JP6238302B2 - 骨伝導デバイス - Google Patents

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本発明は、骨伝導スピーカやマイクの振動ドライバとして好適に用いられる骨伝導デバイスに関し、特に、小型・軽量としても高出力が可能な効率の良い骨伝導デバイスに関する。
従来、この種の骨伝導デバイスとしては、例えば特許文献1の図1に開示されているように、振動板(70)を支持する延長部(30)(30’)を設け、ボイスコイル(40)と中央磁極(ヨーク)(50)を形成し、上部に鉄片(60)が固定される振動板(70)を延長部(30)(30’)間に渡設し、鉄片(60)の上部にマグネット(90)を付着した構造のものが提供されている。この構造は、組立工程が簡単となりコスト低減を図れるとともに、マグネットがボイスコイルの外周側ではなく振動板の上部に位置するためボイスコイルの大きさ等を比較的自由に変えることができ、特性の調整の巾が広がり、デバイス全体の小型化、軽量化も可能となるというものである。
しかしながら、上記特許文献1の骨伝導デバイスの構造によれば、たしかにボイスコイルの外周側にマグネットが存在せず、全体のスリム化が可能となり、ボイスコイルやマグネットについて、特性の調整の巾や設計の自由度も高まるのであるが、出力アップに一定の限界が生じていた。
そこで本出願人は既に、さらなるスリム化や高効率を実現できる骨伝導デバイスを提案している(特願2014−61947)。具体的には、上端が開口し、該開口を全周にわたって囲む周壁を備えた磁性材料よりなる有底の筒状本体と、前記筒状本体の開口部に渡設される振動板と、前記振動板の下面側に固定され、少なくとも一部が筒状本体の上端開口の位置よりも下側の筒状本体内に位置するマグネットと、前記筒状本体の内側底面に立設され、上端が前記マグネットの下端面に隙間を介して対向するヨークと、前記筒状本体内における前記ヨークの周りに配置されるボイスコイルとよりなる骨伝導デバイスを提案した。
この先の提案に係る骨伝導デバイスによれば、振動板の下面側に固定されたマグネット上面からの磁束が筒状本体の周壁上端部に捕捉され、磁束の流れが均一且つコンパクトな効率のよい磁気回路が形成され、外部への磁気漏れも少なくなり、小型・軽量にして高出力を得ることが可能となる。しかし、この提案に係る骨伝導デバイスは、マグネット上面からの磁束を周壁上端部で補足するものであり、振動板を突き抜けて外部に放散される磁気漏れは避けられない。振動板を磁性材料で構成すれば磁気漏れを抑えることができるが、振動板の素材が限定され、設計の自由度が低下する。
特開2007−74693号公報
本発明が解決しようとするところは、動作(振動特性)に影響の大きい振動板の素材が限定されることがなく、これにより振動板の設計の自由度を確保しつつ、さらに高効率であり、小型・軽量に構成しても高出力を確保できる骨伝導デバイスを提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、磁性材料よりなる有底の筒状本体と、前記筒状本体の上端部又は内壁部に渡設される振動板と、前記振動板の上下面のうち筒状本体の内側底面に対向する下面側にs固定されるマグネットと、前記筒状本体の内側底面に立設され、上端が前記マグネットの下端面に隙間を介して対向するヨークと、前記筒状本体内における前記ヨークの周りに配置されるボイスコイルとよりなり、前記筒状本体に、前記マグネットの側面に向けて内側に延び、該側面に隙間を介して対向する磁性材料よりなる近接部を設けてなることを特徴とする骨伝導デバイスを提供する。
ここで、前記近接部の内側端部が、マグネット側面の下端よりも上側の領域に前記隙間を介して対向しているものが好ましい。
さらに、前記マグネットと振動板下面との間に、電磁鋼板よりなる板材を介在させたものが好ましい。
また本発明は、磁性材料よりなる有底の筒状本体と、前記筒状本体の上端部又は内壁部に渡設される振動板と、前記振動板の上下面のうち筒状本体の内側底面に対向する下面側に固定され、その下端面が前記筒状本体の内側底面に隙間を介して対向するマグネットと、前記筒状本体内における前記マグネットの周りに配置されるボイスコイルとよりなり、前記筒状本体に、前記マグネットの側面に向けて内側に延び、該側面に隙間を介して対向する磁性材料よりなる近接部を設けてなることを特徴とする骨伝導デバイスをも提供する。
ここで、前記マグネットと振動板下面との間に、ヨークを介在させたものが好ましい。
