以下、官能基数3以上6以下のペンタエリスリトール・トリアクリレートを主要骨格とするメタクリル樹脂を用いた。
(態様4)によれば、上記メタクリル樹脂で、表面層254を形成することで、検証実験で示したように、クリーニング機能を十分発揮できる。
(態様3)または(態様4)において、メタクリル樹脂として、少なくとも分子内に炭素数6以上の脂環構造を有し、官能基当量分子量が200以下、官能基数2以上の(メタ)アクリレート化合物を含有するメタクリル樹脂を用いた。
(態様5)によれば、実施形態で説明したように、上記樹脂で含浸処理を行うことにより、先端稜線近傍を良好に硬度上昇させることができる。
(態様1)乃至(態様5)において、クリーニングブレード25aの先端稜線部252aよりも像担持体表面移動方向下流側で像担持体表面に対向するブレード下面252cの先端稜線部から、前記先端稜線部から1000[μm]離れた位置までのマルテンス硬度を、1[N/mm2]以上、10[N/mm2]以下とした。
(態様6)によれば、検証実験で示したように、良好なクリーニング性を得ることができた。
(態様6)において、ブレード下面252cの先端稜線部252aから、先端稜線部から1000[μm]離れた位置までのマルテンス硬度を、1[N/mm2]以上、5[N/mm2]以下とした。
(態様7)によれば、マルテンス硬度を上記範囲にすることで、さらに良好なクリーニング性を得ることができる。
(態様1)乃至(態様7)において、弾性ブレード252のマルテンス硬度を、0.3[N/mm2]以上、0.8[N/mm2]以下とし、先端稜線部252aから300[μm]以上内側には、アクリル樹脂を存在させないようにした。
(態様8)によれば、弾性ブレード252のマルテンス硬度を、上記範囲にすることにより、実施形態で説明したように、クリーニングブレードに適度な柔軟性を持たせることができ、良好にクリーニングブレードを感光体ドラムなどの像担持体表面に当接させることができる。さらに、、先端稜線部252aから300[μm]以上内側には、アクリル樹脂を存在させないようにすることにより、アクリル樹脂により、弾性ブレードの柔軟性を阻害することなく、追随性を低下させることなく、良好なクリーニング性を得ることができる。
(態様1)乃至(態様8)によれば、クリーニングブレード25aと感光体ドラム21などの像担持体との線圧を、25[g/cm]以上、40[g/cm]以下とした。
(態様9)によれば、実施形態で説明したように、小粒径で且つ球形度の高いトナーを良好に除去することができる。
(態様1)乃至(態様9)において、感光体ドラム21などの像担持体の表面の線速が、600[mm/s]以上である。
(態様10)によれば、生産性を高めることができる。また、感光体ドラム21などの像担持体の表面の線速が600[mm/s]以上であっても、コロナ帯電方式を用いているので、像担持体の表面を良好に帯電することができる。さらに、線速を600[mm/s]以上で、コロナ帯電方式で像担持体表面を一様帯電させる場合、放電生成物が多く発生し、像担持体表面に多量に放電生成物が付着する。しかし、本実施形態では、アクリル樹脂で先端稜線部を高硬度化させたクリーニングブレードと、クリーニンブラシ部材とを組み合わせることにより、良好に放電生成物を除去するkとができる。
感光体ドラム21などの像担持体と、像担持体の表面を帯電する帯電部22などの帯電手段と、像担持体の表面に付着した付着物を除去するクリーニング装置25などのクリーニング手段とを一体化して画像形成装置に対して着脱可能に構成したプロセスカートリッジ20において、帯電手段として、コロナ放電によって像担持体表面を帯電するコロナ帯電装置を用い、像担持体表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置45などの潤滑剤供給手段を設け、クリーニング手段は、像担持体表面に当接する弾性ブレードの先端稜線部をアクリル樹脂により高硬度化させたクリーニングブレード25aと、クリーニングブレード25aよりも像担持体表面移動方向上流側に設けられ、像担持体表面に接触して、像担持体表面に付着した付着物を静電的に除去するクリーニングローラ25bなどのクリーニングブラシ部材とを備える。
かかる構成を備えることで、経時にわたり良好なクリーニング性を得ることができるプロセスカートリッジを提供することができる。
21:感光体ドラム
22:帯電部
23:現像装置
25:クリーニング装置
25a:クリーニングブレード
25b:クリーニングローラ
25a クリーニングローラ
25b クリーニングローラ
45:潤滑剤供給装置
251:ホルダ
252 弾性ブレード
252a:先端稜線部
252b:ブレード先端面
252c:ブレード下面
252:弾性ブレード
253:含浸部分
254:表面層
Claims (10)
- 像担持体と、
該像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
該像担持体表面に形成された静電潜像を現像してトナー像化する現像手段と、
該像担持体表面のトナー像を転写体に転写する転写手段と、
像担持体の表面に付着した付着物を除去するクリーニング手段とを備えた画像形成装置において、
