JP5061202B2 - スピーカ磁束収集システム - Google Patents

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Description

(1.技術分野)
本発明は、可聴音を発生させるスピーカに関し、より具体的には、スピーカ用の磁束収集システムに関する。
(2.関連技術)
変換器は、入力信号の1つの形態を別の形態に変換するデバイスである。スピーカは、変換器の一実施例である。スピーカは、電気信号を可聴音に変換する。スピーカは、振動板、音声コイル、および磁石構造を含む。音声コイルは、振動板に接続され、空隙中に配置される。磁石構造は、磁石構造と音声コイルとの間の空隙中で磁束を生成する。音声コイルを通って流れる入力電流は、空隙中の磁場と相互作用する誘導磁場を生成する。これは、音声コイルを運動させてもよく、それは次に、振動板を運動または振動させる。その結果、音が生成される。スピーカを形成するために、スパイダ、周囲部、およびフレーム等の他の構造が使用されてもよい。
スピーカの磁石構造は、少なくとも2つの磁石、磁石筐体、および磁束コレクタを含んでもよい。磁束コレクタは、磁石のうちの少なくとも1つによって発生させられる磁気エネルギーの分散を低減する。その代わり、磁束コレクタは、スピーカに含まれる空隙に伝送される磁気エネルギーに対する、直接的な、低い磁気抵抗の、および制御された経路を提供する。
磁束コレクタは、磁気伝導性材料(強磁性体)で構成される。磁束コレクタは、スピーカの磁石筐体から離れる方向に延在し、かつ、それに結合されてもよい。スピーカは、磁石筐体に、所定の構成で配置される1つ以上の磁石を含んでもよい。磁束コレクタは、磁石筐体内へ再び、および空隙内へ、磁気エネルギーを誘引し、集束してもよい。磁束コレクタは、磁石筐体、磁石筐体に隣接するスピーカのフレーム、または磁石筐体およびフレームの組み合わせに統合されてもよい。磁石構造はまた、磁気伝導性材料で構築されるキャップを含んでもよい。キャップは、磁気エネルギーを磁束コレクタに向かって方向付けるように、磁石のうちの1つの磁極に隣接して配置されてもよい。
一実施例では、スピーカは、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリを別々に構築することによって製造されてもよい。第1のアセンブリおよび第2のアセンブリはそれぞれ、スピーカの一部分である。第1のアセンブリは、磁石筐体および磁束コレクタを含んでもよい。第2のアセンブリは、支持フレームおよびスピーカのコーンを含んでもよい。第1のアセンブリおよび第2のアセンブリは、スピーカを形成するように着脱可能に連結されてもよい。故に、第1のアセンブリまたは第2のアセンブリは、交換可能部品であってもよい。したがって、第1のアセンブリまたは第2のアセンブリのいずれかは、第1および第2のアセンブリを着脱し、第1のアセンブリまたは第2のアセンブリの一方を交換し、スピーカを形成するために第1のアセンブリまたは第2のアセンブリの他方を再利用することによって、異なる第1のアセンブリまたは第2のアセンブリと交換されてもよい。
本発明の他のシステム、方法、特徴、および利点は、以下の図および発明を実施するための形態を検討することによって、当業者に明白となるであろう。全てのそのような付加的なシステム、方法、特徴、および利点は、本説明内に含まれ、本発明の範囲内であり、
以下の請求項によって保護されることが意図される。
本発明はさらに、例えば、以下を提供する。
(項目1)
スピーカであって、
複数の磁石であって、それぞれが磁束を発生させるようにモータアセンブリ内に構成される、複数の磁石と、
該磁石のうちの少なくとも1つを少なくとも部分的に囲むように構成される磁石筐体であって、磁気伝導性材料である、磁石筐体と、
該磁石筐体と連結され、かつ、該磁石筐体から離れるように外向きに延在する、磁束コレクタと
を備え、
該磁束コレクタは、該磁石のうちの少なくとも1つの該磁束を受容し、該磁石筐体と該モータアセンブリとの間に形成される空隙へと伝送するように構成される、磁気伝導性材料である、スピーカ。
(項目2)
前記磁石筐体は、前記スピーカの中心軸に関して同心円状に配置され、前記磁束コレクタは、該磁石筐体および該スピーカの該中心軸に関して同心円状に配置される、項目1に記載のスピーカ。
(項目3)
支持フレームと、
該支持フレームと連結されるコーンと、
該コーンと連結され、前記磁石に近接して配置される、音声コイルと
をさらに備え、
前記磁束コレクタの遠位端は、該支持フレームに連結され、該磁束コレクタの近位端は、前記磁石筐体と連結され、そして、該磁束コレクタは、構造部材として動作可能であることにより、該支持フレームに対して該磁石筐体の位置を維持する、項目1に記載のスピーカ。
(項目4)
前記磁束コレクタは、単一の一体型構造の一部として、前記磁石筐体と一体的に形成される、項目1に記載のスピーカ。
(項目5)
支持フレームと、
該支持フレームに連結されるコーンと、
該コーンと連結され、前記磁石に近接して配置される、音声コイルと、
内周において該音声コイルと連結され、かつ、外周において前記磁束コレクタと連結される、スパイダであって、該磁束コレクタは、該支持フレームとも連結される、スパイダと
をさらに備える、項目1に記載のスピーカ。
(項目6)
前記複数の磁石は、第1の磁石と、第2の磁石とを備え、該第1の磁石は、前記磁石筐体によって少なくとも部分的に囲まれ、該第2の磁石は、該磁石筐体の外側にあり、そして、該第1の磁石の第1の磁束は、該磁石筐体によって前記空隙へと伝送され、該第2の磁石の第2の磁束は、該磁束コレクタによって該空隙へと伝送される、項目1に記載のスピーカ。
(項目7)
前記磁束コレクタは、スパイダと連結されるスパイダプラットフォームを備え、該スパイダは、前記空隙中に配置される音声コイルと連結され、該スパイダは、該スパイダプラットフォームと堅く連結され、該音声コイルが前記スピーカの中心軸に沿って軸方向に往復運動することを可能にするように構成され、該磁束コレクタは、該スパイダに隣接して配置され、該磁束コレクタに形成される複数の通気口を備え、該通気口は、該音声コイルが往復運動するときに、該スパイダに空気流を提供するように動作可能である、項目1に記載のスピーカ。
(項目8)
前記磁束コレクタは、複数の磁気伝導性バーを備える、項目1に記載のスピーカ。
(項目9)
スピーカであって、
第1の磁石および第2の磁石を含むモータアセンブリであって、該第1の磁石および該第2の磁石のそれぞれは、磁束を発生させるように構成される、モータアセンブリと、
該第1の磁石の少なくとも一部分を囲み、該第1の磁石の第1の磁束を、磁石筐体と該モータアセンブリとの間に形成される空隙へと伝送するように構成される、磁石筐体と、
支持フレームと、
該磁石筐体と該支持フレームとの間に連結される磁束コレクタであって、該第2の磁石の第2の磁束を受容し、該磁石筐体を通って該空隙へと伝送するように構成される、磁束コレクタと
を備える、スピーカ。
(項目10)
前記磁束コレクタは、中心開口を形成する内径と、該磁束コレクタの周囲を形成する外径とを含み、該内径および該外径は、前記スピーカの中心軸と同心円状である、項目9に記載のスピーカ。
(項目11)
前記磁束コレクタの前記外径は、前記第2の磁石の外径よりも約3倍大きい、項目10に記載のスピーカ。
(項目12)
前記磁束コレクタによって伝送される前記第2の磁束の磁束密度は、約1.0テスラ以上かつ約2.2テスラ以下である、項目9に記載のスピーカ。
(項目13)
前記磁束コレクタの厚さは、前記磁石筐体に近接する第1の厚さと該磁石筐体から離間した第2の厚さとの間で漸減させられ、該第1の厚さは、該第2の厚さよりも大きい、項目9に記載のスピーカ。
(項目14)
