JP7454459B2 - スピーカ - Google Patents

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Description

本発明は、磁界発生部に、反発磁界を成形する2つの磁石が設けられたスピーカに関する。
特許文献1に記載されたスピーカは、非磁性体であるアルミニウムで形成された支持体に、磁気回路が固定されている。磁気回路は、図示下方に向けて、ヨークとマグネットとポールおよび反発マグネットの順に重ねられている。ヨークにはその外周部からポールの側方に延びる筒状部が一体に形成されており、ヨークの筒状部の内周面とポールの外周面との間に磁気空隙が形成されている。コーン型振動板の中心部にボビンが固定され、ボビンに巻かれたボイスコイルが磁気空隙内に位置している。
特許文献1の図2に記載されているスピーカは、反発マグネットの図示下端に磁性体で形成された支持部材が固定されている。支持部材は、図示下方に延びる軸部と、軸部の下端から外周方向に張り出すフランジ部とを有している。図3に、磁気回路における磁束の分布が示されている。このスピーカは、反発マグネットからの磁束が、支持部材に形成されたフランジ部に飛ぶことで、反発マグネットからの磁束の漏洩を低減する、というものである。
特開2011-223165号公報
特許文献1の図2に記載されたスピーカは、ポールの下端に磁性体の支持部材が重ねられているが、支持部材は、磁気空隙の外側に位置しているヨークの筒状部と磁気的に係合されておらず、また支持部材に形成されたフランジ部と、ヨークの筒状部との間の空間距離が長くなっている。そのため、図2に示されているように、磁気空隙を経てさらにヨークの筒状部からフランジ部に至るまでの磁束の密度がきわめて低くなり、反発マグネットからの磁束の漏洩を十分に防止することはできていない。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、磁界発生部に設けられた2つの磁石から発せられて磁気ギャップを横断する磁束の密度を高くして、磁気駆動効率を高めることができるスピーカを提供することを目的としている。
本発明は、振動板と、前記振動板に振動力を与えるボイスコイルと、前記ボイスコイルに磁界を与える第1磁石および第2磁石を有する磁界発生部と、を有し、前記磁界発生部から前記振動板に向かう方向が第1の方向とされたスピーカにおいて、
前記磁界発生部は、
第1の方向に向けて、磁性材料製の第2ヨークと、前記第2磁石と、磁性材料製の中間ヨークと、前記第1磁石と、磁性材料製の第1ヨークの順に重ねられて、前記第2ヨークと磁気的に結合されて第1の方向へ延び前記中間ヨークとの間に磁気ギャップを形成する磁性材料製の対向ヨークが設けられ、前記ボイスコイルが前記磁気ギャップ内に位置し、
前記第2磁石の前記中間ヨークに向く着磁面と、前記第1磁石の前記中間ヨークに向く着磁面とが同じ磁極に着磁され、前記第2磁石の前記第2ヨークに向く着磁面と、前記第1磁石の前記第1ヨークに向く着磁面とが同じ磁極に着磁されており、
前記対向ヨークに磁気的に結合されて第1の方向に延びる対向磁性体が設けられ、前記対向磁性体が前記振動板を挟んで前記第1ヨークに対向していることを特徴とするものである。
本発明のスピーカは、前記振動板から延びるボビンに前記ボイスコイルが固定されており、前記振動板とボビンとで、第1空間と第2空間とが区画されており、
前記第1磁石と前記第2磁石が前記第1空間に位置し、前記対向磁性体が前記第2空間に位置しているものである。
本発明のスピーカは、前記対向磁性体が、前記振動板の中心部に位置しており、前記対向磁性体が、前記振動板よりも第1の方向に突出するフェイズプラグである。
