JP5532395B2 - 潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、感光体ドラム、感光体ベルト、中間転写ベルト等の像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置と、それを備えたクリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置とに関するものである。
従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光体ドラム等の像担持体上に付着する未転写トナー等の付着物をクリーニング装置で確実に清掃するとともに、像担持体やクリーニングブレード等の磨耗を低減するために、像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を用いる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、転写工程後の像担持体上に残留する未転写トナーは、像担持体に当接するクリーニングブレード(クリーニング装置)によってすべて除去されるべきものである。しかし、クリーニングブレードが像担持体との当接によって経時劣化(磨耗)した場合には、未転写トナーが磨耗したクリーニングブレードと像担持体との隙間をすり抜けてクリーニング不良が生じることがあった。また、クリーニングブレードに劣化が生じていなくても、小粒径トナーや球形トナーを用いた場合には、そのトナーがクリーニングブレードと像担持体との僅かな隙間に入り込んでやがてその隙間をすり抜けてクリーニング不良が生じることがあった。さらに、トナーやトナー中に含まれる外添剤や紙粉等の付着物がクリーニングブレードと像担持体との隙間をすり抜けると、それが像担持体上に膜状に固着してフィルミングが生じることもあった。
このような問題に対して、像担持体上に潤滑剤を塗布することで、像担持体上の摩擦係数が低下してクリーニングブレードや像担持体の劣化が低減されるとともに、像担持体上に付着する未転写トナー等の付着物の離脱性が向上されるために、経時におけるクリーニング不良やフィルミングの発生を抑止することができる。
具体的に、特許文献1等において、潤滑剤供給装置(塗布部材)は、像担持体に摺接するブラシ状回転部材(塗布ブラシ)、ブラシ状回転部材に当接する固形潤滑剤、固形潤滑剤をブラシ状回転部材に向けて付勢するスプリング、等で構成される。そして、所定方向に回転するブラシ状回転部材によって固形潤滑剤から潤滑剤が徐々に削り取られて、ブラシ状回転部材によって削り取られた潤滑剤が像担持体の表面に塗布(供給)される。
一方、特許文献1、2等には、像担持体(感光体ドラム)上に形成される画像の画像面積が小さい場合に、クリーニング部にトナーを入力することで、像担持体の表面に塗布される潤滑剤の供給量を適量化する技術が開示されている。
上述した従来の潤滑剤供給装置は、像担持体上に形成されるトナー像の画像面積率が大きく変化した場合や、ブラシ状回転部材のブラシ毛に劣化(ヘタリ)が生じた場合や、使用環境に変動が生じた場合等に、像担持体上への潤滑剤の供給量にバラツキが生じて、像担持体の表面の摩擦係数(μ)が変動してしまうことがあった。
特に、潤滑剤供給装置から像担持体上への潤滑剤の供給量が不足して、像担持体の表面の摩擦係数が上昇してしまうと、クリーニング不良が生じる不具合や、クリーニングブレードや像担持体が受けるダメージが大きくなる不具合や、像担持体上にフィルミングが生じる不具合や、像担持体上にシリカが付着して「メダカ画像」が生じる不具合や、像担持体上の画像が転写部で転写される際に「虫食い画像」が生じる不具合や、低温環境下でクリーニングブレードの鳴きが生じる不具合、等が顕著になる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、種々の条件の変動が生じても、像担持体上への潤滑剤の供給量にバラツキが生じて像担持体の表面の摩擦係数が変動してしまう不具合が軽減される、潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置であって、前記像担持体上に摺接するブラシ毛が周設されたブラシ状回転部材と、前記ブラシ状回転部材の前記ブラシ毛に当接する固形潤滑剤と、を備え、現像工程に用いるトナーとしてステアリン酸亜鉛を含有するトナーを用い、前記像担持体上に形成されるトナー像の画像面積率が小さいときに、前記画像面積率が大きいときよりも、前記ブラシ状回転部材の回転数が高くなるように可変制御され、前記ブラシ状回転部材の走行距離又は駆動時間が大きいときに、前記走行距離又は前記駆動時間が小さいときよりも、前記ブラシ状回転部材の回転数が高くなるように可変制御され、周囲の温度が高いときに、前記周囲の温度が低いときよりも、前記ブラシ状回転部材の回転数が高くなるように可変制御され、前記ブラシ状回転部材は、少なくとも、前記画像面積率と、前記走行距離又は前記駆動時間と、前記周囲の温度と、の複数の条件のうち少なくとも2つの条件が前記ブラシ状回転部材の回転数が高くなるように制御されるものと低くなるように制御されるものとに互いに相反するような条件となる場合に、その回転数が前記像担持体の表面摩擦係数が最適値になるように可変制御されるものである。
また、請求項2記載の発明にかかるクリーニング装置は、請求項1に記載の潤滑剤供給装置を備え、前記ブラシ状回転部材は、前記像担持体の表面を清掃するクリーニングブラシであって、前記ブラシ状回転部材に対して前記像担持体の走行方向下流側に、前記像担持体の表面に当接するクリーニングブレードを備えたものである。
また、請求項3記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、請求項2に記載のクリーニング装置と前記像担持体とが一体化されたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1に記載の潤滑剤供給装置と前記像担持体とを備えたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項2に記載のクリーニング装置と前記像担持体とを備えたものである。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像部(現像装置)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部(クリーニング装置)とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱自在に設置されるユニットと定義する。
