JP2009223072A - 画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニングブレードの耐磨耗性を高めることができ、クリーニングブレードの先端稜線部のめくれを抑制でき、かつ、像担持体の早期磨耗も抑制することのできる画像形成装置およびプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】クリーニングブレード62は、金属や硬質プラスチックなどの剛性材料からなる短冊形状のホルダー621と、短冊形状の弾性体ブレード622とで構成し、クリーニングブレード62の先端面62a全体および下面62bの先端稜線部62c近傍に先端稜線部62cを覆うように、弾性体ブレードよりも硬く、摩擦係数が0.1以上0.6以下の表面層を形成する。また、感光体3として、架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体を用いる。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置およびプロセスカートリッジに関するものである。
従来、電子写真式の画像形成装置では、感光体などの像担持体について、転写紙や中間転写体へトナー像を転写した後の表面に付着した不必要な転写残トナーはクリーニング手段たるクリーニング装置によって除去している。このクリーニング装置のクリーニング部材として、一般的に構成を簡単にでき、クリーニング性能も優れていることから、短冊形状のクリーニングブレードを用いたものがよく知られている。このクリーニングブレードは、ポリウレタンゴムなどの弾性体で構成されている。そして、クリーニングブレードの基端を支持部材で支持して先端稜線部を像担持体の周面に押し当て、像担持体上に残留するトナーをせき止めて掻き落とし除去する。
また、近年の高画質化の要求に応えるべく、重合法等により形成された小粒径で球形に近いトナー(以下、重合トナー)を用いた画像形成装置が知られている。この重合トナーは、従来の粉砕トナーに比べて転写効率が高いなどの特徴があり、上記要求に応えることが可能である。しかし、重合トナーは、クリーニングブレードを用いて像担持体表面から除去しようとしても十分に除去することが困難であり、クリーニング不良が発生してしまうという問題を有している。これは、小粒径で且つ球形度に優れた重合トナーが、ブレードと像担持体との間に形成される僅かな隙間をすり抜けるからである。
かかるすり抜けを抑えるには、像担持体とクリーニングブレードとの当接圧力を高めてクリーニング能力を高める必要がある。しかし、クリーニングブレードの当接圧を高めると、図6(a)に示すように、像担持体3とクリーニングブレード62との摩擦力が高まり、クリーニングブレード62が像担持体3の移動方向に引っ張られて、クリーニングブレード62の先端稜線部62cがめくれてしまう。このめくれたクリーニングブレード62が、そのめくれに抗して原形状態に復元する際に異音が発生することがある。また、このめくれと復元とを繰り返すことでビビリ振動が生じてしまう。さらに、クリーニングブレード62の先端稜線部62cがめくれた状態でクリーニングをし続けると、図6(b)に示すように、クリーニングブレード62の先端面62bの先端稜線部62cから数[μm]離れた場所に局所的な磨耗が生じてしまう。このような状態で、さらにクリーニングを続けると、この局所的な磨耗が大きくなり、最終的には、図6(c)に示すように、先端稜線部62cが欠落してしまう。先端稜線部62cが欠落してしまうと、トナーを正常にクリーニングできなくなり、クリーニング不良を生じてしまう。
特許文献1には、短冊形状のゴムブレードにフッ素系微粒子を含有した金属薄膜を形成したクリーニングブレードが記載されている。この特許文献1においては、クリーニングブレードの金属薄膜を像担持体表面に当接させて像担持体表面のトナーを除去する。ゴムよりも高硬度の金属薄膜を感光体表面に当接させてクリーニングすることで、クリーニングブレードの耐摩耗性を高めることができ、長期にわたり良好なクリーニング性を得ることができる。また、ゴムよりも硬度が高く剛直な金属薄膜を設けることで、クリーニングブレードの先端稜線部が変形し難くなり、クリーニングブレードの先端稜線部のめくれを抑制することができる。さらに、金属薄膜にフッ素系の微粒子を含有することで、フッ素系微粒子が潤滑剤の働きをして、クリーニングブレードの低摩擦化を図ることができ、より一層、クリーニングブレードの先端稜線部のめくれやクリーニングブレードの磨耗を抑制することができる。
また、特許文献2には、ポリウレタンエラストマーからなるクリーニングブレードの少なくとも当接部に、鉛筆硬度B〜6Hの皮膜硬度を有する樹脂からなる表面層を設けたものが記載されている。樹脂の鉛筆硬度をB以上とすることにより、クリーニングブレード当接部の摩擦係数を下げることができ、クリーニングブレードの耐磨耗性を高めることができるとともに、クリーニングブレードの先端稜線部のめくれを抑制することができる。
特開2006−256732号公報 特許第3602898号公報
しかしながら、特許文献1、2のように、ゴム部材よりも硬い表面層が、高い当接圧で像担持体表面に当接するので、ゴムブレードを当接させた場合に比べて、像担持体表面が早期に磨耗してしまい、像担持体の機能が低下し、地肌汚れなどの画質の低下が早期に生じてしまうという不具合があった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、クリーニングブレードの耐磨耗性を高めることができ、クリーニングブレードの先端稜線部のめくれを抑制でき、かつ、像担持体の早期磨耗も抑制することのできる画像形成装置およびプロセスカートリッジを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体と、前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、帯電した前記像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前記像担持体表面に形成された前記静電潜像を現像してトナー像化する現像手段と、前記像担持体表面のトナー像を転写体に転写する転写手段と、前記像担持体表面に当接して、前記像担持体表面に付着した転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードを有するクリーニング手段とを備えた画像形成装置において、前記クリーニングブレードは、短冊形状の弾性体ブレードであって、前記弾性体ブレードの先端稜線部を覆い、前記弾性体ブレードよりも硬く、摩擦係数が0.1以上0.6以下の表面層を有し、前記像担持体として、架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記表面層の鉛筆硬度が、7[H]以上であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、前記弾性体ブレードとして、ウレタン基を含むゴムを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかの画像形成装置において、前記像担持体と、少なくとも前記クリーニング手段とを一体に支持し、装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジとしたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、像担持体と少なくとも前記像担持体表面に付着した転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードを有するクリーニング手段とを一体に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、前記クリーニングブレードは、短冊形状の弾性体ブレードであって、前記弾性体ブレードの像担持体表面と対向する面であるブレード下面の先端稜線部近傍および前記弾性体ブレードの先端面の先端稜線部近傍に前記弾性体ブレードよりも硬度の高い表面層を有し、該表面層と前記像担持体との摩擦係数が0.1以上0.6以下であり、前記像担持体として、架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体を用いたことを特徴とするものである。