前記磁束コレクタの前記厚さは、該磁束コレクタの前記磁束密度を所定の大きさの磁束密度以下に維持する割合で、前記第1の厚さと前記第2の厚さとの間で漸減するように構成される、項目13に記載のスピーカ。
(項目15)
スピーカの磁束を受容し、伝送するように構成される磁束コレクタであって、該スピーカは、支持フレームと、それぞれが磁束を発生させるように構成される第1の磁石および第2の磁石と、該第1の磁石の少なくとも一部分を囲むように構成される磁石筐体とを含み、該磁束コレクタは、
内径と外径との間に延在する本体と、
該支持フレームと連結するように構成される外径と、
該磁石筐体と連結するように構成される内径と
を備え、
該本体の厚さは、該本体が該外径付近よりも該内径付近において厚くなるように、該内径と該外径との間で漸減させられる、磁束コレクタ。
(項目16)
前記内径は、前記磁石筐体の少なくとも一部分を受容するように動作可能な開口を形成する、項目15に記載の磁束コレクタ。
(項目17)
前記本体は、前記内径と前記外径との間で該本体を貫通する、複数の通気口を備える、項目15に記載の磁束コレクタ。
(項目18)
前記本体の厚さは、前記内径と前記外径との間において、前記磁束コレクタの磁束密度を約1.0テスラ以上かつ約2.2テスラ以下に維持するように構成される、項目15に記載の磁束コレクタ。
(項目19)
前記内径に近接する前記本体の最小厚さ(T inside )は、
Figure 0005061202
によって決定され、
式中、Modは、前記第2の磁石の第2の磁石外径であり、
SPodは、該本体の該内径に近接する前記磁石筐体の筐体外径を含み、
Meは、メガガウス・エルステッド(MgO)での磁石エネルギー積を含む、
項目15に記載の磁束コレクタ。
(項目20)
前記外径に近接する前記本体の最小厚さ(T outside )は、
Figure 0005061202
によって決定され、
式中、Modは、前記第2の磁石の第2の磁石外径であり、
SPodは、該本体の該外径に近接する前記磁石筐体の筐体外径を含み、
Meは、メガガウス・エルステッド(MgO)での前記磁石エネルギー積を含み、
Fodは、該本体の該外径を含む、
項目15に記載の磁束コレクタ。
(項目21)
前記外径は、約1.2mmよりも大きい厚さを備え、前記内径は、約4mm以下の厚さを備える、項目15に記載の磁束コレクタ。
(項目22)
スピーカを組み立てる方法であって、
該スピーカの第1のアセンブリを構築するステップであって、該第1のアセンブリは、モータアセンブリに含まれる複数の磁石のうちの少なくとも1つを少なくとも部分的に囲む、磁石筐体を含み、該磁石は、それぞれが磁束を発生するように動作可能であり、該第1のアセンブリはまた、磁束コレクタも含み、該磁石筐体および該磁束コレクタはそれぞれ、該磁石の該磁束を受容して、該磁石筐体と該モータアセンブリとの間に形成される空隙へと伝送するように構成される、ステップと、
該スピーカの第2のアセンブリを構築するステップであって、該第2のアセンブリは、支持フレームと、該支持フレームに取り付けられるコーンとを含む、ステップと、
該第1のアセンブリと該第2のアセンブリとを連結するステップと
を含む、方法。
(項目23)
前記第2のアセンブリを交換アセンブリと交換することをさらに含み、該交換アセンブリは、交換支持フレームと、該交換支持フレームに取り付けられる交換コーンとを含む、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記第1のアセンブリと前記第2のアセンブリとを連結することは、ネジ付きの締結器によって該第1のアセンブリを該第2のアセンブリに締結すること、該第1のアセンブリを該第2のアセンブリに溶接すること、およびスナップ嵌合または摩擦嵌合によって該第1のアセンブリを該第2のアセンブリに締結することのうちの少なくとも1つをさらに含む、項目22に記載の方法。
(項目25)
スピーカによって音を発生する方法であって、
モータアセンブリ内に含まれる第1の磁石によって第1の磁束を発生することであって、該第1の磁石は、磁気伝導性である磁石筐体によって少なくとも部分的に囲まれる、ことと、
該モータアセンブリ内に含まれる第2の磁石によって第2の磁束を発生させることであって、該第2の磁石は、少なくとも部分的に該磁石筐体の外側にある、ことと、
該磁石筐体によって該第1の磁束を受容することと、
磁束コレクタによって該第2の磁束を受容することであって、該磁束コレクタは、該磁束コレクタが該磁石筐体から離れる方向に延在するように、該磁石筐体と連結され、該磁束コレクタは磁気伝導性である、ことと、
該磁束コレクタおよび該磁石筐体によって、該第1の磁束および該第2の磁束を、該磁石筐体と該モータアセンブリとの間に形成される空隙へと伝送することと
を含む、方法。
本発明は、以下の図面および説明を参照することにより、より良好に理解することができる。図中の構成要素は、必ずしも正確な縮尺ではなく、その代わり、本発明の原理を例示することが強調されている。さらに、図中、類似の参照数字は、異なる図の全体を通して、対応する部品を指定する。
図1は、磁束コレクタを含む、実施例のスピーカの平面図である。 図2は、図1のスピーカの切断側面図である。 図3は、図1のスピーカの分解図である。 図4は、図3のスピーカに含まれる、モータアセンブリ、磁石筐体、および磁束コレクタの分解図である。 図5は、実施例の磁束コレクタおよび磁石筐体の平面図である。 図6は、図5の磁束コレクタおよび磁石筐体の切断側面図である。 図7は、別の実施例の磁束コレクタおよび磁石筐体の平面図である。 図8は、図7の磁束コレクタおよび磁石筐体の部分切断側面図である。 図9は、磁束線とともに描かれた図6のスピーカの一部分である。 図10は、同様に磁束線とともに描かれた図6のスピーカの一部分である。
図1は、支持フレーム102、モータアセンブリ104、磁束コレクタ106、およびスパイダ108を含む、実施例のスピーカ100の平面図である。図1では、スピーカ100は、概して長円形で図示されている。他の実施例では、正方形、円形、長方形等の、異なる幾何学的スピーカ形状もまた、使用されてもよい。加えて、スピーカ100に含まれるものとして記載される構成要素は、限定または必要な構成要素としてではなく、例証の意味に見られるべきである。記載された実施例の構成要素のうちのいくつかは、省略されてもよく、および/または、他の実施例では、他の構成要素がスピーカ100内で使用されてもよい。
図2は、線2-2に沿った、図1のスピーカ100の切取側面図である。図1および2では、スピーカ100は、支持フレーム102、モータアセンブリ104、磁束コレクタ106、および磁石筐体202を含んでもよい。支持フレーム102は、プラスチック、アルミニウム、鋼、炭素繊維、マグネシウム、または他の材料等の、任意の剛性材料から形成されてもよい。モータアセンブリ104は、第1のセンタリングピン204、第1の磁石206、第2の磁石208、第1のコアキャップ210、第2のコアキャップ212、および第2のセンタリングピン214を含んでもよい。他の実施例では、モータアセンブリ104は、3つ以上の磁石を含んでもよい。加えて、または代替として、センタリングピンおよび/または第2のコアキャップは、省略されてもよい。
磁石筐体202は、中空空洞を画定する基部および周囲壁を含むように構成可能である、任意の種類の磁気伝導性材料(強磁性体)で形成されてもよい。一実施例では、磁石筐体202は、シェルポットと呼ばれてもよい。第1の磁石206は、磁石筐体202の基部と隣接している中空空洞に少なくとも部分的に配置され、磁石筐体202の壁によって少なくとも部分的に包囲されてもよい。第1の磁石206は、機械的締結器、接着剤、摩擦嵌合、または第1の磁石206を磁石筐体202の基部と固定して連結するための任意の他の機構で、磁石筐体202の基部と連結されてもよい。第2の磁石208は、第1の磁石206に隣接して配置されてもよく、第1のコアキャップ210が、第1の磁石206と第2の磁石208との間に配置される。第2の磁石208は、少なくとも部分的に磁石筐体202の外側にあってもよい。