本発明は、単数又は複数の条件に基づいてブラシ状回転部材の回転数を可変制御しているため、像担持体上への潤滑剤の供給量にバラツキが生じて像担持体の表面の摩擦係数が変動してしまう不具合が軽減される、潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置における作像部を示す断面図である。 (A)ブラシ状ローラの線速と潤滑剤消費率との関係を示すグラフと、(B)ブラシ状ローラの線速と感光体ドラムの表面摩擦係数との関係を示すグラフと、である。 (A)画像面積率とブラシ状ローラの回転数との関係を示すグラフと、(B)画像面積率と感光体ドラムの表面摩擦係数との関係を示すグラフと、である。 (A)ブラシ状ローラの走行距離と回転数との関係を示すグラフと、(B)ブラシ状ローラの走行距離と感光体ドラムの表面摩擦係数との関係を示すグラフと、である。 (A)周囲温度とブラシ状ローラの回転数との関係を示すグラフと、(B)周囲温度と感光体ドラムの表面摩擦係数との関係を示すグラフと、である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部(露光部)、20Y、20M、20C、20BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ、21は各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにそれぞれ収容された像担持体としての感光体ドラム、22は感光体ドラム21上を帯電する帯電部、23Y、23M、23C、23BKは感光体ドラム21上に形成される静電潜像を現像する現像装置(現像部)、24は感光体ドラム21上に形成されたトナー像を中間転写ベルト27に転写する転写バイアスローラ、25は感光体ドラム21上の未転写トナーを回収するクリーニング装置(クリーニング部)、を示す。
また、27は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、28は中間転写ベルト27上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する第2転写バイアスローラ、29は中間転写ベルト27上の未転写トナーを回収する中間転写ベルトクリーニング部、30は4色カラーのトナー像が転写された記録媒体Pを搬送する搬送ベルト、32Y、32M、32C、32BKは各現像装置23Y、23M、23C、23BKに各色のトナーを補給するトナー補給部、51は原稿Dを原稿読込部55に搬送する原稿搬送部、55は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、61は転写紙等の記録媒体Pが収納される給紙部、66は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着部、を示す。
ここで、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKは、それぞれ、感光体ドラム21、帯電部22、クリーニング装置25(潤滑剤供給装置が内設されている。)が、一体化されたものである。そして、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKは、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。同様に、各現像装置23Y、23M、23C、23BKも、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。
各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにおける感光体ドラム21上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成がおこなわれる。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部51の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部55のコンタクトガラス53上に載置される。そして、原稿読込部55で、コンタクトガラス53上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部55は、コンタクトガラス53上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部(不図示である。)で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKの感光体ドラム21上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム21は、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム21の表面は、帯電部22との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム21上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム21表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。レーザ光は、ポリゴンミラー3に入射して反射した後に、レンズ4、5を透過する。レンズ4、5を透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、ミラー6〜8で反射された後に、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ20Yの感光体ドラム21表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラー3により、感光体ドラム21の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部22にて帯電された後の感光体ドラム21上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、ミラー9〜11で反射された後に、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ20Mの感光体ドラム21表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、ミラー12〜14で反射された後に、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ20Cの感光体ドラム212表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、ミラー15で反射された後に、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ20BKの感光体ドラム21表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム21表面は、それぞれ、現像装置23Y、23M、23C、23BKとの対向位置に達する。そして、各現像装置23Y、23M、23C、23BKから感光体ドラム21上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム21上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、フォトセンサ41(図2を参照できる。)との対向位置を通過した後に、中間転写ベルト27との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト27の内周面に当接するように転写バイアスローラ24が設置されている。そして、転写バイアスローラ24の位置で、中間転写ベルト27上に、感光体ドラム21上に形成された各色の画像が、順次重ねて転写される(第1転写工程である。)。