請求項1乃至5の発明によれば、後述する実験結果に示すように、クリーニングブレードの先端稜線部を弾性体ブレードよりも硬く、摩擦係数が0.1以上0.6以下の表面層で覆うことで、先端稜線部が表面層で覆われておらず、弾性体ブレードのみからなるクリーニングブレードに比べて、クリーニングブレードの耐摩耗性を向上させることができる。よって、クリーニングブレードの寿命を延ばすことができる。また、クリーニングブレードの先端稜線部の変形が抑制され、先端稜線部のめくれを抑制することができる。よって、ビビリ振動や異音の発生を抑制することができるとともに、クリーニングブレード先端面の局所的な磨耗を抑制することができる。
さらに、像担持体として、架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体を用いることで、像担持体の表面に3次元の網目状の架橋構造が形成され、像担持体表面を削れにくくすることができる。よって、弾性体ゴムブレードよりも硬い表面層が感光体表面に高い当接圧で当接しても、像担持体表面の磨耗を抑えることができ、経時にわたり良好な画像を維持することができる。
以下、本発明を画像形成装置である電子写真プリンタ(以下、単にプリンタという)に適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタの要部を示す概略構成図である。プリンタは、単一色の複写を行うものであり、図示しない画像読み取り部で読み取った画像データに基づいてモノクロ画像形成を行う。
図1に示すように、プリンタは、像担持体としてのドラム状の感光体3を備えている。感光体3はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであっても良い。
感光体3の周囲には帯電手段としての帯電チャージャ4、潜像をトナー像化する現像手段である現像装置5、トナー像を記録媒体としての転写紙に転写する転写手段としての転写装置7、転写紙を感光体3から分離するための分離爪8、転写後の感光体3上に残留するトナーの帯電極性を揃えるためのクリーニング前チャージャ9、転写後の感光体3上に残留するトナーをクリーニングするクリーニング装置6、潤滑剤塗布装置10、感光体3を除電する除電ランプ11等が配置されている。
帯電チャージャ4は、感光体3に所定の距離を持って非接触で配置され、感光体3を所定の極性、所定の電位に帯電するものである。帯電チャージャ4によって一様帯電された感光体3は、図示しない潜像形成手段たる露光装置から画像データに基づいて光Lが照射され静電潜像が形成される。
現像装置5は、現像剤担持体としての現像ローラ51を有している。この現像ローラ51には、図示しない電源から現像バイアスが印加されるようになっている。現像装置5のケーシング内には、ケーシング内に収容された現像剤を互いに逆方向に搬送しながら攪拌する供給スクリュ52及び攪拌スクリュ53が設けられている。また、現像ローラ51に担持された現像剤を規制するためのドクタ54も設けられている。供給スクリュ52及び攪拌スクリュ53の2本スクリュによって撹拌・搬送された現像剤中のトナーは、所定の極性に帯電される。そして、現像剤は、現像ローラ51に汲み上げられ、汲み上げられた現像剤は、ドクタ54により規制され、感光体3と対向する現像領域でトナーが感光体3上の潜像に付着する。
転写装置7は、転写前チャージャ71、転写チャージャ72、分離チャージャ73を備えている。転写前チャージャ71で負のコロナ放電を行って、トナーの極性を揃えた後、転写チャージャ72によるコロナ放電下で転写紙にトナー像を転写する。この転写紙を分離チャージャ73のコロナ放電と分離爪8とによって感光体3表面から分離する。
潤滑剤塗布装置10は、塗布ブラシ101、固形潤滑剤103、潤滑剤加圧スプリング104などを備えている。固形潤滑剤103は、不図示のブラケットに保持され、潤滑剤加圧スプリング104により塗布ブラシ101側に加圧されている。そして、感光体3の回転方向に対して連れまわり方向に回転する塗布ブラシ101により固形潤滑剤103が削られて感光体3上に潤滑剤が塗布される。感光体3に潤滑剤を塗布することで、クリーニングブレード62との摩擦係数を効率的に低下させている。
また、塗布ブラシ101は、感光体3上の転写残トナーを掻き乱すとともに、ブラシに付着させて感光体上の転写残トナーの一部を除去する。
クリーニング装置6は、クリーニングブレード62などを有している。クリーニングブレード62は、感光体3の表面移動方向に対してカウンタ方向で感光体3に当接している。クリーニングブレード62は、塗布ブラシ101により掻き乱されて除去しやすくなった感光体上の転写残トナーを除去する。なお、クリーニングブレード62の詳細については後述する。
転写前チャージャ71、分離爪8、クリーニング前チャージャ9は、必要に応じて配置されるものである。
帯電チャージャ4、転写前チャージャ71、転写チャージャ72、分離チャージャ73、クリーニング前チャージャ9には、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャー)を始めとする公知の手段が用いられる。
これらの帯電方式のうち、特に接触帯電方式、あるいは非接触の近接配置方式がより望ましく、帯電効率が高くオゾン発生量が少ない、装置の小型化が可能である等のメリットを有する。
また、不図示の露光装置、除電ランプ11等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光物全般を用いることができる。
また、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
これらの光源のうち、発光ダイオード、及び半導体レーザーは照射エネルギーが高く、また600〜800nmの長波長光を有するため、良好に使用される。
次に、プリンタにおける画像形成動作を説明する。
図示しない操作部などからプリント実行の信号を受信したら、帯電チャージャ4、現像ローラ51、転写前チャージャ71、転写チャージャ72、分離チャージャ73、クリーニング前チャージャ9にそれぞれ所定の電圧または電流が順次所定のタイミングで印加される。同様に、露光装置及び除電ランプ11などにもそれぞれ所定の電圧又は電流が順次所定のタイミングで印加される。また、これと同期して、駆動手段としての感光体駆動モータ(不図示)により感光体3が図中矢印方向に回転駆動される。