図2では、第2の磁石208は、第2の磁石208によって発生させられる磁場の大部分が磁石筐体202を通って伝送されないように、ほぼ完全に磁石筐体202の外側に配置されている。第2のコアキャップ212は、第1のコアキャップ210の反対側にある第2の磁石208の側面上に第2の磁石208と連続接触して配置されてもよい。第1および第2の磁石206および208は、磁気エネルギーを発生させるか、またはそれを発生させるように充電されることが可能な、鉄、コバルト、ニッケル、またはポリマー等の、任意の磁性材料から形成されてもよい。図2では、第1の磁石206は、一次磁石として動作可能であり、第2の磁石208は、バッキング磁石として動作可能である。したがって、第1および第2の磁石206および208の極性は、第1および第2の磁石206および208の同一極性が、第1のコアキャップ210の反対側で互いに向き合うように配置されるものと同様である。
図2の実施例の動作中、第1の磁石206からの磁気エネルギーは、第1の磁気回路を完成させるように、磁石筐体202およびモータアセンブリ104と磁石筐体202との間に形成される空隙220を実質的に通って伝送されてもよい。空隙220は、磁石206および208の磁気エネルギーが集結される、予め定められた場所である。第2のコアキャップ212に隣接して配置される、第2の磁石208(バッキング磁石)の最上極の磁気エネルギーは、第2の磁気回路を完成させるために、空隙220を含む空気を大部分が通って進んでもよい。空気の磁気抵抗が比較的高いため、第2の磁石208の磁気エネルギーの空気を通る進行は、磁気エネルギーのレベルを比較的迅速に低減する。一方で、磁束コレクタ106の磁気抵抗は比較的低く、第2の磁石208によって生成される磁気エネルギーは、空気を通って進行するよりもむしろ、磁束コレクタ106を通って空隙220へと伝送される。したがって、磁束コレクタ106は、空隙220に供給されている磁気エネルギーレベルを最大化するために、空気を通る第2の磁石208の磁気エネルギーの進行の量を低減する。その結果、スピーカの動作に貢献するために利用可能である、第2の磁石208の磁気エネルギーの大きさは、磁束コレクタ106の使用によって有意に増加させられる。
モータアセンブリ104および磁石筐体202は、スピーカ100の中心軸216と同心円状となるように整列されてもよい。第1の磁石206、第2の磁石208、第1のコアキャップ210、および第2のコアキャップ212は、接着剤、機械的締結器、相互繋止特徴、または任意の他の機構によって、相対位置で相互に、かつ磁石筐体202に固定して担持されてもよい。磁束コレクタ106もまた、磁石筐体202および/またはスピーカ100の中心軸216と同心円状となるように整列されてもよい。
図2では、磁石筐体202の基部、第1の磁石206、第2の磁石208、第1のコアキャップ210、および第2のコアキャップ212のそれぞれは、第1および第2のセンタリングピン204および214を収容するような開口を含んでもよい。開口は、中心軸216に沿って形成されてもよい。したがって、第1の磁石206、第2の磁石208、第1のコアキャップ210、および第2のコアキャップ212は、第1および第2のセンタリングピン204および214で形成される連結機構によって、一緒に、および磁石筐体202の基部に固定して連結される。他の実施例では、第1および第2のセンタリングピン204および214は、単一部材、またはモータアセンブリ104に含まれる構成要素を適所に担持する任意の他の構成であってもよい。また、第1および第2のセンタリングピン204および214は、柱として形成される単一部材であってもよい。この構成では、第1の磁石206、第2の磁石208、第1のコアキャップ210、および第2のコアキャップ212を適所に担持するために、第1の磁石206および第2の磁石208の磁気エネルギーが柱と連携して用いられてもよい。加えて、または代替として、相互に、かつ磁石筐体202に対してモータアセンブリ104の構成要素の位置を維持するために、中心軸216からオフセットされた複数の連結機構または柱が使用されてもよい。
第1および第2のセンタリングピン204および214は、相互に、かつ磁石筐体202に対して第1の磁石206、第2の磁石208、第1のコアキャップ210、および第2のコアキャップ212の位置を維持するように剛性保持機能を提供する、任意の設計であってもよい。図2では、第1および第2のセンタリングピン204および214は、磁石筐体202の基部および第2のコアキャップ212に接触するように形成される外側フランジを含む、ネジ付きの二部品設計である。一実施例では、連続接触している第1の磁石206、第2の磁石208、第1のコアキャップ210、および第2のコアキャップ212の構成は、ポット型の多重磁石固定子構成を形成してもよい。
音声コイル222は、第1および第2の磁石206および208によって発生させられる磁場における空隙220内で、スパイダ108によって支持されてもよい。したがって、音声コイル222は、磁石206および208の集中的な磁気エネルギーを受ける。スパイダ108は、スパイダ108の内周において音声コイル222が連結される、中心開口部を含む。スパイダ108は、外周において、支持フレーム102、磁束コレクタ106、または支持フレーム102および磁束コレクタ106の組み合わせに連結されてもよい。以降に記載されるように、図2では、スパイダ108は、磁束コレクタ106と連結されている。
概して、動作中、スピーカ100によって変換されるプログラム材料を表す、電気信号を供給する増幅器からの電流は、音声コイル222を駆動する。音声コイル222は、信号に基づいて誘導磁場を生成してもよい。第1の磁石206および第2の磁石208によって発生させられる磁場との誘導磁場の相互作用は、スパイダ108によって所望の範囲の往復運動に支持および維持されながら、音声コイル222を軸方向に往復運動させてもよい。音声コイル222の往復運動は、スピーカ100によって変換されるプログラム材料を表す音を生成する。
磁束コレクタ106は、鋼等の磁気エネルギーを伝導することが可能な任意の材料で形成されてもよい。磁束コレクタ106は、磁石筐体202と連結されてもよく、または磁石筐体202の少なくとも一部分を含む単一の一体型構造の一部として、一体的に形成されてもよい。磁束コレクタ106はまた、支持フレーム102と連結されてもよい。図2では、磁束コレクタ106は、小ネジ224等の締結器によって、支持フレーム102と連結される。他の実施例では、磁束コレクタ106は、支持フレーム102と一体的に形成され、支持フレーム102によって外側被覆され、支持フレーム102に接着され、支持フレーム102に溶接され、および/または、ネジ式接続、スナップ嵌合、および/または摩擦嵌合等の何らかの形式の機械的接続によって連結されてもよい。
図3は、図1および2の実施例のスピーカの分解斜視図である。図3では、磁束コレクタ106は、モータアセンブリ104と連結されている。磁束コレクタ106はまた、締結器302等の連結機構によって支持フレーム102と連結される。図3はまた、コーン304、パッドリング306、上面ガスケット308、および支持フレーム102と連結されてもよい電気コネクタ310も図示する。他の実施例では、パッドリング306および/または上面ガスケット308は、省略されてもよい。コーン304の頂点は、モータアセンブリ104付近の音声コイル222の端に取り付けられてもよい。コーン304の外周縁は、周囲部314または他の追従性構造に連結されてもよい。周囲部314は、外周において支持フレーム102に取り付けられてもよい。他の実施例では、周囲314は、省略されてもよく、コーン304は、支持フレーム102と直接連結されてもよい。支持フレーム102はまた、表面上またはスピーカエンクロージャ内等の所望の場所でスピーカ100の載置を支持するために使用されてもよい、縁部、耳部、または他の機構316を含んでもよい。スパイダ108、音声コイル222、コーン304、パッドリング306、上面ガスケット308、および周囲314は、中心軸216と同心円状に配置されてもよい。