そして、第1転写工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、クリーニング装置25との対向位置に達する。そして、クリーニング装置25で、感光体ドラム21上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム21表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム21における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム21上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト27表面は、図中の矢印方向に走行して、第2転写バイアスローラ28の位置に達する。そして、第2転写バイアスローラ28の位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト27上のフルカラーの画像が2次転写される(第2転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト27表面は、中間転写ベルトクリーニング部29の位置に達する。そして、中間転写ベルト27上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部29に回収されて、中間転写ベルト27上の一連の転写プロセスが完了する。
ここで、第2転写バイアスローラ28位置の記録媒体Pは、給紙部61から搬送ガイド63、レジストローラ64等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部61から、給紙ローラ62により給送された転写紙Pが、搬送ガイド63を通過した後に、レジストローラ64に導かれる。レジストローラ64に達した記録媒体Pは、中間転写ベルト27上のトナー像とタイミングを合わせて、第2転写バイアスローラ28の位置に向けて搬送される。
その後、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルト30により、定着部66に導かれる。定着部66では、加熱ローラ67と加圧ローラ68とのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラ69によって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、画像形成装置の作像部について詳述する。
図2は作像部を示す断面図である。なお、装置本体1に設置される4つの作像部は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、プロセスカートリッジ及び現像装置及びトナー補給部における符号のアルファベット(Y、M、C、BK)を省略して図示する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ20には、主として、像担持体としての感光体ドラム21と、帯電部22と、クリーニング装置25とが、ケース26に一体的に収納されている。
ここで、像担持体としての感光体ドラム21は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。
図示は省略するが、感光体ドラム21は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、保護層(表面層)が順次積層されている。
感光体ドラム21の導電性支持体(基層)としては、体積抵抗が1010Ωcm以下の導電性材料を用いることができる。
感光体ドラム21の感光層は、積層構造とすることもできるし、単層構造とすることもできる。
まず、感光層を電荷発生層と電荷輸送層とからなる積層構造とした場合について説明する。
電荷発生層は、電荷発生物質を主成分とする層である。電荷発生層には公知の電荷発生物質を用いることができる。具体的には、電荷発生物質として、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、キナクリドン系顔料、キノン系縮合多環化合物、スクアリック酸系染料、他のフタロシアニン系顔料、ナフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩系染料等を用いることができる。これらの電荷発生物質は単独でも、2種以上混合して用いることもできる。
電荷発生層は、電荷発生物質を必要に応じて結着樹脂とともに適当な溶剤中にボールミル、アトライター、サンドミル、超音波等を用いて分散して、これを導電性支持体上(又は、下引き層上)に塗布して、乾燥することにより形成される。塗布液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビートコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート等の方法を用いることができる。電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当である(さらに、好ましくは0.1〜2μm程度である。)。
電荷輸送層は、電荷輸送物質及び結着樹脂を適当な溶剤に溶解又は分散して、これを電荷発生層上に塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要により単独又は2種以上の可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤等を添加することもできる。電荷輸送物質の量は、結着樹脂100重量部に対して、20〜300重量部(好ましくは、40〜150重量部である。)が適当である。また、電荷輸送層の膜厚は解像度・応答性の点から25μm以下にすることが好ましい。下限値に関しては、作像プロセス(特に、帯電電位等である。)によって異なるが、5μm以上が好ましい。
次に、感光層を単層構造とした場合について説明する。
単層構造の感光層は、上述の電荷発生物質、電荷輸送物質、結着樹脂等を適当な溶剤に溶解又は分散して、これを導電性支持体上(又は、下引き層上)に塗布、乾燥することによって形成できる。電荷輸送物質を含有させずに、電荷発生物質と結着樹脂とから構成してもよい。また、必要により可塑剤やレベリング剤、酸化防止剤等を添加することもできる。
結着樹脂としては上述の電荷輸送層の形成時に用いる結着樹脂の他に、上述の電荷発生層の形成時に用いる結着樹脂を混合して用いてもよい。さらには、高分子電荷輸送物質も良好に使用できる。結着樹脂100重量部に対する電荷発生物質の量は5〜40重量部が好ましく、電荷輸送物質の量は0〜190重量部が好ましい(さらに好ましくは50〜150重量部である。)。
単層構造の感光層は、電荷発生物質、結着樹脂を電荷輸送物質とともにテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロエタン、シクロヘキサン等の溶媒を用いて分散機等で分散した塗工液を、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート、リングコート等で塗工して形成できる。感光層の膜厚は、5〜25μm程度が適当である。
