JP5063507B2 - ウォーム減速機、及びそれを用いた旋回型カメラ並びに電波受信装置 - Google Patents

ウォーム減速機、及びそれを用いた旋回型カメラ並びに電波受信装置 Download PDF

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Description

この発明は、ウォームの回転に連動して回転する従動歯車の回転角度を制御可能なウォーム減速機、及びそれを用いた旋回型カメラ並びに電波受信装置に関する。
従来のウォーム減速機付き小型モータは、モータ部にウォーム減速機が取付けられて構成されている。そして、ウォーム減速機は、モータ部のモータ軸に同軸に取り付けられたウォーム、及びウォームに噛合され、ウォームの軸に直交する軸まわりに回転可能に配設されたウォームホイールを有している(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−332177号公報
特許文献1には詳細に記載されていないが、従来のウォーム減速機付き小型モータにおいて、モータ軸は、従来のウォーム減速機付き小型モータのケースに固定された軸受けに回転自在に支持されるのが一般的である。このとき、モータ軸は、その軸方向への移動が完全には規制されておらず、モータ軸がその軸方向に力を受けた場合、モータ軸がその軸方向にずれてしまう。
そして、モータ軸が、ウォームホイールを回転させている間に軸方向にずれてしまうと、モータ軸に取り付けられたウォームも軸方向に移動する。つまり、ウォームホイールを所定角度回転させようとしたところに、ウォームの軸方向の移動量に起因した回転角度が加算される。従って、ウォームホイールの回転角度の制御の精度が悪化してしまう。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ウォームが同軸に固定されたモータ軸の軸方向への移動を規制することにより、ウォームホイールの回転角度の制御の精度を上げることが可能なウォーム減速機、及びそれを用いた旋回型カメラ並びに電波受信装置を得ることを目的とする。
この発明は、モータと、一端にモータ軸の延出端側が同軸に固定されたウォームと、ウォームと噛合する従動歯車と、を備えるウォーム減速機において、ウォームの他端との間に隙間をあけて配置され、孔中心がウォームの軸心上に位置する貫通孔が形成された支持部材と、貫通孔にウォームの軸心方向に摺動可能に挿通された押圧部材と、押圧部材をウォームの軸心方向に付勢し、押圧部材を介してウォームの他端を一端側に押圧する付勢手段とを備え、ウォームは、従動歯車と噛合する所定の直径を有するウォーム本体部と、ウォーム本体部より一端側でウォーム本体部より小さな直径となるように形成された細径部とを有し、細径部は、樹脂から構成され、従動歯車からウォーム本体部に付加される押圧力に対応して、ウォームの歯部と従動歯車の歯部とが噛合う点を離反させるように弾性変形し、ウォーム本体部に付加される押圧力を軽減するように構成されている



この発明によれば、ウォームが同軸に固定されたモータ軸の軸方向への移動が規制されるので、従動歯車の回転角度の制御の精度を上げることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るウォーム減速機の斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係るウォーム減速機の平面図、図3はこの発明の実施の形態1に係るウォーム減速機の正面図、図4は図3のIV−IV矢視断面図、図5はこの発明の実施の形態1に係るウォーム減速機のウォームとウォームホイールの噛合部まわりの拡大図、図6はこの発明の実施の形態1に係るウォーム減速機のシステム構成図である。
図1〜図6において、ウォーム減速機1Aは、モータ10と、モータ10を支持するモータホルダ2と、モータ10のモータ軸13の延出端に一端側が同軸に圧入により固定された、モータ10により回転駆動されるウォーム20と、ウォーム20に噛合されて、軸方向がウォーム20の軸方向に直交する従動軸25まわりにウォーム20の回転に連動して回転可能に配設された従動歯車としてのウォームホイール26と、ウォーム20の軸方向の他端と相対するように配設され、孔中心がウォーム20の軸心上に位置する貫通孔30aが形成された支持部材としての部材挿入壁30と、を備えている。さらに、ウォーム減速機1Aは、貫通孔30aに挿入され、ウォーム20の他端に接するように配設された押圧部材31Aと、押圧部材31Aをウォーム20の他端に向けて押圧する付勢手段としてのコイルばね34と、指令角度だけウォームホイール26を回転させるようにモータ10の駆動制御を行う制御装置40と、を備えている。
モータホルダ2は、矩形平板状のベース3、ベース3の一方の短辺からベース3に垂直に延出されたモータ支持壁4を有している。そして、切り欠き4aが、モータ支持壁4のベース3からの延出端に開口するように形成されている。
また、モータ10は、例えば、ステッピングモータであり、ケース11、及びケース11の両端に固定された一対の軸受け12に軸まわりに回転可能に支持されたモータ軸13を有している。なお、一方の軸受け12の一端面がケース11から露出され、他端面がケース11内に配置されている。また、他方の軸受け12の一端面がケース11内に配置され、他端面がケース11から露出されている。
さらに、取付部14が、ケース11の外部に突出されるようにケース11に一体に形成されている。そして、取付部14が、切り欠き4aの両側に位置するモータ支持壁4の一面に固定され、ケース11がモータ支持壁4に支持されている。そして、一端側が一方の軸受け12に支持されたモータ軸13の他端(延出端)側は、ケース11の外部に延出されて切り欠き4aに挿通され、モータ支持壁4の他面に垂直な方向に該他面から所定の長さだけ延出されている。
また、部材挿入壁30が、その一面がモータ支持壁4の他面と相対するようにベース3の他方の短辺から延出されている。さらに、貫通孔30aが、その孔方向がウォーム20の軸方向に一致するように、かつ、孔中心がウォーム20の軸心上に位置するように部材挿入壁30に形成されている。このとき、部材挿入壁30は、ウォーム20の他端との間に隙間をあけて配設されている。
次いで、ウォーム20の詳細について説明する。ウォーム20は、図5にも示されるように、所定の直径の円柱の外周面に螺旋状の歯部21aが形成された形状を有するウォーム本体部21、及びウォーム本体部21の軸方向の一端面にステップ状に直径が小さくなるようにウォーム本体部21に同軸に連結された円柱状の細径部22aを有している。さらに、ウォーム20は、細径部22aの軸方向の一端にステップ状に直径が大きくなるように細径部22aに同軸に連結された円柱状の圧入部23、及びウォーム本体部21の軸方向の他端側にステップ状に直径が小さくなるようにウォーム本体部21に同軸に連結された円柱状の被押圧部24を有している。そして、モータ軸13の他端側が圧入部23に同軸に圧入されている。
また、円錐状の当接溝24aが、被押圧部24の他端面に開口するように形成されている。このとき、当接溝24aは、その軸方向が被押圧部24の軸方向に一致し、円錐の頂点が被押圧部24の他端面から所定の距離に配置されるように形成されている。
また、有底円筒状の塞口部材35が、その開口を部材挿入壁30の他面に向け、当該他面に形成された貫通孔30aの開口縁部を囲繞するように部材挿入壁30に固定されている。なお、塞口部材35の底を構成する壁を固定壁35aとする。つまり、固定壁35aが、部材挿入壁30の他面と相対するように配設されている。
さらに、押圧部材31Aは、円柱に対し、その一端側の形状が軸方向の他端と反対側に向かって凸となるR形状の曲面となるように加工を施したいわゆる弾丸形状を有している。
そして、押圧部材31Aは、R形状の曲面で構成された当接部31aをウォーム20側に向け、かつ押圧部材31Aの軸方向が、貫通孔30aの孔方向に一致するように貫通孔30aに遊嵌状態に挿通されている。このとき、貫通孔30aの壁面と押圧部材31Aの外周面との間の隙間は僅かであり、押圧部材31Aは、貫通孔30aに対してウォーム20の軸心方向に摺動可能となっている。
そして、コイルばね34が、押圧部材31Aの他端面と固定壁35aとの間に縮設されている。これにより、押圧部材31Aは、コイルばね34の付勢力により、被押圧部24側に移動し、当接溝24aに押圧状態に当接される。言い換えれば、コイルばね34は、押圧部材31Aをウォーム20側に付勢し、押圧部材31Aを介してウォーム20の他端を一端側に押圧している。
また、ウォームホイール26は、軸まわりに回転可能に配設された従動軸25に同軸に圧入されている。さらに、ウォームホイール26は、図5に示されるように、その外周面に周方向に所定のピッチで形成された歯部26aを有している。さらに、ウォームホイール26は、ウォームホイール26(従動軸25)の軸心方向がウォーム20の軸心方向に直交し、かつ、歯部26aが、ウォーム本体部21の歯部21aと噛合するように配置されている。