以上にしてなる本願発明に係る骨伝導デバイスによれば、振動板の下面側に固定されているマグネットの上面側からの磁束の大部分が、近接部を通じて筒状本体に効率よく導かれ、該筒状本体を通じてマグネット下面側へと導かれる。磁束の方向は限定されず、逆の場合も同じである。これにより、振動板が非磁性材料であっても効率的な磁気回路が形成され、振動板の設計の自由度を維持しつつ、外部への磁気漏れも極めて少なくなり、コンパクトな構造で出力アップを図ることが可能となる。
また、前記近接部の内側端部が、マグネット側面の下端よりも上側の領域に前記隙間を介して対向しているので、マグネット下面からの磁力線の一部が近接部に入って磁場がショートカットし、出力低下しまう虞も防止できる。
また、前記マグネットと振動板下面との間に、電磁鋼板よりなる板材を介在させたので、マグネット上面側からの磁束をより多く、効率よく、近接部を通じて筒状本体に導くことができる。
また、マグネットと振動板下面との間に、ヨークを介在させたので、マグネット上面側からの磁束をより多く、効率よく、近接部を通じて筒状本体に導くことができ、またマグネットのみからなるヨークレスとした場合に比べて出力も向上する。
本発明の第1実施形態に係る骨伝導デバイスを示す斜視図。 同じく骨伝導デバイスの縦断面図。 同じく分解斜視図。 本発明の第2実施形態に係る骨伝導デバイスを示す斜視図。 同じく骨伝導デバイスの縦断面図。 同じく分解斜視図。 同じく第2実施形態の骨伝導デバイスの変形例を示す縦断面図。 同じく他の変形例を示す縦断面図。 本発明の第3実施形態に係る骨伝導デバイスを示す斜視図。 同じく骨伝導デバイスの縦断面図。 同じく分解斜視図。 本発明の第4実施形態に係る骨伝導デバイスを示す縦断面図。 同じく第4実施形態の骨伝導デバイスの変形例を示す縦断面図。 実施例3のモデルの構造を示す説明図。 比較例1のモデルの構造を示す説明図。 比較例2のモデルの構造を示す説明図。 比較例3、4のモデルの構造を示す説明図。 比較例5、6のモデルの構造を示す説明図。 比較例7のモデルの構造を示す説明図。 実施例3の磁束密度分布のシミュレーション結果。 比較例1の磁束密度分布のシミュレーション結果。 実施例4の磁束密度分布のシミュレーション結果。 実施例5の磁束密度分布のシミュレーション結果。 実施例6の磁束密度分布のシミュレーション結果。 実施例7の磁束密度分布のシミュレーション結果。 実施例8の磁束密度分布のシミュレーション結果。 実施例9の磁束密度分布のシミュレーション結果。 実施例10の磁束密度分布のシミュレーション結果。 実施例11の磁束密度分布のシミュレーション結果。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
まず、図1〜図3に基づき、本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態に係る骨伝導デバイス1は、図1〜図3に示すように、全周にわたる周壁2cを備えた磁性材料よりなる有底の筒状本体2と、筒状本体2の上端部に渡設される振動板3と、振動板3の下面3c側に固定され、少なくとも一部が筒状本体2内部に位置するマグネット5と、筒状本体2の内側底面2bに立設され、上端面4aがマグネット5の下端面5bに隙間を介して対向するヨーク4と、筒状本体2内のヨーク4周りに配置されるボイスコイル6とより構成されている。
特に、筒状本体2には、マグネット側面5aに向けて内側に延び、該側面5aに対して隙間をあけて対向する磁性材料よりなる近接部8が設けられている。マグネット5の上面側からの磁束は、その大部分が近接部8を通じて筒状本体2に効率よく導かれ、外部への磁気漏れも極めて少なく、効率的な磁気回路が形成される。これにより、デバイス全体のコンパクト化及び出力向上が可能な構造とされている。
筒状本体2は、ヨーク4、マグネット5及びボイスコイル6を内側に配する有底のケースである。本例では磁性材料で形成される内側筒状部20と非磁性材料で形成される外側被覆部21とより構成され、内側筒状部20の上端内側に近接部8が設けられている。非磁性体の外側被覆部21には上端に振動板3を固定するための固定部23が形成されている。他方、磁性体の内側筒状部20はそのような複雑構造を有しない周方向に均一な形状とされ、マグネット5からの磁束が乱されることなく内側筒状部20を通じて均一に効率よく導かれるように構成されている。
内側筒状部20は、具体的には筒状本体2の周壁2cの一部を為す全周にわたる周壁24とその上端に内側に向けて開口を塞ぐように設けられる近接部8としての環状部材27と底壁25とを備えた有底の筒状体である。周壁24及び底壁25は、磁性体金属、例えばSUS430のステンレス材をプレス加工等して構成されている。環状部材27は、同じくSUS430のステンレス材等より構成される板状の部材であり、周壁24の上端内壁側に組み付けられている。