感光体ドラム21の下引き層は、一般には樹脂を主成分とするが、これらの樹脂の上に感光層を溶剤で塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。下引き層には、モアレ防止、残留電位の低減等のために、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物の微粉末顔料を加えてもよい。また、これらの下引き層は、上述した感光層と同様に、適当な溶媒及び塗工法を用いて形成することができる。下引き層の膜厚は、0〜5μm程度が適当である。
感光体ドラム21の保護層は、感光体ドラム21表面における機械的磨耗を軽減するためのものである。
本実施の形態における保護層は、架橋構造を有するバインダー樹脂で形成されている。架橋構造は、1分子内に複数個の架橋性官能基を有する反応性モノマーを使用して、光や熱エネルギーを用いて架橋反応を生じさせることで形成される3次元の網目構造である。この網目構造を有するバインダー樹脂は、高い耐摩耗性を発揮することになる。電気的な安定性、耐刷性、寿命の観点から、上述の反応性モノマーとして、全部又は一部に電荷輸送能を有するモノマーを使用することもできる。このようなモノマーを使用することにより、網目構造中に電荷輸送部位が形成されて、保護層としての機能も充分に発揮される。
電荷輸送能を有する反応性モノマーとしては、同一分子中に電荷輸送性成分と加水分解性の置換基を有する珪素原子とをそれぞれ少なくとも1つ以上含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とヒドロキシル基とを含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とカルボキシル基とを含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とエポキシ基とを含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とイソシアネート基とを含有する化合物等を用いることができる。これら反応性基を有する電荷輸送性材料は、単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
また、電荷輸送能を有するモノマーとして、電気的・化学的安定性が高いこと、キャリアの移動度が速いこと等から、トリアリールアミン構造を有する反応性モノマーを用いることもできる。
さらに、塗工時の粘度調整、架橋型電荷輸送層の応力緩和、低表面エネルギー化や摩擦係数低減等の機能付与のために、1官能及び2官能の重合性モノマー及び重合性オリゴマーを併用することもできる。これらの重合性モノマー、オリゴマーとしては、公知のものが利用できる。
保護層は、熱又は光を用いて正孔輸送性化合物の重合又は架橋をおこなって形成される。熱により重合反応を行う際には、熱エネルギーのみで重合反応が進行する場合と重合開始剤が必要となる場合とがあるが、より低い温度で効率よく反応を進行させるためには、開始剤を添加することが好ましい。光により重合させる場合は、光として紫外線を用いることが好ましいが、光エネルギーのみで反応が進行することはごく稀であり、一般には光重合開始剤が併用される。この場合の重合開始剤とは、主には波長400nm以下の紫外線を吸収してラジカルやイオン等の活性種を生成して、重合を開始させるものである。なお、上述した熱及び光重合開始剤を併用することも可能である。
このように形成した網目構造を有する保護層は、耐摩耗性が高い反面、架橋反応時に体積収縮が大きく、あまり厚膜化するとクラックなどを生じる場合がある。このような場合には、保護層を積層構造として、下層(感光層側)には低分子分散ポリマーからなる保護層を形成して、上層(表面側)には架橋構造を有する保護層を形成しても良い。
以上述べたように、本実施の形態では、感光体ドラム21の表面に、架橋構造を有するバインダー樹脂で形成された硬い保護層を設けているために、感光体ドラム21としての機能を損なわずに、クリーニングブレード25aやブラシ状ローラ25bによる感光体膜削れを防止することができる。
図2を参照して、帯電部22は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなる帯電ローラである。帯電ローラ22には不図示の電源部から所定の電圧が印加されて、これにより対向する感光体ドラム21の表面を一様に帯電する。
現像装置(現像部)23は、主として、感光体ドラム21に対向する現像ローラ23aと、現像ローラ23aに対向する第1搬送スクリュ23bと、仕切部材23eを介して第1搬送スクリュ23bに対向する第2搬送スクリュ23cと、現像ローラ23aに対向するドクターブレード23dと、で構成される。現像ローラ23aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ23a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ23a上に現像剤Gが担持されることになる。
現像装置23内には、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤Gが収容されている。
トナーTは、画質向上のために、円形度が0.980以上の球形トナーを使用している。「円形度」は、フロー式粒子像分析装置「FPIA−2000」(東亜医用電子社製)により計測した平均円形度である。具体的には、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に、分散剤として界面活性剤(好ましくは、アルキルベンゼンスルホン酸塩である。)を0.1〜0.5ml加えて、さらに測定試料(トナー)を0.1〜0.5g程度加える。その後、このトナーが分散した懸濁液を、超音波分散器で約1〜3分間分散処理して、分散液濃度が3000〜10000個/μlとなるようにしたものを上述の分析装置にセットして、トナーの形状及び分布を測定する。
球形トナーとしては、従来から広く用いられている粉砕法によって形状が歪な異形のトナー(粉砕トナー)を加熱処理等して球形化したものや、重合法により製造されたもの等を用いることができる。
このような球形トナーを用いる場合、従来は、クリーニングブレード25aと感光体ドラム21との僅かな隙間に入り込んでやがてその隙間をすり抜けてクリーニング不良が生じることがあった。しかし、本実施の形態では、潤滑剤供給装置25b、45〜47によって潤滑剤を感光体ドラム21表面に塗布して、感光体ドラ21上におけるトナー剥離性(除去性)を向上させるために、クリーニング不良の発生が抑止される。
クリーニング装置25は、感光体ドラム21に当接するクリーニングブレード25a、感光体ドラム21に周設するブラシ毛が周設されたブラシ状回転部材としてのブラシ状ローラ25b、ブラシ状ローラ25bに当接する固形潤滑剤45、固形潤滑剤45をブラシ状ローラ25bに向けて付勢する圧縮スプリング46、ブラシ状ローラ25bに当接するスクレーパ47、等で構成される。
クリーニングブレード25aは、ウレタンゴム等のゴム材料からなり、感光体ドラム21表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。これにより、感光体ドラム21上に付着する未転写トナー等の付着物が機械的に掻き取られてクリーニング装置25内に回収されることになる。