このとき、ウォーム20、及びウォームホイール26の軸心間の距離は、ウォーム20、及びウォームホイール26のそれぞれの歯部21a,26aが噛合されたときに、所定量のバックラッシが互いの歯部21a,26aの間に形成されるように、距離L1に設定されている。
これにより、ウォーム20の軸まわりの回転に連動してウォームホイール26が従動軸25の軸まわりに円滑に回転されるようになっている。
また、制御装置40は、演算部41、及び演算部41からの信号を入力可能に、かつ、演算部41からの入力信号に基づいた出力をモータ10に出力可能に配設されたモータ駆動回路45により構成されている。
演算部41は、各種演算を行うCPU42、CPU42が演算を行う際にワーキングエリアとして用いられたり、一時的にデータを記憶したりするためのRAM43、CPUに所定の演算を行わせるためのプログラムが格納されたROM44などを有している。そして、演算部41は、通信インタフェース(図示せず)を有している。例えば、ノートパソコンなどの指令装置46を演算部41に接続することにより、指令装置46から、ウォームホイール26の回転角度を指定する角度指定信号を演算部41に送信することが可能となる。
前述したように、モータ10はステッピングモータであり、永久磁石からなるロータ(図示せず)、及び複数相のモータコイル(図示せず)を有するステータを備えている。そして、モータ軸13の角速度は、モータ10に備えられた各相のモータコイル(図示せず)に流すパルス電流のパターンによって制御することが可能となっている。
そして、制御装置40が、モータコイルに流すパルス電流のパターンを角度指定信号に基づいて生成している。即ち、演算部41は、角度指定信号で指定されたウォームホイール26の回転角度(指令角度)だけウォームホイール26を回転させるためのモータ軸13の角速度の指令パターンを設定し、さらに、この角速度の指令パターンに基づいて指令パルスを生成してモータ駆動回路45に出力する。なお、モータ軸13の角速度の指令パターンとは、モータ軸13の角速度の時間変化を規定するものであり、モータ軸13と一体に回転するウォーム20の角速度パターンは、モータ軸13の角速度パターンに一致する。そして、モータ軸13の角速度の指令パターンに応じた指令パルスがモータ駆動回路45に入力され、パルス電流のパターンが指令パルスに基づいてモータ駆動回路45で生成される。
そして、モータ軸13が回転すると、モータ軸13が圧入されたウォーム20がモータ軸13の回転角度と同じ角度だけ回転され、さらに、ウォームホイール26がウォーム20の回転角度に対して所定の比だけ減速されて回転する。これにより、制御装置40は、ウォームホイール26の回転角度を制御することが可能となる。なお、減速比γ(<1)をウォームホイール26の回転角度/ウォーム20の回転角度としたとき、例えば、減速比γは1/40程度に設定されている。
ここで、上述したように、モータ軸13は、ケース11に固定された一対の軸受け12に軸まわりに回転自在に支持されている。このとき、モータ軸13は、軸受け12から抜けないように軸方向への移動に対する制限がかけられているものの、完全にモータ軸13の軸方向の移動を規制するものではない。つまり、モータ軸13の軸方向には、モータ軸13を所定量移動することを可能にする遊びが形成されている。
しかし、上述したように、ウォーム20は、その他端側(被押圧部24)がウォーム20の一端側(圧入部23側)に向けてコイルばね34の付勢力により押圧部材31Aに押圧されている。従って、圧入部23に圧入されたモータ軸13の他端は、モータ軸13の一端側に押し付けられて、モータ軸13は、その軸方向への移動が規制される。
また、当接部31aと当接溝24aの当接部位の形状は、所定の半径の円の外縁に一致する。即ち、当接部31aと当接溝24aの接触面積は小さいので、当接部31aと当接溝24aの当接部位との間の摩擦によってモータ軸13の回転が阻害されることもなく、
モータ軸13は軸方向への移動が規制される。
この実施の形態1によれば、モータ軸13の軸方向への移動が規制されているので、ウォーム20が軸方向に移動することも規制される。
従って、ウォームホイール26の回転角度の制御の精度を上げることができる。
なお、上記実施の形態1では、弾性部材は、コイルばね34であるものとして説明したが、弾性部材はコイルばね34であるものに限定されず、押圧部材31Aをウォーム20側に押圧するように配設した板ばねなどでもよい。
また、固定壁35aは、部材挿入壁30に固定した塞口部材35の底で構成されるものとして説明したが、固定壁35aは、押圧部材31Aとの間にコイルばね34を縮設できる壁であれば、特にその形状は問わない。
また、押圧部材31Aの当接部31aとウォーム20の当接溝24aとの摩擦によって押圧部材31Aがその軸まわりに回転する場合は、以下のように押圧部材31Aの軸まわりの回転を抑制すればよい。即ち、押圧部材31Aには、押圧部材31Aの外周面から径方向突出する突出部(図示せず)を、軸方向に所定の長さを有するように形成し、貫通孔30aの内壁には、突出部と略隙間無く嵌合可能な嵌合溝を貫通孔30aに沿った方向全域に形成する。そして、突出部と嵌合溝とを嵌合させて押圧部材31Aを貫通孔30aに挿通させる。これにより、押圧部材31Aは貫通孔30aに沿った方向(ウォーム20の軸心方向)に対して摺動可能なまま、その軸まわりの回転が規制される。
また、上記実施の形態1では、押圧部材31Aは、円柱の一端側をR形状に加工したものを用いるものとして説明したが、押圧部材31Aはこのものに限定されず、押圧部材31Aの形状は、当接部31aと当接溝24aとの接触面積が小さく、モータ軸13の軸まわりの回転を阻害することなく被押圧部24をウォーム20の一端側に押圧するものであれば特に限定されない。例えば、押圧部材は図7に示される第1の実施態様のような形状でもよい。
図7において、押圧部材31Bは、偏平円柱状の取付座32と、取付座32の一端面の中央部に固定された球33とを備えている。
そして、押圧部材31Bは、球33を当接溝24aに向け、取付座32の軸方向を貫通孔30aの軸方向に一致させて取付座32を貫通孔30aに挿入した状態に配置されている。
これにより、球33と当接溝24aの当接部位の形状は、所定の半径の円の外縁に一致する。即ち、球33と当接溝24aの接触面積は小さいので、球33と当接溝24aの当接部位との間の摩擦によってモータ軸13の回転が阻害されることもなく、モータ軸13は軸方向への移動が規制される。
このように、第1の実施態様においても、モータ軸13の軸方向への移動が規制されているので、モータ10の駆動に連動してウォーム20が軸方向に移動することが規制される。
従って、ウォームホイール26の回転角度の制御の精度を上げることができる。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2に係るウォーム減速機のウォーム本体部とウォームホイールの歯部の噛合状態を示す拡大図である。
なお、図8において、上記実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図8において、ウォーム減速機1Bは、ウォーム20の細径部22bがポリアセタール(POM)などの弾性を有する樹脂により構成されている。さらに、ウォーム20の軸心とウォームホイール26の軸心間の距離L2がウォーム減速機1Aでの距離L1より小さく設定されている。つまり、噛合されたウォーム本体部21とウォームホイール26の歯部21a、及び歯部26aの互いの間のバックラッシをウォーム減速機1Aとウォーム減速機1Bとで比較したとき、ウォーム減速機1Bの方が小さくなっている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様である。
噛合された歯部21aと歯部26aのバックラッシが小さくなったので、ウォーム20の回転角度によっては、歯部21aと歯部26aとが互いに噛み込むように接近し、ウォーム20がウォームホイール26から大きな力で押圧される場合がある。また、仮に従動軸25の軸心がウォームホイール26の軸心に一致していない場合や、ウォームホイール26の歯部26aを形成するときに、その寸法が規定の寸法より若干大きくなっていた場合にも、ウォーム20はその回転角度に応じてウォームホイール26から大きな力で押圧される。
ここで、バックラッシは、ウォームホイール26の回転角度の制御の精度を悪化させる要因となるため、出来るだけ小さくするのが好ましい。しかし、鉄材やステンレスなど、ウォーム20の全体が剛性を有する材料で構成されている場合、バックラッシを小さくしすぎると、歯部21aと歯部26aが互いに噛み込んで、ウォーム20とウォームホイール26の円滑な回転が阻害される。