具体的には、周壁24の上端内面側に切欠き段部24cを形成し、該切欠き段部24cに環状部材27が圧入されている。このような圧入以外の組み付け構造でも勿論よい。また近接部8として本例のように周壁24と別体の環状部材27を組み付けるのではなく、周壁24の上側領域を内側に屈曲させて構成したものでもよい。また、後述の第3実施形態のように、周壁24の途中部内側に近接部8を設けたものでもよい。
周壁24は全周にわたり略均一な高さ(上下方向の高さ)、厚み(径方向の厚み)を有しており、上側から見た平面視で角のない連続した曲面、特に略円形(本例では真円形)の円筒体とされている。すなわち周壁24の全面に切欠きや穴がなく全周にわたって均一厚み、均一高さとされている。また、近接部8(環状部材27)についても、同じく全周にわたり略均一な厚み(上下方向の厚み)、略均一な突出長さ(径方向の長さ)に設定され、平面視真円形のマグネット5の側面5aと近接部8の内側端部8a(突出先端部)との隙間は、全周にわたって均一となるように構成されている。
近接部8の突出長さは、マグネット5の形状、寸法に応じて、前記のごとく均一隙間となるように設定される。このように均一隙間とすることで近接部8及び周壁24により周方向に均一で効率的な磁気回路が形成される。近接部8が本例のように全周に連続した構造ではなく複数の近接部8を設けたものでは、各近接部8の内側端部8a(突出先端)と対向するマグネット側面5aとの隙間がすべて等しくなるように設定すればよい。
近接部8の内側端部8aは、マグネット5の側面5aの下端よりも上側の領域に隙間を介して対向している。これによりマグネット5の下面との間の磁力線のショートカットが防止される。図2では双方の下端位置が同じ高さ位置に描かれているが、振動により互いに軸方向に相対移動するストロークの範囲内において少なくとも近接部内側端部8aの下端位置がマグネット側面5aの下端よりも上側の位置に維持されることが好ましい。
尚、周壁24及び近接部8は本例のように平面視真円形のものに限定されず、略楕円形のものや、均一性は低下するが四角形その他の多角形や異形のものでも勿論よく、一部に切欠きや穴があってもよい。また、いずれも全周に存在する必要はなく、底壁25から周方向に沿って断続的に立ち上がる複数の周壁を設けたものや、周壁から内側に突出する複数の近接部を設けたものでもよい。このように周壁や近接部を連続的ではなく複数断続的に設ける場合には、均等な間隔で設けることが好ましい。
内側筒状部20の底壁25中央部には、磁性材料よりなるヨーク4を固定するための貫通した取付穴20cが穿設されている。そして、略円柱状のヨーク4が前記取付穴20cに底部をカシメ止めして固定されている。勿論、溶接固定などその他の固定方法によりヨーク4を底壁25に立設してもよい。また、本例のように別途形成したヨーク4を固定する代わりに、後述する第2実施形態と同様、削り出しや鋳造によって筒状本体2(内側筒状部20)と一体的に形成したものでもよい。
外側被覆部21は、内側筒状部20の外面側に設けられ、且つ振動板3を固定する固定部23を備える。具体的には、インサート成形により内側筒状部20の外面側に合成樹脂材料を用いて成形される同じく有底の筒状部であり、上端の外周部に前記固定部23として複数のフランジが突設され、該フランジ(固定部23)の上面間に振動板3が架設される。
外側被覆部21の成形は内側筒状部20の底面にあらかじめヨーク4を固定した状態で行われる。したがって内側筒状部20の取付穴20cから下方に突出しているヨーク4の固定部分(カシメ部分)も外側被覆部21を構成する合成樹脂に埋められ、ヨーク4の組み付け強度が向上する。
本例では内側筒状部20と同様、周壁2cの一部を為す全周にわたる周壁26を有する有底の筒状である。ただし、このような構造以外に、例えばフランジ(固定部23)の箇所のみ壁を有するものや、フランジ(固定部23)が形成される上端側のみに筒状に被覆されているものでもよい。外側被覆部21は磁気回路を構成しないので、内側筒状部20の周壁24のように周方向に均等な周壁としなくても磁気漏れの低減や効率化に殆ど影響しないためである。
また、インサート成形により成形されるものに限らず、例えば外側被覆部21として別途合成樹脂により筒状に成形した部材を内側筒状部20の外側に組み付けて構成することもできる。さらに、後述の第3実施形態のように振動板3の取り付け構造を変更し、外側被覆部を省略することもできる。
振動板3は、筒状本体2の上端部、具体的には上記外側被覆部21のフランジ(固定部23)の上面に、取付ネジ7により固定される環状の枠部30と、枠部30の内側に隙間s1を介して配される振動部31と、該振動部31を枠部30に対して軸方向(筒状本体2の軸方向)に相対移動可能に連結している連結部32とより構成されている。枠部30が固定される固定部23の上面の高さは、内側筒状部20の上端面22と同じか、より高い位置となるように設定されており、したがって振動板3は略フラットでよい。