ブラシ状回転部材としてのブラシ状ローラ25bは、芯金の外周にブラシ毛を巻装したものであって、そのブラシ毛が感光体ドラム21表面に当接した状態で、図2の時計方向に回転する。これにより、固形潤滑剤からブラシ状ローラ25bを介して感光体ドラム21上に潤滑剤が供給される。このように、ブラシ状ローラ25b、固形潤滑剤45、圧縮スプリング46は、潤滑剤供給装置として機能することになる。
他方、ブラシ状ローラ25bは、感光体ドラム21上に付着する未転写トナー等の付着物を掻き取るクリーニングブラシとしても機能することになる。詳しくは、感光体ドラム21上に付着する未転写トナー等の付着物は、ブラシ状ローラ25bに掻き取られた後に、スクレーパ47によって掻き落されてクリーニング装置25内に回収される。ここで、感光体ドラム21上に付着する付着物としては、未転写トナーの他に、記録媒体P(用紙)から生じる紙粉、帯電部22による放電時に感光体ドラム21上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等がある。
なお、本実施の形態において、ブラシ状ローラ25bに所定の電圧を印加することもできる。このような場合には、電圧が印加されたブラシ状ローラ25bによって、感光体ドラム21上の付着物を静電的にも除去することができる。
潤滑剤供給装置25b、45〜47の構成・動作については、後でさらに詳しく説明する。
図2にて、先に述べた作像プロセスをさらに詳しく説明する。
現像ローラ23aは、図2中の矢印方向に回転している。現像装置23内の現像剤Gは、間に仕切部材23eを介在するように配設された第1搬送スクリュ23b及び第2搬送スクリュ23cの矢印方向の回転によって、トナー補給部32からトナー補給口23fを介して補給されたトナーTとともに撹拌混合されながら長手方向に循環する(図2の紙面垂直方向である。)。
そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、キャリアCとともに現像ローラ23a上に担持される。現像ローラ23a上に担持された現像剤Gは、その後にドクターブレード23dの位置に達する。そして、現像ローラ23a上の現像剤Gは、ドクターブレード23dの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム21との対向位置(現像領域である。)に達する。
その後、現像領域において、現像剤G中のトナーTが、感光体ドラム21表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ23aに印加された現像バイアスとの、電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーTが潜像に付着する。
その後、現像工程にて感光体ドラム21に付着したトナーTは、そのほとんどが中間転写ベルト27上に転写される。そして、感光体ドラム21上に残存した未転写のトナーTが、クリーニングブレード25a及びブラシ状ローラ25bによってクリーニング装置25内に回収される。図示は省略するが、クリーニング装置25内に回収された未転写トナーは、搬送コイルによって廃トナー回収容器に向けて搬送される。
ここで、装置本体1に設けられたトナー補給部32は、交換自在に構成されたトナーボトル33と、トナーボトル33を保持・回転駆動するとともに現像装置23に新品トナーTを補給するトナーホッパ部34と、で構成されている。また、トナーボトル33内には、新品のトナーT(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれかである。)が収容されている。また、トナーボトル33の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナーボトル33内の新品トナーTは、現像装置23内のトナーT(既設のトナーである。)の消費にともない、トナー補給口23fから現像装置23内に適宜に補給されるものである。現像装置23内のトナーTの消費は、感光体ドラム21に対向する反射型フォトセンサ41と、現像装置23の第2搬送スクリュ23cの下方に設置された磁気センサ40と、によって間接的又は直接的に検知される。
ここで、本実施の形態では、トナー濃度(TC)が所定の範囲内になるように制御されている。具体的には、磁気センサ40や反射型フォトセンサ41の検知結果が上述したトナー濃度(現像剤G中のトナーTの割合である。)の範囲に対応する出力値になるように、トナー補給部32からトナー補給口23fを介して現像装置23にトナーが補給される。
以下、本実施の形態において特徴的な、潤滑剤供給装置25b、45〜47の構成・動作について詳しく説明する。
図2に示すように、潤滑剤供給装置25b、45〜47は、クリーニング装置25に一体的に設置されている。潤滑剤供給装置は、感光体ドラム21に周設するブラシ毛が周設されたブラシ状回転部材としてのブラシ状ローラ25b(クリーニングブラシ)、ブラシ状ローラ25bに当接する固形潤滑剤45、固形潤滑剤45をブラシ状ローラ25bに向けて付勢する圧縮スプリング46、ブラシ状ローラ25bに当接するスクレーパ47、等で構成される。なお、クリーニングブレード25aは、本来のクリーニング機能の他に、ブラシ状ローラ25bによって感光体ドラム21に塗布された潤滑剤を薄膜化する機能も有している。
ブラシ状ローラ25bは、長さ(毛足)が0.2〜20mm(好ましくは、0.5〜10mm)の範囲のブラシ毛が基布上に植毛されたものを芯金上にスパイラル状に巻き付けたものである。
ブラシ毛の長さが20mmを超えると、経時における感光体ドラム21との繰り返し摺擦によって、ブラシ毛が所定方向に倒毛して、固形潤滑剤45の掻取性や感光体ドラム21からのトナー除去性が低下してしまう。これに対して、ブラシ毛の長さが0.2mm未満であると、固形潤滑剤45や感光体ドラム21に対する物理的な当接力が不足してしまう。したがって、ブラシ毛の長さは上述の範囲であることが好ましい。
ブラシ状ローラ25bは、図2の時計方向に回転する感光体ドラム21に対してカウンタ方向で接触するように回転する(図2の時計方向の回転である。)。また、ブラシ状ローラ25bは、固形潤滑剤45と感光体ドラム21とに摺接するように配置されていて、ブラシ状部材25bが回転することによって固形潤滑剤45から潤滑剤を掻き取り、その潤滑剤を感光体ドラム21上に塗布する。
固形潤滑剤45の後方部には,ブラシ状ローラ25bと固形潤滑剤45との接触ムラをなくすために圧縮スプリング46が配置されていて、固形潤滑剤45をブラシ状ローラ25bに付勢している。
本実施の形態では、固形潤滑剤45をステアリン酸亜鉛で形成している。詳しくは、固形潤滑剤45は、ステアリン酸亜鉛を主成分とする潤滑油添加剤を溶解したもので、塗りすぎによる副作用がなく、充分な潤滑性があるものが好適である。
ステアリン酸亜鉛は、代表的なラメラ結晶紛体である。ラメラ結晶は両親媒性分子が自己組織化した層状構造を有していて、せん断力が加わると層間にそって結晶が割れて滑りやすい。したがって、感光体ドラム21表面を低摩擦係化することができる。すなわち、せん断力を受けて均一に感光体ドラム21表面を覆っていくラメラ結晶によって、少量の潤滑剤によって効果的に感光体ドラム21表面を覆うことができる。