これに対し、この実施の形態のウォーム20の細径部22bは、弾性を有する樹脂により、ウォーム本体部21の一端側にウォーム本体部21より小さな直径となるように形成されている。つまり、細径部22bは、ウォームホイール26からウォーム本体部21に付加される押圧力に応じて、ウォームホイール26からウォーム本体部21を離反させるように弾性変形し、ウォーム本体部21に付加される押圧力を軽減するように構成されている。従って、ウォーム20がウォームホイール26から大きな押圧力を受けた場合でも、ウォーム20とウォームホイール26は、バックラッシを小さくした状態を保ちつつ、円滑に回転する。
この実施の形態2によれば、細径部22bが弾性を有する樹脂で形成されたので、バックラッシを小さく維持した状態で、ウォーム20及びウォームホイール26を円滑に回転させることができる。
従って、実施の形態1よりさらにウォームホイール26の回転角度の制御の精度を上げることができる。
なお、この実施の形態2では、ウォーム20は、細径部22bのみを弾性を有する樹脂により形成するものとして説明したが、ウォーム20は細径部22bを含む一部が樹脂で形成されていたり、全てが樹脂で構成されていたりするものでもよい。
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3に係るウォーム減速機の断面図である。
なお、図9において、上記実施の形態1と同一、又は相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
ウォーム減速機1Cは、細径部22cがPOMなどの弾性を有する樹脂により構成されている。そして、細径部22cは、直径が軸方向の両端から中心に向かうにつれて漸次小さくなるように構成されている。
他の構成は上記実施の形態1と同様である。
上記のように細径部22cの形状を加工する効果について述べる。
上述の細径部22bのように、細径部22bの直径が軸方向全域に亘って同一の円柱状である場合、ウォーム20がウォームホイール26から受けた力は、ステップ状に直径が変化する細径部22bの一端側の外周面と圧入部23の他端面との連結部位、又は細径部22bの他端側の外周面とウォーム本体部21の一端面との連結部位に集中する。
一方、ウォーム減速機1Cでは、ウォーム20の軸心を含む断面において、細径部22cの一端面と圧入部23の他端面との連結部、及び細径部22cの他端面とウォーム本体部21の一端面との連結部は、ウォーム20の軸方向に沿った外形形状が鈍角に連続しているので、ウォーム20がウォームホイール26から受ける力は、当該連結部に集中せずに分散される。
従って、この実施の形態3によれば、細径部22cに力が集中することを未然に防止できるので、この実施の形態1,2の効果に加え、細径部22cの一端と圧入部23の他端との連結部、及び細径部22cの他端とウォーム本体部21の一端との連結部が破損しにくくなるという効果が得られる。
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4に係るウォーム減速機の断面図である。
なお、図10において、上記実施の形態3と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
ウォーム減速機1Dは、押圧部材31Aと同様の形状を有する第1の軸方向移動規制部材36Aを有している。そして、第1の軸方向移動規制部材36Aにおいて、当接部31aに相当する当接部36aと反対側の端面が、塞口部材35の固定壁35aに固定されている。このとき、当接部36aは、当接溝24a、言い換えれば、ウォーム20の他端との間にウォーム20の軸心方向に所定のギャップgを有している。
ギャップgは、モータ軸13がウォーム20をウォーム20の一端側に移動させる方向に、即ち、モータ軸13の軸方向の一端側に、モータ軸13の軸方向の遊び分移動している状態において、モータ軸13の軸方向の遊びより狭くなっている。
さらに、ギャップgは、モータ軸13がモータ軸13の軸方向の一端側に、モータ軸13の軸方向の遊び分移動している状態にあるときに、組み立て公差及び温度変化によるウォーム20の膨張量に起因するモータ軸13の軸方向への最大の変位量より僅かに広くなるように決定されている。
また、コイルばね34の配設は省略され、ウォーム20は一端側のみ支持された片持ち支持構造となっている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様である。
そして、モータ軸13が軸方向の他端側に移動し、ウォーム20をウォーム20の他端側に移動させる場合、モータ軸13が、その軸方向の遊びに対して軸方向の他端側に最大量移動する前に、ウォーム20の他端の当接溝24aが当接部36aに当接する。つまり、それ以上のモータ軸13の軸方向の他端側への移動が第1の軸方向移動規制部材36Aにより規制される。
従って、この実施の形態4によれば、コイルばね34を省略しつつ、モータ軸13の軸方向の遊びに対してモータ軸13の軸方向への最大の移動量を小さくすることができる。従って、部材コストを削減しつつ、ウォームホイール26の回転角度の制御の精度を向上させることができる。
さらに、ウォーム20は、少なくともその細径部22cが樹脂で構成され、一端側のみがモータ10に支持された片持ち支持構造である。従って、ウォームホイール26から大きな力を受けた場合には、細径部22cは、ウォームホイール26からウォーム本体部21に付加される押圧力に応じて、ウォームホイール26からウォーム本体部21を離反させるように弾性変形し、ウォーム本体部21に付加される押圧力を軽減するように構成されている。これにより、ウォーム20がウォームホイール26から大きな押圧力を受けた場合でも、ウォーム20とウォームホイール26は、バックラッシを小さくした状態を保ちつつ、円滑に回転する。
なお、この実施の形態4では、第1の軸方向移動規制部材36Aは、押圧部材31Aと同様の形状、即ち、いわゆる弾丸形状であるものとして説明したが、第1の軸方向移動規制部材36Aの形状は特に限定されるものではない。第1の軸方向移動規制部材36Aは、例えば球など、ウォーム20が当接したときに、モータ軸13の軸まわりの回転を阻害することが無い形状であれば特にその形状は問わない。
また、ウォーム20は、少なくともその細径部22cが弾性を有する樹脂により構成されるものとして説明したが、例えば、ウォーム20全体を樹脂により構成してもよい。この場合、仮に細径部22cを設けなくても、ウォーム20は、ウォームホイール26からウォーム本体部21に付加される押圧力に応じて弾性変形するので、ウォーム本体部21に付加される押圧力を軽減することができる。
実施の形態5.
図11はこの発明の実施の形態5に係るウォーム減速機の断面図である。
なお、図11において、上記実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
ウォーム減速機1Eは、付勢手段としての弾力部材38aが押圧部材31Aに一体に形成されている、弾力部材38aは、その一端が押圧部材31Aの他端面に連結されて、その他端側が塞口部材35の固定壁35aに固定されている。そして、弾力部材38aは、その一端と塞口部材35への固定部との間の中間部位が湾曲され、弾力部材38aの中間部位は湾曲を解除しようとする方向に弾性力が働いている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様である。
このとき、湾曲を解除しようとする弾力部材38aの弾性力は、押圧部材31Aをウォーム20側に押圧する成分を有している。これにより、押圧部材31Aは、当接部31aが当接溝24aを押圧した状態で貫通孔30aの壁面に支持される。
従って、この実施の形態5によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。
ここで、上記実施の形態5では、弾力部材38aの両端のそれぞれを、押圧部材31A、及び固定壁35aのそれぞれに固定し、さらに、弾力部材38aの中間部を湾曲させて押圧部材31Aをウォーム20側に押圧するものとして説明した。しかし、弾力部材38aは、押圧部材31Aをウォーム20側に押圧するものであれば、特にその形状や固定方法は限定されない。以下、弾力部材の他の形状を説明する第2の実施態様について、図12を参照しつつ説明する。
付勢手段としての弾力部材38bは、断面C字状をなし、C字状の底部の外壁が固定壁35aに固定されている。また、C字状の開口が押圧部材31Aの他端面に向けられ、C字の両端が押圧部材31Aの他端面に固定されている。
このとき、C字状の両端と固定壁35aとの間の壁の湾曲による弾性力により、押圧部材31Aがウォーム20側に押圧されている。これにより、押圧部材31Aは、当接部31aが当接溝24aを押圧した状態で貫通孔30aの壁面に支持される。
従って、第2の実施の態様においても上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態6.