振動板3は非磁性体、例えばSUS304のステンレスやカーボン材などより構成されている。したがって、振動板3は磁気回路を構成しないが、振動板3の下面に固定されるマグネット5は磁性体の内側筒状部20の近接部8に囲まれており、マグネット5からの磁束は近接部8に効率よく捕捉されるのである。
勿論、振動板3は内側筒状部20と同じようにSUS430のような磁性体材料で構成してもよい。この場合には振動板3が磁気回路を構成するため、本例のように振動部31の外周縁の形状を内側筒状部20の周壁24の上端外側縁部に沿った形状で、当該外側縁部よりも内側となるように設定することで、外周縁31aから内側筒状部20の周壁24にスムーズに磁束の流れが形成され、内側筒状部20よりも外側に磁気が漏れてしまうことを抑制することができる。ただし、SUS304等の非磁性ステンレス材やカーボン材に比べて振動材としての機械的特性(バネ特性)が低下してしまう。
振動部31には、図示しない振動伝達部材を取り付ける取付穴31bが設けられており、骨伝導スピーカとして利用する場合は振動部31の振動が振動伝達部材を通じて人体の頭皮等に伝達される。それにより人体の頭蓋骨内の鼓膜や耳小骨に異常のある難聴者でも、蝸牛や聴覚神経が正常であれば確実に音を聞くことが出来る。
マグネット5は、内側筒状部20の内周面と略相似する平面視略円形(真円)の円柱形状であり、振動板3の下面3cのうち、内側筒状部20と略同軸になる位置(振動部31の略中央位置)に固定されるとともに、下面側がヨーク4の上端面4aに隙間を介して対向するように配置されている。これにより、磁気回路を構成するマグネット5、ヨーク4、内側筒状部20がすべて同軸状に配置され、磁束の流れが均一となる効率のよい磁気回路が形成される。
マグネット5の形状は、このような円柱形状以外に三角柱形状、五角柱形状その他の種々なる形状が採用できる。マグネット5の軸方向の寸法(厚さ)が薄いと近接部8を通じて磁束がループしてしまい効率が低下するため、好ましくは少なくとも近接部8の同方向の寸法(厚さ)よりも厚い寸法とされる。
ボイスコイル6は、ヨーク4の外周面上、又は筒状本体2の内側筒状部20の底面上に固定されている。ボイスコイル6のコイル線の両端部は、筒状本体2の底面の貫通孔2dを通じて外部に引き出され、外部からボイスコイル6に対してサウンド信号等が入力される。
次に、図4〜図8に基づき、本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態の骨伝導デバイス1は、図4〜図6に示すように、外側被覆部21が周壁24の外側にのみ被覆されており、底壁25への被覆は省略され、該底壁25の外面(下面)が露出している。内側筒状部20をインサートして合成樹脂材により成形される点は上記第1実施形態と同じである。
第1実施形態ではヨーク4をカシメ固定し、底壁25を被覆する外側被覆部21によってヨークの組み付け強度を向上させる意味があったが、本例ではヨーク4が組み付けではなく、内側筒状部20の底壁25中央部に削り出しや鋳造によって一体的に形成されている。したがって、外側被覆部21で底壁25を被覆しなくても強度面で問題は生じなく、材料の削減、軽量化が可能な構造とされている。勿論、インサート成形により成形されるものに限らず、例えば別途合成樹脂により筒状に成形した部材を周壁24の外側に組み付けて構成することもできる。
また、振動板3は、第1実施形態では振動部31を真円形としているが、本例では連結部32、32を結ぶ方向に長く、少なくともマグネット5の外径以上の幅を持った異形形状とされている。そして、枠部30も取付ネジ7で固定される部位を除いてこれにほぼ沿った形状とされ、さらに、外側被覆部21の周壁26も平面視で枠部30の外形にほぼ沿った形状とされている。このように振動部31を平面視細長く構成し、枠部30及び外側被覆部21をこれに対応する必要最小の構造とすることで、ドライバ全体を小型化できるとともに、振動部31は連結部32、32を結ぶ方向の長さが維持されるので良好な振動特性も維持できる構造となる。
また、振動部31下面へのマグネット5の取り付け構造は、本例では合成樹脂材によりマグネット5を側面から保持して振動部31下面に取り付けるホルダー部9が成形されている。より具体的には、振動部31のマグネット5が取り付けられる領域周辺に上下貫通する連通穴31cを形成しておき、振動板3とマグネット5を金型内にインサートして合成樹脂により成形される。ホルダー部9は連通穴31cを通じて振動部31の上下にわたって一体成形されており、マグネット5を振動部31の下面側に強固に保持している。