感光体3が図中矢印方向に回転すると、まず感光体表面が、帯電チャージャ4によって所定の電位に帯電される。そして、図示しない露光装置から画像信号に対応した光Lが感光体3上に照射され、光Lが照射された部分の感光体3上が除電され静電潜像が形成される。
静電潜像の形成された感光体3は、現像装置5との対向部で現像ローラ51上に形成された現像剤の磁気ブラシで感光体3表面を摺擦される。このとき、現像ローラ51上の負帯電トナーは、現像ローラ51に印加された所定の現像バイアスによって、静電潜像側に移動し、トナー像化(現像)される。このように、本実施形態では、感光体3上に形成された静電潜像は、現像装置5によって、負極性に帯電されたトナーにより反転現像される。本実施形態では、N/P(ネガポジ:電位が低い所にトナーが付着する)の非接触帯電ローラ方式を用いた例について説明したが、これに限るものではない。
感光体3上に形成されたトナー像は、図示しない給紙部から上レジストローラ11と下レジストローラ12との対向部を経て、感光体1と転写チャージャとの間に形成される転写領域に給紙される転写紙に転写される。このとき、転写紙は上レジストローラ12と下レジストローラ13との対向部で画像先端と同期を取り供給される。また、転写紙への転写時には、所定の転写バイアスが印加される。トナー像が転写された転写紙は、分離爪8と分離チャージャ73によって感光体3から分離され、図示しない定着手段としての定着装置へ搬送される。そして、定着装置を通過する事により、熱と圧力の作用でトナー像が転写紙上に定着されて、転写紙は機外に排出される。
一方、転写後の感光体3の表面は、潤滑剤塗布装置10によって潤滑剤が塗布され、クリーニング装置6で転写後の残留トナーが除去された後、除電ランプ11で除電される。
また、本プリンタにおいては、感光体3と、プロセス手段として帯電チャージャ4、現像装置5、クリーニング装置6、潤滑剤塗布装置10などが枠体2に収められており、プロセスカートリッジ1として装置本体から一体的に着脱可能となっている。なお、本実施形態では、プロセスカートリッジ1としての感光体3とプロセス手段とを一体的に交換するようになっているが、感光体3、帯電チャージャ4、現像装置5、クリーニング装置6、潤滑剤塗布装置10のような単位で新しいものと交換するような構成でもよい。
次に、本プリンタに好適なトナーについて説明する。
本プリンタに用いるトナーとしては、画質向上のために、高円形化、小粒径化がし易い懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法により製造された重合トナーを用いるのが好ましい。
特に、円形度が0.97以上、体積平均粒径5.5[μm]以下の重合トナーを用いるのが好ましい。平均円形度が0.97以上、体積平均粒径5.5[μm]のものを用いることにより、より高解像度の画像を形成することができる。
ここでいう「円形度」は、フロー式粒子像分析装置FPIA−2000(東亜医用電子株式会社製、商品名)により計測した平均円形度である。具体的には、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150[ml]中に、分散剤として界面活性剤好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜0.5[ml]加え、更に測定試料(トナー)を0.1〜0.5[g]程度加える。その後、このトナーが分散した懸濁液を、超音波分散器で約1〜3分間分散処理し、分散液濃度が3000〜1[万個/μl]となるようにしたものを上述の分析装置にセットして、トナーの形状及び分布を測定する。そして、この測定結果に基づき、図2(a)に示す実際のトナー投影形状の外周長をC1、その投影面積をSとし、この投影面積Sと同じ図2(b)に示す真円の外周長をC2としたときのC2/C1を求め、その平均値を円形度とした。
体積平均粒径については、コールターカウンター法によって求めることが可能である。具体的には、コールターマルチサイザー2e型(コールター社製)によって測定したトナーの個数分布や体積分布のデータを、インターフェイス(日科機社製)を介してパーソナルコンピューターに送って解析するのである。より詳しくは、1級塩化ナトリウムを用いた1%NaCl水溶液を電解液として用意する。そして、この電解水溶液100〜150[ml]中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜5[ml]加える。更に、これに被検試料としてのトナーを2〜20[mg]加え、超音波分散器で約1〜3分間分散処理する。そして、別のビーカーに電解水溶液100〜200[ml]を入れ、その中に分散処理後の溶液を所定濃度になるように加えて、上記コールターマルチサイザー2e型にかける。アパーチャーとしては、100[μm]のものを用い、50,000個のトナー粒子の粒径を測定する。チャンネルとしては、2.00〜2.52[μm]未満;2.52〜3.17[μm]未満;3.17〜4.00[μm]未満;4.00〜5.04[μm]未満;5.04〜6.35[μm]未満;6.35〜8.00[μm]未満;8.00〜10.08[μm]未満;10.08〜12.70[μm]未満;12.70〜16.00[μm]未満;16.00〜20.20[μm]未満;20.20〜25.40[μm]未満;25.40〜32.00[μm]未満;32.00〜40.30[μm]未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00[μm]以上32.0[μm]以下のトナー粒子を対象とする。そして、「体積平均粒径=ΣXfV/ΣfV」という関係式に基づいて、体積平均粒径を算出する。但し、Xは各チャンネルにおける代表径、Vは各チャンネルの代表径における相当体積、fは各チャンネルにおける粒子個数である。
このような重合トナーにおいては、上述したように、粉砕トナーを感光体3表面から除去するときと同じようにしてクリーニングブレード62で除去しようとしても、その重合トナーを感光体3表面から十分に除去しきれず、クリーニング不良が発生する。そこで、クリーニングブレード62の感光体3への当接圧を高めて、クリーニング性をアップしようとすると、クリーニングブレード62が早期に磨耗してしまうという問題があった。また、クリーニングブレード62と感光体3との摩擦力が高まって、クリーニングブレード62の感光体3と当接している先端稜線部が感光体3の移動方向に引っ張られて、先端稜線部がめくれてしまう。クリーニングブレード62の先端稜線部がめくれると、異音や振動、先端稜線部の欠落などの様々な問題が生じてしまう。
そこで、本実施形態においては、クリーニングブレード62の先端稜線部を覆うように、クリーニングブレード62よりも硬度の高い表面層を設けている。
図3は、クリーニングブレード62の斜視図であり、図4は、クリーニングブレード62の拡大構成図である。
クリーニングブレード62は、金属や硬質プラスチックなどの剛性材料からなる短冊形状のホルダー621と、短冊形状の弾性体ブレード622とで構成されており、クリーニングブレード62の先端面62a全体および下面62bの先端稜線部62c近傍に先端稜線部62cを覆うように表面層623が形成されている。