または、本発明のスピーカは、前記対向磁性体が、前記振動板の外周側から前記振動板よりも第1の方向に延びるガード部材である。
本発明のスピーカは、磁界発生部において磁気ギャップを形成している対向ヨークと磁気的に結合されている対向磁性体が設けられ、この対向磁性体が振動板を介して第1ヨークに対向している。そのため、第1ヨークと中間ヨークとの間に位置している第1磁石からの磁束を磁気ギャップ内に効率よく導くことができ、漏洩磁束が少なくなって、振動板の駆動効率を高めることができる。
本発明の第1実施形態のスピーカの外観を示す斜視図、 図1に示したスピーカの縦断面図、 図2に示した縦断面図の一部を拡大した拡大断面図、 本発明の第2実施形態のスピーカの外観を示す斜視図、 図4に示したスピーカをV-V線で切断した部分拡大断面図、
図1ないし図3に本発明の第1実施形態のスピーカ1が示されている。このスピーカは振動板に2つのボイスコイルが設けられており、1つの磁界発生部からそれぞれのボイスコイルを横断する磁束が与えられる。スピーカ1はY1方向が第1の方向でY2方向が第2の方向である。第1の方向(Y1方向)がスピーカ1の前方で、発音方向であり、第2の方向(Y2方向)が後方である。
図2と図3の断面図に示されるように、スピーカ1は、合成樹脂材料または非磁性の金属である非磁性材料で形成されたケース2を有している。ケース2は第1の方向である前方(Y1方向)に位置する前方ケース3と、第2の方向である後方(Y2方向)に位置する後方ケース4とが組み合わされて構成されている。
前方ケース3の内部に磁界発生部10が収納されている。磁界発生部10は、後方から第1の方向(Y1方向)に向けて、第2ヨーク11、第2磁石12、中間ヨーク13、第1磁石14、第1ヨーク15の順に重ねられている。第2ヨーク11は鉄などの磁性材料で形成されており、前方から見た平面形状は、中心軸Oを中心とする円形である。中間ヨーク13と第1ヨーク15も鉄などの磁性材料で形成されており、いずれも前後方向(Y1-Y2)方向の板厚寸法が均一であり、前方から見た平面形状は。中心軸Oを中心とするリング形状(ドーナツ形状)である。
第1磁石14と第2磁石13は、共に前後方向(Y1-Y2方向)の板厚が均一であり、前方から見た平面形状は、中心軸Oを中心とするリング形状(ドーナツ形状)である。図3に拡大して示されるように、第2磁石12は、中間ヨーク13に向けられて中間ヨーク13に接合された前方着磁面(第1着磁面)12aと、第2ヨーク11に向けられて第2ヨーク11に接合された後方着磁面(第2着磁面)12bを有している。第1磁石14は、第1ヨーク15に向けられて第1ヨーク15に接合された前方着磁面(第1着磁面)14aと、中間ヨーク13に向けられて中間ヨーク13に接合された後方着磁面(第2着磁面)14bを有している。第2磁石12の前方着磁面12aと第1磁石14の後方着磁面14bは同じ磁極に着磁されており共にN極である。第2磁石12の後方着磁面12bと第1磁石14の前方着磁面14aは同じ磁極に着磁されており共にS極である。なお、前記N極とS極とが逆であってもよい。
図2と図3に示されるように、磁界発生部10では、中心側に内側対向ヨーク16が設けられ、外周側に外側対向ヨーク17が設けられている。内側対向ヨーク16は、中心軸Oを中心とする円柱形状であり、外側対向ヨーク17は、中心軸Oを中心とする円筒形状である。内側対向ヨーク16と外側対向ヨーク17は、第2ヨーク11と磁気的に結合されて第1の方向(Y1方向)に延びている。本明細書での磁気的に結合とは、一体に形成されている、互いに対面して接合されている、あるいは薄い接着剤層や薄い非磁性材料などを介して接合されている、など磁気抵抗を有することなく、または微小な磁気抵抗を有して結合されている、ことを意味している。図2と図3に示される磁界発生部10では、内側対向ヨーク16と外側対向ヨーク17とが、第2ヨーク11と一体に形成されている。