平面視真円形のマグネット5の側面5aと近接部8の内側端部8a(突出先端部)との隙間は、全周にわたって均一となるように構成されているが、本例では間にマグネット5を保持している後述の合成樹脂製のホルダー部9が介在することとなる。
近接部8の突出長さは、あくまでもマグネット5の側面5aの位置から均一の距離となるように設定される。このように均一な距離とすることで、ホルダー部9の形状にかかわらず、近接部8及び周壁24により周方向に均一で効率的な磁気回路が形成される。複数の近接部8を設けたものでは、各近接部8の内側端部8a(突出先端)と対向するマグネット側面5aとの距離がすべて等しくなるように設定すればよい。
また、マグネット5は下面側が縮径した円錐台形状とされている。したがって、下面側の近接部8との距離が広がり、磁場のショートカットが起きにくい構造とされている。同じようにショートカットを防止するための構造としては、図7に示すように、近接部8のマグネット側面5aに対向する内側端部の下側部位に切欠き部8bを設け、マグネット5の下面との距離を広げるような構成も好ましい。このような切欠き部8bを設けるとともにマグネット5の下面側を縮径すれば更に確実にショートカットを防止することができる。
また、図8に示すようにマグネット5上面に電磁鋼板41を設けることがこのましい実施形態である。すなわちマグネット5と振動板の振動部31との間に電磁鋼板41が介装される形態である。これにより、マグネット5上面側の磁束が電磁鋼板41を通じて近接部8に効率よく導かれ、外部への磁気漏れもより少なくなり、効率的な磁気回路が形成される。
その他の構造については、基本的には上記第1実施形態と同様であり、同一構造については同一符号を付してその説明は省略する。
次に、図9〜図11に基づき、本発明の第3実施形態を説明する。
本実施形態の骨伝導ドライバ1は、外側被覆部21を省略するとともに、振動板3を内側筒状部20の周壁内側に支持させたものである。具体的には、内側筒状部20の周壁24上端部内面に凹溝24dが設けられ、該凹溝24dに振動板3の枠部30が嵌め込まれることで振動板3が支持されている。また、周壁24内面の凹溝24dより下方の位置には、近接部8としての環状部材27が圧入により取り付けられる切欠き段部24cが設けられている。
このように本実施形態では外側被覆部21を省略し、振動板3を筒状本体2に取り付けるための取付ネジ7も省略できるので、材料コストを低減でき、軽量化、小型化が可能になるとともに組み付けも容易であり、製造コストを低減することができる。内側筒状部20は、ヨーク4と一体的に形成される底壁25と筒状の周壁24とがそれぞれ別体で形成され、互いに組み付けられている。
底壁25のヨーク4周囲の上面には、ボイスコイル6を載置する合成樹脂製の環状板28が介装されている。具体的にはヨーク4を有する底壁25と周壁24は別体で形成され、周壁24の端部に底壁25を圧入して嵌合させる際にその間に環状板28が装着される。環状板28は回路基板であり、ボイスコイル6はこの環状の回路基板に実装されることで生産性を高めることが可能とされている。すなわちボイスコイル6の末端はこの環状板28の回路パターンに直接接続されている。
また振動板3は、連結部32は中心側の振動部から外側の枠部30に向けて渦巻き状に周方向に斜めに湾曲して延設されている。これにより連結部32の長さが確保され、振動ストロークが確保でき、小型化しても振動能力を維持することができるように構成されている。
その他の構造については、基本的には上記第1実施形態と同様であり、同一構造については同一符号を付してその説明は省略する。
次に、図12及び図13に基づき、本発明の第4実施形態を説明する。
本実施形態の骨伝導ドライバ1は、第2実施形態の骨伝導ドライバ1におけるヨーク4を省略し、代わりにマグネット5を下方に長く構成したものであり、マグネット下端面5bは筒状本体2の底面2b(内側筒状部20の底壁25)に隙間を介して対向し、マグネット下端面5bと近接部8の内側端部8aとの磁束のショートカットの心配もないことからマグネット5の形状は円錐形ではなく円柱形状とされている。
ボイスコイル6はマグネット5の周りに配置されている。本例ではヨーク付きに比べて出力は落ちるがさらなる小型化(薄型化)が可能となる構造である。また、図13に示すように、内側筒状部20の底壁25からはヨーク4を省略しつつ、マグネット5と振動板3の振動部31との間にヨーク4Aを介装したものも好ましい実施形態である。これによれば、図12のものに比べて、マグネット5上面側の磁束をより効率よく近接部8に導き、外部への磁気漏れをより少なくして効率的な磁気回路を形成することができる。その他は、基本的には上記第2実施形態と同様であり、同一構造については同一符号を付してその説明は省略する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
