JP2009015229A - 画像形成装置 - Google Patents

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Kaoru Yoshino
薫 吉野
Takaya Muraishi
貴也 村石
Takashi Shintani
剛史 新谷
Yasushi Akiba
康 秋葉
Satoshi Toba
聡 鳥羽
Akio Kosuge
明朗 小菅
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Abstract

【課題】必要な消費量を確保しつつも寿命までのきめ細やかな塗布量制御を行うことで、潤滑剤を効率的に使用して潤滑剤の寿命を延長し、ひいてはユニット寿命を延長して低コスト、高効率な画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明にかかる画像形成装置は、固体潤滑剤10を掻き取り像担持体1表面に塗布する回転部材11を有する潤滑剤塗布手段13と、少なくとも像担持体の総回転時間または回転部材の総回転時間である画像形成情報を記憶する記憶手段30と、回転部材11の回転数が作像中に可変であり、かつ、記憶手段30に記憶された情報に基づいて回転部材11の回転数を可変制御する制御手段40を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体潤滑剤を像担持体表面に塗布する回転部材を備えたプロセスカートリッジ、回転部材の制御方法および画像形成装置に関する。
画像形成装置では、潤滑剤の塗布が像担持体表面のクリーニング性の向上、像担持体への、トナー、トナー中に含まれる添加剤、転写材(転写紙)に含まれる澱粉質、タルク等によるフィルミングの抑制等に効果があることから、像担持体表面への潤滑剤塗布が行われている。
しかし、潤滑剤はブラシ部材に代表される回転部材によって掻き取られて像担持体表面に塗布されるため潤滑剤を消費していくことになるが、その使用に伴い潤滑剤は消費されていく。このため、像担持体、通常、固体潤滑剤塗布手段と一体で構成されるクリーニング装置、ならびに像担持体と潤滑剤塗布手段等を一体で構成されるプロセスカートリッジの寿命を長く設定するためには、固体潤滑剤を大きくするか、潤滑剤の消費を抑えた設計をする必要がある。
そこで、特許文献1では、画像形成装置に装着した固体潤滑剤を像担持体表面に塗布するに際し、回転ブラシを回転させることで固体潤滑剤を台形に削って像担持体表面に塗布し、最初はピーク圧が高く塗布される固体潤滑剤の量が多いが、画像形成装置の総使用時間が長くなると共に、像担持体表面に塗布される固体潤滑剤の量が少なくなる。像担持体の総回転数に応じて像担持体の表面に塗布される固体潤滑剤の量を調整して総回転数に応じた制御を行うことで、ブレードの使用時間が長くなるにつれてブレード圧接力のピーク値が低下しても、固体潤滑剤の塗布量が減少して摩擦係数が増加し、クリーニングに必要なピーク圧を維持でき、トナーの拭き残しの発生を防止した発明が記載されている。
特許文献2では、固形潤滑剤を回転ブラシに接触させ、該ブラシに付着した潤滑剤を像担持体に塗布して、該像担持体の表面に潤滑剤による皮膜を形成する潤滑剤皮膜形成手段と、画像形成情報を記憶する記憶手段とを有し、記憶手段に記憶された情報に基づいて、像担持体の表面に塗布する潤滑剤の塗布量を制御する発明が記載されている。
特開2004−279788号公報 特開2002−244486号公報
固体潤滑剤を大きして装置の寿命を長くことは、近年の機械の小型化に対して逆行することになりコストアップにつながる。潤滑剤の消費を単純に低くしていくと、潤滑剤塗布による効果が低くなり、クリーニング性の低下、フィルミング余裕度低下といった不具合が発生する。
また、特許文献1においては、固体潤滑剤の塗布量(消費量を)断面形状を変えて制御しているが、寿命までの大まかな塗布量制御しか行っておらず、改善の余地が大きく残されている。
特許文献2では、記憶手段に情報を記憶しているが、その情報は固体潤滑剤の使用履歴(または、カートリッジの使用履歴)を記憶するに過ぎない。また、固定位置にある固体潤滑剤が消費によって塗布ブラシへの食い込みが減少したのを補う上で使用履歴によって固体潤滑剤の位置を変える、または回転ブラシの回転数を可変とし塗布量を制御してはいるが、寿命までの塗布量のみを制御しているだけである。