図3に拡大して示されるように、内側対向ヨーク16は、中間ヨーク13の内周面に対向し、内側対向ヨーク16と中間ヨーク13との間に内側磁気ギャップG1が形成されている。外側対向ヨーク17は、中間ヨーク13の外周面に対向し、外側対向ヨーク17と中間ヨーク13との間に外側磁気ギャップG2が形成されている。
図2と図3に示されるように、前方ケース3の第1の方向(Y1方向)に向く開口部に振動板20が設けられている。前方ケース3の内部では、第1の方向(Y1方向)に向けて、磁界発生部10と振動板20の順に配置されている。図2と図3の断面図には、振動板20の湾曲部21が表れている。湾曲部21は、合成樹脂材または紙材と合成樹脂材との複合材などで形成されている。湾曲部21はその断面が前方に凸形状となる円弧形状であり、前方から見たときに、湾曲部21は、中心軸Oを中心とするリング形状(ドーナツ形状)となっている。
図3の断面図に示されるように、振動板20の一部として、湾曲部21の外周に外側エッジ部材22が接合されており、外側エッジ部材22は、前方ケース3の前端部3aに接着されて固定されている。あるいは前端部3aにおいて板材などで挟まれて固定されている。振動板20の一部として、湾曲部21の内周に内側エッジ部材23が接合されている。内側対向ヨーク16には、第1の方向に向けて、台座部材31と対向磁性体32とが順に重ねられており、内側対向ヨーク16の中心部に挿入された固定ねじ33によって、台座部材31と対向磁性材32とが固定されている。内側エッジ部材23は、台座部材31と対向磁性体32との間に挟まれて固定されている。
外側エッジ部材22と内側エッジ部材23は、湾曲部21よりも剛性が小さく、撓み変形しやすい。振動板20は、外側エッジ部材22と内側エッジ部材23とが変形することで、湾曲部21が前後方向(Y1-Y2方向)に振動できる。
台座部材31と対向磁性体32は鉄などの磁性材料で形成されている。台座部材31は、内側対向ヨーク16と磁気的に結合されており、対向磁性体32は、台座部材31と内側対向ヨーク16の双方に磁気的に結合されている。すなわち、内側対向ヨーク16と台座部材31は互いに接触した状態で固定ねじ33の締付け力で固定されている。台座部材31と対向磁性体32は、振動板20の一部である内側エッジ部材23を挟んだ状態で、微小な間隔を空けて、固定ねじ33の締付け力で固定されている。
対向磁性体32は、振動板20の中心部に位置し、第1の方向である前方(Y1方向)に向けて直径が徐々に狭くなるように突出している。この形状の対向磁性体32は、イコライザまたはフェイズプラグと称されるものであり、振動板20の振動によって第1の方向へ発せられる音の指向性を広め、特に高音域の音圧の指向性を第1の方向(Y1方向)に向けて広げるように制御する。
図3に示されるように、振動板20の湾曲部21と内側エッジ部材23との接合部から第2の方向(Y2方向)に向けて内側ボビン24が延びており、内側ボビン24の後方の端部に内側ボイスコイル25が固定されている。内側ボビン24と内側ボイスコイル25は、内側対向ヨーク16の外周に位置する円筒形状であり、内側ボイスコイル25が内側磁気ギャップG1の内部に位置している。振動板20の湾曲部21と外側エッジ部材22との接合部から第2の方向(Y2方向)に向けて外側ボビン26が延びており、外側ボビン26の後方の端部に外側ボイスコイル27が固定されている。外側ボビン26と外側ボイスコイル27は、中間ヨーク13と第1磁石14の外周に位置する円筒形状であり、外側ボイスコイル27が外側磁気ギャップG2の内部に位置している。