図13はこの発明の実施の形態6に係るウォーム減速機の断面図である。
なお、図13において、上記実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
ウォーム減速機1Fのウォーム20は、モータ軸13の遊びに起因した軸方向への変位に対し、モータ軸13の他端が最もケース11から延出する位置にあるときに、ウォーム20の一端面(圧入部23の一端面)と、他方の軸受け12のケース11からの露出端面との間のギャップがcとなるように配設されている。なお、他方の軸受け12が、第2の軸方向移動規制部材を構成している。
ギャップcは、モータ軸13がウォーム20をウォーム20の他端側に移動させる方向に、即ち、モータ軸13の軸方向の他端側に、モータ軸13の軸方向の遊び分移動している状態において、モータ軸13の軸方向の遊びより狭くなっている。
さらに、ギャップcは、モータ軸13が軸方向の他端側に、モータ軸13の軸方向の遊び分移動したときに、組み立て公差及び温度変化によるウォーム20の膨張量に起因するモータ軸13の軸方向への最大の変位量より広くなるように決定されている。
さらに、細径部22aは弾性を有するPOMなどの樹脂により構成されている。
また、部材挿入壁30、押圧部材31A、及びコイルばね34の配設は省略されている。これにより、ウォーム20は一端側のみ支持された片持ち支持構造となっている。
さらに、ウォーム20の軸心とウォームホイール26の軸心間の距離は、ウォーム減速機1Aでの距離L1より小さく設定されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様である。
上記のようにギャップcが形成されるようにウォーム20とモータ10とを配設したことにより、モータ軸13が、その軸方向の遊びに対して軸方向の一端側に最大量移動する前に、ウォーム20の一端に軸受け12の端面が当接する。つまり、それ以上のモータ軸13の軸方向の一端側への移動が軸受け12により規制される。
従って、この実施の形態6によれば、コイルばね34などを省略しつつ、モータ軸13の軸方向の遊びに対してモータ軸13の軸方向への最大の移動量を小さくすることができる。従って、部材コストを削減しつつ、ウォームホイール26の回転角度の制御の精度を向上させることができる。
さらに、ウォーム20は、少なくともその細径部22aが樹脂で構成されている上に、一端側のみがモータ10に支持された片持ち支持構造である。従って、ウォームホイール26から大きな力を受けた場合には、細径部22aは、ウォームホイール26からウォーム本体部21に付加される押圧力に応じて、ウォームホイール26からウォーム本体部21を離反させるように弾性変形し、ウォーム本体部21に付加される押圧力を軽減するように構成されている。これにより、ウォーム20がウォームホイール26から大きな押圧力を受けた場合でも、ウォーム20とウォームホイール26は、バックラッシを小さくした状態を保ちつつ、円滑に回転する。
従って、実施の形態1よりさらにウォームホイール26の回転角度の制御の精度を上げることができる。
なお、この実施の形態6では、第2の軸方向移動規制部材は、他方の軸受け12であるものとして説明したが、第2の軸方向移動規制部材は他方の軸受け12であるものに限定されない。ウォーム20の一端面が、ケース11の外壁面やモータ支持壁4と相対するように配置可能な場合には、ケース11やモータ支持壁4を第2の軸方向移動規制部材とすることができる。
また、ウォーム20は、少なくともその細径部22aが弾性を有する樹脂により構成されるものとして説明したが、例えば、ウォーム20全体を樹脂により構成してもよい。この場合、仮に細径部22aを設けなくても、ウォーム20は、ウォームホイール26からウォーム本体部21に付加される押圧力に応じて弾性変形するので、ウォーム本体部21に付加される押圧力を軽減することができる。
実施の形態7.
図14はこの発明の実施の形態7に係るウォーム減速機のウォームホイールが第1の回転方向に回転されているときのウォーム本体部とウォームホイールの歯部の噛合状態を示す拡大図、図15はこの発明の実施の形態7に係るウォーム減速機のウォームホイールが第2の回転方向に回転されているときのウォーム本体部とウォームホイールの歯部の噛合状態を示す拡大図、図16はこの発明の実施の形態7に係るウォーム減速機のモータ軸の角速度の指令パターンとウォームホイールの回転動作との関係を説明する図であり、図16の(a)はウォームホイールを指令角度だけ回転させるためのモータ軸の角速度の指令パターンの時間変化を表す図、図16の(b)はウォームホイールの実際の回転角度の時間変化を表す図である。図17は図16の(b)のA部拡大図、図18は図16の(b)のB部拡大図である。
なお、図14及び図15において、上記実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施の形態7のウォーム減速機は、ウォーム減速機1Aと同様に構成されている。
次いで、ウォームホイール26の回転方向と、噛合されたウォーム本体部21の歯部21a及びウォームホイール26の歯部26aの間に形成されるバックラッシとの関係について説明する。
図14に示されるように、ウォーム20をその軸方向の他端側から見て、ウォーム20(モータ軸13)を一方の回転方向(時計まわり(CW方向))に回転させた場合に、ウォームホイール26が図14の紙面上方から見てCW方向(第1の回転方向)に回転するように、ウォーム20及びウォームホイール26の歯部21a,26aが構成されている。なお、モータ軸13のCW方向の回転を所定方向の回転とする。
また、モータ軸13を所定方向とは逆向き(反時計まわり(CCW方向))に回転させた場合に、ウォームホイール26が図15の紙面上方から見てCCW方向(第2の回転方向)に回転する。
図14に示されるように、モータ軸13(ウォーム20)及びウォームホイール26がCW方向に回転しているときには、バックラッシは、歯部21aのウォームホイール26の回転方向におけるCCW側に形成される。また、図15に示されるように、ウォーム20及びウォームホイール26がCCW方向に回転しているときには、バックラッシは、歯部21aのウォームホイール26の回転方向のCW側に形成される。つまり、ウォームホイール26をCW方向に回転させた場合と、CCW方向に回転させた場合とで、ウォームホイール26を停止させたときの歯部21aに対するバックラッシの発生位置が異なる。
ここで、ウォームホイール26を指令角度Dだけ回転させるための角度指定信号が演算部41に入力された場合の制御装置40によるウォームホイール26の回転制御について再び図6を参照して詳細に説明する。
上述したように、角度指定信号が演算部41に入力されると、CPU42は、ウォームホイール26を指令角度Dだけ回転させるためのモータ軸13(ウォーム20)の角速度の指令パターンを設定する。そして、CPU42は、角速度の指令パターンに応じた指令パルスを生成し、モータ駆動回路45に指令パルスを出力することにより、モータ10を駆動して、モータ軸13を回転させる。モータ軸13が回転すると、モータ軸13と一体に回転するウォーム20の回転に従ってウォームホイール26も回転する。
以下、角速度の指令パターンに応じた指令パルスに従ったモータ10の駆動によるモータ軸13の回転を、単に角速度パターンに応じたモータ軸13の回転とする。
次いで、角速度パターンに応じたモータ軸13の回転に従って回転されるウォームホイール26の回転動作について、図16〜図18を参照しつつ詳細に説明する。
初期状態は、図15に示されるように、バックラッシがウォーム本体部21における歯部21aのウォームホイール26の回転方向のCW側に位置した状態で、ウォーム20及びウォームホイール26が停止されているものとする。
なお、図16の(a)では、ウォームホイール26を初期状態からCW方向に指令角度Dだけ回転させた位置に停止させるためのモータ軸13の角速度の指令パターン(以下、CW方向の角速度パターンとする)の時間変化を実線で示し、ウォームホイール26を初期状態からCCW方向に指令角度Dだけ回転させた位置に停止させるためのモータ軸13の角速度の指令パターン(以下、CCW方向の角速度パターンとする)の時間変化を破線で示している。
また、図16の(b)、図17、及び図18では、CW方向の角速度パターンに応じてモータ軸13を回転させた場合のウォームホイール26の実際の回転角度のみを実線で示している。
図16の(a)において、CW方向の角速度パターンは、基本パターン、及び基本パターンに応じたモータ軸13の回転に従ってウォームホイール26をCW方向に回転させときのウォームホイール26の回転角度誤差を補正するための追加パターンを有し、CCW方向の角速度パターンは、基本パターンのみとなっている。