本発明は、必要な消費量を確保しつつも寿命までのきめ細やかな塗布量制御を行うことで、潤滑剤を効率的に使用して潤滑剤の寿命を延長し、ひいてはユニット寿命を延長して低コスト、高効率な画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の画像形成装置では、固体潤滑剤を掻き取り像担持体表面に塗布する回転部材を有する潤滑剤塗布手段と、画像形成情報を記憶する記憶手段とを有する画像形成装置において、回転部材の回転数が作像中に可変であり、かつ、記憶手段に記憶された情報に基づいて回転部材の回転数を可変制御する制御手段を有することを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、像担持体に付着した転写残トナーを熱可塑性または熱硬化性ウレタン製のブレード部材でクリーニングするクリーニング手段を有し、回転部材は、クリーニング手段のケーシング内に内蔵され、ブレード部材が固体潤滑剤を均一に均す均し部材を兼ねていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、潤滑剤塗布手段は、像担持体に塗布された潤滑剤を均一に均す均し部材を有することを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1、2または3記載の画像形成装置において、画像形成情報は、少なくとも像担持体の総回転時間または前記回転部材の総回転時間であることを特徴とする
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の画像形成装置において、制御手段は、回転部材の回転数を作像の開始時は早くし、1回の作像時間が進む時間に応じて回転数を低くし、記憶手段に記憶された画像形成情報が初期のとき回転部材の回転数を低く、経時のとき回転数を高くするように制御することを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の画像形成装置において、回転部材はブラシ状であることを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項3乃至6の何れかに記載の画像形成装置において、潤滑剤を均一に均す均し部材が、熱可塑性または熱硬化性のウレタンブレードであることを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れかに記載の画像形成装置において、固体潤滑剤は高級脂肪酸よりなることを特徴と、請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかに記載の画像形成装置において、固体潤滑剤はステアリン酸金属塩からなることを特徴としている。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れか1つに記載の画像形成装置における回転部材の制御方法であって、制御手段が、回転部材の回転数を作像の開始時は早くし、1回の作像時間が進む時間に応じて回転数を低くしていき、記憶手段に記憶された画像形成情報が初期のとき回転部材の回転数を低くし、経時のとき回転部材の回転数を高くする様に固体潤滑剤の掻き取り、回転部材の回転数を制御することを特徴としている。
請求項11の発明は、回転部材の回転数を、作像を開始した時点からの像担持体の回転距離を基準として回転数の減少を制御することを特徴としている。
請求項12の発明は、請求項1乃至9の何れか1つに記載の画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジであって、少なくとも、像担持体と、固体潤滑剤塗布手段とを備えていることを特徴としている。
本発明によれば、固体潤滑剤掻き取り・塗布部材となる回転部材の回転数を1ジョブ中の連続する時間の中で可変(少なく)し、さらに画像形成情報に基づき可変することで、必要な消費量を確保しつつも寿命までのきめ細やかな塗布量制御を行え、固体潤滑剤を効率的に使用して長期間固体潤滑剤を使用可能とすることができる。このため、固体潤滑剤の寿命を向上させることができ、ひいては潤滑剤塗布手段の寿命、クリーニング手段と一体化した場合にはクリーニング手段の寿命、像担持体と一体化した場合のプロセスカートリッジの寿命についても引き伸ばすことが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1に示す画像形成装置の基本的な作像のプロセスについては説明する。画像形成装置は、主知の電子写真方式の画像形成装置であって、像担持体としてのドラム状の感光体1、帯電手段としての帯電ローラ2、露光光3を感光体1の表面に照射して静電潜像を作る書込み装置4、現像装置5、転写手段となる転写バイアスローラ6、感光体1表面に付着した転写残トナーを熱可塑性または熱硬化性ウレタン製のブレード部材となるクリーニングブレード7を備えたクリーニング手段8を備えている。