以下、本発明の実施例1〜9、比較例1〜7の各モデルについて、音圧レベル、磁束密度分布をコンピュータシミュレーションで計算した解析結果について説明する。
(実施例1〜3、比較例1、2)
まず、上述の第1実施形態の構成に係る実施例1〜3、及びその比較例1、2の各モデルの解析結果について説明する。
実施例1、2のモデルは、図1〜図3に示す構造であり、振動板を外枠の外径20mm、振動部の外径14mm、厚さ0.5mmとし、筒状本体(内側筒状部)を、外径14.5mm、高さ6.1mm、厚さ1mmのSUS430製とし、近接部の環状部材を内径8mmとし、筒状本体(外側被覆部)を、周壁、底壁の厚さが1.25mmのABS樹脂製とし、ヨークを外径4.5mm、カシメ部を除く高さが3.35mmのSS400製とし、マグネットを外径が7mm、厚さが2mmのN−35材とし、コイルを銅線とした。実施例1は、振動板の材質をSUS304(バネ鋼)製とし、実施例2はSUS430製とした。
実施例3のモデルは、図14に示す構造であり、上記実施例2のモデルのコイルとマグネットの隙間を1mm減らし、外側被覆部の底部の厚みを0.5mm減らし、全体としての高さを1.5mm減らしたモデルである。その他の寸法、材質は実施例2のモデルと共通であり、振動板の材質はSUS430製とした。
比較例1のモデルは、図15に示す構造であり、実施例1のモデルの構造から近接部としての環状部材及びこれを取り付ける内側筒状部の切欠き段部を省略したものである。その他の構造、寸法、材質は実施例1のモデルと共通である。また、比較例2のモデルは、図16に示す構造であり、実施例3のモデルの構造から環状部材及び切欠き段部を省略したものである。その他の構造、寸法、材質は実施例3のモデルと共通である。表1に実施例1〜3、比較例1、2の各モデルを示す図、振動板の材質をまとめている。
実施例1〜3、比較例1、2の各モデルの変位量、音圧レベルの解析結果は表2、表3のとおりである。尚、これらの計算は、株式会社JSOL製のシミュレーションソフト「JMAG」を用いた。具体的には、磁場解析シミュレーションプログラムで各モデルの推力が算出され、この算出された推力を各モデルの振動板に加えた場合の変位量が構造解析シミュレーションで求められる。音圧レベル(SPL)は、算出された変位量を下記式1の振幅値にして音圧に変換することにより求める。
式1の音圧(P、Pref)は、振幅値として記載されている。音圧レベルを算出するため括弧内で実効値に変換している。各節点の音圧Pは、音圧条件に設定された面の変位速度を用いて算出される。本解析においては、モデルのすべての表面が音圧条件に設定された面である。
表2、表3から分かるように、近接部が無い骨伝導ドライバである比較例1に比べ、近接部を設けた点のみ異なる実施例1のモデルは、すべての周波数で音圧レベルが増大している。同じく近接部が無いモデルである比較例2に比べ、近接部を設けた点のみ異なる実施例3のモデルは、すべての周波数の音圧レベルが増大している。これは本発明に係る実施例1、実施例3では、振動板の下面に設けたマグネットの磁束を近接部が効率よく捕捉し、効率のよい磁気回路が形成されているために、音圧レベルがすべての周波数で増大したと考えられる。
また、振動板の材質のみ異なる実施例1と実施例2の比較において、比較例1との比較ほどの差はないものの、実施例2は実施例1に比べてすべての周波数で音圧レベルが増大しており、振動板を磁性体としたことによる効果と考えられる。ただし、振動板が磁性体である比較例2よりも振動板が非磁性体である実施例1はすべての周波数で音圧レベルが増大しており、振動板を磁性体とする効果よりも近接部による効果が顕著である。
図20及び図21に、実施例3及び比較例1の各モデルの磁束密度分布の解析結果を示す。磁束密度分布の計算は、株式会社JSOL製のシミュレーションソフト「JMAG」を用いた。
図20の実施例3の磁束密度分布と図21の比較例1の磁束密度分布を比べると、実施例3ではマグネットからの磁束が内側筒状部に効率よく捉えられ、ヨークに磁束が効率よく集中しており、上記のとおり音圧レベルが伸びるという結果に結びついていることが分かる。
(実施例4〜8、比較例3〜6)
次に、第2実施形態の構成に係る実施例4〜8、及びその比較例3〜6の各モデルの解析結果について説明する。