電気コネクタ310は、導体をスピーカ100に連結するための端子の一実施例である。そのような導体は、プログラム材料を表す電気信号を提供してもよい。電気コネクタ310は、スピーカ100への正および負の接続点を含んでもよい。電気コネクタ310はまた、音声コイル222と連結されてもよい。図3では、電気コネクタ310は、雄部品および雌部品を有する2部品ソケットコネクタである。他の実施例では、ネジ端子、はんだ接続、圧着コネクタ、バナナプラグソケット、および他の接続を含むが、それらに限定されない、任意の他の形の電気接続が使用されてもよい。
図4は、モータアセンブリ104および磁束コレクタ106の一実施例の分解斜視図である。図4では、磁石筐体202および磁束コレクタ106は、単一の一体型構造として一体的に形成される。例えば、磁石筐体202および磁束コレクタ106は、単一の機械加工部品であってもよい。他の実施例では、磁石筐体202および磁束コレクタ106は、二部品の鍛造および機械加工された部品、または三部品の鍛造、機械加工、および型打ちされた部品であってもよい。二および三部品の実施例では、部品は、溶接、ネジ式接続、圧入、摩擦嵌合、または任意の他の機構によって、単一の一体型構造を形成するように永久的に連結されてもよい。他の実施例では、磁石筐体202および磁束コレクタ106は、スピーカ組立工程中に連結される、別々に製造された部品であってもよい。
図2および4では、第1のセンタリングピン204は、小ネジ402等の締結器によって、磁石筐体202と連結される。他の実施例では、第1のセンタリングピン204を磁石筐体202に固定して連結するために、任意の他の連結機構が使用されてもよい。さらに他の実施例では、第1のセンタリングピン204は、磁石筐体202と一体的に形成されてもよい。
図4では、第2のセンタリングピン214は、磁石筐体202、第1の磁石206、第1のコアキャップ210、第2の磁石208、および第2のコアキャップ212を、互いにスピーカの中心軸216と同心円状の位置関係で固定して担持するように、第1のセンタリングピン204内へ螺入されてもよい。他の実施例では、位置関係を維持するために、接着剤等の任意の他の機構または材料が使用されてもよい。
一実施例では、第1のセンタリングピン204は、磁石筐体202の基部からモータアセンブリ104を通って延在する柱を形成してもよく、第2のセンタリングピン214は、省略されてもよい。この実施例では、磁石筐体202、第1の磁石206、第1のコアキャップ210、第2の磁石208、および第2のコアキャップ212を相互の位置関係に固定して担持するために、第1および第2の磁石206および208の磁気エネルギーが使用されてもよく、第1のセンタリングピン204(柱)は、モータアセンブリ104をスピーカの中心軸216と同心円状に維持してもよい。
第1および第2のセンタリングピン204および214は、真鍮、セラミック、炭素繊維、プラスチック、木材、またはガラス等の、磁気エネルギーを伝導しない任意の剛性材料で形成されてもよい。したがって、第1および第2の磁石206および208の磁場は、第1および第2のセンタリングピン204および214を通って伝送されないが、代わりに、磁束コレクタ106および磁石筐体202を通って空隙220内へ伝送される。
図5は、磁石筐体202と一体的に形成される磁束コレクタ106の一実施例である。図5では、磁束コレクタ106は、円形であり、例示を明瞭にするためにモータアセンブリを含まない。磁束コレクタ106は、放射状直径である内径502、および放射状直径である外径504を含み、その両方が概して円形である。磁束コレクタ106が長円形、正方形、長方形、または任意の他の形状である、他の実施例では、内径および外径502および504は、磁束コレクタの各内周および外周を画定する対応形状であってもよい。したがって、本明細書で使用されるように、磁束コレクタ106の内周および外周の形状にかかわらず、内径502は、磁束コレクタ106の内周として画定され、外径504は、磁束コレクタ106の外周として画定される。
磁束コレクタ106の本体は、内径502と外径504との間に延在してもよい。内径502、外径504、および本体は、中心軸216と同心円状である。内径502は、磁石筐体202を収容するように形成される中心開口を画定する。故に、磁束コレクタ106の本体は、磁石筐体202から外径504へ外向きに均一に延在してもよい。図5では、磁束コレクタ106は、単一の一体型構造として形成される一部品の機械加工構成要素を形成するように、磁石筐体202と連結される。以前に論じられているように、他の実施例では、磁束コレクタ106が別々に形成され、別々に形成された磁石筐体202と連結される、他の製造構成が可能である。
図6は、図5の磁束コレクタ106および磁石筐体202の切取図である。図6では、磁束コレクタ106と磁石筐体202とは、磁石筐体202の基部の反対側にある、磁石筐体202の周囲部において連結される。他の実施例では、磁束コレクタ106と磁石筐体202とは、磁石筐体202の壁に沿った任意の場所において連結されてもよい。磁束コレクタ106と磁石筐体202とがどの場所において連結されても、磁束コレクタ106および磁石筐体202の両方は、過飽和を伴わずに第1および第2の磁石206および208の磁束を空隙220へと伝送するように、十分に磁気伝導性の材料で形成されてもよい。
図5および6では、磁束コレクタ106は、複数の取付けフランジ508を含む。取付けフランジは、支持フレーム102(図1)への磁束コレクタ106の連結を可能にする、任意の機構または部材であってもよい。取付けフランジ508は、外径504に近接して配置されてもよい。代替として、取付けフランジ508は、磁束コレクタ106の本体上の他の場所に位置してもよい。図5および6では、取付けフランジ508のそれぞれは、開口510を含む。開口510は、小ネジ等の締結器を収容するように形成されてもよい。他の実施例では、磁束コレクタ106および支持フレーム102を固定して連結するために、クリップ、スナップ、または他の機構等の、他の形の載置機構が、取付けフランジ508とともに使用されてもよい。したがって、磁束コレクタ106は、構造部材として、支持フレーム102に対して磁石筐体202の位置を固定して維持するように動作可能であってもよい。一実施例では、磁束コレクタ106は、支持フレーム102に対して磁石筐体202の固定位置を維持する、唯一の構造部材であってもよい。
磁束コレクタ106はまた、複数の通気口512およびスパイダプラットフォーム514も含む。通気口512は、空気流を提供するために、磁束コレクタ106を貫通している。空気流は、スピーカ100の動作中に音声コイルが往復運動するときに、スパイダ108が自由に移動することを可能にする。通気口512は、音声コイル222が空隙220中を往復運動するときに、スパイダ108に及ぼされている空気圧または真空圧を最小化するように、サイズ決定され、配置されてもよい。スパイダプラットフォーム514は、スパイダ108(図2)を磁束コレクタ106に固定して連結するように、接着剤を受容するための平面等の連結機構を提供してもよい。図2および3に図示されるように、スパイダ108は、スパイダ108の外周において、スパイダプラットフォーム514に連結されてもよい。スパイダ108は、膠等の接着剤で、クランプ等の機械的機構で、および/またはスロットまたはチャネル等の担持機構で、スパイダプラットフォーム514と連結されてもよい。