まず、基本パターンについて説明する。
CW方向の角速度パターン及びCCW方向の角速度パターンのそれぞれの基本パターンは、各経過時間における角速度の大きさは同じであり、それぞれの角速度の向きが異なるだけである。
即ち、基本パターンは、CW方向の角速度パターンにおいてもCCW方向の角速度パターンにおいても、時間tが0(ウォーム20の回転開始時間)〜t1までは、一定の割合で角速度の大きさを増大させ、時間tがt1だけ経過した後、t2経過するまでは、一定の角速度の大きさでモータ軸13を回転させ、さらに、時間tがt2経過した後、t3経過するまでは、一定の割合で角速度の大きさを小さくし、t3経過したときに角速度の大きさが0となるように設定されている。
ここで、基本パターンに応じてモータ軸13が回転して停止したときのモータ軸13の初期状態からの回転角度は、角速度の基本パターンを時間積分した値となる。このとき、基本パターンにおけるモータ軸13の回転角度は、ウォーム20及びウォームホイール26の回転の減速比をγ(<1)としたとき、ウォームホイール26の指令角度Dを減速比γで除した値に設定されている。つまり、基本パターンに応じたモータ軸13の回転に即座に連動してウォームホイール26が回転するとすれば、基本パターンに応じてモータ軸13が回転して停止した場合のウォームホイール26の回転角度が指令角度Dとなる。
ここで、モータ軸13の回転方向によってバックラッシの発生位置が歯部21aに対して一定していないことが、ウォームホイール26をモータ軸13のCW方向又はCCW方向の回転に従って単に指令角度Dだけ回転させようとしたときに、ウォームホイール26の回転角度の制御の精度を劣化させる要因となる。つまり、バックラッシ量kに相当するウォームホイール26の回転角度だけ、ウォームホイール26の回転角度の制御の精度を劣化させる。なお、バックラッシ量kは、図14に示されるように、ウォームホイール26が回転しているときに、バックラッシを形成するウォーム20とウォームホイール26のそれぞれの歯部21a,26aの壁面間の距離で最も小さい距離をいう。
以下、歯部21aに対してバックラッシの発生位置が異なることに起因して発生する回転角度の制御の精度の劣化に説明する。
まず、モータ軸13がCW方向及びCCW方向のそれぞれに、基本パターンに応じて回転したときのウォームホイール26の実際の回転角度について説明する。
最初にモータ軸13がCW方向に基本パターンに応じて回転したときのウォームホイール26の実際の回転角度について説明する。
初期状態においては図15に示されるように、バックラッシが歯部21aのウォームホイール26の回転方向のCW側に形成されている。従って、モータ軸13をCW方向に回転させた場合、モータ軸13の回転が開始された後、モータ軸13の回転に連動するウォーム20が、ウォームホイール26をバックラッシ量kに相当する角度Xだけ回転させる角度だけ回転するまでに時間αを要する。言い換えれば、モータ軸13の回転が開始されてから、歯部21aと歯部26aが当接してウォームホイール26が回転を開始するまでに時間αを要する。つまり、ウォームホイール26をCW方向に回転させる場合、図15に示される初期状態から図14の状態になるまでに時間αを要する。従って、ウォームホイール26の回転角度は、モータ軸13の回転が開始されてから時間αが経過するまでの間、図17に示されるように0となる。
そして、時間tがα経過してからt3経過するまでは、ウォーム20及びウォームホイール26は、CW方向に回転し続ける。この間、ウォーム20は、常にバックラッシが歯部21aのウォームホイール26の回転方向のCCW側に形成された状態でウォームホイール26をCW方向に回転させる。
以上により、ウォームホイール26は、時間tがα経過するまで回転しないので、モータ軸13の基本パターンに応じた回転が終了(停止)したときのウォームホイール26の実際の回転角度の大きさは、図18に示されるように、指令角度Dに対してバックラッシ量kに相当する角度Xだけ減少する。
このように、CW方向の角速度パターンの基本パターンに応じてモータ軸13を回転させた場合、ウォームホイール26のCW方向の初期状態からの回転角度は、バックラッシに起因して指令角度Dに対する誤差が発生する。
次いで、モータ軸13をCCW方向に基本パターンに従って回転させたときのウォームホイール26の実際の回転角度について説明する。
モータ軸13をCCW方向に回転させる場合、初期状態においては図15に示されるように、バックラッシは歯部21aのウォームホイール26の回転方向のCW側に形成されている。従って、ウォームホイール26は、モータ軸13がCCW方向に回転すると、瞬時にモータ軸13と一体に回転するウォーム20の回転に連動して回転する。これにより、ウォームホイール26は、t=0からαの間でもモータ軸13の回転に連動して回転する。
そして、時間tが、モータ軸13の回転が開始されてからt3経過してウォームホイール26の回転が停止されるまで、ウォームホイール26はCCW方向に回転する。従って、ウォームホイール26は、バックラッシが常に歯部21aのウォームホイール26の回転方向のCW側に形成された状態でCCW方向に回転している。
つまり、基本パターンに応じたウォーム20のCCW方向の回転に従ってウォームホイール26をCCW方向に回転させた場合、ウォーム20の基本パターンに応じた回転が終了(停止)したときのウォームホイール26の回転角度は指令角度Dに一致する。
そこで、モータ軸13をCW方向の角速度パターンに応じて回転させた場合には、指令角度Dに対するウォームホイール26の回転角度の減少分Xを補正するため、図16の(a)に示されるように、基本パターンに応じてモータ軸13を回転させた後、さらに、以下に説明する追加パターンに応じてモータ軸13を回転させている。
次いで、追加パターンについて説明する。
追加パターンは、時間tがt3からさらに経過するに従い、モータ軸13のCW方向への角速度の大きさを0から徐々に増大させ、時間tがt4経過したところで角速度の大きさを徐々に減少させ、時間tがt5経過したところで角速度の大きさを0とするように設定されている。さらに、追加パターンは、時間tがt5から経過した後、モータ軸13をCW方向に代えてCCW方向に回転させ、時間tがt6経過するまで角速度の大きさを徐々に増大させ、時間tがt6経過した後からは角速度の大きさを徐々に減少させ、時間tがt7経過したところで角速度の大きさを0にして、モータ軸13の回転を停止するように設定されている。
なお、追加パターンにおいて、角速度パターンをt3〜t5の間で時間積分した大きさは、角速度パターンをt5〜t7で時間積分した大きさに等しくなっている。
つまり、t3〜t5でのモータ軸13のCW方向への回転角度と、t5〜t7でのモータ軸13のCCW方向への回転角度が等しい。従って、ウォームホイール26が、追加パターンに応じてモータ軸13と一体に回転するウォーム20の回転に連動して回転した場合には、t3〜t5でのウォームホイール26のCW方向への回転角度と、t5〜t7でのウォームホイール26のCCW方向への回転角度が等しくなるように設定されている。このとき、ウォームホイール26がモータ軸13の追加パターンに応じた回転に連動して回転した場合のt3〜t5、及びt5〜t7の間のウォームホイール26のそれぞれの回転角度は、バックラッシ量kに相当する角度以上に設定されている。
しかし、実際には、モータ軸13の回転方向が時間tがt5経過して反転する直前の状態では、バックラッシが歯部21aのウォームホイール26の回転方向のCCW側に形成されている。従って、モータ軸13の回転方向がCW方向からCCW方向に反転してから、モータ軸13と一体に回転するウォーム20が、ウォームホイール26をバックラッシ量kだけ回転させるのに相当する角度だけ回転するまでに時間βを要する。言い換えれば、モータ軸13の回転方向が反転してから、歯部21aと歯部26aとが当接するまでに時間βを要する。従って、ウォームホイール26は、時間βの間、モータ軸13の回転に連動して回転しない。
従って、t3〜t7において、ウォームホイール26のCCW方向の実際の回転角度は、ウォームホイール26のCW方向の実際の回転角度に対して小さくなっている。
このとき、上述したように、モータ軸13の追加パターンでのCW方向への回転角度がCCW方向への回転角度に等しいので、ウォームホイール26のCW方向の実際の回転角度とウォームホイール26のCCW方向の実際の回転角度との差はバックラッシ量kに相当する角度Xに一致する。
従って、モータ軸13をCW方向に回転させた場合に発生する基本パターンでのバックラッシによるウォームホイール26の回転角度の誤差が、追加パターンで相殺される。