実施例4、5のモデルは、図4〜図6に示す構造であり、振動板を、外枠の最大径が21.5mm、振動部の最小径が9.2mm、厚さが0.5mmとし、筒状本体(内側筒状部)を外径13.6mm、高さ5.3mm、周壁の厚さ0.65mm、底壁の厚さ1.0mmのSUS430製とし、近接部の環状部材を内径8.4mm、厚さ1.5mmのSUS430製とし、筒状本体(外側被覆部)を、周壁の厚さが0.3〜1.6mmのABS樹脂製、内側筒状部の底部に一体形成されているヨークを外径4.5mm、高さ2.85mmとし、マグネットを上面の外径が7mm、下面の外径が6mm、厚さが2mmのN−35材よりなる扁平逆円錐台形状とし、コイルを銅線とした。実施例4は、振動板の材質をSUS304(バネ鋼)製とし、実施例5はSUS430製とした。
実施例6、7のモデルは、図7に示す構造であり、上記実施例4、5のモデルのマグネットの下面の外径を上面の外径と同じ7mmとしてその形状を扁平逆円錐台形状から扁平円柱形状に変更し、近接部の環状部材の内周面の下部に切欠き部を設けたモデルである。振動板の材質は実施例6がSUS304、実施例7がSUS430であり、その他の寸法、材質は実施例6又は実施例7のモデルと共通とした。
実施例8のモデルは、図8に示す構造であり、上記実施例4のモデルのマグネット上面と振動板の間に厚み0.5mmの円板状の電磁鋼板を介装したものであり、寸法的にはマグネット上面側を電磁鋼板の厚み分だけ薄くしたモデルである。振動板の材質は実施例4と同様、SUS304である。その他の寸法、材質も実施例4のモデルと共通である。
比較例3、4のモデルは、図17に示す構造であり、それぞれ実施例4、5のモデルの構造から近接部としての環状部材及びこれを取り付ける内側筒状部の切欠き段部を省略したものである。その他の構造、寸法、材質はそれぞれ実施例4、5のモデルと共通である。
比較例5、6のモデルは、図18に示す構造であり、それぞれ実施例6、7のモデルの構造から環状部材及び切欠き段部を省略したものである。その他の構造、寸法、材質はそれぞれ実施例6、7のモデルと共通である。
表4に実施例4〜8、比較例3〜6の各モデルを示す図、振動板の材質をまとめている。実施例4〜8、比較例3〜6の各モデルの音圧レベルの解析結果は表5のとおりである。音圧レベルの算出は上述の実施例1等と同じである。
表5から分かるように、実施例4〜7のモデルは、それぞれ近接部が無い点のみ異なる比較例3〜6のモデルに比べ、すべての周波数で音圧レベルが増大している。これは本発明に係る実施例1、実施例3では、振動板の下面に設けたマグネットの磁束を近接部が効率よく捕捉し、効率のよい磁気回路が形成されているために、音圧レベルがすべての周波数で増大したと考えられる。また、実施例8のモデルは、実施例4のモデルに比べて音圧レベルが向上しており、電磁鋼板を介装することでより効率のよい磁気回路が形成されていることがわかる。
図22〜図26に、実施例4〜8の各モデルの磁束密度分布の解析結果を示す。磁束密度分布の計算は上述の実施例1等と同じである。いずれもマグネットからの磁束が内側筒状部に効率よく捉えられ、ヨークに磁束が効率よく集中しており、上記のとおり音圧レベルが伸びるという結果に結びついていることが分かる。
(実施例9)
次に、第3実施形態の構成に係る実施例9のモデルの解析結果について説明する。
実施例9のモデルは、図9〜図11に示す構造であり、振動板を、厚みが0.2mm、外枠の外径が8.1mm、内径が7.3mm、振動部の外径が4mm、連結部の長さが約4.3mm、幅が0.35〜0.5mmのSUS304(バネ鋼)製とし、筒状本体(内側筒状部)を外径9mm、高さ4.2mm、周壁厚さ0.6mm、底壁厚さ0.5mmのSUS430製とし、近接部の環状部材を内径4.2mm、厚さ0.5mmのSUS430製とし、内側筒状部の底部に一体形成されているヨークを外径4mm、高さ2.1mmとし、マグネットを外径が4mm、厚さが1mmのN−35材とし、合成樹脂製の環状板の厚みを0.5mmとし、コイルを銅線とした。
表6に実施例9のモデルを示す図、振動板の材質を示す。実施例9のモデルの音圧レベルの解析結果は表7のとおりである。音圧レベルの算出は上述の実施例1等と同じである。
表7から分かるように、実施例9のモデルは、小型であるにもかかわらず十分な音圧レベルが得られている。これは、振動板の下面に設けたマグネットの磁束を近接部が効率よく捕捉し、効率のよい磁気回路が形成されているためと考えられる。図27に、実施例9のモデルの磁束密度分布の解析結果を示す。磁束密度分布の計算は上述の実施例1等と同じである。マグネットからの磁束は内側筒状部に効率よく捉えられ、ヨークに磁束が効率よく集中しており、上記のとおり音圧レベルが伸びるという結果に結びついていることが分かる。
(実施例10、11、比較例7)
次に、第4実施形態の構成に係る実施例10、11、及びその比較例7の各モデルの解析結果について説明する。