そして、図示していないが駆動モータによって感光体1が時計方向に回転すると、その表面が帯電ローラ2で帯電され、図示していないレーザー光源を持つ光走査手段としての書込み装置4からの露光光3(本形態では光ビーム)が像担持体1に照射されることで静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置4にてトナーを付着されることでトナー像として可視化され、バイアス電圧印加用の転写バイアスローラ6により転写部において1次転写体となる転写材9に転写バイアスが印加されることでトナー像が転写材9上に転写される。転写後は、感光体1上に残ったトナーをクリーニングブレード7にて全てクリーニングされてクリーニング手段8内に回収されて、次の画像形成に備える。
本形態にかかる画像形成装置は、固体潤滑剤10を掻き取り感光体1表面に塗布する回転部材となるブラシ状の回転部材(以下「ブラシロール」と記す)11と、固体潤滑剤10をブラシロール11に向かって押圧する付勢部材となる押圧スプリング12を有する潤滑剤塗布手段13を備えている。ブラシロール11は、クリーニング手段8のケーシング8Aに回転自在に回転自在に支持されているとともに、駆動源となる駆動モータ14によって回転駆動されるように構成されている。
ブラシロール11は、6dの低抵抗(10の2乗オーダー)PET繊維を1平方インチあたり50000フィラメント植毛したブラシを金属製の芯金に巻きつけてロール形状としたものを用いている。ブラシロール11の材質、PET繊維に限らず、アクリル繊維、ナイロン繊維等を用いても良いし、非導電繊維を用いても良い。また、ブラシロール11に限らず、発泡ウレタン等の固体潤滑剤10の掻き取り能力のあるものであれば他材料を用いても構わない。
ブラシロール11は固体潤滑剤10を掻き取るだけでなく、感光体表面への固体潤滑剤10の塗布も行っている。本形態では、装置構成の簡素化を図るために、潤滑剤掻き取り部材と潤滑剤塗布部材とを1つの構成部材、つまりブラシロール11で行っているが、2つの機能を個別な部材で構成しても無論構わない。符号16は、回収した廃トナーを図示しない回収装置へ搬送する搬送コイルを示す。
本形態において、ブラシロール11は、クリーニング手段8のケーシング8A内に内蔵されて、クリーニングブレード7よりも感光体1の回転方向上流側に配置されて、感光体1表面と固体潤滑剤10の双方と接触状態とされており、クリーニングされた後に潤滑剤10を感光体表面に塗布するように配置構成されている。つまり、クリーニングブレード7は、ブラシロール11による潤滑剤塗布部位よりも感光体回転方向の下流側で感光体表面に摺接していて、ブラシロール11によって塗布された潤滑剤10を均一に均す均し部材を兼ねることで、塗布された固体潤滑剤10の膜厚の均一化を図れて潤滑の効果を最大限に設定している。
なお、本形態において、ブラシロール11による潤滑剤塗布部位よりも感光体回転方向の下流側で感光体表面に摺接するようにクリーニングブレード7を配置しているが、潤滑効果がブレード無しでも充分要求仕様に耐えられるのであればクリーニングブレード7は感光体回転方向の下流側ではなく、ブラシロール11よりも感光体回転方向の上流側に配置して、単なる残留トナーのクリーニングブレードとしての機能させる構成であっても無論構わない。
あるいは、図2に示すように、ケーシング8A内に、クリーニングブレード7よりも感光体回転方向の上流側にクリーニング部材となるクリーニングブラシ7Aを配置するとともに、クリーニングブレード7よりも感光体回転方向の下流側に、固体潤滑剤10、ブラシロール11、押圧スプリング12を有する潤滑剤塗布手段13を配置するようにしてもよい。この場合には、ブラシロール11よりも感光体回転方向の下流側に、感光体表面に塗布された潤滑剤10を均一に均す均し部材となる塗布ブレード部材15を感光体表面に摺接するように配置してもよい。
ただし、この場合は、図1の装置に比べて廃トナーの量の影響を受け易く潤滑剤10塗布のばらつきが大きくなり易いが、本形態での塗布手段、制御方法を実践する上での障害となるものではない。
本形態において、帯電ローラ2、現像装置5、クリーニング手段8、感光体10、潤滑剤塗布手段13は、一体的にケーシングに収められてプロセスカートリッジ20を構成している。