前記帯電手段として、コロナ放電によって前記像担持体表面を帯電するコロナ帯電装置を用い、
前記像担持体表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段を設け、
前記クリーニング手段は、前記像担持体表面に当接する弾性ブレードの先端稜線部をアクリル樹脂により高硬度化させたクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードよりも前記像担持体表面移動方向上流側に設けられ、前記像担持体表面に接触して、前記像担持体表面に付着した付着物を静電的に除去するクリーニングブラシ部材とを備え、
前記クリーニングブレードの先端稜線部よりも前記像担持体表面移動方向下流側で像担持体表面に対向するブレード下面の先端稜線部から、前記先端稜線部から1000[μm]離れた位置までのマルテンス硬度を、1[N/mm 2 ]以上、10[N/mm 2 ]以下としたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記クリーニングブレードは、前記アクリル樹脂で少なくとも前記弾性ブレードの先端稜線部が含浸処理され、かつ、前記弾性ブレードの先端稜線部を含む表面にアクリル樹脂からなる表面層を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
弾性ブレードの先端稜線部を高硬度化するアクリル樹脂として、メタクリル樹脂を用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3に記載の画像形成装置において、
前記メタクリル樹脂として、官能基当量分子量200以下、官能基数3以上6以下のペンタエリスリトール・トリアクリレートを主要骨格とするメタクリル樹脂を用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3または4に記載の画像形成装置において、
前記メタクリル樹脂として、少なくとも分子内に炭素数6以上の脂環構造を有し、官能基当量分子量が200以下、官能基数2以上の(メタ)アクリレート化合物を含有するメタクリル樹脂を用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至5いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記ブレード下面の先端稜線部から、前記先端稜線部から1000[μm]離れた位置までのマルテンス硬度を、1[N/mm2]以上、5[N/mm2]以下としたこと特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至6いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記弾性ブレードのマルテンス硬度を、0.3[N/mm2]以上、0.8[N/mm2]以下とし、先端稜線部から300[μm]以上内側には、アクリル樹脂を存在させないようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至7いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記クリーニングブレードと前記像担持体との線圧を、25[g/cm]以上、40[g/cm]以下としたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至8いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記像担持体の表面の線速が、600[mm/s]以上であることを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体と、該像担持体の表面を帯電する帯電手段と、該像担持体の表面に付着した付着物を除去するクリーニング手段とを一体化して画像形成装置に対して着脱可能に構成したプロセスカートリッジにおいて、
前記帯電手段として、コロナ放電によって前記像担持体表面を帯電するコロナ帯電装置を用い、
前記像担持体表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段を設け、
前記クリーニング手段は、前記像担持体表面に当接する弾性ブレードの先端稜線部をアクリル樹脂により高硬度化させたクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードよりも前記像担持体表面移動方向上流側に設けられ、前記像担持体表面に接触して、前記像担持体表面に付着した付着物を静電的に除去するクリーニングブラシ部材とを備え、
前記クリーニングブレードの先端稜線部よりも前記像担持体表面移動方向下流側で像担持体表面に対向するブレード下面の先端稜線部から、前記先端稜線部から1000[μm]離れた位置までのマルテンス硬度を、1[N/mm 2 ]以上、10[N/mm 2 ]以下としたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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