従って、この実施の形態7によれば、制御装置40は、ウォームホイール26をCW方向(第1の回転方向)に指令角度Dだけ回転させる場合には、まず、モータ軸13をバックラッシ量kに相当するウォームホイール26の回転角度以上の所定角度と指令角度とを足した角度を減速比で除した角度だけ初期状態からCW方向(所定方向)に回転させている。さらに、制御装置40は、モータ軸13の回転方向をCCW方向(所定方向とは逆方向)に反転させ、回転方向が反転してからのモータ軸13の回転角度が、所定角度を減速比で除した角度に一致したところでモータ軸13の回転を停止させている。また、制御装置40は、ウォームホイール26をCCW方向(第2の回転方向)に指令角度Dだけ回転させる場合には、指令角度を減速比で除した角度だけ、モータ軸13を初期状態からCCW方向に連続して回転させた後に停止させている。
従って、モータ軸13をCW方向及びCCW方向のいずれに回転させた場合でも、ウォームホイール26を指令角度Dだけ回転させて停止させたときに、バックラッシは、ウォーム本体部21の歯部21aのウォームホイール26の回転方向のCW側に必ず配置される。
これにより、ウォームホイール26をモータ軸13の角速度パターンに応じてCW方向、及びCCW方向のいずれに回転させる場合でも、バックラッシによる回転角度の誤差が指令角度Dに対してなくなるので、さらに、ウォームホイール26の回転角度の制御を精度よく行なえるという効果が得られる。
なお、この実施の形態7では、CW方向の角速度パターンは、基本パターンに応じてモータ軸13を回転させて、モータ軸13の角速度を一度0とした後、続けてモータ軸13をCW方向に所定角度回転させ、次いで、CCW方向にモータ軸13を所定角度回転させるように角速度を変化させるものとして説明した。しかし、CW方向の角速度パターンはこのものに限定されない。例えば、基本パターンと追加パターンを以下のように設定すればよい。
即ち、バックラッシ量kに相当するウォームホイール26の回転角度以上の角度dに対し、基本パターンは、角度(D+d)を減速比γで除した値だけモータ軸13をCW方向に連続して回転させた後、角速度を0にするように設定する。また、追加パターンは、角度dを減速比γで除した角度だけモータ軸13をCCW方向に連続して回転させてからモータ軸13の回転を停止させるように設定する。
このようなCW方向の角速度パターンに応じたモータ軸13の回転に従ってウォームホイール26を回転させた場合も、バックラッシは、モータ軸13の回転が停止したときに歯部21aのウォームホイール26の回転方向のCW側に必ず配置される。
これにより、ウォームホイール26をCW、及びCCW方向のいずれに回転させる場合でも、バックラッシに起因するウォームホイール26の回転角度の誤差が指令角度Dに対してなくなるので、ウォームホイール26の回転角度の制御を精度よく行なえるという効果が得られる。
また、初期状態におけるバックラッシの歯部21aに対する発生位置が、歯部21aのウォームホイール26の回転方向の他側(CCW側)にある場合には、CCW方向の角速度パターンに対してのみ、基本パターンと追加パターンを設ければよい。
また、ウォーム減速機1Aに対するウォームホイール26の回転角度の制御について説明したが、ウォーム減速機1Aのみならず、ウォーム減速機1B〜1Fに対して、同様にウォームホイール26の回転角度を制御しても、ウォームホイール26の回転角度の制御を精度よく行なえるという効果が得られる。
実施の形態8.
図19はこの発明の実施の形態7に係るウォーム減速機のモータ軸の角速度の指令パターンとウォームホイールの回転動作との関係を説明する図であり、図19の(a)はウォームホイールを指令角度だけ回転させるためのモータ軸の角速度の指令パターンの時間変化を表す図、図19の(b)はウォームホイールの実際の回転角度の時間変化を表す図である。
以下、角速度パターンに応じたモータ軸13の回転に従って回転されるウォームホイール26の回転動作について、図19を参照しつつ詳細に説明する。
以下の説明では、CW方向およびCCW方向を上記実施の形態7と同様に定義する。
また、初期状態は、図15に示されるように、バックラッシがウォーム本体部21における歯部21aのウォームホイール26の回転方向のCW側に位置した状態で、ウォーム20及びウォームホイール26が停止されているものとする。
図19において、ウォームホイール26を初期状態からCW方向に指令角度だけ回転させるためのモータ軸13の角速度パターンは、基本パターン、追加パターン、及び基本パターンと追加パターンとの間に実施される加振パターンで構成されている。また、ウォームホイール26をCCW方向に指令角度だけ回転させるためのモータ軸13の角速度パターンは、基本パターンと基本パターンの後に実施される加振パターンとにより構成されている。
基本パターン及び追加パターンは上記実施の形態7と同様である。
但し、上記実施の形態7では、基本パターンの終了時間をt3としていたが、この実施の形態8では基本パターンの終了時間を新たにt8とする。
次いで、加振パターンについて説明する。
加振パターンは、ウォームホイール26を初期状態からCW方向に指令角度だけ回転させる場合、基本パターンの終了時間t8と追加パターンの開始時間t3との間に行われる。
加振パターンは、時間t8で基本パターンが終了した後、微小時間(t9−t8)の間に、モータ軸13のCW方向への角速度の大きさをパルス状に変化させて0とし、次いで、微小時間(t10−t9)の間に、モータ軸13のCCW方向への角速度の大きさをパルス状に変化させて0とし、さらに、時間tがt10から所定の時間経過してt3に至るまで角速度を0のまま維持するものである。なお、t8〜t9の間の角速度の時間積分(モータ軸13の回転角度)と、t9〜t10までの角速度を時間積分して得られる角度は、同じ値の微小角度となっている。
ここで、上述したが、モータ10はステッピングモータであり、永久磁石からなるロータ(図示せず)、及び複数相のモータコイル(図示せず)を有するステータを備えている。そして、モータ軸13の角速度は、モータ10に備えられた各相のモータコイルに流すパルス電流のパターンによって制御することが可能となっている。
上記のモータ軸13の角速度パターンにおいて、基本パターンの終了段階、加振パターン、及び追加パターンにおけるモータ10の駆動は、モータコイルに流す電流を制御することによってステップ角を細分化したマイクロステップ駆動により行われている。つまり、基本パターンの終了段階、加振パターン、及び追加パターンを実施してモータ軸13を回転させるときの角度制御の精度が向上されている。
このとき、加振パターンの実施によるモータ軸13の回転角度は、2フルステップ未満となっている。また、加振パターンでは、マイクロステップ駆動におけるパルス電流の切り替え時間を短くとられており、例えば、1フルステップ分に相当するモータ軸13の回転が、1ms以下で行われている。
以下、加振パターンを実施することの意義を説明する。
基本パターンの開始段階や終了段階では、モータ10の各相のモータコイルに流すパルス電流にモータ軸13の回転が追従しなくなる現象(脱調)を防ぐため、モータ軸13の回転速度を徐々に変化させて角速度を0としている。
ここで、モータ軸13はウォーム20及び押圧部材31Aを介してコイルばね34により軸方向の一端側へ付勢されているにもかかわらず、基本パターンを実施してモータ軸13を回転させた場合、コイルばね34の付勢力に抗してモータ軸13の軸方向の他端側に移動することがある。この原因を明確に解明するには至ってない。基本パターンを実施してモータ軸13を回転させているときに、モータコイルに供給するパルス電流の周期変化の周波数が、コイルばね34のばね定数やウォーム20及びモータ軸13の質量により決定される固有振動数に一致することがある。このことがモータ軸13をコイルばね34の付勢力に抗して移動させる原因の一つと考えられる。
そして、コイルばね34の付勢力に抗してモータ軸13を軸方向の他端側に移動させようとする力(反付勢力)が働いていた場合でも、基本パターンの最終段階では、反付勢力は解除される。そして、モータ軸13は、コイルばね34の付勢力により軸方向の一端側に付勢され、可動範囲で最も軸方向の一端側の位置(定常位置)に向かおうとする。
しかし、モータ軸13の回転は、緩やかな速度変化で停止するように制御されているので、モータ軸13と軸受け12との間の摩擦力が大きい場合、モータ軸13の軸方向の一端側への移動は、定常位置に到達する前に停止してしまう。これは、ウォームホイール26の回転角度が指令角度Dに対してずれてしまうことを意味し、ウォームホイール26の回転角度の制御の精度を劣化させる要因となる。