本形態例では固体潤滑剤10にステアリン酸亜鉛を用いている。ステアリン酸亜鉛は、日本油脂製ジンクステアレートや堺化学製SZ2000等を溶融、凝固させて作成した個体潤滑剤を用いている。固体潤滑剤についてはステアリン酸亜鉛に限らず、その他のステアリン酸カリウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等を用いても構わない。もちろん潤滑効果を有する他材料を用いても構わない。
次に画像形成装置の制御系について説明する。図1および図2に示す画像形成装置は、画像形成情報を記憶する記憶手段30と制御手段40を備えている。ここでいう画像形成情報とは、少なくとも感光体1の総回転時間またはブラシロール11の総回転時間を指す。制御手段40は、CPU、RAM、ROM、インターフェースを備えた周知のコンピュータで構成されていて、ブラシロール11の回転駆動する駆動モータ14の回転を制御する機能を備えている。本形態において、制御手段40は、ブラシロール11の回転数が作像中に可変であり、かつ、記憶手段30に記憶された情報(感光体1の総回転時間またはブラシロール11の総回転時間)に基づいてブラシロール11の回転数を可変制御する機能を備えている。
特に制御手段40は、ブラシロール11の回転数を作像の開始時は早くし、1回の作像時間が進む時間に応じて回転数を低くし、記憶手段30に記憶された画像形成情報が初期のときブラシロール11の回転数を低く、経時のとき回転数を高くするように駆動モータ14の回転を制御する。
固体潤滑剤10の塗布は、ブラシロール11を回転させて固体潤滑剤10を粉体状に削り、感光体表面に塗布していく。固体潤滑剤10の塗布量制御としては次の要素が挙げられる。
(1)ブラシロール11への固体潤滑剤10の押圧力
(2)ブラシロール11の回転数
(3)ブラシロール11の繊維種類、繊維径、植毛密度
(4).固体潤滑剤10の硬さ(削れ易さ)
しかし、(1)ブラシロール11への固体潤滑剤10の押圧力、(3)ブラシロール11の繊維種類、繊維径、植毛密度、(4)の固体潤滑剤10の硬さについては、一旦設定してしまうと作像中に条件を変更して固体潤滑剤10の塗布量(消費量)をコントロールすることが非常に難しい。
特許文献2では固体潤滑剤のブラシロールへの食い込み量を像担持体の総回転時間を基準に変化させることで塗布量(消費量)をコントロールしようとしているが、固体潤滑剤の削れ速度のばらつきを受けるために、繊細な制御を行うには不向きである。
唯一制御可能なものとして、(2)固体潤滑剤10の掻き取りと感光体1への塗布部材となる回転部材としてのブラシロール11の回転数を像担持体1とは別個にモータを搭載する等の構成をとることによって独立的に制御することである。
ここで、本発明者らが、(2)の制御要素を選択した経緯について説明する。
図3には、固体潤滑剤10の感光体1への塗布量(実際に像担持体にどれだけ塗布されたかが不明であるため、固体潤滑剤10の質量減少量を代用して塗布量と称している)と感光体1のオイラーベルト法による転写材9との摩擦係数の関係を示している。
本発明者らの評価では、ある機械の構成の中では、固体潤滑剤10の像担持体走行距離あたりの塗布量と感光体1の摩擦係数の関係は、塗布量を増やすと摩擦係数が下がり、塗布量を減少させると摩擦係数が上昇するカーブを描く。これはある一定の作像条件(固体潤滑剤10の塗布量以外の全てもしくは一部の作像条件を固定しての評価)では1つの曲線状に載ることがわかっている。また、図3において、実線は初期状態、破線は寿命直前の場合の摩擦係数特性を示すものであるが、ユニットが寿命に近づくにつれて、初期と同じジョブにおいても、摩擦係数は増加する。これはユニット経時では感光体1やブラシロール11が劣化し、感光体1への塗布量が減るためである。
特に、図2に示すように、固体潤滑剤10をクリーニング手段8の後に配置した構成では顕著にこの傾向が明確となる。逆説的に述べると、ある一定の固体潤滑剤10の塗布条件を決定した場合、1つのシステム中での潤滑剤塗布量、像担持体摩擦係数は(ばらつきを考慮した)一定値になるということである。
しかし、1作像中の感光体1の運転距離が変わる、すなわち1つの作像ジョブで1枚(転写紙)での画像出力を行う場合と、1つの作像ジョブで100枚の画像出力を行う場合でも、感光体1の運転距離あたりの固体潤滑剤10の塗布量が変化していることが確認できている。
これは、従来クリーニング手段内部に潤滑剤塗布手段を搭載した場合は廃トナーの影響が強く、この1ジョブあたりの走行距離の長短での潤滑剤消費量の変化を捉えられなかったものが、捉えられるようになったことも影響している。
すなわち、1ジョブあたりの感光体走行距離が短い場合(1ジョブあたり1枚出力)は潤滑剤塗布量が減少し、感光体1の摩擦係数が上昇する。1ジョブあたりの感光体走行距離が長い場合(1ジョブあたり100枚とか、1000枚の出力)は潤滑剤塗布量が増加し、感光体1の摩擦係数が上昇することが確認できた。