図2と図3に示されるように、前方ケース3の前方はガード部材5で覆われている。ガード部材5は、磁性材料で形成されており、多孔性の鋼材の板材または網状の鋼材の板材などで表面メッキされたものである。あるいは、多孔性や網状の合成樹脂材料の表面にメタルメッキが施されたものなどである。または、アルミニウム合金などで形成されていてもよい。ガード部材5は、緩い傾斜の円錐状に形成されたものであり、振動板20および対向磁性体32の前方に間隔を空けて配置されている。
次に、前記スピーカ1の発音動作を説明する。
図3には、第1磁束Φ1と第2磁束Φ2および第3磁束Φ3と第4磁束Φ4の主な経路が記載されている。磁界発生部10は反発磁界を利用したものであり、第1磁束Φ1と第2磁束Φ2は、互いに反発する経路を経て内側磁気ギャップG1を横断する。第3磁束Φ3と第4磁束Φ4は、互いに反発する経路を経て外側磁気ギャップG2を横断する。各磁束Φ1,Φ2,Φ3,Φ4は、実際には所定の磁束密度を有する磁界の束であるが、説明の都合上、図3では各磁束Φ1,Φ2,Φ3,Φ4の主な経路が、それぞれ1本の破線で示されている。
第2磁石12で生成される第2磁束Φ2は、第2磁石12の前方着磁面12aから中間ヨーク13を経て内側磁気ギャップG1を横断し、内側対向ヨーク16から第2ヨーク11を得て第2磁石12の後方着磁面12bに至る。第4磁束Φ4は、第2磁石12の前方着磁面12aから中間ヨーク13を経て外側磁気ギャップG2を横断し、外側対向ヨーク17から第2ヨーク11を得て第2磁石12の後方着磁面12bに至る。内側磁気ギャップG1を形成する内側対向ヨーク16は第2ヨーク11と一体で、外側磁気ギャップG2を形成する外側対向ヨーク17は第2ヨーク11と一体である。そのため、内側磁気ギャップG1を横断する第2磁束Φ2の磁束密度と、外側磁気ギャップG2を横断する第3磁束Φ3の磁束密度は、構造上高くなっている。
一方、第1磁石14に関しては、中間ヨーク13と逆側である前方(Y1方向)に振動板20が位置し、さらに振動板20から各磁気ギャップG1,G2内にボビン24,26が延びている。そのため、第1ヨーク15から第2の方向(Y2方向)に向けて外側対向ヨークと内側対向ヨークを延ばすことができず、その外側対向ヨークと中間ヨーク13との間、およびその内側対向ヨークと中間ヨーク13との間に磁気ギャップを形成することができない。言い換えると、図3に示される内側対向ヨーク16および外側対向ヨーク17と、第1ヨーク15とを、磁気的に結合させて設けることができない。
そのため、第3磁束Φ3は、第1磁石14の後方着磁面14bから中間ヨーク13を経て外側磁気ギャップG2を横断し外側対向ヨーク17に至るが、その後は空間を通過して第1ヨーク15に戻ることになる。第1磁石14の図面に向かって右側には、非磁性の前方ケース3の前端部分と非磁性のガード部材5の一部が存在しているが、磁性の部材は対向していない。これにより、第1磁石14から出て外側磁気ギャップG2を横断する第3磁束Φ3の磁束密度は非常に低くなってしまう。
図3に示されるように、スピーカ1の中心部分においては、振動板20の湾曲部21と内側ボビン24とで、第1空間(A)と第2空間(B)が区画されており、第1空間(A)に中間ヨーク13と第1磁石14および第1ヨーク15が位置し、第2空間(B)に台座部材31と対向磁性体32が位置している。対向磁性体32は、振動板20を介して第1ヨーク15に対向しているため、対向磁性体32と第1ヨーク15との空間距離はきわめて短くなっている。また、対向磁性体32と台座部材31は共に磁性材料で形成されて、内側対向ヨーク16と磁気的に結合されている。そのため、内側磁気ギャップG1を横断する第1磁束Φ1の磁束密度は、外側磁気ギャップG2を横断する第3磁束Φ3の磁束密度に比べて格段に高くなっている。