加振パターンは、モータ軸13と軸受け12との間の摩擦により、モータ軸13が定常位置と異なる位置に停止保持されることに起因するウォームホイール26の回転角度の制御の精度の劣化を軽減するものである。
ここで、モータ軸13の回転トルクは、おおよそ角速度の時間変化率に比例する。加振パターンを実施してモータ軸13を回転させるときには、モータ軸13を振動させるだけの所定以上の回転トルクが瞬時的に発生するように、時間t8〜t9及びt9〜t10の間の角速度の時間変化率が決定されている。このとき、モータ軸13は軸方向にも振動する。
定常位置と異なる位置に停止保持されているモータ軸13を軸方向に移動させるには、モータ軸13と軸受け12との間の静止摩擦力より大きな力を加えなければならない。つまり、加振パターンを実施してモータ軸13を回転させたときには、モータ軸13と軸受け12との間の静止摩擦力より大きな力がモータ軸13の軸方向に付加されてモータ軸13が振動する。
一旦、モータ軸13が軸方向に移動すると、モータ軸13は、モータ軸13と軸受け12との間の動摩擦力より大きな力が付与されればモータ軸13の軸方向に移動する。つまり、動摩擦力は静止摩擦力より小さいので、モータ軸13が停止保持されている状態に比べ、モータ軸13が移動している間は、モータ軸13は小さな力で軸方向に移動しやすくなる。そして、モータ軸13は、コイルばね34により、軸方向の一端側に付勢されているので、モータ軸13が基本パターンの終了時に定常位置と異なる位置に停止保持されている場合、モータ軸13は、加振パターンを実施することで、コイルばね34の付勢力により、基本パターン終了時の位置に対してモータ軸13の一端側に移動する。従って、モータ軸13と軸受け12との間の摩擦により、モータ軸13が定常位置と異なる位置に停止保持されることに起因するウォームホイール26の回転角度の制御の精度の劣化を軽減できる。
そして、ウォームホイール26をCW方向に指令角度Dだけ回転させる場合には、加振パターンの後に上記実施の形態7と同様に、さらに追加パターンを設け、バックラッシに起因する指令角度Dに対するウォームホイール26の回転角度の誤差を無くしている。
なお、追加パターンでは、モータ軸13の角速度を急激に変化させることなく、また、基本パターンでのモータ軸13の角速度に比べて低速の範囲を緩やかに変動するように設定しているので、追加パターンに応じてモータ軸13が回転しているときに、モータ軸13がその軸方向に移動することはない。
また、ウォームホイール26を初期状態からCCW方向に指令角度Dだけ回転させる場合、基本パターンの終了時間t8後に、加振パターンに応じたモータ軸13の回転のみを実施する。これによって、ウォームホイール26を初期状態からCW方向に指令角度Dだけ回転させる場合と同様、モータ軸13と軸受け12との間の摩擦により、モータ軸13が定常位置と異なる位置に停止保持されることに起因するウォームホイール26の回転角度の制御の精度の劣化を軽減できる。
この実施の形態8によれば、基本パターンに応じてモータ軸13を回転させた後、加振パターンに応じてモータ軸13を回転させているので、基本パターンに応じて回転するモータ軸13が停止する際に、モータ軸13と軸受け12との間の摩擦力により、モータ軸13が定常位置と異なる位置に停止保持されることに起因するウォームホイール26の指令角度Dに対する回転角度の誤差を軽減することができる。
また、脱調は、2フルステップ以上モータ軸13を回転させたときに発生する恐れがあるものである。加振パターンは、2フルステップ未満のモータ軸13の回転角度で完結しているので、脱調が、加振パターンに応じたモータ軸13の回転で発生することはない。
実施の形態9.
図20はこの発明の実施の形態9に係る旋回型カメラの斜視図である。
なお、図20において、上記実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図20において、旋回型カメラ50は、ウォーム減速機1A、ウォーム減速機1Aを支持するシャーシ51、及びウォームホイール26の従動軸25まわりの回転に連動して回転可能に取り付けられ、シャーシ51の外方にむけてシャーシ51から露出されたレンズ52を有する撮影手段53を有している。
なお、図示しないが、ウォーム減速機1Aのモータホルダ2は、シャーシ51に直接、又は、図示しない取付金具などにより間接に固定され、また、従動軸25が軸まわり回転可能にシャーシ51に取り付けられている。
ウォーム減速機1Aは、ウォームホイール26の回転角度を精度よく制御することができるので、ウォームホイール26の回転に連動して回転する撮像手段53のレンズ52も、ウォームホイール26の回転方向に関して精度よく回転角度を制御できる。
従って、この実施の形態9によれば、レンズ52を所望の撮影ポイントに精度よく向けて撮影ポイントを撮影することができる。
なお、この実施の形態9では、撮影手段53をウォームホイール26の回転に連動して回転するように取り付けるものとして説明したが、撮影手段53の代え、アンテナをウォームホイール26の回転に連動して回転するように取り付けてもよい。これにより、アンテナを所望の方向に精度よく向けることが可能な旋回型電波受信装置を得られる。
また、上記各実施の形態では、モータ10はステッピングモータであるものとして説明したが、モータはステッピングモータであるものに限定されず、角度検出器付きフィードバックDCモータでもよい。
また、上記各実施の形態では、従動歯車は、ウォーム20と噛合し、軸方向がウォーム20の軸方向に直交する従動軸25まわりに回転可能に配設されたウォームホイール26として説明したが、従動歯車はウォームホイール26に限定されるものではない。従動歯車は、ウォーム20と噛合し、ウォーム20の回転に連動して回転するヘリカルギア(傾斜歯車)であってもよい。
この発明の実施の形態1に係るウォーム減速機の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るウォーム減速機の平面図である。 この発明の実施の形態1に係るウォーム減速機の正面図である。 図3のIV−IV矢視断面図である。 この発明の実施の形態1に係るウォーム減速機のウォームとウォームホイールの噛合部まわりの拡大図である。 この発明の実施の形態1に係るウォーム減速機のシステム構成図である。 この発明の第1の実施態様を示すウォーム減速機の押圧部材の形状を説明する断面図である。 この発明の実施の形態2に係るウォーム減速機のウォーム本体部とウォームホイールの歯部の噛合状態を示す拡大図である。 この発明の実施の形態3に係るウォーム減速機の断面図である。 この発明の実施の形態4に係るウォーム減速機の断面図である。 この発明の実施の形態5に係るウォーム減速機の断面図である。 この発明の第2の実施態様を示すウォーム減速機の弾力部材の形状を説明する断面図である。 この発明の実施の形態6に係るウォーム減速機の断面図である。 この発明の実施の形態7に係るウォーム減速機のウォームホイールが第1の回転方向に回転されているときのウォーム本体部とウォームホイールの歯部の噛合状態を示す拡大図である。 この発明の実施の形態7に係るウォーム減速機のウォームホイールが第2の回転方向に回転されているときのウォーム本体部とウォームホイールの歯部の噛合状態を示す拡大図である。 この発明の実施の形態7に係るウォーム減速機のモータ軸の角速度の指令パターンとウォームホイールの回転動作との関係を説明する図である。 図16のA部拡大図である。 図16のB部拡大図である。 この発明の実施の形態8に係るウォーム減速機のモータ軸の角速度の指令パターンとウォームホイールの回転動作との関係を説明する図である。 この発明の実施の形態9に係る旋回型カメラの斜視図である。
符号の説明
1A〜1F ウォーム減速機、10 モータ、12 軸受け(第2の軸方向移動規制部材)、13 モータ軸、20 ウォーム、21 ウォーム本体部、22a〜22c 細径部、26 ウォームホイール(従動歯車)、30 部材挿入壁(支持部材)、30a 貫通孔、31A,31B押圧部材、34 コイルばね(付勢手段)、35a 固定壁、36A 第1の軸方向移動規制部材、38a,38b 弾力部材(付勢手段)、40 制御装置、50 旋回型カメラ、53 撮影手段。

Claims (11)

  1. モータと、一端にモータ軸の延出端側が同軸に固定され、上記モータにより回転駆動されるウォームと、該ウォームと噛合する従動歯車と、を備えるウォーム減速機において、
    上記ウォームの他端との間に隙間をあけて配置され、孔中心が上記ウォームの軸心上に位置する貫通孔が形成された支持部材と、