ここで、1ジョブあたり100枚出力のような連続ジョブの結果を基に固体潤滑剤10の塗布能力を決定し、1ジョブあたり1枚出力ばかりを行う使い方をした場合、潤滑剤塗布量が減少して、クリーニング不良、フィルミングの発生する領域に感光体1の摩擦係数が上昇する可能性が生じる。
また、1ジョブあたり、1枚出力のようなジョブの結果を元に、固体潤滑剤10の塗布能力を決定し、連続ジョブばかりを行う使い方をした場合、潤滑剤塗布量が上昇して固体潤滑剤10の早期の消失や、潤滑剤塗布過多による不具合(帯電ローラのシステムを用いた場合の帯電ローラ汚れによる画像劣化)が発生しやすくなる。
本来潤滑剤の塗布量は、固体潤滑剤10のブラシロール11への押圧力や他の条件を管理するのではなく、実際の塗布量(=消費量)や感光体1の摩擦係数を管理したいところであるが、実際の作像中の確認は難しい。
また、ジョブが始まる時点で機械としてはどれだけの時間(枚数)ジョブが続くのかがわからない。プリント出力の場合は、原稿の枚数は同時出力時には不明である。またプリンタ・FAX等の出力も終了(予定)枚数が作像系の制御ではわからない状態である。
このため、あらゆるジョブに対して固体潤滑剤10の塗布量を一定にすべく、図4に示すように、作像の開始時には1ジョブあたり1枚出力時に狙いとする感光体1の摩擦係数に達する固体潤滑剤塗布量となるようにブラシロール11の回転数を高い状態で開始し、1ジョブの時間もしくは枚数が多くなるにつれて、ブラシロール11の回転数を低くして行き、最終的には連続出力(発明者らの評価では100枚出力と1000枚出力では測定ばらつき程度の変化しか観測できなかったため、100枚出力程度の固体潤滑剤塗布量を下限値としている。もちろんこれは機械に合わせた形で下限値の設定を行えばよいので100枚出力を下限とすることを規定するものではない)で狙いの感光体1の摩擦係数を得られるまで、塗布量を調整した低い回転数でブラシロール11を回転させればよい。
この制御は、制御手段40による駆動モータ14の回転制御により1ジョブあたりに行われるものであり、感光体1がいったん停止した後に再度起動して行われる次のジョブについては、画像形成情報(感光体1の総回転時間またはブラシロール11の総回転時間)に基づき、図5に示すようにブラシロール11の回転数を高くしていくと良い。
これは、前述したように感光体の1ジョブ回転時間と総回転時間、または、1ジョブ中の連続出力枚数と総回転時間をベースにブラシロール11の回転数を制御しても構わない。より詳細に制御するとしたら、1ジョブ回転時間と総回転時間をベースにしたほうがよい。
また、回転数の変更については、連続的に変化させても良いし、一定の駆動時間、出力枚数に応じて何段階かで段階的に回転数を低下させていくことでも構わない。
固体潤滑剤10を搭載する上で、クリーニング不良やフィルミングが発生する条件を選択することは出来ず、余裕のない1ジョブあたりの出力枚数が少ない条件で固体潤滑剤10の塗布量を決定することになる。その場合、1ジョブあたりの出力枚数が増えた出力を連続させた場合、固体潤滑剤10の消費が早くなり寿命の延長が難しくなる。
また、感光体回転時間は制御手段40からの駆動信号をカウントする図示しないカウンタにより、画像形成装置本体に装着される不揮発性メモリに記憶すると良い。この不揮発性メモリが記憶手段30を構成する。
つまり、本形態において、制御手段40は、ブラシロール11の回転数を作像の開始時は早くし、1回の作像時間が進む時間に応じて回転数を低くしていき、記憶手段30に記憶された画像形成情報が初期のとき回転部材の回転数を低くし、経時のときブラシロール11の回転数を高くする様に駆動モータ14の駆動を制御するとともに、ブラシロール11の回転数を、作像を開始した時点からの感光体1の回転距離を基準として回転数の減少を制御している。
本発明では、この部分を、固体潤滑剤掻き取り・塗布部材となるブラシロール11の回転数を1ジョブ中の連続する時間の中で可変(少なく)し、さらに画像形成情報に基づき可変することで、固体潤滑剤10の余分な消費を抑え、より長期間固体潤滑剤10を使用可能とすることができる。
これにより、固体潤滑剤10の寿命を向上させることができ、ひいては潤滑剤塗布手段13の寿命、クリーニング手段8と一体化した場合にはクリーニング手段8の寿命、感光体1と一体化した場合のプロセスカートリッジ20の寿命についても引き伸ばすことが可能となる。