弾性体ブレード622は、ホルダー621の一端側に接着剤などにより固定されており、ホルダー621の他端側は、クリーニング装置6のケースに方持ち支持されている。
弾性体ブレードと622しては、感光体3の偏心や感光体表面の微小なうねりなどに追随できるように、高反発性の弾性体が好ましく、ウレタン基を含むゴムであるウレタンゴムなどが好適である。特に、25℃における硬度が70〜75度(JIS A)、反発弾性率が30〜68[%]のウレタンゴムが好ましい。ウレタンゴムの硬度が75度を超えると、柔軟性に乏しくなり、例えば、ホルダー621が微小に傾いて取り付けるなどしたときに、クリーニングブレード62の軸方向一端側と他端側とで当接圧が異なる所謂偏当りしやすくなり、軸方向で均一な当接圧が得にくくなる。その結果、クリーニング性が低下するおそれがある。一方、硬度が70度未満の場合は、重合トナーでもクリーニングできるよう当接圧を高く設定したときに、クリーニングブレード62が反ってしまって、クリーニングブレード62の先端稜線部62cが浮きあがって、クリーニングブレード62のブレード下面62bが感光体3と当接する所謂腹当たり現象が生じてしまう。腹当たり現象が生じると、クリーニングブレード62と感光体表面との当接面積が急激に増大するため、クリーニングブレード62を大きな力で押しつけても逆に当接圧は小さくなり、クリーニング性が低下してしまう。
また、反発弾性率が68[%]を超えるようなウレタンゴムはほとんど存在しないのが実情であり、汎用品でないので、コスト高につながるおそれがある。また、反発弾性率が68[%]を超えると、クリーニングブレード62にめくれが発生したときに、高音のブレード鳴きという異音が発生しやすくなる。一方、反発弾性率が30[%]未満であると、感光体3の偏心や感光体表面の微小なうねりなどに対する追随性が悪くなり、クリーニング性が低下するおそれがある。
このように、ウレタンゴムとして、25℃における硬度が70〜75度(JIS A)、反発弾性率が30〜68[%]のウレタンゴムを用いることによって、良好なクリーニング性を得ることができる。
表面層623は、スプレー塗工、ディップ塗工によってクリーニングブレード62の先端稜線部62cを皮膜する。表面層623としては、弾性体ブレード622よりも硬度の高い部材を皮膜するのが好ましい。弾性体ブレード622よりも硬度が高い部材とすることで、弾性体ブレード622よりも感光体3によって削られにくくなり、弾性体ブレード622を感光体表面に当接させるものに比べて、クリーニングブレード62の耐摩耗性を向上させることができる。また、表面層623の材質として、摩擦係数が0.1〜0.6となる材質が好ましい。摩擦係数が0.6を超えると、感光体3と表面層623との摩擦力が高くなり、クリーニングブレード62のめくれが生じてしまう。一方、摩擦係数が0.1未満だと、表面層623の耐摩耗性が低下してしまう。これは、摩擦係数を0.1未満とするための低摩擦添加剤の量が多くなるからである。
また、表面層623の皮膜硬度は、鉛筆硬度7H以上が好ましい。鉛筆硬度7H以上とすることで、表面層623が感光体3によって削られにくくなり、クリーニングブレード62の耐摩耗性を著しく向上させることができ、経時にわたりクリーニング性能を維持することができる。また、鉛筆硬度を7H以上とすることで、表面層623が比較的剛直となり、クリーニングブレード62の先端稜線部62cのめくれをより一層抑制することができる。
また、感光体3と当接する可能性のある先端稜線部62cから50[μm]離れた位置まで、先端面62aとブレード下面62bとに表面層を形成するのが好ましい。これにより、先端稜線部62cの表面が削れ、弾性体ブレード622と感光体3とが直接接触し、先端稜線部62cがめくれて先端面62aの先端稜線部62cから数[μm]離れた場所が感光体3と当接しても、そこにも表面層623が形成してあるので、先端面62aの局所的な磨耗が抑制される。よって、先端面62aの局所的な磨耗によってクリーニングブレード62の先端稜線部62cの欠落を抑制することができる。また、感光体3の取り付け誤差やクリーニングブレードの取り付け誤差などによって、クリーニングブレード62の当接圧が必要以上に高くなり、クリーニングブレード62が必要以上に撓んで、ブレード下面62bの先端稜線部62cから数[μm]離れた箇所が感光体3に接触しても、そこにも、表面層623が形成してあるので、ブレード下面の局所的な磨耗を抑制することができる。
また、表面層623の層厚は、5〜20[μm]が好ましい。層厚が、5[μm]以下だと、表面層の剛性が弱くなり、クリーニングブレード62の先端稜線部62cがめくれやすくなってしまう。また、層厚が20[μm]を超えると、トナーのすり抜けが増大してクリーニング不良が発生しやすくなる。これは、スプレー塗工やディップ塗工のように、液体の材料を付着させて表面層623を形成しているため、先端稜線部62cは表面張力の関係で、皮膜が形成されにくい。このため、先端稜線部62cから離れるにつれて表面層623の層厚は、増加する。層厚が20[μm]を超えると、先端稜線部62cの層厚と先端稜線部62cから離れた位置における層厚との差が大きくなり、クリーニングブレード62の先端稜線部62cの角度が鈍角となってしまう。先端稜線部62cの角度が鈍角となると、先端稜線部62cを直角とした場合に比べて、ブレード先端面62aと感光体1とがなす当接部の上流側の空隙X(図4参照)が狭くなる。そのため、長期に渡るクリーニング動作によって空隙にトナーが堆積したとき、塞き止められた空隙X内のトナーに逃げ場がないので、空隙X内のトナーが徐々に感光体3の下流側に押し出され、クリーニング不良が発生する。
表面層623の材質としては、樹脂が好ましく、紫外線硬化樹脂がより好ましい。紫外線硬化樹脂を用いることで、クリーニングブレード62の先端稜線部62cに付着した樹脂に紫外線を照射させるだけで、所望の硬度を有する表面層623を得ることができ、クリーニングブレード62を安価に製造することができる。
しかしながら、高硬度の表面層623を設けることで、表面層623によって感光体3が削られて、早期に感光体3の寿命がきてしまうという不具合がある。そこで、本実施形態においては、架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体を用いている。
以下に、架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体について、具体的に説明する。
架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体における保護層は公知の画像形成装置に用いられる最表層に電荷輸送層をとる電子写真感光体に対して好適に形成することができるが、ここではこの最表層に電荷輸送層をとる電子写真感光体に限らない。
保護層のバインダー構成として、架橋構造からなる保護層も有効に使用される。架橋構造の形成に関しては、1分子内に複数個の架橋性官能基を有する反応性モノマーを使用し、光や熱エネルギーを用いて架橋反応を起こさせ、3次元の網目構造を形成するものである。この網目構造がバインダー樹脂として機能し、高い耐摩耗性を発現するものである。
電気的な安定性、耐刷性、寿命の観点から、上記反応性モノマーとして、全部もしくは一部に電荷輸送能を有するモノマーを使用することは非常に有効な手段である。このようなモノマーを使用することにより、網目構造中に電荷輸送部位が形成され、保護層としての機能を十分に発現することが可能となる。