製造中、磁束コレクタ106が支持フレーム102(図1)と連結される前または後に、スパイダ108は、スパイダプラットフォーム514と連結されてもよい。スパイダプラットフォーム514は、スパイダ108の外周の位置を支持し、固定して維持してもよい。故に、スパイダ108は、音声コイル222を支持および拘束して、磁束コレクタ106だけでなく、支持フレーム102、および磁束コレクタ106と堅く連結される磁石筐体202に対しても、軸方向に往復運動してもよい。
したがって、スピーカ100の磁石筐体202および磁束コレクタ106は、スピーカアセンブリの構造の第1の半分として利用される。磁石筐体202および磁束コレクタ106は、スピーカ100のスパイダ108、音声コイル222、およびモータアセンブリ104を支持する。したがって、磁石筐体202および磁束コレクタ106の組み合わせは、スピーカ100のスパイダ108、音声コイル222、およびモータアセンブリ104の位置関係を維持する一方で、モータアセンブリの磁石の磁束のためのチャネルも提供する。磁束コレクタ106は、ボルト、ネジ、または他の締結器等の締結器によって、または磁束コレクタ106を支持フレーム102のプラスチックの型に外側被覆して完全アセンブリを形成することによって、スピーカアセンブリの第2の半分に取り付けられてもよい。
スパイダ108を支持するためのスパイダプラットフォーム514の使用は、従来のスピーカ設計と比較して、組み立てられたスピーカ100の全体的な奥行きを有利に低減する。一実施例では、スピーカ100の全体的な奥行きは、数ミリメートル低減される。スピーカの奥行きの節約の大きさは、スピーカのサイズに応じて変動してもよい。加えて、スパイダプラットフォーム514と連結されるスパイダ108を有することによって、有意な製造利点が達成されてもよい。例えば、スパイダ108は、モータアセンブリ104および磁束コレクタ106を含むスピーカアセンブリの第1の半分を表す、別個のアセンブリの一部として製造されてもよい一方で、コーン304、支持フレーム102等は、スピーカアセンブリの第2の半分として別々に製造されてもよい。したがって、磁束コレクタ106が支持フレーム102と連結されると、スピーカ100の組立が完了する。コーン304および支持フレーム102を含むアセンブリは、スパイダ108、モータアセンブリ104、および磁束コレクタ106アセンブリが再利用されてもよいように、交換可能部品として供給されてもよい。
図7は、磁石筐体202と連結される磁束コレクタ106の別の実施例である。図8は、図7の磁束コレクタ106および磁石筐体202の横断面を図示する、部分切取図である。図7および8では、磁束コレクタ106および磁石筐体202は、ともに連結される3つの別個の部品(三部品設計)として形成される。別の実施例では、磁石筐体202が鍛造および機械加工されてもよく、そして、磁束コレクタ106が型押しされた部品であってもよい、二部品設計が実施されてもよい。図5および6の実施例と同様に、磁束コレクタ106は、スパイダ108が往復運動する際に空気流を許容するように、通気口512を含んでもよい。
磁束コレクタ106はまた、外側被覆されてもよい。例えば、プラスチック支持フレーム102は、プラスチックの型の中で成形されてもよい。磁束コレクタ106は、支持フレーム102を形成する液体プラスチックが硬化前に磁束コレクタ106の一部分を包むように、成形工程前にプラスチックの型に挿入されてもよい。故に、成形プロセスが完了すると、磁束コレクタ106は、支持フレーム102に固定して取り付けられる。その点で、磁束コレクタ106は、磁束コレクタ106に形成される複数の保持開口702を含んでもよい。液体プラスチックがプラスチックの型に進入すると、プラスチックは、保持開口702を通って流れ、保持開口702を充填して磁束コレクタ106の放射状の縁を覆う、単一の一体型プラスチック構造を形成してもよい。
別の実施例で、磁束コレクタ106は、支持フレーム102内/上に形成される、鋼製バー等の磁気伝導性バーとして形成されてもよい。この実施例では、支持フレーム102は、従来のスピーカの場合のように、磁石筐体202に直接連結されてもよい。しかしながら、それを通って磁束が流れてもよいチャネルを形成するために、支持フレーム102が磁石筐体202に連結される時に、伝導性バーは、磁石筐体202に接触するように支持フレーム102と連結されてもよい。伝導性バーは、機械的連結、接着剤、締結器等によって、支持フレーム102に外部から連結されてもよい。代替として、伝導性バーは、十分な磁束搬送能力を提供するように支持フレーム102に外側被覆されてもよい。伝導性バーが外側被覆される場合、磁気バーのそれぞれの少なくとも一部分は、保持開口を含んでもよい。加えて、伝導性バーの一部分は、伝導性流路のそれぞれと磁石筐体202との間に磁気伝導性流路を形成するために、プラスチックで外側被覆されなくてもよい。さらに他の実施例では、支持フレームを形成するために使用されるプラスチックは、支持フレーム102を通る磁気伝導性経路を形成するために、プラスチックの全体に分散される磁気伝導性粒子を含んでもよい。
図8では、三部品設計は、第1の部品として磁束コレクタ106を含み、磁石筐体202は、第2および第3の部品を含む。具体的には、第2の部品は、中空筐体802を形成する磁石筐体202の壁であり、第3の部品は、基板804を形成する磁石筐体202の基部である。中空筐体802は、開放端を含んでもよい。基板804は、中空筐体802の開放端のうちの一方に嵌入するように形成されてもよい。中空筐体802は、基板804が中空筐体802に形成される空洞808内へ所定の距離で延在することを可能にする、フランジ806を含んでもよい。フランジ806は、中空筐体802の内面の少なくとも一部分を迂回し、基板804が静置してもよい棚を形成してもよい。基板804は、中空筐体802と基板804とを固定して連結するための、溶接、糊、摩擦嵌合、1つ以上の締結器、または任意の他の連結機構によって、中空筐体802と連結されてもよい。図8では、基板804は、センタリングピン204(図2)を収容するように形成される中心開口810、および小ネジ402(図4)等の締結器を収容するための複数の隣接する開口812を含む。他の実施例では、0個の開口、より少ない開口、または付加的な開口が、基板804に含まれてもよい。
図8では、磁束コレクタ106を磁石筐体202に連結するために、ステークオン(stake on)814の形の実施例の連結機構が示されている。磁石筐体202は、段部816を含む。段部816は、磁石筐体202を同心円状に囲み、磁石筐体202と一体化して、または、溶接、糊、圧入、または他の連結機構によって磁石筐体202と連結される別個の構造として形成されてもよい。
製造中、ステークオン814は、磁束コレクタ106に同心円状に形成される中心開口に、磁石筐体202を挿入することによって生成される。磁石筐体202は、磁束コレクタ106の内径に近接する磁束コレクタ106の一部分が段部816上に静置するまで、磁束コレクタ106に挿入されてもよい。磁石筐体202の開口を通って延在する中空筐体802の一部分は、段部804と中空筐体802の屈曲部分との間で磁束コレクタ106の一部分を圧縮するように、磁束コレクタ106の本体上で下向きに屈曲されてもよい。したがって、磁束コレクタ106は、磁石筐体202に対して適所に固定されて担持されてもよい。他の実施例では、以前に論じられているように、他の形の連結機構が可能である。外側被覆および連結(必要であれば)の後、磁束コレクタ106および磁石筐体202の組み合わせは、支持フレーム102(図1)と機械的に連結されてもよい。