本形態において、記憶手段30と制御手段40とは、個別な構成として説明したが、制御手段40か備える記憶部を記憶手段として利用し、両者が一体的な構成であってもよい。また、本発明は、単色のものに限らず、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのプロセスカートリッジを備えたカラー画像形成装置に適用しても、単色時と同等の作用効果を得ることができる。
本発明が適用された画像形成装置の一形態を示す概略構成図である。 図1に示す画像形成装置とは、固体潤滑剤塗布手段とクリーニング手段の構成が異なる画像形成装置の別な形態を示す概略構成図である。 固体潤滑剤塗布量と像担持体表面の摩擦無為数の関係を示す特性図である。 像担持体の1ジョブの運転時間と回転部材の回転数との関係を示す特性図である。 画像形成情報と回転部材の回転数との関係を示す特性図である
符号の説明
1 像担持体
8 クリーニング手段
8A ケーシング
10 固体潤滑剤
11 回転部材
13 潤滑剤塗布手段
14 プロセスカートリッジ
15 均し部材
30 記憶手段
40 制御手段

Claims (12)

  1. 固体潤滑剤を掻き取り像担持体表面に塗布する回転部材を有する潤滑剤塗布手段と、画像形成情報を記憶する記憶手段とを有する画像形成装置において、
    前記回転部材の回転数が作像中に可変であり、かつ、前記記憶手段に記憶された情報に基づいて前記回転部材の回転数を可変制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体に付着した転写残トナーを熱可塑性または熱硬化性ウレタン製のブレード部材でクリーニングするクリーニング手段を有し、
    前記回転部材は、前記クリーニング手段のケーシング内に内蔵され、前記ブレード部材が、前記固体潤滑剤を均一に均す均し部材を兼ねていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記潤滑剤塗布手段は、前記像担持体に塗布された潤滑剤を均一に均す均し部材を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
    画像形成装置。
  4. 前記画像形成情報は、少なくとも前記像担持体の総回転時間または前記回転部材の総回転時間であることを特徴とする請求項1、2または3記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記回転部材の回転数を作像の開始時は早くし、1回の作像時間が進む時間に応じて回転数を低くし、前記記憶手段に記憶された画像形成情報が初期のとき回転部材の回転数を低く、経時のとき回転数を高くするように制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記回転部材は、ブラシ状であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の画像形成装置。
  7. 前記潤滑剤を均一に均す均し部材が、熱可塑性または熱硬化性のウレタンブレードであることを特徴とする請求項3乃至6の何れかに記載の画像形成装置。
  8. 前記固体潤滑剤は高級脂肪酸よりなることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の画像形成装置。
  9. 前記固体潤滑剤はステアリン酸金属塩からなることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9の何れか1つに記載の画像形成装置における回転部材の制御方法であって、
    前記制御手段が、前記回転部材の回転数を作像の開始時は早くし、1回の作像時間が進む時間に応じて回転数を低くしていき、前記記憶手段に記憶された画像形成情報が初期のとき回転部材の回転数を低くし、経時のとき回転部材の回転数を高くする様に固体潤滑剤の掻き取り、前記回転部材の回転数を制御することを特徴とする回転部材の制御方法。
  11. 前記回転部材の回転数を、作像を開始した時点からの前記像担持体の回転距離を基準として前記回転数の減少を制御することを特徴とする請求項10記載の回転部材の制御方法。
  12. 請求項1乃至9の何れか1つに記載の画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
    少なくとも、像担持体と、固体潤滑剤塗布手段とを備えていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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