電荷輸送能を有する反応性モノマーとしては、同一分子中に電荷輸送性成分と加水分解性の置換基を有する珪素原子とを少なくとも1つずつ以上含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とヒドロキシル基とを含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とカルボキシル基とを含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とエポキシ基とを含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とイソシアネート基とを含有する化合物等が挙げられる。これら反応性基を有する電荷輸送性材料は、単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
さらに好ましくは、電荷輸送能を有するモノマーとして、電気的・化学的安定性が高いこと、キャリアの移動度が速いこと等から、トリアリールアミン構造を有する反応性モノマーが有効に使用される。
これ以外に塗工時の粘度調整、架橋型電荷輸送層の応力緩和、低表面エネルギー化や摩擦係数低減などの機能付与の目的で1官能及び2官能の重合性モノマー及び重合性オリゴマーを併用することができる。これらの重合性モノマー、オリゴマーとしては、公知のものが利用できる。
また本発明においては、熱または光を用いて正孔輸送性化合物の重合または架橋を行うが、熱により重合反応を行う際には、熱エネルギーのみで重合反応が進行する場合と重合開始剤が必要となる場合があるが、より低い温度で効率よく反応を進行させるためには、開始剤を添加することが好ましい。
光により重合させる場合は、光として紫外線を用いることが好ましいが、光エネルギーのみで反応が進行することはごく稀であり、一般には光重合開始剤が併用される。
この場合の重合開始剤とは、主には波長400[nm]以下の紫外線を吸収してラジカルやイオン等の活性種を生成し、重合を開始させるものである。なお、本発明においては、上述した熱及び光重合開始剤を併用することも可能である。
このように形成した網目構造を有する電荷輸送層は、耐摩耗性が高い反面、架橋反応時に体積収縮が大きく、あまり厚膜化するとクラックなどを生じる場合がある。このような場合には、保護層を積層構造として、下層(感光層側)には低分子分散ポリマーの保護層を使用し、上層(表面側)に架橋構造を有する保護層を形成しても良い。
次に、本出願人らが行った検証実験について説明する。
弾性体ブレード622の材質、表面層623の材質、感光体3の材質をそれぞれ変化させて、耐久試験を行った。
[弾性体ブレード]
弾性体ブレード622としては、25[℃]における物性が以下の物性となっている5つのウレタンゴムを用意した。
ウレタンゴム1:硬度70度、反発弾性50%(東洋ゴム工業製)
ウレタンゴム2:硬度72度、反発弾性31%(東洋ゴム工業製)
ウレタンゴム3:硬度71度、反発弾性18%(東洋ゴム工業製)
ウレタンゴム4:硬度77度、反発弾性27%(シンジーテック製)
ウレタンゴム5:硬度70度、反発弾性68%(シンジーテック製)
ウレタンゴムの硬度は、島津製作所製デュロメーターを用い、JIS K6253に準じて測定した。試料は厚さ6[mm]以上となるように約2[mm]のシートを重ね合わせたものとした。
ウレタンゴムの反発弾性は、東洋精機製作所製No.221レジリエンステスタを用い、JIS K6255に準じて測定した。試料は厚さ4[mm]以上となるように約2[mm]のシートを重ね合わせたものとした。
[表面層]
表面層としては、以下のものを用いた。
(表面層1)
アクリレートモノマー:日本化薬 KAYARAD TMPTA 20部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 5部
低摩擦係数添加剤:信越化学工業 (X−22−174DX) 5部
溶媒:2−ブタノン 70部
塗膜硬度:鉛筆硬度8H
摩擦係数:0.1
(表面層2)
ウレタンアクリレートオリゴマー:根上工業 UN−3320HA 20部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 5部
低摩擦係数添加剤:大日本インキ化学工業 (ディフェンザExp.TF−3026) 3部
溶媒:2−ブタノン 75部
塗膜硬度:鉛筆硬度7H
摩擦係数:0.3
(表面層3)
アクリレートモノマー:日本化薬 KAYARAD DPCA−120 20部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 5部
溶媒:2−ブタノン 75部
塗膜硬度:鉛筆硬度5H
摩擦係数:0.8
(表面層4)
ウレタンアクリレートオリゴマー:根上工業 UN−904 20部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 5部
溶媒:2−ブタノン 75部
塗膜硬度:鉛筆硬度9H
摩擦係数:0.6
(表面層5)
ウレタンアクリレートオリゴマー:根上工業 UN−904 20部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 5部
低摩擦係数添加剤:大日本インキ化学工業 (Exp.TF−3026) 3部
溶媒:2−ブタノン 75部
塗膜硬度:鉛筆硬度9H
摩擦係数:0.3
(表面層6)
アクリレートモノマー:日本化薬 KAYARAD DPCA−120 20部
重合開始剤:チバスペシャリティーケミカルズ社 イルガキュア184 5部
低摩擦係数添加剤:信越化学工業 (X−22−174DX) 5部
溶媒:2−ブタノン 70部
塗膜硬度:鉛筆硬度5H
摩擦係数:0.3
表面層の鉛筆硬度は、コーテック株式会社製鉛筆引っかき試験機KTVF−2380を用い、JIS K5600−5−4に準じて測定した。試料は、50[mm]×50[mm]のガラス板上に表面層の材料を約10[μm]スプレー塗工したものとした。
表面層の摩擦係数は、新東科学製トライボギアミューズ94iを用い、最大静止摩擦係数を測定した。試料は、50[mm]×50[mm]のガラス板上にコーティング材料を約10[μm]スプレー塗工したものとした。
[感光体]
感光体としては、以下のものを用いた。
<電子写真感光体A>
正孔輸送性化合物(下記の化1に示す)を30部、アクリルモノマー(下記の化2に示す)及び光重合開始剤(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン)0.6部を、モノクロロベンゼン50部/ジクロロメタン50部の混合溶媒中に溶解し、表面保護層用塗料を調製した。この塗料をスプレーコーティング法により電荷輸送層上に塗布し、メタルハライドランプを用いて500[mW/cm2]の光強度で30秒間硬化させることによって、膜厚5[μm]の表面保護層を形成した。
Figure 2009223072
Figure 2009223072
<電子写真感光体B>
メチルトリメトキシシラン182部、ジヒドロキシメチルトリフェニルアミン40部、2−プロパノール225部、2%酢酸106部、アルミニウムトリスアセチルアセトナート1部を混合し、保護層用の塗布液を調製した。この塗布液を電荷輸送層の上に塗布・乾燥し、110℃、1時間の加熱硬化を行い、膜厚5[μm]の保護層を形成した。