図9は、磁石筐体202および磁束コレクタ106を含む、図2のスピーカ100の一部分の切取側面図であり、明瞭にするために、支持フレーム102およびスパイダ108が除去されている。図9では、磁石206および208によって発生させられる磁場に含まれる、磁束の経路の実施例のモデリングが、複数の磁束線として描かれている。
第1の磁石206の磁束は、一次磁束線902で図示される。一次磁束線は、第1の磁石206からの磁束が、磁石筐体202を通って空隙220へと、次いで、第1のコアキャップ210へと伝送されることを図示する。空隙220は、音声コイル222(図2)に対する所定の場所で磁石206および208の磁束を集結するように、磁石筐体202とモータアセンブリ104との間に形成される。
第2の磁石208の磁束は、バッキング磁束線904で図示される。第1のバッキング磁束線904aは、第2のコアキャップ212を退出し、磁束コレクタ106の外径または外周縁に到達するまで空気を通って進行する。第1のバッキング磁束線904aは、磁気伝導性磁束コレクタ106によって受容され、磁石筐体202と磁石206および/または208との間に形成される空隙220へと伝送される。同様に、他のバッキング磁束線904b-904fは、磁束コレクタ106の本体の長さに沿って、種々の点または直径で磁束コレクタ106に進入し、磁石筐体202を介して空隙220へと伝送される。
第1および第2の磁石206および208の磁束は、音声コイルに近接する所定の場所で空隙220に集結される。図9では、所定の場所は、第1のコアキャップ210に隣接するため、第1および第2の磁石206および208の両方からの磁束の大部分(実質的に全ての磁束)もまた、第1のコアキャップ210を通って伝送される。しかしながら、第1の磁石206からの磁束の一部は、磁石筐体202のみを通って伝送されてもよく、第2の磁石208からの磁束の一部は、磁束コレクタ106を通って伝送されてなくてもよい。
図9では、磁束コレクタ106は、内径502(図5)に近接する近位端910において磁石筐体202と連結され、磁石筐体202から離れるように、磁束コレクタ106の外径に近接する遠位端912へと、所定の角度で延在する。所定の角度は、第2の磁石208と磁束コレクタ106との間に隙間域を形成し、その内側で、スパイダ108は、磁束コレクタ106または磁石筐体202に接触することなく、音声コイル222(図2)とともに往復運動してもよい。したがって、所定の角度は、磁束コレクタ106またはスピーカ100に含まれる任意の他の構造との接触なしで、スパイダ108および音声コイル222アセンブリの運動を可能にするのに十分な空間の容量を形成する、任意の角度であってもよい。
磁束の大きさは、磁束コレクタ106に進入するバッキング磁束線904の数の増加により、近位端910のより近くで増加する。故に、磁束コレクタ106の磁束搬送能力は、磁石筐体202の最近傍において最大であってもよい。磁束コレクタ106の磁束搬送能力は、遠位端912のより近くで、より低くてもよい。したがって、磁束コレクタ106の厚さは、磁束コレクタ106の内径の直ぐ近くで最も厚くなり、磁束コレクタ106の外径の直ぐ近くで最も薄くなるように、漸減してもよい。図9では、通気口512のうちの1つが図示されている。通気口512の近傍には磁気伝導性の低い材料があるため、磁束コレクタ106において伝送される磁束の密度は、それに対応して増加する。磁束コレクタ106に加えて、支持フレーム102もまた、モータアセンブリ104(図1)からの磁束の伝達を可能にするように、強磁性材料で作られてもよい。代替として、または加えて、磁束の付加的な伝送を可能にするために、強磁性グリルがスピーカ100とともに使用されてもよい。強磁性グリルは、中心軸216(図2)と同心円状であってもよく、コーン304(図3)の上方に障壁を提供して、外部物体による損傷からコーン304を保護し、および/またはスピーカ100の上方に誘引カバーを提供してもよい。少なくとも第2の磁石208からの磁場の漂遊磁束は、支持フレーム102および/またはグリルで、空隙220(図2)に方向付けられ、伝送されてもよい。加えて、支持フレーム102および/またはグリルの強磁性材料は、第1および第2の磁石206および208の近傍でスピーカ外部に配置される構成要素の磁気遮蔽を提供してもよいため、そのような構成要素上の第1および第2の磁石206および208の磁場の影響は、最小化される。加えて、または代替として、支持フレーム102および/またはグリルは、スピーカ100の熱放散を増大するように、高熱伝導性の材料から作られてもよい。
別の実施例では、第2のコアキャップ212(図2)の厚さは、増加されてもよい。コアキャップ212の増加した厚さは、第2のコアキャップ212に連結される強磁性延長部材の形であってもよい。代替として、第2のコアキャップ212は、厚さを増加させるように付加的な材料で形成されてもよく、または、増加した厚さを提供するように複数のコアキャップが積み重ねられてもよい。第2のコアキャップ212の厚さの増加は、支持フレーム102および/またはグリルへの1つ以上の磁気伝導性チャネルを形成して、空隙220(図2)への磁束の効率的な伝送を可能にするのに十分であってもよい。第2のコアキャップ212の延長部が、同様に高熱伝導性の材料から作られる場合、スピーカの熱放散もまた、増大されてもよい。
図10は、磁石筐体202および磁束コレクタ106を含む、図2のスピーカの一部分の別の横断面であり、明瞭にするために、支持フレーム102およびスパイダ108が除去されている。図10では、磁束コレクタ106における磁束線の数の低減に従って、磁束コレクタ106の厚さが近位端160付近で最も厚くなり、遠位端162に向かって次第により薄くなるように漸減されることをさらに図示するために、磁束コレクタ106は、通気口512(図5)の間の横断面で示されている。図10では、漸減は、均一な漸減であり、他の実施例では、漸減は、曲線状の漸減、階段状の漸減、他の非線形の漸減であってもよい。さらに他の実施例では、厚さは、近位端910と遠位端912との間で均一であってもよい。
図9および10では、磁束コレクタ106の磁束搬送能力は、磁束コレクタ106を通る、テスラ(T)で測定される磁束密度を、所定の強度またはそれ以下に維持するのに十分であってもよい。磁束コレクタ106の磁束搬送能力は、磁束コレクタ106の直径表面積(diametric surface area)および/または断面積によって影響される。直径表面積および/または断面積が大きいほど、所望の大きさのテスラの磁束密度を超えることなく、より多くの磁束が、磁束コレクタ106を通って流れてもよい。したがって、開口512の数、磁束コレクタ106のサイズ、磁束コレクタ106が作られる材料の磁気伝導性、および磁束コレクタ106を形成する材料の厚さは、磁束搬送能力を変化させてもよい。
一実施例では、磁束コレクタ106の所望の大きさの磁束密度は、約2T以下である。別の実施例では、磁束コレクタ106の磁束密度は、約1Tから約2Tまでの範囲に維持されてもよい。さらに別の実施例では、磁束コレクタ106の磁束密度は、約2.2T未満に維持されてもよい。
磁束コレクタ106の直径表面積は、磁束コレクタ106の決定外径(遠位端912)と磁束コレクタ106の決定内径(近位端910)との間の任意の直径点(diameter point)(p)において決定されてもよい。したがって、磁束コレクタ106を形成し、所望のテスラ強度未満を維持するために必要とされる、鋼製等の材料の最小容量は、変量を含まない直径点(p)を選択することによって、磁束コレクタ106に形成される開口512、磁束コレクタ106の構造に含まれる他の材料、および/または磁束コレクタ106の直径表面積における任意の他の変数を考慮して決定される。一実施例では、直径表面積(Ds)は、近位端910と、開口512の円形列等の変量との間の任意の直径点(p)において、次式によって決定されてもよく、