なお、固形潤滑剤45としては、ステアリン酸亜鉛の他にも、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチュウム、ステアリン酸カルシウム等のステアリン酸基を有するものを用いることができる。また、同じ脂肪酸基であるオレイン酸亜鉛、オレイン酸バリウム、オレイン酸鉛、以下、ステアリン酸と同様の化合物や、パルチミン酸亜鉛、パルチミン酸バリウム、パルチミン酸鉛、以下、ステアリン酸と同様の化合物を使用して良い。他にも、脂肪酸基として、カプリル酸、リノレン酸、コリノレン酸等を使用することができる。さらに、カンデリラワックス、カンルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、おおば油、みつろう、ラノリン等のワックスを使用することもできる。これらは有機系の固形潤滑剤となりやすく、トナーとの相性が良い。
固形潤滑剤45をブラシ状ローラ25bを介して感光体ドラム21表面に塗布すると、感光体ドラム21表面には粉体状の潤滑剤が塗布されるが、この状態のままでは潤滑性は充分に発揮されないため、クリーニングブレード25aが潤滑剤を均一化する部材として機能することになる。クリーニングブレード25aにより、感光体ドラム21上での潤滑剤の皮膜化がおこなわれて、潤滑剤はその潤滑性を充分に発揮することになる。
このとき、ブラシ状ローラ25bにより塗布する粉体状の潤滑剤は微粉であるほど、クリーニングブレード25aにより感光体ドラム21上に分子膜レベルで薄膜化される。
これに対して、粉体状の潤滑剤に粗粉が含まれているとクリーニングブレード25aによる感光体ドラム21からのトナー除去を阻害することがある。さらに、感光体ドラム21に筋状の傷を発生させて、感光体ドラム21の寿命を短くする原因となる。
本実施の形態では、後述するようにブラシ状ローラ25bのブラシ毛が固形潤滑剤45に対して密に均一に当接するように構成しているために、粉体状の潤滑剤に粗粉が含まれる不具合が軽減されることになる。
ここで、本実施の形態では、図2を参照して、ブラシ状ローラ25b(ブラシ状回転部材)を回転駆動する駆動モータ70は、速度可変型(回転数可変型)のモータである。そして、この駆動モータ70を制御する制御部75によって、ブラシ状ローラ25bの回転数が複数の条件(又は単数の条件)に基づいて可変制御される。
詳しくは、感光体ドラム上に形成されるトナー像(画像)の画像面積率や、ブラシ状ローラ25bの走行距離や、周囲の温度(雰囲気温度)に応じて、ブラシ状ローラ25bの回転数が可変制御される。
以下、図3〜図6を用いて、上述した特徴的な制御について詳述する。
図3(A)は、ブラシ状ローラ25bの線速と、潤滑剤供給装置における潤滑剤消費率と、の関係を示すグラフである。また、図3(B)は、ブラシ状ローラ25bの線速と、感光体ドラム21の表面摩擦係数と、の関係を示すグラフである。
ここで、ブラシ状ローラ25bの線速は、感光体ドラム21との摺接位置における線速であって、ブラシ状ローラ25bの回転数に比例する。また、「潤滑剤消費率」とは、感光体ドラム21の一定の走行距離(1km単位である。)に対する潤滑剤の消費量(塗布量)である。また、感光体ドラム21の表面摩擦係数(μ)は、オイラー式の摩擦係数測定方法で測定されたものである。
図3(A)に示す実験結果から、ブラシ状ローラ25bの回転数(線速)が大きくなるほど、潤滑剤供給装置による潤滑剤消費率も大きくなることがわかる。また、図3(B)に示す実験結果から、ブラシ状ローラ25bの回転数(線速)が大きくなるほど、感光体ドラム21への潤滑剤の供給量の増加にともない、感光体ドラム21の表面摩擦係数が小さくなることがわかる。
そして、本実施の形態では、このようにブラシ状ローラ25bの回転数を可変することで、感光体ドラム21への潤滑剤の供給量(塗布量)の制御とともに、感光体ドラム21の表面摩擦係数の制御をおこなえることを利用して、種々の条件の変動が生じても感光体ドラム21の表面摩擦係数を安定的に最適化している。
本実施の形態では、第1に、感光体ドラム21上に形成するトナー像の画像面積率が大きいときに、画像面積率が小さいときよりも、ブラシ状ローラ25bの回転数が高くなるように可変制御している。
本実施の形態のように、感光体ドラム21上に潤滑剤を供給するブラシ状ローラ25b(ブラシ状回転部材)が、クリーニングブレード25aの上流側(感光体ドラム21の回転方向上流側である。)に配設されている場合、ブラシ状ローラ25bにはクリーニングブレード25aの位置に達する前の未転写トナーが入力されることになる。そして、ブラシ状ローラ25bにおけるトナー付着状態が、固形潤滑剤45に対するブラシ状ローラ25bの潤滑剤研磨能力や、感光体ドラム21に対するブラシ状ローラ25bの潤滑剤供給能力に大きく影響する。すなわち、感光体ドラム21上に形成されるトナー像の画像面積(画像面積率)が大きい場合には、感光体ドラム21上に残留してブラシ状ローラ25bに入力する未転写トナー量も多くなって、トナーの研磨効果によってブラシ状ローラ25bによって固形潤滑剤45が削られやすくなる反面、ブラシ状ローラ25bによって感光体ドラム21に供給される潤滑剤量が少なくなる。そのため、感光体ドラム21の表面摩擦係数(μ)は上昇する。
このことは、図4(A)及び図4(B)において、○印(破線)のグラフで示す通りである。すなわち、図4(A)に示すように、画像面積率の大小にかかわらずブラシ状ローラ25bの回転数が一定になるように制御した場合(従来の装置における制御である。)、図4(B)に示すように画像面積率が大きくなるにつれて感光体ドラム21の表面摩擦係数が増加してしまう。そして、感光体ドラム21の表面摩擦係数の増加にともない、クリーニング不良が生じる不具合や、クリーニングブレード25aや感光体ドラム21が受けるダメージが大きくなる不具合や、感光体ドラム21上にフィルミングが生じる不具合や、感光体ドラム21上にシリカが付着して「メダカ画像」が生じる不具合や、感光体ドラム21上の画像が中間転写ベルト27上に転写される際に「虫食い画像」が生じる不具合や、低温環境下でクリーニングブレード25aの鳴きが生じる不具合、等が発生することになる。
これに対して、本実施の形態では、図4(A)において■印(実線)のグラフで示す通り、画像面積率(画像面積)の大小に応じてブラシ状ローラ25bの回転数を可変制御している。具体的に、画像面積率が大きくなるにつれて、ブラシ状ローラ25bの回転数が大きくなるように可変制御している。
ここで、「画像面積率」は、書込み部2によって感光体ドラム21上に静電潜像が形成されるときの画像情報に基づいて算出される。詳しくは、感光体ドラム21上に向けてレーザ光Lを照射する書込み部2の稼働率(デューティ)から、制御部75にて画像面積率(=トナーが付着する画像が占める面積/画像形成が可能な全体面積)が算出される。そして、制御部75で算出された画像面積率に基づいて、駆動モータ70が制御されて、ブラシ状ローラ25bの回転数が最適化される。
このような制御をおこなうことにより、図4(B)において■印(実線)のグラフで示す通り、画像面積率の変化に関わらず、感光体ドラム21の表面摩擦係数を安定的に最適化することができる。これによって、クリーニング不良が生じる不具合や、クリーニングブレード25aや感光体ドラム21が受けるダメージが大きくなる不具合や、感光体ドラム21上にフィルミングが生じる不具合や、感光体ドラム21上にシリカが付着して「メダカ画像」が生じる不具合や、感光体ドラム21上の画像が中間転写ベルト27上に転写される際に「虫食い画像」が生じる不具合や、低温環境下でクリーニングブレード25aの鳴きが生じる不具合、等の発生が抑止される。