次に、検証実験を行った画像形成装置の構成について説明する。
上記ウレタンゴム1〜5のいずれかを用いて厚さ2[mm]の短冊形状の弾性体ブレードを作成し、この弾性体ブレードにスプレー塗工を行って上記1〜5いずれかの表面層を形成する。具体的には、各々のウレタンゴムからなる弾性体ブレードに対し、ブレード面及び先端面の2方向から10[mm/s]のスプレーガン移動速度にて2度塗りを行い、3分間指触乾燥後紫外線露光(140[W/cm]×3[m/min]×5パス)を行った。ただし、ブレード下面はマスキングテープにより先端3[mm]幅に表面層が形成されるように規制した。
この表面層が形成された弾性体ブレードをリコー製カラー複合機 imagio Neo C455に搭載できる板金ホルダーに接着剤により固定し、試作のクリーニングブレードを作成する。この作成した試作クリーニングブレード、および<電子写真感光体A>もしくは<電子写真感光体B>をリコー製カラー複合機 imagio Neo C455(図1と同様の構成)に取り付け、実施例1〜9、比較例1〜3の画像形成装置を作成した。なお、クリーニングブレードは、線圧:20[g/cm]、クリーニング角:79度となるように取り付けた。
検証実験には、重合法により作製したトナーを用いた。なお、トナーの物性は、以下のとおりである。
トナー母体:円形度0.98、平均粒径4.9[μm]
外添剤 :小粒径シリカ1.5部(クラリアント製H2000)
小粒径酸化チタン0.5部(テイカ製MT−150AI)
大粒径シリカ1.0部(電気化学工業製UFP−30H)
検証実験は、評価環境:20[℃]・65[%RH]、通紙条件:画像面積率5[%]チャートを連続通紙で、200,000枚(A4横)で行った。そして、以下の項目を評価した。
[評価項目]
クリーニング不良発生:有無(画像面積比率5%チャート出力目視観察)
ブレードエッジ摩耗幅:ブレード下面側からみた摩耗幅
感光体摩耗量:摩耗量の大きさ
出力画像:通紙試験前の初期画像、ランニング試験後の耐久画像を出力し、画像品質についても評価
感光体摩耗量は、渦電流式膜厚計フィッシャースコープMMS(フィッシャー製)を用いて、検証実験前と検証実験後の感光体膜厚を測定し、その差分を算出することで求めた。
以下に実施例1〜9、比較例1〜3で用いたウレタンゴムの材質、表面層の材質、感光体の材質、検証実験の結果を示す。なお、表面層の層厚は、キーエンス製マイクロスコープVHX−100を用い、別途同様に塗工した弾性体ブレードの断面により測定した。試料は日進EM製SEM試料作製用トリミングカミソリを用い断面を切断したものとした。
(実施例1)
感光体:<電子写真感光体A>
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム1
表面層:表面層1
エッジ部より50[μm]での層厚:20[μm]
クリーニング不良発生:なし
ブレードエッジ摩耗幅:76[μm]
ビビリ:未発生
感光体摩耗量:1.5[μm]
異常画像の発生:20万枚までなし
(実施例2)
感光体:<電子写真感光体A>
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム2
表面層:表面層2
エッジ部より50[μm]での層厚:7[μm]
クリーニング不良発生:なし
ブレードエッジ摩耗幅:61[μm]
ビビリ:未発生
感光体摩耗量:1.3[μm]
異常画像の発生:20万枚までなし
(実施例3)
感光体:<電子写真感光体A>
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム4
表面層:表面層4
エッジ部より50[μm]での層厚:5[μm]
クリーニング不良発生:なし
ブレードエッジ摩耗幅:64[μm]
ビビリ:未発生
感光体摩耗量:1.6[μm]
異常画像の発生:20万枚までなし
(実施例4)
感光体:<電子写真感光体A>
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム5
表面層:表面層5
エッジ部より50[μm]での層厚:8[μm]
クリーニング不良発生:なし
ブレードエッジ摩耗幅:72[μm]
ビビリ:未発生
感光体摩耗量:1.6[μm]
異常画像の発生:20万枚までなし
(実施例5)
感光体:<電子写真感光体A>
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム2
表面層:表面層5
エッジ部より50[μm]での層厚:8[μm]
クリーニング不良発生:なし
ブレードエッジ摩耗幅:67[μm]
ビビリ:未発生
感光体摩耗量:1.5[μm]
異常画像の発生:20万枚までなし
(実施例6)
感光体:<電子写真感光体A>
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム5
表面層:表面層2
エッジ部より50[μm]での層厚:9[μm]
クリーニング不良発生:なし
ブレードエッジ摩耗幅:73[μm]
ビビリ:未発生
感光体摩耗量:1.7[μm]
異常画像の発生:20万枚までなし
(実施例7)
感光体:<電子写真感光体A>
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム4
表面層:表面層6
エッジ部より50[μm]での層厚:15[μm]
クリーニング不良発生:なし
ブレードエッジ摩耗幅:69[μm]
ビビリ:なし
感光体摩耗量:1.4[μm]
異常画像の発生:20万枚までなし
(実施例8)
感光体:<電子写真感光体A>
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム3
表面層:表面層1
エッジ部より50[μm]での層厚:10[μm]
クリーニング不良発生:なし
ブレードエッジ摩耗幅:71[μm]
ビビリ:なし
感光体摩耗量:1.5[μm]
異常画像の発生:20万枚までなし
(実施例9)
感光体:<電子写真感光体A>
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム1
表面層:表面層6
エッジ部より50[μm]での層厚:12[μm]
クリーニング不良発生:なし
ブレードエッジ摩耗幅:79[μm]
ビビリ:なし
感光体摩耗量:1.3[μm]
異常画像の発生:20万枚までなし
(比較例1)
感光体:<電子写真感光体A>
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム3
表面層:表面層3
エッジ部より50[μm]での層厚:8[μm]
クリーニング不良発生:6万枚にて帯状クリーニング不良発生
ブレードエッジ摩耗幅:158[μm]
ビビリ:4万枚より発生
感光体摩耗量:1.5[μm]
異常画像の発生:6万枚にて帯状クリーニング不良発生
(比較例2)
感光体:<電子写真感光体A>
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム1
表面層:なし
クリーニング不良発生:8万枚にて帯状クリーニング不良発生
ブレードエッジ摩耗幅:176[μm] カット面えぐれ摩耗発生
ビビリ:未発生
感光体摩耗量:1.9[μm]
異常画像の発生:8万枚にて帯状クリーニング不良発生
(比較例3)
感光体:<電子写真感光体B>
ベースウレタンゴム:ウレタンゴム1
表面層:表面層1