Figure 0005061202
式中、Modは、第2の磁石208の外径であり、Fdpは、直径点(p)における磁束コレクタ106の直径であり、SPodは、磁束コレクタ106の近位端910における磁石筐体の外径であり、Meは、第2の磁石208のメガガウス・エルステッド(MgO)単位での磁石エネルギー積である。
磁束コレクタ106における磁束の強度は、モータアセンブリ104の構成に基づいてもよい。具体的には、磁石206および208によって発生させられる磁場の強さ、磁石筐体202および/または磁束コレクタ106に対する磁石206および208の位置、磁石筐体202および磁束コレクタ106が連結される点、および/または、磁石筐体202および/または磁石206および208の直径である。2T等の最適なテスラ強度未満に維持する、近位端160における磁束コレクタ106の最小厚さ(Tinside)を決定するための実施例の公式は、次式であってもよい。
Figure 0005061202
磁束コレクタ106の外径は、磁石筐体202へ磁気エネルギーを伝送することの有効性を最適化するように選択されてもよい。一実施例では、磁束コレクタ106の外径は、第2の磁石208の約3倍であってもよい。別の実施例では、磁束コレクタ106の外径が、第2の磁石208の外径の3倍以下であるとき、2T等の最適なテスラ強度未満に維持するために、外径における磁束コレクタ106の最小厚さ(Toutside)は、
次式で示されてよく、
Figure 0005061202
式中、Fodは、磁束コレクタ106の外径である。式3は、最小許容値を決定して所望のテスラ強度未満に維持するために使用されるので、外径(Fod)が第2の磁石208の直径の3倍より大きい場合、式3は負の数を生じ、したがって、有効な結果を提供しないことに留意されたい。同じ理由で、直径点(p)における磁束コレクタ106の直径(Fdp)が第2の磁石208の直径の3倍よりも大きくなるように選択されると、式1は同様に、有効な結果ではない負の数を生じる。
磁束コレクタ106の余分な厚さおよび/または延長された外径等の、最適範囲を超える磁束コレクタ106の一部として形成される任意の材料は、磁気エネルギーに対する効率的なチャネルとして、磁束コレクタ106の性能に悪影響を及ぼさないが、材料の費用、重量、およびサイズを追加し得る。加えて、より少ない材料を含む磁束コレクタ106は、依然として有益性を提供するが、厚さおよび直径表面積が、式1−3で決定されるように、少なくとも性能を最適化するための最小量である場合よりも、等級は低い。さらに、式1−3に示される1.55という定数は、磁束コレクタ106が構築される材料に応じて変化してもよい。式1−3の実施例では、磁束コレクタ106は、1010鋼で形成される。
したがって、磁束コレクタ106の直径表面積および/または厚さを変動させることによって、磁束コレクタ106の磁束密度は、所定の、所望の規模以下に維持されてもよい。一実施例では、磁束コレクタ106の厚さは、約1mmから約4mmまでの間の厚さの範囲内となるように選択されてもよい。
磁束コレクタ106の厚さはまた、遠位端912に向かう磁束コレクタ106の磁束線の数の低減に従って、近位端910付近で最も厚くなり、遠位端912に向かって徐々に薄くなるように漸減されてもよい。一実施例では、近位端910は、1.2mmより大きい厚さ、例えば、2.4mmの厚さであってもよい。図9では、以前に論じられているように、開口512のうちの1つがまた描かれている。それを通って磁気エネルギーが流れてもよい開口512は、所定の距離だけ近位端910から離間するように磁束コレクタ106に形成されてもよく、それにより、磁束コレクタ106における材料の容量の過剰な低減を回避する。以前に論じられているように、磁束コレクタ106が形成される材料の面積がある量未満になる場合、磁束密度は、2T等の決定限界値を越えて増加してもよい。故に、磁束コレクタ106のより大きい表面積、および磁束コレクタ106に流れるより少ない磁束線を活用するために、開口512は、近位端910から有利に離間されてもよい。
磁束コレクタ106がないと、第2の磁石208に対する磁束線の経路は、大幅により長くなり、図9および10に図示された磁束線よりも、空気を通る進行を有意に多く含む。磁石からの磁気エネルギーは、より多くの空気を通って進行しているので、音声コイルと相互作用するためにより少ない磁気エネルギーが利用可能である。したがって、より低い磁気エネルギーに起因して、図9および10の実施例と比較すると、コーン304(図3)における同様の規模の運動を発生させるためには、より多くの電力が電気信号から必要とされる。言い換えると、磁束コレクタ106を使用することにより、スピーカを駆動して、磁束コレクタ106を含まなかったスピーカと同様の規模のデシベルレベルで可聴音を発生させるために必要とされる、電力量を低減してもよい。
本発明の種々の実施形態を説明したが、さらに多くの実施形態および実施が本発明の範囲内で可能であることが、当業者に明白となるであろう。故に、本発明は、添付の請求項およびそれらの同等物を考慮する以外、限定されるべきではない。

Claims (25)

  1. スピーカであって、
    複数の磁石であって、該複数の磁石のそれぞれが磁束を発生させるようにモータアセンブリ内に構成されている、複数の磁石と、
    複数の磁石のうちの少なくとも1つを少なくとも部分的に囲むように構成されている磁石筐体であって、磁気伝導性材料であ磁石筐体と、
    該磁石筐体と連結されており、かつ、該磁石筐体から離れるように外向きに延在す磁束コレクタと
    を備え、
    該磁束コレクタは、該複数の磁石のうちの少なくとも1つの磁石束を受容し、該複数の磁石のうちの少なくとも1つの磁石の磁束を該磁石筐体と該モータアセンブリとの間に形成されている空隙へと伝送するように構成されている磁気伝導性材料である、スピーカ。
  2. 前記磁石筐体は、前記スピーカの中心軸に関して同心円状に配置されており、前記磁束コレクタは、該磁石筐体および該スピーカの該中心軸に関して同心円状に配置されている、請求項1に記載のスピーカ。
  3. 支持フレームと、
    該支持フレームと連結されているコーンと、
    該コーンと連結されており、かつ、前記複数の磁石に近接して配置されている音声コイルと
    をさらに備え、
    前記磁束コレクタの遠位端は、該支持フレームに連結されており、該磁束コレクタの近位端は、前記磁石筐体と連結されており、該磁束コレクタは、構造部材として動作可能であることにより、該支持フレームに対して該磁石筐体の位置を維持する、請求項1に記載のスピーカ。
  4. 前記磁束コレクタは、単一の一体型構造の一部として、前記磁石筐体と一体的に形成されている、請求項1に記載のスピーカ。
  5. 支持フレームと、
    該支持フレームに連結されているコーンと、
    該コーンと連結されており、かつ、前記複数の磁石に近接して配置されている音声コイルと、
    内周において該音声コイルと連結されており、かつ、外周において前記磁束コレクタと連結されているスパイダであって、該磁束コレクタは、該支持フレームとも連結されている、スパイダと
    をさらに備える、請求項1に記載のスピーカ。
  6. 前記複数の磁石は、第1の磁石と、第2の磁石とを備え、該第1の磁石は、前記磁石筐体によって少なくとも部分的に囲まれており、該第2の磁石は、該磁石筐体の外側にあり該第1の磁石の第1の磁束は、該磁石筐体によって前記空隙へと伝送され、該第2の磁石の第2の磁束は、該磁束コレクタによって該空隙へと伝送される、請求項1に記載のスピーカ。