内側ボイスコイル25に流れるボイス電流と、内側磁気ギャップG1を横断する磁束とで、内側ボビン24から振動板20に振動が与えられ、外側ボイスコイル27に流れるボイス電流と、外側磁気ギャップG2を横断する磁束とで、外側ボビン26から振動板20に振動が与えられる。そして振動板20の振動により第1の方向である前方(Y1方向)に向けて音圧が発生する。
図3に示されるように、内側磁気ギャップG1を横断する第1磁束Φ1の磁束密度は、外側磁気ギャップG2を横断する第3磁束Φ3の磁束密度よりも高いため、内側ボイスコイル25から内側ボビン24を経て振動板20に与えられる振動エネルギーが大きくなる。そのため、音圧を高くでき、再生音質も良好になる。また、第1磁石14で生成される第1磁束Φ1を効率よく循環させることで第1磁石14の発熱を抑えることができ、第1磁石14の減磁も抑制できる。
図1ないし3に示されたスピーカ1は、2つのボイスコイル25,27で振動板20を駆動する方式である。内側ボイスコイル25を横断する磁束の密度が、外側ボイスコイル27を横断する磁束の密度よりも高いため、内側ボイスコイル25に作用する単位周長当たりの振動エネルギーは、外側ボイスコイル27に作用する単位周長当たりの振動エネルギーよりも大きい。しかし、内側ボイスコイル25は直径が小さく周長が短く、外側ボイスコイル27は内側ボイスコイル25に比べて直径が大きく周長が長いため、内側ボイスコイル25の全周で得られる振動エネルギーと外側ボイスコイル27の全周で得られる振動エネルギーの差を小さくでき、2つのボイスコイル25,27で振動板20をバランス良く駆動できるようになる。
振動板20を挟んで第1ヨーク15に対向する対向磁性体32は、イコライザまたはフェイズプラグとして機能するため、対向磁性体32として従来と異なる特別な部材を設ける必要がなくなる。
図4と図5に、本発明の第2実施形態のスピーカ101が示されている。このスピーカ101はツィータとして使用されるものであり、ボイスコイルは1つのみ設けられている。このスピーカ101は、図1ないし図3に示された第1実施形態のスピーカ1と部材の形状などが相違しているが、同じ機能を有する部材には同じ符号を付し、第1実施形態と重複する説明をなるべく省略する。
図4と図5に示されるスピーカ101においても、第1の方向である前方(Y1方向)に向けて磁界発生部10と振動板20が順に配置されている。磁界発生部10は、後方から前方すなわち第1の方向(Y1方向)に向けて、第2ヨーク11、第2磁石12、中間ヨーク13、第1磁石14、第1ヨーク15の順に積層されている。これら各部材は前方から見た平面形状が円板形状である。第2ヨーク11の外周部分から第1の方向(Y1方向)に向けて外側対向ヨーク17が延びている。外側対向ヨーク17は第2ヨーク11と磁気的に結合されている。すなわち、外側対向ヨーク17は第2ヨーク11と一体に形成されている。外側対向ヨーク17は円筒形状であり、中間ヨーク13の外周面と外側対向ヨーク17の内周面との間に磁気ギャップGが形成されている。
外側対向ヨーク17には第1の方向(Y1-Y2方向)に向けて台座部材31と対向磁性体32が順に積層されて互いに接着やねじ止めなどの手段で固定されている。台座部材31と対向磁性体32は、鉄などの磁性材料で形成されている。外側対向ヨーク17と台座部材31および対向磁性体32は、互いに磁気的に結合されている。
振動板20は、ドーム状の湾曲部21と、湾曲部21の外周に接続されたエッジ部材22とを有しており、エッジ部材22が、台座部材31と対向磁性体32との間に挟まれて固定されている。湾曲部21とエッジ部材22との接合境界部には、第2の方向(Y2方向)に向けて延びる外側ボビン26が固定されている。外側ボビン26の後端部に固定された円筒状の外側ボイスコイル27が磁気ギャップGの内部に位置している。