実施例10のモデルは、図12に示す構造であり、振動板を、外枠の最大径が21.5mm、振動部の最小径が9.2mm、厚さが0.5mmのSUS304(バネ鋼)製とし、筒状本体(内側筒状部)を外径13.6mm、高さ5.3mm、周壁の厚さ0.65mm、底壁の厚さ1mmのSUS430製とし、近接部の環状部材を内径5mm、厚さ1mmのSUS430製とし、筒状本体(外側被覆部)を、周壁の厚さが0.3〜1.6mmのABS樹脂製とし、マグネットを外径が4mm、厚さ(高さ)が4.25mmのN−35材よりなる円柱形状とし、コイルを銅線とした。
実施例11のモデルは、図13に示す構造であり、実施例10のモデルとの違いは、マグネット上面側と振動板との間に円柱状のSUS430製のヨークを介装した点である。マグネットの厚さ(高さ)とヨークの高さ(厚さ)の比は1:2であり、合計高さは実施例10のマグネット高さと同じである。ヨークの外径はマグネットと同様4mmとした。その他の寸法、材質は実施例10と同じである。
比較例7のモデルは、図19に示す構造であり、実施例10のモデルの構造から近接部としての環状部材及びこれを取り付ける内側筒状部の切欠き段部を省略したものである。その他の構造、寸法、材質は実施例10のモデルと共通である。
表8に実施例10、11、比較例7の各モデルを示す図、振動板の材質をまとめている。実施例10、11、比較例7の各モデルの音圧レベルの解析結果は表9のとおりである。音圧レベルの算出は上述の実施例1等と同じである。
表9から分かるように、実施例10のモデルは近接部が無い点のみ異なる比較例7のモデルに比べ、すべての周波数で音圧レベルが増大している。これは本発明に係る実施例10では、振動板の下面に設けたマグネットの磁束を近接部が効率よく捕捉し、効率のよい磁気回路が形成されているために、音圧レベルがすべての周波数で増大したと考えられる。
実施例11のモデルは、実施例10のモデルに比べて音圧レベルが向上しており、マグネットのみとするよりもマグネット上側にヨークを介装することでより効率のよい磁気回路が形成されていることがわかる。
図28、図29に、それぞれ実施例10、実施例11のモデルの磁束密度分布の解析結果を示す。磁束密度分布の計算は上述の実施例1等と同じである。マグネットからの磁束が内側筒状部に効率よく捉えられ、上記のとおり音圧レベルが伸びるという結果に結びついていることが分かる。
1 骨伝導デバイス
2 筒状本体
2b 底面
2c 周壁
2d 貫通孔
3 振動板
3c 下面
4、4A ヨーク
4a 上端面
5 マグネット
5a 側面
5b 下端面
6 ボイスコイル
7 取付ネジ
8 近接部
8a 内側端部
8b 切欠き部
9 ホルダー部
20 内側筒状部
20c 取付穴
21 外側被覆部
22 上端面
23 固定部
24 周壁
24c 段部
24d 凹溝
25 底壁
26 周壁
27 環状部材
28 環状板
30 枠部
31 振動部
31a 外周縁
31b 取付穴
31c 連通穴
32 連結部
41 電磁鋼板
s1 隙間

Claims (4)

  1. 磁性材料よりなる有底の筒状本体と、
    前記筒状本体の上端部又は内壁部に渡設される振動板と、
    前記振動板の上下面のうち筒状本体の内側底面に対向する下面側に固定されるマグネットと、
    前記筒状本体の内側底面に立設され、上端が前記マグネットの下端面に隙間を介して対向するヨークと、
    前記筒状本体内における前記ヨークの周りに配置されるボイスコイルとよりなり、
    前記筒状本体に、前記マグネットの側面に向けて内側に延び、該側面に隙間を介して対向する磁性材料よりなる近接部を設けてなることを特徴とする骨伝導デバイス。
  2. 前記近接部の内側端部が、マグネット側面の下端よりも上側の領域に前記隙間を介して対向している請求項1記載の骨伝導デバイス。
  3. 前記マグネットと振動板下面との間に、電磁鋼板よりなる板材を介在させてなる請求項1又は2記載の骨伝導デバイス。
  4. 磁性材料よりなる有底の筒状本体と、
    前記筒状本体の上端部又は内壁部に渡設される振動板と、
    前記振動板の上下面のうち筒状本体の内側底面に対向する下面側に固定され、その下端面が前記筒状本体の内側底面に隙間を介して対向するマグネットと、
    前記筒状本体内における前記マグネットの周りに配置されるボイスコイルとよりなり、
    前記筒状本体に、前記マグネットの側面に向けて内側に延び、該側面に隙間を介して対向する磁性材料よりなる近接部を設け、
    前記マグネットと振動板下面との間に、ヨークを介在させてなることを特徴とする骨伝導デバイス。
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