なお、本実施の形態では、感光体ドラム21上に形成する画像の画像面積率が大きいときに、ブラシ状ローラ25bの回転数が高くなるように可変制御した。これに対して、現像工程に用いるトナーTとしてステアリン酸亜鉛を含有するトナーTを用いた場合には、低画像面積時よりも高画像面積時に感光体ドラム21の表面摩擦係数が減少するため、感光体ドラム21上に形成する画像の画像面積率が小さいときに、ブラシ状ローラ25bの回転数が高くなるように可変制御することが好ましい。
また、本実施の形態では、第2に、ブラシ状ローラ25bの走行距離が大きいときに、走行距離が小さいときよりも、ブラシ状ローラ25bの回転数が高くなるように可変制御している。なお、この「走行距離」は、潤滑剤供給装置の使用が開始されてからのトータルの走行距離(累積走行距離)である。
ブラシ状ローラ25bが長期間使用されていると、ブラシ状ローラ25bのブラシ毛の劣化(ヘタリ)が大きくなる。このブラシ状ローラ25bのヘタリの程度は、固形潤滑剤45に対するブラシ状ローラ25bの潤滑剤研磨能力や、感光体ドラム21に対するブラシ状ローラ25bの潤滑剤供給能力に大きく影響する。すなわち、ブラシ状ローラ25bの走行距離が大きくなってブラシ毛のヘタリが大きくなると、ブラシ状ローラ25bによって固形潤滑剤45が削られにくくなるとともに、ブラシ状ローラ25bによって感光体ドラム21に供給される潤滑剤量が少なくなる。そのため、感光体ドラム21の表面摩擦係数(μ)は上昇する。
このことは、図5(A)及び図5(B)において、○印(破線)のグラフで示す通りである。すなわち、図5(A)に示すように、ブラシ状ローラ25bの走行距離の大小にかかわらずブラシ状ローラ25bの回転数が一定になるように制御した場合(従来の装置における制御である。)、図5(B)に示すように走行距離が大きくなるにつれて感光体ドラム21の表面摩擦係数が増加してしまう。そして、感光体ドラム21の表面摩擦係数の増加にともない、クリーニング不良が生じる不具合や、クリーニングブレード25aや感光体ドラム21が受けるダメージが大きくなる不具合や、感光体ドラム21上にフィルミングが生じる不具合や、感光体ドラム21上にシリカが付着して「メダカ画像」が生じる不具合や、感光体ドラム21上の画像が中間転写ベルト27上に転写される際に「虫食い画像」が生じる不具合や、低温環境下でクリーニングブレード25aの鳴きが生じる不具合、等が発生することになる。
これに対して、本実施の形態では、図5(A)において■印(実線)のグラフで示す通り、ブラシ状ローラ25bの走行距離(ブラシ毛のヘタリ)の大小に応じてブラシ状ローラ25bの回転数を可変制御している。具体的に、走行距離が大きくなるにつれて、ブラシ状ローラ25bの回転数が大きくなるように可変制御している。
ここで、「走行距離」は、制御部75において、ブラシ状ローラ25bの線速(又は回転数)に累積の駆動時間を乗じて算出される。そして、制御部75で算出された走行距離に基づいて、駆動モータ70が制御されて、ブラシ状ローラ25bの回転数が最適化される。
このような制御をおこなうことにより、図5(B)において■印(実線)のグラフで示す通り、ブラシ状ローラ25bの走行距離(ブラシ毛のヘタリ)の大きさに関わらず、感光体ドラム21の表面摩擦係数を安定的に最適化することができる。これによって、クリーニング不良が生じる不具合や、クリーニングブレード25aや感光体ドラム21が受けるダメージが大きくなる不具合や、感光体ドラム21上にフィルミングが生じる不具合や、感光体ドラム21上にシリカが付着して「メダカ画像」が生じる不具合や、感光体ドラム21上の画像が中間転写ベルト27上に転写される際に「虫食い画像」が生じる不具合や、低温環境下でクリーニングブレード25aの鳴きが生じる不具合、等の発生が抑止される。
なお、本実施の形態では、ブラシ状ローラ25bの走行距離が大きいときに、ブラシ状ローラ25bの回転数が高くなるように可変制御した。これに対して、ブラシ状ローラ25bの駆動時間が大きいときに、ブラシ状ローラ25bの回転数が高くなるように可変制御することもできる。本実施の形態では、経時においてブラシ状ローラ25bの回転数が漸増するように制御しているために、初期に比べて経時の方が同じ駆動時間における走行距離が大きくなる。しかし、経時においてブラシ毛のヘタリが大きくなることには変わりがないため、ブラシ状ローラ25bの駆動時間を代用特性として用いて、これに基づいてブラシ状ローラ25bの回転数を可変制御することも可能になる。なお、このときの「駆動時間」は、潤滑剤供給装置の使用が開始されてからのトータルの駆動時間(累積駆動時間)である。
さらに、本実施の形態では、第3に、周囲の温度(雰囲気温度)が高いときに、周囲温度が低いときよりも、ブラシ状ローラ25bの回転数が高くなるように可変制御している。
ブラシ状ローラ25bの使用環境(周囲温度)によって、ブラシ状ローラ25bのブラシ毛のコシの強さが変化する。このブラシ状ローラ25bのブラシ毛のコシの強さは、固形潤滑剤45に対するブラシ状ローラ25bの潤滑剤研磨能力や、感光体ドラム21に対するブラシ状ローラ25bの潤滑剤供給能力に大きく影響する。すなわち、周囲温度が低くなってブラシ状ローラ25bのブラシ毛のコシが強くなると、ブラシ状ローラ25bによって固形潤滑剤45が削られやすくなって、ブラシ状ローラ25bによって感光体ドラム21に供給される潤滑剤量が多くなる。そのため、感光体ドラム21の表面摩擦係数(μ)は減少する。これに対して、周囲温度が高くなってブラシ状ローラ25bのブラシ毛のコシが弱くなると、ブラシ状ローラ25bによって固形潤滑剤45が削られにくくなって、ブラシ状ローラ25bによって感光体ドラム21に供給される潤滑剤量が少なくなる。そのため、感光体ドラム21の表面摩擦係数(μ)は上昇する。
このことは、図6(A)及び図6(B)において、○印(破線)のグラフで示す通りである。すなわち、図6(A)に示すように、周囲温度の高低にかかわらずブラシ状ローラ25bの回転数が一定になるように制御した場合(従来の装置における制御である。)、図6(B)に示すように周囲温度が高くなるにつれて感光体ドラム21の表面摩擦係数が増加してしまう。そして、感光体ドラム21の表面摩擦係数の増加にともない、クリーニング不良が生じる不具合や、クリーニングブレード25aや感光体ドラム21が受けるダメージが大きくなる不具合や、感光体ドラム21上にフィルミングが生じる不具合や、感光体ドラム21上にシリカが付着して「メダカ画像」が生じる不具合や、感光体ドラム21上の画像が中間転写ベルト27上に転写される際に「虫食い画像」が生じる不具合や、低温環境下でクリーニングブレード25aの鳴きが生じる不具合、等が発生することになる。
これに対して、本実施の形態では、図6(A)において■印(実線)のグラフで示す通り、周囲温度の高低に応じてブラシ状ローラ25bの回転数を可変制御している。具体的に、周囲温度が高くなるにつれて、ブラシ状ローラ25bの回転数が大きくなるように可変制御している。
ここで、「周囲温度」は、装置本体1に設置された温度センサ78によって検知される。そして、温度センサ78で検知された結果が制御部75に送られて、それに基づいて制御部75によって駆動モータ70が制御されて、ブラシ状ローラ25bの回転数が最適化される。