    上記貫通孔に上記ウォームの軸心方向に摺動可能に挿通された押圧部材と、
    上記押圧部材を前記ウォームの軸心方向に付勢し、該押圧部材を介して上記ウォームの他端を一端側に押圧する付勢手段と、
    を備え
    上記ウォームは、上記従動歯車と噛合する所定の直径を有するウォーム本体部と、該ウォーム本体部より一端側で該ウォーム本体部より小さな直径となるように形成された細径部とを有し、
    上記細径部は、樹脂から構成され、上記従動歯車から上記ウォーム本体部に付加される押圧力に対応して、上記ウォームの歯部と上記従動歯車の歯部とが噛合う点を離反させるように弾性変形し、上記ウォーム本体部に付加される上記押圧力を軽減することを特徴とするウォーム減速機。
  2. 上記細径部は直径が両端から中央に向かって漸次小さくなる形状であることを特徴とする請求項1に記載のウォーム減速機。
  3. 上記支持部材の上記ウォームと反対側に該支持部材と相対するように配設された固定壁を備え、
    上記付勢手段は、上記押圧部材と一体に形成された弾性部材が上記固定壁と前記押圧部材との間に湾曲状態に配設されることで構成され
    上記押圧部材は、上記湾曲状態を解除しようとする上記弾力部材の弾性力により、上記ウォーム側に付勢されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウォーム減速機。
  4. モータと、一端にモータ軸の延出端側が同軸に固定され上記モータにより回転駆動されるウォームと、該ウォームと噛合する従動歯車と、を備えるウォーム減速機において、
    上記モータ軸が、上記ウォームを該ウォームの一端側に移動させる方向に移動するときに、上記ウォームの一端に当接して該モータ軸の移動を規制する第2の軸方向移動規制部材を備え、
    上記第2の軸方向移動規制部材は、上記モータ軸が上記ウォームを該ウォームの他端側に移動させる方向に該モータ軸の軸方向の遊び分移動している状態における該ウォームの一端との間に該モータ軸の軸方向の遊びより狭いギャップを有していることを特徴とするウォーム減速機。
  5. 上記ウォームは、上記従動歯車と噛合する所定の直径を有するウォーム本体部を備え、かつ、上記ウォームが上記モータに片持ち状態に支持され、さらに、上記従動歯車から上記ウォーム本体部に付加される押圧力に応じて弾性変形し、上記ウォーム本体部に付加される上記押圧力を軽減するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のウォーム減速機。
  6. 指令角度だけ上記従動歯車を回転させるように、上記モータの駆動制御を行う制御装置を備え、
    上記制御装置は、上記従動歯車を第1の回転方向に上記指令角度だけ回転させる場合には、バックラッシ量に相当する上記従動歯車の回転角度以上の所定角度と上記指令角度とを足した角度を減速比で除した角度だけ上記モータ軸を初期状態から所定方向に回転させて上記従動歯車を第1の回転方向に回転させた後、上記モータ軸の回転方向を所定方向とは逆方向に反転させ、回転方向が反転してからの上記モータ軸の回転角度が、上記所定角度を減速比で除した角度に一致したところで該モータ軸の回転を停止させ、上記従動歯車を上記第1の回転方向とは逆方向の第2の回転方向に上記指令角度だけ回転させる場合には、上記指令角度を減速比で除した角度だけ該モータ軸を初期状態から所定方向とは逆方向に回転させた後に停止させるように上記モータの駆動制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のウォーム減速機。
  7. 指令角度だけ上記従動歯車を回転させるように、上記モータの駆動制御を行う制御装置を備え、
    上記制御装置は、上記従動歯車を第1の回転方向に上記指令角度だけ回転させる場合には、上記指令角度を減速比で除した角度だけ上記モータ軸を初期状態から所定方向に回転させた後、上記モータ軸を、該モータ軸を振動させるのに必要な所定以上の回転トルクを発生させる角速度の変化で微小角度だけ上記所定方向に回転させ、さらに、上記モータ軸を、該モータ軸を振動させるのに必要な所定以上の回転トルクを発生させる角速度の変化で上記微小角度と同じ角度だけ上記所定方向とは逆方向に回転させて停止させた後に所定時間が経過したら、バックラッシ量に相当する上記従動歯車の回転角度以上の所定角度を減速比で除した角度だけ上記従動歯車を第1の回転方向に回転させた後、上記モータ軸の回転方向を所定方向とは逆方向に反転させ、回転方向が反転してからの上記モータ軸の回転角度が、上記所定角度を減速比で除した角度に一致したところで該モータ軸の回転を停止させ、上記従動歯車を上記第1の回転方向とは逆方向の第2の回転方向に上記指令角度だけ回転させる場合には、上記指令角度を減速比で除した角度だけ該モータ軸を初期状態から所定方向とは逆方向に回転させた後、上記モータ軸を、該モータ軸を振動させるのに必要な所定以上の回転トルクを発生させる角速度の変化で上記微小角度だけ上記所定方向に回転させ、さらに上記モータ軸を、該モータ軸を振動させるのに必要な所定以上の回転トルクを発生させる角速度の変化で上記微小角度と同じ角度だけ上記所定方向とは逆方向に回転させて停止させることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のウォーム減速機。
  8. モータと、一端にモータ軸の延出端側が同軸に固定され上記モータにより回転駆動されるウォームと、該ウォームと噛合する従動歯車と、を備えるウォーム減速機において、
    上記モータ軸が、上記ウォームを該ウォームの他端側に移動させる方向に移動するときに、上記ウォームの他端に当接して該モータ軸の移動を規制する第1の軸方向移動規制部材を備え、
    上記第1の軸方向移動規制部材は、上記モータ軸が上記ウォームを該ウォームの一端側に移動させる方向に該モータ軸の軸方向の遊び分移動している状態における該ウォームの他端との間に該モータ軸の軸方向の遊びより狭いギャップを有し
    指令角度だけ上記従動歯車を回転させるように、上記モータの駆動制御を行う制御装置を備え、
    上記制御装置は、上記従動歯車を第1の回転方向に上記指令角度だけ回転させる場合には、上記指令角度を減速比で除した角度だけ上記モータ軸を初期状態から所定方向に回転させた後、上記モータ軸を、該モータ軸を振動させるのに必要な所定以上の回転トルクを発生させる角速度の変化で微小角度だけ上記所定方向に回転させ、さらに、上記モータ軸を、該モータ軸を振動させるのに必要な所定以上の回転トルクを発生させる角速度の変化で上記微小角度と同じ角度だけ上記所定方向とは逆方向に回転させて停止させた後に所定時間が経過したら、バックラッシ量に相当する上記従動歯車の回転角度以上の所定角度を減速比で除した角度だけ上記従動歯車を第1の回転方向に回転させた後、上記モータ軸の回転方向を所定方向とは逆方向に反転させ、回転方向が反転してからの上記モータ軸の回転角度が、上記所定角度を減速比で除した角度に一致したところで該モータ軸の回転を停止させ、上記従動歯車を上記第1の回転方向とは逆方向の第2の回転方向に上記指令角度だけ回転させる場合には、上記指令角度を減速比で除した角度だけ該モータ軸を初期状態から所定方向とは逆方向に回転させた後、上記モータ軸を、該モータ軸を振動させるのに必要な所定以上の回転トルクを発生させる角速度の変化で上記微小角度だけ上記所定方向に回転させ、さらに上記モータ軸を、該モータ軸を振動させるのに必要な所定以上の回転トルクを発生させる角速度の変化で上記微小角度と同じ角度だけ上記所定方向とは逆方向に回転させて停止させることを特徴とするウォーム減速機。
  9. 上記ウォームは、上記従動歯車と噛合する所定の直径を有するウォーム本体部を備え、かつ、上記ウォームが上記モータに片持ち状態に支持され、さらに、上記従動歯車から上記ウォーム本体部に付加される押圧力に応じて弾性変形し、上記ウォーム本体部に付加される上記押圧力を軽減するように構成されていることを特徴とする請求項8に記載のウォーム減速機。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のウォーム減速機と、
    上記従動歯車の回転に連動して旋回可能に配設された撮影手段と、
    を備えることを特徴とする旋回型カメラ。
  11. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のウォーム減速機と、
    上記従動歯車の回転に連動して旋回可能に配設されたアンテナと、
    を備えることを特徴とする旋回型電波受信装置。
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