図4に示されるように、対向磁性体32は、振動板20の外周部から湾曲部21の前方に延びるように複数か所(3か所)に設けられている。対向磁性体32はガード部材であり、対向磁性体32の存在により振動板20が指などで損傷を受けるのを防止できるようになっている。
図5に示すように、スピーカ101は、振動板20と外側ボビン26によって、内側の第1空間(A)と外側の第2空間(B)とに区画されている。第1空間(A)に中間ヨーク13と第1磁石14および第1ヨーク15が配置され、第2空間(B)に台座部材31と対向磁性体32とが配置されている。第1ヨーク15には、振動板20の湾曲部21に向けて前方に突出する突出部15aが複数か所(3か所)に形成されており、それぞれの対向磁性体32が振動板20の湾曲部21を介して第1ヨーク15の突出部15aに短い距離で対向している。
図5には、第2磁石12で生成される磁束Φ6の主な経路と、第1磁石14で成形される磁束Φ5の主な経路が示されている。このスピーカ101においても、第1磁石14で生成された磁束Φ5が、中間ヨーク13を経て磁気ギャップGを横断し、外側対向ヨーク17から台座部材31を経て対向磁性体32に至り、さらに、対向磁性体32から短い距離で対向している突出部15aに飛んで第1ヨーク15から第1磁石14に戻る。したがって、反発磁界となって磁気ギャップGを横断する磁束Φ5の磁束密度を高くすることができる。
1 スピーカ
2 ケース
10 磁界発生部
11 第2ヨーク
12 第2磁石
13 中間ヨーク
14 第1磁石
15 第1ヨーク
16 内側対向ヨーク
17 外側対向ヨーク
20 振動板
21 湾曲部
22 外側エッジ部材
23 内側エッジ部材
24 内側ボビン
25 内側ボイスコイル
26 外側ボビン
27 外側ボイスコイル
31 台座部材
32 対向磁性体
(A) 第1空間
(B) 第2空間
G1 内側磁気ギャップ
G2 外側磁気ギャップ
G 磁気ギャップ

Claims (4)

  1. 振動板と、前記振動板に振動力を与えるボイスコイルと、前記ボイスコイルに磁界を与える第1磁石および第2磁石を有する磁界発生部と、を有し、前記磁界発生部から前記振動板に向かう方向が第1の方向とされたスピーカにおいて、
    前記磁界発生部は、
    第1の方向に向けて、磁性材料製の第2ヨークと、前記第2磁石と、磁性材料製の中間ヨークと、前記第1磁石と、磁性材料製の第1ヨークの順に重ねられて、前記第2ヨークと磁気的に結合されて第1の方向へ延び前記中間ヨークとの間に磁気ギャップを形成する磁性材料製の対向ヨークが設けられ、前記ボイスコイルが前記磁気ギャップ内に位置し、
    前記第2磁石の前記中間ヨークに向く着磁面と、前記第1磁石の前記中間ヨークに向く着磁面とが同じ磁極に着磁され、前記第2磁石の前記第2ヨークに向く着磁面と、前記第1磁石の前記第1ヨークに向く着磁面とが同じ磁極に着磁されており、
    前記対向ヨークに磁気的に結合されて第1の方向に延びる対向磁性体が設けられ、前記対向磁性体が前記振動板を挟んで前記第1ヨークに対向していることを特徴とするスピーカ。
  2. 前記振動板から延びるボビンに前記ボイスコイルが固定されており、前記振動板とボビンとで、第1空間と第2空間とが区画されており、
    前記第1磁石と前記第2磁石が前記第1空間に位置し、前記対向磁性体が前記第2空間に位置している請求項1記載のスピーカ。
  3. 前記対向磁性体が、前記振動板の中心部に位置しており、前記対向磁性体が、前記振動板よりも第1の方向に突出するフェイズプラグである請求項1または2記載のスピーカ。
  4. 前記対向磁性体が、前記振動板の外周側から前記振動板よりも第1の方向に延びるガード部材である請求項1または2記載のスピーカ。
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