このような制御をおこなうことにより、図6(B)において■印(実線)のグラフで示す通り、周囲温度の高低に関わらず、感光体ドラム21の表面摩擦係数を安定的に最適化することができる。これによって、クリーニング不良が生じる不具合や、クリーニングブレード25aや感光体ドラム21が受けるダメージが大きくなる不具合や、感光体ドラム21上にフィルミングが生じる不具合や、感光体ドラム21上にシリカが付着して「メダカ画像」が生じる不具合や、感光体ドラム21上の画像が中間転写ベルト27上に転写される際に「虫食い画像」が生じる不具合や、低温環境下でクリーニングブレード25aの鳴きが生じる不具合、等の発生が抑止される。
なお、本実施の形態において、感光体ドラム上に形成されるトナー像の画像面積率と、ブラシ状ローラ25bの走行距離と、周囲の温度(雰囲気温度)と、の3つの条件にそれぞれ基づいてブラシ状ローラ25bの回転数が可変制御されるように構成している。ここで、3つの条件のうち、少なくとも2つの条件が互いに相反するような条件となる場合(例えば、画像面積率が高くて周囲温度が低い場合である。)には、制御部75にて、図4〜図6に示すデータから、感光体ドラム21の表面摩擦係数が最適値(本実施の形態の場合、μ≒0.11である。)になるように、ブラシ状ローラ25bの回転数が可変制御される。
また、本実施の形態では、感光体ドラム上に形成されるトナー像の画像面積率と、ブラシ状ローラ25bの走行距離と、周囲の温度(雰囲気温度)と、の3つの条件にそれぞれに基づいてブラシ状ローラ25bの回転数が可変制御されるように構成した。これに対して、感光体ドラム上に形成されるトナー像の画像面積率と、ブラシ状ローラ25bの走行距離と、周囲の温度(雰囲気温度)と、の3つの条件のうち、いずれか1つの条件のみに基づいて、又は、いずれか2つの条件のそれぞれ基づいて、ブラシ状ローラ25bの回転数が可変制御されるように構成することもできる。
そして、このような場合であっても、本実施の形態と同様に、感光体ドラム21の表面摩擦係数を安定的に最適化することができる。
また、本実施の形態では、感光体ドラム上に形成されるトナー像の画像面積率と、ブラシ状ローラ25bの走行距離と、周囲の温度(雰囲気温度)と、の3つの条件にそれぞれ基づいてブラシ状ローラ25bの回転数が可変制御されるように構成した。しかし、本発明の適用は、上述した3つの条件のものに限定されることはない。すなわち、ブラシ状ローラ25bの潤滑剤供給性に影響するその他の条件を加えて(又は、その他の条件を単独に用いて)、ブラシ状ローラ25bの回転数の可変制御をおこなうこともできる。例えば、周囲の湿度がブラシ状ローラ25bの潤滑剤供給性に影響するような場合に、周囲の湿度に応じてブラシ状ローラ25bの回転数の可変制御をおこなうこともできる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、所定の条件に基づいてブラシ状ローラ25b(ブラシ状回転部材)の回転数を可変制御しているため、感光体ドラム21(像担持体)上への潤滑剤の供給量にバラツキが生じて感光体ドラム21の表面の摩擦係数が変動してしまう不具合を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、クリーニング装置25(又は、潤滑剤供給装置)を、感光体ドラム21及び帯電部22と一体化してプロセスカートリッジ20を構成して、作像部のコンパクト化とメンテナンス作業性の向上とを図っている。このように、コンパクト化されたプロセスカートリッジにおいては、本実施の形態のように部品点数が少なく構成が簡易な潤滑剤供給装置が特に有用になる。
なお、クリーニング装置25(又は、潤滑剤供給装置)を、プロセスカートリッジの構成部材とせずに、単体で装置本体1に交換自在に設置されるように構成することもできる。このような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、2成分現像剤を用いる2成分現像方式の現像装置23が搭載された画像形成装置に対して本発明を適用したが、1成分現像剤を用いる1成分現像方式の現像装置23が搭載された画像形成装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
さらに、本実施の形態では、像担持体としての感光体ドラムに潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置に対して本発明を適用したが、像担持体としての感光体ベルトや中間転写ベルトに潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20、20Y、20M、20C、20BK プロセスカートリッジ、
21 感光体ドラム(像担持体)、
25 クリーニング装置(潤滑剤供給装置)、
25a クリーニングブレード、
25b ブラシ状ローラ(ブラシ状回転部材、クリーニングブラシ)、
45 固形潤滑剤、
46 圧縮スプリング、
47 スクレーパ、
70 駆動モータ。
特開2006−139111号公報 特開2003−241570号公報

Claims (5)

  1. 像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置であって、
    前記像担持体上に摺接するブラシ毛が周設されたブラシ状回転部材と、
    前記ブラシ状回転部材の前記ブラシ毛に当接する固形潤滑剤と、
    を備え、
    現像工程に用いるトナーとしてステアリン酸亜鉛を含有するトナーを用い、
    前記像担持体上に形成されるトナー像の画像面積率が小さいときに、前記画像面積率が大きいときよりも、前記ブラシ状回転部材の回転数が高くなるように可変制御され、
    前記ブラシ状回転部材の走行距離又は駆動時間が大きいときに、前記走行距離又は前記駆動時間が小さいときよりも、前記ブラシ状回転部材の回転数が高くなるように可変制御され、
    周囲の温度が高いときに、前記周囲の温度が低いときよりも、前記ブラシ状回転部材の回転数が高くなるように可変制御され、
    前記ブラシ状回転部材は、少なくとも、前記画像面積率と、前記走行距離又は前記駆動時間と、前記周囲の温度と、の複数の条件のうち少なくとも2つの条件が前記ブラシ状回転部材の回転数が高くなるように制御されるものと低くなるように制御されるものとに互いに相反するような条件となる場合に、その回転数が前記像担持体の表面摩擦係数が最適値になるように可変制御されることを特徴とする潤滑剤供給装置。
  2. 請求項1に記載の潤滑剤供給装置を備え、
    前記ブラシ状回転部材は、前記像担持体の表面を清掃するクリーニングブラシであって、
    前記ブラシ状回転部材に対して前記像担持体の走行方向下流側に、前記像担持体の表面に当接するクリーニングブレードを備えたことを特徴とするクリーニング装置。
  3. 画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項2に記載のクリーニング装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  4. 請求項1に記載の潤滑剤供給装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2に記載のクリーニング装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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