エッジ部より50[μm]での層厚:8[μm]
クリーニング不良発生:なし
ブレードエッジ摩耗幅:73[μm]
ビビリ:未発生
感光体摩耗量:6.8[μm]
異常画像の発生:15万枚にて地肌汚れ画像が発生
Figure 2009223072
上記表1は、実施例1〜9、比較例1〜3の検証実験の結果をまとめたものである。
表1に示すように、実施例1〜9は、クリーニング不良などが発生せず、経時にわたり良好な画像を得ることができた。一方、比較例1は、4万枚でビビリ振動が確認され、6万枚にて帯状クリーニング不良が発生した。これは、表面層の摩擦係数が、0.8と大きいため、感光体との摩擦力が大きい。このため、表面層が経時で磨耗して、経時強度が低下していき、ついには、摩擦力が勝り、クリーニングブレードのめくれが生じて、ビビリ振動が発生したと考えられる。
また、比較例2は、8万枚で帯状のクリーニング不良が発生した。また、クリーニング不良後のクリーニングブレードの先端面を観察したところ、えぐれが発生していた。これは、表面層を形成していないので、感光体との摩擦力が大きく、また、先端稜線部の強度も十分でないため、クリーニングブレードの先端稜線部にめくれが発生し、先端面の一部が局所的に磨耗したため、先端面のえぐれが生じたものと考えられる。
また、比較例3においては、15万枚にて地肌汚れが発生した。そして、検証実験終了後の感光体の磨耗量を測定したところ、6.8[μm]も磨耗しており、電子写真感光体Aを用いた実施例1〜9、比較例1、2に比べて大幅に磨耗していた。これは、比較例3で用いた電子写真感光体が架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体ではないため、クリーニングブレードの高硬度の表面層によって削られ、磨耗したためと考えられる。
一方、実施例1〜9においては、用いた電子写真感光体が架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体であるので、クリーニングブレードの表面層が高硬度であっても削られず、長期に亘って良好な画像を維持することができた。また、実施例1は、摩擦係数が0.1〜0.6と低いため、感光体との摩擦力が低く抑えられ、クリーニングブレードの先端稜線部のめくれの発生が抑えられ、ビビリ振動、異音、先端面のえぐれがなく、長期にわたり良好なクリーニング性を維持することができた。
さらに、表面層の鉛筆硬度が5Hの実施例7や実施例9は、先端稜線部の形状が乱れていたが、鉛筆硬度が7H以上の実施例1〜6、実施例8は、先端稜線部の形状の乱れが確認されなかった。これは、鉛筆硬度が7H以上の実施例1〜6、実施例8は、表面層の鉛筆硬度が5Hの実施例7や実施例9に比べて、表面層の耐久性が向上しているため、先端稜線部の形状の乱れが確認されなかったと考えられる。
また、実施例1〜9について、検証実験後のクリーニングブレードの表面層を観察したところ、細かい割れが発生していたが、クリーニング不良などの異常画像発生につながる事象は、確認されなかった。この理由については定かではないが、本検証実験を行った画像形成装置には、潤滑剤塗布装置を備えており、潤滑剤塗布装置で感光体表面に潤滑剤を塗布していることが影響していると思われる。
本実施形態においては、いわゆるモノクロの画像形成装置の例であるが、カラーの画像形成装置であってもよい。以下、カラー画像形成装置に本実施形態の特徴点を適用した場合の具体例を説明する。
図5は、いわゆるタンデム型のフルカラー画像形成装置であるプリンタに本発明を適用した例を示す図である。
図5において、符号(3C,3M,3Y,3K)はドラム状の感光体であり、この感光体3C,3M,3Y,3Kは図中の矢印方向に回転し、その周りに少なくとも回転順に帯電装置4C,4M,4Y,4K、現像装置5C,5M,5Y,5K、クリーニング装置6C,6M,6Y,6Kが配置されている。
この帯電装置4C,4M,4Y,4Kと現像装置5C,5M,5Y,5Kの間の感光体裏面側より、図示しない露光装置からのレーザー光LC,LM,LY,LKが照射され、感光体3C,3M,3Y,3Kに静電潜像が形成されるようになっている。そして、このような感光体3C,3M,3Y,3Kを中心とした4つのプロセスカートリッジ1C,1M,1Y,1Kが、転写材搬送手段である転写搬送ベルト14に沿って並置されている。転写搬送ベルト14は各プロセスカートリッジ1C,1M,1Y,1Kの現像装置5C,5M,5Y,5Kとクリーニング装置6C,6M,6Y,6Kの間で感光体3C,3M,3Y,3Kに当接しており、転写搬送ベルト14の感光体側の裏側に当たる面(裏面)には転写バイアスを印加するための転写ブラシ7C,7M,7Y,7Kが配置されている。各プロセスカートリッジ1C,1M,1Y,1Kは現像装置内部のトナーの色が異なることであり、その他は全て同様の構成となっている。
図5に示す構成のカラー電子写真画像形成装置において、画像形成動作は次のようにして行なわれる。まず、各プロセスカートリッジ1C,1M,1Y,1Kにおいて、感光体3C,3M,3Y,3Kが矢印方向(感光体と連れ周り方向)に回転する帯電装置4C,4M,4Y,4Kにより帯電され、次に感光体の内側に配置された露光装置(図示しない)でレーザー光LC,LM,LY,LKにより、作成する各色の画像に対応した静電潜像が形成される。
次に現像装置5C,5M,5Y,5Kにより潜像を現像してトナー像が形成される。現像装置5C,5M,5Y,5Kは、それぞれC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)のトナーで現像を行なう現像装置で、4つの感光体3C,3M,3Y,3K上で作られた各色のトナー像は転写紙上で重ねられる。
転写紙Pは給紙コロ15によりトレイから送り出され、上レジストローラ12と下レジストローラ13で一旦停止し、上記感光体上への画像形成とタイミングを合わせて転写搬送ベルト14に送られる。転写搬送ベルト14上に保持された転写紙Pは搬送されて、各感光体3C,3M,3Y,3Kとの当接位置(転写部)で各色トナー像の転写が行なわれる。
感光体上のトナー像は、転写ブラシ7C,7M,7Y,7Kに印加された転写バイアスと感光体3C,3M,3Y,3Kとの電位差から形成される電界により、転写紙P上に転写される。そして4つの転写部を通過して4色のトナー像が重ねられた記録紙Pは定着装置16に搬送され、トナーが定着されて、図示しない排紙部に排紙される。また、転写部で転写されずに各感光体3C,3M,3Y,3K上に残った残留トナーは、クリーニング装置6C,6M,6Y,6Kで回収される。なお、図5の例では画像形成要素は、転写紙搬送方向上流側から下流側に向けて、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)の色の順で並んでいるが、この順番に限るものではなく、色順は任意に設定されるものである。
また、図5において帯電装置は感光体と当接しているが、両者の間に適当なギャップ(10〜200μm程度)を設けることにより、両者の摩耗量が低減できると共に、帯電部材へのトナーフィルミングが少なくて済み良好に使用できる。
このカラー電子写真画像形成装置においても、各プロセスカートリッジ1C,1M,1Y,1Kの感光体3C,3M,3Y,3Kとして、架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体を用いている。また、各プロセスカートリッジ1C,1M,1Y,1Kのクリーニング装置6C,6M,6Y,6Kは、クリーニングブレードを備えており、クリーニングブレードの先端稜線部は、摩擦係数が0.1〜0.6の表面層で覆われている。