  7. 前記磁束コレクタは、スパイダと連結されているスパイダプラットフォームを備え、該スパイダは、前記空隙中に配置されている音声コイルと連結されており、該スパイダは、該スパイダプラットフォームと堅く連結されており、該音声コイルは、前記スピーカの中心軸に沿って軸方向に往復運動することを可能にするように構成されており、該磁束コレクタは、該スパイダに隣接して配置されており、該磁束コレクタに形成されている複数の通気口を備え、該通気口は、該音声コイルが往復運動するときに、該スパイダに空気流を提供するように動作可能である、請求項1に記載のスピーカ。
  8. 前記磁束コレクタは、複数の磁気伝導性バーを備える、請求項1に記載のスピーカ。
  9. スピーカであって、
    第1の磁石および第2の磁石を含むモータアセンブリであって、該第1の磁石および該第2の磁石のそれぞれは、磁束を発生させるように構成されている、モータアセンブリと、
    該第1の磁石の少なくとも一部分を囲み、該第1の磁石の第1の磁束を磁石筐体と該モータアセンブリとの間に形成されている空隙へと伝送するように構成されている磁石筐体と、
    支持フレームと、
    該磁石筐体と該支持フレームとの間に連結されている磁束コレクタであって、該第2の磁石の第2の磁束を受容し、該第2の磁石の第2の磁束を該磁石筐体を通って該空隙へと伝送するように構成されている磁束コレクタと
    を備える、スピーカ。
  10. 前記磁束コレクタは、中心開口を形成する内径と、該磁束コレクタの周囲を形成する外径とを含み、該内径および該外径は、前記スピーカの中心軸と同心円状である、請求項9に記載のスピーカ。
  11. 前記磁束コレクタの前記外径は、前記第2の磁石の外径よりも約3倍大きい、請求項10に記載のスピーカ。
  12. 前記磁束コレクタによって伝送される前記第2の磁束の磁束密度は、約1.0テスラ以上かつ約2.2テスラ以下である、請求項9に記載のスピーカ。
  13. 前記磁束コレクタの厚さは、前記磁石筐体に近接する第1の厚さと該磁石筐体から離間した第2の厚さとの間で漸減させられ、該第1の厚さは、該第2の厚さよりも大きい、請求項9に記載のスピーカ。
  14. 前記磁束コレクタの前記厚さは、該磁束コレクタの束密度を所定の大きさの磁束密度以下に維持する割合で、前記第1の厚さと前記第2の厚さとの間で漸減するように構成されている、請求項13に記載のスピーカ。
  15. スピーカの磁束を受容し、伝送するように構成されている磁束コレクタであって、該スピーカは、支持フレームと、それぞれが磁束を発生させるように構成されている第1の磁石および第2の磁石と、該第1の磁石の少なくとも一部分を囲むように構成されている磁石筐体とを含み、該磁束コレクタは、
    内径と外径との間に延在する本体と、
    該支持フレームと連結するように構成されている外径と、
    該磁石筐体と連結するように構成されている内径と
    を備え、
    該本体の厚さは、該本体が該外径付近よりも該内径付近において厚くなるように、該内径と該外径との間で漸減させられ、
    該磁束コレクタは、該第1の磁石および該第2の磁石のうちの少なくとも1つ磁石の磁束を受容し、該第1の磁石および該第2の磁石のうちの少なくとも1つ磁石の磁束を該磁石筐体と該モータアセンブリとの間に形成されている空隙へと伝送するように構成されている磁気伝導性材料である、磁束コレクタ。
  16. 前記内径は、前記磁石筐体の少なくとも一部分を受容するように動作可能な開口を形成する、請求項15に記載の磁束コレクタ。
  17. 前記本体は、前記内径と前記外径との間で該本体を貫通す複数の通気口を備える、請求項15に記載の磁束コレクタ。
  18. 前記本体の厚さは、前記内径と前記外径との間において、前記磁束コレクタの磁束密度を約1.0テスラ以上かつ約2.2テスラ以下に維持するように構成されている、請求項15に記載の磁束コレクタ。
  19. 前記内径に近接する前記本体の最小厚さ(Tinside)は、
    Figure 0005061202
    によって決定され、
    式中、Modは、前記第2の磁石の第2の磁石外径であり、
    SPodは、該本体の該内径に近接する前記磁石筐体の筐体外径を含み、
    Meは、メガガウス・エルステッド(MgO)での磁石エネルギー積を含む、
    請求項15に記載の磁束コレクタ。
  20. 前記外径に近接する前記本体の最小厚さ(Toutside)は、
    Figure 0005061202
    によって決定され、
    式中、Modは、前記第2の磁石の第2の磁石外径であり、
    SPodは、該本体の該外径に近接する前記磁石筐体の筐体外径を含み、
    Meは、メガガウス・エルステッド(MgO)での前記磁石エネルギー積を含み、
    Fodは、該本体の該外径を含む、
    請求項15に記載の磁束コレクタ。
  21. 前記外径は、約1.2mmよりも大きい厚さを備え、前記内径は、約4mm以下の厚さを備える、請求項15に記載の磁束コレクタ。
  22. スピーカを組み立てる方法であって、
    該スピーカの第1のアセンブリを構築するステップであって、該第1のアセンブリは、モータアセンブリに含まれる複数の磁石のうちの少なくとも1つを少なくとも部分的に囲磁石筐体を含み、該複数の磁石それぞれが磁束を発生するように動作可能であり、該第1のアセンブリはまた、磁束コレクタも含み、該磁石筐体および該磁束コレクタそれぞれは、複数の磁石の束を受容し、該複数の磁石の磁束を該磁石筐体と該モータアセンブリとの間に形成されている空隙へと伝送するように構成されている、ステップと、
    該スピーカの第2のアセンブリを構築するステップであって、該第2のアセンブリは、支持フレームと、該支持フレームに取り付けられるコーンとを含む、ステップと、
    該第1のアセンブリと該第2のアセンブリとを連結するステップと
    を含む、方法。
  23. 前記第2のアセンブリを交換アセンブリと交換することをさらに含み、該交換アセンブリは、交換支持フレームと、該交換支持フレームに取り付けられる交換コーンとを含む、請求項22に記載の方法。
  24. 前記第1のアセンブリと前記第2のアセンブリとを連結することは、ネジ付きの締結器によって該第1のアセンブリを該第2のアセンブリに締結すること、該第1のアセンブリを該第2のアセンブリに溶接すること、およびスナップ嵌合または摩擦嵌合によって該第1のアセンブリを該第2のアセンブリに締結することのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項22に記載の方法。
  25. スピーカによって音を発生する方法であって、
    モータアセンブリ内に含まれる第1の磁石によって第1の磁束を発生することであって、該第1の磁石は、磁気伝導性である磁石筐体によって少なくとも部分的に囲まれている、ことと、
    該モータアセンブリ内に含まれる第2の磁石によって第2の磁束を発生させることであって、該第2の磁石は、少なくとも部分的に該磁石筐体の外側にある、ことと、
    該磁石筐体によって該第1の磁束を受容することと、
    磁束コレクタによって該第2の磁束を受容することであって、該磁束コレクタは、該磁束コレクタが該磁石筐体から離れる方向に延在するように、該磁石筐体と連結され、該磁束コレクタは磁気伝導性である、ことと、
    該磁束コレクタおよび該磁石筐体によって、該第1の磁束および該第2の磁束を、該磁石筐体と該モータアセンブリとの間に形成されている空隙へと伝送することと
    を含む、方法。
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