このカラー電子写真画像形成装置は、上述のような構成を備えているので、重合トナーをクリーニングできるようクリーニングブレードの線圧を上げても、クリーニングブレードの先端稜線部にめくれが生じることがなく、良好なクリーニング性を経時にわたり維持することができる。また、感光体の磨耗の進行が抑制され、長期にわたりに良好な画像を維持することができる。
以上、本実施形態の画像形成装置においては、像担持体たる感光体と、感光体表面を帯電する帯電手段たる帯電チャージャーと、帯電した感光体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段たる露光装置と、感光体表面に形成された静電潜像を現像してトナー像化する現像手段たる現像装置と、感光体表面のトナー像を転写体たる転写紙に転写する転写手段たる転写装置と、感光体に当接して感光体表面に付着した転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードを有するクリーニング手段たるクリーニング装置とを備えている。クリーニングブレードは、短冊形状の弾性体ブレードであって、この弾性体ブレードの先端稜線部を覆い、弾性体ブレードよりも硬く、摩擦係数が0.1〜0.6の表面層を有している。クリーニングブレードの先端稜線部を弾性体ブレードよりも硬い表面層で覆うことで、クリーニングブレードの耐摩耗性が向上し、クリーニングブレードの寿命を延ばすことができる。また、表面層の摩擦係数を0.1以上0.6以下とすることで、感光体とクリーニングブレードとの摩擦力を低減することができるとともに、表面層の耐摩耗性の低下を抑制することができる。さらに、表面層は弾性体ブレードよりも硬く変形しにくいので、クリーニングブレードの先端稜線部の変形が抑制され、先端稜線部のめくれを抑制することができる。よって、ビビリ振動や異音の発生を抑制することができるとともに、クリーニングブレード先端面の局所的な磨耗を抑制することができる。
また、本実施形態の画像形成装置は、感光体として架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体を用いた。感光体として、架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体を用いることで、感光体の表面に3次元の網目状の架橋構造が形成され、感光体表面を削れにくくすることができる。よって、弾性体ゴムブレードよりも硬い表面層が感光体表面に高い当接圧で当接しても、感光体表面の磨耗を抑えることができ、経時にわたり良好な画像を維持することができる。
また、弾性体ブレードとして、ウレタン基を含むゴムを用いたことで、感光体に偏心などあっても、柔軟にクリーニングブレードが変形して、所定の当接圧を維持することができ、良好なクリーニング性を維持することができる。
また、表面層の鉛筆硬度を7[H]以上とすることで、耐摩耗性が向上し、クリーニングブレードの寿命を延ばすことができる。
また、感光体と少なくともクリーニング装置とを一体に支持し、装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジとすることで、感光体およびクリーニング装置の交換を容易に行うことができる。
また、感光体として架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体と、弾性体ブレードからなり、弾性体ブレードの先端稜線部を覆い、弾性体ブレードよりも硬く、摩擦係数が0.1〜0.6の表面層を有するクリーニングブレードとを備えているので、高寿命で、クリーニング性が良好なプロセスカートリッジを提供することができる。
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成図。 (a)及び(b)は、円形度の測定方法を説明するための説明図。 クリーニングブレードの斜視図。 クリーニングブレード62の拡大構成図。 タンデム型フルカラー画像形成装置の要部構成図。 (a)は、クリーニングブレード先端稜線部がめくれた状態を示す図。(b)は、クリーニングブレードの先端面の局所的な磨耗について説明する図。(c)は、クリーニングブレードの先端稜線部が欠落した状態を示す図。
符号の説明
1:プロセスカートリッジ
3:感光体
5:現像装置
6:クリーニング装置
10:潤滑剤塗布装置
62:クリーニングブレード
622:弾性体ブレード
623:表面層

Claims (5)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記像担持体表面に形成された前記静電潜像を現像してトナー像化する現像手段と、
    前記像担持体表面のトナー像を転写体に転写する転写手段と、
    前記像担持体表面に当接して、前記像担持体表面に付着した転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードを有するクリーニング手段とを備えた画像形成装置において、
    前記クリーニングブレードは、短冊形状の弾性体ブレードであって、
    前記弾性体ブレードの先端稜線部を覆い、前記弾性体ブレードよりも硬く、摩擦係数が0.1以上0.6以下の表面層を有し、
    前記像担持体として、架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記表面層の鉛筆硬度が、7[H]以上であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、
    前記弾性体ブレードとして、ウレタン基を含むゴムを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかの画像形成装置において、
    前記像担持体と、少なくとも前記クリーニング手段とを一体に支持し、装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジとしたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 像担持体と少なくとも前記像担持体表面に付着した転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードを有するクリーニング手段とを一体に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、
    前記クリーニングブレードは、短冊形状の弾性体ブレードであって、
    前記弾性体ブレードの像担持体表面と対向する面であるブレード下面の先端稜線部近傍および前記弾性体ブレードの先端面の先端稜線部近傍に前記弾性体ブレードよりも硬度の高い表面層を有し、
    該表面層と前記像担持体との摩擦係数が0.1以上0.6以下であり、
    前記像担持体として、架橋型電荷輸送材料を使用した有機感光体を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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